JP2018190695A - 全固体電池 - Google Patents

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Kazuhito Ogasa
和仁 小笠
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Abstract

【課題】低い負極電位による高い放電電圧を有し、更に高い放電容量を有することで、高いエネルギー密度を得ることが可能な全固体電池を提供すること。【解決手段】固体電解質層、正極層及び負極層、を含む全固体電池であって、前記固体電解質層は、前記正極層及び前記負極層の間に介在され、前記正極層又は前記負極層の少なくとも一方と前記固体電解質層とが焼成により接合されており、前記固体電解質層、前記正極層及び前記負極層はいずれもリチウムイオン伝導性の固体電解質を含み、前記負極層が、焼成後かつ完全放電状態において、(a)TiO2、及び(b)LixTi2O4(x=0超〜2)を含むことを特徴とする全固体電池。【選択図】図1

Description

本発明は、低い負極電位による高い放電電圧を有し、更に高い放電容量を有することで、高いエネルギー密度を得ることが可能な全固体電池に関する。
近年、電気自動車用電源、携帯端末用電源などの用途で、エネルギー密度が高く、充放電可能なリチウムイオン二次電池が広く用いられている。
現在市販されているリチウムイオン二次電池の多くは、高いエネルギー密度を有するために有機溶媒などの液体の電解質(電解液)が一般的に使用されている。この電解液は、炭酸エステルや環状エステルなどの非プロトン性有機溶媒などにリチウム塩を溶解させて用いられている。
しかし、液体の電解質(電解液)を用いたリチウムイオン二次電池においては、電解液が漏出するという危険性がある。また、電解液に一般的に用いられる有機溶媒などは可燃性物質であり、安全上、好ましくないという問題がある。
そこで、有機溶媒など液体の電解質(電解液)に替えて、固体電解質を用いることが提案されている。また、電解質として固体電解質を用いるとともに、その他の構成要素も固体で構成された固体二次電池の開発が進められている。
特開2007−258165(以下、特許文献1という)には、NASICON構造を有するカチオン導電体である固体電解質、ポリリン酸を含む正極活物質及び負極活物質を含む全固体電池が開示されている。
しかし、この方法では、全固体電池の負極の電位が高く、高いエネルギー密度を得られないことを発明者らにより確認されている。
また、WO2012/008422(以下、特許文献2という)には、同じくNASICON構造を有するリチウムイオン伝導体を固体電解質とし、アナターゼ型の酸化チタンを負極活物質とする全固体電池が開示されている。特許文献2に記載の方法では、特許文献1よりも負極電位を下げることは確認されている。しかし、特許文献2に記載の方法では、放電容量−電位曲線において電位降下のプラトー領域に至るまでの電位降下勾配が緩やかであり、上記プラトー領域に至るまでの区間の正極活物質に対する充電電位を十分に上げられないこと、それにより電池の放電容量が低下し、結果としてエネルギー密度が低くなることが発明者らによって確認されている。
全固体電池ではないが、非特許文献1において、アナターゼ型のTiOを負極活物質としたリチウムイオン電池の研究が開示されている。非特許文献1によるとアナターゼ型のTiOを負極活物質とした場合、Liを挿入する充電反応後に、上記負極活物質は、結晶構造が斜方晶系のLiTi(x=0〜1)となることが開示されている。斜方晶系のLiTi(x=0〜1)を用いたリチウムイオン電池は、Livs1.8Vの高い電位を有することが開示されている。
特開2007−258165 WO2012/008422
リチウムイオン電池の科学ISBN 978−4−7536−5638−7 C3042 p140−p142
本発明は、上記課題を解決するものであり、低い負極電位による高い放電電圧を有し、更に高い放電容量を有することで、高いエネルギー密度を得ることが可能な全固体電池を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の課題を解決するため、鋭意試験研究を重ねた結果、全固体電池の負極層の負極活物質として、LiTi12、TiO、又はLiTi、リチウムイオン伝導性の固体電解質として、ガラス電解質及びセラミックス電解質又はガラスセラミックス電解質、並びに導電助剤を混合焼成により調製することで、完全放電状態において、上記負極層にLiがわずかにプレドープされたアナターゼ型のTiO及びLiTi(x=0超〜2)の混相が生じることを見出した。更に、上記混相は、充電状態で立方晶のLiTi(x=0超〜2)となることを見出した。更に、上記立方晶のLiTi(x=0超〜2)は、斜方晶のLiTi(x=0〜1)より低い電位が得られ、結果としてエネルギー密度を高くできることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば以下に示す全固体電池が提供される。
(1)固体電解質層、正極層及び負極層、を含む全固体電池であって、
前記固体電解質層は、前記正極層及び前記負極層の間に介在され、前記正極層又は前記負極層の少なくとも一方と前記固体電解質層とが焼成により接合されており、
前記固体電解質層、前記正極層及び前記負極層はいずれもリチウムイオン伝導性の固体電解質を含み、
前記負極層は、以下、
(a)LiTi12、TiO、又はLiTiを含む負極活物質、
(b)ガラス電解質及び
(c)セラミックス電解質又はガラスセラミックス電解質、
を含む材料を焼結したものであることを特徴とする全固体電池。
(2)前記ガラス電解質が、酸化物基準の質量%で10質量%〜30質量%のLiO成分、0質量%超〜12質量%のAl成分、及び40質量%〜90質量%のP成分を含み、かつY成分、Sc成分、ZrO成分、CeO成分及びSm成分の中から選択される1種以上を含まない(1)記載の全固体電池。
(3)前記負極層が、焼成後かつ完全放電状態において、TiO及びLiTi(x=0超〜2)を含む、(1)又は(2)記載の全固体電池。
