JP2017111203A - ベルト駆動装置、転写装置及び画像形成装置 - Google Patents

ベルト駆動装置、転写装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スプリングの個数を増加させることなく蛇行補正機能の破綻を防止できるようにする。
【解決手段】中間転写部30は、中間転写ベルト31、従動ローラ33、アーム部材34、テンションスプリング35、蛇行補正機構部、及び規制部材36を備える。アーム部材34は、従動ローラ33の回転軸331の軸端部に配置され、軸端部を揺動方向92へ往復移動自在に支持する。テンションスプリング35は、軸端部を中間転写ベルト31の張力が増大する方向へ付勢する。蛇行補正機構部は、中間転写ベルト31の軸方向91への変位量に応じて回転軸331を揺動方向92へ傾倒させる。規制部材36は、軸端部からの中間転写ベルト31の張力の合力方向Fに対して、回転中心点342Aが揺動方向92に配置される範囲内に軸端部の揺動方向92への移動を規制する。
【選択図】図4

Description

この発明は、複数の張架ローラに張架された無端ベルトを周回走行させるベルト駆動装置、転写装置及びこの転写装置を備える画像形成装置に関する。
ベルト駆動装置は、例えば中間転写方式の画像形成装置の転写装置として用いられる。ベルト駆動装置では、無端ベルトは、互いに並設された複数の張架ローラ間に張架され、張架ローラの回転に伴って周回走行し、この周回走行によってトナー像が無端ベルトを介してシートへ転写される。しかし、張架ローラを回転支持する各部材及び張架ローラ自体の経時変化等によって張架ローラ間の平行性にずれが生じると、無端ベルトが張架ローラの軸方向へ変位即ち蛇行し、無端ベルトの破損や画像品質の低下が生じる。そこで、蛇行した無端ベルトを元の位置に戻すための蛇行補正機能を有するベルト駆動装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の技術では、張架ローラの回転軸を支持するローラ軸支持部は、回転中心点を中心に円弧に沿って回転自在に構成され、無端ベルトが軸方向に変位すると、回転軸上に設けられた軸変位部の傾斜面と所定位置に固定配置された軸ガイド部の当接部との当接位置がずれることで張架ローラが一方向へ傾倒し、これによって無端ベルトは蛇行方向とは反対方向へ戻る力を受けて蛇行が補正される。また、蛇行補正機能を維持するためには、傾斜面と当接部とを常に当接させる必要があり、このために、ローラ軸支持部は、復帰スプリングによって固定部と連結されている。
特開2014−10429号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、復帰スプリングの伸縮方向が、回転中心点と張架ローラの回転軸とを結ぶ方向に対して平行に近いので、回転軸が大きく傾倒して、回転軸からの無端ベルトの張力の合力方向が、復帰スプリングの伸縮方向に対して、平行になる状態を超えて反対側へ傾斜する状態になると、復帰スプリングは、回転軸を元の位置へ復帰させる力を付加することができなくなる。このため、蛇行補正機能を維持するためには、回転軸からの無端ベルトの張力の合力方向に対して、ローラ軸支持部の回転中心点が軸ガイド部の当接部とは反対側に設けられる必要がある。また、特許文献1に記載の技術では、画像形成モードの変更によるその他の張架ローラの移動等による振動によって、回転中心点が、回転軸からの前記合力方向に対して軸ガイド部の当接部と同じ側に位置してしまい、傾斜面と当接部とが当接する位置へローラ軸支持部が復帰できない虞がある。
このような回転中心点の位置に関する制限を受けないためには、回転軸が大きく傾倒した場合でもローラ軸支持部を軸ガイド部の当接部の方へ引っ張る方向の力を付加するように復帰スプリングを配置する必要があり、このような復帰スプリングを、無端ベルトに張力を付加するために張架ローラを付勢するテンションスプリングとは別に設ける必要があるので、スプリングの個数が増加する。
この発明の目的は、スプリングの個数を増加させることなく蛇行補正機能の破綻を防止できるベルト駆動装置、転写装置及びこの転写装置を備える画像形成装置を提供することにある。
