JP2018168438A - Cu−Ni−Si系銅合金条 - Google Patents

Cu−Ni−Si系銅合金条 Download PDF

Info

Publication number
JP2018168438A
JP2018168438A JP2017068000A JP2017068000A JP2018168438A JP 2018168438 A JP2018168438 A JP 2018168438A JP 2017068000 A JP2017068000 A JP 2017068000A JP 2017068000 A JP2017068000 A JP 2017068000A JP 2018168438 A JP2018168438 A JP 2018168438A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
etching
copper alloy
less
alloy strip
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017068000A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6472477B2 (ja
Inventor
宗彦 中妻
Munehiko Nakatsuma
宗彦 中妻
知亮 ▲高▼橋
知亮 ▲高▼橋
Tomoaki Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JX Nippon Mining and Metals Corp
Original Assignee
JX Nippon Mining and Metals Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JX Nippon Mining and Metals Corp filed Critical JX Nippon Mining and Metals Corp
Priority to JP2017068000A priority Critical patent/JP6472477B2/ja
Priority to PCT/JP2018/011574 priority patent/WO2018180941A1/ja
Priority to KR1020197025979A priority patent/KR102185586B1/ko
Priority to CN201880022121.2A priority patent/CN110462077B/zh
Priority to TW107110740A priority patent/TWI645054B/zh
Publication of JP2018168438A publication Critical patent/JP2018168438A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6472477B2 publication Critical patent/JP6472477B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C9/00Alloys based on copper
    • C22C9/06Alloys based on copper with nickel or cobalt as the next major constituent
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B1/00Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors
    • H01B1/02Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of metals or alloys
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22FCHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
    • C22F1/00Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22FCHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
    • C22F1/00Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
    • C22F1/08Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of copper or alloys based thereon

