JP4160892B2 - 膝保護用エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、着座した乗員の膝の前方に配設されて、乗員の膝を保護可能な膝保護用エアバッグ装置に関する。
従来、膝保護用エアバッグ装置は、折り畳まれたエアバッグを収納して車両後方側を開口させた有底の略箱形状とされるケースと、ケース開口の車両後方側を覆ってエアバッグの展開膨張時に開き可能とされる扉部を有したエアバッグカバーと、を備える構成であった(例えば、特許文献1参照)。
また、この膝保護用エアバッグ装置では、ケース開口の周囲に、乗員の膝が干渉した際に塑性変形して、エアバッグの非膨張時においても、乗員の膝を保護可能とされる板金製のニーパネルが、配設される構成であった。このニーパネルは、乗員のつま先付近のスペースを確保できるように、上部側を車両後方側に位置させ、下端側を車両前方側に位置させるように、傾斜して配設される構成であった。そして、エアバッグカバーが、扉部の周囲において、ニーパネルの車両後方側を覆うように配設される一般部を、備える構成であった。この一般部は、ニーパネルとともに上部側を車両後方側に位置させ、下端側を車両前方側に位置させるように、傾斜して配設されていた。
特開2003−40072公報
しかし、従来の膝保護用エアバッグ装置では、ニーパネルが、乗員の膝と干渉して塑性変形可能に構成されるものの、ニーパネルと、ニーパネルの車両後方側を覆うように配設されるエアバッグカバーの一般部と、が、ともに、上部側を車両後方側に位置させるように、傾斜して配設される構成である。そのため、エアバッグカバーの一般部に乗員の膝が干渉して、一般部が、ニーパネル側に向かって押圧されてニーパネルと当接した場合、一般部がニーパネルに対して上下方向にずれるように滑りつつ移動して、ニーパネルにより、移動する乗員の膝の運動エネルギーを十分に吸収できない虞れが生じていた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ニーパネルにより、移動する乗員の膝の運動エネルギーを的確に吸収可能な膝保護用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る膝保護用エアバッグ装置は、着座した乗員の膝の前方に配設されるとともに、
折り畳まれたエアバッグを収納して、車両後方側を開口させた有底の略箱形状とされるケースと、
ケース開口の車両後方側を覆って、エアバッグの展開膨張時に開き可能とされる扉部を有したエアバッグカバーと、
を備えて構成され、
ケース開口の周囲に、乗員の膝が干渉した際に塑性変形して、乗員の膝を保護可能とされる板金製のニーパネルが、上部側を車両後方側に位置させるように、傾斜して配設され、
エアバッグカバーが、扉部の周囲において、ニーパネルの車両後方側を覆うように配設される一般部を、備える構成とされ、
一般部が、ニーパネルとともに、上部側を車両後方側に位置させるように傾斜して配設される構成の膝保護用エアバッグ装置において、
エアバッグカバーが、車両搭載状態において周囲のインストルメントパネルに対しての組付誤差を吸収可能とするように、ケースに対して移動可能として、ケースに組み付けられる構成とされ、
エアバッグカバーの一般部に、ニーパネル側に向かって、略前後方向に沿うように突出して、前端面を略鉛直方向に沿わせたリブが、配設され、
ニーパネルに、前方側に押圧されたリブの押圧力に対応してニーパネルを塑性変形可能に、リブの前端面と平行として、リブの前方側への押圧時にリブを支持する支持面が、配設され
支持面が、ニーパネルを車両前方側に向かって凹ませて構成される凹部に、形成され、
リブが、凹部側に向かって突出するように形成されるとともに、前方への押圧時に前端面を支持面と当接させるように、支持面との間に隙間を有して配設されていることを特徴とする。
本発明の膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグの非膨張時に、乗員が前進し、エアバッグカバーの一般部に乗員の膝が干渉して、一般部がニーパネル側となる車両前方側に向かって押圧されると、ニーパネル側に向かって略前後方向に沿うように突出して配設されるリブが、ニーパネルの支持面と、当接することとなる。このリブを当接させる支持面は、鉛直方向に略沿うように、配設されている。すなわち、支持面は、リブの前端面と平行とされるとともに、リブの突出方向及びリブの移動方向と略直交するように、配設されている。そのため、リブが支持面と当接した際に、リブの先端が支持面に対して上下方向や左右方向にずれるように滑らず、支持面により、リブを確実に支持することができる。その結果、乗員の膝が干渉した際に、ニーパネルは、エアバッグカバーのリブを介在させて、乗員の膝の押圧力を受け止めることができ、円滑に塑性変形して、移動する乗員の膝の運動エネルギーを的確に吸収することができる。
