JP2020051214A - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

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英二 鳥居
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Atsushi Yamaguchi
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Abstract

【課題】オープンレバーのピン部とレバー部との加締め工程を省略して製造することができるドアロック装置を提供すること。【解決手段】車両用ドアロック装置は、ラッチ位置とアンラッチ位置とに回転可能なラッチと、ラッチをラッチ位置からアンラッチ位置に回転させることができるように構成されるオープンレバーと、オープンレバーを回転可能に支持するベース部材と、を備える。オープンレバーは、ベース部材に回転可能に支持される支持部及びオープンレバーの回転平面に沿って支持部から延設されたアーム部を有するレバー部と、アーム部に接続されるとともにアーム部から突出したピン部と、を有し、レバー部とピン部とが樹脂材料により一体に形成された樹脂レバー部材と、鉄系金属材料により形成されるとともにピン部の突出方向に沿ってアーム部及びピン部の内部に配置される第一部分を有する補強部材と、を備える。【選択図】図8

Description

本発明は、車両用ドアロック装置に関する。
従来の車両用ドアロック装置は、車体に取り付けられたストライカと係合することによって車両ドアを閉止状態に保持することができるラッチ位置とストライカと係合しないアンラッチ位置とに回転可能なラッチと、車両ドアに設けられたドアアウトサイドハンドルのオープン操作に連動して初期位置から作動位置に回転することによりラッチをラッチ位置からアンラッチ位置に回転させることができるように構成されるアウトサイドオープンレバーとを有する。特許文献1は、ドアアウトサイドハンドルとアウトサイドオープンレバーとを連結する連結レバーがアウトサイドオープンレバーに設けられているピン部(連結ピン)を押すことにより、アウトサイドオープンレバーを回転(揺動)させるように構成されたドアロック装置を開示する。特許文献1に記載のドアロック装置によれば、ドアアウトサイドハンドルのオープン操作に連動して連結レバーがアウトサイドオープンレバーのピン部を押すことにより、アウトサイドオープンレバーが初期位置から作動位置に回転してラッチがアンラッチ状態にされる。
特開2016−205047号公報
(発明が解決しようとする課題)
ところで、上記のようなドアロック装置においては、アウトサイドオープンレバーのピン部が連結レバーからの荷重を受けるため、アウトサイドオープンレバー、特にピン部にはこのような荷重に耐えられる強度が求められる。このため、従来は、アウトサイドオープンレバーのピン部とレバー部とをそれぞれ鉄(鋼)からなる別部材で構成し、ピン部をレバー部に加締めることでレバー部とピン部とを一体化している。しかしながら、このような構成のドアロック装置を製造する場合には、ピン部をレバー部に加締めるための加締め工程が必要であるから製造コストが掛かるという問題を有している。
そこで本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ピン部とレバー部との加締め工程を省略して製造することができるドアロック装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明は、車体に取付けられたストライカと係合することによってストライカを離脱不応に保持することができる回転位置であるラッチ位置と、ストライカが離脱可能な回転位置であるアンラッチ位置と、に回転可能なラッチ(30)と、車両ドア(10)に設けられたドアハンドル(12)のオープン操作に連動して初期位置から作動位置に回転作動することにより、ラッチをラッチ位置からアンラッチ位置に回転させることができるように構成されるオープンレバー(70a,70b,70c)と、オープンレバーを回転可能に支持するベース部材(21)と、を備え、オープンレバーは、ベース部材に回転可能に支持される支持部(711)及びオープンレバーの回転平面に沿って支持部から延設されたアーム部(712)を有するレバー部(71)と、アーム部に接続されるとともにアーム部から突出したピン部(72)と、を有し、レバー部とピン部とが樹脂材料により一体に形成された樹脂レバー部材(73)と、鉄系金属材料により形成されるとともにピン部の突出方向に沿ってアーム部及びピン部の内部に配置される第一部分(741)を有する補強部材(74)と、を備える車両用ドアロック装置(20)を、提供する。
本発明によれば、オープンレバーが樹脂レバー部材と鉄系金属材料により形成された補強部材とを備え、樹脂レバー部材はレバー部とピン部とを有し、レバー部とピン部が樹脂材料により一体に形成される。このため、金属製のレバー部に金属製のピン部を加締める構成に比較すると、加締め工程が不要になるから、製造コストの削減を図ることができる。また、鉄系金属材料により形成された補強部材の第一部分が、ピン部の突出方向に沿って、樹脂レバー部材のアーム部とピン部の内部に配置されているので、補強部材によってピン部が補強される。このため、ピン部が例えばドアアウトサイドハンドルに連結された連結レバーにより押された場合にその荷重に耐え得るピン部の強度が担保される。
補強部材の第一部分は、ピン部が例えばドアアウトサイドハンドルに連結された連結レバーにより押される場合には、ピン部のうち連結レバーが当接する位置(P1)を含む範囲に設けられるとよい。これによれば、連結レバーによりピン部が押された場合におけるピン部の変形をより効果的に防止することができる。
