JP2015037088A - 不揮発性記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】動作電圧を低減できる不揮発性記憶装置を提供する。【解決手段】抵抗変化素子10は、第1電極11と第2電極12と抵抗変化層15とを含む。抵抗変化層15は、第1電極11と第2電極12との間に設けられ、第1状態と第1状態よりも抵抗が高い第2状態との間で可逆的に遷移する。第1電圧を印加したときに第1状態の抵抗変化素子に流れる電流をIf1とする。絶対値V2がV1よりも小さい第2電圧を印加したときに第1状態の抵抗変化素子に流れる電流をIf2とする。第1電圧を印加したときに第2状態の抵抗変化素子に流れる電流をIs1とする。第2電圧を印加したときに第2状態の抵抗変化素子に流れる電流をIs2とする。抵抗変化素子は、これらの電圧、電流間で特定の条件を満たす。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、不揮発性記憶装置に関する。
不揮発性記憶装置として、抵抗変化メモリ(抵抗変化型の不揮発性記憶装置)がある。抵抗変化メモリでは、例えば、DRAM、SRAMまたはフラッシュメモリなどのMOSFETをメモリセルとして用いる半導体メモリに比べて、大容量化が容易である。こうした抵抗変化型の不揮発性記憶装置において、動作電圧の低減が望まれる。
本発明の実施形態は、動作電圧を低減できる不揮発性記憶装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、抵抗変化素子を備えた不揮発性記憶装置が提供される。前記抵抗変化素子は、第1電極と、第2電極と、抵抗変化層と、を含む。前記抵抗変化層は、前記第1電極と前記第2電極との間に設けられ、前記第1電極と前記第2電極とを介して印加される電圧及び供給される電流の少なくともいずれかにより、抵抗が低い第1状態と前記第1状態よりも抵抗が高い第2状態との間で可逆的に遷移する。前記第1電極と前記第2電極との間に第1電圧を印加したときに、前記第1状態の前記抵抗変化素子に流れる電流をIf1とする。前記第1電圧の絶対値をV1とする。前記第1電極と前記第2電極との間に絶対値が前記V1よりも小さい第2電圧を印加したときに、前記第1状態の前記抵抗変化素子に流れる電流をIf2とする。前記第2電圧の絶対値をV2とする。前記第1電極と前記第2電極との間に前記第1電圧を印加したときに、前記第2状態の前記抵抗変化素子に流れる電流をIs1とする。前記第1電極と前記第2電極との間に前記第2電圧を印加したときに、前記第2状態の前記抵抗変化素子に流れる電流をIs2とする。このとき、前記抵抗変化素子は、
で表される条件を満たす。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置を模式的に表す断面図である。
図1に表したように、本実施形態に係る不揮発性記憶装置110は、抵抗変化素子10を備える。抵抗変化素子10は、第1電極11と、第2電極12と、抵抗変化層15と、を備える。抵抗変化層15は、第1電極11と第2電極12との間に設けられる。
図1は、第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置を模式的に表す断面図である。
図1に表したように、本実施形態に係る不揮発性記憶装置110は、抵抗変化素子10を備える。抵抗変化素子10は、第1電極11と、第2電極12と、抵抗変化層15と、を備える。抵抗変化層15は、第1電極11と第2電極12との間に設けられる。
抵抗変化層15には、例えば、第1電極11と第2電極12とを介して電圧が印加される。抵抗変化層15には、例えば、第1電極11と第2電極12とを介して電流が供給される。抵抗変化層15は、印加された電圧及び供給された電流の少なくともいずれかにより、抵抗が低い第1状態(低抵抗状態)と、第1状態よりも抵抗が高い第2状態(高抵抗状態)との間を可逆的に遷移可能である。
不揮発性記憶装置110は、抵抗変化層15の状態の遷移により、情報の記憶を行う。例えば、高抵抗状態をデジタル信号の「0」とし、低抵抗状態をデジタル信号の「1」とする。これにより、デジタル信号の1ビットの情報を記憶することができる。
ここで、第1電極11と第2電極12との並ぶ方向(積層方向)をZ軸方向とする。Z軸方向は、例えば、第1電極11の表面、第2電極12の表面、及び、抵抗変化層15の表面に対して直交する。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。X軸方向及びZ軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
第1電極11及び第2電極12のそれぞれには、例えば、Ti、TiNx、Ta、TaNx、W、WNx、Siの少なくともいずれかが用いられる。第1電極11及び第2電極12のそれぞれは、例えば、上記材料のうちの少なくとも2種類をZ軸方向に積層させた積層構造としてもよい。
