JP2019064762A - 媒体搬送装置、画像読取装置及び記録装置 - Google Patents

媒体搬送装置、画像読取装置及び記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従動ローラーを駆動ローラーに対して押し付ける構成を備えた媒体搬送装置において、用紙送り精度への悪影響や異音の発生をより一層抑制する。【解決手段】媒体搬送装置は、媒体を搬送する、回転駆動される駆動ローラーと、前記駆動ローラーとの間で前記媒体をニップして従動回転する従動ローラーと、前記従動ローラーの回転軸と、前記回転軸の一方の軸端側に配置され、前記従動ローラーが前記駆動ローラーに接する方向に前記回転軸を押圧する第1押圧部材、及び前記回転軸の他方の軸端側に配置され、前記従動ローラーが前記駆動ローラーに接する方向に前記回転軸を押圧する第2押圧部材と、前記回転軸と前記第1押圧部材との間に介在する第1スペーサー、及び前記回転軸と前記第2押圧部材との間に介在する第2スペーサーを一体に備えるスペーサー部材とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、媒体を搬送する媒体搬送装置、及びこれを備えた画像読取装置及び記録装置に関する。
記録装置の一例であるファクシミリやプリンター等においては、媒体の一例である記録用紙をニップして搬送するローラー対が設けられている。そしてこのローラー対は、モーターなどの駆動源からトルクが伝達されて回転駆動される駆動ローラーと、この駆動ローラーとの間で記録用紙をニップするとともに従動回転する従動ローラーと、で構成される場合がある。従動ローラーは、多くの場合、ばねによって駆動ローラーに向けて付勢される。
特許文献1には、ローラの回転に伴う振動に起因して生ずる駆動時の異音を低減する為に、駆動ローラと、従動加圧ローラと、従動加圧ローラを軸支する加圧ローラ軸と、加圧ローラ軸を付勢するバネ部材と、を備えた構成において、加圧ローラ軸とバネ部材との間に防振部材を介在させたシート搬送装置が開示されている。
特許第4497751号公報
特許文献1記載のシート搬送装置では、従動加圧ローラが高速に回転する際の振動でバネ部材が振動し、異音を発生するという課題に鑑み、加圧ローラ軸とバネ部材との間に防振部材を介在させている。
しかしながら、異音の発生は抑制できても、従動加圧ローラの回転に伴う振動はなお残るものであり、特に防振部材が紙送り方向で適切に保持されていないと、加圧ローラ軸とそれを受ける軸受け部との間のガタに起因して軸受け部内で加圧ローラ軸が紙送り方向に動くため、結果として送り精度の低下や、耳障りな異音は発生してしまうこととなる。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、従動ローラーを駆動ローラーに対して押し付ける構成を備えた媒体搬送装置において、用紙送り精度への悪影響や異音の発生をより一層抑制することにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る媒体搬送装置は、媒体を搬送する、回転駆動される駆動ローラーと、前記駆動ローラーとの間で前記媒体をニップして従動回転する従動ローラーと、前記従動ローラーの回転軸と、前記回転軸の一方の軸端側に配置され、前記従動ローラーが前記駆動ローラーに接する方向に前記回転軸を押圧する第1押圧部材、及び前記回転軸の他方の軸端側に配置され、前記従動ローラーが前記駆動ローラーに接する方向に前記回転軸を押圧する第2押圧部材と、前記回転軸と前記第1押圧部材との間に介在する第1スペーサー、及び前記回転軸と前記第2押圧部材との間に介在する第2スペーサーを一体に備えるスペーサー部材とを備えたことを特徴とする。
本態様によれば、従動ローラーの回転軸の一方の軸端側には、第1押圧部材と回転軸との間に第1スペーサーが介在し、前記回転軸の他方の軸端側には、第2押圧部材と前記回転軸との間に第2スペーサーが介在しており、そして前記第1スペーサー及び前記第2スペーサーは、スペーサー部材に一体に設けられているので、前記第1スペーサー及び前記第2スペーサーがそれぞれ単体で設けられた構成に比して、前記第1スペーサー及び前記第2スペーサーの媒体搬送方向へのがたつきが抑制される。その結果、前記回転軸の媒体搬送方向への動き(がたつき)を抑制することができ、媒体送り精度への悪影響や異音の発生をより一層抑制することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記回転軸を受ける軸受け部を備え、前記第1スペーサー及び前記第2スペーサーにおいて前記回転軸を押圧する面は、前記軸受け部において前記回転軸を媒体搬送方向に押す力の成分を生じさせる傾斜面で形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記回転軸を受ける軸受け部を備え、前記第1スペーサー及び前記第2スペーサーにおいて前記回転軸を押圧する面は、前記軸受け部において前記回転軸を媒体搬送方向に押す力の成分を生じさせる傾斜面で形成されているので、前記回転軸の媒体搬送方向への動き(がたつき)をより好適に抑制することができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記傾斜面は、前記回転軸を媒体搬送方向の下流側に押す面であることを特徴とする。
媒体の搬送に伴い、前記回転軸は媒体搬送方向下流側に動こうとする。そして本態様によれば、前記傾斜面は、前記回転軸を媒体搬送方向の下流側に押す面であるので、前記第1押圧部材及び前記第2押圧部材が前記回転軸を押す方向と、媒体の搬送に伴い前記回転軸が動こうとする方向とが一致することとなる。これにより前記回転軸が確実に媒体搬送方向下流側に寄せられることとなるので、前記回転軸の媒体搬送方向への動き(がたつき)をより好適に抑制することができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記従動ローラーの回転軸中心は、前記駆動ローラーの回転軸中心に対し、媒体搬送方向上流側にずれていることを特徴とする。
尚、ここでの「媒体搬送方向」とは、前記駆動ローラーと前記従動ローラーとの接触位置における接線に平行な方向を指すのではなく、媒体搬送経路から把握される媒体搬送方向を意味する(詳細は後述)。
本態様によれば、前記従動ローラーの回転軸中心は、前記駆動ローラーの回転軸中心に対し、媒体搬送方向上流側にずれている為、前記第1押圧部材及び前記第2押圧部材による前記回転軸の押圧(前記従動ローラーが前記駆動ローラーに押し当たる方向の押圧)により、当該回転軸は媒体搬送方向上流側に動こうとするが、媒体の搬送に伴って前記回転軸は媒体搬送方向下流側に動こうとする為、結果として前記回転軸の位置が定まり難く、前記回転軸の媒体搬送方向への動き(がたつき)が生じ易い構成となっている。
しかしながら上述した第3の態様の作用効果により、前記傾斜面が前記回転軸を媒体搬送方向下流側に押すので、前記回転軸の媒体搬送方向への動き(がたつき)を抑制できる。
本発明の第5の態様は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記駆動ローラーと前記従動ローラーとで、前記媒体を前記駆動ローラー及び前記従動ローラーの媒体搬送方向上流側又は下流側に設けられた経路形成部材に押し付ける構成を備え、前記駆動ローラーは、前記経路形成部材の側に位置していることを特徴とする。
