JP2019059542A - ラベル容器製造方法およびそのラベル容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器表面にラベルを隙間なく貼り付けることができるラベル容器製造方法、および容器表面に隙間なくラベルが貼り付けられたラベル容器を提供する。【解決手段】凸型金型31と凹型金型32の間にラベル3を配置し、前記凸型金型31と前記凹型金型32の一方に設けられたゲート33から樹脂を流し込んで成形し、成形された容器本体2の表面又は片面にラベル3が貼り付いた状態のインモールドラベル容器1を製造するラベル容器製造方法において、凹型金型32に、底部中心から見て外側へ凸となる底面外周部BCと、当該底面外周部BCの上方に位置して平面方向に見て前記インモールドラベル容器1の中心からの距離が変化するよう波打ちながら湾曲する上端波打ち湾曲形状部22dと、前記底面外周部BCから前記上端波打ち湾曲形状部22dに向けて徐々に波の振幅が大きくなる波打ち量増加部を有する側部形成部22cを備えた。【選択図】図4

Description

この発明は、表面にラベルが設けられて内容物を収容するようなラベル容器を製造するラベル容器製造方法およびそのラベル容器に関する。
食品等の包装容器には、容器成形時にあらかじめ印刷加工されたラベルを同時成形させるインモールドラベル容器が広く用いられている。
ラベルは、デザインを印刷して容器表面に配置して包装容器のデザイン性を高める等の機能を有している。このラベルは、インモールドラベル容器の底面や側面などの適宜の部位に設けられる。
ここで、ラベルには、平面状のシートが用いられ、例えば長方形の容器の底面と4つの側面に貼り付けるべく、4ヶ所の角部分に切り欠き部が設けられた略十字型のシートが用いられる。このため、立体形状の包装容器に対して、大部分(底面および4つの側面)をカバーしつつも、一部(側周における4つの角辺)は隙間を空けて、デザイン上はラベルの隙間が目立たないように印刷するといったことが行われる。
このようなインモールドラベルを成形容器表面に隙間無く貼り付ける方法としては、気体の透過を妨げるバリア層を備えている側部ラベル及び底部ラベルの2枚を用いる方法が提案されている(特許文献1参照)。この方法は、側部ラベルと底部ラベルとが重なる重複部分を有することで、ラベルを隙間なく存在させてバリア性を持たせるようにしている。
また、隣接するラベルと重複する部分を有するインモールドラベル容器において、重複する部分の成形品肉厚を、他の重複しない部分の成形品肉厚に対して、用いるラベルの厚みの1〜5倍厚くする方法が提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、上述の何れの方法も、本来ラベルが重複しなければならない部分が製造工程の異常等により重複しなければ、容器表面に貼り付けたラベルに隙間が生じてしまう恐れがあった。
特開2002−255185号公報 特開2012−25415号公報
この発明は、上述の問題点に鑑みて、容器表面にラベルを隙間なく貼り付けることができるラベル容器製造方法、および容器表面に隙間なくラベルが貼り付けられたラベル容器を提供することを目的とする。
この発明は、凸型金型と凹型金型の間にラベルを配置し、前記凸型金型と前記凹型金型の一方に設けられた樹脂流し込み用孔から樹脂を流し込んで成形し、成形された容器本体の表面又は片面にラベルが貼り付いた状態のラベル容器を製造するラベル容器製造方法であって、前記凸型金型と前記凹型金型の少なくとも他方は、前記ラベル容器の底部を成形する底部成形部と、前記ラベル容器の側部を形成する側部形成部を有し、前記側部形成部は、前記底部形成部に連結する下端位置にて底部中心から見て外側へ凸となる下端湾曲形状部と、当該下端湾曲形状部の上方に位置して平面方向に見て前記ラベル容器の中心からの距離が変化するよう波打ちながら湾曲する上端波打ち湾曲形状部と、前記下端湾曲形状部から前記上端波打ち湾曲形状部に向けて徐々に波の振幅が大きくなる波打ち量増加部を有する構成であり、平面形状で前記底部から前記側部を覆う大きさの前記ラベルを前記凸型金型と前記凹型金型の間に配置した状態で前記樹脂流し込み用孔から樹脂を流し込むことで、前記他方の前記下端湾曲形状部から前記上端波打ち湾曲形状部まで前記ラベルに皺を生じさせることなく成形するラベル容器製造方法、およびこのラベル容器製造方法により製造されたラベル容器であることを特徴とする。
この発明により、容器表面にラベルを隙間なく貼り付けたラベル容器を提供できる。
インモールドラベル容器の構成を示す説明図。 インモールドラベル容器の構成を示す説明図。 インモールドラベル容器の構成を示す説明図。 インモールドラベル容器製造装置の構成を示す斜視図。 金型の構成を示す斜視図。 金型の構成を縦断面図により示す説明図。 実施例2〜4のインモールドラベル容器の一部拡大横断面の説明図。 実施例5のインモールドラベル容器の斜視図。
