以下、本発明の第1実施例に係るドアラッチシステムを添付図面を参照して詳細に説明すると次のとおりである。
参考として、以下で説明される本発明の構成のうち、従来技術と同じ構成に対しては前述した従来技術を参照し、別途の詳細な説明は省略する。
<本発明の第1実施例>
図1〜図33に図示された通り、本発明の第1実施例に係るドアラッチシステムは、ハウジング100と、ハウジング100に回動可能に設置されるラッチ200と、ハウジング100にスライディング可能に設置されてラッチ200をロッキングさせるメインロック部材300と、ハウジング100にスライディング可能に設置され、メインロック部材300の一側に配置されるサブロック部材400と、メインロック部材300とサブロック部材400が共にスライディングされるようにするかサブロック部材400だけがスライディングされるようにする連結手段を含む。
図1〜図13に図示された通り、ハウジング100は第1ハウジング110と、第1ハウジング110の前方に配置される第2ハウジング130と、第1ハウジング110の後方に配置される第3ハウジング150を含む。
図1に図示された通り、前方はハウジング100において第2ハウジング130側を意味し、後方は第3ハウジング150側を意味する。また、以下で記述される左側および右側は前方から見た時に左側および右側を意味する。後面に形成された部材の位置を説明する時の左側および右側も部材の前方から見た時に左側および右側を意味する。
ハウジング100の上部および前方にはドア(図示されず)に連結されたストライカー101が挿入されるストライカー挿入溝105が形成される。
ストライカー挿入溝105は第1ハウジング110と第2ハウジング130にかけて形成される。
第1ハウジング110はブロック状に形成され、前面に以下で記述されるラッチ200が装着されるラッチ装着溝111と、以下で記述されるメインロック部材300とサブロック部材400が装着されるロック部材装着溝112が形成される。
ラッチ装着溝111の上部は開放されるように形成されてストライカー挿入溝105と連通する。
さらに、第1ハウジング110の前方にはバネ挿入溝113が形成される。
バネ挿入溝113はラッチ装着溝111の後方に配置されてラッチ装着溝111に連通する。
第1ハウジング110にはラッチ装着溝111およびバネ挿入溝113に連通するように軸貫通孔114が前後方向に貫通して形成される。
第1ハウジング110にはバネ挿入溝113に連通するように左側に係止部ガイド溝115が前後方向に貫通して形成される。
係止部ガイド溝115は円弧状に形成される。
ロック部材装着溝112はラッチ装着溝111に連通するように左右方向に形成される。
ロック部材装着溝112はラッチ装着溝111より深く形成される。
ロック部材装着溝112はメインロック部材300とサブロック部材400が左右にスライディングできるようにメインロック部材300とサブロック部材400の長さの和より左右方向に長く形成される。
第1ハウジング110はロック部材装着溝112でサブロック部材400が装着される部分の後方が貫通して以下で記述するフック450のガイドバー457a、457bが挿入される。
第1ハウジング110の前方にはラッチ装着溝111およびロック部材装着溝112に連通するように左右方向にロッドガイド溝116が形成される。
ロッドガイド溝116はラッチ装着溝111の下部に配置される。
第1ハウジング110の前方右側には第1壁117、第2壁118、第3壁119および第4壁121が上側から下側に順に配置される。
第1壁117は中央部分が下側に飛び出て中央から左右に段差を有して形成され、中央を基準として左側の段差より右側の段差が大きい。
第2壁118は四角板状に形成される。
第3壁119は中央が下側に飛び出ており、中央上部が凹むように形成され、左側に段差を有して形成される。
第4壁121は中央部分が上側に飛び出て中央から左右に段差を有して形成され、中央を基準として左側の段差より右側の段差が大きい。
第1ハウジング110の前方中央付近には以下で記述されるチャイルドロックカバー700が装着されるチャイルドロックカバー装着溝122がロック部材装着溝112に連通するように形成される。
チャイルドロックカバー装着溝122はロック部材装着溝112の上部に配置される。
第1ハウジング110の内壁下部にはラッチ装着溝111の内部に配置されるようにバンパー部材360が挿入されるバンパー部材挿入溝123が形成される。
バンパー部材挿入溝123はバンパー部材360の高さより低く形成される。
バンパー部材360はラッチ200がメインロック部材300によりロッキング状態にある時、隙間が発生しないようにし、ラッチ200の回転を制限する役割もする。
第1ハウジング110の上面には凹部124が形成される。
第1ハウジング110の後面の右側下部にはガイド壁体125が形成される。
ガイド壁体125には後述するマニュアルロック部材560が挿入されてマニュアルロック部材560をマニュアルロック設置部515に形成されたガイド長孔517と共にガイドする。
第1ハウジング110の上面の右側後方側と、第1ハウジング110の下面の右側後方側と、第1ハウジング110の左側面の中央後方側には第3ハウジング150との締結のためのロックフック係止部126が形成される。
第1ハウジング110の後面の下部中央付近には第1キーコネクト設置部127が形成される。
第2ハウジング130は垂直の板状の垂直部材131と、垂直部材131の上端から後方側に折り曲げられた水平部材132で構成される。
垂直部材131は第1ハウジング110の前面に配置されてボルト133などを通して設置される。
水平部材132は第1ハウジング110の上面に形成された凹部124上に配置される。
また、垂直部材131および第1ハウジング110の前面にはドアラッチシステムが車両ドアに設置されるようにマウンティングボルトが締結される設置孔が形成される。
垂直部材131と水平部材132にかけてストライカー挿入溝105が形成される。
第3ハウジング150は内部に空間が形成された四角の筒の形状である。
第3ハウジング150の内部左側にはPCB設置部154が形成されてPCB900が設置され、内部右側および中央付近には駆動部設置部151が形成されて駆動部600が設置される。
PCB900には第1センサ901、第2センサ903、第3センサ905、第4センサ907、第5センサ911が設置される。
第1センサ901と第2センサ903は互いに水平に配置され、第3センサ905と第4センサ907は互いに水平に配置される。
第1センサ901と第2センサ903はメインロック部材300に形成された第1感知部351の動きを感知してドア(図示されず)の開放と閉鎖に関与するセンサである。
第3センサ905と第4センサ907はロッキングプレート500に形成された第2感知部521の動きを感知してドア(図示されず)のロックと解除に関与するセンサである。
第5センサ911はモーター610の作動でメインギア630に形成された第1係止部633と第2係止部635が回転すると第2係止部635に形成された磁石部材636の動きを感知して再び元の位置(基本位置)に復帰させる役割をする。
第3ハウジング150の上部の右側前方と、第3ハウジング150の下部の右側前方と、第3ハウジング150の上部の左側中央前方にはロックフック153が設置される。
それぞれのロックフック153は第1ハウジング110に形成された三個のロックフック係止部126のうちそれぞれの位置に対応するロックフック係止部126と締結されて第1ハウジング110と第3ハウジング150が結合される。
第3ハウジング150の下部の中央付近には第2キーコネクト設置部152が形成される。
第1ハウジング110の第1キーコネクト設置部127と第2キーコネクト設置部152には後述するキーコネクト550が設置される。
ラッチ200はラッチ装着溝111の内部に配置されるように第1ハウジング110に設置される。
ラッチ200は軸貫通孔114に挿入されるラッチ回動軸230を通じて第1ハウジング110に回動可能に設置される。
ラッチ200は板状に形成される。
ラッチ200の外周面にはロック溝201が形成される。
ロック溝201は内側から外側に行くほど幅が広くなる。
ロック溝201は平らに形成される第1面203と、第1面203の左側端から傾斜が緩やかに折り曲げられて延長される第2面205と、第2面205の左側端から円弧状に延長されてストライカー101を囲むように形成される第3面207と、第3面207の上部の右側端から延長される第4面209と、第4面209の右側端から傾斜が急に折り曲げられて延長される第5面211により囲まれる。
ロック溝201は前後に貫通され、外側端部側が開放されるように形成される。
ラッチ200にはバネ挿入部213が形成される。バネ挿入部213は孔の形状や溝の形状に形成され得る。
ラッチ200には左側外周面に突起215が外側に突出して形成される。
ラッチ200の回動はリミットスイッチ910により感知されてドア(図示されず)開放およびドア(図示されず)閉鎖を認識する。
突起215は係止部ガイド溝115の前方に配置される。
ラッチ200のロッキング時に回転する方向に沿ってロック溝201、突起215が順次配置される。
ロッキング解除時にラッチ200が自動に復帰するように第1復帰バネ250が具備される。
第1復帰バネ250はバネ挿入溝113に挿入される。
第1復帰バネ250はラッチ回動軸230に挿入されて設置される。
第1復帰バネ250の一端は第1ハウジング110に固定され、他端はバネ挿入部213に挿入される。
第1復帰バネ250の他端はバネ挿入部213を通じてラッチ200とともに回転することができる。
メインロック部材300は第1ハウジング110に形成されたロック部材装着溝112内にスライディング可能に設置される。
メインロック部材300は第1ハウジング110に設置されてラッチ200をロッキングさせる。
メインロック部材300は本体310と、ロッキング突起320と、支持突起330と、水平バー340と、第1感知部材350で構成される。
本体310は全体として四角筒状である。
本体310はメインロック部材300の右側の部分をなす。
本体310の後面にはフック450が設置される。
フック450は第1フック450aと第2フック450bを含む。
本体310の後面には上下に離隔した第1フック軸311aと第2フック軸311bが後方側に突出してそれぞれ形成される。
第1フック軸311aと第2フック軸311bは後述する分割板313を挟んで上下に形成される。
第1フック軸311aと第2フック軸311bには第1フック450aの第1孔451aと第2フック450bの第2孔451bがそれぞれ挿入されて第1フック450aと第2フック450bがそれぞれ回動可能に設置される。
第1フック450aと第2フック450bは上下に離隔して設置され、互いに対称となるように配置される。
第1フック450aと第2フック450bには第2復帰バネ460が設置される。
第2復帰バネ460の一端は第1フック450aの第1バネ設置孔453aに設置され、他端は第2フック450bの第2バネ設置孔453bに設置される。
また、第2復帰バネ460は第1フック450aに形成された第1バネ設置溝454aと第2フック450bに形成された第2バネ設置溝(図示されず)に挿入される。
これにより、第1フック450aに力を加えて反時計方向に回動させ、第2フック450bに力を加えて時計方向に回動させた後、第1フック450aと第2フック450bに加えた力を除去すると第2復帰バネ460の弾性復原力によって第1フック450aは時計方向に回動し、第2フック450bは反時計方向に回動するのである。
すなわち、第2復帰バネ460の弾性復原力は第1フック450aと第2フック450bが互いに向かい合う方向に作用しているのである。
第1フック450aと第2フック450bは、選択的にメインロック部材300と後述するサブロック部材400を共にスライディングさせるかサブロック部材400だけをスライディングさせるために設置される。
第1フック450aには下側に突出した第1鉤455aが形成され、第2フック450bには上側に突出した第2鉤455bが形成される。
第1鉤455aは後述する第1サブロック部材400aに形成された第1係止段405aに係止されるか離脱することができ、第2鉤455bは後述する第2サブロック部材400bに形成された第2係止段405bに係止されるか離脱することができる。
第1鉤455aの後面には後方側に突出して長く延長される第1ガイドバー457aが形成され、第2鉤455bの後面には後方側に突出して長く延長される第2ガイドバー457bが形成される。
第1ガイドバー457aと第2ガイドバー457bは後述するロッキングプレート500に形成されたフック案内部507の案内を受けて第1フック450aと第2フック450bがそれぞれ回動されるようにする。
第1フック450aの右側上面には上側に突出して長く延長される上側部材459が形成され、上側部材459の前面端部側には前方側に突出した円形突起461が形成される。
上側部材459と円形突起461は後述するチャイルドロック部材710と第1フック450a間の連動のために形成される。
第1フック軸311aと第2フック軸311bの間には分割板313が形成される。
分割板313は四角板状であり、本体310の後面を上下に分割する。
分割板313の右側端部側にはフック装着壁315が形成される。
フック装着壁315の上部は右側から左側に行くほど低くなる傾斜が形成され、フック装着壁315の下部は右側から左側に行くほど高くなる傾斜が形成されて第1フック450aと第2フック450bがフック装着壁315の上下部にそれぞれ装着される。
フック装着壁315の左側には第1リブ317が形成されてメインロック部材300の耐久性を高める。また、第1リブ317が第2復帰バネ460を押圧して第2復帰バネ460が浮くことなくメインロック部材300に装着されるようにする。
本体310の左側上部にはロッキング突起320が形成され、本体310の左側下部には支持突起330が形成される。
ロッキング突起320はラッチ200の第1面203に係止されてラッチ200をロッキングさせる役割をする。
ロッキング突起320の下部面は水平に形成され、ロッキング突起320の上部面は左側から右側に行くほど高くなるように傾斜して形成される。
ロッキング突起320の下部面と上部面が接する地点は丸くなるように形成される。
ロッキング突起320は右側から左側に行くほど上下の幅が狭くなる。
ロッキング突起320の下部面の端部側はラッチ200の第1面203に対応する形状であることが好ましい。
支持突起330はロッキング突起320の下部に形成される。
支持突起330の下部面は水平に形成され、支持突起330の上部面は左側から右側に行くほど高くなるように傾斜して形成される。
支持突起330の上部面はロッキング突起320の上部面に比べて傾斜が急に形成される。
支持突起330はラッチ200がロッキング突起320に係止される時にラッチ200の外周面の一部を支持することができる。
水平バー340は本体310の左側下部から左側に長く形成される。
水平バー340はロッドガイド溝116内でスライディングされてメインロック部材300のスライディングをより安定的に遂行できるようにする。
水平バー340の左側端には第1感知部材350が形成される。
第1感知部材350は水平バー340の左側端で前後方向に長く形成される。
第1感知部材350は水平バー340と接する地点を基準として前方よりも後方に長く延長されている。
第1感知部材350の後側端部には第1感知部351が設置される。
第1感知部351はPCB900上の第1感知部351と対応する位置に水平に設置された第1センサ901および第2センサ903により水平移動が感知されて後述するモーター610を作動させるか停止させられるようにする。
ここで第1感知部351は磁石などであり得る。
メインロック部材300の右側にはサブロック部材400が配置される。
サブロック部材400はメインロック部材と同様に第1ハウジング110に形成されたロック部材装着溝112内にスライディング可能に設置される。
サブロック部材400にはドアレバー連結部800が連結される。
サブロック部材400はブロック形状からなる第1サブロック部材400aと第2サブロック部材400bを含む。
ドアレバー連結部800はドアインレバー(図示されず)と連結されるドアインレバー連結部800aおよびドアアウトレバー(図示されず)と連結されるドアアウトレバー連結部800bを含む。
第1サブロック部材400aは第2サブロック部材400bの上部に配置される。
第1サブロック部材400aにはドアインレバー連結部800aが連結される。
第1サブロック部材400aは第1係止部材装着溝401aと、第1係止段405aと、水平部407を含む。
第2サブロック部材400bは第2係止部材装着溝401bと、第2係止段405bを含む。
第1係止部材装着溝401aと第2係止部材装着溝401bは前方側と右側が開放されている。
第1係止部材装着溝401aの内部にはドアインレバー連結部800aの第1係止部材801aが装着される。
第2係止部材装着溝401bの内部にはドアアウトレバー連結部800bの第2係止部材801bが装着される。
第1サブロック部材400aと第1係止部材装着溝401aの内部に位置したドアインレバー連結部800aの第1係止部材801aは第1ハウジング110の前面および上面にかけて設置された第2ハウジング130により前方側に離脱しない。
第2サブロック部材400bと第2係止部材装着溝401bの内部に位置したドアアウトレバー連結部800bの第2係止部材801bは第1ハウジング110の前面および上面にかけて設置された第2ハウジング130により前方側に離脱しない。
第1係止部材装着溝401aは左右方向に長く形成されてドアインレバー連結部800aの第1係止部材801aがドアインレバー(図示されず)作動時に左右に移動することができる。
第2係止部材装着溝401bは左右方向に長く形成されてドアアウトレバー連結部800bの第2係止部材801bがドアアウトレバー(図示されず)作動時に左右に移動することができる。
第1係止部材装着溝401aの右側端にはドアインレバー連結部800aが引き出される第1引き出し孔が連通するように形成され、第1引き出し孔403aは第1係止部材801aの直径より小さく形成されるので、ドアインレバー連結部800aを右側に引っ張っても第1係止部材801aが第1引き出し孔403aに抜け出されない。
したがって、第1サブロック部材400aはドアインレバー連結部800aを右側に引っ張るにつれて右側にスライディングされる。
第2係止部材装着溝401bの右側端にはドアアウトレバー連結部800bが引き出される第2引き出し孔が連通するように形成され、第2引き出し孔403bは第2係止部材801bの直径より小さく形成されるのでドアアウトレバー連結部800bを右側に引っ張っても第2係止部材801bが第2引き出し孔403bに抜け出されない。
したがって、第2サブロック部材400bはドアアウトレバー連結部800bを右側に引っ張るにつれて右側にスライディングされる。
ドアインレバー連結部800aには第1バネ803aが挿入される。
第1バネ803aは第1サブロック部材400aの右側端と第1ハウジング110の第2壁118の間に配置されてドアインレバー連結部800aを右側に引っ張って右側にスライディングさせた第1サブロック部材400aを第1バネ803aの弾性復原力によって左側にスライディングさせて本来の位置に復帰させる役割をする。
ドアアウトレバー連結部800bには第2バネ803bが挿入される。
第2バネ803bは第2サブロック部材400bの右側端と第1ハウジング110の第3壁119および第4壁121の中央に形成された突出した部分の左側の間に配置されて、ドアアウトレバー連結部800bを右側に引っ張って右側にスライディングさせた第2サブロック部材400bを第2バネ803bの弾性復原力によって左側にスライディングさせて本来の位置に復帰させる役割をする。
第1サブロック部材400aの後方側には第1係止段405aが形成され、第2サブロック部材400bの後方側には第2係止段405bが形成される。
第1係止段405aは右側面が平面で形成され、左側面が丸くなるように形成され、下側から上側に行くほど左右の幅がだんだん狭くなる。
第2係止段405bは右側面が平面で形成され、左側面が丸くなるように形成され、下側から上側に行くほど左右の幅がだんだん広くなる。
第1係止段405aと第2係止段405bは互いに対称となる形状である。
第1係止段405aには第1フック450aの第1鉤455aが係止されるか離脱することができ、第2係止段405bには第2フック450bの第2鉤455bが係止されるか離脱することができる。
第1フック450a、第2フック450b第1係止段405aおよび第2係止段405bは、メインロック部材300とサブロック部材400が共にスライディングされるようにするかサブロック部材400だけがスライディングされるようにする連結手段である。
第1係止段405aに第1フック450aが係止されており、第2係止段405bに第2フック450bが係止されている状態の時、ドアインレバー(図示されず)またはドアアウトレバー(図示されず)を引っ張るとメインロック部材300とサブロック部材400は左側に一緒にスライディングされる。