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Abstract

【課題】強度を向上させると共に、エッチング後の表面凹凸を低減させ、エッチング後の寸法精度を向上させたCu−Ni−Si系銅合金条を提供する。
【解決手段】Ni:1.5〜4.5質量%、Si:0.4〜1.1質量%を含有するCu−Ni−Si系銅合金条であって、導電率が30%IACS以上、引張強さが800MPa以上であり、オイラー角(φ1,Φ,φ2)につき、すべてのオイラー角における結晶方位の極密度が12以下、圧延平行方向を長手方向として幅20mm×長さ200mmの試験片を切り出し、ボーメ度47に調整した液温40℃の塩化第二鉄水溶液を用いてハーフエッチングしたとき、エッチング前からの長手方向の反り量の変化Δbが6mm以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子材料などの電子部品の製造に好適に使用可能なCu−Ni−Si系銅合金条に関する。
近年、ICパッケージの小型化に伴い、リードフレーム、電子機器の各種端子、コネクタなどの小型化、ひいては、多ピン化が要求されている。特に、QFN(Quad Flat Non-leaded package)と称される、LSIパッケージのランドに電極パッドを配置し、リードピンを出さない構造が開発されており、多ピン化、狭ピッチ化がさらに要求される。これらリードフレーム等を多ピン化するにはエッチングによる微細加工が必要になるため、材料となる銅合金の強度を向上させると共に、エッチング性を向上させることが要求される。さらに、エッチング加工してリードフレーム等の部品形状に加工した際、反りや変形が少なく、寸法精度に優れることも要求される。
そこで、介在物の個数を規制し、粗大な介在物によるエッチング性の低下を抑制した技術が提案されている(特許文献1)。
又、部品加工工程で問題となる熱収縮を低減した技術が提案されている。(特許文献2)。
特開2001−49369号公報 特開2016−180131号公報
しかしながら、介在物の個数を規制するとエッチング不良は改善するが、銅合金の母材自身に生じる表面凹凸を改善することができない。そのため、エッチング後の表面に「アラビ」と呼ばれるガサツキが生じ、微細加工の妨げとなるという問題がある。又、特殊なエッチング液等を使用することで、エッチング後の表面凹凸を低減することは可能であるが、エッチング作業が煩雑になり、生産性の低下やコストアップを招くおそれがある。
エッチング後の表面凹凸を改善したとしても、エッチング加工で薄肉化したとき等に反りや変形が生じると、部品の寸法精度が低下する。
すなわち、本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、強度を向上させると共に、エッチング後の表面凹凸を低減させ、エッチング後の寸法精度を向上させたCu−Ni−Si系銅合金条の提供を目的とする。
本発明者らは種々検討した結果、銅合金のあらゆる結晶方位の極密度がいずれも12以下であれば、各結晶方位によるエッチング速度の差が小さくなり、エッチング後の表面凹凸が低くなってエッチング性(例えばソフトエッチング性)が向上することを見出した。又、引張強さの低下量が所定の範囲内になるように歪取焼鈍を実施することで、エッチング後の反りや変形を抑制できることを見出した。
すなわち、本発明のCu−Ni−Si系銅合金条はNi:1.5〜4.5質量%、Si:0.4〜1.1質量%を含有し、残部Cu及び不可避的不純物からなるCu−Ni−Si系銅合金条であって、導電率が30%IACS以上、引張強さが800MPa以上であり、結晶の[001]方位と材料のND方向とを含む面に垂直な方向を軸とした回転角をΦ、ND方向を軸とした回転角をφ1、[001]方向を軸とした回転角をφ2と表記した場合に、ND軸を回転軸としてφ1だけ回転させた後に、ND軸とz軸とを一致させるためにΦだけ回転させ、最後に[001]軸周りにφ2だけ回転させることで材料のND,TD,RDと結晶の[001],[010],[100]とが一致する角度の組であるオイラー角(φ1,Φ,φ2)につき、すべてのオイラー角における結晶方位の極密度が12以下、
圧延平行方向を長手方向として幅20mm×長さ200mmの試験片を切り出し、ボーメ度47に調整した液温40℃の塩化第二鉄水溶液を用いてハーフエッチングしたとき、エッチング前からの前記長手方向の反り量の変化Δbが6mm以下、である。
さらに、Mg、Fe、P、Mn、Co及びCrの群から選ばれる一種以上を合計で0.005〜0.8質量%含有することが好ましい。
