JP2017213747A - 加飾合成樹脂成形品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、合成樹脂成形体の加飾領域にインサート成形によって貼着した加飾シート体の外周縁が目立たず、良好な外観を呈する加飾合成樹脂成形品とその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】加飾合成樹脂成形品10は、上面全体を加飾領域DRとした合成樹脂成形体11の上面14と側面15との境界部分に、好ましくはR0.1以上の丸み面取り部16が形成され、略矩形状からなる加飾シート体12が、それぞれの外周縁12aを丸み面取り部16内に位置した状態で合成樹脂成形体11の表面部に埋め込まれた構成であり、加飾シート体12をインサート材として、その外周縁12aがキャビティ金型の丸み面取り部内に位置するように保持し、インサート成形により製造する。
【選択図】図3

Description

本発明は、包装容器等の合成樹脂成形体の表面を加飾シート体で加飾してなる加飾合成樹脂成形品と、その製造方法に関する。
パッケージにおける装飾態様が商品力の大きな部分を占める化粧料用等の各種の包装容器においては、塗装や印刷などによりさまざまな装飾を付加し、商品イメージを大きく向上させることが特に重要である。このような装飾を容器本体の表面に付加する手段の一つとして、例えば印刷層や金属薄膜層を含む積層構造の加飾シート体をインサート材(インサートラベルとも称する。)として用い、これを射出成形金型の金型内の所定位置に予めセットし、溶融樹脂の注入充填により、容器本体である合成樹脂成形体の形成に併せて合成樹脂成形体の表面に加飾シート体を貼着一体化する、いわゆるインサート成形が広く行われている。
この加飾シート体による加飾法は、合成樹脂成形体の形成と同時に加飾シート体の貼着が達成され、専用の別工程による貼着作業を必要としないこと、合成樹脂成形体の表面部に加飾シート体がほぼ面一に埋め込まれて両者の間に段差が形成されず、合成樹脂成形体と加飾シート体が一体化したように見せられること、さらに合成樹脂成形体に対する加飾シート体の強固で安定した貼着を確実に得ることができるなど、加飾合成樹脂成形品の製造において、優れた作用効果が発揮される。
この種の加飾合成樹脂成形品は、これまで化粧料用などの包装容器に広く利用されている。例えば、コンパクト容器では、射出成形による合成樹脂成形体からなる蓋本体の天面(上面)を加飾領域とし、蓋本体の天面のほぼ全域を加飾シート体で覆って加飾することが行われている(特許文献1参照)。
上記従来技術によるコンパクト容器の成形方法は、射出成形金型において、蓋本体の天面形状を形作る下金型内で進退する打抜きピストンにより、装飾フィルム(加飾シート体)を打ち抜いて下金型の成形面にセットし、下金型の上側を覆って蓋本体の背面形状を成形する上金型に設けられたゲート部から、これら上金型と下金型との間のキャビティ内に溶融樹脂を射出して成形するものである。これにより、装飾フィルムは、成形時の熱でその裏面と外周縁が合成樹脂に包み込まれるようにして密着し、接着剤を用いることなく蓋本体(合成樹脂成形体)と強固に一体化する。この成形方法によれば、装飾フィルムの外周縁を蓋本体の外周縁に近づけることができる。
特開2001−292827号公報
ところで、上記特許文献1に記載のコンパクト容器のように、蓋本体の天面を平坦状やそれに近い形状に成形する場合、天面に対して直角もしくはややテーパ状に設けられる側壁との境界部分、すなわち天面の外周縁には、怪我の防止などを目的として面取り部を設けるのが通例である。
すなわち、図11に拡大して示すように、上記従来技術では、蓋本体1の外周縁に面取り部2が形成され、装飾フィルム3は、その外周縁4を面取り部2の始端位置2aに近付けた位置で蓋本体1の表面部に埋め込まれている。このように、蓋本体1の外周縁2(面取り部)に対して、装飾フィルム3の外周縁4をできるだけ近づけることにより、蓋本体1の天面全体が装飾フィルム3で覆われているように見せている。
ところが、上記のように装飾フィルム3の外周縁4が面取り部2よりも内側に位置している場合、装飾フィルム3の態様、装飾フィルム3の外周縁4から面取り部2までの距離、面取り部2の大きさなどによっては、装飾フィルム3の外周縁4(見切り部分)が、その外側に見える着色されている蓋本体1(合成樹脂成形体)の色との対比により、あたかも縁取りをしているように目立つことがある。すなわち、蓋本体1の天面が装飾フィルム3で不完全に覆われているような印象を需要者に与える虞があり、外観上の観点から改善の余地が残されていた。
