JP2018167393A - 非直線加工された粘着剤層付光学積層体の製造方法 - Google Patents

非直線加工された粘着剤層付光学積層体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018167393A
JP2018167393A JP2018054037A JP2018054037A JP2018167393A JP 2018167393 A JP2018167393 A JP 2018167393A JP 2018054037 A JP2018054037 A JP 2018054037A JP 2018054037 A JP2018054037 A JP 2018054037A JP 2018167393 A JP2018167393 A JP 2018167393A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
workpiece
manufacturing
adhesive layer
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018054037A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7014653B2 (ja
Inventor
弘明 麓
Hiroaki Fumoto
弘明 麓
裕加 山本
Yuka Yamamoto
裕加 山本
誠 中市
Makoto Nakaichi
誠 中市
勝則 高田
Katsunori Takada
勝則 高田
宏太 仲井
Kota Nakai
宏太 仲井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to KR1020197026764A priority Critical patent/KR102561432B1/ko
Priority to PCT/JP2018/011680 priority patent/WO2018180977A1/ja
Priority to CN201880021851.0A priority patent/CN110461519B/zh
Priority to TW107110920A priority patent/TWI783983B/zh
Publication of JP2018167393A publication Critical patent/JP2018167393A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7014653B2 publication Critical patent/JP7014653B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B38/00Ancillary operations in connection with laminating processes
    • B32B38/10Removing layers, or parts of layers, mechanically or chemically
    • B32B38/105Removing layers, or parts of layers, mechanically or chemically on edges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C1/00Milling machines not designed for particular work or special operations
    • B23C1/04Milling machines not designed for particular work or special operations with a plurality of horizontal working-spindles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C3/00Milling particular work; Special milling operations; Machines therefor
    • B23C3/12Trimming or finishing edges, e.g. deburring welded corners
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B7/00Layered products characterised by the relation between layers; Layered products characterised by the relative orientation of features between layers, or by the relative values of a measurable parameter between layers, i.e. products comprising layers having different physical, chemical or physicochemical properties; Layered products characterised by the interconnection of layers