すなわち、このような状態はドア(図示されず)ロック解除状態である。
反対に、第1係止段405aで第1フック450aが離脱しており、第2係止段405bで第2フック450bが離脱している状態の時、ドアインレバー(図示されず)またはドアアウトレバー(図示されず)を引っ張るとメインロック部材300は本来の位置にいて、サブロック部材400だけが左側にスライディングされる。
すなわち、このような状態はドア(図示されず)ロック状態である。
第1サブロック部材400aは右側面の下部から外側である右側に延長される水平部407を具備する。
水平部407は右側面に第1傾斜部409を含む。
水平部407は第1ハウジング110の第2壁118と第3壁119の間に位置して左右にスライディングされる。
第1傾斜部409は後述するマニュアルロック部材560の第2傾斜部563と互いに接触する。
ロッキングプレート500は左右に長く形成される。
ロッキングプレート500は第1ハウジング110の後面側にスライディング可能に設置される。
ロッキングプレート500はロック解除ケーブル連結部501、折り曲げ部材503、ドアロック面509、傾斜面511、ドアロック解除面513、マニュアルロック設置部515および第2感知部材519を含む。
ロック解除ケーブル連結部501はロッキングプレート500の最も左側に位置する。
ロック解除ケーブル連結部501の左側端にはロック解除ケーブル810が連結されてノブ(図示されず)などを作動させるとロック解除ケーブル810が左側または右側に引っ張られてロッキングプレート500が左側または右側に移動する。
ロック解除ケーブル連結部501の右側端には折り曲げ部材503が形成される。
折り曲げ部材503は段差を有して板状に形成される。
折り曲げ部材503の右側上部には四角孔505が形成される。
折り曲げ部材503の右側下部には係止突起506が形成される。
係止突起506は円形の突起であり、キーコネクト550により手動でロッキングプレート500をスライディングさせるためのものである。
キーコネクト550は十字型の溝が形成されたヘッド551と、前記ヘッド551の直径より大きい直径の円板から一部分が切り欠かれた切開部555を有する翼部553と、翼部553の中心から上側に突出した上部突起557で構成される。
キーコネクト550はハウジング100の下部に設置され、キーコネクト550の切開部555内には係止突起506が位置する。
このとき、キーコネクト550のヘッド551をキーやドライバーなどの道具を利用して手動で回転させるとロッキングプレート500を駆動部600の駆動なしに左右にスライディングさせることができる。
より具体的には、キーコネクト550のヘッド551を回転させると切開部555内に位置する係止突起506を切開部555内の両側面が押圧することになり、ロッキングプレート500を左右に移動させるのである。
すなわち、キーコネクト550の回転運動によりロッキングプレート500の直線運動が起きるのである。
したがって、キーコネクト550を利用すると手動でドア(図示されず)をロック状態にするかロック解除状態にすることができる。
折り曲げ部材503の右側端にはフック案内部507が形成される。
フック案内部507の最も左側には上下側にそれぞれドアロック面509が位置し、フック案内部507の中央には上下側にそれぞれ傾斜面511が位置し、フック案内部507の最も右側には上下側にそれぞれドアロック解除面513が位置する。
ドアロック面509と傾斜面511とドアロック解除面513は連結されている。
上下側傾斜面511の間の幅は左側から右側に行くほど狭くなる。
フック案内部507の上面は第1フック450aの第1ガイドバー457aを案内し、フック案内部507の下面は第2フック450bの第2ガイドバー457bを案内する。
第1ガイドバー457aと第2ガイドバー457bが上下側ドアロック面509にそれぞれ位置する場合には、第1フック450aと第2フック450bがそれぞれ第1サブロック部材400aの第1係止段405aと第2サブロック部材400bの第2係止段405bから離脱した状態であって、ドア(図示されず)がロック状態である。
第1ガイドバー457aと第2ガイドバー457bが上下側傾斜面511にそれぞれ位置する場合には、第1フック450aと第2フック450bがそれぞれ第1サブロック部材400aの第1係止段405aと第2サブロック部材400bの第2係止段405b側に回動している状態である。
第1ガイドバー457aと第2ガイドバー457bが上下側ドアロック解除面513にそれぞれ位置する場合には、第1フック450aと第2フック450bがそれぞれ第1サブロック部材400aの第1係止段405aと第2サブロック部材400bの第2係止段405bに係止された状態であって、ドア(図示されず)がロック解除状態である。
このようにフック案内部507は、ロッキングプレート500の左右スライディングにより第1フック450aおよび第2フック450bを回動させてドア(図示されず)をロック状態にさせるかドア(図示されず)をロック解除状態にさせる役割をする。
フック案内部507の右側にはマニュアルロック設置部515が形成される。
マニュアルロック設置部515は正面から見る時、「匚」の形状であって、前後および右側が開放されている。
マニュアルロック設置部515の上面と下面には左側から右側に行くほど高くなる同一のガイド長孔517がそれぞれ形成されている。
上下側ガイド長孔517のそれぞれには、上下面に締結突起561をそれぞれ具備したマニュアルロック部材560が設置されてガイド長孔517によりガイドされる。
マニュアルロック部材560は直六面体の前面に突出した部分がある形状である。
マニュアルロック部材560の前方側には左側から右側に行くほど低くなる傾斜を有する第2傾斜部563が形成される。
第2傾斜部563は第1サブロック部材400aの水平部407と接触する。
マニュアルロック部材560はフック450が係止段405から離脱している場合、ドアインレバー(図示されず)を一度引っ張ると第1サブロック部材400aに形成された水平部407がマニュアルロック部材560を押圧することによってロッキングプレート500がスライディングされてフック450が係止段405に係止されるようにする。
これについては、以下の動作状態の説明で詳細に説明する。
折り曲げ部材503の後面には第2感知部材519が形成される。
第2感知部材519は折り曲げ部材503の後面から後側に延長されて左側に折り曲げられた形状である。
第2感知部材519は平面上の形状が概略「┐」の形状である。
第2感知部材519の左側端は上側に一部折り曲げられている。
第2感知部材519はモーター610の作動でメインギア630が回転する時、メインギア630に形成された第1係止部633と第2係止部635に押圧されてロッキングプレート500を移動させる役割をする。
第2感知部材519は折り曲げ部材503の後面から後側に延長された部分の左右の幅が左側に折り曲げられた部分の前後の幅より大きい。
第2感知部材519には左側に折り曲げられた部分の後面の中央付近に第2感知部521が設置されている。
第2感知部521はPCB900上の第2感知部521と対応する位置に水平に設置された第3センサ905および第4センサ907により水平移動が感知されて、正確にドア(図示されず)のロックおよびロック解除を感知できるようにする。
ここで第2感知部521は磁石などであり得る。
ロッキングプレート500は左右にスライディングしてフック450を回動させる役割をする。
ロッキングプレート500のスライディング、すなわち、左右直線運動によって第1フック450aと第2フック450bは回動される。
回動された第1フック450aと第2フック450bはそれぞれ第1係止段405aと第2係止段405bに係止されるか離脱してメインロック部材300とサブロック部材400が共にスライディングされるようにするかサブロック部材400だけがスライディングされるようにする。
すなわち、ロッキングプレート500の左右直線運動によりドア(図示されず)のロック状態またはロック解除状態となるのである。
ロッキングプレート500の左右直線運動は自動で行うこともできるが、手動で行うこともできる。
駆動部600はモーター610と、モーター610により回転するサブギア620と、サブギア620に噛み合わされて回転するメインギア630を含む。
駆動部600は第1ハウジング110の後方側に配置される。
駆動部600は第1ハウジング110と第3ハウジング150の間の内部に配置される。
モーター610はPCB900の信号を受けて駆動力を発生させるか駆動力の発生を止めることができるようにモーターケース640の内部に装着されてPCB900と連結される。
モーター610の回転軸611にはウォーム613が設置されている。
モーター610の回転軸611に設置されたウォーム613にはサブギア620が噛み合わされる。
サブギア620はモーター610の駆動力の伝達を受けて回転する。
サブギア620にはメインギア630が噛み合わされる。
メインギア630にはモーター610の駆動力がサブギア620を経て伝達される。
メインギア630の前面にはラッチ200を回転させる係止部631が形成され、メインギア630の後面にはロッキングプレート500をスライディングさせる第1係止部633および第2係止部635が形成される。
また、メインギア630の後面には周りに沿って一定間隔で形成される放射状の第2リブ637が形成される。
第2リブ637はメインギア630の耐久性を高める。
係止部631はドア(図示されず)を閉めるとき、ドア(図示されず)が完全に閉まらないモーター610の駆動力によってラッチ200を回転させてラッチ200をメインロック部材300に拘束させる役割をする。
第1係止部633および第2係止部635はメインギア630の後面で後方側に突出している。
第1係止部633および第2係止部635は互いに離隔している。
第1係止部633および第2係止部635はメインギア630の回転により第2感知部材519の左側端の上側に一部折り曲げられた部分を押圧してロッキングプレート500を左側または右側にスライディングさせる役割をする。
第1係止部633は第2係止部635に比べて大きさが小さい。
第1係止部633と第2係止部635はロッキングプレート500を互いに反対方向に移動させる。
第2係止部635にはPCB900にあるセンサによって第2係止部635の位置感知を可能にする磁石部材636が設置されてモーター610の作動で第1係止部633と第2係止部635が回転した後、再び元の位置(基本位置)に復帰させることができる。
ラッチ200を利用したドア(図示されず)の開放および閉鎖とロッキングプレート500を利用したドア(図示されず)のロックおよびロック解除が一つの駆動部600によって可能であるため構造が単純であり、コンパクトに構成することができ、製造原価を節減することができる。
モーターケース640にはモーター610が収容される空間であるモーター設置部643が形成されている。
モーターケース640にはモーター610とPCB900を連結する部材が装着され得る。
モーターケース640の後方側の中央付近と右側端にはそれぞれ二つのモーターケースフック641が上下に形成される。
モーターケース640はモーターケースフック641によりワンタッチで第3ハウジング150に容易に組み立てることができる。
また、モーターケース640にはモーター610のウォーム613およびウォーム613に噛み合わされるサブギア620の一部分を保護する保護部645が形成されてウォーム613とサブギア620の噛み合い部分に対する安全性を高め、作動の妨害を受けないようにする。
チャイルドロックカバー700はサブロック部材400の上部に設置される。
より具体的には、チャイルドロックカバー700は第1サブロック部材400aの上部に配置される。
チャイルドロックカバー700は両側面にそれぞれ「一」字状の段701が形成され、第1ハウジング110のチャイルドロックカバー装着溝122内にスライディングされて装着される。
チャイルドロックカバー700の正面の形状とチャイルドロックカバー装着溝122の正面の形状は同一である。
チャイルドロックカバー700の内部には空間が形成されている。
チャイルドロックカバー700の前面には円形孔703と、円形孔703の左側から下側に丸くなるように形成される円弧形長孔705が形成される。
円弧形長孔705の両端部側には幅方向の両側にそれぞれ係止片707が形成される。
チャイルドロックカバー700の内部空間にはチャイルドロック部材710が挿入される。
チャイルドロック部材710の前面上部には第1円形突出部711が形成され、第1円形突出部711の下部には第2円形突出部713が形成される。
また、チャイルドロック部材710の右側面には後方側に突出延長された支持段715が形成される。
支持段715は上下に長く形成される。
第1円形突出部711は第2円形突出部713に比べてその直径が大きい。
第1円形突出部711の前面には「一」字状の溝717が形成される。
「一」字状の溝717は手動で第1円形突出部711を回転させるためのものである。
第1円形突出部711はチャイルドロックカバー700の円形孔703に挿入され、第2円形突出部713はチャイルドロックカバー700の円弧形長孔705に挿入される。
チャイルドロック部材710は第1円形突出部711を軸にして回動可能であり、第2円形突出部713が円弧形長孔705内で移動可能な範囲だけ回動される。
第2円形突出部713は円弧形長孔705の両端側で係止片707により固定され得る。
第1フック450aはチャイルドロック部材710の回動によって第1係止段405aに係止されるか離脱することができる。
本発明のドアラッチシステムはドア(図示されず)ロック状態でドアレバー(図示されず)を引っ張る途中にドアロック解除を実行しても、機能が絡む(ジャム/JAM)ことなくロック解除を実行することができる。
これを順に説明すると次のとおりである。
ロック状態にあるドア(図示されず)のドアレバー(図示されず)を引っ張る。
このとき、フック450はサブロック部材400に係止されておらず広がっている状態であるので、引っ張ったドアレバー(図示されず)につれてサブロック部材400がメインロック部材300に影響を及ぼさずにメインロック部材300の反対側にスライディングされる。
このような動作を実行するうちにキーやリモコンなどを利用してロック解除動作を実行すると広がっていたフック450がサブロック部材400に連結されるために内側に回動する。
しかし、ドアレバー(図示されず)を引っ張っている状態でフック450が回動するため、メインロック部材300と離隔していたサブロック部材400にはフック450が連結されずにメインロック部材300とサブロック部材400の間の離隔した空間にフック450が入る。
このとき、引っ張っていたドアレバー(図示されず)を離すとサブロック部材400がバネの弾性復原力によってメインロック部材300側に移動する。
フック450はサブロック部材400が近づく力によって持ち上げられ、以後、フック450の内側にサブロック部材400が入ってくることによってフック450がサブロック部材400に締結完了される。
本発明のドアラッチシステムは、ラッチ200の回転をPCB900に設置されたセンサで感知してドア(図示されず)の開放および閉鎖状態をルームランプ(図示されず)、インストルメントパネル(図示されず)などと連動してモニタリングすることができる。
これによって使用者はドア(図示されず)の開放および閉鎖状態を容易に認知することができる。
以下、前述した構成を有する本発明の第1実施例に係るドアラッチシステムの作動過程について説明する。
<ドア閉鎖>
図14〜図19に図示された通り、使用者がドア(図示されず)を閉めると車体に設置されたストライカー101がラッチ200を押圧してラッチ200が時計方向に回転する。
ラッチ200が時計方向に回転する途中でリミットスイッチ910を遮ることになるため、リミットスイッチ910はドア(図示されず)が閉まっていると感知して認知するが、モーター610はまだ作動しない。
ラッチ200がさらに時計方向に回転することによってラッチ200の外周面がメインロック部材300のロッキング突起320を押圧し、これによってメインロック部材300は右側に押される。
メインロック部材300が右側に押されることによって、第1センサ901はメインロック部材300の左側端部側に設置された第1感知部351が第1センサ901の感知位置から離脱したことを認知し、これに伴いPCB900がモーター610に信号を送ってモーター610を作動させる。
すなわち、モーター610はリミットスイッチ910と第1センサ901の感知をすべて満足しないと駆動しないのである。
このため、ドア(図示されず)が開いている場合、モーター610が作動するエラーを防止することができる。
モーター610の作動によりメインギア630の前面に設置された係止部631が時計方向に回転してラッチ200の突起215を時計方向側に押圧し、これによって、ラッチ200の外周面がロッキング突起320の上面を押圧してラッチ200の外周面とロッキング突起320の上面が互いに離脱する瞬間にラッチ200の第1面203がメインロック部材300のロッキング突起320の下面に係止されてドア(図示されず)が閉まることになる。
このとき、ラッチ200の第1面203がメインロック部材300のロッキング突起320の下面に係止される理由は、メインロック部材300のロッキング突起320が第1バネ803aと第2バネ803bの弾性力によって右側から左側にスライディングしてロック溝201内に位置することになるため、ラッチ200の第1面203に係止されるのである。
この後、モーター610はPCB900に設置されたセンサによって係止部631がロッキング位置(ドア閉鎖位置)まで回転したかの可否を判断し、係止部631がロッキング位置(ドア閉鎖位置)まで回転したことを感知すると、モーター610を作動させて係止部631を反時計方向に回転させてロッキング解除位置に復帰させた後、モーター610は作動を中止する。
もし、ドア(図示されず)を閉めている途中で安全問題などの非常事態が発生する場合、ドアレバー(図示されず)を引っ張ると右側に移動した第1感知部351を第2センサ903が感知することによってモーター610を逆回転させて係止部631をロッキング解除位置に送ってドア1が開くようにする。
<ドアロック>
ロック解除状態であるドア(図示されず)がキー/ロックボタン/ノブ/ドアアウトレバーセンサ/出発、車両速度などの臨界値による設定などでロック状態となる作動を説明する。
図20〜図22に図示された通り、ロック解除状態であるドア(図示されず)にキー/ロックボタン/ノブ/ドアアウトレバーセンサ/出発、車両速度などの臨界値による設定のうちいずれか一つでロック作動をすると、モーター610が作動してメインギア630を反時計方向に回転させる。
メインギア630が反時計方向に回転するとメインギア630の後面にある第2係止部635がロッキングプレート500を押圧してスライディングさせる。
このとき、ロッキングプレート500は右側に移動し、第1フック450aと第2フック450bはロッキングプレート500の傾斜面511に載って互いに広がり、第1フック450aと第2フック450bは第1サブロック部材400aと第2サブロック部材400bでそれぞれ離脱することでドア(図示されず)がロック状態となり、ドアレバー(図示されず)を引っ張るとメインロック部材300に力が伝達されない。
第2係止部635はロッキングプレート500の後方側に形成された第2感知部521を第3センサ905の感知位置から第4センサ907の感知位置に移動させるまでロッキングプレート500を押圧し、元の位置に復帰する。
<ドアロック解除>
ロック状態であるドア(図示されず)がキー/ロックボタン/ノブ/ドアアウトレバーセンサ/到着、車両速度などの臨界値による設定などでロック解除状態となる作動を説明する。
図23〜図25に図示された通り、ロック状態であるドア(図示されず)にキー/ロックボタン/ノブ/ドアアウトレバーセンサ/到着、車両速度などの臨界値による設定のうちいずれか一つでロック解除作動すると、モーター610が作動してメインギア630を時計方向に回転させる。
メインギア630が時計方向に回転するとメインギア630の後面にある第1係止部633がロッキングプレート500を押圧してスライディングさせる。
このとき、ロッキングプレート500は左側に移動し、第1フック450aと第2フック450bはロッキングプレート500の傾斜面511に載って互いに集まり、第1フック450aと第2フック450bは第1サブロック部材400aと第2サブロック部材400bでそれぞれ係止されることでドア(図示されず)がロック解除状態となり、ドアレバー(図示されず)を引っ張るとメインロック部材300に力が伝達される。
第1係止部633はロッキングプレート500の後方側に形成された第2感知部521を第4センサ907の感知位置から第3センサ905の感知位置に移動させるまでロッキングプレート500を押圧し、元の位置に復帰する。
<チャイルドロック部材を利用した内側ドアロック>
図26〜図28に図示された通り、第1フック450aは第1係止段405aに係止されており、第2フック450bは第2係止段405bに係止されているドア(図示されず)ロック解除状態である。