本発明者は、このような従来技術の問題点を解決するため、鋭意検討を重ねた結果、加飾シート体の最適な設置条件を見出し、本発明に想到したのである。すなわち本発明では、良好な外観を呈する加飾合成樹脂成形品及びその製造方法の提供を目的とする。
上記従来技術の課題を解決する手段として、本発明の第1の主たる構成は、
合成樹脂成形体の表面に設定された加飾領域に、加飾シート体がその表面を露出した状態で合成樹脂成形体に埋め込まれている加飾合成樹脂成形品であって、
合成樹脂成形体の加飾領域の外周縁には、丸み面取り部が形成され、
加飾シート体の外周縁が、合成樹脂成形体の丸み面取り部内に位置していることを特徴とする、と云うものである。
上記構成からなる加飾合成樹脂成形品では、加飾シート体の外周縁を合成樹脂成形体の丸み面取り部に位置させることにより、加飾シート体の外周縁が、合成樹脂成形体の表面に設定された加飾領域の外周縁に対して、これまで以上に接近させることができる。その結果、加飾シート体の外周縁が目立たなくなり、また、加飾シート体に皺や位置ずれがない良好な外観の加飾合成樹脂成形品となる。
なお、加飾シート体の外周縁が合成樹脂成形体の丸み面取り部を越えるような大きさの加飾シート体を使用した場合には、成形後において、加飾シート体に皺が発生しやすくなるとともに、加飾領域に対する加飾シート体の位置ずれが生じやすいなど、良好な外観の加飾合成樹脂成形品を得ることができない。
本発明の他の構成は、上記第1の主たる構成において、合成樹脂成形体の丸み面取り部が、R0.1以上である、と云うものである。
上記構成によれば、合成樹脂成形体の外周縁部分に、加飾シート体の外周縁を受け入れ可能な領域が十分に確保されることから、より製造しやすい加飾合成樹脂成形品となる。
本発明の第2の主たる構成は、合成樹脂成形体の表面に設定された加飾領域に、インサート材としての加飾シート体がその表面を露出した状態で合成樹脂成形体に埋め込まれているインサート成形による加飾合成樹脂成形品の製造方法であって、
合成樹脂成形体の加飾領域に対応する射出成形金型のキャビティ面の外周縁には、丸み面取り部が形成され、
加飾シート体が、射出成形金型のキャビティ内において、キャビティ面に対してその外周縁を丸み面取り部内に位置した状態で密着状に保持され、
射出成形金型のキャビティ内に、溶融状態の合成樹脂を射出充填して成形することを特徴とする、と云うものである。
上記構成によれば、いわゆるインサート成形により、合成樹脂成形体の加飾領域を成形する射出成形金型のキャビティ面に対して、インサート材としての加飾シート体を、キャビティ面の外周縁に形成された丸み面取り部内に位置するようにセットし、この状態を保持しながら溶融樹脂を射出することで、上記のような形態からなる加飾合成樹脂成形品を容易に、また高い生産性で成形することができる。
本発明のさらに他の構成は、上記第2の主たる構成において、キャビティ面の丸み面取り部の近傍に吸気口が開設され、この吸気口を介した吸引手段により加飾シート体が密着状に保持される、と云うものである。
上記構成によれば、射出成形金型のキャビティ面の所定位置にセットされた加飾シート体が、キャビティ面に対して、背面側からの吸引手段でより強固に密着されるので、加飾シート体の位置ずれ防止にきわめて有効である。
本発明のさらに他の構成は、上記第2の主たる構成において、キャビティ面の丸み面取り部が、R0.1以上である、と云うものである。
上記構成によれば、合成樹脂成形体の外周縁を成形するキャビティ面の外周縁に、加飾シート体の外周縁を受け入れ可能な領域が十分に確保されるので、加飾シート体の位置調整が容易になり、加飾シート体の外周縁が合成樹脂成形体の丸み面取り部内に位置した加飾合成樹脂成形品をより効率的に製造することができる。
本発明の加飾合成樹脂成形品及びその製造方法では、上記のような構成を採用しているので、それぞれ以下に示す効果を奏する。
本発明の第1の主たる構成を有する加飾合成樹脂成形品にあっては、加飾シート体の外周縁が、合成樹脂成形体の表面に設定された加飾領域の外周縁に対して、これまで以上に接近させることができるので、加飾シート体の外周縁が目立たなくなり、また、加飾シート体に皺や位置ずれもない外観の良好なものとなる。
