JPH11246070A

JPH11246070A - シート搬送装置及び画像形成装置

Info

Publication number: JPH11246070A
Application number: JP10047668A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiro Saito; 和広斎藤; Yutaka Kubochi; 豊久保地; Kazuhiko Yatsuhashi; 和彦八ッ橋; Akihiro Toma; 昭弘東間; Ryukichi Inoue; 隆吉井上
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1998-02-27
Filing date: 1998-02-27
Publication date: 1999-09-14

Abstract

(57)【要約】【課題】搬送ローラのローラ軸に支持されたローラ
と、搬送コロのコロ軸に支持されたコロとでシートを挟
持搬送する装置において、コロをローラに押圧する付勢
力により、ローラがつぶされて軸方向にみて内側部と外
側部とで径に差が生じ、シート搬送速度に差が生じるの
を補償すること。【解決手段】駆動手段により駆動回転されるローラ軸
１ａ、及び該ローラ軸に固定支持されたローラ１ｂを具
備する搬送ローラ１と、該ローラに従動回転するコロ３
ｂ、及び該コロを支持するコロ軸３ａを具備する搬送コ
ロ３と、該コロ軸を介して該コロを該ローラへ付勢する
付勢手段５とを有し、該ローラ及びコロによりシートを
挟持搬送する搬送装置において、該付勢手段の付勢によ
り該ローラがつぶされ、該ローラの内側部１ｅと外側部
１ｆとに生じる径の差を補償する勾配を、コロ又はロー
ラに設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、シートを搬送する
シート搬送装置、及びこのシート搬送装置により搬送さ
れるシート上に画像を形成するレーザビームプリンタ、
複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】先ず、本発明に係る画像形成装置の１例
であるレーザビームプリンタを援用して、シートが給紙
されてから画像が形成される手順を図８により説明す
る。図８において、シート積載手段としての給紙カセッ
ト１３に積載されたシート９（例えば記録紙、ＯＨＰシ
ート、布或いは薄板等）を、給紙手段である給紙ローラ
１４によりピックアップし、分離手段である分離パッド
１２により１枚ずつ分離するとともに画像形成装置本体
２６に送り込む。

【０００３】画像形成装置本体２６に送り込まれた記録
媒体としてのシート９は搬送ローラ対１５により搬送さ
れ、レジストローラ対１６のニップに突入した後、ルー
プを作り先端の位置と感光ドラム１８ａの画像位置との
整合が取られ、またシートの斜行取りがされて姿勢が整
えられる。

【０００４】シート９の位置、姿勢が整った後、レジス
トローラ対１６は回転を始め、シート９が先端検知手段
１７を通過すると、コントローラボード２４からの画像
データをスキャナー２０により像担持体である感光ドラ
ム１８ａへ画像（潜像）として書き出すタイミングが決
定され、シートは画像形成部へと搬送される。このタイ
ミングでスキャナーからレーザビームがプロセスカート
リッジ１８内の感光ドラム１８ａ上に照射され、該ドラ
ム上へ電子写真方式により静電潜像が形成される。

【０００５】プロセスカートリッジ１８内には、感光ド
ラム１８ａ上に形成された潜像を現像するための現像手
段が保持されており、該現像手段に収納された現像剤と
してのトナーにより、潜像を現像してトナー像が形成さ
れ、該トナー像は、転写手段としての転写ローラ１９に
よりシート９に転写される。転写後、シート９は定着手
段２１に搬送され、ここを通過する際圧力及び熱を印加
され、シート９上のトナー像が定着し、画像形成が完了
する。画像形成後、シート９は中間排出ローラ対２２及
び排出ローラ対２３により排出トレイ２６ａに排出、積
載される。

【０００６】以上のような画像形成装置におけるシート
搬送装置、例えばレジストローラ対を有する搬送装置
は、ゴム等の弾性を有する高摩擦部材で形成されるロー
ラとそれに対向するコロをバネ等の付勢手段で付勢する
ことによりニップを作り、ローラに搬送力を持たせるこ
とでシートを搬送することが多い。

