JP5214282B2 - ダイシング加工性に優れるqfnパッケージ用銅合金板 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置等の電子部品、特にダイシング加工を要するQFNパッケージ用銅合金板に関する。
半導体装置として、これまでのQFPに代表される外部リードの有るパッケージや、リードフレームレスであるCSP、BGAといったパッケージに代わり、QFNパッケージが増加してきている。
これは、既存のQFP生産ラインを活用できるだけでなく、実装面積もBGA並みに小型化でき、かつCSP並みの薄型化が可能であるからである。また、金属製のリードフレームを持つことから生産性が高く、またBGAの様なパッケージ信頼性の低さもない。さらに、裏面にヒートスプレッダーを具備できることから、熱放散の面からもBGA、CSPの様に別付けでヒートシンクを組み付ける必要が無く、低コスト化が可能である。
このQFNパッケージであるが、パッケージ組立ての生産効率を高めるため、リードフレームのパターンがマトリックス状(例:縦横5×5,10×10など)に配置され、チップ搭載、ワイヤーボンド工程を経た後の樹脂モールド時にパッケージを一括した状態で成型、最終段階でダイシングという工程をとる(特許文献1〜3参照)。このダイシングは、元来はSiチップをウエハーから切り離す方法として、ダイヤモンドの粉を散りばめた極薄のブレードにて切断するために使用されていたものであるが、先の一括モールドを行ったパッケージ(例:縦横5×5,10×10)を一つ一つの個片に切り離す方法として活用されている。
このダイシング工程を持つQFNパッケージの組立では、本ダイシング工程時に外部リードがブレードにより切断されるため、リードフレーム材料はダイシング加工性に優れることが求められている。
ダイシング工程で問題となる点は、ブレードによって切断される外部リードのバリ(リード引きずりバリという)とブレード自体の摩耗である。切断された際に発生したリードのバリが大きい場合、パッケージを基板へ実装する際にはんだ付けが安定的に行えなくなり、実装工程の生産性を阻害するばかりか、実装基板自体の信頼性を低下させる。また、ブレード摩耗が大きい場合、ブレードのドレッシング回数が増すだけでなく切り離すパッケージの寸法変化などを伴い、生産性の低下のみならず製品そのものの歩留まり低下も生じてしまう。従って、リード引きずりバリの発生を極力小さくし、ブレード摩耗も極力小さくすることがQFN用リードフレーム材料に求められている。
QFN用リードフレーム材料として、従来のQFP用リードフレーム材料として周知の銅、銅合金及びCu−Ni合金が用いられ(特許文献2,3参照)、このうち銅合金としては、主としてCDA194合金(Cu−2.3質量%Fe−0.03質量%P−0.13質量%Zn)が用いられている。しかし、CDA194合金では、リード引きずりバリの発生及びブレード摩耗を十分抑えることができないため、さらにダイシング加工性に優れたリードフレーム材料が求められている。
特開2003−347494号公報 特開2003−124420号公報 特開2007−123327号公報
本発明は、このような要請に応じるためになされたもので、ダイシング加工を要するQFNパッケージ用銅合金板として適する、ダイシング加工性に優れたリードフレーム材料を提供することを目的とする。
本発明に係るQFNパッケージ用銅合金板は、Fe:0.01〜0.50質量%、P:0.01〜0.20質量%、残部Cu及び不可避不純物からなり、マイクロビッカース硬さが150以上、一様伸びが5%以下、かつ局部伸びが10%以下であることを特徴とする。
この銅合金は、さらに(1)Sn:0.005〜5質量%、(2)Zn:0.005〜3.0質量%、(3)Co,Cr,Mn,Mgのうち1種又は2種以上を合計で0.2質量%以下、(4)Al,Ag,B,Be,In,Si,Ti,Zのうち、1種又は2種以上を合計で0.1質量%以下を、(1)〜(4)それぞれ単独で又は(1)〜(4)を適宜組み合わせて含有することができる。