以下、本願発明の一実施形態を説明する。
<インモールドラベル容器の全体構成>
図1(A)はインモールドラベル容器1の斜視図であり、図1(B)はインモールドラベル容器1の正面図であり、図1(C)はインモールドラベル容器1の縦断面図であり、図2はインモールドラベル容器1の図1(B)のA−A矢視断面図である。
インモールドラベル容器1は、図1(A)および図1(C)に示すように、底部4と側部5(波打ち量増加部)を有し上面が開口する容器本体2と、一枚のフィルムで構成され、容器本体2の外側の表面部の略全部を被覆するラベル3とを備えている。
完成形のインモールドラベル容器1は、平面状の底部4の全周から側部5が立ち上がり、側部5の上端5c(上端波打ち湾曲形状部)の内側が開口部7となる上面解放の容器形状であり、この形状の容器本体2の外面または内面に同じ形状のラベル3が重なった状態に形成されている。以下、容器本体2とラベル3の形状について詳述する。
<容器本体>
容器本体2は、樹脂の射出成形により形成されている。容器本体2の底部4は、厚さが一定で平面の円板状である。容器本体2は、上面の開口部7の縁の全周に、フランジ部6が外方水平方向に略リング状に延出している。容器本体2の側部5は、厚さが一定で、底部4の円形の外周である底面外周部BC(下端湾曲形状部)から上面の開口部7(フランジ部6の内側)までの全周に渡って設けられている。この側部5は、半径方向(容器の平面視内外方向)の凹凸(振幅)が周方向に繋がる波型形状を有している。この側部5の波型形状は、底面外周部BCでは凹凸(波)が無い(振幅がゼロ)形状であり、上端5cへ向かって凹凸(振幅)が徐々に大きくなる形状である。言い換えると、側部5は、1波長分の正弦波形状の波型片Wxが全周面に亘って複数連接された形状である。このため、容器本体2の側部5は、外側及び内側の両方の表面部の湾曲部(この実施例では全周面)に、周方向に波打つ波打ち部5aを有する。
図1(B)および図2に示すように、容器本体2の側部5は、n個の波型片Wx(x=1〜n)で形成されている。各波型片Wxは、底部4側から上面の開口部7側(フランジ部6側)に伸びる谷線l(図1(B)にて一点鎖線により示す)を両側に有し、両側の谷線lに挟まれた中央に底部4側からフランジ部6側に外方への突出を徐々に大きくしながら伸びる尾根線L(図1(B)にて点線により示す)を有している。両側の谷線lは、隣接する波型片Wx−1及びWx+1とそれぞれ共有する連接線となっている。尾根線Lは、底部4側端点Pbmxで底部4に連結され、フランジ部6側端点Ptmxでフランジ部6に連結されている。各波型片Wxは、尾根線Lの底部4側端点Pbmxを介して両側の谷線lの底部4側端点Pbx−1とPbxとを結ぶ波型片Wx下端部が、底部4の半径がrの円周形状である底面外周部BC上に沿うようにして、底部4に連結されている。また、各波型片Wxは、尾根線Lのフランジ部6側端点Ptmxを介して両側の谷線lのフランジ部6側端点Ptx−1とPtxとを結ぶ波型片Wx上端部CVtが、1波長分の正弦波形状を形成し、フランジ部6側端点Ptx−1とPtxとが、中心を底部4の中心CTと同じくする仮想円周VC上に配置されて、フランジ部6に連結されている。
ここで、尾根線Lを挟む両側の谷線lの底部4側端点Pbx−1とPbxとの間の間隔をaとし、同様に、尾根線Lを挟む両側の谷線lのフランジ部6側端点Ptx−1とPtxとの間の間隔をAtとする。また、側部5の尾根線Lの底部4に対する傾斜角をθとする。傾斜角θは、0〜90度の範囲で変えることができる。傾斜角θを0〜90度の間で大きくすると、間隔Atの長さは、徐々に短縮され間隔aの長さに近づく。そして、傾斜角θが90度になると、間隔Atと間隔aとは同一の長さになるようになっている。これにより、フランジ部6側端点Ptmxを介してフランジ部6側端点Ptx−1とPtxとを結ぶ波型片Wx上端部CVtの正弦波形状は、傾斜角θの変化に応じて変化する。すなわち、傾斜角θが大きくなると波板片Wx上端部CVtの正弦波形状の波長とみなせる間隔Atが短くなる一方で、振幅は大きくなるようになっている。
この振幅の程度は、次の式によって計算される。すなわち、容器本体2の高さ方向の直線に対する尾根Lの角度をθ’、円弧部分の中心からの距離(半径)をr(図1(A)参照)、容器本体2の高さ(側部5の高さ)をH(図1(B)参照)とすると、容器の円周とラベルの円周は次のように計算される。
「容器の円周」=(r+2H/cos(θ’))×π
「ラベルの円周」=(r+2Htanθ’)×π
そして、このようにして計算される容器の円周とラベルの円周の差分だけ、波打ち形状の凹凸が大きくなるように波の振幅が構成されている
この形状により、側部5の表面には、平面状のラベル3を皺なく貼り付けることが可能となる。なお、側部5の波打ち部5aは、どの高さで横断しても、平面視すると、各波の凸側頂点、各波の凹側頂点、および各波の振幅中心のいずれもが、底部4における湾曲(この実施例では円)の中心から同心円上に位置する構成となっている。
