JP6601720B2 - バンパ構造 - Google Patents

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本発明は、ランプを搭載したバンパ構造に関する。
これまで、この種のバンパ構造では、例えば特許文献1に記載のように、車体の幅方向に延びるクロスメンバの両端部にランプ支持ブラケット(ランプ支持部材)を介してヘッドランプ(ランプ)が固定されている。
特開2011−195115号公報
ところで、車両の走行時には、車両の加減速等に伴ってヘッドランプが前後に振動することがある。特に、クロスメンバが樹脂材料により構成される場合には、その剛性が比較的低くなることから、重量の重いヘッドランプがクロスメンバを前後に撓ませて前後に振動を生じやすい。そして、こうしたヘッドランプの振動は、ヘッドランプのがたつきを抑える上で低減することが望ましい。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の走行時におけるランプの振動を低減することのできるバンパ構造を提供することにある。
上記課題を解決するバンパ構造は、車体の前後方向に沿って延びる一対のサイドフレームの両端部を車体の幅方向に架設する樹脂製のバンパリンフォースと、前記バンパリンフォースの両端部に対して連結部材によって車体の前後方向に連結され、ランプが取り付けられる樹脂製の一対のランプ支持部材とを備え、前記バンパリンフォース及び前記一対のランプ支持部材の少なくとも一方には、その上端縁及び下端縁の少なくとも一方から屈曲もしくは湾曲して車体の前後方向に延びる平面部が形成されている。
上記構成によれば、バンパリンフォース及び一対のランプ支持部材の少なくとも一方が平面部を有するので、各々の剛性が高められる。そのため、バンパリンフォース及び一対のランプ支持部材が車体の前後方向に連結された連結体としての剛性も高められる。その結果、車両の走行時に加わる外力によってバンパリンフォースと一対のランプ支持部材との連結部が車体の前後方向に変形することが抑えられるため、車両の走行時におけるランプの振動を低減することが可能となる。
上記バンパ構造において、前記バンパリンフォース及び前記一対のランプ支持部材の少なくとも一方には、一方から他方に向けて突出して他方に当接する凸部が形成されており、前記凸部は、前記バンパリンフォースと前記一対のランプ支持部材との間に車体の前後方向に隙間を形成している。
上記構成によれば、バンパリンフォースと一対のランプ支持部材とを車体の前後方向に隙間を確保しつつ連結する凸部を有するので、バンパリンフォース及び一対のランプ支持部材が車体の前後方向に連結された連結体としての車体の前後方向と直交する断面形状について、弾性変形のしにくさの指標となる断面係数が高められる。そのため、車両の走行時におけるランプの振動を更に低減することが可能となる。
上記バンパ構造において、前記連結部材は複数であり、車体の上下方向においてランプの重心位置を挟んだ位置に配置されることが好ましい。
上記構成によれば、ランプの重心位置よりも下方に配置された連結部材を支点とした車体の幅方向に沿う軸線を中心としたランプの回転は、ランプの重心位置よりも上方に配置された連結部材によって規制される。また、ランプの重心位置よりも上方に配置された連結部材を支点とした車体の幅方向に沿う軸線を中心としたランプの回転は、ランプの重心位置よりも下方に配置された連結部材によって規制される。すなわち、車体の幅方向に沿う軸線を中心としたランプの回転は、車体の上下方向においてランプの重心位置を挟んだ位置に配置された複数の連結部材によって規制される。そのため、車両の走行時におけるランプの振動を更に低減することが可能となる。
上記バンパ構造において、前記バンパリンフォース及び前記一対のランプ支持部材には、車体の前後方向に嵌合する嵌合部が設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、バンパリンフォースと一対のランプ支持部材との相対位置を車体の幅方向及び高さ方向に仮止めしつつ連結することが可能となる。そのため、バンパリンフォースと一対のランプ支持部材との組み付けが容易となるとともに、組み付け精度の向上に伴ってバンパ構造としての剛性を高めることも可能となる。