    • B32B7/04Interconnection of layers
    • B32B7/12Interconnection of layers using interposed adhesives or interposed materials with bonding properties
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J7/00Adhesives in the form of films or foils
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/30Polarising elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B2307/00Properties of the layers or laminate
    • B32B2307/40Properties of the layers or laminate having particular optical properties
    • B32B2307/42Polarizing, birefringent, filtering
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B2457/00Electrical equipment
    • B32B2457/20Displays, e.g. liquid crystal displays, plasma displays

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Abstract

【課題】不具合を生じることなく、非直線加工された光学積層体を簡便に製造し得る方法を提供すること。【解決手段】粘着剤層付光学積層体を複数枚重ねてワークを形成すること、ワークの外周面に垂直な回転軸と切断面側に突出して設けられた切削刃とを有する第1切削手段を回転させながら、ワークおよび第1切削手段を相対的に移動させて、ワークの外周面を直線的に切削する第1切削を行うこと、および、ワークの積層方向に延びる回転軸と回転軸を中心として回転する本体の最外径として構成された切削刃とを有する第2切削手段20を回転させながら、ワークおよび第2切削手段を相対的に移動させて、ワークの外周面を非直線的に切削する第2切削を行うこと、を含み、ワークを上下からクランプした状態で、第1切削および第2切削が行われる。【選択図】図3

Description

本発明は、非直線加工された粘着剤層付光学積層体の製造方法に関する。
携帯電話、ノート型パーソナルコンピューター等の画像表示装置には、画像表示を実現し、および/または当該画像表示の性能を高めるために、種々の光学積層体(例えば、偏光板)が使用されている。近年、自動車のインストゥルメントパネルやスマートウォッチなどにも光学積層体の使用が望まれており、光学積層体の形状を矩形以外に加工することが望まれている。
特開2004−114205号公報
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、不具合を生じることなく、非直線加工された粘着剤層付光学積層体を簡便に製造し得る方法を提供することにある。
本発明の粘着剤層付光学積層体の製造方法は、粘着剤層付光学積層体を複数枚重ねてワークを形成すること;該ワークの外周面に垂直な回転軸と該切断面側に突出して設けられた切削刃とを有する第1切削手段を回転させながら、該ワークおよび該第1切削手段を相対的に移動させて、該ワークの外周面を直線的に切削する第1切削を行うこと;および、該ワークの積層方向に延びる回転軸と該回転軸を中心として回転する本体の最外径として構成された切削刃とを有する第2切削手段を回転させながら、該ワークおよび該第2切削手段を相対的に移動させて、該ワークの外周面を非直線的に切削する第2切削を行うこと;を含む。この製造方法においては、該ワークを上下からクランプした状態で、該第1切削および該第2切削が行われる。
1つの実施形態においては、上記第1切削および上記第2切削は、上記ワークを上下からクランプした状態でクランプを開放することなく連続的に行われる。
1つの実施形態においては、上記光学積層体は偏光板である。
1つの実施形態においては、上記第2切削加工で切削される部分の長さは、上記第1切削加工および該第2切削加工で切削される部分の長さに対して70%以下である。
1つの実施形態においては、上記製造方法においては、上記第2切削の後に上記第1切削が行われる。
