JP7255974B2 - 樹脂シートおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂シートおよびその製造方法に関する。
用途に応じた種々の樹脂シートが幅広く利用されている。樹脂シートは、所定形状に切断された後、切断面を切削による仕上げ加工に供する場合がある。さらに、近年、樹脂シートを矩形以外に加工(異形加工)することが望まれる場合がある。このような切削加工においては、エンドミルによる切削が行われる場合がある。しかし、エンドミルにより切削加工された樹脂シートは、クラックが発生する場合がある。
特開2007-187781号公報 特開2018-022140号公報
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、切削加工されているにもかかわらずクラックの抑制された樹脂シートおよびそのような樹脂シートを製造し得る方法を提供することにある。
本発明の樹脂シートは切削加工された樹脂シートであり、切削端面における正反射率RRと拡散反射率DRとの比RR/DRが0.10以上である。
1つの実施形態においては、上記樹脂シートは接着剤層および/または粘着剤層を含む。
1つの実施形態においては、上記樹脂シートは偏光子を含む。
本発明の別の局面によれば、上記樹脂シートの製造方法が提供される。この製造方法は、該樹脂シートを複数枚重ねてワークを形成すること;および、該ワークの積層方向に延びる回転軸と該回転軸を中心として回転する本体の最外径として構成された切削刃とを有する切削手段の該切削刃を該ワークの外周面に当接させて、該ワークの外周面を切削すること;を含む。
1つの実施形態においては、該切削刃のHV硬度は7000以上であり、該切削手段の送り速度Fと該切削刃の接触回数Tとの比F/Tは0.012以上である。この場合、切削刃は焼結ダイヤモンドを含む。
別の実施形態においては、該切削刃のHV硬度は2000以上であり、該切削手段の送り速度Fと該切削刃の接触回数Tとの比F/Tは0.015以上である。この場合、切削刃は超硬合金で構成されている。
本発明によれば、切削加工された樹脂シートにおいて切削端面の正反射率RRと拡散反射率DRとの比RR/DRを0.10以上とすることにより、クラック(特に、ヒートサイクル試験後のクラック)を抑制することができる。このような樹脂シートは、切削加工(代表的には、エンドミル加工)において、切削刃のHV硬度と、切削手段の送り速度と切削刃の接触回数との比と、の関係を最適化することにより実現され得る。
本発明の1つの実施形態による樹脂シートを所定厚みに積層した状態で切削端面の透過光の状態を観察した写真である。 本発明の実施形態の範囲外である樹脂シートを所定厚みに積層した状態で切削端面の透過光の状態を観察した写真である。 本発明の切削加工された樹脂シートの形状の一例を示す概略平面図である。 本発明の樹脂シートの切削加工の一例を説明するための概略斜視図である。 本発明の樹脂シートの製造方法における切削加工に用いられる切削手段の一例を説明するための概略斜視図である。 図6(a)は、本発明の樹脂シートの製造方法における切削加工に用いられる切削手段の別の例を説明するための軸方向から見た概略断面図であり;図6(b)は、図6(a)の切削手段の概略斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。なお、見やすくするために図面は模式的に表されており、さらに、図面における長さ、幅、厚み等の比率、ならびに角度等は、実際とは異なっている。
A.樹脂シート
樹脂シートとしては、切削加工が必要とされる用途に用いられ得る任意の適切な樹脂シートが挙げられる。樹脂シートは、単一層で構成されるフィルムであってもよく、積層体であってもよい。樹脂シートの具体例としては、光学フィルムが挙げられる。光学フィルムの具体例としては、偏光子、位相差フィルム、偏光板(代表的には、偏光子と保護フィルムとの積層体)、タッチパネル用導電性フィルム、表面処理フィルム、ならびに、これらを目的に応じて適切に積層した積層体(例えば、反射防止用円偏光板、タッチパネル用導電層付偏光板)が挙げられる。本発明の実施形態によれば、特に、偏光子のような収縮しやすい光学フィルムを含む樹脂フィルムにおいてクラックを顕著に抑制することができる。1つの実施形態においては、樹脂シートは、接着剤層および/または粘着剤層を含む。本発明の実施形態によれば、接着剤層および/または粘着剤層を含む樹脂シートを切削加工した場合であっても、クラック(特に、ヒートサイクル試験後のクラック)を抑制することができる。
