JP2019051877A - 部品取り付け構造 - Google Patents

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貴之 鶴田
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Abstract

【課題】取り付け用ブラケットを介して被取り付け部品を取り付けベース部に取り付ける部品取り付け構造において、各部品同士の衝突に起因する異音の発生を防止する。【解決手段】セジメンタブラケット30に、プロテクタ60に設けられた係止部40が上側から引っ掛けられる突起部31,32を設け、該突起部31,32を、係止部40における第2の内壁面に接触する内側壁部と係止部40における第1の内壁面に接触する外側壁部とを備えたブラケットカバー91,92によって覆う。内側壁部および外側壁部それぞれの上端部分および下端部分に水平方向に延在するスリット93,94を設ける。これにより、各壁部それぞれが弾性変形しながらブラケットカバー91,92は係止部40の各内壁面同士の間に挟まれた状態となることで各部品同士の間にガタが生じることがなくなり、各部品同士が衝突することに起因する異音の発生を防止できる。【選択図】図3

Description

本発明は部品取り付け構造に係る。特に、本発明は、取り付け用ブラケットを介して被取り付け部品を取り付けベース部に取り付ける部品取り付け構造の改良に関する。
従来、自動車用エンジンの燃料供給系に備えられるセジメンタ(燃料フィルタ)を車体に取り付ける構造として、特許文献1や特許文献2に開示されたものが知られている。
特許文献1には、セジメンタブラケットを介してセジメンタを車体フレームに取り付けた構造が開示されている。また、特許文献2には、セジメンタをプロテクタ(この特許文献では支持部材と称している)に収容し、このプロテクタに形成された係止部を、サスペンションタワーに締結したセジメンタブラケット(この特許文献では取り付け板と称している)の係止片に上側から引っ掛けると共に、プロテクタの一部をセジメンタブラケットにボルト止めした構造が開示されている。
特開2017−13719号公報 特開2017−140912号公報
しかしながら、これまでのセジメンタの取り付け構造(特許文献2のものでは、セジメンタを収容したプロテクタの取り付け構造)にあっては、組み付け誤差や各部品の製造バラツキに起因し、各部品間にガタ(僅かな隙間)が生じている場合がある。このような状況では、車両の走行時等における振動の影響により各部品同士が衝突して異音が発生し、乗員に違和感を与えてしまう虞があった。
このような異音の発生を防止するために、前記特許文献2の構造においてセジメンタブラケットの係止片にエプトシールを巻き付けておくことが考えられる。しかし、この場合、エプトシールの巻き付け作業が煩雑であるばかりでなく、経年変化(エプトシールのへたり等)に起因して前記異音が発生してしまう虞がある。
なお、このような状況はセジメンタの取り付け部分ばかりでなく、各種部品の取り付け部分(振動が伝達される部品の取り付け部分)においても同様に発生する可能性がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、取り付け用ブラケット(前述の場合、セジメンタブラケットに相当)を介して被取り付け部品(前述の場合、プロテクタに相当)を取り付けベース部(前述の場合、サスペンションタワーに相当)に取り付ける部品取り付け構造において、各部品同士の衝突に起因する異音の発生を防止することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、取り付け用ブラケットを介して被取り付け部品を取り付けベース部に取り付ける部品取り付け構造を前提とする。そして、この部品取り付け構造は、前記取り付け用ブラケットに、前記被取り付け部品に設けられた係止部が上側から引っ掛けられる突起部が設けられており、前記突起部が、前記被取り付け部品の前記係止部が引っ掛けられた状態において、該係止部における一方側の内壁面に接触する第1壁部、および、前記係止部における他方側の内壁面に接触する第2壁部を備えた樹脂製カバーによって覆われており、前記樹脂製カバーにおける前記第1壁部および前記第2壁部それぞれの上端部分および下端部分のうち少なくとも一方には水平方向に延在するスリットが設けられていることを特徴とする。