上記バンパ構造において、前記バンパリンフォースと前記一対のランプ支持部材とは、第1の位置及び該第1の位置よりも車体の幅方向において前記ランプの取付位置に近接した第2の位置にて前記連結部材によって連結されており、前記第2の位置における前記連結部材の個数は、前記第1の位置における前記連結部材の個数よりも多いことが好ましい。
上記構成によれば、車体の幅方向においてランプの取付位置に近接した第2の位置において、バンパリンフォースと一対のランプ支持部材とが特に強固に連結される。そのため、バンパリンフォースと一対のランプ支持部材との連結部を支点としたランプの振動をより一層抑えることが可能となる。
フロントバンパ構造の一実施の形態を前方斜め上方から見た斜視図である。 同実施の形態のフロントバンパ構造を後方斜め上方から見た斜視図である。 バンパリンフォースとランプ支持部材との連結部の斜視図である。 バンパリンフォースとランプ支持部材との連結部の正面図である。 図4の5−5線矢視断面図である。 図4の6−6線矢視断面図である。 図4の7−7線矢視断面図である。 図4の8−8線矢視断面図である。 バンパリンフォースとランプ支持部材との連結部を示す断面図であって、ランプ支持部材に対してバンパリンフォースを突起部によって仮止めした状態を示す断面図。 バンパリンフォースとランプ支持部材との連結部を示す断面図であって、ランプ支持部材及びバンパリンフォースを支持ブラケットに対して固定ボルトによって締結する状態を示す断面図である。
以下、バンパ構造をフロントバンパ構造に適用した一実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図面に示す矢印Frは車体の前方向を、矢印Upは車体の上方向を、矢印Wは車体の幅方向をそれぞれ示している。
図1及び図2に示すように、フロントバンパ構造は、車体の幅方向の両側に配設された一対のサイドフレーム11に取り付けられる。これらサイドフレーム11は断面略U字状をなしており、その開口を対向させつつ車体の前後方向に延びている。また、サイドフレーム11の前端部において相対する上片及び下片には、車体の幅方向に延びるクロスメンバ12がボルト締結によって架設されている。また、これらサイドフレーム11の前端部の外側面には金属製の支持ブラケット13が車体の幅方向外側に延出するようにボルト締結によって連結されている。これら支持ブラケット13の間には、車体の幅方向に延びる樹脂成形のバンパリンフォース14が架設されている。また、バンパリンフォース14の長尺方向の両端部には、支持ブラケット13とともに樹脂成形のランプ支持部材15が併せてボルト締結されている。ランプ支持部材15は、バンパリンフォース14の両端部から車体の後方に向けて湾曲しつつ車体の幅方向外側に延出しており、その前面にはヘッドランプ16が固定されている。また、ランプ支持部材15には、ランプカバー17がヘッドランプ16を前方から覆うように取着されている。なお、ヘッドランプ16は、ランプカバー17に形成された開口部18を通じて車両外部に露出している。
次に、支持ブラケット13に対するバンパリンフォース14及びランプ支持部材15の締結構造について詳細に説明する。
図3及び図4に示すように、バンパリンフォース14におけるランプ支持部材15との連結部(両端部)は、平板状をなしており、その外周縁には垂直に屈曲して車体の前後方向に延びる平面部14Aが形成されている。また、バンパリンフォース14におけるランプ支持部材15との連結部の前面には、格子状の補強リブ14Bが形成されている。また、ランプ支持部材15におけるバンパリンフォース14との連結部は、平板状をなしており、その上端縁及び下端縁には垂直に屈曲して車体の前後方向に延びる平面部15Aが形成されている。また、ランプ支持部材15におけるバンパリンフォース14との連結部の前面には、格子状の補強リブ15B(図5等参照)が形成されている。