抵抗変化層15には、例えば、金属酸化物が用いられる。抵抗変化層15には、例えば、HfOx、TiOx、TaOx、SiOx、HfOxNy、TiOxNy、TaOxNy、SiOxNy、AlOx、AlOxNyの少なくともいずれかが用いられる。抵抗変化層15は、例えば、上記材料のうちの少なくとも2種類をZ軸方向に積層させた積層構造としてもよい。
不揮発性記憶装置110では、抵抗変化層15中に生成される酸素欠損の量や分布を第1電極11と第2電極12との間に与える電圧ストレスによって変化させる。これにより、抵抗変化層15の電気抵抗値が変化する。
例えば、抵抗変化層15を第2状態から第1状態に遷移させる場合、第1電極11と第2電極12との間に、セット電圧を印加する。すなわち、セット電圧は、抵抗変化層15を第2状態から第1状態に遷移させる電圧である。セット電圧では、例えば、第2電極12の電位を第1電極11の電位よりも高くする。これとは反対に、第1電極11の電位を第2電極12の電位より高くしてもよい。以下では、抵抗変化層15を第2状態から第1状態に遷移させる動作を、「セット動作」と称す。
抵抗変化層15を第1状態から第2状態に遷移させる場合、第1電極11と第2電極12との間に、リセット電圧を印加する。すなわち、リセット電圧は、抵抗変化層15を第1状態から第2状態に遷移させる電圧である。リセット電圧は、セット電圧に対して逆向きの電圧である。例えば、セット電圧において、第2電極12の電位を第1電極11の電位よりも高くした場合、リセット電圧では、第1電極11の電位を第2電極12の電位よりも高くする。以下では、抵抗変化層15を第1状態から第2状態に遷移させる動作を、「リセット動作」と称す。また、以下では、セット電圧を印加する電圧の向きを「順方向」と称し、リセット電圧を印加する電圧の向きを「逆方向」と称す。
抵抗変化層15の状態を読み出す場合、第1電極11と第2電極12との間に、読み出し電圧を印加する。読み出し電圧の向きは、順方向でもよいし、逆方向でもよい。例えば、順方向に読み出し電圧を印加する場合には、読み出し電圧の電圧絶対値を、セット電圧の電圧絶対値よりも低くする。逆方向に読み出し電圧を印加する場合には、読み出し電圧の電圧絶対値を、リセット電圧の電圧絶対値よりも低くする。読み出し電圧を印加したときに、抵抗変化素子10に流れる電流を読み取る。これにより、抵抗変化層15が、第1状態であるか第2状態であるかを判別することができる。
不揮発性記憶装置110では、抵抗変化素子10が、下記の(1)式で表される条件を満たす。これにより、不揮発性記憶装置110では、例えば、リセット電圧を低減することができる。すなわち、不揮発性記憶装置110において、動作電圧を低減することができる。
(1)式において、V1は、第1電極11と第2電極12との間に印加される第1電圧の絶対値である。V2は、第1電極11と第2電極12との間に印加される第2電圧の絶対値である。第1電圧V1及び第2電圧V2は、順方向の電圧でもよいし、逆方向の電圧でもよい。第1電圧V1は、セット電圧の絶対値及びリセット電圧の絶対値よりも小さい。第2電圧V2は、例えば、第1電圧V1よりも低い。第1電圧V1は、例えば、読み出し電圧であり、第2電圧V2は、第1電圧V1よりも低い読み出し電圧である。
また、(1)式において、If1は、第1電極11と第2電極12との間に第1電圧V1を印加したときに、第1状態の抵抗変化素子10に流れる電流である。If2は、第1電極11と第2電極12との間に第2電圧V2を印加したときに、第1状態の抵抗変化素子10に流れる電流である。Is1は、第1電極11と第2電極12との間に第1電圧V1を印加したときに、第2状態の抵抗変化素子10に流れる電流である。Is2は、第1電極11と第2電極12との間に第2電圧V2を印加したときに、第2状態の抵抗変化素子10に流れる電流である。
なお、不揮発性記憶装置110の動作においては、例えば、セット動作やリセット動作を行った後に、抵抗変化層15が所望の状態に遷移していない場合がある。従って、電流If1は、より詳しくは、セット動作を行った後の抵抗変化素子10に対して第1電圧V1を印加したときに、抵抗変化素子10に流れる電流である。電流If2は、より詳しくは、セット動作を行った後の抵抗変化素子10に対して第2電圧V2を印加したときに、抵抗変化素子10に流れる電流である。電流Is1は、より詳しくは、リセット動作を行った後の抵抗変化素子10に対して第1電圧V1を印加したときに、抵抗変化素子10に流れる電流である。電流Is2は、より詳しくは、リセット動作を行った後の抵抗変化素子10に対して第2電圧V2を印加したときに、抵抗変化素子10に流れる電流である。
図2(a)及び図2(b)は、第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置の特性の一例を表すグラフ図である。
図2(a)及び図2(b)は、抵抗変化素子10の第1状態及び第2状態のI(電流)−V(電圧)特性の一例を表す。また、図2(a)及び図2(b)では、抵抗変化層15がHfOxを含む抵抗変化素子10のI−V特性を例示する。