本発明の実施形態においては、樹脂シートの切削端面における正反射率RRと拡散反射率DRとの比RR/DRは0.10以上であり、好ましくは0.14以上であり、より好ましくは0.16以上であり、さらに好ましくは0.18以上である。比RR/DRの上限は、例えば0.30であり、好ましくは0.24である。比RR/DRがこのような範囲であれば、切削加工(例えば、エンドミル加工)された樹脂シートにおけるクラック(特に、ヒートサイクル試験後のクラック)を抑制することができる。
樹脂シートの切削端面における正反射率RRは、好ましくは0.30%以上であり、より好ましくは0.40%以上であり、さらに好ましくは0.50%以上である。正反射率RRの上限は、例えば0.75%であり、好ましくは0.65%である。樹脂シートの切削端面における拡散反射率DRは、好ましくは2.40%~5.00%であり、より好ましくは2.50%~3.50%である。
正反射率RRおよび拡散反射率DRは例えば下記のようにして求められ、得られたRRおよびDRから比RR/DRが算出される。切削加工された樹脂シートをランダムに選び出し、選出した樹脂シートを積層して厚み約15mmの束を作製する。より詳細には、樹脂シートは、異なる複数のワーク(ワークについては後述)からランダムに選出される。作製した束の測定面を面一とした状態で、束の測定面方向の両端部から所定の距離の位置(2か所)に輪ゴムを巻いて束を拘束する。拘束した束の測定面について、分光測色計(例えば、コニカミノルタ社製「CM-2600d」)を用いてSCI(Specular Component Include)およびSCE(Specular Component Exclude)を測定し、以下の式から正反射率RRおよび拡散反射率DRを求める。
正反射率RR=SCI-SCE
拡散反射率DR=SCE
以下、RR/DRについてより詳細に説明する。図1は、RR/DRが上記のような範囲を満たす樹脂シートを所定厚みに積層した状態で切削端面の透過光の状態を観察した写真であり、図2は、RR/DRが上記のような範囲から外れる樹脂シートを所定厚みに積層した状態で切削端面の透過光の状態を観察した写真である。図1と図2とを比較すると明らかなように、RR/DRが上記のような範囲を満たす樹脂シートは光の輪郭が明確であり(いわゆるテカリがあり)、一方、RR/DRが上記のような範囲を外れる樹脂シートは光の輪郭が不明確である(テカリがない)。本発明者らは、切削加工(代表的には、エンドミル加工)された樹脂シートにおけるクラックの問題について試行錯誤を繰り返した結果、切削端面にテカリがある樹脂シートにおいてクラックが抑制されることを発見した。さらに、本発明者らは、このような切削端面にテカリがある樹脂シートは、後述するように、切削加工(代表的には、エンドミル加工)において、切削刃のHV硬度と、切削手段の送り速度と切削刃の接触回数との比と、の関係を最適化することにより実現できることを発見した。このように、本発明は樹脂シートの切削加工(代表的には、エンドミル加工)において新たに生じた課題を解決するものであり、切削端面のテカリ(またはRR/DR)を最適化することによる効果は予期せぬ優れた効果である。なお、図1および図2においては差異を明確化するために透過光の状態を示しているが、反射光のテカリもこれに対応する。
以下、一例として図3に示すような平面形状の樹脂シートの製造方法における各工程を説明する。
B.ワークの形成
