JP2018157114A - 記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した動作が可能な記憶装置を提供する。【解決手段】実施形態によれば、記憶装置は、第1、第2配線、第1、第2層を含む。第1配線は、第1方向に延び第1金属元素を含む第1領域と、第1方向に延び第1金属元素と窒素とを含む第2領域と、を含む。第2配線は、第2方向に延びる。第1領域と第2配線との間に第2領域が位置する。第1層は、第2領域と第2配線との間に設けられ、Hf、Zr、Ni、Ta、W、Co、Al、Fe、Mn、Cr、V、Ti及びNb少なくとも1つを含む第1酸化物を含む。第2層は、第1層と第2配線との間に設けられ、シリコン及び第2酸化物の少なくともいずれかを含む。シリコンは、単結晶、多結晶または非晶質である。第2酸化物は、Hf、Zr、Ni、Ta、W、Co、Al、Fe、Mn、Cr、V、Ti及びNbの少なくとも1つの元素を含む。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、記憶装置に関する。
抵抗変化素子を用いた記憶装置が提案されている。抵抗変化素子において、安定した動作が望まれる。
特開2015−19048号公報
本発明の実施形態は、安定した動作が可能な記憶装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、記憶装置は、第1配線と、第2配線と、第1層と、第2層と、を含む。前記第1配線は、第1方向に延び第1金属元素を含む第1領域と、前記第1方向に延び前記第1金属元素と窒素とを含む第2領域と、を含む。前記第2配線は、前記第1方向と交差する第2方向に延びる。前記第1領域の一部と前記第2配線との間に前記第2領域の一部が位置する。前記第1層は、前記第2領域の前記一部と前記第2配線との間に設けられ、第1酸化物を含む。前記第1酸化物は、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、コバルト(Co)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、クロム(Cr)、バナジウム(V)、チタン(Ti)及びニオブ(Nb)からなる群より選択された少なくとも1つの元素を含む。前記第2層は、前記第1層と前記第2配線との間に設けられ、シリコン及び第2酸化物の少なくともいずれかを含む。前記シリコンは、単結晶、多結晶または非晶質である。前記第2酸化物は、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、コバルト(Co)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、クロム(Cr)、バナジウム(V)、チタン(Ti)及びニオブ(Nb)からなる群より選択された少なくとも1つの元素を含む。
図1(a)及び図1(b)は、第1実施形態に係る記憶装置を例示する模式図である。 図2(a)〜図2(b)は、第1実施形態に係る記憶装置の動作を例示する模式図である。 記憶装置に関する実験の試料を例示する模式的断面図である。 図4(a)〜図4(d)は、記憶装置に関する実験結果を例示するグラフ図である。 図5(a)及び図5(b)は、記憶装置に関する実験結果を例示する模式図である。 第2実施形態に係る記憶装置を例示する模式的斜視図である。 第2実施形態に係る記憶装置の一部を例示する模式的断面図である。 第2実施形態に係る記憶装置の一部を例示する模式的断面図である。 第2実施形態に係る記憶装置の一部を例示する模式的断面図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1(a)及び図1(b)は、第1実施形態に係る記憶装置を例示する模式図である。 図1(a)は、斜視図である。図1(b)は、断面図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、実施形態に係る記憶装置110は、第1配線10、第2配線20、第1層31及び第2層32を含む。
第1配線10は、第1方向に延びる。
第1方向は、Y軸方向に対応する。Y軸方向に対して垂直な方向をX軸方向とする。Y軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をZ軸方向とする。
第1配線10は、第1領域10a及び第2領域10bを含む。第1領域10aは、第1方向(Y軸方向)に延びる。第1領域10aは、第1金属元素を含む。第1金属元素は、タングステン(W)である。第1金属元素の例については、後述する。第2領域10bは、第1方向(Y軸方向)に延びる。第2領域10bは、第1金属元素と窒素とを含む。第2領域10bは、例えば、第1金属元素の窒化物を含む。第1金属元素がWの場合、第2領域10bは、WNを含む。
例えば、第1金属元素の層が設けられ、その層の表面部分が窒化されることにより、第2領域10bが形成できる。この層のうち、窒化されない部分が、第1領域10aとなる。
