JP2018144605A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 送風機等のプレートの質量に比べて大きな質量を有する物がプレートに装着された乗物用シートにおいて、当該プレートの振動に起因する異音の発生を抑制可能な乗物用シートを提供する。
【解決手段】 第1係止固定部15は、プレート12と送風機との合成重心位置より上方側にてプレート12をワイヤー14に係止固定するので、プレート12の上端側が大きく振動することを抑制できる。第1係止固定部15は、シート前後方向からワイヤー14を挟み込む第1挟持部15A及び第2挟持部15Bを有しているので、プレート12がシート前後方向に振動してもワイヤー13、14とプレート12とを確実に係止固定できる。第1係止固定部15は、ワイヤー14を挟んで送風機と反対側からワイヤー14に接触する壁部15Cを有する。これにより、プレート12がシート幅方向に振動してもワイヤー14とプレート12とを確実に係止固定できる。
【選択図】 図5

Description

本願は、乗物に搭載される乗物用シートに関する。
例えば、特許文献1に記載の乗物用シートでは、シートバックに設けられた樹脂製のプレートに換気用の送風機が装着されている。当該送風機は、シートバックの表面に気流を発生させることにより、当該シートバックの表面の換気を促進するシートベンチレーションシステム用のファンである。
特開2015−209062号公報
車両振動等の強制変位がプレートに作用すると、当該プレートの質量に比べて送風機の質量が大きいため、プレートが大きな振幅で振動する可能性がある。プレートが大きく振動すると、当該プレート又は送風機が周囲物に周期的に衝突し、異音が発生する可能性がある。
本願は、上記点に鑑み、送風機等の「プレートの質量に比べて大きな質量を有する物品(以下、装着物という。)」がプレートに装着された乗物用シートにおいて、当該プレートの振動に起因する異音の発生を抑制可能な乗物用シートを提供する。
乗物用シートは、プレート(12)に装着された装着物(11)と、装着物(11)を挟んでシート幅方向両側それぞれに設けられた一対にワイヤー(13、14)であって、略上下方向に延びるとともにプレート(12)に作用するシート前後方向の荷重を受けるための一対のワイヤー(13、14)と、プレート(12)と装着物(11)との合成重心位置より上方側に設けられ、一対のワイヤー(13、14)それぞれにプレート(12)を係止固定する一対の係止固定部(15、16)とを備える。
当該一対の係止固定部(15、16)それぞれは、シート前後方向から当該ワイヤー(13、14)を挟み込む第1挟持部(15A)及び第2挟持部(15B)、並びに当該ワイヤー(13、14)を挟んで装着物(11)と反対側から当該ワイヤー(13、14)に接触する壁部(15C)を有するとともに、装着物(11)側が開放されている。
つまり、本願では、プレート(12)と装着物(11)との合成重心位置は、プレート(12)の重心より上方側に位置する。乗物の強制変位に伴う加振力は、シートバック(5)の下方側からプレート(12)等に入力されるので、プレート(12)の上端側が大きな振幅で振動する可能性が高い。
これに対して、本願では、一対の係止固定部(15、16)は、プレート(12)と装着物(11)との合成重心位置より上方側に設けられ、一対のワイヤー(13、14)それぞれにプレート(12)を係止固定するので、プレート(12)の上端側が大きな振幅で振動することを確実に抑制できる。
各係止固定部(15、16)は、シート前後方向からワイヤー(13、14)を挟み込む第1挟持部(15A)及び第2挟持部(15B)を有しているので、プレート(12)がシート前後方向に振動してもワイヤー(13、14)とプレート(12)とを確実に係止固定でき得る。
一対の係止固定部(15、16)それぞれには、当該ワイヤー(13、14)を挟んで装着物(11)と反対側、つまりシート幅方向外側からワイヤー(13、14)に接触する壁部(15C)が設けられているので、プレート(12)がシート幅方向に振動してもワイヤー(13、14)とプレート(12)とを確実に係止固定でき得る。
したがって、プレート(12)が大きな振幅で振動することを抑制でき得るので、当該振動に起因する異音の発生を抑制できるとともに、プレート(12)とワイヤー(13、14)とを確実に係止固定でき得る。
なお、本願は、以下のように構成してもよい。
係止固定部(15、16)を第1係止固定部(15、16)としたとき、プレート(12)と装着物(11)との合成重心位置より下方側には、一対のワイヤー(13、14)それぞれにプレート(12)を係止固定する一対の第2係止固定部(17、18)が設けられている。