本発明に係る銅合金板をQFNパッケージのリードフレーム材料として用いることにより、QFNパッケージ組立てのダイシング加工工程において、外部リードのバリ(リード引きずりバリ)の発生を低減し、かつダイシング加工に要するブレード摩耗量を低減させることができ、QFNパッケージの生産性向上、製品の歩留まり向上及び製品の信頼性の向上が可能となる。
はじめに本発明に係る銅合金板のダイシング加工性を向上させるために要求される特性について説明する。
本発明に関る銅合金板は、マイクロビッカース硬さ(以下、MHv)が150以上である。MHvが150未満であると、銅合金板の強度が不足するだけでなく、硬度が低いことでダイシング加工時にブレードの砥粒(ダイヤモンド粒)の銅合金材への食い込みが大きく、材料の掻き出し量が多くなり、それにより大きいリード引きずりバリが発生しやすくなる。リード引きずりバリの発生を抑制する観点から、MHvは160以上であることがより望ましい。上限は定めないが、本発明の組成と後述する製造方法により、概ねMHv300以下が得られる。
また、本発明に係る銅合金板は、一様伸びが5%以下、かつ局部伸びが10%以下であある。一様伸びが5%を超えると、材料の延性が大きすぎて、ブレードにより掻き出された材料が千切れ難く(伸びてしまう)、そのため大きいリード引きずりバリが発生しやすくなる。リード引きずりバリの発生を抑制する観点から、一様伸びは4%以下であることがより望ましい。局部伸びについても、10%を超えると、材料の延性が大きすぎて、ブレードにより掻き出された材料が千切れ難く、そのため大きいリード引きずりバリが発生しやすくなる。リード引きずりバリの発生を抑制する観点から、局部伸びは6%以下であることがより望ましい。下限は定めないが、本発明の組成と後述する製造方法により、概ね一様伸び0.5%以上、局部伸び2%以上が得られる。
銅合金板のMHv、一様伸び及び局部伸びはブレード摩耗にも影響し、MHvが低すぎると、ブレードの砥粒の銅合金材への食い込みが大きく、また一様伸び及び局部伸びが大きすぎると掻き出された材料が千切れにくいため、いずれも材料の掻き出し抵抗が大きくなって、ブレードの摩耗が進みやすい。ブレード摩耗を抑制する観点からも、MHvは150以上、望ましくは160以上とし、一様伸びは5%以下、望ましくは4%以下、局部伸びは10%以下、望ましくは6%以下とする。
なお、一様伸びとは、引張試験において最大荷重に達するまでの伸びをいい、局部伸びとは、最大荷重に達した時点から破断までの伸びをいう。
次に本発明に係る銅合金の成分について説明する。
本発明に係る銅合金は、Fe:0.01〜0.50質量%、P:0.01〜0.20質量%を必須成分として含む。
Feは、Fe又はFe−P化合物として析出し、銅合金板の強度や耐熱性を向上させる。Fe含有量が0.01質量%未満では析出量が少なく、強度が不足するとともにダイシング加工時のバリの発生が大きくなる。一方、Fe含有量が0.5質量%を超えると導電率が低下するとともに、Fe又はFe−P粗大晶析物粒子が生成し、ダイシング加工に要するブレードの消耗量が大きくなる。従って、Fe含有量は0.01〜0.50質量%、望ましくは0.05〜0.45質量%とする。
Pは、脱酸効果があるほか、FeとFe−P化合物を形成して強度や耐熱性を向上させる。P含有量が0.01質量%未満では上記化合物の析出量が少なく、強度が不足するとともにダイシング加工時のバリの発生が大きくなる。一方、P含有量が0.2質量%を超えると導電率が低下するほか、熱間加工性が低下するとともに、Fe−P粗大晶析物粒子が生成し、ダイシング加工に要するブレードの消耗量が大きくなる。よって、Pの含有量は0.01〜0.20質量%、望ましくは0.02〜0.15質量%とする。