本発明の第2の主たる構成を有する製造方法にあっては、いわゆるインサート成形を適用し、インサート材としての加飾シート体を射出成形金型の所定位置にセットすることにより、上記のような形態からなる加飾合成樹脂成形品を容易に、また高い生産性で製造することができる。
さらに、第1の主たる構成において、合成樹脂成形体の丸み面取り部をR0.1以上とした場合には、外観が良好で製造も容易な加飾合成樹脂成形品となる。また、斯かる加飾合成樹脂成形品の製造方法である第2の主たる構成において、合成樹脂成形体の加飾領域に対応する射出成形金型のキャビティ面に形成する丸み面取り部をR0.1以上とした場合には、外観の良好な加飾合成樹脂成形品をより効率的に製造することができる。
本発明の加飾合成樹脂成形品の実施例を示す斜視図である。 図1中に示すA−A線に沿った断面図である。 図2中のB部を拡大して示す断面図である。 図1の加飾合成樹脂成形品に使用する加飾シート体の層構成の一例を示す断面図である。 図1の加飾合成樹脂成形品をインサート成形するための射出成形金型において、加飾領域面側(表側)に対応するキャビティ金型に加飾シート体をセットするときの状態を示す概略説明図である。 図5の状態にある加飾シート体が吸引によりキャビティ金型の所定位置にセットされた状態を示す概略説明図である。 図6中のC部を拡大して示す断面図である。 図6の加飾シート体がセットされたキャビティ金型にコア金型を組み合わせた状態を示す概略説明図である。 所定の寸法よりも小さい加飾シート体がキャビティ金型にセットされた状態を示す概略説明図である。 所定の寸法よりも大きい加飾シート体がキャビティ金型にセットされた状態を示す概略説明図である。 従来の加飾合成樹脂成形品における加飾シート体の外周縁の位置を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、実施例に沿って図面を参照しながら説明する。図1は本発明の加飾合成樹脂成形品の一実施例を示すもので、図1は斜視図、図2は図1中のA−A線に沿った断面図、図3は図2中のB部を拡大した断面図である。
図1に示す加飾合成樹脂成形品10は、矩形薄皿状のコンパクト容器の蓋材に適用した事例である。加飾合成樹脂成形品10は、着色したABS樹脂を射出成形してなる合成樹脂成形体11(蓋本体)の平坦状の上面全体を覆うように、加飾シート体12(ラベル)が貼着一体化されたものである。すなわち、実施例では、合成樹脂成形体11の略矩形状からなる上面全体が、加飾シート体12による加飾領域DRとなっている。ここで使用する加飾シート体12は、図案化したA〜Gまでの7個の文字が印刷等により形成されたラベルである。
図2に示す断面図において、加飾領域DRの背面側で下方に向けて延設されている舌片部13は、図示しない容器本体にピンを介して開閉自在に蝶着するためのものであり、その下端側の両端部には、加飾領域DRである上面と平行にピン挿通孔がそれぞれ形成されている。
図3の拡大断面図に示すように、上面全体が加飾領域DRに設定されている矩形薄皿状の合成樹脂成形体11は、加飾領域DRである上面14と、この上面14に対してやや外側に傾斜した側面15との境界部分に丸み面取り部16が形成されている。そして、略矩形状からなる加飾シート体12は、それぞれの外周縁12a(側端面)が丸み面取り部16のほぼ中央に位置した状態で、表面を揃えて合成樹脂成形体11の表面部に埋め込まれている。
上記実施例において、丸み面取り部16の大きさは、射出成形金型内での加飾シート体12の設置誤差などを考慮すると、R0.1以上が好ましい。なお、加飾シート体12の外周縁12a(側端面)の位置は、丸み面取り部16の中央に限定されることはなく、丸み面取り部16の始端位置16aから終端位置16bの範囲内であればよい。この条件に適合したときには、加飾シート体12の外周縁12aが目立たなくなり、良好な外観の加飾合成樹脂成形品10となる。
また、加飾シート体12は、これをインサート材とするインサート成形によって合成樹脂成形体11の表面部に埋め込まれるようにして貼着一体化されている。