このとき、第1フック450aの上側部材459の上端側に形成された円形突起461はチャイルドロックカバー700の内部に位置している。
この場合、チャイルドロック部材710に形成された「一」字状の溝を回転させるとチャイルドロック部材710は円弧形長孔705に沿って回動し、これと共にチャイルドロック部材710に形成された支持段715が第1フック450aに形成された円形突起461を上側に持ち上げる。
このとき、円形突起461の下部は支持段715の上部に載せられて支持段715により支持される。
このような作動により、第1フック450aが第1係止段405aから離脱することによって第1サブロック部材400aがメインロック部材300とともにスライディングしなくなる。
すなわち、ドアインレバー(図示されず)を引っ張る場合、第1サブロック部材400aだけがスライディング可能であるため内側ドア(図示されず)がロック状態となるのである。
このようなロック状態はチャイルドロック部材710を下側に回動させないと解除されないため、予期せぬドア(図示されず)の開閉による子供および老弱者に対する事故を防止することができる。
また、チャイルドロック部材を利用した内側ドア(図示されず)ロック機能は車両の後方座席にのみあることが好ましい。
<ドアインレバーを利用した内側ドアロック解除>
図29〜図33に図示された通り、ドア(図示されず)がロック状態の時、ドアインレバー(図示されず)を一度引っ張ると第1サブロック部材400aが右側にスライディングされる。
このとき、第1サブロック部材400aの水平部407に形成された第1傾斜部409は右側にスライディングされるとともにマニュアルロック部材560の第2傾斜部563を押圧する。
マニュアルロック部材560は第1サブロック部材400aの第1傾斜部409に押圧されてガイド長孔517に沿って対角線方向に上ろうとするが、第1ハウジング110に形成されたガイド壁体125にマニュアルロック部材560が挿入されて前後移動のみ可能にガイドされているので、マニュアルロック部材560が第1サブロック部材400aの水平部407に押されるとロッキングプレート500が左側に移動する。
ロッキングプレート500が左側に移動するにしたがってロッキングプレート500のドアロック面509に位置していた第1フック450aと第2フック450bはロッキングプレート500の傾斜面511に沿って下りてきてドアロック解除面513に位置する。
この状態で引っ張ったドアインレバー(図示されず)を離すと第1サブロック部材400aが左側に移動して第1フック450aに係止され、これによってメインロック部材300とサブロック部材400を共にスライディングされるようにすることでドア(図示されず)がロック解除状態となる。
このとき、ドアインレバー(図示されず)をさらに一度引っ張るとメインロック部材300のロッキング突起320でラッチ200が離脱してドア(図示されず)が開くことになる。
<本発明の第2実施例>
本発明の第2実施例に係るドアラッチシステムを説明するにおいて、本発明の第1実施例に係るドアラッチシステムと同一または類似の構成については同じ符号を使って、詳細な説明および図示を省略する。
図34〜図40に図示された通り、本発明の第2実施例に係るドアラッチシステムはラッチ200により回動してメインロック部材300’をスライディングさせる回動部材370をさらに含む。
メインロック部材300’は本体310’だけが本発明の第1実施例と異なる形状に形成されるので本体310’についてのみ説明し、他の構成については説明を省略する。
本体310’はメインロック部材300’の右側の部分をなす。
本体310’は第1段差部311’と第2段差部313’で構成される。
第1段差部311’は本体310’の上部をなし、第2段差部313’は本体310’の下部をなす。
第1段差部311’の前方には後述する回動部材370が配置される回動部材装着溝315’が形成される。
第2段差部313’は第1段差部311’の下部に形成される。
第2段差部313’は第1段差部311’に比べて前方側に突出している。
第2段差部313’の上部には後述する回動部材370の一部分が挿入される回動部材挿入溝317’が形成される。
回動部材挿入溝317’は回動部材装着溝315’と連通するように形成される。
回動部材挿入溝317’は前方と上部が開放されている。
回動部材挿入溝317’の前方は第2ハウジング130の設置で閉鎖される。
回動部材挿入溝317’を形成する左側面と右側面は左側から右側に行くほど高くなる傾斜を有する。
回動部材挿入溝317’を形成する左側面は回動部材挿入溝317’を形成する右側面より傾斜の長さが短い。
回動部材挿入溝317’を形成する下面は左側から右側に行くほど低くなる傾斜を有する。
回動部材挿入溝317’は左側から右側に行くほど溝の上下の深さが深くなる。
第2段差部313’の左側部は支持突起330’で形成されている。
支持突起330’の下部面は水平に形成され、支持突起330’の上部面は左側から右側に行くほど高くなるように傾斜して形成される。
支持突起330’はラッチ200が後述する回動部材370に係止される時にラッチ200の外周面の一部を支持することができる。
回動部材370はメインロック部材300’の第1段差部311’の前方側に形成された回動部材装着溝315’に配置される。
回動部材370は第1ハウジング110の前方側に設置され、回動軸380により回動可能に設置される。
回動軸380は回動部材370の上部を貫通して設置される。
回動軸380はリベットであることが好ましい。
回動部材370は回動軸380を基準として時計方向または反時計方向に回動可能である。
回動部材370と回動軸380は回動バネ390に連結される。
回動バネ390は回動部材370に力を加えて反時計方向に押してから離す場合、回動部材370を時計方向に回動させる弾性力を付与して元の位置に復帰させる役割をする。
回動部材370はロック部371と挿入突起373で構成される。
ロック部371は左側下部が左側に突出しており、右側は平らに形成される。
ロック部371の下部にはドアが閉まるときにラッチ200の終端の一部(第1面203)が挿入されるラッチ挿入溝が形成される。前記ラッチ挿入溝は下部が開放されるように形成される。
ロック部371はラッチ200の位置を拘束する役割をする。
ロック部371の下面の右側には下側に突出した挿入突起373が形成される。
挿入突起373は回動部材挿入溝317’内に位置する。
挿入突起373は回動部材370の回動によりメインロック部材300’を左右方向にスライディングさせる役割をする。
挿入突起373の左右の幅は回動部材挿入溝317’の左右の幅より狭く形成されることが好ましい。
回動部材370はラッチ200により回動されてメインロック部材300’をスライディングさせることによって、ドアが閉まる動作を使用者にさらにソフトに感じさせることができ、ドアラッチシステムの強度を高めてくれる。
<ドア閉鎖>
図35〜図40に図示された通り、使用者がドア(図示されず)を閉めると車体に設置されたストライカー101がラッチ200を押圧してラッチ200が時計方向に回転する。
ラッチ200は時計方向に回転される途中でリミットスイッチ910を遮ることになるため、リミットスイッチ910はドア(図示されず)が閉まっていると感知して認知するが、モーター610はまだ作動しない。
ラッチ200が時計方向にさらに回転するようになり、ラッチ200の外周面が回動部材370のロック部371を押圧して回動部材370が反時計方向に回転し、回動部材370の挿入突起373が回動部材挿入溝317’を形成する右側面を押圧してメインロック部材300’は右側に押される。
メインロック部材300’が右側に押されるにしたがって第1センサ901はメインロック部材300’の左側端部側に設置された第1感知部351が第1センサ901の感知位置から離脱したことを認知し、これに伴いPCB900がモーター610に信号を送ってモーター610を作動させる。
すなわち、モーター610はリミットスイッチ910と第1センサ901の感知をすべて満足しないと駆動しないのである。
このため、ドア(図示されず)が開いている場合、モーター610が作動するエラーを防止することができる。
モーター610の作動によりメインギア630の前面に設置された係止部631が時計方向に回転してラッチ200の突起215を時計方向側に押圧し、これに伴い、ラッチ200の外周面がロック部371の上面を押圧してラッチ200の外周面とロック部371の上面が互いに離脱する瞬間にラッチ200の第1面203が回動部材370のロック部371の下面に係止されてドア(図示されず)が閉まる。
このとき、ラッチ200の第1面203が回動部材370のロック部371の下面に係止される理由は、回動部材370のロック部371が回動バネ390の弾性力によって時計方向に回転してロック溝201内に位置することになるため、ラッチ200の第1面203に係止されるのである。
この後、モーター610はPCB900に設置されたセンサによって係止部631がロッキング位置(ドア閉鎖位置)まで回転したかの可否を判断し、係止部631がロッキング位置(ドア閉鎖位置)まで回転したことを感知するとモーター610を作動させて係止部631を反時計方向に回転させてロッキング解除位置に復帰させた後、モーター610は作動を中止する。
もし、ドア(図示されず)を閉めている途中で安全問題などの非常事態が発生する場合、ドアレバー(図示されず)を引っ張ると右側に移動した第1感知部351を第2センサ903が感知することによりモーター610を逆回転させて係止部631をロッキング解除位置に送ってドアを開けるようにする。
<本発明の第3実施例>
図41〜図72に図示された通り、第3実施例のドアラッチシステム5は、ハウジング4100と、前記ハウジング4100に回動可能に設置されるラッチ4200と、前記ハウジング4100にスライディング可能に設置されて前記ラッチ4200をロッキングさせるメインロック部材4300と、前記ラッチ4200を回動させるための駆動部4600を含み、前記駆動部4600はメインギア4630を含むものの、前記メインギア4630は外周面の一部にギアの歯4638が形成されたギア部4632と前記外周面の残りの一部に非ギア部4643が形成されることを特徴とする。
図41〜図44に図示された通り、ハウジング4100は第1ハウジング4110と、第1ハウジング4110の前方に配置される第2ハウジング4130と、第1ハウジング4110の後方に配置される第3ハウジング4150を含む。
ハウジング4100の上部および前方には車体に連結されたストライカー4101が挿入されるストライカー挿入溝4105が形成される。
したがって、ストライカー挿入溝4105は第1ハウジング4110と第2ハウジング4130に形成される。
図45に図示された通り、第1ハウジング4110はブロック状に形成され、前面に以下で記述されるラッチ4200が装着されるラッチ装着溝4111と、以下で記述されるメインロック部材4300とサブロック部材4400が装着されるロック部材装着溝4112が形成される。
ラッチ装着溝4111の前方および上部は開放されるように形成されてストライカー挿入溝4105と連通する。
さらに、第1ハウジング4110の前方にはバネ挿入溝4113が形成される。
バネ挿入溝4113はラッチ装着溝4111の後方に配置されてラッチ装着溝4111に連通する。以下で記述される第1復帰バネ4250の一端は第1ハウジング4110のバネ挿入溝4113に固定されて他端はラッチ4200とともに回転できるようにバネ挿入部4213に挿入される。
第1ハウジング4110にはラッチ装着溝4111に連通するように軸貫通孔4114が前後方向に貫通して形成される。
第1ハウジング4110にはラッチ装着溝4111に連通するように以下で記述される第6センサ4910が挿入される第6センサ挿入孔4129が前後方向に貫通して形成される。第6センサ挿入孔4129はストライカー挿入溝4105の下部に配置される。
第1ハウジング4110にはバネ挿入溝4113およびラッチ装着溝4111に連通するように左側に係止部ガイド溝4115が前後方向に貫通して形成される。
係止部ガイド溝4115は円弧状に形成される。
ロック部材装着溝4112はラッチ装着溝4111に連通するように左右方向に形成される。
ロック部材装着溝4112はラッチ装着溝4111より後方に深く形成される。
ロック部材装着溝4112はメインロック部材4300とサブロック部材4400が左右にスライディングできるようにメインロック部材4300とサブロック部材4400の長さの和より左右方向に長く形成される。
第1ハウジング4110はロック部材装着溝4112でサブロック部材4400が装着される部分の後方は開放されるように形成されて以下で記述するフック4450のガイドバー4457a、4457bが挿入される。
第1ハウジング4110の前方にはロック部材装着溝4112に連通するように左右方向にロッドガイド溝4116が形成される。
ロッドガイド溝4116はラッチ装着溝4111の下部に配置される。
第1ハウジング4110の前方にはロック部材装着溝4112およびロッドガイド溝4116に連通するように左右方向に第1感知部材挿入溝4128が形成される。
第1感知部材挿入溝4128はロック部材装着溝4112の左側下部に配置される。
第1感知部材挿入溝4128は下部および後方が開放されるように形成される。
第1ハウジング4110の前方右側には第1壁4117、第2壁4118、第3壁4119および第4壁4121が上側から下側に順に配置される。第1壁4117、第2壁4118、第3壁4119および第4壁4121はロック部材装着溝4112の右側に配置される。第1壁4117、第2壁4118、第3壁4119および第4壁4121は上下方向に互いに離隔するように配置される。
第1壁4117と第2壁4118の間の第1離隔空間を通じてドアインレバーに連結されるドアインレバー連結部4800aが貫通する。
第2壁4118と第3壁4119の間の第2離隔空間を通じて以下で記述される水平部4407が挿入される。
第3壁4119と第4壁4121の間の第3離隔空間を通じてドアアウトレバーに連結されるドアアウトレバー連結部4800bが貫通する。
また、第1壁4117と第2壁4118の間には前記第1離隔空間に連通するように第1バネ4803aが装着される第1バネ装着溝が形成される。
また、第3壁4119と第4壁4121の間には前記第3離隔空間に連通するように第2バネ4803bが装着される第2バネ装着溝が形成される。
第1ハウジング4110の前方には以下で記述されるチャイルドロック部材4700が装着されるチャイルドロック部材装着溝4122がロック部材装着溝4112に連通するように形成される。
チャイルドロック部材装着溝4122はロック部材装着溝4112の上部に配置される。
第1ハウジング4110下部および上部にはラッチ装着溝4111に連通するようにバンパー部材4360がそれぞれ挿入されるバンパー部材挿入溝4123が形成される。
バンパー部材挿入溝4123はバンパー部材4360の高さより低く形成される。
下部に配置されるバンパー部材4360は、ラッチ4200がメインロック部材4300によりロッキング状態にある時にラッチ4200を支持して隙間が発生しないようにし、上部に配置されるバンパー部材4360はラッチ4200がメインロック部材4300との係止が解除されて第1復帰バネ4250の弾性力によって反時計方向に回転する時にラッチ4200を支持してラッチ4200が一定の角度以内でのみ回転するようにする役割をする。
第1ハウジング4110の上面には凹部4124が形成される。
第1ハウジング4110の後面の右側下部にはガイド壁体4125が後方に突出して形成される。ガイド壁体4125の上部および下部には締結突起4561を前後方向にガイドする締結突起前後ガイド長孔が形成される。
ガイド壁体4125には後述するマニュアルロック部材4560が挿入される。ガイド壁体4125はマニュアルロック部材4560をガイド長孔4517と共にガイドする。
第1ハウジング4110の上面または側面に第3ハウジング4150との締結のためのロックフック係止部4126が形成される。
第1ハウジング4110の後面の下部には第1キーコネクト設置部4127が上部および下部が開放されるように形成される。
第1ハウジング4110の後面には係止部ガイド溝4115および軸貫通孔4114に連通するように以下で記述されるメインギア4630が装着されるメインギア装着溝が形成される。第1ハウジング4110の後面には前記メインギア装着溝下部に以下で記述されるロッキングプレート4500が装着されるロッキングプレート装着溝が左右方向に長く形成される。前記ロッキングプレート装着溝は前記メインギア装着溝に連通するように形成される。第1ハウジング4110の後面には前記メインギア装着溝の右側に以下で記述されるサブギア4620が装着されるサブギア装着溝が形成され、前記サブギア装着溝は前記メインギア装着溝に連通する。第1ハウジング4110の後面には前記サブギア装着溝の右側にモーター4610の前方が装着される第1モーター装着溝が形成される。前記第1モーター装着溝は前記サブギア装着溝に連通するように形成される。第1ハウジング4110の後面には前記ロッキングプレート装着溝の下部に以下で記述されるPCB4900の前方が挿入される第1PCB挿入溝が形成される。前記第1PCB挿入溝は第1感知部材挿入溝4128に連通するように形成される。
図46に図示された通り、第2ハウジング4130は垂直の板状の垂直部材4131と、垂直部材4131の上端から後方側に折り曲げられた水平部材4132で構成される。
垂直部材4131にはラッチ回動軸4230が挿入される軸挿入孔が前後方向に貫通して形成される。
垂直部材4131には前記軸挿入孔周りに前方から後方に陥没して第1突出部4135と第2突出部4136が形成される。第1突出部4135と第2突出部4136は垂直部材4131の後面他の部分より後方に突出する。第1突出部4135はラッチ4200の前面に接触する。したがって、組立時にラッチ4200は前後方向に流動されないとともにラッチ4200と第2ハウジング4130の間の摩擦を最小化することができる。すなわち、第2ハウジング4130の後面には後方に突出した部分が形成されて第2ハウジング4130に対して回転する部材との摩擦を最小化させることができる。第1突出部4135はストライカー挿入溝4105の右側に沿って屈曲して形成される。第2突出部4136は前記軸挿入孔周りに円弧状に形成されてラッチ4200が回転する時にラッチ4200より前方に突出した第1復帰バネ4250の他端をガイドするガイド役割をする。また、第3ハウジング4150の前面にも前方に突出した部分が形成されて第3ハウジング4150に対して回転する部材(メインギア)との摩擦を最小化させることができる。
また、垂直部材4131には右側に以下で記述されるチャイルドロッキング作動突起4710が挿入される作動突起長孔4134が前後方向に貫通して形成される。作動突起長孔4134はチャイルドロッキング作動突起4710の左右の幅より左右方向に長く形成される。
垂直部材4131は第1ハウジング4110の前面にボルト4133などを通して設置され、水平部材4132は第1ハウジング4110の上面に形成された凹部4124上に配置される。
垂直部材4131と水平部材4132にかけてストライカー挿入溝4105が形成される。
図47に図示された通り、第3ハウジング4150は内部に空間が形成された四角筒状である。
第3ハウジング4150の内部にはPCB4900の後方が挿入される第2PCB挿入溝4154が形成される。第3ハウジング4150の内部にはモーター4610の後方が装着される第2モーター装着溝4151が形成される。第3ハウジング4150の内部には以下で記述される第5センサ4911が装着される第5センサ装着溝4156が形成される。
第3ハウジング4150の上部と両側にはロックフック4153が形成される。
それぞれのロックフック4153は第1ハウジング4110に形成された三個のロックフック係止部4126のうちそれぞれの位置に対応するロックフック係止部4126と締結される。これによって第1ハウジング4110と第3ハウジング4150が結合される。
第3ハウジング4150の下部には第2キーコネクト設置部4152が形成される。
第1ハウジング4110の第1キーコネクト設置部4127と第2キーコネクト設置部4152には後述するキーコネクト4550が設置される。
第3ハウジング4150の後面には左側に左右方向に陥没した陥没部4155が形成される。
図44に図示された通り、PCB4900は第1PCB挿入溝と第2PCB挿入溝4154に挿入されてハウジング4100に設置される。PCB4900はハウジング4100内部の下部に水平に配置される。
図42に図示された通り、PCB4900には第1センサ4901、第2センサ4903、第3センサ4905、第4センサ4907が設置される。第1センサ4901、第2センサ4903、第3センサ4905、第4センサ4907は磁石を感知するセンサで具備される。
第1センサ4901と第2センサ4903は左右方向に同一線上に配置され、第3センサ4905と第4センサ4907は左右方向に同一線上に配置される。前方から見た時に第1センサ4901は第2センサ4903の左側に配置される。前方から見た時に第3センサ4905は第4センサ4907の左側に配置される。