本発明に係る銅合金は、Fe,Pのほか、必要に応じて、(1)Sn、(2)Zn、(3)Co,Cr,Mn,Mgのうち1種又は2種以上、(4)Al,Ag,B,Be,In,Si,Ti,Zrのうち1種又は2種以上のいずれかを、単独で又は適宜組み合わせて副成分として含み得る。
Snは、銅合金の強度向上に寄与し、ダイシング加工性を向上させる効果がある。しかし、Sn含有量が0.005質量%未満では強度が向上せず、ダイシング加工性も向上しない。一方、Sn含有量が5質量%を超えると導電率の低下を招く。従って、Sn含有量は0.005〜5.0質量%の範囲とし、望ましくは0.01〜4.5質量%とする。
Znは、リードフレームに要求されるはんだ及び錫めっき耐熱剥離性を改善する効果を有する。しかし、Zn含有量が0.005質量%以下ではこれらの効果が小さく、逆に3質量%を超えるとリードフレーム材料としての導電性に悪影響を及ぼす。従って、Zn含有量は0.005〜3質量%の範囲とし、望ましくは0.01〜2.5質量%とする。なお、リードフレーム材料としては20%IACS以上の導電率を有することが望ましい。
Co,Cr,Mn,MgはPとの化合物として析出し、強度や耐熱性を向上させるとともにダイシング加工性を向上させる。ただし、1種又は2種以上の合計が0.2質量%を超えると、粗大な晶析出物が生成し、ダイシング加工に要するブレードの摩耗量が大きくなったり、成分(Mn,Mg)によってははんだ濡れ性が低下するため、Co,Cr,Mn,Mgの添加量は1種又は2種以上の合計で0.2質量%以下とする。
Al,Ag,B,Be,In,Si,Ti,Zrは固溶、又は単独あるいは他成分との組合せにより析出することで強度を向上させるとともに、ダイシング加工性を向上させる。ただし、1種又は2種以上の合計が0.1質量%を超えると、はんだ濡れ性を低下させたり、コスト高となることから、Al,Ag,B,Be,In,Si,Ti,Zrの添加量は1種又は2種以上の合計で0.1質量%以下とする。
そのほか、OはPと反応しやすく、100ppmを超えると析出物の生成が不足して強度やダイシング加工性を低下させ、またはんだ濡れ性を低下させるため、望ましくは100ppm以下、さらに望ましくは50ppm以下とする。Hは5ppmを超えると、Oと結びついて水蒸気となり鋳造時にブローホール欠陥を生じ、製品欠陥につながるため、望ましくは5ppm以下、さらに望ましくは3ppm以下とする。Sは100ppmを超えると熱間圧延時に割れを生じ、製品化が困難となるため、望ましくは100ppm以下、さらに望ましくは50ppm以下とする。
本発明に関る銅合金板は、鋳塊を均質化処理し、熱間圧延した後急冷し、続いて冷間圧延及び焼鈍を行い、必要に応じて冷間圧延及び焼鈍を繰り返し、さらに仕上げ冷間圧延後、最終工程として低温焼鈍を行うことで製造することができる。マイクロビッカース硬さが150以上、一様伸びが5%以下、かつ局部伸びが10%以下の特性を持たせるため、全ての焼鈍工程において再結晶粒の平均粒径が50μm以下又は再結晶させないようにし、さらに仕上げ冷間圧延の加工率は40%以上とすることが望ましい。焼鈍時には、Fe又はFe−P化合物が析出し、銅合金板の強度及び耐熱性を向上させる。最終製品においてMHv150以上を確保するには、焼鈍条件は、200℃〜600℃×0.5〜10時間の範囲内で選択すればよい。低温焼鈍の条件は、焼鈍後のMHvが焼鈍前のMHvに対して65%〜95%の範囲内になるように選択することが望ましい。