この発明のベルト駆動装置は、無端ベルト、テンションローラ、フレーム部材、アーム部材、弾性部材、蛇行補正機構部、及び規制部材を備える。テンションローラは、無端ベルトを張架して周回走行させる複数の張架ローラのうちの1個である。フレーム部材は、テンションローラの軸方向の両端部に配置される。アーム部材は、テンションローラの回転軸の少なくとも一方の軸端部に配置され、第1端部を軸端部に回転自在に支持され、第2端部をフレーム部材に回転自在に支持されて、軸端部を軸方向に直交する所定の一方向へ往復移動自在に支持する。弾性部材は、第1端部と第2端部との間に配置され、軸端部を無端ベルトの張力が増大する方向へ付勢する。蛇行補正機構部は、無端ベルトの軸方向への変位量に応じて回転軸を一方向へ傾倒させる。規制部材は、軸端部からの無端ベルトの張力の合力方向に対して、第2端部の回転中心点が一方向に配置される範囲内に軸端部の一方向への移動を規制する。
この構成では、無端ベルトに蛇行が生じると、アーム部材とともに回転軸の軸端部が一方向へ移動することで回転軸が傾倒し、傾倒角度に応じて無端ベルトに元の位置へ戻る力が作用することで、蛇行が補正される。テンションローラは無端ベルトの張力が増大する方向に付勢されているので、無端ベルトからテンションローラにその反力が作用する。軸端部からの無端ベルトの張力の合力方向に対して、第2端部の回転中心点が前記一方向に配置される場合は、回転軸は無端ベルトの張力の合力によって元の位置へ戻ろうとする。また、無端ベルトの軸方向への変位量即ち蛇行量が大きく、回転軸の傾倒角度が大きい場合や大きな振動が生じた場合でも、軸端部の移動範囲が規制されるので、軸端部からの無端ベルトの張力の合力方向に対して、第2端部の回転中心点が前記一方向の反対側に配置されることが防止される。このため、軸端部が一方向の反対方向へ戻ることができなくなる事態を防止することができる。
上述の構成において、蛇行補正機構部は、回転軸上に設けられ、蛇行を生じたテンションローラの端縁に当接して軸方向に変位するカラー部材と、フレーム部材に支持された傾斜ガイド部材であって一方向を向き回転軸の軸方向の外側ほど一方向へ傾斜する傾斜面をカラー部材の一部が当接する位置に有する傾斜ガイド部材とを含むように構成することができる。
この構成では、無端ベルトに蛇行が生じると、無端ベルトの端縁がカラー部材を押圧し、その押圧力によってカラー部材は軸方向へ変位する。カラー部材は、所定の一部で傾斜ガイド部材の傾斜面に当接している。そして、カラー部材が軸方向に変位すると、その変位量に応じて、カラー部材の所定の一部が傾斜ガイド部材の傾斜面上を摺動し、摺動量に応じてテンションローラの回転軸が前記一方向に傾倒する。テンションローラが前記一方向に傾倒すると、傾倒角度に応じて無端ベルトに元の位置へ戻る力が作用し、蛇行が補正される。
傾斜ガイド部材はフレーム部材に支持され、回転軸が傾倒した場合でも傾斜面の角度は変化しないので、蛇行量の大小に関わらず回転軸の傾倒時に回転軸が傾斜ガイド部材から受ける力の方向が常に一定となるため、テンションローラの回転動作が安定する。また、無端ベルトに掛かる負担が軽減し、長寿命化が実現される。
また、テンションローラは、回転軸及びローラ部を含み、回転軸は回転不能にフレーム部材に支持され、ローラ部は回転自在に回転軸に支持され、カラー部材は、回転軸上で互いに隣接して配置される第1カラー部材及び第2カラー部材を含み、第1カラー部材は、無端ベルトと当接し、第2カラー部材は、傾斜ガイド部材と当接し、回転軸に対して回転規制されているように構成されることが好ましい。
この構成では、回転静止状態の第2カラー部材が傾斜ガイド部材に当接するので、テンションローラの傾きが安定し、また傾斜ガイド部材と第2カラー部材との間の回転摩擦が軽減されて傾斜ガイド部材及び第2カラー部材の長寿命化が図られる。
さらに、規制部材は、無端ベルトの蛇行時に、第2カラー部材に当接するように配置されることが好ましい。
この構成では、回転静止状態の第2カラー部材に規制部材が当接するので、規制部材と第2カラー部材との間の回転摩擦が軽減されて規制部材及び第2カラー部材の長寿命化が図られる。
また、回転軸上にカラー部材よりも軸方向の外側に配置された当接部材をさらに備え、規制部材は、無端ベルトの蛇行時に、当接部材に当接するように配置することができる。