また、バンパリンフォース14とランプ支持部材15との連結部には、バンパリンフォース14とランプ支持部材15との締結に用いる連結部材としての複数(本実施の形態では7個)の固定ボルト21A〜21Gが配置されている。また、同連結部には、バンパリンフォース14とランプ支持部材15との位置決めに用いる1つの突起部22が配置されている。これら固定ボルト21A〜21G及び突起部22は、縦4列、横2列となるように格子状に配置されている。なお、図4に示すように、この格子状の配置では、車体の幅方向においてランプ支持部材15に支持されるヘッドランプ16に比較的近接した位置(第2の位置)に4つの固定ボルト21A,21C,21E,21Fが配置されている。また、同方向においてヘッドランプ16から比較的離れた位置(第1の位置)に3つの固定ボルト21B,21D,21Gが配置されている。そのため、突起部22を設けずに縦4列、横2列を全て固定ボルトとして配置した場合とほぼ同程度の剛性がバンパリンフォース14とランプ支持部材15との連結部に確保されている。また、同図に示すように、ランプ支持部材15に支持されるヘッドランプ16の重心位置Gは、車体の高さ方向において、この格子状の配置のうち、上側から2番目に横並びで配置された2つの固定ボルト21C,21Dと、上側から3番目に横並びで配置された固定ボルト21E及び突起部22との間となる位置に配置されている。すなわち、複数の固定ボルト21A〜21Gは、車体の高さ方向においてヘッドランプ16の重心位置Gを挟んだ位置に配置されている。
図5に示すように、最も上側に横並びで配置された2つの固定ボルト21A,21Bは、バンパリンフォース14に形成された貫通孔23を通じてランプ支持部材15に凸部として形成されたボス部24に挿入されている。ボス部24は、ランプ支持部材15からバンパリンフォース14に向けて突出している。ボス部24の先端面は、バンパリンフォース14を車体の後方側から支持する支持面24Aとなっており、その支持面24Aには上記固定ボルト21A,21Bを挿入するための凹部25が形成されている。また、凹部25には、金属製のナット26がインサート成形されている。また、ナット26の一端側(バンパリンフォース14側)には外向きのフランジ27が形成されており、このフランジ27がボス部24の支持面24Aとバンパリンフォース14との間に介在している。また、貫通孔23には、金属製のカラー28が挿入されている。カラー28の一端側(ランプ支持部材15とは反対側)には外向きのフランジ29が形成されており、このフランジ29にはナット26に螺合された固定ボルト21A,21Bの頭部がワッシャー30を介して押し付けられている。そして、固定ボルト21A,21Bがバンパリンフォース14とランプ支持部材15とを締結した状態にあっては、バンパリンフォース14とランプ支持部材15との間にはランプ支持部材15のボス部24によって車体の前後方向に隙間が形成されている。
図6に示すように、上から2番目に横並びで配置された2つの固定ボルト21C,21Dは、バンパリンフォース14から車体の前後方向の両側に突出したボス部31の貫通孔32に挿通されている。また、これら固定ボルト21C,21Dは、ランプ支持部材15から車体の前後方向の両側に突出した凸部としてのボス部33の貫通孔34に挿通されている。また、これら固定ボルト21C,21Dは、支持ブラケット13に形成された貫通孔35に挿通されている。そして、支持ブラケット13の貫通孔35から突出した固定ボルト21C,21Dの軸部に対してナット36が螺合することにより、支持ブラケット13に対してランプ支持部材15及びバンパリンフォース14が締結されて固定されている。この場合、ランプ支持部材15のボス部33の先端面は、バンパリンフォース14を車体の後方側から支持する支持面33Aとなっている。また、ランプ支持部材15のボス部33の貫通孔34には、金属製のカラー37が挿入されている。カラー37の一端側(バンパリンフォース14側)には外向きのフランジ38が形成されており、このフランジ38がランプ支持部材15のボス部33の支持面33Aとバンパリンフォース14との間に介在している。また、バンパリンフォース14のボス部31の貫通孔32には、金属製のカラー39が挿入されている。カラー39の一端側(ランプ支持部材15とは反対側)には外向きのフランジ40が形成されており、このフランジ40にはナット36に螺合された固定ボルト21C,21Dの頭部がワッシャー41を介して押し付けられている。そして、固定ボルト21C,21Dがバンパリンフォース14とランプ支持部材15とを締結した状態にあっては、バンパリンフォース14とランプ支持部材15との間にはランプ支持部材15のボス部33によって車体の前後方向に隙間が形成されている。
