JP2019015724A - タイヤ試験機 - Google Patents
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Abstract
【課題】タイヤ試験機において、ルブリケーション液を塗布する対象として予め設定された複数のタイヤのうち何れのタイヤが選択された場合であっても、フリーローラ部が搬送ベルトに対して相対的に上方の位置に配置されたときにフリーローラ部が当該タイヤを安定して支持する。
【解決手段】本発明のタイヤ試験機1は、フリーローラ部8が、複数のローラ80のうち塗布部7よりも搬送方向Dの下流側に位置するローラであって予め設定された基準位置P1から最も離れた最端ローラ80Aと、基準位置P1との水平方向の距離L1が、ルブリケーション液を塗布する対象として予め設定された複数のタイヤのうちの最大のタイヤT1の半径R以上となるように構成されている。
【選択図】図5
【解決手段】本発明のタイヤ試験機1は、フリーローラ部8が、複数のローラ80のうち塗布部7よりも搬送方向Dの下流側に位置するローラであって予め設定された基準位置P1から最も離れた最端ローラ80Aと、基準位置P1との水平方向の距離L1が、ルブリケーション液を塗布する対象として予め設定された複数のタイヤのうちの最大のタイヤT1の半径R以上となるように構成されている。
【選択図】図5
Description
本発明は、タイヤ試験機にかかる技術に関し、特に、タイヤ試験機においてルブリケーション液をタイヤに塗布するためのタイヤの移載技術に関するものである。
自動車等のタイヤにおいて、タイヤの組成や形状に関して周方向で不均一な部分が存在すると、タイヤの走行性能が低下することがある。そのため、製造ラインで製造された成形後のタイヤについてはユニフォミティマシンなどのタイヤ試験機により均一性の検査が行われる。例えば、ユニフォミティマシンの場合には、タイヤの回転中心線が上下方向に向く姿勢でタイヤが配置される。このタイヤのビード部に対して、上下からスピンドルの先端に設けられたリム(試験用リム)が嵌め込まれる。このタイヤをスピンドルの軸回りに回転させることにより、均一性の試験が行われる。試験が行われたタイヤは、リムから取り外された後に下流の工程に送られる。
ところで、タイヤをリムから取り外すこと(タイヤをリムから剥がすこと)が困難な場合もあるため、通常のタイヤ試験機は、リムからの脱離を容易にする潤滑剤(ルブリケーション液)を試験開始前にタイヤに塗布するためのルブリケーション部を備えている。
例えば、特許文献1には、タイヤを取り付けるスピンドルを設けたタイヤ試験機であって、タイヤをスピンドルの中心位置に送るコンベアを備えたものが開示されている。この特許文献1のタイヤ試験機は、コンベアの搬送方向におけるスピンドルの上流側に、タイヤのビード部に潤滑剤を塗布するルブリケータ(ルブリケーション部)を備えている。そして、このルブリケータが設置された位置には、ルブリケータにタイヤがあるかどうかを確認可能な光電センサが設けられている。
特許文献1のタイヤ試験機は、上述したルブリケータの位置に設けられた光電センサだけではなく、この光電センサに対して前記搬送方向の前後に光電センサがそれぞれ設けられている。すなわち、特許文献1のタイヤ試験機は、合計3個の光電センサを備えている。
特許文献1のタイヤ試験機では、3個の光電センサを利用して、次のような動作が行われる。すなわち、タイヤを搬送方向に沿って搬送しながらタイヤのサイズが実測される。その後、実測されたタイヤのサイズに応じてタイヤを搬送方向とは逆方向に後退させる動作(後退動作)が行われることにより、ルブリケータが設けられた位置にタイヤの中心が到達する。
その後、タイヤに潤滑剤を塗布する際には、フリーローラ部をタイヤの下方から上昇させることにより、タイヤが当該フリーローラ部に支持される。そして、調節アームとルブリケータによりタイヤを挟持した状態でタイヤを回転させながら潤滑剤の塗布が行われる。
ここで、従来のタイヤ試験機では、フリーローラ部が標準サイズのタイヤに合うように設計されている。このため、タイヤ試験機の試験対象のタイヤが、標準サイズのタイヤではなく、当該標準サイズに比べて径の大きなタイヤ(大径タイヤ)である場合には次のような問題が生じる。すなわち、かかる場合、上記のようにルブリケータが設けられた位置に大径タイヤの中心が到達した状態でフリーローラ部が上昇すると、大径タイヤがフリーローラ部によって安定して支持されない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、ルブリケーション液を塗布する対象として予め設定された複数のタイヤのうち何れのタイヤが選択された場合であっても、フリーローラ部が搬送ベルトに対して相対的に上方の位置に配置されたときにフリーローラ部が当該タイヤを安定して支持することができるタイヤ試験機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のタイヤ試験機は以下の技術的手段を講じている。
即ち、本発明のタイヤ試験機は、タイヤの試験を行うタイヤ試験機であって、水平方向に沿って延び、前記タイヤを搬送方向に搬送する搬送ベルトと、前記搬送方向における前記搬送ベルトの中間部に対応する位置に設けられ、前記タイヤの内周面にルブリケーション液を塗布する塗布部と、前記塗布部に対する前記タイヤの水平方向の位置を調節する調節アームと、前記搬送ベルトに沿って配置された複数のローラを有し、前記タイヤを水平方向に移動自在に支持するとともに前記搬送ベルトよりも下方の下位置と前記搬送ベルトよりも上方の上位置との間で前記搬送ベルトに対して上下方向に相対移動可能なフリーローラ部と、を備え、前記フリーローラ部は、前記複数のローラのうち前記塗布部よりも前記搬送方向の下流側に位置するローラであって予め設定された基準位置から最も離れた最端ローラと、前記基準位置と、の水平方向の距離が、前記ルブリケーション液を塗布する対象として予め設定された複数のタイヤのうちの最大のタイヤの半径以上となるように構成されており、前記基準位置は、前記フリーローラ部が前記下位置から前記上位置に前記搬送ベルトに対して相対移動するときに前記タイヤの中心が配置される基準となる位置であって平面視で前記塗布部の範囲内に含まれる位置である。
