JPH1054164A - ドアクローザ装置 - Google Patents

ドアクローザ装置

Info

Publication number
JPH1054164A
JPH1054164A JP21162496A JP21162496A JPH1054164A JP H1054164 A JPH1054164 A JP H1054164A JP 21162496 A JP21162496 A JP 21162496A JP 21162496 A JP21162496 A JP 21162496A JP H1054164 A JPH1054164 A JP H1054164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
latch
cam
arm
ratchet
full
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21162496A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeto Uchiyama
重人 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP21162496A priority Critical patent/JPH1054164A/ja
Publication of JPH1054164A publication Critical patent/JPH1054164A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で、しかも部品点数の削減及び小型
化を図ることができるドアクローザ装置を提供する。 【解決手段】ラチエット56は、ストライカ53を嵌合
するラッチカム51がフルラッチ位置まで回動した時に
第1の係合面54aに対して、又、ハーフラッチ位置ま
で回動した時に第2の係合面55aに対して係合しスト
ライカ53の離脱を阻止する。伝達アーム62は、取っ
手60の操作に連動してラチエット56を回動させてラ
ッチカム51との係合状態を解除する。駆動アーム71
は、ラッチカム51と係合し該カム51をハーフラッチ
位置からフルラッチ位置まで回動させるための第1の位
置と、フルラッチ位置において該カム51を回動可能な
アンロック状態にする第2の位置と、フルラッチ位置に
おいて該カム51を回動不能なロック状態にする第3の
位置とに配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドアクローザ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に自動車のドアを閉じる場合、ド
アの全閉時直前にはウエザーストリップ反力やロック抵
抗等が作用するため、特にドアが半ドア状態(ハーフラ
ッチ状態)から全閉状態(フルラッチ状態)となるまで
のドアの閉め込みには、大きな力が必要とされる。従っ
て、ドアを閉じてもフルラッチ状態とならず、ハーフラ
ッチ状態にとどまることがしばしばある。そして、ドア
のハーフラッチ状態を解消するためには、再度ドアを閉
め直さなければならず非常に面倒であった。
【0003】従来では、上記したようにドアがハーフラ
ッチ状態であるとき、そのドアの内部に備えられたアク
チュエータによってドアを強制的にフルラッチ状態とす
るドアクローザ装置が提案されている。
【0004】図22は、そのドアクローザ装置を示す。
ドア側面のフレームの内側に配設されたラッチ部50に
はラッチカム51が備えられ、そのラッチカム51は軸
52を中心に回動可能に支持されている。ラッチカム5
1には、車両本体のフレームに固定されたストライカ5
3が侵入し係合する凹部54が形成されている。又、図
22において、この凹部54の下部には凸部55が形成
されている。又、ラッチカム51は、第1の弾性部材と
しての第1のスプリングS1にて図22において反時計
回りに弾性力が付与されている。一方、ラッチカム51
を係合すべく設けられたラチエット56は、軸57を中
心に回動可能に支持されている。ラチエット56の一端
には、前記凹部54の第1の係合部としての第1の係合
面54a及び前記凸部55の第2の係合部としての第2
の係合面55aと係合する爪56aが形成されている。
又、ラチエット56は、第2の弾性部材としての第2の
スプリングS2にて図22において反時計回りに弾性力
が付与されている。
【0005】そして、ドアを閉めると、前記ストライカ
53がラッチカム51を第1のスプリングS1の弾性力
に抗して図22において時計回りに回動させ、ラッチカ
ム51は、その第2の係合面55aとラチエット56の
爪56aとが係合して元の状態に回動復帰することがで
きなくなる。この状態をドアは半ドア状態、いわゆるハ
ーフラッチ状態という。更に、時計回りに回動させる
と、ラッチカム51は、その第1の係合面54aと、第
2のスプリングS2の弾性力が付与されたラチエット5
6の爪56aとが係合して元の状態に回動復帰すること
ができなくなる。この状態をドアは全閉状態、いわゆる
フルラッチ状態という。
【0006】前記各ラッチ状態は、車両に備えられた取
っ手60を操作することにより解除される。つまり、取
っ手60と前記ラチエット56との間にリンク機構61
が備えられ、取っ手60の操作力をリンク機構61より
のびる第1のアームとしての伝達アーム62の係合爪6
3とラチエット56の係合凸部56bとを介して伝達
し、ラチエット56を第2のスプリングS2の弾性力に
抗して図22において時計回りに回動させる。その結
果、ラッチカム51がラチエット56より解放され、ド
アはアンラッチ状態になる。
【0007】又、前記リンク機構61は、ロック機構を
備えている。リンク機構61は、前記取っ手60にてラ
チエット56を回動させる状態にするアンロック状態と
取っ手60が作動してもラチエット56を回動させない
ロック状態の2つの状態に切り替えられる。そして、こ
の2つの状態の切り替えは、キー64のロック操作又は
車内に備えられた操作手段としてのドアロックスイッチ
65からのロック信号基づいて駆動されるドアロックア
クチュエータ66にて行われる。つまり、キー64のロ
ック操作又はドアロックアクチュエータ66にてリンク
機構61をロック状態に切り替えると、取っ手60の操
作によって伝達アーム62がラチエット56を回動させ
ようとしても前記ロック状態にあるリンク機構61にて
その伝達力がラチエット56に伝達されず同ラチエット
56は回動しない。その結果、ラッチ部50によりラッ
チ状態にあるドアは、前記キー64のアンロック操作又
はドアロックアクチュエータ66にてリンク機構61が
アンロック状態に復帰されない限りロック状態のままと
なる。
【0008】一方、前記ラッチカム51の軸52から偏
位した位置に係合凸部51aが形成され、この係合凸部
51aはクローザアクチュエータ70からのびる第2の
アームとしての駆動アーム71の係合穴72と係合す
る。ちなみに、係合穴72は軸線方向に長穴にて形成さ
れる。クローザアクチュエータ70は、車内に備えられ
た電子制御装置(以下、ECUという)73からの駆動
信号に基づいて駆動され、駆動アーム71を軸線方向に
往復動させる。ECU73には、それぞれ所定の位置に
備えられたハーフラッチ検出手段としてのハーフラッチ
検出スイッチ74、フルラッチ検出手段としてのフルラ
ッチ検出スイッチ75、及び、クローザアクチュエータ
原点位置検出スイッチ(以下、単に原点位置検出スイッ
チという)76が接続されている。
【0009】ここで、閉めたドアが半ドア状態(ハーフ
ラッチ状態)にあるとき、即ちラッチカム51の第2の
係合面55aとラチエット56の爪56aとが係合して
いるとき、前記ハーフラッチ検出スイッチ74にてハー
フラッチ状態を検出しハーフラッチ検出信号をECU7
3に出力する。ECU73はその信号に基づいてクロー
ザアクチュエータ70を駆動し、クローザアクチュエー
タ70は駆動アーム71を図22において上方に移動さ
せる。駆動アーム71の上方への移動は、その係合穴7
2とラッチカム51の係合凸部51aによって、同ラッ