また、補強部材は、第一部分から樹脂レバー部材のレバー部の支持部に向かってアーム部に沿って延伸するように設けられる第二部分(742)を備えるように構成されていてもよい。この場合、第二部分は、アーム部の表面に設けられていてもよい。このような構成によれば、補強部材を樹脂レバー部材に組み付ける際に、第二部分に押圧力を掛けることができ、組み付けが容易になる。また、樹脂レバー部材のレバー部が鉄系金属材料により形成される第二部分によって補強されるから、レバー部の変形を防止または抑制できる。
また、ベース部材に、オープンレバーが初期位置に位置する状態でアーム部に当接する第一ストッパ(23)が備えられる場合、第二部分は、アーム部のうち第一ストッパに当接する位置(P2)を含む範囲に設けられるように構成することができる。オープンレバーが初期位置に位置して第一ストッパにアーム部が当接する状態では、樹脂レバー部材は、アーム部が第一ストッパに当接する位置にて第一ストッパから荷重(付勢力)を受ける。この点に関し、アーム部のうち第一ストッパに当接する位置を含む範囲に鉄系金属材料により形成された第二部分が設けられている構成であれば、第一ストッパからの荷重(付勢力)に対して第二部分によってアーム部が補強される。したがって、樹脂レバー部材の耐久性の向上を図ることができる。
また、ベース部材に、オープンレバーが作動位置に位置する状態でアーム部に当接する第二ストッパ(24)が備えられる場合、第二部分は、アーム部のうち第二ストッパに当接する位置(P3)を含む範囲に設けられるように構成することができる。オープンレバーが初期位置から回転して作動位置に位置し、作動位置にて第二ストッパにアーム部が当接する状態では、樹脂レバー部材は、アーム部が第二ストッパに当接する位置にて荷重(付勢力)を受ける。この点に関し、アーム部のうち第二ストッパに当接する位置を含む範囲に鉄系金属材料により形成された第二部分が設けられている構成であれば、第二ストッパからの荷重(付勢力)に対して第二部分によってアーム部が補強される。したがって、樹脂レバー部材の耐久性の向上を図ることができる。
また、補強部材は、樹脂レバー部材に対して位置決めする位置決め部(743)を有するように構成することもできる。これによれば、補強部材が樹脂レバー部材に位置決めされることにより、補強部材が樹脂レバー部材から外れることが防止される。
図1は、車両ドアの構成例を模式的に示す図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、車両用ドアロック装置の斜視図である。 図4は、開閉機構の内部構造を模式的に示す斜視図である。 図5は、開閉機構を車両後方から見た図である。 図6は、開閉機構の動作を説明する図である。 図7は、開閉機構の動作を説明する図である。 図8は、アウトサイドオープンレバーの構成例を模式的に示す分解斜視図である。 図9は、アウトサイドオープンレバーの構成例を模式的に示す平面図である。 図10は、図9のX−X線断面図である。 図11は、補強部材の第一部分と連結レバーとの位置関係を模式的に示す図である。 図12は、補強部材の第二部分とベース部材に設けられている第一ストッパおよび第二ストッパとの位置関係を示す図である。 図13は、位置決め部の変形例を示す図である。 図14は、位置決め部の変形例を示す図である。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、各図において矢印で示されている方向は、車両に組み付けられている閉止状態の車両ドアを基準とした向きを示す。車両ドアに取付けられる前および車両ドアに取付けられた後の状態の車両用ドアロック装置に対しても、これらの方向を適用することができる。
図1は、車両ドア10の構成例を模式的に示す図である。図2は、図1のII−II線断面図である。図1および図2に示す車両ドア10は車両の右後部ドア(RRドア)であり、その前端部が図略の車体に対して上下方向の回転軸回りに回転可能に支持される。車両ドア10は、車体の側面に形成された開口部を開放する開位置と、この開口部を塞ぐ閉位置と、の間を車体に対して水平方向に回転可能である。なお、以下の説明中の「前後方向」及び「車内外方向」は、車両ドア10が閉位置に位置する場合を基準とした方向である。
車両ドア10は、その下半部を構成するドア本体部11を備える。ドア本体部11は、図2に示すように、外側面を構成するアウタパネル13と、アウタパネル13の車内側の面に固定されているインナパネル14と、インナパネル14の車内側の面に固定され且つドア本体部11の内側面を構成する図略の樹脂製のトリムと、を備えている。アウタパネル13にはドアアウトサイドハンドル12(ドアハンドル)が回転可能に支持されている。ドアアウトサイドハンドル12は初期位置とラッチ解除位置との間を回転可能であり、図略の捩じりコイルバネの付勢力によって初期位置に向けて回転付勢される。
車両用ドアロック装置20は、アウタパネル13とインナパネル14の間に配置され、一部が車両ドア10の後端面に露出する。