即ち、本発明のタイヤ試験機は、タイヤの試験を行うタイヤ試験機であって、水平方向に沿って延び、前記タイヤを搬送方向に搬送する搬送ベルトと、前記搬送方向における前記搬送ベルトの中間部に対応する位置に設けられ、前記タイヤの内周面にルブリケーション液を塗布する塗布部と、前記塗布部に対する前記タイヤの水平方向の位置を調節する調節アームと、前記搬送ベルトに沿って配置された複数のローラを有し、前記タイヤを水平方向に移動自在に支持するとともに前記搬送ベルトよりも下方の下位置と前記搬送ベルトよりも上方の上位置との間で前記搬送ベルトに対して上下方向に相対移動可能なフリーローラ部と、を備え、前記フリーローラ部は、前記複数のローラのうち前記塗布部よりも前記搬送方向の下流側に位置するローラであって予め設定された基準位置から最も離れた最端ローラと、前記基準位置と、の水平方向の距離が、前記ルブリケーション液を塗布する対象として予め設定された複数のタイヤのうちの最大のタイヤの半径以上となるように構成されており、前記基準位置は、前記フリーローラ部が前記下位置から前記上位置に前記搬送ベルトに対して相対移動するときに前記タイヤの中心が配置される基準となる位置であって平面視で前記塗布部の範囲内に含まれる位置である。
好ましくは、前記最大のタイヤの前記半径は450mm〜510mmの範囲内であるとよい。
好ましくは、前記搬送ベルトにより搬送される前記タイヤを前記基準位置よりも前記搬送方向の上流側の第1位置において検知可能な第1センサと、前記搬送ベルトにより搬送される前記タイヤを前記基準位置よりも前記搬送方向の下流側の第2位置において検知可能な第2センサと、前記搬送ベルトの動作を制御するベルト制御部と、前記第1センサによる検知結果及び前記ベルト制御部により制御される前記搬送ベルトの搬送速度に基づいて前記タイヤの外径を演算する外径演算部と、前記タイヤの前記搬送方向の下流側の端部が前記第2センサにより検知された時点である検知時点から前記タイヤの中心が前記基準位置に到達するまでに要する時間である搬送時間を演算する搬送時間演算部と、をさらに備え、前記搬送時間演算部は、前記基準位置と前記第2位置との前記搬送方向における距離である二点距離、前記外径及び前記搬送速度に基づいて前記搬送時間を演算するように構成されており、前記ベルト制御部は、前記検知時点から前記搬送時間が経過したときに前記搬送ベルトの動作を制御して前記搬送ベルトを停止させるように構成されているとよい。
好ましくは、前記搬送ベルトにより搬送される前記タイヤを前記基準位置よりも前記搬送方向の上流側の第1位置において検知可能な第1センサと、前記搬送ベルトにより搬送される前記タイヤを前記基準位置よりも前記搬送方向の下流側の第2位置において検知可能な第2センサと、前記搬送ベルトの動作を制御するベルト制御部と、前記第1センサによる検知結果及び前記ベルト制御部により制御される前記搬送ベルトの搬送速度に基づいて前記タイヤの外径を演算する外径演算部と、前記タイヤの前記搬送方向の下流側の端部が前記第2センサにより検知された時点である検知時点から前記タイヤの中心が前記基準位置に到達するまでに要する時間である搬送時間を演算する搬送時間演算部と、をさらに備え、前記搬送時間演算部は、前記基準位置と前記第2位置との前記搬送方向における距離である二点距離、前記外径及び前記搬送速度に基づいて前記搬送時間を演算するように構成されており、前記ベルト制御部は、前記検知時点から前記搬送時間が経過したときに前記搬送ベルトの動作を制御して前記搬送ベルトを停止させるように構成されているとよい。
好ましくは、前記二点距離は、前記複数のタイヤのうちの最小のタイヤの半径よりも小さい長さに設定されているとよい。
好ましくは、前記搬送ベルトの動作を制御するベルト制御部と、前記塗布部の高さを調節する塗布高さ調節部と、をさらに備え、前記ベルト制御部は、前記搬送方向において前記タイヤの中心が前記基準位置に到達したときに、前記搬送ベルトの動作を制御して前記搬送ベルトを停止させるように構成され、前記塗布高さ調節部は、前記タイヤの中心が前記基準位置に到達した状態において、前記塗布部の一部が前記タイヤのビード部よりも径方向内側に配置されて前記塗布部の前記一部が前記ビード部に対して径方向に対向する高さ位置に前記塗布部の高さを調節するように構成され、前記基準位置は、前記塗布高さ調節部により前記塗布部の高さが前記高さ位置に調節されたときに、前記複数のタイヤのうちの最小のタイヤのビード部に対して前記塗布部の前記一部が接触しない位置に設定されているとよい。
好ましくは、前記搬送ベルトの動作を制御するベルト制御部と、前記塗布部の高さを調節する塗布高さ調節部と、をさらに備え、前記ベルト制御部は、前記搬送方向において前記タイヤの中心が前記基準位置に到達したときに、前記搬送ベルトの動作を制御して前記搬送ベルトを停止させるように構成され、前記塗布高さ調節部は、前記タイヤの中心が前記基準位置に到達した状態において、前記塗布部の一部が前記タイヤのビード部よりも径方向内側に配置されて前記塗布部の前記一部が前記ビード部に対して径方向に対向する高さ位置に前記塗布部の高さを調節するように構成され、前記基準位置は、前記塗布高さ調節部により前記塗布部の高さが前記高さ位置に調節されたときに、前記複数のタイヤのうちの最小のタイヤのビード部に対して前記塗布部の前記一部が接触しない位置に設定されているとよい。
好ましくは、前記最小のタイヤの半径は205mm〜250mmの範囲内であるとよい。
好ましくは、前記基準位置は、予め設定された設定位置に前記タイヤが配置されているときの前記タイヤの中心に対して平面視で一致する位置であり、前記設定位置は、前記複数のローラにより支持された前記タイヤを予め設定された塗布位置に配置するための前記調節アームの動作である調節動作が開始されるときの前記タイヤの位置であって前記塗布位置よりも前記搬送方向の下流側の位置であり、前記塗布位置は、前記ルブリケーション液が塗布されるときの前記タイヤの位置であるとよい。
好ましくは、前記基準位置は、予め設定された設定位置に前記タイヤが配置されているときの前記タイヤの中心に対して平面視で一致する位置であり、前記設定位置は、前記複数のローラにより支持された前記タイヤを予め設定された塗布位置に配置するための前記調節アームの動作である調節動作が開始されるときの前記タイヤの位置であって前記塗布位置よりも前記搬送方向の下流側の位置であり、前記塗布位置は、前記ルブリケーション液が塗布されるときの前記タイヤの位置であるとよい。
言い換えれば、提供されるタイヤ試験機は、タイヤの試験を行うためのものである。前記タイヤ試験機は、搬送ベルトと、塗布部と、調節アームと、フリーローラ部と、を備える。前記搬送ベルトは、水平方向に沿って延び、前記タイヤを搬送方向に搬送するように構成されている。前記塗布部は、前記搬送方向における前記搬送ベルトの中間部に対応する位置に設けられ、前記タイヤの内周面にルブリケーション液を塗布するように構成されている。前記調節アームは、前記塗布部に対する前記タイヤの水平方向の位置を調節するように構成されている。前記フリーローラ部は、前記搬送ベルトに沿って配置された複数のローラを有する。前記フリーローラ部は、前記タイヤを水平方向に移動自在に支持する。前記フリーローラ部は、前記搬送ベルトよりも下方の下位置と前記搬送ベルトよりも上方の上位置との間で前記搬送ベルトに対して上下方向に相対移動可能に構成されている。
