JP2005263153A - 膝保護用エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケース外にインフレーターを配設させても、簡便な構成で、漏れを防止して、膨張用ガスをエアバッグ内に案内できる膝保護用エアバッグ装置の提供。
【解決手段】膝保護用エアバッグ装置Sは、乗員の膝を保護するエアバッグ58が、膨張用ガスを流入させる開口59を備え、開口周縁を、リテーナ21に押えられてケース11に保持される。インフレーター39は、膨張用ガスを吐出するガス吐出口41aを有した本体40と、ガス吐出口の周囲を覆うディフューザー44と、を備える。リテーナとディフューザーとは、開口59と保持壁部14とを貫通して、膨張用ガスをエアバッグ58内に案内する案内路19、を形成可能なガイド部25・45を、備える。リテーナとインフレーターとは、開口59の周縁と保持壁部14とを挟持するように、相互に連結されてケースに組み付けられ、その際、ガイド部25・45が、相互に嵌合されて案内路19を形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、膨張用ガスを流入させて展開膨張するエアバッグが、運転者や助手席搭乗者等の乗員の膝を保護可能な膝保護用エアバッグ装置に関する。
従来、運転者等の乗員の膝を保護する装置としては、着座した乗員の膝の前方側に展開膨張可能に折り畳まれたエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、折り畳まれたエアバッグとインフレーターとを収納して保持するケースと、を備えて構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−118528公報
しかし、従来の膝保護用エアバッグ装置では、ケース内に、エアバッグとともに、略円柱状のシリンダタイプのインフレーターが配設されていることから、折り畳んだエアバッグが、インフレーターの周囲のスペースに隙間なく入り難く、例えば、インフレーターの前方側におけるケースとの隙間に、エアバッグが入り難く、ケース内のスペースを有効利用する点で、改善の余地があった。
この場合、インフレーターをケースの外側に配設して、ケース内にエアバッグだけを収納するように構成すれば、可撓性を有したエアバッグをケース内の隅まで収納できることから、ケース内のスペースを有効に使用できて、ケースをコンパクトにすることも可能となる。
しかし、インフレーターをケースの外側に配設する場合には、ガス漏れを生じさせること無く、エアバッグ内に膨張用ガスを案内する必要が生ずる。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ケース外にインフレーターを配設させても、簡便な構成で、膨張用ガスを、漏れを防止して、エアバッグ内に案内できる膝保護用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る膝保護用エアバッグ装置は、乗員の前方側に配置されたケース内に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入により、ケースから車両後方側に突出して、乗員の膝を保護可能に展開膨張するエアバッグと、
エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
を備えて構成される膝保護用エアバッグ装置であって、
エアバッグが、膨張用ガスを流入可能な流入用開口を備えるとともに、流入用開口の周縁を、リテーナに押えられて、ケースに保持される構成として、
インフレーターが、膨張用ガスを吐出可能なガス吐出口を有した略円柱状の本体と、本体に固着されてガス吐出口の周囲を覆うディフューザーと、を備えて、ケースにおけるエアバッグの流入用開口周縁が押えられるバッグ保持壁部の外側に、バッグ保持壁部に沿うように配置され、
リテーナとディフューザーとが、エアバッグの流入用開口とケースのバッグ保持壁部とを貫通して、膨張用ガスをエアバッグ内に案内する案内路、を形成可能なガイド部を、それぞれ、備え、
リテーナとインフレーターとが、エアバッグの流入用開口の周縁とケースのバッグ保持壁部とを挟持するように、相互に連結されることによって、ケースに組み付けられ、
リテーナとディフューザーとのガイド部が、リテーナとインフレーターとのケースへの組付時に、相互に嵌合されて、案内路を形成するように、構成されていることを特徴とする。
本発明に係る膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグの流入用開口の周縁をケースのバッグ保持壁部に押えるリテーナと、ケースのバッグ保持壁部の外側に配設されてエアバッグに膨張用ガスを供給するためのインフレーターと、をケースに組み付ける際、エアバッグの流入用開口の周縁とケースのバッグ保持壁部とを挟持するように、リテーナとインフレーターとの相互を連結させることとなり、そして、その組付時、リテーナとディフューザーとのガイド部が、相互に嵌合されて、膨張用ガスをエアバッグ内に案内する案内路が、形成されることとなる。
すなわち、本発明に係る膝保護用エアバッグ装置では、リテーナとインフレーターとをケースに組み付ける際に、所定のガイド部相互の嵌合によって、膨張用ガスをエアバッグ内に案内する案内路が、容易に形成できる簡便な構成であり、そして、リテーナとディフューザーとのガイド部相互の嵌合方向を、リテーナとインフレーターとのケースへの組付方向に沿わせるように、設定すれば、容易に、ガイド部相互のシール性も、確保し易く、そのような嵌合方向と組付方向とを一致させることは、簡便な構成で容易に行える。
そして勿論、ケース内には、インフレーターが配設されることなく、可撓性を有したエアバッグが折り畳まれて収納されることから、ケース内の隅までエアバッグを収納できて、ケースをコンパクトにすることも可能となる。
したがって、本発明に係る膝保護用エアバッグ装置では、ケース外にインフレーターを配設させても、簡便な構成で、膨張用ガスを、漏れを防止して、エアバッグ内に案内することができる。