この特定事項により、樹脂製カバーによって覆われた突起部に被取り付け部品の係止部が引っ掛けられた際、樹脂製カバーの第1壁部は係止部における一方側の内壁面に接触し、第2壁部は係止部における他方側の内壁面に接触することになる。つまり、樹脂製カバーは係止部の各内壁面同士の間に挟まれた状態となる。そして、各壁部それぞれの上端部分および下端部分のうち少なくとも一方には水平方向に延在するスリットが設けられていることで各壁部が弾性変形し、第1壁部はその弾性力により係止部における一方側の内壁面に向けて押圧され、第2壁部はその弾性力により係止部における他方側の内壁面に向けて押圧された状態となる。これにより、各部品同士の間にガタが生じることがなく、各部品同士が衝突することに起因する異音の発生を防止できる。
本発明では、取り付け用ブラケットに、被取り付け部品に設けられた係止部が上側から引っ掛けられる突起部を設け、該突起部を、係止部における一方側の内壁面に接触する第1壁部と係止部における他方側の内壁面に接触する第2壁部とを備えた樹脂製カバーによって覆い、第1壁部および第2壁部それぞれの上端部分および下端部分のうち少なくとも一方に水平方向に延在するスリットを設けている。これにより、樹脂製カバーの各壁部それぞれが弾性変形しながら該樹脂製カバーは係止部の各内壁面同士の間に挟まれた状態となることで各部品同士の間にガタが生じることがなくなり、各部品同士が衝突することに起因する異音の発生を防止できる。
実施形態における車体前部の構造を模式的に示す平面図である。 セジメンタの側面図である。 セジメンタの取り付け部分の分解斜視図である。 図4(a)はプロテクタの背面図であり、図4(b)はプロテクタの側面図である。 各ブラケットカバーの斜視図である。 セジメンタブラケットの突起部にブラケットカバーが装着された状態における突起部およびブラケットカバーの縦断面図である。 セジメンタブラケットの突起部にプロテクタの係止部が引っ掛けられた状態を示す図6相当図である。 ブラケットカバーにスリットが設けられていない場合の課題を説明するための図である。 変形例に係るブラケットカバーの斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、自動車用エンジンの燃料供給系に備えられたセジメンタを収容するプロテクタ(本発明でいう被取り付け部品)をサスペンションタワー(本発明でいう取り付けベース部)に取り付ける構造として本発明を適用した場合について説明する。
−車体前部の概略構造−
図1は、本実施形態における車体前部の構造を模式的に示す平面図である。図2は、セジメンタ50の側面図である。図3は、セジメンタ50の取り付け部分の分解斜視図である。なお、図1および図3では、車体前側を「Fr」、車体後側を「Rr」、車幅方向の右側を「RH」、車幅方向の左側を「LH」、上側を「Up」としてそれぞれ矢印の向きで示している。
図1に示すように、車体の前部には、エンジン100等の収容空間としてのエンジンルーム(エンジンコンパートメント)10が設けられている。車体は、エンジンルーム10を構成する部材として、車体前端部に設けられ且つ車幅方向に延在するバンパーフレーム11を有している。また、このバンパーフレーム11には、車幅方向に所定間隔を存して配設された左右一対のフロントサイドメンバ12,12の先端部が連結されている。フロントサイドメンバ12,12は、車体前後方向に沿って延在し、その後端部にダッシュパネル13が連結されている。ダッシュパネル13は、車幅方向に沿って延在し、エンジンルーム10と車室110とを区画している。