図3は、車両用ドアロック装置20の斜視図である。図3に示すように、車両用ドアロック装置20は、ハウジング100を有し、このハウジング100内に多くの作動部品が収容される。ハウジング100は、前後方向及び上下方向に広がるように形成された第一ハウジング部101と、第一ハウジング部101の車外側を向いた面の後方部分から車外側に隆起するとともに後方面が開口した第二ハウジング部102を有する。第一ハウジング部101内には、車両用ドアロック装置20の作動状態をロック状態(施錠状態)からアンロック状態(解錠状態)に切り換えるため、及び、車両用ドアロック装置20の作動状態をアンロック状態からロック状態に切り換えるために作動する機構であるロック・アンロック機構が収容される。ロック・アンロック機構を構成する構成部品として、例えば、電動モータ、アクティブレバー等が、挙げられる。一方、第二ハウジング部102には、車両ドア10をその閉止が保持される状態(閉止状態)と開放可能な状態(開放状態)とに切り換えるために作動する機構である開閉機構が収容される。なお、ロック状態とは、車両ドア10の閉止時にドアハンドルを操作しても、車両ドア10が閉止状態から開放状態に切り替わるように開閉機構を作動させることができない状態を言う。アンロック状態とは、車両ドア10の閉止時にドアハンドルを操作することにより、車両ドア10が閉止状態から開放状態に切り替わるように開閉機構を作動させることができる状態を言う。なお、車両ドア10が閉止状態であるときにおける開閉機構の作動状態をラッチ状態と言い、車両ドア10が開放状態であるときにおける開閉機構の作動状態をアンラッチ状態と言う。本明細書では、ロック・アンロック機構の詳細な説明は省略し、以下では、開閉機構の詳細について説明する。
図4は、車両用ドアロック装置20が備える開閉機構20Aの内部構造を模式的に示す斜視図であり、車両斜め前側から見た図である。図5は、開閉機構20Aの構成例を模式的に示す図であり、車両後方から見た図である。図4及び図5に示すように、開閉機構20Aは、主要な構成要素として、ベース部材21、ラッチ30(図5参照)、ポール(図略)、リフトレバー34(図4参照)、アウトサイドオープンレバー70a、オープンリンク60(図4参照)を備える。
ベース部材21は、開閉機構20Aの各種部品を支持する樹脂製の部材であり、車両前方を向く第一面21a及び車両後方を向く第二面21bを有する。ベース部材21の第一面21aには、アウトサイドオープンレバー70a及びリフトレバー34が前後方向軸回りに回転可能に支持される。ベース部材21の第二面21bには、ラッチ30、ポールが、前後方向軸回りに回転可能に支持される。
図5に示すラッチ30は、車体に取り付けられているストライカと係脱可能な部材であり、上記したようにベース部材21の第二面21bに回転可能に支持される。ここで、第二面21bを車両後方側から覆うように金属製のベースプレート25がベース部材21に取り付けられていて、このベースプレート25に、前後方向に延設したラッチ支持軸31の一方端が支持される。なお、ラッチ支持軸31の他方端は、ベースプレート25よりも車両前方側に配設された金属製のサブベースプレートに支持される。そして、ラッチ30がラッチ支持軸31に回転可能に取り付けられることにより、ラッチ30が回転可能にベース部材21に支持される。このベースプレート25が車両ドア10内にて車両ドア10の後端壁に取り付けられることにより、車両用ドアロック装置20が車両ドア10内に固定される。
また、図5からわかるように、ベースプレート25には、ストライカが進入可能なストライカ進入溝S1が、ベース部材21には、同じくストライカが進入可能なストライカ進入溝S2が、それぞれ形成されている。ストライカ進入溝S1,S2は、図5に示すように車両後方側から見てほぼ同じ領域に形成される。また、ラッチ30には、ストライカ進入溝S1,S2に進入したストライカを保持可能なストライカ保持溝30aが形成されている。ラッチ30は、ストライカ進入溝S1,S2に進入したストライカをストライカ保持溝30aに係合させることによってストライカを離脱不能に保持することができる回転位置であるラッチ位置と、ストライカがストライカ保持溝30aから離脱可能な回転位置であるアンラッチ位置と、の間をベース部材21に対して相対回転可能に構成される。なお、ラッチ30とベース部材21との間には、付勢部材である捩じりコイルバネが配置されている。そして、この捩じりコイルバネが発生させる付勢力によって、ラッチ30はアンラッチ位置側に回転付勢されている。
ポール(図略)及び図4に示すリフトレバー34は、ベース部材21に回転可能に支持されている。ポールとリフトレバー34は、回転中心が同じ(同軸)であり、かつ、相対回転が規制された状態で互いに一体化されている。例えば、ポールとリフトレバー34は、ベースプレート25とサブベースプレートとにより両端が支持されるとともに前後方向に延設したポール支持軸32によって、前後方向軸まわりに回転可能に支持されている。そして、ポールとリフトレバー34は、ポールの係合突起がラッチ位置に位置するラッチ30と係合する係合位置と、係合突起がラッチ30から離間する非係合位置と、の間をベース部材21に対して相対回転可能である。なお、ポールとベース部材21との間には、付勢部材である捩じりコイルバネが配置されている。この捩じりコイルバネが発生する付勢力によって、ポールとリフトレバー34は係合位置側に回転付勢されている。
車両ドア10が開放状態であるときには、ラッチ30は捩じりコイルバネの回転付勢力によってアンラッチ位置に位置する。開放状態の車両ドア10が閉鎖されると、車体側のストライカがストライカ進入溝S1,S2に進入する。このときアンラッチ位置に位置するラッチ30のストライカ保持溝30a内にストライカが受け入れられることにより、ラッチ30がストライカと係合する。そして、ラッチ30は、ストライカと係合しながら捩じりコイルバネの付勢力に抗してラッチ位置まで回転する。このとき係合位置に付勢されたポールがラッチ30に係合する。その結果、ラッチ30、ポール、及びリフトレバー34は、ラッチ30がストライカと係合する「ラッチ状態」となる。一方、ポールを捩じりコイルバネの付勢力に抗して非係合位置に回転させると、ラッチ30がアンラッチ位置側へ回転可能となる。そのためラッチ30、ポール、及びリフトレバー34は、ストライカを解放可能な「アンラッチ状態」となる。