従って、本発明の膝保護用エアバッグ装置では、ニーパネルにより、移動する乗員の膝の運動エネルギーを的確に吸収することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sは、図1・6に示すように、乗員としての運転者MDの膝K(KL・KR)を保護可能に、運転者MDの車両前方側であるステアリングコラム6の下方に、配設されている。
なお、本明細書における上下、左右、及び、前後は、膝保護用エアバッグ装置Sを車両に搭載させた際の車両の上下・左右・前後に対応するものである。
ステアリングコラム6は、図1に示すように、ステアリングホイール5に連結されるコラム本体7と、ステアリングホイール5の下方のコラム本体7を覆うように配設されるコラムカバー10と、を備えて構成されている。コラム本体7は、メインシャフト8と、メインシャフト8の周囲を覆うコラムチューブ9と、を備えて構成されている。
コラムカバー10は、略四角筒形状の合成樹脂製として、コラム本体7を覆うように、コラム本体7の軸方向に沿って配設されている。コラムカバー10におけるインストルメントパネル(以下「インパネ」と省略する)11から突出する部位の後面10aは、略長方形板状とし、車両前後方向で、後上がりの曲面状に形成されている。
膝保護用エアバッグ装置Sは、折り畳まれたエアバッグ65、エアバッグ65に膨張用ガスを供給するインフレーター58、折り畳まれたエアバッグ65とインフレーター58とを収納するとともに、車両後方側を開口させたケース14、ケース14における開口14aの車両後方側を覆うエアバッグカバー45、及び、ケース開口14aの周縁においてエアバッグカバー45の車両前方側となる位置に配設されるニーパネル29を、備えて構成されている。
ケース14は、図1〜5に示すように、板金製として、ステアリングコラム6の下方に配設されている。ケース14は、車両後方側を開口させた略四角筒形状の周壁部15と、周壁部15の車両前方側を塞ぐ底壁部16と、を備えて構成されている。周壁部15には、上下方向で対向する上壁部15aと下壁部15bとに、それぞれ、エアバッグカバー45の後述する上側壁部51と下側壁部52とを組み付けるための係止爪部18と係止突起19とが、配設されている。また、周壁部15には、インフレーター58の後述する本体59の端部を挿通可能な挿通孔15cが、形成されている(図3参照)。
上壁部15aに配設される係止爪部18は、上壁部15aから上方に突出して、先端18a側をケース14の開口14aから離れるように底壁部16側に屈曲させた断面略J字形状に形成されている。そして、係止爪部18は、左右方向に沿って、複数個(実施形態では6個)配設されている(図4参照)。なお、実施形態の場合、各係止爪部18は、図4に示すように、元部側(車両前方側)の部位で、左右方向に沿って配設される連結部18bにより連結されて、一体的に構成されている。各係止爪部18は、先端18aを、エアバッグカバー45の上側壁部51に形成される係止穴部51a周縁に、係止させている。
下壁部15bに配設される係止突起19は、下壁部15bから下方に突出するように構成されている。また、係止突起19は、左右方向に沿って、複数個(図示しないが係止爪部18と同様に6個)配設されている。そして、各係止突起19は、エアバッグカバー45における下側壁部52に形成される係止穴部52aに挿通されて、下側壁部52から下方に突出する突出部19aを、備えている。突出部19aには、ケース14と別体とされる押え部材26の後端26aを挿入可能な挿入孔19bが、形成されている。
押え部材26は、図2・4に示すように、略L字形状に屈曲された板状として、ケース14の底壁部16から下壁部15bにかけて配設されており、後端26aを、挿入孔19bに挿入させて、各係止突起19の突出部19aの裏面と下側壁部52との間に閂状に配設固定させることにより、各係止突起19を係止穴部52aから抜け不能に、係止している。そして、実施形態の場合、押え部材26は、図2・3に示すように、インフレーター58をケース14に固定させるためのボルト60cおよびナット61を使用して、インフレーター58とともにケース14に固定されている。
