JP2005225427A - 膝保護用エアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エアバッグ内での膨張用ガスを、左右で略均等に流すことができて、ケースをコンパクトにすることができる膝保護用エアバッグ装置を提供すること。
【解決手段】膝保護用エアバッグ装置Sは、エアバッグ49、ケース11、インフレーター32、を備える。エアバッグ49は、膨張用ガスGの流入用開口50の周縁を、リテーナ21に押えられてケース11に保持される。インフレーター32のガス吐出口34aを有した頭部34は、ガスGを開口50に案内させるカバー部19により、覆われる。リテーナ21は、基板部22、インフレーター32を閂として使用してリテーナ21をケース11に保持させる保持部24、整流部25、を備える。整流部25は、開口50の周縁に配置されて、カバー部19からのガスGを、エアバッグ49内におけるケース底壁部15の左右方向の中央C側を中心として、左右で略均等に車両後方側へ流すように整流する。
【選択図】図3
【解決手段】膝保護用エアバッグ装置Sは、エアバッグ49、ケース11、インフレーター32、を備える。エアバッグ49は、膨張用ガスGの流入用開口50の周縁を、リテーナ21に押えられてケース11に保持される。インフレーター32のガス吐出口34aを有した頭部34は、ガスGを開口50に案内させるカバー部19により、覆われる。リテーナ21は、基板部22、インフレーター32を閂として使用してリテーナ21をケース11に保持させる保持部24、整流部25、を備える。整流部25は、開口50の周縁に配置されて、カバー部19からのガスGを、エアバッグ49内におけるケース底壁部15の左右方向の中央C側を中心として、左右で略均等に車両後方側へ流すように整流する。
【選択図】図3
Description
本発明は、膨張用ガスを流入させて展開膨張するエアバッグが、運転者や助手席搭乗者等の乗員の膝を保護可能な膝保護用エアバッグ装置に関する。
従来、運転者等の乗員の膝を保護する装置としては、着座した乗員の膝の前方側に展開膨張可能に折り畳まれたエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、折り畳まれたエアバッグとインフレーターとを収納して保持するケースと、を備えて構成されていた。インフレーターは、エアバッグ内に収納される円柱状のシリンダタイプの本体と、本体を覆って、本体から吐出される膨張用ガスを整流するディフューザーと、を備えて構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
そして、インフレーターは、本体の膨張用ガスを吐出させるガス吐出口を、一方の端部に配設させ、さらに、本体の軸方向を左右方向に沿わせて、車両に搭載されていた。さらにまた、折り畳まれて収納されたエアバッグが左右均等に展開膨張するように、ディフューザーは、左右方向の端部に配置されているガス吐出口からの膨張用ガスを、ケースの左右方向の中央付近を基準として、左右均等に、エアバッグ内で流れるように、ガス吐出口からの膨張用ガスを流出させる開口を、左右方向に沿って複数設け、そして、それらの開口面積を調整していた。
特開2003−170800公報
しかし、従来の膝保護用エアバッグ装置では、ケース内に、エアバッグとともに、円柱状のインフレーターが配設されていることから、折り畳んだエアバッグが、インフレーターの周囲のスペースに隙間なく入り難く、例えば、インフレーターの前方側におけるケースとの隙間に、エアバッグが入り難く、ケース内のスペースを有効利用する点で、改善の余地があった。
さらに、膨張用ガスの流れを規制するディフューザーは、インフレーター本体の外周を覆うような筒形状としており、インフレーター本体のガス吐出口から吐出する膨張用ガスを、所定の開口まで導いて、車両後方側に吐出させるように、インフレーター本体の外周面とディフューザーの内周面との間には、インフレーターの略全長にわたって、膨張用ガスを案内するスペースが必要となって、一層、ケースをコンパクトにする点に、改善の余地が生じていた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、エアバッグ内での膨張用ガスを、ケースの左右方向の中央を基準として、左右で略均等に流すことを、維持した状態で、ケースをコンパクトにすることができる膝保護用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る膝保護用エアバッグ装置は、流入用開口から膨張用ガスを流入させて、乗員の膝を保護可能に、収納部位から車両後方側へ展開膨張するエアバッグと、
折り畳まれたエアバッグを収納し、前端側に配置された底壁部と、底壁部の外周縁から後方側に延びて後端にエアバッグの突出用開口を配置させた周壁部と、を有したケースと、
エアバッグに膨張用ガスを供給するとともに、ケースに保持されるインフレーターと、
を備えて構成される膝保護用エアバッグ装置であって、
エアバッグが、エアバッグ内の流入用開口の周縁を、リテーナに押えられて、ケースに保持される構成として、
