JP6743608B2 - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

車両用ドアロック装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6743608B2
JP6743608B2 JP2016178715A JP2016178715A JP6743608B2 JP 6743608 B2 JP6743608 B2 JP 6743608B2 JP 2016178715 A JP2016178715 A JP 2016178715A JP 2016178715 A JP2016178715 A JP 2016178715A JP 6743608 B2 JP6743608 B2 JP 6743608B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
latch
housing
base member
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016178715A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018044332A (ja
Inventor
鈴村 淳
淳 鈴村
岡田 賢治
賢治 岡田
亨 金澤
亨 金澤
靖彦 園
靖彦 園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2016178715A priority Critical patent/JP6743608B2/ja
Priority to PCT/JP2017/010097 priority patent/WO2018051548A1/ja
Priority to CN201790001224.1U priority patent/CN210152459U/zh
Priority to US16/329,773 priority patent/US11242701B2/en
Publication of JP2018044332A publication Critical patent/JP2018044332A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6743608B2 publication Critical patent/JP6743608B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B79/00Mounting or connecting vehicle locks or parts thereof
    • E05B79/02Mounting of vehicle locks or parts thereof
    • E05B79/08Mounting of individual lock elements in the lock, e.g. levers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J5/00Doors
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B17/00Accessories in connection with locks
    • E05B17/0012Accessories in connection with locks for lock parts held in place before or during mounting on the wing
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B81/00Power-actuated vehicle locks
    • E05B81/54Electrical circuits
    • E05B81/64Monitoring or sensing, e.g. by using switches or sensors
    • E05B81/66Monitoring or sensing, e.g. by using switches or sensors the bolt position, i.e. the latching status
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B85/00Details of vehicle locks not provided for in groups E05B77/00 - E05B83/00
    • E05B85/02Lock casings
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B85/00Details of vehicle locks not provided for in groups E05B77/00 - E05B83/00
    • E05B85/20Bolts or detents
    • E05B85/24Bolts rotating about an axis
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B85/00Details of vehicle locks not provided for in groups E05B77/00 - E05B83/00
    • E05B85/20Bolts or detents
    • E05B85/24Bolts rotating about an axis
    • E05B85/243Bolts rotating about an axis with a bifurcated bolt
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
    • E05Y2900/00Application of doors, windows, wings or fittings thereof
    • E05Y2900/50Application of doors, windows, wings or fittings thereof for vehicles
    • E05Y2900/53Type of wing
    • E05Y2900/531Doors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明は、車両用ドアロック装置に関する。
車体の周面に形成されたドア開口を開閉可能なドアに設けられた車両用ドアロック装置が従来から知られている。
この種のドアロック装置は、ドアを閉めたときに車体に固定されたストライカとの係合によって車両ドアを閉状態に保持可能なラッチ機構と、ラッチ機構を収納するハウジングと、を備えている。さらにラッチ機構は、回転可能且つストライカと係脱可能なラッチと、回転可能且つラッチと係脱可能なポールと、を有している。
ラッチは、ストライカと係合しない(車両ドアの閉状態を保持しない)アンラッチ位置と、ストライカを保持可能な(車両ドアの閉状態を保持する)フルラッチ位置と、の間を回転可能である。ポールは、フルラッチ位置に位置するラッチと係合してラッチをフルラッチ位置に保持する係合位置と、ラッチから離間する非係合位置との間を回転可能である。さらに付勢手段の付勢力によって、ラッチは常にアンラッチ位置側に回転付勢され且つポールは常に係合位置側に回転付勢されている。
またハウジングには、車両ドアが閉じたときにストライカが進入するストライカ進入溝が形成されている。
さらに、ラッチがフルラッチ位置とアンラッチ位置のいずれに位置するかを検出するカーテシスイッチ(ドアスイッチ)を備えるドアロック装置が知られている(例えば、特許文献1)。
本出願人は、カーテシスイッチを備えるドアロック装置において、ラッチとカーテシスイッチとを連係し且つラッチの回転位置変化に連動して回転するスイッチレバーを備えたものを提案している(例えば、特許文献1)。
このスイッチレバーは、その被支持部がハウジングに設けられた回転支持軸によって回転可能に支持される。
さらにこのドアロック装置は、捩じりコイルバネであるレバースプリングを備えている。このレバースプリングは、弾性変形した状態でスイッチレバー及びハウジングに取り付けられる。より詳細には、レバースプリングの一端はスイッチレバーに係止され、且つ、レバースプリングの他端はハウジングに係止される。そのため、レバースプリングは、スイッチレバーを一方向に向けて回転付勢する。
さらにこのカーテシスイッチは、車両に設けられた電子制御ユニット(以下、ECUと呼ぶ)に接続されており、ECUは車内に設けられた照明装置に接続されている。
このドアロック装置では、ラッチがフルラッチ位置に位置するとき、スイッチレバーはレバースプリングによる回転付勢力によってカーテシスイッチを押圧しない回転位置に位置する。そのためカーテシスイッチはオフ状態となる。このときECUは照明装置を消灯状態にする。