一対の第2係止固定部(17、18)それぞれは、シート前後方向から当該ワイヤー(13、14)を挟み込む第1挟持部(17A)及び第2挟持部(17B、17C)、及び装着物(11)側から当該ワイヤー(13、14)に接触する壁部(17D)を有するとともに、装着物(11)と反対側が開放されている。
つまり、各第2係止固定部(17、18)の壁部(17D)は、シート幅方向内側からワイヤー(13、14)に接触する。このため、仮に、プレート(12)の幅方向中央部にシート前後方向の荷重が作用して当該プレート(12)が荷重方向に撓んだ場合には、各第2係止固定部(17、18)の壁部(17D)が各ワイヤー(13、14)に押し付けられた状態となる。
換言すれば、プレート(12)の幅方向中央部にシート前後方向の荷重が作用すると、各第2係止固定部(17、18)の壁部(17D)とワイヤー(13、14)との接触面圧が上昇する。したがって、当該荷重が作用すると、第2係止固定部(17、18)はワイヤー(13、14)から外れ難くなる。
なお、ワイヤー(13、14)のうち第2係止固定部(17、18)が固定される部位が上下方向に対して傾いている場合には、組付作業者は、ワイヤー(13、14)の上方側から第2係止固定部(17、18)を降ろすように嵌め込むことにより、当該第2係止固定部(17、18)を容易にワイヤー(13、14)に係止固定できる。
さらに、組付作業者は、ワイヤー(13、14)の外側から第1係止固定部(15、16)を嵌め込むことにより、当該第1係止固定部(15、16)を容易にワイヤー(13、14)に係止固定できる。したがって、プレート(12)の組付作業性を向上させることができ得る。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る乗物用シート1の斜視図である。 本発明の実施形態に係る乗物用シート1に適用されるバックフレーム7の背面側斜視図である。 本発明の実施形態に係るプレート12及びワイヤー13、14等の組付状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るプレート12及びワイヤー13、14等の組付状態を示す図である。 図4のA−A断面図である。 本発明の実施形態に係る第1係止固定部15の拡大図である。 図4のB−B断面図である。 本発明の実施形態に係る第2係止固定部17の拡大図である。 本発明の実施形態に係る第2係止固定部17にワイヤー14が挟持された状態を示す図である。
以下に説明する「発明の実施形態」は、本願発明の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。なお、各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものである。本発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。
少なくとも符号を付して説明した部材又は部位は、「1つの」等の断りをした場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。
(第1実施形態)
1.乗物用シートの概要
本実施形態は、図1に示すように、車両の前席用シートに本願に係る乗物用シート1を適用したものである。当該乗物用シート1は、少なくともシートクッション3及びシートバック5等を有する。
シートクッション3は着席者の臀部等を支持するための部位である。シートバック5は着席者の背部を支持するための部位である。シートバック5は、シートクッション3に対してシート前後方向に対して揺動(リクラニング)可能である。
図2に示すバックフレーム7は、シートバック5の骨格を形成する。当該バックフレーム7は、クッションフレーム(図示せず。)に対して揺動可能に連結されている。クッションフレームは、シートクッション3の骨格を構成するフレームである。
バックフレーム7は、一対のサイドフレーム7A、7B、アッパパネル7C及びロアパネル7D等を有する。各サイドフレーム7A、7Bは、略上下方向に延びるとともに、シート幅方向両側それぞれに配設されたフレームである。
アッパパネル7Cは、シート幅方向に延びて各サイドフレーム7A、7Bの上端側を連結する。ロアパネル7Dは、シート幅方向に延びて各サイドフレーム7A、7Bの下端側を連結する。
アッパパネル7Cには、一対のヘッドレストサポート7E、7Fが固定されている。一対のヘッドレストサポート7E、7Fは、ヘッドレスト4(図1参照)を支持するための部材である。なお、ヘッドレスト4は、着席者の頭部を支持するため部材である。
2.シートベンチレーションシステム(SVS)
