JP6048788B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
この装置では、弾性層を設けた中間転写ベルトを用いることにより、複数色のトナーを重ね合わせたトナー像を、表面に凹凸を有する特殊紙や熱転写に用いる特殊紙に2次転写する際に発生する中抜けや転写不良を抑制する。弾性層を設けることにより、2次転写ニップ部で中間転写ベルトがトナー層や特殊紙の局部的な凸凹に追従して変形できるようになる。このため、過度にトナー層に対して転写圧を高めることなく、良好な密着性が得られ、文字の転写中抜けがなく、また、平滑性の悪い用紙等に対しても転写ムラのない、均一性に優れた転写画像を得ることができる。
また、ベルトクリーニング装置は、クリーニング部材としてブラシローラを、2次転写ニップよりも下流の、中間転写ベルトを張架する複数の張架部材の一つであるクリーニング対向ローラと対向する位置で、中間転写ベルト表面に当接させる。これにより、中間転写ベルト表面とブラシローラとのクリーニングニップを形成する。そして、中間転写ベルトが表面移動してブラシローラとのクリーニングニップを通過する際、ブラシローラに電圧を印加して中間転写ベルト表面からトナーを静電的に除去する。
画像濃度制御は、まず、図2に示すような、各色の階調パターンSk、Sm、Sc、Syを中間転写ベルト8上における各光学センサ151Y、M、C、Kに対向する位置に自動形成する。各色の階調パターンは、10個の画像濃度が異なる2[cm]×2[cm]の面積のトナーパッチからなっている。各色の階調パターンSk、Sm、Sc、Syを作成するときの、感光体1Y,M,C,Kの帯電電位は、プリントプロセスにおける一様なドラム帯電電位とは異なり、値を徐々に大きくする。そして、レーザー光の走査によって階調パターン像を形成するための複数のパッチ静電潜像を感光体1Y,M,C,Kにそれぞれ形成せしめながら、それらをY,M,C,K用の現像装置5Y,M,C,Kによって現像する。この現像の際、Y,M,C,K用の現像ローラに印加される現像バイアスの値を徐々に大きくしていく。このような現像により、感光体1Y,M,C,K上にはY,M,C,Kの階調パターン像が形成される。これらは、中間転写ベルト8の主走査方向に所定の間隔で並ぶように1次転写される。このときの、各色の階調パターンにおけるトナーパッチのトナー付着量は最小で0.1[mg/cm2]、最大で0.55[mg/cm2]ほどあり、また、トナーQ/d分布を測定すると、ほぼ正規帯電極性にそろっている。
本実施例では、このトナー消費パターンの大きさを25mm×250mmとしている。
・ブラシ材質:導電性ポリエステル(繊維内部に導電性カーボンを内包し、繊維表面はポリエステル、いわゆる芯鞘構造)
・ブラシ抵抗:10E6〜10E8[Ω]
・ブラシ植毛密度:6万〜15万[本/inch2]
・ブラシ繊維径:約25〜35[μm]
・ブラシ先端の毛倒れ処理:なし
・ブラシ径φ:14〜20[mm]
・中間転写ベルト8へのブラシ繊維喰い込み量:1〜1.5[mm]
プレクリーニングブラシローラ101への印加電圧は、中間転写ベルト8に大量のトナーが付着している未転写トナー像が入力されたとき、良好なクリーニング性能が得られるように設定されている。また、逆帯電トナークリーニングブラシローラ104は、中間転写ベルト8上のトナーへ電荷が注入されるよう絶対値が高めに設定されている。また、ブラシ植毛密度、ブラシ抵抗、繊維径、印加電圧、繊維種類、ブラシ繊維喰込量はシステムによって最適化できるため、これに限らない。また、使用できる繊維の種類としては、ナイロン、アクリル、ポリエステルなどがある。
・回収ローラ芯金材質:SUS303
・回収ローラへのブラシ繊維喰い込み量:1〜1.5[mm]
回収ローラ材質、ブラシ繊維喰込量、印加電圧はシステムによって最適化できるため、これに限らない。
・回収ローラ芯金材質:SUS304
・ブレード当接角度:20°
・ブレード厚み:0.1[mm]
・回収ローラへのブレード喰い込み量:0.5〜1.5[mm]
ブレード当接角度、ブレード厚み、回収ローラへの喰い込み量は、システムによって最適化できるため、これに限らない。
