JP2004106560A - 膝保護用エアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エアバッグ73とインフレーター62とを収納させるとともに、車両後方側を開口させて、車両のボディB側に取付固定されるケース組立体22と、上側を車両の内装部材19bに組付られる一般部47とを有してケース組立体22に組み付けられるエアバッグカバー46と、を備える膝保護用エアバッグ装置S。膝保護用エアバッグ装置Sは、ケース組立体22に、エアバッグ73、インフレーター62、及びエアバッグカバー46を組み付けて、車両に搭載される。エアバッグカバー46が、その上側に配置される内装部材に対しての組付誤差を吸収可能とするように、ケース組立体22におけるニーパネル27に対して、略上下方向及び左右方向へのみ移動可能に、組み付けられている。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、膨張用ガスを流入させて展開膨張するエアバッグが、着座した乗員の膝を保護可能な膝保護用エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来、乗員の膝を保護する装置としては、折り畳まれたエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターとを収納したケースを、ステアリングコラム下方のコラムカバー下部側に配置させて、ケース開口をエアバッグカバーによって覆う構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種のエアバッグ装置では、エアバッグカバーの周囲に、インストルメントパネル(以下「インパネ」と称する)のロアパネル等の内装部品が、配設されることとなるが、車両デザインによっては、ロアパネルの下にエアバッグ装置のみが配設される構成となる場合もある。
【0004】
そして、エアバッグ装置のエアバッグカバーは、エアバッグの膨張時に加わる力に耐え得るように、ケースに対して強固に固定することが望ましい。
【0005】
しかし、ケースを車両の所定箇所に固定させる際に、エアバッグカバーが内装部品に対して組付誤差が生じた状態で取り付けられる場合があった。そして、このような場合、エアバッグカバーと内装部品との間に段差が生じたり、隙間が生じる等して、外観意匠が低下する虞れがあった。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、エアバッグカバーと内装部品との組付誤差を抑えて、車両に搭載することができる膝保護用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−315894号公報
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る膝保護用エアバッグ装置は、着座した乗員の膝の前方に配置されて、
折り畳まれた膝保護用のエアバッグとエアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターとを収納させるとともに、車両後方側を開口させて、車両のボディ側に取付固定されるケースと、
ケースの開口を覆って前記エアバッグの展開膨張時に開き可能とされる扉部と、扉部の周囲に配置されて車両への搭載時に上側が車両の内装部品に隣接する一般部と、を有して、ケースに対して、上下、左右、及び、前後の3方向へ移動可能に組み付けられるエアバッグカバーと、
ケースを受け入れる開口を有するとともに、車両のボディ側に取付固定されるニーパネルと、
を備えて、車両に搭載される構成の膝保護用エアバッグ装置であって、
エアバッグカバーの上辺部が、隣接する内装部品に係止されるとともに、エアバッグカバーの下辺部が、ニーパネルに対して、略上下方向及び左右方向へのみ移動可能に、係止されていることを特徴とする。
【0009】
膝保護用エアバッグ装置を上記のような構成とする場合には、エアバッグカバーが、一般部に係止部材を備え、
ニーパネルが、係止部材に対応した位置に表裏を貫通して配置される係止孔を備え、
係止部材は、係止孔を貫通して、係止孔の内側を略上下方向及び左右方向へのみ移動可能な軸部を備えるとともに、係止孔の周囲を表裏両側から挟み込み可能な係止部及び当接部を備えている構成とすることが好ましい。
【0010】
そして、エアバッグカバーを上記のような構成とする場合には、エアバッグカバーにおける係止部材は、弾性変形可能な軸部を備えるとともに、軸部の先端側に係止部が形成され、軸部の元部側に当接部が形成されている構成とすることが好ましい。
【0011】
もしくは、膝保護用エアバッグ装置を上記のような構成とする場合には、エアバッグカバーが、一般部に係止受部を備え、
ニーパネルが、係止受部に対応した位置に表裏を貫通して配置される係止孔を備え、
エアバッグカバーにおける係止受部と、ニーパネルとが、係止部材にて係止される構成であって、
係止部材は、係止孔を貫通して、係止孔の内側を略上下方向及び左右方向へのみ移動可能な軸部を備えている構成とすることが好ましい。
【0012】
さらに、膝保護用エアバッグ装置を上記のような構成とする場合には、ニーパネル、ケース、エアバッグ、インフレーター、及びエアバッグカバーが、アッセンブリー化された状態で車両に搭載される構成とすることが好ましい。
【0013】
またさらに、膝保護用エアバッグ装置を上記のような構成とする場合には、ニーパネルが、ケースと一体となった構成とすることが好ましい。
【0014】
あるいは、着座した乗員の膝の前方に配置されて、
折り畳まれた膝保護用のエアバッグとエアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターとを収納させるとともに、車両後方側を開口させて、車両のボディ側に取付固定されるケースと、
ケースの開口を覆ってエアバッグの展開膨張時に開き可能とされる扉部と、扉部の周囲に配置されて車両への搭載時に上側が車両の内装部品に隣接する一般部と、を有して、ケースに組み付けられるエアバッグカバーと、
