JP2005153607A - エアバッグ装置 - Google Patents

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直紀 堀田
Atsushi Nagata
篤 永田
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Abstract

【課題】エアバッグを取り付けるリテーナやインフレーターのケースへの組付工数及びコストを低減可能なエアバッグ装置の提供。
【解決手段】折り畳まれたエアバッグ47を収納可能に有底の箱形状とされるケース11を備えるエアバッグ装置S。エアバッグ47が、開口の周縁を、リテーナ21を利用して、ケース底壁部15側に取り付けられている。略円柱状のインフレーター28が、ケース底壁部15の外部側となる位置に配置されている。リテーナ21が、底壁部15との間にエアバッグ47の開口周縁付近を挟持させて保持させる平板部22と、インフレーター28を保持させるための保持部24と、を備える。保持部24が、インフレーター28を保持可能なかしめ部25を、備える。保持部24に保持させたインフレーター28により、リテーナ21が、ケース底壁部15に対して、固定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、膨張用ガスを流入させて膨張可能に折り畳まれたエアバッグと、エアバッグを収納可能に有底の箱形状とされてエアバッグ突出用の開口を備えたケースと、を備える構成のエアバッグ装置に関する。
従来、上記構成のエアバッグ装置では、ケースが、一端側を開口させた略四角筒形状の周壁部と、周壁部の他端側を塞ぐように配設される底壁部と、から構成されている。そして、上記構成のエアバッグ装置では、エアバッグが、膨張用ガスを流入させる開口の周縁を、複数のボルトを備えた平板状のリテーナを利用して、ケースの底壁部側に取り付けられる構成であった。また、上記構成のエアバッグ装置では、インフレーターとして、円筒状の本体部と、インフレーターをケースに取り付けるための平板状のフランジ部と、から構成されるものを使用しており、リテーナに配設されるボルトを利用して、インフレーターのフランジ部を、ケース底壁部に組み付ける構成であった(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−86319号公報
しかし、従来のエアバッグ装置では、ケースにエアバッグ及びインフレーターを組み付ける際に、リテーナの複数のボルト(図例では4箇所)を突出させるように、エアバッグ内にリテーナを配設させ、さらに、各ボルトをケース底壁部から突出させるようにして、エアバッグをケース内に収納させる。そして、インフレーターを、ケース底壁部の下方からケース内に本体部の上端側を挿入させるように、配設させつつ、ケース底壁部から突出しているボルトをインフレーターのフランジ部に挿通させ、インフレーターのフランジ部から突出した各ボルトに、それぞれ、ナットを螺合させて、ケースにエアバッグ及びインフレーターを組み付けていた。通常、エアバッグの開口をリテーナにより、強固に、ケースに固定させるためには、開口の中心を通る線を中心線として、対称となる位置に、ボルトを複数配設させる必要が生じていた。そのため、従来のエアバッグ装置では、多数のボルトとナットを使用して、ケースに、エアバッグ及びインフレーターを組み付ける必要があり、組付作業が煩雑で、組付工数が増大していた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、エアバッグを取り付けるリテーナやインフレーターのケースへの組付工数及びコストを低減可能なエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグ装置は、膨張用ガスを流入させて膨張可能に折り畳まれたエアバッグと、エアバッグを収納可能に有底の箱形状とされてエアバッグ突出用の開口を備えたケースと、を備える構成とされて、
ケースが、一端側を開口させた略四角筒形状の周壁部と、周壁部の他端側を塞ぐように配設される底壁部と、から構成され、
エアバッグが、膨張用ガスを流入させる開口の周縁を、リテーナを利用して、ケースの底壁部側に取り付ける構成のエアバッグ装置であって、
エアバッグに膨張用ガスを供給する略円柱状のインフレーターが、ケースの底壁部側において、ケースの外部側に配置され、
リテーナが、
底壁部における周壁部側の面に沿うように配設される略平板状とされて、底壁部との間に、エアバッグの開口周縁付近を挟持させて、開口周縁を保持可能とされる平板部と、