(4)前記負極層が、充電後に、立方晶のLiTi(x=0超〜2)を含む、(1)〜(3)のいずれか一つ記載の全固体電池。
(5)固体電解質層、正極層及び負極層、を含む全固体電池であって、
前記固体電解質層は、前記正極層及び前記負極層の間に介在され、前記正極層又は前記負極層の少なくとも一方と前記固体電解質層とが焼成により接合されており、
前記固体電解質層、前記正極層及び前記負極層はいずれもリチウムイオン伝導性の固体電解質を含み、
前記負極層が、焼成後かつ完全放電状態において、
(a)TiO、及び
(b)LiTi(x=0超〜2)
を含むことを特徴とする全固体電池。
(6)前記負極層が、充電後に、立方晶のLiTi(x=0超〜2)を含む、(5)の全固体電池。
本発明によれば、焼成後の負極層が、LiがプレドープされたTiO及びLiTi(x=0超〜2)の混相を含み、更に、上記混相は、充電状態で立方晶のLiTi(x=0超〜2)となることにより、本発明の全固体電池は、低い負極電位による高い放電電圧を有する。更に放電測定の結果に示されるように、電位降下のプラトー領域に至るまでの負極電位降下の著しい急勾配により、低放電容量時での低い負極電位を有する。よって、実効的に電池として使用できる電圧及び電流容量が高くなり、結果として高いエネルギー密度を持つ全固体電池を得ることができる。
本発明の全固体電池の一実施形態の構成を説明する部分模式図である。 本発明の実施例で作製するシートA〜Gに形成される、開口部の模式図である。 実施例1、実施例2及び比較例1の放電測定の結果である。 実施例1の充電深度0%(充電前)の粉末X線回折測定結果である。 実施例1の充電深度20%の粉末X線回折測定結果である。 実施例1の充電深度50%の粉末X線回折測定結果である。 図4〜6の粉末X線回折測定により得られた負極層中のTiO及びLiTiの存在量の充電深度に対するグラフである。 TiO又はLiTi12を負極活物質とした負極層についての半電池試験の結果である。
図1は、本発明の全固体電池を示す。図1に示すように、本発明の全固体電池1は、固体電解質層2と、固体電解質層2を介して互いに対向する位置に設けられた正極層3及び負極層4を備える。上記正極層3、上記負極層4、上記固体電解質層2を備える積層体を形成し、上記正極層3又は上記負極層4の少なくとも一方と上記固体電解質層2とが焼成により接合されている。
以下、本発明の全固体電池の実施形態について詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合があるが、発明の趣旨を限定するものではない。
本発明の全固体電池における負極層は、負極活物質、リチウムイオン伝導性の固体電解質としてのガラス電解質及びセラミックス電解質又はガラスセラミックス電解質及び導電助剤を含む材料を焼結したものであることが好ましい。
本発明の全固体電池における正極層は、正極活物質及び、リチウムイオン伝導性の固体電解質としてのガラス電解質、セラミックス電解質又はガラスセラミックス電解質の少なくとも1つ以上及び導電助剤を含む材料を焼結したものであることが好ましい。
本発明の全固体電池における固体電解質層は、リチウムイオン伝導性の固体電解質として、ガラス電解質、セラミックス電解質又はガラスセラミックス電解質の少なくとも1つ以上を含む材料を焼結したものであることが好ましい。
本発明の全固体電池における負極層、正極層、固体電解質層の材料のいずれにも含まれるガラス電解質について以下詳細に説明する。
(ガラス電解質)
本発明で使用されるガラス電解質は、LiO−Al−Pを基本組成とする。
本発明のガラス電解質に含まれる各成分の含有量は、特に明記しない限りは酸化物基準の質量%で表す。ここで、「酸化物換算組成」は、ガラス電解質の原料として使用される酸化物、複合塩、金属弗化物等が溶融時に全て分解され酸化物へ変化すると仮定した場合に、当該生成酸化物の総質量を100質量%として、ガラス電解質中に含有される各成分を表記した組成である。
本発明のガラス電解質は、酸化物基準で、
10質量%〜30質量%のLiO成分、
0質量%超〜12質量%のAl成分、及び
40質量%〜90質量%のP成分を
含み、かつY成分、Sc成分、ZrO成分、CeO成分及びSm成分の中から選択される1種以上を含まない。
LiO成分は、ガラス電解質にLiイオンキャリアを提供することで、リチウムイオン伝導性を付与するのに有用な必須成分である。更に、ガラス転移点及び融点を低くし電池の焼成温度を抑えることで副反応を抑制し放電容量を高くすることができる。従って、LiO成分の含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上、更に好ましくは18質量%以上、特に好ましくは20質量%以上とする。
他方で、LiO成分の含有量を30質量%以下にすることで、溶融したガラス原料を冷却した際のガラスの失透又は結晶化によるイオン伝導率の低下を抑制し、更に耐水性などの化学的耐久性を高められる。従って、LiO成分の含有量は、好ましくは30質量%以下、より好ましくは27質量%以下、更に好ましくは24質量%以下とする。
LiO成分は、原料としてLiPO、LiPO、LiCO、LiNO、LiF等を用いることができる。
Al成分は、0質量%超含有する場合に、リチウムイオン伝導度を高くでき、ガラス転移点及び融点を低くでき、電池の焼成温度を抑えることで副反応を抑制し放電容量を高くすることができ、また耐候性を高めることができる。従って、Al成分の含有量は、好ましくは0質量%超、より好ましくは2質量%以上、更に好ましくは3質量%以上、更に好ましくは3.5質量%以上とする。
他方で、Al成分の含有量を12質量%以下にすることで、ガラス成分の結晶化に起因したイオン伝導度の低下を抑えることができる。
従って、Al成分の含有量は、好ましくは12質量%以下、より好ましくは8質量%以下、更に好ましくは6質量%以下とする。
Al成分は、原料としてAl(PO、Al、Al(NO・9HO、Al(CO等を用いることができる。