また、ケース14には、ケース14をニーパネル29に取付固定するための取付ブラケット21・23が、ケース14と別体とされて、配設されている。取付ブラケット21は、左右方向に沿って2個配設されるもので、図2〜5に示すように、断面略コ字形状とされて、底壁部16から車両前方側に突出するように、配設されている。そして、各取付ブラケット21には、ニーパネル29の後述する前側壁部40に固定させるためのボルト22を挿通可能な挿通孔21aと、挿通孔21a周縁に固着されてボルト22を螺合させるためのナット21bと、が、配設されている。
取付ブラケット23は、左右方向に沿った略中央の1箇所に配設されるもので、図2に示すように、周壁部15の下壁部15bから下方に突設されている。この取付ブラケット23は、左右方向の断面を略U字形状として、左右に配設される側壁部23aと、側壁部23aの下端側を連結するように配設される底壁部23bと、を備えて構成されている(図2参照)。そして、取付ブラケット23の底壁部23bにも、ニーパネル29の後述する下側壁部41に固定させるためのボルト24を挿通可能な挿通孔23cと、挿通孔23c周縁に固着されてボルト24を螺合させるためのナット23bと、が、配設されている。
ニーパネル29は、本体部30と、本体部30と別体とされて本体部30をボディ1側に取り付けるためのブラケット部43と、を備えて構成されている。ブラケット部43は、ボディ1側に固着されている。
本体部30は、板金製とされるとともに、エアバッグ65の展開膨張時において、展開膨張したエアバッグ65の車両前方側を支持可能とするもので、エアバッグ65の車両前方側を支持する一般部31と、ケース14を取付固定するケース取付部36と、を備えて構成されている。
一般部31は、図4に示すように、ケース14の開口14aの周囲において、ケース14の開口14a面に沿ってケース開口14aの上方側と左右両側とに延びるように、配設されている。また、一般部31は、図1・2に示すごとく、乗員MDのつま先付近のスペースを確保するために、上部側を車両後方側に位置させ、下部側を車両前方側に位置させるように、傾斜して配設されている。そして、一般部31の領域内には、エアバッグカバー45の後述するリブ47を当接させるための凹部32が、車両前方側に向かって凹むように、配設されている。実施形態の場合、凹部32は、ケース取付部36、すなわち、ケース14の上部側となる位置において、左右方向に沿った2箇所に、配設されている。この凹部32は、一般部31から車両前方側に向かって突出するように配設される横壁部32aと、横壁部32aの先端付近から下方に向かって突出する縦壁部32bと、凹部32の左右方向側を塞ぐ側壁部32cと、を、備えて構成されている(図5参照)。そして、縦壁部32bの車両後方側の面が、エアバッグカバー45に配設されるリブ47を支持可能とする支持面33とされている。
また、一般部31における縁部付近には、本体部30を、ボディ1側のブラケット部43に取付固定させるための取付部34が、複数個配設されている。実施形態の場合、取付部34は、ケース取付部36の左右両側となる上縁側の部位と、一般部31の上部側における右縁側の部位と、一般部31の下部側における左右両縁側の部位と、の5箇所に、配設されている。各取付部34には、ボディ1側のブラケット部43にボルト止めするための取付孔34aが、形成されている。
ケース取付部36は、図2〜4に示すように、一般部31から車両前方側に突出するように配設されるとともに、ケース14やエアバッグカバー45における周壁部50の周囲を覆うように、配設されている。すなわち、ケース取付部36は、ケース14及び周壁部50の上部側を覆う上側壁部37と、ケース14及び周壁部50の左右側方側を覆う左側・右側壁部38・39と、ケース14の前方側を覆う前側壁部40と、ケース14及び周壁部50の下方側を覆う下側壁部41と、を備えて構成されている。そして、実施形態の場合、左側・右側壁部38・39は、周壁部50の左右側方側を覆い可能な構成とされている(図3・4参照)。
そして、前側壁部40と下側壁部41とには、ケース14に配設される取付ブラケット21・23を固定させるためのボルト22・24を挿通可能な取付孔40a・40a・41aが、それぞれ、配設されている。
