JP2018184130A - エアバッグリッド補強部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】主に、リッド部をより短時間で開成し得るようにする。【解決手段】エアバッグリッド部材11とエアバッグモジュール4との間に、エアバッグモジュール4から膨出した袋状のエアバッグ本体をエアバッグリッド部材11に設けたリッド部13へ案内する筒状のガイド部26を有し、ガイド部26はエアバッグモジュール4を収容および係止可能なエアバッグリッド補強部材12に関する。ガイド部26は、上部を下部よりも小さくする。具体的には、ガイド部26は、エアバッグモジュール4の上部を取り囲む下部ガイド部31と、リッド部13の周縁部を取り囲む上部ガイド部32とを有するものにすると共に、上部ガイド部32を、下部ガイド部31よりも小さくする。【選択図】図1
Description
この発明は、エアバッグリッド補強部材に関するものである。
自動車などの車両は、車室内の前部にインストルメントパネルを有している。
そして、このインストルメントパネルの助手席側の部分に、緊急時に助手席乗員を保護するための安全装置として、助手席用のエアバッグ装置を備えている。
このエアバッグ装置は、袋状のエアバッグ本体を折り畳んだ状態で収納して、緊急時にエアバッグ本体を展開するエアバッグモジュールと、通常時にはエアバッグモジュールを覆って、緊急時にエアバッグ本体が車室内へ膨出するための開口部を開成するエアバッグリッドとを備えている(例えば、特許文献1参照)。
上記したエアバッグリッドは、エアバッグリッド部材とエアバッグリッド補強部材とを備えている。そして、エアバッグリッド補強部材は、エアバッグリッド部材へ向けてエアバッグ本体を案内する筒状のガイド部を有している。
しかしながら、上記エアバッグリッド補強部材には、以下のような問題があった。
即ち、エアバッグモジュールから膨出したエアバッグ本体がリッド部へ迅速に向かわないと、リッド部が開成するまでに時間がかかってしまう。
即ち、エアバッグモジュールから膨出したエアバッグ本体がリッド部へ迅速に向かわないと、リッド部が開成するまでに時間がかかってしまう。
そこで、本発明は、主に、上記した問題点を解決することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、エアバッグリッド部材とエアバッグモジュールとの間に、該エアバッグモジュールから膨出した袋状のエアバッグ本体を前記エアバッグリッド部材に設けたリッド部へ案内する筒状のガイド部を有し、該ガイド部は前記エアバッグモジュールを収容および係止可能なエアバッグリッド補強部材において、
前記ガイド部は、上部を下部よりも小さくしたことを特徴とする。
このように、ガイド部の上部を下部よりも小さくすることで、エアバッグ本体の横拡がりが抑えられ、リッド部へ迅速に向かうようになる。
前記ガイド部は、上部を下部よりも小さくしたことを特徴とする。
このように、ガイド部の上部を下部よりも小さくすることで、エアバッグ本体の横拡がりが抑えられ、リッド部へ迅速に向かうようになる。
本発明によれば、上記構成によって、リッド部をより短時間で開成することなどができる。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図4は、この実施の形態を説明するためのものである。
図1〜図4は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、この実施例の構成について説明する。
自動車などの車両は、車室内の前部に、図1に示すようなインストルメントパネル1を備えている。
そして、このインストルメントパネル1の助手席側の部分に、緊急時に助手席乗員を保護するための安全装置として、助手席用のエアバッグ装置2を設置する。
このエアバッグ装置2は、袋状のエアバッグ本体を折り畳んだ状態で収納すると共に、緊急時にエアバッグ本体を展開するエアバッグモジュール4と、通常時にはエアバッグモジュール4を覆うと共に、緊急時にエアバッグ本体が車室内へ膨出するための開口部を開成するエアバッグリッド7とを備えている。
そして、エアバッグリッド7は、エアバッグリッド部材11とエアバッグリッド補強部材12とを備えている。
エアバッグリッド部材11は、エアバッグリッド7の表面側に位置する部材であり、リッド部13と、リッド部13の外周に位置するリッド外周部14とを有している。また、エアバッグリッド7は、リッド部13とリッド外周部14とを区間する開裂線15を有している。
