JP2014130181A - ベルト搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従動ローラ等の張架ローラの軸の撓みや従動性の低下を改善して調芯性能を向上させ、幅サイズの大型化についても調芯機構を有さない場合と同等に構成することが可能なベルト搬送装置を提供する。
【解決手段】ベルト搬送装置は、無端状ベルト(61)を張架する第1張架ローラ(6)を、第2張架ローラとの相対的なアライメントが変更可能になるように揺動可能に支持する揺動部材と、無端状ベルトの内周に作用するテンション力を第1張架ローラに与える付勢部材と、第1張架ローラの軸方向両端部をそれぞれ支持するように揺動部材に取り付けられた一対の軸支持部材(10)とを備える。一対の軸支持部材は、無端状ベルトを自動調芯するためにアライメントを変更させる力が第1張架ローラに付与されるように無端状ベルトの内面に摺擦する摺擦面(82)を有している。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数の張架ローラで張架された無端状ベルトを搬送駆動するベルト搬送装置に関する。
近年、画像形成装置の高速化に伴い、無端状ベルト等の像担持体上に複数の画像形成部を並べて配置し、各色の作像プロセスを並行処理する構成のものが主流となっている。像担持体として、例えば電子写真方式のフルカラー画像形成装置における中間転写ベルトがその代表的なものとして挙げられる。
中間転写ベルトは、各色のトナー像が順次ベルト表面に重ね合わされて転写され、シート等の記録材に対してフルカラーのトナー像を一括的に転写するものであり、駆動ローラをはじめとする複数の張架ローラによって張架された状態で走行駆動される。
一般に中間転写ベルトでは、張架ローラの外径精度や、各ローラ間の相対的なアライメント精度などによって、走行駆動時(搬送駆動時)に軸方向のいずれかの端部に寄ってしまう「ベルト寄り」の問題が知られている。
このようなベルト寄り問題を解決する手段の中でも、センサやアクチュエータなどの電気部品を必要としない安価な構成でステアリングローラの操舵を実現するように構成された無端状ベルトの調芯機構が提案されている(特許文献1及び2参照)。
これら調芯機構においては、ステアリングローラを兼ねるテンションローラの両端部に摺動部材が配置されている。そして、摺動部材と無端状ベルト内面との摺擦によって発生する摩擦力の大きさが、無端状ベルトの寄り量、即ち摺動部材と無端状ベルトとの掛かり幅の変化に応じて両端差を生じ、これによりステアリングローラの旋回トルクが得られる。
特開2007−15858号公報 米国特許第5659851号明細書
一般に、調芯を行う張架ローラとしては、調芯時の挙動が緩やかであることや、構成がより単純であることから、駆動ローラよりも、駆動ローラの回転で搬送駆動される無端状ベルトに連れ回り回転する従動ローラが選択されることが多い。また、無端状ベルトを張架するためには、少なくとも駆動ローラと、従動ローラであるテンションローラの2本が必要であることから、調芯ローラとして特にテンションローラが選択されることが多い。
摩擦力を利用した調芯機構では、得られる摩擦力以上に抵抗力を生じると、調芯に必要な舵角を得ることができない。そのため、特許文献1及び2に示されるように、ステアリングローラを兼ねるテンションローラを、従動可能な従動ローラ部と、従動ローラ部の両端にて従動不可状態にした摺動部材とに機能分離し、従動ローラ部の抵抗力を下げることが必要となる。
つまり、特許文献1では、従動ローラ部の両端に、ステージ部材に固定されて従動不可とされた摺動部材が設けられ、摺動部材の両端まで更に延長された従動ローラ軸を軸支持部材で支持することで従動可能にしている。そして、軸受け機能を軸支持部材が担うことで、摺動部材と従動ローラ軸との関係は、摺動部材に設けられた逃げ穴を介して互いに接触しない関係となっている。また、軸支持部材がテンションバネで付勢されることで、従動ローラ部にテンションローラの役割が分担されている。
また特許文献2では、従動ローラ部が、円筒状のローラシリンダ部と、ローラシリンダ部から両端に突出してステージ部材に固定されたローラ軸と、ローラ軸をローラシリンダ部内で支持する転がり軸受けとが開示されている。ローラシリンダ部の両端に設けられた摺動部材は、ローラ軸に対して平行ピンなどで従動不可の状態に固定されている。ステージ部材は、長手方向中央部を、調芯動作の揺動中心としての回動中心軸により支持されている。テンションバネは、回動中心軸部の1点においてステージ部材ごとテンション力を付与している。