フランジ部6は、底面(側部5に繋がる面)に、円弧の内から外へ長い湾曲部突起6aが周方向に複数配置されている。この湾曲部突起6aは、周方向の幅よりも円弧(この実施例では円)の半径方向の長さが長く、かつ、フランジ6に続く基部から先端(最凸部)へ向かって前記幅が短くなっていく縦断面略逆台形に形成されている。この湾曲部突起6aは、基部の周方向の幅と同程度の隙間を空けて周方向に等間隔に配置されている。また、湾曲突起6aの半径方向の位置は、側部5に近接する位置から、外周端に渡って設けられている。
容器本体2の厚さは、底部4、側部5、及びフランジ部6とも、0.4mm以上が好ましく、0.5〜0.7mmがより好ましく、0.55mm〜0.66mmがさらに好ましく、0.6mm程度が好適である。
この形状により、フランジ部6の底面には、ラベル3を皺が目立たない形で貼り付けることが可能となる。すなわち、平面形状のラベル3を底部4および側部5に隙間なく貼り付けた状態にすると、フランジ部6の対応部分にはフランジ部の周長さよりも長い距離のラベル3が位置する。この周方向に長さの余っているラベル3が、湾曲部突起6aに沿って貼り付けられることにより、余りが解消し、かつ、重なって皺となっても目立たないようにすることができる。
<ラベル>
ラベル3は、完成形状の容器本体2の底面および側面の全面を1枚で覆う大きさの平面形状のシート状のものを用いる。このラベル3は、酸素や水蒸気等の気体の透過を妨げるバリア性フィルムを用いることが好ましい。また、ラベル3は、遮光性等を備えていてもよく、加飾印刷がされていてもよく、これらの複数を備えていても良い。また、ラベル3は、単層あるいは多層のフィルムでもよい。ラベル3は、この例では、容器本体2の外側の表面部の略全部を被覆しているが(図1(C)参照)、容器本体2の内側の表面部の略全部を被覆するようにしてもよい。尚、フランジ部6のラベル3による被覆は、側部5を被覆するラベル3をそのまま延展させることにより行っている。
図3(A)は上下反転したインモールドラベル容器1の斜視図であり、図3(B)は容器本体2に貼り付けられるラベル3の展開図である。
ラベル3は、容器本体2に貼り付けられる前は、一枚の略円板状のフィルム(カットラベルF)で構成されている(図3(B)参照)。カットラベルFは、容器本体2の底部4、側部5、及びフランジ部6をそれぞれ被覆する底部被覆部4f、側部被覆部5f、及びフランジ部被覆部6fと、切りしろ部6ffとを有している。
カットラベルFは、中央部に容器本体2の底部4を被覆する底部被覆部4fを有している。
底部被覆部4fは、カットラベルFの中心CTfを中心とする半径が容器本体2の底部4の半径rに等しい円周形状である底面外周部BCfが外縁となって画定されている。
カットラベルFは、底部被覆部4fの外方に、容器本体2の側部5を被覆する側部被覆部5fを有している。
側部被覆部5fは、容器本体2のn個の波板片Wx(x=1〜n)の各波板片Wxを被覆するn個の波板片被覆部Wfx(x=1〜n)を有している。各波板片被覆部Wfxは、底部4側端点Pbx−1とPbxとに対応する対応点Pbfx−1とPbfxと、フランジ部6側端点Ptx−1とPtxとに対応する対応点Ptfx−1とPtfxとが領域画定の基点となっている。底部4側対応点Pbfx−1とPbfxとは、底部被覆部4fの領域を画定する底面外周部BCf上にある。また、フランジ部6側対応点Ptfx−1は、中心CTfから放射状に延びる底部4側対応点Pbfx−1の延長線上で、底部4側対応点Pbfx−1から谷線l分だけ離隔した位置にある。同様に、フランジ部6側対応点Ptfxは、中心CTfから放射状に延びる底部4側対応点Pbfxの延長線上で、底部4側対応点Pbfxから谷線l分だけ離隔した位置にある。そして、底部4側対応点Pbfx−1とPbfxとの間の底面外周部BCf上の中点Pbmfxと、フランジ部6側対応点Ptfx−1とPtfxとの間の正弦波曲線CVtf上の中点Ptmfxとは、それぞれ尾根線Lの底部4側対応点、及びフランジ部6側対応点となり、尾根線L分だけ離間している。さらに、フランジ部6側対応点Ptmfxを介してフランジ部6側対応点Ptfx−1とPtfxとを結ぶ正弦波曲線CVtfは、カットラベルFを容器本体2に貼り付けたときに、フランジ部6側端点Ptmxを介してフランジ部6側端点Ptx−1とPtxとを結ぶ波板片Wx上端部CVtの正弦波形状に沿うように決定されている(図3(A)参照)。
すなわち、カットラベルFを容器本体2に貼り付けるために、フランジ部6側対応点Ptfx−1とPtfxとの間の間隔dを間隔Atの長さにまで縮めていくと(図3(A),図3(B),図2参照)、フランジ部6側対応点Ptmfxを介してフランジ部6側対応点Ptfx−1とPtfxとを結ぶ正弦波曲線CVtfは、フランジ部6側端点Ptmxを介してフランジ部6側端点Ptx−1とPtxとを結ぶ波板片Wx上端部CVtの正弦波形状に沿うようになっている。