エンジンルーム10における車幅方向の両側にはサスペンションタワー14が配設されている。このサスペンションタワー14は、車幅方向に離間して配設された左サスペンションタワー14Aおよび右サスペンションタワー14Bで成っている。各サスペンションタワー14A,14Bは、板状の鋼材(例えば、SPC270材等)によって構成されている。各サスペンションタワー14A,14Bは、その後端部がダッシュパネル13に連結されており、その車幅方向外側の端部が車体パネル(ホイールエプロン等)に連結されている。各サスペンションタワー14A,14Bは、開口15Aが形成された上壁15と、上壁15に連結されて車体前側に位置する前壁17と、上壁15に連結されて車幅方向内側に位置する横壁18とを有している。前壁17および横壁18の下端には、水平方向に延びるフランジ19が設けられている。このフランジ19は、フロントサイドメンバ12の上面等に連結されている。各サスペンションタワー14A,14Bによって図示しないサスペンションが支持されている。エンジンルーム10には、左サスペンションタワー14Aよりも車体前側に、ブレーキ装置のアクチュエータ120等が配設されている。ダッシュパネル13の上端部には、各サスペンションタワー14A,14Bの後端部を上方から覆うように車幅方向に延在されたカウルグリル20が連結されている。
−セジメンタ−
エンジン100には、燃料供給通路130の一端が接続されている。燃料供給通路130の他端は図示しない燃料タンクに接続されている。燃料供給通路130の上流側端には図示しない燃料ポンプが配設されている。この燃料ポンプの駆動により、燃料タンク内の燃料が燃料供給通路130に吸い上げられてエンジン100に供給される。燃料供給通路130の途中にはセジメンタ50が配設されている。
図2に示すように、セジメンタ50は、分離部51と、該分離部51の上端に設けられたポンプ部52とを有している。分離部51は、中空の円筒状に形成されており、内部に撥水性のフィルタを収容している。図2に実線の矢印で示すように、燃料供給通路130を流れる燃料は、セジメンタ50の分離部51に一旦供給され、この分離部51内のフィルタを通過した後、再度、燃料供給通路130に戻される。燃料に混入している水分は、フィルタを通過できないため、分離部51において燃料から分離されて貯留される。分離部51の下端にはドレンプラグ53が設けられている。ドレンプラグ53を取り外すことにより、図2に破線の矢印で示すように、分離部51に貯留されている水が外部に排出される。ポンプ部52は、分離部51に対して押し下げ可能である。ポンプ部52が押し下げ操作されると、燃料タンクから燃料供給通路130に燃料が吸い上げられる。燃料供給通路130にエアが混入して、燃料ポンプによって燃料タンクから燃料を吸い上げることができないときには、ポンプ部52を操作することにより、燃料ポンプまで燃料を吸い上げることができる。これにより、エンジン100の始動性が高められる。セジメンタ50は、図1に示すように、左サスペンションタワー14Aに取り付けられている。
−セジメンタの取り付け部分の構造−
図3に示すように、セジメンタ50は、筒状のプロテクタ60に収容され、該プロテクタ60を介して左サスペンションタワー14Aに取り付けられる。プロテクタ60は、板状の背壁61と、該背壁61に連結され、この背壁61との間でセジメンタ収容空間を形成する湾曲壁62とを備えている。背壁61は、湾曲壁62よりも上方に延びるように形成されており、その上端縁が両端部側ほど下方に位置するように略円弧状になっている。プロテクタ60は、その下端部における内径がセジメンタ50の分離部51の外径よりも小さく、その上端部における内径が分離部51の外径よりも大きく設定されている。プロテクタ60は、背壁61および湾曲壁62によって、セジメンタ50の側面を全周に亘って囲む周壁を構成しており、これによりセジメンタ50を保護している。プロテクタ60は、サスペンションタワー14を構成している鋼材よりも強度の高い鋼材(例えば、SPC440材等)によって構成されている。そのため、プロテクタ60の強度は、サスペンションタワー14の強度よりも高くなっている。