前記フリーローラ部は、前記複数のローラのうち前記塗布部よりも前記搬送方向の下流側に位置するローラであって予め設定された基準位置から最も離れた最端ローラと、前記基準位置との水平方向の距離が、前記ルブリケーション液を塗布する対象として予め設定された複数のタイヤのうちの最大のタイヤの半径以上となるように構成されている。前記基準位置は、前記フリーローラ部が前記下位置から前記上位置に前記搬送ベルトに対して相対移動するときに前記タイヤの中心が配置される基準となる位置であって平面視で前記塗布部の範囲内に含まれる位置である。
前記フリーローラ部は、前記複数のローラのうち前記塗布部よりも前記搬送方向の下流側に位置するローラであって予め設定された基準位置から最も離れた最端ローラと、前記基準位置との水平方向の距離が、前記ルブリケーション液を塗布する対象として予め設定された複数のタイヤのうちの最大のタイヤの半径以上となるように構成されている。前記基準位置は、前記フリーローラ部が前記下位置から前記上位置に前記搬送ベルトに対して相対移動するときに前記タイヤの中心が配置される基準となる位置であって平面視で前記塗布部の範囲内に含まれる位置である。
本発明のタイヤ試験機によれば、ルブリケーション液を塗布する対象として予め設定された複数のタイヤのうち何れのタイヤが選択された場合であっても、フリーローラ部が搬送ベルトに対して相対的に上方の位置に配置されたときにフリーローラ部が当該タイヤを安定して支持することができる。
以下、本発明の実施形態にかかるタイヤ試験機について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の構成を限定するものではない。以下では、タイヤが搬送される方向を搬送方向Dと呼び、タイヤの搬送方向Dに対して直交する水平な方向を、幅方向W(又は左右方向)と呼ぶ。
まず、図1〜図3を参照してタイヤ試験機1の全体構成を説明する。図1〜図3に示すように、本実施形態のタイヤ試験機1は、ルブリケーション部2と、タイヤ試験部3と、マーキング部4と、を有している。
ルブリケーション部2は、タイヤを回転させながらタイヤのビード部にルブリケーション液を塗布するように構成されている。タイヤ試験部3は、ルブリケーション部2においてルブリケーション液が塗布されたタイヤをスピンドルによって回転させながらタイヤ試験を行うことにより、タイヤに存在する特異点を検知するように構成されている。マーキング部4は、タイヤにおける特異点が存在する周方向の位置に対してマーキングを行うように構成されている。これらのルブリケーション部2、タイヤ試験部3及びマーキング部4は、タイヤの搬送経路(搬送方向D)に沿って下流に向かって順番に設けられている。
次に、図4〜図6を参照してルブリケーション部2について具体的に説明する。図4〜図6に示すように、ルブリケーション部2は、一対の搬送ベルト5と、一対の調節アーム6と、塗布部7と、一対のフリーローラ部8と、を備えている。
一対の搬送ベルト5は、左右方向に互いに間隔をおいて配置されており、搬送方向D(水平方向)に沿ってそれぞれ延びている。一対の搬送ベルト5は、搬送方向Dに沿って水平に配置される長尺のベルトコンベアである。一対の搬送ベルト5は、ルブリケーション部2の全長に亘って設けられている。一対の搬送ベルト5は、タイヤを水平方向に倒した状態、すなわち、タイヤの回転中心線が上下方向に向いた状態でタイヤを支持しながらタイヤを搬送方向Dに搬送するように構成されている。
塗布部7は、搬送方向Dにおける搬送ベルト5の中間部に対応する位置に設けられている。塗布部7は、一対の搬送ベルト5の間に設けられている。塗布部7は、タイヤの内周面を構成するビード部にルブリケーション液を塗布するように構成されている。
一対の調節アーム6は、塗布部7に対するタイヤの水平方向の位置を調節するように構成されている。一対の調節アーム6は、塗布部7とともにタイヤを挟むことによりタイヤの位置決めを行う。
一対のフリーローラ部8は、タイヤを水平方向に移動自在に支持するように構成されている。一対のフリーローラ部8のそれぞれは、一対の搬送ベルト5に沿って配置された複数のローラ80を有している。各フリーローラ部8においては、複数のローラ80は、幅方向Wと搬送方向Dにそれぞれ配列されている。一対のフリーローラ部8は、一対の搬送ベルト5よりも下方の下位置と一対の搬送ベルト5よりも上方の上位置との間で一対の搬送ベルト5に対して上下方向に相対移動可能に構成されている。
図7は、本実施形態に係るタイヤ試験機1の機能的構成を示すブロック図である。タイヤ試験機1は、コントローラ60を備える。コントローラ60は、CPU、種々の制御プログラムを記憶するROM、CPUの作業領域として使用されるRAMなどから構成される。コントローラ60は、ベルト制御部61と、ローラ高さ調節部62と、塗布高さ調節部63と、アーム制御部64と、外径演算部65と、搬送時間演算部66とを機能として備える。
ベルト制御部61は、一対の搬送ベルト5の動作を制御する機能を有する。ローラ高さ調節部62は、一対のフリーローラ部8の高さを調節する機能を有する。塗布高さ調節部63は、塗布部7の高さを調節する機能を有する。アーム制御部64は、一対の調節アーム6の動作を制御する機能を有する。外径演算部65は、搬送ベルト5により搬送方向Dに搬送されるタイヤの外径を演算する機能を有する。搬送時間演算部66は、搬送経路のうちの所定の区間におけるタイヤの搬送時間を演算する機能を有する。
図6に示すように、搬送ベルト5は、ルブリケーション部2の上流端と下流端とに設けられた一対のプーリ41と、これらのプーリ41の間に環状に(無端状に)架け渡されたベルト42とを有する。ベルト42はゴムなどを用いて形成されている。これらのプーリ41の一方(図例では上流端に設けられたプーリ41)にはベルト駆動用のモータ43が取り付けられている(図4参照)。
当該モータ43は、ベルト制御部61からの指令によって動作する。モータ43が回転することによりプーリ41が回転し、プーリ41に架け渡されたベルト42が搬送方向D又はその逆方向に移動する。ベルト制御部61は、モータ43を制御してモータ43の回転方向を切り換えることにより、ベルト42の移動方向を切り替え、ベルト42上に載せられたタイヤを搬送方向D(前進方向)に搬送し、又は搬送方向Dとは反対方向(後退方向)に搬送する。
図5及び図6に示すように、塗布部7は、タイヤへのルブリケーション液の塗布を行わないときには、搬送ベルト5の上面(搬送面)よりも下方の位置である退避位置に配置されており、タイヤの搬送を妨げないように構成されている。一方、塗布部7は、タイヤへのルブリケーション液の塗布を行うときには、前記退避位置から上昇して、塗布部7の少なくとも一部がタイヤと同じ高さとなる位置である上昇位置に配置される。