側部被覆部5fは、外縁が、フランジ部6側対応端点Ptmfxを介してフランジ部6側対応端点Ptfx−1とPtfxとを結ぶ正弦波曲線CVtfを円周方向に連ねて形成されている。
カットラベルFは、側部被覆部5fの外方に、容器本体2のフランジ部6を被覆するフランジ部被覆部6fを有している(図3(A),図3(B)参照)。
フランジ部被覆部6fは、外縁が、中心CTfから放射状に延びるフランジ部6側対応点Ptfxの延長線上で、フランジ部6側対応点Ptfxから延出Z分だけ離隔した位置にあるフランジ部6の外周FCに対応する対応点Psfxと、同じく中心CTfから放射状に延びるフランジ部6側対応点Ptmfxの延長線上で、フランジ部6側対応点Ptmfxから延出x分だけ離隔した位置にあるフランジ部6の外周FCに対応する対応点Psmfxとを、円周方向に順次接続して形成された閉曲線Sで画定されている。
カットラベルFは、フランジ部被覆部6fの外方に、切りしろ部6ffを有している。切りしろ部6ffは、外縁が、閉曲線Sより一回り大きな中心CTfを中心とする円周SSで画定されている。尚、切りしろ部6ffは、カットラベルFが容器本体2に貼り付けられた後、不要な部分として除去される部分である。
カットラベルFは、中心CTfを中心とする円周SSを外縁とした円板状であって、底部被覆部4f、側部被覆部5f、及びフランジ部被覆部6fがそれぞれ容器本体2の底部4、側部5、及びフランジ部6を被覆し、不要な切りしろ部6ffが切り取られ除去される。
ラベル3(カットラベルF)の厚さは、数μm以上が好ましく、10〜50μmがより好ましく、20μm程度がさらに好ましい。
なお、ラベル3および容器本体2において、側部5で凹凸(振幅)が徐々に増す程度は、平面状態のラベル3(カットラベルF)において中心から等距離にある円弧(若しくは円)の長さが、インモールドラベル容器1として成形された際に側部5に位置すると、前記中心から表面上の距離が等距離である波打つ円弧(若しくは波打つ円)の長さと同じになる程度である。このため、例えばフランジ部6と連結している部分の波打ち部5aを波打たない円形に広げると、もとの平面上のラベル3にて前記中心から等距離にある円弧(若しくは円)と同じ形状(少なくとも長さが同じ)となる。
また、ラベル3および容器本体2を有するインモールドラベル容器1の高さは、1cm以上とすることができ、2cm以上とすることが好ましく3cm以上とすることがより好ましく、4cm以上とすることがさらに好ましく、5cm以上とすることが好適である。
<インモールドラベル製造装置>
次に、インモールドラベル容器製造装置10の構成と、このインモールドラベル容器製造装置10を用いてインモールドラベル容器1を製造する製造方法について説明する。
図4はインモールドラベル容器製造装置10の説明図であり、図6(A)は金型を閉じた様子を説明する説明図であり、図6(B)は樹脂を射出した様子を説明する説明図であり、図6(C)はラベルの不要部分をカットする様子を説明する説明図である。
インモールドラベル容器製造装置10は、ロール状に巻かれたラベル用フィルムRFを端部から繰り出し平面状にして供給するラベル用フィルム供給部11と、供給されたラベル用フィルムRFに印刷されている複数のカットラベルF(図3(B)参照)を輪郭に合わせて打抜形成して単離する打抜形成部14と、打抜形成した平面状のカットラベルFを保持して凹型金型21のキャビティ22に挿入する疑似コア13と、凸型金型31のコア32を凹型金型21のキャビティ22に挿入して型閉じを行い射出成形する射出成形部12と、射出成型されたインモールドラベル容器1を吸着部15により吸着してキャビティ22から取り出してコンベア16へ搬送する搬送ロボット18と、搬送ロボット18によって載置されたインモールドラベル容器1を搬送するコンベア16を有している。
なお、この実施例では、完成するインモールドラベル容器1のサイズに合わせて精度よくカットラベルFを打抜形成部14がカットする構成としたが、これに限らず、搬送ロボット18で取り出したインモールドラベル容器1のうちカットラベルFの不要な切りしろ部6ff(図6(C)参照)をラベル余りカット部(図示省略)によりカットする構成としてもよい。いずれの場合も、インモールドラベル容器1全体を隙間なくカットラベルFで覆い、かつ、カットラベルFを不足や余りの無いように精度よく仕上げることができる。
図5(A)は、凹型金型21の斜視図であり、図5(B)は、凸型金型31の斜視図である。
図5(A)に示すように、凸型金型31は、凸状のコア32が形成されている。なお、図示では凸状のコア32を1つ図示しているが、凸型金型31には、同一形状のコア32を複数配置することが好ましい。コア32は、容器本体2の内面を形成するものであり、最も突出している平面状の底部形成部32aと、その周囲となる側部形成部32cと、中央に前記底部形成部32aの中心のゲート33aから反対側まで貫通して形成されたランナー33(樹脂流し込み用孔)が設けられている。このランナー33は、樹脂を供給してゲート33aから流し込み、インモールドラベル容器1の容器本体2を形成するためのものである。