成分は、40質量%以上含有する場合に、ガラスの形成に有用な必須成分であり、かつリチウムイオン伝導度を高く、ガラス転移点及び融点を低くすることができる成分である。更に、電池の焼成温度を抑えることで副反応を抑制し放電容量を高くすることができる。従って、P成分の含有量は、好ましくは40質量%以上、より好ましくは50質量%以上、更に好ましくは60質量%以上、特に好ましくは70質量%以上とする。
他方で、P成分の含有量を90質量%以下にすることで、リチウムイオン伝導に必要なLiOの濃度を上げることができ、リチウムイオン伝導性を高めることができる。
従って、P成分の含有量は、好ましくは90質量%以下、より好ましくは85質量%以下、更に好ましくは80質量%以下とする。
成分は、原料としてLiPO、LiPO、Al(PO、HPO等を用いることができる。
高温で正極活物質又は負極活物質と固体電解質を焼成するとLiや遷移金属が拡散し内部抵抗の増加や放電容量の低下を生じさせ、固体電解質、正極活物質又は負極活物質が充放電容量を持たない材料に分解するなどの副反応が起こる。上記のガラス電解質を用いることで、600℃程度の低温でガラス電解質が軟化し界面を形成し、低温で全固体電池を構成することが可能となり上記副反応を抑制できる。
以下本発明の負極層、正極層又は固体電解質層について詳しく説明する。
(負極層)
本発明の全固体電池における負極層は、負極活物質、リチウムイオン伝導性の固体電解質としてのガラス電解質及びセラミックス電解質又はガラスセラミックス電解質及び導電助剤を含む材料を焼結したものであることが好ましい。
上記負極活物質としては、金属酸化物、好ましくはTi酸化物、より好ましくは、LiTi12、TiO又はLiTiを用いてよい。TiOは、特にアナターゼ型が好ましい。
負極層材料の全質量に対する上記負極活物質の含有量は、10質量%〜50質量%が好ましい。特にこの含有量を10質量%以上にすることで、全固体電池の電池容量を高めることができる。そのため、負極活物質の含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上、更に好ましくは18質量%以上とする。一方で、この含有量を50質量%以下にすることで、電極層のイオン伝導性を確保し易くできる。そのため、負極活物質の含有量は、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは28質量%以下とする。
上記負極活物質としてLiTi12、TiO又はLiTiを用いる場合、本発明のガラス電解質を用いることで固体電解質の分解反応を抑制し、固体電解質の内部抵抗を低く保持できる。
上記負極層材料の全質量に対するガラス電解質の含有量は、2質量%以上含有する場合に、リチウムイオン伝導度の界面を形成できる。また上記ガラス電解質は、負極層の密度を高め、体積当たりのエネルギー密度を高くする成分である。従って、ガラス電解質の含有量は、好ましくは2質量%以上、より好ましくは3質量%以上、更に好ましくは4質量%以上、特に好ましくは5質量%以上とする。
他方で、上記負極層材料の全質量に対するガラス電解質の含有量を20質量%以下にすることで、セラミックス電解質に比べて低いリチウムイオン伝導度のガラス電解質が過剰に存在にすることに起因するリチウムイオン伝導度の低下を抑制できる。また、負極層中の電子伝導は導電助剤同士の接触又は接合によって生じる電子伝達によって成るので、電子伝導性を有しないガラス電解質により導電助剤同士の接触が阻害されると電子伝導の抵抗が高くなる。よって、電子伝導性を有しないガラス電解質が過剰に存在することに起因する電子伝導度の低下を抑制できる。従って、ガラス電解質の含有量は、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下とする。
上記負極層材料に含まれるセラミックス電解質又はガラスセラミックス電解質は、NASICON型構造を有するリチウム含有リン酸化合物であることが好ましい。化学式Li12(X=1〜1.7)で表される。ここでMは、Zr、Ti、Fe、Mn、Co、Ca、Mg、Sr、Y、La、Ge、Nb、Alからなる群より選ばれた1種以上の元素である。また、Pの一部をSiやBに、Oの一部をF、Cl等で置換しても良い。例えば、Li1.2Zr1.85Al0.15Si0.052.9512、Li1.15Zr1.85Al0.1Ti0.05Si0.052.9512等を用いることができる。また、異なる組成の材料を混合又は複合しても良い。ガラス電解質などで表面をコートしても良い。
上記負極層材料の全質量に対する、リチウム伝導性の固体電解質の含有量は30質量%〜80質量%であることが好ましい。
特に、上記含有量を30質量%以上にすることで、ガラス電解質によって形成されるリチウムイオンの移動経路が確保され易くなるため、電池の充放電特性や電池容量をより高め易くできる。従って、電極層におけるリチウム伝導性の固体電解質の合計含有量は、好ましくは30質量%以上、より好ましくは45質量%以上、更に好ましくは55質量%以上とする。
他方で、上記含有量を80質量%以下にすることで、負極層中に含まれる負極活物質の含有量が増加するため、全固体電池のエネルギー密度を高められる。よって、負極層における上記リチウム伝導性の固体電解質の含有量は、好ましくは75質量%以下、より好ましくは70質量%以下、さらに好ましくは65質量%以下とする。
また、本発明の負極層は、後述される実施例で示されるように、充電前、すなわち完全放電状態において、Liがプレドープされたアナターゼ型のTiO及びLiTi(X=0超〜2)を含み、更に充電後に立方晶のLiTi(X=0超〜2)を含む。
負極層が、充電後に立方晶のLiTi(X=0超〜2)を含むことで、電位を低くし、高いエネルギー密度の電池を得ることが可能である。ガラス電解質が不存在、又はアナターゼ型のTiOにLi不存在の状態では、上記TiOが充電後に立方晶のLiTi(X=0超〜2)とならず、負極側の電位が上がり、結果として放電電圧が下がり、更に放電容量も下がるため電池のエネルギー密度が低下する。
(正極層)