塗布部7は、ブラシ部44と、支持部45と、塗布部昇降機構46と、を有している。ブラシ部44は、当該ブラシ部44にルブリケーション液を含浸させた状態でタイヤの内周面に押し付けられる。ブラシ部44は上下方向を向く軸回りに回転しながらルブリケーション液をタイヤの内周面に塗布することが可能なように構成されている。支持部45は、ブラシ部44を回転自在に支持している。塗布部昇降機構46は、支持部45を上下方向に昇降させる機能を有する。塗布部昇降機構46の動作は、コントローラ60の塗布高さ調節部63によって制御される。
本実施形態では、ブラシ部44は、搬送方向Dの下流側にブラシ部44のブラシ面を向けるように支持部45に取り付けられている。塗布部昇降機構46は、支持部45を昇降可能とする電動アクチュエータを備えている。塗布部昇降機構46は、ブラシ部44のブラシ面がタイヤの内周面に当接可能な高さまで支持部45を上昇可能に構成されている。タイヤの内周面にブラシ部44のブラシ面が押し付けられた状態で、コントローラ60の図略のブラシ制御部からの指令によってブラシ部44を駆動する駆動機構(図示略)が回転する。これにより、タイヤの内周面(ビード部)にルブリケーション液が塗布される。
ルブリケーション液の塗布が終了すると、前記ブラシ制御部は、ブラシ部44の駆動機構の回転が停止するように駆動機構を制御し、塗布高さ調節部63は、塗布部昇降機構46を制御して支持部45を下降させる。これにより、支持部45に支持されたブラシ部44が搬送ベルト5の搬送面よりも下方の前記退避位置に移動するので、塗布部7が水平方向に沿ったタイヤの搬送の邪魔にならない。
図4に示すように、一対の調節アーム6は、タイヤの外周(トレッド面)を押圧して塗布部7とともにタイヤを保持する。タイヤは、一対の調節アーム6とブラシ部44との間に挟まれることにより位置決めされる。
具体的には、一対の調節アーム6は、一対の搬送ベルト5に対して幅方向W(左右方向)の外側にそれぞれ設けられている。各調節アーム6は、棒状のアーム部47と、アーム部47の先端に設けられた回転ローラ48と、を有している。アーム部47は、水平方向に延びるように設けられており、アーム部47における搬送方向Dの下流側の端部(先端部)に回転ローラ48が回転可能に取り付けられている。また、アーム部47における搬送方向Dの上流側の端部(基端部)は、上下方向を向く軸回りに回転自在に支持部材に取り付けられており、これにより、アーム部47はこの基端部を中心に回動可能である。
一対の調節アーム6のうち、左側の調節アーム6は基端部を中心に平面視で時計回りに回動してタイヤを左側から押圧して保持し、右側の調節アーム6は基端部を中心に平面視で反時計回りに回動してタイヤを右側から押圧して保持する。このような一対の調節アーム6の動作を実現するために、左右の調節アーム6の間には、右側の調節アーム6の回動に連動して左側の調節アーム6を回動させる連動リンク部材49が設けられている。
連動リンク部材49は、一対の調節アーム6の間に架け渡されるように一対の調節アーム6同士を連結しており、一対の調節アーム6が互いに連動して回動するように構成されている。左側の調節アーム6がタイヤを押圧する方向に回動する際には右側の調節アーム6もタイヤを押圧する方向に回動し、左側の調節アーム6がタイヤから離れる方向に回動する際には右側の調節アーム6もタイヤから離れる方向に回動する。
一対の調節アーム6のうち、左側の調節アーム6の基端側の部位(搬送方向Dの上流側の端部)には、左側の調節アーム6を回動させるアーム回動機構50が設けられている。アーム回動機構50を用いて左側の調節アーム6がタイヤを押圧する方向に回動すると、連動リンク部材49により右側の調節アーム6もタイヤを押圧する方向に回動し、タイヤを左右両側から挟み込むように保持することが可能となる。
各調節アーム6の回転ローラ48は、上下方向を向く軸回りに回動自在にアーム部47に支持されており、タイヤのトレッド面に接触することによりタイヤを回転可能に構成されている。タイヤが調節アーム6で保持された状態で回転ローラ48が回転すると、タイヤは、上下方向を向く軸回りに回転する。
図5及び図6に示すように、一対のフリーローラ部8は、タイヤの回転中心線が上下方向に向く状態(横倒し状態)でタイヤを水平方向に移動可能に支持するとともにタイヤを回転自在に支持する。具体的には、各フリーローラ部8は、平坦な板状に形成された本体部と、本体部に取り付けられた複数の円筒状の回転体(ローラ80)とを有する。これら複数の回転体(複数のローラ80)は、水平方向を向く軸回りに回転自在に構成されている。複数のローラ80は、同じ高さに配置されており、これにより、タイヤは、フリーローラ部8によって安定して支持されながら水平方向に移動することができる。また、一対のフリーローラ部8は、一対の搬送ベルト5に対して幅方向W(左右方向)の外側に設けられている。
一対のフリーローラ部8の下方には、これらのフリーローラ部8を昇降可能なローラ昇降機構51が設けられている。ローラ昇降機構51は、一対のフリーローラ部8を上下方向に移動可能に構成されている。ローラ昇降機構51の動作は、コントローラ60のローラ高さ調節部62によって制御される。
ローラ昇降機構51は、昇降リンク部材52と、昇降駆動部53と、を有している。昇降リンク部材52は、フリーローラ部8の下方に設けられると共に左右方向を向く軸回りに回動自在に構成されている。昇降駆動部53は、昇降リンク部材52を回動させるためのものである。昇降リンク部材52は、フリーローラ部8の下部と床面とを連結するように設けられており、回動することでフリーローラ部8の下部と床面との距離を変更可能に構成されている。また、昇降駆動部53は、上下方向に伸縮自在とされたアクチュエータであり、昇降リンク部材52の一端を上下方向に動かすことで昇降リンク部材52の回動を可能にする。
搬送ベルト5のベルト駆動用のモータ43、塗布部7の塗布部昇降機構46、ブラシ部44の駆動機構、調節アーム6のアーム回動機構50、及びフリーローラ部8のローラ昇降機構51は、コントローラ60から信号が入力されることにより動作する。
次に、タイヤ試験機1のルブリケーション部2において、大径サイズのタイヤに対してルブリケーション液の塗布を行う場合について説明する。本実施形態に係るタイヤ試験機1と比較するために、まず、参考例のルブリケーション部におけるタイヤの搬入動作及び塗布動作について説明する。
図15に示すように、参考例のルブリケーション部は、一対の搬送ベルト105の間に、塗布部107を備えている。搬送方向Dにおいて塗布部107は、搬送ベルト105の搬送方向Dの中間部に配置されている。また、一対の搬送ベルト105の外側には、一対のフリーローラ部108が設けられている。各フリーローラ部108は、搬送ベルト105の長さの1/2程度の長さを備えている。塗布部7は、フリーローラ部108の搬送方向Dの長さのほぼ中央に配置されている。一対のフリーローラ部108のさらに外側には、一対の調節アーム106が設けられている。
一対のフリーローラ部108のそれぞれにおいて、複数のローラのうち塗布部107よりも搬送方向Dの下流側に位置するローラであって塗布部107における予め設定された基準位置P11から最も離れた最端ローラと、基準位置P11と、の水平方向の距離L11は、本実施形態に係るタイヤ試験機1における後述の距離L1に比べて小さい。