インフレーターが、端部側に膨張用ガスの吐出用のガス吐出口を配置させた頭部を備えるシリンダタイプとして、底壁部側におけるケースの外側に、軸方向を左右方向に沿わせるとともに、頭部を底壁部の左右方向の一方の端部側に片寄らせて、配設され、
インフレーターの頭部を覆うとともに、ガス吐出口からの膨張用ガスをエアバッグの流入用開口に案内させるカバー部が、ケースから、若しくは、リテーナから延びるように、配設され、
リテーナが、
エアバッグの流入用開口周縁を押える基板部と、
基板部からケースを貫通して延びて、インフレーターに連結され、インフレーターを閂として使用してリテーナをケースに保持可能な保持部と、
エアバッグの流入用開口の周縁に配置されて、カバー部からの膨張用ガスを、エアバッグ内におけるケース底壁部の左右方向の中央側を中心として、左右で略均等に車両後方側へ流し可能に整流させる整流部と、
を備えて構成されていることを特徴とする。
折り畳まれたエアバッグを収納し、前端側に配置された底壁部と、底壁部の外周縁から後方側に延びて後端にエアバッグの突出用開口を配置させた周壁部と、を有したケースと、
エアバッグに膨張用ガスを供給するとともに、ケースに保持されるインフレーターと、
を備えて構成される膝保護用エアバッグ装置であって、
エアバッグが、エアバッグ内の流入用開口の周縁を、リテーナに押えられて、ケースに保持される構成として、
インフレーターが、端部側に膨張用ガスの吐出用のガス吐出口を配置させた頭部を備えるシリンダタイプとして、底壁部側におけるケースの外側に、軸方向を左右方向に沿わせるとともに、頭部を底壁部の左右方向の一方の端部側に片寄らせて、配設され、
インフレーターの頭部を覆うとともに、ガス吐出口からの膨張用ガスをエアバッグの流入用開口に案内させるカバー部が、ケースから、若しくは、リテーナから延びるように、配設され、
リテーナが、
エアバッグの流入用開口周縁を押える基板部と、
基板部からケースを貫通して延びて、インフレーターに連結され、インフレーターを閂として使用してリテーナをケースに保持可能な保持部と、
エアバッグの流入用開口の周縁に配置されて、カバー部からの膨張用ガスを、エアバッグ内におけるケース底壁部の左右方向の中央側を中心として、左右で略均等に車両後方側へ流し可能に整流させる整流部と、
を備えて構成されていることを特徴とする。
本発明に係る膝保護用エアバッグ装置では、ケースの外側に、シリンダタイプのインフレーターを配設させていることから、ケース内には、リテーナとエアバッグとが収納されるだけである。そして、リテーナは、ケース内では、エアバッグの流入用開口の周縁を押える基板部と、カバー部からの膨張用ガスを、エアバッグ内におけるケース底壁部の左右方向の中央側を中心として、左右で略均等に車両後方側へ流し可能に整流させる整流部と、を配設させるものの、基板部は、エアバッグをケースの内周面に押すように、平板状に形成され、整流部は、ケース内において、エアバッグの流入用開口の周縁付近に配設させるだけで、構成できることから、リテーナがケース内で嵩張ることが抑えられ、ケースをコンパクトにしても、エアバッグを、折り畳んで、効率よく、ケース内に収納させることができる。
したがって、本発明に係る膝保護用エアバッグ装置では、リテーナの整流部により、エアバッグ内での膨張用ガスを、ケースの左右方向の中央を基準として、左右で略均等に流すことを、維持できて、その状態で、ケースをコンパクトにすることができ、エアバッグ装置を小型化することも可能となる。
さらに、リテーナは、インフレーターを閂として、ケースに保持される構成であり、リテーナのケースへの取付部材を極力少なくすることができて、リテーナのケースへの取付工数やコストを低減できる。
そして、整流部は、カバー部からの膨張用ガスをケース底壁部の左右方向の中央側へ流すように、エアバッグの流入用開口の全域を覆い、かつ、ケース底壁部の左右方向の中央側を開口させた方向規制部、を設けて構成することが望ましい。
このように構成されていれば、方向規制部が、エアバッグの流入用開口の全域を覆っていることから、カバー部からの膨張用ガスを、的確に、ケース底壁部の左右方向の中央側に導くことができる。
そして、方向規制部は、切り起こされて基板部から延びる略平板状の規制板部、から構成したり、あるいは、絞り加工されて基板部から延びる略半割筒形状の規制筒部、から構成してもよく、それらの場合には、リテーナを板金から形成する際に、プレス加工を利用して、方向規制部を容易に形成することができる。さらに、方向規制部を規制筒部から形成する場合には、膨張用ガスを導く方向を安定させることができ、整流効果を向上させることができる。
なお、これらの規制板部や規制筒部だけで、整流部を構成してもよい。そして、この場合には、規制板部や規制筒部を、流入用開口を塞いでいる部位を、ケースの左右方向の中央側へ、延長させる形状として(この場合、左右方向の中央付近を越えてもよい)、前後方向に貫通したり側方で開口するガス流出口を、左右方向に沿って複数設け、これらのガス流出口の開口面積に関し、例えば、カバー部に近い側の開口面積を小さくし、カバー部から離れるにしたがって、開口面積を大きくするように、設定し、カバー部からの膨張用ガスを、エアバッグ内におけるケース底壁部の左右方向の中央側を中心として、左右で略均等に車両後方側へ流すように、整流させてもよい。