【０００７】図９は搬送手段の従来例を表わす図であ
る。図９において７はフレームであり、搬送ローラ１は
駆動手段により駆動される駆動軸１ａと、該駆動軸に固
定支持された高摩擦部材のローラ１ｂを有し、該ローラ
１ｂはゴム等の弾性部材により作製される。駆動軸１ａ
は軸受２ａ，２ｂに回転自在によりフレーム７に支持さ
れている。搬送コロ３はコロ軸３ａ及び樹脂等により作
製された耐摩耗性のコロ３ｂを有し、該コロ３ｂは該コ
ロ軸３ａに回転自在に支持され、前記ローラ１ｂに従動
回転する。

【０００８】コロ軸３ａの両端はフレーム７に、固定も
しくは回転自在に支持され、その中間部は付勢手段によ
り付勢されている。該付勢手段は、金属、樹脂等の弾性
体で作製されたコイルバネ、板バネ等で形成されてお
り、図には金属製コイルバネ５が例示されている。ホル
ダー６は搬送コロバネ５を保持している。コロ軸３がバ
ネホルダー６を介して搬送コロバネ５に付勢されること
により、ローラ１ｂとコロ３ｂの間にニップが形成さ
れ、コロ３ｂは搬送ローラ１に従動する。搬送ローラ１
は不図示の駆動手段から駆動を受け回転し、シート８を
搬送する。図１０は図９の矢印方向から見た図である。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の場合、搬送コロバネ５の付勢力によりローラ軸１ａ
またはコロ軸３ａがたわみ、弾性を有するローラ１ｂは
これより剛性のコロ３ｂによりつぶされることになり、
このつぶれ量が１ｅ部と１ｆ部で異なる。即ち、ローラ
軸１ａはその両端部が軸受２ａ及び２ｂに保持されてい
るため、ローラ軸１ａに関し中央寄りとなるローラ１ｂ
の内側部１ｅより外側部１ｆの方がより大きくつぶされ
ることになる。したがって、搬送ローラ１の搬送スピー
ドは１ｅ部の方がローラ径が大きい分、１ｆ部よりも速
くなる。

【００１０】従来は、ローラ１ｂやコロ３ｂの搬送面に
勾配をつけておらず、１ｅ部の方が１ｆ部よりも搬送ス
ピードが速いため、シート８は図１０の矢印のような方
向に搬送され、搬送ローラ１及び搬送コロ３よりも搬送
方向上流の部分ではシート８を内側によせる力が働く。
そのためシート８の後端が波打って、形状が不安定とな
ったり、振動しながら搬送されることがある。これは搬
送コロバネ５の付勢力が大きいほど顕著で、後端にシワ
が発生する場合もある。

【００１１】本発明は、上記のようなシート搬送装置に
おけるローラのつぶれ量を修正することにより、シート
をその後端部に歪みを生ずることなく安定して搬送し得
るようにしたシート搬送装置及び画像形成装置を提供す
ることを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る手段は、駆動手段により駆動回転され
るローラ軸、及び該ローラ軸に固定支持されたローラを
具備する搬送ローラと、該ローラに従動回転するコロ、
及び該コロを支持するコロ軸を具備する搬送コロと、該
コロ軸を介して該コロを該ローラへ付勢する付勢手段と
を有し、該ローラ及びコロによりシートを挟持搬送する
搬送装置において、該付勢手段の付勢により該ローラが
つぶされ、該ローラの内側部と外側部とに生じる径の差
を補償する勾配を、該コロに設けたことを特徴とする。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、図面に沿って本発明による
実施形態を説明する。なお、従来技術と同じ構成の部材
については同じ符号を付すこととし、その説明を省略す
る。また、本発明に係る画像形成装置の１例は、前述し
たので説明を省略する。