図4は、切削加工を説明するための概略斜視図であり、本図にワーク1が示されている。図4に示すように、樹脂シートを複数枚重ねたワーク1が形成される。樹脂シートは、ワーク形成に際し、代表的には任意の適切な形状に切断されている。具体的には、樹脂シートは矩形形状に切断されていてもよく、矩形形状に類似する形状に切断されていてもよく、目的に応じた適切な形状(例えば、円形)に切断されていてもよい。図示例では、光学積層体は矩形形状に切断されており、ワーク1は、互いに対向する外周面(切削面)1a、1bおよびそれらと直交する外周面(切削面)1c、1dを有している。ワーク1は、好ましくは、クランプ手段(図示せず)により上下からクランプされている。ワークの総厚みは、好ましくは8mm~20mmであり、より好ましくは9mm~15mmであり、さらに好ましくは約10mmである。このような厚みであれば、クランプ手段による押圧または切削加工時の衝撃による損傷を防止し得る。樹脂シートは、ワークがこのような総厚みとなるように重ねられる。ワークを構成する樹脂シートの枚数は、例えば10枚~50枚であり得る。クランプ手段(例えば、治具)は、軟質材料で構成されてもよく硬質材料で構成されてもよい。軟質材料で構成される場合、その硬度(JIS A)は、好ましくは60°~80°である。硬度が高すぎると、クランプ手段による押し跡が残る場合がある。硬度が低すぎると、治具の変形により位置ずれが生じ、切削精度が不十分となる場合がある。
C.切削加工
次に、ワーク1の外周面を、切削手段20により切削する。切削は、切削手段の切削刃をワーク1の外周面に当接させることにより行われる。切削は、ワークの外周面の全周にわたって行ってもよく、所定の位置のみに行ってもよい。図3に示すような平面形状の樹脂シートを作製する場合、切削は、代表的にはワークの外周面の全周にわたって行われる。切削加工は、代表的には図4~図6に示すように、いわゆるエンドミル加工である。すなわち、切削手段(エンドミル)20の側面を用いて、ワーク1の外周面を切削する。切削手段(エンドミル)20としては、代表的にはストレートエンドミルが用いられ得る。
エンドミル20は、図5および図6に示すように、ワーク1の積層方向(鉛直方向)に延びる回転軸21と、回転軸21を中心として回転する本体の最外径として構成される切削刃22と、を有する。切削刃22は、図5に示すように回転軸21に沿ってねじれた最外径として構成されてもよく(所定のねじれ角を有していてもよく)、図6に示すように回転軸21に実質的に平行な方向に延びるよう構成されていてもよい(ねじれ角が0°であってもよい)。なお、「0°」は実質的に0°であるという意味であり、加工誤差等によりわずかな角度ねじれている場合も包含する。切削刃が所定のねじれ角を有する場合、ねじれ角は好ましくは70°以下であり、より好ましくは65°以下であり、さらに好ましくは45°以下である。切削刃22は、刃先22aと、すくい面22bと、逃がし面22cと、を含む。切削刃22の刃数は、後述の所望の接触回数が得られる限りにおいて適切に設定され得る。図5における刃数は3枚であり図6における刃数は2枚であるが、刃数は1枚であってもよく、4枚であってもよく、5枚以上であってもよい。好ましくは、刃数は2枚である。このような構成であれば、刃の剛性が確保され、かつ、ポケットが確保されて削りカスを良好に排出することができる。
1つの実施形態においては、切削刃22のHV硬度は、代表的には1500以上であり、好ましくは1700以上であり、より好ましくは2000以上である。HV硬度の上限は、例えば2350であり得る。この場合、切削刃は、代表的には超硬合金で構成される。超硬合金は、代表的には、金属炭化物の粉末を焼結して得られる。超硬合金の具体例としては、WC-Co系合金、WC-TiC-Co系合金、WC-TaC-Co系合金、WC-TiC-TaC-Co系合金が挙げられる。本実施形態においては、エンドミル20の送り速度Fと切削刃22の接触回数(ワークとの接触回数)Tとの比F/Tは、代表的には0.015以上であり、好ましくは0.020以上であり、より好ましくは0.030以上である。F/Tの上限は、例えば0.070であり得る。ここで、切削刃の接触回数とは、エンドミルの回転数(rpm)と刃数との積で表される。なお、HV硬度はビッカーズ硬さとも称され、JIS Z 2244に準じて測定され得る。また、本明細書において「送り速度」は、切削手段(エンドミル)とワークとの相対速度を意味する。したがって、切削加工においては、エンドミルのみを移動させてもよく、ワークのみを移動させてもよく、エンドミルおよびワークの両方を移動させてもよい。
