JP2010285671A - 高強度高導電性銅合金とその製造方法 - Google Patents

高強度高導電性銅合金とその製造方法 Download PDF

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詞之 野本
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Abstract

【課題】高い強度、高い導電性、高い耐熱性を有するとともに、めっき性やスタンピング性に優れた電気・電子部品用銅合金とその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る銅合金は、FeとNiの合計重量が0.3〜1.0wt%、Feの重量とNiの重量との比(Fe/Ni)が0.2〜1.2、Pが0.05〜0.3wt%、FeとNiの合計重量とPの重量との比((Fe+Ni)/P)が2〜6、Snが0.1〜1.0wt%、Znが0.1〜2.0wt%、残部がCuおよび不可避不純物で構成される銅合金を溶製後、850〜1000℃の温度で30分以上加熱し、熱間圧延を圧下率50%以上で4分以内に700℃以上の温度で終了し、300℃まで200℃/min以上の冷却速度で冷却し、第1冷間圧延を圧下率50%以上で実施し、350〜500℃の温度において1〜8時間の時効処理を行い、第2冷間圧延を圧下率50%以上で実施し、450℃以下の温度において3分以下の歪み除去焼鈍を行う製造方法により得られることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、高い強度、高い導電性、高い耐熱性を有するとともに、めっき性やスタンピング性に優れた電気・電子部品用銅合金とその製造方法に関する。
銅および銅合金は、熱伝導性が非常に高いことから、リードフレームを始めとする電気・電子部品用材料として利用されてきた。しかしながら、近年ではリードフレームの薄肉、狭ピン、狭ピッチ化に伴い、高い強度も要求されるようになっている。
なかでも、近年の薄肉化に伴いリードフレームに要求される厚さは100μm以下にまでなっており、その材料として用いられる銅及び銅合金に要求される強度は非常に高い。
リードフレームでは銅および銅合金を所定の厚さに圧延した条材に、スタンピング加工やエッチング処理を施して所定の形状に加工し、表面に各種メッキ処理が施される。
更にパッケージング工程では、ワイヤ・ボンディングやダイ・ボンディング、樹脂モールディングを実施する。
従って、リードフレーム材料には導電率や強度(1次特性)のみならず、スタンピング性やエッチング性、各種めっき性、更には半田密着性、酸化膜密着性(樹脂密着性)、ワイヤ・ボンディング性(2次特性)が要求される。
これらの特性を全て充分に満足する材料はないが、これらの特性を比較的良好に満足し、コスト的にも入手し易い材料としてCu−2.2wt%Fe−0.03wt%P−0.12wt%Znを標準化学組成とするCDA Alloy 194やCu−3.0wt%Ni−0.65wt%Si−0.15wt%Mgを標準化学組成とするCDA Alloy 7025が世界的に広く使用されてきた。
CDA Alloy 194は重大な欠点はないものの、最高強度の質別であるESHでも引張強さ550MPa程度、ビッカース硬さ160Hv程度である。また、Feの濃度が僅かに高くなるだけで10μm以上の粗大なFeの晶出物が発生し、これらが銅条表面に残存すると変色やめっき不良、ボンディング不良等の原因になり易いといった欠点がある。
また、CDA Alloy 7025は、質別1/2Hでも引張強さ680MPa程度、ビッカース硬さ200Hv程度が得られる。しかし、SiやMgといった易酸化元素を多く含有しているため、これらの元素が濃化した表面酸化膜が生成し易いという欠点がある。また、NiとSiの化合物によって析出強化をしているため、酸洗時に残渣(スマット)が発生し易く、めっき前処理が難しいことから、めっき性の悪い材料と言われている。