平板部から、底壁部とエアバッグ開口周縁とに配設される挿通孔を介して、インフレーター側に突出するように配設されるとともに、インフレーターを保持させるための保持部と、
を備える構成とされ、
保持部が、インフレーターの軸方向に沿った両端を開口させてインフレーターを挿通可能とした略筒状とされるとともに、保持部から抜け不能に、インフレーターを保持可能なかしめ部を、備えて構成され、
保持部に保持させたインフレーターにより、リテーナが、ケース底壁部に対して、固定されていることを特徴とする。
本発明のエアバッグ装置では、エアバッグ内に配設させたリテーナを、保持部を底壁部から突出させるようにして、エアバッグとともにケース内に収納させ、インフレーターを、保持部に挿通させ、保持部に形成されたかしめ部をかしめて、インフレーターを保持部から抜け不能に固定させれば、エアバッグとインフレーターとをケースに組み付けることができる。そして、本発明のエアバッグ装置では、インフレーターは、ケース底壁部から突出するように配設される保持部に保持されていることから、リテーナの保持部をケース底壁部に対して閂状に固定するように配設されることとなる。そのため、インフレーターから吐出される膨張用ガスを流入させてエアバッグが展開膨張する際にも、インフレーターにより、リテーナを、ケース底壁部に対して移動しないように、強固に保持することができる。その結果、リテーナをケースに取り付けるためのボルトの数を、低減することができて、ボルトにナットを締結させる作業工数を低減することができる。勿論、インフレーターは、保持部のかしめ部に保持させてケースに固定されることから、ケースへの組付工数・コストを増大させるものではない。
従って、本発明のエアバッグ装置では、エアバッグを取り付けるリテーナやインフレーターのケースへの組付工数及びコストを低減させることが可能である。
また、本発明のエアバッグ装置では、インフレーターは、ケース内に収納されない構成である。すなわち、本発明のエアバッグ装置では、リテーナにおける平板状の平板部のみが、エアバッグとともに、ケース内に収納されることとなる。通常、円柱状のインフレーターを折り畳まれたエアバッグとともにケース内に収納させる構成とする場合、ケース内におけるインフレーターの周囲であって、インフレーターの軸直交方向でケース周壁部と近接した部位にはエアバッグを収納できず、ケース内に余剰の空間が生ずるのを避けられなかった。しかし、本発明のエアバッグ装置では、インフレーターをケース外に配設させていることから、ケースに、リテーナの平板部及び折り畳まれたエアバッグのみを、隙間なく収納させることができる。そのため、ケースをコンパクトにすることができて、エアバッグ装置を小型化することができる。
さらに、本発明のエアバッグ装置において、インフレーターを、
略円柱状の本体部と、
本体部の一端側に配設されて本体部よりも小径とされるとともに、膨張用ガスを吐出可能なガス吐出口を有した頭部と、
を備える構成とし、
エアバッグの開口の配置位置に、ケース底壁部から突出、若しくは、ケース底壁部を貫通してリテーナから突出して、インフレーター側に突出するとともに、インフレーターにおける頭部の周囲を覆い、かつ、エアバッグの開口と連通して、ガス吐出口から吐出される膨張用ガスをエアバッグ内に案内するカバー部、配設させ、
カバー部に、頭部を挿通可能とする挿通孔を、形成して、
本体部を、かしめ部をかしめてリテーナに保持された際に、かしめ部により、頭部側の端面をカバー部の挿通孔周縁に向かって押圧されるように、保持させる構成とすることが好ましい。
エアバッグ装置を上記構成とすれば、インフレーターの本体部が、頭部側の端面をカバー部の挿通孔周縁に向かって押圧された状態で、保持部により保持されることから、カバー部における挿通孔周縁となる部位が、本体部の端面により圧接されるような態様となる。その結果、カバー部のシール性を高めることができて、ガス吐出口から吐出された膨張用ガスがカバー部に形成される挿通孔から漏れるのを、抑えることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、実施形態では、本発明を適用可能なエアバッグ装置として、膝保護用エアバッグ装置Sを例に採り、説明する。膝保護用エアバッグ装置Sは、乗員としての運転者MDの膝K(KL・KR)を保護できるように、図1・6に示すごとく、運転者MDの車両前方側であるステアリングコラム2の下方に配設されている。
なお、本明細書における上下、左右、及び、前後は、膝保護用エアバッグ装置Sを車両に搭載させた際の車両の上下・左右・前後に対応するものである。