本態様によれば、前記駆動ローラーと前記従動ローラーとで、前記媒体を前記駆動ローラー及び前記従動ローラーの媒体搬送方向上流側又は下流側に設けられた経路形成部材に押し付ける構成を備え、前記駆動ローラーは、前記経路形成部材の側に位置する構成において、上述した第1から第4の態様のいずれかと同様な作用効果が得られる。
本発明の第6の態様は、第1から第5の態様のいずれかにおいて、前記媒体の搬送を行う一対のローラー、及び当該一対のローラーに対し更に下流側に位置し、前記媒体の搬送を行う一対のローラーを備え、前記下流側に設けられた一対のローラーが、前記駆動ローラーと、前記従動ローラーとで構成されることを特徴とする。
本態様によれば、媒体搬送方向上流側と下流側に一対のローラーを備え、下流側に設けられた一対のローラーが、前記駆動ローラーと、前記従動ローラーとで構成された媒体搬送装置において、上述した第1から第5の態様のいずれかの作用効果が得られる。
本発明の第7の態様は、第1から第6の態様のいずれかにおいて、前記スペーサー部材を取り付けるフレームを備え、前記スペーサー部材には、前記フレームに対する前記スペーサー部材の取り付け方向を規制する規制部が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記スペーサー部材を取り付けるフレームを備え、前記スペーサー部材には、前記フレームに対する前記スペーサー部材の取り付け方向を規制する規制部が設けられているので、前記スペーサー部材の取り付け方向のミスを抑制できる。
本発明の第8の態様は、第1から第7の態様のいずれかにおいて、前記第1押圧部材及び前記第2押圧部材はコイルばねで構成され、前記第1スペーサー及び前記第2スペーサーには、前記コイルばねに入り込む突起が形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1押圧部材及び前記第2押圧部材はコイルばねで構成され、前記第1スペーサー及び前記第2スペーサーには、前記コイルばねに入り込む突起が形成されているので、前記コイルばねと前記第1スペーサーとの位置関係、及び前記コイルばねと前記第2スペーサーとの位置関係が安定し、前記回転軸の媒体搬送方向への動き(がたつき)をより一層抑制することができる。
本発明の第9の態様は、第1から第8の態様のいずれかにおいて、前記回転軸の一方の軸端側に配置され、前記従動ローラーが前記駆動ローラーに接する方向に前記回転軸を押圧可能な第3押圧部材、及び前記回転軸の他方の軸端側に配置され、前記従動ローラーが前記駆動ローラーに接する方向に前記回転軸を押圧可能な第4押圧部材を備え、前記駆動ローラーと前記従動ローラーとが接した状態で、前記第3押圧部材と前記回転軸との間、及び前記第4押圧部材と前記回転軸との間に空隙が形成され、前記従動ローラーが前記駆動ローラーから所定量離間することにより、前記回転軸に対し前記第3押圧部材及び前記第4押圧部材の押圧力が作用することを特徴とする。
厚手の媒体を精度よく搬送する為には、前記従動ローラーを前記駆動ローラーに向けて押圧する押圧力を大きく確保することが好ましい。しかし、前記従動ローラーを前記駆動ローラーに向けて押圧する押圧力を大きく確保すると、非厚手の媒体を搬送する際においても前記駆動ローラーを駆動する負荷が大きくなり、前記駆動ローラーを駆動するモーター等の駆動源の発熱が顕著となり好ましくない。
そこで本態様では、前記第1押圧部材及び前記第2押圧部材とは別に、第3押圧部材及び第4押圧部材を設け、前記駆動ローラーと前記従動ローラーとが接した状態で、前記第3押圧部材と前記回転軸との間、及び前記第4押圧部材と前記回転軸との間に空隙が形成された状態としたので、非厚手の媒体を搬送する際は前記第3押圧部材と前記第4押圧部材の押圧力が前記回転軸に作用せず、前記駆動ローラーを駆動する為の負荷を抑制できる。
そして厚手の媒体を搬送する際は、前記従動ローラーが前記駆動ローラーから所定量離間し、これにより前記回転軸に対し前記第3押圧部材及び前記第4押圧部材の押圧力が作用するので、厚手の媒体を確実に搬送することができる。
以上により、前記駆動ローラーを駆動する為の負荷が大きくなる期間を、必要な期間にのみ限定することで、前記駆動ローラーを駆動するモーター等の駆動源の発熱を抑制できる。
本発明の第10の態様は、第9の態様において、前記第3押圧部材と前記回転軸との間には第3スペーサーが介在し、前記第4押圧部材と前記回転軸との間には第4スペーサーが介在し、前記第3スペーサーと前記第4スペーサーとが、一体に構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記第3押圧部材と前記回転軸との間には第3スペーサーが介在し、前記第4押圧部材と前記回転軸との間には第4スペーサーが介在し、前記第3スペーサーと前記第4スペーサーとが、一体に構成されているので、前記第3スペーサー及び前記第4スペーサーの媒体搬送方向へのがたつきが抑制される。その結果、前記回転軸の媒体搬送方向への動き(がたつき)を抑制することができ、媒体送り精度への悪影響や異音の発生をより一層抑制することができる。
本発明の第11の態様に係る画像読取装置は、媒体の面を読み取る読み取り手段と、媒体を搬送する、第1から第10の態様のいずれかに係る前記媒体搬送装置とを備えたことを特徴とする。
本態様によれば、画像読取装置において、上述した第1から第10の態様のいずれかの作用効果が得られる。
本発明の第12の態様に係る記録装置は、媒体に記録を行う記録部と、第1から第10の態様のいずれかに係る前記媒体搬送装置とを備えたことを特徴とする。
本態様によれば、記録装置において、上述した第1から第10の態様のいずれかの作用効果が得られる。
第1実施形態に係るスキャナーの外観斜視図。 第1実施形態に係るスキャナーの媒体搬送経路を示す側断面図。 第1実施形態に係るスキャナーの媒体搬送経路における画像読取部周辺の構成を示す模式図。 フレームに従動ローラーを配置した状態を示す斜視図。 フレームに従動ローラーに加えてスペーサー部材を配置した状態を示す斜視図。 フレームに従動ローラー及びスペーサー部材に加えて押圧部材を配置した状態を示す斜視図。 フレームの上部に保持部材を配置した状態を示す斜視図。 第1実施形態に係る従動ローラー及びスペーサー部材を示す斜視図。 第1実施形態に係る従動ローラー及びスペーサー部材を示す側面図。 フレームに配置された従動ローラー、スペーサー部材及び押圧部材を示す断面図。 フレームに配置された従動ローラー、スペーサー部材及び押圧部材を示す側断面図。 従動ローラー及びスペーサー部材に作用する力の関係を示す模式図。 第3実施形態に係る従動ローラー及び押圧部材の関係を示す断面図。 第2実施形態に係るスペーサー部材及び押圧部材をフレームに配置した状態を示す斜視図。 第2実施形態に係る従動ローラー、スペーサー部材及び押圧部材の関係を示す斜視図。 第2実施形態に係る従動ローラー、スペーサー部材及び押圧部材の関係を示す平面図。 第2実施形態に係る従動ローラー、スペーサー部材及び押圧部材の関係を示す側面図。 各実施形態に係る媒体搬送装置を備える記録装置の斜視図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施形態においてのみ説明し、以後の実施形態においてはその構成の説明を省略する。