1つの実施形態においては、上記第2切削手段の刃角度は45°〜75°である。
1つの実施形態においては、上記第2切削手段の直径は3mm〜20mmである。
本発明の粘着剤層付光学積層体の製造方法によれば、粘着剤層付光学積層体を複数枚重ねてワークを形成し、当該ワークを両頭フライス加工により直線的に切削し、および、エンドミル加工により非直線的に切削することにより、不具合を生じることなく、非直線加工された粘着剤層付光学積層体を簡便に製造することができる。より詳細には以下のとおりである。粘着剤層付光学積層体を複数枚重ねてワークを形成し、当該ワークを矩形以外の形状に加工する場合、当該加工方法としては、レーザー加工、打ち抜き加工、エンドミル加工等が候補として挙げられる。しかし、レーザー加工は得られる光学積層体の光学特性に悪影響を与える場合があり、打ち抜き加工は形状精度が不十分であり、かつ、クラックが発生する場合がある。そこで、エンドミル加工を試みたところ、ブロッキング(具体的には、ワークにおける粘着剤層付光学積層体同士が端面の粘着剤で接着するという現象)が生じるという課題が新たに発見された。本発明者らは、当該新たな課題について試行錯誤を繰り返した結果、エンドミル加工に伴いワーク端面に粘着剤が塗られた状態となっていることを発見し、ワーク端面に存在する粘着剤の量を減らせばブロッキングを抑制できると推定し、さらなる試行錯誤を重ねた。その結果、エンドミルの切削刃に付着した粘着剤の量を減らすことにより、ワーク端面に存在する粘着剤の量を減らすことができ、ブロッキングの問題を解決できることを見出した。具体的には、直線的な加工(切削)を両頭フライス加工で行い、非直線的な加工(切削)のみをエンドミル加工で行うことにより、エンドミルの切削刃に付着した粘着剤の量を減らし、ブロッキングの問題を解決した。すなわち、本発明は、粘着剤層付光学積層体を非直線加工するという技術において新たに生じた課題を解決したものである。
本発明の製造方法により得られ得る非直線加工された粘着剤層付光学積層体の形状の一例を示す概略平面図である。 本発明の製造方法における第1切削加工を説明するための概略斜視図である。 (a)〜(e)は、本発明の製造方法の一連の手順を説明する概略平面図である。 本発明の製造方法における第2切削加工を説明するための概略斜視図である。 本発明の製造方法における第2切削加工に用いられる第2切削手段の構造の一例を説明するための概略図である。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。なお、見やすくするために図面は模式的に表されており、さらに、図面における長さ、幅、厚み等の比率、ならびに角度等は、実際とは異なっている。
本発明の粘着剤層付光学積層体の製造方法は、粘着剤層付光学積層体を複数枚重ねてワークを形成すること;ワークの外周面を直線的に切削する第1切削を行うこと;および、ワークの外周面を非直線的に切削する第2切削を行うこと;を含む。粘着剤層付光学積層体としては、非直線加工が必要とされる用途に用いられ得る任意の適切な粘着剤層付光学積層体が挙げられる。粘着剤層付光学積層体の具体例としては、偏光板、位相差板、タッチパネル用導電性フィルム、表面処理フィルム、および、これらを目的に応じて適切に積層した積層体(例えば、反射防止用円偏光板、タッチパネル用導電層付偏光板)が挙げられる。粘着剤層付光学積層体の非直線加工において本発明の効果が顕著となる。以下、一例として図1に示すような平面形状の粘着剤層付光学積層体の製造方法における各工程を説明する。
A.ワークの形成
図2は、第1切削加工を説明するための概略斜視図であり、本図にワーク1が示されている。図2に示すように、光学積層体を複数枚重ねたワーク1が形成される。粘着剤層付光学積層体は、ワーク形成に際し、代表的には任意の適切な形状に切断されている。具体的には、粘着剤層付光学積層体は矩形形状に切断されていてもよく、矩形形状に類似する形状に切断されていてもよい。図示例では、粘着剤層付光学積層体は矩形形状に切断されており、ワーク1は、互いに対向する外周面(切削面)1a、1bおよびそれらと直交する外周面(切削面)1c、1dを有している。ワーク1は、好ましくは、クランプ手段(図示せず)により上下からクランプされている。ワークの総厚みは好ましくは10mm以上、より好ましくは15mm以上、さらに好ましくは20mm以上である。ワークの総厚みの上限は、例えば150mmである。このような厚みであれば、クランプ手段による押圧または切削加工時の衝撃による損傷を防止し得る。粘着剤層付光学積層体は、ワークがこのような総厚みとなるように重ねられる。ワークを構成する粘着剤層付光学積層体の枚数は、1つの実施形態においては10枚以上であり、1つの実施形態においては30枚〜50枚である。クランプ手段(例えば、治具)は、軟質材料で構成されてもよく硬質材料で構成されてもよい。軟質材料で構成される場合、その硬度(JIS A)は、好ましくは60°〜80°である。硬度が高すぎると、クランプ手段による押し跡が残る場合がある。硬度が低すぎると、治具の変形により位置ずれが生じ、切削精度が不十分となる場合がある。