ステアリングコラム2は、図1に示すように、ステアリングホイール1に連結されるコラム本体3と、ステアリングホイール1の下方のコラム本体3を覆うように配設されるコラムカバー6と、を備えて構成されている。コラム本体3は、メインシャフト4と、メインシャフト4の周囲を覆うコラムチューブ5と、を備えて構成されている。
コラムカバー6は、略四角筒形状の合成樹脂製として、コラム本体3を覆うように、コラム本体3の軸方向に沿って配設されている。コラムカバー6におけるインストルメントパネル(以下「インパネ」と省略する)8から突出する部位の後面6aは、略長方形板状とし、車両前後方向で、後上がりの曲面状に形成されている。
膝保護用エアバッグ装置Sは、折り畳まれたエアバッグ47、エアバッグ47に膨張用ガスを供給するインフレーター28、折り畳まれたエアバッグ47を収納するとともに車両後方側を開口させたケース11、ケース11にエアバッグ47とインフレーター28とを取り付けるリテーナ21、及び、ケース11における開口11aの車両後方側を覆うエアバッグカバー35を、備えて構成されている。
ケース11は、図1〜4に示すように、板金製として、ステアリングコラム2の下部側に配設されている。ケース11は、有底の箱形状とされて、軸方向を略前後方向に沿わせて配設される略四角筒形状の周壁部12と、周壁部12の車両前方側を塞ぐ底壁部15と、を備えるとともに、車両後方側に、略長方形状の開口11aを備えて、構成されている。周壁部12における上下で対向する壁部12a・12bの外表面側には、エアバッグカバー35をケース11に組み付けるための複数の係止爪部13が、突設されている。係止爪部13は、実施形態の場合、上壁部12aと下壁部12bとに、それぞれ、複数個(実施形態の場合4個ずつ)配設されるもので、先端13aを車両前方側に屈曲させて構成され、先端13a側を、エアバッグカバー35の後述する上側・下側壁部38・39に形成される係止穴部38a・39a周縁に、係止可能な構成とされている。なお、実施形態の場合、各係止爪部13は、上・下壁部12a・12bに所定形状の切り込みを形成し、上・下壁部12a・12bから切り起すようにして、上・下壁部12a・12bと一体的に、構成されている(図2・5参照)。
底壁部15における車内側I(インフレーター28におけるコネクタ32側)の部位には、リテーナ21の後述する保持部24を挿通可能とする略長方形状に開口した挿通孔15aが、形成されている。また、底壁部15における車外側O(インフレーター28における頭部31側)の部位には、車両前方側(インフレーター28側)に突出するとともに、インフレーター28の後述する頭部31の周囲を覆い可能なカバー部16が、配設されている。さらに、底壁部15におけるカバー部16の車外側Oとなる部位には、リテーナ21の後述するボルト22bを挿通させるための貫通孔15bが、形成されている。
カバー部16は、頭部31に配設される後述するガス吐出口31aから吐出される膨張用ガスをエアバッグ47内に案内可能なように、ケース11と連通して、ケース底壁部15側を開口させた略直方体の箱形状とされている。すなわち、カバー部16は、頭部31の上下、左右、及び、前方側を覆うように、上側壁部16a、下側壁部16b、左側壁部16c、右側壁部16d、及び、前側壁部16eを、備える構成とされている。そして、頭部31の元部側となる左側壁部16cには、頭部31を挿通させるための円形に開口した挿通孔17が、形成されている。
また、ケース周壁部12における開口11a周縁となる部位には、ケース11をボディ側に取付固定させるための取付ブラケット19が、配設されている。実施形態の場合、取付ブラケット19は、開口11aの左右両縁側における上端付近となる位置と、開口11aの下縁側における左右方向の中央付近となる位置と、の3箇所に、配設されている。これらの取付ブラケット19は、車両のボディ側に配設される図示しないインパネリインフォースメント等に、取付固定されている。
リテーナ21は、板金製とされて、平板部22と、平板部22から突出するように配設されてインフレーター28を保持するための保持部24と、を備えて構成されている。平板部22は、長方形板状とされて、底壁部15における周壁部12側の面に沿うように、ケース11内において上下方向に沿って配設されるもので、底壁部15との間に、エアバッグ47の開口47a周縁付近を挟持させて、エアバッグ47の開口47a周縁を保持する構成とされている。平板部22には、カバー部16と対応した位置に、カバー部16及びエアバッグ47の開口47aに連通する長方形状の連通孔22aが、形成されている。また、平板部22の所定位置には、車両前方側に突出するとともに、リテーナ21を底壁部15に補助的に固定させるためのボルト22bが、配設されている。
