JP2018155975A - ベルト装置、中間転写装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、この種のベルト装置が記載されている。
まず、プリンタ100の基本的な構成について説明する。図2は、実施形態に係るプリンタ100を示す概略構成図である。プリンタ100は、タンデム型のカラープリンタであり、本体筐体101内に配置された第一乃至第四の四つの像担持体としての感光体1(a〜d)を備える。四つの感光体1の上方には、ベルト部材として中間転写ベルト3を備えるベルト装置である中間転写装置60を備え、中間転写装置60は、プリンタ100の装置本体に対して着脱可能となっている。
従来の画像形成装置では、潜像担持体、中間転写体、記録媒体搬送部材あるいは画像定着部材等として様々な無端状ベルトが用いられている。この種の無端状ベルトは、少なくとも二本のローラに張架された状態で一定方向に走行するように構成されている。そして、無端状ベルトの材質等の問題や関係部品の精度、あるいは関係部品の経年劣化等に起因して、ベルトの走行方向に対して直交する方向へ寄っていってしまう、所謂ベルト寄りの問題があった。このベルト寄りが発生してしまうと、記録紙等の記録媒体への転写像に位置ズレが生じたり、ベルトが張架ローラから外れることによるベルト破損が生じたりする等の問題が生じてしまうので、ベルト寄りを防止または補正する必要が生じる。
例えば、張架ローラの一つとして、軸方向端部が、ベルトの加圧方向と直交する方向に移動自在に保持され、ベルト蛇行を補正する蛇行補正ローラを有する構成がある。この構成では、蛇行補正ローラの少なくとも一端部に軸方向に沿って移動自在に配設され、ベルトの端部に当接する面と、蛇行補正ローラ軸方向に沿って外径が変化する傾斜面を有する回転体とを有する。そして、回転体の外周面に当接するよう配置された固定ガイド部材を有する。このような構成のベルト蛇行補正装置では蛇行したベルトの端部が回転体に接触し、ベルトの蛇行により回転体が移動することで、蛇行補正ローラが傾斜し、この傾斜によって蛇行が補正される。
テンションローラの外径:φ26.18[mm]
テンションローラの材質:アルミニウム
中間転写ベルトの材質:ポリアミドイミド
中間転写ベルトのヤング率:3400[MPa]
中間転写ベルトのMIT耐揉試験による耐折回数:500[回]以上
中間転写ベルトの厚み:80[μm]
中間転写ベルトの線速:256[mm/s]
画像形成時の中間転写ベルトのベルトテンション:1.3[N/cm]
なお、MIT耐揉試験による耐折回数測定方法としては、JIS−P8115に準拠する。測定条件としては、幅15[mm]のサンプルに対して、荷重1[kgf]、屈曲角度135[°]、屈曲速度175[回/分]の条件にて測定した。
図3及び図4は、中間転写装置60におけるベルト位置補正機構50の概略説明図である。本実施形態のベルト位置補正機構50は、中間転写ベルト3を支持する一つの支持ローラであるテンションローラ5の回転軸を傾斜させることで、中間転写ベルト3のベルト寄り範囲を所定の規制範囲内に規制する軸傾斜手段としての軸傾斜機構で構成されている。
図6は、図1に示すベルト位置補正機構50の右側端部を拡大した拡大断面図である。図7は、図1中のテンションローラ軸5aの右側が下方に変位してテンションローラ5が傾斜した状態のベルト位置補正機構50の右側端部を拡大した拡大断面図である。
テンションローラ軸5aの両端に配置された二つのローラ軸支持部材34は、それぞれ、支持部材付勢スプリング40によって、支持部材回転軸36を中心に図3中の時計回り方向に回転するように付勢されている。
駆動ローラである二次転写対向ローラ4が回転を始めると、中間転写ベルト3が巻き掛けられた従動ローラであるテンションローラ5も回転を始める。このとき、中間転写ベルト3の端部、または、端部近傍が、ベルト寄り従動部材30に接触している場合は、ベルト寄り従動部材30も回転を始める。
その結果、中間転写ベルト3がベルト寄りによって移動する方向のテンションローラ軸5aの端部は、支持部材付勢スプリング40の付勢力によって上方に向かおうとする力に抗して押し下げられる。