チカム51を第1のスプリングS1の弾性力に抗して図
22において時計回りに回動させるようになっている。
そして、ラッチカム51が時計回りに回動すると、その
回動とともにストライカ53を強制的に引き込む。そし
て、ドアは半ドア状態から徐々に閉まる。やがて、ラッ
チカム51の第1の係合面54aとラチエット56の爪
56aとが係合すると、ドアは全閉状態(フルラッチ状
態)となる。ちなみに、この一連の動作をクローザ動作
という。
【0010】このとき、前記フルラッチ検出スイッチ7
5は、ドアのフルラッチ状態を検出しフルラッチ検出信
号をECU73に出力する。ECU73はその信号に基
づいてクローザアクチュエータ70を逆転駆動し、クロ
ーザアクチュエータ70は駆動アーム71を図22にお
いて下方に移動させる。そして、駆動アーム71の係合
穴72の上部内周面にラッチカム51の係合凸部51a
が当接すべく前記原点位置検出スイッチ76の原点位置
検出信号がECU73に入力される。ECU73はその
信号に基づいてクローザアクチュエータ70の駆動を停
止する。クローザアクチュエータ原点位置、即ち駆動ア
ーム71の係合穴72の上部内周面にラッチカム51の
係合凸部51aが当接していれば、長穴にて形成されて
いる係合穴72によって前記ラッチカム51は図22に
おいて反時計回りに回動可能となる。つまり、ドアは、
ロックされていなければ、取っ手60を操作することに
よりその操作力をリンク機構61を介してラチエット5
6を図22において時計回りに回動させ、その回動によ
りラッチカム51が解放されてアンラッチ状態とするこ
とができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したド
アクローザ装置は、ドアロックにはドアロックアクチュ
エータ66を駆動し、又、ドアが半ドア状態(ハーフラ
ッチ状態)のときはクローザアクチュエータ70を駆動
して、その各動作が行われる。従って、ドアクローザ装
置は、2つのアクチュエータを備えるため、その部品点
数は多く大型化し、さらにはコスト高となっていた。
【0012】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、簡単な構成で、しかも
部品点数の削減及び小型化を図ることができるドアクロ
ーザ装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、ストライカを嵌合し該ス
トライカにて第1の弾性部材の弾性力に抗して回動され
るラッチカムと、前記ラッチカムがフルラッチ位置まで
回動した時に該ラッチカムに形成した第1の係合部に対
して、又、該カムがフルラッチ位置までの途中にあるハ
ーフラッチ位置まで回動した時に該カムに形成した第2
の係合部に対してそれぞれ第2の弾性部材の弾性力によ
り回動して係合し、該カムの第1の弾性部材の弾性力に
従った回動を阻止し前記嵌合したストライカの離脱を阻
止するラチエットと、取っ手の操作に基づいて連動して
前記ラチエットを前記第2の弾性部材の弾性力に抗して
回動させて前記ラッチカムとの係合状態を解除する第1
のアームと、前記ラッチカムと係合し該カムをハーフラ
ッチ位置からフルラッチ位置まで回動させるための第1
の位置と、フルラッチ位置において該カムを回動可能な
アンロック状態にする第2の位置と、フルラッチ位置に
おいて該カムを回動不能なロック状態にする第3の位置
とに配置される第2のアームとからなる。
【0014】又、請求項2に記載の発明は、ストライカ
を嵌合し該ストライカにて第1の弾性部材の弾性力に抗
して回動されるラッチカムと、前記ラッチカムがフルラ
ッチ位置まで回動した時に該ラッチカムに形成した第1
の係合部に対して、又、該カムがフルラッチ位置までの
途中にあるハーフラッチ位置まで回動した時に該カムに
形成した第2の係合部に対してそれぞれ第2の弾性部材
の弾性力により回動して係合し、該カムの第1の弾性部
材の弾性力に従った回動を阻止し前記嵌合したストライ
カの離脱を阻止するラチエットと、取っ手の操作に基づ
いて連動して前記ラチエットを前記第2の弾性部材の弾
性力に抗して回動させて前記ラッチカムとの係合状態を
解除する第1のアームと、前記ラッチカムと係合し該カ
ムをハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させ
るための第1の位置と、フルラッチ位置において該カム
を回動可能なアンロック状態にする第2の位置と、フル
ラッチ位置において該カムを回動不能なロック状態にす
る第3の位置とに配置される第2のアームと、前記第2
のアームを前記第1〜3の各位置に配置するアクチュエ
ータと、前記ラッチカムがハーフラッチ位置にあるか否
かを検出するハーフラッチ検出手段と、前記ラッチカム
をロック状態にする操作手段と、前記ラッチカムがハー
フラッチ検出手段の検出結果に基づいてハーフラッチ位
置にあるとき、前記アクチュエータを介して前記第2の
アームを第1の位置に配置させるとともに、前記ラッチ
カムがフルラッチ位置にあるとき、前記操作手段の操作
の有無に基づいて前記アクチュエータを介して前記第2
のアームを第2又は第3の位置に配置するように配置制
御する制御手段とを備えた。
【0015】又、請求項3に記載の発明は、請求項2に
記載のドアクローザ装置において、前記第2のアーム
は、フルラッチ位置において前記ラッチカムを回動不能
なロック状態にする第3の位置から該カムと非係合な第
4の位置まで配置されるものであり、前記アクチュエー
タは、前記第2のアームを第3の位置から第4の位置ま
で配置するものであり、前記制御手段は、操作手段の有
無に基づいて前記アクチュエータを介して前記第2のア
ームを第3の位置から第4の位置まで配置するように制
御するものである。
【0016】又、請求項4に記載の発明は、請求項2又
は3に記載のドアクローザ装置において、前記ラッチカ
ムがフルラッチ位置にあるか否かを検出するフルラッチ
検出手段を備えた。
【0017】又、請求項5に記載の発明は、請求項2に
記載のドアクローザ装置において、前記第1のアーム
は、前記第2のアームが第2の位置に配置されていると
き前記ラチエットと係合し、第3の位置に配置されてい
るとき前記ラチエットと係合しないように第2のアーム
とともに連動するものである。
【0018】従って、請求項1に記載の発明によれば、
ラッチカムは、ストライカを嵌合し該ストライカにて第
1の弾性部材の弾性力に抗して回動される。ラチエット
は、ラッチカムがフルラッチ位置まで回動した時に該ラ
ッチカムに形成した第1の係合部に対して、又、該カム
がフルラッチ位置までの途中にあるハーフラッチ位置ま
で回動した時に該カムに形成した第2の係合部に対して
それぞれ第2の弾性部材の弾性力により回動して係合
し、該カムの第1の弾性部材の弾性力に従った回動を阻
止し嵌合したストライカの離脱を阻止する。第1のアー
ムは、取っ手の操作に基づいて連動してラチエットを第
2の弾性部材の弾性力に抗して回動させてラッチカムと
の係合状態を解除する。第2のアームは、ラッチカムと
係合し該カムをハーフラッチ位置からフルラッチ位置ま
で回動させるための第1の位置と、フルラッチ位置にお
いて該カムを回動可能なアンロック状態にする第2の位
置と、フルラッチ位置において該カムを回動不能なロッ
ク状態にする第3の位置とに配置される。
【0019】又、請求項2に記載の発明によれば、ラッ
チカムは、ストライカを嵌合し該ストライカにて第1の
弾性部材の弾性力に抗して回動される。ラチエットは、
ラッチカムがフルラッチ位置まで回動した時に該ラッチ
カムに形成した第1の係合部に対して、又、該カムがフ
ルラッチ位置までの途中にあるハーフラッチ位置まで回
動した時に該カムに形成した第2の係合部に対してそれ
ぞれ第2の弾性部材の弾性力により回動して係合し、該
カムの第1の弾性部材の弾性力に従った回動を阻止し嵌
合したストライカの離脱を阻止する。第1のアームは、
取っ手の操作に基づいて連動してラチエットを第2の弾
性部材の弾性力に抗して回動させてラッチカムとの係合
状態を解除する。第2のアームは、ラッチカムと係合し
該カムをハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動