保持部24は、底壁部15に配設される挿通孔15aを介して、ケース11の車両前方側に突出するように配設されており、インフレーター28の軸方向に沿って左右方向の両端を開口させた略四角筒形状とされている。保持部24には、インフレーター28の後述する本体部29の保持部24からの抜けを不能とするように、本体部29を保持可能なかしめ部25が、配設されている。かしめ部25は、実施形態の場合、本体部29の前方側における上方と下方となる2箇所において、それぞれ、保持部24に所定形状の切り込み24aを形成して(図5参照)、この切り込み24aを、本体部29に向かって押圧するように塑性変形させることにより、構成されている。すなわち、実施形態の場合、インフレーター28の本体部29は、切り込み24aを塑性変形して形成されたかしめ部25により、上下を保持されて、保持部24に保持されることとなる。また、インフレーター本体部29におけるかしめ部25が配設される部位には、かしめ部25を嵌合させるための嵌合凹部30が、全周にわたって、配設されており、かしめ部25は、嵌合凹部30内に押し込まれるように、塑性変形されている。なお、実施形態の場合、保持部24は、平板部22と別体とされて、所定箇所を溶着させることにより、平板部22と一体とされる構成である。勿論、リテーナとして、板金を所定形状に打ち抜き、プレス加工して、保持部24と平板部22とを一体的に構成したものを使用してもよい。
インフレーター28は、シリンダタイプとされて、図2・3・5に示すように、ケース11の車両前方側となる位置において、軸方向を左右方向に略沿わせるようにして、配設されている。インフレーター28は、略円柱状の本体部29と、本体部29の一端側(実施形態の場合、車外側O)に配設される頭部31と、を備えて構成されている。頭部31は、本体部29より小径とされて、外周面に、膨張用ガスを吐出可能な複数のガス吐出口31aを備えている。また、本体部29の他端側(車内側I)には、作動信号入力用のリード線33を結線させたコネクタ32が、接続されることとなる。
本体部29における保持部24が配設される部位には、保持部24に形成されるかしめ部25をかしめた際に、かしめ部25を嵌合可能な嵌合凹部30が、全周にわたって配設されている。実施形態の場合、嵌合凹部30の軸方向側の端面30aは、図3に示すように、円柱状の本体部29の中心側に向かって開口幅寸法を狭めるように、テーパ状に形成されている。そして、かしめ部25のかしめ時には、かしめ部25が嵌合凹部30内部に向かって押し込まれるのに伴って、嵌合凹部30の左右方向の端面30aが押圧され、本体部29が、軸方向に沿って、頭部31側に押圧されることとなる。そして、インフレーター28は、かしめ部25をかしめて保持部24に保持された状態で、本体部29における頭部31側の端面29aをカバー部16の左側壁部16cに圧接させるように、配設されている。また、実施形態の場合、インフレーター28の本体部29は、かしめ部25により、嵌合凹部30の部位において、上下を保持されるとともに、車両後方側をケース底壁部15における車両前方側の面に支持されるようにして、保持部24に保持されることとなる(図2・3参照)。
エアバッグカバー35は、オレフィン系等の熱可塑性エラストマーから形成されて、ケース11の車両後方側を覆い可能なように構成されて、ケース11に組み付けられている。また、エアバッグカバー35は、アッパパネル8aとロアパネル8bとからなるインパネ8におけるロアパネル8b側に、配設されており、ケース11の開口11a付近に配設される扉配設部37と、扉配設部37の周囲に配設される一般部36と、を備えて構成されている。
扉配設部37の周囲には、扉配設部37に隣接して、ロアパネル8bが、配設されている。実施形態の場合、扉配設部37とロアパネル8bとは、車両後方側の面を略面一とするように、配設されている(図3参照)。そして、扉配設部37は、扉部44と、扉部44の周縁近傍となる部位に配設される上・下・左・右側壁部と、を備えて構成されている。
扉部44は、ケース11の開口11aより僅かに大きく形成されて、開口11aを覆う略長方形板状とされている。扉部44は、実施形態では、上下方向に開く2枚の扉部から構成されている。そして、扉部44は、上端及び下端に、開き時の回転中心となるヒンジ部43を配設させるとともに、扉部44の周囲における車両後方側から見て略H字形状となる部位に、薄肉の破断予定部42を、配設させて構成されている。