また、本発明に係る膝保護用エアバッグ装置では、ケースのバッグ保持壁部に沿わせるように配置させるインフレーターとリテーナとを、エアバッグの流入用開口の周縁とケースのバッグ保持壁部とを挟持するように、相互に連結させて、ケースに組み付けており、インフレーターのケースへの組付方向が、バッグ保持壁部に対して直交方向で組み付けるものであって、略円柱状の本体を備えたインフレーターを、その軸方向(インフレーター本体の軸方向である)に移動させずに、その軸直交方向への移動で、ケースに組付可能であって、組付時の作業スペースをコンパクトにすることができる。この場合、例えば、ケースバッグ保持壁部が、車両搭載状態におけるケースの前面に位置し、左右方向でかつ上下方向に沿って配設され、また、インフレーターが、ケースバッグ保持壁部に沿うように、車両搭載状態で、その軸方向を左右方向に沿わせて配設される場合には、インフレーターを、その軸直交方向である車両前方側から後方側へ移動させる方向で、ケースのバッグ保持壁部に組み付けることができ、インフレーターの軸方向である左右方向に沿う移動方向で、インフレーターをケースのバッグ保持壁部に接近させなくともよい。すなわち、インフレーターの軸方向である左右方向に沿う移動方向でケースのバッグ保持壁部に接近させる場合には、作業スペースとして、少なくとも、インフレーターの軸方向に沿う長い長さ寸法とケースの左右方向の幅寸法とが必要となって、左右方向に大きな作業スペースが必要となってしまう。
そして、リテーナとディフューザーとの一方側のガイド部は、他方側に延びる筒部とし、他方側のガイド部は、筒部を嵌合させる嵌合孔を備えて、構成することが望ましい。
このように構成されていれば、筒部を嵌合孔に挿入させ易いことから、リテーナとディフューザーとのガイド部相互の位置決めが容易となり、リテーナとインフレーターとのケースへの組み付け作業を円滑にさせることができる。また、筒部を嵌合孔に挿入させてガイド部相互の嵌合を行うことから、筒部外周面と嵌合孔内周面との密着性を確保し易く、容易に、シール性を向上させることも可能となる。
そして例えば、筒部の先端側を、先細りのテーパ状として、組付時に、嵌合孔の内周面に密着するように嵌合可能に、構成すれば、組付時に、容易に、筒部外周面を嵌合孔内周面に圧接させることができて、シール性を向上させることができる。
そして、リテーナとインフレーターとのケースへの組付時、板金製の組付ブラケットを、使用する構成として、リテーナに、エアバッグとケースのバッグ保持壁部とを貫通して、インフレーターの軸直交方向で、インフレーターを間にして対向するように配設される少なくとも一対の保持片を設け、組付ブラケットを、インフレーターの周方向に沿ってインフレーターのバッグ保持壁部から離れた側を覆うカバー部と、カバー部におけるインフレーターの周方向に沿う両縁付近に配置されて、対向する保持片相互の端部を係止する係止部と、カバー部に配置されて、インフレーターをケースのバッグ保持壁部側に押圧可能にかしめるかしめ部と、を設けて、構成してもよい。
このような構成では、エアバッグとケースのバッグ保持壁部とを貫通させて、リテーナの保持片を、インフレーター側に突出させて、インフレーターのバッグ保持壁部から離れた側を覆ったカバー部の両縁に配置された組付ブラケットの係止部に、係止させるとともに、かしめ部をかしめて、インフレーターをケースのバッグ保持壁部側に押圧すれば、組付ブラケットが、バッグ保持壁部から離れる方向に、インフレーターからの反力を受けることとなって、その結果、保持片と係止部とが強固に締結されて、組付ブラケットとリテーナとが、エアバッグの流入用開口の周縁、ケースのバッグ保持壁部、及び、インフレーター、を挟持した状態で、ケースに組み付けられ、ボルト等の組付手段を極力使用しなくとも、ケースに対して、エアバッグ、リテーナ、インフレーター、及び、組付ブラケットを、組み付けることができる。
この場合、インフレーターの本体を、端部にガス吐出口を配置させる構成とするとともに、ディフューザーを、ガス吐出口の周囲を覆う有底の筒状として、周壁部にガイド部を配設させる構成とし、組付ブラケットは、リテーナとインフレーターとのケースへの組付前に、予め、ディフューザーの軸方向端部を塞いだ底壁部と固着させるようにしてもよい。
このように構成すれば、組付ブラケットに対して、インフレーターがその軸方向にずれ難く、別途、インフレーターの軸方向に沿うずれを規制する手段を、設けなくともよい。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sは、乗員としての運転者Mの左右両膝Kを保護できるように、図1に示すように、運転者Mの車両前方側であるステアリングコラム2の下方に配設されている。
なお、本明細書における上下、左右、及び、前後は、膝保護用エアバッグ装置Sを車両に搭載させた際の車両の上下・左右・前後に対応するものである。
ステアリングコラム2は、図1に示すように、ステアリングホイール1に連結されるコラム本体3と、ステアリングホイール1の下方のコラム本体3を覆うように配設されるコラムカバー6と、を備えて構成されている。コラム本体3は、メインシャフト4と、メインシャフト4の周囲を覆うコラムチューブ5と、を備えて構成されている。
コラムカバー6は、略四角筒形状の合成樹脂製として、コラム本体3を覆うように、コラム本体3の軸方向に沿って配設されている。コラムカバー6におけるインストルメントパネル(以下「インパネ」と省略する)8から突出する部位の後面6aは、略長方形板状とし、車両前後方向で、後上がりの曲面状に形成されている。
膝保護用エアバッグ装置Sは、折り畳まれたエアバッグ58、エアバッグ58に膨張用ガスを供給するインフレーター39、折り畳まれたエアバッグ58を収納するとともに車両後方側を開口させたケース11、ケース11にエアバッグ58を取り付けるリテーナ21、及び、ケース11におけるエアバッグ58の突出用開口11aの車両後方側を覆うエアバッグカバー47、を備え、さらに、リテーナ21とインフレーター39とをケース11に組み付ける際に使用する組付ブラケット29、を備えて構成されている。