一方、ラッチがアンラッチ位置まで回転すると、スイッチレバーはレバースプリングによる回転付勢力に抗して回転してカーテシスイッチを押圧する。そのため、カーテシスイッチはオン状態となる。このときECUは照明装置を点灯状態にする。
特開2016−98589号公報
(発明が解決しようとする課題)
スイッチレバー及びレバースプリングは、以下の第一又は第二の方法によってハウジングに装着される。
第一の方法は以下の手順によって実行される。
まず、作業者が手等によって、スイッチレバーとレバースプリングを一体化させる。
次いで、作業者が手等によって、スイッチレバーの被支持部をハウジングの回転支持軸に回転可能に装着する。
次いで、作業者が手等によって、レバースプリングの両端部の一方をスイッチレバー及びハウジングの一方に係止する。
さらに作業者が手等によって、レバースプリングを弾性変形させながら、レバースプリングの両端部の他方をスイッチレバー及びハウジングの他方に係止する。
第二の方法は以下の手順によって実行される。
まず、作業者が手等によって、スイッチレバーとレバースプリングを一体化させる。
次いで、作業者が手等によって、レバースプリングの両端部の一方をスイッチレバー及びハウジングの一方に係止させ且つレバースプリングの両端部の他方をスイッチレバー及びハウジングの他方に係止する。
さらに作業者が手等によって、スイッチレバーの被支持部をハウジングの回転支持軸に回転可能に装着する。
しかし第一及び第二の方法の最終工程において、作業者は手等によってレバースプリングの一部に力を加えて、レバースプリングの弾性変形状態を維持する必要がある。
そのため、スイッチレバー及びレバースプリングのハウジングへの装着作業は容易でなかった。
本発明は、回転レバー及びこの回転レバーを回転付勢する付勢手段を簡単に装着可能な構造の車両用ドアロック装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明は、車体に回転可能に支持される車両ドアに固定されるベース部材と、該ベース部材に回転可能に支持される回転レバーと、前記ベース部材と前記回転レバーとの間に設けられ、且つ、所定の態様で弾性変形するように前記ベース部材及び前記回転レバーに係止されたときに前記回転レバーを一方向に向けて回転させる付勢力を発生する付勢手段と、を備え、前記ベース部材が、仮ストッパと弾性変形片との一方を備え、前記回転レバーが、前記仮ストッパと前記弾性変形片との他方を備え、前記回転レバーが回転するときの前記他方の部材の回転軌跡上に前記一方の部材が位置し、前記回転レバーが所定の操作時回転領域よりも前記一方向側に位置する外側位置に位置するときに、前記ベース部材及び前記回転レバーに係止された前記付勢手段が前記付勢力を発生せず、前記回転レバーが前記外側位置から前記操作時回転領域へ回転したときに、前記弾性変形片が弾性変形しながら前記仮ストッパを乗り越え、且つ、前記ベース部材及び前記回転レバーに係止された前記付勢手段が弾性変形して前記付勢力を発生するのがよい。
本発明では、付勢手段をベース部材及び回転レバーに係止させた状態においても、回転レバーが外側位置に位置するときは付勢手段が弾性変形しない。換言すると、付勢手段が付勢力を発生しない。
そして、ベース部材に回転可能に支持され且つ外側位置に位置する回転レバーを、作業者が手等によって操作時回転領域まで回転させると、弾性変形片が弾性変形しながら仮ストッパを乗り越える。そのため、このとき作業者が大きな力を回転レバーに掛けなくても、弾性変形片は仮ストッパを乗り越えられる。即ち、このとき作業者は回転レバーを容易に回転させられる。
また、回転レバーを外側位置から操作時回転領域まで回転させると、付勢手段が弾性変形して、回転レバーを外側位置側に付勢する付勢力を発生する。しかし作業者は、ベース部材によって回転軌跡が定められた回転レバーを回転させることにより、回転レバーを外側位置から操作時回転領域へ移動させる。従って、このとき作業者の手等には付勢手段が発生する付勢力が負荷として掛かるものの、作業者は回転レバーを操作時回転領域まで容易に回転させることが可能である。
前記回転レバーが、
前記車体に取付けられたストライカと係合することにより前記車両ドアを閉状態に保持可能なフルラッチ位置と前記ストライカを解放するアンラッチ位置との間の前記操作時回転領域を回転可能なラッチと、
前記ラッチと連動して前記操作時回転領域を回転するレバー又は/及び前記ラッチであるラッチ連動レバーと、
前記車両ドアに回転可能に支持されたハンドルの回転操作に連動して前記操作時回転領域を回転し、且つ、所定のロック解除可能状態において所定方向に回転したときに前記ラッチを前記アンラッチ位置へ回転させるハンドル連動レバーと、
所定位置へ回転したときに前記ロック解除可能状態を作り出すアクティブレバーの回転動作に連動して前記操作時回転領域を回転するアクティブレバー連動レバーと、
の少なくとも一つであってもよい。
前記ベース部材が前記仮ストッパを備え、前記回転レバーが前記弾性変形片を備えてもよい。
本発明をこのように構成すると、ベース部材側に弾性変形片を形成する場合と比べて、弾性変形片を簡単に製造可能となる。
前記ベース部材が、前記回転レバーを回転可能に支持し且つ前記付勢手段が係止される第一ベース部材と、前記第一ベース部材に対して着脱可能な第二ベース部材と、を備え、前記第二ベース部材が前記第一ベース部材に装着され且つ前記回転レバーが前記操作時回転領域に位置するときに、前記回転レバーに接触することにより、前記仮ストッパと前記弾性変形片とを離間させ且つ前記回転レバーを前記操作時回転領域に位置させる組立完了時ストッパを前記第二ベース部材が備えてもよい。
弾性変形片が仮ストッパを容易に乗り越えられるようにするためには、例えば弾性変形片の機械的強度を低くする必要がある。しかしながら、弾性変形片の機械的強度を低くした場合に、付勢手段の回転付勢力によって仮ストッパと弾性変形片とを互いに長時間に渡って接触させると、仮ストッパから及ぶ負荷によって弾性変形片が破損するおそれがある。またこの場合は、仮ストッパと弾性変形片とが接触した状態で、回転レバーに付勢手段の付勢力以外の外力が及ぶことにより仮ストッパと弾性変形片とが強い力で接触すると、仮ストッパから弾性変形片に及ぶ強い負荷によって弾性変形片が破損するおそれがある。
しかし本発明をこのように構成すると、回転レバーが操作時回転領域に位置する状態で第二ベース部材を第一ベース部材に装着したときに、第二ベース部材の組立完了時ストッパに対して、付勢手段によって回転付勢された回転レバーが接触する。すると仮ストッパと弾性変形片とが互いに離間する。そのため、仮ストッパから弾性変形片に対して負荷が掛からなくなる。
従って、弾性変形片が仮ストッパを容易に乗り越えられるように弾性変形片の機械的強度を低くしつつ、弾性変形片が破損するおそれを低減できるようになる。
前記ラッチの回転位置を検出するためのスイッチを備え、前記回転レバーが、前記ラッチと前記スイッチとを連係し且つ前記ラッチの回転位置変化に連動して前記スイッチをオン状態とオフ状態とに切り替えるスイッチレバーであってもよい。
本発明をこのように構成すると、スイッチレバー及び付勢手段をベース部材に対して簡単に装着可能となる。
本発明の一実施形態の車両用ドアロック装置を備える右側の車両ドアの車両内側から見た側面図である。 ドアロック装置の車内側後方から見た斜視図である。 ラッチユニットとアクチュエータユニットとに分離して示す、ラッチがアンラッチ位置に位置するときのドアロック装置の車内側後方から見た斜視図である。 第二ハウジングを取り外して示す、ラッチがアンラッチ位置に位置するときのラッチユニットの背面図である。 第二ハウジングを取り外して示す、ラッチがアンラッチ位置に位置するときのラッチユニットの正面図である。 第二ハウジングを取り外して示す、ラッチがフルラッチ位置に位置するときのラッチユニットの背面図である。 アクチュエータユニットの車内側後方から見た斜視図である。 アクチュエータユニットの後ろ斜め下方から見た斜視図である。 アクチュエータユニットの分解斜視図である。 図9とは別の方向から見たときのアクチュエータユニットの分解斜視図である。 第一ハウジングの回転軸に回転可能に装着したスイッチレバーが外側位置に位置するときの第二ハウジングを取り外して示したアクチュエータユニットの車内側から見た側面図である。 スイッチレバーを外側位置から操作時回転領域まで回転させたときの図11と同様の側面図である。 スイッチレバーが操作時回転領域に位置するときの第二ハウジングを取り外して示したアクチュエータユニットの車内側から見た斜視図である。 第一ハウジングに第二ハウジングを装着してアクチュエータユニットを完成させたときの図11と同様の側面図である。 第一ハウジングに対して第二ハウジングを接近させたときの図14のXV-XV矢線で切断した断面図である。 第一ハウジングに第二ハウジングを装着してアクチュエータユニットを完成させたときの図14のXV-XV矢線で切断した断面図である。 図示を省略したラッチユニットをアクチュエータユニットに装着してドアロック装置を完成させた場合にラッチがアンラッチ位置に位置するときの、第二ハウジングを取り外して示したアクチュエータユニットの車内側から見た側面図である。 