を備えて、車両に搭載される構成の膝保護用エアバッグ装置であって、
エアバッグカバーの上辺部が、ケースに対して、上下、左右並びに前後の3方向へ移動可能に組み付けられるとともに、エアバッグカバーの下辺部が、ケースに対して、略上下方向及び左右方向へのみ移動可能に、組み付けられていることを特徴とする
【0015】
【発明の効果】
本発明の膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグカバーの上辺部が、上下、左右、及び、前後の3方向へ移動可能に係止されている。そのため、エアバッグカバーが、その上側に配置される内装部品に対して組付誤差が生ずるような状態で車両に搭載されたとしても、エアバッグカバーは、生じた組付誤差を吸収して、上側に配置される内装部品と、一般部との違和感を生じさせないように、ニーパネルに対して移動できる。そして、エアバッグカバーの下辺部が、前後方向への移動を規制されるように位置決めされて、ニーパネルに係止されているため、膝保護用エアバッグ装置の車両への搭載後に、エアバッグカバーが、前後方向にガタつくことを抑制することができる。
【0016】
従って、本発明の膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグカバーと内装部品との組付誤差を抑えて、膝保護用エアバッグ装置を、車両に搭載することができて、インパネ等の内装部品とエアバッグカバーとの外観意匠を良好とすることができる。また、エアバッグカバーが、前後方向にガタつくことを抑制することができて、車両走行時の振動に起因する、エアバッグカバーのビビリによる異音の発生を抑制することができる。
【0017】
また、請求項2に記載したような構成とすれば、エアバッグカバーの一般部に配設された係止部材を、ニーパネルに配置した係止孔に挿入させて、係止孔の周囲を係止部及び当接部にて両側から挟み込んで係止させれば、内装部品との組付誤差を吸収可能に、エアバッグカバーをニーパネルに組み付けることができる。
さらに、ニーパネルに係止孔を配置させ、エアバッグカバーの一般部に係止部材を配設させるだけで、エアバッグカバーをニーパネルに対して組み付けることができることから、エアバッグカバーのニーパネルへの組付構造を簡素化できる。
【0018】
さらに、請求項3に記載したような構成とすれば、エアバッグカバーの一般部に配設された係止部材を撓ませながら、ニーパネルに配置した係止孔に挿入させて、エアバッグカバーをニーパネルに組み付けることができることから、エアバッグカバーのニーパネルへの組付作業が容易である。
【0019】
もしくは、請求項4に記載したような構成とすれば、係止部材の軸部を、ニーパネルに配置した係止孔に挿入させて、エアバッグカバーの一般部に配設された係止受部に係止させれば、内装部品との組付誤差を吸収可能に、エアバッグカバーをニーパネルに組み付けることができる。さらに、ニーパネルに係止孔を配置させ、エアバッグカバーの一般部に係止受部を配設させ、係止部材にてエアバッグカバーをニーパネルに対して組み付けることから、係止部材により、エアバッグカバーをニーパネルへ強固に組み付けることができる。
【0020】
そして、請求項5に記載したような構成とすれば、ニーパネル、ケース、エアバッグ、インフレーター及びエアバッグカバーが、アッセンブリー化された状態で車両に搭載できることから、膝保護用エアバッグ装置の車両への組付工程を簡便化することができる。
【0021】
そしてさらに、請求項6に記載したような構成とすれば、ニーパネルとケースとが一体となって、ニーパネルとケースとを車両側へ同時に組み付けることができることから、ニーパネルとケースとの車両側への組付構造を簡素化できるとともに、組付工程及び締結用部品点数を低減できる。
【0022】
あるいは、請求項7に記載したような構成とすれば、エアバッグカバーの上辺部が、ケースに対して、上下、左右、及び、前後の3方向へ移動可能に係止されている。そのため、エアバッグカバーが、その上側に配置される内装部品に対して組付誤差が生ずるような状態で車両に搭載されたとしても、エアバッグカバーは、生じた組付誤差を吸収して、上側に配置される内装部品と、一般部との違和感を生じさせないように、ケースに対して移動できる。そして、エアバッグカバーの下辺部が、前後方向への移動を規制されるように位置決めされて、ケースに組み付けられているため、エアバッグ装置の車両への搭載後に、エアバッグカバーが、前後方向にガタつくことを抑制することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
本発明の一実施形態である膝保護用エアバッグ装置Sは、図1〜2に示すように、運転者MDの膝K(KL・KR)を保護できるように、運転者MDの車両前方側であるステアリングコラム13の下方に配設されている。
【0025】
なお、本明細書における上下、左右、及び、前後は、膝保護用エアバッグ装置Sを車両に搭載させた際の車両の上下、左右、及び、前後に対応するものである。
【0026】
ステアリングコラム13は、図2に示すように、ステアリングホイール10に連結されるメインシャフト14と、メインシャフト14の周囲を覆うコラムチューブ15と、を備えて構成され、メインシャフト14とコラムチューブ15との間には、ステアリングホイール10のリング面の角度を調整可能な図示しないチルト機構や、ステアリングホイール10をシャフト14の軸方向に移動させて停止可能な図示しないテレスコピック機構等が、配設されている。
【0027】
コラムカバー17は、図1〜2に示すように、略四角筒形状等の合成樹脂製として、ステアリングホイール10の下方のステアリングコラム13を覆うように、ステアリングコラム13の軸方向に沿って配設されている。すなわち、コラムカバー17は、車両前方側を下方に配置させて、車両後方側を上方に配置させるように、後上がりに傾斜して配設されている。そして、コラムカバー17におけるインパネ19から突出する部位の下面17aは、略長方形形状とし、車両前後方向で、後上がりの曲面状に形成されている。