第1領域10aと第2領域10bとの間の境界は、明確である場合がある。または、境界が、明確でない場合もある。第1領域10aと第2領域10bとの間に、両者の中間的な領域が存在しても良い。
第2配線20は、第2方向に延びる。第2方向は、第1方向(Y軸方向)と交差する。第2方向は、例えば、Z軸方向である。第2配線20は、例えば、ポリシリコンなどを含む。第2配線20の材料の例については、後述する。
第1領域10aの一部10pと、第2配線20と、の間に第2領域10bの一部10qが位置する。
第1層31は、第2領域10bの上記の一部10qと、第2配線20と、の間に設けられる。第1層31は、第1酸化物を含む。第1酸化物は、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、コバルト(Co)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、クロム(Cr)、バナジウム(V)、チタン(Ti)及びニオブ(Nb)からなる群より選択された少なくとも1つの元素を含む酸化物である。第1酸化物は、例えば、HfOである。
例えば、第1層31は、第2領域10bと接する。例えば、第1層31は、第2層32と接しても良い。
第2層32は、第1層31と第2配線20との間に設けられる。第2層32は、シリコン及び第2酸化物の少なくともいずれかを含む。このシリコンは、単結晶、多結晶または非晶質である。第2酸化物は、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、コバルト(Co)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、クロム(Cr)、バナジウム(V)、チタン(Ti)及びニオブ(Nb)からなる群より選択された少なくとも1つの元素を含む酸化物である。
第1配線10は、例えば、ワード線として機能する。第2配線20は、例えば、ビット線(例えばローカルビット線)として機能する。第1配線10及び第2配線20の交差部分は、1つのメモリセルMCとして機能する。メモリセルMCの電気抵抗は、メモリセルMCに印加される電圧に応じて変化する。電気抵抗の複数の状態が、記憶情報として利用される。
記憶装置110において、第2層32は、抵抗変化部36(例えば、記憶層、図1(b)参照)として機能する。一方、第2領域10b及び第1層31の積層構造が、良好な特性を有する整流部35(図1(b)参照)として機能する。
後述するように、特定の第1金属元素の窒化物を含む第2領域10bと、第1層31と、の組み合わせにより、良好な整流特性が得られることが分かった。この組み合わせが、整流部35となる。
一般に、抵抗変化層を用いた記憶装置において、抵抗変化層と整流素子(例えばpnダイオードなど)とが直列に接続される。このような構成においては、整流素子の大きさ(厚さ)の縮小に限界がある。
これに対して、実施形態に係る整流部35(第2領域10b及び第1層31の組み合わせ)の厚さ(X軸方向の長さ)は、薄い。これにより、複数のメモリセルの密度を向上できる。高密度のメモリセルにおいても、整流部35により、安定した動作が可能になる。実施形態によれば、安定した動作が可能な記憶装置が提供できる。
以下、記憶装置110の動作の例について説明する。以下では、第2層32が第2酸化物を含む場合について説明する。
図2(a)〜図2(b)は、第1実施形態に係る記憶装置の動作を例示する模式図である。
図2(a)は、書き込み動作POに対応する。図2(b)は、書き込み動作POの後の状態POAに対応する。図2(c)は、読み出し動作ROに対応する。図2(d)は、消去動作EOに対応する。書き込み動作POは、例えば、セット動作に対応する。消去動作EOは、例えば、リセット動作に対応する。
図2(a)に示すように、書き込み動作POにおいては、書き込み電圧Vsetが第1配線10に印加される。書き込み電圧Vsetは、第2配線20の電位を基準にして、正である。第1層31及び第2層32において、酸素81がイオン化し、電界により、第1配線10の近傍に移動する。酸素81が移動すると、第1層31及び第2層32に酸素空孔82が生じる。酸素空孔82は、フィラメントとなり、伝導パスが形成される。これにより、低抵抗状態が形成される。メモリセルMCに低抵抗状態が書き込まれる。
図2(b)は、この低抵抗状態から、書き込み電圧Vsetを除去したとき(書き込み電圧Vsetを遮断したとき)に対応する。図2(b)に示すように、書き込み電圧Vsetが除去されると、酸素空孔82によるフィラメントは自発的に消失する。これは、第1配線10の近傍に集められた酸素81が第1配線10の材料と結合するエネルギーよりも、酸素81が第1層31中に拡散するエネルギーの方が、低いためであると、考えられる。酸素81が、第1層31中に拡散すると、エネルギー的に安定になる。