第1センサ4901と第2センサ4903はメインロック部材4300に形成された第1感知部4351の動きを感知してドア1の開放と閉鎖に関与するセンサである。
第3センサ4905と第4センサ4907はロッキングプレート4500に形成された第2感知部4521の動きを感知してドア1のロックとロック解除に関与するセンサである。また、第3センサ4905はドア1の閉鎖にも関与する。
また、図43および図44に図示された通り、PCB4900には第5センサ4911と第6センサ4910が連結される。第5センサ4911と第6センサ4910はリミットスイッチで具備され得る。
第5センサ4911は第1ハウジング4110と第3ハウジング4150の間に配置される。詳細には、第5センサ4911は係止部ガイド溝4115に近接するように配置される。
第5センサ4911はメインギア4630が再び元の位置(基本位置)に復帰したかどうかを確認する役割をする。
第6センサ4910はラッチ4200がストライカー4101により押圧されて回転しているかどうかを感知する。
図48に図示された通り、ラッチ4200はラッチ装着溝4111の内部に配置されるように第1ハウジング4110に設置される。
ラッチ4200は軸貫通孔4114に挿入されるラッチ回動軸4230を通じて第1ハウジング4110に回動可能に設置される。
ラッチ4200は板状に形成される。
ラッチ4200の外周面にはロック溝4201が形成される。
ロック溝4201は内側から外側に行くほど幅が広くなる。
ロック溝4201は平らに形成される第1面4203と、第1面4203の左側端から延長されて傾斜して形成される第2面4205と、第2面4205の左側端から延長されて円弧状に形成されてストライカー4101を囲むように形成される第3面4207と、第3面4207の上部の右側端から延長される第4面4209と、第4面4209の右側端から延長されて傾斜して形成される第5面4211により囲まれる。
ロック溝4201は前後に貫通され、外側端部側が開放されるように形成される。
ラッチ4200にはロック溝4201の右側に補助ロック溝4202が形成される。補助ロック溝4202はロック溝4201と類似する形状で形成されるもののロック溝4201より深さが浅く形成される。
ラッチ4200外周面にはバネ挿入部4213が形成される。
ラッチ4200には左側外周面に突起4215が外側に突出して形成される。
突起4215は係止部ガイド溝4115の前方に配置される。
ラッチ4200のロッキング時に回転する方向(時計方向)に沿ってロック溝4201、補助ロック溝4202、突起4215が順次配置される。
ロッキング解除時にラッチ4200が自動に復帰するように第1復帰バネ4250が具備される。
第1復帰バネ4250はバネ挿入溝4113に挿入される。
第1復帰バネ4250の一端は第1ハウジング4110のバネ挿入溝4113に挿入されて固定され、他端はバネ挿入部4213に挿入される。
したがって、ラッチ4200が回転する時、第1復帰バネ4250の他端はラッチ4200とともに回転することができる。
メインロック部材4300は第1ハウジング4110に形成されたロック部材装着溝4112内にスライディング可能に設置される。
メインロック部材4300は第1ハウジング4110に設置されてラッチ4200をロッキングさせる。
メインロック部材4300は本体4310と、ロッキング突起4320と、水平バー4340と、第1感知部材4350で構成される。メインロック部材4300は本体4310と、ロッキング突起4320と、水平バー4340と、第1感知部材4350が一体に形成される。
本体4310の後面には第1フック軸4311aと第2フック軸4311bが後方側に突出してそれぞれ形成される。第1フック軸4311aは第2フック軸4311bの上部に離隔するように配置される。
第1フック軸4311aと第2フック軸4311bの間には分割板4313が水平に形成される。
分割板4313は四角板状であって、本体4310の後面を上下に分割する。
分割板4313の右側端部側にはフック装着壁4315が形成される。
フック装着壁4315の上部および下部は右側から左側に行くほど上下の幅が狭くなるように傾斜が形成される。第1フック4450aと第2フック4450bはフック装着壁4315の上下部にそれぞれ装着される。
フック装着壁4315の左側には第1リブ4317が形成されてメインロック部材4300の耐久性を高めてくれる。また、第1リブ4317が第2復帰バネ4460を押圧して第2復帰バネ4460が浮くことなくメインロック部材4300に装着されるようにする。
図50に図示された通り、フック4450は第1フック4450aと第2フック4450bを含む。
このような、第1フック4450aと第2フック4450bは選択的にメインロック部材4300と後述するサブロック部材4400を共にスライディングさせるかサブロック部材4400だけをスライディングさせるために設置される連結手段である。
第1フック4450aと第2フック4450bの左側には第1孔4451aと第2孔4451bが前後方向に貫通して形成される。
第1フック軸4311aと第2フック軸4311bには第1フック4450aの第1孔4451aと第2フック4450bの第2孔4451bがそれぞれ挿入される。したがって、第1フック4450aと第2フック4450bがそれぞれメインロック部材4300の本体4310の後面に回動可能に設置される。
第1フック4450aと第2フック4450bは上下に離隔して設置され、水平の線を基準として互いに対称となるように配置される。
第1フック4450aには下側に突出した第1鉤4455aが形成され、第2フック4450bには上側に突出した第2鉤4455bが形成される。
第1鉤4455aは後述する第1サブロック部材4400aに形成された第1係止段4405aに係止されるか離脱することができ、第2鉤4455bは後述する第2サブロック部材4400bに形成された第2係止段4405bに係止されるか離脱することができる。
第1フック4450aには第1孔4451aと第1鉤4455aの間に第1バネ設置孔4453aが前後方向に貫通して形成される。第2フック4450bには第2孔4451bと第2鉤4455bの間に第2バネ設置孔4453bが前後方向に貫通して形成される。
第1フック4450aと第2フック4450bには第1フック4450aと第2フック4450bを元の位置に復帰させる第2復帰バネ4460が設置される。第2復帰バネ4460は両端の間が円弧状に屈曲して形成され、詳細には中間部分が「C」字状に形成される。第2復帰バネ4460の両終端は前方に折り曲げられて前方に突出して形成される。
第2復帰バネ4460の一端は第1フック4450aの第1バネ設置孔4453aに設置され、他端は第2フック4450bの第2バネ設置孔4453bに設置される。第2復帰バネ4460の両端の間はメインロック部材4300の第1リブ4317に係止される。
また、第2復帰バネ4460の一側は第1フック4450aの後面に形成された第1バネ設置溝4454aに挿入され、他方は第2フック4450bの後面に形成された第2バネ設置溝(図示されず)に挿入される。これによって第2復帰バネ4460と第1フック4450aおよび第2フック4450bが円滑に連動されて移動することができ、第2復帰バネ4460が第1フック4450aおよび第2フック4450bから容易に離脱しない。
これに伴い、第1フック4450aおよび第2フック4450bに力を加えて第1フック4450aと第2フック4450bの間の間隙が広がるように回動させた後、第1フック4450aと第2フック4450bに加える力を除去すると第2復帰バネ4460の弾性復原力によって第1フック4450aおよび第2フック4450bは反対方向に回動して元の状態に復帰する。
すなわち、第2復帰バネ4460の弾性復原力は第1フック4450aと第2フック4450bの間の間隙が狭くなる方向に作用しているのである。
第1鉤4455aの後面には後方側に突出して長く延長される第1ガイドバー4457aが形成され、第2鉤4455bの後面には後方側に突出して長く延長される第2ガイドバー4457bが形成される。
第1ガイドバー4457aと第2ガイドバー4457bは後述するロッキングプレート4500に形成された傾斜面4511の案内を受けて第1フック4450aと第2フック4450bがそれぞれ回動されるようにする。
第1フック4450aの右側上面には上側に突出して長く延長される上側部材4459が形成され、上側部材4459の前面端部側には前方側に突出した円形突起4461が形成される。
上側部材4459と円形突起4461は後述するチャイルドロック部材4700と第1フック4450a間の連動のために形成される。
メインロック部材4300の本体4310の左側上部にはロッキング突起4320が形成される。
ロッキング突起4320はラッチ4200の第1面4203に係止されてラッチ4200をロッキングさせる役割をする。
ロッキング突起4320の下部面は水平に形成され、ロッキング突起4320の上部面は左側から右側に行くほど高くなるように傾斜して形成される。
ロッキング突起4320の下部面と上部面が接する地点は丸くなるように形成される。
ロッキング突起4320の下部面の端部側はラッチ4200の第1面4203に対応する形状であることが好ましい。
本体4310の左側にはロッキング突起4320の下部に傾斜面4330が形成される。傾斜面4330は左側から右側に行くほど高さが高くなるように傾斜して形成される。
傾斜面4330はロッキング突起4320の上部面に比べて傾斜が急に形成される。
傾斜面4330によりラッチ4200がメインロック部材4300に対して回転する時に互いに干渉されることが防止される。
水平バー4340は本体4310の左側下部から左側に長く形成される。
水平バー4340はロッドガイド溝4116内でスライディングされてメインロック部材4300のスライディングをより安定的にできるようにする。
水平バー4340の右側端下部には第1感知部材4350が下へ突出して形成される。
第1感知部材4350の下面には磁石と同じ第1感知部4351が設置される。
第1感知部4351はPCB4900上の第1感知部4351と対応する位置に配置される第1センサ4901または第2センサ4903により感知される。制御部(図示されず)は、このような感知信号の伝達を受けて後述するモーター4610を制御する。
メインロック部材4300の右側にはサブロック部材4400が配置される。
図51に図示された通り、サブロック部材4400はメインロック部材4300と同様に第1ハウジング4110に形成されたロック部材装着溝4112内にスライディング可能に設置される。
サブロック部材4400にはドアレバー連結部4800が連結される。
サブロック部材4400はブロック形状からなる第1サブロック部材4400aと第2サブロック部材4400bを含む。
ドアレバー連結部4800はドアインレバー(図示されず)と連結されるドアインレバー連結部4800aおよびドアアウトレバー(図示されず)と連結されるドアアウトレバー連結部4800bを含む。ドアインレバー連結部4800aおよびドアアウトレバー連結部4800bはワイヤーで具備される。
第1サブロック部材4400aは第2サブロック部材4400bの上部に配置される。
第1サブロック部材4400aにはドアインレバー連結部4800aが連結される。
第1サブロック部材4400aは第1係止部材装着溝4401aと、第1係止段4405aと、水平部4407を含む。
第2サブロック部材4400bは第2係止部材装着溝4401bと、第2係止段4405bを含む。
第1係止部材装着溝4401aと第2係止部材装着溝4401bは前方側と右側が開放されている。
第1係止部材装着溝4401aの内部にはドアインレバー連結部4800aの終端に形成された第1係止部材4801aが装着される。
第1係止部材装着溝4401aの内部に位置したドアインレバー連結部4800aの第1係止部材4801aは第2ハウジング4130により前方側に離脱しない。
第2係止部材装着溝4401bの内部にはドアアウトレバー連結部4800bの終端に形成された第2係止部材4801bが装着される。
第2係止部材装着溝4401bの内部に位置したドアアウトレバー連結部4800bの第2係止部材4801bは第2ハウジング4130により前方側に離脱しない。
第1係止部材装着溝4401aの右側端にはドアインレバー連結部4800aが引き出される第1引き出し孔4403aが連通するように形成され、第1引き出し孔4403aは第1係止部材4801aの直径より小さく形成されるのでドアインレバー連結部4800aを右側に引っ張っても第1係止部材4801aが第1引き出し孔4403aに抜け出されない。
したがって、第1サブロック部材4400aはドアインレバー連結部4800aを右側に引っ張るにつれて右側にスライディングされる。
第2係止部材装着溝4401bの右側端にはドアアウトレバー連結部4800bが引き出される第2引き出し孔4403bが連通するように形成され、第2引き出し孔4403bは第2係止部材4801bの直径より小さく形成されるのでドアアウトレバー連結部4800bを右側に引っ張っても第2係止部材4801bが第2引き出し孔4403bに抜け出されない。
したがって、第2サブロック部材4400bはドアアウトレバー連結部4800bを右側に引っ張るにつれて右側にスライディングされる。
ドアインレバー連結部4800aには第1係止部材4801aに近接するように第1バネ4803aが挿入される。
第1バネ4803aは第1サブロック部材4400aの右側端と第1ハウジング4110の第1、第2壁4117、4118の間に配置される。第1バネ4803aは外部力によって右側でスライディングさせた第1サブロック部材4400aを外部力が除去された時に第1バネ4803aの弾性復原力によって左側にスライディングさせて本来の位置に復帰させる役割をする。
ドアアウトレバー連結部4800bには第2バネ4803bが挿入される。
第2バネ4803bは第2サブロック部材4400bの右側端と第1ハウジング4110の第3壁4119および第4壁4121の間に配置される。第2バネ4803bは外部力によって右側でスライディングさせた第2サブロック部材4400bを外部力が除去された時に第2バネ4803bの弾性復原力によって左側にスライディングさせて本来の位置に復帰させる役割をする。
第1サブロック部材4400aの後方側には第1係止段4405aが形成され、第2サブロック部材4400bの後方側には第2係止段4405bが形成される。
第1係止段4405aは右側面が平面で形成され、左側面が丸くなるように形成され、下側から上側に行くほど左右の幅がだんだん狭くなる。
第2係止段4405bは右側面が平面で形成され、左側面が丸くなるように形成され、下側から上側に行くほど左右の幅がだんだん広くなる。
第1係止段4405aと第2係止段4405bは水平面を基準として互いに対称となる形状である。
第1係止段4405aには第1フック4450aの第1鉤4455aが係止されるか離脱することができ、第2係止段4405bには第2フック4450bの第2鉤4455bが係止されるか離脱することができる。
第1フック4450a、第2フック4450b、第1係止段4405aおよび第2係止段4405bはメインロック部材4300とサブロック部材4400が共にスライディングされるようにするかサブロック部材4400だけがスライディングされるようにする連結手段である。
第1係止段4405aに第1フック4450aが係止されており、第2係止段4405bに第2フック4450bが係止されている状態の時、ドアインレバー(図示されず)またはドアアウトレバー(図示されず)を引っ張るとメインロック部材4300とサブロック部材4400は左側に一緒にスライディングされる。
すなわち、このような状態はドア1のロック解除状態である。
反対に、第1係止段4405aで第1フック4450aが離脱しており、第2係止段4405bで第2フック4450bが離脱している状態の時、ドアインレバー(図示されず)またはドアアウトレバー(図示されず)を引っ張るとメインロック部材4300は本来の位置にいて、サブロック部材4400だけが左側にスライディングされる。
すなわち、このような状態はドア1のロック状態である。
第1サブロック部材4400aは右側面の下部から外側である右側に延長される水平部4407を具備する。
水平部4407は右側面に第1傾斜部4409を含む。
水平部4407は第1ハウジング4110の第2壁4118と第3壁4119の間に位置して左右にスライディングされる。
第1傾斜部4409は後述するマニュアルロック部材4560の第2傾斜部4563と互いに接触する。
図52に図示された通り、ロッキングプレート4500は左右に長く形成される。
ロッキングプレート4500は第1ハウジング4110の後面側にスライディング可能に設置される。
ロッキングプレート4500はロック解除ケーブル連結部4501、ドアロック面4509、傾斜面4511、ドアロック解除面4513、マニュアルロック設置部4515および第2感知部材4519を含む。
ロック解除ケーブル連結部4501はロッキングプレート4500の最も左側に位置する。
ロック解除ケーブル連結部4501の左側端にはロック解除ケーブル4810が連結されてノブ(図示されず)などを作動させるとロック解除ケーブル4810が左側または右側に引っ張られてロッキングプレート4500が左側または右側に移動する。
ロッキングプレート4500はロック解除ケーブル連結部4501の右側下部に後方に突出して形成される折り曲げ部材4503が形成される。
折り曲げ部材4503は水平の板状である。
折り曲げ部材4503の下部には係止突起4506が下部に突出して形成される。
係止突起4506は円形突起であり、キーコネクト4550により手動でロッキングプレート4500をスライディングさせるためのものである。
キーコネクト4550は十字型の溝が形成されたヘッド4551と、前記ヘッド4551の直径より大きい直径の円板で一部分が切り欠かれたキーコネクト切開部4555を有する翼部4553と、翼部4553の中心から上側に突出した上部突起4557で構成される。
キーコネクト4550はハウジング4100の下部に回動可能に設置され、キーコネクト4550のキーコネクト切開部4555内には係止突起4506が位置する。
このとき、キーコネクト4550のヘッド4551をキーやドライバーなどの道具を利用して手動で回転させると駆動部4600を作動させなくてもロッキングプレート4500を左右にスライディングさせることができる。
より具体的には、キーコネクト4550のヘッド4551を回転させるとキーコネクト切開部4555内に位置する係止突起4506をキーコネクト切開部4555内の両側面が押すことになってロッキングプレート4500は左右に移動する。
すなわち、キーコネクト4550の回転運動によりロッキングプレート4500が直線運動する。
したがって、キーコネクト4550を利用すると手動でドア1をロック状態にさせるかロック解除状態にできるようになる。
ロッキングプレート4500は折り曲げ部材4503の右側にフック案内部4507が形成される。
フック案内部4507の最も左側には上下側にそれぞれドアロック面4509が位置し、フック案内部4507の中央には上下側にそれぞれ傾斜面4511が位置し、フック案内部4507の最も右側には上下側にそれぞれドアロック解除面4513が位置する。ドアロック面4509とドアロック解除面4513は水平に形成される。下部に配置されるドアロック面4509の左側には第1ストッパー突起4505が下へ突出して形成される。第1ストッパー突起4505はロッキングプレート4500がドアロック位置とドアロック解除位置にある時に第1ハウジング4110に形成された第1ストッパー溝4120に挿入され、ロッキングプレート4500がドアロック位置とドアロック解除位置で安定的に停止状態を維持する。
ドアロック面4509と傾斜面4511とドアロック解除面4513は連結されている。
上下側の傾斜面4511の間の幅は左側から右側に行くほど狭くなる。
フック案内部4507上面は第1フック4450aの第1ガイドバー4457aを案内し、フック案内部4507下面は第2フック4450bの第2ガイドバー4457bを案内する。
第1ガイドバー4457aと第2ガイドバー4457bが上下側のドアロック面4509にそれぞれ位置する場合には、第1フック4450aと第2フック4450bがそれぞれ第1サブロック部材4400aの第1係止段4405aと第2サブロック部材4400bの第2係止段4405bから離脱した状態であって、ドア1がロック状態である。
第1ガイドバー4457aと第2ガイドバー4457bが上下側傾斜面4511にそれぞれ位置する場合には第1フック4450aと第2フック4450bがそれぞれ第1サブロック部材4400aの第1係止段4405aと第2サブロック部材4400bの第2係止段4405b側に回動している状態やその反対状態である。
第1ガイドバー4457aと第2ガイドバー4457bが上下側のドアロック解除面4513にそれぞれ位置する場合には、第1フック4450aと第2フック4450bがそれぞれ第1サブロック部材4400aの第1係止段4405aと第2サブロック部材4400bの第2係止段4405bに係止された状態であって、ドア1がロック解除状態である。