【0028】
膝保護用エアバッグ装置Sは、図1〜5に示すように、折り畳まれたエアバッグ73、エアバッグ73に膨張用ガスを供給するインフレーター62、折り畳まれたエアバッグ73とインフレーター62とを収納するとともに車両後方側を開口させたケース組立体22、及び、ケース組立体22の車両後方側を覆うエアバッグカバー46を、備えて構成されている。そして、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、エアバッグ73、インフレーター62、及び、エアバッグカバー46が、ケース組立体22に組み付けられて、一体的にアッセンブリーとされた膝保護用エアバッグ装置Sを車両のボディBに取り付けて、車両に搭載している。実施形態においては膝保護用エアバッグ装置Sを一体的にアッセンブリーとした状態で車両に搭載しているが、膝保護用エアバッグ装置Sの車両への組付作業性を考慮しないならば、膝保護用エアバッグ装置Sの各構成部品を、順次車両へ組み付けることによって組み立てていく方法で、車両に搭載しても良い。
【0029】
ケース組立体22は、図1〜5に示すように、板金製として、ステアリングコラム13の下部側に配置されており、それぞれ、別体に形成されるケース23とニーパネル27とを備えて構成されている。ケース23とニーパネル27とは、ニーパネル27の後述する固着部32を、ケース23の後述する周壁部24に、溶接固定させることにより、一体化されている。実施形態においてはケース23とニーパネル27との一体化を溶接固定としているが、強度的に満足できれば、これに限らずとも、ボルト及びナット,リベット,接着剤などの一般的に考えられる結合方法を用いても良い。
【0030】
ケース23は、車両後方側を開口させた略四角筒形状の周壁部24と、周壁部24の車両前方側を塞ぐ底壁部25と、を備えて構成されている。また、ケース23は、周壁部24の幅方向を略水平方向として配設されるとともに、周壁部24における開口面を、下部側を車両前方側に位置させるように、傾斜させて構成されている。すなわち、実施形態では、周壁部24の上下方向で対向する上壁部24aと下壁部24bとにおいて、上壁部24aの前後方向の幅寸法を、下壁部24bの前後方向の幅寸法より大きく設定して、周壁部24における上壁部24a側が下壁部24b側より車両後方側に突出するような態様としている。周壁部24には、インフレーター62の後述する本体63の端部を挿通可能な挿通孔24cが、形成されている(図5参照)。また、底壁部25には、インフレーター62の後述するボルト66を挿通させるための挿通孔25aが、形成されている。
【0031】
ニーパネル27は、エアバッグ73の展開膨張時において、展開膨張したエアバッグ73の車両前方側を支持可能とするもので、本体部28と、ケース組立体22を車両のボディ1側に取付固定する取付部40と、エアバッグカバー46を組み付ける組付部34・37と、を備えて構成されている。なお、ケース組立体22の加工作業性を考慮しないならば、組付部34・37をニーパネル27に配設せず、ケース23に配設する構造としても良い。
【0032】
本体部28は、ケース23の開口23a周縁から延びて略長方形板状とされるもので、ケース23の開口23aと対応する位置に、開口23aと連通されるとともに、ケース23の周壁部24における開口23a周縁部位を嵌挿可能とされる嵌挿穴29を備えて構成されている。そして、嵌挿穴29周縁には、車両前方側に突出するように配設されて、周壁部24における開口23a近傍部位の外周面に固着されることとなる固着部32が、配設されている。この固着部32は、実施形態の場合、嵌挿穴29周縁に、略全周にわたって配設されている。なお、実施形態では、固着部32における左右両側に配設される部位32c・32dは、先端付近で周壁部24に固着されることとなり、元部側の部位32eと周壁部24との間に隙間を設けるように、形成されている。そして、この元部側の部位32eと周壁部24との間に、エアバッグカバー46における後述する左・右側壁部51・52が、配設されることとなる(図5参照)。また、本体部28における嵌挿穴29の上部側近傍となる部位には、表裏を貫通するように、略長方形形状に開口する複数(実施形態では4個)の貫通孔30が、形成されている。これらの貫通孔30は、エアバッグカバー46の後述する組付片49を挿通させるためのものである。
【0033】
組付部34・37は、固着部32において、それぞれ、上壁部24a側と下壁部24b側となる部位32a・32bから延設されて、配設されている。上壁部24a側の部位32aには、組付部として、係止爪部34が、配設され、下壁部24b側の部位32bには、組付部として、係止突起37が、配設されている。
【0034】
係止爪部34は、上壁部24a側となる部位32aから上方に突出して、先端34a側をケース23の開口23aから離れるように底壁部25側に屈曲させた断面略L字形状に構成されるもので、左右方向に沿って、複数個(実施形態では4個)配設されている。この係止爪部34は、先端34aを、エアバッグカバー46の組付片49に形成される係止穴部49a周縁に係止させる構成である。
【0035】
係止突起37は、下壁部24b側となる部位32bから下方に突出するように構成されており、左右方向に沿って、複数個(実施形態では4個)配設されている。各係止突起37は、エアバッグカバー46における後述する組付片50に形成される係止穴部50aに挿通可能とされるもので、ニーパネル27と別体とされる押え部材43により、係止穴部50aに組み付けられる構成である。また、係止突起37は、組付片50から下方に突出する突出部37aを備えており、突出部37aには、前後方向に貫通して、押え部材43の挿入部43dを挿入させる挿入孔37bが、形成されている。
【0036】