エアバッグリッド補強部材12は、エアバッグリッド部材11を補強するために、エアバッグリッド部材11の裏面側(下面側)に取付ける部材である。エアバッグリッド補強部材12は、エアバッグリッド部材11のリッド部13を補強可能なリッド補強部16と、リッド部13の外周に位置するリッド外周部14を補強可能な取付基部17(または外周補強部)と、を有している。また、エアバッグリッド補強部材12は、リッド補強部16と取付基部17とをエアバッグ作動時に必要な余裕代を有して連結するヒンジ部18を有している。
以下、上記構成について、より詳細に説明すると、インストルメントパネル1は、樹脂製のものとなっている。インストルメントパネル1には、単層構造のものや、多層構造のものなどが存在している。単層構造のインストルメントパネル1は、硬質樹脂のみでできている。多層構造のインストルメントパネル1には、硬質の芯材と軟質の表皮材との間に柔軟な発泡層を有するものや、硬質の芯材に対して軟質の表皮材とクッション層とを有する多層表皮を貼り付けたものなどが存在している。
エアバッグモジュール4は、インストルメントパネル1の内部に設置したステアリングメンバ21に対し、取付用のブラケット22,23を介してその下部をボルトなどの締結固定具で固定するようになっている。ステアリングメンバ21は、車幅方向(紙面と直交する方向)へ延びる車体補強部材である。ブラケット22,23は、それぞれステアリングメンバ21およびエアバッグモジュール4に溶接固定している。
エアバッグリッド部材11は、樹脂製のものとなっている。エアバッグリッド部材11は、インストルメントパネル1と一体のものや、インストルメントパネル1とは別体のものが存在する。この場合には、インストルメントパネル1と一体のものとなっている。
エアバッグリッド部材11のリッド部13は、エアバッグモジュール4が作動した時に、エアバッグ本体の押圧力によって開成することで、リッド外周部14の内側に上記した開口部を形成する可動部分である。リッド部13には、1枚開きのものや二枚開きのものなどが存在する。この実施例では、リッド部13は、二枚開きとなっている。二枚のリッド部13は、車両前後方向27に並べて設けられる。リッド部13(および開口部)は、平面視でほぼ矩形状となっている。リッド外周部14は、エアバッグリッド部材11の固定部分となるものである。開裂線15は、エアバッグリッド部材11に対して裏面側から表面側(上面側)に達しないように形成している。
そして、エアバッグリッド補強部材12のリッド補強部16は、各リッド部13に対してそれぞれ設けている。リッド補強部16は、各リッド部13よりも若干または一回り程度小さいものとなっている。そのため、取付基部17とリッド補強部16との間や、リッド補強部16どうしの間には、所要の隙間を有している。
エアバッグリッド補強部材12の取付基部17は、リッド外周部14の縁部に沿って上記した開口部を取り囲む枠状またはフランジ状をしている。リッド補強部16は、枠状をした取付基部17の内側に位置している。
リッド補強部16と取付基部17は、それぞれリッド部13とリッド外周部14とに対し、溶着などによって固定する。そのために、リッド補強部16および取付基部17は、リッド部13およびリッド外周部14と対向する面(上面)に複数本の溶着リブ25を有している。この溶着リブ25は、溶着のための振動方向、例えば、車幅方向へ向けて一方向に延びる突条となっている。溶着リブ25は、熱(例えば、振動による摩擦熱や赤外線の熱など)によって溶け、リッド部13やリッド外周部14に圧着することで、溶けた溶着リブ25の接着力や、溶着リブ25とエアバッグリッド部材11との表面組織が一部融合することなどによって接着・固定した状態になる。
ヒンジ部18は、リッド補強部16と取付基部17との間に設けられる可動部分である。この場合には、取付基部17の前後の内周縁部と、リッド補強部16の前側または後側の基部との間にそれぞれ設けられている。ヒンジ部18の取付基部17側の部分は、開成時におけるリッド部13の回転中心になる。エアバッグ作動時に必要な余裕代は、ヒンジ部18の「たるみ」として確保する。「たるみ」は、側方から見てほぼU字状またはV字状の折り返し形状などとすることができる。ヒンジ部18は、リッド補強部16および取付基部17と同じ樹脂によって一体に設けた樹脂ヒンジとなっている。