参考例に係るタイヤ試験機では、ルブリケーション部において3つのセンサ(第1センサ154,第2センサ155,第3センサ156)が設けられている。第1センサ154は、塗布部107よりも搬送方向Dの上流側の位置においてタイヤを検知可能であり、第2センサ155は、塗布部107付近の位置においてタイヤを検知可能であり、第3センサ156は、塗布部107よりも搬送方向Dの下流側の位置においてタイヤを検知可能である。各センサは、タイヤを検知すると、コントローラにタイヤを検知したことを示す検知信号(「ON」信号)を入力する。
図16に示すように、参考例におけるルブリケーション部においては、ルブリケーション部よりも前段階の工程からルブリケーション部へタイヤが搬送され、第1センサ154による検知位置にタイヤが到達すると、第1センサ154は、コントローラにタイヤを検知したことを示す検知信号(「ON」信号)を入力する。コントローラはこの信号を受けてプーリを駆動する信号を送り、コントローラからの信号によりプーリが駆動すると、搬送ベルト105が搬送方向Dに向かって移動し、搬送ベルト105の上に載せられたタイヤが搬送方向Dに搬送される。タイヤは、搬送ベルト105の移動に伴って搬送方向Dの下流側に搬送され、塗布部107付近に到達すると、第2センサ155は、コントローラにタイヤを検知したことを示す検知信号(「ON」信号)を入力する。
タイヤが搬送ベルト105の下流側の端部に到達すると、第3センサ156は、コントローラにタイヤを検知したことを示す検知信号(「ON」信号)を入力する。第3センサ156がタイヤを検知すると、コントローラは、図略の駆動機構を制御して搬送ベルト105の回転方向を切り換える。
コントローラは、第1センサ154、第2センサ155及び第3センサ156によるタイヤの検知結果(検知時刻など)、搬送ベルト105の搬送速度、センサ間の距離などに基づいて、タイヤのサイズを演算する。コントローラは、演算されたタイヤのサイズに基づいて、タイヤの中心が塗布部107の基準位置P11に到達する位置までタイヤが後退動作するように搬送ベルト105を搬送方向Dの逆方向に移動させる。
これにより、タイヤの中心が塗布部107の基準位置P11に到達する位置までタイヤが後退動作する。しかし、参考例では、タイヤ試験機の試験対象のタイヤが、標準サイズのタイヤではなく、当該標準サイズに比べて径の大きな大径タイヤである場合には、次のような問題がある。
すなわち、大径タイヤの中心が塗布部107の基準位置P11に到達した状態でフリーローラ部108が上昇すると、大径タイヤがフリーローラ部108によって安定して支持されず、フリーローラ部108の端部からタイヤが滑り落ちる場合がある。これは、フリーローラ部108における前記最端ローラと、基準位置P11との水平方向の距離L11が、前記大径のタイヤの半径よりも小さいこと、すなわち、大径のタイヤの周方向の全体がフリーローラ部108から径方向外側にはみ出ていることに起因している。
したがって、参考例では、フリーローラ部108がタイヤを安定して支持するために、図19に示すように、大径タイヤの中心が塗布部107の基準位置P11に一致する位置よりも、タイヤを搬送方向Dの上流側に搬送ベルト105によって後退させる必要がある。
図19に示すようにフリーローラ部108を上昇させた場合にフリーローラ部108の上からタイヤが滑り落ちることがない位置までタイヤが後退すると、次に、コントローラは、搬送ベルト105よりも下方に位置する塗布部107のブラシ部を、タイヤの内周面の高さと等しくなる位置まで上昇させる。
次に、コントローラは、調節アーム106の動作を制御して調節アーム106を回動させることによりフリーローラ部108上でタイヤが搬送方向Dの上流側に向かって水平に移動する。これにより、タイヤの内周面に塗布部107のブラシ部を接触させることができる。その後、塗布部107のブラシ部を回動させ、タイヤの内周面にルブリケーション液を塗布する。
なお、上述したように搬送ベルト105を搬送方向Dとは逆方向に回転させて、大径サイズのタイヤを後退させる動作が行われると、上述したタイヤの落下をある程度抑制することはできる。ただし、第3センサ156の位置までタイヤを前進させた後でタイヤを後退させる動作を行うと、タイヤの搬送距離が長くなり、タイヤ試験のサイクルタイムが長くなる。また、大径サイズのタイヤの試験では、搬送速度が遅いため、サイクルタイムが長くなる傾向にある。したがって、これらの理由により、大径サイズのタイヤの試験のサイクルタイムが非常に長くなる。
また、大径サイズのタイヤは重量が大きいため、タイヤを後退させる動作が行われることにより、搬送ベルト105に大きな負荷がかかり、搬送ベルト105の摩耗が進行する原因になる。
一方、本実施形態に係るタイヤ試験機1では、大径サイズのタイヤの試験を行う場合であっても、フリーローラ部8が搬送ベルト5に対して相対的に上方の位置に配置されたときにフリーローラ部8が当該タイヤを安定して支持することができる。具体的には以下の通りである。
本実施形態に係るタイヤ試験機1では、図5に示すように、一対のフリーローラ部8のそれぞれは、複数のローラ80のうち塗布部7よりも搬送方向Dの下流側に位置するローラ80であって塗布部7における予め設定された基準位置P1から最も離れた最端ローラ80Aと、基準位置P1と、の水平方向の距離L1が、ルブリケーション液を塗布する対象として予め設定された複数のタイヤのうちの最大のタイヤT1の半径R以上となるように構成されている。
また、図5に示すように、一対のフリーローラ部8のそれぞれは、前記基準位置P1から搬送方向Dに最も離れたローラ80と、基準位置P1と、の搬送方向Dの距離L2が、前記最大のタイヤT1の半径R以上となるように構成されているのが好ましい。これにより、フリーローラ部8は、前記最大のタイヤT1をさらに安定して支持することができる。
ここで、本実施形態において、前記基準位置P1は、フリーローラ部8が前記下位置から前記上位置に搬送ベルト5に対して相対移動するときにタイヤの中心Cが配置される基準となる位置であって平面視で塗布部7の範囲内に含まれる位置である。
本実施形態に係るタイヤ試験機1では、ルブリケーション液を塗布する対象として予め設定された複数のタイヤのうちの最大のタイヤT1の半径Rは、例えば450mm〜510mmの範囲内である。最大のタイヤT1の半径Rが上記の範囲に含まれる場合、基準位置P1から搬送方向Dに最も離れたローラ80と、基準位置P1と、の搬送方向Dの距離L2は、410mm〜440mm程度に設定されるのが良い。