図4に示すように、2次転写部を通過した転写残トナーおよび未転写トナー像は入口シール111の当接部を越え、プレクリーニングブラシローラ101の位置に中間転写ベルト8の回転により移送される。プレクリーニングブラシローラ101には、トナーの正規帯電極性と反対極性(正極性)の電圧が印加されており、中間転写ベルト8とプレクリーニングブラシローラ101表面電位との電位差で形成される電界により、中間転写ベルト8上の負極性に帯電したトナーを静電的に吸着してプレクリーニングブラシローラ101へ移動させる。プレクリーニングブラシローラ101に移動した負極性のトナーは、プレクリーニングブラシローラ101よりも値が大きな正極性の電圧が印加されたプレ回収ローラ102との当接位置まで移送される。そして、プレクリーニングブラシローラ101の表面電位とプレ回収ローラ102の表面電位との電位差で形成される電界により、プレクリーニングブラシローラ101上に移動したトナーを静電的に吸着してプレ回収ローラ102上へ移動させ、プレ回収ローラ102に移動した負極性のトナーは、プレ掻き取りブレード103により回収ローラ表面から掻き落とされる。プレ掻き取りブレード103により掻き落とされたトナーは、搬送スクリュ110で装置外に排出される。
また、未転写トナー像よりもトナー量が少ない転写残トナーは、これら3つのクリーニングブラシローラ101,104,107によって良好に除去することができる。
・プレクリーニングブラシローラ101 :+2400[V]
・プレ回収ローラ102 :+2800[V]
・逆帯電トナークリーニングブラシローラ104 :−2600[V]
・逆帯電トナー回収ローラ105 :−3000[V]
・正規帯電トナークリーニングブラシローラ107:+1000[V]
・正規帯電トナー回収ローラ108 :+1400[V]
図12は、実施例1のサイドシール部をベルトクリーニング装置内側から見た概念図である。なお、図12は軸方向でプリンタのフロント側のサイドシール部を示している。図12に示すように、ブラシローラ13よりも軸方向外側の端部となる位置の筺体(不図示)上にサイドシール120を貼り付け、サイドシール120が中間転写ベルト8側に所定量食い込むように押し付けている。中間転写ベルト8の表面移動方向に関してブラシローラ101が配置される位置の中間転写ベルト8裏面には、中間転写ベルト8より狭幅のクリーニング対向ローラ13が配置されている。このクリーニング対向ローラ13の軸方向端部は、表面にサイドシール120が当接する領域よりも内側、且つ、ブラシローラ101端部よりも外側となるよう設けられている。
・シール材料: 発泡ウレタン + テフロン(登録商標)パイル
・シール全体厚み:3.2[mm]
・発泡ウレタン厚み:2.0[mm]
・テフロンパイル厚み:1.2[mm]
・ベルト喰込み量: 1.5「mm]
・ベルト軸方向オーバーラップ幅 9[mm](フロント側)、6[mm](リア側)
図15は、実施例2のサイドシール部をベルトクリーニング装置内側から見た概念図である。実施例2では、実施例1のサイドシール120を、中間転写ベルト8の表面移動方向に関してクリーニングブラシローラ101の当接位置以外で軸方向内側に延ばし、凹形状のサイドシール121としている。このような凹形状のサイドシール121を中間転写ベルト8表面に押し付けている。中間転写ベルト8の表面移動方向に関してブラシローラ101が配置される位置の中間転写ベルト8裏面には、中間転写ベルト8より狭幅のクリーニング対向ローラ13が配置されている。このクリーニング対向ローラ13の軸方向端部は、表面にサイドシール120が当接する領域よりも内側、且つ、ブラシローラ101端部よりも外側となるよう設けられている。
図16は、実施例3のサイドシール部をベルトクリーニング装置内側から見た概念図である。実施例1では、クリーニングブラシローラ101の両端部のサイドシール120と当接する位置で、クリーニング対向ローラ13が中間転写ベルト8裏面に当接しないようにしていた。実施例3では、ベルトクリーニング装置100の廃トナーを画像形成装置本体に備えられた廃トナータンク(図示省略)に搬送する側(リア側)の端部では、クリーニング対向ローラ13端部を中間転写ベルト8より外側に設ける。そして、他方(フロント側)の端部のみ、クリーニング対向ローラ13の端部は、表面にサイドシール120が当接する領域よりも内側、且つ、ブラシローラ101端部よりも外側となるよう設ける。廃トナーを廃トナータンク(不図示)に流す側は、特にベルトクリーニング装置100内に溜まったトナーが漏れやすい。このため、廃トナーを流す側の端部はクリーニング対向ローラ13端部を中間転写ベルト8より外側に設けて、シール性を向上させる。そして、他方の端部のみ、クリーニング対向ローラ13端部を、表面にサイドシール120が当接する領域よりも内側に設けることで、中間転写ベルト8が表面移動してブラシローラ101の当接位置を通過する際、中間転写ベルト8が受ける負荷が低減することができる。