図2(a)及び図2(b)は、抵抗変化素子10の第1状態及び第2状態のI(電流)−V(電圧)特性の一例を表す。また、図2(a)及び図2(b)では、抵抗変化層15がHfOxを含む抵抗変化素子10のI−V特性を例示する。
図2(a)及び図2(b)に表したように、抵抗変化素子10の各抵抗状態は、第1電極11と第2電極12との間に印加する電圧の平方根と、電圧を印加したときに流れる電流の自然対数と、で表すことにより、直線性を示す。
このため、第1状態の抵抗変化素子10に第1電圧V1及び第2電圧V2を印加したときのln(I)−V0.5特性の傾きをk1とし、K1=1/k1/k1と定義すると、K1は、下記の(3)式で表すことができる。
同様に、第2状態の抵抗変化素子10に第1電圧V1及び第2電圧V2を印加したときのln(I)−V0.5特性の傾きをk2とし、K2=1/k2/k2と定義すると、K2は、下記の(4)式で表すことができる。
本願発明者は、第1状態のK1と第2状態とK2との比(K2/K1)とリセット電圧とに相関があることを見出した。
同様に、第2状態の抵抗変化素子10に第1電圧V1及び第2電圧V2を印加したときのln(I)−V0.5特性の傾きをk2とし、K2=1/k2/k2と定義すると、K2は、下記の(4)式で表すことができる。
本願発明者は、第1状態のK1と第2状態とK2との比(K2/K1)とリセット電圧とに相関があることを見出した。
図3は、第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置の特性の一例を表すグラフ図である。 図3に表したように、比(K2/K1)が1.2以下の領域では、リセット電圧Vresetが、1.4V〜1.6V程度である。これに対して、比(K2/K1)が1.2よりも大きい領域では、リセット電圧Vresetが、1.9V〜2.0V程度である。
このように、K2/K1≦1.2を満たすようにする。すなわち、上記の(1)式を満たすようにする。これにより、リセット電圧を低減させることができる。例えば、リセット電圧のバラツキを抑えることもできる。
図4は、第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置の特性の一例を表すグラフ図である。 図4は、K1とK2/K1との関係の一例を表す。
図4に表したように、K1が大きいほど、K2/K1は小さい値を示す。すなわち、K2/K1≦1.2を満たすリセットにするには、K1を大きくすればよい。より具体的には、K1≧0.0125にする。これにより、K2/K1≦1.2を満たすことができる。
図4に表したように、K1が大きいほど、K2/K1は小さい値を示す。すなわち、K2/K1≦1.2を満たすリセットにするには、K1を大きくすればよい。より具体的には、K1≧0.0125にする。これにより、K2/K1≦1.2を満たすことができる。
半導体装置の集積度が高くなると共に、これを構成するトランジスタ等の回路パターンがますます微細化している。これによる配線の細線化に伴い、回路パターンの寸法精度と位置精度とを向上させるための技術が要請される。この事情は、半導体メモリの分野においても例外ではない。
DRAM、SRAM、または、フラッシュメモリ等の半導体メモリは、MOSFETをメモリセルとして使用する。このような半導体メモリでは、回路パターンの微細化の比率を上回る比率での寸法精度の向上が要請される。このため、微細な回路パターンを形成するフォトリソグラフィー技術に大きな負荷が課せられており、これが製品コストを上昇させる要因の一つになっている。
この問題点を打破するメモリの後継候補として抵抗変化メモリが注目されている。抵抗変化メモリでは、前述のように、電圧パルスの印加によって抵抗変化層の抵抗値が変化し、その抵抗値が不揮発に保持される。抵抗変化メモリは2端子素子であるため、構造が単純である。このため、例えば、所謂クロスポイント型のメモリセルアレイを構成することで、比較的容易に大容量化を実現することができる。
大容量化における抵抗変化メモリのメリットを享受するには、周辺回路部分の面積が小さい必要がある。しかしながら、動作電圧が大きいと、周辺回路には高い耐圧が求められるために周辺回路の占める面積が増大する。また、動作電圧値のばらつきが大きい場合、ベリファイ動作に時間を要するため、同一データ転送レートを維持する為にセンスアンプ数の増大が必要で、やはり周辺回路面積が増大してしまう。
本願発明者は、第1状態のときの電流−電圧特性と、第2状態のときの電流−電圧特性と、について鋭意検討を行い、(1)式で表される条件を満たすときに、リセット電圧を低減できることを見出した。すなわち、第1状態のときのln(I)−V0.5特性の傾きk1が、第2状態のときのln(I)−V0.5特性の傾きk2に対して所定値以下のときに、リセット電圧を低減できることを見出した。例えば、図2(b)に表した状態のときに、図2(a)に表した状態のときよりもリセット電圧を低減できることを見出した。これは、本願発明者の検討によって初めて見出された効果である。