図1は第1実施形態に係るスキャナーの外観斜視図であり、図2は第1実施形態に係るスキャナーの媒体搬送経路を示す側断面図であり、図3は第1実施形態に係るスキャナーの媒体搬送経路における画像読取部周辺の構成を示す模式図である。
図4はフレームに従動ローラーを配置した状態を示す斜視図であり、図5はフレームに従動ローラーに加えてスペーサー部材を配置した状態を示す斜視図であり、図6はフレームに従動ローラー及びスペーサー部材に加えて押圧部材を配置した状態を示す斜視図であり、図7はフレームの上部に保持部材を配置した状態を示す斜視図であり、図8は第1実施形態に係る従動ローラー及びスペーサー部材を示す斜視図である。
図9は第1実施形態に係る従動ローラー及びスペーサー部材を示す側面図であり、図10はフレームに配置された従動ローラー、スペーサー部材及び押圧部材を示す断面図であり、図11はフレームに配置された従動ローラー、スペーサー部材及び押圧部材を示す側断面図であり、図12は従動ローラー及びスペーサー部材に作用する力の関係を示す模式図である。
図13は第3実施形態に係る従動ローラー及び押圧部材の関係を示す断面図であり、図14は第2実施形態に係るスペーサー部材及び押圧部材をフレームに配置した状態を示す斜視図であり、図15は第2実施形態に係る従動ローラー、スペーサー部材及び押圧部材の関係を示す斜視図である。
図16は第2実施形態に係る従動ローラー、スペーサー部材及び押圧部材の関係を示す平面図であり、図17は第2実施形態に係る従動ローラー、スペーサー部材及び押圧部材の関係を示す側面図であり、図18は各実施形態に係る媒体搬送装置を備える記録装置の斜視図である。
また、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が装置幅方向であるとともに用紙幅方向、Y方向が画像読取装置における用紙搬送方向、Z方向がY方向と直交する方向であり、概ね搬送される用紙の面と直交する方向を示している。尚、各図において+Y方向側を装置前面側とし、−Y方向側を装置背面側とする。
■■■第1実施形態■■■■
図1において、画像読取装置としてのスキャナー10について説明する。スキャナー10は、下部ユニット12と、上部ユニット14と、媒体載置部16と、排出トレイ18とを備えている。本実施形態において、図示しないが上部ユニット14は下部ユニット12に対して+Y方向側端部を回動支点として回動可能に下部ユニット12に取り付けられている。
上部ユニット14の前面側には、ユーザインタフェース部20が設けられている。ユーザインタフェース部20は、一例として、タッチパネルとして構成され、表示部と操作部とを兼ねている。ユーザインタフェース部20を操作することで、スキャナー10の媒体読取動作等を実行できる。スキャナー10の前面側において、ユーザインタフェース部20の下方には、排出口22が設けられている。排出口22の下方には、排出トレイ18が、設けられている。本実施形態において、排出トレイ18は、下部ユニット12内に収納された状態(図1及び図2)と、下部ユニット12から前面側に引き出された展開状態(不図示)とを切換可能に構成されている。
<<<原稿搬送経路について>>>
図2において、スキャナー10における媒体搬送経路24について説明する。尚、図2において符号Pが付された太い実線は、スキャナー10内において媒体搬送経路24に沿って搬送される媒体の案内経路を示している。
下部ユニット12の装置背面側端部には、媒体載置部16が設けられている。媒体載置部16は、媒体(原稿)を傾斜した姿勢で支持することができるように構成されている。媒体載置部16には、複数枚の媒体をセットすることができる。媒体載置部16には、互いに接近する方向、あるいは離間する方向に変位可能な一対のエッジガイド16a(図1)が設けられ、媒体載置部16に載置された媒体の側部をガイドするように構成されている。
下部ユニット12において媒体搬送経路24の経路上には、媒体の給送方向上流側(−Y方向側)から下流側(+Y方向側)に向かって、給送ローラー26、分離ローラー28、「一対のローラー」としての上流側搬送手段30、「読み取り手段」としての画像読取部32及び「一対のローラー」としての下流側搬送手段34が設けられている。本実施形態において給送ローラー26は、一例として下部ユニット12内に設けられた不図示の駆動源により回転駆動させられる。
分離ローラー28は、給送ローラー26と対向する位置に設けられている。分離ローラー28は、不図示の付勢手段によって給送ローラー26に対して付勢された状態に設けられている。分離ローラー28は、給送ローラー26と分離ローラー28との間に複数枚の媒体が入り込むと、給送されるべき最下位の媒体のみを給送方向下流側に送るべく複数枚の媒体を分離するように構成されている。媒体載置部16に傾斜した姿勢で支持された媒体は、給送ローラー26と分離ローラー28とにニップされて、給送方向下流側に配置された上流側搬送手段30に搬送される。次いで、上流側搬送手段30は、給送ローラー26から送られてきた原稿を画像読取部32に向けて送り出す。
画像読取部32は、媒体搬送経路24に沿って搬送される媒体の第2面と対向するように下部ユニット12内に設けられた「経路形成部材」としての第1読み取りユニット36Aと、媒体搬送経路24に沿って搬送される原稿の第1面と対向するように上部ユニット14内に設けられた第2読み取りユニット36Bとを備えている。本実施形態において第1読み取りユニット36A及び第2読み取りユニット36Bは読み取りユニットとして構成され、一例として密着型イメージセンサーモジュール(CISM)として構成されている。
上流側搬送手段30により画像読取部32に送られた原稿は、画像読取部32において媒体Pの第1面及び第2面の少なくとも一方の面の画像を読み取られた後、画像読取部32の搬送方向下流側に位置する下流側搬送手段34にニップされて排出口22から排出される。
<<<上流側搬送手段及び下流側搬送手段について>>>
図3において、画像読取部32の上流側には、上流側搬送手段30が設けられている。本実施形態において上流側搬送手段30は、駆動ローラー38と、従動ローラー40とを備えている。駆動ローラー38は下部ユニット12側に配置され、従動ローラー40は上部ユニット14側に配置されている。従動ローラー40は回転軸42を備えている。従動ローラー40は、回転軸42に対して回転可能に構成されている。回転軸42は、押圧部材44により駆動ローラー38側に向けて押圧されている。
図3に示すように、媒体搬送経路24において、Y軸方向における駆動ローラー38の回転軸中心は位置Y1に設定されている。一方、媒体搬送経路24において、Y軸方向における従動ローラー40の回転軸中心は、駆動ローラー38の中心位置Y1よりも+Y方向側(下流側)にずれた位置Y2に位置している。尚、図3において符号S1が付された一点鎖線は、駆動ローラー38と従動ローラー40とのニップ点N1を通る接線であり、符号P1が付された太線は、一例として上流側搬送手段30、画像読取部32及び下流側搬送手段34を通る媒体P1の経路を示している。
接線S1は、従動ローラー40の回転軸中心のY軸方向位置である位置Y2が駆動ローラー38の回転軸中心のY軸方向位置である位置Y1よりも+Y方向側(下流側)にずれているので、ニップ点N1が回転軸中心のY軸方向位置である位置Y1よりも+Y方向側にずれる。したがって、接線S1は、+Y方向側に進むにつれて−Z方向側に傾斜する下り傾斜の接線であり、ニップ点N1から第1読み取りユニット36Aに向けて延びている。