アウトサイドオープンレバー70aは、本発明のオープンレバーに相当する。アウトサイドオープンレバー70aは、ベース部材21の第一面21aに設けられているオープンレバー支持軸33によって前後方向軸回りに回転可能に支持される。アウトサイドオープンレバー70aは、オープンレバー支持軸33の軸回り(前後方向軸回り)に回転可能なレバー部71(図6参照)と、連結レバー15に連結可能なピン部72とを有する後述する樹脂レバー部材73と、後述する補強部材74とを備える。
連結レバー15はドアアウトサイドハンドル12に連結されている。そして、ドアアウトサイドハンドル12が初期位置からラッチ解除位置に向かって回転するようにオープン操作されると、連結レバー15がドアアウトサイドハンドル12に連動して下方に移動してアウトサイドオープンレバー70aのピン部72を押す。これにより、アウトサイドオープンレバー70aが回転する。
ドアアウトサイドハンドル12が初期位置に位置する場合には、アウトサイドオープンレバー70aは連結レバー15に押されずに初期位置に位置する。ドアアウトサイドハンドル12がオープン操作されてラッチ解除位置に移動すると、アウトサイドオープンレバー70aは連結レバー15に押されることによって初期位置から回転して作動位置に移動する。つまり、アウトサイドオープンレバー70aは、ドアアウトサイドハンドル12のオープン操作に連動して初期位置から作動位置に回転作動する。なお、ベース部材21とアウトサイドオープンレバー70aとの間には、捩じりコイルバネが配置されている。そして、この捩じりコイルバネが発生する付勢力によって、アウトサイドオープンレバー70aは初期位置側に回転付勢されている。
オープンリンク60は、アウトサイドオープンレバー70aの回転に連動してポール及びリフトレバー34を回転させる部材である。オープンリンク60の一方の端部は、アウトサイドオープンレバー70aの後述する第二アーム部713の端部に、相対回転可能に連結されている。なお、オープンリンク60とアウトサイドオープンレバー70aとの間には、捩じりコイルバネが設けられている。この捩じりコイルバネは、オープンリンク60をアウトサイドオープンレバー70aに対して常に所定の方向に回転付勢する。オープンリンク60には、リフトレバー34を押圧する押圧部61が設けられている。オープンリンク60の押圧部61は、リフトレバー34と係脱可能である。
図6及び図7は開閉機構20Aの動作を説明する図である。それぞれ、図6はアウトサイドオープンレバー70aが初期位置に位置する状態を示し、図7はアウトサイドオープンレバー70aが作動位置に位置する状態を示す。車両ドア10が車体の側面に形成された開口部を閉じる閉位置に位置する場合、すなわち車両ドア10が閉止状態である場合には、ラッチ位置に位置するラッチ30が車体側に設けられているストライカと係合する。また、リフトレバー34およびポールが捩じりコイルバネの付勢力によって係合位置側に回転付勢され、ポールの係合突起がラッチ30に係合してラッチ30をラッチ位置に保持する。即ち、開閉機構20Aの作動状態がラッチ状態となる。ラッチ30の回転位置がラッチ位置に位置したラッチ状態では、車両ドア10を閉止状態に保持することができる。そして、この状態でドアアウトサイドハンドル12が初期位置に位置していると、連結レバー15はアウトサイドオープンレバー70aを押さず、図5に示すように、アウトサイドオープンレバー70aは捩じりコイルばねの付勢力によって初期位置に位置する状態に保持される。
図6に示す状態から、ドアアウトサイドハンドル12が初期位置からラッチ解除位置側へオープン操作されると、ドアアウトサイドハンドル12のオープン操作に連動して連結レバー15がアウトサイドオープンレバー70aのピン部72を図中下側に向かって押す。これにより、図7に示すように、アウトサイドオープンレバー70aは、オープンレバー支持軸33を中心に初期位置から作動位置まで回転する。そして、アウトサイドオープンレバー70aの初期位置から作動位置への回転に連動してオープンリンク60が図中上方へ移動し、オープンリンク60の押圧部61がリフトレバー34に当接するとともにリフトレバー34を押し上げる。これによりポールがリフトレバー34と一体に回転して非係合位置に到達する。ポールが非係合位置に到達すると、ポールがラッチ30から離間するので、ポールによるラッチ30の回転規制が解除されて、ラッチ30の回転位置がアンラッチ位置に位置する。即ち、開閉機構20Aの作動状態がアンラッチ状態となる。ラッチ30の回転位置がアンラッチ位置であるとき、ストライカはラッチ30から離脱可能である。従って、車両ドア10が車体の開口部を開放可能な状態となる。
以上のとおり、アウトサイドオープンレバー70aは、ドアアウトサイドハンドル12のオープン操作に連動して初期位置から作動位置まで回転作動することにより、ラッチ30をラッチ位置からアンラッチ位置に回転させることができるように構成される。また、アウトサイドオープンレバー70aは、そのピン部72が連結レバー15に押されることで回転し、その回転によってオープンリンク60を移動させる。そして、オープンリンク60の移動によって、ポールをリフトレバー34とともに係合位置から非係合位置に回転させる。このため、アウトサイドオープンレバー70a、特にピン部72には、連結レバー15からの荷重を受けるために、この荷重に耐え得る強度が必要である。従来は、アウトサイドオープンレバー70aのレバー部とピン部はそれぞれ鉄(鋼)により構成され、ピン部をレバー部に加締めて固定するという構成が用いられている。しかしながら、レバー部とピン部とを別部材として加締めにより固定する構成では、加締め工程が必要になるため製造コストがかかるという問題を有している。
そこで、本実施形態では、レバー部とピン部とを樹脂材料により一体に形成した構成が採用される。以下、本発明の実施形態のアウトサイドオープンレバー70aの構成について説明する。図8は、アウトサイドオープンレバー70aの構成例を模式的に示す分解斜視図である。図9は、アウトサイドオープンレバー70aの構成例を模式的に示す平面図である。図8に良く示すように、アウトサイドオープンレバー70aは、樹脂レバー部材73と補強部材74とを有し、これら樹脂レバー部材73と補強部材74とが一体化されることにより構成される。