図7に示すように、上から3番目に突起部22と横並びで配置された固定ボルト21Eは、図6に示した固定ボルト21C,21Dと同様の連結構造によって、支持ブラケット13に対してランプ支持部材15及びバンパリンフォース14を締結して固定している。また、この固定ボルト21Eと横並びで配置された突起部22は、ランプ支持部材15に対してプレス加工等を行うことにより形成されており、ランプ支持部材15からバンパリンフォース14に向けて車体の前方側に突出している。
この突起部22は、段差を有しており、断面矩形状をなす基部22Aと、同じく断面矩形状をなしつつもその断面形状が基部22Aよりも小さい先端部22Bとを有している。突起部22の先端部22Bは、バンパリンフォース14に形成された矩形状の位置決め孔42から車体の前方側に突出して嵌合する。そして、突起部22及び位置決め孔42は、組み付け時においてランプ支持部材15とバンパリンフォース14とを位置決めする嵌合部を構成している。なお、本実施の形態では、突起部22の断面形状及び位置決め孔42の開口形状が非円形であることから、突起部22と位置決め孔42との嵌合によりランプ支持部材15とバンパリンフォース14との間の相対回転も併せて規制される。
図8に示すように、最も下側に横並びで配置された2つの固定ボルト21F,21Gは、図5に示した固定ボルト21A,21Bと同様の連結構造によって、ランプ支持部材15とバンパリンフォース14とを締結して固定している。
次に、本実施の形態のフロントバンパ構造を組み付ける際の手順について、特に、支持ブラケット13に対してランプ支持部材15及びバンパリンフォース14を組み付ける際の手順に着目して以下説明する。
図9に示すように、支持ブラケット13に対するランプ支持部材15及びバンパリンフォース14の組み付けに先立ち、まず、ランプ支持部材15の突起部22をバンパリンフォース14の位置決め孔42に挿入する。ここで、位置決め孔42の開口形状は突起部22の先端部22Bの断面形状よりも大きいことから、突起部22の先端部22Bとランプ支持部材15の位置決め孔42との間には、突起部22の突出方向と交差する方向(車体の幅方向及び高さ方向)に若干の隙間が確保される。そのため、ランプ支持部材15の突起部22をバンパリンフォース14の位置決め孔42に挿通させた状態では、ランプ支持部材15とバンパリンフォース14とが車体の幅方向及び高さ方向に仮止めされつつも、同方向における双方の部材の製造誤差を許容するように相対移動が可能となっている。また、位置決め孔42の開口形状は、突起部22の基部22Aの断面形状よりも小さい。そのため、ランプ支持部材15の突起部22をバンパリンフォース14の位置決め孔42に挿通させた状態では、突起部22の基部22Aの先端面がバンパリンフォース14における位置決め孔42の周辺部に当接する支持面22aとして機能し、ランプ支持部材15とバンパリンフォース14とが車体の前後方向に位置決めされる。
続いて、最も上側に横並びで配置される2つの固定ボルト21A,21Bをバンパリンフォース14の貫通孔23に予め配置したカラー28に挿通させつつナット26に対して螺合させることにより、バンパリンフォース14とランプ支持部材15とを連結する。そ
して次に、最も下側に横並びで配置される2つの固定ボルト21F,21Gについても同様にしてナット26に螺合させることにより、バンパリンフォース14とランプ支持部材15との連結を強固にする。なお、固定ボルト21A,21Bの螺合に先立ち、最も下側に横並びで配置される2つの固定ボルト21F,21Gに対応するバンパリンフォース14の貫通孔23についてもカラー28を予め配置しておく。また、同じく固定ボルト21A,21Bの螺合に先立ち、上から2番目及び3番目に配置される固定ボルト21C,21D,21Eに対応する、ランプ支持部材15のボス部33の貫通孔34、及び、バンパリンフォース14のボス部31の貫通孔32についてもカラー37,39を予め配置しておく。