一方、下流側搬送手段34は、駆動ローラー46と、従動ローラー48と、後述するスペーサー部材50と、押圧部材52とを備えている。本実施形態において従動ローラー48は回転軸54を備えている。本実施形態において従動ローラー48は、回転軸54に対して回転可能に構成されている。回転軸54は、スペーサー部材50を介して押圧部材52により駆動ローラー46側に向けて押圧されている。
媒体搬送経路24において、Y軸方向における駆動ローラー46の回転軸中心は位置Y3に設定されている。一方、媒体搬送経路24において、Y軸方向における従動ローラー48の回転軸中心は、駆動ローラー38の中心位置Y3よりも−Y方向側(上流側)にずれた位置Y4に位置している。尚、図3において符号S2が付された一点鎖線は、駆動ローラー46と従動ローラー48とのニップ点N2を通る接線である。
従動ローラー48の回転軸中心のY軸方向位置である位置Y4が駆動ローラー46の回転軸中心のY軸方向位置である位置Y3よりも−Y方向側(上流側)にずれているので、ニップ点N2が位置Y3よりも−Y方向側にずれる。したがって、接線S2は、+Y方向側に進むにつれて+Z方向側に傾斜する上り傾斜の接線であり、第1読み取りユニット36Aからニップ点N2を通って+Z方向に延びている。
画像読取部32における媒体P1の経路についてまとめると、接線S1に沿って上流側搬送手段30により画像読取部32に送られ、下流側搬送手段34により接線S2に沿って画像読取部32から+Y方向側に送られる。具体的には、図3に示すように媒体P1の経路は、画像読取部32の第1読み取りユニット36Aに向けて媒体P1が押しつけられるように−Z方向側に湾曲する経路として構成されている。尚、本実施形態において、媒体搬送方向であるY軸方向は、概ね媒体搬送経路24に沿って搬送される媒体搬送方向として設定されており、接線S1及び接線S2に平行な方向に限定されるものではない。より具体的には、本実施形態においてY軸方向は、X軸方向から見て駆動ローラー38の回転軸中心と駆動ローラー46の回転軸中心とを結ぶ線に平行な方向であるとも言える。
<<<従動ローラーの構成について>>>
図4において、上部ユニット14の一部を構成するフレーム56には、凹状の上流側従動ローラー配置部56aと、凹状の下流側従動ローラー配置部56bとが設けられている。本実施形態において、フレーム56の上流側従動ローラー配置部56a及び下流側従動ローラー配置部56bは、X軸方向に距離をおいて2箇所設けられている。尚、下流側従動ローラー配置部56bには、図11に示すように従動ローラー48の回転軸54を受ける軸受け部56cが設けられている。軸受け部56cは、回転軸54のY軸方向への変位を規制するように構成されており、回転軸54のZ軸方向への変位は規制していない。尚、図示していないが、上流側従動ローラー配置部56aにも同様の構成を有する軸受け部が設けられ、従動ローラー40の回転軸42を受けている。
上流側従動ローラー配置部56aには、従動ローラー40及びその回転軸42が挿入され、下流側従動ローラー配置部56bには、従動ローラー48及びその回転軸54が挿入されている。尚、本実施形態では、各回転軸42、54は、フレーム56に対して回転しないように規制された状態でフレーム56にセットされている。
図5に示すように、下流側従動ローラー配置部56bにおいて、下流側従動ローラー配置部56bにセットされた状態の従動ローラー48及び回転軸54の上方にスペーサー部材50が挿入される。尚、後述するが、スペーサー部材50には、規制部50dが設けられている。
スペーサー部材50をフレーム56の下流側従動ローラー配置部56bに挿入する際、規制部50dを−Y方向側に向けてスペーサー部材50を挿入しようとすると、規制部50dがフレーム56と干渉して取り付けられないように構成されている。逆に、規制部50dを+Y方向側に向けてスペーサー部材50を挿入しようとすると、規制部50dはフレーム56と干渉せず、スペーサー部材50を下流側従動ローラー配置部56bに挿入することができる。
図6において、上流側従動ローラー配置部56aに配置された従動ローラー40及び回転軸42に対して押圧部材44が回転軸42のX軸方向の両端部を+Z方向側から押圧するように配置されている。本実施形態では、押圧部材44は従動ローラー40を駆動ローラー38に向けて押しつけるように回転軸42を押圧する。
本実施形態において、押圧部材44は、第1押圧部材44Aと第2押圧部材44Bとを備えている。回転軸42の+X方向側の軸端部を一方側の軸端部とし、−X方向側の軸端部を他方側の軸端部とすると、回転軸42の一方側の軸端部には第1押圧部材44Aが配置され、他方側の軸端部には第2押圧部材44Bが配置されている。本実施形態において、第1押圧部材44A及び第2押圧部材44Bは、一例としてコイルばねとして構成されている。
一方、下流側従動ローラー配置部56bに配置された従動ローラー48、回転軸54及びスペーサー部材50に対して押圧部材52が後述するスペーサー部材50を介して回転軸54のX軸方向の両端部を+Z方向側から押圧するように配置されている。本実施形態では、押圧部材52は従動ローラー48を駆動ローラー46に向けて押しつけるように回転軸54を押圧する。
本実施形態において、押圧部材52は、第1押圧部材52Aと第2押圧部材52Bとを備えている。回転軸54の+X方向側の軸端部を一方側の軸端部とし、−X方向側の軸端部を他方側の軸端部とすると、回転軸54の一方側の軸端部には第1押圧部材52Aが配置され、他方側の軸端部には第2押圧部材52Bが配置されている。本実施形態において、第1押圧部材52A及び第2押圧部材52Bは、一例としてコイルばねとして構成されている。
図7に示すように、フレーム56には、保持部材58が取り付けられている。保持部材58は、各押圧部材44A、44B、52A、52Bの+Z方向側端部と係合し、各押圧部材44A、44B、52A、52Bを保持している。
図8及び図9において、下流側搬送手段34の従動ローラー48の回転軸54は、X軸方向において従動ローラー48の両端部から突出している。一例として+X方向側を一端側とすると、一端側の回転軸54の端部には、切り欠き部54a、54bが形成されている。本実施形態において切り欠き部54aと切り欠き部54bとは対向するように配置されている。フレーム56に回転軸54が取り付けられる際、切り欠き部54a、54bは軸受け部56cと係合し、回転軸54がフレーム56に対して回転しないように規制される。
スペーサー部材50は、第1スペーサー50aと、第2スペーサー50bと、連結部50cと、規制部50dとを備えている。連結部50cは、X軸方向に延び、第1スペーサー50aと、第2スペーサー50bとを連結している。加えて、規制部50dは、連結部50cから+Z方向に突出した後、+Y方向側に延びている。尚、本実施形態において、駆動ローラー46、従動ローラー48、回転軸54、第1押圧部材44A、第2押圧部材44B、スペーサー部材50は、一例として媒体搬送装置60(図3及び図10)を構成している。
第1スペーサー50a及び第2スペーサー50bには、+Z方向に突出し、押圧部材52A、52Bが入り込む突起50eがそれぞれ形成されている。さらに、第1スペーサー50a及び第2スペーサー50bの下部には、傾斜面50fが形成されている。