この構成では、カラー部材の位置に関係なく規制部材を配置できるので、設計の自由度が向上する。
さらに、規制部材は、当接する部材との衝撃を和らげる緩衝部、及び緩衝部を支持する支持部を有するように構成されることが好ましい。
この構成では、規制部材と規制部材に当接する部材との衝撃が和らげられるので、両者の衝突音の抑制、及び両者の損傷の抑制が図られる。
この発明の転写装置は、上述のいずれかの構成のベルト駆動装置を備え、無端ベルトが、トナー像が転写される転写ベルトである。この構成によれば、蛇行補正機能の破綻を防止できるので、画像の転写品質が向上する。
この発明の画像形成装置は、画像データに基づいてトナー像を形成する画像形成部と、上述の転写装置とを備える。この構成によれば、蛇行補正機能の破綻を防止できるので、画像品質が向上する。
この発明によれば、スプリングの個数を増加させることなく蛇行補正機能の破綻を防止することができる。
この発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略の構成を示す断面図である。 画像形成装置に備えられる中間転写部の概略の平面図である。 中間転写部の概略構成を示す正面図であり、(A)は非画像形成時の状態を示し、(B)はモノクロ画像形成時の状態を示し、(C)はカラー画像形成時の状態を示す。 中間転写部の一部の正面拡大図であり、(A)は非画像形成時の状態を示し、(B)はカラー画像形成時の状態を示し、(C)は中間転写ベルトが蛇行した状態を示す。 蛇行補正動作を説明するための中間転写部の一部の側面図であり、(A)は蛇行していない状態を示し、(B)は蛇行した状態を示す。 第2実施形態に係る画像形成装置に備えられる中間転写部の一部の側面図である。
[第1実施形態]
図1に示すように、この発明の第1実施形態に係る画像形成装置100は、自動原稿搬送装置110、画像読取部120、画像形成部130、給紙部140、及び排紙部150を備えている。画像形成装置100は、原稿から読み取った画像データ、外部機器から入力した画像データに基づいて、用紙に多色又は単色の画像を形成する。用紙として、普通紙、厚紙、印画紙、OHPフィルム等のシート状の記録媒体が挙げられる。
画像形成部130は、4個の画像形成ステーション20A,20B,20C,20D、中間転写部30、二次転写部40、露光部50、及び定着部60を備え、電子写真方式の画像形成処理を行う。
中間転写部30は、無端ベルトである中間転写ベルト31、駆動ローラ32、従動ローラ33、及び一次転写ローラ5A〜5Dを備えている。この実施形態では、本発明のベルト駆動装置は、中間転写部30に適用されている。中間転写ベルト41として、ポリイミド等の伸縮性を有しない樹脂製のフィルムが用いられている。駆動ローラ32、従動ローラ33、及び一次転写ローラ5A〜5Dは、互いに平行に配置されている。中間転写ベルト31は、駆動ローラ32と従動ローラ33との間に架け渡され、駆動ローラ32の回転に伴って周回走行する。駆動ローラ32及び従動ローラ33は、中間転写ベルト31を張架する複数の張架ローラに含まれる。後に詳述するように、従動ローラ33は、弾性部材によって中間転写ベルト31の内周面に圧接する方向へ付勢されており、中間転写ベルト31の張力を調整する。
画像形成ステーション20A〜20Dは、それぞれブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相に対応している。画像形成ステーション20Aは、感光体ドラム1A、及び一次転写ローラ5Aを有している。同様に、画像形成ステーション20B,20C,20Dは、それぞれ感光体ドラム1B,1C,1D、及び一次転写ローラ5B,5C,5Dを有している。画像形成ステーション20B〜20Dは、画像形成ステーション20Aと同様に構成されている。
感光体ドラム1Aの周囲には、帯電器2A、現像器4A、及び一次転写ローラ5Aが配置されている。帯電器2Aは、感光体ドラム1Aの表面を所定電位に帯電させる。
露光部50は、各色相用に変換された画像データに対応して変調されたレーザ光で感光体ドラム1A〜1Dの表面を主走査方向に露光走査することで、各色相の静電潜像を形成する。