圧延平行方向を前記長手方向として幅10mmの試験片を切り出し、該試験片の一端を固定して水平な片持ち梁とし、固定部と曲げ部との前記長手方向の距離D(mm)を板厚t(mm)×100とし、当該曲げ部に前記長手方向と垂直にナイフエッジを鉛直方向下方に1mm/分の速度で10mm押し下げた後、前記速度で戻して除荷したとき、前記曲げ部の初期高さから押し下げ後の回復高さまでの前記鉛直方向の距離で示すへたり量Δcが0.4mm以下であることが好ましい。
本発明によれば、強度が高く、エッチング後の表面凹凸を低減させ、エッチング後の寸法精度を向上させたCu−Ni−Si系銅合金条が得られる。
オイラー角(φ1、Φ、φ2)を示す図である。 実施例4の結晶方位分布関数ODFを示す図である。 比較例18の結晶方位分布関数ODFを示す図である。 図2、図3の19個のグラフのφ2を示す図である。 図2、図3の19個のグラフのΦ、φ1を示す図である。 へたり量Δcの測定方法を示す図である。 へたり量Δcの測定方法を示す別の図である。 エッチング前からの長手方向の反り量の変化Δbの測定方法を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係るCu−Ni−Si系銅合金条について説明する。なお、本発明において%とは、特に断らない限り、質量%を示すものとする。
まず、銅合金条の組成の限定理由について説明する。
<Ni及びSi>
Ni及びSiは、時効処理を行うことによりNiとSiが微細なNiSiを主とした金属間化合物の析出粒子を形成し、合金の強度を著しく増加させる。また、時効処理でのNiSiの析出に伴い、導電性が向上する。ただし、Ni濃度が1.5%未満の場合、またはSi濃度が0.4%未満の場合は、他方の成分を添加しても所望とする強度が得られない。また、Ni濃度が4.5%を超える場合、またはSi濃度が1.1%を超える場合は十分な強度が得られるものの、導電性が低くなり、更には強度の向上に寄与しない粗大なNi−Si系粒子(晶出物及び析出物)が母相中に生成し、曲げ加工性、エッチング性およびめっき性の低下を招く。よって、Niの含有量を1.5〜4.5%とし、Siの含有量を0.4〜1.1%とする。好ましくは、Niの含有量を1.6〜3.0%とし、Siの含有量を0.4〜0.7%とする。
<その他の元素>
さらに、上記合金には、合金の強度、耐熱性、耐応力緩和性等を改善する目的で、更にMg,Fe,P,Mn,Co及びCrの群から選ばれる一種以上を合計で0.005〜0.8質量%含有することができる。これら元素の合計量が0.005質量%未満であると、上記効果が生じず、0.8質量%を超えると所望の特性は得られるものの、導電性や曲げ加工性が低下することがある。
<導電率と引張強さTS>
本発明の実施形態に係るCu−Ni−Si系銅合金条は、導電率が30%IACS以上、引張強さTSが800MPa以上である。
半導体素子の動作周波数の増大に伴い、通電による発熱が増大するので、銅合金条の導電率を30%IACS以上とする。
又、ワイヤボンディングする際のリードフレームの変形等を防止し、形状を維持するため、引張強さTSを800MPa以上とする。
<へたり>
Cu−Ni−Si系銅合金条の引張強さTSを800MPa以上とすることで、永久変形(へたり)を低減することができるので、エッチング加工時やその後の組立加工時の材料変形が抑制され、部品加工時の寸法精度が向上する。
へたりの程度(へたり量)は以下のように定量化できる。まず、図6に示すように、圧延平行方向を長手方向Lとして幅10mmの試験片2を切り出し、試験片2の一端を固定具4に片持ち梁式に固定する。試験片2の所定位置の曲げ部に長手方向Lと垂直にナイフエッジ10を上から当てる。このとき、ナイフエッジ10の先端10pが試験片2と接する位置が曲げ部となる。又、固定具4のナイフエッジ10側の端部4e(固定部)と、曲げ部10pとの長手方向Lの距離D(mm)を板厚t(mm)×100とする。ナイフエッジ10は所定のロードセルに接続されている。
そして、曲げ部10pに長手方向Lと垂直にナイフエッジ10を鉛直方向下方に1mm/分の速度でh=10mm押し下げた後、同速度で戻して除荷する(図6(a))。
このとき、図6(b)に示すように、前曲げ部の初期高さc0から押し下げ後の回復高さc1までの鉛直方向の距離をへたり量Δcとする。なお、初期高さc0は、固定具4に保持された試験片2と同一高さであるとは限らず、下方に撓んでいることもある。又、c0の方がc1よりも上方に位置する。