樹脂レバー部材73は、レバー部71及びピン部72を有し、これらが樹脂材料により一体に形成されている。レバー部71は、支持部711と、第一アーム部712と、第二アーム部713とを有する。支持部711の中央には前後方向に貫通する取付孔711aが形成されており、この取付孔711aにベース部材21に設けられたオープンレバー支持軸33が挿通される。これにより、支持部711がベース部材21(オープンレバー支持軸33)に回転可能に支持される。
支持部711から第一アーム部712及び第二アーム部713が延設される。第一アーム部712は支持部711から車外側に延設され、第二アーム部713は支持部711から車内側に延設される。第一アーム部712及び第二アーム部713は、アウトサイドオープンレバー70aの回転平面に沿って、すなわちオープンレバー支持軸33の軸方向に直交する平面に沿って、それぞれ支持部711から延設される。
支持部711から延設された第二アーム部713の延設端に、連結孔714が設けられている。取付孔711aと連結孔714は、いずれも中心線が前後方向に平行な孔である。連結孔714は、オープンリンク60を連結するための孔であり、この連結孔714にオープンリンク60の下方端部が挿入される。これにより、オープンリンク60は、アウトサイドオープンレバー70aに対して回転可能にアウトサイドオープンレバー70aに取り付けられる。また、上記したようにオープンリンク60は捩じりコイルバネの付勢力により所定の方向に回転付勢されている。オープンリンク60が捩じりコイルバネの付勢力により回転すると、図示しないストッパに係合してアンロック位置に位置決めされる。このとき車両用ドアロック装置20はアンロック状態である。オープンリンク60がアンロック位置であるとき(車両用ドアロック装置20がアンロック状態であるとき)、上述したようなドアアウトサイドハンドル12のオープン操作によって開閉機構20Aの作動状態がラッチ状態からアンラッチ状態に切り替わり、車両ドア10が開放する。また、オープンリンク60は、アクティブレバーの作動によって、捩じりコイルバネの付勢力に抗した方向に回転してロック位置に位置決めされる。このとき車両用ドアロック装置20はロック状態である。オープンリンク60がロック位置にあるとき(車両用ドアロック装置20がロック状態であるとき)、ドアアウトサイドハンドル12がオープン操作されても、オープンリンク60はリフトレバー34と係合することができない。このため開閉機構20Aの作動状態がラッチ状態を維持し、車両ドア10は開放されない。
樹脂レバー部材73のピン部72は、連結レバー15に連結される部分であり、レバー部71の第一アーム部712の延設端部に接続される。ここで、図4からわかるように、連結レバー15は先割れ構造を有しており、その端部には2本のアーム151が設けられている。そして、ピン部72が連結レバー15の2本のアーム151の間に位置される。このため連結レバー15が下方移動すると、ピン部72が連結レバー15の2本のアーム151に挟まれた状態で、連結レバー15に当接する。これによりピン部72が連結レバー15に連結される。そして、連結レバー15がさらに下方移動すると、ピン部72は連結レバー15とともに下方移動する。また、ピン部72は、レバー部71の第一アーム部712から前方に向かって突出する。ピン部72の突出方向は、本実施形態では、レバー部71の延設方向(長尺方向)に直交する方向である。このため、樹脂レバー部材73は、全体としてL字状の形状を有する。
樹脂レバー部材73は、樹脂材料からなる一体成形品である。すなわち、レバー部71とピン部72とは一体に形成されている。樹脂レバー部材73は、例えば、射出成形などによってレバー部71とピン部72とを一体に成形する方法によって製造される。なお、樹脂レバー部材73の製造に用いられる樹脂材料の種類は特に限定されないが、例えばPOM、PP、PAなどが適用できる。
補強部材74は、第一部分741と、第二部分742と、位置決め部743とを有する。補強部材74は鉄を主成分とする鉄系金属材料により形成され、樹脂レバー部材73に取り付けられる。補強部材74は、例えば鉄(鋼)からなり、第一部分741と第二部分742と位置決め部743とが一体に形成される。補強部材74の製造方法は特に限定されないが、例えば鉄板(鋼板)をプレス加工することによって、第一部分741と第二部分742と位置決め部743とを一体に形成する方法が適用できる。
第一部分741は、樹脂レバー部材73のピン部72の強度を担保する機能を有する部分であり、例えば棒状の構成を有する。第二部分742は、第一部分741の長尺方向の一方の端部(後端)に設けられる。補強部材74が樹脂レバー部材73に取り付けられた場合、第二部分742は、第一部分741の後端から樹脂レバー部材73のレバー部71の支持部711に向かって、第一アーム部712に沿って延伸するように、第一アーム部712の表面(後面)に設けられる。また、第二部分742は、第一部分741の延伸方向視(前後方向視)における外形寸法(前後方向視における面積)が第一部分741の外形寸法(断面寸法)よりも大きい。第二部分742は、補強部材74を樹脂レバー部材73に組み付ける際に用いられるほか、樹脂レバー部材73のレバー部71を補強する機能を有する。
位置決め部743は、補強部材74を樹脂レバー部材73に対して位置決めする機能と、補強部材74が樹脂レバー部材73から脱落することを防止する機能を有する。本実施形態では、位置決め部743は、第二部分742の下端辺から第一部分741と同じ側(前側)に向かって延出する板状の構成を有する。そして、位置決め部743には、位置決め凹部744が設けられている。