本実施形態に係る不揮発性記憶装置110では、リセット電圧を低減することができる。すなわち、動作電圧を低減させることができる。また、リセット電圧のバラツキを抑えることもできる。従って、本実施形態に係る不揮発性記憶装置110では、周辺回路面積の増大を抑制することができる。例えば、不揮発性記憶装置110の高記憶密度化を実現できる。
図5は、第1の実施形態に係る別の不揮発性記憶装置を模式的に表す断面図である。
図5に表したように、不揮発性記憶装置112では、抵抗変化層15が、第1部分15aと、第2部分15bと、を含む。第2部分15bは、第1部分15aと第2電極12との間に設けられる。第2部分15bの誘電率は、第1部分15aの誘電率よりも高い。第2部分15bは、例えば、第1部分15aよりも酸素欠損15dの形成され易い部分である。
図5に表したように、不揮発性記憶装置112では、抵抗変化層15が、第1部分15aと、第2部分15bと、を含む。第2部分15bは、第1部分15aと第2電極12との間に設けられる。第2部分15bの誘電率は、第1部分15aの誘電率よりも高い。第2部分15bは、例えば、第1部分15aよりも酸素欠損15dの形成され易い部分である。
図5に表したように、K1及びK2は、酸素欠損15dが形成する伝導フィラメント15fが接続していない、高抵抗箇所の距離に比例する値である。すなわち、K1及びK2は、伝導フィラメント15fと第1電極11との間のZ軸方向の距離に比例する。従って、K1≧0.0125を満たすには、なるべく、短い伝導フィラメント15fを形成する必要がある。しかし、伝導フィラメント15fが短くなれば、当然ながら流れる電流は小さくなる。第1状態に適した電流を流すには、伝導フィラメント15fは太くなる必要がある。換言すれば、伝導フィラメント15fのX−Y平面に平行な方向の長さを長くする必要がある。すなわち、なるべく太く、短い伝導フィラメント15fを形成することが望ましい。
この実現には、抵抗変化層15を、欠陥生成レートの異なる層の積層構造とすることが有効である。すなわち、第1部分15aと第2部分15bとを抵抗変化層15に設ける。これにより、抵抗変化層15において、太く短い伝導フィラメント15fを形成することができる。欠陥生成レートの速い層は欠陥生成層として機能し、欠陥生成レートの遅い層は非欠陥生成層として機能する。この例では、第1部分15aが、非欠陥生成層として機能し、第2部分15bが、欠陥生成層として機能する。
この場合、第1部分15a(非欠陥生成層)の存在により、伝導フィラメント15fは一定値以上長くなり難くなる。第1状態の基準を満たす(一定値以上の電流を流す)には、自ずと第2部分15b(欠陥生成層)中に太い伝導フィラメント15fが形成されることになる。すなわち、太く短い伝導フィラメント15fを形成することが可能となる。これにより、例えば、K1≧0.0125の条件を満たし易くすることができる。例えば、より適切にリセット電圧を低減させることができる。
例えば、SiOxやSiOxNyではHfOxに比べて欠陥が生成し難い。このため、例えば、第1部分15aには、SiOxやSiOxNyを用い、第2部分15bには、HfOxを用いる。すなわち、積層構造としては、例えば、HfOx/SiOxや、HfOx/SiOxNyなどが挙げられる。この場合、積層構造の順番は特に制限されない。すなわち、第1電極11側にHfOxがあってもよいし、第2電極12側にHfOxがあってもよい。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係る不揮発性記憶装置を模式的に表す断面図である。
図6に表したように、不揮発性記憶装置120は、制御部40をさらに含む。制御部40は、抵抗変化素子10と電気的に接続されている。より詳しくは、制御部40は、第1電極11と第2電極12とに電気的に接続されている。制御部40は、例えば、第1電極11と第2電極12との間に電圧を印加することにより、抵抗変化層15を第2状態から第1状態に遷移させるセット動作(第1動作)と、抵抗変化層15を第1状態から第2状態に遷移させるリセット動作(第2動作)と、を行う。すなわち、制御部40は、第1状態と第2状態とに抵抗変化層15を遷移させる。なお、不揮発性記憶装置120において、抵抗変化層15が、第1部分15aと第2部分15bとを含んでもよい。
図6は、第2の実施形態に係る不揮発性記憶装置を模式的に表す断面図である。
図6に表したように、不揮発性記憶装置120は、制御部40をさらに含む。制御部40は、抵抗変化素子10と電気的に接続されている。より詳しくは、制御部40は、第1電極11と第2電極12とに電気的に接続されている。制御部40は、例えば、第1電極11と第2電極12との間に電圧を印加することにより、抵抗変化層15を第2状態から第1状態に遷移させるセット動作(第1動作)と、抵抗変化層15を第1状態から第2状態に遷移させるリセット動作(第2動作)と、を行う。すなわち、制御部40は、第1状態と第2状態とに抵抗変化層15を遷移させる。なお、不揮発性記憶装置120において、抵抗変化層15が、第1部分15aと第2部分15bとを含んでもよい。