具体的には、本実施形態に係るタイヤ試験機1では、ルブリケーション液を塗布する対象とするタイヤとしては、例えば、乗用車用タイヤであるPC(Passenger Car)、軽トラック用タイヤであるULT(Ultra Light Truck)、小型トラック用タイヤであるLT(Light Truck)が挙げられる。そして、本実施形態に係るタイヤ試験機1では、ルブリケーション液を塗布する対象として予め設定された複数のタイヤのうちの最大のタイヤT1の外径は1020mm(半径510mm)であり、前記複数のタイヤのうちの最小のタイヤの外径は480mm(半径240mm)である。当該最小のタイヤは、上記の分類のうち乗用車用タイヤであるPCのうちの最小のものである。
タイヤ試験機1が上記のようなサイズのフリーローラ部8を備えていることにより、ルブリケーション液を塗布する対象として予め設定された複数のタイヤのうち何れのタイヤが選択された場合であっても、フリーローラ部8が搬送ベルト5に対して相対的に上方の上位置に配置されたときにフリーローラ部8が当該タイヤを安定して支持することができる。
また、本実施形態に係るタイヤ試験機1では、調節アーム6は、従来のものよりアームの径が大きく、高い剛性を備えている。これにより、調節アーム6の引き込み力が増強される。したがって、重量が大きい大径サイズのタイヤの試験を行う場合であっても、調節アーム6は、フリーローラ部8上のタイヤを移動させることができる。
本実施形態に係るタイヤ試験機1では、タイヤの搬入動作及び塗布動作は以下のように行われる。なお、図8、図10〜図14において、一点鎖線54で示される位置は、第1センサ54がタイヤT1を検知する搬送方向Dの位置(以下、第1位置という。)である。また、一点鎖線55で示される位置は、第2センサ55がタイヤT1を検知する搬送方向Dの位置である(以下、第2位置という。)。第1位置は、基準位置P1よりも搬送方向Dの上流側の位置であり、第2位置は、基準位置P1よりも搬送方向Dの下流側の位置である。
図10は、タイヤT1が搬送ベルト5に搬入される前のルブリケーション部2の状態を示している。図11に示すように、タイヤT1が搬送ベルト5上に搬入されると、図11に実線で示すようにタイヤT1の前端部(搬送方向Dの下流側の端部)が第1位置54に到達し(図8及び図9において(B)の状態)、第1センサ54は、タイヤを検知し、タイヤT1を検知したことを示す検知信号(「ON」信号)をコントローラ60に入力する。コントローラ60はこの信号を受けてプーリ41を駆動する信号を送り、コントローラ60からの信号によりプーリ41が駆動すると、タイヤT1は搬送ベルト5によって搬送方向Dに移動する。
タイヤT1が搬送ベルト5によって搬送方向Dにさらに搬送され、図12に示すように、タイヤT1の前端部が第2位置55に到達すると(図8及び図9において(C)の状態)、第2センサ55は、タイヤT1を検知し、タイヤT1を検知したことを示す検知信号(「ON」信号)をコントローラ60に入力する。
タイヤT1が搬送ベルト5によって搬送方向Dにさらに搬送され、タイヤT1の後端部(搬送方向Dの上流側の端部)が第1位置54に到達すると(図8及び図9において(D)の状態)、第1センサ54は、タイヤT1を検知しないことを示す信号(「OFF」信号)をコントローラ60に入力する。すなわち、タイヤT1の後端部が第1位置54を通過すると、第1センサ54からコントローラ60に入力される信号は、「ON」信号から「OFF」信号に変わる。
外径演算部65は、第1センサ54による上記の検知結果及びベルト制御部61により制御される搬送ベルト5の搬送速度Vに基づいて、搬送ベルト5により搬送方向Dに搬送されるタイヤT1の外径(2R)を演算する。具体的には、外径演算部65は、タイヤT1の前端部が第1位置54に到達した時点(図8及び図9において(B)の状態)からタイヤT1の後端部が第1位置54に到達した時点(図8及び図9において(D)の状態)までの時間(t1)と、搬送ベルト5の搬送速度(V)とに基づいて、タイヤT1の外径(2R)を下式(1)により演算する。
t1=2R/V(秒) ・・・(1)
t1=2R/V(秒) ・・・(1)
また、塗布部7の基準位置P1と第2位置との搬送方向Dにおける距離を二点距離S2とするとき(図8及び図10参照)、搬送時間演算部66は、外径(2R)、搬送速度(V)及び二点距離(S2)に基づいて搬送時間(t2)を下式(2)により演算するように構成されている。
t2=(R−S2)/V(秒) ・・・(2)
t2=(R−S2)/V(秒) ・・・(2)
そして、ベルト制御部61は、タイヤT1の前端部が第2センサ55により検知された時点である検知時点(図8及び図9において(C)の状態)から搬送時間(t2)が経過したときに搬送ベルト5の動作を制御して搬送ベルト5を停止させる。これにより、図13に示すように、タイヤT1の中心Cを塗布部7の基準位置P1に正確に配置することができる(図8及び図9において(E)の状態)。
本実施形態に係るタイヤ試験機1では、上記のように参考例のタイヤ試験機における第3センサ156に相当するセンサが設けられておらず、タイヤT1を搬送方向Dの反対方向に後退動作させることなくタイヤT1の中心Cを塗布部7の基準位置P1に配置することができる。
また、本実施形態に係るタイヤ試験機1において、前記二点距離S2は、複数のタイヤのうちの最小のタイヤの半径よりも小さい長さに設定されている。したがって、ルブリケーション液を塗布する対象として予め設定された複数のタイヤのうち何れのタイヤが選択された場合であっても、タイヤの前端部が第2センサ55により検知された検知時点から、タイヤを搬送方向Dの上流側に戻すような動作(後退動作)が不要になる。
本実施形態に係るタイヤ試験機1では、塗布高さ調節部63は、タイヤの中心Cが基準位置P1に到達した状態において、塗布部7のブラシ部44がタイヤT1のビード部よりも径方向内側に配置されて塗布部7のブラシ部44がビード部に対して径方向に対向する高さ位置に塗布部7の高さを調節するように構成されている。基準位置P1は、塗布高さ調節部63により塗布部7の高さが前記高さ位置に調節されたときに、最小のタイヤのビード部に対して塗布部7のブラシ部44が接触しない位置に設定されている。
したがって、タイヤ試験の対象となるタイヤが前記複数のタイヤのうちの最小タイヤであっても、塗布部7の高さを調節する動作のために、タイヤTの位置を搬送方向Dにずらすなどの動作が不要になる。これにより、タイヤ試験のサイクルタイムが長くなるのをさらに抑制できる。
塗布高さ調節部63は、塗布部昇降機構46の動作を制御して塗布部7のブラシ部44を上昇させると共に、アーム制御部64は、アーム回動機構50の動作を制御して調節アーム6によりタイヤT1を左右から挟み込む。これにより、図14に示すように、調節アーム6の挟持動作によって水平に移動したタイヤT1は、塗布部7のブラシ部44に接触し、フリーローラ部8上に保持される。その後、タイヤT1を回転させることで、タイヤT1のビード部にルブリケーション液の塗布を行うことができる。