これら以外のリードフレーム用の高強度銅合金としてはCu−Cr−Sn系の合金も広く利用されているが、スタンピング性が悪いといった重大な欠点を有している。
従って、めっき性やスタンピング性が良好で、引張強さ620MPa以上、ビッカース硬さ180Hv以上、導電率45%IACS以上の銅合金の開発が強く望まれている。
上記課題に鑑み、本発明は、高い強度、高い導電性、高い耐熱性を有するとともに、めっき性やスタンピング性に優れた電気・電子部品用銅合金とその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、
FeとNiの合計重量が0.3〜1.0wt%、Feの重量とNiの重量との比(Fe/Ni)が0.2〜1.2、Pが0.05〜0.3wt%、FeとNiの合計重量とPの重量との比((Fe+Ni)/P)が2〜6、Snが0.1〜1.0wt%、Znが0.1〜2.0wt%、残部がCuおよび不可避不純物で構成されることを特徴とする銅合金を提供する。
上記目的を達成するため、本発明は、
FeとNiの合計重量が0.3〜1.0wt%、Feの重量とNiの重量との比(Fe/Ni)が0.2〜1.2、Pが0.05〜0.3wt%、FeとNiの合計重量とPの重量との比((Fe+Ni)/P)が2〜6、Snが0.1〜1.0wt%、Znが0.1〜2.0wt%、残部がCuおよび不可避不純物で構成される銅合金を溶製後、
850〜1000℃の温度で30分以上加熱し、
熱間圧延を圧下率50%以上で4分以内に700℃以上の温度で終了し、
300℃まで200℃/min以上の冷却速度で冷却し、
第1冷間圧延を圧下率50%以上で実施し、
350〜500℃の温度において1〜8時間の時効処理を行い、
第2冷間圧延を圧下率50%以上で実施し、
450℃以下の温度において3分以内の歪み除去焼鈍を行う
製造方法により得られることを特徴とする銅合金を提供する。
上記目的を達成するため、本発明は、
FeとNiの合計重量が0.3〜1.0wt%、Feの重量とNiの重量との比(Fe/Ni)が0.2〜1.2、Pが0.05〜0.3wt%、FeとNiの合計重量とPの重量との比((Fe+Ni)/P)が2〜6、Snが0.1〜1.0wt%、Znが0.1〜2.0wt%、残部がCuおよび不可避不純物で構成される銅合金を溶製後、
850〜1000℃の温度で30分以上加熱し、
圧下率50%以上で熱間圧延し、
第1冷間圧延を実施し、
780℃以上の温度に1分以上加熱し、その後300℃まで200℃/min以上の冷却速度で冷却し、
第2冷間圧延を圧下率50%以上で実施し、
350〜500℃の温度において1〜8時間の時効処理を行い、
第3冷間圧延を圧下率50%以上で実施し、
450℃以下の温度において3分以内の歪み除去焼鈍を行う
製造方法により得られることを特徴とする銅合金を提供する。
また、本発明は、前記不可避不純物に含まれる元素のうち、Ca、Mg、Al、Si、Ti、Cr、Beの重量が総量で0.05wt%以下であることを特徴とする銅合金を提供する。
また、本発明は、1mmの領域内に構成元素成分や不可避不純物成分による直径1μm以上の析出物や介在物の数が1個以下であることを特徴とする銅合金を提供する。
また、本発明は、引張強さが620MPa以上、ビッカース硬さが180Hv以上、導電率45%IACS以上であることを特徴とする銅合金を提供する。
上記目的を達成するため、本発明は、
FeとNiの合計重量が0.3〜1.0wt%、Feの重量とNiの重量との比(Fe/Ni)が0.2〜1.2、Pが0.05〜0.3wt%、FeとNiの合計重量とPの重量との比((Fe+Ni)/P)が2〜6、Snが0.1〜1.0wt%、Znが0.1〜2.0wt%、残部がCuおよび不可避不純物で構成される銅合金を溶製後、
850〜1000℃の温度で30分以上加熱し、
熱間圧延を圧下率50%以上で4分以内に700℃以上の温度で終了し、
300℃まで200℃/min以上の冷却速度で冷却し、
第1冷間圧延を圧下率50%以上で実施し、
350〜500℃の温度において1〜8時間の時効処理を行い、