上側壁部38、下側壁部39、左側壁部40、及び、右側壁部41は、それぞれ、ケース11における周壁部12の外周側に隣接して、車両前方側に突出するように、配設されている。そして、上壁部12a近傍に配設される上側壁部38と、下壁部12b近傍に配設される下側壁部39と、が、エアバッグカバー35をケース11に組み付ける組付片とされることとなる。上側・下側壁部38・39には、それぞれ、ケース周壁部12に形成される係止爪部13を周縁に係止させるための略長方形状に開口した係止穴部38a・39aが、それぞれ、配設されている。
一般部36は、図2・3に示すように、扉配設部37の周囲に配設されるロアパネル8bに干渉しないように、扉配設部37から、ロアパネル8bの肉厚分車両前方側に凹ませるようにして、形成されている。
エアバッグ47は、可撓性を有したポリエステルやポリアミド糸等からなる織布から形成されて、展開膨張完了時の形状を、図1・6の二点鎖線に示すごとく、略長方形板状とするとともに、乗員としての運転者MDの膝KL・KRを保護可能な左右方向の幅寸法を備える形状とされている。また、膨張完了時のエアバッグ47の下端側の部位には、開口47a及び挿通孔47b・47cが、形成されている(図3参照)。開口47aは、カバー部16とリテーナ21の連通孔22aとに対応した位置に配設されて、インフレーター28のガス吐出口31aから吐出された膨張用ガスをエアバッグ47内に流入させる部位である。挿通孔47bは、リテーナ21の保持部24を挿通させるものである。挿通孔47cは、リテーナ21のボルト22bを挿通させるものである。そして、エアバッグ47は、挿通孔47bからリテーナ21の保持部24を突出させ、挿通孔47cからリテーナ21のボルト22bを突出させて、開口47aの周縁を、ケース底壁部15とリテーナ21の平板部22との間に挟持されて、ケース11に取り付けられている。
次に、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sの車両への搭載について述べる。まず、挿通孔47bから保持部24を突出させ、挿通孔47cからボルト22bを突出させるようにして、エアバッグ47内にリテーナ21を収納させて、エアバッグ47を折り畳む。次に、折り崩れ防止用の破断可能な図示しないラッピングフィルムにより、エアバッグ47をくるむ。このとき、挿通孔47b・35cから突出させたリテーナ21の保持部24やボルト22bは、ラッピングフィルムから突出させておく。
次いで、リテーナ21の保持部24とボルト22bとを、それぞれ、ケース底壁部15に形成された挿通孔15a及び貫通孔15bから突出させるようにして、折り畳まれたエアバッグ47を、リテーナ21とともに、ケース11内に収納させる。そして、貫通孔15bから突出しているボルト22bに、ナット23を螺合させる。
その後、頭部31側から保持部24に挿通させるようにして、インフレーター28の頭部31を、挿通孔17を介してカバー部16内に挿入させる。その後、保持部24に形成されるかしめ部25を、嵌合凹部30側に押し込むようにかしめて、インフレーター28を保持部24から抜け不能に固定させれば、リテーナ21をケース底壁部15に対して固定でき、インフレーター28とエアバッグ47とをケース11に組み付けることができる。
その後、各係止爪部13の先端13aを各係止穴部38a・39a周縁に係止させるようにして、ケース11に、エアバッグカバー35を組み付ける。そして、ケース11の取付ブラケット19を、図示しないボディ側のインパネリインフォースメント等に取付固定し、同時に、リード線33を結線させたコネクタ32を、インフレーター28の本体部29に接続させる。その後、インパネ8やアンダーカバー9(図1・2・4参照)を取り付ければ、膝保護用エアバッグ装置Sを車両に搭載することができる。
エアバッグ装置Sの車両への搭載後、リード線33を経てインフレーター28の本体部29に作動信号が入力されれば、頭部31に形成されたガス吐出口31aから膨張用ガスが吐出され、膨張用ガスが、エアバッグ47の開口47aを経て、エアバッグ47内に流入することとなる。そして、エアバッグ47は、膨張して、図示しないラッピング材を破断させ、エアバッグカバー35の扉部44を押圧し、破断予定部42を破断させることとなる。そして、扉部44が、ヒンジ部43を回転中心として上下に開くこととなり、エアバッグ47が、図1・6の二点鎖線で示すごとく、展開膨張することとなる。