本実施形態に係る乗物用シート1には、図2に示すように、シートベンチレーションシステム10が設けられている。シートベンチレーションシステム10は、乗物用シート1の表面の換気を促進することにより、着席者に清涼感を与えるものである。
本実施形態に係るシートベンチレーションシステム10は、シートバック5内に収納された送風機11を有して構成されている。送風機11は、シートバック5の表面に気流を発生させる。
なお、図2では、送風機11として軸流ファンが記載されているが、現実の送風機11では遠心ファンを用いた送風機である。そして、当該送風機11は、シートバック5の表面から空気を吸い込み、その吸い込んだ空気を下方側に排出する。
送風機11はプレート12に装着されている。つまり、送風機11は、プレート12に装着された装着物の一例である。プレート12は樹脂製の板状部材である。当該プレート12は、一対のワイヤー13、14を介してバックフレーム7に固定されている。
一対のワイヤー13、14は、図3に示すように、送風機11を挟んでシート幅方向両側それぞれに設けられている。各ワイヤー13、14は、略上下方向に延びるとともにプレート12に作用するシート前後方向の荷重を受ける。本実施形態に係る一対のワイヤー13、14は中実丸棒製の金属である。
なお、本実施形態に係る一対のワイヤー13、14は、図2に示すように、送風機11との干渉を回避する等の目的から、プレート12の下端側に相当する部位にて湾曲している。そして、一対のワイヤー13、14のうち湾曲した部位より下方側には、着席者の腰部を支持するためのランバーサポートプレート9が装着されている。
3.プレートの固定構造
プレート12は、図4に示すように、一対の第1係止固定部15、16及び一対の第2係止固定部17、18により各ワイヤー13、14に係止固定されている。第1係止固定部15及び第2係止固定部17と第1係止固定部16及び第2係止固定部18とは、左右対称構造である。
各係止固定部15〜18は、プレート12と共に樹脂にて一体成形された一体成形品である。第1係止固定部15、16は、プレート12と送風機11との合成重心Goの位置より上方側に設けられている。本実施形態に係る合成重心Goの位置は、概ね送風機11の回転中心位置と一致する。
<第1係止固定部>
第1係止固定部15は、図5に示すように、第1挟持部15A、第2挟持部15B及び壁部15C等を有して構成されている。第1挟持部15A及び第2挟持部15Bは、シート前後方向からワイヤー14を挟み込む部位である。
壁部15Cは、ワイヤー14を挟んで送風機11と反対側から当該ワイヤー14に接触する部位である。ワイヤー14に対して送風機11側には、当該壁部15Cに相当する部材が設けられていない。つまり、第1係止固定部15は、送風機11側が開放された構成である。
本実施形態に係る壁部15Cは、図6に示すように、プレート12の板面12Aからシート前後方向(本実施形態では、シート後方側)に突出した部位である。第1挟持部15Aは、壁部15Cの突出方向先端側から送風機11側に突出した部位である。
壁部15C及び第1挟持部15Aにより略L字状の突起部が構成されている。第2挟持部15Bは、プレート12の板面12Aにより構成されている。第1挟持部15A、第2挟持部15B及び壁部15Cはプレート12と共に樹脂にて一体成形されている。
ワイヤー14が第1挟持部15A及び第2挟持部15Bにより挟持された状態では、少なくとも第1挟持部15Aが弾性変形している。つまり、第1挟持部15Aの弾性変形により発生する復元力は、ワイヤー14を挟持する力の少なくとも一部となる。
プレート12のうち第1挟持部15Aから板面12A側にずれた部位には、プレート12を貫通する貫通穴12Bが設けられている。貫通穴12Bは、壁部15C及び第1挟持部15Aを樹脂成形するための金型用の抜き穴である。このため、本実施形態に係る第2挟持部15Bは、板面12Aのうち貫通穴12Bを挟んで両側の部位により構成されている。
突起部15Dは、ワイヤー14が第1係止固定部15から抜けることを抑止するための部位である。突起部15Dもプレート12と共に樹脂にて一体成形されている。なお、第1係止固定部16は、第1係止固定部15と左右対称構造であるので、詳細説明を省略する。
<第2係止固定部>
第2係止固定部17は、図7に示すように、第1挟持部17A、第2挟持部17B、17C及び壁部17D等を有して構成されている。第1挟持部17A及び第2挟持部17B、17Cは、シート前後方向からワイヤー14を挟み込む部位である。
壁部17Dは、ワイヤー14を挟んで送風機11と同一側から当該ワイヤー14に接触する部位である。ワイヤー14に対して送風機11と反対側には、当該壁部17Dに相当する部材が設けられていない。つまり、第2係止固定部17は、送風機11と反対側が開放された構成である。
