JP2019031475A - ピラゾロン誘導体を含む医薬 - Google Patents

ピラゾロン誘導体を含む医薬 Download PDF

Info

Publication number
JP2019031475A
JP2019031475A JP2017185641A JP2017185641A JP2019031475A JP 2019031475 A JP2019031475 A JP 2019031475A JP 2017185641 A JP2017185641 A JP 2017185641A JP 2017185641 A JP2017185641 A JP 2017185641A JP 2019031475 A JP2019031475 A JP 2019031475A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon atoms
edaravone
pyrazolin
group
methyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017185641A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6298206B1 (ja
Inventor
田中 正彦
Masahiko Tanaka
正彦 田中
山本 順寛
Yorihiro Yamamoto
順寛 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Application granted granted Critical
Publication of JP6298206B1 publication Critical patent/JP6298206B1/ja
Priority to US16/637,229 priority Critical patent/US20210128529A1/en
Priority to PCT/JP2018/029581 priority patent/WO2019031495A1/ja
Priority to EP18844283.4A priority patent/EP3666270A4/en
Priority to CN201880066157.0A priority patent/CN112118839A/zh
Publication of JP2019031475A publication Critical patent/JP2019031475A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0012Galenical forms characterised by the site of application
    • A61K9/0019Injectable compositions; Intramuscular, intravenous, arterial, subcutaneous administration; Compositions to be administered through the skin in an invasive manner
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/41Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with two or more ring hetero atoms, at least one of which being nitrogen, e.g. tetrazole
    • A61K31/4151,2-Diazoles
    • A61K31/41521,2-Diazoles having oxo groups directly attached to the heterocyclic ring, e.g. antipyrine, phenylbutazone, sulfinpyrazone
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/06Organic compounds, e.g. natural or synthetic hydrocarbons, polyolefins, mineral oil, petrolatum or ozokerite
    • A61K47/16Organic compounds, e.g. natural or synthetic hydrocarbons, polyolefins, mineral oil, petrolatum or ozokerite containing nitrogen, e.g. nitro-, nitroso-, azo-compounds, nitriles, cyanates
    • A61K47/18Amines; Amides; Ureas; Quaternary ammonium compounds; Amino acids; Oligopeptides having up to five amino acids
    • A61K47/183Amino acids, e.g. glycine, EDTA or aspartame
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/06Organic compounds, e.g. natural or synthetic hydrocarbons, polyolefins, mineral oil, petrolatum or ozokerite
    • A61K47/20Organic compounds, e.g. natural or synthetic hydrocarbons, polyolefins, mineral oil, petrolatum or ozokerite containing sulfur, e.g. dimethyl sulfoxide [DMSO], docusate, sodium lauryl sulfate or aminosulfonic acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/08Solutions

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

【課題】エダラボンなどのピラゾロン誘導体を含む医薬であって、亜硫酸水素ナトリウムを含まずに、安定性の高い医薬を提供すること。【解決手段】(a)3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンなどのピラゾロン誘導体と、(b)グルタチオン類と、(c)水性溶媒とを含み、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩及びピロ亜硫酸塩のいずれも含まず、脱酸素処理されている、医薬。【選択図】なし