上記製造方法において、焼鈍後に(複数回焼鈍を行う場合は1回でも)再結晶粒の平均粒径が50μmを超えると、素材自体が軟化しすぎて、最終製品においてMHv150以上を確保し難く、仕上げ圧延加工率が40%未満であると、同様に最終製品においてMHv150以上を確保し難い。さらに最終工程の低温焼鈍において、低温焼鈍後のMHvが焼鈍前のMHvに対して65%〜95%の範囲内になるようにすることで延性を回復させるが、このときMHvが65%未満では一様伸び及び局部伸びの値が大きくなり過ぎ、またMHvが低下しすぎるおそれがあり、95%を超えると板歪みや内部応力の低減が不十分となり、リードフレームに要求されるフラットネスが得られないおそれがある。
表1に示すNo.1〜21の組成の銅合金を、小型電気炉で大気中にて木炭被膜下で溶解し、厚さ50mm、幅80mm、長さ180mmの鋳塊を溶製した。この鋳塊の表裏面を各5mm面削した後、950℃で熱間圧延を行い、厚さ12mmtの板材とし、さらに板材の表裏面をそれぞれ約1mm面削した。なお、No.20は鋳塊にブローホールが多数生じ、No.21は熱間圧延割れを生じたため、それぞれ熱間圧延以降の工程を取りやめた。
Figure 0005214282
これらの板材について、冷間圧延を行った後、焼鈍を行い、仕上げ冷間圧延により板厚を0.15mmtとした。焼鈍は、200℃〜600℃×0.5〜10時間の範囲内で、焼鈍後の再結晶粒の平均粒径が50μm以下、又は再結晶しない条件を選択した。また、焼鈍前の板厚は仕上げ冷間圧延の加工率が20%以上になるように設定した(仕上げ冷間圧延の加工率を表1に示す)。
仕上げ冷間圧延後の板材について、20〜300秒程度の範囲で低温焼鈍を行った。このときの焼鈍条件は、いずれの板材についても仕上げ低温焼鈍前の硬さに対し低温焼鈍後の硬さが65%〜95%となるように選択した。
以上の工程で得られたNo.1〜19の板材から試料を採取し、マイクロビッカース硬さ(MHv)、一様伸び、局部伸び、引きずりバリ長さ、ブレード摩耗量、導電率、及びはんだ濡れ性の各特性の測定試験に供した。測定結果を表2に示す。なお、各試験の手順等は下記のとおりである。
<硬さ測定>
JISZ2244の規定に基づき、荷重4.9Nにてビッカース硬さ試験を行い、マイクロビッカース硬さ(MHv)を測定した。
<一様伸び及び局部伸び測定>
各板材から長手方向が圧延方向になるようにJIS5号試験片を採取し、引張試験を行って一様伸び及び局部伸びをそれぞれ測定した。
<導電率測定>
導電率はJISH0505に基づいて測定した。なお、導電率40%IACS以上を合格と評価した。
<はんだ濡れ評価>
各板材から短冊状試験片を採取し、弱活性フラックスを塗布し、メニコスグラフ試験機によりはんだ濡れ時間を測定した。はんだは260±5℃に保持したSn−3質量%Ag−0.5質量%Cuを用いた。はんだ濡れ時間が2sec未満の場合を合格(○)、2sec以上の場合を不合格(×)と評価した。
<リード引きずりバリ長さ測定>
板材を図1に示す試験フレームにエッチング加工にて作製した後(試験フレームに符号1を付与し、エッチングした部位に符号2を付与)、図2に示す試験パッケージに樹脂モールドした(モールド樹脂に符号3を付与)。次いで175℃で8Hr程度のキュアリングを行った後、酸洗により表面酸化膜を除去し、ダイシング評価用サンプルとした。
このサンプルに対し、いずれもダイヤモンド砥粒のレジンボンドブレード(表面砥粒粗さ#360)及び電鋳ボンドブレード(表面砥粒粗さ#400)を用いて、ダイシング試験を行った。
ダイシングカット位置は、樹脂モールドされた幅0.25mmのリードに対して垂直方向(フレーム長手方向に対して垂直方向)に、8本のリード(図1においてリードに符号4を付与)が切断できる位置とし、1パッケージ当たり2箇所切断した。切断位置及び方向を図2(a)に矢印で示す。各リード毎に切断により発生した板幅方向へのリード引きずりバリの最大長さをそれぞれ測定し、その平均値を測定値とした。評価は、リード引きずりバリ長さが60μm未満のものを合格とした。
なお、図3に示すように、リード引きずりバリ5は、ブレード6により掻き出された材料が板幅方向(矢印方向)に伸びたもので、同図にバリ長さdが示されている。