本実施形態に係る壁部17Dは、図8に示すように、プレート12の板面12Aからシート前後方向(本実施形態では、シート後方側)に突出した部位である。第1挟持部17Aは、壁部17Dの突出方向先端側から送風機11と反対側に突出した部位である。
壁部17D及び第1挟持部17Aにより略L字状の突起部が構成されている。第2挟持部17B、17Cは、プレート12の板面12Aに設けられている。第2挟持部17Bは、板面12Aの厚み方向に弾性的に変位可能である。
第2挟持部17Cは、板面12Aから突出した突起部である。そして、第2係止固定部17にワイヤー14が係止固定された状態では、図9に示すように、当該ワイヤー14は、第1挟持部17Aと第2挟持部17B、17Cとにより挟持される。
ワイヤー14が第2係止固定部17に挟持された状態では、図7に示すように、少なくとも第1挟持部17Aが弾性変形し、かつ、第2挟持部17Bが壁部17Dの突出の向きと反対向きに弾性的に変形変位する。つまり、第1挟持部17A及び第2挟持部17Bの弾性変形がワイヤー14を挟持する力となる。
第1挟持部17A、第2挟持部17B、17C及び壁部17Dはプレート12と共に樹脂にて一体成形されている。プレート12のうち第1挟持部17Aから板面12A側にずれた部位には、図8に示すように、プレート12を貫通する貫通穴12Cが設けられている。
貫通穴12Cは、壁部17D及び第1挟持部17Aを樹脂成形するための金型用の抜き穴である。なお、第2係止固定部18は、第2係止固定部17と左右対称構造であるので、詳細説明を省略する。
3.本実施形態に係る乗物用シートの特徴
本実施形態では、プレート12と送風機11との合成重心Goの位置は、プレート12の重心より上方側に位置する。乗物の強制変位に伴う加振力は、シートバック5の下方側からプレート12等に入力されるので、プレート12の上端側が大きな振幅で振動する可能性が高い。
これに対して、本実施形態では、第1係止固定部15、16は、プレート12と送風機11との合成重心Goの位置より上方側に設けられ、ワイヤー13、14それぞれにプレート12を係止固定するので、プレート12の上端側が大きな振幅で振動することを確実に抑制できる。
第1係止固定部15、16は、シート前後方向からワイヤー13、14を挟み込む第1挟持部15A及び第2挟持部15Bを有しているので、プレート12がシート前後方向に振動してもワイヤー13、14とプレート12とを確実に係止固定できる。
第1係止固定部15、16それぞれには、ワイヤー13、14を挟んで送風機11と反対側、つまりシート幅方向外側からワイヤー13、14に接触する壁部15Cが設けられている。これにより、プレート12がシート幅方向に振動してもワイヤー13、14とプレート12とを確実に係止固定できる。
したがって、プレート12が大きな振幅で振動することを抑制でき得るので、当該振動に起因する異音の発生を抑制できるとともに、プレート12とワイヤー13、14とを確実に係止固定でき得る。
プレート12と送風機11との合成重心Goの位置より下方側には、ワイヤー13、14それぞれにプレート12を係止固定する第2係止固定部17、18が設けられている。
第2係止固定部17、18は、シート前後方向から当該ワイヤー13、14を挟み込む第1挟持部17A及び第2挟持部17B、17C、及び送風機11側から当該ワイヤー13、14に接触する壁部17Dを有する。
つまり、第2係止固定部17、18の壁部17Dは、シート幅方向内側からワイヤー13、14に接触する。このため、仮に、プレート12の幅方向中央部にシート前後方向の荷重が作用して当該プレート12が荷重方向に撓んだ場合には、第2係止固定部17、18の壁部17Dが各ワイヤー13、14に押し付けられた状態となる。
換言すれば、プレート12の幅方向中央部にシート前後方向の荷重が作用すると、各第2係止固定部17、18の壁部17Dとワイヤー13、14との接触面圧が上昇する。したがって、当該荷重が作用すると、第2係止固定部17、18はワイヤー13、14から外れ難くなる。
本実施形態では、ワイヤー13、14のうち第2係止固定部17、18が固定される部位が上下方向に対して傾いている。このような構成では、組付作業者は、ワイヤー13、14の上方側から第2係止固定部17、18を降ろすように嵌め込むことにより、当該第2係止固定部17、18を容易にワイヤー13、14に係止固定できる。