押え部材43は、板金製とされて、縦板部43aと、縦板部43aの下端から車両後方側に向かって延びる横板部43cと、を備えた断面略L字形状とされて、ケース23の下部側に、配設されている。縦板部43aには、インフレーター62のボルト66を挿通させるための取付孔43bが、形成されている。横板部43cには、係止突起37の突出部37aに形成される挿入孔37bに挿入可能な挿入部43dが、櫛歯状に、形成されている。すなわち、押え部材43は、各挿入部43dを、各挿入孔37bに挿入させて、各係止突起37の突出部37aと組付片50との間に閂状に配設固定させることにより、各係止突起37の係止穴部50aからの抜けを防止する構成である。そして、押え部材43は、インフレーター62をケース本体23に固定させるためのボルト66及びナット68を利用して、インフレーター62とともにケース23に固定されることとなる。
【0037】
取付部40は、実施形態の場合、本体部28の周縁における四隅に、形成されている。各取付部40には、ボディ1側にボルト止めするための取付孔40aが、形成され、各取付部40を取り付けるボディ1側には、図1に示すように、ブラケット4・5・6が、配設されている。上部側の取付部40A・40Aを取り付けるブラケット4・4は、ボディ1側のインパネリインフォースメント2に連結されている。そして、下部側の取付部40B・40Cを取り付けるブラケット5・6は、ボディ1側の図示しないセンターブレースやフロントボディピラー等に連結されている。なお、実施形態の場合、取付部40Bは、本体部28と別体に形成されて、端部を溶接固定させることにより、本体部28と一体化されている構成である(図5参照)。
【0038】
エアバッグカバー46は、オレフィン系等の熱可塑性エラストマーから形成されて、ケース開口23aの車両後方側を覆い可能なように、構成されている。また、エアバッグカバー46は、内装材としてのインパネ19とは別体に構成されるもので、アッパパネル19aとロアパネル19bとからなるインパネ19におけるコラムカバー17の周縁のロアパネル19bの下側に配置されている(図1参照)。そして、エアバッグカバー46には、取付孔56を備えた取付部53が配設され、ロアパネル19bには、クリップ19cが配設され、エアバッグカバー46とロアパネル19bとは、クリップ19cを取付孔56に挿通することにより固定され、位置決めされている(図3参照)。実施形態の場合、エアバッグカバー46とロアパネル19bとは、車両後方側の面の意匠の変化点となるように、配設されている(図3参照)。さらに、エアバッグカバー46は、ケース組立体22の開口23a付近に配設される扉配設部48と、扉配設部48周縁に配設される一般部47と、を備えて構成されている。
【0039】
扉配設部48は、扉部57と、扉部57の周縁近傍となる部位に配設される上・下・左・右側壁部49・50・51・52と、を備えて構成されている(図5参照)。
【0040】
扉部57は、ケース組立体22の開口23aより僅かに大きく形成されて、開口23aを覆う略長方形の板状に形成されており、実施形態の場合、上方に開く上扉部58と、下方に開く下扉部59と、の2枚の扉部から構成されている。すなわち、扉部57は、上端及び下端に、上・下扉部58・59が開く際の回転中心となるヒンジ部55を配設させるとともに、上・下扉部58・59の周囲に、車両後方側から見て略H字形状となる部位に、薄肉の破断予定部54を配設させて、構成されている(図5参照)。
【0041】
上側壁部49、下側壁部50、左側壁部51、及び、右側壁部52は、それぞれ、ケース23における周壁部24の外周側に隣接して、車両前方側に突出するように、配設されている。そして、上壁部24a近傍に配設される上側壁部49と、下壁部24b近傍に配設される下側壁部50と、が、エアバッグカバー46をケース組立体22に組み付ける組付片とされることとなる。なお、実施形態の場合、上側・下側壁部49・50は、それぞれ、ニーパネル27における固着部32a・32bの外周側に配設され、左・右側壁部51・52は、それぞれ、ケース23における周壁部24と、ニーパネル27における固着部32c・32dの元部側の部位32eと、の間に配設されている(図3・図5参照)。
【0042】
組付片としての上側壁部49は、係止爪部34にあわせて、左右方向に沿って、複数個(実施形態では4個)配設されており、それぞれ、係止爪部34を係止させるための略長方形状に開口した係止穴部49aを、備えている。また、各上側壁部49は、左右方向の幅寸法を、ニーパネル27に配設される各貫通孔30に、挿通可能な寸法に設定されている。組付片としての下側壁部50は、略長方形板状として、係止突起37を係止させるための複数(実施形態では4個)の略長方形状に開口した係止穴部50aを、備えて構成されている。
【0043】
また、各組付片49・50、及び、各係止穴部49a・50aと、各係止爪部34・各係止突起37とは、エアバッグカバー46をケース組立体22に組み付けた際に、エアバッグカバー46が、ケース組立体22に対して、上下、左右、及び、前後の3方向へ移動可能に、組み付けられるように形成されている。
【0044】
具体的には、上側壁部49は、図3に示すように、その上下方向の厚さを、ケース組立体22における係止爪部34の上下方向に真直ぐに伸びている部分の長さより小さく設定されるとともに、係止穴部49aの前後方向の長さを、係止爪部34の上下方向に真直ぐに伸びている部分における前後方向の厚さより、大きく設定されている。係止穴部49aは、左右方向の幅を、ケース組立体22における係止爪部34の上下方向に真直ぐに伸びている部分の左右方向の幅より、大きく設定されている。すなわち、係止爪部34により、抜け止め部34aを係止穴部49a周縁に係止させた状態で、上側壁部49が、ケース組立体22に対して、上下・左右・前後に移動可能に、組み付けられることとなる。なお、抜け止め部34aの前後方向の長さは、係止穴部49aに挿入可能なように、係止穴部49aの前後方向の長さより、小さく設定されている。
【0045】