そして、実施形態のエアバッグ装置Sでは、エアバッグ47内に配設させたリテーナ21を、保持部24をケース底壁部15から突出させるようにして、エアバッグ47とともにケース11内に収納させ、インフレーター28を、保持部24に挿通させ、保持部24に形成されたかしめ部25をかしめて、インフレーター28を保持部24から抜け不能に固定させれば、エアバッグ47とインフレーター28とをケース11に組み付けることができる。そして、実施形態のエアバッグ装置Sでは、インフレーター28は、ケース底壁部15から突出するように配設される保持部24に保持されていることから、リテーナ21の保持部24をケース底壁部15に対して閂状に固定するように配設されることとなる。そのため、インフレーター28から吐出される膨張用ガスを流入させてエアバッグ47が展開膨張する際にも、インフレーター28により、リテーナ21を、ケース底壁部15に対して移動しないように、強固に保持することができる。その結果、リテーナ21をケース11に取り付けるためのボルトの数を、低減することができて、ボルトにナットを締結させる作業工数を低減することができる。勿論、実施形態のエアバッグ装置Sにおいて、インフレーター28は、保持部24のかしめ部25に保持させてケース11に固定されることから、ケース11への組付工数・コストを増大させるものではない。
従って、実施形態のエアバッグ装置Sでは、エアバッグ47を取り付けるリテーナ21やインフレーター28のケース11への組付工数及びコストを低減させることが可能である。
また、実施形態のエアバッグ装置Sでは、インフレーター28は、ケース11内に収納されない構成である。すなわち、実施形態のエアバッグ装置Sでは、リテーナ21における平板状の平板部22のみが、エアバッグ47とともに、ケース11内に収納されることとなる。通常、円柱状のインフレーターを折り畳まれたエアバッグとともにケース内に収納させる構成とする場合、ケースにおけるインフレーターの周囲であって、インフレーターの軸直交方向でケース周壁部と近接した部位にはエアバッグを収納できず、ケース内に余剰の空間が生ずるのを避けられなかった。しかし、実施形態のエアバッグ装置Sでは、インフレーター28をケース11外に配設させていることから、ケース11に、リテーナ21の平板部22及び折り畳まれたエアバッグ47のみを、隙間なく収納させることができる。そのため、ケース11をコンパクトにすることができて、エアバッグ装置Sを小型化することができる。その結果、ステアリングコラム2のコラム本体3や周辺機器が近接して配設される膝保護用エアバッグ装置にも、好適に使用することができる。
さらに、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、インフレーター28が、略円柱状の本体部29と、本体部29の一端側に配設されて本体部29よりも小径とされる頭部31と、から構成されており、ケース底壁部15におけるエアバッグ47の開口47aの配置位置に、インフレーター28における頭部31の周囲を覆うとともに頭部31を挿通可能とする挿通孔17を有したカバー部16を配設させている構成である。そして、インフレーター28の本体部29に、かしめ部25を嵌合可能な嵌合凹部30が配設されており、かしめ部25のかしめ時に、かしめ部25が嵌合凹部30内部に向かって押し込まれるのに伴って、本体部29が、頭部31側の端面29aを、カバー部16の挿通孔17周縁(左側壁部16c)に向かって押圧されるように、保持される構成である。そのため、インフレーター28の本体部29が、頭部31側の端面29aをカバー部16の挿通孔17周縁(左側壁部16c)に向かって押圧された状態で、保持部24により保持されることから、カバー部16における挿通孔17周縁となる部位が、本体部29の端面29aにより圧接されるような態様となる。その結果、カバー部16のシール性を高めることができて、ガス吐出口31aから吐出された膨張用ガスがカバー部16に形成される挿通孔17から漏れるのを、抑えることができる。
なお、実施形態のエアバッグ装置Sでは、リテーナ21にボルト22bが配設されているが、このボルト22bは、リテーナ21を底壁部15に補助的に固定させるためのものである。また、実施形態のエアバッグ装置Sでは、保持部24を1箇所に配設させている構成であるが、図7に示すように、保持部24Aを、左右方向に沿った2箇所に、配設させたリテーナ21Aを使用してもよい。保持部24Aを2箇所に配設させる場合、ボルトは設けなくともよい。
また、実施形態のエアバッグ装置Sでは、インフレーター28の頭部31の周囲を覆うカバー部16が、ケース底壁部15側に配設されている構成とされているが、カバー部の配置位置はこれに限られるものではない。図8に示すように、カバー部16Aを、リテーナ21B側に配設させて、ケース11Aの底壁部15Aを貫通してインフレーター28側に突出させる構成としてもよい。このような構成のリテーナ21Bを使用する場合、エアバッグ47の開口47aは、カバー部16Aを挿通可能な寸法に設定されることとなる。また、ケース底壁部15Aには、カバー部16Aを挿通可能な挿通孔15cが、形成されることとなる。
なお、実施形態では、着座した乗員MDの膝Kの前方に配設される膝保護用エアバッグ装置を例に採り説明したが、本発明を適用可能なエアバッグ装置はこれに限られるものではない。例えば、本発明は、助手席用エアバッグ装置や、ハンドル用エアバッグ装置等に、適用することができる。
本発明の一実施形態である膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両前後方向の概略縦断面図である。 膝保護用エアバッグ装置の車両前後方向の概略拡大縦断面図であり、図3のII−II部位を示す図である。 図2のIII−III部位の概略断面図である。 図3のIV−IV部位の概略断面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置に使用するエアバッグカバー、ケース、リテーナ、及び、インフレーターを車両前方側から見た概略分解斜視図である。 膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両後方側から見た概略正面図である。 本発明の他の実施形態である膝保護用エアバッグ装置の車両左右方向の概略横断面図である。 本発明のさらに他の実施形態である膝保護用エアバッグ装置の車両左右方向の概略横断面図である。
符号の説明
11・11A…ケース、
11a…開口、
12…周壁部、
15・15A…底壁部、
15a…挿通孔、
16・16A…カバー部、
17…挿通孔、
21・21A・21B…リテーナ、
22…平板部、
22a…連通孔、
24…保持部、
25…かしめ部、
28…インフレーター、
29…本体部、
29a…端面、
30…嵌合凹部、
31…頭部、
31a…ガス吐出口、
47…エアバッグ、
47a…開口、
47b…挿通孔、
K(KL・KR)…膝、
MD…乗員、
S…膝保護用エアバッグ装置。

Claims (2)

  1. 膨張用ガスを流入させて膨張可能に折り畳まれたエアバッグと、該エアバッグを収納可能に有底の箱形状とされて前記エアバッグ突出用の開口を備えたケースと、を備える構成とされて、
    前記ケースが、一端側を開口させた略四角筒形状の周壁部と、該周壁部の他端側を塞ぐように配設される底壁部と、から構成され、
    前記エアバッグが、膨張用ガスを流入させる開口の周縁を、リテーナを利用して、前記ケースの底壁部側に取り付ける構成のエアバッグ装置であって、
    前記エアバッグに膨張用ガスを供給する略円柱状のインフレーターが、前記ケースの底壁部側において、前記ケースの外部側に配置され、
    前記リテーナが、
    前記底壁部における前記周壁部側の面に沿うように配設される略平板状とされて、前記底壁部との間に、前記エアバッグの前記開口周縁付近を挟持させて、前記開口周縁を保持可能とされる平板部と、
    該平板部から、前記底壁部と前記エアバッグの開口周縁とに配設される挿通孔を介して、前記インフレーター側に突出するように配設されるとともに、前記インフレーターを保持させるための保持部と、
    を備える構成とされ、
    前記保持部が、前記インフレーターの軸方向に沿った両端を開口させて前記インフレーターを挿通可能とした略筒状とされるとともに、前記保持部から抜け不能に、前記インフレーターを保持可能なかしめ部を、備えて構成され、
    前記保持部に保持させた前記インフレーターにより、前記リテーナが、前記ケース底壁部に対して、固定されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記インフレーターが、
    略円柱状の本体部と、
    該本体部の一端側に配設されて前記本体部よりも小径とされるとともに、膨張用ガスを吐出可能なガス吐出口を有した頭部と、
    を備えて構成され、
    前記エアバッグの開口の配置位置に、前記ケース底壁部から突出、若しくは、前記ケース底壁部を貫通して前記リテーナから突出して、前記インフレーター側に突出するとともに、前記インフレーターにおける前記頭部の周囲を覆い、かつ、前記エアバッグの開口と連通して、前記ガス吐出口から吐出される膨張用ガスを前記エアバッグ内に案内するカバー部が、配設され、
    該カバー部に、前記頭部を挿通可能とする挿通孔が、形成され、
    前記本体部が、前記かしめ部をかしめて前記リテーナに保持された際に、前記かしめ部により、前記頭部側の端面を、前記カバー部の挿通孔周縁に向かって押圧されるように、保持されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
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