図10において、第1押圧部材52Aの−Z方向側端部には、第1スペーサー50aの突起50eが入り込み、第1押圧部材52Aと第1スペーサー50aとは係合している。第1スペーサー50aは、第1押圧部材52Aと回転軸54との間に介在し、第1押圧部材52Aの押圧力により回転軸54の一方側の軸端を押圧している。
第2押圧部材52Bの−Z方向側端部には、第2スペーサー50bの突起50eが入り込み、第2押圧部材52Bと第2スペーサー50bとは係合している。第2スペーサー50bは、第2押圧部材52Bと回転軸54との間に介在し、第2押圧部材52Bの押圧力により回転軸54の他方側の軸端を押圧している。
尚、本実施形態では、従動ローラー48及び回転軸54は、下流側従動ローラー配置部56bに挿入された構成であるので、従動ローラー48及び回転軸54は、第1押圧部材52A及び第2押圧部材52Bの押圧力に抗して+Z軸方向側に変位が可能である。尚、図示していないが、上流側搬送手段30の従動ローラー40及び回転軸42も、上流側従動ローラー配置部56aに挿入された構成であるので、従動ローラー40及び回転軸42は、第1押圧部材44A及び第2押圧部材44Bの押圧力に抗して+Z軸方向側に変位が可能である。
図11において、第1スペーサー50a及び第2スペーサー50bの下部には傾斜面50fが設けられている。傾斜面50fは、一例として、+Y方向側に進むにつれて+Z方向側に延びる上り傾斜の傾斜面として設定されている。傾斜面50fは、回転軸54と係合し、第1押圧部材52A及び第2押圧部材52Bの押圧力により回転軸54を押圧している。尚、図11は第2スペーサー50bを図示しているが、第1スペーサー50aも同様の構成である。
ここで、図3及び図12において回転軸42、54及びスペーサー50a、50bに作用する力について説明する。図3において上流側搬送手段30のニップ点N1は駆動ローラー38の回転軸中心のY軸方向位置である位置Y1よりも+Y軸方向側にずれている。これにより回転軸42は、第1押圧部材44A及び第2押圧部材44Bの押圧力により+Y方向側に動こうとする。ここで、媒体P1が搬送されると、媒体P1の搬送に伴って従動ローラー40、ひいては回転軸42は+Y方向側へ媒体P1を送る媒体搬送力を受けて、+Y方向側に動こうとする。
本実施形態では、媒体P1を搬送する際、回転軸42は第1押圧部材52A及び第2押圧部材52Bの押圧力と、媒体搬送力とを受けて、上流側従動ローラー配置部56aの軸受け部(不図示)に対して+Y方向側に押し付けられる。その結果、回転軸42の位置が定まることから回転軸42のY軸方向(媒体搬送方向)における動き(がたつき)が生じ難い構成となっている。
一方で、下流側搬送手段34のニップ点N2は、駆動ローラー46の回転軸中心のY軸方向位置である位置Y3よりも−Y軸方向側にずれている。これにより回転軸54は、第1押圧部材52A及び第2押圧部材52Bの押圧力により−Y方向側に動こうとする。これに対して、媒体P1が搬送されると、媒体P1の搬送に伴って従動ローラー40、ひいては回転軸42は+Y方向側へ媒体P1を送る媒体搬送力を受けて、+Y方向側に動こうとする。
その結果、媒体P1を搬送する際、回転軸54は、回転軸54を−Y方向側に押圧する第1押圧部材52A及び第2押圧部材52Bの押圧力と、回転軸54を+Y方向側に押圧する媒体搬送力とを受けて、下流側従動ローラー配置部56bの軸受け部56c(図11及び図12)に対する位置が定まり難くなる。これにより、回転軸54の軸受け部56cへの位置が定まり難いことから回転軸54のY軸方向(媒体搬送方向)における動き(がたつき)が生じ易い構成となっている。
ここで、図12に示すように、第1スペーサー50a及び第2スペーサー50bの下部には回転軸54と係合する傾斜面50fが形成されている。傾斜面50fは、一例として、Y軸方向に対して角度θ1で傾斜している。
本実施形態では、第1押圧部材52Aが第1スペーサー50aを押圧力F1で−Z方向に押圧している。ここで、第1スペーサー50aと回転軸54とは傾斜面50fで当接している。これにより、回転軸54は第1スペーサー50aを介して第1押圧部材52Aに押圧される。具体的には、回転軸54は、傾斜面50fと交差する方向において力F2により押圧されている。力F2は図12に示すように、回転軸54を+Y方向に押す力の成分F2yと、回転軸54を−Z方向に押す力の成分F2zとに分けることができる。つまり、傾斜面50fは、回転軸54を+Y方向(媒体搬送方向下流)に押す力の成分を生じさせるように構成されている。
ここで、媒体P1を搬送する際、従動ローラー48及び回転軸54は、図3に示す媒体P1の経路に沿って+Y方向側への搬送力を受ける。媒体P1はY軸方向に対して角度θ2で傾斜した状態で搬送方向下流側に送られている。その結果、従動ローラー48を介して回転軸54は、回転軸54を+Y方向に押す力と、回転軸54を+Z方向に押す力とを受ける。
図12において、回転軸54を+Z方向に押す力をF3とすると、押圧力F3は、回転軸54を−Y方向に押す力の成分F3yと、回転軸54を+Z方向に押す力の成分F3zとに分けられる。
ここで、第1押圧部材52Aから回転軸54が受ける力F2のY方向成分の力F2yが押圧力F3のY方向成分の力F3yよりも大きいので、第1スペーサー50aと回転軸54とは傾斜面50fに沿って相対移動する。その結果、第1スペーサー50aは、軸受け部56cにおいて−Y方向側の端部に押し付けられる。一方、回転軸54は、軸受け部56cにおいて+Y方向側の端部に押し付けられる。
さらに、媒体P1を搬送すると、回転軸54には、媒体P1を搬送する搬送力F4を受ける。搬送力F4は回転軸54を+Y方向側の端部に押し付けるように作用する。具体的には、搬送力F4は回転軸54を+Y方向に押す力の成分F4yと、回転軸54を+Z方向に押す力の成分F4zとに分けられる。本実施形態において回転軸54は、Y方向成分の力F2yと搬送力F4のY方向成分の力F4yを受けることにより、軸受け部56cの+Y方向側の端部に押し付けられた状態が確実に維持される。その結果、回転軸54の位置が定まり、媒体P1の搬送時における回転軸54のY軸方向(媒体搬送方向)における動き(がたつき)が生じ難くなる。
本実施形態では、傾斜面50fの角度θ1の大きさにより力F2のY方向成分F2yとZ方向成分F2zとの大きさの関係が変化する。本実施形態では、角度θ1は、角度θ1を変化させた際、実験的に力F2のZ方向成分F2zが最も大きくなる値に設定されている。
<<<第1実施例の変更例>>>
本実施形態において、スペーサー部材50は下流側搬送手段34にのみ設ける構成としたが、上流側搬送手段30に適用してもよい。例えば、駆動ローラー38、46が上部ユニット14側に設けられ、従動ローラー40、48が下部ユニット12側に配置された構成かつ、媒体を第1読み取りユニット36A側に押し付ける経路構成とすると、上流側搬送手段30の従動ローラー40の回転軸42の位置が不安定となる。この構成においてスペーサー部材50を回転軸42に対して適用すると、回転軸42の位置を安定させることができる。
上記説明をまとめると媒体搬送装置60は、媒体を搬送する、回転駆動される駆動ローラー46と、駆動ローラー46との間で媒体をニップして従動回転する従動ローラー48と、従動ローラー48の回転軸54と、回転軸54の一方の軸端側に配置され、従動ローラー48が駆動ローラー46に接する方向に回転軸54を押圧する第1押圧部材52A、及び回転軸54の他方の軸端側に配置され、従動ローラー48が駆動ローラー46に接する方向に回転軸54を押圧する第2押圧部材52Bと、回転軸54と第1押圧部材52Aとの間に介在する第1スペーサー50a、及び回転軸54と第2押圧部材52Bとの間に介在する第2スペーサー50bを一体に備えるスペーサー部材50とを備えている。