B.第1切削加工
上記のようにして形成されたワーク1の外周面(粘着剤層付光学積層体の切断面)を、第1切削手段2により直線的に切削する。第1切削加工は、いわゆる両頭フライス加工である。具体的には、第1切削手段2は、回転板3と切削刃4とを有し、外周面1a、1bに垂直な回転軸Sを有し、任意の適切な駆動機構によって回転軸Sを中心としてR方向に回転可能に構成されている。回転板3は、ワーク1の外周面1a、1bに平行に配されるとともに、側面視円形を呈し、その直径がワーク1の厚みhを超える寸法に設計されている。切削刃4は、回転軸Sの軸方向に突き出して設けられており、回転板3の平面部分にそれぞれ所定の間隔を設けて配置されている。図示例では、一対の第1切削手段2が所定の間隔Dを設けて、切削刃4を有する平面部分を対向させることで、それぞれの切削刃4が外周面1a、1bに対応するように配置されている。切削手段2間の距離Dは、ワーク1を搬入可能であるとともに、切削刃4が所定の切削代を切削するように設定される。一対の第1切削手段2は、距離Dを変化させることができるように回転軸S方向に移動可能に構成される。
ワーク1は、回転軸Sに直交する方向(図2の矢印A方向)に移動可能であり、かつ、当該移動面内で回転可能に構成された載置台に載置される。図2および図3(a)に示すように、載置台をA方向に移動させて外周面1a、1bを切削する。次に、第1切削手段2の距離Dを外周面1c、1dに対応するよう変更するとともに、載置台を90°回転させる。図3(b)に示すように、この状態で載置台をA方向に移動させて外周面1c、1dを切削する。このようにして、ワークのすべての外周面の切削(直線的切削)が完了する。なお、図示例ではワークを矢印A方向に移動させているが、第1切削手段をA方向と反対方向に移動させてもよく、ワークをA方向に移動させるとともに第1切削手段をA方向と反対方向に移動させてもよい。
なお、第1切削加工(両頭フライス加工)の詳細については、例えば、特開2005−224935号公報および特開2007−223021号公報に記載されており、当該公報の記載は本明細書に参考として援用される。
C.第2切削加工
次に、ワーク1の外周面の所定の位置を、第2切削手段20により非直線的に切削する。図1に示すような平面視形状の粘着剤層付光学積層体を作製する場合には、ワークの外周の2つの隅部に面取り部4a、4bを形成し、面取り部4a、4bが形成された外周面の中央部に凹部4cを形成する。第2切削加工は、図4に示すように、いわゆるエンドミル加工である。すなわち、第2切削手段(エンドミル)20の側面を用いて、ワーク1の外周面の所定の位置を非直線的に切削する。第2切削手段(エンドミル)20としては、代表的にはストレートエンドミルが用いられ得る。
具体的には、第2切削手段20は、図5に示すように、ワーク1の積層方向(鉛直方向)に延びる回転軸21と、回転軸21を中心として回転する本体の最外径として構成される切削刃22と、を有する。図示例では、切削刃22は、回転軸21に沿ってねじれた最外径として構成されている。切削刃22は、刃先22aと、すくい面22bと、逃がし面22cと、を含む。切削刃22の刃数は、目的に応じて適切に設定され得る。図示例における切削刃は3枚の構成であるが、刃数は連続した1枚であってもよく、2枚であってもよく、4枚であってもよく、5枚以上であってもよい。第2切削手段の刃角度(図示例における切削刃のねじれ角θ)は、好ましくは45°〜75°であり、より好ましくは45°〜60°である。このような刃角度であれば、粘着剤の削りカスが切削刃から容易に排出され得るので、結果として、ブロッキングが抑制され得る。切削刃の逃がし面は、好ましくは、粗面化処理されている。粗面化処理としては、任意の適切な処理が採用され得る。代表例としては、ブラスト処理が挙げられる。逃がし面に粗面化処理を施すことにより、切削刃への粘着剤の付着が抑制され、結果として、ブロッキングが抑制され得る。逃がし面の粗面化処理と刃角度の調整とを適切に組み合わせることにより、上記の相乗的な効果により、ブロッキングがさらに抑制され得る。
上記B項のようにして第1切削加工されたワーク1は、第2切削手段(エンドミル)20により非直線的に切削される。まず、図3(c)に示すように、図1の面取り部4aが形成される部分が面取り加工され、次いで、図3(d)に示すように、面取り部4bが形成される部分が面取り加工される。最後に、図3(e)に示すように、凹部4cが切削形成される。第2切削加工の条件は、所望の形状に応じて適切に設定され得る。例えば、第2切削手段(エンドミル)20の直径は、好ましくは3mm〜20mmである。第2切削手段の回転数は、好ましくは1000rpm〜60000rpmであり、より好ましくは10000rpm〜40000rpmである。第2切削手段の送り速度は、好ましくは500mm/分〜10000mm/分であり、より好ましくは500mm/分〜2500mm/分である。切削箇所の切削回数は、1回削り、2回削り、3回削りまたはそれ以上であり得る。なお、図示例では面取り部4a、面取り部4bおよび凹部4cをこの順に形成しているが、これらは任意の適切な順序で形成されればよい。