本発明の全固体電池における正極層は、正極活物質及び、リチウムイオン伝導性の固体電解質としてのガラス電解質、セラミックス電解質又はガラスセラミックス電解質の少なくとも1つ以上及び導電助剤を含む材料を焼結したものであることが好ましい。
上記正極層の正極活物質の種類は限定されない。本発明の正極活物質としては、オリビン構造を有するLiMPOであって、MはFe、Co、Mn、Niのうち1種以上で、Alなどにより一部を置換してもよい。また、Pの一部をSi又はBで置換してもよい。Oの一部をFで置換してもよい。また、スピネル構造を持つLiMn、層状酸化物のLiCo1/3Ni1/3Mn1/3、LiNi1/2Mn1/2、LiNiO、LiCoOなどを用いてもよい。最も好適な正極活物質は、焼成時に固体電解質と反応し酸素が放出されると放電容量が低下するため、酸素がリンと強硬に結合しているオリビン構造である。次に好適な正極活物質は、順にスピネル構造を持つLiMn、次いで上記層状酸化物である。
正極層材料の全質量に対する上記正極活物質の含有量は、10質量%〜50質量%が好ましい。特にこの含有量を10質量%以上にすることで、全固体電池の電池容量を高めることができる。そのため、正極活物質の含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは18質量%以上とする。一方で、この含有量を50質量%以下にすることで、電極層のイオン伝導性を確保し易くできる。そのため、正極活物質の含有量は、好ましくは50質量%以下、より好ましくは35質量%以下とする。
上記正極層材料の全質量に対するガラス電解質の含有量は、2質量%以上含有する場合に、リチウムイオン伝導性の界面を形成できる。また上記ガラス電解質は、正極層の密度を高め、体積当たりのエネルギー密度を高くする成分である。従って、ガラス電解質の含有量は、好ましくは2質量%以上、より好ましくは3質量%以上、更に好ましくは4質量%以上、特に好ましくは5質量%以上とする。
他方で、上記正極層材料の全質量に対するガラス電解質の含有量を20質量%以下にすることで、セラミックス電解質に比べて低いリチウムイオン伝導度のガラス電解質が過剰に存在にすることに起因するリチウムイオン伝導度の低下を抑制できる。また、負極層中の電子伝導は導電助剤同士の接触又は接合によって生じる電子伝達によって成るので、電子伝導性を有しないガラス電解質により導電助剤同士の接触が阻害されると電子伝導の抵抗が高くなる。よって、電子伝導性を有しないガラス電解質が過剰に存在することに起因する電子伝導度の低下を抑制できる。従って、ガラス電解質の含有量は、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下とする。
本発明の正極層材料のセラミックス電解質又はガラスセラミックス電解質は、NASICON型構造を有するリチウム含有リン酸化合物であることが好ましい。その化学式は、Li12(X=1〜1.7)で表される。ここでMはZr、Ti、Fe、Mn、Co、Ca、Mg、Sr、Y、La、Ge、Nb、Alからなる群より選ばれた1種以上の元素である。また、Pの一部をSi又はBに、Oの一部をF、Cl等で置換してもよい。例えば、Li1.15Ti1.85Al0.15Si0.052.9512、Li1.2Ti1.8Al0.1Ge0.1Si0.052.9512等を用いることができる。また、異なる組成の材料を混合又は複合してもよい。ガラス電解質などで表面をコートしてもよい。又は、熱処理によりNASICON型構造を有するリチウム含有リン酸化合物の結晶相を析出するガラスセラミックスを用いてもよい。ここで、上記ガラスセラミックスにおけるLiOの配合割合は酸化物換算で8質量%以下であることが好ましい。
上記正極層材料の全質量に対する、リチウム伝導性の固体電解質の含有量は30質量%〜80質量%であることが好ましい。
特に、上記含有量を30質量%以上にすることで、ガラス電解質によって形成されるリチウムイオンの移動経路が確保され易くなるため、電池の充放電特性や電池容量をより高め易くできる。従って、電極層におけるリチウム伝導性の固体電解質の合計含有量は、好ましくは30質量%以上、より好ましくは45質量%以上、更に好ましくは55質量%以上とする。
他方で、上記含有量を80質量%以下にすることで、正極層中に含まれる正極活物質の含有量が増加するため、全固体電池のエネルギー密度を高められる。よって、正極層における上記リチウム伝導性の固体電解質の含有量は、好ましくは75質量%以下、より好ましくは70質量%以下、さらに好ましくは65質量%以下とする。
(固体電解質層)
本発明の全固体電池における固体電解質層は、固体電解質としての、ガラス電解質、セラミックス電解質又はガラスセラミックス電解質の少なくとも1つ以上を含む材料を焼結したものであることが好ましい。
上記固体電解質層材料の全質量に対する上記ガラス電解質の含有量は、3質量%以上の場合に、ガラス電解質がセラミックス電解質界面に行き渡り、固体電解質層のイオン伝導度を上げる事が出来る。また、上記固体電解質層の密度を上げることができるので強度も高くできる。3質量%未満の場合、固体電解質層のイオン伝導度を高くできない。従って、固体電解質層中のガラス電解質の含有量は、好ましくは3質量%以上、より好ましくは4質量%以上、更に好ましくは4.5質量%以上、特に好ましくは5質量%以上とする。
他方で、上記ガラス電解質の含有量が15質量%を超えると、セラミックス電解質同士をつないでいる上記ガラス電解質の膜厚が厚くなり、リチウムイオンがガラス電解質を通る距離が長くなる。セラミックス電解質よりも伝導度が低いガラス電解質の伝導度の影響が強くなり、結果としてイオン伝導度が低下する。そこで、上記ガラス電解質の含有量を15質量%以下にすることで上記のようなイオン伝導度の低下を防ぐことができる。従って、ガラス電解質の含有量は、好ましくは15質量%以下、より好ましくは12質量%以下、更に好ましくは9質量%以下とする。