上記構成によれば、従動ローラー48の回転軸54の一方の軸端側には、第1押圧部材52Aと回転軸54との間に第1スペーサー50aが介在し、回転軸54の他方の軸端側には、第2押圧部材52Bと回転軸54との間に第2スペーサー50bが介在しており、そして第1スペーサー50a及び第2スペーサー50bは、スペーサー部材50に一体に設けられているので、第1スペーサー50a及び第2スペーサー50bがそれぞれ単体で設けられた構成に比して、第1スペーサー50a及び第2スペーサー50bの媒体搬送方向へのがたつきが抑制される。その結果、回転軸54の媒体搬送方向への動き(がたつき)を抑制することができ、媒体送り精度への悪影響や異音の発生をより一層抑制することができる。
回転軸54を受ける軸受け部56cを備え、第1スペーサー50a及び第2スペーサー50bにおいて回転軸54を押圧する面は、軸受け部56cにおいて回転軸54を媒体搬送方向に押す力の成分を生じさせる傾斜面50fで形成されている。この構成によれば、回転軸54の媒体搬送方向への動き(がたつき)をより好適に抑制することができる。
傾斜面50fは、回転軸54を+Y方向側に押す面である。媒体の搬送に伴い、回転軸54は+Y方向側に動こうとする。そしてこの構成によれば、傾斜面50fは、回転軸54を+Y方向側に押す面であるので、第1押圧部材52A及び第2押圧部材52Bが回転軸54を押す方向と、媒体の搬送に伴い回転軸54が動こうとする方向とが一致することとなる。これにより回転軸54が確実に+Y方向側に寄せられることとなるので、回転軸54の媒体搬送方向への動き(がたつき)をより好適に抑制することができる。
従動ローラー48の回転軸中心のY軸方向位置である位置Y4は、駆動ローラー46の回転軸中心のY軸方向位置である位置Y3に対し、−Y方向側にずれている。
上記構成によれば、従動ローラー48の回転軸中心のY軸方向位置である位置Y4は、駆動ローラー46の回転軸中心のY軸方向位置である位置Y3に対し、−Y方向側にずれている為、第1押圧部材52A及び第2押圧部材52Bによる回転軸54の押圧(従動ローラー48が駆動ローラー46に押し当たる方向の押圧)により、回転軸54は−Y方向側に動こうとするが、媒体の搬送に伴って回転軸54は+Y方向側に動こうとする為、結果として回転軸54の位置が定まり難く、回転軸54の媒体搬送方向への動き(がたつき)が生じ易い構成となっている。
しかしながら、傾斜面50fが回転軸54を+Y方向側に押すので、回転軸54の媒体搬送方向への動き(がたつき)を抑制できる。
駆動ローラー38、46と従動ローラー40、48とで、媒体を駆動ローラー38、46及び従動ローラー40、48の−Y方向側又は+Y方向側に設けられた第1読み取りユニット36Aに押し付ける構成を備え、駆動ローラー38、46は、第1読み取りユニット36Aの側に位置している。
媒体の搬送を行う上流側搬送手段30、及び上流側搬送手段30に対し更に+Y方向流側に位置し、媒体の搬送を行う下流側搬送手段34を備え、+Y方向側に設けられた下流側搬送手段34が、駆動ローラー46と、従動ローラー48とで構成される。
スペーサー部材50を取り付けるフレーム56を備え、スペーサー部材50には、フレーム56に対するスペーサー部材50の取り付け方向を規制する規制部50dが設けられている。この構成によれば、スペーサー部材50の取り付け方向のミスを抑制できる。
第1押圧部材52A及び第2押圧部材52Bはコイルばねで構成され、第1スペーサー50a及び第2スペーサー50bには、コイルばねに入り込む突起50eが形成されている。この構成によれば、コイルばねと第1スペーサー50aとの位置関係、及びコイルばねと第2スペーサー50bとの位置関係が安定し、回転軸54の媒体搬送方向への動き(がたつき)をより一層抑制することができる。
■■■第2実施形態■■■■
スキャナー10が備える、上述した媒体搬送装置60は、以下に説明する、第2実施形態に係る媒体搬送装置72に代えても良い。第2実施形態は、第1の実施形態における媒体搬送装置60に第3押圧部材及び第4押圧部材を加えた構成である。以下、図14ないし図17において第2実施形態に係る媒体搬送装置72について説明する。尚、図14ないし図17において駆動ローラー46の図示を省略している。
媒体搬送装置72は、フレーム74の下流側従動ローラー配置部74aに配置されている。図15ないし図17において、媒体搬送装置72は、従動ローラー76と、回転軸78と、第1スペーサー部材80と、第2スペーサー部材82と、押圧部材84(第1押圧部材84A、第2押圧部材84B、第3押圧部材84C、第4押圧部材84D)とを備えている。尚、各押圧部材84A、84B、84C、84Dはコイルばねとして構成されている。尚、第1スペーサー部材80及び第2スペーサー部材82の構成は、第1実施形態におけるスペーサー部材50の構成と同様の構成である。
第1スペーサー部材80の+X方向側端部には、第1スペーサー80aが形成され、−X方向側端部には第2スペーサー80bが形成されている。本実施形態において第1スペーサー80aと第2スペーサー80bとは連結部80cにより連結されている。各スペーサーの上部には押圧部材84に受け入れられる突起80dが形成され、下部には傾斜面80eが形成されている。
第2スペーサー部材82の+X方向側端部には、第3スペーサー82aが形成され、−X方向側端部には第4スペーサー82bが形成されている。本実施形態において第3スペーサー82aと第4スペーサー82bとは連結部82cにより連結されている。各スペーサーの上部には押圧部材84に受け入れられる突起82dが形成され、下部には傾斜面82eが形成されている。
図15及び図16において、本実施形態の第2スペーサー部材82の第3スペーサー82aは、第1スペーサー部材80の第1スペーサー80aよりも+X方向側に配置され、第2スペーサー部材82の第4スペーサー82bは、第1スペーサー部材80の第2スペーサー80bよりも−X方向側に配置されている。
本実施形態において、第1スペーサー80aには第1押圧部材84Aが配置され、第2スペーサー80bには第2押圧部材84Bが配置され、第3スペーサー82aには第3押圧部材84Cが配置され、第4スペーサー82bには第4押圧部材84Dが配置されている。
図17において、第1スペーサー80a及び第2スペーサー80bは傾斜面80eを介して常時接触する構成となっている。これに対して、第3スペーサー82a及び第4スペーサー82bの傾斜面82eは、回転軸78との間に空隙86を形成している。本実施形態において空隙86は、Z軸方向において距離L2となるように設定されている。
本実施形態において、非厚手の媒体が搬送された際、従動ローラー76及び回転軸78は第1押圧部材84A及び第2押圧部材84Bの押圧力に抗して距離L2よりも小さい変位量で+Z方向に押し上げられる。この場合では、回転軸78を介して従動ローラー76には第1押圧部材84A及び第2押圧部材84Bの押圧力が作用する。