図2(c)に示すように、読み出し動作ROにおいては、読み出し電圧Vreadが、第1配線10に印加される。読み出し電圧Vreadは、第2配線20の電位を基準にして、正である。読み出し電圧Vreadは、書き込み電圧Vsetよりも低く設定される。第2層32が、低抵抗状態の場合、読み出し電圧Vreadにより第1層31で酸素81が移動し、酸素空孔82によるフィラメント(伝導パス)が形成される。従ってメモリセルMCは、低抵抗状態となる。これにより、第2層32における低抵抗状態を読み出すことができる。一方、第2層32が高抵抗状態の場合、読み出し電圧Vreadを第1配線10に印加しても、電界が不十分であるため、第1層31は高抵抗状態から変化しない。このため、メモリセルMCは高抵抗状態となり、第2層32の高抵抗状態が読み出される。
図2(d)に示すように、消去動作EOにおいては、第2配線20に消去電圧Vresetが印加される。消去電圧Vresetは、第1配線10の電位を基準にして正である。すなわち、消去動作EOにおいては、第2配線20の電位を基準にして、負の電圧(負の電位)が第1配線10に与えられる。第1配線10の近傍に局在していた酸素81が、第1層31及び第2層32中に拡散する。これにより、酸素空孔82によるフィラメント(電動パス)が消失する。これにより、メモリセルMCが、高抵抗状態に遷移する。
このように、記憶装置110において、書き込み動作PO、読み出し動作RO及び消去動作EOが実施される。
第1層31は、書き込み電圧Vsetまたは読み出し電圧Vreadが印加されているときを除いて、高抵抗状態である。従って、第1層31は、整流層として機能する。
後述するように、複数のメモリセルMCが設けられる場合、非選択のメモリセルMCにおいて、他のメモリセルMC(選択されたメモリセルMC)における書き込み動作PO、読み出し動作RO及び消去動作EOの影響により、電流の回り込みが生じる。非選択のメモリセルMCにおいて、リーク電流が生じる。
第1層31(整流層)により、このようなリーク電流を抑制することができる。安定した動作が可能な記憶装置が提供できる。
上記の例(図4(a)〜図4(d)の例)では、第2層32が第2酸化物を含み、第2層32において、酸素空孔82によりフィラメント(伝導パス)が生じる。実施形態において、第2層32(記憶層)おける抵抗変化は、別のメカニズムで生じても良い。例えば、面状の酸素含有領域が、層の厚さ方向に沿って移動することで、この層の抵抗が変化しても良い。この場合も、同様の整流機能が得られる。
例えば、第2層32に接する金属が電圧印加によりイオン化して、第2層32中に、金属イオンによるフィラメントが形成されるメモリがある。このメモリにおいて、第1層31を設けた場合には、この金属イオンが第1層31中に拡散し、酸素空孔82によるフィラメントによる抵抗変化を妨げる可能性がある。第2配線20にイオン化しにくい材料を用いることで、第2層32中の金属が電圧印加によってイオン化されることが抑制できる。
例えば、第2配線20として、ポリシリコンを用いることで、上記の金属イオンによるフィラメントの形成が抑制でき、酸素空孔82によるフィラメントが安定して形成できる。これにより、安定した動作が得られる。
上記のように、印加電圧Vapの印加により第1配線10の近傍に移動した酸素81は、印加電圧Vapが除去されると、第1層31中に自発的に拡散する。これにより、整流特性が得られる。第1層31における高抵抗状態への自発的な遷移のしやすさは、第1層31と接する材料(第1配線10の材料)に依存することが分かった。
以下に説明するように、第1配線10の材料を変更した実験により、異なる整流特性が得られることが分かった。以下、実験について説明する。
図3は、記憶装置に関する実験の試料を例示する模式的断面図である。
図3に示すように、試料において、第1電極EL1と、第2電極EL2と、その間に設けられた抵抗変化層VR1と、が設けられる。実験では、抵抗変化層VR1は、HfOである。第2電極EL2は、TiNである。実験では、第1電極EL1の材料が変更される。第2電極EL2を基準にして、第1電極EL1に印加電圧Vapが印加される。印加電圧Vapは、書き込み電圧Vsetまたは読み出し電圧Vreadなどに対応する。印加電圧Vapをスイープしたときに第1電極EL1と第2電極EL2との間に流れる電流が測定される。この測定は、書き込みスイープに対応する。そして、その後、印加電圧Vapを再度スイープしたときに第1電極EL1と第2電極EL2との間に流れる電流が測定される。この測定は、読み出しスイープに対応する。
図4(a)〜図4(d)は、記憶装置に関する実験結果を例示するグラフ図である。
図4(a)〜図4(d)は、それぞれ第1〜第4試料SP01〜SP04に対応する。第1試料SP01において、第1電極EL1は、Ptである。第2試料SP02において、第1電極EL1は、TiNである。第3試料SP03において、第1電極EL1は、Wである。第4試料SP04において、第1電極EL1は、WNである。
これらの図の横軸は、印加電圧Vapである。縦軸は、第1電極EL1と第2電極EL2との間に流れる電流Icである。実線は、書き込みスイープPSに対応する。破線は、読み出しスイープRSに対応する。