上記固体電解質層材料に含まれるセラミックス電解質又はガラスセラミックス電解質は、NASICON型構造を有するリチウム含有リン酸化合物であることが好ましい。化学式Li12(X=1〜1.7)で表される。ここでMは、Zr、Ti、Fe、Mn、Co、Ca、Mg、Sr、Y、La、Ge、Nb、Alからなる群より選ばれた1種以上の元素である。また、Pの一部をSiやBに、Oの一部をF、Cl等で置換しても良い。例えば、Li1.2Zr1.85Al0.15Si0.052.9512、Li1.15Zr1.85Al0.1Ti0.05Si0.052.9512等を用いることができる。また、異なる組成の材料を混合又は複合しても良い。ガラス電解質などで表面をコートしても良い。
上記固体電解質層材料の全質量に対して、リチウムイオン伝導性の固体電解質の含有量を80質量%以上にすることが好ましい。これにより、固体電解質層中にリチウムイオンの伝導する経路が形成され易くなるため、固体電解質層のリチウムイオン伝導性をより高めることができる。
他方で、上記リチウムイオン伝導性の固体電解質の含有量の上限は特に限定されず、100質量%であってもよい。
(導電助剤)
上記負極層材料及び上記正極層材料には、導電助剤が含まれ得る。本発明に従う導電助剤としては、カーボンブラック、薄片状グラファイト、グラフェン、カーボンナノチューブなどの炭素材料を基本とし得るが、Ni、Co、Fe、Al、Pd、Cu、Agなどの金属又はその合金微粒子を混合させてもよい。
上記負極層材料又は上記正極層材料における導電助剤の含有量は、3質量%以上の場合に、電極活物質からの電子を授受する電子伝導界面を形成できる。上記導電助剤は、授受した電子を外部に導く電子伝導相を形成し、電池の抵抗を低下させる成分である。3質量%以上含有する場合に負極層又は正極層の横方向の抵抗を低減し、充電電圧を低減し放電電圧を上げることができる。従って、導電助剤の含有量は、好ましくは3質量%以上、より好ましくは4質量%以上、更に好ましくは5質量%以上、特に好ましくは6質量%以上とする。
他方で、上記負極層材料又は上記正極層材料の全質量に対する導電助剤の含有量は、20質量%以下にすることで、上記負極層又は上記正極層中のイオン伝導抵抗の増加を抑制する。更に嵩高い炭素材料の使用の抑制により上記負極層及び上記正極層の密度を高め、体積エネルギー密度の低下を抑制できる。従って、導電助剤の含有量は、好ましくは20質量%以下、より好ましくは17質量%以下、更に好ましくは13質量%以下とする。
本発明の全固体電池は、一例として以下の様に製造される。
正極層、負極層又は固体電解質層の少なくとも1つは、グリーンシートの形で調製し、積層して積層体を形成し、積層体を焼成することで接合されていることが好ましい。焼成することにより、安価に全固体電池を製作することが可能である。積層体を焼成する前に積層体を脱脂後に加圧焼成しても良い。この場合、界面形成がより良好になり、電池の内部抵抗を低下させるため、焼成だけの場合より好ましい。
<全固体電池の作製>
以下、本発明の全固体電池を作製する方法について説明する。
負極及び正極の電極活物質粉末と固体電解質粉末を準備する。次に固体電解質層、正極層及び負極層のスラリーを調製する。次いで上記固体電解質層、上記正極層及び上記負極層の各々のスラリーを成形してグリーンシートを作製する。次いで、必要に応じて上記固体電解質層、上記正極層及び上記負極層にレーザー加工機、切断機、又はスクリーン印刷機を用いてパターンを形成する。次いで、上記固体電解質層、上記正極層及び上記負極層のグリーンシートを積層して積層体を形成する。次いで、上記積層体を脱脂する。脱脂により積層体中のバインダーや分散剤などの有機成分が除去される。次いで、上記積層体に対して加圧後加熱処理を施す。加圧処理と加熱処理により、上記固体電解質層、上記正極層及び上記負極層が接合される。必要に応じて、外周を冷間加工し、短絡部を除去する。最後に、焼成した積層体にカーボンペーパーやカーボンペーストを用いて銅箔やアルミ箔などの外部端子に接合する。封止方法は特に限定されないが、簡単にはアルミラミネートフィルム、樹脂、セラミックス、ガラスなどを用いて外部雰囲気を遮断する。
上記のグリーンシートを成形する方法は特に限定されないが、ダムコーター、ダイコータ―、コンマコーター、スクリーン印刷等を使用することができる。グリーンシートを積層する方法は特に限定されないが、熱間プレス、熱間等方圧プレス(HIP)、冷間等方圧プレス(CIP)、静水圧プレス(WIP)等を使用してグリーンシートを積層することができる。
グリーンシートを成形するためのスラリーは、高分子材料を溶剤に溶解した有機バインダーと、正極活物質粉末、負極活物質粉末、固体電解質粉末、又は導電助剤粉末とを湿式混合することによって作製することができ、具体的には、ボールミル法、ビスコミル法等を用いることができる。一方、メディアを用いない湿式混合方法を用いてもよく、サンドミル法、高圧ホモジナイザー法、ニーダー分散法等を用いることができる。有機バインダーの種類としては、アクリル系が低い脱脂温度のため好ましい。
スラリーは可塑剤を含んでも良い。可塑剤の種類は特に限定されないが、アジピン酸ヒバシン酸ジオクチル、フタル酸ジオクチル等のフタル酸エステルを使用してもよい。
焼成又は脱脂工程では、温度と雰囲気は特に限定されないが、電極活物質が変質せず、導電助剤が焼失せず、かつシート成形に用いるバインダーが焼失する温度及び雰囲気下で行うのが好ましい。具体的には空気又は窒素のいずれか、若しくはその両方を用いて250℃〜700℃、好ましくは300℃〜650℃で実施するのが好ましい。
次に、本発明の実施例を具体的に説明する。なお、以下に示す実施例は一例であり、本発明は、下記の実施例に限定されるものではなく、本発明の全固体電池の効果を損なわない範囲で任意に変更可能である。
表1に示される組成の正極スラリー、負極スラリー及び固体電解質スラリーを用いて実施例1〜3及び比較例1〜2の全固体電池を作製した。
本発明の全固体電池を以下のような手順で作製した。
<ガラス電解質の調製>