現像器4Aは、感光体ドラム1Aの表面にトナーを供給することで静電潜像をトナー像に顕像化する。一次転写ローラ5Aは、中間転写ベルト31を挟んで感光体ドラム1Aに対向するように配置され、一次転写バイアスを印加されることで、感光体ドラム1Aの表面に担持されたトナー像を中間転写ベルト31の外周面へ一次転写する。
給紙部140は、中間転写ベルト31と二次転写ローラ41との対向領域へ用紙を搬送する。中間転写ベルト31が周回走行することで、トナー像は、中間転写ベルト31と二次転写ローラ41との対向領域へ搬送される。二次転写部40は、二次転写ローラ41を有している。二次転写ローラ41は、二次転写バイアスを印加されることで、トナー像を用紙上へ二次転写する。定着部60は、トナー像を加熱及び加圧することで、トナー像を用紙に堅牢に固着させる。トナー像が定着された用紙は、排紙部150へ排出される。
図2に示すように、従動ローラ33の回転軸331の軸方向91の両端部に、フレーム部材71,72が配置されている。駆動ローラ32は、フレーム部材71,72に回転自在に支持され、図示しない駆動源から回転力を供給されて回転する。従動ローラ33は、回転軸331及びローラ部332を含み、回転軸331は回転不能にフレーム部材71,72に支持され、ローラ部332は回転自在に回転軸331に支持されている。また、従動ローラ33の回転軸331の軸方向91の両端部のうち、後述するアーム部材34が配置された方の回転軸331の軸方向91の軸端部は、対応するフレーム部材71,72に、軸方向91に直交する所定の揺動方向92に往復移動自在に支持されている。一次転写ローラ5A〜5Dは、対応するリンク部材73,74,75,76に回転自在に支持されている。なお、図2では、アーム部材34等の一部の部材が省略されている。
図3(A)、図3(B)及び図3(C)に示すように、リンク部材73〜76を含む離接機構部77は、モノクロ画像形成、カラー画像形成といった画像形成モードに応じて一次転写ローラ5A〜5Dを変位させる。
図3(A)に示すように、非画像形成時には、一次転写ローラ5A〜5Dの全てがそれぞれの離間位置に配置されることで、中間転写ベルト31は、全ての感光体ドラム1A〜1Dから離間した所定の基準位置に配置される。
図3(B)に示すように、モノクロ画像形成時には、モノクロ用の一次転写ローラ5Aは押付位置に配置され、カラー用の一次転写ローラ5B〜5Dはそれぞれの離間位置に配置されることで、中間転写ベルト31は、モノクロ用の感光体ドラム1Aのみに圧接してカラー用の感光体ドラム1B〜1Dから離間したモノクロ画像形成位置に配置される。
図3(C)に示すように、カラー画像形成時には、全ての一次転写ローラ5A〜5Dがそれぞれの押付位置に配置されることで、中間転写ベルト31は、全ての感光体ドラム1A〜1Dに圧接したカラー画像形成位置に配置される。
図4(A)、図4(B)及び図4(C)に示すように、中間転写部30は、アーム部材34、テンションスプリング35、規制部材36、及び蛇行補正機構部80(図5参照)をさらに備えている。
アーム部材34は、従動ローラ33の回転軸331の軸方向91の少なくとも一方の軸端部に配置されている。この実施形態では、アーム部材34は、従動ローラ33の回転軸331の両端部に配置されている。
アーム部材34の第1端部341は、回転軸331の軸端部に、回転自在かつアーム部材34の長手方向に移動自在に支持されている。例えば、アーム部材34は、第1端部341に、長手方向に延びる長孔を有し、回転軸331の軸端部は、アーム部材34の第1端部341の長孔に挿通されている。アーム部材34の第2端部342は、対応するフレーム部材71,72に回転自在に支持されている。
アーム部材34は、回転軸331の軸端部を、第2端部342の回転中心点342Aを中心に、軸方向91に直交する揺動方向92へ往復移動自在に支持している。
テンションスプリング35は、アーム部材34の第1端部341と第2端部342との間に配置されている。一例として、テンションスプリング35は、コイルスプリングである。テンションスプリング35の一端部は、回転軸331の軸端部に係止され、他端部は、第2端部342に係止されている。テンションスプリング35は、回転軸331の軸端部を、中間転写ベルト31の張力が増大する方向へ付勢している。このため、従動ローラ33は、中間転写ベルト31の内周面に圧接する。これによって、中間転写ベルト31の張力が調整される。従動ローラ33は、中間転写ベルト31に張力を付加するテンションローラとして機能する。なお、テンションスプリング35は、コイルスプリングであることに限定されず、板バネやその他の弾性部材であってもよい。