側部形成部32cは、底部形成部32aと連結する部分に湾曲形状の下端湾曲形状部32bが設けられ、その反対側である基部側(インモールドラベル容器1の開口部側)の平面32eと連結する部分に波型の上端波打ち湾曲形状部32dが設けられている。
図5(B)に示すように、凹型金型21は、凹状のキャビティ22が設けられている。なお、図示ではキャビティ22を1つ図示しているが、凹型金型21には、同一形状のキャビティ22を前記凸型金型31の各コア32に対向させて複数配置することが好ましい。このキャビティ22は、平面状の表面(図示底面)からリング形状で少し凹となっているラベル余り収容部22fと、その内側でさらに凹となっているリング形状のフランジ形成部22eと、その内側でさらに凹となってインモールドラベル容器1の側面を形成する側部形成部22c(波打ち量増加部)と、その内側でインモールドラベル容器1の底面を形成する底部形成部22aと、この底部形成部22aの中心位置には真空口23aが設けられ、この真空口23aから反対側まで貫通した真空ライン23が設けられている。この真空ライン23から吸引することで、供給されたラベル3をキャビティ22の表面に隙間なく重なるように吸着することができる。
底部形成部22aと側部形成部22cが連接する部分には、湾曲形状に形成された下端湾曲形状部22bが設けられている。また、側部形成部22cとフランジ形成部22eが連接する部分には、波型の上端波打ち湾曲形状部22dが設けられている。そして、側部形成部22cは、下端湾曲形状部22bから上端波打ち湾曲形状部22dに向かって、インモールドラベル容器1と同じく波の振幅が徐々に大きくなる波打ち量増加部として形成されている。
フランジ形成部22eは、インモールドラベル容器1におけるフランジの裏側に対応する位置に、複数の突起形成用凹部22gが設けられている。この突起形成用凹部22gは、ラベル3が重なる表面の面積を大きくしており、フランジ形成部22eに対応する部分でラベル3に皺ができにくいようにするものである。
この凹型金型21は、上述したインモールドラベル容器1と比べて、底部形成部22aが底部4の底面形状と同一であり、側部形成部22cが波打つ波打ち部5a(側部5)の表面形状と同一であり、フランジ形成部22eがフランジ部6の底面形状と同一である。さらに言うと、凹型金型21の上端波打ち湾曲形状部22dは、インモールドラベル容器1の表面の上端5cと同一形状であり、下端湾曲形状部22bは、底面外周部BCと同一形状である。
<インモールドラベル製造工程>
次に、このインモールドラベル容器製造装置10によるインモールドラベル容器1の製造工程について説明する。
図4に示すように、インモールドラベル容器製造装置10は、ラベル用フィルム供給部11により、カットラベルFの輪郭が複数印刷されたロール状のラベル用フィルムRFを平面状にして打抜形成部14へ供給する。打抜形成部14は、カットラベルFの輪郭に合わせてレーザ光を照射し、ラベル用フィルムRFからカットラベルFを打抜形成する。
打抜形成部14で打ち抜いて形成したカットラベルFは、疑似コア13に貼着される。
カットラベルFを貼着した疑似コア13は、搬送ロボット18により射出成形部12に搬送される。
射出成形部12において、疑似コア13は、凹型金型21のキャビティ22内に挿入され、カットラベルFをキャビティ22内に貼着されるようにした後、キャビティ22内から抜き取られる(図6(A)参照)。
図6(A)に示すように、キャビティ22は、容器本体2の底部4、側部5、及びフランジ部6の外側の表面形状に合せて形成された底部形成部22a、側部形成部22c、およびフランジ形成部22eと、カットラベルFの切りしろ部6ffを格納するフランジ形成部22eから外方に延出されたラベル余り収容部22fとを有している。
カットラベルFは、中央部が真空口23aに対向するように挿入されており、当該中央部を真空引き(吸引)することにより、キャビティ22内の所定の位置に固定される。すなわち、キャビティ22の底部形成部22a、側部形成部22c、およびフランジ形成部22eに、容器本体2の底部4、側部5、及びフランジ部6に対応するカットラベルFの各部位が配置される。その後、インモールドラベル容器製造装置10は、凸型金型31を凹型金型21に合体させて型閉じを行う。このとき、外周に切り込みや凹部が無い形状(この実施例1では円形)の1枚のカットラベルFが、凹型金型21のキャビティ22の全面を隙間なく覆う状態となる。
凸型金型31のコア32は、容器本体2の底部4、側部5、及びフランジ部6の内側の表面形状に合せて形成され底部形成部32a、側部形成部32c、及び
平面32eを有している。型閉じが行われた凹型金型21のキャビティ22と凸型金型31のコア32との間には、容器本体2を成形することになる空洞部20が形成される。