図4(a)に示すように、第1試料SP01(Pt電極)においては、読み出しスイープRSにおける電流Icは、書き込みスイープPSにおける電流Icに実質的に一致する。図4(b)に示すように、第2試料SP02(TiN電極)においては、読み出しスイープRSにおける電流Icは、書き込みスイープPSにおける電流Icから、大きくシフトする。図4(c)に示すように、第3試料SP03(W電極)においても、読み出しスイープRSにおける電流Icは、書き込みスイープPSにおける電流Icから、シフトする。第3試料SP03におけるシフトの程度は、第2試料SP02のシフトの程度よりも小さい。図4(d)に示すように、第4試料SP04(WN電極)においては、読み出しスイープRSにおける電流Icは、書き込みスイープPSにおける電流Icに近い。
このように、電極の材料により、読み出しスイープRSにおける電流Icと、書き込みスイープPSにおける電流Icと、の差が変化することが分かった。この差が小さいことで、良好なセレクタ動作(良好な整流動作)が得られる。この差が大きいと、書き込まれた状態が、読み出し動作ROにより変化してしまい、安定した記憶動作を得ることが困難である。
図4(a)〜図4(d)に例示した実験結果などの特性から、以下に説明する評価パラメータ(整流性ファクタ)が導出できる。
図5(a)及び図5(b)は、記憶装置に関する実験結果を例示する模式図である。
図5(a)は、整流性ファクタRFを示している。図5(b)は、整流性ファクタRFについての実験結果を示している。
図5(a)の横軸は、印加電圧Vapである。縦軸は、電流Icである。図5(a)に示すように、書き込みスイープPSの特性において、書き込み電圧Vsetが設定される。読み出しスイープRSにおいて、読み出し電圧Vreadが設定される。印加電圧Vapが書き込み電圧Vsetであるときの電流Icが、書き込み状態電流Isetに対応する。印加電圧Vapが読み出し電圧Vreadであるときの電流Icが、読み出し状態電流Ireadに対応する。
整流性ファクタRFは、Iset/Ireadと定義される。大きな整流性ファクタRFが、読み出しスイープRSにおける特性が、書き込みスイープPSにおける特性に近いことに対応する。整流性ファクタRSが大きいほど、読み出し状態電流Ireadが小さい。整流性ファクタRSが大きいほど、自発的に、より高抵抗な状態への遷移が生じる。
図5(b)は、第1電極EL1の材料が異なる複数の試料における整流性ファクタRSを示す。図5(b)の横軸は、第1電極EL1の標準電極電位SEP(V)である。縦軸は、整流性ファクタRSである。図5(b)において、白丸印は、複数の素子のそれぞれの整流性ファクタRSに対応する。黒丸印は、同じ標準電極電位SEPを有する試料の整流性ファクタRSの中央値である。
図5(b)から分かるように、標準電極電位SEPが大きいと、整流性ファクタRSが大きくなり、良好な特性が得られる。
標準電極電位SEPが大きい材料は、酸化し難い。このことから、書き込み電圧Vsetを印加する電極(第1電極EL1)が、酸化し難いほど、自発的に高抵抗状態へ遷移しやすいということが分かる。
従って、例えば、第1配線10として、標準電極電位SEPが大きい材料(すなわち、酸化し難い材料)を用いることが好ましい。標準電極電位SEPが大きい材料として、例えば、白金(Pt)、金(Au)及びパラジウム(Pd)などが挙げられる。これらの材料は、高価な貴金属であるため、大量生産には好ましくなく、実用的ではない。
例えば、第1配線10として用いられるタングステン(W)の表面の一部を窒化し、酸化し難く部分(第2領域10b)を形成する。この第2領域10bを第1層31と接触させる構造により、高価な材料を用いることなく、良好な整流性を得ることができる。
実施形態においては、第1配線10の第2領域10bが、第1金属元素の窒化物を含む。第1金属元素は、例えば、タングステン(W)、及びタンタル(Ta)からなる群から選択された少なくとも1つを含む。そして、第1金属元素の窒化物を含む第2領域10bが設けられることにより、酸化がより抑制される。これにより、大きな整流性ファクタRFが得られる。第1層31は、自発的に高抵抗状態へ遷移しやすい。良好なセレクタ動作(良好な整流動作)が得られる。これにより、安定した動作が得られる。
第2領域10bの電気抵抗率に比べて、第1領域10aの電気抵抗率は低い。抵抗の低い第1配線10が得られる。第1配線10における信号遅延が抑制され、安定した動作が得られる。
第1層31の抵抗は、所定の電圧が印加されることにより、低くなる。電圧の除去(遮断)により、第1層31の抵抗は、速やかにもとの高抵抗状態に遷移する。
第1層31に含まれる第1酸化物における酸素組成比は、第1酸化物の化学量論的酸素組成比と同程度、または、化学量論的酸素組成比よりも低いことが好ましい。これにより、例えば、第2層32から酸素81が第1層31に向けて移動し易くなり、第2層32において酸素空孔が生じる易くなる。酸素空孔82によるフィラメント(伝導パス)が形成され易くなる。安定した低抵抗状態を得易くなる。