制御部40は、セット動作において、第1電圧V1及び第2電圧V2の少なくとも2つの電圧を用いて読み出しを行う。制御部40は、第1電圧V1を印加したときに抵抗変化素子10に流れる電流If1が第1閾値Ith1以上であるか否かを判定するとともに、第2電圧V2を印加したときに抵抗変化素子10に流れる電流If2が第2閾値Ith2以上であるか否かを判定する。読み出す電圧は、3つ以上でもよい。閾値は、例えば、複数の電圧のそれぞれに対応させて設定する。
そして、制御部40は、電流If1が第1閾値Ith1以上で、かつ、電流If2が第2閾値Ith2以上であるときに、セット動作が完了したと判断する。すなわち、制御部40は、下記の(5)式及び(6)式を共に満たした場合にのみ、セット動作が完了したと判断する。
If1≧Ith1・・・(5)
If2≧Ith2・・・(6)
第1閾値Ith1及び第2閾値Ith2は、例えば、制御部40に予め記憶されている。第1閾値Ith1及び第2閾値Ith2は、例えば、別のメモリなどに予め記憶させておき、制御部40がメモリから読み出すようにしてもよい。
If1≧Ith1・・・(5)
If2≧Ith2・・・(6)
第1閾値Ith1及び第2閾値Ith2は、例えば、制御部40に予め記憶されている。第1閾値Ith1及び第2閾値Ith2は、例えば、別のメモリなどに予め記憶させておき、制御部40がメモリから読み出すようにしてもよい。
第2閾値Ith2は、下記の(2)式を満たすようにする。
これにより、(5)式及び(6)式を満たした場合に、K1≧0.0125の条件を満たす確率を増大することが出来る。
図7は、第2の実施形態に係る不揮発性記憶装置の特性の一例を表すグラフ図である。 図7には、K1=0.02である状態ST1と、K2=0.0125である状態ST2と、K3=0.008である状態ST3と、を図示している。制御部40は、例えば、状態ST1及び状態ST2のときに、セット動作が完了したと判断する。そして、制御部40は、例えば、状態ST3のときには、セット動作が完了していないと判断する。これにより、K1≧0.0125の条件を満たすことができる。すなわち、抵抗変化素子10において、(1)式で表される条件を満たすことができる。
図8は、第2の実施形態に係る不揮発性記憶装置の動作の一例を模式的に表すフローチャートである。
図8は、制御部40によるセット動作の一例を模式的に表す。
図8に表したように、制御部40は、セット動作を行う場合、まず第1電極11と第2電極12との間に、セット電圧を印加する。制御部40は、セット電圧を印加した後、第1電極11と第2電極12との間に第1電圧V1を印加し、抵抗変化素子10に流れる電流If1の電流値を取得する。制御部40は、第1電圧V1を印加した後、第1電極11と第2電極12との間に第2電圧V2を印加し、抵抗変化素子10に流れる電流If2の電流値を取得する。
図8は、制御部40によるセット動作の一例を模式的に表す。
図8に表したように、制御部40は、セット動作を行う場合、まず第1電極11と第2電極12との間に、セット電圧を印加する。制御部40は、セット電圧を印加した後、第1電極11と第2電極12との間に第1電圧V1を印加し、抵抗変化素子10に流れる電流If1の電流値を取得する。制御部40は、第1電圧V1を印加した後、第1電極11と第2電極12との間に第2電圧V2を印加し、抵抗変化素子10に流れる電流If2の電流値を取得する。
制御部40は、電流If1の電流値及び電流If2の電流値を取得した後、電流If1の電流値が、第1閾値Ith1以上であるか否かを判定する。制御部40は、電流If1の判定の後、電流If2の電流値が、第2閾値Ith2以上であるか否かを判定する。
電流If1が第1閾値Ith1よりも小さく、電流If2も第2閾値Ith2より小さい場合、抵抗変化層15が、第2状態から第1状態に遷移していないと考えられる。このため、制御部40は、この場合、セット電圧の印加に戻り、セット動作をやり直す。
電流If1が第1閾値Ith1以上で、電流If2が第2閾値Ith2よりも小さい場合、または、電流If1が第1閾値Ith1よりも小さく、電流If2が第2閾値Ith2以上である場合、抵抗変化層15が、適切ではない抵抗状態に遷移していると考えられる。例えば、図2(a)に表した状態になっていると考えられる。このため、制御部40は、この場合、一度リセット動作を行う。すなわち、制御部40は、第1電極11と第2電極12との間に、リセット電圧を印加し、抵抗変化層15を第2状態に戻す。このように、制御部40は、電流If1及び電流If2のいずれか一方のみが閾値より小さい場合には、抵抗変化層15を第2状態に戻してから、セット電圧の印加に戻り、セット動作をやり直す。