また、図9に示すように、樹脂レバー部材73には、補強部材74を組み付けて一体化できるように、補強部材74の第一部分741が挿入される第一挿入孔731と、補強部材74の位置決め部743が挿入される第二挿入孔732とが形成されている。第一挿入孔731は、レバー部71の第一アーム部712の延設端部及びその延設端部から前方に突出するピン部72の内部に前後方向に沿って形成され、第一アーム部712の延設端部の後端に開口するとともにその開口部からピン部72の突出方向(前方)に延伸する。従って、第一挿入孔731に挿入される補強部材の第一部分741は、ピン部72の突出方向に沿って第一アーム部712及びピン部72の内部に配置されることになる。また、第二挿入孔732は、レバー部71の第一アーム部712に形成されており、前後方向に貫通する。第二挿入孔732の内周面には、位置決め部743の位置決め凹部744に嵌まり込む位置決め凸部734が設けられている(図10参照)。このほか、樹脂レバー部材73のレバー部71の後面には、補強部材74の第二部分742を嵌め込むことができる凹部が設けられていてもよい。
ここで、樹脂レバー部材73と補強部材74の組付けについて説明する。補強部材74の第一部分741と位置決め部743は、それぞれ後側から樹脂レバー部材73の第一挿入孔731と第二挿入孔732に挿入される。この際、第二部分742に押圧力を掛けることによって、第一部分741と位置決め部743を第一挿入孔731と第二挿入孔732に容易に挿入できる。すなわち、第二部分742が設けられる構成であれば、第二部分742が設けられない構成に比較して、第一部分741と位置決め部743を第一挿入孔731と第二挿入孔732に挿入する際に押圧力を掛ける部分の面積が大きく、作業が容易となる。また、第二部分742が設けられる構成であると、組み付けの作業において補強部材74の保持が容易となる。
このようにして補強部材74が樹脂レバー部材73に組み付けられることにより、補強部材74の第一部分741は、ピン部72の突出方向に沿って第一アーム部712及びピン部72の内部に配置される。また、補強部材74の第二部分742は、第一部分741の後端から支持部711に向かって第一アーム部712に沿って延伸するように、第一アーム部712の後面に設けられる。また、補強部材74の位置決め部743は、第一アーム部712内に配置される。
図10は、図9のX−X線断面図である。補強部材74の位置決め部743が樹脂レバー部材73の第二挿入孔732に挿入された状態では、図10に示すように、第二挿入孔732の内周面に設けられている位置決め凸部734が、補強部材74の位置決め部743に設けられている位置決め凹部744に嵌まり込む。なお、補強部材74を樹脂レバー部材73に組み付ける際に、位置決め部743が位置決め凸部734を乗り越えることにより、位置決め凸部734が位置決め凹部744に嵌め込まれる。位置決め凸部734が位置決め凹部744に嵌め込まれた場合、補強部材74が樹脂レバー部材73に対して前後方向(第一部分741の延伸方向)に位置決めされた状態に保持されるとともに、補強部材74が樹脂レバー部材73から脱落しないように保持される。
なお、樹脂レバー部材73と補強部材74とを別々に製造し、補強部材74を樹脂レバー部材73に組み付ける構成を説明したが、このような構成に限定されない。例えば、インサート成形によって、樹脂レバー部材73を製造する際に補強部材74を樹脂レバー部材73の内部に埋め込む方法で製造してもよい。この場合にも、樹脂レバー部材73のピン部72とレバー部71とは一体に形成される。また、インサート成形を適用する場合には、補強部材74の第二部分742が樹脂レバー部材73のレバー部71の第一アーム部712の内部に埋め込まれてもよいが、第一アーム部712の表面に露出していてもよい。このような方法によっても、樹脂レバー部材73と補強部材74とを一体化できる。
次に、補強部材74の第一部分741と連結レバー15との位置関係について説明する。図11は、補強部材74の第一部分741と連結レバー15との位置関係を模式的に示す平面図である。図10に示すように、補強部材74の第一部分741は、樹脂レバー部材73の第一アーム部712の延設端の後端側から第一挿入孔731に挿入されている。第一挿入孔731に挿入された第一部分741の先端は、ピン部72のうち連結レバー15が当接する位置P1よりも先端側(前側)に位置している。このように、第一部分741は、ピン部72の突出方向について、連結レバー15が当接する位置P1を含む範囲に設けられている。このような構成によれば、連結レバー15からの荷重を補強部材74の第一部分741によって受けることができるため、ピン部72の強度を担保できる。また、このような構成では、連結レバー15が当接する位置P1から後側の範囲の全体に補強部材74の第一部分741が存在する。すなわち、連結レバー15によって曲げ荷重を受ける範囲(曲げ応力が発生する範囲)の全体が、補強部材74の第一部分741によって補強される。したがって、連結レバー15からの荷重によるピン部72の変形などを防止または抑制でき、ピン部72の耐久性の向上を図ることができる。
このような構成によれば、従来の金属製のレバー部に金属製のピン部を加締める構成と比較すると、加締め工程が不要になるから、製造コストの削減を図ることができる。また、補強部材74の第一部分741が、ピン部72の突出方向について連結レバー15が当接する位置P1を含む範囲に設けられているため、連結レバー15が当接する位置P1が補強部材74の第一部分741によって補強される。したがって、レバー部71およびピン部72が樹脂材料により一体に形成されている構成であっても、ポールおよびリフトレバー34を係合位置から非係合位置に移動させる際に掛かる荷重に対する強度が担保される。
