JP2009210047A - 二部材組付け構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】装着部材30の座部32に取り付けたクリップ10を、装着部材の相手部材40に開けられているクリップ孔42に挿入する二部材組付け構造であって、クリップ10は、一対の係止腕20と、両係止腕の内側に配置されて座部32に結合することが可能な把持部16とを有する。両係止腕にそれぞれ設けられている係止面24a,26aは、クリップ孔42の縁部に係止するときの傾斜角度が異なる高保持用および低保持用がある。把持部16はクリップの軸線回りの向きを180°回転させて座部32に結合することにより、クリップの取付け高さを二段階に切り替えることが可能である。この切り替えによって高保持用あるいは低保持用の係止面24a,26aの一方が、クリップ孔の縁部に選択的に係止する。
【選択図】図1
Description
第1の発明は、所定の装着部材を相手部材に組み付けるために、装着部材に設けられている座部に取り付けたクリップを、相手部材に開けられているクリップ孔に挿入する形式の二部材組付け構造であって、クリップは、該クリップが相手部材のクリップ孔に挿入されたときに、内方へ押し撓められるように弾性変形しながらクリップ孔を通過する一対の係止腕と、両係止腕の内側に配置されて装着部材の座部に結合することが可能な把持部とを有する。クリップの両係止腕に、クリップ孔の縁部に係止してクリップが相手部材から外れないように保持する係止面がそれぞれ設けられている。両係止腕の係止面は、クリップ孔の縁部に係止するときの傾斜角度が異なる高保持用および低保持用がある。また、クリップの把持部は、該クリップの軸線回りの向きを180°回転させて装着部材の座部に結合することにより、装着部材に対するクリップの取付け高さを二段階に切り替えることが可能である。この切り替えによって両係止腕に設けられている高保持用あるいは低保持用の係止面の一方が、クリップ孔の縁部に選択的に係止するように構成されている。
この構成によれば、装着部材に対するクリップの取付け高さを切り替えることで、クリップ孔の縁部に係止する高保持用あるいは低保持用の係止面の選択が的確に行われる。
この構成により、クリップを180°回転させて装着部材に対するクリップの取付け高さを二段階に切り替えるための構成を簡素化することができる。
二部材を組み付けるために用いるクリップ10は、図1〜図4で示すように頭部12の側が閉塞され、基部14の側が開放された形状であり、合成樹脂材によって一体に成形されている。このクリップ10により、図1で示すセンタークラスタなどの装着部材30をインストルメントパネルなどの相手部材40に組み付けることが可能である。
クリップ10は、把持部16と、この把持部16の両外側に位置する一対の係止腕20とを有する。つまり、把持部16は両係止腕20の内側に配置され、クリップ10の頭部12側から基部14側に向かって突出し、該基部14に向かって開放されている。そして、把持部16はクリップ10の頭部12側を支点として左右へ開くように弾性変形することが可能である。把持部16の相対向する内側面17には、開放側の端部近くにおいて係合爪18がそれぞれ設けられている。これらの係合爪18は、クリップ10の幅(把持部16の幅)方向における片側半分に偏って位置している(図2および図3)。
両係止腕20には、それぞれの支点側から自由端側に延びて開放されたスリット22がそれぞれ設けられている。このスリット22により、両係止腕20は個々の幅方向に関して二つの分割片24,26にそれぞれ分けられている。したがって、これらの分割片24,26は、個別に撓むことができる。なお、これらの分割片24,26が個々に撓むときの弾性力は、クリップ10の後述する保持力の目標に応じて個別もしくは均等の値に設定される。
また、高保持用の係止面24aは、クリップ孔42に対するクリップ10の挿入方向に関する範囲が狭く、低保持用の係止面26aは、その範囲が広い。言い換えると、高保持用の係止面24aは、クリップ10の基部14に近い所定の範囲だけを占めているのに対し、低保持用の係止面26aは、係止面24aよりも基部14に近い箇所から遠い箇所までの広い範囲を占めている(図3および図4)。
なお、両側板32bにおける両肩の上面は、装着部材30がクリップ10によって後述する相手部材40に組み付けられたときに、相手部材40の表面に当たってクリップ10の挿入ストロークを規制するストッパー面33になっている(図7および図9)。
具体的には、両側板32bのストッパー面33から個々の係合孔34,35までの寸法L1,L2が、(L1<L2)に設定されている。これにより、装着部材30をクリップ10によって相手部材40に組み付けた状態での該相手部材40の内面41から両係合孔34,35までの距離も異なることになる。