ガラス電解質として、LiO−Al−P系ガラスを作製した。酸化物基準組成で、20質量%のLiO、4.5質量%のAl及び75.5質量%のPを含有するように原料を秤量して均一に混合した後、坩堝に投入して1250℃で溶解した。熔解したガラスを水中にキャストして、ガラス電解質を調製した。上記電解質を、スタンプミルを用いて106μmメッシュパスまで粉砕後、湿式の遊星ボールミルで平均粒径1μm以下まで粉砕することで、ガラス電解質を得た(以降このガラス電解質をLIGAl9と言及する)。
<セラミックス電解質の調製>
負極層及び固体電解質層に用いられるセラミックス電解質として、Li1.2Al0.15Zr1.85Si0.052.9512を調製した。原料としてLiPO、ZrO、Al(PO、及びSiOの紛体と、HPO溶液とを量論比で混合した後、白金板上にて1400℃で1時間焼成した。焼成した原料の混合物をスタンプミルで106μm以下に粉砕し、湿式の遊星ボールミルで1μm以下まで粉砕することでセラミックス電解質を得た(以降このセラミックス電解質をLAZP12と言及する)。
正極層に用いられるガラスセラミックス電解質として、オハラ社製リチウムイオン伝導性ガラスセラミックス(LICGC(商標))の平均粒径1μm品を使用した。
<正極スラリー、負極スラリー及び固体電解質スラリーの調製>
表1
Figure 2018190695
正極スラリーは、表1に示す割合で、正極活物質としてのLiFePO(宝泉株式会社製)に、ガラス電解質、ガラスセラミックス電解質、並びに導電助剤としてのアセチレンブラック(電気化学工業株式会社製、デンカブラック(商品名))、薄片状グラファイト(日本黒鉛工業社製)及びカーボンナノチューブ(シグマアルドリッチ製)を添加し、更にバインダーとしてアクリル系ポリマー(オリコックス2427(商品名)、共栄社化学株式会社製)、可塑剤としてセバシン酸ジ−2−エチルヘキシル(DOS、伊藤製油株式会社製)、高分子系分散剤としてBYK180(BYK−Chemie社製)、溶剤として1−プロパノール(和光純薬)及び湿潤材としてシリコーン含有オリゴマー(ポリフローKL−100、共栄社化学株式会社製)を添加してボールミルで混合して調製した。
負極スラリーは、表1に示す割合で、負極活物質としてのLiTi12(チタン工業株式会社製)に、ガラス電解質及びセラミックス電解質、並びに導電助剤として正極スラリーと同じアセチレンブラック、薄片状グラファイト及びカーボンナノチューブを添加し、更に正極スラリーと同じバインダー、可塑剤、分散剤、溶剤及び湿潤材を添加してボールミルで混合して調製した。
固体電解質スラリーは、表1に示す割合で、ガラス電解質及びセラミックス電解質に正極スラリーと同じバインダー、可塑剤、分散剤、溶剤及び湿潤材を添加してボールミルで混合して調製した。
<シートの作製>
表1に示す割合で調製された正極スラリー、負極スラリー及び固体電解質スラリーを、離型処理が施されたPETからなる基材に、それぞれ塗工機を用いてギャップ400μmで塗布するのと同時に乾燥温度110℃で乾燥させ、厚さ80μm、幅20cm、長さ5mのシートを作製し、そのシートを12cm角に裁断することにより、正極シート、負極シート及び電解質シートを作製した。
<グリーンシートの加工、積層、熱処理>
このうち、正極シート及び負極シートに、レーザ加工機(パナソニック電工SUNX社製、型番LPV−15U)を用いてレーザを照射し、直径1.2mmの円形の開口を有する開口部を形成した。図2(c)に示すように開口部を形成した正極シートをシートCとして7枚準備し、図2(a)に示すように開口部を形成した負極シートをシートAとして7枚準備した。このとき、正極シートと負極シートで、異なる位置に開口部を形成するようにした。また、図2(d)に示すように開口部を形成しない正極シートをシートDとして1枚準備し、図2(b)に示すように開口部を形成しない負極シートをシートBとして1枚準備した。
他方で、固体電解質シートにも、レーザ加工機を用いてレーザを照射し、正極シート及び負極シートのうち少なくとも一方の開口部の中心と重なる位置に、直径0.8mmの円形の開口を有する開口部を形成した。このとき、図2(g)に示すように正極シートの開口部の中心と重なる位置のみに開口部を形成した固体電解質シートをシートGとして1枚準備し、図2(f)に示すように負極シートの開口部の中心と重なる位置のみに開口部を形成した固体電解質シートをシートFとして1枚準備し、図2(e)に示すように両方の位置に開口部を形成した固体電解質シートをシートEとして13枚準備した。
シートA〜Gに形成する開口部の模式図を図2に示す。
次いで、枚葉式積層機(株式会社アルファーシステム製)を用いて、正極シート、正極シート、固体電解質シート、負極シート、固体電解質シート及び正極シートの順で交互に積層した。より具体的には、シートD、シートF、シートA、シートE、シートC及びシートCを順に積層した後、シートE、シートA、シートE、シートC及びシートCの順で6回繰り返して積層し、その後シートG及びシートBを順に積層した。このとき、2枚の正極シートの共通する位置にある開口部と、その開口部に隣接する固体電解質シートにある開口部を重ね合せるとともに、負極シートの開口部とそれに隣接する固体電解質シートにある開口部を重ね合せた。
このとき、離形処理後のシート外寸は15cm角になるようにし、各層を積層するごとに仮積層を行い、最後に本積層として2段階のプレスを行った。仮積層は40℃まで積層体を加熱し100kPaのプレス圧で行った。次いで、真空脱気を行い、シート中の気泡を取り除いた。その後に本積層を55℃まで加熱し、250kPaのプレス圧で行いシート積層体を得た。
上記シート積層体を直径11mmでくり抜き、窒素雰囲気下で脱脂した。次いで、成形型に入れて上型を乗せ、油圧プレスで2000kg/cmの圧力を掛けながら600℃まで加熱し、600℃に到達した後に圧力を開放して室温まで放冷した。外周0.75mmを#800の砥石で研磨し、直径9.5mm、厚さ0.5mm、重さ82mgの積層型全固体電池を得た。それぞれのシート厚さと各層それぞれ独自で焼成させた際得られた密度比(正極層、負極層、固体電解質層いずれも2.3g/cm)と二次電子像観察により観察された厚みの比率より計算される1セルあたりの正極活物質及び負極活物質の質量はそれぞれ12mgであった。なお、直径はデジタルノギス、厚さはデジタルマイクロメータ、質量は0.1mgまで秤量可能な電子天秤を用いて評価した。