Description

本発明は、ピラゾロン誘導体と、グルタチオン類と、水性溶媒とを含む医薬に関する。
3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンは、5−メチル−2−フェニル−2,4−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オンとも呼ばれ、国際一般的名称(INN:International Nonproprietary Name)はedaravoneであり、日本医薬品一般名称(JAN:Japanese Accepted Names for Pharmaceuticals)はエダラボン及びedaravoneである。
エダラボンは、2001年に、効能・効果を「脳梗塞急性期に伴う神経症候、日常生活動作障害、機能障害の改善」、用法・用量を「通常、成人に1回エダラボンとして30mgを、30分かけて1日朝夕2回の点滴静注を行う。発症後24時間以内に投与を開始し、投与期間は14日以内とする。」として、日本で処方箋医薬品として承認されている(日本薬局方 エダラボン注射液ラジカット(登録商標)注30mg 添付文書. 2001年4月国際誕生、2001年6月販売開始、承認番号21300AMZ00377、2015年6月改訂(第18版);並びに、エダラボン注射剤ラジカット(登録商標)点滴静注バッグ30mg 添付文書. 2010年5月販売開始、承認番号22200AMX00224、2015年6月改訂(第9版))。
続いて、エダラボンは、2015年に、効能・効果を「筋萎縮性側索硬化症(ALS)における機能障害の進行抑制」、用法・用量を「通常、成人に1回エダラボンとして60mgを、60分かけて1日1回点滴静注を行う。通常、本剤投与期と休薬期を組み合わせた28日間を1クールとし、これを繰り返す。第1クールは14日間連日投与する投与期の後14日間休薬し、第2クール以降は14日間のうち10日間投与する投与期の後14日間休薬する。」として、日本で追加承認された。
なお、脳梗塞急性期及び筋萎縮性側索硬化症(ALS)の両方の適応を有するエダラボン注射剤には、1管20mLのラジカット注30mg及び1袋100mLのラジカット点滴静注バッグ30mgが先発品として存在するが、後述する添加物の亜硫酸水素ナトリウムとL−システイン塩酸塩水和物の添加量は20mg及び10mgと同一である。
更に2017年に、米国FDA(U.S. Food and Drug Administration)がALS(amyotrophic lateral sclerosis)患者の治療にedaravoneを承認している。また、米国FDAがALSの承認を公表した際、亜硫酸水素ナトリウムは亜硫酸塩に鋭敏な人では生命を脅かしかねないアナフィラキシー症状の原因になるかもしれないと記述されている(https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm557102.htm;及び https://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2017/209176lbl.pdf)。
エダラボンは、世界初の脳保護剤(フリーラジカルスカベンジャー)であり、脳梗塞急性期に伴う「機能障害の改善」を効能・効果に得た初めての医薬品である。また、ALSは原因不明の非常に過酷な神経難病であり、既存のグルタミン酸遊離抑制剤であるリルゾールの効果は限局的であり、有効な治療法が求められていた。エダラボンはALSに対する新たな治療選択肢を提供するものであり、医療現場に提供することに意義があると判断され承認された。エダラボンは、これまで必ずしも満足できる状況ではないとされていた脳梗塞急性期及びALSの治療薬として、その臨床的有用性が期待されている化合物である。
特許文献1においては、3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン(エダラボン)は水溶液中で酸化を受けるため、注射剤の設計に際して抗酸化剤として亜硫酸塩を添加する検討がなされ、これにより安定性が増すことが見出されているが、その効果は不充分であった。更に他の添加剤について検討がなされ、システイン類が単独では安定化効果を認めないが、亜硫酸塩とシステイン類を組み合せることで安定性が向上したため、亜硫酸水素ナトリウムとL−システイン塩酸塩が添加されている。
当該製剤の安定性試験において、微量ながら発がん性が疑われているフェニルヒドラジンの出現が認められたが、フェニルヒドラジンの暴露許容濃度を最も厳しく設定している米国産業衛生専門家会議の許容暴露量を下回ることより、当該製剤によるフェニルヒドラジン摂取に伴う発がんリスクの増加はないものと判断されている(非特許文献1)。
また、近年、後発医薬品の上市に伴い、先発品(当該製剤)とのラジカル消去能比較を行い、添加物の違いに言及する報告がなされている(非特許文献2及び3)。
特公平7−121861号公報
新薬承認情報集 エダラボン[ラジカット注30mg]. 2001; 平成13年 No.11. 山崎啓之、 石黒貴子、 瀬尾量: エダラボン注射剤における先発医薬品および後発医薬品のラジカル消去活性比較. 新薬と臨床. 2011; 60; 2413-2419. 吉田研二、 小林正和、 斎藤秀夫、 鈴木太郎、 吉田浩二、 小笠原邦昭: エダラボン製剤の先発医薬品とジェネリック医薬品の2、2-diphenyl-1-picrylhydrazyl吸光光度法によるラジカル消去能比較. 脳卒中. 2013; 35: 375-377.
特許文献1の製剤には、微量ながら発がん性が疑われているフェニルヒドラジンの出現が認められていた。エダラボンについては、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の承認により、より長期間に亘る反復投与がなされることから、フェニルヒドラジンが発生しない安定な注射剤の開発が望まれている。また、後発医薬品の上市に伴い、安定性向上を目的に用いられた添加物の違いが、薬効の根幹であるラジカル消去能に影響を及ぼしているとの報告がなされており、エダラボンの安定性を確実に維持できる、より優れた医薬組成物の開発が望まれている。さらに、米国FDAが指摘したアナフィラキシー症状の原因になるかもしれない亜硫酸水素ナトリウムを含まない、エダラボンを含む医薬の開発が望まれている。
本発明は、エダラボンなどのピラゾロン誘導体を含む医薬であって、亜硫酸水素ナトリウムを含まずに、安定性の高い医薬を提供することを解決すべき課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、エダラボンと、グルタチオン類と、水性溶媒とを含み、脱酸素処理した医薬によれば、アナフィラキシー症状の原因になるかもしれない亜硫酸水素ナトリウムを用いることなく安定性を保てることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明によれば以下の発明が提供される。
[1] (a)下記式(I)で表される化合物若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物と、
(b)グルタチオン類と、
(c)水性溶媒とを含み、
亜硫酸塩、亜硫酸水素塩及びピロ亜硫酸塩のいずれも含まず、脱酸素処理されている、医薬。
(式中、R1は水素原子、アリール、炭素数1〜5のアルキル又は総炭素数3〜6のアルコキシカルボニルアルキルを表し、R2は、水素原子、アリールオキシ、アリールメルカプト、炭素数1〜5のアルキル又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキルを表し、あるいは、R1及びR2は、共同して炭素数3〜5のアルキレンを表し、R3は水素原子、炭素数1〜5のアルキル、炭素数5〜7のシクロアルキル、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル、ベンジル、ナフチル又はフェニル、又は炭素数1〜5のアルコキシ、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル、総炭素数2〜5のアルコキシカルボニル、炭素数1〜3のアルキルメルカプト、炭素数1〜4のアルキルアミノ、総炭素数2〜8のジアルキルアミノ、ハロゲン原子、トリフルオロメチル、カルボキシル、シアノ、水酸基、ニトロ、アミノ、及びアセトアミドからなる群から選ばれる同一若しくは異なる1〜3個の置換基で置換されたフェニルを表す。)