ケース11は、図1〜5・8に示すように、板金製として、ステアリングコラム2の下部側に配設されている。ケース11は、有底の箱形状とされて、ケース11の前端側に配置される略長方形板状の底壁部15と、底壁部15の外周縁から略四角筒形状に後方側へ延びて、後端に、略長方形形状のエアバッグ58の突出用開口11aを開口させた周壁部12と、を備えて構成されている。実施形態の場合、底壁部15が、リテーナ21を使用して、エアバッグ58を取り付けるバッグ保持壁部14としている。
周壁部12における上下で対向する壁部12a・12bの外表面側には、エアバッグカバー47をケース11に組み付けるための複数の係止爪部13が、突設されている。係止爪部13は、実施形態の場合、上壁部12aと下壁部12bとに、それぞれ、複数個(実施形態の場合4個ずつ)配設されて、先端13aを車両前方側に屈曲させて、先端13a側を、エアバッグカバー47の後述する上側・下側壁部50・51に形成される係止孔50a・51a周縁に、係止可能な構成とされている。なお、実施形態の場合、各係止爪部13は、上・下壁部12a・12bに所定形状の切り込みを形成し、上・下壁部12a・12bから切り起すようにして、上・下壁部12a・12bと一体的に、形成されている(図4・8参照)。
底壁部15における車外側O(インフレーター39における頭部41側)の端部側、すなわち、右縁側には、前後方向に円形に貫通して、リテーナ21とインフレーター39のディフューザー44との相互のガイド部25・45によって形成される案内路19を挿通させるための挿通孔15aが、配設され、さらに、挿通孔15aより車外側Oの部位には、リテーナ21のボルト23を挿通させるための円形に開口した貫通孔15bが、形成されている。また、底壁部15には、左右方向に延びた上下の縁付近に、それぞれ、左右方向に延びる貫通孔15cが、3個ずつ、形成されている。車外側Oの端部側に設けられた貫通孔15cは、挿通孔15aの上下に配置されている。さらに、底壁部15には、上下の貫通孔15c間付近に、上下方向に沿う板状として、インフレーター39の外周面を支持可能な半円形に凹んで構成される支持片15dが、左右方向に沿って、並設されている。
なお、図3・8の符号Iは、車外側Oと反対方向となる車内側Iを指すもので、実施形態の場合、図3では、車内側Iの方向は、左方側となる。
また、上下で対向する一対ずつの貫通孔15cは、相互に隣接して左右で対向する支持片15d・15d間に配置されて、左右方向の幅寸法を、対向する支持片15d・15d間の距離より、若干短い寸法としている。
さらに、図8に示すように、ケース周壁部12における開口11a周縁となる部位には、ケース11を車両のボディ側に取付固定させるための取付ブラケット17が、配設されている。実施形態の場合、取付ブラケット17は、開口11aの左右両縁側における上端付近となる位置と、開口11aの下縁側における左右方向の中央付近となる位置(図示せず)と、の3箇所に、配設されている。これらの取付ブラケット17は、車両のボディ側に配設される図示しないインパネリインフォースメント等に、取付固定されている。
リテーナ21は、板金製とされて、図2〜6・8に示すように、ケース11の底壁部15の外形形状より若干小さい長方形板状の基板部22を備えて構成され、外周縁には、補強用のリブ22aが設けられている。基板部22の車外側Oの端部側には、車両前方側に先細りとなるテーパ管状のガイド部25としての筒部25aが、車両前方側に突設されている(図9参照。なお、図9は、実施形態のボルト23の代わりに後述する突起65が設けられている点が相違するだけで、他の構成は、実施形態と同様である)。さらに、筒部25aの車外側Oには、既述のボルト23が車両前方側に突設されている。また、基板部22の上下の縁には、それぞれ、3つずつの保持片24が車両前方側に突設されている。各保持片24は、左右方向の幅寸法を広くして、車両前方側の先端に配置された頭部24aと、頭部24aより左右方向の幅寸法を狭くして、頭部24aと基板部22とを連結する首部24bと、を備えて構成されている。各保持片24の頭部24aの幅寸法は、ケース底壁部15の貫通孔15cを貫通可能な寸法としている。そして、これらの上下で対向する一対ずつの保持片24・24は、エアバッグ装置Sの組み立て時、各貫通孔15cを貫通して、インフレーター39の軸直交方向で、インフレーター39を間にして対向するように配設されることとなる。
なお、筒部25aと各保持片24とは、ケース11の底壁部15(バッグ保持壁部14)だけでなく、エアバッグ58も貫通して、前方側に延びるように、構成されている。
インフレーター39は、シリンダタイプとされて、図2〜5・8に示すように、ケース11のバッグ保持壁部14としての底壁部15の前方外側に、軸方向を左右方向に沿わせて配設されている。インフレーター39は、略円柱状の本体40と、板金製のディフューザー44と、を備えて構成されている。本体40には、左右方向の一端側である車外側Oの端に、膨張用ガスGを吐出するための複数のガス吐出口41aを配設させた頭部41を、設けて構成されている。また、頭部41の近傍には、直径方向の両側に延びる長方形板状の規制突起42が、配設されている。また、本体40における規制突起42と頭部41との間には、ディフューザー44をかしめて固着させるための凹溝43が、周方向の全周に、形成されている。
ディフューザー44は、端部を底壁部44cによって塞いだ略円筒状の周壁部44aを備えて構成され、周壁部44aには、リテーナ21のガイド部25を嵌合させるガイド部45が、形成されている(図9参照)。ガイド部45は、ガイド部25のテーパ管状の筒部25aを挿入させて嵌合可能な嵌合孔45aを設けて、構成されている。このディフューザー44は、インフレーター本体40の頭部41を覆って、周壁部44aにおける底壁部44cから離れた開口周縁44bを、本体40の凹溝43の部位まで配置させて、開口周縁44bの全周を、縮径させるようにかしめて、凹溝43にはめ込めば、インフレーター本体40に固着されて、インフレーター39を形成することができる。
なお、実施形態のインフレーター39は、ケース底壁部15の左右方向の幅寸法より若干小さい長さ寸法として、頭部41を底壁部15の左右方向の一方の端部側(実施形態では、車外側Oとなる右縁側)に片寄らせて、配設されている。