第2切削加工で切削される部分の長さ(すなわち、非直線的に切削される部分の長さ)は、第1切削加工および第2切削加工で切削される部分の長さ(すなわち、切削部分全体の長さ)に対して、好ましくは70%以下である。
第1切削加工および第2切削加工は、好ましくは連続的に行われる。より詳細には、第1切削加工および第2切削加工は、ワーク1を上下からクランプした状態で当該クランプを開放することなく行われる。クランプを開放することなく(すなわち、第1切削加工および第2切削加工を連続的に)行うことにより、ワークを第1切削手段から第2切削手段に付け替える作業を省略して作業効率を向上させることができる。ここで、このような連続的な加工はワークを固定したまま全周を切削加工することになるので、ブロッキングの課題が発生しやすい。しかし、本発明の実施形態によれば、非直線的な加工(切削)のみをエンドミル加工で行うことにより、よりブロッキングの発生しやすいエンドミル加工の領域を少なくすることができ、クランプを開放することなく連続で第1切削加工および第2切削加工を行っても、ブロッキングの発生を抑制することができる。すなわち、本発明の実施形態によれば、ブロッキングを良好に抑制しつつ、作業効率を格段に向上させることができる。
以上のようにして、非直線加工された粘着剤層付光学積層体が得られ得る。なお、図示例では第1切削加工(直線加工)および第2切削加工(非直線加工)がこの順に行われる形態について説明したが、第1切削加工および第2切削加工の順序は逆であってもよい。なお、第2切削加工(非直線加工)および第1切削加工(直線加工)がこの順に行われる形態によれば、直線加工時のワークの振動により、非直線加工で生じたブロッキングが解消され得る場合がある。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例には限定されない。実施例における評価項目は以下のとおりである。
(1)ブロッキング
実施例および比較例の切削加工後のワークの状態を観察し、以下の基準で評価した。
○:ワークから個々の光学積層体への分離が容易であった
△:ワークから個々の光学積層体への分離は可能であるが、分離操作が困難であった
×:ワークが完全にブロック状となっており、個々の光学積層体への分離が不可能であった
(2)刃汚れ
実施例および比較例の切削加工後の第2切削手段(エンドミル)の粘着剤による汚染状態を観察し、以下の基準で評価した。
○:汚染は実質的に認められなかった
△:汚染が認められたが、加工に問題は生じなかった
×:著しい汚染が認められ、加工にも問題が生じた
<参考例1:ワークの作製>
偏光子として、長尺状のポリビニルアルコール(PVA)系樹脂フィルムにヨウ素を含有させ、長手方向(MD方向)に一軸延伸して得られたフィルム(厚み28μm)を用いた。この偏光子の片側に粘着剤層(厚み5μm)を形成し、当該粘着剤層を介して、長尺状のHC−TACを互いの長手方向を揃えるようにして貼り合わせた。なお、HC−TACフィルムは、トリアセチルセルロース(TAC)フィルム(25μm)にハードコート(HC)層(2μm)が形成されたフィルムであり、TACフィルムが偏光子側となるようにして貼り合わせた。得られた偏光子/TACフィルム/HC層の積層体の両側に粘着剤層を形成し、それぞれの粘着剤層にセパレーターを貼り合わせ、長尺状の粘着剤層付光学積層体(粘着剤層付偏光板)を得た。
得られた粘着剤層付偏光板を5.7インチサイズ(縦140mmおよび横65mm程度)に打ち抜き、打ち抜いた偏光板を40枚重ねてワークとした。
<実施例1>
参考例1で得られたワークをクランプ(治具)で挟んだ状態で、エンドミル加工により、ワークの外周の2つの隅部に面取り部を形成し、面取り部が形成された外周面の中央部に凹部を形成した。
次いで、図2に示すような装置を用いた両頭フライス加工により、ワークの外周面を直線的に切削し、図1に示すような非直線加工された粘着剤層付偏光板を得た。
ここで、エンドミルの刃数は2枚であり、刃角度(ねじれ角)は45°であった。また、エンドミルの送り速度は1400mm/分であり、回転数は30000rpmであった。
加工後のワークの状態およびエンドミルの刃汚れについて、上記(1)および(2)のようにして評価した。結果を表1に示す。
<実施例2>
エンドミルの刃角度を60°としたこと以外は実施例1と同様にして、図1に示すような非直線加工された粘着剤層付偏光板を得た。加工後のワークの状態およびエンドミルの刃汚れについて、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
<実施例3>
エンドミルの刃角度を20°としたこと以外は実施例1と同様にして、図1に示すような非直線加工された粘着剤層付偏光板を得た。加工後のワークの状態およびエンドミルの刃汚れについて、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
<実施例4>