図6(B)に示すように、インモールドラベル容器製造装置10は、加熱溶融した樹脂Jを、コア32のランナー33を介して底部形成部32aのゲート33aから射出し、空洞部20内に注入する。この樹脂Jは、ポリプロピレン等の適宜の樹脂を用いる。注入された樹脂Jは、容器本体2の底部4(図1(A)参照)の内側の中央部に対応する部分から放射状に流れ出す。流れ出した樹脂Jは、カットラベルFをキャビティ22の底部形成部22a、側部形成部22c、およびフランジ形成部22eに沿わせるように押圧しながら流動し、空洞部20内に充填される。これにより、樹脂Jにより容器本体2が成形される。同時に、カットラベルFは容器本体2に熱融着され、カットラベルFと容器本体2とが一体化する。その際、カットラベルFは、容器本体2の少なくとも底部4、及び側部5の外側の表面部に皴を発生させず、また、重ならず且つ隙間なく貼り付けられる。また、カットラベルFは、フランジ部6の裏面にて、湾曲部突起6aに沿って皺が目立たないように貼り付けられる。
インモールドラベル容器製造装置10は、凸型金型31と凹型金型21に設けられた図示省略する冷却孔に冷却用水を通過させる等の適宜の方法によって樹脂Jを冷却した後、凸型金型31と凹型金型21を型開きする。インモールドラベル容器製造装置10は、コア32側に貼り付いていた一体化されたカットラベルF付き容器本体2を、疑似コア13と反対側に設けた吸着部15により吸着し、コア32から取り外す(図4、図6(C)参照)。その後、インモールドラベル容器製造装置10は、図示省略するカット部により容器本体2のフランジ部6からはみ出たカットラベルFの不要な切りしろ部6ffを切り取る。
こうして、底部4と側部5を有し上面が開口する容器本体2と、容器本体2の外側の表面部の略全部に重ならず且つ隙間なく貼り付けられほとんど皴のないラベル3を備えるインモールドラベル容器1が完成する。完成したインモールドラベル容器1は、吸着部15で吸着された状態で搬送ロボット18により射出成形部12から搬出される。尚、吸着部15は、エア吸気装置(図示せず)による吸引力で吸着する。
最後に、吸着運搬アーム19が、搬送ロボット18により搬送されてきたインモールドラベル容器1を吸着運搬してコンベア16上に重ね置く。
以上の構成と動作により、インモールドラベル容器製造装置10は、表面全面をカットラベルFで隙間なく覆い、かつ、底面と側面に皺のないインモールドラベル容器1を製造することができる。このため、カットラベルFは全面に印刷することができ、容器の側面の全周に渡るデザインを施すことができ、かつ、皺が無く美観に優れたインモールドラベル容器1を製造し提供することができる。
特に、凹型金型21のキャビティ22は、湾曲形状の下端湾曲形状部22bから、振幅の変わらない波を湾曲させた形状の上端波打ち湾曲形状部22dまで、波の幅が変わらず振幅が徐々に大きくなっていく側部形成部22cが設けられているために、平面状のカットラベルFを側面周囲に巻き付けるに際して皺がよらずに綺麗に配置し溶着することができる。
ラベル3は、一枚物のフィルム(カットラベルF)で構成され、容器本体2を底部4側から側部5側に包み込むように被覆し、容器本体2の一方の表面部、外側の表面の略全部に貼り付けられている。そのため、容器本体2の底部4及び側部5に貼り付けられたラベル3に隙間が生じない。これにより、ラベル3にバリア性フィルムを用いた場合に、ラベル3の隙間から酸素や水蒸気等の気体が透過することによって、インモールドラベル容器1内の食品等の品質劣化を起きにくくすることができる。
ラベル3は、少なくとも容器本体2の底部4と側部5の一方の表面部、上述の実施例では外側の表面に、重ならず且つ隙間なく貼り付けられ、そして、皴の発生が抑制されている。このため、ラベル3に加飾印刷されたデザイン等の意匠性が皺等によって害されることがなく、審美性が高く意匠性の高いデザインのインモールドラベル容器1を提供することができる。
図7(A)は実施例2のインモールドラベル容器101の横断面図である。実施例1では、波板片Wx上端部CVtは、1波長分の正弦波形状を形成しているのに対し、実施例2では、波板片Wx上端部CVtは、略半円形状を形成している。すなわち、容器本体2の側部5は、厚さが一定で、底部4側から上面の開口部7側(フランジ部6側)に向かって厚さ方向(外方)への凹凸(盛り上がり)が徐々に大きくなる略半円錐台形状の波板片Wxが全周面に亘って複数連接され、側部5の外側及び内側の両方の表面部の全周面に、周方向に波打つ波打ち部5aを有する。
この場合、実施例1で説明した凸型金型31と凹型金型21は、このインモールドラベル容器101の表面形状と同一形状に形成すると良い。その他の構成は、実施例1と同一であるため、同一要素に同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
この場合も、実施例1と同一の作用効果を奏することができる。