そして、電流If1が第1閾値Ith1以上で、電流If2も第2閾値Ith2以上である場合には、抵抗変化層15が、適切に第1状態に遷移していると考えられる。例えば、図2(b)に表した状態になっていると考えられる。このため、制御部40は、この場合、セット動作が完了したと判断し、セット動作を終了する。
このように、不揮発性記憶装置120では、制御部40が、(5)式及び(6)式を共に満たした場合にのみ、セット動作が完了したと判断し、それ以外の場合には、セット動作をやり直す。これにより、不揮発性記憶装置120では、抵抗変化層15を適切に第1状態にすることができる。例えば、抵抗変化素子10において、(1)式で表される条件を満たすことができる。すなわち、リセット電圧を低減することができる。リセット電圧のバラツキを抑えることもできる。
(第3の実施形態)
本実施形態に係る不揮発性記憶装置は、いわゆるクロスポイント型である。
図9は、第3の実施形態に係る不揮発性記憶装置を模式的に表す斜視図である。
図10は、第3の実施形態に係る不揮発性記憶装置を模式的に表す回路図である。
図9に表したように、本実施形態に係る不揮発性記憶装置130は、基板50を備える。基板50には、例えば、シリコン基板、半導体基板、無機物を含む基板、または、ポリマーを含む基板などが用いられる。半導体基板には、例えば、シリコン−オン−インシュレータ(SOI)基板などが用いられる。無機物を含む基板には、例えば、ガラスなどが用いられる。基板50は、主面50aを有する。主面50aは、例えば、X−Y平面に対して平行な面である。
本実施形態に係る不揮発性記憶装置は、いわゆるクロスポイント型である。
図9は、第3の実施形態に係る不揮発性記憶装置を模式的に表す斜視図である。
図10は、第3の実施形態に係る不揮発性記憶装置を模式的に表す回路図である。
図9に表したように、本実施形態に係る不揮発性記憶装置130は、基板50を備える。基板50には、例えば、シリコン基板、半導体基板、無機物を含む基板、または、ポリマーを含む基板などが用いられる。半導体基板には、例えば、シリコン−オン−インシュレータ(SOI)基板などが用いられる。無機物を含む基板には、例えば、ガラスなどが用いられる。基板50は、主面50aを有する。主面50aは、例えば、X−Y平面に対して平行な面である。
図9に表したように、本実施形態に係る不揮発性記憶装置130においては、基板50の主面50aの上に、第1方向に並ぶ複数の第1配線(ワード線WLi−1、WLi、WLi+1)と、第1方向に対して交差する第2方向に並ぶ複数の第2配線(ビット線BLj−1、BLj、BLj+1)とが、設けられる。複数の第1配線(ワード線WLi−1、WLi、WLi+1)は、例えば、主面50aに対して平行で第1方向と交差する方向に延びるライン状である。複数の第2配線(ビット線BLj−1、BLj、BLj+1)は、例えば、主面50aに対して平行で第2方向と交差する方向に延びるライン状である。この例において、複数の第1配線(ワード線WLi−1、WLi、WLi+1)は、Y軸方向に並び、X軸方向に延びる。複数の第2配線(ビット線BLj−1、BLj、BLj+1)は、X軸方向に並び、Y軸方向に延びる。第2配線(ビット線BLj−1、BLj、BLj+1)は、第1配線(ワード線WLi−1、WLi、WLi+1)に対向する。
上記では、第1配線の延在方向が第2配線の延在方向に対して直交するが、第1配線の延在方向は第2配線の延在方向と交差(非平行)すれば良い。
上記において、添え字i及び添え字jは任意である。すなわち、第1配線の数及び第2配線の数は、任意である。本具体例では、第1配線がワード線となり、第2配線がビット線となる。ただし、第1配線がビット線で、第2配線がワード線でも良い。以下では、第1配線がワード線であり、第2配線がビット線であるとして説明する。
図9及び図10に表したように、第1配線と第2配線との間に複数のメモリセル30が設けられる。複数のメモリセル30は、ワード線WLi−1、WLi、WLi+1と、ビット線BLj−1、BLj、BLj+1と、のそれぞれが互いに対向する交差部CPに配置される。
図10に表したように、制御部40は、例えば、ワード線ドライバ41とビット線ドライバ42とを含む。ワード線ドライバ41は、デコーダ機能を有する。ビット線ドライバ42は、デコーダ機能及び読み出し機能を有する。ワード線WLi−1、WLi、WLi+1の一端は、選択スイッチであるMOSトランジスタRSWを介して、ワード線ドライバ41に接続される。ビット線BLj−1、BLj、BLj+1の一端は、選択スイッチであるMOSトランジスタCSWを介して、ビット線ドライバ42に接続される。
MOSトランジスタRSWのゲートには、ワード線(ロウ)を選択するための選択信号Ri−1、Ri、Ri+1が入力され、MOSトランジスタCSWのゲートには、ビット線(カラム)を選択するための選択信号Ci−1、Ci、Ci+1が入力される。
メモリセル30は、抵抗変化素子10と、整流素子32と、を含む。抵抗変化素子10には、第1の実施形態または第2の実施形態に関して説明した素子が適用できる。整流素子32は、書き込み/読み出し時における回り込み電流(sneak current)を防止する。整流素子32は、非オーミック素子とも呼ばれる。整流素子32は、省略してもよい。