このようにフック案内部4507はロッキングプレート4500の左右スライディングにより第1フック4450aおよび第2フック4450bを回動させてドア1をロック状態にさせるかドア1をロック解除状態にさせる役割をする。
ロッキングプレート4500はフック案内部4507の右側にマニュアルロック設置部4515が形成される。
マニュアルロック設置部4515は第1ハウジング4110の後面と第3ハウジング4150の前面の間に左右方向には移動可能だが前後方向に移動できないように配置される。
マニュアルロック設置部4515は正面から見る時、「匚」の形状であって、前後および右側が開放されている。
マニュアルロック設置部4515の内部にはガイド壁体4125が配置される。
マニュアルロック設置部4515の上面と下面には左側から右側に行くほど前方から遠くなるガイド長孔4517がそれぞれ形成されている。すなわち、ガイド長孔4517は斜線で形成される。
上下側のガイド長孔4517それぞれには後述されるマニュアルロック部材4560の締結突起4561が挿入される。締結突起4561はガイド長孔4517によりガイドされる。
マニュアルロック部材4560は直六面体の前面に突出した部分がある形状である。マニュアルロック部材4560はガイド壁体4125内部に配置される。
マニュアルロック部材4560の上下部には締結突起4561がそれぞれ上下部に突出して形成される。
マニュアルロック部材4560の前方には左側から右側に行くほど前後の幅が大きくなるように第2傾斜部4563が形成される。
第2傾斜部4563は第1サブロック部材4400aの水平部4407と接触する。
フック4450が係止段4405から離脱している場合、ドアインレバー(図示されず)を一度引っ張ると第1サブロック部材4400aに形成された水平部4407がマニュアルロック部材4560を後方に押圧する。これによってロッキングプレート4500が左側にスライディングされてフック4450が係止段4405に係止されるようにする。
これについは、以下の動作状態の説明で詳細に説明する。
ロッキングプレート4500は係止突起4506とフック案内部4507の間の下部に第2感知部材4519が下へ突出して形成される。さらに詳細には、第2感知部材4519は下部が後方に折り曲げられるように形成される。
第2感知部材4519には後方に折り曲げられた部分の下面に磁石と同じ第2感知部4521が設置されている。
第2感知部4521はPCB4900上の第2感知部4521と対応する位置に設置された第3センサ4905および第4センサ4907により感知される。このような第3センサ4905および第4センサ4907により感知された信号は車両の通知装置に伝達されて運転者はドア1のロックおよびロック解除状態を分かることができる。
また、ロッキングプレート4500の上部にはロック解除ケーブル連結部4501と係止突起4506の間にメインギア係止部4502が後方に突出して形成される。
モーター4610の作動でメインギア4630が回転する時、メインギア4630に形成された第1係止部4633と第2係止部4635にメインギア係止部4502は押圧される。したがって、ロッキングプレート4500は左側または右側に移動する。
メインギア4630が回転する時、ロッキングプレート4500の他の部分は係止されずにメインギア係止部4502だけが係止されるようにメインギア4630はメインギア係止部4502の上部に配置される。すなわち、ロッキングプレート4500でメインギア4630に近接した他の部分はメインギア4630より前方に配置され、メインギア4630が回転する時、ロッキングプレート4500の他の部分と干渉されない。
ロッキングプレート4500は左右にスライディングしてフック4450を回動させる役割をする。
ロッキングプレート4500のスライディング、すなわち、左右直線運動によって第1フック4450aと第2フック4450bは回動される。
回動された第1フック4450aと第2フック4450bはそれぞれ第1係止段4405aと第2係止段4405bに係止されるか離脱してメインロック部材4300とサブロック部材4400が共にスライディングされるようにするかサブロック部材4400だけがスライディングされるようにする。
すなわち、ロッキングプレート4500の左右直線運動によりドア1がロック状態またはロック解除状態となるのである。
ロッキングプレート4500の左右直線運動は自動で行うこともできるが、手動で行うこともできる。
図53に図示された通り、駆動部4600はモーター4610と、モーター4610により回転するサブギア4620と、サブギア4620に噛み合わされて回転するメインギア4630を含む。
駆動部4600は第1ハウジング4110の後面と第3ハウジング4150の前面に設置される。
駆動部4600は第1ハウジング4110の後面と第3ハウジング4150の前面の間に配置される。
モーター4610はPCB4900の信号を受けて駆動力を発生させるか駆動力の発生を止めることができるようにPCB4900と連結される。
モーター4610の回転軸4611にはウォーム4613が設置されている。
サブギア4620は直径が小さいギアと直径が大きいギアが同軸で連結されている。
サブギア4620の直径が大きいギアにはウォーム4613が噛み合わされる。
サブギア4620の直径が小さいギアにはメインギア4630が噛み合わされる。
メインギア4630はモーター4610の駆動力がサブギア4620を経て伝達される。
図54および図55に図示された通り、メインギア4630は外周面の一部にギアの歯4638が形成されたギア部4632と前記外周面の残りの一部にギアの歯4638が形成されない非ギア部4643が形成される。
ギア部4632はメインギア4630の右側一部にのみ形成される。
非ギア部4643はギア部4632ではないメインギア4630の残り部分に形成される。非ギア部4643はまっすぐであるか屈曲して形成される。
すなわち、メインギア4630はギアの歯4638がすべての周りに形成されるのではなく一部にのみ形成される。したがって、メインギア4630の耐久性は維持しながらも前後の厚さを減らすことができる。
ギア部4632は非ギア部4643より前後方向の厚さが厚く形成される。したがって、ギア部4632の耐久性を向上させることができる。
メインギア4630はプラスチック部4634とプラスチック部4634にインサートされる金属部4642を含む。メインギア4630は金属部4642がプラスチック部4634にインサートされて形成される。
プラスチック部4634は板状にされたプラスチック板部4645とプラスチック板部4645の外周面の一部に後方に突出して形成されるギア部4632を含む。
プラスチック板部4645は円板状に形成され、後面にインサート突起4637が後方に突出して形成される。インサート突起4637はラッチ回動軸4230が挿入される挿入孔4636の周囲に4個形成される。
プラスチック板部4645前面の左側下部にはラッチ4200を回転させる係止部4631が形成される。係止部4631はバーの形状に形成されて前方に突出して形成される。
係止部4631は使用者がドア1を閉める時、ドア1を完全に閉めなくてもドア1がある程度閉まるとモーター4610の駆動力によってラッチ4200を自動で回転させてラッチ4200をメインロック部材4300に拘束させる役割をする。
また、プラスチック板部4645外周面には係止部4631の後方に配置されるように第5センサ感知部4641が形成される。第5センサ感知部4641はメインギア4630が基本位置に復帰するとリミットスイッチで具備される第5センサ4911を押すように形成されている。したがって、メインギア4630がロッキングプレート4500を移動させるかラッチ4200を移動させるために回転した後、再び元の位置(基本位置)に復帰することができる。
プラスチック部4634の下部の一部は切開される。プラスチック部4634の切開された空間にはメインギア係止部4502が挿入される。これにより、プラスチック部4634の下部にはロッキングプレート4500をスライディングさせる第1係止部4633および第2係止部4635が形成される。第1係止部4633はギア部4632の下段に連続するように形成される。
第1係止部4633および第2係止部4635は互いに離隔している。
第1係止部4633および第2係止部4635はメインギア4630の回転によりメインギア係止部4502を押圧してロッキングプレート4500を左側または右側にスライディングさせる役割をする。
また、メインギア係止部4502は金属部4642の前方に配置される。
金属部4642は板状にされた板部4644と、前記板部4644の周りに前方に突出して形成される複数個の突出部4639を含む。
板部4644は円板状に形成される。板部4644の中央部分にはラッチ回動軸4230が挿入される挿入孔4636の周囲にインサート突起溝4646が形成される。インサート突起溝4646にはインサート突起4637が挿入される。
突出部4639はプラスチック部4634のギア部4632および係止部4631の内部に挿入される。したがって、ギア部4632および係止部4631の耐久性をさらに向上させることができる。
ギア部4632に挿入される突出部4639は複数個に分かれて形成され、係止部4631の内部に配置される突出部4639はギア部4632の内部の突出部4639より長さが長く形成される。
ラッチ4200を利用したドア1の開放および閉鎖とロッキングプレート4500を利用したドア1のロックおよびロック解除は一つの駆動部4600によって可能であるため構造が単純であり、コンパクトに構成することができ、製造原価を節減することができる。
図56に図示された通り、チャイルドロック部材4700はサブロック部材4400の上部に配置されるようにハウジング4100にスライディング可能に設置される。
より具体的には、チャイルドロック部材4700は第1サブロック部材4400aの上部に配置される。
チャイルドロック部材4700は板形状に形成され、第1ハウジング4110のチャイルドロック部材装着溝4122内に装着される。したがって、チャイルドロック部材4700はハウジング4100に対して左右方向にスライディング可能である。
チャイルドロック部材4700の上面には第2ストッパー突起4721が上部に突出して形成される。第2ストッパー突起4721はチャイルドロック部材4700がドアロック位置とドアロック解除位置にある時、第1ハウジング4110に形成された第2ストッパー溝(図示されず)に挿入され、チャイルドロック部材4700がドアロック位置とドアロック解除位置で安定的に停止状態を維持する。
チャイルドロック部材4700は左側下部に左側および後方に突出してロッキング突出部4722が形成される。ロッキング突出部4722の上面は傾斜して形成される。ロッキング突出部4722の高さはチャイルドロック部材4700の最大高さより低く形成される。
チャイルドロック部材4700前面にはドアロックが解除されたことが分かる文面や絵が表示されている。チャイルドロック部材4700の後方に配置されるように第1ハウジング4110にはドアロックされたことが分かる文面や絵が表示されている。
チャイルドロック部材4700の前面右側にはチャイルドロッキング作動突起4710が前方に突出して形成される。チャイルドロッキング作動突起4710は第2ハウジング4130に形成された作動突起長孔4134に挿入される。
チャイルドロック部材4700を左側に移動させると作動突起長孔4134を通じてドアロックの絵がハウジング4100の外部から見えるようになり、この状態でチャイルドロック部材4700を右側に移動させるとドアロック解除の絵が作動突起長孔4134を通じてハウジング4100外部から見えるようになる。したがって、使用者がドアロックの可否を容易に分かることができる。
チャイルドロック部材4700を左側に移動させると第1フック4450aの円形突起4461がロッキング突出部4722の傾斜面に載って持ち上げられる。このように、第1フック4450aが持ち上げられると、第1フック4450aは第1係止段4405aから離脱する。また、チャイルドロック部材4700を右側に移動させると第1フック4450aは元の状態に復帰する。したがって、第1フック4450aは第1係止段4405aに係止される。
このように、第1フック4450aはチャイルドロック部材4700の移動によって第1係止段4405aに係止されるか離脱することができる。
本発明のドアラッチシステム5はドア1のロック状態でドアレバー(図示されず)を引っ張る途中でドアロック解除を実行しても機能の絡む(ジャム/JAM)ことなくロック解除を実行することができる。
これを順に説明すると次のとおりである。
ロック状態にあるドア1のドアレバー(図示されず)を引っ張る。
このとき、フック4450はサブロック部材4400に係止されておらず広がっている状態であるので、引っ張ったドアレバー(図示されず)に沿ってサブロック部材4400がメインロック部材4300に影響を及ぼさずにメインロック部材4300の反対側にスライディングされる。
このような動作を実行するうちにキーやリモコンなどを利用してロック解除動作を実行すると広がっていたフック4450がサブロック部材4400に連結されるために内側に回動する。
しかし、ドアレバー(図示されず)を引っ張っている状態でフック4450が回動するのでメインロック部材4300と離隔していたサブロック部材4400にはフック4450が連結されず、メインロック部材4300とサブロック部材4400の間の離隔した空間にフック4450が入る。
このとき、引っ張っていたドアレバー(図示されず)を離すとサブロック部材4400がバネの弾性復原力によってメインロック部材4300側に移動する。
フック4450はサブロック部材4400が近づく力によって持ち上げられ、以後、フック4450内側にサブロック部材4400が入ってきてフック4450がサブロック部材4400に締結完了される。
本発明のドアラッチシステム5のPCB4900に設置されたセンサはルームランプ(図示されず)、インストルメントパネル(図示されず)などと連結され、使用者はドア1の開放および閉鎖状態を容易に分かることができる。
以下、前述した構成を有する本発明の第3実施例に係るドアラッチシステム5の作動過程について説明する。
<ドア閉鎖>
図57に図示された通り開いた状態のドア1を使用者が閉めると車体に設置されたストライカー4101がラッチ4200を押圧してラッチ4200が時計方向に回転する。
図58に図示された通り、ラッチ4200は時計方向に回転される途中で第6センサ4910を遮るようになるため、ラッチ4200は第6センサ4910を押圧することによって前記制御部はドア1が閉まっていると認知するが、モーター4610はまだ作動しない。このとき、ラッチ4200の外周面がメインロック部材4300のロッキング突起4320を押圧し、図58に図示された通りメインロック部材4300は右側に押される。したがって、第1感知部4351が第1センサ4901により感知されなくなる。
引き続き、ドア1を使用者が閉める力によってラッチ4200は時計方向にさらに回転するようになり、図59に図示された通りロッキング突起4320が補助ロック溝4202に挿入されて第1感知部4351が第1センサ4901により感知される。
このように、第6センサ4910と第1センサ4901がすべて感知されると前記制御部はモーター4610を作動させる。
すなわち、ストライカー4101がラッチ4200を押圧してラッチ4200が一定角度時計方向に回転した後にモーター4610が作動する。
このため、ドア1が開いている場合、モーター4610が作動するエラーを防止することができる。
図59に図示された通り、モーター4610の作動によりメインギア4630の前面に設置された係止部4631が時計方向に回転してラッチ4200の突起4215を時計方向に押圧する。これに伴い、ロック溝4201にロッキング突起4320が挿入されてドア1が閉まる。
このとき、ラッチ4200の第1面4203がメインロック部材4300のロッキング突起4320の下面に係止される理由は次のとおりである。メインロック部材4300のロッキング突起4320が第1バネ4803aと第2バネ4803bの弾性力によって右側から左側にスライディングしてロック溝4201内に位置するようになることによってラッチ4200の第1面4203に係止されるのである。
モーター4610により係止部4631が回転しながら前記ドア閉鎖位置まで行くと、ロッキング突起4320がロック溝4201に挿入されて第1感知部4351が第1センサ4901により感知される。このようにモーター4610がドア閉鎖のために作動するうちに第1感知部4351が第1センサ4901により感知されると前記制御部は係止部4631がドア閉鎖位置まで回転したと判断してモーター4610を通じて係止部4631を反時計方向に回転させる。図60に図示された通り、前記制御部は第5センサ感知部4641が第5センサ4911を押圧するまでモーター4610を作動させる。したがって、メインギア4630は基本位置に復帰する。このようにメインギア4630がドア閉鎖やドアロック作動後には基本位置に復帰して運転者が手動でもドアロックおよびドア閉鎖を解除することができる。
もし、モーター4610を作動させてドア1を閉めている途中でドアと車体の間に乳児の指や服が挟まるような非常事態が発生する場合、ドアレバー(図示されず)を引っ張ると右側に移動した第1感知部4351を第2センサ4903が感知することによりモーター4610を逆回転させて係止部4631をロッキング解除位置(基本位置)に送ってドアを開けるようにする。
<ドアロック>
図61に図示された通り、ロック解除状態であるドア1がキー/ロックボタン/ノブ/ドアアウトレバーセンサ/車両速度臨界値による設定などによりロック状態となる作動を説明する。
モーター4610を通したドアロックが入力されると、モーター4610が作動してメインギア4630を反時計方向に回転させる。
図62に図示された通り、メインギア4630が反時計方向に回転するとメインギア4630の後面にある第2係止部4635がロッキングプレート4500のメインギア係止部4502を押圧してロッキングプレート4500をスライディングさせる。
このとき、ロッキングプレート4500は右側に移動し、第1フック4450aと第2フック4450bはロッキングプレート4500の傾斜面4511に載って互いに広がり、第1フック4450aと第2フック4450bは第1サブロック部材4400aと第2サブロック部材4400bでそれぞれ離脱する。これによって、ドア1がロック状態となってドアレバー(図示されず)を引っ張るとメインロック部材4300に力が伝達されない。
第2係止部4635はロッキングプレート4500の第2感知部4521を第4センサ4907で感知するまでロッキングプレート4500を押圧し、図63に図示された通り、元の位置に復帰する。
<ドアロック解除>
ロック状態であるドア1がキー/レバーロックボタン/ノブ/ドアアウトレバーセンサ/車両速度臨界値による設定などによりロック解除状態となる作動を説明する。
図64に図示された通り、モーター4610を通したドアロック解除が入力されると、モーター4610が作動してメインギア4630を時計方向に回転させる。
メインギア4630が時計方向に回転するとメインギア4630の後面にある第1係止部4633がメインギア係止部4502を押圧してロッキングプレート4500をスライディングさせる。
このとき、ロッキングプレート4500は左側に移動し、第1フック4450aと第2フック4450bはロッキングプレート4500の傾斜面4511に載って互いに集まり、第1フック4450aと第2フック4450bは第1サブロック部材4400aと第2サブロック部材4400bでそれぞれ係止される。これにより、ドア1がロック解除状態となり、ドアレバー(図示されず)を引っ張るとメインロック部材4300に力が伝達される。
第1係止部4633はロッキングプレート4500の第2感知部4521を第3センサ4905で感知するまでロッキングプレート4500を押圧し、元の位置に復帰する。
<チャイルドロック部材を利用した内側ドアロック>
図65に図示された通り、第1フック4450aは第1係止段4405aに係止されており、第2フック4450bは第2係止段4405bに係止されているドア1のロック解除状態の時、第1フック4450aの上側部材4459および円形突起4461はチャイルドロック部材4700の左側に離隔するように配置される。
この状態で、図66に図示された通り、チャイルドロック部材4700に形成されたチャイルドロッキング作動突起4710を左側に押圧するとロッキング突出部4722が円形突起4461を上側に持ち上げる。
このような作動により第1フック4450aは第1係止段4405aから離脱して第1サブロック部材4400aがメインロック部材4300とともにスライディングしなくなる。
すなわち、ドアインレバー(図示されず)を引っ張る場合、第1サブロック部材4400aだけがスライディング可能であるため内側でロック状態となるのである。
このようなロック状態はチャイルドロック部材4700を右側にスライディングさせないと解除にならず、チャイルドロッキング状態の時は車両内部ではドア1を開くことができず、車両外部でのみドア1を開くことができる。予期せぬドア1の開閉による子供および老弱者に対する事故を防止することができる。