[2] 式(1)で表される化合物が、3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンである、[1]に記載の医薬。
[3] グルタチオン類が、グルタチオンである、[1]又は[2]に記載の医薬。
[4] 水性溶媒が水である、[1]から[3]の何れか一に記載の医薬。
[5] 脱酸素処理が、窒素置換処理である、[1]から[6]の何れか一に記載の医薬。
[6] 注射剤である、[1]から[5]の何れか一に記載の医薬。
[7] 式(I)で表される化合物若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物の含有量が15mg〜3000mgであり、液量が10mL〜2000mLである、[1]から[6]の何れか一に記載の医薬。
[8] 式(I)で表される化合物若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物の含有量が30mgであり、液量が15mL〜200mLである、[1]から[7]の何れか一に記載の医薬。
[9] 式(I)で表される化合物若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物の含有量が60mgであり、液量が30mL〜200mLである、[1]から[7]の何れか一に記載の医薬。
[10] 式(I)で表される化合物若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物の含有量と液量が、30mg/20mL、30mg/100mL、60mg/200mL、150mg/100mL、300mg/200mL、600mg/400mL、1800mg/1200mL、又は2250mg/1500mLの何れかである、[1]から[7]の何れか一に記載の医薬。
本発明の医薬は、グルタチオン類を含有するピラゾリン誘導体の水溶液である。本発明の医薬は、長期安定性に優れ、従来の注射剤に微量ながら出現が認められた不純物であるフェニルヒドラジンがほとんど発生しない。
図1は、実施例1及び比較例1、2、3で得られたサンプルのエダラボン濃度を示す。 図2は、実施例1及び比較例1、2、3で得られたサンプルの外観写真(液量20mL)を示す。 図3は、実施例1及び比較例1、2、3で得られたサンプルについてフェニルヒドラジンの生成の有無(60℃,4週間後,液量20mL)を確認した結果を示す。 図4は、実施例2及び比較例4、5、6で得られたサンプルのエダラボン濃度を示す。 図5は、実施例2及び比較例4、5、6で得られたサンプルの外観写真(液量100mL)を示す。 図6は、実施例3及び比較例7、8で得られたサンプルのエダラボン濃度を示す。 図7は、実施例3及び比較例7、8で得られたサンプルの外観写真(液量10mL)を示す。 図8は、実施例4、5、6、7、8及び比較例9で得られたサンプルのエダラボン濃度を示す。併せて、不溶性異物の有無を示す。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の医薬は、
(a)下記式(I)で表される化合物若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物と、
(b)グルタチオン類と、
(c)水性溶媒とを含み、
亜硫酸塩、亜硫酸水素塩又はピロ亜硫酸塩のいずれかから選ばれる1種以上の化合物を含まず、脱酸素処理されていることを特徴とする。本発明の医薬は、(a)下記式(I)で表される化合物若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物と、(b)グルタチオン類とを組み合わせた、組み合わせ医薬でもある。
(式中、R1は水素原子、アリール、炭素数1〜5のアルキル又は総炭素数3〜6のアルコキシカルボニルアルキルを表し、R2は、水素原子、アリールオキシ、アリールメルカプト、炭素数1〜5のアルキル又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキルを表し、あるいは、R1及びR2は、共同して炭素数3〜5のアルキレンを表し、R3は水素原子、炭素数1〜5のアルキル、炭素数5〜7のシクロアルキル、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル、ベンジル、ナフチル又はフェニル、又は炭素数1〜5のアルコキシ、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル、総炭素数2〜5のアルコキシカルボニル、炭素数1〜3のアルキルメルカプト、炭素数1〜4のアルキルアミノ、総炭素数2〜8のジアルキルアミノ、ハロゲン原子、トリフルオロメチル、カルボキシル、シアノ、水酸基、ニトロ、アミノ、及びアセトアミドからなる群から選ばれる同一若しくは異なる1〜3個の置換基で置換されたフェニルを表す。)
本発明の医薬は、式(I)で示されるピラゾロン誘導体若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を有効成分として含む。
式(I)で示される化合物は、互変異性により、以下の式(I')又は(I”)で示される構造をもとりうる。本明細書の式(I)には、便宜上、互変異性体のうちの1つを示したが、当業者には下記の互変異性体の存在は自明である。本発明の医薬の有効成分としては、下記の式(I')又は(I”)で表される化合物若しくはその生理学的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を用いてもよい。
式(I)において、R1の定義におけるアリール基は単環性又は多環性アリール基のいずれでもよい。例えば、フェニル基、ナフチル基などのほか、メチル基、ブチル基などのアルキル基、メトキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基、塩素原子などのハロゲン原子、又は水酸基等の置換基で置換されたフェニル基等が挙げられる。アリール部分を有する他の置換基(アリールオキシ基など)におけるアリール部分についても同様である。
1、R2及びR3の定義における炭素数1〜5のアルキル基は直鎖状、分枝鎖状のいずれでもよい。例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基等が挙げられる。アルキル部分を有する他の置換基(アルコキシカルボニルアルキル基)におけるアルキル部分についても同様である。
1の定義における総炭素数3〜6のアルコキシカルボニルアルキル基としては、メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、プロポキシカルボニルメチル基、メトキシカルボニルエチル基、メトキシカルボニルプロピル基等が挙げられる。
1及びR2の定義における炭素数3〜5のアルキレン基としては、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、メチルトリメチレン基、エチルトリメチレン基、ジメチルトリメチレン基、メチルテトラメチレン基等が挙げられる。
2の定義におけるアリールオキシ基としては、p−メチルフェノキシ基、p−メトキシフェノキシ基、p−クロロフェノキシ基、p−ヒドロキシフェノキシ基等が挙げられ、アリールメルカプト基としては、フェニルメルカプト基、p−メチルフェニルメルカプト基、p−メトキシフェニルメルカプト基、p−クロロフェニルメルカプト基、p−ヒドロキシフェニルメルカプト基等が挙げられる。
2及びR3の定義における炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基等が挙げられる。R3の定義における炭素数5〜7のシクロアルキル基としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等が挙げられる。