図4(a)および図4(b)に示すように、プロテクタ60の背壁61には、幅方向(図4(a)の左右方向)の両端部に係止部40,40が設けられている。係止部40は、背壁61の一部を切り欠くことによって形成された凹陥部によって構成されている。また、この係止部40は、その凹陥部の上縁の一部(上縁における幅方向の外側部分)から垂下された係止片41を備えている。これにより、図4(a)に示すように、プロテクタ60の背面視における係止部40の開口形状は、幅方向(図4(a)の左右方向)の内側が上方に延びたL字状をなしている。また、図4(b)に示すように、プロテクタ60の側面視における係止部40の開口形状は、背壁61の奥側(図4(b)の右側)の部分が上方に延びたL字状をなしている。このような構造により、この係止部40にあっては、前記係止片41の内側の面(図4(b)において右側を向いている面)が第1の内壁面42として構成され、この第1の内壁面42に対向する奥側の面(図4(b)において左側を向いている面)が第2の内壁面43として構成されていることになる。また、これら第1の内壁面42と第2の内壁面43との間の間隔寸法は所定寸法(図4(b)における寸法t1)に設定されている。前記第1の内壁面42が本発明でいう「係止部における他方側の内壁面」に相当し、前記第2の内壁面43が本発明でいう「係止部における一方側の内壁面」に相当している。
また、背壁61には、湾曲壁62よりも上方に延びている領域に貫通孔61Aが設けられている。
図3に示すように、左サスペンションタワー14Aの横壁18における車体前側部分には、車幅方向内側に向かって突出した第1突出台21および第2突出台22が形成されている。第1突出台21は、端面が略楕円形状であり、その端面の2箇所に円柱状の突出ピン23,23が設けられている。第2突出台22は、第1突出台21の下方に位置し、その端面が略円形状である。第2突出台22の端面の1箇所には円柱状の突出ピン24が設けられている。各突出ピン23,23,24の外周面には、雄ねじが形成されている。
左サスペンションタワー14Aの横壁18には、板状のセジメンタブラケット(本発明でいう取り付け用ブラケット)30が取り付けられる。このセジメンタブラケット30は、平板状の基板部30Aを有している。基板部30Aには、前記各突出ピン23,23,24に対応した位置に挿通孔300A,300A,300Aが形成されている。基板部30Aに設けられた挿通孔300A,300A,300Aにそれぞれ対応して前記突出ピン23,23,24が挿通され、該突出ピン23,23,24にナット70,70,70が組み付けられることによりセジメンタブラケット30が左サスペンションタワー14Aの横壁18に固定される。
基板部30Aの上端には、屈曲板部30Bが連続して形成されている。この屈曲板部30Bは、基板部30Aの上端から車幅方向内側に変位して上方に延びている。この屈曲板部30Bには支持孔300Bが貫通形成されている。
セジメンタブラケット30には、前記基板部30Aの両外側部分それぞれから水平方向に延びる突起部31,32が設けられている。つまり、突起部31,32は、基板部30Aの後端縁(車体前後方向において後側の端縁)から車体後方側に延びる第1突起部31と、基板部30Aの前端縁(車体前後方向において前側の端縁)から車体前方側に延びる第2突起部32とを有している。また、各突起部31,32は、基板部30Aに対して車幅方向内側に僅かに変位している。
前記各突起部31,32は、樹脂製のブラケットカバー(樹脂製カバー)91,92によって覆われている。つまり、このブラケットカバー91,92は、前記第1突起部31を覆う第1ブラケットカバー91と、前記第2突起部32を覆う第2ブラケットカバー92とを有している。
図5は各ブラケットカバー91,92の斜視図である。図5(a)は第1ブラケットカバー91の斜視図であり、図5(b)は第2ブラケットカバー92の斜視図である。また、図6は、セジメンタブラケット30の第1突起部31に第1ブラケットカバー91が装着された状態における第1突起部31および第1ブラケットカバー91の縦断面図である。なお、第2突起部32および第2ブラケットカバー92の縦断面も図6と同様である。
図5および図6に示すように、各ブラケットカバー91,92は、上壁部91a,92a、下壁部91b,92b、先端壁部91c,92c、内側壁部(本発明でいう第1壁部)91d,92d、外側壁部(本発明でいう第2壁部)91e,92eを有し、これら壁部91a〜91e,92a〜92eに囲まれた内部空間91f,92fがセジメンタブラケット30の突起部31,32を収容する空間となる略直方体形状で成っている。