エアバッグカバー47は、図2〜5・8に示すように、オレフィン系等の熱可塑性エラストマーから形成され、ケース11の車両後方側を覆い可能なように構成されて、ケース11に組み付けられている。また、エアバッグカバー47は、上下に配置されるアッパパネル8a(図1参照)とロアパネル8b(図2・3参照)とからなるインパネ8におけるロアパネル8b側に、配設されており、ケース11の突出用開口11a付近に配設される扉配設部49と、扉配設部49の周囲に配設される一般部48と、を備えて構成されている。
扉配設部49の周囲には、扉配設部49に隣接して、ロアパネル8bが、配設されている。実施形態の場合、扉配設部49とロアパネル8bとは、車両後方側の面を略面一とするように、配設されている(図3参照)。そして、扉配設部49は、扉部56と、扉部56の周縁近傍となる部位に配設される上・下・左・右側壁部50・51・52・53と、を備えて構成されている。
扉部56は、ケース11の開口11aより僅かに大きく形成されて、開口11aを覆う略長方形板状とされている。扉部56は、実施形態では、上下方向に開く2枚から構成されている。そして、各扉部56は、上端及び下端に、開き時の回転中心となるヒンジ部55を配設させるとともに、扉部56の周囲における車両後方側から見て略H字形状となる部位に、薄肉の破断予定部54を、配設させて構成されている。
上側壁部50、下側壁部51、左側壁部52、及び、右側壁部53は、それぞれ、ケース11における周壁部12の外周側に隣接して、車両前方側に突出するように、配設されている。そして、上壁部12a近傍に配設される上側壁部50と、下壁部12b近傍に配設される下側壁部51と、が、エアバッグカバー47をケース11に組み付ける組付片とされることとなる。上側・下側壁部50・51には、それぞれ、ケース周壁部12に形成される係止爪部13を周縁に係止させるための略長方形状に開口した係止孔50a・51aが、それぞれ、配設されている。
一般部48は、図2・3に示すように、扉配設部49の周囲に配設されるロアパネル8bに干渉しないように、扉配設部49から、ロアパネル8bの肉厚分車両前方側に凹ませるようにして、形成されている。
エアバッグ58は、可撓性を有したポリエステルやポリアミド糸等からなる織布から形成されて、展開膨張完了時の車両後方側から見た形状を、乗員としての運転者Mの左右両膝Kを保護可能な左右方向の幅寸法を備えた略長方形板状としている。また、膨張完了時のエアバッグ58の下端側の部位には、流入用開口59及び挿通孔60・61が、形成されている(図2〜4参照)。流入用開口59は、案内路19に対応した位置に、円形に開口されて、インフレーター39のガス吐出口41aから吐出された膨張用ガスGをエアバッグ58内に流入させることとなる。挿通孔60は、リテーナ21の各保持片24を挿通させるものであり(図2・4参照)、挿通孔61は、リテーナ21のボルト23を挿通させるものである(図3参照)。そして、エアバッグ58は、挿通孔60からリテーナ21の保持片24を突出させ、挿通孔61からリテーナ21のボルト23を突出させて、開口59の周縁を、ケース11のバッグ保持壁部14としての底壁部15とリテーナ21の基板部22との間に挟持されて、ケース11に取り付けられている。
さらに、このエアバッグ58は、図1の二点鎖線に示すように、展開膨張完了時に板形状を維持できるように、乗員側壁部58aと車体側壁部58bとを連結するテザー62・63が、上下二段に配設されている。各テザー62・63は、左右方向に沿って配設されるとともに、左右両端側に、壁部58a・58bとの間に、膨張用ガスGを通過させるスペースを設けて、配設されている。
組付ブラケット29は、板金製として、図2〜5・8に示すように、インフレーター39の周方向に沿ってインフレーター39のバッグ保持壁部14から離れた前方側を覆うカバー部30と、カバー部30におけるインフレーター39の周方向に沿う両縁付近に配置されて、上下で対向する保持片24・24相互の端部をそれぞれ係止する係止部32・32と、各カバー部30に配置されて、インフレーター39をケース11のバッグ保持壁部14(底壁部15)側に押圧可能にかしめるかしめ部31と、を備えて構成されている。実施形態の場合、カバー部30は、リテーナ21における上下で対向する一つの保持片24・24の配設部位に配設されるように、計3個、設けられ、係止部32とともに、上下方向の断面を略コ字状に形成されている。
各カバー部30の位置の上下の縁部位に配設されて上下で対向する係止部32は、リテーナ21の各保持片24の頭部24aを係止する係止孔33を備えて構成されている。各係止孔33は、保持片24の頭部24aを挿通可能な広幅部33aと、広幅部33aと連通するとともに、保持片24の首部24bを挿通可能とし、かつ、頭部24aを挿通不能とする狭幅部33bと、から構成されている。実施形態の場合、上下で対向するように一対ずつ配設される係止孔33は、カバー部30の上下方向の中央側に、広幅部33aを配置させて、配設されている。さらに、係止部32は、3個のカバー部30の上縁側と下縁側との位置で、左右方向に延びて、3個のカバー部30を連結するような上下の連結板部36・36に、配設されている。
そして、各係止部32への保持片24の係止作業は、図6に示すように、係止孔33の広幅部33aに、図示しない底壁部15の貫通孔15cを経て、各保持片24の頭部24aを挿入させ、ついで、カバー部30の上下の縁(連結板部36・36)を相互に接近させるように曲げ塑性変形させて、首部24bを狭幅部33bに移動させれば、係止作業を完了させることができる。
また、かしめ部31は、各カバー部30の前面側の上下の縁付近で、周囲を切り欠かれて湾曲させた押圧片31aを配設させて構成され、インフレーター39の外周面における車両搭載時の前面側を、車両後方側に押圧するようにかしめて(図2・4の二点鎖線参照)、押圧片31aを曲げ塑性変形可能に、構成されている。
さらに、組付ブラケット29の車外側Oの端部には、リテーナ21のボルト23を貫通させる貫通孔35aを備えた補助片部35が、断面L字状として、組付ブラケット29の車外側Oの端部側におけるカバー部30の右縁から、上下の連結板部36・36間に配置されるように、配設されている。