させるための第1の位置と、フルラッチ位置において該
カムを回動可能なアンロック状態にする第2の位置と、
フルラッチ位置において該カムを回動不能なロック状態
にする第3の位置とに配置される。アクチュエータは、
第2のアームを第1〜3の各位置に配置する。ハーフラ
ッチ検出手段は、ラッチカムがハーフラッチ位置にある
か否かを検出する。操作手段は、ラッチカムをロック状
態にする。制御手段は、ラッチカムがハーフラッチ検出
手段の検出結果に基づいてハーフラッチ位置にあると
き、アクチュエータを介して第2のアームを第1の位置
に配置させるとともに、ラッチカムがフルラッチ位置に
あるとき、操作手段の操作の有無に基づいてアクチュエ
ータを介して第2のアームを第2又は第3の位置に配置
するように配置制御する。
【0020】又、請求項3に記載の発明によれば、第2
のアームは、フルラッチ位置においてラッチカムを回動
不能なロック状態にする第3の位置から該カムと非係合
な第4の位置まで配置される。アクチュエータは、第2
のアームを第3の位置から第4の位置まで配置する。制
御手段は、操作手段の有無に基づいてアクチュエータを
介して第2のアームを第3の位置から第4の位置まで配
置するように制御する。
【0021】又、請求項4に記載の発明によれば、フル
ラッチ検出手段は、ラッチカムがフルラッチ位置にある
か否かを検出する。又、請求項5に記載の発明によれ
ば、第1のアームは、第2のアームが第2の位置に配置
されているときラチエットと係合し、第3の位置に配置
されているときラチエットと係合しないように第2のア
ームとともに連動する。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を自動車のドアクロ
ーザ装置に具体化した第1の実施の形態を図1〜図10
に従って説明する。尚、説明の便宜上、図22に示した
従来のドアクローザ装置と同一の部材については同一の
符号を付してその説明を省略する。
【0023】図1は、本実施の形態のドアクローザ装置
を示す。そのドアクローザ装置に備えられた2動作アク
チュエータ(以下、単にアクチュエータという)1は、
制御手段としてのECU2にて切替制御して、図22に
示した前記クローザアクチュエータ70の駆動によるク
ローザ動作に加えて、前記ドアロックアクチュエータ6
6の駆動によるドアのロック・アンロック状態の切替動
作をもできるようになっている。つまり、ECU2がド
アのハーフラッチ状態(図3参照)を検出すると、アク
チュエータ1は、そのECU2の制御に従ってフルラッ
チ状態とすべく同アクチュエータ1からのびる第2のア
ームとしての駆動アーム71を図3において上方に移動
させ、その係合穴72とラッチカム51の係合凸部51
aと係合させ、ラッチカム51を時計回り方向に回動さ
せる。そして、ラッチカム51の回動とともにストライ
カ53が引き込まれ、ドアはフルラッチ状態(図5参
照)になる。
【0024】又、アンロック時(図7参照)では、駆動
アーム71の係合穴72の上部内周面に前記ラッチカム
51の係合凸部51aが略当接する位置とすると、ドア
を開けるべく取っ手60の操作に基づいてラチエット5
6が時計回り方向に回動したとき、ラッチカム51はラ
チエット56との係合が解かれて反時計回りに回動可能
な状態、即ちドアを開けることができる状態となる。つ
まり、この状態とすべく駆動アーム71は、アクチュエ
ータ1によってその往復動の最下端に駆動され保持され
る。又、ロック時(図8参照)では、駆動アーム71の
係合穴72の下部内周面より僅かに離間した位置にラッ
チカム51の係合凸部51aがあるようにすると、ドア
を開けるべく取っ手60の操作に基づいてラチエット5
6が時計回り方向に回動したとき、ラッチカム51はラ
チエット56との係合が解かれても係合穴72と係合凸
部51aとが係合し反時計回りには回動が不可能な状
態、即ちドアを開けることができない状態となる。つま
り、この状態とすべく駆動アーム71は、アクチュエー
タ1によってその往復動の最上端より僅かに下方の位置
に駆動され保持される。尚、係合穴72と係合凸部51
aとを離間させることによって、ロック時において、常
時ラッチカム51の第1の係合部としての第1の係合面
54aとラチエット56の爪56aとの係合部のみに荷
重がかかりアクチュエータ1は保護される。又、第1の
係合面54aと爪56aとが係合しているとき、ストラ
イカ53は常時所定位置となるためドアの閉位置の精度
が確保される。
【0025】又、前記取っ手60は、ラチエット56に
その取っ手60の操作力を伝達する第1のアームとして
の伝達アーム62が直接接続されている。従って、図2
2に示した従来のドアクローザ装置と比較して、本実施
の形態のドアクローザ装置では、アクチュエータ1が前
記クローザアクチュエータ70によるクローザ動作に加
えてドアのロック・アンロック状態をも切替制御されて
駆動されるため前記ドアロックアクチュエータ66は省
略され、又、取っ手60がラチエット56にその取っ手
60の操作力を伝達する伝達アーム62が直接接続され
ているため前記リンク機構61は省略されている。
【0026】又、図1に示すようにドアクローザ装置に
は、ハーフラッチ検出手段としてのハーフラッチ検出ス
イッチ74、フルラッチ検出手段としてのフルラッチ検
出スイッチ75、ロック時停止位置検出スイッチ3、ア
ンロック時位置検出スイッチ4、及び、取っ手操作検出
スイッチ5がそれぞれ所定位置に備えられている。各検
出スイッチ3〜5,74,75は、前記ECU2にそれ
ぞれ接続され、検出信号をECU2に出力するようにな
っている。
【0027】前記ハーフラッチ検出スイッチ74及びフ
ルラッチ検出スイッチ75は、ラチエット56の近傍に
配置されている。上記したようにハーフラッチ検出スイ
ッチ74は、ラッチカム51の第2の係合部としての第
2の係合面55aとラチエット56とが係合するとハー
フラッチ状態を検出すべくオンするスイッチである。
又、フルラッチ検出スイッチ75は、ラッチカム51の
第1の係合面54aとラチエット56とが係合するとフ
ルラッチ状態を検出すべくオンするスイッチである。
又、両スイッチ74,75は、ラッチカム51とラチエ
ット56が係合していない状態のときオフしている。
【0028】詳述すると、ラチエット56は、ラッチカ
ム51と係合していない状態のとき(図2参照)、ラッ
チカム51とハーフラッチ状態のとき(図3参照)、及
び、フルラッチ状態のとき(図5参照)によってそれぞ
れ回動位置が異なる。ラチエット56は、凹部54に形
成された第1の係合面54aと係合するフルラッチ状態
と比較して、ハーフラッチ状態では図1において反時計
回り方向に回動した位置となる。又、図2に示すラチエ
ット56とラッチカム51と係合していない状態とき、
ラチエット56は、ラッチカム51の凸部55によって
押圧されているため、ハーフラッチ状態のラチエット5
6の回動位置と比較してさらに図1において時計回り方
向に回動した位置となる。そして、これらのラチエット
56の回動位置に基づいて、前記ハーフラッチ検出スイ
ッチ74及びフルラッチ検出スイッチ75は上記したよ
うにオンオフに切り替えられる。
【0029】ロック時停止位置検出スイッチ3及びアン
ロック時位置検出スイッチ4は、アクチュエータ1から
のびる駆動アーム71の近傍に配置されている。アクチ
ュエータ1によって駆動される駆動アーム71は、ロッ
ク時(図8参照)及びアンロック時(図7参照)におい
てはそれぞれ停止位置が異なっている。
【0030】詳述すると、ラッチカム51の第1の係合
面54aとラチエット56の爪56aとが係合している
ドアが全閉状態(フルラッチ状態)であって、アンロッ
ク時(図7参照)では、即ち駆動アーム71の係合穴7
2の上部内周面に前記ラッチカム51の係合凸部51a
が当接する位置では、ドアを開けるべく取っ手60の操
作に基づいてラチエット56が時計回り方向に回動した
とき、ラッチカム51はラチエット56との係合が解か
れて反時計回りに回動可能な状態となる。即ち、ドアは
開けることができる。つまり、この状態とすべく駆動ア