すなわち、実施形態では、ケース14は、各取付孔21a周縁に固着されるナット21bに螺合させるようにして、各取付孔40a・21aにボルト22を挿通させ、取付孔23a周縁に固着されるナット23bに螺合させるようにして、各取付孔41a・23aにボルト24を挿通させることにより、ニーパネル29に取付固定されている。
ブラケット部43は、一般部31に配設される取付部34に対応して、5箇所に、配設されている。ケース取付部36の左右両側となる上縁側の部位に配設される取付部34A・34Aを取り付けるブラケット部43A・43Aは、ボディ1側のインパネリインフォースメント2に連結されている。そして、一般部31の上右隅に配設される取付部34B、一般部31の下右隅に配設される取付部34C、及び、一般部31の下左隅に配設される取付部34Dを、それぞれ取り付けるブラケット部43B・43C・43Dは、それぞれ、ボディ1側の図示しないセンターブレースやフロントボディピラー等に、連結されている(図6参照)。
ニーパネル29は、エアバッグ64の非膨張時において、乗員MDの膝Kがエアバッグカバー45を介して一般部31に干渉した際に、所定箇所を塑性変形させて、移動する乗員MDの膝Kの運動エネルギーを吸収可能な構成とされている。実施形態の場合、エアバッグカバー45に形成されるリブ47が、凹部32の支持面33を押圧した際、図7に示すごとく、凹部32を車両前方側に移動させるように、凹部32の周囲の部位を塑性変形させて、乗員MDの膝Kの運動エネルギーを吸収可能な構成とされている。なお、ニーパネル29の変形箇所は一般部31に限られるものではなく、例えば、乗員MDの膝Kが干渉した際に、一般部31全体を車両前方側に移動させるように、本体部30をボディ1側に固定させるためのブラケット部43の所定箇所を、塑性変形させる構成としてもよく、さらには、一般部31とブラケット部43とを、ともに、塑性変形させる構成としてもよい。勿論、ニーパネル29は、エアバッグ65の非膨張時だけでなく、エアバッグ65の展開膨張時において、仮に、エアバッグ65が底着き等しても、乗員MDの膝Kの運動エネルギーをエアバッグ65で受け止めきれなかった場合にも、所定箇所を塑性変形させて、移動する乗員MDの膝Kの運動エネルギーを吸収することができる。
エアバッグカバー45は、オレフィン系等の熱可塑性エラストマーから形成されて、ケース14の車両後方側を覆い可能なように、構成されており、ケース14に連結保持されている。そして、エアバッグカバー45は、アッパパネル11aとロアパネル11bとからなるインパネ11におけるロアパネル11b側に、配設されており、ケース14の開口14a付近に配設される扉配設部49と、扉配設部49の周囲に配設される一般部46と、を備えて構成されている。
一般部46は、ニーパネル29における一般部31の車両後方側を覆うように配設されるもので、一般部31と同様に、上部側を車両後方側に位置させ、下部側を車両前方側に位置させるように、傾斜して配設されている(図1・2参照)。そして、一般部46には、ニーパネル29側に向かって、略前後方向に沿うように突出して、前端面47aを略鉛直方向に沿わせたリブ47が、配設されている。このリブ47は、凹部32側に向かって突出するように形成されるもので、前方側への押圧時に、前端面47aを、一般部31に形成される凹部32の支持面33に当接可能とするように、凹部32の支持面33との間に隙間を有して配設されるもので、凹部32に対応して、後述する周壁部50の上部側となる位置において、左右方向に沿った2箇所に、配設されている。
扉配設部49は、扉部56と、扉部56の周縁近傍に配設される周壁部50と、を備えて構成されている。扉部56は、ケース14の開口14aを覆うように配設されるもので、開口14aより僅かに大きく形成されて、開口14aを覆う略長方形の板状に形成されている。実施形態の場合、扉部56は、上下方向に開く2枚の扉部から構成されている。そして、扉部56は、上端及び下端に、開き時の回転中心となるヒンジ部55を配設させるとともに、扉部56の周囲における車両後方側から見て略H字形状となる部位に、薄肉の破断予定部54を、配設させて構成されている。