このように、従動ローラ33が中間転写ベルト31の張力が増大する方向に付勢されているので、中間転写ベルト31から従動ローラ33にその反力が作用する。具体的には、従動ローラ33には、中間転写ベルト31の走行方向において、従動ローラ33の上流側近傍部及び下流側近傍部のそれぞれの張力が作用する。中間転写ベルト31の張力の合力は、従動ローラ33に、回転軸331の軸端部から合力方向Fに作用する。
中間転写ベルト31の走行方向において、従動ローラ33の上流側近傍部の中間転写ベルト31の張力と、下流側近傍部の中間転写ベルト31の張力とは、略同じである。このため、回転軸331の軸端部からの合力方向Fの直線は、従動ローラ33の上流側近傍部の中間転写ベルト311即ち駆動ローラ32と従動ローラ33との間の中間転写ベルト311と、下流側近傍部の中間転写ベルト312即ち従動ローラ33と一次転写ローラ5Dとの間の中間転写ベルト312とがなす角を二等分する二等分線となる。
中間転写ベルト31は画像形成モードによって変位するので、図4(A)に示すように、非画像形成時の合力方向Fと、モノクロ画像形成時の合力方向と、図4(B)に示すように、カラー画像形成時の合力方向Fとは相違する。
アーム部材34の第2端部342の回転中心部342Aは、非画像形成時、モノクロ画像形成時、及びカラー画像形成時のいずれの画像形成モードにおいても、回転軸331の軸端部からの合力方向Fよりも、揺動方向92になるように配置される。これによって、従動ローラ33は、中間転写ベルト31の張力の合力によって、揺動方向92の反対方向へ付勢される。
図4(C)に示すように、規制部材36は、回転軸331の軸端部の揺動方向92の所定位置に固定配置されている。規制部材36は、回転軸331の軸端部からの中間転写ベルト31の張力の合力方向Fに対して、アーム部材34の第2端部342の回転中心点342Aが揺動方向92に配置される範囲内に、回転軸331の軸端部の揺動方向92への移動を規制する。
図5(A)に示すように、軸方向91において従動ローラ33の両端部のうちアーム部材34が配置された方の端部に、蛇行補正機構部80が設けられている。
蛇行補正機構部80は、カラー部材81、及び傾斜ガイド部材82を含む。カラー部材81は、第1カラー部材811、第2カラー部材812、及び滑りシート813を含む。第1カラー部材811及び第2カラー部材812は、軸方向91において滑りシート813を挟んで互いに隣接し、軸方向91に変位自在に従動ローラ33の回転軸331上に設けられている。第1カラー部材811は、中間転写ベルト31と当接する。第2カラー部材812は、傾斜ガイド部材82と当接するように配置され、回転軸331に対して回転規制されている。滑りシート813は、低摩擦材で構成されている。
傾斜ガイド部材82は、対応するフレーム部材71,72に支持されている。傾斜ガイド部材82は、傾斜面821を有する。傾斜面821は、揺動方向92を向き、回転軸331の軸方向91の外側ほど揺動方向92へ傾斜している。傾斜ガイド部材82は、傾斜面821と第2カラー部材812とが当接するように配置されている。
図5(B)に示すように、中間転写ベルト31に蛇行が生じると、中間転写ベルト31の端縁が蛇行方向下流側に配置された蛇行補正機構80の第1カラー部材811を押圧し、その押圧力によって第1カラー部材811は軸方向91の外側へ変位する。第1カラー部材811の変位に伴って第2カラー部材812も軸方向91の外側へ変位する。第2カラー部材812が軸方向91の外側へ変位すると、その変位量に応じて、第2カラー部材812の所定の一部が傾斜ガイド部材82の傾斜面821上を摺動し、摺動量に応じて従動ローラ33の回転軸331の軸端部が揺動方向92へ移動する。即ち、回転軸331が揺動方向92に傾倒する。従動ローラ33が揺動方向92に傾倒すると、傾倒角度に応じて中間転写ベルト31に元の位置へ戻る力が作用し、蛇行が補正される。