ラッチがフルラッチ位置に位置するときの図17と同様の側面図である。 図18のXIX−XIX矢線に沿う断面図である。 図18のXX−XX矢線に沿う断面図である。 ラッチがアンラッチ位置に位置するときの図20と同様の断面図である。 ラッチがフルラッチ位置に位置するときのラッチ、ドアスイッチ、及びスイッチレバーの車内側から見た側面図である。 図22に示したラッチ、ドアスイッチ、及びスイッチレバーの背面図である。 ラッチが切替え位置に位置するときの図22と同様の側面図である。 ラッチが切替え位置に位置するときの図23と同様の背面図である。 ラッチがハーフラッチ位置に位置するときの図22と同様の側面図である。 ラッチがハーフラッチ位置に位置するときの図23と同様の背面図である。 ラッチがアンラッチ位置に位置するときの図22と同様の側面図である。 ラッチがアンラッチ位置に位置するときの図23と同様の背面図である。 本発明の変形例の図11の要部に相当する側面図である。 図30のXXXI−XXXI矢線に沿う断面図である。 本発明の変形例の図12の要部に相当する側面図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1に示す車両ドア10は車両の右側のサイドドアであり、その前端部が車体(図示略)に対して上下方向の回転軸まわりに回転可能として支持されている。車両ドア10は、車体の側面に形成された開口部を完全に開放する開位置と、この開口部を塞ぐ閉位置と、の間を車体に対して水平方向に回転可能である。なお、以下の説明中の車両ドア10に関する「前後方向」及び「左右方向(車内外方向)」は、車両ドア10が閉位置に位置する場合を基準とした方向である。
車両ドア10は、その下半部を構成するドア本体部11と、その上半部に設けられたドアサッシュ12と、を備えている。ドア本体部11は、ドア本体部11の外側面を構成するアウタパネル(図示略)と、アウタパネルの内側面に固定されたインナパネル(図示略)と、インナパネルの内側面に固定され且つドア本体部11の内側面を構成する樹脂製のトリム13と、を備えている。
アウタパネルにはアウトサイドハンドル17(ハンドル)が回転可能に支持されており、トリム13にはインサイドハンドル18(ハンドル)が回転可能に支持されている。アウトサイドハンドル17及びインサイドハンドル18は初期位置とラッチ解除位置との間を回転可能であり、共に付勢手段(図示略)によって初期位置に向けて回転付勢されている。
さらにトリム13の上端部には、ロックノブ19が上下方向にスライド自在として設けられている。ロックノブ19はアンロック位置(図1の位置)と、アンロック位置よりも下方に位置するロック位置(図示略)と、の間をトリム13に対してスライド可能である。
車両ドア10の内部には、アウタパネルとインナパネルとの間に位置し且つ一部が車両ドア10の後端面において露出するドアロック装置20が設けられている。
図2及び図3等に示すように、ドアロック装置20はラッチユニット25とアクチュエータユニット50とを一体化したものである。
ラッチユニット25は、第一ハウジング27及び第二ハウジング35からなるラッチハウジング26を有している。
第一ハウジング27の後面には、第一ハウジング27の左端面(車内側端面)から右側に延びるストライカ進入溝28が凹設されている。さらに図4及び図6に示すように、第一ハウジング27の後面には、ストライカ進入溝28を横断する態様でストライカ進入溝28と連続(連通)する取付用凹部29が凹設されている。取付用凹部29の底面には、第一ハウジング27を前後方向に貫通する貫通孔30が形成されている。図示するように貫通孔30は、上下方向に延びる長孔である。
第二ハウジング35の後部及び左側部には、左右方向に延びるストライカ進入溝36が形成されている。
第一ハウジング27には、ラッチ40、ポール45、及びリフトレバー48が回転可能に支持されている。
ラッチ40(回転レバー)は取付用凹部29に配設されており、取付用凹部29の底面である支持壁29aに設けられた回転軸まわりに回転可能に支持されている。ラッチ40は、車体に固定されたストライカ(図示略)を保持しない(車両ドア10の閉状態を保持しない)アンラッチ位置と、ストライカを保持可能な(車両ドア10の閉状態を保持する)フルラッチ位置と、の間を第一ハウジング27に対して回転可能である。ラッチ40は、第一係止爪41と第二係止爪42とを備えており、第一係止爪41と第二係止爪42との間にはストライカ受容溝43が形成されている。図22乃至図29に示すように、ラッチ40の外面には第一係合面40aと第二係合面40bが形成されている。第一係合面40aはラッチ40の外周面の一部に形成されている。一方、第二係合面40bはラッチ40の前面の一部に形成されている。
ラッチ40の下方に位置するポール45は、取付用凹部29に配設されている。ポール45は、第一ハウジング27を前後方向に貫通し且つ第一ハウジング27に対して相対回転可能な回転軸44に固定されている。従って、ポール45は回転軸44と一緒に、フルラッチ位置に位置するラッチ40と係合してラッチ40をフルラッチ位置に保持する係合位置(図6の位置)と、ラッチ40から離間する非係合位置(図4の位置)との間を回転可能である。
さらに、ラッチ40及びポール45には付勢手段(図示略。例えば、引張バネ)が装着されている。そしてこの付勢手段の付勢力によって、ラッチ40は常にアンラッチ位置側に回転付勢され且つポール45は常に係合位置側に回転付勢されている。
さらに図5に示すように、第一ハウジング27の前方には、第一ハウジング27の前面と対向するリフトレバー48が配設されている。このリフトレバー48は、第一ハウジング27の前面から前方に突出した回転軸44の前部に固定されている。即ち、リフトレバー48は回転軸44及びポール45と一緒に回転する。
アンラッチ位置に位置するラッチ40がストライカと係合しながら付勢手段の付勢力に抗してフルラッチ位置まで回転すると、ポール45が付勢手段の付勢力によって係合位置に位置してラッチ40に係合する。その結果、ラッチ40及びポール45を有するラッチ機構は、ラッチ40がストライカを保持する「ラッチ状態」となる。
一方、ポール45を付勢手段の付勢力に抗して非係合位置側に回転させると、ラッチ40がアンラッチ位置側へ回転可能となる。そのためラッチ機構は、ストライカを解放可能な「アンラッチ状態」となる。
ラッチ40、ポール45、及びリフトレバー48を支持した第一ハウジング27に対して後方から第二ハウジング35を被せ且つ第一ハウジング27と第二ハウジング35とを固定するとラッチユニット25が完成する(図2、図3等を参照)。
図8乃至図14等に示すアクチュエータユニット50は、第一ハウジング52(第一ベース部材)及び第二ハウジング75(第二ベース部材)からなるアクチュエータハウジング51(ベース部材)を有している。
第一ハウジング52は樹脂製の一体成形品である。
第一ハウジング52の後部にはラッチユニット接続部53が形成されている。
第一ハウジング52は、ラッチユニット接続部53の下方に位置し且つ後方に向かって延びる回転軸54を備えている。さらに第一ハウジング52の第二ハウジング75との対向面には、各軸線が第二ハウジング75側に向かって延びる複数の回転軸55、56、57、58、59が設けられている。回転軸55は端面が開口する円筒形状である。
図9乃至図13及び図19等に示すように、第一ハウジング52の第二ハウジング75との対向面にはレバー案内突起68が第二ハウジング75側に向けて突設されている。図示するように、レバー案内突起68は回転軸58の軸線を中心とする円弧形状である。
さらに図9乃至図13、図20及び図21等に示すように、第一ハウジング52の第二ハウジング75との対向面にはレバー案内突起70が第二ハウジング75側に向けて突設されている。図示するように、レバー案内突起70はレバー案内突起68より前方に位置している。さらにレバー案内突起70は、回転軸58の軸線を中心とするレバー案内突起68と略同径の円弧形状である。
さらに、第一ハウジング52の第二ハウジング75との対向面には、回転軸58の近傍に位置するバネ係止部72が第二ハウジング75側に向けて突設されている。
さらに図9及び図11乃至図14に示すように、第一ハウジング52の第二ハウジング75との対向面には、仮組時ストッパ73(仮ストッパ)が第二ハウジング75側に向けて突設されている。
第二ハウジング75は樹脂製の一体成形品である。
第二ハウジング75の後部にはラッチユニット接続部76が形成されている。
第二ハウジング75の第一ハウジング52との対向面には嵌合突起78が突設されている。また第二ハウジング75の第一ハウジング52との対向面には、軸受部79、80、81、82が形成されている。軸受部79及び軸受部82は第二ハウジング75に形成した凹部であり、軸受部80及び軸受部81は端面が開口する円筒形状である。
さらに第二ハウジング75の第一ハウジング52との対向面にはレバー案内突起83が第一ハウジング52側に向けて突設されている。図示するように、レバー案内突起83は軸受部81の軸線を中心とする円弧形状である。図9、図19、図20及び図21に示すようにレバー案内突起83は、その後部をなす広幅部84と、その前部をなし且つ広幅部84より狭幅の狭幅部85と、を一体的に備えている。