(実施例2)
実施例2では、実施例1で負極層の負極活物質として用いたLiTi12に代えて正方晶(アナターゼ型)であるTiOを用いた。その他の作製条件は実施例1と同様にして、積層型全固体電池を作製した。
(実施例3)
実施例3では、実施例1で負極層の負極活物質として用いたLiTi12に代えて立方晶(スピネル構造)であるLiTiを用いた。その他の作製条件は実施例1と同様にして、積層型全固体電池を作製した。
(比較例1)
比較例1では、実施例2で負極層の負極活物質として用いたLiTi12に代えて正方晶(アナターゼ型)であるTiOを用いた。ガラス電解質の存在による効果を考察するために比較として負極層にガラス電解質を用いずに作製した。その他の作製条件は実施例1と同様にして、積層型全固体電池を作製した。
(比較例2)
比較例2では、実施例1で負極層の負極活物質として用いたLiTi12に代えて正方晶(アナターゼ型)であるTiOを用いた。ガラス電解質又はセラミックス電解質からLi含有成分が拡散しないように実施例1よりも100℃低い焼成温度(500℃)で焼成し、その他の作製条件は実施例1と同様にして、積層型全固体電池を作製した。
<充放電試験>
電池の特性を評価するため、充放電試験は実施例1〜3及び比較例1〜2で作製した積層型全固体電池の負極面に銅箔を正極面にアルミ箔を接合することで導通をとって行った。接合はカーボンペーパーにカーボンペーストを塗布して、銅箔及びアルミ箔とセルの間に挟み込み、露点−50℃のドライルーム内で焼成することで行った。焼成後にドライルーム内においてアルミラミネートフィルムでパッケージングすることで外気を遮断した。X線回折測定を実施する試料については、カーボンペーパー、カーボンペーストを用いずに真空パックでの圧着のみで正極とアルミ箔とを及び負極と銅箔とを電気的に接合した。
なお、エネルギー密度の計算は全固体電池の質量のみを用い、アルミ箔、銅箔、カーボンペーパー及びペースト、並びにアルミラミネートフィルムは含めなかった。
充電放電試験は室温にて50μAで3VまでCC充電後に50μAで放電することで行った。放電のカットオフは0.1Vとした。負極活物質にLiTi12を用いた実施例1で作製された全固体電池並びに負極活物質にアナターゼ型TiOを用いた実施例2及び比較例1で作製された全固体電池についての放電特性測定結果を図3に示した。表2に示されるように、負極活物質にアナターゼ型のTiOを用い、かつ負極層がガラス電解質を含まない比較例1で作製された全固体電池においては、平均動作電圧1194mV、放電容量85.7mAh/g、エネルギー密度16.6Wh/kgとなった。一方、実施例1で作製された全固体電池においては、平均動作電圧1480mV、放電容量140.3mAh/g、エネルギー密度33.7Wh/kgと最も高く、平均動作電圧、放電容量及びエネルギー密度の全ての点において比較例1で作製された全固体電池に比べて大きく改善した。特に、実施例1で作製された全固体電池の平均動作電圧が高いことは、実施例1で作製された全固体電池が、比較例1の全固体電池よりも高い電位で動作していることを示した。また、実施例2及び実施例3で作製された全固体電池は、共に比較例1及び比較例2で作製された全固体電池に比べて高い放電容量、平均動作電圧及びエネルギー密度を持つことが確認された。
表2 本発明の全固体電池の充放電試験結果及び焼成後の負極層におけるLiの存在
Figure 2018190695
<X線回折>
得られた実施例1〜実施例3及び比較例1〜2の積層型全固体電池について、X線回折測定により結晶相の存在を確認した。X線回折装置はX’PertPRO MPD(スペクトリス製)、ターゲットはCu、X線管電流は40mA、X線管電圧は45kVとした。走査範囲は2θ=10.0〜90.0°とした。検出機は半導体検出器を用い、走査時間は30分以上とした。
試料としては、直径9.5mm、厚さ0.5mmの試料を3枚作製してその負極側表面を測定した。充電するためにアルミラミネートパックを使用するが、ラミネートパックから解放後30分以内に評価した。短絡起因の放電による結晶構造変化を避けるために短絡挙動が見られない試料を充電後1時間以内に評価した。
充電深度0%(充電前)、充電深度20%及び充電深度50%それぞれのX線回折測定結果を図4〜図6に示した。2θ=25°付近のTiOの最強線を●、LiTiの最強線を図中に◆で示した。充電深度0%(充電前)、充電深度20%及び充電深度50%の三か所についてそれぞれ評価した。2θ=25°付近のTiO(JCPDS 01−075−2547)及び2θ=18°付近立方晶のLiTi(JCPDS 01−082−2318)の最強線の強度について整理した結果を図7に示した。図7から充電の進行に伴ってTiOが減少し、LiTiが増加しているのが確認できた。本発明の実施例1の全固体電池において、負極層材料の負極活物質として使用した立方晶のLiTi12が、焼成反応により、正方晶(アナターゼ型)のTiOとなり、上記TiOが充電の進行に伴い立方晶のLiTiになったことを確認した。
上記化学変化は、以下の化学反応式で表される。
(負極活物質LiTi12の焼成反応)
LiTi12⇒3.5TiO(Li微量含有)+0.5LiTi+3.5Li(固体電解質に固溶)+O
(充電により負極層中で生じる反応)
3.5TiO(Li微量含有)+0.5LiTi+0.5Li⇒3TiO+LiTi
<Li濃度解析>
本発明の全固体電池の負極層中のLi濃度と結晶構造の関係についてより局所的に確認するため、実施例1〜3及び比較例1〜2の全固体電池を樹脂埋没し、クライオFIBにより薄片の試料調製を行い分析電子顕微鏡によるSTEM−ABF像とSTEM−HAADF像の解析、電子線解析と得られた部位における電子エネルギー損失分光法(EELS)によるLi濃度解析を行った。使用した分析電子顕微鏡はJEM−ARM200F(日本電子製)、EELS分光器はQuantumER(GATAN製)、測定条件は200kV、EELS点分析は取得時間0.02秒以上とした。