勿論、整流部は、方向規制部の他に、リテーナにおけるケース底壁部の左右方向の中央付近で、車両の前後方向に沿うように配設させて、方向規制部からの膨張用ガスを車両後方側へ案内する案内板部、を設けて、構成してもよい。
このように構成されていれば、方向規制部によってカバー部からケース底壁部の左右方向の中央側へ向かっている膨張用ガスを、案内板部により、安定して、車両後方側へ向かわせることができ、エアバッグの車両後方側への展開膨張を促進させることができる。
そして、リテーナが、基板部の外周縁に、補強用リブを備えている場合には、整流部は、補強用リブの突出量より大きくして、基板部から突出するように、配設させることが望ましい。整流部が、基板部から突出する高さを、補強用リブより低くしていれば、膨張用ガスの整流効果を高く確保し難いからである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sは、乗員としての運転者Mの膝K(KL・KR)を保護できるように、図1・8に示すごとく、運転者Mの車両前方側であるステアリングコラム2の下方に配設されている。
なお、本明細書における上下、左右、及び、前後は、膝保護用エアバッグ装置Sを車両に搭載させた際の車両の上下・左右・前後に対応するものである。
ステアリングコラム2は、図1に示すように、ステアリングホイール1に連結されるコラム本体3と、ステアリングホイール1の下方のコラム本体3を覆うように配設されるコラムカバー6と、を備えて構成されている。コラム本体3は、メインシャフト4と、メインシャフト4の周囲を覆うコラムチューブ5と、を備えて構成されている。
コラムカバー6は、略四角筒形状の合成樹脂製として、コラム本体3を覆うように、コラム本体3の軸方向に沿って配設されている。コラムカバー6におけるインストルメントパネル(以下「インパネ」と省略する)8から突出する部位の後面6aは、略長方形板状とし、車両前後方向で、後上がりの曲面状に形成されている。
膝保護用エアバッグ装置Sは、折り畳まれたエアバッグ49、エアバッグ49に膨張用ガスを供給するインフレーター32、折り畳まれたエアバッグ49を収納するとともに車両後方側を開口させたケース11、ケース11にエアバッグ49を取り付けるリテーナ21、及び、ケース11におけるエアバッグ49の突出用開口11aの車両後方側を覆うエアバッグカバー38、を備えて構成されている。
ケース11は、図1〜4・7に示すように、板金製として、ステアリングコラム2の下部側に配設されている。ケース11は、有底の箱形状とされて、ケースの前端側に配置される略長方形板状の底壁部15と、底壁部15の外周縁から略四角筒形状に後方側へ延びて、後端に、略長方形形状のエアバッグ49の突出用開口11aを開口させた周壁部12と、を備えて構成されている。周壁部12における上下で対向する壁部12a・12bの外表面側には、エアバッグカバー38をケース11に組み付けるための複数の係止爪部13が、突設されている。係止爪部13は、実施形態の場合、上壁部12aと下壁部12bとに、それぞれ、複数個(実施形態の場合4個ずつ)配設されて、先端13aを車両前方側に屈曲させて、先端13a側を、エアバッグカバー38の後述する上側・下側壁部41・42に形成される係止穴部41a・42a周縁に、係止可能な構成とされている。なお、実施形態の場合、各係止爪部13は、上・下壁部12a・12bに所定形状の切り込みを形成し、上・下壁部12a・12bから切り起すようにして、上・下壁部12a・12bと一体的に、形成されている(図2・4・7参照)。
底壁部15における車内側I(インフレーター32におけるコネクタ35側)の端部側、すなわち、実施形態では左縁側に、リテーナ21の後述する保持部24を挿通可能とする略長方形状に開口した挿通孔15aが、形成されている。また、底壁部15における車外側O(インフレーター32における頭部34側)の端部側、すなわち、右縁側には、車両前方側(インフレーター32側)に突出するとともに、インフレーター32の後述する頭部34の周囲を覆い可能なカバー部19が、配設されている。さらに、底壁部15におけるカバー部19より車外側Oとなる部位には、リテーナ21の後述するボルト23を挿通させるための貫通孔15bが、形成されている。
カバー部19は、インフレーター32の頭部34に配設されたガス吐出口34aからの膨張用ガスをエアバッグ49の流入用開口50へ案内するものであり、実施形態の場合、底壁部15の右縁側の一部を車両前方側に凹ませて形成して、その後方側を開口させた略直方体の箱形状とされている。そして、このカバー部19には、インフレーター32の頭部34をカバー部19内に嵌合させるように挿入させる挿入孔19bが、車内側Iの壁部19aに配設されている。
また、図7に示すように、ケース周壁部12における開口11a周縁となる部位には、ケース11を車両のボディ側に取付固定させるための取付ブラケット17が、配設されている。実施形態の場合、取付ブラケット17は、開口11aの左右両縁側における上端付近となる位置と、開口11aの下縁側における左右方向の中央付近となる位置と、の3箇所に、配設されている。これらの取付ブラケット17は、車両のボディ側に配設される図示しないインパネリインフォースメント等に、取付固定されている。