以上のような構成に加え、エアバッグリッド補強部材12は、更に、エアバッグリッド部材11とエアバッグモジュール4との間に、エアバッグモジュール4から膨出した袋状のエアバッグ本体をエアバッグリッド部材11に設けたリッド部13へ案内する筒状のガイド部26を有している。ガイド部26はエアバッグモジュール4を収容および係止可能なものとなっている。
ここで、ガイド部26は、エアバッグリッド補強部材12と同じ樹脂によって一体に設けたモジュール取付部(または、取付用脚部)となっている。ガイド部26は、車室内に対するエアバッグ本体の膨出方向(上斜め後方)へ向けて延びるものとなっている。また、ガイド部26は、下側にエアバッグモジュール4の上部を収容可能な大きさの開口を有している。そして、このガイド部26の少なくとも前後の壁部(前壁および後壁)に係止孔28を有しており、エアバッグモジュール4は、その前後の側面(前壁および後壁)に取付けた係止部材29(フック部)を係止孔28に対して係止可能に遊嵌するようになっている。ガイド部26へエアバッグモジュール4を入れて係止孔28に係止部材29を嵌合するために、ガイド部26の前後の壁部とエアバッグモジュール4の前後の側面との間には、所要の取付け間隔が必要になる。なお、この取付け間隔は、係止孔28および係止部材29を設けた前後の面のみに設けるようにすれば良い。
以上のような基本的な構成に対し、この実施例では、以下のような構成を備えるようにしている。
(1)ガイド部26は、上部を下部よりも小さくする。
ここで、ガイド部26は、下部が上部よりも大きくなっていればどのようなものであっても良い。例えば、ガイド部26を、下側から上側へ向かって徐々に小さくなる漸縮形状などとすることができる。好ましくは、以下のようにするのが良い。なお、ガイド部26の(車幅方向の両側に位置する)左右の側壁については、係止孔28および係止部材29を有していないのであれば、上下を同じ大きさにしても良い。
(2)好ましくは、ガイド部26は、エアバッグモジュール4の上部を取り囲む下部ガイド部31と、リッド部13の周縁部を取り囲む上部ガイド部32とを有するものにする。
そして、上部ガイド部32を、下部ガイド部31よりも小さくする。
そして、上部ガイド部32を、下部ガイド部31よりも小さくする。
ここで、下部ガイド部31および上部ガイド部32は、それぞれガイド部26の延設方向に対して均一の大きさで延びる筒状体とする。そして、下部ガイド部31は、エアバッグモジュール4の上半部を取付け可能な前後の取付け間隔を有してエアバッグモジュール4を収容可能な大きさにする。また、上部ガイド部32は、下部ガイド部31より少なくとも車両前後方向27に対して小さなものにする。なお、リッド部13は、上部ガイド部32に合わせた大きさに設定する。この実施例では、リッド部13は、上部ガイド部32よりも若干大きくなっている。
(3)より具体的には、下部ガイド部31に対して、エアバッグモジュール4の上部に設けた係止部材29を遊嵌可能な係止孔28を設ける。
そして、ガイド部26には、係止孔28よりも上側に、上部ガイド部32を下部ガイド部31よりも小さくする段差部41を設ける。
そして、ガイド部26には、係止孔28よりも上側に、上部ガイド部32を下部ガイド部31よりも小さくする段差部41を設ける。
ここで、段差部41は、下部ガイド部31と上部ガイド部32とを接続するための形状である。段差部41は、図1の実施例に示すように、下部ガイド部31および上部ガイド部32に対して直角の段差を有するものとしても良い。また、段差部41は、図2の実施例に示すように、傾斜した段差を有するものとしても良い。或いは、段差部41は、図3の実施例に示すように、曲線的な段差を有するものとしても良い。
(4)そして、ガイド部26の内側に、段差部41と下部ガイド部31との間に跨る内側補強リブ51を設けるようにしても良い。
ここで、内側補強リブ51は、車両前後方向27および上下方向へ延びる面を有している。内側補強リブ51は、段差部41の部分に、下部ガイド部31の位置から上部ガイド部32へ向かって上狭まりとなるテーパ部55を有するようにしても良い。テーパ部55は、直線状の斜面としても良いし曲線状の斜面としても良い。内側補強リブ51は、車幅方向に間隔を有して複数設けることができる。
(5)内側補強リブ51の下側に、エアバッグモジュール4の側面と平行な平行部56を設けても良い。