第2冷間圧延を圧下率50%以上で実施し、
450℃以下の温度において3分以内の歪み除去焼鈍を行う
ことを特徴とする銅合金の製造方法を提供する。
上記目的を達成するため、本発明は、
FeとNiの合計重量が0.3〜1.0wt%、Feの重量とNiの重量との比(Fe/Ni)が0.2〜1.2、Pが0.05〜0.3wt%、FeとNiの合計重量とPの重量との比((Fe+Ni)/P)が2〜6、Snが0.1〜1.0wt%、Znが0.1〜2.0wt%、残部がCuおよび不可避不純物で構成される銅合金を溶製後、
850〜1000℃の温度で30分以上加熱し、
圧下率50%以上で熱間圧延し、
第1冷間圧延を実施し、
780℃以上の温度に1分以上加熱し、その後300℃まで200℃/min以上の冷却速度で冷却し、
第2冷間圧延を圧下率50%以上で実施し、
350〜500℃の温度において1〜8時間の時効処理を行い、
第3冷間圧延を圧下率50%以上で実施し、
450℃以下の温度において3分以内の歪み除去焼鈍を行う
ことを特徴とする銅合金の製造方法を提供する。
本発明によれば、引張強さ620MPa以上、ビッカース硬さ180Hv以上、導電率45%IACS以上の高強度高導電性を有するとともに、めっき性等に優れた電気・電子部品用銅合金とその製造方法が得られる。
本発明により得られる電気・電子部品用銅合金はリードフレーム材料として最適であり、その効果は非常に大きい。
本発明に係る銅合金の製造方法を示す図である。
上記目的を達成するために、他の成分系で化学組成および製造工程を変えながら得られる1次特性や2次特性を鋭意調査した。その結果、Cu−Fe−Ni−P−Sn系の銅合金において、構成元素の含有量と組成バランスを最適化し、また熱処理条件を最適化することにより、要求されるレベルの高い強度、高い導電性、高い耐熱性を有するとともに、めっき性やスタンピング性に優れた銅合金とその製造方法が発明された。
本発明に係るめっき性およびスタンピング性に優れた高強度高導電性電気・電子部品用銅合金の化学組成および製造方法について、以下詳細に説明する。
(1)化学組成
化学組成はFeとNiの合計重量が0.3〜1.0wt%、Feの重量とNiの重量との比(Fe/Ni)が0.2〜1.2、Pが0.05〜0.3wt%、FeとNiの合計重量とPの重量との比((Fe+Ni)/P)が2〜6、Snが0.1〜1.0wt%、Znが0.1〜2.0wt%、残部がCuおよび不可避不純物とする。
また、本発明に係る銅合金においては、上記不可避不純物に含まれる元素のうち、室温〜1000℃における酸化物の生成自由エネルギーがCuよりも極めて低いCa、Mg、Al、Si、Ti、Cr、Beの重量が総量で0.05wt%以下とする。
上記数値限定理由について以下に説明する。
FeとNiはそれぞれFeP、Ni、NiP等のPとの化合物を形成し、析出強化機構により強度向上に寄与する。従って、FeとNiの合計重量が0.3wt%より少ないか、あるいはPが0.05wt%より少ないと強度が充分に得られない。
FeとNiの合計重量が1.0wt%以上か、あるいはPが0.3wt%以上では、導電率が低下とともに、Fe、NiとPの化合物が結晶粒界に析出し、鋳造性や熱間加工性の低下が顕著になる。これは、鋳造性や熱間加工性の低下とは、鋳造時や熱間加工時に主に結晶粒界で割れが発生することであるが、Fe−PやNi−Pの化合物が結晶粒界に析出することにより、粒界での変形が阻害され、粒界割れが助長されるためである。また、FeやNiの量が増大することによって再結晶温度が高くなり、熱間加工時に再結晶しにくくなることも熱間加工時の割れの原因となる。
Feの重量とNiの重量との比(Fe/Ni)は強度と導電率のバランスに繋がる。すなわちFe/Niが小さい方が高い強度が得られる。このため、Fe/Niは1.2以下とする。しかしながら、Fe/Niが0.2より小さいと導電率が低下するとともに、高温での熱処理の際に再結晶粒が粗大化し易くなる。このため、Feの重量とNiの重量との比(Fe/Ni)は0.2〜1.2とする。