さらに広幅部84の第一ハウジング52側の端部は組立完了時ストッパ90により構成されている。図15及び図16に示すように、組立完了時ストッパ90の前方の右側の角部には、組立完了時ストッパ90の前面及び右側面に対して傾斜する傾斜案内面90aが形成されている。
図9、図10、図17、図18及び図20乃至図29に示すように、第一ハウジング52の第二ハウジング75との対向面には電装部品であるドアスイッチ93(カーテシスイッチ、スイッチ)が固定されている。
ドアスイッチ93は、本体部94と、本体部94の下端面から下方に突出し且つ本体部94に対して相対回転可能な被押圧凸部95と、を備えている。被押圧凸部95は本体部94に対して左右方向の回転軸まわりに回転可能である。具体的には、図9、図10、図18、図20、図22及び図23に示すオフ位置と、図17、図21及び図24乃至図29に示すオン位置と、の間を回転可能である。さらに、本体部94内に設けた付勢手段によって、被押圧凸部95はオフ位置側に移動付勢されている。
図17及び図18に示すように、第一ハウジング52の第二ハウジング75との対向面にはコネクタ97が固定されている。第一ハウジング52の第二ハウジング75との対向面には、ドアスイッチ93とコネクタ97とを接続するドアスイッチターミナル98が固定されている。コネクタ97は、車体に設けられたECU(Electronic Control Unit。図示略)に対して、図示を省略したケーブルを介して接続される。さらに、ECUは、車両の内面(例えば天井面)に設けられた照明装置(図示略)に接続されている。
図17及び図18に示すオープンリンク100は、ロック位置とアンロック位置との間を回転可能である。後述するように、第一ハウジング52(の回転軸54)にはアウトサイドオープンレバー117が回転可能に支持されており、このアウトサイドオープンレバー117に突設された支持軸118にオープンリンク100が回転可能に支持されている。さらに支持軸118とオープンリンク100との間には付勢バネ101が設けられている。この付勢バネ101は、オープンリンク100をアンロック位置に向けて回転付勢している。
図17及び図18に示すように、第一ハウジング52の回転軸55にはアクティブレバー103が回転可能に支持されている。
アクティブレバー103は、オープンリンク100がアンロック位置に位置するのを許容するアンロック位置(図17及び図18の位置)と、オープンリンク100をロック位置に位置させるロック位置(図示略)と、の間を回転可能である。
アクティブレバー103とロックノブ19とは、図示を省略した操作ワイヤによって連係されている。ロックノブ19がロック位置に位置するときアクティブレバー103がロック位置に位置し、その結果、オープンリンク100がロック位置に位置する。その一方で、ロックノブ19がロック位置からアンロック位置へ移動すると、ロックノブ19の移動力によってアクティブレバー103がアンロック位置へ回転し、オープンリンク100がアンロック位置へ移動する。なお、アクティブレバー103がアンロック位置へ回転したときにドアロック装置20は「ロック解除可能状態」になり、アクティブレバー103がロック位置へ回転したときにドアロック装置20は「ロック解除不能状態」にる。
図17及び図18に示すように、第一ハウジング52の回転軸59にはロッキングコントロールレバー105が回転可能に支持されている。また、アウタパネル又はアウトサイドハンドル17に設けられたキーシリンダ(図示略)には、第一ハウジング52に設けられたアウトサイドロッキングレバー109が連係している。さらに、ロッキングコントロールレバー105とアウトサイドロッキングレバー109とを、第一ハウジング52に設けられたキースイッチレバー111が連係している。
また図17及び図18に示すように、第一ハウジング52の第二ハウジング75との対向面には電動モータ112が固定されている。第一ハウジング52の第二ハウジング75との対向面には、電動モータ112とコネクタ97とを接続するモータターミナル113が固定されている。電動モータ112は、施解錠操作部材の1つであるリモコン(図示略)の操作によって作動する。
電動モータ112の出力軸にはウォームギヤ114が固定されている。
第一ハウジング52の回転軸57には図示を省略した円盤状のホイールギヤが回転可能に支持されている。このホイールギヤの外周面に形成されたギヤ歯はウォームギヤ114と噛合している。さらにホイールギヤはアクティブレバー103と連係している。
リモコンが開錠信号(無線信号)を発信すると受信手段(図示略)がこの開錠信号を受信し、さらに受信手段が開錠信号をECUに送信する。するとECUからの信号によって電動モータ112が回転するので、電動モータ112の回転力がウォームギヤ114を介してホイールギヤに伝わり、ホイールギヤが回転する。すると、ホイールギヤと連係するアクティブレバー103がアンロック位置へ回転する。一方、リモコンが施錠信号(無線信号)を発信すると受信手段がこの施錠信号を受信し、さらに受信手段が施錠信号をECUに送信する。するとECUからの信号によって電動モータ112が回転するので、アクティブレバー103がロック位置へ回転する。
図17及び図18に示すように、第一ハウジング52の回転軸56にはインサイドオープンレバー116が回転可能に支持されている。
インサイドオープンレバー116とインサイドハンドル18は操作ワイヤによって連係されている。
インサイドハンドル18が初期位置に位置するときインサイドオープンレバー116は、図17及び図18に示す非押圧位置に位置する。このときインサイドオープンレバー116はオープンリンク100に対して何ら力を及ぼさない。
その一方で、インサイドハンドル18が初期位置からラッチ解除位置へ移動すると、インサイドオープンレバー116が押圧位置(図示略)へ移動する。オープンリンク100がアンロック位置に位置する場合(即ち、ドアロック装置20が「ロック解除可能状態」にある場合)にインサイドオープンレバー116が押圧位置に移動すると、インサイドオープンレバー116がオープンリンク100を押圧するので、オープンリンク100が所定方向に回転する。また、オープンリンク100がロック位置に位置する場合(即ち、ドアロック装置20が「ロック解除不能状態」にある場合)にインサイドオープンレバー116が押圧位置に移動しても、インサイドオープンレバー116はオープンリンク100を押圧しない。
さらに図17及び図18に示すように、回転軸54にはアウトサイドオープンレバー117が回転可能に支持されている。
アウトサイドオープンレバー117はロッドを介してアウトサイドハンドル17に接続されている。
アウトサイドハンドル17が初期位置に位置するときアウトサイドオープンレバー117は図17及び図18に示す非押圧位置に位置する。このときアウトサイドオープンレバー117はオープンリンク100に対して何ら力を及ぼさない。
その一方で、アウトサイドハンドル17が初期位置からラッチ解除位置へ移動するとアウトサイドオープンレバー117が押圧位置(図示略)へ移動する。オープンリンク100がアンロック位置に位置する場合(即ち、ドアロック装置20が「ロック解除可能状態」にある場合)にアウトサイドオープンレバー117が押圧位置に移動すると、アウトサイドオープンレバー117がオープンリンク100を押圧するので、オープンリンク100が上記所定方向に回転する。また、オープンリンク100がロック位置に位置する場合(即ち、ドアロック装置20が「ロック解除不能状態」にある場合)にアウトサイドオープンレバー117が押圧位置に移動しても、アウトサイドオープンレバー117はオープンリンク100を押圧しない。
第一ハウジング52の回転軸58(レバー軸)には、図3及び図7乃至図29に示すスイッチレバー120が回転可能に支持されている。
樹脂製の一体成形品であるスイッチレバー120は、回転軸58に対して回転可能且つ着脱可能に取付けられる円筒状のボス部121を有している。さらにスイッチレバー120は、ボス部121からボス部121の径方向に延びる第一係合アーム122を有している。
第一係合アーム122の先端部は、略球状をなすアーム先端部123によって構成されている。さらに第一係合アーム122の左側面にはバネ係止部125が突設されている。
図9、図11乃至図14及び図22乃至図29等に示すように、第一係合アーム122の中間部の左側面には、第一係合アーム122よりも反時計方向(前方)に位置し且つボス部121の径方向に延びる第二係合アーム127が設けられている。即ち、第二係合アーム127は第一係合アーム122に対して左側にオフセットしている。さらに図15及び図16に示すように、第二係合アーム127の横断面形状は略矩形である。また、第二係合アーム127の後方の左側の角部には、第二係合アーム127の後面及び左側面に対して傾斜する傾斜案内面127aが形成されている。さらに第二係合アーム127の先端部には、ボス部121の軸線を中心とする円弧形状をなすスイッチ押圧片128が固定されている。