また、チャイルドロック部材を利用した内側ドア1のロック機能は車両の後方座席にのみあることが好ましい。
<ドアインレバーを利用した内側ドアロック解除>
図67に図示された通り、ドア1がロック状態の時、図68に図示された通り、ドアインレバー(図示されず)を一度引っ張ると第1サブロック部材4400aが右側にスライディングされる。
このとき、第1サブロック部材4400aの水平部4407に形成された第1傾斜部4409は右側にスライディングされるとともにマニュアルロック部材4560の第2傾斜部4563を押圧する。
マニュアルロック部材4560は第1サブロック部材4400aの第1傾斜部4409により移動する。マニュアルロック部材4560は移動時、ガイド壁体4125により後方にガイドされる。後方に移動するマニュアルロック部材4560の締結突起4561は斜線の形状に形成されたガイド長孔4517に挿入され、締結突起4561はロッキングプレート4500を押圧する。このとき、ロッキングプレート4500は左右方向にのみ移動可能であり、前後方向には移動不可能であるため左側にのみ移動する。
ロッキングプレート4500が左側に移動するにつれてロッキングプレート4500のドアロック面4509に位置していた第1フック4450aと第2フック4450bはロッキングプレート4500の傾斜面4511にそって下りてきてドアロック解除面4513に位置する。
この状態で引っ張ったドアインレバー(図示されず)を離すと第1サブロック部材4400aが左側に移動して第1フック4450aに係止され、これによってメインロック部材4300とサブロック部材4400を共にスライディングされるようにすることでドア1がロック解除状態となる。
このとき、ドアインレバー(図示されず)をさらに一度引っ張るとメインロック部材4300のロッキング突起4320でラッチ4200が離脱してドア1が開くことになる。
<ドアラッチシステム設置状態>
図69および図70に図示された通り、ドアラッチシステム5はドア1において、ドアが車体に回動可能に連結される部分3の反対側4の中間の部分に設置される。ドアラッチシステム5は上面が車両内部に向かい、前面は車体側に向かい、後面はドア1側に向かうように配置される。すなわち、ドアラッチシステム5の後面の中間部分はドア窓2が下りてくる時、ドア窓2と向かい合うように配置される。ドア窓2は下りてくる時、垂直に下に下りてくるのではなく、傾斜して下に下りてくる。これによって、ドア窓2が下りてくる時、ドアラッチシステム5の後面左側の中間部分がドア窓2と近接するようになる。したがって、ドアラッチシステム5の後面左側の中間部分が後方に飛び出すと下りてくるドア窓2にかかるようになる。しかし、図71および図72に図示された通り、第3実施例に係るドアラッチシステム5の後方左側に配置されるメインギア4630はギアの歯4638が右側外周面の一部にのみ形成され、ギアの歯4638は厚くして耐久性は維持しながらもメインギア4630の左側の中間部分の厚さは減少させることができる。したがって、ドアラッチシステム5をドア1に装着する時、ドア窓2とドアラッチシステム5が干渉されることが防止される。
<第4実施例>
本発明の第4実施例に係るドアラッチシステムを説明するにおいて、第3実施例に係るドアラッチシステム5と同一または類似の構成については同じ符号を付与し、詳細な説明および図示を省略する。
図73〜図76に図示された通り、本発明の第4実施例に係るドアラッチシステムはラッチ4200により回動してメインロック部材4300’をスライディングさせる回動部材4370をさらに含む。
メインロック部材4300’は本体4310’だけが本発明の第3実施例と異なる形状に形成されるので本体4310’についてのみ説明し、他の構成については説明を省略する。
図73に図示された通り、本体4310’は第1部分4311’と、前面が第1部分4311’の前面より前方に配置されるように第1部分4311’に段差を有して形成される第2部分4313’で構成される。
第1部分4311’は本体4310’の上部をなし、第2部分4313’は本体4310’の下部をなす。
第2部分4313’の上部には後述する回動部材4370の一部分が挿入される回動部材挿入溝4317’が形成される。
回動部材挿入溝4317’は上部および前方が開放されるように形成される。
回動部材挿入溝4317’は前方が第2ハウジング4130の設置で閉鎖される。
回動部材挿入溝4317’を形成する左側面と右側面は左側から右側に行くほど高くなるように傾斜して形成される。
回動部材挿入溝4317’を形成する左側面は回動部材挿入溝4317’を形成する右側面より傾斜の長さが短い。
回動部材挿入溝4317’を形成する下面は左側から右側に行くほど低くなる傾斜して形成される。
第2部分4313’の左側部には傾斜面4330’が形成されている。
回動部材4370はメインロック部材4300’の第1部分4311’の前方に配置される。
回動部材4370は第1ハウジング4110の前方側に設置され、前後方向に配置される回動軸4380により回動可能に設置される。
回動軸4380は回動部材4370の上部を貫通して設置される。
回動軸4380はリベットであることが好ましい。
回動部材4370は回動軸4380を中心に時計方向または反時計方向に回動可能である。
また、回動部材4370を復帰させる回動バネ4390が具備され得る。
回動バネ4390の一端は第1ハウジング4110により支持されて固定され、他端は回動部材4370に連結される。
回動バネ4390は回動部材4370に力を加えて反時計方向に押してから離す場合、回動部材4370を時計方向に回動させる弾性力を付与して元の位置に復帰させる役割をする。
回動部材4370はロック部4371と挿入突起4373で構成される。
ロック部4371は左側下部が左側に突出しており、右側は平らに形成される。
ロック部4371の下部にはドアが閉まるときラッチ4200の終端の一部(第1面)が挿入されるラッチ挿入溝が形成される。前記ラッチ挿入溝は下部が開放されるように形成される。
ロック部4371はラッチ4200の位置を拘束する役割をする。
ロック部4371の下面の右側には下側に突出した挿入突起4373が形成される。
挿入突起4373は回動部材挿入溝4317’内に位置する。
このような理由はラッチ4200の回動によって回動部材4370がメインロック部材4300’をスライディングさせる場合、回動部材4370の挿入突起4373が回動部材挿入溝4317’内から離脱しないようにするためである。
挿入突起4373は回動部材4370の回動によりメインロック部材4300’を左右方向にスライディングさせる役割をする。
挿入突起4373の左右の幅は回動部材挿入溝4317’の左右の幅より狭く形成されることが好ましい。
回動部材4370はラッチ4200により回動されてメインロック部材4300’をスライディングさせることによって、ドアが閉まる動作を使用者にさらにソフトに感じさせる役割をし、ドアラッチシステムの強度を強くする。
すなわち、ドアが閉まるとき、メインロック部材4300’の左右直線運動の前に回動部材4370の回転運動を追加することによって、ドアが閉まる動作を使用者にさらにソフトに感じさせることができる。
<ドア閉鎖>
図74に図示された通り、開いた状態のドアを使用者が閉めると、図75に図示された通り、車体に設置されたストライカー4101がラッチ4200を押圧してラッチ4200が時計方向に回転する。
ラッチ4200が時計方向に回転される途中で第6センサ4910を押圧することによって前記制御部はドア1が閉まっていると認知するが、モーター4610はまだ作動しない。このとき、ラッチ4200の外周面がメインロック部材4300’のロック部4371を押圧し、メインロック部材4300’は右側に押される。したがって、第1感知部4351が第1センサ4901により感知されなくなる。
引き続き、使用者がドア1を閉める力によってラッチ4200は時計方向にさらに回転するようになり、ロック部4371が補助ロック溝に挿入されて第1感知部4351が第1センサ4901により感知される。
このように、第6センサ4910と第1センサ4901がすべて感知されると前記制御部はモーター4610を作動させる。
図75に図示された通り、モーター4610の作動によりメインギア4630の前面に設置された係止部4631が時計方向に回転してラッチ4200の突起4215を時計方向側に押圧し、これに伴い、ラッチ4200のロック溝4201に回動部材4370のロック部4371が挿入されてドア1が閉まる。
このとき、回動部材4370のロック部4371が回動バネ4390の弾性力によって時計方向に回転してロック溝4201内に位置するようになることによって、ロック部4371のラッチ挿入溝にラッチ4200の第1面が挿入される。
以降、モーター4610の制御は前述した第3実施例のドア閉鎖と同一であるためこれに対する詳細な説明は省略する。
<第5実施例>
本発明の第5実施例に係るドアラッチシステムを説明するにおいて、第1、第2実施例に係るドアラッチシステムと同一または類似の構成については同じ符号を付与し、詳細な説明および図示を省略する。
図77〜図85に図示された通り、本発明の第5実施例に係るドアラッチシステムはメインロック部材1300およびサブロック部材1400がハウジング1100の右側上部に配置される。
図78および図79に図示された通り、メインロック部材1300はロッキング突起1320が本体1310の左側下部に左側に突出して形成される。ロッキング突起1320は第3実施例のロッキング突起4320と類似に形成されるものの、さらに下部面にラッチ挿入溝1321が、下部が開放されるように形成される。
メインロック部材1300の第1感知部材1350は本体1310の後面上部に後方に突出するようにバーの形状に形成される。第1感知部材1350の上面には第1感知部1351が設置される。第1感知部材1350は第1ハウジング1110を貫通するように配置され、第1感知部1351がPCB1900と向かい合う。
メインロック部材1300の水平バー1340は本体1310の右側面後方に右側に突出するようにバーの形状に形成される。
フックの第1フック1450aは第2フック(図示されず)の下部に配置され、上側部材が下部に形成される。
チャイルドロック部材1700はロッキング突出部1722の下面が傾斜して形成される。したがって、ロッキング突出部1722は右側へ向かうほど上下の幅が大きくなる。
サブロック部材1400の第1サブロック部材1400aは第2サブロック部材1400bの下部に配置される。第1サブロック部材1400aの水平部は第1サブロック部材1400aの右側面上部から右側に延長されて形成される。
ドアインレバー連結部1800aはドアアウトレバー連結部1800bの下部に配置される。
図80に図示された通り、PCB1900は第1ハウジング1110の後面上部に水平に配置される。
ロッキングプレート1500は第1ハウジング1110の後面上部に水平に配置される。
ロッキングプレート1500はPCB1900の下部に配置される。
図81に図示された通り、ロッキングプレート1500は左側端に形成されるロック解除ケーブル連結部4501と、ロック解除ケーブル連結部4501の右側に配置されるフック案内部4507と、フック案内部4507の右側に配置されるマニュアルロック設置部4515と、第2感知部1521を含む。
マニュアルロック設置部4515の下面には係止突起1506が下へ突出して形成される。
係止突起1506はキーコネクト1550のキーコネクト切開部4555の内部に配置される。
キーコネクト1550は第1ハウジング1110の後面右側に配置される。
キーコネクト1550はマニュアルロック設置部4515の下部に配置される。
キーコネクト1550はヘッド4551と翼部4553の間に連結筒部1552がさらに形成される。連結筒部1552は中が空いた円筒状で形成され、一側が切開されている。
磁石などで具備される第2感知部1521はフック案内部4507の左側上部に配置される。
ロッキングプレート1500は、ロック解除ケーブル連結部4501とフック案内部4507の間に第1、第2メインギア係止部1531、1532が形成される。第1メインギア係止部1531は第2メインギア係止部1532の左側に配置される。第1、第2メインギア係止部1531、1532の間の間隙が上部へ向かうほど狭くなるように、第1、第2メインギア係止部1531、1532は傾斜して形成される。第1、第2メインギア係止部1531、1532の間にはメインギア1630が挿入されて流動され得るメインギア流動溝1533が形成される。メインギア流動溝1533は前方と上部および下部が開放されるように形成される。
モーター4610は第1ハウジング1110の後面の右側下部に配置される。
第1サブギア1620は前方と後方に配置される二つのギアが同軸で連結されている。
第1サブギア1620の後方に配置されるギアにはウォーム4613が噛み合わされる。
第1サブギア1620の前方に配置されるギアには第2サブギア1621が噛み合わされる。
第3サブギア1622は前方と後方に配置される二つのギアが同軸で連結されている。
第2サブギア1621は第3サブギア1622の前方に配置されるギアに噛み合わされる。
第3サブギア1622の後方に配置されるギアはメインギア1630に噛み合わされる。
図82および図83に図示された通り、メインギア1630は外周面の一部にギアの歯が形成されたギア部1632と前記外周面の残りの一部にギアの歯が形成されない非ギア部が形成される。
ギア部1632はメインギア1630の下部の一部にのみ形成される。
前記非ギア部はギア部1632ではないメインギア1630の残り部分に形成される。
メインギア1630はプラスチック部1634とプラスチック部1634にインサートされる金属部1642を含む。メインギア1630は金属部1642がプラスチック部1634にインサートされて形成される。
プラスチック部1634は中心角が180度より小さい円弧状に形成されるギア部1632を含む。
ギア部1632の左側上部にはラッチ4200を回転させる係止部1631が形成される。係止部1631はバーの形状に形成されて前方に突出して形成される。
係止部1631は使用者がドア(図示されず)を閉める時、ドア(図示されず)を完全に閉めなくてもドア(図示されず)がある程度閉まるとモーター4610の駆動力によってラッチ4200を自動で回転させてラッチ4200をメインロック部材1300に拘束させる役割をする。
金属部1642は板状にされた板部1644と、前記板部1644の周りに前方に突出して形成される複数個の突出部1639を含む。
板部1644は円板状に形成される。板部1644の中央部分にはラッチ回動軸が挿入される挿入孔が前後方向に貫通して形成される。
板部1644は両側にそれぞれ板突出部1647が形成される。
板突出部1647は上面と下面の高さが外側へ向かうほど低くなるように上面と下面が傾斜して形成される。
板部1644の上部の左側には第1係止部1633が形成され、上部の右側には第2係止部1635が形成される。第1係止部1633と第2係止部1635は上部へ向かうほど間の間隙が狭くなるように円弧状で屈曲して形成される。第1係止部1633と第2係止部1635は板突出部1647の上部に配置される。
板部1644の上部はメインギア流動溝1533の内部に配置される。すなわち、第1係止部1633と第2係止部1635はメインギア流動溝1533の内部に配置される。
第1係止部1633および第2係止部1635はメインギア1630の回転により第1、第2メインギア係止部1531、1532を押圧してロッキングプレート1500を左側または右側にスライディングさせる役割をする。
図84に図示された通り、ドアがロック状態の時、ドアロック解除のためにメインギア1630がモーター4610により反時計方向に回転すると第1係止部1633が第1メインギア係止部1531を押圧してロッキングプレート1500を左側に移動させる。したがって、ドアロックが解除される。
図85に図示された通り、ドアロックが解除された状態の時、ドアロックのためにメインギア1630がモーター4610によって時計方向に回転すると、第2係止部1635が第2メインギア係止部1532を押圧してロッキングプレート1500を右側に移動させる。したがって、ドアが閉まる。
突出部1639はプラスチック部1634のギア部1632および係止部1631にインサートされる。したがって、ギア部1632および係止部1631の耐久性をさらに向上させることができる。
板部1644の上部には磁石などで具備される第5センサ感知部1641が形成される。
第5センサ感知部1641は第1係止部1633と第2係止部1635の間に配置される。
第5センサ感知部1641はメインギア1630が基本位置に復帰するとPCB1900に設置された第5センサ1911により感知される。したがって、メインギア1630がロッキングプレート1500を移動させるかラッチ4200を移動させるために回転した後、再び元の位置(基本位置)に復帰することができる。
このような第5実施例に係るドアラッチシステムのドア閉鎖、ドア開放、ドアロック、ドアロック解除などのような動作は前述した第3実施例と同一に作動するため、これに対する詳細な説明は省略する。
<第6実施例>
本発明の第6実施例に係るドアラッチシステムを説明するにおいて、第1、第2、第3実施例に係るドアラッチシステムと同一または類似の構成については同じ符号を付与し、詳細な説明および図示を省略する。
図86および図87に図示された通り、本発明の第6実施例に係るドアラッチシステムはラッチ4200により回動してメインロック部材1300’をスライディングさせる回動部材1370をさらに含む。
メインロック部材1300’は本体1310’だけが本発明の第5実施例と異なる形状に形成されるので、本体1310’についてのみ説明し、他の構成については説明を省略する。
本体1310’は第1部分1311’と、前面が第1部分1311’の前面より前方に配置されるように第1部分1311’に段差を有して形成される第2部分1313’で構成される。
第1部分1311’は本体1310’の下部をなし、第2部分1313’は本体1310’の上部をなす。
第1部分1311’の下部には後述する回動部材1370の流動孔1373に挿入される回動部材挿入突起1314が前方に突出して形成される。
回動部材挿入突起1314は円筒状に形成される。
回動部材1370はメインロック部材1300’の第1部分1311’の前方に配置される。
回動部材1370は第1ハウジング1110の前方側に前後方向に配置される回動軸1380により回動可能に設置される。
回動軸1380は回動部材1370の上部を貫通して第1ハウジング1110に設置される。
回動部材1370は回動軸1380を中心に時計方向または反時計方向に回動可能である。
回動部材1370はロック部1371で構成される。
ロック部1371は回動部材1370の左側下部に左側に突出して形成される。
ロック部1371の下部にはドアが閉まるときラッチ4200の終端の一部(第1面)が挿入されるラッチ挿入溝が形成される。前記ラッチ挿入溝は下部が開放されるように形成される。
回動部材1370の右側は平らに形成される。
ロック部1371はラッチ4200の位置を拘束する役割をする。
回動部材1370にはロック部1371の右側に配置されるように流動孔1373が前後方向に貫通するように形成される。流動孔1373は上下方向に長く形成され、回動部材挿入突起1314の直径より長く形成される。したがって、回動部材挿入突起1314は流動孔1373内で流動可能となる。これによって、回動される回動部材1370とスライディングされるメインロック部材1300’が円滑に流動され得る。
回動部材挿入突起1314は回動部材1370の回動によりメインロック部材1300’を左右方向にスライディングさせる役割をする。
回動部材1370はラッチ4200により回動されてメインロック部材1300’をスライディングさせることによって、ドアが閉まる動作を使用者にさらにソフトに感じさせることができ、ドアラッチシステムの強度を強くする。
また、回動部材1370を復帰させる回動バネ1390が具備され得る。
回動部材1370の下部の右側にはバネ支持部1374が下へ突出して形成される。
回動バネ1390は第1ハウジング1110前面に形成された回動バネ装着溝に装着される。前記回動バネ装着溝は左右方向に形成される。また、バネ支持部1374は第1ハウジング1110前面に形成されたバネ支持部流動溝の内部に配置される。前記バネ支持部流動溝は前記回動バネ装着溝に連通する。前記バネ支持部流動溝は円弧状に形成される。前記回動バネ装着溝は前記バネ支持部流動溝の後方に配置される。
回動バネ1390の一端は第1ハウジング1110により支持されて固定され、他端はバネ支持部1374の右側を支持する。
したがって、回動部材1370に力を加えて反時計方向に押して力を除去する場合、回動バネ1390は回動部材1370を時計方向に回動させる弾性力を付与して元の位置に復帰させる役割をする。
<ドア閉鎖>
図86に図示された通り、開いた状態のドアを使用者が閉めると、車体に設置されたストライカー4101がラッチ4200を押圧してラッチ4200が時計方向に回転する。