なお、個々の係合孔34,35における寸法L1,L2の測定基準位置は、図7および図9で示すようにクリップ10における結合部16の両係合爪18と係合する係合孔34,35の上側内面とするのが好ましい。
図1で示されている車両のインストルメントパネルなどの相手部材40には、クリップ10が挿入される矩形状のクリップ孔42が開けられている。なお、このクリップ孔42のサイズなどについては、クリップ10が一種類である限り一種類である。
まず、クリップ10を低保持荷重用として使用する場合、把持部16の両係合爪18が図5で示す寸法L1の係合孔34と対応するように、クリップ10の軸線回りの向きを決めて座部32に取り付ける。これによって座部32のリブ32aが把持部16を左右へ押し開きながら両内側面17の間に相対的に進入し、最終的には把持部16の両係合爪18がリブ32aの両側から係合孔34に係合する。この結果、把持部16が座部32に結合され、クリップ10が図5に示す寸法L1に基づいて装着部材30に取り付けられる。
一方、両係止腕20における高保持用の分割片24は、それぞれの係止面24aおよび肩部24bがクリップ孔42を通過しきっておらず、内方へ押し撓められたままである。このため、クリップ孔42に対するクリップ10の保持荷重は低保持用の係止面26aによってほぼ決定される。
そして、この組み付け状態においては、低保持用の分割片26における係止面26aもクリップ孔42の縁部に係止しており(図9)、それによってクリップ孔42に対するクリップ10のガタツキが抑えられる。また、このときのクリップ孔42に対するクリップ10の保持荷重は、高保持用の係止面24aによってほぼ決定される。
クリップ10の両係止腕20については、高保持用の係止面24aを有する分割片24と、低保持用の係止面26aを有する分割片26とをスリット22で分けたことにより、両係止腕20の分割片24,26が個別に弾性変形する。したがって、クリップ10が相手部材40のクリップ孔42に挿入されたときに、分割片24,26の一方の弾性変形が他方に影響を及ぼすことがなく、そのときのクリップ10の保持力が適正に保たれる。また、既に述べたように分割片24,26の係止面24a,26aを、個々の弾性によってクリップ孔42の縁部に共に係止させることも可能となり(図8および図9)、これによってクリップ孔42に対するクリップ10のガタツキを抑えることができる。
16 把持部
20 係止腕
24 分割片
24a 係止面
26 分割片
26a 係止面
30 装着部材
32 座部
40 相手部材
42 クリップ孔
Claims (4)
- 所定の装着部材を相手部材に組み付けるために、装着部材に設けられている座部に取り付けたクリップを、相手部材に開けられているクリップ孔に挿入する形式の二部材組付け構造であって、
クリップは、該クリップが相手部材のクリップ孔に挿入されたときに、内方へ押し撓められるように弾性変形しながらクリップ孔を通過する一対の係止腕と、両係止腕の内側に配置されて装着部材の座部に結合することが可能な把持部とを有し、クリップの両係止腕に、クリップ孔の縁部に係止してクリップが相手部材から外れないように保持する係止面がそれぞれ設けられているとともに、両係止腕の係止面は、クリップ孔の縁部に係止するときの傾斜角度が異なる高保持用および低保持用があり、クリップの把持部は、該クリップの軸線回りの向きを180°回転させて装着部材の座部に結合することにより、装着部材に対するクリップの取付け高さを二段階に切り替えることが可能であり、この切り替えによって両係止腕に設けられている高保持用あるいは低保持用の係止面の一方が、クリップ孔の縁部に選択的に係止するように構成されている二部材組付け構造。 - 請求項1に記載された二部材組付け構造であって、
クリップの両係止腕にそれぞれ設けられている高保持用および低保持用の係止面は、両係止腕の幅方向に関して個別に配列されているとともに、クリップ孔に対するクリップの挿入方向に関する個々の位置または斜面の範囲が異なるように設定されている二部材組付け構造。 - 請求項2に記載された二部材組付け構造であって、
クリップの両係止腕は、その幅方向に関して、高保持用の係止面を有する分割片と、低保持用の係止面を有する分割片とに分けられており、これらの分割片が個別に弾性変形可能になっている二部材組付け構造。 - 請求項1,2又は3に記載された二部材組付け構造であって、
装着部材の座部に、該装着部材の裏面からの距離が異なる二種類の係合孔があり、クリップの把持部は、該クリップの軸線回りの向きを180°回転させることで、座部の二種類の係合孔に選択的に係合する係合爪を備えている二部材組付け構造。
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