周壁部50は、ケース14における周壁部15の外周側に隣接して配設され、車両前方側に突出する略四角筒形状とされている。エアバッグカバー45は、周壁部50において、ケース周壁部15の上部側に配設される上側壁部51と、ケース周壁部15の下部側に配設される下側壁部52と、を利用して、ケース14に組み付けられている。上側壁部51には、ケース14の周壁部15に形成される係止爪部18を係止可能な係止穴部51aが、形成されている。下側壁部52には、ケース14の周壁部15に形成される係止突起19の突出部19aを挿通可能な係止穴部52aが、形成されている。また、下側壁部52における左右方向の中央付近には、ケース14の取付ブラケット23を下方に突出させるための切欠凹部52bが、形成されている(図4参照)。
そして、実施形態では、上側・下側壁部51・52及び各係止穴部51a・52aの寸法を、エアバッグカバー45をケース14に組み付けた際に、エアバッグカバー45が、車両搭載状態において周囲のロアパネル11bに対しての組付誤差を吸収可能とし、ケース14に対して、移動可能とする寸法に、設定されている。
インフレーター58は、図1〜3に示すように、軸方向を車両の左右方向に沿って配設されるシリンダタイプとして構成され、略円柱状の本体59とディフューザー60とを備えて構成されている。本体59の一端側には、複数のガス吐出口59aが、配設されている。そして、本体59における他端側に、作動信号入力用のリード線63を結線させたコネクタ62が、接続されることとなる。ディフューザー60は、本体59を覆い可能な略円筒状の板金製の保持筒部60aと、保持筒部60aから突出する複数(実施形態では2本)のボルト60cと、を備えて構成されている。保持筒部60aが、本体59のガス吐出口59aから吐出される膨張用ガスを流出可能な複数のガス流出口60bを、車両搭載状態の保持筒部60aにおける車両後方側の面に、開口させて構成されている。
なお、このインフレーター58には、車両に搭載されたエアバッグ作動回路が、車両の前面衝突を検知した際、ステアリングホイール5に搭載された図示しないエアバッグ装置とともに、リード線63を介して、作動信号が入力されることとなる。
エアバッグ65は、可撓性を有したポリエステルやポリアミド糸等からなる織布から形成されて、展開膨張完了時の形状を、図1・6の二点鎖線に示すように、略長方形板状とするとともに、乗員としての運転者MDの両膝KL・KRを保護可能な左右方向の幅寸法を備える形状とされている。また、展開膨張完了時のエアバッグ65の下端側の部位には、図3に示すように、2つの挿通孔65a・65aと、1つの挿通孔65bと、が、形成されている。挿通孔65a・65aは、インフレーター58の各ボルト60cを挿通させるものであり、挿通孔65bは、インフレーター58の本体59を挿通させるものである。そして、エアバッグ65は、挿通孔65bからインフレーター58の本体59を突出させて、各挿通孔65aとケース底壁部16の挿通孔16aとに挿通させたボルト60cをナット61止めすることにより、各挿通孔65aの周縁が、保持筒部60aとケース14の底壁部16とに挟持されて、ケース14に取り付けられている。
次に、このエアバッグ装置Sの組み立てについて説明する。まず、挿通孔65aからボルト60cを突出させ、挿通孔65bから本体59の端部を突出させるようにして、エアバッグ65内にインフレーター58を収納させる。そして、エアバッグ65を折り畳み、折り崩れ防止用の図示しないラッピング材により、エアバッグ65をくるんでおく。このとき、挿通孔65a・65bから突出したインフレーター58のボルト60cや本体59の端部は、ラッピング材から突出させておく。
次いで、インフレーター58の各ボルト60cを挿通孔16aから突出させるとともに、インフレーター本体59の端部を挿通孔15cから突出させるようにして、インフレーター58を、折り畳まれたエアバッグ65とともに、ケース14内に収納させる。
そして、エアバッグカバー45を、ケース14に組み付ける。このとき、まず、エアバッグカバー45における上側壁部51の各係止穴部51aに、それぞれ、ケース周壁部15に形成された各係止爪部18を挿入させて、先端18aを、係止穴部51a周縁に係止させる。その後、下側壁部52の各係止穴部52aに、それぞれ、ケース周壁部15に形成された各係止突起19を挿入させる。さらに、押え部材26を、下側壁部52から突出している各突出部19aの挿入孔19bに、後端26aを挿入させるようにして配置させるとともに、ケース底壁部16側において、インフレーター58のボルト60cを押え部材26から突出させる。その後、インフレーター58のボルト60cにナット61を螺合させれば、エアバッグカバー45をケース14に組み付けることができて、エアバッグ組付体SAを形成することができる。