リテーナ21は、板金製とされて、図2〜7に示すように、基板部22と、基板部22から突出するように配設されてインフレーター32と連結させるための保持部24と、整流部25と、を備えて構成されている。基板部22は、長方形板状とされて、底壁部15における周壁部12側の面、すなわち、後面に沿うように、ケース11内において左右方向でかつ略鉛直方向に沿って配設されるもので、底壁部15との間に、エアバッグ49の流入用開口50の周縁付近を挟持させて、エアバッグ49の開口50周縁を保持する構成とされている。基板部22には、カバー部19に対応した位置に、カバー部19及びエアバッグ49の開口50に連通する長方形状の連通孔22aが、形成されている。また、基板部22の連通孔22aを越えた右端側には、車両前方側に突出するとともに、リテーナ21を底壁部15に補助的に固定させるためのボルト23が、配設されている。また、基部22の外周縁には、車両後方側に延びる補強用リブ22bが、形成されている。
保持部24は、基板部22からケース11の底壁部15とエアバッグ49とを貫通して延びて、インフレーター32に連結され、インフレーター32を閂として使用して、リテーナ21をケース11に取り付けるものである。そして、実施形態の場合、保持部24は、底壁部15に配設される挿通孔15aとエアバッグ49の挿通孔51とを経て、ケース11の車両前方側に突出し、相互に上下で対向するように配設される二枚の保持片24a・24aから、構成されている。これらの保持片24aは、基板部22から切り起こされて形成されるとともに、相互に接近させるようにかしめて、インフレーター32の本体部33を挟持するように、形成されている。なお、インフレーター32の本体部33には、保持片24a・24aをかしめて、保持部24によりインフレーター30を保持した際、インフレーター30がカバー部19から抜けることを防止可能な段差部33aが、保持片24aの右方側に形成されている。
整流部25は、エアバッグ49の流入用開口50の周縁に配置されて、カバー部19からの膨張用ガスGを、エアバッグ49内におけるケース底壁部15の左右方向の中央C側を中心として、左右で略均等に車両後方側へ流し可能に整流させるものである。そして、実施形態の場合、整流部25は、方向規制部26としての規制板部27と、案内板部28と、から構成されている。
方向規制部26は、カバー部19からの膨張用ガスGをケース底壁部15の左右方向の中央C側へ流すように、エアバッグ49の流入用開口50の全域を覆い、かつ、ケース底壁部15の左右方向の中央C側を開口させて構成されるものである。そして、実施形態の規制板部27は、元部27a側となる右縁側を残した状態で、周縁を切りかかれ、先端部27b側を、基板部22から離すように、切り起こされた長方形板状としており、元部27aが前方側に位置し、先端部27b側が、車両後方側に位置するように傾斜している。そして、先端部27b側が、基板部22から離れ、規制板部27の上縁27c側や下縁27d側も、先端部27b側に向かうにつれて、基板部22から離れていることから、先端部27b側が大きく開口している。なお、実施形態では、規制板部27を切り欠いた孔が、カバー部19とエアバッグ49の開口50とに連通する連通孔22aを、構成している。
案内板部28は、リテーナ21におけるケース底壁部15の左右方向の中央C付近で、車両の前後方向に沿うように配設されて、方向規制部26(規制板部27)からの膨張用ガスGを車両後方側へ案内するものであり、実施形態の場合、元部28a側となる左縁側を残した状態で、周縁を切りかかれ、先端部28b側を、基板部22から離すように、切り起こされた長方形板状としており、元部28aが前方側に位置し、先端部28b側が、車両後方側に位置するように、前後方向に沿って、配設されている。
なお、規制板部27と案内板部28との先端部27b・28bは、それぞれ、基板部22の外周縁の補強用リブ22bより、後方側へ突出するように、配設されている。
インフレーター32は、シリンダタイプとされて、図2〜4・7に示すように、ケース11の前方側となる底壁部15の外側に、軸方向を左右方向に沿わせて配設されている。インフレーター32は、略円柱状の本体部33と、本体部33の一端側に配設される頭部34と、を備えて構成されている。頭部34は、本体部33より小径とされて、外周面に、膨張用ガスを吐出可能な複数のガス吐出口34aを備えている。また、本体部33の頭部34から離れた端部には、作動信号入力用のリード線36を結線させたコネクタ35が、接続されている。また、本体部33における保持部24が配設される部位には、保持部24の各保持片24aに係合可能な段差部33aが形成されている。
そして、実施形態のインフレーター32は、ケース底壁部15の左右方向の幅寸法より若干小さい長さ寸法として、頭部34を底壁部15の左右方向の一方の端部側(実施形態では、車外側Oとなる右縁側)に片寄らせて、配設されている。