したがって、中間転写ベルト3が移動する方向側(図1中の右側)のテンションローラ軸5aの端部は、他端側に対して相対的に押し下げられた状態となる。これにより、テンションローラ軸5aが傾斜して、図7に示す状態となる。
図8は、テンションローラ5の回転軸(5d)と、二次転写対向ローラ4の回転軸(4d)とが平行な状態の中間転写装置60の説明図である。図8(a)は、複数の支持ローラのうち、テンションローラ5及び二次転写対向ローラ4のみを示した概略斜視図であり、図8(b)は、テンションローラ5近傍の概略上面図である。
また、二次転写対向ローラ4は、テンションローラ5に対して上流側で中間転写ベルト3を張架する支持ローラである。
ここで、テンションローラ5との接触部に進入する前の中間転写ベルト3上の任意の一地点に注目する。そして、テンションローラ5との接触部に進入する直前の中間転写ベルト3の幅方向端部上の任意の一地点を地点「E」とし、テンションローラ5との接触部から抜けた直後の中間転写ベルト3上の当該地点Eに対応する地点を地点「E’」とする。
図10は、本実施形態における軸傾斜部材31の説明図である。図10(a)は、軸傾斜部材31を図6中の左側から見た背面図であり、図10(b)は、軸傾斜部材31を図6中の手前側から見た側面図である。また、図10(c)は、軸傾斜部材31を図6中の左手前上方から見た斜視図であり、図10(d)は、軸傾斜部材31を図6中の右手前上方から見た斜視図である。
一つ目の理由は、テンションローラ軸5a回りに軸傾斜部材31が僅かに回転するような事態が生じても、二次転写対向ローラ4の回転軸(4d)に対するテンションローラ5の回転軸(5d)の傾き角が変化しない構成にするためである。
二つ目の理由は、フレーム35の傾斜面当接部35cとの接触を点接触に近付けて、その接触点における摩擦を軽減するためである。これにより、テンションローラ軸5aに沿う方向の力が作用したときに、ベルト寄り従動部材30及び軸傾斜部材31が滑らかに動くことができる。このため、中間転写ベルト3の端部がベルト寄り従動部材30のフランジ部30aに当接したときの当接圧を低減でき、中間転写ベルト3の端部の劣化を抑制して中間転写ベルト3の寿命を延ばすことができる。
フレーム35のガイド部35eの下部の傾斜面当接部35cは、図1や図6中の手前−奥方向に延在する線状角部となっており、この角部は曲面形状、ここではR形状となっている。傾斜面当接部35cが線状角部を有することで、環境変化などで中間転写ベルト3の周長が変化してベルト進行方向にテンションローラ5が動いたとしても軸傾斜部材31はガイド部35eと同じ高さで点接触を保つことができる。
図3及び図4に示すテンションローラ5に接触する前の中間転写ベルト3とテンションローラ5から分離した後の中間転写ベルト3とが成す角の二等分線となる仮想線を「ベルト二等分線39」とする。ローラ軸支持部材34の回転軸である支持部材回転軸36は、傾斜面31fとガイド部35eとの接触部に対して、ベルト二等分線39を挟んで反対側となる範囲に配置されている。
本実施形態の中間転写装置60では、ガイド部35eの傾斜面当接部35cと傾斜面31fとの接触部はベルト二等分線39を挟んで上方に位置し、支持部材回転軸36は、図3に示すようにベルト二等分線39を挟んで上方に位置する。
このベルトテンションによって作用する力によって、支持部材回転軸36を中心に図3中の時計回り方向にテンションローラ5を回転させようとするトルクが作用する。
図11は、軸傾斜部材31及び傾斜部回転防止部材47を図6中の軸方向外側端面31cよりも右側から見た断面図である。
テンションローラ5とともにテンションローラ軸5aが回転することで、軸傾斜部材31がz−x平面(図11の紙面と平行な面)内で、図11中の矢印「I」方向に回転するような力が加わる場合がある。このような場合、軸傾斜部材31が図11中の矢印「I」方向に回転しても、軸傾斜部材31の側面が傾斜部回転防止部材47に突き当たり、それ以上は回転しない。