ーム71は、その往復動の最下端にある。そして、アン
ロック時位置検出スイッチ4は、駆動アーム71がその
往復動の最下端にあるときオンするようになっている。
尚、初期状態(図2参照)、即ち前記ストライカ53が
侵入できるように、ラッチカム51の凹部54は図2に
おいて右上方に向いている。つまり、この状態とすべく
駆動アーム71はその往復動の最下端にある。従って、
この状態においても、アンロック時位置検出スイッチ4
はオンする。
【0031】又、ロック時(図8参照)では、駆動アー
ム71の係合穴72の下部内周面より僅かに離間した位
置にラッチカム51の係合凸部51aがあるようにする
と、ドアを開けるべく取っ手60の操作に基づいてラチ
エット56が時計回り方向に回動したとき、ラッチカム
51はラチエット56との係合が解かれても係合穴72
と係合凸部51aとが係合し反時計回りには回動が不可
能な状態となる。即ち、ドアは開けることができない。
つまり、この状態とすべく駆動アーム71は、その往復
動の最上端より僅かに下方の位置にある。そして、ロッ
ク時位置検出スイッチ3は、駆動アーム71がその往復
動の最上端より僅かに下方の位置にあるときオンするよ
うになっている。
【0032】取っ手操作検出スイッチ5は、前記取っ手
60の操作力をラチエット56に伝達する伝達アーム6
2の近傍に配置されている。取っ手操作検出スイッチ5
は、ドアを開けるべく取っ手60が操作され、その操作
に基づいて伝達アーム62が図1において下方に移動す
るとオンするようになっている。
【0033】又、前記ECU2には、操作手段としての
キースイッチ6及びドアロックスイッチ65がそれぞれ
接続され、ドアロックに基づいて各スイッチ5,65か
らロック信号が入力される。ECU2は、このロック信
号に基づいて前記アクチュエータ1を駆動しロック状態
に切り替えるようになっている。
【0034】次に、上記のように構成された本実施の形
態のドアクローザ装置の作用を図2〜図10に従って説
明する。初期状態として、図2に示すように、アクチュ
エータ1からのびる駆動アーム71はその往復動の最下
端にあり、ラッチカム51の係合凸部51aは駆動アー
ム71の係合穴72の下部内周面に略当接している。つ
まり、ラッチカム51は、その凹部54が図2において
右上方に向いており、車両本体のフレームに固定された
ストライカ53が侵入できる位置にある。又、ハーフラ
ッチ検出スイッチ74、フルラッチ検出スイッチ75、
ロック時停止位置検出スイッチ3、及び、取っ手操作検
出スイッチ5はともにオフしている。一方、アンロック
時位置検出スイッチ4はオンしている。
【0035】今、ドアを閉めると、ストライカ53によ
り、ラッチカム51は、図2において時計回り方向に回
動する。又、ラッチカム51の係合凸部51aは駆動ア
ーム71の係合穴72の下部内周面から離脱する。そし
て、ラッチカム51が図3に示す位置まで回動すると、
ラチエット56の爪56aがラッチカム51の第2の係
合面55aと係合する。従って、ラッチカム51は、爪
56aが第2の係合面55aから離脱する位置までラチ
エット56が第2のスプリングS2の弾性力に抗して時
計回り方向に回動しなければ開放されない。尚、この状
態では、ハーフラッチ検出スイッチ74は、ラチエット
56の回動位置に基づいてオンする。ECU2は、この
ハーフラッチ検出スイッチ74のオンによってドアが半
ドア状態(ハーフラッチ状態)と判断する。
【0036】前記ECU2がハーフラッチ状態と判断す
ると、クローザ動作が開始される。つまり、ECU2は
アクチュエータ1を駆動し駆動アーム71を図3におい
て上方に移動させる。そして、図4に示すように駆動ア
ーム71は、その係合穴72の下部内周面にラッチカム
51の係合凸部51aが当接する第1の位置となると、
その駆動アーム71の上方への移動とともにラッチカム
51は図4において時計回り方向に回動を開始する。こ
のとき、ストライカ53はラッチカム51の回動ととも
に引き込まれ、ドアは徐々に閉まる。
【0037】やがて、図5に示すように、駆動アーム7
1は、その上方への移動によってラチエット56が第2
のスプリングS2の弾性力によって反時計回り方向に回
動し、その第1の係合面54aと爪56aとが係合する
第3の位置となる。尚、この状態では、フルラッチ検出
スイッチ75は、ラチエット56の回動位置に基づいて
オンする。そして、ECU2は、このフルラッチ検出ス
イッチ75のオンによってドアが全閉状態(フルラッチ
状態)と判断するとともにアクチュエータ1を逆転駆動
に切り換える。ちなみに、このとき、アクチュエータ1
はオーバーランするので、図6に示すように、駆動アー
ム71と係合したラッチカム51は時計回りに回動し、
第1の係合面54aと爪56aとは僅かに離間する。
【0038】前記アクチュエータ1はECU2によって
逆転駆動され、駆動アーム71は図6において下方に移
動される。やがて、図7に示すように、駆動アーム71
は前記アンロック時位置検出スイッチ4をオンさせ、E
CU2はこのアンロック時位置検出スイッチ4のオンに
基づいて係合穴72の上部内周面にラッチカム51の係
合凸部51aが近接する第2の位置となるようにアクチ
ュエータ1の逆転駆動を停止させる。このとき、フルラ
ッチ状態は、取っ手60を操作することにより解除され
る。つまり、取っ手60は、その操作に基づいて伝達ア
ーム62を介してラチエット56を図7において時計回
りに回動させる。その結果、ラッチカム51がラチエッ
ト56より解放され、ドアはアンラッチ状態になる。
【0039】一方、図7に示すアンロック状態におい
て、ドアロック操作を行うと、ECU2は、前記キース
イッチ6又はドアロックスイッチ65からドアロックに
基づくロック信号によってアクチュエータ1を駆動さ
せ、駆動アーム71を図7において上方に移動させる。
駆動アーム71が図6に示す位置まで到達すると、再度
ラッチカム51を第1のスプリングS1の弾性力に抗し
て時計回りに回動させるため、アクチュエータ1には負
荷がかかり、その負荷によってロック電流が生じる。E
CU2は、このロック電流に基づいてアクチュエータ1
を逆転駆動に切り換え駆動アーム71を下方に移動させ
る。そして、図8に示すように、駆動アーム71は、そ
の係合穴72とラッチカム51の係合凸部51aとが僅
かに離間した第4の位置になると前記ロック時停止位置
検出スイッチ3をオンする。ECU2は、ロック時停止
位置検出スイッチ3のオンに基づいてアクチュエータ1
の逆転駆動を停止する。
【0040】尚、係合穴72と係合凸部51aとの僅か
な間隙は、ロック時においてラッチカム51の第1の係
合面54bとラチエット56の爪56aとの係合部分に
のみに常時荷重がかかるようにするためである。このよ
うな状態にすれば、アクチュエータ1には荷重が加わら
ず、同アクチュエータ1を保護することができる。又、
第1の係合面54aと爪56aとが係合しているとき、
ストライカ53は常時所定位置となるためドアの閉位置
の精度が確保される。
【0041】ここで、取っ手60を操作すると、その操
作に基づいて伝達アーム62は、前記取っ手操作検出ス
イッチ5をオンするとともに、ラチエット56を図8に
おいて時計回りに回動させてラッチカム51を解放す
る。ラッチカム51は、その係合凸部51aが係合穴7
2の下部内周面に当接するまで、第1のスプリングS1
の弾性力によって図8において反時計回り方向に僅かに
回動する。ところが、ラッチカム51が僅かに回動して
も係合凸部51aと係合穴72との係合により前記スト
ライカ53は開放されずドアを開けることができない。
そして、この状態において、ラチエット56は、ハーフ
ラッチ検出スイッチ74をオンし、フルラッチ検出スイ
ッチ75をオフする。
【0042】そして、取っ手60の操作を止めると、取
っ手60が元位置に復帰するとともに前記取っ手操作検
出スイッチ5はオフされる。ECU2は、この取っ手操
作検出スイッチ5がオンからオフされることにより、再
度図8に示す状態、即ちラッチカム51の第1の係合面
54bとラチエット56の爪56aとの係合部分にのみ
に荷重がかかる状態にするため、アクチュエータ1を駆
動し駆動アーム72を上方に駆動させる。駆動アーム7