両頭フライス加工とエンドミル加工の順序を入れ替えたこと以外は実施例1と同様にして、図1に示すような非直線加工された粘着剤層付偏光板を得た。加工後のワークの状態およびエンドミルの刃汚れについて、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
<比較例1>
エンドミル加工のみで図1に示すような非直線加工された粘着剤層付偏光板を得た。加工後のワークの状態およびエンドミルの刃汚れについて、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。本比較例においては、ワークのブロッキングが著しかった。さらに、エンドミルの切断刃への粘着剤の付着が激しく、ワークごとにエンドミルを入念に掃除しなければならなかった。
<比較例2>
トムソン刃を用いた打ち抜き加工により、図1に示すような非直線加工された粘着剤層付偏光板を得た。加工後のワークの状態およびトムソン刃の刃汚れについて、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。本比較例においては、得られた偏光板において(特に、凹部で)200μm程度のクラックが発生した。
<比較例3>
COレーザー(波長:9.35μm、出力:150W)を用いて切削し、図1に示すような非直線加工された粘着剤層付偏光板を得た。加工後のワークの状態について、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。本比較例においては、切削部近傍において偏光解消領域が認められた。
Figure 2018167393
本発明の製造方法は、非直線加工が必要とされる粘着剤層付光学積層体の製造に好適に用いられ得る。本発明の製造方法により得られる粘着剤層付光学積層体は、自動車のインストゥルメントパネルやスマートウォッチに代表される異形の画像表示部に好適に用いられ得る。
1 ワーク
2 第1切削手段
20 第2切削手段

Claims (7)

  1. 粘着剤層付光学積層体を複数枚重ねてワークを形成すること、
    該ワークの外周面に垂直な回転軸と該切断面側に突出して設けられた切削刃とを有する第1切削手段を回転させながら、該ワークおよび該第1切削手段を相対的に移動させて、該ワークの外周面を直線的に切削する第1切削を行うこと、および
    該ワークの積層方向に延びる回転軸と該回転軸を中心として回転する本体の最外径として構成された切削刃とを有する第2切削手段を回転させながら、該ワークおよび該第2切削手段を相対的に移動させて、該ワークの外周面を非直線的に切削する第2切削を行うこと、
    を含み、
    該ワークを上下からクランプした状態で、該第1切削および該第2切削が行われる、
    非直線加工された粘着剤層付光学積層体の製造方法。
  2. 前記第1切削および前記第2切削が、前記ワークを上下からクランプした状態でクランプを開放することなく連続的に行われる、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記光学積層体が偏光板である、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 前記第2切削加工で切削される部分の長さが、前記第1切削加工および該第2切削加工で切削される部分の長さに対して70%以下である、請求項1から3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 前記第2切削の後に前記第1切削が行われる、請求項1から4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 前記第2切削手段の刃角度が45°〜75°である、請求項1から5のいずれかに記載の製造方法。
  7. 前記第2切削手段の直径が3mm〜20mmである、請求項1から6のいずれかに記載の製造方法。
JP2018054037A 2017-03-29 2018-03-22 非直線加工された粘着剤層付光学積層体の製造方法 Active JP7014653B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020197026764A KR102561432B1 (ko) 2017-03-29 2018-03-23 비직선 가공된 점착제층 부착 광학 적층체의 제조 방법
PCT/JP2018/011680 WO2018180977A1 (ja) 2017-03-29 2018-03-23 非直線加工された粘着剤層付光学積層体の製造方法
CN201880021851.0A CN110461519B (zh) 2017-03-29 2018-03-23 经非直线加工的带粘合剂层的光学层叠体的制造方法
TW107110920A TWI783983B (zh) 2017-03-29 2018-03-29 經非直線加工之附黏著劑層之光學積層體之製造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017064143 2017-03-29