また、下側壁部50は、図3に示すように、その上下方向の厚さを、押え部材43の挿入部43dを介在させた状態の係止突起37における、挿入部43dの上側の面からニーパネル27の下側の面までの間の上下方向の長さより小さく設定されるとともに、係止穴部50aの前後方向の長さを、係止突起37の最大となる前後方向の長さより大きく設定されている。また、係止穴部50aは、左右方向の幅を、係止突起37の左右方向の幅より、大きく設定されている。すなわち、押え部材43を、係止穴部50a周縁に係止させた状態で、下側壁部50が、ケース組立体22対して、上下、左右、及び、前後の3方向へ移動可能に、組み付けられることとなる。
【0046】
さらに、エアバッグカバー46は、図5に示すように、その下辺部に係止部材80を備えており、係止軸部81及び係止軸部81の上側の左右両端に配設される補強リブ84を撓ませながらニーパネル27の係止孔31に挿通され、係止孔31の周囲を係止爪部82と当接部83とで表裏両側から挟み込んで係止される。係止部材80は、当接部83より前方の部位において、その上下方向の幅を、係止孔31における相対的な上下方向の長さより小さく設定されるとともに、その左右方向の幅を、係止孔31の左右方向の長さより小さく設定される。すなわち、係止部材80を、係止孔31周縁に係止させた状態で、エアバッグカバー46が、ケース組立体22対して、略上下方向及び左右方向へのみ移動可能に、組み付けられることとなる。もちろん、エアバッグカバー46が、ケース組立体22対して、上下に移動した際、係止孔31から係止爪部82が外れないだけの掛り代を、係止爪部82は有している。なお、実施形態においては、係止部材80をエアバッグカバー46における一般部47の左右下側に1ヶ所づつ、合計2ヶ所配設しているが、必要に応じ、配設位置や配設数を変更しても良い。また、組付時の撓みに対して、係止軸部81が充分な復元力を有していれば、補強リブ84は無くても良い。さらに、実施形態では下側向きに掛り代が突出した形状の係止爪部82としているが、これに限られたものではなく、係止孔31に係止可能であれば、上側向き・左側向き・右側向き・斜め向きなど、どの方向に向いていても良く、あるいはそれらの組み合わせなどから複数の爪を構成しても良い。またさらに、実施形態では、当接部83は係止部材80と一体に、左右に2ヶ所構成されているが、これに限られたものではなく、係止部材80から独立した構成などとしても良く、必要に応じ、配設位置や配設数を変更しても良い。
【0047】
これらの寸法は、膝保護用エアバッグ装置Sの車両への搭載時に、エアバッグカバー46が、上側に配置されるロアパネル19bに対しての組付誤差を吸収可能に、ケース組立体22に対して組み付けられるように、設定されている。
【0048】
インフレーター62は、図2〜3に示すように、軸方向を車両の左右方向に沿って配設されるシリンダタイプとして構成され、略円柱状の本体63と板金製のディフューザー64とを備えて構成されている。
【0049】
本体63は、作動信号を入力させることにより、所定の薬剤を燃焼させて膨張用ガスを吐出させるタイプとしており、車両搭載時の車内側INとなる端部外周面に複数のガス吐出口を配設させて、構成されている。そして、車両搭載時の車外側Oの端面に、図示しない作動信号入力用のリード線を結線させたコネクタが、接続されることとなる。
【0050】
ディフューザー64は、本体63を覆い可能な略円筒状の板金製の保持筒部65と、保持筒部65から車両前方側に突出する複数(実施形態では2本)のボルト66と、を備えて構成されている。
【0051】
保持筒部65には、本体63を挟持するための複数の挟持部65kが、配設されている。各挟持部65kは、保持筒部65の軸方向に沿った両側を切り欠かれて、保持筒部65内に湾曲するように、塑性変形されて構成されている。そして、本体63の保持筒部65への固定は、保持筒部65の端面の挿通孔から本体63を挿入させて、各挟持部65kを一般部63aの外周面側にさらに押圧すれば、本体63を保持筒部65に固定することができる。
【0052】
なお、このインフレーター62は、車両に搭載されたエアバッグ作動回路が、車両の前面衝突を検知した際、ステアリングホイール10に搭載された図示しないエアバッグ装置とともに、作動信号が入力されることとなる。
【0053】
エアバッグ73は、可撓性を有したポリエステルやポリアミド糸等からなる1枚の織布から形成されて、展開膨張完了時の形状を、図1〜2の二点鎖線に示すように、略長方形板状とするとともに、運転者MDの両膝KL・KRを保護可能な左右方向の幅寸法を備える形状とされている。また、展開膨張完了時のエアバッグ73の下端側の部位には、インフレーター62の各ボルト66を挿通させる孔と、インフレーター62の本体63をエアバッグ73内に挿通させる孔とが配設されている。そして、エアバッグ73は、ボルト66を挿通させる孔の周縁を、保持筒部65とケース23の底壁部25とに挟持されて、ケース23に取り付けられている。
【0054】
次に、このエアバッグ装置Sの組み立てについて説明する。このとき、ケース23とニーパネル27とは、予め、ニーパネル27における固着部32をケース23の周壁部24に溶接固定させて、ケース組立体22を形成しておく。そして、まず、エアバッグ73からボルト66を突出させるように、エアバッグ73内に、インフレーター62を収納させて、エアバッグ73を折り畳む。次に、折り崩れ防止用の破断可能な図示しないラッピングフィルムにより、エアバッグ73をくるむ。このとき、ボルト66や本体63の端部は、ラッピングフィルムから突出させておく。
【0055】
次いで、インフレーター62の各ボルト66を挿通孔25aから突出させるとともに、インフレーター本体63の端部を挿通孔24cから突出させるようにして、インフレーター62を、折り畳まれたエアバッグ73とともに、ケース23内に収納させる。
【0056】