また、前記上壁部91a,92aにおける一端(先端壁部91c,92cとは反対側の一端)には上方へ延びるフランジ部91g,92gが形成されており、下壁部91b,92bにおける一端(先端壁部91c,92cとは反対側の一端)には下方へ延びるフランジ部91h,92hが形成されている。
そして、本実施形態における特徴は、内側壁部91d,92dおよび外側壁部91e,92eにスリット93,94,95,96が設けられている点にある。具体的に、内側壁部91d,92dにあっては、その上端部分において水平方向に延在するスリット93,94が設けられており、外側壁部91e,92eにあっては、その下端部分において水平方向に延在するスリット95,96が設けられている。これらスリット93,94,95,96の水平方向の長さ寸法は、内側壁部91d,92dおよび外側壁部91e,92eの水平方向の長さ寸法に略一致している。また、図6に示すように、第1突起部31は、湾曲した形状とされており、その上端部分は第1ブラケットカバー91の内側壁部91dから後退し、下端部分は第1ブラケットカバー91の外側壁部91eから後退している。つまり、第1突起部31の上端部分と第1ブラケットカバー91の内側壁部91dとの間、および、第1突起部31の下端部分と第1ブラケットカバー91の外側壁部91eとの間には所定間隔を存した空間が形成されている。また、第2突起部32においても同様に湾曲した形状とされている。これにより、内側壁部91d,92dおよび外側壁部91e,92eは、外力が作用した場合に前記内部空間91f,92fに向かう弾性変形が可能となっている。
また、内側壁部91d,92dおよび外側壁部91e,92eそれぞれの外側面には凹凸が形成されている。つまり、この外側面には、水平方向に沿って延在する凹部91i,92iと凸部91j,92jとが上下方向に交互に形成されている。そして、内側壁部91d,92dの外側面に形成されている凸部91j,92jの頂部と外側壁部91e,92eの外側面に形成されている凸部91j,92jの頂部との間の間隔寸法(図6における寸法t2)は、前記係止部40における第1の内壁面42と第2の内壁面43との間の間隔寸法(図4(b)における寸法t1)よりも僅かに大きく設定されている。
−プロテクタの取り付け作業−
次に、左サスペンションタワー14Aの横壁18に取り付けられているセジメンタブラケット30にプロテクタ60を取り付ける作業について説明する。この取り付け作業では、セジメンタブラケット30の各突起部(ブラケットカバー91,92によって覆われた突起部)31,32に対しその上側からプロテクタ60の各係止部40,40を引っ掛ける作業と、プロテクタ60をセジメンタブラケット30に締結する作業とが行われる。
先ず、係止部40,40の係止片41,41が突起部31,32を乗り越えるようにしながら、セジメンタブラケット30の突起部31,32に対し、プロテクタ60の係止部40,40を上側から引っ掛ける。これにより、係止部40,40の係止片41,41は左サスペンションタワー14Aの横壁18とセジメンタブラケット30の突起部31,32との間の隙間に位置されることになる。図7は、セジメンタブラケット30の第1突起部31にプロテクタ60の係止部40が引っ掛けられた状態を示す図6相当図である。
そして、前述したように、内側壁部91d,92dの外側面に形成されている凸部91j,92jの頂部と外側壁部91e,92eの外側面に形成されている凸部91j,92jの頂部との間の間隔寸法(図6における寸法t2)は、前記係止部40における第1の内壁面42と第2の内壁面43との間の間隔寸法(図4(b)における寸法t1)よりも僅かに大きく設定されているため、図7に示す状態にあっては、ブラケットカバー91の内側壁部91dは係止部40における第2の内壁面43に接触し、外側壁部91eは係止部40における第1の内壁面42に接触し、ブラケットカバー91は係止部40の各内壁面42,43同士の間に挟まれた状態となる。そして、内側壁部91dおよび外側壁部91eそれぞれには水平方向に延在するスリット93,95が設けられていることで内側壁部91dおよび外側壁部91eが弾性変形し(内部空間91fに向かう側に弾性変形し)、内側壁部91dはその弾性力により係止部40における第2の内壁面43に向けて押圧され、外側壁部91eはその弾性力により係止部40における第1の内壁面42に向けて押圧された状態となる。これにより、各部品同士の間にガタが生じることがない。