さらに、組付作業者は、ワイヤー13、14の外側から第1係止固定部15、16を嵌め込むことにより、当該第1係止固定部15、16を容易にワイヤー13、14に係止固定できる。したがって、プレート12の組付作業性を向上させることができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態は、送風機11を装着物とした例であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、スピーカ等のプレート12に比べて質量が大きい物を装着物とした乗物用シートであってもよい。
上述の実施形態に係るワイヤー13、14はプレート12の下端側で屈曲したものであった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、湾曲することなく、上下方向に延びるワイヤー13、14であってもよい。
上述の実施形態では、第1係止固定部15、16及び第2係止固定部17、18にてプレート12にワイヤー13、14が係止固定されていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、第3の係止固定部を第1係止固定部15、16と第2係止固定部17、18との間に設けてもよい。
上述の実施形態に係る第1係止固定部15、16及び第2係止固定部17、18は、プレート12との一体成形品であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。
上述の実施形態に係る送風機11は、シートバック5の表面から空気を吸い込む方式であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、シートバック5の表面に空気を吹き出す方式の送風機11であってもよい。
上述の実施形態では、車両の前席シートに本発明に係る乗物用シートを適用した。しかし、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、その他の自動車用シート、又は鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシートにも適用できる。
さらに、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
1… 乗物用シート 3… シートクッション 4… ヘッドレスト
5… シートバック 7… バックフレーム 7A、7B… サイドフレーム
9… ランバーサポートプレート 10… シートベンチレーションシステム
11… 送風機 12… プレート 13、14… ワイヤー
15、16… 第1係止固定部 15A… 第1挟持部 15B… 第2挟持部
15C… 壁部 16… 第1係止固定部 17、18… 第2係止固定部
17A… 第1挟持部 17B、17C… 第2挟持部 17D… 壁部

Claims (4)

  1. 着席者の背部を支持するシートバックを有し、乗物に搭載される乗物用シートにおいて、
    前記シートバックに設けられた板状のプレートと、
    前記プレートに装着された装着物と、
    前記装着物を挟んでシート幅方向両側それぞれに設けられた一対にワイヤーであって、略上下方向に延びるとともに前記プレートに作用するシート前後方向の荷重を受けるための一対のワイヤーと、
    前記プレートと前記装着物との合成重心位置より上方側に設けられ、前記一対のワイヤーそれぞれに前記プレートを係止固定する一対の係止固定部であって、シート前後方向から当該ワイヤーを挟み込む第1挟持部及び第2挟持部、並びに当該ワイヤーを挟んで前記装着物と反対側から当該ワイヤーに接触する壁部を有するとともに、前記装着物側が開放された一対の係止固定部と
    を備える乗物用シート。
  2. 前記係止固定部を第1係止固定部としたとき、
    前記プレートと前記装着物との合成重心位置より下方側には、前記一対のワイヤーそれぞれに前記プレートを係止固定する一対の第2係止固定部が設けられており、
    さらに、前記一対の第2係止固定部は、シート前後方向から当該ワイヤーを挟み込む第1挟持部及び第2挟持部、並びに前記装着物側から当該ワイヤーに接触する壁部を有するとともに、前記装着物と反対側が開放されている
    請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記一対の第1係止固定部、前記一対の第2係止固定部及び前記プレートは、樹脂製の一体成形品である請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記装着物は、前記シートバックの表面に気流を発生させる送風機である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の乗物用シート。
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