ここで、平行部56は、エアバッグモジュール4の側面の横に位置するように設ける。平行部56は、エアバッグ本体が膨出する前にはエアバッグモジュール4の(前後の)側面に接触しないものとする。また、平行部56は、エアバッグ本体の膨出時に横へ膨らんだエアバッグモジュール4の(前後の)側面を受けることができるようなものとする。なお、平行部56の下側には、角取り部などとしてテーパ部55と同様のテーパ部57(後側参照)やアール部58(前側参照)などを適宜設けるようにしても良い。
(6)上記したように、ガイド部26は、エアバッグリッド部材11のリッド部13よりも外側の部分(リッド外周部14)に取付可能な取付基部17を有している。
そして、取付基部17と、ガイド部26の外側とに跨る外側補強リブ61を設けても良い。
そして、取付基部17と、ガイド部26の外側とに跨る外側補強リブ61を設けても良い。
ここで、取付基部17は、ガイド部26の途中(例えば、下部ガイド部31の上部や段差部41)の位置などに一体に設けても良いし(前側参照)、上部ガイド部32の上部に一体に設けても良い(後側参照)。
外側補強リブ61は、車両前後方向27および上下方向へ延びる面を有している。外側補強リブ61は、取付基部17の先端部(外周縁部)またはその近傍からガイド部26の延設方向に沿って下へ延びるものとしても良い(後側参照)。この場合には、外側補強リブ61は、上部ガイド部32と対応する上側部分が幅広部となり、下部ガイド部31と対応する下側部分が幅狭部となる。また、外側補強リブ61は、取付基部17の先端部(外周縁部)またはその近傍からガイド部26のほぼ下端部へ向かって延びるものとしても良い(前側参照)。外側補強リブ61は、車幅方向に間隔を有して複数設けることができる。
(7)そして、上部ガイド部32は、エアバッグモジュール4と同等の大きさを有するものとしても良い。
ここで、上部ガイド部32は、少なくとも前後の壁部(の内面間)の間隔が、エアバッグモジュール4の前後の側面(の外面間)の間隔とほぼ同じになるようにする(上部ガイド部32の前後寸法=エアバッグモジュール4の前後寸法)。そして、エアバッグモジュール4の前後の側面の延長上に、それぞれ上部ガイド部32の前後の壁部が位置するようにする。但し、上記は、許容できる範囲内であれば若干の誤差があっても良い。
<作用>以下、この実施例の作用について説明する。
先ず、エアバッグ装置2の組み立ての一例について説明する。
エアバッグ装置2は、裏返した状態のエアバッグリッド部材11に対して、上側から開裂線15を形成すると共に、逆さにしたエアバッグリッド補強部材12を上から当接配置して溶着固定する。次に、エアバッグリッド補強部材12のガイド部26に逆さにしたエアバッグモジュール4を上から挿入すると共に係止孔28に係止部材29を嵌合する。その後、エアバッグリッド部材11およびエアバッグモジュール4を上下反転して正規の向きにし、コックピットモジュールへ組み付ける。この際、エアバッグモジュール4は、エアバッグリッド補強部材12のガイド部26に、係止孔28および係止部材29を介して係止状態で垂下支持される。
コックピットモジュールは、車両のコックピット部分を予めモジュール化して一度に車体へ搭載できるようにしたものである。そして、コックピットモジュールへの組み付けの際には、エアバッグモジュール4の下部を、コックピットモジュールに設置したステアリングメンバ21(車体補強部材)に、取付用のブラケット22,23を介して固定する。この固定によって、係止孔28に対し係止部材29が遊嵌状態となる。そのため、走行中に係止部材29が係止孔28に当たって異音を発生するのを防止できる。また、エアバッグモジュール4が、エアバッグリッド7を下へ引っ張ることでエアバッグリッド7が変形するのを防止できる。コックピットモジュールが完成したら、コックピットモジュールを車体に搭載する。
次に、エアバッグ装置2の作動について説明する。
緊急時にエアバッグモジュール4が作動すると、エアバッグモジュール4の内部に折畳んで収納したエアバッグ本体が展開してエアバッグモジュール4から膨出し、ガイド部26に案内されてリッド補強部16およびリッド部13を下側から押圧する。この押圧力によって、エアバッグリッド部材11に形成された開裂線15が開裂し、リッド部13およびリッド補強部16がヒンジ部18を中心に開成して、リッド外周部14に開口を形成する。そして、エアバッグ本体は、リッド外周部14に形成された開口を通って車室内へ膨出し、座席に正しく着座している乗員の上半身を保護拘束する。