エアバッグカバー38は、図2〜4・7・8に示すように、オレフィン系等の熱可塑性エラストマーから形成されて、ケース11の車両後方側を覆い可能なように構成されて、ケース11に組み付けられている。また、エアバッグカバー38は、アッパパネル8aとロアパネル8bとからなるインパネ8におけるロアパネル8b側に、配設されており、ケース11の突出用開口11a付近に配設される扉配設部40と、扉配設部40の周囲に配設される一般部39と、を備えて構成されている。
扉配設部40の周囲には、扉配設部40に隣接して、ロアパネル8bが、配設されている。実施形態の場合、扉配設部40とロアパネル8bとは、車両後方側の面を略面一とするように、配設されている(図3参照)。そして、扉配設部40は、扉部47と、扉部47の周縁近傍となる部位に配設される上・下・左・右側壁部41・42・43・44と、を備えて構成されている。
扉部47は、ケース11の開口11aより僅かに大きく形成されて、開口11aを覆う略長方形板状とされている。扉部47は、実施形態では、上下方向に開く2枚の扉部から構成されている。そして、扉部47は、上端及び下端に、開き時の回転中心となるヒンジ部46を配設させるとともに、扉部47の周囲における車両後方側から見て略H字形状となる部位に、薄肉の破断予定部45を、配設させて構成されている。
上側壁部41、下側壁部42、左側壁部43、及び、右側壁部44は、それぞれ、ケース11における周壁部12の外周側に隣接して、車両前方側に突出するように、配設されている。そして、上壁部12a近傍に配設される上側壁部41と、下壁部12b近傍に配設される下側壁部42と、が、エアバッグカバー38をケース11に組み付ける組付片とされることとなる。上側・下側壁部41・42には、それぞれ、ケース周壁部12に形成される係止爪部13を周縁に係止させるための略長方形状に開口した係止穴部41a・42aが、それぞれ、配設されている。
一般部39は、図2・3に示すように、扉配設部40の周囲に配設されるロアパネル8bに干渉しないように、扉配設部40から、ロアパネル8bの肉厚分車両前方側に凹ませるようにして、形成されている。
エアバッグ49は、可撓性を有したポリエステルやポリアミド糸等からなる織布から形成されて、展開膨張完了時の形状を、図1・8の二点鎖線に示すように、略長方形板状とするとともに、乗員としての運転者Mの膝KL・KRを保護可能な左右方向の幅寸法を備える形状とされている。また、膨張完了時のエアバッグ49の下端側の部位には、流入用開口50及び挿通孔51・52が、形成されている(図3参照)。流入用開口50は、カバー部19とリテーナ21の連通孔22aとに対応した位置に配設されて、インフレーター32のガス吐出口34aから吐出された膨張用ガスGをエアバッグ49内に流入させることとなる。挿通孔51は、リテーナ21の保持部24を挿通させるものである。挿通孔52は、リテーナ21のボルト23を挿通させるものである。そして、エアバッグ49は、挿通孔51からリテーナ21の保持部24を突出させ、挿通孔52からリテーナ21のボルト23を突出させて、開口50の周縁を、ケース底壁部15とリテーナ21の基板部22との間に挟持されて、ケース11に取り付けられている。
さらに、このエアバッグ49は、図1の二点鎖線に示すように、展開膨張完了時に板形状を維持できるように、乗員側壁部49aと車体側壁部49bとを連結するテザー53・54が、上下二段に配設されている。各テザー53・54は、図9に示すように、左右方向に沿って配設されるとともに、左右両端側に、壁部49a・49bとの間に、膨張用ガスGを通過させるスペースを設けて、配設されている。
つぎに、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sの車両への搭載について述べる。まず、挿通孔51から保持部24を突出させ、挿通孔52からボルト23を突出させるようにして、エアバッグ49内にリテーナ21を収納させて、エアバッグ49を折り畳む。次に、折り崩れ防止用の破断可能な図示しないラッピングフィルムにより、エアバッグ49をくるむ。このとき、挿通孔51・52から突出させたリテーナ21の保持部24やボルト23は、ラッピングフィルムから突出させておく。
次いで、リテーナ21の保持部24とボルト23とを、それぞれ、ケース底壁部15に形成された挿通孔15a及び貫通孔15bから突出させるようにして、折り畳まれたエアバッグ49を、リテーナ21とともに、ケース11内に収納させる。そして、貫通孔15bから突出しているボルト23に、ナット30を螺合させる。
その後、頭部34側から保持部24に挿通させるようにして、インフレーター32の頭部34を、挿通孔17を介してカバー部19内に挿入させる。その後、保持部24の各保持片24aを相互に接近させるようにかしめて、インフレーター32を保持部24から抜け不能に固定させれば、リテーナ21をケース底壁部15に対して固定でき、インフレーター32とエアバッグ49とをケース11に組み付けることができる。
その後、各係止爪部13の先端13aを各係止穴部41a・42a周縁に係止させるようにして、ケース11に、エアバッグカバー38を組み付ける。そして、ケース11の取付ブラケット17を、図示しないボディ側のインパネリインフォースメント等に取付固定し、同時に、リード線36を結線させたコネクタ35を、インフレーター32の本体部33に接続させる。その後、インパネ8やアンダーカバー9(図1・2・4参照)を取り付ければ、膝保護用エアバッグ装置Sを車両に搭載することができる。