例えば、第1酸化物は、ハフニウムを含む。第1酸化物は、例えば、HfOを含む。HfOにおいて、化学量論的酸素組成比(x)は、2である。第1酸化物において、xは、実質的に2、または2よりも小さいことが好ましい。例えば、第1酸化物は、HfO(1.5≦x<2.0)を含んでも良い。
第2層32の抵抗は、所定の電圧が印加されることにより、低くなる。第2層32は、データの記憶層として機能する。第2層32は、単層膜でもよく、積層膜でもよい。第2層32は、例えば、シリコン、HfO、ZrO、NiO、TaO、WO、CoO、AlO、FeO、MnO、CrO、VO、TiO及びNbOからなる群から選択された少なくとも1つの材料を含んでも良い。例えば、第2層32は、この材料を含む単層膜を含んでも良い。例えば、第2層32は、この材料を含む積層膜を含んでも良い。
例えば、第1酸化物がHfO(1.5≦x<2.0)を含むとき、第2酸化物は、TiO(1.5<z<2.5)を含む。
第1層31の厚さt31(図1(b)参照)は、例えば、1ナノメートル以上10ナノメートル以下である。厚さt31は、第1方向(例えばY軸方向)及び第2方向(Z軸方向)に対して垂直な方向(X軸方向)に沿う、第1層31の厚さ(長さ)である。
第2層32の厚さt32(図1(b)参照)は、例えば、1ナノメートル以上20ナノメートル以下である。厚さt32は、第1方向(例えばY軸方向)及び第2方向(Z軸方向)に対して垂直な方向(X軸方向)に沿う、第3層32の厚さ(長さ)である。
このような厚さt31及び厚さt32により、例えば、適切な絶対値の書き込み電圧Vset、及び、適切な絶対値の消去電圧Vresetが得られる。
第2領域10bの厚さt2は、第1領域10aの厚さt2よりも薄い(図1(b)参照)。第2領域10bの厚さt2は、第1方向及び第2方向に対して垂直な方向(例えばX軸方向)に沿う第2領域10bの長さである。第1領域10aの厚さt1は、この垂直な方向(例えばX軸方向)に沿う第1領域10aの長さである。
第2領域10bの厚さt2は、例えば、0.5ナノメートル以上10ナノメートル以下である。第2領域10bの電気抵抗率は、第1領域10aの電気抵抗率よりも高い。厚さt2が10マイクロメートル以下であることにより、第1配線10と第2配線20との間の電流経路における電気抵抗が過度に高くなることが抑制できる。例えば、駆動電圧を低くできる。厚さt2が、例えば、0.5ナノメートル以上であることにより、上記の大きな整流性ファクタRFが安定して得られる。
第1領域10aの厚さt1は、例えば、10ナノメートル以上100ナノメートル以下である。これにより、例えば、第1配線10において、低い抵抗が得られる。
第2方向(例えばZ軸方向)に沿う第1領域10aの長さh1(図1(b)参照)は、例えば、10ナノメートル以上100ナノメートル以下である。第2方向(例えばZ軸方向)に沿う第2領域10bの長さh2(図1(b)参照)は、10ナノメートル以上100ナノメートル以下である。このような長さにより、例えば、第1配線10において、低い抵抗が得られる。
(第2実施形態)
第2実施形態においては、第1実施形態において説明した上記の第1配線10及び第2配線20が、複数設けられる。複数のメモリセルMCを含む記憶装置が得られる。以下、複数の第1配線10及び複数の第2配線20が設けられる構成の例について説明する。
図6は、第2実施形態に係る記憶装置を例示する模式的斜視図である。
図6においては、絶縁部分の一部が省略されている。
図6に示すように、実施形態に係る記憶装置210においては、複数の第1配線10、及び、複数の第2配線20が設けられる。さらに、記憶装置210は、第3配線30及び第4配線40を含む。この例では、複数の第3配線30、及び、複数の第4配線40が設けられる。
複数の第1配線10は、第2方向(例えばZ軸方向)、及び、第3方向に並ぶ。第3方向は、第1方向及び第2方向を含む平面(例えばY−Z平面)と交差する。第3方向は、例えば、X軸方向である。複数の第1配線10は、実質的に互いに平行である。
複数の第2配線20は、第1方向(例えばY軸方向)、及び、第3方向(例えばX軸方向)に並ぶ。複数の第2線20は、実質的に互いに平行である。
複数の第3配線30の1つは、第3方向(例えばX軸方向)に延びる。複数の第3配線30は、Y軸方向に並ぶ。複数の第3線30は、実質的に互いに平行である。
複数の第4配線40の1つは、第1方向(Y軸方向)に延びる。複数の第4配線40は、X軸方向に並ぶ。複数の第4線40は、実質的に互いに平行である。
複数の第1配線10は、例えば、ワード線WLに対応する。複数の第2配線20は、例えば、ローカルビット線BLに対応する。複数の第3配線30は、グローバルビット線GBLに対応する。複数の第4配線は、選択ゲート線SGLに対応する。