このようにしてセジメンタブラケット30の各突起部31,32に対してプロテクタ60の各係止部40,40が引っ掛けられた状態にあっては、セジメンタブラケット30に形成されている支持孔300Bとプロテクタ60の背壁61に形成されている貫通孔61Aとが位置合わせされており、この両孔300B,61Aに亘ってボルト80(図3を参照)が挿通され、このボルト80にナット81が組み付けられることにより、プロテクタ60がセジメンタブラケット30にボルト締結される。これにより、プロテクタ60の取り付け作業が完了する。
−実施形態の効果−
以上説明したように、本実施形態では、ブラケットカバー91,92によって覆われた突起部31,32にプロテクタ60の係止部40,40が引っ掛けられた際、ブラケットカバー91,92の内側壁部91d,92dはその弾性力により係止部40,40における第2の内壁面43,43に向けて押圧され、ブラケットカバー91,92の外側壁部91e,92eはその弾性力により係止部40,40における第1の内壁面42,42に向けて押圧された状態となる。これにより、各部品同士の間にガタが生じることがなく、各部品同士が衝突することに起因する異音の発生を防止できる。
また、本実施形態の構造によれば、ブラケットカバー91,92の内側壁部91d,92dおよび外側壁部91e,92eの弾性変形により、ブラケットカバー91,92に作用する応力を低減することができる。
図8は、ブラケットカバーaにスリットが設けられていない場合においてブラケットカバーaが装着された突起部bに対してプロテクタの係止部cを引っ掛ける際の状態を示している。
この場合、ブラケットカバーaの内側壁部dの外側面と外側壁部eの外側面との間の間隔寸法(図8における寸法t3)が、係止部cにおける第1の内壁面fと第2の内壁面gとの間の間隔寸法(図8における寸法t4)よりも大きく設定されている場合には、突起部bに係止部cを引っ掛けた際に、ブラケットカバーaに大きな応力が作用し、クリープ(次第にひずみが増大していく現象)の発生が懸念される状況となる。
これに対し、本実施形態の構造によれば、前記スリット93〜96が形成されていることで、ブラケットカバー91,92の内側壁部91d,92dおよび外側壁部91e,92eが容易に弾性変形し、これによって前記応力を低減できて、クリープの発生を抑制できる。
更に、本実施形態の構造によれば、ブラケットカバー91,92の内側壁部91d,92dおよび外側壁部91e,92eそれぞれの外側面には凹凸が形成されていることにより、各突起部31,32に対してプロテクタ60の各係止部40,40を引っ掛ける作業においては、係止部40の各内壁面42,43とブラケットカバー91,92の内側壁部91d,92dおよび外側壁部91e,92eそれぞれの外側面との接触面積を小さくでき、これによって各面同士の間での摺動抵抗を小さくできて、前記引っ掛け作業を容易に行うことができる。特に、この引っ掛け作業にあっては、ブラケットカバー91,92の内側壁部91d,92dおよび外側壁部91e,92eそれぞれの外側面の凸部91j,92jを局部的に削ることにより、前記ガタの発生を確実に防止することが可能になる。
−変形例−
次に変形例について説明する。本変形例は各ブラケットカバーに形成されているスリットの構造が前記実施形態のものと異なっている。その他の構造は前記実施形態のものと同様である。従って、ここではスリットの構造について主に説明する。
図9は、本変形例に係るブラケットカバー(第1ブラケットカバー)91の斜視図である。この図9に示すように本変形例に係るブラケットカバー91にあっては、内側壁部91dおよび外側壁部91eそれぞれに形成されているスリット(前記実施形態のものと同様のスリット)93,95以外に、先端壁部91cにもスリット97,98が形成されている。