時計方向に回転するラッチ4200の外周面が回動部材1370のロック部1371を押圧して回動部材1370が反時計方向に回転し、回動部材1370がメインロック部材1300’の回動部材挿入突起1314を押圧してメインロック部材1300’は右側に押し出されてロック部1371が補助ロック溝に挿入される。以後、モーター4610によりラッチ4200が時計方向にさらに回転すると、図87に図示された通り、ラッチ4200のロック溝4201に回動部材1370のロック部1371が挿入されてドアが閉まる。このようにロック部1371がロック溝4201に挿入される時、回動バネ1390の弾性力によって回動部材1370は時計方向に回転することになって、回動部材1370が回動部材挿入突起1314を引っ張ってメインロック部材1300’は左側に移動する。
ドアが閉まる時のモーター4610の作動のような詳細な説明は前述した実施例で説明したのでこれに対する詳細な説明は省略する。
<第7実施例>
本発明の第7実施例に係るドアラッチシステムを説明するにおいて、第1、第2、第3、第4、第5、第6実施例に係るドアラッチシステムと同一または類似の構成については同じ符号を付与し、詳細な説明および図示を省略する。
図88および図95に図示された通り、本発明の第7実施例に係るドアラッチシステムはハウジング3100と、前記ハウジング3100に回動可能に設置されるラッチ3200と、前記ハウジング3100にスライディング可能に設置されて前記ラッチ3200をロッキングさせるメインロック部材4300と、前記ハウジング3100にスライディング可能に設置され、前記メインロック部材4300の一側に配置されるサブロック部材3400と、前記メインロック部材4300と前記サブロック部材3400が共にスライディングされるようにするか前記サブロック部材3400だけがスライディングされるようにする連結手段と、前記メインロック部材4300と前記サブロック部材3400の連結を解除するか前記メインロック部材4300と前記サブロック部材3400を前記連結手段を通じて連結する駆動部を含み、前記駆動部はメインギア4630を含むものの、前記ハウジング3100にスライディング可能に設置されるロッキングプレート3500がさらに具備され、前記メインギア4630により前記ロッキングプレート3500はスライディングされ、前記ロッキングプレート3500は前記メインロック部材4300と前記サブロック部材3400の連結を解除するか前記メインロック部材4300と前記サブロック部材3400を連結し、前記ロッキングプレート3500と前記ハウジング3100の中の一つには第1ストッパー突起3105が突出して形成され、残りの一つには前記第1ストッパー突起3105により弾性変形される第1ストップバネ3570が設置され、前記第1ストップバネ3570は前記ロッキングプレート3500が連結位置と連結解除位置の間にある時、前記第1ストッパー突起3105により弾性変形されることを特徴とする。
図88に図示された通り、ハウジング3100は第1ハウジング3110と、第1ハウジング3110の前方に配置される第2ハウジング3130と、第1ハウジング3110の後方に配置される第3ハウジング3150を含む。
第1ハウジング3110はプラスチック素材で形成されて射出成形され得る。第2ハウジング3130は鉄板のような強度の高い素材で形成され得る。
第1ハウジング3110および第2ハウジング3130には車両ドアにボルト締結できるように設置孔が複数個形成されている。前記設置孔は第1ハウジング3110および第2ハウジング3130の左側上下部とストライカー挿入溝の右側にそれぞれ配置される。このような前記設置孔により本実施例のドアラッチシステムを車両のドアに容易かつ堅固に設置することができる。
また、第2ハウジング3130と第1ハウジング3110は複数個のボルトで締結される。複数個のボルトは前記ストライカー挿入溝の両側と第2ハウジング3130と第1ハウジング3110の下部の両側にそれぞれ配置される。
さらに、第2ハウジング3130にはリベットで具備されるラッチ回動軸3230および第1復帰バネ係止軸3251が挿入される第2リベット挿入孔が形成される。第1復帰バネ係止軸3251には第1復帰バネの一端が係止される。
第2ハウジング3130の右側にはドアレバー連結部3800が引き出される第1ハウジング3110の右側面を囲んで支持する垂直部材3138が後方に突出して形成される。このような垂直部材3138によって、ハウジング3100でドアレバー連結部3800を支持する部分の強度が補強される。垂直部材3138にはドアレバー連結部3800が引き出される引き出し孔がそれぞれ形成される。このような垂直部材3138によって衝撃時にも第1ハウジング3110が破損することが防止される。
第1ハウジング3110の前面には第2ハウジング3130の下部の水平部分または垂直部分を支持する複数個の支持突出部3103が長く形成される。このような支持突出部3103によって第1ハウジング3110と第2ハウジング3130の仮組立が容易となり得る。したがって組立工程が容易となる。
第2ハウジング3130により覆われない部分である第1ハウジング3110の右側上部の角の部分には面取り部3102が形成される。
図89に図示された通り、ラッチ3200は回転時に左側に配置される第1復帰バネ係止軸3251に係止されないようにバネ挿入部3213と突起の間に切開部が形成される。
サブロック部材3400とドアレバーを連結するドアレバー連結部3800の終端には係止部材3801が形成される。
係止部材3801は上下に長い円筒状に形成される。したがって、前記ドアレバーを引っ張っても係止部材3801がサブロック部材3400から離脱することが防止される。
サブロック部材3400には係止部材3801が装着される係止部材装着溝が係止部材3801の形状に対応するように形成される。また、サブロック部材3400の右側端には前記係止部材装着溝に連通するようにドアレバー連結部3800が引き出される引き出し孔が形成される。
前記連結手段はメインロック部材4300とサブロック部材3400のうちいずれか一つに回動可能に設置されるフックと、メインロック部材4300とサブロック部材3400のうち他の一つに形成されてフックが係止される係止段で構成される。本実施例ではメインロック部材4300後方にフックが回転可能に設置され、サブロック部材3400後方に前記係止段が形成される。
前記駆動部はモーター4610と、モーター4610により回転するメインギア4630を含む。前記駆動部はPCB4900に連結され、制御部によって制御される。
本実施例のドアラッチシステムはハウジング3100の第1ハウジング3110にスライディング可能(移動可能)に設置されるチャイルドロック部材3700をさらに含む。
チャイルドロック部材3700はハウジング3100に対して左側または右側にスライディングされて(移動して)、メインロック部材4300とサブロック部材3400の連結を解除するかメインロック部材4300とサブロック部材3400を連結する。これにより、ドアインレバーがロックされるかロック解除される。チャイルドロック部材3700を通じてドアをロックするかロック解除することは前述した第3実施例を参考にすることにし、これに対する詳細な説明は省略する。
チャイルドロック部材3700と第1ハウジング3110の中の一つには第2ストッパー突起3721が突出して形成され、残りの一つには第2ストッパー突起3721に弾性力を加える第2ストップバネ3730が設置される。
本実施例では図90および図91に図示された通り、第2ストッパー突起3721はチャイルドロック部材3700の右側上部の後面に後方に突出して形成され、第2ストップバネ3730は第1ハウジング3110の前面に設置される。第2ストップバネ3730はチャイルドロック部材3700の後方に配置される。
第1ハウジング3110の前面にはチャイルドロック部材装着溝3122に連通され、チャイルドロック部材装着溝3122の後方に配置されるようにストップバネ装着溝3104が左右方向に長く形成される。ストップバネ装着溝3104は第2ストップバネ3730の形状に対応するように形成されるものの、以下で記述される弾性変形部3732が装着される部分は弾性変形部3732の上下の幅より上下の幅が長く形成されて弾性変形部3732が弾性変形できるように形成される。
第2ストップバネ3730は金属素材のワイヤーの中間の部分を折り曲げて形成される。したがって、第2ストップバネ3730は概略ピンの形状(⊃)に形成される。このように、第2ストップバネ3730は異形バネで具備される。
第2ストップバネ3730は右側端に第2ストッパー突起3721の形状に対応するように円弧状に形成された第1停止部3731が形成される。第2ストッパー突起3721はチャイルドロック部材3700が連結位置にある時、第1停止部3731に装着される。
第2ストップバネ3730は左側に上部および下部がそれぞれ円弧状に形成された第2停止部3733が形成される。第2ストッパー突起3721はチャイルドロック部材3700が連結解除位置にある時、第2停止部3733に装着される。
第2ストップバネ3730は第1停止部3731と第2停止部3733の間に上下の幅が第1停止部3731および第2停止部3733より小さい弾性変形部3732が形成される。すなわち、弾性変形部3732の上下の幅は第2ストッパー突起3721の上下の幅より小さく形成される。弾性変形部3732は左右方向に水平に配置されて直線状に形成される。
第2ストッパー突起3721は断面形状が円筒状に形成される。
したがって、チャイルドロック部材3700が連結位置と連結解除位置の間の少なくとも一部分にある時、第2ストップバネ3730は第2ストッパー突起3721により弾性変形される。すなわち、チャイルドロック部材3700を連結位置から連結解除位置に移動させるか、チャイルドロック部材3700を連結解除位置から連結位置に移動させるためには、第2ストップバネ3730を弾性変形させることができる程度の力でチャイルドロック部材3700をスライディングさせなければならない。
また、チャイルドロック部材3700をスライディングさせる時には第2ストップバネ3730の弾性変形部3732が第2ストッパー突起3721に接触して摩擦力も発生する。
したがって、チャイルドロック部材3700が連結位置または連結解除位置にある時、外部から衝撃が加えられてもチャイルドロック部材3700が連結位置または連結解除位置から離脱することが防止される。すなわち、外部衝撃によってチャイルドロック部材3700が誤作動することが防止される。
第2ストップバネ3730の左側終端にはバネ終端部3734が形成される。バネ終端部3734は上下の幅が弾性変形部3732より狭く形成される。バネ終端部3734は左右方向に水平に配置されて直線状に形成される。
さらに、本実施例のドアラッチシステムはチャイルドロック部材3700を通じてメインロック部材4300と前記サブロック部材3400が連結されたかまたは連結解除されたかを感知するチャイルドロッキングセンサ3920をさらに含む。
チャイルドロッキングセンサ3920はリミットスイッチで具備され、第1ハウジング3110の後面に設置される。チャイルドロッキングセンサ3920はPCB4900に連結される。
チャイルドロック部材3700の後面には後方に突出するようにチャイルドロッキングセンサ感知部3723が形成される。チャイルドロッキングセンサ感知部3723は第2ストッパー突起3721とロッキング突出部3722の間に配置され、ロッキング突出部3722より下部に配置される。
チャイルドロッキングセンサ感知部3723はチャイルドロッキングセンサ3920より上部に配置される。
第1ハウジング3110の前面にはロッキング突出部4722をガイドするガイド溝が左右方向に形成される。前記ガイド溝はチャイルドロック部材装着溝4122の下部の後方に配置され、チャイルドロック部材装着溝4122に連通するように形成される。前記ガイド溝で前記チャイルドロッキングセンサ3920が配置される部分である左側は前後方向に貫通するように形成される。
図92に図示された通り、チャイルドロック部材3700を通じてドアをロックするためにチャイルドロック部材3700を左側にスライディングさせると、チャイルドロッキングセンサ感知部3723はチャイルドロッキングセンサ3920を押圧する。すなわち、チャイルドロッキングセンサ3920はチャイルドロック部材3700を通したドアロックを感知する。前記制御部はチャイルドロッキングセンサ3920を通じて感知された信号を通じて運転者にディスプレイなどを通してチャイルドロッキングの有無を通知することができる。したがって、運転者がチャイルドロッキングの有無を容易に確認することができる。
また、本実施例のドアラッチシステムは図93に図示された通りハウジング3100の第1ハウジング3110にスライディング可能に設置されるロッキングプレート3500がさらに具備される。
メインギア4630によりロッキングプレート3500はスライディングされ、ロッキングプレート3500はメインロック部材4300とサブロック部材3400の連結を解除するかメインロック部材4300とサブロック部材3400を連結する。ロッキングプレート3500を通した連結または連結解除過程は前述した第3実施例と同一であるためこれに対する詳細な説明は省略する。
ロッキングプレート3500と前記ハウジング3100の中の一つには第1ストッパー突起3105が突出して形成され、残りの一つには第1ストッパー突起3105により弾性変形される第1ストップバネ3570が設置される。
本実施例では第1ストッパー突起3105は第1ハウジング3110の後面に後方に突出して形成され、第1ストップバネ3570はロッキングプレート3500の中間の部分後面に設置される。
ロッキングプレート3500には第1ストッパー突起3105が貫通するストッパー長孔3571が左右方向に形成される。
ロッキングプレート3500後面にはストッパー長孔3571の左側に第1ストップバネ3570の一側が挿入される第1鉤3573が後方に突出して形成される。
ロッキングプレート3500後面にはストッパー長孔3571の右側に第1ストップバネ3570の他方(終端)が挿入される第2鉤3572が後方に突出して形成される。
第1ストップバネ3570は金属素材のワイヤーの中間の部分を折り曲げて形成される。したがって、第1ストップバネ3570は概略ピンの形状(⊃)に形成される。このように、第1ストップバネ3570は異形バネで具備される。
第1ストップバネ3570一側には第1鉤3573に挿入される第1挿入部3578が形成される。第1挿入部3578は円形状に形成される。
第1ストップバネ3570は第1挿入部3578の右側に上下部が第1ストッパー突起3105の形状に対応するように円弧状に形成された第1停止部3577が形成される。第1ストッパー突起3105はロッキングプレート3500が連結解除位置にある時、第1停止部3577に装着される。
第1ストップバネ3570は第1停止部3577の右側に上部および下部が第1ストッパー突起3105の形状に対応するようにそれぞれ円弧状に形成された第2停止部3575が形成される。第1ストッパー突起3105はロッキングプレート3500が連結位置にある時、第2停止部3575に装着される。
第1ストップバネ3570は第1停止部3577と第2停止部3575の間に上下の幅が第1停止部3577および第2停止部3575より小さい弾性変形部3576が形成される。すなわち、弾性変形部3576の上下の幅は第1ストッパー突起3105の上下の幅より小さく形成される。弾性変形部3576は上部は下へ凹み、下部は上に膨らむように屈曲して形成される。
第1ストップバネ3570は上部に配置される部分が下部に配置される部分より前方に配置され得る。
第1ストップバネ3570の右側終端にはバネ終端部3574が形成される。バネ終端部3574は上下の幅が第2停止部3575より狭く形成される。バネ終端部3574は左右方向に水平に配置されて直線状に形成される。
第1ストッパー突起3105は断面形状が円筒状に形成される。
したがって、ロッキングプレート3500が連結位置から連結解除位置に移動(またはその反対方向に移動)されるためには、弾性変形部3576の上下の間の間隙が広がるように弾性変形された後に移動する。すなわち、ロッキングプレート3500を連結位置から連結解除位置に移動させるか、ロッキングプレート3500を連結解除位置から連結位置に移動させるためには第1ストップバネ3570の弾性変形部3576を弾性変形させることができる程度の力でロッキングプレート3500をスライディングさせなければならない。
また、ロッキングプレート3500をスライディングさせる時には第1ストップバネ3570の弾性変形部3576が第1ストッパー突起3105に接触して摩擦力も発生する。
したがって、ロッキングプレート3500が連結位置または連結解除位置にある時、外部から衝撃が加えられてもロッキングプレート3500が連結位置または連結解除位置から離脱することが防止される。すなわち、外部衝撃によってロッキングプレート3500が誤作動することが防止される。
ロッキングプレート3500はロック解除ケーブル連結部3501に形成されたロック解除ケーブルの終端が装着される係止部材装着溝が後面に形成される。したがって、ロッキングプレート3500にロック解除ケーブルを組み立てることがさらに容易となる。
前記ロック解除ケーブルの係止部材も上下に長い円筒状に形成される。
図94に図示された通り、ロッキングプレート3500はメインギア4630に係止されるメインギア係止部3502の右側に板形状の補強リブ3504が形成されて作動時にロッキングプレート3500が破損することを防止することができる。
一方、第1ハウジング3110後面には第5センサ4911が装着される第5センサ装着溝3106が形成される。したがって、組立時に第5センサ4911が破損することが防止される。
図95に図示された通り、第1ハウジング3110にはPCB4900とセンサ(第5センサ4911および第6センサ4910)または前記駆動部(モーター4610)を連結する電線3930がインサートされて設置される。これによって電線3930の長さが縮小され得る。
前記電線3930はセンサまたは前記駆動部と連結される部分およびPCB4900と連結される部分が第1ハウジング3110の外部に突出して形成される。したがって、センサまたは前記駆動部を第1ハウジング3110に形成された装着溝に挿入さえすればセンサまたは前記駆動部またはPCB4900が前記電線3930と連結され得る。したがって組立がさらに容易となる。
<第8実施例>
本発明の第8実施例に係るドアラッチシステムを説明するにおいて、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7実施例に係るドアラッチシステムと同一または類似の構成については同じ符号を付与し、詳細な説明および図示を省略する。
図96および図97に図示された通り、本発明の第8実施例に係るドアラッチシステムはラッチ3200により回動してメインロック部材3300’をスライディングさせる回動部材3370をさらに含む。
ラッチ3200は第1ハウジング3110と第2ハウジング3130’の間に配置される。
ラッチ3200は第2ハウジング3130’の後面に設置されるラッチ回動軸3230により第2ハウジング3130’に回動可能に設置される。
ラッチ3200は回転時に左側に配置される第1復帰バネ係止軸3251に係止されないようにバネ挿入部と突起の間に切開部が形成される。
メインロック部材3300’は本体3310’だけが本発明の第7実施例と異なる形状に形成されるので本体3310’についてのみ説明し、他の構成については説明を省略する。
図96に図示された通り、本体3310’は第1部分3311’と、前面が第1部分3311’の前面より前方に配置されるように第1部分3311’に段差を有して形成される第2部分3313’で構成される。
第1部分3311’は第2部分3313’の上部に配置される。
第2部分3313’の上部には後述する回動部材3370の一部分が挿入される回動部材挿入溝3317’が形成される。
回動部材3370はメインロック部材3300’の第1部分3311’前方に配置される。
回動部材3370は第1ハウジング3110の前方側に配置され、前後方向に配置される回動軸3380により第2ハウジング3130’に回動可能に設置される。
回動軸3380は回動部材3370の上部を貫通して設置される。
回動軸3380はリベットで具備されて第2ハウジング3130’にリベッティングされる。
また、回動部材3370を復帰させる回動バネ3390が具備され得る。
回動バネ3390の一端は第2ハウジング3130’にリベッティングされた回動バネ係止軸3391により支持されて固定され、他端は回動部材3370の右側に係止されて連結される。回動バネ3390の中間の部分は回動軸3380に挿入される。
回動部材3370はロック部3371と挿入突起3373で構成される。
ロック部3371は左側下部が左側に突出しており、右側は平らに形成される。
ロック部3371の下部にはドアが閉まるときラッチ3200の終端の一部が挿入されるラッチ挿入溝が形成される。前記ラッチ挿入溝は下部が開放されるように形成される。
ロック部3371はラッチ3200の位置を拘束する役割をする。
ロック部3371の下部にはドアが閉まるときラッチ3200の終端の一部(第1面)が挿入されるラッチ挿入溝が形成される。前記ラッチ挿入溝は下部が開放されるように形成される。