本プリンタに好適に使用されるトナーは、600dpi以上の微少ドットを再現するために、トナーの体積平均粒径が3〜6[μm]のものが好ましい。また、体積平均粒径(Dv)と個数平均粒径(Dn)との比(Dv/Dn)が、1.00〜1.40の範囲にあるトナーが好ましい。(Dv/Dn)が1.00に近いほど粒径分布がシャープであることを示す。このような小粒径で粒径分布の狭いトナーでは、トナーの帯電量分布が均一になり、地肌かぶりの少ない高品位な画像を得ることができ、また、静電転写方式では転写率を高くすることができる。
トナーの形状係数SF−1は100〜180、形状係数SF−2は100〜180の範囲にあることが好ましい。図6は、形状係数SF−1を説明するためにトナーの形状を模式的に表した図である。形状係数SF−1は、トナー形状の丸さの割合を示すものであり、下記式(1)で表される。トナーを2次元平面に投影してできる形状の最大長MXLNGの二乗を図形面積AREAで除して、100π/4を乗じた値である。
SF−1={(MXLNG)2/AREA}×(100π/4)・・・式(1)
SF−1の値が100の場合トナーの形状は真球となり、SF−1の値が大きくなるほど不定形になる。
SF−2={(PERI)2/AREA}×100/(4π)・・・式(2)
SF−2の値が100の場合トナー表面に凹凸が存在しなくなり、SF−2の値が大きくなるほどトナー表面の凹凸が顕著になる。
ポリエステルは、多価アルコール化合物と多価カルボン酸化合物との重縮合反応によって得られる。
多価アルコール化合物(PO)としては、2価アルコール(DIO)および3価以上の多価アルコール(TO)が挙げられ、(DIO)単独、または(DIO)と少量の(TO)との混合物が好ましい。2価アルコール(DIO)としては、アルキレングリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなど);アルキレンエーテルグリコール(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールなど);脂環式ジオール(1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールAなど);ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなど);上記脂環式ジオールのアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物;上記ビスフェノール類のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数2〜12のアルキレングリコールおよびビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物であり、特に好ましいものはビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物、およびこれと炭素数2〜12のアルキレングリコールとの併用である。3価以上の多価アルコール(TO)としては、3〜8価またはそれ以上の多価脂肪族アルコール(グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなど);3価以上のフェノール類(トリスフェノールPA、フェノールノボラック、クレゾールノボラックなど);上記3価以上のポリフェノール類のアルキレンオキサイド付加物などが挙げられる。
着色剤としては、公知の染料及び顔料が全て使用でき、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR1、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブ
ルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びそれらの混合物が使用できる。着色剤の含有量はトナーに対して通常1〜15重量%、好ましくは3〜10重量%である。
、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックスなどが挙げられ、単独あるいは混合して使用できる。