エアバッグ装置Sの車両への搭載後、リード線36を経てインフレーター32の本体部33に作動信号が入力されれば、頭部34に形成されたガス吐出口34aから膨張用ガスGが吐出され、膨張用ガスGが、エアバッグ49の開口50を経て、エアバッグ49内に流入することとなる。
この時、膨張用ガスGは、図3・9に示すように、方向規制部26としての基板部22から傾斜した規制板部27に案内されて、ケース底壁部15の左右方向の中央C付近に流れ、さらに、案内板部28に案内されて車両後方側に向かって流れ、ケース底壁部15の左右方向の中央Cを基準として、左右に略均等に整流されて流れる。そのため、エアバッグ49は、膨張用ガスGによって膨張し、図示しないラッピング材を破断させて、エアバッグカバー38の扉部47を押圧し、そして、破断予定部45を破断させて、扉部47を、ヒンジ部46を回転中心として上下に開かせ、左右で略均等に展開膨張しつつ、図1・8の二点鎖線で示すように、膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、ケース11の外側に、シリンダタイプのインフレーター32を配設させていることから、ケース11内には、リテーナ21とエアバッグ49とが収納されるだけである。そして、リテーナ21は、ケース11内では、エアバッグ49の流入用開口50の周縁を押える基板部22と、カバー部19からの膨張用ガスGを、エアバッグ49内におけるケース底壁部15の左右方向の中央C側を中心として、左右で略均等に車両後方側へ流し可能に整流させる整流部25と、を配設させるものの、基板部22は、エアバッグ49をケース11の内周面における底壁部15に押すように、平板状に形成され、整流部25は、ケース11内において、エアバッグ49の流入用開口50の周縁付近となるケース11の前端側となる底壁部15の近傍に配設させるだけで、構成できることから、リテーナ11がケース11内で嵩張ることが抑えられ、ケース11をコンパクトにしても、エアバッグ49を、折り畳んで、効率よく、ケース内に収納させることができる。
したがって、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、リテーナ21の整流部25により、エアバッグ49内での膨張用ガスGを、ケース11の左右方向の中央Cを基準として、左右で略均等に流すことを、維持でき、そして、リテーナ21の基板部22や整流部25が嵩張らないことから、ケース11をコンパクトにすることができ、エアバッグ装置Sを小型化することも可能となる。
さらに、リテーナ21は、インフレーター32を閂として、ケース11に保持される構成であり、リテーナ21のケース11への取付部材を極力少なくすることができて、リテーナ21のケース11への取付工数やコストを低減できる。
さらにまた、実施形態では、流入用開口50を経てエアバッグ49内に流入する膨張用ガスGが、まず、方向規制部26と干渉することから、テザー54を膨張用ガスGの熱から保護することができる。
そして、整流部25として、実施形態では、カバー部19からの膨張用ガスGをケース底壁部15の左右方向の中央C側へ流すように、エアバッグ49の流入用開口50の全域を覆い、かつ、ケース底壁部15の左右方向の中央C側を開口させた方向規制部26、を設けて構成しており、方向規制部26が、エアバッグ49の流入用開50の全域を覆っていることから、カバー部19からの膨張用ガスGを、的確に、ケース底壁部15の左右方向の中央C側に導くことができる。
さらに、実施形態の整流部25は、方向規制部26の他に、リテーナ21におけるケース底壁部15の左右方向の中央C付近で、車両の前後方向に沿うように配設させて、方向規制部26からの膨張用ガスGを車両後方側へ案内する案内板部28、を設けて、構成している。
そのため、実施形態では、方向規制部26によってカバー部19からケース底壁部15の左右方向の中央C側へ向かっている膨張用ガスGを、案内板部28により、安定して、車両後方側へ向かわせることができ、エアバッグ49の車両後方側への展開膨張を促進させることができる。
さらに、実施形態では、リテーナ21の整流部25を構成する規制板部27や案内板部28が、先端部27b・28bを、基板部22の外周縁に設けられた補強用リブ22の突出量より、基板部22から大きく突出させて、整流部25の各先端部27b・28bが、基板部22から突出する高さを、補強用リブ22より低くしていないことから、膨張用ガスGの整流効果を高く確保し易い。
そしてまた、実施形態の方向規制部26は、切り起こされて基板部22から延びる略平板状の規制板部27、から構成しており、プレス加工を利用して、リテーナ21の基板部22に、方向規制部26を容易に形成することができる。
ちなみに、方向規制部26は、図10〜12に示すリテーナ21Aのように、絞り加工されて基板部22から延びる略半割筒形状の規制筒部29、から構成してもよい。この規制筒部29は、開口端29b側の基板部22に切り込みを入れて、元部29a側から開口端29b側までを、略半割筒形状に車両後方側に凹ませるように、絞り加工して、形成されている。そのため、このリテーナ21Aも、プレス加工を利用して、方向規制部26としての規制筒部29を、容易に形成することができる。勿論、この点を考慮しなければ、溶接等により、方向規制部26や案内板部28を基板部22に設けてもよい。ちなみに、このリテーナ21Aでは、案内板部28Aが、溶接により、基板部22に固定されている。