3の定義において、フェニル基の置換基における炭素数1〜5のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基等が挙げられ、総炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等が挙げられ、炭素数1〜3のアルキルメルカプト基としては、メチルメルカプト基、エチルメルカプト基、プロピルメルカプト基等が挙げられ、炭素数1〜4のアルキルアミノ基としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基等が挙げられ、総炭素数2〜8のジアルキルアミノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジブチルアミノ基等が挙げられる。
本発明の医薬の有効成分として好適に用いられる化合物(I)として、例えば、以下に示す化合物が挙げられる。
3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(2−メチルフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(3−メチルフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(3,4−ジメチルフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−エチルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(4−プロピルフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ブチルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3−トリフルオロメチルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(2−メトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3−メトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−メトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−エトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(4−プロポキシフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ブトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(2−クロロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3−クロロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ブロモフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−フルオロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3−メチルメルカプトフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−メチルメルカプトフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
4−(3−メチル−5−オキソ−2−ピラゾリン−1−イル)安息香酸;
1−(4−エトキシカルボニルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ニトロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−エチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−フェニル−3−プロピル−2−ピラゾリン−5−オン;
1,3−ジフェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−フェニル−1−(p−トリル)−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−メトキシフェニル)−3−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−クロロフェニル)−3−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3,4−ジメチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
4−イソブチル−3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
4−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−4−フェノキシ−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−4−フェニルメルカプト−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3,3',4,5,6,7−ヘキサヒドロ−2−フェニル−2H−インダゾール−3−オン;
3−(エトキシカルボニルメチル)−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1,3−ジメチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−エチル−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−ブチル−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(2−ヒドロキエチル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−シクロヘキシル−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−ベンジル−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(α−ナフチル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−メチル−3−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ブチルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−メトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ブトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3,4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ヒドロキシフェニル)−3−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−アミノフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−メチルアミノフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−エチルアミノフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ブチルアミノフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(アセトアミドフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;及び