【００１４】［実施形態１］図１は本発明の特徴を最も
よく表わす図面である。コロ軸３ａの両端部が付勢手段
であるバネ５により付勢され、コロ軸３ａに支持された
コロ３ｂの搬送面には勾配即ちテーパがつけられてい
て、中央側の１ｅ部の径よりも外側の１ｆ部の径の方が
大きい。搬送コロバネ５の付勢力によりローラ１ｂはつ
ぶされ、その搬送スピードは内側部の１ｅ部の方が外側
部の１ｆ部よりも速くなることは前述の通りであるが、
コロ３ｂの搬送スピードは１ｅ部よりも１ｆ部の方が速
い。つまり、ローラ１ｂのつぶれで搬送スピードが変化
する割合だけそれと対向するコロ３ｂの搬送面に勾配即
ちテーパをつける。この勾配は、図示のような使用状態
において、１ｅ部と１ｆ部の径を略等しくし、搬送スピ
ードを等しくする大きさとする。このような勾配により
ローラのつぶれを相殺することにより、図３の矢印のよ
うにシート８を搬送し、シート８の後端に波打ちやシワ
を発生を防ぐことが可能となる。

【００１５】［実施形態２］第２の実施形態を図２で説
明する。搬送ローラ１及び搬送コロ３を用いる点は実施
形態１と同一であるが、コロ３ｂの搬送面には勾配をつ
いておらず搬送ローラ１の搬送面に勾配がついている。
搬送ローラ１の軸のたわみを考慮し、１ｅ部よりも１ｆ
部の外径が大きくなるように搬送ローラ１の搬送面の勾
配を最適に選択する。そしてこのローラ１ｂをコロ３ｂ
に所定の押圧力で当接したときに、前記勾配によりロー
ラの内側と外側との径を略等しくすることにより、搬送
ローラ１の１ｅ部と１ｆ部の搬送スピードを略等しくす
る。したがって、図３の矢印のようにシート８を搬送す
るので本発明の目的を達成できる。

【００１６】［実施形態３］前記実施形態では、搬送ロ
ーラ１を搬送面よりも外側に位置する軸受２ａ，２ｂで
保持しているため、搬送コロの外径は内側部の１ｅ部よ
り外側部の１ｆ部の方が大きくなっている。これに対
し、本実施形態では、図４のように搬送ローラ１が搬送
面よりも内側で軸受２ａに保持されていたり、又は、図
５のようにコロ軸３が搬送面よりも内側で搬送コロバネ
５に付勢されている。搬送ローラ及び搬送コロのこのよ
うな支持態様により、コロ軸３のたわみが大きい場合に
は、搬送ローラ１のつぶれ量は１ｆ部よりも１ｅ部の方
が大きくなるため、搬送ローラ１の搬送スピードは１ｅ
部よりも１ｆ部の方が速くなる。

【００１７】図４又は図５に示す搬送ローラ１又は搬送
コロ３の支持態様において、コロ３ｂの搬送面には、１
ｆ部の径よりも１ｅ部の径が大きくなるような向きで勾
配をつける。コロ３ｂの搬送スピードは１ｆ部よりも１
ｅ部の方が速いため、この速度差を無くすようにコロ３
ｂの勾配を最適にすることにより、図３のようにシート
８をしわを発生することなく搬送することができる。

【００１８】［実施形態４］第４の実施形態を図６、図
７で説明する。本実施形態では、コロ３ｂの搬送面には
勾配をつけず、搬送ローラ１の搬送面に勾配をつける。
搬送ローラ１の軸のたわみを考慮し、１ｆ部よりも１ｅ
部の外径が大きくし、これらの各部での速度差が無くな
るように搬送ローラ１の搬送面の勾配を最適にすること
により、図３の矢印のようにシート８をしわを発生する
ことなく搬送することができる。

【００１９】なお、上記実施形態では、コロ軸３ａはフ
レーム７に固定されコロ３ｂのみがローラ１ｂに従動回
転されるが、該コロ軸３ａをフレームに回転自在に支持
し、コロ３ｂと一体回転されるようにしてもよい。ま
た、ローラ１ｂ及びコロ３ｂは、図示例では２個ずつ用
いられるが、それ以上の３、４個等、適宜の数配設する
ことがができる。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ローラ軸及び該ローラ軸に固定支持されたローラを具備
する搬送ローラと、該ローラに従動回転するコロ、及び
該コロを支持するコロ軸を具備する搬送コロと、該コロ
軸を介して該コロを該ローラへ付勢する付勢手段とを有
し、該ローラ及びコロによりシートを挟持搬送する装置
において、該付勢手段の付勢により該ローラがつぶさ
れ、該ローラの内側部と外側部とに生じる径の差を補償
する勾配を、該コロ又は該ローラに設けたので、該ロー
ラのつぶれによる内側部と外側部との径の差に基づくシ
ート搬送スピードを略等しくし、シートの搬送を安定さ
せ、シートの波打ちやシワの発生を防ぐことが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態１に係わる搬送装置を示す
図。