さらに、方向規制部26を規制筒部29から形成する場合には、先端部27b側や上・下縁27c・27d側を切り欠いた規制板部27と相違して、ガス流入部19から離れた底壁部15の左右方向の中央C側だけに、連通孔22aに連通した開口29cが、形成されており、ガス流入部19からの膨張用ガスGを、底壁部15の中央C側である案内板部28側に安定して、導くことができ、整流効果を向上させることができる。
なお、これらの規制板部や規制筒部だけで、整流部を構成してもよい。例えば、図6・11の二点鎖線に示す規制板部27Aや規制筒部29Aのように、流入用開口50を塞いでいる部位を、ケース11における底壁部15の左右方向の中央C側へ、延長させる形状として(この場合、左右方向の中央C付近を越えてもよい)、前後方向に貫通したり側方で開口するガス流出口27e・29dを、左右方向に沿って複数設け、これらのガス流出口27e・29dの開口面積に関し、例えば、カバー部19に近い側の開口面積を小さくし、カバー部19から離れるにしたがって、開口面積を大きくするように、設定してもよい。このような整流部25Aであれば、カバー部19からの膨張用ガスGを、エアバッグ49内におけるケース底壁部15の左右方向の中央C側を中心として、左右で略均等に車両後方側へ流すことが可能となる。
また、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、インフレーター32の頭部34を覆うとともに、ガス吐出口34aからの膨張用ガスGをエアバッグ49の流入用開口50に案内させるカバー部19を、ケース11に設けた場合を示したが、図13に示すように、リテーナ21Bに、底壁部15の挿通孔15cやエアバッグ開口50を挿通させるようにして、カバー部19Aを設けてもよい。なお、このリテーナ21Bの方向規制部26としての規制板部27は、溶接により、基板部22に固定されている。
さらに、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、インフレーター32をケース11の底壁部15の前方側に配設させる場合を示したが、インフレーター32を、ケース11の外側における底壁部15側の周壁部12の上壁部12aや下壁部12bに、配設してもよく、その配設位置に応じて、リテーナ21・21・A・21Bをケース11内の上壁部12aや下壁部12bに、取り付けるように構成してもよい。
また、実施形態では、運転者M用の膝保護用エアバッグ装置Sについて例示したが、本発明の膝保護用エアバッグ装置は、助手席の前方側に搭載してもよい。
11…ケース、
11a…突出用開口、
12…周壁部、
15…底壁部、
19…カバー部、
21・21A・21B…リテーナ、
22…基板部、
24…保持部、
25・25A…整流部、
26…方向規制部、
27・27A…規制板部、
28・28A…案内板部、
29・29A…規制筒部、
32…インフレーター、
49…エアバッグ、
50…流入用開口、
C…(ケース底壁部の左右方向の)中央、
K(KL・KR)…膝、
M…乗員、
S…膝保護用エアバッグ装置。
11a…突出用開口、
12…周壁部、
15…底壁部、
19…カバー部、
21・21A・21B…リテーナ、
22…基板部、
24…保持部、
25・25A…整流部、
26…方向規制部、
27・27A…規制板部、
28・28A…案内板部、
29・29A…規制筒部、
32…インフレーター、
49…エアバッグ、
50…流入用開口、
C…(ケース底壁部の左右方向の)中央、
K(KL・KR)…膝、
M…乗員、
S…膝保護用エアバッグ装置。
Claims (6)
- 流入用開口から膨張用ガスを流入させて、乗員の膝を保護可能に、収納部位から車両後方側へ展開膨張するエアバッグと、
折り畳まれた前記エアバッグを収納し、前端側に配置された底壁部と、該底壁部の外周縁から後方側に延びて後端に前記エアバッグの突出用開口を配置させた周壁部と、を有したケースと、
前記エアバッグに膨張用ガスを供給するとともに、前記ケースに保持されるインフレーターと、
を備えて構成される膝保護用エアバッグ装置であって、
前記エアバッグが、前記エアバッグ内の前記流入用開口の周縁を、リテーナに押えられて、前記ケースに保持される構成として、
前記インフレーターが、端部側に膨張用ガスの吐出用のガス吐出口を配置させた頭部を備えるシリンダタイプとして、前記底壁部側における前記ケースの外側に、軸方向を左右方向に沿わせるとともに、前記頭部を前記底壁部の左右方向の一方の端部側に片寄らせて、配設され、
前記インフレーターの頭部を覆うとともに、前記ガス吐出口からの膨張用ガスを前記エアバッグの流入用開口に案内させるカバー部が、前記ケースから、若しくは、前記リテーナから延びるように、配設され、
前記リテーナが、
前記エアバッグの流入用開口周縁を押える基板部と、
前記基板部から前記ケースを貫通して延びて、前記インフレーターに連結され、前記インフレーターを閂として使用して前記リテーナを前記ケースに保持可能な保持部と、