1−(4−シアノフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン
本発明の医薬の有効成分としては、式(I)で表される遊離形態の化合物のほか、生理学的に許容される塩を用いてもよい。生理学的に許容される塩としては、塩酸、硫酸、臭化水素塩、リン酸等の鉱酸との塩;メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、酢酸、シュウ酸、クエン酸、リンゴ酸、フマル酸等の有機酸との塩;ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属との塩;マグネシウム等のアルカリ土類金属との塩;アンモニア、エタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等のアミンとの塩が挙げられる。
この他、生理的に許容されるものであれば塩の種類は特に限定されることはない。
式(I)で表される化合物はいずれも公知の化合物であり、特公平5−31523号公報などに記載された方法により当業者が容易に合成できる。
本発明の医薬は、グルタチオン類を含む。グルタチオン類としては,グルタチオン(還元型)、グルタチオン(酸化型)などが挙げられる。グルタチオン類の濃度は、式(I)で表される化合物の濃度の1/10モル濃度〜等モル濃度程度が望ましい。
本発明の医薬は、水性溶媒を含む。水性溶媒としては、水が好ましい。
本発明の医薬は、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩及びピロ亜硫酸塩のいずれも含まない。本明細書でいう亜硫酸塩としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸カルシウムなどが挙げられ、亜硫酸水素塩としては、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム、亜硫酸水素アンモニウムなどが挙げられ、ピロ亜硫酸塩としては、ピロ亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウムなどが挙げられる。
本発明の医薬は、脱酸素処理されている。脱酸素処理としては、窒素ガスなどの不活性ガスによる置換処理を挙げることができる。
本発明の医薬の形態は特に限定されず、当業者に利用可能な種々の形態をとることができる。本発明の医薬は、好ましくは、非経口投与に適する医薬であり、例えば、注射剤、又は点滴剤などを挙げることができる。
注射あるいは点滴用に適する医薬組成物には、注射用蒸留水、生理食塩水、プロピレングリコール等の水性あるいは用時溶解型注射剤を構成しうる溶解剤又は溶解補助剤;塩化ナトリウム、D−マンニトール、グリセリン等の等張化剤;無機酸、有機酸、無機塩基又は有機塩基等のpH調節剤;緩衝剤;保存剤等の添加物を用いることができる。
本発明の医薬が注射剤である場合、液のpHが2.5〜7.0の範囲で良好な安定化効果が得られる。このpHの調整には一般に用いられる緩衝剤,pH調整剤が使用できる。
本発明の医薬においては、式(I)で表される化合物若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物の含有量は、好ましくは15mg〜3000mgであり、液量は好ましくは10mL〜2000mLである。
本発明の医薬においては、式(I)で表される化合物若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物の含有量の一例は30mgであり、液量は好ましくは15mL〜200mLである。
本発明の医薬においては、式(I)で表される化合物若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物の含有量の別の例は60mgであり、液量は30mL〜200mLである。
本発明の医薬において、式(I)で表される化合物若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物の含有量と液量の具体例としては、30mg/20mL、30mg/100mL、60mg/200mL、150mg/100mL、300mg/200mL、600mg/400mL、1800mg/1200mL、又は2250mg/1500mLを挙げることができるが、これらに限定されるわけではない。
本発明の医薬の投与量は特に限定されないが、式(I)で示される化合物を有効成分として用いる場合、通常は、式(I)で示される化合物の重量として一般に経口投与の場合には一日あたり0.1〜100mg/kg体重であり、非経口投与の場合には一日あたり0.1〜100mg/kg体重である。上記投与量は1日1回又は2〜3回に分けて投与するのが好ましく、1回3分間程度の急速静注,1回30分または60分の点滴静注,24時間持続点滴を1日〜3日間投与するのが可能であり、年齢、病態、症状により適宜増減してもよい。
本発明の医薬の投与時期及び投与期間も特に限定されず、適宜選択することができる。例えば、本発明の医薬は、疾患の発症に先立って予防的に投与してもよい。また、疾患の発症後に、治療、症状の改善、又は症状の悪化の防止を目的として投与してもよい。
本発明の医薬の投与経路は特に限定されず、経口的又は非経口的に投与することができる。非経口投与の投与経路も特に限定されず、静脈内、動脈内に注射投与することができる。
本発明の医薬の投与の対象の疾患は、特に限定されないが、例えば、脳梗塞及びクモ膜下出血などの脳卒中、並びに筋萎縮性側索硬化症(ALS)、パーキンソン病及びアルツハイマー病などの神経疾患などを挙げることができる。本発明の医薬は特に、脳梗塞急性期に伴う神経症候,日常生活動作障害,機能障害の改善のため、並びに筋萎縮性側索硬化症(ALS)における機能障害の進行抑制のために有用である。
以下の実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1
エダラボン30mg、グルタチオン(還元型)25.4mgを各々水で溶解して混和し、全量20mLとし、スクリュー管に充填し,窒素ガスを溶液内に吹き込み、水溶液を脱気し、容器内の空気を窒素で置換した後、密栓しサンプルとした。エダラボンの溶解に際しては、飽和溶解度2mg/mLの溶液を得るべく、水酸化ナトリウム溶液を滴下して溶解した後、塩酸でpHを2.5〜7.0に調整した。サンプルは60℃で4週間保存し、エダラボン濃度,外観(着色,不溶性異物)、フェニルヒドラジンを観察した。
(エダラボン8.61mM+グルタチオン4.13mM)(窒素置換)(液量20mL)
比較例1
実施例1に亜硫酸水素ナトリウム20mgを加え、サンプル容器内は空気雰囲気下のまま、実施例1と同様に観察した。
(エダラボン8.61mM+グルタチオン4.13mM+亜硫酸水素ナトリウム9.61mM)(空気雰囲気下)(液量20mL)
比較例2
実施例1に亜硫酸水素ナトリウム20mgを加え、グルタチオン(還元型)25.4mgに代えてL−システイン10mgを用い、サンプル容器内は空気雰囲気下のまま,実施例1と同様に観察した。
(エダラボン8.61mM+L−システイン4.13mM+亜硫酸水素ナトリウム9.61mM)(空気雰囲気下)(液量20mL)
比較例3
実施例1と同様の方法でサンプルを得ると共に,サンプル容器内は空気雰囲気下のまま、実施例1と同様に観察した。
(エダラボン8.61mM+グルタチオン4.13mM)(空気雰囲気下)(液量20mL)
実施例2
エダラボン30mg、グルタチオン(還元型)25.4mgを各々水で溶解して混和し、全量100mLとし、スクリュー管に充填し、窒素ガスを溶液内に吹き込み、水溶液を脱気し、容器内の空気を窒素で置換した後、密栓しサンプルとした。エダラボンの溶解及びサンプルの観察は実施例1と同様に行った。
(エダラボン1.72mM+グルタチオン0.83mM)(窒素置換)(液量100mL)
比較例4
実施例2に亜硫酸水素ナトリウム20mgを加え、サンプル容器内は空気雰囲気下のまま、実施例2と同様に観察した。