その後、図10に示すように、上述のように、ランプ支持部材15のボス部33の貫通孔34、及び、バンパリンフォース14のボス部31の貫通孔32に予め配置したカラー37,39に対して固定ボルト21C,21Dを挿通させつつナット36を螺合させる。その結果、バンパリンフォース14とランプ支持部材15との連結がより一層強固になるとともに、支持ブラケット13に対してランプ支持部材15及びバンパリンフォース14が締結されて固定される。そして次に、上から3番目に配置された固定ボルト21Eについても、同様にしてカラー37,39を挿通させつつナット36に螺合させることにより、支持ブラケット13に対するランプ支持部材15及びバンパリンフォース14の締結を強固にする。
次に、本実施の形態のフロントバンパ構造の作用について説明する。
車両の走行時には、凹凸のある路面から伝わる振動や、車両の加減速時に加わる慣性力等の外力に起因して、ランプ支持部材15に支持されたヘッドランプ16が車体の前後方向に振動することがある。こうしたヘッドランプ16の振動は、ヘッドランプ16のがたつきを抑える上で低減することが望ましい。
これに対し、本実施の形態では、バンパリンフォース14におけるランプ支持部材15との連結部に車体の前後方向に延びる平面部14Aが設けられている。この平面部14Aは、車体の幅方向におけるバンパリンフォース14の断面形状が車体の前側に開口した略U字状となっている。その結果、従来のようにバンパリンフォースが平板状をなす場合と比較して、車体の前後方向におけるバンパリンフォース14の剛性が高くなる。また、ランプ支持部材15におけるバンパリンフォース14との連結部に車体の前後方向に延びる平面部15Aが設けられている。この平面部15Aは、車体の幅方向におけるランプ支持部材15の断面形状が車体の前側に開口した略U字状となっている。その結果、従来のようにランプ支持部材15が平板状をなす場合と比較して、車体の前後方向におけるランプ支持部材15の剛性が高くなる。そのため、これらバンパリンフォース14及びランプ支持部材15を車体の前後方向に連結した連結体としての剛性も高められる。その結果、ヘッドランプ16が上述のような外力に起因して車体の前後方向に振動しようとしても、ヘッドランプ16を支持するランプ支持部材15が車体の前後方向への変位を規制するようにバンパリンフォース14によって強固に連結される。そのため、車両の走行時におけるヘッドランプ16の振動は好適に低減される。
以上説明したように、上記実施の形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)平面部14A及び平面部15Aを有するので、車両の走行時に加わる外力によってバンパリンフォース14とランプ支持部材15との連結部が車体の前後方向に変形することが抑えられ、車両の走行時におけるヘッドランプ16の振動を低減することが可能となる。
(2)バンパリンフォース14と一対のランプ支持部材15とを車体の前後方向に隙間を確保しつつ連結する複数のボス部24,33を有するので、バンパリンフォース14及び一対のランプ支持部材15が車体の前後方向に連結された連結体としての車体の前後方向と直交する断面形状について、弾性変形のしにくさの指標となる断面係数が高められる。そのため、車両の走行時におけるヘッドランプ16の振動を更に低減することが可能となる。