図7(B)は実施例3のインモールドラベル容器201の横断面図である。実施例3では、波板片Wx上端部CVtは、V字状になっている。すなわち、容器本体2の側部5は、厚さが一定で、底部4側から上面の開口部7側(フランジ部6側)に向かって厚さ方向(外方)への凹凸(盛り上がり)が徐々に大きくなる略半四角錐台形状の波板片Wxが全周面に亘って複数並列に配置されている。
また、波板片Wx上端部CVtが平底を有するV字状に形成され、容器本体2の側部5は、厚さが一定で、底部4側から上面の開口部7側(フランジ部6側)に向かって厚さ方向(外方)への凹凸(盛り上がり)が徐々に大きくなる略半六角錐台形状の波板片Wxが全周面に亘って複数並列に配置されるようにしてもよい。これにより、容器本体2の側部5は、外側及び内側の両方の表面部の全周面に、周方向に波打つ波打ち部5aを有することになる。
この場合、実施例1で説明した凸型金型31と凹型金型21は、このインモールドラベル容器201の表面形状と同一形状に形成すると良い。その他の構成は、実施例1と同一であるため、同一要素に同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
この場合も、実施例1と同一の作用効果を奏することができる。
図7(C)は実施例4のインモールドラベル容器301の横断面図である。容器本体2の側部5は、実施例1では、厚さが一定であるのに対して、実施例4では、厚さが一定ではない。実施例1では、容器本体2の側部5は、厚さが一定で、底部4側から上面の開口部7側(フランジ部6側)に向かって振幅が徐々に大きくなる1波長分の正弦波形状の波板片Wxが全周面に亘って複数連接されている。そのため、容器本体2の側部5のラベル3が貼り付けられる外側面とそうでない内側面の両方の面が、周方向に波打つ波打ち部5aを有し、当該波打ち部5aは、底部4側から上面の開口部7側(フランジ部6側)に向かって振幅が徐々に大きくなる正弦波形状となっている。それに対して、実施例4では、ラベル3が貼り付けられる容器本体2の側部5の外側面だけが、周方向に波打つ波打ち部5aを有しており、ラベル3が貼り付けられていない方の内側面は、全周面に亘って波打ちのない円錐台形状に形成されている。使用するラベル3(カットラベルF)は、平面形状で外周に切り込みや凹部が無い1枚ものであり、この実施例では4つ角を丸く面取りした長方形に形成されている。
この場合、実施例1で説明した凸型金型31と凹型金型21は、このインモールドラベル容器301の表面形状と同一形状に形成すると良い。その他の構成は、実施例1と同一であるため、同一要素に同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
この場合も、実施例1と同一の作用効果を奏することができる。
図8は実施例5の上下反転したインモールドラベル容器401の斜視図である。実施例1では、容器本体2の底部4は円板状である。そのため、側部5は、波打ち部5aが全周面に亘って形成されている。一方、実施例5では、容器本体2の底部4は、略長方形状の板体で、四隅が円弧状になっている。すなわち、底部4の外周は、長方形の4辺をなす底面外周直線部BCsと、その角部分にあたる底面外周湾曲部BCrにより角の丸い長方形に形成されている。そのため、底部4から上方に延出される側部5は、底部4の円弧状の四隅の底面外周湾曲部BCrから延出されて開口部7の角に位置する開口外周湾曲波部7rまで繋がる部分にのみ周方向に波打つ波打ち部5aが設けられている。この波打ち部5aも、実施例1と同様に、底面外周湾曲部BCrでは波がなく、開口外周湾曲波部7rへ向かって振幅が徐々に大きくなる形状に形成されている。底部4の円弧状の四隅以外の4辺(各辺)の底面外周直線部BCsからから延出されて開口部7の各辺に位置する開口外周直線部7sまで繋がる部分には側周方向へまっすぐな平面部5zが設けられている。そして、隣接する波打ち部5aと平面部5zとは、それぞれの側端で連接されている。
この場合、底面外周部BCrの円弧部分の範囲角度をθ’’(図8参照)とすると、円弧部分の容器の長さとラベルの長さは、実施例1で計算式を示した容器の円周とラベルの円周を用いて次のようになる。
円弧部分の容器の長さ=「容器の円周」×(θ’’/360)
円弧部分のラベルの長さ=「ラベルの円周」×(θ’’/360)
従って、湾曲部分の波打ち形状は、この円弧部分の容器の長さと円弧部分のラベルの長さの差分だけ凹凸が大きくなるように、波の振幅が形成されている。
フランジ部6の底面には、側部5が湾曲している湾曲部にのみ湾曲突起6aが複数配置され、側部5が直線状の部分には湾曲突起6aが設けられていない。これにより、カットラベルFの湾曲部分の皺は湾曲突起6aにより目立たないようにすることができ、直線部分は皺がよらずに綺麗にカットラベルFを貼り付けることができる。