【図２】本発明の実施形態２に係わる搬送装置を示す
図。

【図３】各実施形態におけるシートの搬送方向を説明す
る図。

【図４】本発明の実施形態３に係わる搬送装置を示す
図。

【図５】本発明の実施形態３に係わる搬送装置を示す
図。

【図６】本発明の実施形態４に係わる搬送装置を示す
図。

【図７】本発明の実施形態４に係わる搬送装置を示す
図。

【図８】本発明の１実施形態に係わる画像形成装置の全
体図。

【図９】従来の搬送装置を説明する図。

【図１０】従来の搬送装置でのシートの搬送方向を説明
する図。

【符号の説明】

１…搬送ローラ１ａ…ローラ軸１ｂ…ローラ２ａ…軸受１２ｂ…軸受２３…搬送コロ３ａ…コロ軸３ｂ…コロ５…搬送コロバネ６…バネホルダー７…フレーム８、９…シート１２…分離パッド１３…カセット１４…給紙ローラ１５…搬送ローラ対１６…レジストローラ対１８…プロセスカートリッジ１８ａ…感光ドラム１９…転写ローラ２０…スキャナー２１…定着手段２６…画像形成装置本体

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者東間昭弘東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内 (72)発明者井上隆吉東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】駆動手段により駆動回転されるローラ
軸、及び該ローラ軸に固定支持されたローラを具備する
搬送ローラと、該ローラに従動回転するコロ、及び該コ
ロを支持するコロ軸を具備する搬送コロと、該コロ軸を
介して該コロを該ローラへ付勢する付勢手段とを有し、
該ローラ及びコロによりシートを挟持搬送する搬送装置
において、該付勢手段の付勢により該ローラがつぶさ
れ、該ローラの内側部と外側部とに生じる径の差を補償
する勾配を、該コロに設けたことを特徴とするシート搬
送装置。
【請求項２】駆動手段により駆動回転されるローラ
軸、及び該ローラ軸に固定支持されたローラを具備する
搬送ローラと、該ローラに従動回転するコロ、及び該コ
ロを支持するコロ軸を具備する搬送コロと、該コロ軸を
介して該コロを該ローラへ付勢する付勢手段とを有し、
該ローラ及びコロによりシートを挟持搬送する搬送装置
において、該付勢手段の付勢により該ローラがつぶさ
れ、該ローラの内側部と外側部とに生じる径の差を補償
する勾配を、該ローラに設けたことを特徴とするシート
搬送装置。
【請求項３】請求項１又は２において、前記ローラ軸
及び前記コロ軸は両端部が支持され、該コロ軸は前記コ
ロの外側で前記付勢手段の付勢を受け、該付勢により該
ローラの内側部より外側部が大きくつぶされることを特
徴とするシート搬送装置。
【請求項４】請求項１又は２において、前記ローラ軸
は中央部が支持され、前記コロ軸は両端部が支持される
とともに、前記コロの外側で前記付勢手段の付勢を受
け、該付勢により該ローラの内側部が外側部より大きく
つぶされることを特徴とするシート搬送装置。
【請求項５】請求項１又は２において、前記ローラ軸
及び前記コロ軸は両端部が支持され、該コロ軸は中央部
で前記付勢手段の付勢を受け、該付勢により該ローラの
内側部が外側部より大きくつぶされることを特徴とする
シート搬送装置。
【請求項６】請求項１又は２において、前記ローラ又
はコロに形成された前記勾配により、該ローラの内側部
と外側部との径が略等しくされることを特徴とするシー
ト搬送装置。
【請求項７】請求項１又は２において、前記ローラは
少なくとも表面がゴム等の高摩擦部材で形成されている
ことを特徴とするシート搬送装置。
【請求項８】請求項１〜７のいずれかのシート搬送装
置と、該シート搬送装置により搬送されるシートに画像
を形成する画像形成手段とを有することを特徴とする画
像形成装置。