図7は、ナイフエッジ10に接続された実際のロードセルが検知した、ナイフエッジ10の鉛直方向の変位とロードセルの押し下げ荷重との関係を示す。
本発明の実施形態に係るCu−Ni−Si系銅合金条のへたり量Δcが好ましくは0.4mm以下、より好ましくは0.25mm以下である。これにより、エッチング加工時やその後の組立加工時の材料変形が抑制され、部品加工時の寸法精度が向上する。
<各結晶方位の極密度>
本発明の実施形態に係るCu−Ni−Si系銅合金条は、結晶の[001]方位と材料のND方向とを含む面に垂直な方向を軸とした回転角をΦ、ND方向を軸とした回転角をφ1、[001]方向を軸とした回転角をφ2と表記した場合に、ND軸を回転軸としてφ1だけ回転させた後に、ND軸とz軸とを一致させるためにΦだけ回転させ、最後に[001]軸周りにφ2だけ回転させることで材料のND,TD,RDと結晶の[001],[010],[100]とが一致する角度の組であるオイラー角(φ1,Φ,φ2)につき、すべてのオイラー角(φ1,Φ,φ2のそれぞれは0〜90°)の結晶方位の極密度が12以下である。
ここで、オイラー角(φ1、Φ、φ2)は、図1に示すように、ND軸を回転軸としてφ1だけ回転させた後に、ND軸とz軸とを一致させるためにΦだけ回転させ、最後に[001]軸周りにφ2だけ回転させることで材料のND,TD,RDと結晶の[001],[010],[100]とが一致する角度の組(φ1,Φ,φ2)をいう。オイラー角(φ1、Φ、φ2)は、図1に示すBunge方式で表される。又、「RD」は圧延方向、「ND」は圧延面に垂直な方向、「TD」は幅方向である。
本発明の実施形態に係るCu−Ni−Si系銅合金条のすべての結晶方位の極密度がいずれも12以下であれば、各結晶方位によるエッチング速度の差が小さくなり、エッチング後の表面凹凸が低くなってエッチング性が向上する。その結果、エッチング精度が向上して微細加工が可能となり、例えばリードフレーム等の多ピン化、狭ピッチ化を行うことができる。
一方、いずれかのオイラー角における結晶方位の極密度が12を超えると、その結晶方位のエッチング速度が他の方位のエッチング速度と大きく異なってしまい、エッチング後の表面凹凸が大きくなる。
結晶方位の極密度の下限は特に制限されないが、銅粉同様のランダム方位の極密度である1が下限値である。
すべての結晶方位の極密度をいずれも12以下に制御する方法としては、時効処理の後に「拡散熱処理及びその後の冷間圧延」を行うことが挙げられる。拡散熱処理及び拡散熱処理後冷間圧延については後述する。
<エッチングの反り>
圧延平行方向を長手方向として幅20mm×長さ200mmの試験片を切り出し、ボーメ度47に調整した液温40℃の塩化第二鉄水溶液を用いてハーフエッチングしたとき、エッチング前からの長手方向の反り量の変化Δbが6mm以下である。Δbが好ましくは3mm以下、より好ましくは2mm以下である。
ここで、図8に示すように、エッチング前の試験片20の長手方向Lの反り量b0は、定盤50上に試験片20を上反り状態(両端が中心より上がっている状態)で載置したとき、定盤50と試験片20との鉛直方向の最大距離である。エッチング後の試験片20の長手方向Lの反り量b1も同様である。そして、Δb=b1-b0で表される。
Δbを6mm以下に制御する方法としては、後述する歪取焼鈍の条件を制御することが挙げられる。
なお、Δb>0とする。これは、エッチング前に比べて反り量が同一な(反りが残らない)ほどの過度な歪取焼鈍を行うと強度が低下するからである。
<Cu−Ni−Si系銅合金条の製造>
本発明の実施形態に係るCu−Ni−Si系銅合金条は、通常、インゴットを熱間圧延、冷間圧延、溶体化処理、時効処理、拡散熱処理、拡散熱処理後冷間圧延、歪取焼鈍の順で行って製造することができる。溶体化処理前の冷間圧延は必須ではなく、必要に応じて実施してもよい。また、溶体化処理後で時効処理前に冷間圧延を必要に応じて実施してもよい。上記各工程の間に、表面の酸化スケール除去のための研削、研磨、ショットブラスト、酸洗等を適宜行うことができる。
溶体化処理は、Ni−Si系化合物などのシリサイドをCu母地中に固溶させ、同時にCu母地を再結晶させる熱処理である。溶体化処理は、一般的な溶体化処理条件で行えば良く、例えば材料温度650〜950℃、1秒〜10分の条件で行うことができる。
時効処理は、溶体化処理で固溶させたシリサイドを、NiSiを主とした金属間化合物の微細粒子として析出させる。この時効処理で強度と導電率が上昇する。時効処理は、例えば375〜625℃、0.5〜50時間の条件で行うことができ、これにより強度を向上させことができる。
<拡散熱処理及び拡散熱処理後冷間圧延>