<ブレード摩耗量>
前記ダイシング評価用サンプルを用い、前記レジンボンドブレード及び電鋳ボンドブレードにて、1パッケージ当たり2カ所(2ライン)、1フレーム当たり9個のパッケージで18ライン、合計で5フレーム分のダイシング加工を行った。ダイシング前のブレード径φ=54mmからの減少径をブレード摩耗量として測定した。いずれもブレード摩耗量70μm未満のものを合格とした。
Figure 0005214282
表2に示すように、本発明に規定する組成を有し、MHv、一様伸び及び局部伸びの値がいずれも本発明の規定を満たすNo.1〜10の銅合金板は、リード引きずりバリ長さがレジンボンドブレード及び電鋳ボンドブレードの両方で60μm以下、ブレード摩耗量がレジンボンドブレード及び電鋳ボンドブレードの両方で70μm未満であり、いずれもダイシング加工性に優れている。特にMHv、一様伸び及び局部伸びの全ての値が望ましい範囲内に入るNo.3〜10のダイシング加工性が優れている。組成的には、Sn及びその他の副成分を含むNo.5〜10は硬度が向上し、ダイシング加工性も優れている。
一方、MHv、一様伸び及び局部伸びの値のいずれかが本発明の規定を外れるNo.11,13〜16は、リード引きずりバリ長さがレジンボンドブレード及び電鋳ボンドブレードの両方で60μmを超え、ブレード摩耗量がレジンボンドブレードで70μmを超えており、ダイシング加工性が劣る。
また、Fe含有量が過剰なNo.12は、レジンボンドブレードのブレード摩耗量が大きく、導電率が低く、Co,Mgの含有量が過剰なNo.17は、レジンボンドブレードのブレード摩耗量が大きく、はんだ濡れ性が劣り、Al,Tiの含有量が過剰なNo.18及びO含有量が過剰なNo.19ははんだ濡れ性が劣る。
本発明の実施例に用いたエッチング後の銅合金フレームの平面図である。 同じく樹脂モールド後の銅合金フレームの平面図(a)及び側面図(b)である。 実施例で測定したリード引きずりバリを説明する模式図である。
符号の説明
1 試験フレーム
2 エッチング部位
3 モールド樹脂
4 フレームのリード
5 引きずりバリ
6 ブレード

Claims (6)

  1. Fe:0.01〜0.50質量%、P:0.01〜0.20質量%、残部Cu及び不可避不純物からなり、マイクロビッカース硬さが150以上、一様伸びが4%以下、かつ局部伸びが6%以下であることを特徴とするダイシング加工性に優れるQFNパッケージ用銅合金板。
  2. さらに、Sn:0.005〜1質量%を含むことを特徴とする請求項1に記載されたダイシング加工性に優れるQFNパッケージ用銅合金板。
  3. さらに、Zn:0.005〜3.0質量%を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載されたダイシング加工性に優れるQFNパッケージ用銅合金板。
  4. さらに、Co,Cr,Mn,Mgのうち1種又は2種以上を、合計で0.2質量%以下含むことを特徴とするダイシング加工性に優れる請求項1〜3のいずれかに記載されたQFNパッケージ用銅合金板。
  5. さらに、Al,Ag,B,Be,In,Si,Ti,Zrのうち1種又は2種以上を合計で0.1質量%以下含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載されたダイシング加工性に優れるQFNパッケージ用銅合金板。
  6. O:100ppm以下、H:5ppm以下、S:100ppm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載されたダイシング加工性に優れるQFNパッケージ用銅合金板。
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