また、傾斜部回転防止部材47が接合されたテンションローラ軸受部材33は、ローラ軸支持部材34に支持されている。このため、ローラ軸支持部材34が図3中の矢印「G」方向に回動して、テンションローラ軸5aが上下方向に移動すると、傾斜部回転防止部材47もテンションローラ軸5aとともに上下方向に移動する。
また、傾斜部回転防止部材47は、テンションローラ軸受部材33と接合されているものに限らず、テンションローラ軸5aの移動と連動する他の部材と接合しても良い。例えば、上述した実施形態では、ベルト寄り従動部材30は、中間転写ベルト3の走行に応じて回転するものとなっている。しかし、ベルト寄り従動部材30が回転せず、テンションローラ軸5aに沿ってスライドするものであれば、傾斜部回転防止部材47をベルト寄り従動部材30に接合する構成としてもよい。
本実施形態の中間転写装置60は、入口ローラ7を中間転写ベルト3の内側に移動させることで、中間転写ベルト3のベルトテンションを緩和するベルトテンション緩和機構を備える。
プリンタ100では、中間転写ベルト3が駆動ローラの回転に応じて適切に回転するように、画像形成時には中間転写ベルと3にある程度のベルトテンションが掛かった、ベルトが張った状態となっている。
図12(b)に示すテンション緩和状態のときに、テンションローラ5が中間転写ベルト3から受ける力を「F2」、ベルト二等分線39から支持部材回転軸36までの距離を「W2」とする。このとき、中間転写ベルト3のベルトテンションによってローラ軸支持部材34に作用する支持部材回転軸36回りのトルクを「N2」とすると、「N2=F2×W2」となる。
この結果、「N1−N2」、すなわち、「F1×W1−F2×W2」分だけテンションローラ5を持ち上げる方向に作用するトルクが小さくなる。
中間転写装置60では、支持部材付勢スプリング40の引っ張り力と、ベルトテンション(図12中の「F1」または「F2」)とによって、ローラ軸支持部材34を図12中の時計回り方向に回転させるトルクが作用する。テンションローラ5等のローラ軸支持部材34に取り付けられた部材の自重によってローラ軸支持部材34を図12中の反時計回り方向に回転させるトルクが作用する。
さらに、図12中の「W2」は、テンションローラ5が下がるにつれて、小さくなり、さらにはマイナスになるので、テンションローラが下がった方が、テンションローラ5を持ち上げようとする力はより小さくなってしまう。
図13及び図14に示すように、テンションローラ5が下降すると、テンションローラ5とともに上下方向に移動する傾斜部回転防止部材47も下降し、傾斜部回転防止部材47がローラ下降防止部材42に突き当たって、下降が止まる。
しかし、支持部材付勢スプリング40が強いと、中間転写ベルト3にベルト寄りが生じたときに、テンションローラ5にベルト寄りを補正するような傾斜が生じにくく、中間転写ベルト3の幅方向端部が破損し易くなる。これは以下の理由による。
さらに、中間転写装置60は、入口ローラ7が入口ローラ退避機構70によって移動した際に、テンションローラ5が下降して、落下することを抑制する下降落下防止部材であるローラ下降防止部材42を備える。
カール癖を防止するために入口ローラ7をベルトテンションが下がるテンション緩和位置に移動させると、中間転写ベルト3が緩んだ分、テンションスプリング52が伸びてテンションローラ5が左側に移動する。テンションスプリング52が伸びたのでベルトテンションが低下し、テンションローラ5が中間転写ベルト3から受ける力が低下する。これにより、テンションローラ5を持ち上げるように作用するトルクが低下して、テンションローラ5が下降する。このとき、テンションローラ5とともに移動する傾斜部回転防止部材47がローラ下降防止部材42に引っかかってテンションローラ5の下降が止まる。
図16〜図21は入口ローラ退避機構70の説明図である。図16及び図17は、入口ローラ退避機構70の幅方向(図16〜図21中の手前奥方向)端部近傍の概略説明図であり、図16はテンション付与状態の説明図、図17はテンション緩和状態の説明図である。図18及び図19は、入口ローラ退避機構70の幅方向中央部近傍の概略説明図であり、図18はテンション付与状態の説明図、図19はテンション緩和状態の説明図である。図20及び図21は、入口ローラ退避機構70を操作する退避レバー51の概略説明図であり、図20はテンション付与状態の説明図、図21はテンション緩和状態の説明図である。