時効処理の後、拡散熱処理を行う。拡散熱処理は、例えば材料温度220〜280℃、均熱時間が24時間以上の条件で行うことができる。
時効処理では、上述のようにマトリクス(母材)中のNi,SiがNiSi等の金属間化合物として析出するが、析出粒子近傍のマトリクスのNi,Siが消費され、周囲に比べてNi,Siの濃度が低下する。つまり、析出粒子・マトリクス境界から周囲のマトリクスへ向けてNi,Siの濃度勾配が生じる。そして、マトリクス中にこのような濃度勾配が生じると、濃度(組成)の差が組織の差となって極密度が12より大きい方位が発生する。
そこで、低温加熱となる拡散熱処理を行うことで、マトリクス中の濃度勾配が低減して一様になるようにNi,Siが拡散し、圧延後の組織が一方向に集合しなくなる(極密度が低くなる)。
拡散熱処理の温度が220℃未満、又はその時間が24時間未満の場合、拡散熱処理が不十分となり、母材(マトリックス)の濃度勾配が低減せず、組成が不均一となって極密度が12を超える結晶方位が生じてしまう。
拡散熱処理の温度が280℃を超える場合、拡散熱処理が過度となって、NiSiを主とした金属間化合物の析出が顕著になり、同様に母材(マトリックス)の組成が不均一になって結晶方位の極密度が12を超えてしまう。
なお、拡散熱処理の時間は24時間以上であれば良いが、24〜36時間が好ましい。
次に、拡散熱処理の後に冷間圧延(拡散熱処理後冷間圧延)を加工度40%以上で行う。上述の溶体化処理によって再結晶組織が残り、拡散熱処理を十分に行っても極密度が大きくなる原因となる。
そこで、拡散熱処理後に加工度40%以上の冷間圧延を行えば、溶体化処理によって生じた再結晶集合組織を加工によって消失することができる。又、上述のNiSi等の析出粒子は、圧延加工によって特定方位への集合が生じることを抑制する。これらの効果の兼ねあいにより、極密度が低減する。
拡散熱処理後冷間圧延の加工度が40%未満であると、溶体化によって残った再結晶組織を十分に消失させることが困難であり、極密度が12を超える結晶方位が生じてしまう。
拡散熱処理後冷間圧延の加工度は40〜90%が好ましい。加工度が90%を超えると、強加工によって特定の方位の極密度が大きくなり、析出粒子による特定方位の成長を抑制する効果を上回り、極密度が12を超える結晶方位が生じることがある。
拡散熱処理後冷間圧延の加工度は、拡散熱処理後冷間圧延の直前の材料厚みに対する、拡散熱処理後冷間圧延による厚みの変化率である。
本発明のCu−Ni−Si系銅合金条の厚みは特に限定されないが、例えば0.03〜0.6mmとすることができる。
拡散熱処理後冷間圧延に次いで、焼鈍温度300〜500℃、焼鈍時間10〜300秒の範囲で焼鈍前後の引張強さの低下量ΔTSが10〜50MPaになるように歪取焼鈍を行う。これにより、エッチングの反り量の変化Δbが6mm以下となる。
ΔTSが10MPa未満の場合、熱処理や冷間圧延によって発生した内部応力が多く残り、反り量の変化Δbが6mmを超える。
ΔTSが50MPaを超える場合、材料が軟化し過ぎて引張強さが800MPa未満となる。 なお、焼鈍温度は材料温度(焼鈍炉中の材料の実際の温度)である。
各実施例及び各比較例の試料を、以下のように作製した。
電気銅を原料とし、大気溶解炉を用いて表1、表2に示す組成の銅合金を溶製し、厚さ20mm×幅60mmのインゴットに鋳造した。このインゴットを950℃で板厚10mmまで熱間圧延を行った。熱間圧延後、研削し、冷間圧延を実施し、800℃30秒にて溶体化処理を実施したのち450℃12時間の時効処理を行った。
次に、表1、表2に示す条件で、拡散熱処理を行った。その後、表1、表2に示す加工度で拡散熱処理後冷間圧延を行い、表1、表2に示す条件で歪取焼鈍を行って板厚0.150mmの試料を得た。
<導電率(%IACS)>
得られた試料につき、JIS H0505に基づいて4端子法により、25℃の導電率(%IACS)を測定した。
<引張強さ(TS)>
得られた試料につき、引張試験機により、JIS−Z2241に従い、圧延方向と平行な方向における引張強さ(TS)をそれぞれ測定した。まず、各試料から、引張方向が圧延方向になるように、プレス機を用いてJIS13B号試験片を作製した。引張試験の条件は、試験片幅12.7mm、室温(15〜35℃)、引張速度5mm/min、ゲージ長さ50mmとした。
<結晶方位の極密度>
得られた試料につき、X線回折法を用いて試料の表面の正極点測定を行った。X線回折装置は、株式会社リガク製RINT−2000を用い、Schulz反射法で測定を行った。測定条件は以下のとおりである。