荷電制御剤としては公知のものが使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。具体的にはニグロシン系染料のボントロン03、4級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社製)、4級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)、4級アンモニウム塩のコピーチャージPSYVP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、4級アンモニウム塩のコピーチャージNEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LR1−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、4級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。このうち、特にトナーを負極性に制御する物質が好ましく使用される。
離型剤としては、融点が50〜120℃の低融点のワックスが、バインダー樹脂との分散の中でより離型剤として効果的に定着ローラとトナー界面との間で働き、これにより定着ローラにオイルの如き離型剤を塗布することなく高温オフセットに対し効果を示す。このようなワックス成分としては、以下のものが挙げられる。ロウ類及びワックス類としては、カルナバワックス、綿ロウ、木ロウ、ライスワックス等の植物系ワックス、ミツロウ、ラノリン等の動物系ワックス、オゾケライト、セルシン等の鉱物系ワックス、及びおよびパラフィン、マイクロクリスタリン、ペトロラタム等の石油ワックス等が挙げられる。また、これら天然ワックスの外に、フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素ワックス、エステル、ケトン、エーテル等の合成ワックス等が挙げられる。さらに、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、ステアリン酸アミド、無水フタル酸イミド、塩素化炭化水素等の脂肪酸アミド及び、低分子量の結晶性高分子樹脂である、ポリ−n−ステアリルメタクリレート、ポリ−n−ラウリルメタクリレート等のポリアクリレートのホモ重合体あるいは共重合体(例えば、n−ステアリルアクリレート−エチルメタクリレートの共重合体等)等、側鎖に長いアルキル基を有する結晶性高分子等も用いることができる。
トナー粒子の流動性や現像性、帯電性を補助するための外添剤として、無機微粒子が好ましく用いられる。この無機微粒子の一次粒子径は、5×10−3〜2[μm]であることが好ましく、特に5×10−3〜0.5[μm]であることが好ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500[m2/g]であることが好ましい。この無機微粒子の使用割合は、トナーの0.01〜5wt%であることが好ましく、特に0.01〜2.0wt%であることが好ましい。無機微粒子の具体例としては、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ベンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などを挙げることができる。中でも、流動性付与剤としては、疎水性シリカ微粒子と疎水性酸化チタン微粒子を併用するのが好ましい。特に両微粒子の平均粒径が5×10−4μm以下のものを使用して攪拌混合を行った場合、トナーとの静電力、ファンデルワールス力は格段に向上することより、所望の帯電レベルを得るために行われる現像装置内部の攪拌混合によっても、トナーから流動性付与剤が脱離することなく、ホタルなどが発生しない良好な画像品質が得られて、さらに転写残トナーの低減が図られる。酸化チタン微粒子は、環境安定性、画像濃度安定性に優れている反面、帯電立ち上がり特性の悪化傾向にあることより、酸化チタン微粒子添加量がシリカ微粒子添加量よりも多くなると、この副作用の影響が大きくなることが考えられる。しかし、疎水性シリカ微粒子及び疎水性酸化チタン微粒子の添加量が0.3〜1.5wt%の範囲では、帯電立ち上がり特性が大きく損なわれず、所望の帯電立ち上がり特性が得られ、すなわち、コピーの繰り返しを行っても、安定した画像品質が得られる。
(1)着色剤、未変性ポリエステル、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー、離型剤を有機溶媒中に分散させトナー材料液を作る。