そして、エアバッグカバー46を、ケース組立体22に組み付ける。このとき、まず、エアバッグカバー46の各上側壁部49をニーパネル27に形成される各貫通孔30に挿入させ、各上側壁部49に形成される係止穴部49aに、各係止爪部24を挿入させて、先端24aを係止穴部49a周縁に係止させる。その後、エアバッグカバー46における貫通孔30近傍となる部位を回転中心として、エアバッグカバー46自体を回転させるように移動させ、下側壁部50に形成される各係止穴部50aに、それぞれ、係止突起37を挿入させる。同時に、係止部材80における係止軸部81及び補強リブ84を撓ませながらニーパネル27の係止孔31に挿通し、係止孔31の周囲を係止爪部82と当接部83とで両側から挟み込んで係止させる。そして、ケース組立体22の前方側から、各挿入部43dを、下側壁部50から突出している突出部37aの挿入孔37bに挿入させるとともに、縦板部43aの各取付孔43bに各ボルト66を挿通させるようにして、押え部材43を配置させ、押え部材43から突出している各ボルト66にナット68を螺合させる。このようにすれば、エアバッグカバー46をケース組立体22に組み付けることができて、膝保護用エアバッグ装置Sを形成することができる。
【0057】
そして、膝保護用エアバッグ装置Sにおけるニーパネル27の各取付部40を、ブラケット4・5・6を利用して、ボディ1側に取付固定し、同時に、リード線を結線させたコネクタを、インフレーター62の本体63に接続させる。そして、インパネ19を取り付けた後、ロアパネル19bをインパネ19に取り付けるとともに、ロアパネル19bのクリップ19cを、エアバッグカバー46の取付部53に配設された取付孔56へ挿通させて係止すれば、膝保護用エアバッグ装置Sを車両に搭載することができる(図1〜2参照)。
【0058】
膝保護用エアバッグ装置Sの車両への搭載後、リード線を経て、インフレーター62の本体63に作動信号が入力されれば、インフレーター62のガス吐出口から膨張用ガスが吐出され、膨張用ガスが、エアバッグ73内に流入することとなる(図3参照)。そして、エアバッグ73は、膨張して、ラッピングフィルムを破断するとともに、エアバッグカバー46の扉部57を押圧し、破断予定部54を破断させて、ヒンジ部55を回転中心として、上扉部58と下扉部59とを上下に開かせることとなり、図1〜2の二点鎖線で示すごとく、コラムカバー17の後面17aに沿うように、上方へ向かって大きく突出しつつ、展開膨張することとなる。また、エアバッグカバー46とケース組立体22とは、組付片49と組付部34、並びに、組付片50と組付部34と押え部材43、とによって、強固に組み付けられているため、エアバッグ73の展開膨張時の衝撃などによって容易に分離することがない。なお、エアバッグカバー46の扉部57及び破断予定部54の形状はこれに限らず、下側または上側の一辺をヒンジとした略コの字形状の一枚扉部及び破断予定部などとして構成しても良い。
【0059】
そして、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、エアバッグカバー46の上辺部が、ケース組立体22に対して、上下、左右、及び、前後の3方向へ移動可能に組み付けられている。そのため、エアバッグカバー46とロアパネル19bとを組み付ける際に、仮に、エアバッグカバー46の取付孔56の中心軸線と、上側に配置されるロアパネル19bのクリップ19cの中心軸線とがずれて、組付誤差が生ずるような状態としても、エアバッグカバー46は、生じた組付誤差を吸収して、上側に配置させたロアパネル19bとの違和感を生じさせないように、ロアパネル19bに対して移動することができる。また、エアバッグカバー46の下辺部が、前後方向への移動を規制されるように位置決めされて、ニーパネル27に係止されているため、膝保護用エアバッグ装置Sの車両への搭載後に、エアバッグカバー46が、前後方向にガタつくことを抑制することができる。
【0060】
従って、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、エアバッグカバー46と、インパネ19のロアパネル19b等の内装部品と、の組付誤差を抑えて、膝保護用エアバッグ装置Sを車両に搭載することができて、ロアパネル19bとエアバッグカバー46との外観意匠を良好とすることができるとともに、エアバッグカバー46が、前後方向にガタつくことを抑制することができて、車両走行時の振動に起因する、エアバッグカバー46のビビリによる異音の発生を抑制することができる。
【0061】
また、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、ケース組立体22にエアバッグカバー46を組み付ける手段として、ケース組立体22に組付部材34・37と係止孔31とを配設させている。そのため、ケース組立体22に配置させた組付部材34・37を、それぞれ、エアバッグカバー46の上側・下側壁部(組付片)49・50に形成される組付孔49a・50aに挿入させて、抜け止め部34a・37aを組付孔49a・50a周縁に係止させ、エアバッグカバー46の係止部材80における係止軸部81及び補強リブ84を撓ませながらケース組立体22の係止孔31に挿通し、係止孔31の周囲を係止爪部82と当接部83とで両側から挟み込んで係止すれば、エアバッグカバー46をケース組立体22に対して組み付けることができることから、エアバッグカバー46のケース組立体22への組付作業が容易である。さらに、ケース組立体22に組付部材34・37を配置させ、エアバッグカバー46に組付孔49a・50aを有した上側・下側壁部49・50と係止部材80とを配設させるだけで、ロアパネル19bとの組付誤差を吸収可能に、エアバッグカバー46をケース組立体22に組み付けることができることから、組付構造を簡素化することができる。またさらに、ニーパネル27の後述する組付部34・37をケース23に配設し、ケース23にボディ1へ組み付けるための図示しないブラケットを配設し、ボディ1に前述のブラケットを組み付けるための図示しないステーを配設するならば、ケース23とニーパネル27とを一体化しなくとも良い。
【0062】
また、本発明の他の実施形態である膝保護用エアバッグ装置S1を、図6に示す。膝保護用エアバッグ装置S1は、エアバッグカバー46及び係止部材95以外は、前述の膝保護用エアバッグ装置Sと同様の構成であり、同一の図符号を付して説明を省略する。
【0063】
膝保護用エアバッグ装置S1において使用されるエアバッグカバー46は、係止部材80の換わりに、係止受部90を備えている以外の構成は、前述の膝保護用エアバッグ装置Sにおけるエアバッグカバー46と同様の構成である。