さらにまた、組付ブラケット29の車外側Oの端部側におけるカバー部30の左縁近傍には、上下の連結板部36・36の相互の隣接する縁付近から車両後方側に延びる一対の規制片部37・37が、突設されている。これらの規制片部37・37には、インフレーター本体40の規制突起42をそれぞれ挿入可能な係止孔37aが形成されている。各係止孔37aへの規制突起42の挿入は、図7に示すように、規制片部37を、塑性変形させるように曲げ変形させて行うこととなる。
つぎに、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sの車両への搭載について述べる。まず、流入用開口59から筒部25aを突出させるとともに、各挿通孔60から対応する保持片24を突出させ、さらに、挿通孔61からボルト23を突出させるようにして、エアバッグ58内にリテーナ21を収納させて、エアバッグ58を折り畳む。次に、折り崩れ防止用の破断可能な図示しないラッピングフィルムにより、エアバッグ58をくるむ。このとき、開口59・挿通孔60・61から突出させたリテーナ21の筒部25a・保持片24・ボルト23は、ラッピングフィルムから突出させておく。
一方、ディフューザー44を本体40に固着させて予め形成しておいたインフレーター39を、組付ブラケット29の連結板部36・36間から、断面コ字状の各カバ−部30内に挿入させ、インフレーター38の車両搭載時の後面側の部位に、上下一対の係止部32相互を、僅かに当てるようにして、組付ブラケット29とインフレーター39とを仮組み付けしておく。
そして、リテーナ21の筒部25a・ボルト23・保持片24を、それぞれ、ケース底壁部15に形成された挿通孔15a・貫通孔15b・15cから突出させるようにして、折り畳まれたエアバッグ58を、リテーナ21とともに、ケース11内に収納させる。
ついで、各係止部32の係止孔33における広幅部33aに、リテーナ21の保持片24の頭部24aを挿入させ、かつ、保持片部35の貫通孔35aにリテーナ21のボルト23を挿入させ、さらに、インフレーター39のガイド部45の嵌合孔45a内にリテーナ21のガイド部25の筒部25aを挿入させつつ、インフレーター39を仮組み付けした組付ブラケット29を、ケース底壁部15の前面側に当てる。なお、この時、インフレーター39は、ケース底壁部15の各支持片15dに当接支持されることとなる。
そして、図6に示すように、連結板部36・36を相互に接近させるように曲げ塑性変形させて、各保持片24の首部24bを、各係止部32の狭幅部33bに移動させ、各係止部32の狭幅部32の周縁に保持片24の頭部24aを抜け不能に係止させるとともに、ボルト23にナット27を締め付け、さらに、各かしめ部31の押圧片31aを曲げ塑性変形させて、各押圧片31aにより、インフレーター39の外周面における車両搭載時の前面側を、車両後方側に押圧するようにかしめれば、組付ブラケット29が、バッグ保持壁部14としてのケース底壁部15から離れるようにインフレーター39からの反力を受けて、保持片24と係止部32とを強固に締結させることとなって、リテーナ21と組付ブラケット29とが、エアバッグ58の流入用開口59の周縁、ケース底壁部15、及び、インフレーター39、を間にして、強固に連結される。すなわち、組付ブラケット29を利用して、エアバッグ58の流入用開口59の周縁とケース11のバッグ保持壁部14とを挟持するように、リテーナ21とインフレーター39との相互を連結させることとなり、その結果、ケース11に対して、エアバッグ58とインフレーター39とが、強固に保持されることとなる。
なお、この時、ガイド部25の筒部25aの外周面25bがガイド部45の嵌合孔45aの内周面45bに圧接しつつ、ガイド部25・45相互が嵌合されて、案内路19が形成されることとなる。また、かしめ部31のかしめ後には、図7に示すように、一対の規制片部37を相互に接近させるように曲げ塑性変形させつつ、各係止孔37aにインフレーター39の規制突起42を挿入させておく。
その後、各係止爪部13の先端13aを各係止孔50a・51a周縁に係止させるようにして、ケース11に、エアバッグカバー47を組み付ける。そして、ケース11の取付ブラケット17を、図示しないボディ側のインパネリインフォースメント等に取付固定し、同時に、エアバッグ作動回路に接続されるリード線46(図8参照)をインフレーター39の本体40に接続させ、さらに、インパネ8やアンダーカバー9(図1・2参照)を取り付ければ、膝保護用エアバッグ装置Sを車両に搭載することができる。
エアバッグ装置Sの車両への搭載後、リード線46を経てインフレーター39の本体40に作動信号が入力されれば、頭部41に形成されたガス吐出口41aから膨張用ガスGがディフューザー44内に吐出され、膨張用ガスGが、ディフューザー44から、エアバッグ58の流入用開口59の内周側に位置する案内路19を経て、エアバッグ58内に流入し、エアバッグ58は、膨張用ガスGによって膨張し、図示しないラッピング材を破断させて、エアバッグカバー47の扉部56を押圧し、そして、破断予定部54を破断させて、扉部56を、ヒンジ部55を回転中心として上下に開かせ、展開膨張しつつ、図1の二点鎖線で示すように、膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、エアバッグ58の流入用開口59の周縁をケース11のバッグ保持壁部14(底壁部15)に押えるリテーナ21と、ケース11のバッグ保持壁部14の外側に配設されてエアバッグ58に膨張用ガスGを供給するためのインフレーター39と、をケース11に組み付ける際、組付ブラケット29を利用して、エアバッグ58の流入用開口59の周縁とケース11のバッグ保持壁部14とを挟持するように、リテーナ21とインフレーター39との相互を連結させることとなり、そして、その組付時、リテーナ21とディフューザー44とのガイド部25・45が、相互に嵌合されて、膨張用ガスGをエアバッグ58内に案内する案内路19が、形成されることとなる。
すなわち、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、リテーナ21とインフレーター39とをケース11に組み付ける際に、所定のガイド部25・45相互の嵌合によって、膨張用ガスGをエアバッグ58内に案内する案内路19が、容易に形成できる簡便な構成であり、そして、リテーナ21とディフューザー44とのガイド部25・45相互の嵌合方向を、リテーナ21とインフレーター39とのケース11への組付方向である車両の前後方向に沿わせるように、設定している簡便な構成だけで、容易に、ガイド部25・45相互のシール性も、確保し易い。