厚手の媒体が搬送された際、従動ローラー76及び回転軸78は第1押圧部材84A及び第2押圧部材84Bの押圧力に抗して距離L2以上の変位量で+Z方向に押し上げられる。この際、押し上げられた回転軸78は、第3押圧部材84C及び第4押圧部材84Dと接触する。これにより、回転軸78には、第1押圧部材84A及び第2押圧部材84Bの押圧力に加えて第3押圧部材84C及び第4押圧部材84Dの押圧力も作用することとなる。
これにより、搬送される媒体の厚さに応じて、従動ローラー76に作用する押圧力の大きさを調整することができる。その結果、駆動ローラーと従動ローラー76との間の媒体搬送力を媒体の厚さに応じて適切に設定することができ、様々な厚さの媒体を確実に搬送することができる。
さらに、搬送する媒体の厚さに応じて、従動ローラー76に作用する押圧力の大きさを調整するので駆動ローラー38、46を駆動する為の負荷が大きくなる期間を、必要な期間にのみ限定することで、駆動ローラー38、46を駆動するモーター等の駆動源の発熱を抑制できる。
<<<第2実施形態の変更例>>>
本実施形態に係る第1スペーサー部材80及び第2スペーサー部材82を上流側搬送手段30にも適用する構成としてもよい。
■■■第3実施形態■■■■
スキャナー10が備える、上述した媒体搬送装置60、72は、以下に説明する、第3実施形態に係る媒体搬送装置70に代えても良い。
図13において、第3実施形態に係る媒体搬送装置70について説明する。媒体搬送装置70は、第2実施形態において第1スペーサー部材80及び第2スペーサー部材82を備えない点で第2実施形態と異なる。
図13において、上流側搬送手段30を例に説明する。従動ローラー40の回転軸42の一端側の軸端部は、第1押圧部材44Aにより、従動ローラー40を駆動ローラー38(図3)に向けて押圧されている。同様に、回転軸42の他端側の軸端部は、第2押圧部材44Bにより、第2押圧部材44Bにより、従動ローラー40を駆動ローラー38に向けて押圧されている。
本実施形態において、回転軸42の一端側の軸端部において、第1押圧部材44Aよりも+X方向側に第3押圧部材62が配置されている。第3押圧部材62の+Z方向側端部は保持部材58と係合し、保持部材58により保持されている。一方、第3押圧部材62の−Z方向側端部(下端部)は、回転軸42との間に空隙66を形成している。本実施形態において空隙66は、Z軸方向において距離L1となるように設定されている。
同様に、回転軸42の他端側の軸端部において、第2押圧部材44Bよりも−X方向側に第4押圧部材64が配置されている。第4押圧部材64の+Z方向側端部は保持部材58と係合し、保持部材58により保持されている。一方、第4押圧部材64の−Z方向側端部(下端部)は、回転軸42との間に空隙68を形成している。本実施形態において空隙68も、Z軸方向において距離L1となるように設定されている。尚、本実施形態では、第3押圧部材62及び第4押圧部材64は、第1押圧部材44A及び第2押圧部材44Bと同様にコイルばねとして構成されている。
本実施形態において、駆動ローラー38と従動ローラー40との間に、普通紙や薄紙等のサイズの大きさの媒体(非厚手の媒体)が通された場合、従動ローラー40及び回転軸42は第1押圧部材44A及び第2押圧部材44Bの押圧力に抗して距離L1よりも小さい変位量で+Z方向に押し上げられる。この場合では、回転軸42を介して従動ローラー40には第1押圧部材44A及び第2押圧部材44Bの押圧力が作用する。
駆動ローラー38と従動ローラー40との間に、厚紙サイズの大きさの媒体(厚手の媒体)が通された場合、従動ローラー40及び回転軸42は第1押圧部材44A及び第2押圧部材44Bの押圧力に抗して距離L1以上の変位量で+Z方向に押し上げられる。この際、押し上げられた回転軸42は、第3押圧部材62及び第4押圧部材64と接触する。これにより、回転軸42には、第1押圧部材44A及び第2押圧部材44Bの押圧力に加えて第3押圧部材62及び第4押圧部材64の押圧力も作用することとなる。
これにより、駆動ローラー38と従動ローラー40との間を通過する媒体の厚さに応じて、従動ローラー40に作用する押圧力の大きさを調整することができる。その結果、駆動ローラー38と従動ローラー40との間の媒体搬送力を媒体の厚さに応じて適切に設定することができ、様々な厚さの媒体を確実に搬送することができる。
さらに、搬送する媒体の厚さに応じて、従動ローラー40に作用する押圧力の大きさを調整するので駆動ローラー38、46を駆動する為の負荷が大きくなる期間を、必要な期間にのみ限定することで、駆動ローラー38、46を駆動するモーター等の駆動源の発熱を抑制できる。
<<<第3実施形態の変更例>>>
本実施形態の構成を上流側搬送手段30に適用した構成としたが、下流側搬送手段34にも適用してもよい。
第2実施形態及び第3実施形態において回転軸42、78の一方の軸端側に配置され、従動ローラー40、76が駆動ローラー38、46に接する方向に回転軸42、78を押圧可能な第3押圧部材62、84C、及び回転軸42、78の他方の軸端側に配置され、従動ローラー40、76が駆動ローラー38、46に接する方向に回転軸42、78を押圧可能な第4押圧部材64、84Dを備え、駆動ローラー38、46と従動ローラー40、76とが接した状態で、第3押圧部材62、84Cと回転軸42、78との間、及び第4押圧部材64、84Dと回転軸42、78との間に空隙66、68、86が形成され、従動ローラー40、76が駆動ローラー38、46から所定量離間することにより、回転軸42、78に対し第3押圧部材62、84C及び第4押圧部材64、84Dの押圧力が作用する。
厚手の媒体を精度よく搬送する為には、従動ローラー40、76を駆動ローラー38、46に向けて押圧する押圧力を大きく確保することが好ましい。しかし、従動ローラー40、76を駆動ローラー38、46に向けて押圧する押圧力を大きく確保すると、非厚手の媒体を搬送する際においても駆動ローラー38、46を駆動する負荷が大きくなり、駆動ローラー38、46を駆動するモーター等の駆動源の発熱が顕著となり好ましくない。
そこで上記構成では、第1押圧部材44A、84A及び第2押圧部材44B、84Bとは別に、第3押圧部材62、84C及び第4押圧部材64、84Dを設け、駆動ローラー38、46と従動ローラー40、76とが接した状態で、第3押圧部材62、84Cと回転軸42、78との間、及び第4押圧部材64、84Dと回転軸42、78との間に空隙66、68、86が形成された状態としたので、非厚手の媒体を搬送する際は第3押圧部材62、84Cと第4押圧部材64、84Dの押圧力が回転軸42、78に作用せず、駆動ローラー38、46を駆動する為の負荷を抑制できる。
そして厚手の媒体を搬送する際は、従動ローラー40、76が駆動ローラー38、46から所定量離間し、これにより回転軸42、78に対し第3押圧部材62、84C及び第4押圧部材64、84Dの押圧力が作用するので、厚手の媒体を確実に搬送することができる。これにより、駆動ローラー38、46を駆動する為の負荷が大きくなる期間を、必要な期間にのみ限定することで、駆動ローラー38、46を駆動するモーター等の駆動源の発熱を抑制できる。
第3押圧部材84Cと回転軸78との間には第3スペーサー82aが介在し、第4押圧部材84Dと回転軸78との間には第4スペーサー82bが介在し、第3スペーサー82aと第4スペーサー82bとが、一体に構成されている。この構成によれば、第3スペーサー82a及び第4スペーサー82bのY軸方向へのがたつきが抑制される。その結果、回転軸78の媒体搬送方向への動き(がたつき)を抑制することができ、媒体送り精度への悪影響や異音の発生をより一層抑制することができる。