(エダラボン1.72mM+グルタチオン0.83mM+亜硫酸水素ナトリウム1.92mM)(空気雰囲気下)(液量100mL)
比較例5
実施例2に亜硫酸水素ナトリウム20mgを加え、グルタチオン(還元型)25.4mgに代えてL−システイン10mgを用い、サンプル容器内は空気雰囲気下のまま、実施例2と同様に観察した。
(エダラボン1.72mM+L−システイン0.83mM+亜硫酸水素ナトリウム1.92mM)(空気雰囲気下)(液量100mL)
比較例6
実施例2と同様の方法でサンプルを得ると共に、サンプル容器内は空気雰囲気下のまま、実施例2と同様に観察した。
(エダラボン1.72mM+グルタチオン0.83mM)(空気雰囲気下)(液量100mL)
実施例3
エダラボン8.61mM、グルタチオン(還元型)4.13mMの水溶液を調製し、10mLの蓋付き耐熱ガラス管に充填し、窒素ガスを溶液内に吹き込み、水溶液を脱気し、容器内の空気を窒素で置換した後、密栓しサンプルとした。エダラボンの溶解は実施例1と同様に行った。60℃で4週間保存し、エダラボン濃度は3サンプルについて集計し、外観(着色,不溶性異物)を観察した。
(エダラボン8.61mM+グルタチオン4.13mM)(窒素置換)(液量10mL)
比較例7
実施例3に亜硫酸水素ナトリウム9.61mMを加え,サンプル容器内は空気雰囲気下のまま、実施例3と同様に観察した。
(エダラボン8.61mM+グルタチオン4.13mM+亜硫酸水素ナトリウム9.61mM)(空気雰囲気下)(液量10mL)
比較例8
実施例3と同様の方法でサンプルを得ると共に,サンプル容器内は空気雰囲気下のまま、実施例3と同様に観察した。
(エダラボン8.61mM+グルタチオン4.13mM)(空気雰囲気下)(液量10mL)
実施例4
エダラボン8.61mM、グルタチオン(還元型)0.86mM(エダラボンの1/10モル濃度)の水溶液を調製し、10mLの蓋付き耐熱ガラス管に充填し、窒素ガスを溶液内に吹き込み、水溶液を脱気し、容器内の空気を窒素で置換した後、密栓しサンプルとした。エダラボンの溶解は実施例1と同様に行った。60℃で4週間保存し、外観(着色,不溶性異物)を観察し、エダラボン濃度は3サンプルについて集計した。
(エダラボン8.61mM+グルタチオン0.86mM)(窒素置換)(液量10mL)
実施例5
実施例4のグルタチオン(還元型)を1.03mMに代えて,実施例4と同様に観察した。
(エダラボン8.61mM+グルタチオン1.03mM)(窒素置換)(液量10mL)
実施例6
実施例4のグルタチオン(還元型)を2.07mMに代えて,実施例4と同様に観察した。
(エダラボン8.61mM+グルタチオン2.07mM)(窒素置換)(液量10mL)
実施例7
実施例4のグルタチオン(還元型)を4.13mMに代えて,実施例4と同様に観察した。
(エダラボン8.61mM+グルタチオン4.13mM)(窒素置換)(液量10mL)
実施例8
実施例4のグルタチオン(還元型)を8.61mM(エダラボンと等モル濃度)に代えて,実施例4と同様に観察した。
(エダラボン8.61mM+グルタチオン8.61mM)(窒素置換)(液量10mL)
比較例9
実施例4からグルタチオン(還元型)0.86mMを除き,実施例4と同様に観察した。
(エダラボン8.61mM)(窒素置換)(液量10mL)
試験例1
(a)エダラボン濃度
実施例1及び比較例1、2、3で得られたサンプルのエダラボン濃度(60℃,4週間後,液量20mL)を図1に示した。図1の注:
○:実施例1(エダラボン+グルタチオン)(窒素置換)
×:比較例1(エダラボン+グルタチオン+亜硫酸水素ナトリウム)(空気雰囲気下)
△:比較例2(エダラボン+システイン+亜硫酸水素ナトリウム)(空気雰囲気下)
□:比較例3(エダラボン+グルタチオン)(空気雰囲気下)
エダラボン濃度は高速液体クロマトグラフ(HPLC)法により、エダラボン標準品8.61mMのピーク面積値に対する4週間後のピーク面積の比から測定した。
HPLCの測定方法とその条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:295nm)
カラム:CAPCELL PAK ADME(資生堂),5μm,4.6mm I.D.×250mm
移動相:40mM NaH2PO4:メタノール=40:60,v/v
流量:0.5mL/min
(b)外観
サンプルの外観写真(液量20mL)を図2に示す。
− 無色澄明
± 極く僅かな着色
+ 僅かな着色
++ 薄い着色
+++ 明らかな着色
− 不溶性異物なし
± 極く僅かな不溶性異物
+ 僅かな細かい不溶性異物
++ 細かい不溶性異物
+++ 大きな塊または結晶状の不溶性異物
(c)フェニルヒドラジン(Phenyl Hydrazine:PHZ)
フェニルヒドラジンの有無を、HPLC法により検討した。フェニルヒドラジン塩酸塩の1,10,100μMを標準品に用い、その保持時間に該当するピークの存在の有無を観察すると共に、サンプルとフェニルヒドラジン10μを等液量混和して(スパイク)、当該ピークがフェニルヒドラジンであることを確認した(図3)。
図3の注:
実施例1(エダラボン+グルタチオン)(窒素置換)
比較例1(エダラボン+グルタチオン+亜硫酸水素ナトリウム)(空気雰囲気下)
比較例2(エダラボン+システイン+亜硫酸水素ナトリウム)(空気雰囲気下)
比較例3(エダラボン+グルタチオン)(空気雰囲気下)
A:フェニルヒドラジンスパイク前
B:フェニルヒドラジン(10μM)スパイク後
HPLCの測定方法とその条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:280nm)
カラム:CAPCELL PAK ADME(資生堂),5μm,4.6mm I.D.×250mm
移動相:40mM NaH2PO4:メタノール=40:60,v/v
流量:0.5mL/min
試験例2
(a)エダラボン濃度
実施例2及び比較例4,5,6で得られたサンプルのエダラボン濃度を図4(60℃,4週間後,液量100mL)に示した。エダラボン濃度は,1.72mMエダラボン標準品を用い,試験例1と同じ方法で測定した。
図4の注:
○:実施例2(エダラボン+グルタチオン)(窒素置換)
×:比較例4(エダラボン+グルタチオン+亜硫酸水素ナトリウム)(空気雰囲気下)
△:比較例5(エダラボン+システイン+亜硫酸水素ナトリウム)(空気雰囲気下)
□:比較例6(エダラボン+グルタチオン)(空気雰囲気下)
(b)外観
サンプルの外観写真(液量100mL)を図5に示す。
− 無色澄明
± 極く僅かな着色
+ 僅かな着色
++ 薄い着色
+++ 明らかな着色
− 不溶性異物なし
± 極く僅かな不溶性異物
+ 僅かな細かい不溶性異物
++ 細かい不溶性異物
+++ 大きな塊または結晶状の不溶性異物
(c)フェニルヒドラジン
フェニルヒドラジンの有無をHPLC法により検討した。
試験例3
(a)エダラボン濃度
実施例3及び比較例7,8で得られたサンプルのエダラボン濃度(60℃,4週間後,10mL)を図6に示した。エダラボン濃度は試験例1と同じ方法で測定した。
図6の注:
分散分析:p=0.0006
Schffe型の多重比較:
* p=0.0122(実施例3 対 比較例7)
*** p=0.0006(実施例3 対 比較例8)
(b)外観
サンプルの外観写真(液量10mL)を図7に示す。
− 無色澄明
± 極く僅かな着色
+ 僅かな着色
++ 薄い着色
+++ 明らかな着色
− 不溶性異物なし
± 極く僅かな不溶性異物
+ 僅かな細かい不溶性異物
++ 細かい不溶性異物
+++ 大きな塊または結晶状の不溶性異物
試験例4
(a)外観
− 無色澄明
± 極く僅かな着色
+ 僅かな着色
++ 薄い着色
+++ 明らかな着色
− 不溶性異物なし
± 極く僅かな不溶性異物
+ 僅かな細かい不溶性異物
++ 細かい不溶性異物
+++ 大きな塊または結晶状の不溶性異物
(b)エダラボン濃度
実施例4,5,6,7,8及び比較例9で得られたサンプルのエダラボン濃度(60℃,4週間後,10mL)を図8に示した。エダラボン濃度は試験例1と同じ方法で測定した。併せて,不溶性異物の有無を示した。