X線源:コバルト、加速電圧:30kV、管電流:100mA、発散スリット:1°、発散縦制限スリット:1.2mm、散乱スリット:7mm、受光スリット:7mm
α角度ステップ:5°、β角度ステップ:5°、計数時間:2秒/ステップ
但し、反射法では、試料面に対するX線の入射角が浅くなると測定が困難になるため、実際に測定できる角度範囲は正極点図上で0°≦α≦75°、0°≦β≦360°(但し、α:シュルツ法に規定する回折用ゴニオメータの回転軸に垂直な軸、β:前記回転軸に平行な軸)となる。
得られた測定結果を株式会社リガク製ソフトウェアPole Figure Data Processingを用いて極点図化し、株式会社ノルム工学製の立方晶用結晶方位分布関数の解析プログラム(製品名:Standard ODF)により結晶方位分布関数ODF(Orientation Distribution Function)を求め、すべてのオイラー角における結晶方位の極密度を出力した。そして、それらの中から極密度の最大値を求めた。なお、オイラー角は5°刻みで上記ソフトウェアから出力される。
なお、完全にランダムな結晶方位を有する材料では、すべてのオイラー角における結晶方位の極密度が1となるので、この値に対して規格化した値が試料の極密度の数値である。
なお、図2、図3は、それぞれ後述する実施例4、比較例18の結晶方位分布関数ODFを示す。ここで、図2、図3は、右下の表示を除き、縦5つ、横4つの19個のグラフを合わせて一覧表示したものであり、各グラフのφ2(0〜90°:5°刻み)を図4に示す。又、図5に示すように、個々のグラフの縦軸がΦ、横軸がφ1であり、各グラフを示すボックスの上から下へ向かってΦ=0〜90°の値を採り、各グラフを示すボックスの左から右へ向かってΦ1=0〜90°の値を採る。
<エッチング性>
得られた試料の両面につき、濃度47ボーメに調整した液温40℃の塩化第二鉄水溶液を1〜5分スプレーし、板厚が0.075mm(元の0.150mmの半分の厚み)になるように調整してエッチングした。コンフォーカル顕微鏡(レーザーテック社製、型番:HD100D)を用い、エッチング後表面を圧延平行方向に基準長さ0.8mm、評価長さ4mmとしてJIS B0601(2013)に準ずる算術平均粗さRaを測定した。
エッチング後の算術平均粗さRaが0.15μm未満であれば、エッチング後の凹凸が少なくエッチング性に優れる。
ハーフエッチング後の反り量の変化Δbは濃度47ボーメに調整した液温40℃の塩化第二鉄水溶液をスプレーし、板厚が0.075mm(元の0.150mmの半分の厚み)になるまでエッチングしたのち測定した。へたり量Δcは上述のようにして測定した。なお、ロードセルは、アイコーエンジニアリング社Model 1605NLを用いた。
得られた結果を表1、表2に示す。
表1、表2から明らかなように、すべてのオイラー角における結晶方位の極密度が12以下、反り量の変化Δbが6mm以下である各実施例の場合、強度が高くてリード変形が少ないと共に、エッチング後の表面凹凸が低減された。又、エッチング後の寸法精度が向上した。
一方、歪取焼鈍における引張強さの低下量ΔTSが10MPa未満である比較例1の場合、熱処理や冷間圧延によって発生した内部応力が多く残り、エッチング後の反り量の変化Δbが6mmを超えた。歪取焼鈍における引張強さの低下量ΔTSが50MPaを超えた比較例2の場合、材料が軟化し過ぎて引張強さが800MPa未満となり、へたり量Δcが0.4mmを超えた。
拡散熱処理の温度が280℃を超えた比較例3の場合、結晶方位の極密度が12を超え、エッチングの表面凹凸が高くなった。これは、拡散熱処理の温度が高いためにシリサイドの析出が顕著に生じ、マトリクス中のNi,Siに濃度勾配(組成の不均一)が生じたためと考えられる。
拡散熱処理の温度が220℃未満の比較例4の場合、結晶方位の極密度が12を超え、エッチングの表面凹凸が高くなった。
又、Ni及びSiの含有量が規定範囲を超えた比較例5、及びCoとCrを合計で0.8質量%を超えて含有した比較例9の場合、いずれも導電率が30%IACS未満となった。
Siの含有量が規定範囲未満の比較例6の場合、引張強さが800MPa未満となり、へたり量Δcが0.4mmを超えた。
拡散熱処理後冷間圧延の加工度が40%未満の比較例7の場合も、結晶方位の極密度が12を超え、エッチングの表面凹凸が高くなった。又、引張強さが800MPa未満となり、へたり量Δcが0.4mmを超えた。
拡散熱処理の時間が24時間未満の比較例7の場合も、結晶方位の極密度が12を超え、エッチングの表面凹凸が高くなった。
2,20 試験片
L 長手方向