記憶装置110において、半導体領域45及び絶縁膜45Iが設けられる。複数の半導体領域45、及び、複数の絶縁膜45Iが設けられる。複数の半導体領域45の1つは、複数の第2配線20の1つと、複数の第3配線30の1つと、の間に設けられる。半導体領域45は、選択トランジスタの一部として機能する。第4配線40は、選択トランジスタのゲート電極として機能する。絶縁膜45Iは、選択トランジスタのゲート絶縁膜として機能する。
第2方向(例えばZ軸方向)において、第3配線30の一部と、複数の第1配線10と、の間に第4配線40が位置する。第3方向(例えばX軸方向)において、第4配線40の一部と、半導体領域45と、の間に絶縁膜45Iが設けられる。
半導体領域45の第1部分41は、複数の第3配線30の1つ接と続される。半導体領域45の第2部分42は、複数の第2配線20の1つと接続される。第1部分41は、選択トランジスタのソース及びドレインの一方となる。第2部分42は、選択トランジスタのソース及びドレインの他方となる。半導体領域45は、第3部分43をさらに含む。第3部分43は、第1部分41と第2部分42との間に位置する。第3部分43は、選択トランジスタのチャネル部となる。
複数の第1配線10のそれぞれと、複数の第2配線20のそれぞれと、の交差部に、メモリセルMCが位置する。メモリセルMCは、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に並ぶ。
第4配線40に印加される電圧により、選択トランジスタがオンとなり、複数の第3配線30の1つに対応する複数の第2配線20の1つが選択される。複数の第1配線10のそれぞれに印加される電圧に応じて、複数のメモリセルMCの1つが選択され、書き込み動作PO、消去動作EO及び読み出し動作ROが実施される。
図7は、第2実施形態に係る記憶装置の一部を例示する模式的断面図である。
図7は、記憶装置210をX−Y平面で切断したときの断面図である。
図7に示すように、記憶装置210において、第1絶縁領域15が設けられる。第1絶縁領域15は、例えば、層間絶縁膜に対応する。
複数の第2配線20は、X軸方向及びY軸方向に並ぶ。複数の第2配線20の間に、第1絶縁領域15が設けられる。例えば、複数の第2配線20の一部のグループ(第1グループ)は、第1方向(Y軸方向)に並んでいる。第1絶縁領域15の少なくとも一部は、この第1グループに含まれる複数の第2配線20の間に位置している。複数の第1配線10の1つの第2領域10bは、第1領域10aと、第1絶縁領域15の上記の少なくとも一部(複数の第2配線20の間の部分)と、の間に設けられている。すなわち、複数の第1配線10の1つの第2領域10bは、第1領域10aとともに、Y軸方向に延びている。
このような第2領域10bは、例えば、第1配線10となる導電膜にY軸方向に沿って延びる溝を形成し、溝において露出したこの導電膜の表面部分を窒化することにより形成できる。この後、溝の残余の空間に、第1層31及び第2層32が形成される。このような第2領域10bの形成は容易である。製造が容易な整流部35が得られる。
図7に示すように、複数の第1配線10は、第5配線18E及び第6配線18Fにより、櫛歯状に接続されている。第5配線18E及び第6配線18Fは、第3方向(例えばX軸方向)に延びる。第6配線18Fは、第1方向(Y軸方向)において、第5配線18Eから離れている。
複数の第1配線10が、第5配線18Eと第6配線18Fとの間に設けられている。この複数の第1配線10は、第3方向(例えばX軸方向)に並ぶ。この複数の第1配線10の2つは、第5配線18Eと接続される。一方、第3方向(例えばX軸方向)において、複数の第1配線10の別の1つは、複数の第1配線10の上記の2つの間にある。複数の第1配線10の上記の1つ(上記の別の1つ)は、第6配線18Fと接続される。例えば、複数の第1配線10のうちの奇数番目の配線が、第5配線18Eに接続される。複数の第1配線10のうちの偶数番目の配線が、第6配線18Fに接続される。
X軸方向に沿って並ぶ複数の第2配線20のうちの2つの間に、複数の第1配線10の1つが位置する。この第1配線10においては、第1領域10a及び第2領域10bに加えて、第3領域10cが設けられる。
第3領域10cは、第1方向(Y軸方向)に延びる。第3方向(例えばX軸方向)において、複数の第2配線20の上記の2つの1つの一部と、第1領域10aと、の間に、第2領域10bが位置する。第3方向(X軸方向)において、複数の第2配線20の上記の2つの別の1つの一部と、第1領域10aと、の間に、第3領域10cが位置する。第3領域10cは、第1金属元素と窒素とを含む。例えば、第1領域10aは、Wを含み。このとき、第2領域10bは、WNを含む。このとき、第3領域10cは、WNを含む。
複数の第2配線20の上記の2つの1つの一部と、第1領域10aと、を含む領域に、第1層31及び第2層32が設けられる。この部分が、複数のメモリセルMCの1つとなる。
複数の第2配線20の上記の2つの別の1つの一部と、第1領域10aと、を含む領域に、別の第1層31及び第2層32が設けられる。この部分が、複数のメモリセルMCの別の1つとなる。