この状態で退避レバー51を手動で図21中の反時計回り方向に回すと図20の状態になる。このときの、入口ローラ7及びブラック用一次転写ローラ11aの動きを図16及び図17を用いて説明する。
図19は、入口ローラ7が退避位置にあるときの第二退避カム48の位置を示している。図19に示す状態から、退避レバー51を反時計回り方向に回すことで第二退避カム48がカム回転軸44を撓ませながら反時計周り方向に回る。これにより、図18に示す非退避位置に設定することができ、非退避状態を保持できる。
図22及び図23は、ブラック用以外の三つの一次転写ローラ11の接離機構の説明図であり、図22は接触状態の説明図であり、図23は離間状態の説明図である。
図22に示す接触状態では、転写ローラホルダ55は、三つの一次転写ローラ11(b,c,d)が中間転写ベルト3を介して三つの感光体1(b,c,d)に接触する接触位置となる。図23に示す離間状態では、転写ローラホルダ55は、三つの一次転写ローラ11(b,c,d)が中間転写ベルト3より離間するとともに、中間転写ベルト3が三つの感光体1(b,c,d)から離間する離間位置となる。
転写ローラホルダ55の他端側には、検知片61が固定されており、転写ローラホルダ55の揺動に伴う検知片61の移動経路上には接離検知手段として機能する光透過型の接離センサ62が配設されている。接離センサ62は、転写ローラホルダ55が接触位置に位置するときに検知片61によって光の透過を阻害されることにより「OFF」となり、転写ローラホルダ55が離間位置に位置して光の透過を検出することにより「ON」となる。
図24は、中間転写装置60の着脱時に開放される本体前面開口部90の説明図であり、図24中の二点鎖線が本体前面開口部90の縁を示している。
中間転写装置60をプリンタ100本体から着脱する方向はプリンタ100の前後方向(図24中の紙面手前−奥方向)である。
一次転写ローラ11の接離機構は、Y、M、C用と、Bk用との二種類ある。Y、M、C用の一次転写ローラ11(a,b,c)の接離は、図22及び図23を用いて説明した接離センサ62を用いたベルト接離機構80によって接離動作が行われる。Bk用のブラック用一次転写ローラ11aは、図16〜図21を用いて説明した入口ローラ退避機構70によって中間転写装置60の着脱時等に手動で接離動作が行われる。
図16〜図21を用いて説明したように、プリンタ100では、ブラック用一次転写ローラ11aの接離動作と、入口ローラ7の接離動作とが連動する機構(入口ローラ退避機構70)となっている。
このようにブラック用一次転写ローラ11aの接離動作と入口ローラ7のテンション緩和動作とを共通の機構によって同時に行い、中間転写装置60の搬送時と、中間転写装置60のプリンタ100本体への着脱時とを同じ状態にしている。これにより、操作性の向上を図ることができる。
二次転写対向ローラ4及びテンションローラ5等の複数の支持回転体に掛け渡されて無端移動する中間転写ベルト3等のベルトと、複数の支持回転体の一つであるテンションローラ5等の第一支持回転体のテンションローラ軸5a回転軸を二次転写対向ローラ4等の他の前記支持回転体の回転軸に対して傾斜させるベルト位置補正機構50等の支持回転体傾斜手段とを備える中間転写装置60等のベルト装置において、ベルトのベルトテンション等の張力を調整する入口ローラ退避機構70等の張力調整手段と、第一支持回転体の下降を防止するローラ下降防止部材42等の下降防止手段とを備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、例えばカール癖防止の目的で、張力調整手段がベルトの張力を緩和して第一支持回転体に作用する力が変動し、第一支持回転体を下降させる力が発生しても、下降防止手段で第一支持回転体の下降を防止できる。このため、第一支持回転体を他の支持回転体に対して傾斜させる構成で、第一支持回転体の下降に起因する不具合の発生を防止できる。