制御部40となるワード線ドライバ41及びビット線ドライバ42は、ワード線WL及びビット線BLを介して、抵抗変化層15への電圧の印加、及び、抵抗変化層15への電流の通電、の少なくともいずれかを行う。これにより、抵抗変化層15を第1状態と第2状態とに遷移させて情報を書き込む。また、制御部40は、書き込んだ情報を読み出すことができる。また、制御部40は、消去を行うことができる。
図11は、第3の実施形態に係る不揮発性記憶装置の一部を模式的に表す断面図である。
図11に表したように、抵抗変化素子10は、例えば、ビット線BL側に設けられる。整流素子32は、例えば、ワード線WL側に設けられる。これにより、第1の配線であるワード線WLが、整流素子32を介して抵抗変化素子10の第1電極11と電気的に接続される。また、第2の配線であるビット線BLが、抵抗変化素子10の第2電極12と電気的に接続される。
図11に表したように、抵抗変化素子10は、例えば、ビット線BL側に設けられる。整流素子32は、例えば、ワード線WL側に設けられる。これにより、第1の配線であるワード線WLが、整流素子32を介して抵抗変化素子10の第1電極11と電気的に接続される。また、第2の配線であるビット線BLが、抵抗変化素子10の第2電極12と電気的に接続される。
この例においては、ワード線WLiの上に整流素子32が設けられ、整流素子32の上に第1電極11が設けられ、第1電極11の上に抵抗変化層15が設けられ、抵抗変化層15の上に第2電極12が設けられ、第2電極12の上にビット線BLiが設けられる。これとは反対に、例えば、ワード線WLiの上に第2電極12を設け、第2電極12の上に抵抗変化層15を設け、抵抗変化層15の上に第1電極11を設け、第1電極11の上にビット線BLiを設けてもよい。
なお、第1電極11及び第2電極12の少なくともいずれかとして、メモリセル30に隣接する、例えば、ワード線WLi及びビット線BLjの少なくともいずれかを用いても良い。
不揮発性記憶装置130においても、抵抗変化素子10が(1)式で表される条件を満たすようにする。これにより、動作電圧を低減することができる。
また、不揮発性記憶装置130は、複数の抵抗変化素子10を含む。例えば、複数の抵抗変化素子10のうちの少なくとも1つの抵抗変化素子10aは、第1状態となる。複数の抵抗変化素子10のうちの別の少なくとも1つの抵抗変化素子10bは、第2状態となる。このとき、電流If1及び電流If2は、抵抗変化素子10aに流れる電流とし、電流Is1及び電流Is2は、抵抗変化素子10bに流れる電流としてもよい。そして、抵抗変化素子10aと抵抗変化素子10bとが、(1)式で表される条件を満たすようにしてもよい。
このように、電流If1、If2は、電流Is1、Is2と同じ素子に流れる電流でもよいし、異なる素子に流れる電流でもよい。電流If1、If2を、電流Is1、Is2と異なる素子に流れる電流とした場合には、例えば、複数の抵抗変化素子10を第1状態から第2状態または第2状態から第1状態に遷移させることなく、複数の抵抗変化素子10が(1)式で表される条件を満たしているか否かを判別することができる。
不揮発性記憶装置は、クロスポイント型に限ることなく、例えば、プローブメモリ型などでもよい。基板50の上に設ける第1電極11、第2電極12及び抵抗変化層15は、上記に限らない。
実施形態によれば、動作電圧を低減できる不揮発性記憶装置が提供される。
本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれは良い。本願明細書において、「上に設けられる」状態は、直接接して設けられる状態の他に、間に他の要素が挿入されて設けられる状態も含む。「積層される」状態は、互いに接して重ねられる状態の他に、間に他の要素が挿入されて重ねられる状態も含む。「対向する」状態は、直接的に面する状態の他に、間に別の要素が挿入されて面する状態も含む。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、不揮発性記憶装置に含まれる抵抗変化素子、第1電極、第2電極、抵抗変化層、第1部分、第2部分、及び、制御部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した不揮発性記憶装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての不揮発性記憶装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10、10a、10b…抵抗変化素子、 11…第1電極、 12…第2電極、 15…抵抗変化層、 15a…第1部分、 15b…第2部分、 30…メモリセル、 32…整流素子、 40…制御部、 41…ワード線ドライバ、 42…ビット線ドライバ、 50…基板、 50a…主面、 110、112、120、130…不揮発性記憶装置、 CSW…トランジスタ、 RSW…トランジスタ