別の実施形態においては、切削刃22のHV硬度は、代表的には7000以上であり、好ましくは8000以上であり、より好ましくは9000以上であり、さらに好ましくは10000以上である。HV硬度の上限は、例えば15000であり得る。この場合、切削刃は、代表的には焼結ダイヤモンドを含む。より詳細には、切削刃は、超硬合金で構成された基部に焼結ダイヤモンド層が形成されている。焼結ダイヤモンド(PCD:Polycrystalline diamond)は、ダイヤモンドの小さな粒を金属および/またはセラミックスの粉と一緒に高温・高圧で焼き固めた多結晶ダイヤモンドをいう。 本実施形態においては、エンドミル20の送り速度Fと切削刃22の接触回数(ワークとの接触回数)Tとの比F/Tは、代表的には0.012以上であり、好ましくは0.020以上であり、より好ましくは0.030以上である。F/Tの上限は、例えば0.070であり得る。
切削加工の条件は、上記所望のF/Tが得られる限りにおいて適切に設定され得る。エンドミルの送り速度Fは、好ましくは500mm/分~10000mm/分であり、より好ましくは500mm/分~2500mm/分である。エンドミルの回転数は、好ましくは5000rpm~60000rpmであり、より好ましくは15000rpm~45000rpmである。切削回数は、1回削り、2回削り、3回削りまたはそれ以上であり得る。1つの実施形態においては、エンドミル20の直径は、好ましくは3mm~20mmである。
以上のようにして、所定のRR/DRを有する切削加工された樹脂シートが得られ得る。なお、切削加工された樹脂シートは、代表的には、切削痕を有し得る。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例には限定されない。実施例における評価項目は以下のとおりである。
(1)RR/DR
実施例および比較例で得られた異なる複数のワークから偏光板をランダムに選び出し、選出した偏光板を積層して厚み約15mmの束を作製した。作製した束の測定面を面一とした状態で、束の測定面方向の両端部から10mmの位置(2か所)に輪ゴム(アイ・ジー・オー社製、#7)を巻いて束を拘束した。拘束した束の測定面について、分光測色計(コニカミノルタ社製「CM-2600d」)を用いてSCIおよびSCEを測定し、以下の式から正反射率RRおよび拡散反射率DRを求めた。
正反射率RR=SCI-SCE
拡散反射率DR=SCE
(2)クラック
実施例および比較例で得られた偏光板について、-40℃~85℃で200サイクルのヒートサイクル(ヒートショック)試験を行った。試験後のクラックの発生状況について、光学顕微鏡で拡大した画像を用いてクラックの長さを測定した。観測されたクラックの最大長さを評価の指標とした。具体的には、クラックの最大長さが150μm未満である場合を「良好」、150μm以上である場合を「不良」と評価した。
<実施例1>
常法により、視認側から順に表面保護フィルム(48μm)/ハードコート層(5μm)/シクロオレフィン系保護フィルム(47μm)/偏光子(5μm)/シクロオレフィン系保護フィルム(24μm)/粘着剤層(20μm)/セパレーターの構成を有する視認側偏光板を作製した。得られた偏光板を図3に類似した形状(概略サイズ142.0mm×66.8mmで四隅のR6.25mm)に打ち抜き、打ち抜いた偏光板を複数枚重ねてワーク(総厚み約10mm)とした。得られたワークをクランプ(治具)で挟んだ状態で、エンドミル加工により周縁部を切削し、図3に示すような切削加工された偏光板を得た。エンドミルの切削刃は焼結ダイヤモンドを用いたものであり、HV硬度は10000であった。また、エンドミルの刃数は2枚、ねじれ角は0°であった。また、エンドミルの送り速度(直線部を切削する際の送り速度)は1500mm/分であり、回転数は15000rpmであり、切削回数は2回(1回目0.1mm、2回目0.2mmの切削しろ0.3mm)であった。
最終的に得られた切削加工された偏光板を、上記(1)および(2)の評価に供した。結果を表1に示す。
<実施例2、4、参考例3、5~8および比較例1>
切削加工の条件を表1に示すように変更したこと以外は実施例1と同様にして、図3に示すような切削加工された偏光板を得た。得られた偏光板を上記(1)および(2)の評価に供した。結果を表1に示す。