次いで、エアバッグ組付体SAを、ケース14に配設される取付ブラケット21・23を利用して、ニーパネル29の本体部30に取付固定する。その後、エアバッグ組付体SAを固定させたニーパネル29の本体部30を、ボディ1側に固着されたブラケット部43を利用して、ボディ1側に取付固定し、インパネ11(アッパパネル11a・ロアパネル11b)をボディ1側に取付固定する。同時に、リード線63を結線させたコネクタ62を、ニーパネル本体部30におけるケース取付部36の右側壁部39の前方側の開口を経て、インフレーター58の本体59に接続させる。この作業は、アンダーカバー12を配設させる隙間を利用して、行なわれる。その後、アンダーカバー12を取り付ければ、エアバッグ装置Sを車両に搭載することができる。
エアバッグ装置Sの車両への搭載後、リード線63を経て、インフレーター58の本体59に作動信号が入力されれば、インフレーター58のガス吐出口59aから膨張用ガスが吐出され、膨張用ガスが、ディフューザー60のガス流出口60bを経て、エアバッグ65内に流入することとなる。そして、エアバッグ65は、膨張して、図示しないラッピング材を破断するとともに、エアバッグカバー45の扉部56を押圧し、破断予定部54を破断することとなる。その後、扉部56が、ヒンジ部55を回転中心として上下に開くこととなり、エアバッグ65が、図1・6の二点鎖線で示すごとく、展開膨張することとなる。
そして、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、エアバッグ65の非膨張時に、乗員MDが前進し、エアバッグカバー45の一般部46に乗員MDの膝Kが干渉して、一般部46がニーパネル29側となる車両前方側に向かって押圧されると、ニーパネル29側に向かって略前後方向に沿うように突出して配設されるリブ47が、ニーパネル29の一般部31に配設される凹部32の支持面33と、当接することとなる。このリブ47を当接させる支持面33は、鉛直方向に略沿うように、配設されている。すなわち、支持面33は、リブ47の前端面47aと平行とされるとともに、リブ47の突出方向及びリブ47の移動方向と略直交するように、配設されている。そのため、リブ47が支持面33と当接した際に、リブ47の先端が支持面33に対して上下方向や左右方向にずれるように滑らず、支持面33により、リブ47を確実に支持することができる(図7参照)。その結果、乗員MDの膝Kが干渉した際に、ニーパネル29は、エアバッグカバー45のリブ47を介在させて、乗員MDの膝Kの押圧力を受け止めることができ、円滑に塑性変形して、移動する乗員MDの膝Kの運動エネルギーを的確に吸収することができる。
従って、本発明の膝保護用エアバッグ装置Sでは、ニーパネル29により、移動する乗員MDの膝Kの運動エネルギーを的確に吸収することができる。
また、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、エアバッグカバー45が、車両搭載状態において周囲のロアパネル11bに対しての組付誤差を吸収可能とするように、ケース14に対して、移動可能として、ケース14に組み付けられている構成である。そしてさらに、ニーパネル29のボディ1側への取付位置や、エアバッグカバー45のインパネ11との配置位置等の関係によって、車両搭載状態において、ニーパネル29の一般部31とエアバッグカバー45の一般部46との間の距離が大きくなる場合があった。しかし、実施形態のエアバッグ装置Sでは、エアバッグカバー45の一般部46に、ニーパネル29の一般部31側に向かって突出するリブ47を、配設させていることから、エアバッグカバー45の一般部46と、ニーパネル29の一般部31と、の間の距離が大きくとも、リブ47により、エアバッグカバー45とニーパネル29との距離を、実質的に、小さくすることができる。そのため、乗員MDの膝Kが干渉した際に、塑性変形可能なニーパネル29により、乗員MDの膝Kの運動エネルギーを迅速に吸収することができる。
なお、実施形態では、ステアリングコラム6の下方に配設されて乗員としての運転者MDの膝Kを保護するための膝保護用エアバッグ装置Sを例に採り説明したが、本発明の膝保護用エアバッグ装置は、助手席に着座した乗員の膝を保護するために、助手席前方に配設される膝保護用エアバッグ装置にも、適用可能である。