有機溶媒は、沸点が100℃未満の揮発性であることが、トナー母体粒子形成後の除去が容易である点から好ましい。具体的には、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどを単独あるいは2種以上組合せて用いることができる。特に、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒および塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素が好ましい。有機溶媒の使用量は、ポリエステルプレポリマー100重量部に対し、通常0〜300重量部、好ましくは0〜100重量部、さらに好ましくは25〜70重量部である。
水系媒体は、水単独でも良いし、アルコール(メタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコールなど)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類(メチルセルソルブなど)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)などの有機溶媒を含むものであってもよい。
界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸エステルなどのアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミン脂肪酸誘導体、イミダゾリンなどのアミン塩型や、アルキルトリメチルアンモニム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩化ベンゼトニウムなどの4級アンモニウム塩型のカチオン性界面活性剤、脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘導体などの非イオン界面活性剤、例えばアラニン、ドデシルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチル)グリシンやN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムベタインなどの両性界面活性剤が挙げられる。
この反応は、分子鎖の架橋及び/又は伸長を伴う。反応時間は、ポリエステルプレポリマー(A)の有するイソシアネート基構造とアミン類(B)との反応性により選択されるが、通常10分〜40時間、好ましくは2〜24時間である。反応温度は、通常、0〜150℃、好ましくは40〜98℃である。また、必要に応じて公知の触媒を使用することができる。具体的にはジブチルチンラウレート、ジオクチルチンラウレートなどが挙げられる。
有機溶媒を除去するためには、系全体を徐々に層流の攪拌状態で昇温し、一定の温度域で強い攪拌を与えた後、脱溶媒を行うことで紡錘形のトナー母体粒子が作製できる。また、分散安定剤としてリン酸カルシウム塩などの酸、アルカリに溶解可能な物を用いた場合は、塩酸等の酸により、リン酸カルシウム塩を溶解した後、水洗するなどの方法によって、トナー母体粒子からリン酸カルシウム塩を除去する。その他酵素による分解などの操作によっても除去できる。
を撮り、観察しながら測定した。
(態様A)
表面移動する中間転写ベルト8などの像担持体ベルトと、像担持体ベルト表面に当接し静電的に表面の付着物を除去するクリーニングブラシローラ101などのクリーニング部材と、像担持体ベルトを挟んでクリーニング部材と対向するよう像担持体ベルト裏面側に配置されるクリーニング対向ローラ13等の対向部材と、クリーニング部材の軸方向端部に配置され、像担持体ベルト表面に当接するサイドシール120とを有するベルトクリーニング装置100とを備えた画像形成装置である。この画像形成装置で、対向部材は、軸方向に関してサイドシールに対向する領域で像担持体ベルト裏面に当接しない。これによれば、上記実施形態について説明したように、像担持体ベルト表面にサイドシールを押し付けてトナー飛散を防止しつつ像担持体ベルトの表面移動に対する負荷を低減し、長期に渡って良好なクリーニング性能、及び、高品位な画質を得ることができる。
(態様A)において、ベルトクリーニング装置100のクリーニング部材として、トトナーの正規帯電極性と反対極性の電圧が印加されて被清掃体上の正規帯電極性のトナーを静電的に除去する正規帯電トナークリーニングブラシローラ107などの正規帯電トナークリーニング部材と、像担持体ベルトの表面移動方向に関して正規帯電トナークリーニング部材より上流に配置されトナーの正規帯電極性と同極性の電圧が印加されて像担持体ベルト上の正規帯電極性と反対極性のトナーを静電的に除去する正規帯電トナークリーニングブラシローラ107などの逆帯電トナークリーニング部材とを備え、像担持体ベルトの表面移動方向に関して正規帯電トナークリーニング部材および逆帯電トナークリーニング部材より上流に配置され、トナーの正規帯電極性と反対極性の電圧が印加されて、正規帯電極性のトナーを静電的に除去するプレクリーニングブラシローラ101などのプレクリーニング部材を設ける。この構成によれば、上記実施形態について説明したように、ベルトクリーニング装置に未転写トナー像が入力されても、良好に像担持体ベルトから未転写トナー像を除去することができる。