なお、本実施形態では、フリーローラ部8の上昇動作の後で、ブラシ部44の上昇動作、及び調節アーム6の回動動作を行う場合を例に挙げているが、これらの動作は同時に行われてもよい。すなわち、フリーローラ部8の上昇動作と塗布部7の上昇動作とが同時に行われてもよく、また、フリーローラ部8の上昇動作と塗布部7の上昇動作と調節アーム6の回動動作とが同時に行われてもよい。
本実施形態のタイヤ試験機1では、搬送ベルト5(コンベア)とフリーローラ部8との間でタイヤを安定して移載することができるため、小径の普通乗用車向けのタイヤしか試験対象にできなかった従来のタイヤ試験機に比べて、小径から大径までさまざまなサイズのタイヤに対して試験を行うことができる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
以上のように、ルブリケーション液を塗布する対象として予め設定された複数のタイヤのうち何れのタイヤが選択された場合であっても、フリーローラ部が搬送ベルトに対して相対的に上方の位置に配置されたときにフリーローラ部が当該タイヤを安定して支持することができるタイヤ試験機が提供される。
提供されるタイヤ試験機は、タイヤの試験を行うためのものである。前記タイヤ試験機は、搬送ベルトと、塗布部と、調節アームと、フリーローラ部と、を備える。前記搬送ベルトは、水平方向に沿って延び、前記タイヤを搬送方向に搬送するように構成されている。前記塗布部は、前記搬送方向における前記搬送ベルトの中間部に対応する位置に設けられ、前記タイヤの内周面にルブリケーション液を塗布するように構成されている。前記調節アームは、前記塗布部に対する前記タイヤの水平方向の位置を調節するように構成されている。前記フリーローラ部は、前記搬送ベルトに沿って配置された複数のローラを有する。前記フリーローラ部は、前記タイヤを水平方向に移動自在に支持する。前記フリーローラ部は、前記搬送ベルトよりも下方の下位置と前記搬送ベルトよりも上方の上位置との間で前記搬送ベルトに対して上下方向に相対移動可能に構成されている。
前記フリーローラ部は、前記複数のローラのうち前記塗布部よりも前記搬送方向の下流側に位置するローラであって予め設定された基準位置から最も離れた最端ローラと、前記基準位置と、の水平方向の距離が、前記ルブリケーション液を塗布する対象として予め設定された複数のタイヤのうちの最大のタイヤの半径以上となるように構成されている。前記基準位置は、前記フリーローラ部が前記下位置から前記上位置に前記搬送ベルトに対して相対移動するときに前記タイヤの中心が配置される基準となる位置であって平面視で前記塗布部の範囲内に含まれる位置である。
前記フリーローラ部は、前記複数のローラのうち前記塗布部よりも前記搬送方向の下流側に位置するローラであって予め設定された基準位置から最も離れた最端ローラと、前記基準位置と、の水平方向の距離が、前記ルブリケーション液を塗布する対象として予め設定された複数のタイヤのうちの最大のタイヤの半径以上となるように構成されている。前記基準位置は、前記フリーローラ部が前記下位置から前記上位置に前記搬送ベルトに対して相対移動するときに前記タイヤの中心が配置される基準となる位置であって平面視で前記塗布部の範囲内に含まれる位置である。
このタイヤ試験機によれば、前記最端ローラと前記基準位置との前記距離が前記最大タイヤの半径以上であるので、平面視で前記最大タイヤの中心が前記基準位置に一致するように前記最大タイヤが配置された状態で前記フリーローラ部が前記下位置から前記上位置に搬送ベルトに対して相対移動したときに、前記最大タイヤは、フリーローラ部によって安定して支持される。しかも、このタイヤ試験機では、前記基準位置が平面視で塗布部の範囲内に含まれる位置であるので、タイヤのビード部よりも径方向内側の中空部分(ホイールが配置される領域)が塗布部に対応する位置に配置される。したがって、その後に行われる塗布部の高さ調節により塗布部のブラシ部を前記中空部分に配置しやすくなる。
具体例を挙げると、前記タイヤ試験機において、前記最大のタイヤの前記半径は、450mm〜510mmの範囲内であってもよい。
前記タイヤ試験機は、前記搬送ベルトにより搬送される前記タイヤを前記基準位置よりも前記搬送方向の上流側の第1位置において検知可能な第1センサと、前記搬送ベルトにより搬送される前記タイヤを前記基準位置よりも前記搬送方向の下流側の第2位置において検知可能な第2センサと、前記搬送ベルトの動作を制御するベルト制御部と、前記第1センサによる検知結果及び前記ベルト制御部により制御される前記搬送ベルトの搬送速度に基づいて前記タイヤの外径を演算する外径演算部と、前記タイヤの前記搬送方向の下流側の端部が前記第2センサにより検知された時点である検知時点から前記タイヤの中心が前記基準位置に到達するまでに要する時間である搬送時間を演算する搬送時間演算部と、をさらに備え、前記搬送時間演算部は、前記基準位置と前記第2位置との前記搬送方向における距離である二点距離、前記外径及び前記搬送速度に基づいて前記搬送時間を演算するように構成されており、前記ベルト制御部は、前記検知時点から前記搬送時間が経過したときに前記搬送ベルトの動作を制御して前記搬送ベルトを停止させるように構成されていることが好ましい。
この態様では、タイヤの中心を前記基準位置に正確に配置することができる。具体的には次の通りである。タイヤの外径は、タイヤの前端部(タイヤの前記搬送方向の下流側の端部)が第1位置において第1センサによって検知された時点から、タイヤの後端部(タイヤの前記搬送方向の上流側の端部)が第1位置において第1センサによって検知された時点までの時間と、搬送ベルトの搬送速度とから算出することができる。そして、前記二点距離は、タイヤ試験機において予め設定されている一定の距離であるので、タイヤの前記外径、前記二点距離及び前記搬送速度に基づいて、前記搬送時間、すなわち、タイヤの前端部が第2センサにより検知された検知時点からタイヤの中心が前記基準位置に到達するまでに要する時間が演算される。この演算結果に基づいてベルト制御部は、前記検知時点から前記搬送時間が経過したときに前記搬送ベルトの動作を制御して前記搬送ベルトを停止させる。これにより、タイヤの中心を前記基準位置に正確に配置することができる。
前記タイヤ試験機において、前記二点距離は、前記複数のタイヤのうちの最小のタイヤの半径よりも小さい長さに設定されているのが好ましい。
この態様では、前記二点距離が前記複数のタイヤのうちの最小のタイヤの半径よりも小さい長さに設定されているので、タイヤの前端部が第2位置において第2センサにより検知された検知時点においては、前記最小のタイヤの中心は、前記基準位置よりも前記搬送方向の上流側に位置している。したがって、タイヤの中心を前記基準位置に一致させるためには、タイヤを前記搬送方向の下流側にさらに搬送すればよい。すなわち、この態様では、タイヤの前端部が第2位置において第2センサにより検知された検知時点の後、タイヤを前記搬送方向の上流側に戻す動作(後退動作)が行われなくても、タイヤの中心を前記基準位置に一致させることができる。このように後退動作を省略できるので、後退動作に起因してタイヤの搬送距離が大きくなることや試験時間が長くなることを抑制できる。これにより、タイヤ試験のサイクルタイムが長くなるのを抑制できる。また、搬送ベルトにかかる負荷が大きくなるのを抑制できるので、搬送ベルトの摩耗の進行を抑制できる。