<効果>この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
(効果1)エアバッグ本体をエアバッグリッド部材11のリッド部13へ案内するガイド部26の上部を下部よりも小さくした。これにより、ガイド部26は、その下部に、エアバッグモジュール4を取付けるのに必要な横方向(この場合には、車両前後方向27)のスペースを確保することができると共に、ガイド部26の上部は、横方向の無駄スペースをなくすことができる。
よって、ガイド部26の上部は、エアバッグモジュール4から膨出したエアバッグ本体(BAB)の横拡がり(図4の比較例におけるドットで示した部分を参照)を抑えて迅速にリッド部13へ向かわせることができる。その結果、より短時間でリッド部13が開成するようになり、エアバッグ本体の内圧が高まり過ぎる前にリッド部13を確実に開成することが可能になる。なお、図4の比較例は、下部ガイド部31と上部ガイド部32とを同じ大きさにしたものである。
そして、エアバッグ本体の内圧が高まり過ぎる前にリッド部13が開成することで、エアバッグ本体の内圧によってガイド部26が無用に変形するのを防止できる。ガイド部26が変形すると、ガイド部26の変形が上部へ伝わるなどしてエアバッグリッド部材11やエアバッグリッド補強部材12の各部に影響を与えるおそれがあるが、上記したように、ガイド部26が変形する前に、リッド部13を素早く開成することができるので、エアバッグリッド部材11やエアバッグリッド補強部材12の各部への影響を防止することができる。その結果、エアバッグ装置2は確実に設計通りの性能を発揮することができる。
(効果2)エアバッグ本体をリッド部13へ案内するガイド部26に上部ガイド部32と下部ガイド部31とを設けて、上部ガイド部32を下部ガイド部31よりも小さくした。これにより、下部ガイド部31は、エアバッグモジュール4を取付けるのに必要な横方向のスペースを確保することができると共に、上部ガイド部32は、横方向の無駄スペースをなくすことができる。よって、ガイド部26は、構造に無理なく上記したエアバッグ本体の横拡がりを抑える効果を得ることができるようになる。
(効果3)ガイド部26が、下部ガイド部31に設けた係止孔28よりも上側に、ガイド部26を上部ガイド部32と下部ガイド部31とに分ける段差部41を備えた。そして、段差部41を、下部ガイド部31よりも上部ガイド部32を小さくするものとした。
これにより、下部ガイド部31と上部ガイド部32とを最適な位置で上下に分けて、下部ガイド部31を、エアバッグモジュール4を取付けるのに必要な横方向のスペースを有するものにすると共に、上部ガイド部32を、横方向の無駄スペースのないものにすることができる。また、下部ガイド部31と上部ガイド部32とを段差部41で繋ぐことにより、ガイド部26が長くならないようにすることができる。
(効果4)ガイド部26の内側(内周面側)に内側補強リブ51を設けた。これにより、ガイド部26を内側から内側補強リブ51で補強することができる。その結果、エアバッグ本体が膨出する際の変形によるガイド部26の損傷などを防止することができる。
この際、内側補強リブ51を段差部41と下部ガイド部31との間に跨るものとした。これにより、横方向にスペースのあるガイド部26の下側の部分を利用して内側補強リブ51を設けることができる。また、応力が集中し易い段差部41と下部ガイド部31との間の形状変化部分を効率的に補強することができる。
(効果5)内側補強リブ51の下側に、エアバッグモジュール4の側面と平行な平行部56を設けた。これにより、エアバッグモジュール4からエアバッグ本体が膨出する際に外側へ膨らむように変形するエアバッグモジュール4の(前後の)側面を、平行部56で有効に受けることができる。また、平行部56でエアバッグモジュール4を受けることで、係止孔28や係止部材29やこれらの周辺部位にモーメントが発生するのを防止できる。これに対し、図に仮想線で示すように、平行部56を設けないで内側補強リブ51の縁部を斜めの斜面のみで構成した場合には、エアバッグモジュール4を内側補強リブ51で受けた時に、係止孔28や係止部材29やこれらの周辺部位にモーメントが発生するおそれがある。
(効果6)エアバッグリッド部材11のリッド部13よりも外側の部分(リッド外周部14)に取付けるための取付基部17と、ガイド部26の外側(外周面側)とに跨る外側補強リブ61を設けた。これにより、ガイド部26を外側から外側補強リブ61で補強することができる。その結果、エアバッグ本体が膨出する際の変形によるガイド部26の損傷などを防止することができる。