この場合、実施例1で説明した凸型金型31と凹型金型21は、このインモールドラベル容器401の表面形状と同一形状に形成すると良い。その他の構成は、実施例1と同一であるため、同一要素に同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
この場合も、実施例1と同一の作用効果を奏することができる。
この発明は、上述した実施形態に限らず、様々な実施形態とすることができる。
例えば、容器本体2の外側表面にラベル3を配置したが、容器本体2の内側表面にラベル3を配置する構成としてもよい。この場合、ラベル3を機能性素材により形成することで、インモールドラベル容器の内面に様々な機能を持たせることができ、様々な機能性のインモールドラベル容器を形成することができる。
また、実施例1,2,3,5では、容器本体2を肉厚一定に形成したが、部位によって肉厚を異ならせて樹脂Jを充填する際の流動をコントロールする構成としてもよい。この場合、例えば底部4を側部5より肉厚を厚くすることで、底部4の全体に樹脂Jがいきわたってから側部5へ流れるようにして、平面形状である底部4を確実に綺麗に仕上げるといったことができる。また、実施例5であれば、側部5のうち平面部5zを波打ち部5aより肉厚を厚くし、平面部5zから樹脂Jが流れ込むように流動をコントロールして平面部5zのカットラベルFが確実に綺麗に平面として配置されるようにしてもよい。このようにして、美しいインモールドラベル容器1をより精度よく製造することができる。
本願発明は、内容物を収容する容器に関する産業に利用することができる。
1,101,201,301,401…インモールドラベル容器
2…容器本体
3…ラベル
4…底部
5…側部
6…フランジ部
7…開口部
21…凹型金型
22a…底部形成部
22b…下端湾曲形状部
22c…側部形成部
22d…上端波打ち湾曲形状部
31…凸型金型
33…ランナー

Claims (7)

  1. 凸型金型と凹型金型の間にラベルを配置し、前記凸型金型と前記凹型金型の一方に設けられた樹脂流し込み用孔から樹脂を流し込んで成形し、成形された容器本体の表面又は片面にラベルが貼り付いた状態のラベル容器を製造するラベル容器製造方法であって、
    前記凸型金型と前記凹型金型の少なくとも他方は、
    前記ラベル容器の底部を成形する底部形成部と、前記ラベル容器の側部を形成する側部形成部を有し、
    前記側部形成部は、
    前記底部形成部に連結する下端位置にて底部中心から見て外側へ凸となる下端湾曲形状部と、
    当該下端湾曲形状部の上方に位置して平面方向に見て前記ラベル容器の中心からの距離が変化するよう波打ちながら湾曲する上端波打ち湾曲形状部と、
    前記下端湾曲形状部から前記上端波打ち湾曲形状部に向けて徐々に波の振幅が大きくなる波打ち量増加部を有する構成であり、
    平面形状で前記底部から前記側部を覆う大きさの前記ラベルを前記凸型金型と前記凹型金型の間に配置した状態で前記樹脂流し込み用孔から樹脂を流し込むことで、前記他方の前記下端湾曲形状部から前記上端波打ち湾曲形状部まで前記ラベルに皺を生じさせることなく成形する
    ラベル容器製造方法。
  2. 前記波打ち量増加部は、各高さの横断面における湾曲方向に連なる波の振幅がほぼ同一に形成されている
    請求項1記載のラベル容器製造方法。
  3. 前記波打ち量増加部は、
    前記下端湾曲形状部から前記上端波打ち湾曲形状部の凸部までを結ぶ線と、前記下端湾曲形状部から前記上端波打ち湾曲形状部の凹部までを結ぶ線が、いずれも直線状になる形状に形成されている
    請求項2記載のラベル容器製造方法。
  4. 前記波打ち量増加部は、底部側から開口部側に向け厚み方向への凹凸が徐々に大きくなる複数の略逆半円錐台形部または略逆半角錐台形部が並列に隣接して配置された構成を有する
    請求項3記載のラベル容器製造方法。
  5. 側部と底部を有し上面が開口する樹脂で形成された容器本体と、
    一枚のフィルムで構成され前記容器本体の外側または内側の一方の表面部の略全部を被覆するラベルとを備え、
    前記ラベルは、前記一方の表面部の略全部に重ならず且つ隙間なく貼り付けられており、
    前記ラベルが貼り付けられた前記容器本体の前記側部の前記一方の表面部の一部または全部は、周方向に波打つ波打ち部を有し、
    当該波打ち部は、当該波の振幅が底部側から開口部側に向けて徐々に大きくなる形状である
    ラベル容器。
  6. 前記波打ち部は、底部側から開口部側に向け厚み方向への凹凸が徐々に大きくなる複数の略逆半円錐台形部または略逆半角錐台形部が並列に隣接して配置された構成を有する
    請求項5記載のラベル容器。
  7. 前記容器本体の前記表面部は、側周方向へまっすぐな1以上の平面部と、前記平面部の側端に連接する前記波打ち部とを有する
    請求項5または6記載のインモールドラベル容器。
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