また、従動ローラ33の回転軸331の軸端部からの中間転写ベルト31の張力の合力方向Fに対して、第2端部342の回転中心点342Aが揺動方向92に配置されるので、回転軸331の軸端部は中間転写ベルト31の張力の合力によって元の位置即ち揺動方向92の反対方向へ戻ろうとする。さらに、回転軸331の軸端部の揺動方向92への移動範囲が所定範囲に規制されるので、中間転写ベルト31の軸方向91への変位量即ち蛇行量が大きく、回転軸331の傾倒角度が大きい場合や大きな振動が生じた場合でも、回転軸331の軸端部からの中間転写ベルト31の張力の合力方向Fに対して、第2端部342の回転中心点342Aが揺動方向92の反対方向に配置されることが防止される。このため、回転軸331の軸端部が揺動方向92の反対方向へ戻ることができなくなる事態を防止することができる。また、テンションスプリング35とは別にスプリングを備えなくても、回転中心点342Aが回転軸331からの合力方向Fに対して揺動方向92の反対方向に位置してしまい第2カラー部材812と傾斜面821とが当接する位置へ回転軸331の軸端部を復帰できない事態を防止することができる。したがって、スプリングの個数を増加させることなく蛇行補正機能の破綻を防止することができる。
傾斜ガイド部材82は、対応するフレーム部材71,72に支持されており、回転軸331が傾倒した場合でも傾斜面821の角度は変化しない。このため、蛇行量の大小に関わらず回転軸331の傾倒時に回転軸331が傾斜ガイド部材82から受ける力の方向が常に一定となる。よって、従動ローラ33の回転動作が安定する。また、中間転写ベルト31にかかる負担が軽減し、長寿命化が実現される。
また、回転静止状態の第2カラー部材812が傾斜ガイド部材82に当接するので、従動ローラ33の傾きが安定し、また傾斜ガイド部材82と第2カラー部材812との間の摩擦が軽減されて傾斜ガイド部材82及び第2カラー部材812の長寿命化が図られる。
規制部材36は、中間転写ベルト31の蛇行時に、第2カラー部材812に当接するように配置されている。
回転静止状態の第2カラー部材812に規制部材36が当接するので、規制部材36と第2カラー部材812との間の回転摩擦が軽減されて、規制部材36及び第2カラー部材812の長寿命化が図られる。
[第2実施形態]
図6に示すように、第2実施形態として、画像形成装置100は、回転軸331上にカラー部材81よりも軸方向91の外側に配置された当接部材83をさらに備え、規制部材36は、中間転写ベルト31の蛇行時に、当接部材83に当接するように配置することもできる。
カラー部材81の位置に関係なく規制部材36を配置できるので、設計の自由度が向上する。
[第3実施形態]
第3実施形態として、規制部材36は、中間転写ベルト31の蛇行時に当接する当接部材83との衝撃を和らげる緩衝材で構成された緩衝部361、及び緩衝部361を支持する支持部362を有するように構成することもできる。
規制部材36と当接部材83との衝撃が和らげられるので、両者の衝突音の抑制、及び両者の損傷の抑制が図られる。この第3実施形態の特徴は、第1実施形態と組み合わせることもできる。
なお、傾斜面821を有する傾斜ガイド部材82は、フレーム部材71,72に支持されていることに限定されない。傾斜面821を有する傾斜ガイド部材82が回転軸331上に設けられ、傾斜面821に当接する部分を有する部材がフレーム部材71,72に設けられた構成にも、本発明を適用することができる。
上述の各実施形態では、従動ローラ33の回転軸331を傾倒させることで中間転写ベルト31の蛇行を補正する構成を例示したが、これに限定されず、駆動ローラ32と従動ローラ33との間で中間転写ベルト31の内周面に圧接するテンションローラの回転軸を傾倒させることで中間転写ベルト31の蛇行を補正する構成にも本発明を適用できる。
また、上述の各実施形態では、無端ベルトを周回走行させる機構部として中間転写部30を例示したが、これに限定されず、無端ベルトを用いた二次転写部40にも適用可能であり、さらに、無端ベルトを用いた定着部60、無端ベルトを用いた用紙搬送装置等にも同様に適用可能である。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
5A〜5D 一次転写ローラ
30 中間転写部(転写装置)
31 中間転写ベルト(無端ベルト)
32 駆動ローラ(張架ローラ)
33 従動ローラ(張架ローラ、テンションローラ)
331 回転軸