前記タイヤ試験機は、前記搬送ベルトの動作を制御するベルト制御部と、前記塗布部の高さを調節する塗布高さ調節部と、をさらに備え、前記ベルト制御部は、前記搬送方向において前記タイヤの中心が前記基準位置に到達したときに、前記搬送ベルトの動作を制御して前記搬送ベルトを停止させるように構成され、前記塗布高さ調節部は、前記タイヤの中心が前記基準位置に到達した状態において、前記塗布部の一部が前記タイヤのビード部よりも径方向内側に配置されて前記塗布部の前記一部が前記ビード部に対して径方向に対向する高さ位置に前記塗布部の高さを調節するように構成され、前記基準位置は、前記塗布高さ調節部により前記塗布部の高さが前記高さ位置に調節されたときに、前記複数のタイヤのうちの最小のタイヤのビード部に対して前記塗布部の前記一部が接触しない位置に設定されていることが好ましい。
この態様では、タイヤの中心が前記基準位置に到達した状態において、塗布部の高さが前記高さ位置に調節されたときに、最小のタイヤのビード部に対して前記塗布部の前記一部(例えば、塗布部のブラシ部)が接触しない位置に前記基準位置が設定されている。したがって、タイヤ試験の対象となるタイヤが前記複数のタイヤのうちの最小タイヤであっても、塗布部の高さを調節する動作のために、タイヤの位置を搬送方向にずらすなどの動作が不要になる。これにより、タイヤ試験のサイクルタイムが長くなるのをさらに抑制できる。
具体例を挙げると、前記タイヤ試験機において、前記最小のタイヤの半径は205mm〜250mmの範囲内であってもよい。
前記タイヤ試験機において、前記基準位置は、予め設定された設定位置(例えば、図8の(E)におけるタイヤの位置や、図13において実線で示すタイヤの位置)に前記タイヤが配置されているときの前記タイヤの中心に対して平面視で一致する位置であり、前記設定位置は、前記複数のローラにより支持された前記タイヤを予め設定された塗布位置(例えば、図14に示すタイヤの位置)に配置するための前記調節アームの動作である調節動作が開始されるときの前記タイヤの位置であって前記塗布位置よりも前記搬送方向の下流側の位置であり、前記塗布位置は、前記ルブリケーション液が塗布されるときの前記タイヤの位置であってもよい。
Claims (7)
- タイヤの試験を行うタイヤ試験機であって、
水平方向に沿って延び、前記タイヤを搬送方向に搬送する搬送ベルトと、
前記搬送方向における前記搬送ベルトの中間部に対応する位置に設けられ、前記タイヤの内周面にルブリケーション液を塗布する塗布部と、
前記塗布部に対する前記タイヤの水平方向の位置を調節する調節アームと、
前記搬送ベルトに沿って配置された複数のローラを有し、前記タイヤを水平方向に移動自在に支持するとともに前記搬送ベルトよりも下方の下位置と前記搬送ベルトよりも上方の上位置との間で前記搬送ベルトに対して上下方向に相対移動可能なフリーローラ部と、を備え、
前記フリーローラ部は、前記複数のローラのうち前記塗布部よりも前記搬送方向の下流側に位置するローラであって予め設定された基準位置から最も離れた最端ローラと、前記基準位置と、の水平方向の距離が、前記ルブリケーション液を塗布する対象として予め設定された複数のタイヤのうちの最大のタイヤの半径以上となるように構成されており、
前記基準位置は、前記フリーローラ部が前記下位置から前記上位置に前記搬送ベルトに対して相対移動するときに前記タイヤの中心が配置される基準となる位置であって平面視で前記塗布部の範囲内に含まれる位置である、タイヤ試験機。 - 前記最大のタイヤの前記半径は450mm〜510mmの範囲内である、請求項1に記載のタイヤ試験機。
- 前記搬送ベルトにより搬送される前記タイヤを前記基準位置よりも前記搬送方向の上流側の第1位置において検知可能な第1センサと、
前記搬送ベルトにより搬送される前記タイヤを前記基準位置よりも前記搬送方向の下流側の第2位置において検知可能な第2センサと、
前記搬送ベルトの動作を制御するベルト制御部と、
前記第1センサによる検知結果及び前記ベルト制御部により制御される前記搬送ベルトの搬送速度に基づいて前記タイヤの外径を演算する外径演算部と、
前記タイヤの前記搬送方向の下流側の端部が前記第2センサにより検知された時点である検知時点から前記タイヤの中心が前記基準位置に到達するまでに要する時間である搬送時間を演算する搬送時間演算部と、をさらに備え、
前記搬送時間演算部は、前記基準位置と前記第2位置との前記搬送方向における距離である二点距離、前記外径及び前記搬送速度に基づいて前記搬送時間を演算するように構成されており、
前記ベルト制御部は、前記検知時点から前記搬送時間が経過したときに前記搬送ベルトの動作を制御して前記搬送ベルトを停止させるように構成されている、請求項1又は2に記載のタイヤ試験機。 - 前記二点距離は、前記複数のタイヤのうちの最小のタイヤの半径よりも小さい長さに設定されている、請求項3に記載のタイヤ試験機。
- 前記搬送ベルトの動作を制御するベルト制御部と、
前記塗布部の高さを調節する塗布高さ調節部と、をさらに備え、
前記ベルト制御部は、前記搬送方向において前記タイヤの中心が前記基準位置に到達したときに、前記搬送ベルトの動作を制御して前記搬送ベルトを停止させるように構成され、
前記塗布高さ調節部は、前記タイヤの中心が前記基準位置に到達した状態において、前記塗布部の一部が前記タイヤのビード部よりも径方向内側に配置されて前記塗布部の前記一部が前記ビード部に対して径方向に対向する高さ位置に前記塗布部の高さを調節するように構成され、
前記基準位置は、前記塗布高さ調節部により前記塗布部の高さが前記高さ位置に調節されたときに、前記複数のタイヤのうちの最小のタイヤのビード部に対して前記塗布部の前記一部が接触しない位置に設定されている、請求項1に記載のタイヤ試験機。 - 前記最小のタイヤの半径は205mm〜250mmの範囲内である、請求項5に記載のタイヤ試験機。
- 前記基準位置は、予め設定された設定位置に前記タイヤが配置されているときの前記タイヤの中心に対して平面視で一致する位置であり、
前記設定位置は、前記複数のローラにより支持された前記タイヤを予め設定された塗布位置に配置するための前記調節アームの動作である調節動作が開始されるときの前記タイヤの位置であって前記塗布位置よりも前記搬送方向の下流側の位置であり、
前記塗布位置は、前記ルブリケーション液が塗布されるときの前記タイヤの位置である、請求項1に記載のタイヤ試験機。
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