2の上方への移動は、係合穴72と係合凸部51aとの
係合によりラッチカム51を時計回り方向に回動させ
る。やがて、図5に示すように駆動アーム71がその往
復動の最上端まで達すると、ラチエット56は、爪56
aが凹部54の第1の係合面54aと係合すべく第2の
弾性部材としての第2のスプリングS2の弾性力によっ
て時計回り方向に回動し、フルラッチ検出スイッチ75
はオンされる。
【0043】ECU2は、フルラッチ検出スイッチ75
のオンに基づいてアクチュエータ1を逆転駆動し、駆動
アーム71を図5において下方に移動させる。ラッチカ
ム51は、第1のスプリングS1の弾性力によって反時
計回り方向に回動し、第1の係合面54aと爪56aが
係合するとラッチカム51の回動は停止する。駆動アー
ム71は、その係合穴72とラッチカム51の係合凸部
51aとが僅かに離間した位置になると前記ロック時停
止位置検出スイッチ3をオンする。ECU2は、ロック
時停止位置検出スイッチ3のオンに基づいてアクチュエ
ータ1の逆転駆動を停止する。そして、図8に示すロッ
ク状態になる。
【0044】次に、図4に示すハーフラッチ状態からク
ローザ動作が行われているとき、即ちアクチュエータ1
によって駆動アーム71が図4において上方に移動して
いるとき、例えばドアに物等が挟持されクローザ動作を
解除する場合について述べる。クローザ動作を途中で解
除すべく取っ手60を操作すると、図9に示すように伝
達アーム62が下方に移動するとともに取っ手操作検出
スイッチ5をオンする。伝達アーム62の下方への移動
は、ラチエット56を図9において時計回り方向に回動
させる。従って、ラッチカム51は、ラチエット56に
よる係合は解かれる。
【0045】又、前記取っ手操作検出スイッチ5のオン
に基づいて、ECU2は、アクチュエータ1を逆転駆動
させ駆動アーム71を図9において下方へ移動させる。
そして、駆動アーム71の下方へ移動とともに、係合穴
72と係合凸部51aが係合するラッチカム51は、第
1のスプリングS1の弾性力によって図9において反時
計回り方向に回動する。やがて、図10に示すように、
駆動アーム71は、その往復動の最下端に到達するとア
ンロック時位置検出スイッチ4をオンする。アンロック
時位置検出スイッチ4のオンに基づいて、ECU2は、
アクチュエータ1の逆転駆動を停止する。又、駆動アー
ム71がその往復動の最下端に到達すると、ラッチカム
51は、初期状態と同様にその凹部54が図10におい
て右上方に向き、前記ストライカ53は開放される。つ
まり、ドアを開けることが可能となる。
【0046】上記したように、本実施の形態によれば、
以下の特徴を有する。 (1)アクチュエータ1は、前記クローザアクチュエー
タ70によるクローザ動作に加えてドアのロック・アン
ロック状態をも切替制御され駆動される。従って、図2
2に示したドアロックアクチュエータ66は省略するこ
とができる。つまり、本実施の形態のドアクローザ装置
は、簡単な構成で、しかも部品点数の削減及び小型化が
実現できる。
【0047】(2)取っ手60は、ラチエット56にそ
の取っ手60の操作力を伝達する伝達アーム62が直接
接続されている。従って、図22に示したリンク機構6
1は省略することができる。つまり、上記と同様に、本
実施の形態のドアクローザ装置は、簡単な構成で、しか
も部品点数の削減及び小型化が実現できる。
【0048】(3)ロック時(図8参照)において、E
CU2は、係合穴72と係合凸部51aとを離間させる
べくアクチュエータ1を駆動させその往復動の最上端よ
り僅かに下方の位置に保持する。従って、ラッチカム5
1の第1の係合面54aとラチエット56の爪56aと
の係合部のみに常に荷重をかけることができ、アクチュ
エータ1を保護することができる。
【0049】(4)アクチュエータ1の駆動によりクロ
ーザ動作が行われているとき、その動作を途中で解除す
べく取っ手60を操作すると、ECU2は、そのアクチ
ュエータ1を逆転駆動させ駆動アーム71を図9におい
て下方へ移動させる。そして、駆動アーム71がその往
復動の最下端に到達すると、ラッチカム51によってラ
ッチされたストライカ53は開放される。即ち、ドアを
開けることが可能となる。従って、クローザ動作が行わ
れているとき、例えばドアに物等が挟持されても取っ手
60を操作することによって容易に解除できる。
【0050】(第2の実施の形態)以下、本発明を具体
化した第2の実施の形態を図11〜図21に従って説明
する。尚、説明の便宜上、前記第1の実施の形態と同様
の部材については同一の符号を付して説明を省略する。
【0051】図11は、本実施の形態のドアクローザ装
置を示す。前記アクチュエータ1からのびる駆動アーム
71には、前記伝達アーム62が直交するように支持す
る支持部71aが形成されている。この支持部71aに
よって伝達アーム62は、駆動アーム71の軸線方向、
即ち図11において上下方向に移動不能に、かつ駆動ア
ーム71の軸線方向に対して直交する方向、即ち図11
において左右方向に移動可能に支持されている。即ち、
伝達アーム62は、駆動アーム71の図11において上
下方向の移動とともに同じく上下方向に平行移動する。
一方、取っ手60の操作に基づく左右方向の移動は、伝
達アーム62のみ行われる。
【0052】又、前記伝達アーム62は、略コ字状に形
成された係合爪63の開口部が図11において下方に向
くように配置されている。係合爪63は、図11におい
て右側開口部には、ラチエット56の係合凸部56bと
係合すべく係合部分63aと右方に斜状に、即ち拡開す
るように切り欠いた切り欠き部分63bが形成されてい
る。
【0053】尚、前記ラチエット56は、本実施の形態
では、直線状に形成されている。つまり、ラッチカム5
1をラチエット56から開放すべく、取っ手60の操作
に基づいて伝達アーム62が図11において左方向に移
動すると、係合爪63と係合凸部56bとが係合して図
11において時計回り方向に回動するようになってい
る。
【0054】そして、駆動アーム71とともに伝達アー
ム62が図11において上方向に平行移動していると
き、取っ手60の操作に基づいて伝達アーム62が図1
1において左方向に移動すると、取っ手操作検出スイッ
チ5がオンされ、この検出スイッチ5のオンに基づいて
前記ECU2は、駆動アーム71を下方に移動させるべ
くアクチュエータ1を逆転駆動させる。この駆動アーム
71とともに伝達アーム62が図11において下方向に
平行移動されると(図20参照)、ラチエット56の係
合凸部56bは、係合爪63の拡開するように切り欠い
た切り欠き部分63bと摺接しながら、やがて駆動アー
ム71がその往復動の最下端に達すると係合部分63a
と係合する。つまり、取っ手60の操作に基づいて伝達
アーム62が図20において左方向に移動されているた
め、ラチエット56は、伝達アーム62が図20におい
て下方向に平行移動されるとともに時計回り方向に回動
するようになっている。
【0055】又、駆動アーム71とともに伝達アーム6
2が図11において最上端付近に平行移動していると
き、取っ手60の操作に基づいて伝達アーム62を図1
1において左方向に移動させても、伝達アーム62の係
合爪63とラチエット56の係合凸部56bとは係合し
ないようになっている。
【0056】次に、上記のように構成された本実施の形
態のドアクローザ装置の作用を図12〜図21に従って
説明する。初期状態として、図12に示すように、アク
チュエータ1からのびる駆動アーム71はその往復動の
最下端にあり、ラッチカム51の係合凸部51aは駆動
アーム71の係合穴72の下部内周面に略当接してい
る。つまり、ラッチカム51は、その凹部54が図12
において右上方に向いており、車両本体のフレームに固
定されたストライカ53が侵入できる位置にある。又、
ハーフラッチ検出スイッチ74、フルラッチ検出スイッ
チ75、ロック時停止位置検出スイッチ3、及び、取っ
手操作検出スイッチ5はともにオフしている。一方、ア
ンロック時位置検出スイッチ4はオンしている。
【0057】今、ドアを閉めると、ストライカ53によ
り、ラッチカム51は、図12において時計回り方向に