なお、上記実施例の加飾合成樹脂成形品10では、合成樹脂成形体11の略矩形状からなる上面全体に加飾シート体12を設けた場合について説明したが、例えば加飾領域DRが矩形状の場合、4辺のうちで対向する1組の2辺のみについて、加飾シート体12の外周縁12aが丸み面取り部16内に配置されるようにしてもよい。場合によっては、1辺だけに適用してもよい。さらに、実施例のような矩形状に限らず、加飾領域DRが円形状の場合にも適用可能である。また、合成樹脂成形体11の加飾領域DRは、必ずしも平坦状である必要はなく、中央に向けて徐々に盛り上がるような曲面状ものであってもよい。
図4は、この実施例で使用する加飾シート体12の層構成の一例を示す断面図である。この加飾シート体12は、適宜の無色透明なフィルムからなる基材層17の裏面側の全域に亘り、上記文字を含む印刷層からなる加飾層18が積層され、さらに合成樹脂成形体11の表面に強固に貼着するための接着層19が積層された構造である。加飾シート体12は、このような層構成のものに限らず、従来使用されているさまざまな種類の装飾シート材を適用することができる。なお、加飾層は必要に応じ、加飾や表示の目的で所定の領域のみに設けてもよく、またその加飾目的に合せて、印刷層、金属薄膜層、塗膜層、さらには印刷層と金属薄膜層を積層したものなどから適宜選択することができる。
次に、本発明の加飾合成樹脂成形品の製造方法について、図5〜図10を参照しながら説明する。図5は、図1に示すコンパクト容器の蓋材(加飾合成樹脂成形品10)をインサート成形するための射出成形金型において、矩形薄皿状からなる合成樹脂成形体11の上面14(加飾領域DR)及び側面15を形成するキャビティ金型20に対して、加飾シート体12をインサート材としてセットするときの状態を示したものである。
キャビティ金型20は、キャビティ面21の外周縁近傍に吸気口22が開設され、真空ポンプ等(不図示)により吸引Vできるようになっている。また、キャビティ面21の外周縁には、丸み面取り部23が形成されている(図7の拡大図参照)。そして、所定の寸法に加工された加飾シート体12は、キャビティ面21に正対するように配置される。
次に、図6に示すように、加飾シート体12は、背面側からの吸引Vによりキャビティ面21に対して強く密着される。この場合、加飾シート体12は、外周縁12a(側端面)側に近い位置で吸引されることにより、図6中のC部を拡大した図7に示すように、その外周縁12aがキャビティ面21の外周縁に形成された丸み面取り部23の範囲内に確実に位置した状態で密着保持されることになる。図7では、加飾シート体12の外周縁12aが、丸み面取り部23の始端位置23aと終端位置23bのほぼ中央に配置された状態を示している。
そして、図8に示すように、加飾シート体12がキャビティ金型20のキャビティ面21に対して吸引手段により所定位置に強く密着された状態で、コア金型30とキャビティ金型20の間のキャビティ24に、合成樹脂成形体11となる溶融状態の合成樹脂(本実施例ではABS樹脂)を射出、充填する。これにより、加飾シート体12の外周縁12aが目立たない、良好な外観の加飾合成樹脂成形品10を得ることができる。
なお、図9に示すように、所定の大きさよりも寸法が小さい加飾シート体12を使用した場合、すなわち、その外周縁12aがキャビティ金型20の丸み面取り部23の始端位置23aに到達しないときには、前述したように、加飾シート体12の態様、加飾シート体12の外周縁12aから丸み面取り部23までの距離、丸み面取り部23の大きさなどによっては、加飾シート体12の外周縁12a(見切り部分)が、その外側に見える着色されている合成樹脂成形体11の色との対比により、あたかも縁取りをしているように目立つことがある。このような合成樹脂成形品は、合成樹脂成形体11の天面が加飾シート体12で不完全に覆われているような印象を需要者に与えることから、外観不良となる。一方、図10に示すように、加飾シート体12の寸法が大き過ぎる場合、すなわち、その外周縁12aがキャビティ金型20の丸み面取り部23の終端位置23bを越えるようなときには、成形後において、加飾シート体12に皺が発生しやすくなり、また合成樹脂成形体11の加飾領域DRに対する加飾シート体12の位置にずれが生じやすいなど、良好な外観の加飾合成樹脂成形品が得られない。
上記実施例では、加飾合成樹脂成形品10の加飾領域DRに対応するキャビティ金型20のキャビティ面21が平坦状の場合について説明したが、キャビティ面21に凹部や凸部、またはそれらの組合せを形成し、適宜の加飾シート体12を用いて立体的な模様の加飾を行うことももちろん可能である。ここで、キャビティ面21の表面形状は、加飾目的に応じて、絵柄、模様、文字、図案等の図柄から適宜選択することができる。