FeとNiの合計重量とPの重量との比((Fe+Ni)/P)については、当該比が2〜6からはずれると化合物が効率的に析出しない。上記比が2より少ないとPが過剰になり、強度が向上しないだけでなく、導電率の低下や鋳造性の低下をもたらす。また、上記比が5より多いと、FeやNiが過剰になり固溶状態で存在するため、導電率の低下をもたらすとともに、化合物を形成した場合に比べて強度が向上しない。このため、FeとNiの合計重量とPの重量との比((Fe+Ni)/P)は2〜6とする。好ましくは3〜5である。
SnはCu中に固溶して強度と耐熱性を向上させる効果がある。しかし、Snが0.1wt%より少ないと充分な効果が得られず、また1.0wt%より多いと導電率の低下が顕著になる。更に、Snは固相線温度を低下させて固液共存温度域を拡大させるとともに平衡分配係数も小さいため、鋳造時に偏析し易く、1.0wt%より多いと鋳造性が著しく低下する。このため、Snは0.1〜1.0wt%とする。好ましくは0.1〜0.5である。
ZnはCu中に固溶して半田密着性向上に寄与するが、0.1wt%より少ないとその効果が充分に得られず、1.0wt%以上では特に有効である。一方、2.0wt%より多いと導電率の低下をもたらす。このため、Znは0.1〜2.0wt%とする。
Ca、Mg、Al、Si、Ti、Cr、Beは、酸化物の標準生成自由エネルギーが極めて低く、鋳造時に酸化物として鋳塊に巻き込まれ易く品質欠陥の原因となるとともに、熱処理時に強固な酸化膜を形成し除去が困難となる。
更に、Ca、Mg、Al、Si、Ti、Cr、Beは、還元雰囲気や不活性雰囲気での熱処理時において、表面に濃化してこれら元素の酸化膜を生成し易く、めっき性を低下させる。
本発明においては、Ca、Mg、Al、Si、Ti、Cr、Beの重量を総量で0.05wt%以下とすることにより、還元雰囲気および不活性雰囲気での焼鈍時にこれら元素の表面濃化が防止されめっき性が向上される。
(2)製造方法
本発明に係る銅合金の製造方法を図1に示す。以下、図1に基づいて、本発明に係る銅合金の製造方法を説明する。
本発明に係る銅合金の製造方法は、上記化学組成を有する銅合金の溶製を行うことから開始される。すなわち、上記化学組成に調整した銅合金を、坩堝式溶解炉やチャネル式溶解炉等の電気炉で溶解後、例えば連続鋳造により厚さ150〜250mm、幅400〜1000mm程度の矩形断面をもつ銅合金鋳塊(ケーク)を鋳造する。
本発明に係る第1の製造方法は、加熱炉においてケークを850〜1000℃の温度において30分以上保持後、熱間圧延を圧下率50%以上で4分以内に700℃以上の温度で終了し、300℃まで200℃/min以上の冷却速度で常温まで冷却するものである。
ここで、本発明において、圧下率とは圧延前後での厚さの変化率を示し、((1−圧延後の厚さ/圧延前の厚さ)×100%)で表わされる。
また、熱間圧延を終了する4分以内とは、加熱炉からケークが出たところから、圧延を終了して冷却を開始するまでの時間を示す。
ケークを850〜1000℃の温度において30分以上保持するのは、鋳造後の冷却時に析出したFe、NiとPの化合物を完全に固溶させるためである。加熱温度を850〜1000℃とするのは、加熱温度が1000℃を超えると、酸化スケールが増大するためである。また、加熱温度が850℃より低いと、鋳造後の冷却時に析出したFe、NiとPの化合物が完全に固溶せず、析出物がCu中に残存するためである。
保持時間を30分以上とするのは、保持時間が30分より短いと、鋳造後の冷却時に析出したFe、NiとPの化合物が完全に固溶せず、析出物がCu中に残存するためである。
熱間圧延を4分以内に700℃以上の温度で終了しなければならないのは、熱間圧延前の850〜1000℃の温度においての30分以上の加熱で固溶状態にあったFe、Ni等が、熱間圧延中の温度の低下により析出して粗大化するのを防ぐためである。