さらにボス部121の右端部には支持突部129aが突設されている。さらに支持突部129aの先端部には、ボス部121の外周側に位置する弾性変形片129bの一方の端部である基端部が固定されている。即ち、弾性変形片129bは支持突部129aによって片持ち状態で支持されている。そのため、弾性変形片129bはその基端部を中心に撓むことが可能である。換言すると、弾性変形片129bはボス部121の径方向に弾性変形可能である。
図9乃至図14及び図22乃至図29等に示すように、スイッチレバー120のボス部121には、捩じりコイルバネであるレバースプリング130(付勢手段)が着脱可能に装着されている。
レバースプリング130は、コイル状の本体部131、並びに、本体部131の両端からそれぞれ延びる第一係止片132及び第二係止片133を備えている。本体部131がボス部121の外周側に位置するように、レバースプリング130はスイッチレバー120に装着される。従って、レバースプリング130は本体部131を中心にしてボス部121に対して相対回転可能である。さらに本体部131をボス部121に装着すると、本体部131を中心とする第一係止片132の回転軌跡上にバネ係止部125が位置する。
互いに一体化されたスイッチレバー120及びレバースプリング130は、以下の手順によって第一ハウジング52に仮組みされる。
まず図11に示すように、作業者(図示略)が手でスイッチレバー120を持ちながら、ボス部121を回転軸58に対して装着する。このとき、スイッチレバー120の弾性変形片129bの基端部(前端部)が仮組時ストッパ73の後端部の直下に位置し且つ弾性変形片129bの基端部を除く部分が仮組時ストッパ73より後方に位置するように、スイッチレバー120の回転軸58に対する相対回転位置を調整する。なお、このときのスイッチレバー120の回転軸58に対する相対回転位置を「外側位置」と称する。
さらにレバースプリング130の第一係止片132を前方からバネ係止部125に接触させ且つ第二係止片133を後方からバネ係止部72に接触させる。このときレバースプリング130は自由状態となる。従って、このときレバースプリング130は付勢力を発生していない。
この状態で作業者が手でスイッチレバー120を図11の反時計方向に回転させる。すると、弾性変形片129bがボス部121側に弾性変形しながら(撓みながら)仮組時ストッパ73を乗り越える。その結果、スイッチレバー120は図12に示す位置まで回転する。スイッチレバー120が図12の位置及びこの位置より図12の反時計方向側に回転したときのスイッチレバー120の回転軸58に対する相対回転位置(領域)を「操作時回転領域」と称する。なお、操作時回転領域の反時計方向側の端部位置は、スイッチレバー120が後述する図28及び図29の位置まで回転したときの位置である。
そのためバネ係止部125は、図11に示す位置から回転軸58を中心に反時計方向側に移動する。従って、バネ係止部125が第一係止片132を前方に押圧しながらバネ係止部72に対して接近する。そのため図12に示す状態においてレバースプリング130は弾性変形し、スイッチレバー120(バネ係止部125)を図12の時計方向に回転させる付勢力を発生する。
そのため、スイッチレバー120に対してレバースプリング130の回転付勢力以外の外力を及ぼさないとき、スイッチレバー120は回転軸58に対して図12の時計方向に回転しようとする。しかし図12に示すように、弾性変形片129bの先端部が仮組時ストッパ73に対して後方(下方)から接触したときに、仮組時ストッパ73及び弾性変形片129bによってスイッチレバー120がこれ以上時計方向に回転するのが規制される。換言すると、スイッチレバー120が操作時回転領域から外側位置側へ回転することを仮組時ストッパ73及び弾性変形片129bが規制する。
このようにスイッチレバー120及びレバースプリング130を第一ハウジング52に対して取り付けると、図19乃至図21に示すように第一係合アーム122はレバー案内突起68よりも左側に位置し且つ第二係合アーム127はレバー案内突起70よりも左側に位置する。
第一ハウジング52と第二ハウジング75の外周縁の対向部どうしを接触させた状態で、両者を固定手段によって固定するとアクチュエータユニット50が完成する。
アクチュエータユニット50を完成させると、第一ハウジング52の回転軸55に対して第二ハウジング75の嵌合突起78が嵌合し、さらに第一ハウジング52の回転軸56、57、58、59が第二ハウジング75の軸受部79、80、81、82に対してそれぞれ嵌合する。
さらに図19に示すように、第一ハウジング52のレバー案内突起68と第二ハウジング75のレバー案内突起83の広幅部84とがスイッチレバー移動許容溝86(隙間)を形成しながら対向し、このスイッチレバー移動許容溝86内にスイッチレバー120の第一係合アーム122が回転可能に位置する。
さらに図20及び図21に示すように、スイッチレバー120の第二係合アーム127はレバー案内突起83の狭幅部85の右側且つ広幅部84の直前に位置する。即ち、スイッチレバー120の第二係合アーム127は、第一ハウジング52のレバー案内突起70と第二ハウジング75のレバー案内突起83(狭幅部85)との間に形成されたスイッチレバー移動許容溝91(隙間)に位置する。このスイッチレバー移動許容溝91の後端部はスイッチレバー移動許容溝86の前端部と連通している。
さらに、図11乃至図14及び図21に示すように、スイッチレバー120のスイッチ押圧片128がレバー案内突起68、レバー案内突起70及びレバー案内突起83の外周側に位置する。
さらにアクチュエータユニット50が完成すると、アクチュエータハウジング51の後面には、第一ハウジング52のラッチユニット接続部53と第二ハウジング75のラッチユニット接続部76とで囲まれた開口部が形成される(図3及び図7参照)。そして、スイッチレバー120の第一係合アーム122の先端部(アーム先端部123)が、この開口部内に位置する。
さらにアクチュエータユニット50の組み立て時に第一ハウジング52と第二ハウジング75の外周縁の対向部どうしが接近したときに、図15に示すように、第二係合アーム127の傾斜案内面127aに対して第二ハウジング75の組立完了時ストッパ90の傾斜案内面90aが左方から接近する。
図15の状態から第一ハウジング52の外周縁を第二ハウジング75の外周縁に対してさらに接近させると、組立完了時ストッパ90の傾斜案内面90aによって第二係合アーム127の傾斜案内面127aが前方(図11乃至図14の反時計方向)に押圧される。さらに、前方に押圧された第二係合アーム127が組立完了時ストッパ90の直前に位置すると(図示略)、レバースプリング130が発生する付勢力によって後方(図11乃至図14の時計方向)に回転付勢されている第二係合アーム127の後面が組立完了時ストッパ90の前面に接触し、さらに組立完了時ストッパ90の前面によって第二係合アーム127の後面が前方にさらに押圧される。そのため図14に示すように、それまで互いに接触していた弾性変形片129b及び仮組時ストッパ73が離間する。
そして第一ハウジング52と第二ハウジング75の外周縁の対向部どうしが接触したとき(即ち、アクチュエータユニット50が完成したとき)、図14及び図16に示すように、組立完了時ストッパ90の前面に対して、レバースプリング130が発生する付勢力によって後方に回転付勢された第二係合アーム127の後面が接触する。即ち、組立完了時ストッパ90によって第二係合アーム127の時計方向への回転が規制される。
さらに、組立完了時ストッパ90によって第二係合アーム127の時計方向への回転が規制されるので、スイッチレバー120が操作時回転領域から外側位置側へ回転することが規制される。即ち、弾性変形片129b及び仮組時ストッパ73が再び接触することが規制される。
第一ハウジング52のラッチユニット接続部53と第二ハウジング75のラッチユニット接続部76とで囲まれた開口部に対してラッチユニット25を装着し、ラッチユニット25とアクチュエータユニット50を互いに固定すると、図2に示すようにドアロック装置20が完成する。
ドアロック装置20が完成すると、第一ハウジング52のラッチユニット接続部53と第二ハウジング75のラッチユニット接続部76とで囲まれた開口部内において、アクチュエータユニット50のオープンリンク100の先端部(上端部)がラッチユニット25のリフトレバー48と対向する(図示略)。
さらに図18に示すように、スイッチレバー120の第一係合アーム122の先端部がラッチユニット25の貫通孔30(二点鎖線参照)を貫通する。そして図示は省略してあるが、ラッチユニット25内においてアーム先端部123がラッチ40に対して接触する。すると、スイッチレバー120はラッチ40から受ける反力によって、レバースプリング130の付勢力に抗して図11乃至図14、図17及び図18の反時計方向(即ち、外側位置と反対側)へ僅かに回転する。その結果、第二係合アーム127が組立完了時ストッパ90と当接する位置から反時計方向へ回転するので、第二係合アーム127が組立完了時ストッパ90に対して反時計方向に離間する。即ち、ドアロック装置20の完成状態において、第二係合アーム127と組立完了時ストッパ90とは常に離間する。