Claims (3)

  1. Ni:1.5〜4.5質量%、Si:0.4〜1.1質量%を含有し、残部Cu及び不可避的不純物からなるCu−Ni−Si系銅合金条であって、
    導電率が30%IACS以上、引張強さが800MPa以上であり、
    結晶の[001]方位と材料のND方向とを含む面に垂直な方向を軸とした回転角をΦ、ND方向を軸とした回転角をφ1、[001]方向を軸とした回転角をφ2と表記した場合に、
    ND軸を回転軸としてφ1だけ回転させた後に、ND軸とz軸とを一致させるためにΦだけ回転させ、最後に[001]軸周りにφ2だけ回転させることで材料のND,TD,RDと結晶の[001],[010],[100]とが一致する角度の組であるオイラー角(φ1,Φ,φ2)につき、すべてのオイラー角における結晶方位の極密度が12以下、
    圧延平行方向を長手方向として幅20mm×長さ200mmの試験片を切り出し、ボーメ度47に調整した液温40℃の塩化第二鉄水溶液を用いてハーフエッチングしたとき、エッチング前からの前記長手方向の反り量の変化Δbが6mm以下、であるCu−Ni−Si系銅合金条。
  2. さらに、Mg、Fe、P、Mn、Co及びCrの群から選ばれる一種以上を合計で0.005〜0.8質量%含有する請求項1記載のCu−Ni−Si系銅合金条。
  3. 圧延平行方向を前記長手方向として幅10mmの試験片を切り出し、該試験片の一端を固定して水平な片持ち梁とし、固定部と曲げ部との前記長手方向の距離D(mm)を板厚t(mm)×100とし、当該曲げ部に前記長手方向と垂直にナイフエッジを鉛直方向下方に1mm/分の速度で10mm押し下げた後、前記速度で戻して除荷したとき、前記曲げ部の初期高さから押し下げ後の回復高さまでの前記鉛直方向の距離で示すへたり量Δcが0.4mm以下、である請求項1又は2記載のCu−Ni−Si系銅合金条。
JP2017068000A 2017-03-30 2017-03-30 Cu−Ni−Si系銅合金条 Active JP6472477B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017068000A JP6472477B2 (ja) 2017-03-30 2017-03-30 Cu−Ni−Si系銅合金条
PCT/JP2018/011574 WO2018180941A1 (ja) 2017-03-30 2018-03-23 Cu-Ni-Si系銅合金条
KR1020197025979A KR102185586B1 (ko) 2017-03-30 2018-03-23 Cu-Ni-Si계 구리 합금조
CN201880022121.2A CN110462077B (zh) 2017-03-30 2018-03-23 Cu-Ni-Si系铜合金条
TW107110740A TWI645054B (zh) 2017-03-30 2018-03-28 Cu-Ni-Si系銅合金條