この際、外側補強リブ61を取付基部17とガイド部26の外側とに跨るものとした。これにより、下部ガイド部31よりも小さくした上部ガイド部32によってできる空きスペースを利用することができる。また、応力が集中し易い取付基部17とガイド部26の外側との間の形状変化部分を効率的に補強することができる。
(効果7)上部ガイド部32を、エアバッグモジュール4と同等の大きさにした。これにより、上部ガイド部32を最小限の大きさに抑えて横方向の無駄スペースをほぼ完全になくすことができる。また、エアバッグ本体が膨出する際に上部ガイド部32がエアバッグ本体を圧縮しないようになるので、無用の抵抗が発生するのを防止しつつエアバッグ本体をリッド部13へ案内することができる。
そして、上記エアバッグリッド補強部材12を、エアバッグリッド部材11やエアバッグ装置に備えることで、エアバッグリッド部材11やエアバッグ装置は、上記と同様の作用効果を得ることができるようになる。
2 エアバッグ装置
4 エアバッグモジュール
7 エアバッグリッド
11 エアバッグリッド部材
12 エアバッグリッド補強部材
13 リッド部
17 取付基部
26 ガイド部
28 係止孔
29 係止部材
31 下部ガイド部
32 上部ガイド部
41 段差部
51 内側補強リブ
56 平行部
61 外側補強リブ
4 エアバッグモジュール
7 エアバッグリッド
11 エアバッグリッド部材
12 エアバッグリッド補強部材
13 リッド部
17 取付基部
26 ガイド部
28 係止孔
29 係止部材
31 下部ガイド部
32 上部ガイド部
41 段差部
51 内側補強リブ
56 平行部
61 外側補強リブ
Claims (7)
- エアバッグリッド部材とエアバッグモジュールとの間に、該エアバッグモジュールから膨出した袋状のエアバッグ本体を前記エアバッグリッド部材に設けたリッド部へ案内する筒状のガイド部を有し、該ガイド部は前記エアバッグモジュールを収容および係止可能なエアバッグリッド補強部材において、
前記ガイド部は、上部を下部よりも小さくしたことを特徴とするエアバッグリッド補強部材。 - 請求項1に記載のエアバッグリッド補強部材であって、
前記ガイド部は、前記エアバッグモジュールの上部を取り囲む下部ガイド部と、前記リッド部の周縁部を取り囲む上部ガイド部とを有すると共に、
該上部ガイド部を、前記下部ガイド部よりも小さくしたことを特徴とするエアバッグリッド補強部材。 - 請求項2に記載のエアバッグリッド補強部材であって、
前記下部ガイド部が、前記エアバッグモジュールの上部に設けた係止部材を遊嵌可能な係止孔を有し、
前記ガイド部が、前記係止孔よりも上側に、前記上部ガイド部を前記下部ガイド部よりも小さくする段差部を有することを特徴とするエアバッグリッド補強部材。 - 請求項3に記載のエアバッグリッド補強部材であって、
前記ガイド部の内側に、前記段差部と前記下部ガイド部との間に跨る内側補強リブを設けたことを特徴とするエアバッグリッド補強部材。 - 請求項4に記載のエアバッグリッド補強部材であって、
前記内側補強リブの下側に、前記エアバッグモジュールの側面と平行な平行部を設けたことを特徴とするエアバッグリッド補強部材。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のエアバッグリッド補強部材であって、
前記ガイド部は、前記エアバッグリッド部材の前記リッド部よりも外側の部分に取付可能な取付基部を有すると共に、
該取付基部と、前記ガイド部の外側とに跨る外側補強リブを設けたことを特徴とするエアバッグリッド補強部材。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のエアバッグリッド補強部材であって、
前記上部ガイド部は、前記エアバッグモジュールと同等の大きさを有していることを特徴とするエアバッグリッド補強部材。
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2017
- 2017-04-27 JP JP2017088385A patent/JP2018184130A/ja active Pending
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