回動する。又、ラッチカム51の係合凸部51aは駆動
アーム71の係合穴72の下部内周面から離脱する。そ
して、ラッチカム51が図13に示す位置まで回動する
と、ラチエット56の爪56aがラッチカム51の第2
の係合面55aと係合する。従って、ラッチカム51
は、爪56aが第2の係合面55aから離脱する位置ま
でラチエット56が第2のスプリングS2の弾性力に抗
して時計回り方向に回動しなければ開放されない。尚、
この状態では、ハーフラッチ検出スイッチ74は、ラチ
エット56の回動位置に基づいてオンする。ECU2
は、このハーフラッチ検出スイッチ74のオンによって
ドアが半ドア状態(ハーフラッチ状態)と判断する。
【0058】前記ECU2がハーフラッチ状態と判断す
ると、クローザ動作が開始される。つまり、ECU2は
アクチュエータ1を駆動し駆動アーム71を図13にお
いて上方に移動させる。又、駆動アーム71の軸線方向
に移動がその支持部71aによって規制された伝達アー
ム62は、駆動アーム71の上方への移動とともに同じ
く上方に平行移動する。又、伝達アーム62の係合爪6
3は、ラチエット56の係合凸部56bから離脱する。
そして、図14に示すように駆動アーム71は、その係
合穴72の下部内周面にラッチカム51の係合凸部51
aが当接する第1の位置となると、その駆動アーム71
の上方への移動とともにラッチカム51は図14におい
て時計回り方向に回動を開始する。このとき、ストライ
カ53はラッチカム51の回動とともに引き込まれ、ド
アは徐々に閉まる。
【0059】やがて、図15に示すように、駆動アーム
71は、その上方への移動によってラチエット56が第
2のスプリングS2の弾性力によって反時計回り方向に
回動し、その第1の係合面54aと爪56aとが係合す
る第3の位置となる。尚、この状態では、フルラッチ検
出スイッチ75は、ラチエット56の回動位置に基づい
てオンする。そして、ECU2は、このフルラッチ検出
スイッチ75のオンによってドアが全閉状態(フルラッ
チ状態)と判断するとともにアクチュエータ1を逆転駆
動に切り換える。ここで、取っ手60の操作に基づいて
伝達アーム62を図15において左方向に移動させて
も、伝達アーム62の係合爪63とラチエット56の係
合凸部56bとは離間し係合していないため、伝達アー
ム62の移動はラチエット56には伝達されない。ちな
みに、このとき、アクチュエータ1はオーバーランする
ので、図16に示すように、駆動アーム71と係合した
ラッチカム51は時計回りに回動し、第1の係合面54
aと爪56aとは僅かに離間する。
【0060】前記アクチュエータ1はECU2によって
逆転駆動され、駆動アーム71は図16において下方に
移動される。やがて、図17に示すように、駆動アーム
71は前記アンロック時位置検出スイッチ4をオンさ
せ、ECU2はこのアンロック時位置検出スイッチ4の
オンに基づいて係合穴72の上部内周面にラッチカム5
1の係合凸部51aが近接する第2の位置となるように
アクチュエータ1の逆転駆動を停止させる。又、前記伝
達アーム62の係合爪63とラチエット56の係合凸部
56bとは再び係合する。このとき、フルラッチ状態
は、取っ手60を操作することにより解除される。つま
り、取っ手60は、その操作に基づいて伝達アーム62
を介してラチエット56を図17において時計回りに回
動させる。その結果、ラッチカム51がラチエット56
より解放され、ドアはアンラッチ状態になる。
【0061】一方、図17に示すアンロック状態におい
て、ドアロック操作を行うと、ECU2は、前記キース
イッチ6又はドアロックスイッチ65からドアロックに
基づくロック信号によってアクチュエータ1は駆動さ
れ、駆動アーム71を図17において上方に移動させ
る。駆動アーム71が図16に示す位置まで到達する
と、再度ラッチカム51を第1のスプリングS1の弾性
力に抗して時計回りに回動させるため、アクチュエータ
1には負荷がかかり、その負荷によってロック電流が生
じる。ECU2は、このロック電流に基づいてアクチュ
エータ1を逆転駆動に切り換え駆動アーム71を下方に
移動させる。そして、図18に示すように駆動アーム7
1は、その係合穴72とラッチカム51の係合凸部51
aとが僅かに離間した第4の位置になると前記ロック時
停止位置検出スイッチ3をオンする。ECU2は、ロッ
ク時停止位置検出スイッチ3のオンに基づいてアクチュ
エータ1の逆転駆動を停止する。
【0062】尚、係合穴72と係合凸部51aとの僅か
な間隙は、ラッチカム51の第1の係合面54bとラチ
エット56の爪56aとの係合部分にのみに荷重がかか
るようにするためである。このような状態にすれば、上
記したようにアクチュエータ1には荷重が加わらず、同
アクチュエータ1を保護することができる。又、第1の
係合面54aと爪56aとが係合しているとき、ストラ
イカ53は常時所定位置となるためドアの閉位置の精度
が確保される。
【0063】ここで、取っ手60の操作に基づいて伝達
アーム62を図18のロック状態において左方向に移動
させても、上記したように伝達アーム62の係合爪63
とラチエット56の係合凸部56bとは離間し係合して
いないため、伝達アーム62の移動はラチエット56に
は伝達されない。従って、ラッチカム51はラチエット
56との係合が解かれることはなく、ストライカ53は
開放されない。つまり、ドアは開けることができない。
【0064】次に、図14に示すハーフラッチ状態から
クローザ動作が行われているとき、即ちアクチュエータ
1によって駆動アーム71が図14において上方に移動
しているとき、例えばドアに物等が挟持されクローザ動
作を解除する場合について述べる。クローザ動作を途中
で解除すべく取っ手60を操作すると、図19に示すよ
うに伝達アーム62が左方に移動するとともに取っ手操
作検出スイッチ5をオンする。この検出スイッチ5のオ
ンに基づいて前記ECU2は、駆動アーム71を下方に
移動させるべくアクチュエータ1を逆転駆動させる。
【0065】図20に示すように、駆動アーム71とと
もに伝達アーム62が図11において下方向に平行移動
されると、取っ手60の操作に基づいて伝達アーム62
が図20において左方向に移動されているため、ラチエ
ット56は、その係合凸部56bが係合爪63の拡開す
るように切り欠いた切り欠き部分63bと摺接するとと
もに、図20において時計回り方向に回動する。やが
て、図21に示すように駆動アーム71がその往復動の
最下端に達すると、ラチエット56の係合凸部56b
は、係合爪63の係合部分63aと係合する。この状態
となると、前記ラッチカム51は、ラチエット56から
の係合が解かれる。つまり、ラッチカム51は、初期状
態と同様にその凹部54が図21において右上方に向
き、前記ストライカ53は開放される。つまり、ドアを
開けることが可能となる。
【0066】上記したように、本実施の形態によれば、
前記第1の実施の形態の各特徴に加えて以下の特徴を有
する。 (1)前記第1の実施の形態において、図8に示すドア
ロック状態において、取っ手60を操作すると、その操
作に基づいてラチエット56は図8において時計回りに
回動させてラッチカム51を解放する。このとき、ラッ
チカム51は、その係合凸部51aが係合穴72の下部
内周面に当接するまで、第1のスプリングS1の弾性力
によって図8において反時計回り方向に僅かに回動す
る。この回動によって取っ手60の操作をやめても第1
の係合面54bと爪56aは係合できないため、図8に
示すドアロック状態とするためには、アクチュエータ1
を駆動し駆動アーム72を再度上方に駆動させなければ
いけない。従って、前記第1の実施の形態では、ロック
時において取っ手60を操作するたびにアクチュエータ
1は駆動され、その駆動に基づく駆動音が発生する。本
実施の形態では、図18に示すドアロック状態におい
て、取っ手60の操作に基づいて伝達アーム62を図1
8において左方向に移動させても、伝達アーム62の係
合爪63とラチエット56の係合凸部56bとは離間し
係合していないため、ラチエット56はラチエット56
と係合したままで回動しない。従って、ロック時におい
て取っ手60を操作してもアクチュエータ1は駆動せず