<<<各実施形態の変更例>>>
(1)第1実施形態及び第3実施形態においてスペーサー部材50、第1スペーサー部材80及び第2スペーサー部材82の傾斜面50f、80e、82eは傾斜角度θ1の傾斜面として構成したが、この構成に代えて、平坦な面、あるいはV字状に形成してもよい。
(2)本実施形態では、媒体搬送装置60、70、72をスキャナー10に適用したが、媒体搬送装置60、70、72をプリンター88(図18)に適用してもよい。プリンター88は、キャリッジ90を備え、キャリッジ90の下部には、「記録手段」としての記録ヘッド92を備えている。
尚、本発明は上記各実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10…スキャナー、12…下部ユニット、14…上部ユニット、16…媒体載置部、16a…エッジガイド、18…排出トレイ、20…ユーザインタフェース部、22…排出口、24…媒体搬送経路、26…給送ローラー、28…分離ローラー、30…上流側搬送手段、32…画像読取部、34…下流側搬送手段、36A…第1読み取りユニット、36B…第2読み取りユニット、38、46…駆動ローラー、40、48、76…従動ローラー、42、54、78…回転軸、44、52、84…押圧部材、44A、52A、84A…第1押圧部材、44B、52B、84B…第2押圧部材、50…スペーサー部材、50a、80a…第1スペーサー、50b、80b…第2スペーサー、50c、80c、82c…連結部、50d…規制部、50e、80d、82d…突起、50f、80e、82e…傾斜面、54a、54b…切り欠き部、56、74…フレーム、56a…上流側従動ローラー配置部、56b、74a…下流側従動ローラー配置部、56c…軸受け部、58…保持部材、60、70、72…媒体搬送装置、62、84C…第3押圧部材、64、84D…第4押圧部材、66、68、86…空隙、80…第1スペーサー部材、82…第2スペーサー部材、82a…第3スペーサー、82b…第4スペーサー、88…プリンター、90…キャリッジ、92…記録ヘッド、F1、F3…押圧力、F2…力、F2y、F2z、F3y、F3z、F4y、F4z…成分、F4…媒体の搬送力、L1、L2…距離、N1、N2…ニップ点、P、P1…媒体、S1、S2…接線、Y1、Y2、Y3、Y4…回転軸中心、θ1、θ2…角度

Claims (12)

  1. 媒体を搬送する、回転駆動される駆動ローラーと、
    前記駆動ローラーとの間で前記媒体をニップして従動回転する従動ローラーと、
    前記従動ローラーの回転軸と、
    前記回転軸の一方の軸端側に配置され、前記従動ローラーが前記駆動ローラーに接する方向に前記回転軸を押圧する第1押圧部材、及び前記回転軸の他方の軸端側に配置され、前記従動ローラーが前記駆動ローラーに接する方向に前記回転軸を押圧する第2押圧部材と、
    前記回転軸と前記第1押圧部材との間に介在する第1スペーサー、及び前記回転軸と前記第2押圧部材との間に介在する第2スペーサーを一体に備えるスペーサー部材と、
    を備えた媒体搬送装置。
  2. 請求項1に記載の媒体搬送装置において、前記回転軸を受ける軸受け部を備え、
    前記第1スペーサー及び前記第2スペーサーにおいて前記回転軸を押圧する面は、前記軸受け部において前記回転軸を媒体搬送方向に押す力の成分を生じさせる傾斜面で形成されている、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  3. 請求項2に記載の媒体搬送装置において、前記傾斜面は、前記回転軸を媒体搬送方向の下流側に押す面である、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  4. 請求項3に記載の媒体搬送装置において、前記従動ローラーの回転軸中心は、前記駆動ローラーの回転軸中心に対し、媒体搬送方向上流側にずれている、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の媒体搬送装置において、前記駆動ローラーと前記従動ローラーとで、前記媒体を前記駆動ローラー及び前記従動ローラーの媒体搬送方向上流側又は下流側に設けられた経路形成部材に押し付ける構成を備え、
    前記駆動ローラーは、前記経路形成部材の側に位置している、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の媒体搬送装置において、前記媒体の搬送を行う一対のローラー、及び当該一対のローラーに対し更に下流側に位置し、前記媒体の搬送を行う一対のローラーを備え、
    前記下流側に設けられた一対のローラーが、前記駆動ローラーと、前記従動ローラーとで構成される、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の媒体搬送装置において、前記スペーサー部材を取り付けるフレームを備え、
    前記スペーサー部材には、前記フレームに対する前記スペーサー部材の取り付け方向を規制する規制部が設けられている、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の媒体搬送装置において、前記第1押圧部材及び前記第2押圧部材はコイルばねで構成され、
    前記第1スペーサー及び前記第2スペーサーには、前記コイルばねに入り込む突起が形成されている、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の媒体搬送装置において、前記回転軸の一方の軸端側に配置され、前記従動ローラーが前記駆動ローラーに接する方向に前記回転軸を押圧可能な第3押圧部材、及び前記回転軸の他方の軸端側に配置され、前記従動ローラーが前記駆動ローラーに接する方向に前記回転軸を押圧可能な第4押圧部材を備え、
    前記駆動ローラーと前記従動ローラーとが接した状態で、前記第3押圧部材と前記回転軸との間、及び前記第4押圧部材と前記回転軸との間に空隙が形成され、前記従動ローラーが前記駆動ローラーから所定量離間することにより、前記回転軸に対し前記第3押圧部材及び前記第4押圧部材の押圧力が作用する、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  10. 請求項9に記載の媒体搬送装置において、前記第3押圧部材と前記回転軸との間には第3スペーサーが介在し、前記第4押圧部材と前記回転軸との間には第4スペーサーが介在し、
    前記第3スペーサーと前記第4スペーサーとが、一体に構成されている、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  11. 媒体の面を読み取る読み取り手段と、
    媒体を搬送する、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の媒体搬送装置と、
    を備えた画像読取装置。
  12. 媒体に記録を行う記録部と、
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の前記媒体搬送装置と、
    を備えた記録装置。
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