参考例9>
エンドミルの切削刃として超硬合金製のもの(HV硬度:2050)を用いたこと、および、切削加工の条件を表1に示すように変更したこと以外は実施例1と同様にして、図3に示すような切削加工された偏光板を得た。得られた偏光板を上記(1)および(2)の評価に供した。結果を表1に示す。
参考例10~16および比較例2~5>
切削加工の条件を表1に示すように変更したこと以外は参考例9と同様にして、図3に示すような切削加工された偏光板を得た。得られた偏光板を上記(1)および(2)の評価に供した。結果を表1に示す。
参考例17>
常法により、背面側から順に表面保護フィルム(48μm)/輝度向上フィルム(30μm)/粘着剤層(12μm)/偏光子(5μm)/アクリル系保護フィルム(20μm)/粘着剤層(20μm)/セパレーターの構成を有する背面側偏光板を作製した。この偏光板を用いたこと、および、切削加工の条件を表1に示すように変更したこと以外は実施例1と同様にして、図3に示すような切削加工された偏光板を得た。得られた偏光板を上記(1)および(2)の評価に供した。結果を表1に示す。
参考例18~28および比較例6>
切削加工の条件を表1に示すように変更したこと以外は参考例17と同様にして、図3に示すような切削加工された偏光板を得た。得られた偏光板を上記(1)および(2)の評価に供した。結果を表1に示す。
Figure 0007255974000001
<評価>
表1から明らかなように、本発明の実施例によれば、ヒートサイクル試験後のクラックが抑制されていることがわかる。
本発明の切削加工された樹脂シートは、光学フィルムとして好適に用いられ得る。光学フィルム(特に、偏光板)は、パーソナルコンピューター(PC)やタブレット端末に代表される矩形の画像表示部、および/または、自動車のインストゥルメントパネルやスマートウォッチに代表される異形の画像表示部に好適に用いられ得る。
1 ワーク
20 切削手段

Claims (7)

  1. 削加工された樹脂シートであって、
    矩形以外の異形状を有し、
    切削端面における正反射率RRと拡散反射率DRとの比RR/DRが0.18以上0.30以下である、
    樹脂シート。
  2. 前記樹脂シートが接着剤層および/または粘着剤層を含む、請求項1に記載の樹脂シート。
  3. 前記樹脂シートが偏光子を含む、請求項1に記載の樹脂シート。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の樹脂シートの製造方法であって、
    該樹脂シートを複数枚重ねてワークを形成すること;および、該ワークの積層方向に延びる回転軸と該回転軸を中心として回転する本体の最外径として構成された切削刃とを有する切削手段の該切削刃を該ワークの外周面に当接させて、該ワークの外周面を切削して、該ワークを矩形以外の異形状に加工すること;を含み、
    該切削刃のHV硬度が7000以上であり、
    該切削刃の直径が3mm~20mmであり、
    該切削手段の送り速度Fと該切削刃の接触回数Tとの比F/Tが0.012以上0.07以下である、
    方法。
  5. 前記切削刃が焼結ダイヤモンドを含む、請求項4に記載の製造方法。
  6. 請求項1から3のいずれかに記載の樹脂シートの製造方法であって、
    該樹脂シートを複数枚重ねてワークを形成すること;および、該ワークの積層方向に延びる回転軸と該回転軸を中心として回転する本体の最外径として構成された切削刃とを有する切削手段の該切削刃を該ワークの外周面に当接させて、該ワークの外周面を切削して、該ワークを矩形以外の異形状に加工すること;を含み、
    該切削刃のHV硬度が2000以上2350以下であり、
    該切削刃の直径が3mm~20mmであり、
    該切削手段の送り速度Fと該切削刃の接触回数Tとの比F/Tが0.015以上0.07以下である、
    方法。
  7. 前記切削刃が超硬合金で構成されている、請求項6に記載の製造方法。
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