また、補強部材74の第二部分742は、第一部分741の後端からレバー部71の支持部711に向かって延伸する部分であり、レバー部71の第一アーム部712の後面に沿うように設けられている。このような構成によれば、ピン部72が連結レバー15から荷重を受けた場合に、レバー部71の変形を防止または抑制できる。すなわち、連結レバー15がアウトサイドオープンレバー70aのピン部72を押すと、ピン部72には曲げ荷重が掛かるとともに、レバー部71には曲げ荷重および捩じり荷重が掛かる。このため、レバー部71が曲げ変形や捩じり変形することがある。この点に関し、補強部材74の第二部分742がレバー部71(第一アーム部712)に沿って支持部711側(回転中心側)に向かって延伸する構成であると、レバー部71のうち曲げ荷重や捩じり荷重を受ける部分が第二部分742によって補強される。このため、レバー部71の曲げ変形や捩じり変形が防止または抑制され、レバー部71の耐久性の向上を図ることができる。
図12は、補強部材74の第二部分742とベース部材21に設けられている第一ストッパ23および第二ストッパ24との位置関係を示す図である。図11に示すように、ベース部材21には第一ストッパ23と第二ストッパ24とが所定の距離を置いて対向するように設けられている。また、アウトサイドオープンレバー70aは、第一ストッパ23と第二ストッパ24との間で回転可能(揺動可能)となるように、ベース部材21に支持されている。
第一ストッパ23は、アウトサイドオープンレバー70aを初期位置に位置決めするために設けられるストッパである。従って、アウトサイドオープンレバー70aのピン部72が連結レバー15によって押されていない状態では、図略の捩じりコイルばねによってアウトサイドオープンレバー70aが第一ストッパ23に当接して初期位置に位置決めされる。なお、第一ストッパ23は、ピン部72よりも支持部711に近い側においてレバー部71の第一アーム部712に当接するように設けられている。そして、補強部材74の第二部分742は、レバー部71の第一アーム部712の延伸方向(長尺方向)について、第一ストッパ23が当接する位置P2を含む範囲に設けられる。例えば、図12に示すように、補強部材74の第二部分742は、第一部分741の後端から支持部711の側に向かって延伸し、その先端は第一ストッパ23が当接する位置よりも支持部711に近い側に位置している。
このような構成であると、レバー部71の第一アーム部712のうち第一ストッパ23が当接する位置P2およびその近傍の範囲が、補強部材74の第二部分742によって補強される。このため、アウトサイドオープンレバー70aが初期位置にあるときに、第一アーム部712が第一ストッパ23に当接する位置P2にて捩じりコイルばねの付勢力を受けることによってレバー部71が変形することを防止または抑制でき、レバー部71の耐久性の向上を図ることができる。
第二ストッパ24は、アウトサイドオープンレバー70aを作動位置に位置決めるために設けられるストッパである。従って、連結レバー15によってピン部72が押されてアウトサイドオープンレバー70aが初期位置から回転した場合、アウトサイドオープンレバー70aは、第二ストッパ24に当接することによって、作動位置に位置決めされる。第二ストッパ24も、第一ストッパ23と同様に、ピン部72よりも支持部711に近い側においてレバー部71の第一アーム部712に当接するように設けられている。そして、補強部材74の第二部分742は、レバー部71(第一アーム部712)の延伸方向(長尺方向)について、第二ストッパ24が当接する位置P3を含む範囲に設けられる。例えば、図12に示すように、補強部材74の第二部分742は、第一部分741の後端から支持部711の側に向かって延伸し、その先端は第二ストッパ24が当接する位置よりも支持部711に近い側に位置している。
このような構成であると、レバー部71の第一アーム部712のうち第二ストッパ24が当接する位置P3およびその近傍の範囲が、補強部材74の第二部分742によって補強される。このため、アウトサイドオープンレバー70aが作動位置にあるときに、第一アーム部712が第二ストッパ24に当接する位置P3にて連結レバー15から付勢力を受けることによってレバー部71が変形することを防止または抑制でき、レバー部71の耐久性の向上を図ることができる。
なお、図12においては、補強部材74の第二部分742が、第一ストッパ23が当接する位置P2と第二ストッパ24が当接する位置P3の両方の位置を含む範囲に設けられている構成を示すが、このような構成に限定されない。例えば、第一ストッパ23が当接する位置P2と第二ストッパ24が当接する位置P2が互いにレバー部71(第一アーム部712)の延伸方向にずれている場合には、いずれか一方の位置のみを含む範囲に設けられている構成であってもよい。
また、図12に示すように、ベース部材21に形成された第二ストッパ24の直下位置に、ハウジング100の第二ハウジング部102を構成する壁面102aが位置している。従って、第二ストッパ24は、第二ハウジング部102の壁面102aに接触して重ねられるように設けられており、壁面102aに支えられている。このため、第二ストッパ24が壁面102a(ハウジング100)によって補強される。よって、連結レバー15から作動位置にあるアウトサイドオープンレバー70aを介して第二ストッパ24に強い荷重が加えられた場合にその荷重に耐え得る第二ストッパ24の強度を担保することができる