そして勿論、ケース11内には、インフレーター39が配設されることなく、可撓性を有したエアバッグ58が折り畳まれて収納されることから、ケース11内の隅までエアバッグ58を収納できて、ケース11をコンパクトにすることも可能となる。
したがって、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、ケース11外にインフレーター39を配設させても、簡便な構成で、膨張用ガスGを、漏れを防止して、エアバッグ58内に案内することができる。
さらに、実施形態では、取り扱いに注意を要するインフレーター39を内部に収納せずに、エアバッグ58を折り畳めることから、エアバッグ58の折り畳み工程の自動化が容易となる。
また、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、ケース11のバッグ保持壁部14としての底壁部15に沿わせるように配置させるインフレーター39とリテーナ21とを、インフレーター39に組み付けた組付ブラケット29を利用して、エアバッグ58の流入用開口59の周縁とケース11の底壁部15とを挟持するように、相互に連結させて、ケース11に組み付けており、インフレーター39のケース11への組付方向が、底壁部15に対して直交方向で組み付けるものであって、略円柱状の本体40を備えたインフレーター39を、その軸方向に移動させずに、その軸直交方向への移動で、ケース11に組付可能であって、組付時の作業スペースをコンパクトにすることができる。換言すれば、実施形態の場合、ケース11のバッグ保持壁部14が、車両搭載状態におけるケース11の前面に位置する底壁部15であって、底壁部15が、左右方向でかつ上下方向に沿って配設され、また、インフレーター39が、ケースバッグ保持壁部14に沿うように、車両搭載状態で、その軸方向(インフレーター本体40の軸方向である)を左右方向に沿わせて配設される状態であり、この場合には、インフレーター39を、その軸直交方向である車両前方側から後方側へ移動させる方向で、ケース11のバッグ保持壁部14に組み付けることができ、インフレーター39の軸方向である左右方向に沿う移動方向で、インフレーター39をケース11のバッグ保持壁部14に接近させなくともよい。すなわち、インフレーター39の軸方向である左右方向に沿う移動方向でケース11のバッグ保持壁部14に接近させる場合には、作業スペースとして、少なくとも、インフレーター39の軸方向に沿う長い長さ寸法とケース11の左右方向の幅寸法とが必要となって、左右方向に大きな作業スペースが必要となってしまう。
そして、実施形態では、リテーナ21とディフューザー44との一方側のガイド部25が、他方側に延びる筒部25aとし、他方側のガイド部45が、筒部25aを嵌合させる嵌合孔45aを備えて、構成されている。そのため、このような構成では、筒部25aを嵌合孔45aに挿入させ易いことから、リテーナ21とディフューザー44とのガイド部25・45相互の位置決めが容易となり、リテーナ21とインフレーター39とのケース11への組み付け作業を円滑にさせることができる。また、筒部25aを嵌合孔45aに挿入させてガイド部25・45相互の嵌合を行うことから、筒部25aの外周面25bと嵌合孔45aの内周面45bとの密着性を確保し易く、容易に、シール性を向上させることも可能となる。特に、実施形態では、筒部25aが、先端側を、先細りのテーパ状として、組付時に、筒部外周面25bを嵌合孔45aの内周面45bに密着させるように嵌合可能に、構成されており、容易に、筒部外周面25bを嵌合孔内周面45bに圧接させることができて、シール性を向上させることができる。
また、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、リテーナ21とインフレーター39とのケース11への組付時、板金製の組付ブラケット29を、使用し、リテーナ21には、エアバッグ58とケース11の底壁部15とを貫通して、インフレーター39の軸直交方向で、インフレーター39を間にして対向するように配設される三対の保持片24が、配設されている。そして、組付ブラケット29は、インフレーター39の周方向に沿ってインフレーター39のケース底壁部15から離れた前方側を覆うカバー部30と、カバー部30におけるインフレーター39の周方向の両縁に配置されて、対向する保持片24相互の端部24aを係止する係止部32と、カバー部30に配置されて、インフレーター39をケース11の底壁部15側に押圧可能にかしめるかしめ部31と、を設けて、構成している。そのため、このような構成では、エアバッグ58とケース11の底壁部15とを貫通させて、リテーナ21の保持片24を、インフレーター39側に突出させて、保持片頭部24aを、インフレーター39をカバー部30で覆った組付ブラケット29の係止部32における係止孔33の狭幅部33bの周縁に、係止させるとともに、かしめ部31の押圧片31aをかしめて、インフレーター39をケース11の底壁部15側に押圧すれば、組付ブラケット29は、ケース底壁部15から離れるようにインフレーター39からの反力を受けて、保持片24と係止片32とが強固に締結されて、組付ブラケット29とリテーナ21とが、エアバッグ58の流入用開口59の周縁、ケース11のバッグ保持壁部14としての底壁部15、及び、インフレーター39、を挟持した状態で、ケース11に組み付けられ、ボルト23等の組付手段を極力使用しなくとも、ケース11に対して、エアバッグ58、リテーナ21、インフレーター39、及び、組付ブラケット29を、組み付けることができる。
特に、実施形態の場合には、組付ブラケット29が、ガイド部25・45の配設されている部位に、カバー部30を設けて、ガイド部25・45を間にした上下に、相互に締結される一対ずつの保持片24と係止部32とを設けており、それらの一対ずつの保持片24と係止部32とを締結させれば、インフレーター39のディフューザー44が、ケース底壁部15の支持片15d・15dに支持されて、移動し難いことから、リテーナ21側のガイド部25の筒部25aを、ディフューザー44側のガイド部45に引き込むように、ガイド部25付近を塑性変形させるような態様となって、一層、ガイド部25・45相互の嵌合時のシール性が、向上している。