また、加飾シート体12は、無色透明な基材層17の裏面側に加飾層18を設けたものであるが、基材層17を有色透明や半透明のものとすることもできる。さらに、加飾層18は、印刷層と金属薄膜層の組合せなど、他の構成からなるものの使用が可能である。
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果を説明したが、本発明の加飾合成樹脂成形品は、これまでも随所で説明したように実施例に限定されるものではなく、使用目的や加飾目的に応じて種々の変更が可能である。例えば、化粧品容器に限らず、食品用容器等の各種の包装容器、さらには包装容器以外の用途として、化粧パネル等の形態で家具、電気製品、建材などにも適用することができる。
本発明の加飾合成樹脂成形品は、特に合成樹脂成形体の加飾領域の外周縁が目立ちにくい良好な外観のものを、インサート成形により容易に得ることが可能であり、化粧料容器分野等での幅広い利用展開が期待される。
1 ;蓋本体(合成樹脂成形体)
2 ;面取り部
2a ;始端位置
3 ;装飾フィルム(加飾シート体)
4 ;外周縁
10 ;合成樹脂成形品
11 ;合成樹脂成形体
12 ;加飾シート体
12a;外周縁(側端面)
13 ;舌片部
14 ;上面(加飾領域DR)
15 ;側面
16 ;丸み面取り部
16a;始端位置
16b;終端位置
17 ;基材層
18 ;加飾層
19 ;接着層
20 ;キャビティ金型
21 ;キャビティ面
22 ;吸気口
23 ;丸み面取り部
23a;始端位置
23b;終端位置
24 ;キャビティ
30 ;コア金型

Claims (5)

  1. 合成樹脂成形体(11)の表面に設定された加飾領域(DR)に、加飾シート体(12)がその表面を露出した状態で該合成樹脂成形体(11)に埋め込まれている加飾合成樹脂成形品であって、
    前記合成樹脂成形体(11)の加飾領域の外周縁には、丸み面取り部(16)が形成され、
    前記加飾シート体(12)の外周縁(12a)が、前記合成樹脂成形体(11)の丸み面取り部(16)内に位置していることを特徴とする加飾合成樹脂成形品。
  2. 前記合成樹脂成形体(11)の丸み面取り部(16)が、R0.1以上である請求項1記載の加飾合成樹脂成形品。
  3. 合成樹脂成形体(11)の表面に設定された加飾領域(DR)に、インサート材としての加飾シート体(12)がその表面を露出した状態で該合成樹脂成形体(11)に埋め込まれているインサート成形による加飾合成樹脂成形品の製造方法であって、
    前記合成樹脂成形体(11)の加飾領域(DR)に対応する射出成形金型のキャビティ面(21)の外周縁には、丸み面取り部(23)が形成され、
    前記加飾シート体(12)が、前記射出成形金型のキャビティ(24)内において、前記キャビティ面(21)に対してその外周縁(12a)を丸み面取り部(23)内に位置した状態で密着状に保持され、
    前記射出成形金型のキャビティ(24)内に、溶融状態の合成樹脂を射出充填して成形することを特徴とする加飾合成樹脂成形品の製造方法。
  4. 前記キャビティ面(21)の丸み面取り部(23)の近傍に吸気口(22)が開設され、この吸気口(22)を介した吸引手段により前記加飾シート体(12)が密着状に保持される請求項3記載の加飾合成樹脂成形品の製造方法。
  5. 前記キャビティ面(21)の丸み面取り部(23)が、R0.1以上である請求項3または4記載の加飾合成樹脂成形品の製造方法。
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A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

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C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

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C23 Notice of termination of proceedings

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