次に、補強部材74が備える位置決め部の変形例につて説明する。図8においては、位置決め部743が第二部分742の下端辺から前側に延出する構成を例に示したが、位置決め部の構成はこのような構成に限定されない。図13と図14は、ぞれぞれ、変形例に係るアウトサイドオープンレバー70b,70cの構成例を示す図である。図13に示すアウトサイドオープンレバー70bの補強部材74は、第二部分742の上端辺から前側に向かって延出する位置決め部743を有している。そして、位置決め部743には、位置決め凹部744が形成されている。なお、樹脂レバー部材73には、位置決め部743の寸法、形状および位置に応じた第二挿入孔732が形成されている。このように補強部材74を構成した場合であっても、前記同様の機能を有し、前記同様の効果を奏することができる。
また、図14に示すアウトサイドオープンレバー70cの補強部材74は、第二部分742の延出方向先端(第一部分741が設けられる端部とは反対側の端部であって、支持部711に近い側の端部)から前側に向かって延出する位置決め部743を有している。そして、位置決め部743には、位置決め凹部744が形成されている。図14に示す位置決め凹部744は、上方に開口している。なお、樹脂レバー部材73には位置決め部743の寸法、形状および位置に応じた第二挿入孔732が形成されている。このように補強部材74を構成した場合であっても、前記同様の機能を有し、前記同様の効果を奏することができる。
また、図13及び図14に示す構成によれば、位置決め部743の位置決め凹部744を樹脂レバー部材73の第二挿入孔732の内壁に形成された位置決め凸部(図示略)に係合させることにより、補強部材74を樹脂レバー部材73に対して前後方向に位置決めすることができる。また、図14に示す構成によれば、位置決め部743が車外側を向く外壁面743aと車内側を向く内壁面743bを有する。従って、これらの壁面をそれぞれ第二挿入孔732の壁面に面当たりさせることにより、補強部材74を樹脂レバー部材73に対して車両内外方向に位置決めすることができる。さらに、図14に示す補強部材74の構成によれば、第二部分742に対する第一部分741の曲げ方向と、第二部分742に対する位置決め部743の曲げ方向が同一方向である。従って、一枚の鉄板の両側を同じ方向に折り曲げることによって、容易に図14に示す補強部材74の基本的骨格形状を成形することができる。
以上、本発明の実施形態およびその変形例について説明したが、これらの例は本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、本発明はこれらの例に限定して解釈されてはならないものである。本発明は、その技術思想またはその主要な特徴を逸脱しない限りにおいて、変形可能である。
10…車両ドア、11…ドア本体部、12…ドアアウトサイドハンドル(ドアハンドル)、15…連結レバー、20…車両用ドアロック装置、20A…開閉機構、21…ベース部材、21a…第一面、21b…第二面、23…第一ストッパ、24…第二ストッパ、30…ラッチ、33…オープンレバー支持軸、34…リフトレバー、60…オープンリンク、70a,70b,70c…アウトサイドオープンレバー(オープンレバー)、71…レバー部、711…支持部、711a…取付孔、712…第一アーム部(アーム部)、713…第二アーム部、714…連結孔、72…ピン部、73…樹脂レバー部材、731…第一挿入孔、732…第二挿入孔、734…位置決め凸部、74…補強部材、741…第一部分、742…第二部分、743…位置決め部、744…位置決め凹部、100…ハウジング、101…第一ハウジング部、102…第二ハウジング部、102a…壁面

Claims (5)

  1. 車体に取付けられたストライカと係合することによって前記ストライカを離脱不能に保持することができる回転位置であるラッチ位置と、前記ストライカが離脱可能な回転位置であるアンラッチ位置と、に回転可能なラッチと、
    車両ドアに設けられたドアハンドルのオープン操作に連動して初期位置から作動位置に回転作動することにより、前記ラッチを前記ラッチ位置から前記アンラッチ位置に回転させることができるように構成されるオープンレバーと、
    前記オープンレバーを回転可能に支持するベース部材と、を備え、
    前記オープンレバーは、
    前記ベース部材に回転可能に支持される支持部及び前記オープンレバーの回転平面に沿って前記支持部から延設されたアーム部を有するレバー部と、前記アーム部に接続されるとともに前記アーム部から突出したピン部と、を有し、前記レバー部と前記ピン部とが樹脂材料により一体に形成された樹脂レバー部材と、
    鉄系金属材料により形成されるとともに前記ピン部の突出方向に沿って前記アーム部及び前記ピン部の内部に配置される第一部分を有する補強部材と、
    を備える、車両用ドアロック装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記補強部材は、前記第一部分から前記支持部に向かって前記アーム部に沿って延伸するように設けられる第二部分を備える、車両用ドアロック装置。
  3. 請求項2に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記ベース部材は、前記オープンレバーが初期位置に位置する状態で前記アーム部に当接する第一ストッパを備え、
    前記第二部分は、前記アーム部のうち前記第一ストッパに当接する位置を含む範囲に設けられている、車両用ドアロック装置。
  4. 請求項2または3に記載の車両用ドアロック装置において。
    前記ベース部材は、前記オープンレバーが作動位置に位置する状態で前記アーム部に当接する第二ストッパを備え、
    前記第二部分は、前記アーム部のうち前記第二ストッパに当接する位置を含む範囲に設けられている、車両用ドアロック装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記補強部材は、前記樹脂レバー部材に対して位置決めする位置決め部を有する、車両用ドアロック装置。
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