ラッチ40が図22及び図23に示すフルラッチ位置P1に位置し且つポール45が係合位置に位置するとき、ラッチ40はポール45との係合によってフルラッチ位置P1に位置決めされる。そのため車両ドア10が閉位置に位置するとき、車両ドア10はこの閉位置に保持される。
また、ラッチ40がフルラッチ位置P1にあるとき、スイッチレバー120の第一係合アーム122の前後方向の水平距離(水平面上における回転軸58からアーム先端部123までの前後方向距離)はLaとなる。この水平距離Laは、回転軸58とラッチ40の両側面のうちスイッチレバー120に対向する側面(ラッチ40の前面)である第二係合面40bとの間の前後方向間隔Lより長い。従って、スイッチレバー120のアーム先端部123は、レバースプリング130の弾性付勢力によってラッチ40の第一係合面40aに上方から当接する。また、スイッチレバー120の第二係合アーム127のスイッチ押圧片128は、ドアスイッチ93の被押圧凸部95から後方へ離間する。従って、スイッチ押圧片128はドアスイッチ93の被押圧凸部95をオフ位置からオン位置へと押圧しない。そのため、ラッチ40がフルラッチ位置P1にあるとき、ドアスイッチ93の作動状態はオフ状態となる。
図22及び図23の状態において例えばロックノブ19をアンロック位置に位置させることにより、オープンリンク100をアンロック位置に位置させる。この状態でアウトサイドハンドル17又はインサイドハンドル18を初期位置からラッチ解除位置へ移動させると、インサイドオープンレバー116又はアウトサイドオープンレバー117が非押圧位置から押圧位置へ移動し、インサイドオープンレバー116又はアウトサイドオープンレバー117がオープンリンク100を上記所定方向に押圧する。するとオープンリンク100がリフトレバー48側へ接近してリフトレバー48を回転させるので、係合位置に位置していたポール45が非係合位置へ移動する。その結果、ポール45とラッチ40との係合が解除されるので、ラッチ40がアンラッチ位置へ回転可能な状態となる。
そのため、この状態で閉位置に位置していた車両ドア10を開くと、ラッチ40がフルラッチ位置P1からアンラッチ位置P4(図28及び図29参照)に向けて回転する。このとき、スイッチレバー120は、第一係合アーム122のアーム先端部123がラッチ40の第一係合面40aによって押し上げられるため、レバースプリング130の弾性付勢力に抗して回転軸58を中心に図22及び図24の反時計方向に回転する。図24及び図25に示すように、ラッチ40がアンラッチ位置P4より手前の切替え位置(スイッチオン位置)P2まで回転したときに、スイッチレバー120のスイッチ押圧片128がそれまでオフ位置に位置していたドアスイッチ93の被押圧凸部95をオン位置へ押圧するので、ドアスイッチ93の作動状態がオン状態になる。その結果、ECUに接続された照明装置が点灯する。
このとき、スイッチレバー120の水平距離Lbは前記水平距離Laより短くなるものの間隔Lを上回る。従って、第一係合アーム122のアーム先端部123は、ラッチ40の第一係合面40aに対して前方へ摺動する。
ラッチ40が更に切替え位置P2からアンラッチ位置P4に向けて回転すると、ラッチ40は図26及び図27に示すハーフラッチ位置P3に到達する。すると、スイッチレバー120の第一係合アーム122のアーム先端部123がラッチ40の第一係合面40aによって押し上げられ、スイッチレバー120がレバースプリング130の弾性付勢力に抗して回転軸58を中心に図26の反時計方向に回転する。その結果、スイッチレバー120のスイッチ押圧片128がドアスイッチ93の被押圧凸部95に摺接するものの、ドアスイッチ93はオン状態に維持される。
また、このとき、スイッチレバー120の水平距離Lcは間隔Lより僅かに長くなる。従って、第一係合アーム122のアーム先端部123は、ラッチ40の第一係合面40a上を摺動し、やがて角部40d(第一係合面40aと第二係合面40bとの境界部)へ移動する。
図28及び図29に示すように、ラッチ40が更にハーフラッチ位置P3からアンラッチ位置P4まで回転すると、スイッチレバー120の水平距離Ldは前記水平距離Lcより若干短くなる(概ね、間隔Lと同じ長さになる)。この場合、スイッチレバー120の第一係合アーム122のアーム先端部123とラッチ40との係合箇所が第一係合面40aから第二係合面40bに切替わり、アーム先端部123が第二係合面40b上を摺動する。即ち、スイッチレバー120自体の回転位置は殆ど変化することなく、スイッチレバー120に対するラッチ40の相対回転位置のみが変化する。従って、ドアスイッチ93の作動状態はオン状態に維持される。
このようにラッチ40が切替え位置P2からアンラッチ位置P4までの回転領域に位置するときに、スイッチレバー120はドアスイッチ93の作動状態をオン状態に維持するようにラッチ40に連動して回転する。
また、第一係合アーム122のアーム先端部123が第二係合面40bを摺動する間は、スイッチレバー120を介してラッチ40に作用するレバースプリング130の弾性付勢力が大きくならない。そのため、ラッチ40の回転動作が不円滑になるのを抑制できる。
以上説明した本実施形態では、作業者が手等によってスイッチレバー120及びレバースプリング130を第一ハウジング52に装着するときに、回転軸58に回転可能に支持されたスイッチレバー120を外側位置から操作時回転領域まで回転させる。すると、それまで自由状態にあったレバースプリング130が弾性変形してスイッチレバー120を図11乃至図14等の時計方向に回転させる付勢力を発生する。
しかし作業者は、第一ハウジング52の回転軸58によって回転軌跡が定められたスイッチレバー120を回転させることにより、スイッチレバー120を外側位置から操作時回転領域まで回転させる。従って、このとき作業者の手等にはレバースプリング130が発生する付勢力が負荷として掛かるものの、作業者はスイッチレバー120を操作時回転領域まで容易に回転させることが可能である。
また、スイッチレバー120が外側位置から操作時回転領域へ回転するときに、スイッチレバー120の弾性変形片129bが第一ハウジング52の仮組時ストッパ73を容易に乗り越えられるようにするためには、弾性変形片129bの機械的強度を低くする必要がある。しかしながら、弾性変形片129bの機械的強度を低くした場合に、レバースプリング130の回転付勢力によって仮組時ストッパ73と弾性変形片129bとを互いに長時間に渡って接触させると、仮組時ストッパ73から弾性変形片129bに及ぶ負荷によって弾性変形片129bが破損するおそれがある。また、弾性変形片129bの機械的強度を低くした場合は、仮組時ストッパ73と弾性変形片129bとが接触した状態で、スイッチレバー120にレバースプリング130の付勢力以外の外力が及ぶことにより仮組時ストッパ73と弾性変形片129bとが強い力で接触すると、仮組時ストッパ73から弾性変形片129bに及ぶ強い負荷によって弾性変形片129bが破損するおそれがある。仮に弾性変形片129bが破損すると、作業者はレバースプリング130の付勢力に抗して手等によりスイッチレバー120を操作時回転領域に位置させながら、第一ハウジング52と第二ハウジング75の装着作業を行わなければならない。しかし、この場合の装着作業は容易ではない。
しかし本実施形態では、第一ハウジング52に対してスイッチレバー120及びレバースプリング130を装着した後に第二ハウジング75を第一ハウジング52に対して装着すると、第二ハウジング75の組立完了時ストッパ90がスイッチレバー120の第二係合アーム127に接触する。すると、仮組時ストッパ73から弾性変形片129bが離間し且つこの離間状態が保持される。そのため、仮組時ストッパ73から弾性変形片129bに対して負荷が掛からなくなる。
従って、弾性変形片129bが仮組時ストッパ73を容易に乗り越えられるように弾性変形片129bの機械的強度を低くしつつ、弾性変形片129bが破損するおそれを低減できる。そのため作業者は、アクチュエータユニット50及びドアロック装置20を簡単且つ確実に組み立てることが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるべきものではない。
例えば、バックドアにドアロック装置20を設けてもよい。
またドアロック装置20を適用するドアの車体に対する回転方向は、水平方向のみならず上下方向であってもよい。
ラッチハウジング26とアクチュエータハウジング51に相当するものを一体成形して一つのハウジングを構成してもよい。
ラッチ40がフルラッチ位置に位置するときに、スイッチ押圧片128がドアスイッチ93の被押圧凸部95を押圧することによりドアスイッチ93をオン状態にし、且つ、ラッチ40が切替え位置P2とアンラッチ位置P4との間に位置するときに、スイッチ押圧片128がドアスイッチ93の被押圧凸部95から離間することによりドアスイッチ93をオフ状態にしてもよい。
ECUに照明装置以外の電装部品を接続し、ドアスイッチ93のオン/オフに連動させてこの電装部品のオン/オフを切り替えてもよい。
第一ハウジング52側に弾性変形片129bに相当する部位を設け且つスイッチレバー120側に仮組時ストッパ73に相当する部位を設けてもよい。