上記850〜1000℃の温度においての30分以上の加熱により、熱間圧延前にFe、Ni、Pが完全に固溶したとしても、熱間圧延時間が4分を超えるか、熱間圧延終了温度が700℃より低いと、冷却時にFe、NiとPの化合物が粗大に析出し、充分な強度が得られなくなる。そのため、熱間圧延は、出来る限り短時間で高温の間に圧延を終了する必要がある。
また、熱間圧延を圧下率50%以上とするのは、均一な結晶組織を得るためである。熱間圧延の圧下率が50%より低いと鋳造組織が残存し、不均一な結晶組織となる。熱間圧延でのパス回数は特に規定しないが、均一な結晶組織を得るためには1パスあたりの圧下率を高く設定した方が望ましい。
上記熱間圧延を700℃以上で終了後、300℃まで200℃/min以上の冷却速度で冷却なければならないのは、700℃から300℃までの冷却速度が200℃/minより低いと、冷却時にFe、NiとPの化合物が粗大に析出し、充分な強度が得られなくなるためである。
本発明に係る第2の製造方法は、850〜1000℃の温度で30分以上加熱し、圧下率50%以上で熱間圧延を行った後常温まで冷却し、その後第1冷間圧延を施すものである。
本発明において、冷間圧延は、常温で実施される圧延を示す。冷間圧延中、加工熱は発生するが、それでも温度は200℃には達しない。
冷間圧延工程に入る前は、必ず常温まで冷却されている。従って、第2の製造方法において、圧下率50%以上で熱間圧延を行った後、常温まで徐冷され、その後第1冷間圧延工程が実施されることになる。
850〜1000℃の温度で30分以上加熱するのは、加熱温度が1000℃を超えると酸化スケールが増大するためであり、また850℃より低いか、若しくは保持時間が30分より短いと、鋳造後の冷却時に析出した粗大なFe、NiとPn化合物がCu中に残存するためである。
圧下率50%以上で熱間圧延するのは、均一な結晶組織を得るためである。熱間圧延の圧下率が50%より低いと鋳造組織が残存し、不均一な結晶組織となる。
更に、本発明に係る第2の製造方法においては、上記第1冷間圧延の後、780℃以上の温度に1分以上加熱し、その後300℃まで200℃/min以上の冷却速度で冷却する溶体化処理を実施する。
上記溶体化処理により、添加元素であるFe、Ni、Pの析出物をCu中に完全に固溶させることができる。
溶体化処理の加熱温度が780℃より低いか、あるいは保持時間が1分より短いと、析出物を完全に固溶させることができない。また、780℃から300℃までの冷却速度が200℃/minより遅いと冷却時にFe、NiとPの化合物が粗大に析出し、充分な強度が得られなくなる。
上述した、本発明に係る第1の製造方法に係る工程、および第2の製造方法に係る工程が実施された後、第1、第2の両製造方法とも同じ工程が実施される。すなわち、第1の製造方法については第1冷間圧延を、第2の製造方法については第2冷間圧延を、いずれも、圧下率50%以上で行い、その後に350〜500℃の温度において1〜8時間の時効処理を行う。
上記冷間圧延の圧下率が50%より低いと析出物の析出サイトが減少し、析出物の体積率が同じでも析出物数が減少するため、高い強度を得難くなる。
また、時効処理の温度が350℃より低いと、原子の拡散速度が著しく低下するため析出が充分に起こり難くなり、500℃より高いと大きい析出物が多くなり高い強度が得られない。時効時間が8時間より長いと過時効となり析出物が粗大化して高い強度が得られない。
上記時効処理の後、第1の製造方法については第2冷間圧延を、第2の製造方法については第3冷間圧延を、いずれも、圧下率50%以上で行い、その後に450℃以下、より好ましくは300〜450℃の温度において10秒以上3分以内の歪み除去焼鈍を行う。
上記冷間圧延の圧下率が50%より低いと強度が充分に得られない。
上記歪み除去焼鈍において、加熱温度が450℃を超えるか若しくは加熱時間が3分を超えると、伸びは回復するが強度の低下が大きくなる。加熱温度が300℃より低いか若しくは加熱時間が10秒より短いと強度の低下はほとんどないが伸びが充分に得られない。
(効果)