なお、実施形態では、リテーナ21に、ボルト23を設け、ボルト23を、エアバッグ58の流入用開口59の周縁に設けた挿通孔61を貫通させて、ナット27止めするように構成し、ボルト23によって、エアバッグ58の展開膨張時における流入用開口59の周縁のずれを防止し、かつ、組付ブラケット29のケース11への締結強度を向上させている。
しかし、リテーナ21と組付ブラケット29とにおけるかしめ部31を含めた保持片24と係止部32との締結強度が十分であれば、図9に示すように、リテーナ21のボルト23の代わりに、リテーナ21若しくは組付ブラケット29から突出して、エアバッグ58の流入用開口59の周縁の挿通孔61やケース底壁部15の貫通孔15bに貫通し、さらに、ブラケット29若しくはリテーナ21に貫通する突起65を、設けてもよい。
また、実施形態の組付ブラケット29の規制片部37を省略するように、図10・11・12・13に示す組付ブラケット29Aや組付ブラケット29Bのように、構成してもよい。
図10・11に示す組付ブラケット29Aは、ディフューザー44の周囲を覆うカバー部30Aの部位を構成する分割体67と、他の二つのカバー部30の部位を構成する分割体68と、から構成され、分割体67の補助片部35とディフューザー44の底壁部44cとを、溶接させて、組付ブラケット29Aの分割体67とディフューザー44とを連結させ、ついで、ディフューザー44を、凹溝43の部位でかしめて、本体40に固定させ、予め、インフレーター39に組付ブラケット29Aの分割体67を固着させている。
また、図12・13に示す組付ブラケット29Bは、ディフューザー44の周囲を覆うカバー部30Bの部位だけで構成されるものであり、組付ブラケット29Bの補助片部35とディフューザー44の底壁部44cとを、溶接させて、組付ブラケット29Bとディフューザー44とを連結させ、ついで、ディフューザー44を、凹溝43の部位でかしめて、本体40に固定させ、予め、インフレーター39に組付ブラケット29Bを固着させている。
これらの組付ブラケット29A・29Bでは、リテーナ21とインフレーター39とのケース11への組付前に、予め、ディフューザー44の軸方向端部を塞いだ底壁部44cと、組付ブラケット29Aの分割体67や組付ブラケット29Bとが、固着されることから、組付ブラケット29A・29Bに対して、インフレーター39がその軸方向にずれ難く、実施形態のように、インフレーター39の軸方向に沿うずれを規制する手段としての規制突起42や規制突起42を挿入させる係止孔37aを設けた規制片部37を、設けなくともよい。
なお、組付ブラケット29Bを使用する場合には、図12・13に示すように、ディフューザー44の部位付近にだけ、係止部32が配設されて、リテーナ21におけるインフレーター39の頭部41から離れた端部側に、リテーナ21と連結される係止部32が配置されないことから、リテーナ21をケース11の底壁部15に安定して固定できるように、リテーナ21における頭部41から離れた部位に、エアバッグ58と底壁部15とを貫通してナット27止めされるボルト23を設けることが望ましい。
また、実施形態では、案内路19を形成するリテーナ21とディフューザー44とのガイド部25・45に関し、ガイド部25を筒部25aから構成し、ガイド部45を、筒部25aを挿入させる嵌合孔45aを設けて構成した場合を示したが、図14に示すように構成してもよい。図14に示すディフューザー44では、ガイド部45Aが、先端に開口45dを設けて、先端側を半球状に丸く形成した円柱状の筒部45cから形成され、リテーナ21のガイド部25Aが、筒部45cを嵌入させて、筒部外周面45eに内周面25eを圧接可能な円形に開口した嵌合孔25cを設けて、構成されている。ちなみに、嵌合孔25cの周縁25dは、車両後方側に先細りとなるテーパ管状として、筒部45cの挿入時に容易に撓んで筒部外周面45eに圧接されることから、ガイド部25A・45A相互の嵌合時の良好なシール性を、確保している。
さらに、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、エアバッグ58をケース11の底壁部15に保持させるように構成したが、エアバッグ58をケース11の底壁部15近傍における周壁部12の上壁部12aや下壁部12bに、保持させるように構成してもよく、その場合には、保持させる部位の壁部がバッグ保持壁部14となって、そのバッグ保持壁部14に対応させて、リテーナ21・組付ブラケット29・インフレーター39を形成すればよい。
また、実施形態では、インフレーター39の本体40の一方の端部に、ディフューザー44を配設させた場合を示したが、軸方向の中央付近にガス吐出口が配設されるようなインフレーターを使用してもよく、その場合には、そのガス吐出口の周囲を覆うように、筒状のディフューザーを配設して、そのディフューザーとリテーナとに、対応するガイド部を設けてもよい。
さらにまた、実施形態では、運転者M用の膝保護用エアバッグ装置Sについて例示したが、本発明の膝保護用エアバッグ装置は、助手席の前方側に搭載してもよい。
本発明の一実施形態である膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両前後方向の概略縦断面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置の車両前後方向の概略拡大縦断面図であり、図3のII−II部位を示す図である。 図2のIII−III部位の概略横断面図である。 図3のIV−IV部位の概略縦断面図である。 図3のV−V部位の概略縦断面図である。 実施形態のリテーナの保持片と組付ブラケットの係止部との連結状態を説明する斜視図である。 実施形態の組付ブラケットとインフレーターとのずれ防止構造を説明する斜視図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置に使用するエアバッグカバー、ケース、リテーナ、組付ブラケット、及び、インフレーターを車両前方側から見た概略分解斜視図である。 膝保護用エアバッグ装置の変形例を示す拡大部分横断面図である。 膝保護用エアバッグ装置の他の変形例を示す概略横断面図である。 図10に示した膝保護用エアバッグ装置に使用するエアバッグカバー、ケース、リテーナ、組付ブラケット、及び、インフレーターを車両前方側から見た概略分解斜視図である。 膝保護用エアバッグ装置の他の変形例を示す概略横断面図である。 図12に示した膝保護用エアバッグ装置に使用するエアバッグカバー、ケース、リテーナ、組付ブラケット、及び、インフレーターを車両前方側から見た概略分解斜視図である。 膝保護用エアバッグ装置の他の変形例を示す拡大部分横断面図である。