図8は、第2実施形態に係る記憶装置の一部を例示する模式的断面図である。
図8は、記憶装置210をX−Z平面で切断したときの断面図である。
第3配線30の上に複数の半導体領域45が設けられる。複数の半導体領域45と、複数の第4配線40と、が、X軸方向に沿って交互に並ぶ。Z軸方向において、第2絶縁領域46及び47の間に、第4配線40が位置する。第2絶縁領域46及び47は、層間絶縁膜に対応する。
Z軸方向において、複数の第1配線10が並ぶ。複数の第1配線10の間に、第1絶縁領域15が設けられる。
図9は、第2実施形態に係る記憶装置の一部を例示する模式的断面図である。
図9は、記憶装置210をX−Y平面で切断したときの断面図である。
図9は、メモリセルMCの部分を拡大して示している。
X軸方向に並ぶ複数の第2配線20の間に、複数の第1配線10の1つが設けられる。複数の第1配線10は、Z軸方向に並ぶ。複数の第2配線20と、複数の第1配線10と、の交差部に、メモリセルMCが設けられる。
このような記憶装置210において、1つのメモリセルMCにおいて流れる電流の方向は、例えばX軸方向である。1つのメモリセルMCのX軸方向の長さが短いことが、高密度の記憶装置に繋がる。
整流素子として例えばpnダイオードなどが用いられる参考例においては、pnダイオードが抵抗変化層とX軸方向において並ぶ。所望の整流特性が得られるpnダイオードの厚さ(X軸方向の長さ)は厚い。このため、この参考例においては、1つのメモリセルMCあたりのX軸方向の長さが長くなる。
これに対して、実施形態に係る記憶装置210においては、第1層31と、適切な第1金属元素の窒化物の第2領域10bと、により、良好な特性の整流部35が得られる。第1層31の厚さt31(X軸方向の長さ)は薄く、第2領域10bの厚さ(X軸方向の長さ)も薄い。このため、X軸方向のサイズを小さく維持しつつ、安定した動作が得られる。
実施形態においては、適切な材料の第2領域10b、及び、適切な相良の第1層31が設けられる。これらの材料は、配線の材料と、抵抗変化層の材料と、の組み合わせにより、適切な整流機能が得られるという実験結果に基づいて、定められている。第1層31と接する部分(第2領域10b)に用いられる第1金属元素の標準電極電位を大きくする。酸化しにくい第1金属元素が、用いられる。このような第1金属元素の窒化物を第2領域10bに設けることで、良好な特性の整流特性が得られる。
実施形態に係る記憶装置の構成はシンプルである。実施形態によれば、実施形態によれば、安定した動作が可能な抵抗変化素子及び記憶装置を提供できる。
本願明細書において、電気的に接続される状態は、2つの導体が直接接する状態を含む。電気的に接続される状態は、2つの導体が、別の導体(例えば配線など)により接続される状態を含む。電気的に接続される状態は、2つの導体の間の経路の間にスイッチング素子(トランジスタなど)が設けられ、2つの導体の間の経路に電流が流れる状態が形成可能な状態を含む。
本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、記憶装置に含まれる配線、層、絶縁領域、絶縁膜及び半導体領域などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した記憶装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての記憶装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…第1配線、 10a…第1領域、 10b…第2領域、 10p、10q…一部、 15…第1絶縁領域、 18E…第5配線、 18F…第6配線、 20…第2配線、 30…第3配線、 31…第1層、 32…第2層、 35…整流部、 36…抵抗変化部、 40…第4配線、 41…第1部分、 42…第2部分、 45…半導体領域、 45I…絶縁膜、 46、47…第2絶縁領域、 81…酸素、 82…酸素空孔、 110…記憶装置、 BL…ローカルビット線、 EL1…第1電極、 EL2…第2電極、 EO…消去動作、 GBL…グルーバルビット線、 Ic…電流、 Iread…読み出し状態電流、 Iset…書き込み状態電流、 MC…メモリセル、 PO…書き込み動作、 POA…状態、 PS…書き込みスイープ、 RF…整流性ファクタ、 RO…読み出し動作、 RS…読み出しスイープ、 RS…整流性ファクタ、 SEP…標準電極電位、 SGL…選択ゲート線、 SP01〜SP04…第1〜第4試料、 VR1…抵抗変化層、 Vap…印加電圧、 Vread…読み出し電圧、 Vreset…消去電圧、 Vset…書き込み電圧、 WL…ワード線、 h1、h2…長さ、 t1、t2…厚さ、 t31、t32…厚さ

Claims (14)

  1. 第1方向に延び第1金属元素を含む第1領域と、前記第1方向に延び前記第1金属元素と窒素とを含む第2領域と、を含む第1配線と、