具体的には、先端壁部91cにおけるその幅方向の両側部分に鉛直方向に沿って延在するスリット97,98が形成されており、内側壁部91d寄りに形成されているスリット97は、その上端部が、内側壁部91dに形成されているスリット93に繋がっている。同様に、外側壁部91e寄りに形成されているスリット98は、その下端部が、外側壁部91eに形成されているスリット95に繋がっている。
これにより、内側壁部91dは、その下端部のみが支持(下壁部91bによって支持)された構造となり、外側壁部91eは、その上端部のみが支持(上壁部91aによって支持)された構造となっている。これにより、内側壁部91dおよび外側壁部91eは、その全体に亘って弾性変形が可能となり、前述した応力の低減によるクリープ抑制効果を十分に発揮することが可能である。
−他の実施形態−
なお、本発明は、前記実施形態および前記変形例に限定されるものではなく、特許請求の範囲および該範囲と均等の範囲で包含される全ての変形や応用が可能である。
例えば、前記実施形態および前記変形例では、セジメンタ50を収容するプロテクタ60を左サスペンションタワー14Aに取り付ける構造として本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、プロテクタ60を右サスペンションタワー14Bやその他の車体部材に取り付ける構造として適用することも可能である。また、プロテクタ60を取り付ける構造だけでなく、各種部品を取り付ける構造としても本発明は適用が可能である。
また、前記実施形態および前記変形例では、内側壁部91d,92dの上端部分および外側壁部91e,92eの下端部分にスリット93,94,95,96を設けるようにしていた。本発明はこれに限らず、内側壁部91d,92dの上端部分および下端部分の両方にスリットを設けるようにしてもよい。同様に、外側壁部91e,92eの上端部分および下端部分の両方にスリットを設けるようにしてもよい。
本発明は、セジメンタを収容するプロテクタをセジメンタブラケットを介してサスペンションタワーに取り付ける構造に適用可能である。
14A 左サスペンションタワー(取り付けベース部)
30 セジメンタブラケット(取り付け用ブラケット)
31 第1突起部
32 第2突起部
40 係止部
42 第1の内壁面(他方側の内壁面)
43 第2の内壁面(一方側の内壁面)
60 プロテクタ(被取り付け部品)
91 第1ブラケットカバー(樹脂製カバー)
92 第2ブラケットカバー(樹脂製カバー)
91d,92d 内側壁部(第1壁部)
91e,92e 外側壁部(第2壁部)
93,94,95,96 スリット

Claims (1)

  1. 取り付け用ブラケットを介して被取り付け部品を取り付けベース部に取り付ける部品取り付け構造において、
    前記取り付け用ブラケットには、前記被取り付け部品に設けられた係止部が上側から引っ掛けられる突起部が設けられており、
    前記突起部は、前記被取り付け部品の前記係止部が引っ掛けられた状態において、該係止部における一方側の内壁面に接触する第1壁部、および、前記係止部における他方側の内壁面に接触する第2壁部を備えた樹脂製カバーによって覆われており、
    前記樹脂製カバーにおける前記第1壁部および前記第2壁部それぞれの上端部分および下端部分のうち少なくとも一方には水平方向に延在するスリットが設けられていることを特徴とする部品取り付け構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07291146A (ja) * 1994-04-26 1995-11-07 Toyota Motor Corp エンドパネル固定構造
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JP2017140912A (ja) * 2016-02-09 2017-08-17 トヨタ自動車株式会社 セジメンタの取付構造

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