(3)バンパリンフォース14とランプ支持部材15との締結に用いられる複数の固定ボルト21A〜21Gは、車体の高さ方向においてヘッドランプ16の重心位置Gを挟んだ位置に配置されている。そのため、ヘッドランプ16の重心位置Gよりも下方に配置された固定ボルト21E,21F,21Gを支点とした車体の幅方向に沿う軸線を中心としたヘッドランプ16の回転は、ヘッドランプ16の重心位置Gよりも上方に配置された固定ボルト21A,21B,21C,21Dによって規制される。また、ヘッドランプ16の重心位置Gよりも上方に配置された固定ボルト21A,21B,21C,21Dを支点とした車体の幅方向に沿う軸線を中心としたヘッドランプ16の回転は、ヘッドランプ16の重心位置Gよりも下方に配置された固定ボルト21E,21F,21Gによって規制される。すなわち、車体の幅方向に沿う軸線を中心としたヘッドランプ16の回転は、車体の上下方向においてヘッドランプ16の重心位置Gを挟んだ位置に配置された複数の固定ボルト21A〜21Gによって規制される。そのため、車両の走行時におけるヘッドランプ16の振動を更に低減することが可能となる。
(4)突起部22を有するので、バンパリンフォース14とランプ支持部材15との相対位置を車体の幅方向及び高さ方向に仮止めしつつ連結することが可能となる。そのため、バンパリンフォース14とランプ支持部材15との組み付けが容易となる。また、組み付け精度の向上に伴ってフロントバンパ構造としての剛性が高められることにより、車両の走行時におけるヘッドランプ16の振動をより一層低減することが可能となる。
(5)車体の幅方向においてヘッドランプ16の取付位置に近接した固定ボルト21A,21C,21E,21Fの個数(4個)は、同方向においてヘッドランプ16の取付位置から離れて配置された固定ボルト21B,21D,21Gの個数(3個)よりも多い。そのため、車体の幅方向においてヘッドランプ16の取付位置に近接した位置にて、バンパリンフォース14と一対のランプ支持部材15とが特に強固に連結される。そのため、バンパリンフォース14と一対のランプ支持部材15との連結部を支点としたヘッドランプ16の振動をより一層抑えることが可能となる。
なお、上記実施の形態は、以下のような形態にて実施することもできる。
・上記実施の形態において、バンパリンフォース14とランプ支持部材15との連結に用いる固定ボルト21A〜21Gの配置は、突起部22を含めて必ずしも縦4列、横2列の格子状である必要はなく、ヘッドランプ16の振動を抑制可能な強度があれば、任意の配置を採用することができる。また、固定ボルト21A〜21Gの個数は、必ずしも7個である必要はなく、ヘッドランプ16の振動を抑制可能な強度があれば、任意の数を採用することができる。
・上記実施の形態において、バンパリンフォース14とランプ支持部材15との位置決めに用いる突起部22の形状は、矩形状に限らず、例えば三角形状や円形状等、他の形状を採用することも可能である。要は、バンパリンフォース14及びランプ支持部材15の一方から他方に嵌合して位置決めを行うことが可能な形状であればよい。ただし、ランプ支持部材15とバンパリンフォース14との間の相対回転を規制する上では、突起部22の形状は非円形であることが好ましい。
・上記実施の形態において、ランプ支持部材15の突起部22が嵌合する凹部をバンパリンフォース14におけるランプ支持部材15との対向面に設けるようにしてもよい。
・上記実施の形態において、バンパリンフォース14とランプ支持部材15との位置決めに用いる突起部22をバンパリンフォース14に設けるようにしてもよい。また、同突起部22をバンパリンフォース14及びランプ支持部材15の双方に設けるようにしてもよい。
・上記実施の形態において、バンパリンフォース14及びランプ支持部材15の重量が軽量である等、それらの組み付けに特段の支障が無いのであれば、位置決めに用いる突起部22を省略してもよい。
・上記実施の形態において、バンパリンフォース14とランプ支持部材15との連結部の剛性が確保されているのであれば、全ての固定ボルト21A〜21Gを、車体の高さ方向におけるヘッドランプ16の重心位置Gの上方又は下方に設けるようにしてもよい。