34 アーム部材
341 第1端部
342 第2端部
342A 回転中心部
35 テンションスプリング(弾性部材)
36 規制部材
361 緩衝部
362 支持部
71,72 フレーム部材
80 蛇行補正機構部
81 カラー部材
811 第1カラー部材
812 第2カラー部材
82 傾斜ガイド部材
83 当接部材
91 軸方向
92 揺動方向(一方向)
100 画像形成装置
F 合力方向

Claims (8)

  1. 無端ベルトと、
    前記無端ベルトを張架して周回走行させる複数の張架ローラのうちの1個であるテンションローラと、
    前記テンションローラの軸方向の両端部に配置されるフレーム部材と、
    前記テンションローラの回転軸の少なくとも一方の軸端部に配置され、第1端部を前記軸端部に回転自在に支持され、第2端部を前記フレーム部材に回転自在に支持されて、前記軸端部を前記軸方向に直交する所定の一方向へ往復移動自在に支持するアーム部材と、
    前記第1端部と前記第2端部との間に配置され、前記軸端部を前記無端ベルトの張力が増大する方向へ付勢する弾性部材と、
    前記無端ベルトの前記軸方向への変位量に応じて前記回転軸を前記一方向へ傾倒させる蛇行補正機構部と、
    前記軸端部からの前記無端ベルトの張力の合力方向に対して、前記第2端部の回転中心点が前記一方向に配置される範囲内に前記軸端部の前記一方向への移動を規制する規制部材とを備える、ベルト駆動装置。
  2. 前記蛇行補正機構部は、
    前記回転軸上に設けられ、蛇行を生じた前記テンションローラの端縁に当接して前記軸方向に変位するカラー部材と、
    前記フレーム部材に支持された傾斜ガイド部材であって前記一方向を向き前記回転軸の前記軸方向の外側ほど前記一方向へ傾斜する傾斜面を前記カラー部材の一部が当接する位置に有する傾斜ガイド部材とを含む、請求項1に記載のベルト駆動装置。
  3. 前記テンションローラは、前記回転軸及びローラ部を含み、前記回転軸は回転不能に前記フレーム部材に支持され、前記ローラ部は回転自在に前記回転軸に支持され、
    前記カラー部材は、前記回転軸上で互いに隣接して配置される第1カラー部材及び第2カラー部材を含み、前記第1カラー部材は、前記無端ベルトと当接し、前記第2カラー部材は、前記傾斜ガイド部材と当接し、前記回転軸に対して回転規制されている、請求項2に記載のベルト駆動装置。
  4. 前記規制部材は、前記無端ベルトの蛇行時に、前記第2カラー部材に当接するように配置される、請求項3に記載のベルト駆動装置。
  5. 前記回転軸上に前記カラー部材よりも前記軸方向の外側に配置された当接部材をさらに備え、
    前記規制部材は、前記無端ベルトの蛇行時に、前記当接部材に当接するように配置される、請求項2又は3に記載のベルト駆動装置。
  6. 前記規制部材は、当接する部材との衝撃を和らげる緩衝部、及び前記緩衝部を支持する支持部を有する、請求項1から5のいずれかに記載のベルト駆動装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のベルト駆動装置を備え、
    前記無端ベルトが、トナー像が転写される転写ベルトである、転写装置。
  8. 画像データに基づいてトナー像を形成する画像形成部と、
    請求項7に記載の転写装置とを備える、画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018155975A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 株式会社リコー ベルト装置、中間転写装置及び画像形成装置
US11747752B2 (en) 2021-05-19 2023-09-05 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus, belt adjustment method and non-transitory computer-readable recording medium encoded with belt adjustment program

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