前記エアバッグの流入用開口の周縁に配置されて、前記カバー部からの膨張用ガスを、前記エアバッグ内における前記ケース底壁部の左右方向の中央側を中心として、左右で略均等に車両後方側へ流し可能に整流させる整流部と、
を備えて構成されていることを特徴とする膝保護用エアバッグ装置。 - 前記整流部が、前記カバー部からの膨張用ガスを前記ケース底壁部の左右方向の中央側へ流すように、前記エアバッグの流入用開口の全域を覆い、かつ、前記ケース底壁部の左右方向の中央側を開口させた方向規制部、を備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の膝保護用エアバッグ装置。
- 前記方向規制部が、切り起こされて前記基板部から延びる略平板状の規制板部、から構成されていることを特徴とする請求項2に記載の膝保護用エアバッグ装置。
- 前記方向規制部が、絞り加工されて前記基板部から延びる略半割筒形状の規制筒部、から構成されていることを特徴とする請求項2に記載の膝保護用エアバッグ装置。
- 前記整流部が、前記リテーナにおける前記ケース底壁部の左右方向の中央付近で、車両の前後方向に沿うように配設され、前記方向規制部からの膨張用ガスを車両後方側へ案内する案内板部、を備えて構成されていることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の膝保護用エアバッグ装置。
- 前記リテーナが、前記基板部の外周縁に、補強用リブを備え、前記整流部が、前記補強用リブの突出量より大きくして、前記基板部から突出するように、配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の膝保護用エアバッグ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004038306A JP2005225427A (ja) | 2004-02-16 | 2004-02-16 | 膝保護用エアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004038306A JP2005225427A (ja) | 2004-02-16 | 2004-02-16 | 膝保護用エアバッグ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005225427A true JP2005225427A (ja) | 2005-08-25 |
Family
ID=35000467
Family Applications (1)
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JP2004038306A Withdrawn JP2005225427A (ja) | 2004-02-16 | 2004-02-16 | 膝保護用エアバッグ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005225427A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7370879B2 (en) * | 2003-12-24 | 2008-05-13 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Knee protecting airbag device |
US7604250B2 (en) | 2005-05-18 | 2009-10-20 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Airbag device |
JP2012508133A (ja) * | 2008-11-07 | 2012-04-05 | タカタ・ペトリ アーゲー | エアバッグとモジュールハウジングに取り付け可能なガスジェネレータとを備えたエアバッグモジュール |
-
2004
- 2004-02-16 JP JP2004038306A patent/JP2005225427A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7370879B2 (en) * | 2003-12-24 | 2008-05-13 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Knee protecting airbag device |
US7604250B2 (en) | 2005-05-18 | 2009-10-20 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Airbag device |
JP2012508133A (ja) * | 2008-11-07 | 2012-04-05 | タカタ・ペトリ アーゲー | エアバッグとモジュールハウジングに取り付け可能なガスジェネレータとを備えたエアバッグモジュール |
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