    前記第1方向と交差する第2方向に延びる第2配線であって、前記第1領域の一部と前記第2配線との間に前記第2領域の一部が位置した、前記第2配線と、
    前記第2領域の前記一部と前記第2配線との間に設けられ、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、コバルト(Co)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、クロム(Cr)、バナジウム(V)、チタン(Ti)及びニオブ(Nb)からなる群より選択された少なくとも1つの元素を含む第1酸化物を含む第1層と、
    前記第1層と前記第2配線との間に設けられ、シリコン及び第2酸化物の少なくともいずれかを含む第2層であって、前記シリコンは、単結晶、多結晶または非晶質であり、前記第2酸化物は、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、コバルト(Co)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、クロム(Cr)、バナジウム(V)、チタン(Ti)及びニオブ(Nb)からなる群より選択された少なくとも1つの元素を含む、前記第2層と、
    を備えた記憶装置。
  2. 前記第1金属元素は、タングステン(W)、及びタンタル(Ta)からなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項1記載の記憶装置。
  3. 前記第1金属元素は、タングステン(W)を含む、請求項1記載の記憶装置。
  4. 前記第1酸化物における酸素組成比は、前記第1酸化物の化学量論的酸素組成比よりも低い、請求項1〜3のいずれか1つに記載の記憶装置。
  5. 前記第1酸化物は、ハフニウムを含む、請求項1〜4のいずれか1つに記載の記憶装置。
  6. 前記第1層は、前記第2領域と接した、請求項1〜5のいずれか1つに記載の記憶装置。
  7. 第1絶縁領域をさらに備え、
    前記第2配線は、複数設けられ、
    前記複数の第2配線の第1グループは、前記第1方向に並び、
    前記第1絶縁領域の少なくとも一部は、前記第1グループに含まれる前記複数の第2配線の間に位置し、
    前記第2領域は、前記第1領域と、前記第1絶縁領域の前記少なくとも一部と、の間にさらに設けられた、請求項1〜6のいずれか1つに記載の記憶装置。
  8. 前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差した第3方向に延びる第3配線と、
    前記第1方向に延びる第4配線と、
    前記複数の第2配線の1つと、前記第3配線と、の間に設けられた半導体領域と、
    絶縁膜と、
    をさらに備え、
    前記第2方向において、前記第3配線の一部と、前記第1配線と、の間に前記第4配線が位置し、
    前記第3方向において、前記第4配線の一部と、前記半導体領域と、の間に前記絶縁膜が設けられた、請求項7記載の記憶装置。
  9. 前記第3方向に延びる第5配線と、
    前記第3方向に延び前記第1方向において前記第5配線から離れた第6配線と、
    をさらに備え、
    前記第1配線は、前記第5配線と前記第6配線との間において複数設けられ、
    前記複数の第1配線は、前記第3方向に並び、
    前記複数の第1配線の2つは、前記第5配線と接続され、
    前記第3方向において、前記複数の第1配線の別の1つは、前記複数の第1配線の前記2つの間にあり、
    前記複数の第1配線の前記別の1つは、前記第6配線と接続された、請求項8記載の記憶装置。
  10. 前記複数の第2配線の2つの間に前記複数の第1配線の1つが位置し、
    前記複数の第1配線の前記1つは、前記第1方向に延びる第3領域をさらに含み、
    前記第3方向において、前記複数の第2配線の前記2つの1つの一部と、前記第1領域と、の間に、前記第2領域が位置し、
    前記第3方向において、前記複数の第2配線の前記2つの別の1つの一部と、前記第1領域と、の間に、前記第3領域が位置し、
    前記第3領域は、前記第1金属元素と窒素とを含む、請求項8または9に記載の記憶装置。
  11. 前記第1方向及び前記第2方向に対して垂直な方向に沿う前記第2領域の厚さは、前記垂直な方向に沿う前記第1領域の厚さよりも薄い、請求項1〜10のいずれか1つに記載の記憶装置。
  12. 前記第1酸化物は、HfO(1.5≦x<2.0)を含む、請求項1〜6のいずれか1つに記載の記憶装置。
  13. 前記第1酸化物は、HfO(1.5≦x<2.0)を含み、
    前記第2酸化物は、TiO(1.5<z<2.5)を含む、請求項1〜4のいずれか1つに記載の記憶装置。
  14. 前記第1層は、前記第2層と接した、請求項1〜13のいずれか1つに記載の記憶装置。
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