Claims (8)
- 第1電極と、
第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に設けられ、前記第1電極と前記第2電極とを介して印加される電圧及び供給される電流の少なくともいずれかにより、抵抗が低い第1状態と前記第1状態よりも抵抗が高い第2状態との間で可逆的に遷移可能な抵抗変化層と、
を含む抵抗変化素子を備え、
前記第1電極と前記第2電極との間に第1電圧を印加したときに、前記第1状態の前記抵抗変化素子に流れる電流をIf1とし、
前記第1電圧の絶対値をV1とし、
前記第1電極と前記第2電極との間に絶対値が前記V1よりも小さい第2電圧を印加したときに、前記第1状態の前記抵抗変化素子に流れる電流をIf2とし、
前記第2電圧の絶対値をV2とし、
前記第1電極と前記第2電極との間に前記第1電圧を印加したときに、前記第2状態の前記抵抗変化素子に流れる電流をIs1とし、
前記第1電極と前記第2電極との間に前記第2電圧を印加したときに、前記第2状態の前記抵抗変化素子に流れる電流をIs2とするとき、
前記抵抗変化素子は、
- 複数の前記抵抗変化素子を備え、
前記複数の抵抗変化素子のうちの少なくとも1つは、前記第1状態となり、
前記複数の抵抗変化素子のうちの別の少なくとも1つは、前記第2状態となり、
前記電流If1及び前記電流If2は、前記少なくとも1つの前記抵抗変化素子に流れる電流であり、
前記電流Is1及び前記電流Is2は、前記別の少なくとも1つの前記抵抗変化素子に流れる電流であり、
前記少なくとも1つの前記抵抗変化素子と前記別の少なくとも1つの前記抵抗変化素子とが、前記条件を満たす請求項1記載の不揮発性記憶装置。 - 前記抵抗変化層は、第1部分と、前記第1部分と前記第2電極との間に設けられた第2部分と、を含み、
前記第2部分の誘電率は、前記第1部分誘電率よりも高い請求項1または2に記載の不揮発性記憶装置。 - 前記抵抗変化層は、HfOx、TiOx、TaOx、SiOx、HfOxNy、TiOxNy、TaOxNy、SiOxNy、AlOx、及び、AlOxNyの少なくともいずれかを含む請求項1〜3のいずれか1つに記載の不揮発性記憶装置。
- 第1電極と、
第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に設けられ、前記第1電極と前記第2電極とを介して印加される電圧及び供給される電流の少なくともいずれかにより、抵抗が低い第1状態と前記第1状態よりも抵抗が高い第2状態との間で可逆的に遷移可能な抵抗変化層と、
を含む抵抗変化素子と、
前記抵抗変化素子と電気的に接続され、前記抵抗変化層を前記第2状態から前記第1状態に遷移させる第1動作と、前記抵抗変化層を前記第1状態から前記第2状態に遷移させる第2動作と、を行う制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記第1動作において、前記第1電極と前記第2電極との間に第1電圧と、絶対値が前記第1電圧の絶対値よりも小さい第2電圧と、の少なくとも2つの電圧を印加し、前記第1電圧を印加したときに前記抵抗変化素子に流れる電流が第1閾値以上で、前記第2電圧を印加したときに前記抵抗変化素子に流れる電流が第2閾値以上であるときに、前記第1動作が完了したと判断する不揮発性記憶装置。 - 前記第1電圧の絶対値をV1とし、
前記第2電圧の絶対値をV2とし、
前記第1閾値をIth1とし、
前記第2閾値をIth2とするとき、
前記第2閾値Ith2は、
- 前記制御部は、前記第1電圧を印加したときに前記抵抗変化素子に流れる前記電流が前記第1閾値以上で、前記第2電圧を印加したときに前記抵抗変化素子に流れる前記電流が前記第2閾値よりも小さい場合、または、前記第1電圧を印加したときに前記抵抗変化素子に流れる前記電流が前記第1閾値よりも小さく、前記第2電圧を印加したときに前記抵抗変化素子に流れる前記電流が前記第2閾値以上である場合、前記第2動作を行った後、前記第1動作をやり直す請求項5または6記載の不揮発性記憶装置。
- 前記制御部は、前記第1電圧を印加したときに前記抵抗変化素子に流れる前記電流が前記第1閾値よりも小さく、前記第2電圧を印加したときに前記抵抗変化素子に流れる前記電流が前記第2閾値よりも小さい場合、前記第1動作をやり直す請求項5〜7のいずれか1つに記載の不揮発性記憶装置。
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JP2013167406A JP2015037088A (ja) | 2013-08-12 | 2013-08-12 | 不揮発性記憶装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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