Claims (10)

  1. (a)下記式(I)で表される化合物若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物と、
    (b)グルタチオン類と、
    (c)水性溶媒とを含み、
    亜硫酸塩、亜硫酸水素塩及びピロ亜硫酸塩のいずれも含まず、脱酸素処理されている、医薬。
    (式中、R1は水素原子、アリール、炭素数1〜5のアルキル又は総炭素数3〜6のアルコキシカルボニルアルキルを表し、R2は、水素原子、アリールオキシ、アリールメルカプト、炭素数1〜5のアルキル又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキルを表し、あるいは、R1及びR2は、共同して炭素数3〜5のアルキレンを表し、R3は水素原子、炭素数1〜5のアルキル、炭素数5〜7のシクロアルキル、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル、ベンジル、ナフチル又はフェニル、又は炭素数1〜5のアルコキシ、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル、総炭素数2〜5のアルコキシカルボニル、炭素数1〜3のアルキルメルカプト、炭素数1〜4のアルキルアミノ、総炭素数2〜8のジアルキルアミノ、ハロゲン原子、トリフルオロメチル、カルボキシル、シアノ、水酸基、ニトロ、アミノ、及びアセトアミドからなる群から選ばれる同一若しくは異なる1〜3個の置換基で置換されたフェニルを表す。)
  2. 式(1)で表される化合物が、3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンである、請求項1に記載の医薬。
  3. グルタチオン類が、グルタチオンである、請求項1又は2に記載の医薬。
  4. 水性溶媒が水である、請求項1から3の何れか一項に記載の医薬。
  5. 脱酸素処理が、窒素置換処理である、請求項1から4の何れか一項に記載の医薬。
  6. 注射剤である、請求項1から5の何れか一項に記載の医薬。
  7. 式(I)で表される化合物若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物の含有量が15mg〜3000mgであり、液量が10mL〜2000mLである、請求項1から6の何れか一項に記載の医薬。
  8. 式(I)で表される化合物若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物の含有量が30mgであり、液量が15mL〜200mLである、請求項1から7の何れか一項に記載の医薬。
  9. 式(I)で表される化合物若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物の含有量が60mgであり、液量が30mL〜200mLである、請求項1から7の何れか一項に記載の医薬。
  10. 式(I)で表される化合物若しくはその生理的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物の含有量と液量が、30mg/20mL、30mg/100mL、60mg/200mL、150mg/100mL、300mg/200mL、600mg/400mL、1800mg/1200mL、又は2250mg/1500mLの何れかである、請求項1から7の何れか一項に記載の医薬。
JP2017185641A 2017-08-08 2017-09-27 ピラゾロン誘導体を含む医薬 Expired - Fee Related JP6298206B1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/637,229 US20210128529A1 (en) 2017-08-08 2018-08-07 Drug containing pyrazolone derivative
PCT/JP2018/029581 WO2019031495A1 (ja) 2017-08-08 2018-08-07 ピラゾロン誘導体を含む医薬
EP18844283.4A EP3666270A4 (en) 2017-08-08 2018-08-07 MEDICINAL PRODUCTS WITH PYRAZOLONE DERIVATIVE
CN201880066157.0A CN112118839A (zh) 2017-08-08 2018-08-07 含有吡唑啉酮衍生物的药物