本発明の一実施形態である膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両前後方向の概略縦断面図である。 膝保護用エアバッグ装置の車両前後方向の概略拡大縦断面図である。 図2のIII−III部位の概略断面図である。 同実施形態に使用するエアバッグカバー、ニーパネル、ケース、及び、押え部材を、車両前方側から見た概略分解斜視図である。 同実施形態の膝保護用エアバッグ装置において、エアバッグカバーに形成されるリブの部位を示す概略縦端面であり、図3のV−V部位を示す図である。 同実施形態の膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両後方側から見た概略正面図である。 同実施形態の膝保護用エアバッグ装置において、リブの前端面が、支持面と当接する過程を説明する概略断面図である。
符号の説明
14…ケース、
14a…開口、
29…ニーパネル、
31…一般部、
32…凹部、
33…支持面、
45…エアバッグカバー、
46…一般部、
47…リブ、
47a…前端面、
58…インフレーター、
65…エアバッグ、
K(KL・KR)…膝、
MD…乗員、
S…膝保護用エアバッグ装置。

Claims (4)

  1. 着座した乗員の膝の前方に配設されるとともに、
    折り畳まれたエアバッグを収納して、車両後方側を開口させた有底の略箱形状とされるケースと、
    該ケース開口の車両後方側を覆って、前記エアバッグの展開膨張時に開き可能とされる扉部を有したエアバッグカバーと、
    を備えて構成され、
    前記ケース開口の周囲に、前記乗員の膝が干渉した際に塑性変形して、前記乗員の膝を保護可能とされる板金製のニーパネルが、上部側を車両後方側に位置させるように、傾斜して配設され、
    前記エアバッグカバーが、前記扉部の周囲において、前記ニーパネルの車両後方側を覆うように配設される一般部を、備える構成とされ、
    前記一般部が、前記ニーパネルとともに、上部側を車両後方側に位置させるように傾斜して配設される構成の膝保護用エアバッグ装置において、
    前記エアバッグカバーが、車両搭載状態において周囲のインストルメントパネルに対しての組付誤差を吸収可能とするように、前記ケースに対して移動可能として、前記ケースに組み付けられる構成とされ、
    前記エアバッグカバーの一般部に、前記ニーパネル側に向かって、略前後方向に沿うように突出して、前端面を略鉛直方向に沿わせたリブが、配設され、
    前記ニーパネルに、前方側に押圧された前記リブの押圧力に対応して前記ニーパネルを塑性変形可能に、前記リブの前端面と平行として、前記リブの前方側への押圧時に前記リブを支持する支持面が、配設され
    該支持面が、前記ニーパネルを車両前方側に向かって凹ませて構成される凹部に、形成され、
    前記リブが、前記凹部側に向かって突出するように形成されるとともに、前方への押圧時に前端面を前記支持面と当接させるように、前記支持面との間に隙間を有して配設されていることを特徴とする膝保護用エアバッグ装置。
  2. 前記凹部が、前記ニーパネルから前方側に向かって突出するように配設される横壁部と、該横壁部の先端付近から下方に向かって突出する縦壁部と、左右側方側を塞ぐ側壁部と、を備える構成とされ、
    前記支持面が、前記縦壁部の車両後方側の面から、構成されていることを特徴とする請求項1に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  3. 前記凹部が、前記ケースの上部側となる前記ニーパネルの上端側における左右方向に沿った2箇所に、形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  4. 前記ニーパネルが、前記凹部を有した本体部と、該本体部を車両のボディ側に取り付けるためのブラケット部と、を備える構成とされ、前記本体部における前記凹部の周囲の部位、若しくは、前記ブラケット部を塑性変形させるように、構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の膝保護用エアバッグ装置。
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