態様Aにおいて、ベルト位置補正機構50等の支持回転体傾斜手段は、中間転写ベルト3等のベルトがテンションローラ5等の第一支持回転体の軸方向の一方に移動するベルト寄りが生じたときに、ベルトが軸方向の他方に移動するように第一支持回転体を傾斜させる構成である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、第一支持回転体を傾斜させることで、ベルト寄りを解消し、ベルトの蛇行を補正することができる。
態様AまたはBにおいて、入口ローラ退避機構70等の張力調整手段は、複数の支持回転体の一つである入口ローラ7等の第二支持回転体を、第二支持回転体の回転軸に直交する方向に移動させて、ベルトテンション等の張力を調整する入口ローラ退避機構70等の第二支持回転体移動機構を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、画像形成時以外のタイミングで張力が弱くなるように第二支持回転体を移動させ、第二支持回転体に掛かる力を弱めることができる。これにより、カール癖を防止する構成を実現できる。
態様Cにおいて、入口ローラ退避機構70等の第二支持回転体移動機構がベルトテンション等の張力を弱める位置(テンション緩和位置)に入口ローラ7等の第二支持回転体を移動させても、張力がゼロにならない構成となっている。
これによれば、上記実施形態について説明したように、中間転写ベルト3等のベルトが緩んで周辺の部材と干渉することを抑制できる。
二次転写対向ローラ4及びテンションローラ5等の複数の支持回転体に掛け渡されて無端移動し、感光体1等の像担持体から転写されたトナー像当の可視像を、記録紙P等の被転写体に転写する中間転写ベルト3等の中間転写ベルトを備える中間転写装置60等の中間転写装置において、態様A乃至Dの何れかの態様に係るベルト装置の構成を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、支持回転体の下降に起因する中間転写ベルトの破損を防止できる中間転写装置を実現することができる。
二次転写対向ローラ4及びテンションローラ5等の複数の支持回転体に掛け渡された中間転写ベルト3等のベルトを無端移動させるベルト移動機構を備えるプリンタ100等の画像形成装置において、ベルト移動機構として、態様A乃至Dの何れかの態様に係る中間転写装置60等のベルト装置を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、ベルトやベルトの周辺部材の破損を防止できる画像形成装置を実現することができる。
態様Fにおいて、ローラ下降防止部材42等の下降防止手段を、入口ローラ退避機構70等の張力調整手段がベルトテンション等の張力を緩和させたときに、中間転写装置60等のベルト装置を構成する部材が装置本体に接触しない位置に配置する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、張力を緩和させたときに、ベルト装置を構成する部材と、ベルト装置の周辺の部材との干渉を防止することができる。
態様FまたはGにおいて、中間転写装置60等のベルト装置はプリンタ100等の装置本体に対して着脱可能に構成され、ベルトは感光体1等の像担持体から転写された可視像を記録紙P等の被転写体に転写する中間転写ベルト3等の中間転写ベルトであり、ベルト装置を着脱するときには、像担持体と中間転写ベルトとを離間させ、張力調整手段によって張力を弱めた状態として、装置本体に対して着脱する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、ベルト装置の搬送時とベルト装置の装置本体に対する着脱時とで、ベルト装置を同じ状態にすることが可能となり、操作性の向上を図ることができる。
1a ブラック用感光体
3 中間転写ベルト
4 二次転写対向ローラ
5 テンションローラ
5a テンションローラ軸
7 入口ローラ
8a ブラック用帯電装置
9 露光装置
10a ブラック用現像装置
11a ブラック用一次転写ローラ
11 一次転写ローラ
12a ブラック用クリーニング装置