これにより得られた結果を表2に示す。実施例1で作製された全固体電池においては、アナターゼ型のTiO中にLiの存在が確認された。実施例2及び実施例3で作製された全固体電池並びに比較例1及び実施例2で作製された全固体電池においても同様の解析を行った。本発明の実施例1〜3で作製された全固体電池においてはいずれもアナターゼ型のTiO中にLiの存在が確認された。従って本発明の全固体電池の焼成後の負極層中には、TiO及びLiTiが存在することが確認された。
<全固体電池の評価>
表2に示すように、実施例1〜3及び比較例1〜2の充放電試験による電気化学的評価、X線回折測定結果及び分析電子顕微鏡によるLi濃度解析の結果より、実施例1〜3で作製された全固体電池の負極層は、充電前、すなわち完全放電状態においてガラス電解質又はセラミックス電解質から由来するLiがプレドープしたアナターゼ型のTiO及びLiTiを含み、充電反応によりアナターゼ型のTiOがLiTiへ変化し、充電後には、上記アナターゼ型の立方晶のLiTiとなった。本発明の全固体電池は、立方晶のLiTiの存在により、平均動作電圧、放電容量及びエネルギー密度が向上することが確認された。
<半電池による特性評価>
Li金属を対極とした半電池を作製して全固体電池における負極活物質の充放電特性を評価した。上記半電池はLi金属、Liイオン伝導性ポリマー電解質層、固体電解質層及び負極層で構成される。Liイオン伝導性ポリマー電解質は、ZEOSPAN8100(商標)(日本ゼオン)及びLi−TFSI(化学式(CFSONLi)を、ZEOSPAN:Li−TFSI=7.7:2.3になるように混合し、エタノールでスラリー状にした後、シート成形後乾燥して作製した。
固体電解質層及び負極層は粉末を圧粉して加圧成形後に焼結させることで作製した。
負極層の組成を表3に、固体電解質層の組成を表4に示した。
上記負極層及び上記固体電解質層を表3及び4に従って調製し、Φ5mmのYTZボール(ニッカトー製)100gを加え、泡とり錬太郎(シンキー製ARV−200)を用いて1000rpmで5分間混合及び3分間冷却を3回繰り返した後、YTZボールを分離し、溶媒を乾燥除去した。乾燥した粉末をラボミルサーで粉末状にしたものを以降の実験に使用した。
φ11mmの金型に混合した負極層の材料を30mg加えてスパチュラで整えて押し具で面を整えた後に、混合した固体電解質層の材料を60mg加えてスパチュラで面を整えた。次いで、2000kg/cmの圧力でプレスした後、600℃で焼成し、焼結体を得た。負極層表面及び固体電解質層表面を800番の耐水研磨紙で軽く研磨した後、負極層面側に集電用の銅箔をカーボンペースト及びカーボンペーパーを用いて接着し、露点−50℃のドライルーム内において150℃で1時間焼成した。
銅箔に対してLi金属を圧着した後、Liイオン伝導性ポリマー電解質を保護層として、Liイオン伝導性ポリマー電解質と上記焼結体の固体電解質層とが接するように張り付けた。銅箔が外部端子に接続できるように外部に出した状態でアルミラミネートパッケージングで上記Li金属、上記焼結体及び上記リチウムイオン伝導性ポリマー電解質を真空パックすることにより外気と遮断した。
充放電試験はアスカ電子製充放電試験機(ACD−M01A)を用い、17μA、1.2VカットオフでCC充電後、3VカットオフでCC放電を行って評価した。
図8に半電池での評価結果を示す。焼成前の負極活物質としてLiTi12を用いた場合、TiOを用いた場合に比べて、充電電位低下速度が速かった。また、放電においては、負極活物質としてLiTi12を用いた場合、TiOを用いた場合に比べて、平均動作電圧において41mV低くなった。LiTi12を負極活物質として用いた場合、全固体電池の負極としてより良い動作をすることが確認できた。
表3 半電池に用いた負極層材料の組成
Figure 2018190695
表4 半電池に用いた固体電解質層材料の組成
Figure 2018190695
1:全固体電池、2:固体電解質層、3:正極層、4:負極層。

Claims (6)

  1. 固体電解質層、正極層及び負極層、を含む全固体電池であって、
    前記固体電解質層は、前記正極層及び前記負極層の間に介在され、前記正極層又は前記負極層の少なくとも一方と前記固体電解質層とが焼成により接合されており、
    前記固体電解質層、前記正極層及び前記負極層はいずれもリチウムイオン伝導性の固体電解質を含み、
    前記負極層は、以下、
    (a)LiTi12、TiO、又はLiTiを含む負極活物質、
    (b)ガラス電解質及び
    (c)セラミックス電解質又はガラスセラミックス電解質、
    を含む材料を焼結したものであることを特徴とする全固体電池。
  2. 前記ガラス電解質が、酸化物基準の質量%で10質量%〜30質量%のLiO成分、0質量%超〜12質量%のAl成分、及び40質量%〜90質量%のP成分を含み、かつY成分、Sc成分、ZrO成分、CeO成分及びSm成分の中から選択される1種以上を含まない請求項1記載の全固体電池。
  3. 前記負極層が、焼成後かつ完全放電状態において、TiO及びLiTi(x=0超〜2)を含む、請求項1又は2記載の全固体電池。
  4. 前記負極層が、充電後に、立方晶のLiTi(x=0超〜2)を含む、請求項1〜3のいずれか1項記載の全固体電池。
  5. 固体電解質層、正極層及び負極層、を含む全固体電池であって、
    前記固体電解質層は、前記正極層及び前記負極層の間に介在され、前記正極層又は前記負極層の少なくとも一方と前記固体電解質層とが焼成により接合されており、
    前記固体電解質層、前記正極層及び前記負極層はいずれもリチウムイオン伝導性の固体電解質を含み、
    前記負極層が、焼成後かつ完全放電状態において、
    (a)TiO、及び
    (b)LiTi(x=0超〜2)
    を含むことを特徴とする全固体電池。
  6. 前記負極層が、充電後に、立方晶のLiTi(x=0超〜2)を含む、請求項5記載の全固体電池。
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