駆動音が発生しない。
【0067】尚、本発明は上記した各実施の形態に限定
されることはなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で
以下のように実施してもよい。 (1)上記各実施の形態では、自動車のドアにクローザ
装置を実施したが、自動車のドアに限定されるものでは
ない。
【0068】(2)上記各実施の形態では、アクチュエ
ータ1は駆動アーム71を往復動するように駆動した
が、ラッチカム51を上記したように所定の動作を行う
ことができれば回転駆動するようにしてもよい。
【0069】(3)上記各実施の形態では、ドアのハー
フラッチ状態からクローザ動作によってフルラッチ状態
とするとき、ECU2はフルラッチ検出スイッチ75の
オンに基づいてフルラッチ状態を認識するようにした
が、アクチュエータ1の駆動に基づく駆動アーム71を
ハーフラッチ状態からフルラッチ状態とすべく一定量だ
け動作するようにしてもよい。
【0070】(4)上記各実施の形態では、図6及び図
16に示すようにアクチュエータ1はオーバーランして
第1の係合面54aと爪56aとが僅かに離間したが、
このオーバーランをなくし、第1の係合面54aと爪5
6aとが離間しないようにしてもよい。
【0071】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
簡単な構成で、しかも部品点数の削減及び小型化を図る
ことができるドアクローザ装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態におけるドアクローザ装置
の概略構成図。
【図2】 初期状態を説明するための要部正面図。
【図3】 ハーフラッチ状態を説明するための要部正面
図。
【図4】 クローザ動作中の状態を説明するための要部
正面図。
【図5】 フルラッチ状態を説明するための要部正面
図。
【図6】 オーバーラン状態を説明するための要部正面
図。
【図7】 アンロック状態を説明するための要部正面
図。
【図8】 ロック状態を説明するための要部正面図。
【図9】 クローザ動作の解除開始を説明するための要
部正面図。
【図10】 クローザ動作の解除終了を説明するための
要部正面図。
【図11】 第2の実施の形態におけるドアクローザ装
置の概略構成図。
【図12】 初期状態を説明するための要部正面図。
【図13】 ハーフラッチ状態を説明するための要部正
面図。
【図14】 クローザ動作中の状態を説明するための要
部正面図。
【図15】 フルラッチ状態を説明するための要部正面
図。
【図16】 オーバーラン状態を説明するための要部正
面図。
【図17】 アンロック状態を説明するための要部正面
図。
【図18】 ロック状態を説明するための要部正面図。
【図19】 クローザ動作の解除開始を説明するための
要部正面図。
【図20】 クローザ動作の解除中を説明するための要
部正面図。
【図21】 クローザ動作の解除終了を説明するための
要部正面図。
【図22】 従来のドアクローザ装置の概略構成図。
【符号の説明】
1…2動作アクチュエータ、2…制御手段としての電子
制御装置(ECU)、6…操作手段としてのキースイッ
チ、51…ラッチカム、53…ストライカ、54a…第
1の係合部としての第1の係合面、55a…第2の係合
部としての第2の係合面、56…ラチエット、60…取
っ手、62…第1のアームとしての伝達アーム、65…
操作手段としてのドアロックスイッチ、71…第2のア
ームとしての駆動アーム、74…ハーフラッチ検出手段
としてのハーフラッチ検出スイッチ、75…フルラッチ
検出手段としてのフルラッチ検出スイッチ、S1…第1
の弾性部材としての第1のスプリング、S2…第2の弾
性部材としての第2のスプリング。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストライカ(53)を嵌合し該ストライ
    カ(53)にて第1の弾性部材(S1)の弾性力に抗し
    て回動されるラッチカム(51)と、 前記ラッチカム(51)がフルラッチ位置まで回動した
    時に該ラッチカム(51)に形成した第1の係合部(5
    4a)に対して、又、該カム(51)がフルラッチ位置
    までの途中にあるハーフラッチ位置まで回動した時に該
    カム(51)に形成した第2の係合部(55a)に対し
    てそれぞれ第2の弾性部材(S2)の弾性力により回動
    して係合し、該カム(51)の第1の弾性部材(S1)
    の弾性力に従った回動を阻止し前記嵌合したストライカ
    (53)の離脱を阻止するラチエット(56)と、 取っ手(60)の操作に基づいて連動して前記ラチエッ
    ト(56)を前記第2の弾性部材(S2)の弾性力に抗
    して回動させて前記ラッチカム(51)との係合状態を
    解除する第1のアーム(62)と、 前記ラッチカム(51)と係合し該カム(51)をハー
    フラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させるための
    第1の位置と、フルラッチ位置において該カム(51)
    を回動可能なアンロック状態にする第2の位置と、フル
    ラッチ位置において該カム(51)を回動不能なロック
    状態にする第3の位置とに配置される第2のアーム(7
    1)とからなるドアクローザ装置。
  2. 【請求項2】 ストライカ(53)を嵌合し該ストライ
    カ(53)にて第1の弾性部材(S1)の弾性力に抗し
    て回動されるラッチカム(51)と、 前記ラッチカム(51)がフルラッチ位置まで回動した
    時に該ラッチカム(51)に形成した第1の係合部(5
    4a)に対して、又、該カム(51)がフルラッチ位置
    までの途中にあるハーフラッチ位置まで回動した時に該
    カム(51)に形成した第2の係合部(55a)に対し
    てそれぞれ第2の弾性部材(S2)の弾性力により回動
    して係合し、該カム(51)の第1の弾性部材(S1)
    の弾性力に従った回動を阻止し前記嵌合したストライカ
    (53)の離脱を阻止するラチエット(56)と、 取っ手(60)の操作に基づいて連動して前記ラチエッ
    ト(56)を前記第2の弾性部材(S2)の弾性力に抗
    して回動させて前記ラッチカム(51)との係合状態を
    解除する第1のアーム(62)と、 前記ラッチカム(51)と係合し該カム(51)をハー
    フラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させるための
    第1の位置と、フルラッチ位置において該カム(51)
    を回動可能なアンロック状態にする第2の位置と、フル
    ラッチ位置において該カム(51)を回動不能なロック
    状態にする第3の位置とに配置される第2のアーム(7
    1)と、 前記第2のアーム(71)を前記第1〜3の各位置に配
    置するアクチュエータ(1)と、 前記ラッチカム(51)がハーフラッチ位置にあるか否
    かを検出するハーフラッチ検出手段(74)と、 前記ラッチカム(51)をロック状態にする操作手段
    (6,65)と、 前記ラッチカム(51)がハーフラッチ検出手段(7
    4)の検出結果に基づいてハーフラッチ位置にあると
    き、前記アクチュエータ(1)を介して前記第2のアー
    ム(71)を第1の位置に配置させるとともに、前記ラ
    ッチカム(51)がフルラッチ位置にあるとき、前記操
    作手段(6,65)の操作の有無に基づいて前記アクチ
    ュエータ(1)を介して前記第2のアーム(71)を第
    2又は第3の位置に配置するように配置制御する制御手
    段(2)とを備えたドアクローザ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のドアクローザ装置にお
    いて、 前記第2のアーム(71)は、フルラッチ位置において
    前記ラッチカム(51)を回動不能なロック状態にする
    第3の位置から該カム(51)と非係合な第4の位置ま