(態様A)または(態様B)において、像担持体ベルトは、潜像担持体に形成された複数のトナー像が順次重ね合わされて転写される中間転写ベルトである。これによれば、上記実施形態に説明したように、中間転写方式のカラー画像形成装置において、長期に渡って良好なクリーニング性能、及び、高品位な画質を得ることができる。
(態様A)または(態様B)において、像担持体ベルトは、自らの表面に記録紙を担持しながら、該記録紙上に潜像担持体に形成された複数のトナー像が順次重ね合わされて転写される転写搬送ベルトである。これによれば、上記実施形態に説明したように、直接転写方式のカラー画像形成装置において、長期に渡って良好なクリーニング性能、及び、高品位な画質を得ることができる。
(態様A)、(態様B)、(態様C)または(態様D)において、上記像担持体ベルトから除去する付着物がトナーであり、その形状係数SF1が100〜150である。これによれば、上記実施形態に説明したように、高品位な画質を得ることができる。
4Y,M,C,K:ドラムクリーニング装置
8:中間転写ベルト
13,14,15:クリーニング対向ローラ
51:紙搬送ベルト
100:ベルトクリーニング装置
100a:プレクリーニング部
100b:逆帯電トナークリーニング部
100c:正規帯電トナークリーニング部
101:プレクリーニングブラシローラ
102:プレ回収ローラ
103:プレ掻き取りブレード
104:逆帯電トナークリーニングブラシローラ
105:逆帯電トナー回収ローラ
106:逆帯電トナー掻き取りブレード
107:正規帯電トナークリーニングブラシローラ
108:正規帯電トナー回収ローラ
109:正規帯電トナー掻き取りブレード
110:搬送スクリュ
120:サイドシール
500:搬送ベルトクリーニング装置
Claims (4)
- 弾性層を有し表面移動する像担持体ベルトと、該像担持体ベルト表面に当接して付着物を除去するクリーニング部材と、該像担持体ベルトを挟んで該クリーニング部材と対向するよう像担持体ベルト裏面側に配置され、軸方向に関して上記クリーニング部材と対向する領域で上記像担持体ベルト裏面に当接するクリーニング対向部材と、該クリーニング部材の軸方向端部に配置され、像担持体ベルト表面に押し付けられるサイドシールとを有するベルトクリーニング装置とを備えた画像形成装置において、
上記クリーニング対向部材が、軸方向に関して上記サイドシールに対向する領域では上記像担持体ベルト裏面に当接せず、
上記ベルトクリーニング装置のクリーニング部材として、トナーの正規帯電極性と反対極性の電圧が印加されて上記像担持体ベルト上の正規帯電極性のトナーを静電的に除去する正規帯電トナークリーニング部材と、該像担持体ベルトの表面移動方向に関して上記正規帯電トナークリーニング部材より上流に配置されトナーの正規帯電極性と同極性の電圧が印加されて該像担持体ベルト上の正規帯電極性と反対極性のトナーを静電的に除去する逆帯電トナークリーニング部材と、該像担持体ベルトの表面移動方向に関して該正規帯電トナークリーニング部材および該逆帯電トナークリーニング部材より上流に配置され、トナーの正規帯電極性と反対極性の電圧が印加されて、正規帯電極性のトナーを静電的に除去するプレクリーニング部材とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、上記像担持体ベルトは、潜像担持体に形成された複数のトナー像が順次重ね合わされて転写される中間転写ベルトであることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1の画像形成装置において、上記像担持体ベルトは、自らの表面に記録紙を担持しながら、該記録紙上に潜像担持体に形成された複数のトナー像が順次重ね合わされて転写される転写搬送ベルトであることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1、2または3の何れかの画像形成装置において、上記像担持体ベルトから除去する付着物がトナーであり、その形状係数SF1が100〜150であることを特徴とする画像形成装置。
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