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017068000A JP6472477B2 (ja) 2017-03-30 2017-03-30 Cu−Ni−Si系銅合金条

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018168438A true JP2018168438A (ja) 2018-11-01
JP6472477B2 JP6472477B2 (ja) 2019-02-20

Family

ID=63677556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017068000A Active JP6472477B2 (ja) 2017-03-30 2017-03-30 Cu−Ni−Si系銅合金条

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP6472477B2 (ja)
KR (1) KR102185586B1 (ja)
CN (1) CN110462077B (ja)
TW (1) TWI645054B (ja)
WO (1) WO2018180941A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113249666A (zh) * 2021-05-14 2021-08-13 太原晋西春雷铜业有限公司 一种降低Cu-Ni-Si合金热收缩率的制备方法
KR20220124174A (ko) 2020-01-09 2022-09-13 도와 메탈테크 가부시키가이샤 Cu-Ni-Si계 구리 합금 판재 및 그 제조 방법 및 통전 부품

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117802428A (zh) * 2024-02-29 2024-04-02 中铝科学技术研究院有限公司 利用晶粒取向提升铜材蚀刻精度的方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008013836A (ja) * 2006-07-10 2008-01-24 Dowa Holdings Co Ltd 異方性の少ない高強度銅合金板材およびその製造法
JP2013082968A (ja) * 2011-10-11 2013-05-09 Furukawa Electric Co Ltd:The 銅合金板条およびその製造方法
WO2016006053A1 (ja) * 2014-07-09 2016-01-14 古河電気工業株式会社 銅合金板材、コネクタ、及び銅合金板材の製造方法
JP2017179511A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 Jx金属株式会社 Cu−Ni−Si系銅合金条及びその製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3383615B2 (ja) 1999-08-05 2003-03-04 日鉱金属株式会社 電子材料用銅合金及びその製造方法
CN100467639C (zh) * 2006-03-22 2009-03-11 宝山钢铁股份有限公司 薄带连铸结晶辊用高强高导铜合金及其制造方法
JP6196512B2 (ja) * 2012-09-28 2017-09-13 Jx金属株式会社 放熱性及び繰り返し曲げ加工性に優れた銅合金板
JP5619976B2 (ja) * 2012-09-28 2014-11-05 Jx日鉱日石金属株式会社 放熱性及び繰り返し曲げ加工性に優れた銅合金板
JP5619977B2 (ja) * 2012-09-28 2014-11-05 Jx日鉱日石金属株式会社 放熱性及び繰り返し曲げ加工性に優れた銅合金板
JP6533402B2 (ja) 2015-03-23 2019-06-19 Dowaメタルテック株式会社 Cu−Ni−Si系銅合金板材およびその製造方法並びにリードフレーム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008013836A (ja) * 2006-07-10 2008-01-24 Dowa Holdings Co Ltd 異方性の少ない高強度銅合金板材およびその製造法
JP2013082968A (ja) * 2011-10-11 2013-05-09 Furukawa Electric Co Ltd:The 銅合金板条およびその製造方法
WO2016006053A1 (ja) * 2014-07-09 2016-01-14 古河電気工業株式会社 銅合金板材、コネクタ、及び銅合金板材の製造方法
JP2017179511A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 Jx金属株式会社 Cu−Ni−Si系銅合金条及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220124174A (ko) 2020-01-09 2022-09-13 도와 메탈테크 가부시키가이샤 Cu-Ni-Si계 구리 합금 판재 및 그 제조 방법 및 통전 부품
CN113249666A (zh) * 2021-05-14 2021-08-13 太原晋西春雷铜业有限公司 一种降低Cu-Ni-Si合金热收缩率的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN110462077A (zh) 2019-11-15
KR102185586B1 (ko) 2020-12-02
TW201837193A (zh) 2018-10-16
CN110462077B (zh) 2021-08-03
KR20190116357A (ko) 2019-10-14
TWI645054B (zh) 2018-12-21
JP6472477B2 (ja) 2019-02-20
WO2018180941A1 (ja) 2018-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6152212B1 (ja) Cu−Ni−Si系銅合金板材
JP5448763B2 (ja) 銅合金材料
WO2018181593A1 (ja) 銅板付き絶縁基板用銅板材及びその製造方法
JP6719316B2 (ja) 放熱部材用銅合金板材およびその製造方法
JP5610643B2 (ja) Cu−Ni−Si系銅合金条及びその製造方法
JP6472477B2 (ja) Cu−Ni−Si系銅合金条
JP6640435B1 (ja) 銅合金板材およびその製造方法ならびに電気電子機器用放熱部品およびシールドケース
JP2010007174A (ja) 電子材料用Cu−Ni−Si系合金板又は条
JP2013194246A (ja) 残留応力の少ないリードフレーム用Cu−Cr−Sn系銅合金板
JP5214282B2 (ja) ダイシング加工性に優れるqfnパッケージ用銅合金板
JP6355671B2 (ja) Cu−Ni−Si系銅合金条及びその製造方法
KR102349545B1 (ko) 구리 합금 선봉재 및 그 제조 방법
JP6811136B2 (ja) Cu−Ni−Si系銅合金条及びその製造方法
JP6210910B2 (ja) 強度、耐熱性及び曲げ加工性に優れたFe−P系銅合金板
JP2015203148A (ja) 銅合金材、セラミック配線基板及びセラミック配線基板の製造方法
JP2015134955A (ja) 強度、耐熱性及び曲げ加工性に優れたFe−P系銅合金板
JP2011246740A (ja) 電子材料用Cu−Co−Si系合金板又は条
JP3893358B2 (ja) 曲げ加工性に優れたりん青銅条
JP6309331B2 (ja) ハーフエッチング特性に優れたCu−Fe−P系銅合金板及びその製造方法
JP6762333B2 (ja) Cu−Ni−Si系銅合金条
JP5755892B2 (ja) 銅合金板の製造方法
JP5236973B2 (ja) ダイシング加工性に優れるqfnパッケージ用銅合金板
JP6582159B1 (ja) 絶縁基板及びその製造方法
TW202332785A (zh) 電子材料用銅合金以及電子部件

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6472477

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250