JP2017064143 2017-03-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018167393A true JP2018167393A (ja) 2018-11-01
JP7014653B2 JP7014653B2 (ja) 2022-02-01

Family

ID=64019834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018054037A Active JP7014653B2 (ja) 2017-03-29 2018-03-22 非直線加工された粘着剤層付光学積層体の製造方法

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP7014653B2 (ja)
KR (1) KR102561432B1 (ja)
CN (1) CN110461519B (ja)
TW (1) TWI783983B (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200051959A (ko) * 2018-11-06 2020-05-14 주식회사 엘지화학 광학 필름용 홀 가공장치 및 가공방법
WO2020162116A1 (ja) * 2019-02-08 2020-08-13 日東電工株式会社 光学フィルムの製造方法
JP2020152773A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 三菱ケミカル株式会社 粘着シート、離型フィルム付き粘着シート積層体、画像表示装置構成用積層体、及び、これを用いてなる画像表示装置
JP2020187233A (ja) * 2019-05-13 2020-11-19 日東電工株式会社 偏光板、偏光板中間体、偏光板の製造方法および打ち抜き刃型
CN112658342A (zh) * 2019-10-15 2021-04-16 住友化学株式会社 光学构件的制造方法
CN113474095A (zh) * 2019-02-20 2021-10-01 日东电工株式会社 异物去除装置
JP7397755B2 (ja) 2018-12-11 2023-12-13 住友化学株式会社 偏光板

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001054845A (ja) * 1999-08-11 2001-02-27 Sumitomo Chem Co Ltd 積層フィルムの周縁の仕上げ方法
JP2005157066A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Nitto Denko Corp 積層シートの切削加工方法と積層シートと光学素子と画像表示装置
JP2005224935A (ja) * 2004-01-15 2005-08-25 Nitto Denko Corp 積層シートの切削加工方法及び切削加工装置、積層シート、光学素子、画像表示装置
JP2014091198A (ja) * 2012-11-05 2014-05-19 Omron Corp 樹脂製シートの製造方法、これを用いて製造した光学部材、この光学部材を用いた面光源装置、液晶表示装置、およびモバイル機器。
JP2016099616A (ja) * 2014-11-26 2016-05-30 住友化学株式会社 切削方法、切削方法を含む偏光板の製造方法、および偏光板
JP2016182658A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 ナカオテクニカ株式会社 加工装置
WO2017047510A1 (ja) * 2015-09-16 2017-03-23 シャープ株式会社 異形状偏光板の製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004114205A (ja) 2002-09-25 2004-04-15 Star Seiki Co Ltd 集塵装置
JP6576747B2 (ja) * 2015-09-03 2019-09-18 株式会社ディスコ 研削装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001054845A (ja) * 1999-08-11 2001-02-27 Sumitomo Chem Co Ltd 積層フィルムの周縁の仕上げ方法
JP2005157066A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Nitto Denko Corp 積層シートの切削加工方法と積層シートと光学素子と画像表示装置
JP2005224935A (ja) * 2004-01-15 2005-08-25 Nitto Denko Corp 積層シートの切削加工方法及び切削加工装置、積層シート、光学素子、画像表示装置