但し、一般的に、第一ハウジング52及びスイッチレバー120は樹脂製の一体成形品である。即ち、第一ハウジング52及びスイッチレバー120は図示を省略した成形型(金型)を用いて製造される。そして、図9及び図10等から明らかなように、第一ハウジング52はスイッチレバー120と比べて大型且つ形状が複雑である。そのため、第一ハウジング52に弾性変形片129bを設けると、第一ハウジング52の構造がさらに複雑になってしまう。そのため弾性変形片129bを有する樹脂製の第一ハウジング52を成形型によって一体成形するのは容易ではない。より具体的には、第一ハウジング52の成形後に成形型を型抜きするのが難しい。
一方、第一ハウジング52に比べて小型且つ形状が単純である樹脂製のスイッチレバー120は、成形型によって一体成形するのが容易である。即ち、この場合はスイッチレバー120の成形後に成形型を型抜きするのが容易である。
また上述のように、ドアロック装置20には付勢手段によって回転付勢された複数の回転レバー群が設けられている。これらの回転レバー群は、その機能的な観点から見たときに、以下の四つのグループに分けることが可能である。即ち、これらの回転レバー群は、ラッチ40と、ラッチ40と連動して回転するラッチ連動レバー群と、ドアハンドル(アウトサイドハンドル17及びインサイドハンドル18)と連動して回転するハンドル連動レバー群と、アクティブレバー103と連動して回転するアクティブレバー連動レバー群とに分類可能である。そしてラッチ連動レバー群、ハンドル連動レバー群及びアクティブレバー連動レバー群には、例えば、それぞれ以下の回転レバーが包含される。

ラッチ連動レバー群:ポール45、リフトレバー48、及びスイッチレバー120
ハンドル連動レバー群:インサイドオープンレバー116、及びアウトサイドオープンレバー117
アクティブレバー連動レバー群:オープンリンク100
従って、本発明は、ラッチ40、スイッチレバー120以外のラッチ連動レバー群に含まれるいずれかの回転レバー、ハンドル連動レバー群、及び/又はアクティブレバー連動レバー群に含まれるいずれかの回転レバーに適用可能である。
なお、ラッチ40に本発明を適用する場合は、フルラッチ位置とアンラッチ位置との間の領域がラッチ40の「操作時回転領域」となる。
また、ポール45及び/又はリフトレバー48に本発明を適用する場合は、ラッチ40がフルラッチ位置とアンラッチ位置との間を移動するときのポール45及び/又はリフトレバー48の回転領域が、ポール45及び/又はリフトレバー48の「操作時回転領域」となる。
また、インサイドオープンレバー116に本発明を適用する場合は、インサイドハンドル18が初期位置とラッチ解除位置との間を移動するときのインサイドオープンレバー116の回転領域が、インサイドオープンレバー116の「操作時回転領域」となる。同様に、アウトサイドオープンレバー117に本発明を適用する場合は、アウトサイドハンドル17が初期位置とラッチ解除位置との間を移動するときのアウトサイドオープンレバー117の回転領域が、アウトサイドオープンレバー117の「操作時回転領域」となる。
また、オープンリンク100に本発明を適用する場合は、アクティブレバー103がアンロック位置とロック位置との間を移動するときのオープンリンク100の回転領域が、オープンリンク100の「操作時回転領域」となる。
但し、リフトレバー48に本発明を適用する場合は、リフトレバー48と一体化した付勢手段によってリフトレバー48を回転付勢する。
また、インサイドオープンレバー116に本発明を適用する場合は、インサイドハンドル18を回転付勢する上記付勢手段を省略し、代わりにインサイドオープンレバー116と一体化し且つインサイドオープンレバー116を回転付勢する付勢手段を設ける。
同様に、アウトサイドオープンレバー117に本発明を適用する場合は、アウトサイドハンドル17を回転付勢する上記付勢手段を省略し、代わりにアウトサイドオープンレバー117と一体化し且つアウトサイドオープンレバー117を回転付勢する付勢手段を設ける。
さらに本発明は、ラッチ40、ラッチ連動レバー群、ハンドル連動レバー群及びアクティブレバー連動レバー群とは別の回転レバーにも適用可能である。
また各回転レバーを回転付勢する付勢手段の種類は捩じりコイルバネには限定されない。
例えば図30乃至図32に示すように、スイッチレバー120を回転付勢する付勢手段を圧縮コイルバネからなるレバースプリング140によって構成してもよい。レバースプリング140の一端部(後端部)はスイッチレバー120の第二係合アーム127に設けられたバネ係止部126に係止される。
このようにして互いに一体化されたスイッチレバー120及びレバースプリング140は、以下の手順によって第一ハウジング52に装着される。
まず図30に示すように、作業者(図示略)が手でスイッチレバー120を持ちながら、ボス部121を回転軸58に対して取り付け、且つ、スイッチレバー120を回転軸58に対して外側位置に位置させる。
さらにレバースプリング140の他端部(前端部)を、第一ハウジング52に設けられたバネ係止部(図示略)に係止させる。このときレバースプリング140は、図30に示すように僅かに湾曲する。しかし、このときレバースプリング140は、スイッチレバー120を図30の時計方向に付勢する回転付勢力を発生しない。
この状態で作業者が手でスイッチレバー120を図30の反時計方向に回転させる。すると図32に示すように、弾性変形片129bがボス部121側に弾性変形しながら(撓みながら)仮組時ストッパ73を乗り越える。即ち、スイッチレバー120が操作時回転領域へ移動する。するとバネ係止部126が回転軸58を中心に図30及び図32の反時計方向に回転し、その結果、レバースプリング140が圧縮される。そのため図32に示す状態においてレバースプリング140は弾性変形し且つスイッチレバー120を時計方向に回転させる付勢力を発生する。
このように作業者は、スイッチレバー120を外側位置から操作時回転領域まで回転させることによりスイッチレバー120及びレバースプリング140を第一ハウジング52に対して仮組みする。このとき作業者の手等にはレバースプリング140が発生する付勢力が負荷として掛かるものの、スイッチレバー120の回転軌跡が第一ハウジング52の回転軸58によって定められているので、作業者はスイッチレバー120を操作時回転領域まで容易に回転させることが可能である。即ち、この変形例で本発明を実施する場合も、上記実施形態と同様の作用効果を得られる。
10・・・車両ドア、17・・・アウトサイドハンドル(ハンドル)、18・・・インサイドハンドル(ハンドル)、20・・・ドアロック装置、40・・・ラッチ(回転レバー)(ラッチ連動レバー)、40a・・・第一係合面、45・・・ポール(回転レバー)(ラッチ連動レバー)、48・・・リフトレバー(回転レバー)(ラッチ連動レバー)、51・・・アクチュエータハウジング(ベース部材)、52・・・第一ハウジング(第一ベース部材)、73・・・仮組時ストッパ(仮ストッパ)、75・・・第二ハウジング(第二ベース部材)、90・・・組立完了時ストッパ、90a・・・傾斜案内面、93・・・ドアスイッチ(スイッチ)、100・・・オープンリンク(回転レバー)(アクティブレバー連動レバー)、116・・・インサイドオープンレバー(回転レバー)(ハンドル連動レバー)、117・・・アウトサイドオープンレバー(回転レバー)(ハンドル連動レバー)、120・・・スイッチレバー(回転レバー)(ラッチ連動レバー)、127a・・・傾斜案内面、128・・・スイッチ押圧片、129a・・・支持突部、129b・・・弾性変形片、130・・・レバースプリング(付勢手段)、140・・・レバースプリング付勢手段)。

Claims (5)

  1. 車体に回転可能に支持される車両ドアに固定されるベース部材と、
    該ベース部材に回転可能に支持される回転レバーと、
    前記ベース部材と前記回転レバーとの間に設けられ、且つ、所定の態様で弾性変形するように前記ベース部材及び前記回転レバーに係止されたときに前記回転レバーを一方向に向けて回転させる付勢力を発生する付勢手段と、
    を備え、
    前記ベース部材が、仮ストッパと弾性変形片との一方を備え、
    前記回転レバーが、前記仮ストッパと前記弾性変形片との他方を備え、
    前記回転レバーが回転するときの前記他方の部材の回転軌跡上に前記一方の部材が位置し、
    前記回転レバーが所定の操作時回転領域よりも前記一方向側に位置する外側位置に位置するときに、前記ベース部材及び前記回転レバーに係止された前記付勢手段が前記付勢力を発生せず、
    前記回転レバーが前記外側位置から前記操作時回転領域へ回転したときに、前記弾性変形片が弾性変形しながら前記仮ストッパを乗り越え、且つ、前記ベース部材及び前記回転レバーに係止された前記付勢手段が弾性変形して前記付勢力を発生する、車両用ドアロック装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記回転レバーが、
    前記車体に取付けられたストライカと係合することにより前記車両ドアを閉状態に保持可能なフルラッチ位置と前記ストライカを解放するアンラッチ位置との間の前記操作時回転領域を回転可能なラッチと、