上記製造方法によって得られた銅合金条の圧延方向垂直断面を、日立製作所製走査型電子顕微鏡(型式S−4300)を使用して、倍率1,000〜10,000倍で観察すると、1mmの観察領域内に構成元素成分や不可避不純物成分による直径1μm以上の粗大な析出物や介在物がほとんど見られず、1個以下である。
一方、上記製造方法で示した条件が満たされないと、粗大なFe、NiとPの化合物が増加する。従来の一般的な熱間圧延条件で溶体化を行わなかった場合には鋳造時に析出した直径1μm以上のFe、NiとPの化合物が多く見られる。
本発明によればこのように粗大な析出物や介在物が少ないため、酸洗時の残渣(スマット)発生量が少なく、めっき性が良好である、スタンピング性が良好である、酸化膜密着性が良好であるといった特徴が得られる。
更に歪み除去焼鈍後の特性において引張強さが620MPa以上、ビッカース硬さが180Hv以上、導電率45%IACS以上の高い強度と高い導電性が得られる。
[化学組成]
表1に示す本発明の実施例2種類、比較例6種類、合計8種類の化学組成の銅合金を誘導加熱式坩堝炉で溶解・調整後、銅製鋳型で半連続鋳造し、断面サイズ180mm×500mmの矩形断面を持つ銅合金鋳塊(ケーク)を鋳造した。
Figure 2010285671
[製造方法]
製造方法についての本発明の実施例として表2に示す2種類(A、B)の製造工程を、比較例として表2に示す11種類(C〜M)の製造工程を実施してサンプルの作製を行った。表2に示すNo.Aは、本発明の第1の製造方法に係る製造工程であり、No.Bは、本発明の第2の製造方法に係る製造工程である。また、表2に示すNo.A、C、D、Eの製造工程は溶体化処理を実施しないものである。
本発明の効果を確認する観点から、表1に示す、本発明の実施例である化学組成を持つ銅合金鋳塊については、本発明の実施例である製造工程(A、B)と、比較例である製造工程(C〜M)の双方を実施したが、表1に示す、本発明の比較例である化学組成を持つ銅合金鋳塊については、本発明の実施例である製造工程(B)のみの実施とした。
表1のNo.1、No.2に示す、本発明の実施例である化学組成の銅合金鋳塊について、本発明の製造方法の実施例として、表2のNo.Bに示す熱間圧延条件、溶体化条件、時効条件、仕上圧延圧下率で製造工程を実施した。
すなわち、表1で得られた銅合金鋳塊を900℃の温度に加熱して120分間保持し、7回圧延を繰り返して厚さ約18mmに熱間圧延した。
圧延の所要時間は5分で、最終パス終了後に550℃の温度から冷水スプレーで冷却した。550℃〜300℃までの冷却速度は150℃/minである。
冷却後、銅合金表面の酸化スケールを面削して厚さ約15mmとした後、厚さ2mmまで冷間圧延した。
次に820℃の温度に90秒間保持し、その後水冷する溶体化処理を実施した。820℃〜300℃までの冷却速度は300℃/minである。
厚さ0.75mmまで冷間圧延後、425℃の温度において120分間保持して時効析出処理を実施した。
更に厚さ0.15mmまで冷間圧延した後、450℃の温度において30秒間保持後、200℃/minの冷却速度で冷却する歪み除去焼鈍を実施した。
表1のNo.2に示す本発明の実施例の化学組成の銅合金鋳塊については、本発明の製造方法の実施例として表2のNo.Aに示す条件で、本発明の製造方法の比較例として表2のC〜Mに示す条件で、それぞれ熱間圧延、溶体化、時効、仕上圧延を実施した。
また、本発明の化学組成の比較例の検証として、表1のNo.3〜No.8に示す本発明の比較例の化学組成の銅合金鋳塊について、本発明の製造方法の実施例である表2No.Bに示す条件でそれぞれ熱間圧延、溶体化、時効、仕上圧延を実施した。
溶体化を実施しないNo.A、C、D、Eを除き、溶体化処理を厚さ2mmで実施した。
時効析出処理は、全てのサンプルについて厚さ0.75mmで実施した。
冷間圧延後、450℃の温度において30秒間保持後、200℃/minの冷却速度で冷却する歪み除去焼鈍を実施した。
Figure 2010285671
[評価結果]
このようにして得られた各サンプル、及び表1に従来例として示したC194(表1、No.9)およびC7025(表1、No.10)について、導電率測定、ビッカース硬さ測定、引張試験、粗大析出物や介在物の数の計測、酸洗浄後の残渣(スマット)量測定を実施して特性評価を行った。特性評価結果を表3に示す。
表3において、従来例であるC194(表3、No.9)およびC7025(表3、No.10)を除き、サンプルは表1に示す化学組成の番号と、表2に示す製造条件のアルファベットの組み合わせで示している。
例えば、表3において、本発明の実施例であるサンプル「2A」とは、表1のNo.2に記載の化学組成の銅合金鋳塊に、表2のNo.Aの製造工程を施して得られたサンプルであることを示している。
粗大析出物や介在物の数の計測は、圧延方向垂直断面を、日立製作所製走査型電子顕微鏡(型式S−4300)を使用して、倍率1,000〜10,000倍で観察し、1mmの観察領域内に観察される直径1μm以上の析出物や介在物の数を計測して行った。同計測を10箇所について実施し、平均値を算出して計測結果とした。
酸洗浄後の残渣(スマット)量測定は以下の通り実施した。まずサンプルを5(A/dm)で30秒間電解脱脂する。その後、45℃に保持した硫酸と過酸化水素中の混合溶液中で1分間酸洗し、水洗乾燥する。水洗乾燥を行った後の秤量値から、表面に残った残渣を除去した後の秤量値を差し引き、その差をスマット量とした。スマット量は単位面積当たりの発生量で比較した。
表3に示す特性評価結果において、本発明の実施例である化学組成および製造工程のNo.1B、2A、2Bはいずれも引張強さが620MPa以上、ビッカース硬さが180Hv以上、導電率45%IACS以上を満たしており、粗大析出物、酸洗スマット量も少ない。
一方、比較例についての結果は以下の通りとなった。
No.3Bは、Fe+Ni濃度が低いため、引張強さおよびビッカース硬さが低い。
No.4Bは、Fe+Ni濃度が高いため、粗大析出物が多く鋳塊が粒界割れを起こし、導電率も低い。
No.5Bは、Fe/Ni比が低いため導電率が低い。
No.6Bは粗大析出物が多い。
No.7Bは(Fe+Ni)/P比が低く、P濃度が高いため、粗大析出物が多く鋳塊が粒界割れを起こした。
No.8Bは、(Fe+Ni)/P比が低く、P濃度が低いため、引張強さおよびビッカース硬さが低い。
No.2C、2D、2Eは熱間圧延条件が本発明条件を満たさないため、No.2F、2G、2Hは溶体化条件が本発明条件を満たさないため、No.2J、2Lは時効条件が本発明条件を満たさないため、No.2Mは仕上圧延圧下率が本発明条件を満たさないため、いずれも引張強さおよびビッカース硬さが低い。
No.2I、2Kは時効条件が本発明条件を満たさないため、導電率、引張強さ、ビッカース硬さが低い。
更に、従来例であるNo.9は引張強さ、ビッカース硬さが低く、粗大析出物も多い。
No.10は導電率、引張強さ、ビッカース硬さは充分であるが、粗大析出物が多く、酸洗スマット量も多い。
Figure 2010285671

Claims (8)

  1. FeとNiの合計重量が0.3〜1.0wt%、Feの重量とNiの重量との比(Fe/Ni)が0.2〜1.2、Pが0.05〜0.3wt%、FeとNiの合計重量とPの重量との比((Fe+Ni)/P)が2〜6、Snが0.1〜1.0wt%、Znが0.1〜2.0wt%、残部がCuおよび不可避不純物で構成されることを特徴とする銅合金。
  2. FeとNiの合計重量が0.3〜1.0wt%、Feの重量とNiの重量との比(Fe/Ni)が0.2〜1.2、Pが0.05〜0.3wt%、FeとNiの合計重量とPの重量との比((Fe+Ni)/P)が2〜6、Snが0.1〜1.0wt%、Znが0.1〜2.0wt%、残部がCuおよび不可避不純物で構成される銅合金を溶製後、
    850〜1000℃の温度で30分以上加熱し、
    熱間圧延を圧下率50%以上で4分以内に700℃以上の温度で終了し、
    300℃まで200℃/min以上の冷却速度で冷却し、
    第1冷間圧延を圧下率50%以上で実施し、
    350〜500℃の温度において1〜8時間の時効処理を行い、
    第2冷間圧延を圧下率50%以上で実施し、
    450℃以下の温度において3分以内の歪み除去焼鈍を行う
    製造方法により得られることを特徴とする銅合金。
  3. FeとNiの合計重量が0.3〜1.0wt%、Feの重量とNiの重量との比(Fe/Ni)が0.2〜1.2、Pが0.05〜0.3wt%、FeとNiの合計重量とPの重量との比((Fe+Ni)/P)が2〜6、Snが0.1〜1.0wt%、Znが0.1〜2.0wt%、残部がCuおよび不可避不純物で構成される銅合金を溶製後、
    850〜1000℃の温度で30分以上加熱し、
    圧下率50%以上で熱間圧延し、
    第1冷間圧延を実施し、
    780℃以上の温度に1分以上加熱し、その後300℃まで200℃/min以上の冷却速度で冷却し、
    第2冷間圧延を圧下率50%以上で実施し、
    350〜500℃の温度において1〜8時間の時効処理を行い、
    第3冷間圧延を圧下率50%以上で実施し、
    450℃以下の温度において3分以内の歪み除去焼鈍を行う
    製造方法により得られることを特徴とする銅合金。
  4. 前記不可避不純物に含まれる元素のうち、Ca、Mg、Al、Si、Ti、Cr、Beの重量が総量で0.05wt%以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の銅合金。
  5. 1mmの領域内に構成元素成分や不可避不純物成分による直径1μm以上の析出物や介在物の数が1個以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の銅合金。
  6. 引張強さが620MPa以上、ビッカース硬さが180Hv以上、導電率45%IACS以上であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の銅合金。
  7. FeとNiの合計重量が0.3〜1.0wt%、Feの重量とNiの重量との比(Fe/Ni)が0.2〜1.2、Pが0.05〜0.3wt%、FeとNiの合計重量とPの重量との比((Fe+Ni)/P)が2〜6、Snが0.1〜1.0wt%、Znが0.1〜2.0wt%、残部がCuおよび不可避不純物で構成される銅合金を溶製後、
    850〜1000℃の温度で30分以上加熱し、
    熱間圧延を圧下率50%以上で4分以内に700℃以上の温度で終了し、
    300℃まで200℃/min以上の冷却速度で冷却し、
    第1冷間圧延を圧下率50%以上で実施し、
    350〜500℃の温度において1〜8時間の時効処理を行い、
    第2冷間圧延を圧下率50%以上で実施し、
    450℃以下の温度において3分以内の歪み除去焼鈍を行う
    ことを特徴とする銅合金の製造方法。
  8. FeとNiの合計重量が0.3〜1.0wt%、Feの重量とNiの重量との比(Fe/Ni)が0.2〜1.2、Pが0.05〜0.3wt%、FeとNiの合計重量とPの重量との比((Fe+Ni)/P)が2〜6、Snが0.1〜1.0wt%、Znが0.1〜2.0wt%、残部がCuおよび不可避不純物で構成される銅合金を溶製後、
    850〜1000℃の温度で30分以上加熱し、
    圧下率50%以上で熱間圧延し、
    第1冷間圧延を実施し、
    780℃以上の温度に1分以上加熱し、その後300℃まで200℃/min以上の冷却速度で冷却し、
    第2冷間圧延を圧下率50%以上で実施し、
    350〜500℃の温度において1〜8時間の時効処理を行い、
    第3冷間圧延を圧下率50%以上で実施し、
    450℃以下の温度において3分以内の歪み除去焼鈍を行う
    ことを特徴とする銅合金の製造方法。
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