JP2014091198A (ja) * 2012-11-05 2014-05-19 Omron Corp 樹脂製シートの製造方法、これを用いて製造した光学部材、この光学部材を用いた面光源装置、液晶表示装置、およびモバイル機器。
JP2016099616A (ja) * 2014-11-26 2016-05-30 住友化学株式会社 切削方法、切削方法を含む偏光板の製造方法、および偏光板
JP2016182658A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 ナカオテクニカ株式会社 加工装置
WO2017047510A1 (ja) * 2015-09-16 2017-03-23 シャープ株式会社 異形状偏光板の製造方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200051959A (ko) * 2018-11-06 2020-05-14 주식회사 엘지화학 광학 필름용 홀 가공장치 및 가공방법
KR102320444B1 (ko) * 2018-11-06 2021-11-02 주식회사 엘지화학 광학 필름용 홀 가공장치 및 가공방법
JP7397755B2 (ja) 2018-12-11 2023-12-13 住友化学株式会社 偏光板
WO2020162116A1 (ja) * 2019-02-08 2020-08-13 日東電工株式会社 光学フィルムの製造方法
CN113454500A (zh) * 2019-02-08 2021-09-28 日东电工株式会社 光学薄膜的制造方法
CN113474095A (zh) * 2019-02-20 2021-10-01 日东电工株式会社 异物去除装置
JP2020152773A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 三菱ケミカル株式会社 粘着シート、離型フィルム付き粘着シート積層体、画像表示装置構成用積層体、及び、これを用いてなる画像表示装置
JP7225975B2 (ja) 2019-03-19 2023-02-21 三菱ケミカル株式会社 粘着シート、離型フィルム付き粘着シート積層体、画像表示装置構成用積層体、及び、これを用いてなる画像表示装置
JP2020187233A (ja) * 2019-05-13 2020-11-19 日東電工株式会社 偏光板、偏光板中間体、偏光板の製造方法および打ち抜き刃型
JP7446721B2 (ja) 2019-05-13 2024-03-11 日東電工株式会社 偏光板、偏光板中間体、偏光板の製造方法および打ち抜き刃型
CN112658342A (zh) * 2019-10-15 2021-04-16 住友化学株式会社 光学构件的制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN110461519B (zh) 2021-09-03
KR102561432B1 (ko) 2023-07-31
TW201840380A (zh) 2018-11-16
TWI783983B (zh) 2022-11-21
KR20190134610A (ko) 2019-12-04
CN110461519A (zh) 2019-11-15
JP7014653B2 (ja) 2022-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7014653B2 (ja) 非直線加工された粘着剤層付光学積層体の製造方法
WO2019198616A1 (ja) 切削加工された粘着剤層付光学積層体の製造方法
JP7232577B2 (ja) 光学積層体の製造方法
JP7018339B2 (ja) 非直線加工された樹脂シートの製造方法
WO2018180977A1 (ja) 非直線加工された粘着剤層付光学積層体の製造方法
JP7255974B2 (ja) 樹脂シートおよびその製造方法
JP2020001160A (ja) 光学フィルム切削用エンドミルおよび該エンドミルを用いた光学フィルムの製造方法
WO2020166257A1 (ja) 光学フィルムの製造方法
WO2019198617A1 (ja) 切削加工されたハードコート層付光学積層体の製造方法
WO2021131120A1 (ja) 光学フィルム切削用エンドミルおよび該エンドミルを用いた光学フィルムの製造方法
WO2018220959A1 (ja) 光学積層体の製造方法
WO2020162116A1 (ja) 光学フィルムの製造方法
TWI845603B (zh) 光學薄膜的製造方法
WO2019244505A1 (ja) 光学フィルム切削用エンドミルおよび該エンドミルを用いた光学フィルムの製造方法
JP2023062884A (ja) 打抜き刃

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220120