【0064】
エアバッグカバー46は、係止部材95をニーパネル27の係止孔31に挿通し、係止孔31の周囲を係止受部90と係止部材95とで両側から挟み込み、係止受部90の係止穴部91に係止部材95の係止爪部97を係合して係止される。係止部材95は、係止軸部96を備え、その上下方向の厚さを、係止孔31における相対的な上下方向の長さより小さく設定されるとともに、その左右方向の長さを、係止孔31の左右方向の長さより小さく設定される。すなわち、係止部材95を、係止孔31周縁に係止させた状態で、エアバッグカバー46が、ケース組立体22対して、略上下方向及び左右方向にのみ移動可能に、組み付けられることとなる。もちろん、エアバッグカバー46が、ケース組立体22対して、上下に移動した際、係止孔31を係止部材95が通過しないだけの掛り代を、係止部材95は有している。なお、本実施例においては、係止受部をエアバッグカバー46における一般部47の左右下側に1ヶ所づつ、合計2ヶ所配設しているが、必要に応じ、配設位置、配設方向(爪の向き)、配設数を変更しても良い。
【0065】
これらの寸法も、膝保護用エアバッグ装置S1の車両への搭載時に、エアバッグカバー46が、上側に配置されるロアパネル19bに対しての組付誤差を吸収可能に、ケース組立体22に対して組み付けられるように、設定されている。
【0066】
そして、実施形態の膝保護用エアバッグ装置S1においても、エアバッグカバー46の上辺部が、ケース組立体22に対して、上下、左右、及び、前後の3方向へ移動可能に組み付けられている。そのため、エアバッグカバー46とロアパネル19bとを組み付ける際に、仮に、エアバッグカバー46の取付孔56の中心軸線と、上側に配置されるロアパネル19bのクリップ19cの中心軸線とがずれて、組付誤差が生ずるような状態としても、エアバッグカバー46は、生じた組付誤差を吸収して、上側に配置させたロアパネル19bとの違和感を生じさせないように、ロアパネル19bに対して移動することができる。また、エアバッグカバー46の下辺部が、前後方向への移動を規制されるように位置決めされて、ニーパネル27に係止されているため、膝保護用エアバッグ装置S1の車両への搭載後に、エアバッグカバー46が、前後方向にガタつくことを抑制することができる。そのため、前述の膝保護用エアバッグ装置Sと同様な作用・効果を得ることができるとともに、エアバッグカバー46をケース組立体22に対して強固に組み付けることができる。
【0067】
さらに、本発明の他の実施形態である膝保護用エアバッグ装置S2を、図7に示す。膝保護用エアバッグ装置S2は、エアバッグカバー46及びケース組立体22以外は、前述の膝保護用エアバッグ装置Sと同様の構成であり、同一の図符号を付して説明を省略する。
【0068】
膝保護用エアバッグ装置S2において使用されるエアバッグカバー46は、係止部材80を備えていない以外の構成は、前述の膝保護用エアバッグ装置Sにおけるエアバッグカバー46と同様の構成である。
【0069】
また、膝保護用エアバッグ装置S2において使用されるケース組立体22は、組付部材37の形状及び係止孔31を備えない以外の構成は、前述の膝保護用エアバッグ装置Sにおけるケース組立体22と同様の構成である。
【0070】
エアバッグカバー46における下側壁部50の上下方向の厚さを、押え部材43の挿入部43dを介在させた状態の係止突起37における、挿入部43dの上側の面からケース23の下壁部24bまでの間の上下方向の長さより小さく設定し、係止穴部50aの前後方向の長さを、係止突起37の最大となる前後方向の長さと略等しく設定した構成とするとともに、係止穴部50aは、左右方向の幅を、係止突起37の左右方向の幅より、大きく設定されている。すなわち、押え部材43を、係止穴部50a周縁に係止させた状態で、下側壁部50(エアバッグカバー46)が、ケース組立体22に対して、略上下方向及び左右方向にのみ移動可能に、組み付けられることとなる。
【0071】
これらの寸法も、膝保護用エアバッグ装置S2の車両への搭載時に、エアバッグカバー46が、上側に配置されるロアパネル19bに対しての組付誤差を吸収可能に、ケース組立体22に対して組み付けられるように、設定されている。また、ニーパネル27の組付部34・37をケース23に配設し、ケース23にボディ1へ組み付けるためのブラケットを配設し、ボディ1に前述のブラケットを組み付けるためのステーを配設するならば、ニーパネル27を廃止しても良い。
【0072】
なお、この実施形態を、前述の他の2形態のどちらかと、組合わせて併用しても良い。
【0073】
そして、実施形態の膝保護用エアバッグ装置S2においても、エアバッグカバー46の上辺部が、ケース組立体22に対して、上下、左右、及び、前後の3方向へ移動可能に組み付けられている。そのため、エアバッグカバー46とロアパネル19bとを組み付ける際に、仮に、エアバッグカバー46の取付孔56の中心軸線と、上側に配置されるロアパネル19bのクリップ19cの中心軸線とがずれて、組付誤差が生ずるような状態としても、エアバッグカバー46は、生じた組付誤差を吸収して、上側に配置させたロアパネル19bとの違和感を生じさせないように、ロアパネル19bに対して移動することができる。また、エアバッグカバー46の下辺部が、前後方向への移動を規制されるように位置決めされて、ケース組立体22に係止されているため、膝保護用エアバッグ装置S2の車両への搭載後に、エアバッグカバー46が、前後方向にガタつくことを抑制することができる。そのため、前述の膝保護用エアバッグ装置Sと同様な作用・効果を得ることができる。
【0074】