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017152941 2017-08-08
JP2017152941 2017-08-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6298206B1 JP6298206B1 (ja) 2018-03-20
JP2019031475A true JP2019031475A (ja) 2019-02-28

Family

ID=61629218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017185641A Expired - Fee Related JP6298206B1 (ja) 2017-08-08 2017-09-27 ピラゾロン誘導体を含む医薬

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20210128529A1 (ja)
EP (1) EP3666270A4 (ja)
JP (1) JP6298206B1 (ja)
CN (1) CN112118839A (ja)
WO (1) WO2019031495A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020173228A (ja) * 2019-04-12 2020-10-22 株式会社島津製作所 グリコサミノグリカンの分析方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019167178A1 (ja) * 2018-02-28 2019-09-06 田辺三菱製薬株式会社 3-メチル-1-フェニル-2-ピラゾリン-5-オン原薬の分析方法、筋萎縮性側索硬化症の治療および筋萎縮性側索硬化症の進行抑制、ならびに、3-メチル-1-フェニル-2-ピラゾリン-5-オン原薬を含む薬剤の製造方法
WO2021229466A1 (en) * 2020-05-12 2021-11-18 Tov «Medychnyi Tsentr «M.T.K.» Pharmaceutical composition containing edaravone as an active agent

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61263917A (ja) 1985-05-20 1986-11-21 Mitsubishi Yuka Yakuhin Kk 脳機能正常化剤
JPH07121861B2 (ja) 1986-11-25 1995-12-25 三菱化学株式会社 3−メチル−1−フエニル−2−ピラゾロン−5−オンを含有する安定な注射剤
JP2009143922A (ja) * 2007-11-22 2009-07-02 Fujiyakuhin Co Ltd 注射剤
JP5255313B2 (ja) * 2008-04-01 2013-08-07 キョーリンリメディオ株式会社 安定なエダラボン注射剤
CN102091028A (zh) * 2009-12-15 2011-06-15 南京长澳医药科技有限公司 一种依达拉奉注射液及其制备方法
CN101934037B (zh) * 2010-08-26 2013-01-09 南京先声东元制药有限公司 依达拉奉注射液及其制备工艺
CN103083232B (zh) * 2013-01-30 2014-11-05 成都百裕科技制药有限公司 一种不加抗氧剂的依达拉奉注射液及其制备方法
CN103349776B (zh) * 2013-07-17 2015-07-01 北京普瑞博思投资有限公司 一种依达拉奉注射液及其制备方法
CN104623634A (zh) * 2015-01-19 2015-05-20 天津冠勤生物科技有限公司 预防、治疗缺血性脑卒中的药物组合物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020173228A (ja) * 2019-04-12 2020-10-22 株式会社島津製作所 グリコサミノグリカンの分析方法
JP7185232B2 (ja) 2019-04-12 2022-12-07 株式会社島津製作所 グリコサミノグリカンの分析方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6298206B1 (ja) 2018-03-20
US20210128529A1 (en) 2021-05-06
EP3666270A1 (en) 2020-06-17
EP3666270A4 (en) 2021-03-31
CN112118839A (zh) 2020-12-22
WO2019031495A1 (ja) 2019-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6298206B1 (ja) ピラゾロン誘導体を含む医薬
KR100921199B1 (ko) 안정하고 고농도인 피라졸론 유도체를 포함하는 주사제
US20130296556A1 (en) Acid Addition Salts, Hydrates and Polymorphs of 5-(2,4-Dihydroxy-5-isopropyl-phenyl)-4-(4-morpholin-4-ylmethyl-phenyl)-isoxazole-3-carboxylic Acid Ethylamide and Formulations Comprising These Forms
JP5081890B2 (ja) 抗血栓薬とピラゾロン誘導体との組み合わせ薬剤
JP2008001606A (ja) ピラゾロン化合物を含有する水溶液剤
JP2008001607A (ja) ピラゾロン化合物を含有する水溶液剤
EP1793821B1 (en) Pyrazolone compounds for treating cerebrovascular disorders
JP5259970B2 (ja) 薬物依存症治療剤
JP2004091441A (ja) ピラゾロン誘導体を含有する経口投与製剤
JP2008001605A (ja) ピラゾロン化合物を含有する水溶液剤
KR20080015123A (ko) 피라졸론 유도체를 포함하는 의약
WO2016042812A1 (ja) 眼科疾患予防治療剤
JP2004161720A (ja) パラコート中毒の治療・予防剤
JP2003252760A (ja) 網膜疾患治療剤および/または予防剤
JP2008266142A (ja) 角膜障害の予防及び/又は治療剤
JP2006096664A (ja) 肝繊維化抑制剤
JP4418621B2 (ja) 肺障害の予防及び/又は治療のための医薬
JPWO2003067979A1 (ja) 臓器移植時に用いる薬剤
JP2004346067A (ja) 抗血栓薬の治療可能時間を延長するための薬剤
JPWO2004063167A1 (ja) 血液脳関門破綻抑制剤
JP2006298786A (ja) 2−メチル−1,3,4−チアジアゾール−5−チオール生成抑制剤
JP2008037753A (ja) 掻痒の治療及び/又は予防剤
JPWO2003064395A1 (ja) 神経変性疾患の予防又は治療剤
JP2004123700A (ja) パーオキシナイトライト消去剤
JPWO2005012255A1 (ja) 炎症性関節疾患の治療剤

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6298206

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees