JP2018172139A - 塗布容器 - Google Patents
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この場合には、塗布体が前記被覆筒部を備えているので、塗布栓が塗布位置に位置する際に、吐出孔を被覆筒部の塗布壁のみならず、周壁でも囲うことが可能になり、簡易な構成で確実に吐出孔を計量室の外部から覆うことができる。
この場合には、取付筒部の外周面に、容器軸方向に延びるとともに、塗布孔と容器軸方向に対向する連通溝が形成されているので、塗布栓が塗布位置に位置し、取付筒部の前記端部が吐出孔内に位置することで、吐出孔の内周面と、取付筒部の外周面と、の間の隙間が狭くなったとしても、連通溝により、吐出孔の内周面と、取付筒部の外周面と、の間における内容物の流路を確保することができる。
この場合には、容器軸方向に沿う塗布孔の、口部側の塗布孔の内径を、その反対側の内径よりも大きくすることで、被塗布部に対して、内容物を広範囲にわたって塗布することができる。
なお、本実施形態では、中栓部材4のシリンダ筒12、支持体11、主嵌合筒13および外嵌合筒17が一体に形成されている。
案内軸11aは、シリンダ筒12における径方向の内側に配置され、案内軸11aの上端部は、シリンダ筒12および主嵌合筒13よりも上側に突出している。
規制部11bは、案内軸11aにおける下端部の外周面に周方向に間隔をあけて複数形成されている。規制部11bは、シリンダ筒12の底壁の上面に連結されている。規制部11bは、シリンダ筒12の底壁および案内軸11aに一体に連結されている。規制部11bの上端縁は、シリンダ筒12の周壁の上端開口縁よりも下側に位置している。なお、規制部11bは、案内軸11aおよびシリンダ筒12と別体に形成されてもよい。
ここで、規制部11bは、シリンダ筒12の底壁における連通孔5の開口周縁部に配置され、連通孔5の内周面のうち、径方向の内側に位置して径方向の外側を向く面、および規制部11bの表面のうち、径方向の外側を向く面それぞれの径方向の位置が互いに同等になっている。なお、連通孔5の内周面のうち、シリンダ筒12の周壁に位置して下方を向く面は、規制部11bの上端縁よりも下側に位置している。
シリンダ筒12の周壁の内周面のうち、連通孔5より上側に位置する部分には、塗布栓9の下端部が上下摺動可能に嵌合している。
外嵌合筒17は、主嵌合筒13の上部に連結され、その下端縁が容器本体2の口部3の上端開口縁に当接している。外嵌合筒17の外周面には、径方向の外側に向けて突出するとともに周方向に延びる環状又は円弧状の突起が形成されている。
図示の例では、計量筒部材7は下側から上側へ向かって、装着筒部18、連結筒部20、および頂部19の順に段階的に縮径している。
頂部19は、連結筒部20の天壁の内周縁部から上方に向けて突出している。
本実施形態では、計量筒部材7の連結筒部20と、中栓部材4における主嵌合筒13、およびシリンダ筒12と、により画成される空間が計量室6とされている。
図示の例では、塗布栓9が塗布位置に位置した状態で、塗布栓9の外周面と、吐出孔8の内周面と、の間の隙間、および塗布体40の後述する塗布孔43を通して、計量室6の内容物が吐出可能とされている。
このようなシール筒24は、塗布位置に位置するときに、シリンダ筒12内に嵌合し計量室6と連通孔5との連通を遮断する一方、計量位置に位置するときに、シリンダ筒12内から上方に離脱し計量室6と連通孔5とを連通させる。
ストッパー突起24cは、図4に示すように、塗布栓9が計量位置に位置するときに、計量筒部材7内における吐出孔8の開口周縁部に対して、下側から当接可能である。図示の例では、ストッパー突起24cは、計量筒部材7のうち連結筒部20の天壁の内周縁部に対して、その下側から当接可能となっている。
ここで、シール筒24の上部における外周面には、径方向の外側に向けて突出するとともに周方向に延びる環状又は円弧状の第1係合突部24aが形成されている。この第1係合突部24aは、塗布栓9が塗布位置から計量位置に移動したときに、吐出孔8の内周面に形成された第1被係合突部8aを上方に乗り越え、第1被係合突部8aに第1係合突部24aの下側から係合する。なお、第1係合突部24aおよび第1被係合突部8aは、互いに全周にわたって連続して係合しなくてもよい。
塗布栓9は、図4に示されるような計量位置に位置する際に、先端部26が吐出孔8から計量室6の外部に突出し、図2に示されるような塗布位置に位置する際に、先端部26が吐出孔8内に位置している。
なお、オーバーキャップ10が、口部3に着脱可能に螺着するのに代えて例えば、オーバーキャップ10の平滑な内周面に、口部3の平滑な外周面が着脱可能に嵌合したり、あるいはオーバーキャップ10が口部3に着脱可能にアンダーカット嵌合したりする等、適宜変更してもよい。また、オーバーキャップ10を、口部3に装着するのに代えて例えば、計量筒部材7に装着してもよい。
オーバーキャップ10の天壁には、下方に向けて突出するとともに、下端部が、塗布体40を径方向の外側から囲繞する引き上げ筒31が形成されている。引き上げ筒31は、塗布体40に離脱可能に外嵌されている。引き上げ筒31の内周面には、径方向の内側に向けて突出するとともに周方向に延びる環状又は円弧状の引き上げ突起31aが形成されている。なお、引き上げ筒31は、計量筒部材7の頂部19より上方に位置してもよい。
ここで、オーバーキャップ10の引き上げ突起31aが、被覆筒部42の被係合部42bから外れるときには、塗布体40および塗布栓9に、下方に向けた弾性反発力が生ずるものの、前述したように、塗布栓9の第1係合突部24aが、計量筒部材7の第1被係合突部8aに、第1係合突部24aの下側から係合しているので、塗布栓9の計量位置から下方に向けた移動が規制される。
当接部27は、周方向に間隔をあけて複数配置され、引き上げ筒31の内周面と一体に形成されている。当接部27の下端縁は、引き上げ筒31の下端開口縁より上方に位置している。なお、当接部27は環状に形成されてもよい。
取付筒部41および被覆筒部42はそれぞれ、容器軸Oと同軸に配置されている。取付筒部41および被覆筒部42は一体に形成されている。
取付筒部41の下端開口縁は、シール筒24の天壁と容器軸O方向に当接或いは近接している。
連通溝44は、取付筒部41の外周面に、周方向に間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、連通溝44は3つ形成されている。
被覆筒部42の塗布壁42Aの外径は、計量筒部材7の頂部19の外径よりも大きくなっている。塗布壁42Aの内周部分は、上下面が容器軸Oと直交する平板状に形成されている。塗布壁42Aの外周部分は、前記内周部分から径方向の外側に向かうに従い漸次、下方に向けて延びている。なお、被覆筒部42の塗布壁42Aは、径方向の全域にわたって上方に向けて突の緩やかな曲面状、又は上下面が容器軸Oと直交する平板状に形成されてもよいし、塗布壁42Aの上面にブラシのような突起部を設けてもよく、その形状は限定されない。
径方向の全域にわたって上下面が容器軸Oと直交する平板状に形成されてもよい。
塗布壁42Aの下面は、塗布栓9の先端部26の天壁、および計量筒部材7の頂部19の上端開口縁と、容器軸O方向に当接或いは近接している。
図5に示す上面視で、小径部43Aにおける径方向の内端部および外端部それぞれの曲率半径は互いに同等となっている。小径部43Aのうち、径方向の内側に位置する部分は取付筒部41の上端開口縁によって閉塞され、径方向の外側に位置する部分は吐出孔8と連通している。
図5に示す上面視で、大径部43Bのうち、径方向の内端部における曲率半径は、外端部における曲率半径よりも大きくなっている。
連通溝44は、小径部43Aと容器軸O方向に対向している。連通溝44の上端における開口面が、小径部43Aの下端における開口面と一致している。
被覆筒部42の外周面には、径方向の外側へ向けて突出するとともに全周にわたって延びる環状又は円弧状の被係合部42bが形成されている。被係合部42bに、引き上げ筒31の引き上げ突起31aがアンダーカット嵌合されている。
スカート部45は、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成され、計量筒部材7の連結筒部20の外形形状に沿っている。スカート部45は、計量筒部材7の連結筒部20を、上方および径方向の外側から覆っている。
図4に示すように、塗布栓9が計量位置に位置している際に、被覆筒部42の周壁と、スカート部45と、の接続部分が、計量筒部材7の頂部19における上端部と近接した状態で、塗布体40の内面が、計量筒部材7の頂部19の外周面から離間している。
容器本体2内の内容物を被塗布部Sに塗布するには、まず、オーバーキャップ10を上側へ移動させて容器本体2の口部3から離脱させ、塗布体40を容器外部に露出させる。ここで、オーバーキャップ10が離脱される際には、引き上げ筒31の引き上げ突起31aが、塗布体40の被覆筒部42における被係合部42bに容器軸O方向に係合することで、オーバーキャップ10により、塗布体40および塗布栓9がともに引き上げられて、塗布栓9が図3に示すような計量位置に移動する。
次いで、図6に示すように、塗布体40を被塗布部Sに押し付けると、塗布体40は、塗布栓9とともに塗布位置に向けて移動する。この過程において、外挿筒25を中栓部材4の規制部11bに突き当て、また、シール筒24の下端部をシリンダ筒12の周壁の内側に嵌合させる。
またこの際、内容物は、吐出孔8の内周面と、塗布体40の取付筒部41の外周面と、の間の隙間のみならず、取付筒部41の外周面に形成された連通溝44を通して塗布孔43に到達し、塗布孔43における小径部43Aから大径部43Bを通して被塗布部Sに塗布される。
また、取付筒部41の外周面に、容器軸O方向に延びるとともに、塗布孔43と容器軸O方向に対向する連通溝44が形成されているので、塗布栓9が塗布位置に位置し、取付筒部41の下端部が吐出孔8内に位置することで、吐出孔8の内周面と、取付筒部41の外周面と、の間の隙間が狭くなったとしても、連通溝44により、吐出孔8の内周面と、取付筒部41の外周面と、の間における内容物の流路を確保することができる。
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、塗布体40における取付筒部41の外周面に連通溝44が形成されている構成を示したが、このような態様に限られない。取付筒部41の外周面に連通溝44が形成されなくてもよい。
また、塗布体40の塗布壁42A、または塗布体40の全体等、少なくとも被塗布部Sに接触する部分を軟材質等で形成することで、塗布体40の塗布感触を、刺激が少なく快適で心地よい感触にすることも可能である。
2 容器本体
3 口部
4 中栓部材
5 連通孔
6 計量室
7 計量筒部材
8 吐出孔
9 塗布栓
40 塗布体
41 取付筒部
42 被覆筒部
42A 塗布壁
43 塗布孔
44 連通溝
Claims (4)
- 被塗布部に塗布する内容物が収容される有底筒状の容器本体と、
前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、
前記中栓部材との間に、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する計量室を形成するとともに、頂部に前記計量室に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、
前記計量室に設けられた塗布栓と、
前記塗布栓に取付けられた塗布体と、を備え、
前記塗布栓は、
前記吐出孔と前記計量室との連通を遮断し、かつ前記計量室と前記連通孔とを連通させる計量位置と、
前記計量位置よりも容器軸方向に沿う前記容器本体の底部側に位置するとともに、前記計量室と前記連通孔との連通を遮断し、かつ前記吐出孔と前記計量室とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設され、
前記塗布体は、前記吐出孔を前記計量室の外部から覆うとともに、被塗布部に押し当てられることで、内容物を被塗布部に塗布する塗布壁を備え、
前記塗布壁には、外部と前記吐出孔とを連通する塗布孔が形成されていることを特徴とする塗布容器。 - 前記塗布体は、前記塗布栓が前記塗布位置に位置する際に、前記計量筒部材の頂部に外嵌されるとともに、前記塗布壁を有する有頂筒状の被覆筒部を備えることを特徴とする請求項1に記載の塗布容器。
- 前記計量筒部材の頂部は、内側が前記吐出孔とされた筒状に形成され、
前記塗布体は、前記塗布壁から容器軸方向に沿う前記容器本体の底部側に向けて延びるとともに、前記塗布栓の先端部に取付けられた取付筒部を備え、
前記取付筒部は、前記塗布栓が前記塗布位置に位置する際に、少なくとも容器軸方向に沿う前記容器本体の底部側の端部が前記吐出孔内に位置し、
前記取付筒部の外周面には、容器軸方向に延びるとともに、前記塗布孔と容器軸方向に対向する連通溝が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布容器。 - 前記塗布孔の内径は、容器軸方向に沿う前記容器本体の底部側よりもその反対側が大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の塗布容器。
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