    で配置されるものであり、 前記アクチュエータ(1)は、前記第2のアーム(7
    1)を第3の位置から第4の位置まで配置するものであ
    り、 前記制御手段(2)は、操作手段(6,65)の有無に
    基づいて前記アクチュエータ(1)を介して前記第2の
    アーム(71)を第3の位置から第4の位置まで配置す
    るように制御するものであるドアクローザ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のドアクローザ装
    置において、 前記ラッチカム(51)がフルラッチ位置にあるか否か
    を検出するフルラッチ検出手段(75)を備えたドアク
    ローザ装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のドアクローザ装置にお
    いて、 前記第1のアーム(62)は、前記第2のアーム(7
    1)が第2の位置に配置されているとき前記ラチエット
    (56)と係合し、第3の位置に配置されているとき前
    記ラチエット(56)と係合しないように第2のアーム
    (71)とともに連動するものであるドアクローザ装
    置。
JP21162496A 1996-08-09 1996-08-09 ドアクローザ装置 Pending JPH1054164A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21162496A JPH1054164A (ja) 1996-08-09 1996-08-09 ドアクローザ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21162496A JPH1054164A (ja) 1996-08-09 1996-08-09 ドアクローザ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1054164A true JPH1054164A (ja) 1998-02-24

Family

ID=16608859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21162496A Pending JPH1054164A (ja) 1996-08-09 1996-08-09 ドアクローザ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1054164A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1394345A2 (de) * 2002-08-26 2004-03-03 Brose Schliesssysteme GmbH & Co. KG Kraftfahrzeugschloss
JP2010037732A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Mitsubishi Motors Corp ドアのロック装置
JP2012041764A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Mitsui Kinzoku Act Corp 車両用ドアラッチ装置
US9121217B1 (en) 2001-07-13 2015-09-01 Steven M. Hoffberg Intelligent door restraint
JP2018502233A (ja) * 2014-12-30 2018-01-25 ウーボ テク カンパニー リミテッド ドアラッチシステム
CN108457538A (zh) * 2018-06-05 2018-08-28 河南百川汽车部件有限公司 一种用于汽车门锁的自动吸合机构

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9121217B1 (en) 2001-07-13 2015-09-01 Steven M. Hoffberg Intelligent door restraint
US9995076B1 (en) 2001-07-13 2018-06-12 Steven M. Hoffberg Intelligent door restraint
EP1394345A2 (de) * 2002-08-26 2004-03-03 Brose Schliesssysteme GmbH & Co. KG Kraftfahrzeugschloss
EP1394345A3 (de) * 2002-08-26 2007-08-01 Brose Schliesssysteme GmbH & Co. KG Kraftfahrzeugschloss
JP2010037732A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Mitsubishi Motors Corp ドアのロック装置
JP2012041764A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Mitsui Kinzoku Act Corp 車両用ドアラッチ装置
JP2018502233A (ja) * 2014-12-30 2018-01-25 ウーボ テク カンパニー リミテッド ドアラッチシステム
CN108457538A (zh) * 2018-06-05 2018-08-28 河南百川汽车部件有限公司 一种用于汽车门锁的自动吸合机构
CN108457538B (zh) * 2018-06-05 2024-01-30 河南百川汽车部件有限公司 一种用于汽车门锁的自动吸合机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4196617B2 (ja) ドアロック装置
US7568741B2 (en) Door lock system
JP3301700B2 (ja) 車両用スライド扉の中継機構
US7399010B2 (en) Power-actuated motor-vehicle door latch with quick unlock
JP4185454B2 (ja) 車両ドアラッチ装置用選択型ワンモーション開扉機構
JP3301738B2 (ja) ダブルアクション機構付車両ドアラッチ装置
JP2001090413A (ja) ダブルアクション機構付車両ドアラッチ装置におけるインサイドロックボタンとロックレバーの連結装置
US6974165B2 (en) Door lock apparatus for a vehicle
CA2183618A1 (en) Double-locking vehicle door latches and a double-locking sub-assembly therefor
US6655179B2 (en) Automotive door lock assembly
JP2847461B2 (ja) ドアロック装置におけるスイッチ機構
JPH11223059A (ja) ドアロックシステム
JP4165176B2 (ja) ドアロック装置
KR100559568B1 (ko) 자동차의 잼 방지형 도어 래치
JPH1054164A (ja) ドアクローザ装置
GB2284635A (en) Vehicle door locking device with an antitheft mechanism
JP3310964B2 (ja) ダブルアクション機構及びアンチセフト機構付車両ドアラッチ装置
JPH10148051A (ja) ドアロック駆動装置
JP4196665B2 (ja) ドアロック装置
JP4196258B2 (ja) ドアロック装置
JP3364566B2 (ja) 車両用スライド扉の中継機構
JPH06167155A (ja) 自動車用ドアロックの制御装置
JP2657875B2 (ja) 自動車用ドアロックの閉鎖装置
JP2739671B2 (ja) スーパーロック機構付車両ドアロック装置
JP2003227263A (ja) ドアロック駆動装置