なお、上記実施形態では、車両に膝保護用エアバッグ装置S(またはS1、あるいはS2)を組み付けた後に、ロアパネル19bを組み付ける構成のものを示したが、逆に、ロアパネル19bをインパネ19に組み付けた後に、車両に膝保護用エアバッグ装置S(またはS1、あるいはS2)を組み付ける構成としても良い。また、運転者MDの膝Kを保護するために、運転者MDの車両前方側に配置される膝保護用エアバッグ装置S・S1・S2を例に採り説明したが、助手席に着座した助手席搭載者の両膝を保護するように、助手席に着座した乗員の車両前方側となる位置に、上記構成の膝保護用エアバッグ装置を配置させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両後方側から見た概略正面図である。
【図2】同実施形態の膝保護用エアバッグ装置の組立状態を示す車両前後方向の概略断面図であり、図1のI−I部位の概略断面図である。
【図3】同実施形態の膝保護用エアバッグ装置の組立状態を示す車両前後方向の概略断面図であり、図1のI−I部位の概略拡大断面図である。
【図4】同実施形態の膝保護用エアバッグ装置において使用するエアバッグカバーとケース組立体との組立状態を示す車両前後方向の概略断面図であり、図1のII−II部位の概略拡大断面図である。
【図5】同実施形態の膝保護用エアバッグ装置において使用するエアバッグカバーとケース組立体との分解斜視図である。
【図6】本発明の他の実施形態の膝保護用エアバッグ装置において使用するエアバッグカバーとケース組立体との組立状態を示す車両前後方向の概略断面図であり、図1のII−II部位の概略拡大断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態の膝保護用エアバッグ装置において使用するエアバッグカバーとケース組立体との組立状態を示す車両前後方向の概略断面図であり、図1のI−I部位の概略拡大断面図である。
【符号の説明】
2…インパネリインフォースメント、
10…ステアリングホイール、
17…コラムカバー、
19…インストルメントパネル、
19a…アッパパネル、
19b…ロアパネル、
19c…クリップ、
22…ケース組立体、
23…ケース、
23a…開口、
27…ニーパネル、
31…係止孔、
40…取付部、
46…エアバッグカバー、
47…一般部、
56…取付孔、
57…扉部、
62…インフレーター、
73…エアバッグ、
80…係止部材、
81…係止軸部、
82…係止爪部、
83…当接部、
B…ボディ、
K(KL・KR)…膝、
MD…運転者、
S・S1・S2…膝保護用エアバッグ装置。
Claims (7)
- 着座した乗員の膝の前方に配置されて、
折り畳まれた膝保護用のエアバッグと該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターとを収納させるとともに、車両後方側を開口させて、車両のボディ側に取付固定されるケースと、
該ケースの開口を覆って前記エアバッグの展開膨張時に開き可能とされる扉部と、該扉部の周囲に配置されて車両への搭載時に上側が車両の内装部品に隣接する一般部と、を有して、前記ケースに対して、上下、左右並びに前後の3方向へ移動可能に組み付けられるエアバッグカバーと、
前記ケースを受け入れる開口を有するとともに、車両のボディ側に取付固定されるニーパネルと、
を備えて、車両に搭載される構成の膝保護用エアバッグ装置であって、
前記エアバッグカバーの上辺部が、隣接する前記内装部品に係止されるとともに、前記エアバッグカバーの下辺部が、前記ニーパネルに対して、略上下方向及び左右方向へのみ移動可能に、係止されていることを特徴とする膝保護用エアバッグ装置。 - 前記エアバッグカバーが、前記一般部に係止部材を備え、
前記ニーパネルが、前記係止部材に対応した位置に表裏を貫通して配置される係止孔を備え、
前記係止部材は、前記係止孔を貫通して、前記係止孔の内側を略上下方向及び左右方向へのみ移動可能な軸部を備えるとともに、前記係止孔の周囲を表裏両側から挟み込み可能な係止部及び当接部を備えていることを特徴とする請求項1記載の膝保護用エアバッグ装置。 - 前記エアバッグカバーにおける前記係止部材は、弾性変形可能な前記軸部を備えるとともに、前記軸部の先端側に前記係止部が形成され、前記軸部の元部側に前記当接部が形成されていることを特徴とする請求項2記載の膝保護用エアバッグ装置。
- 前記エアバッグカバーが、前記一般部に係止受部を備え、
前記ニーパネルが、前記係止受部に対応した位置に表裏を貫通して配置される係止孔を備え、
前記エアバッグカバーにおける前記係止受部と、前記ニーパネルとが、係止部材にて係止される構成であって、
前記係止部材は、前記係止孔を貫通して、前記係止孔の内側を略上下方向及び左右方向へのみ移動可能な軸部を備えていることを特徴とする請求項1記載の膝保護用エアバッグ装置。 - 前記ニーパネル、前記ケース、前記エアバッグ、前記インフレーター、及び前記エアバッグカバーが、アッセンブリー化された状態で車両に搭載されることを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の膝保護用エアバッグ装置。
- 前記ニーパネルが、前記ケースと一体となって構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の膝保護用エアバッグ装置。
- 着座した乗員の膝の前方に配置されて、
折り畳まれた膝保護用のエアバッグと該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターとを収納させるとともに、車両後方側を開口させて、車両のボディ側に取付固定されるケースと、
該ケースの開口を覆って前記エアバッグの展開膨張時に開き可能とされる扉部と、該扉部の周囲に配置されて車両への搭載時に上側が車両の内装部品に隣接する一般部と、を有して、前記ケースに組み付けられるエアバッグカバーと、
を備えて、車両に搭載される構成の膝保護用エアバッグ装置であって、
前記エアバッグカバーの上辺部が、前記ケースに対して、上下、左右並びに前後の3方向へ移動可能に組み付けられるとともに、前記エアバッグカバーの下辺部が、前記ケースに対して、略上下方向及び左右方向へのみ移動可能に、組み付けられていることを特徴とする膝保護用エアバッグ装置。
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