・上記実施の形態では、バンパリンフォース14とランプ支持部材15との連結部の補強に用いるボス部24,33を、バンパリンフォース14及びランプ支持部材15の双方に形成した。しかしながら、こうしたボス部24,33をバンパリンフォース14及びランプ支持部材15の一方のみに形成するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、バンパリンフォース14とランプ支持部材15との連結部に形成した平面部14A及び平面部15Aが車体の前方側に延びる構成としたが、こうした平面部14A,15Aを車体の後方側に延びる構成としてもよい。また、平面部14Aの形状は、バンパリンフォース14の上端縁もしくは下端縁を垂直に屈曲させて車体の前後方向に延びる断面L字状をなすようにしてもよい。また、上記平面部14A及び平面部15Aの形状は、バンパリンフォース14及びランプ支持部材15の上端縁もしくは下端縁を断面円弧状に湾曲させて車体の前後方向に延びるようにしてもよい。また、上記実施の形態では、上記平面部14A,15Aをバンパリンフォース14及びランプ支持部材15の双方に形成したが、こうした平面部14A,15Aをバンパリンフォース14及びランプ支持部材15の一方のみに形成するようにしてもよい。
・上記実施の形態において、本発明のバンパ構造をリアバンパ構造に適用してもよい。
11…サイドフレーム、14…バンパリンフォース、14A…平面部、15…ランプ支持部材、15A…平面部、16…ランプとしてのヘッドランプ、21A〜21F…連結部材としての固定ボルト、22…嵌合部を構成する突起部、24,33…凸部としてのボス部、42…嵌合部を構成する位置決め孔、G…重心位置。

Claims (5)

  1. 車体の前後方向に沿って延びる一対のサイドフレームの両端部を車体の幅方向に架設する樹脂製のバンパリンフォースと、
    前記バンパリンフォースの両端部に対して連結部材によって車体の前後方向に連結され、ランプが取り付けられる樹脂製の一対のランプ支持部材と
    を備え、
    前記バンパリンフォース及び前記一対のランプ支持部材の少なくとも一方には、その上端縁及び下端縁の少なくとも一方から屈曲もしくは湾曲して車体の前後方向に延びる平面部を備え、
    前記バンパリンフォース及び前記一対のランプ支持部材の少なくとも一方には、一方から他方に向けて突出して他方に当接する凸部が形成されており、
    前記凸部は、前記バンパリンフォースと前記一対のランプ支持部材との間に車体の前後方向に隙間を形成している
    バンパ構造。
  2. 前記連結部材は複数であり、車体の上下方向においてランプの重心位置を挟んだ位置に配置される
    請求項1に記載のバンパ構造。
  3. 前記バンパリンフォース及び前記一対のランプ支持部材には、車体の前後方向に嵌合する嵌合部が設けられている
    請求項1又は2に記載のバンパ構造。
  4. 前記バンパリンフォースと前記一対のランプ支持部材とは、第1の位置及び該第1の位置よりも車体の幅方向において前記ランプの取付位置に近接した第2の位置にて前記連結部材によって連結されており、
    前記第2の位置における前記連結部材の個数は、前記第1の位置における前記連結部材
    の個数よりも多い
    請求項1〜の何れか一項に記載のバンパ構造。
  5. 車体の前後方向に沿って延びる一対のサイドフレームの両端部を車体の幅方向に架設する樹脂製のバンパリンフォースと、
    前記バンパリンフォースの両端部に対して連結部材によって車体の前後方向に連結され、ランプが取り付けられる樹脂製の一対のランプ支持部材と
    を備え、
    前記バンパリンフォース及び前記一対のランプ支持部材の少なくとも一方には、その上端縁及び下端縁の少なくとも一方から屈曲もしくは湾曲して車体の前後方向に延びる平面部を備え、
    前記バンパリンフォース及び前記一対のランプ支持部材には、第1の位置に設けられて車体の前後方向に嵌合する嵌合部を備え、
    前記バンパリンフォースと前記一対のランプ支持部材とは、前記第1の位置及び該第1の位置よりも車体の幅方向において前記ランプの取付位置に近接した第2の位置にて前記連結部材によって連結されており、
    前記第2の位置における前記連結部材の個数は、前記第1の位置における前記連結部材の個数よりも多い
    バンパ構造。
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