14 給紙装置
15 給紙ローラ
16 レジストローラ対
17 二次転写ローラ
18 定着装置
19 排紙ローラ対
20 ベルトクリーニング装置
21 クリーニングブレード
30 ベルト寄り従動部材
30a フランジ部
30b 円筒部分
31 軸傾斜部材
31b 被ストッパ面
31c 軸方向外側端面
31f 傾斜面
33 テンションローラ軸受部材
34 ローラ軸支持部材
34a 支持部材側スプリング固定部
34b 軸受スライド長穴
35 フレーム
35a フレーム側スプリング固定部
35c 傾斜面当接部
35d ストッパ面
35e ガイド部
35f フレーム開口部
35g 軸方向ストッパ面
36 支持部材回転軸
39 ベルト二等分線
40 支持部材付勢スプリング
42 ローラ下降防止部材
43 第一退避カム
44 カム回転軸
45 入口レバー
46 ブラック用一次転写ブラケット
46a ブラック用ブラケット回転軸
47 傾斜部回転防止部材
48 第二退避カム
49 退避カム用スプリング
50 ベルト位置補正機構
51 退避レバー
52 テンションスプリング
53 接離モータ
54 制御部
55 転写ローラホルダ
56 接離カム
57 ブラック用一次転写スプリング
58 接離支軸
60 中間転写装置
61 検知片
62 接離センサ
63 第二退避カムストッパ
70 入口ローラ退避機構
80 ベルト接離機構
90 本体前面開口部
100 プリンタ
101 本体筐体
L レーザービーム
P 記録紙
Claims (8)
- 複数の支持回転体に掛け渡されて無端移動するベルトと、
複数の前記支持回転体の一つである第一支持回転体の回転軸を他の前記支持回転体の回転軸に対して傾斜させる支持回転体傾斜手段とを備えるベルト装置において、
前記ベルトの張力を調整する張力調整手段と、
前記第一支持回転体の下降を防止する下降防止手段とを備えることを特徴とするベルト装置。 - 請求項1のベルト装置において、
前記支持回転体傾斜手段は、前記ベルトが前記第一支持回転体の軸方向の一方に移動するベルト寄りが生じたときに、前記ベルトが前記軸方向の他方に移動するように前記第一支持回転体を傾斜させる構成であることを特徴とするベルト装置。 - 請求項1または2のベルト装置において、
前記張力調整手段は、複数の前記支持回転体の一つである第二支持回転体を、前記第二支持回転体の回転軸に直交する方向に移動させて、前記ベルトの張力を調整する第二支持回転体移動機構を備えることを特徴とするベルト装置。 - 請求項3に記載のベルト装置において、
前記第二支持回転体移動機構が前記張力を弱める位置に前記第二支持回転体を移動させても、前記張力がゼロにならないことを特徴とするベルト装置。 - 複数の支持回転体に掛け渡されて無端移動し、像担持体から転写された可視像を、被転写体に転写する中間転写ベルトを備える中間転写装置において、
請求項1乃至4の何れか一に記載のベルト装置の構成を備えることを特徴とする中間転写装置。 - 複数の支持回転体に掛け渡されたベルトを無端移動させるベルト移動機構を備える画像形成装置において、
前記ベルト移動機構として、請求項1乃至4の何れか一に記載のベルト装置を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6の画像形成装置において、
前記下降防止手段を、前記張力調整手段が前記張力を緩和させたときに、前記ベルト装置を構成する部材が装置本体に接触しない位置に配置することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6または7の画像形成装置において、
前記ベルト装置は装置本体に対して着脱可能に構成され、
前記ベルトは像担持体から転写された可視像を被転写体に転写する中間転写ベルトであり、
前記ベルト装置を着脱するときには、前記像担持体と前記中間転写ベルトとを離間させ、前記張力調整手段によって前記張力を弱めた状態として、前記装置本体に対して着脱することを特徴とする画像形成装置。
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