符号の説明
11…ケース、
14…バッグ保持壁部、
15…底壁部、
19…案内路、
21…リテーナ、
24…保持片、
25・25A…ガイド部
25a…筒部、
25c…嵌合孔、
29…組付ブラケット、
30…カバー部、
31…かしめ部、
32…係止部、
39…インフレーター、
40…本体、
41…頭部、
41a…ガス吐出口、
44…ディフューザー、
45・45A…ガイド部、
45a…嵌合孔、
45c…筒部、
58…エアバッグ、
59…流入用開口、
K…膝、
M…乗員、
S…膝保護用エアバッグ装置。

Claims (5)

  1. 乗員の前方側に配置されたケース内に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入により、前記ケースから車両後方側に突出して、乗員の膝を保護可能に展開膨張するエアバッグと、
    前記エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
    を備えて構成される膝保護用エアバッグ装置であって、
    前記エアバッグが、膨張用ガスを流入可能な流入用開口を備えるとともに、前記流入用開口の周縁を、リテーナに押えられて、前記ケースに保持される構成として、
    前記インフレーターが、膨張用ガスを吐出可能なガス吐出口を有した略円柱状の本体と、該本体に固着されて前記ガス吐出口の周囲を覆うディフューザーと、を備えて、前記ケースにおける前記エアバッグの流入用開口周縁が押えられるバッグ保持壁部の外側に、該バッグ保持壁部に沿うように配置され、
    前記リテーナと前記ディフューザーとが、前記エアバッグの流入用開口と前記ケースのバッグ保持壁部とを貫通して、膨張用ガスを前記エアバッグ内に案内する案内路、を形成可能なガイド部を、それぞれ、備え、
    前記リテーナと前記インフレーターとが、前記エアバッグの流入用開口の周縁と前記ケースのバッグ保持壁部とを挟持するように、相互に連結されることによって、前記ケースに組み付けられ、
    前記リテーナと前記ディフューザーとのガイド部が、前記リテーナと前記インフレーターとの前記ケースへの組付時に、相互に嵌合されて、前記案内路を形成するように、構成されていることを特徴とする膝保護用エアバッグ装置。
  2. 前記リテーナと前記ディフューザーとの一方側のガイド部が、他方側に延びる筒部とし、他方側のガイド部が、前記筒部を嵌合させる嵌合孔を備えて、構成されていることを特徴とする請求項1に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  3. 前記筒部が、先端側を先細りのテーパ状として、組付時に、前記嵌合孔の内周面に密着するように嵌合可能に、構成されていることを特徴とする請求項2に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  4. 前記リテーナと前記インフレーターとの前記ケースへの組付時、板金製の組付ブラケットを、使用する構成として、
    前記リテーナが、前記エアバッグと前記ケースのバッグ保持壁部とを貫通して、前記インフレーターの軸直交方向で、前記インフレーターを間にして対向するように配設される少なくとも一対の保持片を備え、
    前記組付ブラケットが、前記インフレーターの周方向に沿って前記インフレーターのバッグ保持壁部から離れた側を覆うカバー部と、該カバー部における前記インフレーターの周方向に沿う両縁付近に配置されて、対向する前記保持片相互の端部を係止する係止部と、前記カバー部に配置されて、前記インフレーターを前記ケースのバッグ保持壁部側に押圧可能にかしめるかしめ部と、を備えて構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  5. 前記インフレーターの本体が、端部にガス吐出口を配置させるとともに、前記ディフューザーが、前記ガス吐出口の周囲を覆う有底の筒状として、周壁部に前記ガイド部を配設させて、構成され、
    前記組付ブラケットが、前記リテーナと前記インフレーターとの前記ケースへの組付前に、予め、前記ディフューザーの軸方向端部を塞いだ底壁部と固着されていることを特徴とする請求項4に記載の膝保護用エアバッグ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7370879B2 (en) * 2003-12-24 2008-05-13 Toyoda Gosei Co., Ltd. Knee protecting airbag device
US7604250B2 (en) 2005-05-18 2009-10-20 Toyoda Gosei Co., Ltd. Airbag device
JP2013075566A (ja) * 2011-09-29 2013-04-25 Toyoda Gosei Co Ltd 膝保護用エアバッグ装置
WO2021170577A1 (de) * 2020-02-26 2021-09-02 Zf Automotive Germany Gmbh Gassackmodul, verfahren zum austausch eines gasgenerators eines gassackmoduls sowie verfahren zur herstellung eines gassackmoduls

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