    前記ラッチと連動して前記操作時回転領域を回転するレバー又は/及び前記ラッチであるラッチ連動レバーと、
    前記車両ドアに回転可能に支持されたハンドルの回転操作に連動して前記操作時回転領域を回転し、且つ、所定のロック解除可能状態において所定方向に回転したときに前記ラッチを前記アンラッチ位置へ回転させるハンドル連動レバーと、
    所定位置へ回転したときに前記ロック解除可能状態を作り出すアクティブレバーの回転動作に連動して前記操作時回転領域を回転するアクティブレバー連動レバーと、
    の少なくとも一つである、車両用ドアロック装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記ベース部材が前記仮ストッパを備え、
    前記回転レバーが前記弾性変形片を備える、車両用ドアロック装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記ベース部材が、
    前記回転レバーを回転可能に支持し且つ前記付勢手段が係止される第一ベース部材と、
    前記第一ベース部材に対して着脱可能な第二ベース部材と、
    を備え、
    前記第二ベース部材が前記第一ベース部材に装着され且つ前記回転レバーが前記操作時回転領域に位置するときに、前記回転レバーに接触することにより、前記仮ストッパと前記弾性変形片とを離間させ且つ前記回転レバーを前記操作時回転領域に位置させる組立完了時ストッパを前記第二ベース部材が備える、車両用ドアロック装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記ラッチの回転位置を検出するためのスイッチを備え、
    前記回転レバーが、前記ラッチと前記スイッチとを連係し且つ前記ラッチの回転位置変化に連動して前記スイッチをオン状態とオフ状態とに切り替えるスイッチレバーである、車両用ドアロック装置。
JP2016178715A 2016-09-13 2016-09-13 車両用ドアロック装置 Active JP6743608B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016178715A JP6743608B2 (ja) 2016-09-13 2016-09-13 車両用ドアロック装置
PCT/JP2017/010097 WO2018051548A1 (ja) 2016-09-13 2017-03-14 車両用ドアロック装置
CN201790001224.1U CN210152459U (zh) 2016-09-13 2017-03-14 车用门锁装置
US16/329,773 US11242701B2 (en) 2016-09-13 2017-03-14 Vehicle door lock device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016178715A JP6743608B2 (ja) 2016-09-13 2016-09-13 車両用ドアロック装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018044332A JP2018044332A (ja) 2018-03-22
JP6743608B2 true JP6743608B2 (ja) 2020-08-19

Family

ID=61619428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016178715A Active JP6743608B2 (ja) 2016-09-13 2016-09-13 車両用ドアロック装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11242701B2 (ja)
JP (1) JP6743608B2 (ja)
CN (1) CN210152459U (ja)
WO (1) WO2018051548A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6743608B2 (ja) * 2016-09-13 2020-08-19 アイシン精機株式会社 車両用ドアロック装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4407782B2 (ja) * 2000-05-16 2010-02-03 アイシン精機株式会社 車両用ドアハンドル装置
JP4701075B2 (ja) * 2005-11-17 2011-06-15 アイシン精機株式会社 自動車用ドアロック装置
JP6296237B2 (ja) 2014-04-24 2018-03-20 アイシン精機株式会社 車両用ドアロック装置
US10604969B2 (en) * 2014-11-25 2020-03-31 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Vehicle door lock device
JP6352779B2 (ja) 2014-11-25 2018-07-04 アイシン精機株式会社 車両用ドアロック装置
KR101770249B1 (ko) * 2014-12-30 2017-08-22 주식회사 우보테크 도어 래치 시스템
JP6743608B2 (ja) * 2016-09-13 2020-08-19 アイシン精機株式会社 車両用ドアロック装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018051548A1 (ja) 2018-03-22
US20190242162A1 (en) 2019-08-08
US11242701B2 (en) 2022-02-08
JP2018044332A (ja) 2018-03-22
CN210152459U (zh) 2020-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6352779B2 (ja) 車両用ドアロック装置
US8662545B2 (en) Vehicle door latch apparatus
US8950791B2 (en) Door lock device
US11091939B2 (en) Door lock apparatus
JP2019090255A (ja) ドアラッチ装置
US10352069B2 (en) Locking lever and vehicle door opening-closing device
WO2016084786A1 (ja) 車両用ドアロック装置
JP6743608B2 (ja) 車両用ドアロック装置
JP7127242B2 (ja) 自動車用ドアラッチ装置
EP3323966B1 (en) Door latch device with child lock mechanism, and method for assembling child lock mechanism
JPH1046884A (ja) 電気錠
JP5129090B2 (ja) ドアラッチ装置
KR20140096188A (ko) 자동차용 도어 개폐장치
JP2021055493A (ja) 車両用ドアロック装置
US20220251886A1 (en) Door latch device and actuator
JP6352889B2 (ja) 車両用ドアロック装置
JP2012041765A (ja) 車両用ドアラッチ装置
JP7067076B2 (ja) ドアインサイドハンドル装置
JP6078881B2 (ja) 自動車用ドアラッチ装置
JP2012107426A (ja) ドアロック装置
JP6194538B2 (ja) 車両用ドアラッチ装置
JP6089299B2 (ja) 自動車用ドアラッチ装置
JP5965623B2 (ja) ドアロック装置
US20220065005A1 (en) Door latch device
JP2020051214A (ja) 車両用ドアロック装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170314

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190509

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20190524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200630

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200713

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6743608

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151