ロック部3371の下面の右側には下側に突出した挿入突起3373が形成される。
挿入突起3373は回動部材挿入溝3317’内に位置する。
挿入突起3373は回動部材3370の回動によりメインロック部材3300’を左右方向にスライディングさせる役割をする。
挿入突起3373の左右の幅は回動部材挿入溝3317’の左右の幅より狭く形成されることが好ましい。
さらに、図99に図示された通り、メインロック部材3300’とサブロック部材3400を連結するフックを復帰させる第2復帰バネ3460は両端3462の間に軸部3463が形成される。
第2復帰バネ3460は第1ハウジング3110の前面と前記フックおよびメインロック部材3300’の後面の間に配置される。
軸部3463は第2復帰バネ3460の中間部分が円の形状に折り曲げられて形成される。
また、メインロック部材3300’の後面には軸部3463に挿入される第2復帰バネ軸3317が後方に突出して形成される。
したがって、軸部3463はメインロック部材3300’に回動可能に設置される。
第2復帰バネ3460は軸部3463と両端3462の間に屈曲した屈曲部3461が形成される。
屈曲部3461で軸部3463に近接した部分を支持するようにメインロック部材3300’の後面には第2復帰バネ支持面3318が後方に突出して形成される。このような第2復帰バネ支持面3318により第2復帰バネ3460の捩れが防止され得る。
第2復帰バネ支持面3318は向き合う屈曲部3461の形状に対応するように形成される。
第2復帰バネ支持面3318は第2復帰バネ軸3317の右側上部および下部にそれぞれ配置される。
このような一つの第2復帰バネ3460により二つのフックを復帰させることができるため、装置の構造が単純となり、装置の部品数がさらに減少する。
同時に前述した通り、第2復帰バネ3460が設置されて第2復帰バネ3460が揺れたり第2復帰バネ3460に捩れが発生することを防止することができる。
<ドアラッチシステム組立方法>
前述した第8実施例に係るドアラッチシステムの組立方法は次のとおりである。
第1ハウジング3110の後面に設置される部材(ロッキングプレート駆動部など)を設置する。引き続き、第3ハウジング3150を第1ハウジング3110の後面にリベットやボルトを通じて結合および締結する。
また、第1ハウジング3110前面にメインロック部材3300’と、サブロック部材3400とチャイルドロック部材3700などを設置する。図97に図示された通り、第2ハウジング3130’の後面にラッチ3200と第1復帰バネ3250と回動部材3370と回動バネ3390がラッチ回動軸3230と第1復帰バネ係止軸3251と回動軸3380と回動バネ係止軸3391により設置される。引き続き、第1ハウジング3110と第2ハウジング3130’をボルトやリベットを通じて結合および締結させて組立を完了することができる。
このような組立工程を通じてドアラッチシステムの組立工程がさらに容易となり得る。
<第9実施例>
本発明の第9実施例に係るドアラッチシステムを説明するにおいて、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8実施例に係るドアラッチシステムと同一または類似の構成については同じ符号を付与し、詳細な説明および図示を省略する。
図100および図104に図示された通り、本発明の第9実施例に係るドアラッチシステムはハウジング2100と、前記ハウジング2100に回動可能に設置されるラッチ4200と、前記ハウジング2100にスライディング可能に設置されて前記ラッチ4200をロッキングさせるメインロック部材2300と、前記ハウジング2100にスライディング可能に設置され、前記メインロック部材2300の一側に配置されるサブロック部材2400と、前記メインロック部材2300と前記サブロック部材2400が共にスライディングされるようにするか前記サブロック部材2400だけがスライディングされるようにする連結手段と、前記メインロック部材2300と前記サブロック部材2400の連結を解除するか前記メインロック部材2300と前記サブロック部材2400を前記連結手段を通じて連結する駆動部を含み、前記駆動部はメインギア2630を含むものの、前記メインギア2630は外周面の一部にギアの歯が形成されたギア部2632と前記外周面の残りの一部に非ギア部が形成されることを特徴とする。
図100に図示された通り、メインロック部材2300はハウジング2100のうち中間に配置される第1ハウジング2110の前方にスライディング可能に設置される。
メインロック部材2300は左側上部にロッキング突起2320が左側に突出して形成され、左側下部に水平バー2340が左側に突出して形成される。
サブロック部材2400は第1ハウジング2110の前方にスライディング可能に設置される。サブロック部材2400はメインロック部材2300の右側に配置される。
サブロック部材2400にはドアレバー連結部4800が連結される。
サブロック部材2400の前面にはドアレバー連結部4800の係止部材が装着される係止部材装着溝2401が形成される。係止部材装着溝2401には円周方向に沿って複数個のノッチが互いに離隔するように形成される。前記ノッチによってドアレバー連結部4800の係止部材が係止部材装着溝2401内で流動することが防止される。
ドアレバー連結部4800のドアインレバー連結部に連結されるサブロック部材2400には右側下部に水平部が形成される。
前記連結手段は、メインロック部材2300とサブロック部材2400のうちいずれか一つに回動可能に設置されるフック4450と、メインロック部材2300とサブロック部材2400のうち他の一つに形成されてフック4450が係止される係止段から構成される。本実施例では、メインロック部材2300の後方にフック4450が回転可能に設置され、サブロック部材2400の後方に前記係止段が形成される。
図101に図示された通り、前記駆動部はモーター2610と、モーター2610により回転するメインギア2630を含む。前記駆動部は車両に設置された制御部(ECU)に連結され、車両に設置された制御部によって制御される。
モーター2610は第1ハウジング2110の後面に設置される。モーター2610は第1ハウジング2110の右側上部に配置される。モーター2610は回転軸が左右方向に水平に配置される。モーター2610はドアのロックまたはロック解除だけを行う役割をするので小さいモーターで具備される。したがって、ドアラッチシステムはコンパクトに維持され得る。
モーター2610の回転軸にはウォーム2613が設置されている。
ウォーム2613にはメインギア2630が噛み合わされる。
メインギア2630は第1ハウジング2110の後面に回動可能に設置される。メインギア2630は第1ハウジング2110の中間に配置される。メインギア2630はモーター2610の下部に配置される。
メインギア2630は外周面の一部にギアの歯が形成されたギア部2632と前記外周面の残りの一部に非ギア部が形成される。
ギア部2632はメインギア2630の上部および下部の一部に形成され、前記非ギア部はメインギア2630の下部の一部に形成される。
メインギア2630の下部には切開部が形成される。前記切開部は前方、後方および下部が開放されるように形成される。このような前記切開部によって、メインギア2630には以下で記述されるロッキングプレート2500をスライディングさせる第1係止部2633および第2係止部2635が形成される。第1係止部2633は前記切開部の右側に配置され、第2係止部2635は前記切開部の左側に配置される。
メインギア2630で軸が挿入される挿入孔の周りとギア部2632と第1、第2係止部2633、2635は他の部分より厚さが厚く形成される。したがって、メインギア2630は軽量で維持されるとともに耐久性が維持される。
図103に図示された通り、メインギア2630を基本位置に復帰させるギア復帰バネ2650が具備される。
ギア復帰バネ2650はコイルバネで具備される。好ましくは、ギア復帰バネ2650は円弧状に屈曲して形成され得る。
メインギア2630の前面にはギア復帰バネ2650が装着されるギア復帰バネ溝2647が形成される。ギア復帰バネ溝2647は円弧状に屈曲して形成されて前方が開放されるように形成される。すなわち、ギア復帰バネ溝2647は第1ハウジング2110と向かい合う部分が開放される。
また、図102に図示された通り、第1ハウジング2110後面には押圧リブ2140が後方に突出して形成される。押圧リブ2140は上部が開放された円弧状に形成される。押圧リブ2140はメインギア2630の軸が挿入される挿入孔とギア部2632および第1、第2係止部2633、2635の間に配置される。
メインギア2630でギア復帰バネ溝2647を形成する両側面のそれぞれには押圧リブ2140が挿入されるリブ挿入溝2648が前記ギア復帰バネ溝2647に連通するように形成される。
第1ハウジング2110の後面にスライディング可能に設置されるロッキングプレート2500がさらに具備される。
ロッキングプレート2500はメインギア2630の下部に左右方向に配置される。
ロッキングプレート2500はロック解除ケーブル連結部2501と、ロック解除ケーブル連結部2501の右側に配置されるフック案内部2507と、フック案内部2507の右側に配置されるマニュアルロック設置部2515を含む。
ロッキングプレート2500下部にはロック解除ケーブル連結部2501の右側に配置されるように係止突起2506が下へ突出して形成される。係止突起2506はキーコネクト4550のキーコネクト切開部4555に挿入される。
フック案内部2507の上部および下部にはドアロック面2509、傾斜面2511、ドアロック解除面2513がそれぞれ形成される。
ロッキングプレート2500上部には係止突起2506とフック案内部2507の間に配置されるようにメインギア係止部2502が上部に突出して形成される。メインギア係止部2502はメインギア2630の切開部に挿入される。したがって、メインギア2630が回転する時、メインギア係止部2502はメインギア2630に係止されてロッキングプレート2500は左側または右側にスライディングされる。ロッキングプレート2500が右側に移動すると、フック4450がサブロック部材2400の係止段から抜け出てメインロック部材2300とサブロック部材2400の連結が解除される。ロッキングプレート2500が左側に移動すると、フック4450がサブロック部材2400の係止段に係止されて、メインロック部材2300とサブロック部材2400が連結される。
マニュアルロック設置部2515にはマニュアルロック部材2560がスライディング可能に設置される。
第1ハウジング2110の後面にはマニュアルロック部材2560を後方にガイドするガイド壁体2125が後方に突出して形成される。
第1ハウジング2110と向かい合う面であるロッキングプレート2500の前面にはドアロック解除面2513の下部に配置されるように電気連結部材2572が設置される。電気連結部材2572は上下方向に配置される電気が通じる金属素材の板で形成され得る。
第1ハウジング2110にはロッキングプレート2500の前面と向かい合う面である後面に第1、第2、第3電線921、922、923が設置される。第1、第2、第3電線921、922、923は前記車両に設置された制御部に連結される。
第1、第2、第3電線921、922、923は第1ハウジング2110にインサートされて設置される。
第1、第2、第3電線921、922、923の終端は第1ハウジング2110の後面の一部が切開された部分を通じて外部に露出される。第1、第2、第3電線921、922、923の終端は水平に配置される。
第2電線922の終端は第1電線921および第3電線923の上部にそれぞれ配置される。
第1電線921と第3電線923の終端はロッキングプレート2500がスライディングされる方向にある水平方向(左右方向)に離隔するように配置される。
ロッキングプレート2500がスライディングされる時、電気連結部材2572は第1、第2電線921、922を連結するか第2、第3電線922、923を連結する。
ロッキングプレート2500の下部にはストッパー溝2571が二つ、スライディング方向に離隔するように形成される。ストッパー溝2571はメインギア係止部2502の下部に配置される。
第1ハウジング2110の後面にはストッパー2570が挿入されるストッパー挿入溝が形成される。ストッパー2570は弾性変形可能な素材で形成され得る。ストッパー2570は帯状に形成され、中間部分が上に突出するように折り曲げられる。ストッパー2570が少しは弾性変形できるように前記ストッパー挿入溝はストッパー2570より幅が広く形成される。
ストッパー2570の中間の上に突出した部分はストッパー溝2571に挿入される。したがって、ロッキングプレート2500がドアロック位置とドアロック解除位置で安定的に停止状態を維持する。
以下、前述した構成を有する本発明の第9実施例に係るドアラッチシステムの作動過程について説明する。
<ドア閉鎖>
開いた状態のドアを使用者が閉めると車体に設置されたストライカー4101がラッチ4200を押圧してラッチ4200が時計方向に回転する。
ラッチ4200のロック溝にロッキング突起2320が挿入されてドアが閉まる。
<ドアロック>
ロック解除状態であるドアがキー/ロックボタン/ノブ/ドアアウトレバーセンサ/車両速度臨界値などによる設定などによりロック状態となる作動を説明する。
モーター2610を通したドアロックが入力されると、モーター2610が作動してメインギア2630を反時計方向に回転させる。
メインギア2630が反時計方向に回転すると第2係止部2635がロッキングプレート2500のメインギア係止部2502を押圧してロッキングプレート2500をスライディングさせる。
このとき、ロッキングプレート2500は右側に移動し、これによってフック4450がサブロック部材2400の係止段から抜け出てメインロック部材2300とサブロック部材2400の連結が解除される。このようにドアがロック状態となってドアレバー(図示されず)を引っ張るとメインロック部材2300に力が伝達されない。
モーター2610はロッキングプレート2500に設置された電気連結部材2572が第2電線922と第3電線923を連結するまで作動する。以後、モーター2610は作動を停止する。
メインギア2630が反時計方向に回転する時、押圧リブ2140がギア復帰バネ2650を押圧し、ギア復帰バネ2650は圧縮される。メインギア2630を回転させる力が除去されると(モーター2610の作動が止まれば)圧縮されたギア復帰バネ2650の復原力によってメインギア2630は元の位置に復帰する。
<ドアロック解除>
図104に図示された通り、ロック状態であるドアがキー/ロックボタン/ノブ/ドアアウトレバーセンサ/車両速度臨界値などによる設定などによりロック解除状態となる作動を説明する。
モーター2610を通したドアロック解除が入力されると、モーター2610が作動してメインギア2630を時計方向に回転させる。
メインギア2630が時計方向に回転すると第1係止部2633がメインギア係止部2502を押圧してロッキングプレート2500をスライディングさせる。
このとき、ロッキングプレート2500は左側に移動し、フック4450がサブロック部材2400の係止段に係止され、メインロック部材2300とサブロック部材2400が連結される。このように、ドアがロック解除状態となり、ドアレバーを引っ張るとメインロック部材2300に力が伝達される。
モーター2610はロッキングプレート2500に設置された電気連結部材2572が第2電線922と第1電線921を連結するまで作動する。以後、モーター2610は作動を停止する。
メインギア2630が時計方向に回転する時、押圧リブ2140がギア復帰バネ2650を押圧し、ギア復帰バネ2650は圧縮される。メインギア2630を回転させる力が除去されると(モーター2610の作動が止まれば)圧縮されたギア復帰バネ2650の復原力によってメインギア2630は元の位置に復帰する。
<ドア開放>
ドアがロック解除状態の時、使用者がドアレバーを引っ張ると、ドアレバー連結部4800がサブロック部材2400およびメインロック部材2300を右側に引っ張る。これによって、ラッチ4200のロック溝からロッキング突起2320が抜け出される。このとき、ラッチ4200は第1復帰バネによって元の位置に復帰する。したがって、ストライカー4101はドアラッチシステムから抜け出すことができるようになる。
この他にチャイルドロック部材4700を利用した内側ドアロック過程とドアインレバーを利用した内側ドアロック解除過程は、前述した第3実施例と同一であるためこれに対する説明は省略する。
<第10実施例>
本発明の第10実施例に係るドアラッチシステムを説明するにおいて、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9実施例に係るドアラッチシステムと同一または類似の構成については同じ符号を付与し、詳細な説明および図示を省略する。
図105に図示された通り、本発明の第10実施例に係るドアラッチシステムはラッチ4200により回動してメインロック部材2300’をスライディングさせる回動部材2370をさらに含む。
メインロック部材2300’は本体2310’だけが本発明の第9実施例と異なる形状に形成されるので本体2310’についてのみ説明し、他の構成については説明を省略する。
本体2310’は第1部分2311’と、前面が第1部分2311’の前面より前方に配置されるように第1部分2311’に段差を有して形成される第2部分2313’で構成される。
第1部分2311’は本体2310’の上部をなし、第2部分2313’は本体2310’の下部をなす。
第2部分2313’の上部には後述する回動部材2370の一部分が挿入される回動部材挿入溝2317’が形成される。
回動部材挿入溝2317’は上部および前方が開放されるように形成される。
回動部材挿入溝2317’の前方は第2ハウジングの設置で閉鎖される。
回動部材挿入溝2317’を形成する左側面と右側面は左側から右側に行くほど高くなるように傾斜して形成される。
回動部材挿入溝2317’を形成する左側面は回動部材挿入溝2317’を形成する右側面より傾斜の長さが短い。
回動部材挿入溝2317’を形成する下面は左側から右側に行くほど低くなるように傾斜して形成される。
回動部材2370はメインロック部材2300’の第1部分2311’の前方に配置される。
回動部材2370は第1ハウジング2110の前方側に設置され、前後方向に配置される回動軸2380により回動可能に設置される。
また、回動部材2370を復帰させる回動バネ2390が具備され得る。
回動バネ2390の一端は第1ハウジング2110により支持されて固定され、他端は回動部材2370に連結される。
回動バネ2390は回動部材2370に力を加えて反時計方向に押してから離す場合、回動部材2370を時計方向に回動させる弾性力を付与して元の位置に復帰させる役割をする。
回動部材2370はロック部2371と挿入突起2373で構成される。
ロック部2371は左側下部が左側に突出しており、右側は平らに形成される。
ロック部2371はラッチ4200の位置を拘束する役割をする。
ロック部2371の下部にはドアが閉まるときラッチ4200の終端の一部が挿入されるラッチ挿入溝が形成される。前記ラッチ挿入溝は下部が開放されるように形成される。
ロック部2371の下面の右側には下側に突出した挿入突起2373が形成される。
挿入突起2373は回動部材挿入溝2317’内に位置する。
挿入突起2373は回動部材2370の回動によりメインロック部材2300’を左右方向にスライディングさせる役割をする。
挿入突起2373の左右の幅は回動部材挿入溝2317’の左右の幅より狭く形成されることが好ましい。
回動部材2370はラッチ4200により回動されてメインロック部材2300’をスライディングさせることによってドアが閉まる動作を使用者にさらにソフトに感じさせる役割をし、ドアラッチシステムの強度を強くする。
<ドア閉鎖>
開いた状態のドアを使用者が閉めると、車体に設置されたストライカー4101がラッチ4200を押圧してラッチ4200が時計方向に回転する。
時計方向に回転するラッチ4200の外周面が回動部材2370のロック部2371を押圧して回動部材2370が反時計方向に回転し、回動部材2370の挿入突起2373が回動部材挿入溝2317’を形成する右側面を押圧してメインロック部材2300’は右側に押される。ラッチ4200がさらに時計方向に回転することによってラッチ4200のロック溝右側に回動部材2370のロック部2371が配置されると、回動部材2370のロック部2371が回動バネ2390の弾性力によって時計方向に回転してロック溝内に位置するようになることによってドアが閉まる。回動部材2370が時計方向に回転すると、挿入突起2373が回動部材挿入溝2317’を形成する左側面を押圧し、メインロック部材2300’は左側に移動して元の位置に復帰する。
上述した通り、本発明の好ましい実施例を参照して説明したが、該当技術分野の当業者は下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正または変形して実施することができる。