これら特許文献1及び2に記載の技術では、従動部と非従動部の機能分離及びテンション付与構成において構成が複雑になっており、従動部と非従動部の互いの張架領域が遠くなっている。そのため、従動ローラ軸の突出部分の撓みが大きくなり、従動ローラ部の従動性が低下することで調芯性能が損なわれる問題を生じる可能性がある。この従動性の低下は、偏磨耗や異音などの経時的な耐久課題の要因にもなり得る。また、双方の張架領域が離れている構成は、単純にスラスト方向のスペースを要することになり、ベルト搬送装置の幅サイズを大型化させるおそれがある。
本発明は、従動ローラ等の張架ローラの軸の撓みや従動性の低下を改善して調芯性能を向上させ、幅サイズの大型化についても調芯機構を有さない場合と同等に構成することが可能なベルト搬送装置を提供することを目的とする。
本発明は、ベルト搬送装置において、無端状ベルトと、前記無端状ベルトを張架する複数の張架ローラと、前記複数の張架ローラのうちの第1張架ローラを、前記複数の張架ローラのうちの第2張架ローラとの相対的なアライメントが変更可能になるように揺動可能に支持する揺動部材と、前記無端状ベルトの内周に作用するテンション力を前記第1張架ローラに与える付勢部材と、前記第1張架ローラの軸方向両端部をそれぞれ支持するように前記揺動部材に取り付けられた一対の軸支持部材と、を備え、前記一対の軸支持部材は、前記無端状ベルトを自動調芯するために前記アライメントを変更させる力が前記第1張架ローラに付与されるように前記無端状ベルトの内面に摺擦する摺擦面を有することを特徴とする。
本発明によれば、第1張架ローラの軸の軸支領域と無端状ベルトの張架領域とをオーバーラップさせた関係にできるので、第1張架ローラの軸の撓み量を減少させ、従動ローラである場合の第1張架ローラの従動性を良好にすることが可能になる。そのため、調芯性能の損失を低減でき、また軸支持部材の偏磨耗や異音などの解決が可能になる。また、軸受け機能と摩擦力発生機能とを軸支持部材が全て担うので、構成が簡易化され、ベルト搬送装置の軸長手方向の幅サイズを小型化することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るベルト搬送装置を搭載した画像形成装置を示す断面図。 (a),(b)は本実施形態に係るベルト搬送装置を示す斜視図。 本実施形態におけるベルト自動調芯機構部を示す斜視図。 本実施形態におけるベルト自動調芯機構部の端部構成を示す拡大斜視図。 (a),(b)は本実施形態に係るベルト調芯原理について説明する断面図。 本実施形態におけるベルト掛かり幅について説明するための断面図。 本実施形態におけるステアリングローラ軸支部について概略的に説明する断面図。 本発明の第2の実施形態に係るステアリングローラ軸支部について概略的に説明する断面図。 (a),(b)は比較例におけるステアリングローラ軸支部について説明する断面図。
<第1の実施形態>
以下、本発明に係るベルト搬送装置を搭載した画像形成装置の実施形態について、図を参照して説明する。各図面を通して同一の符号は、同一又は対応する部分を示している。なお、ベルト搬送装置として、画像形成装置内に設けられた転写ベルトや感光体ベルト等の作像プロセス用のベルトユニット、シート等の記録材を搬送するベルトユニット、定着ユニットなどを挙げることができる。また、このようなベルト搬送装置を搭載可能な画像形成装置として、複写機、プリンタ、印刷機などを挙げることができる。
[画像形成装置60]
図1は、本実施形態における画像形成装置60の概略構成を示す断面図である。画像形成装置60には、電子写真方式、オフセット印刷方式、インクジェット方式など複数の方式を挙げることができるが、図1に示した画像形成装置60は、電子写真方式を用いたフルカラー画像形成装置の一例である。
画像形成装置60は、画像形成装置本体(以下、「装置本体」という)60aを有しており、この装置本体60aに、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の各色に対応した画像形成部600を備えている。
画像形成装置60では、各画像形成部600を中間転写ベルト61に沿うように並べて配置した、いわゆる中間転写タンデム方式が採用されている。中間転写ベルト61は、第2張架ローラとしての駆動ローラ66と、第1張架ローラとしてのステアリングローラ6と、従動張架ローラ7a,7bとで張架された状態で、図1中の矢印C方向へと搬送駆動される無端状ベルトである。駆動ローラ66は、二次転写内ローラとしての機能を兼ね備えている。ステアリングローラ6は、テンションローラとしての機能を兼ね備えている。
中間転写タンデム方式は、厚紙対応力や生産性に優れる点から近年主流となっている。各画像形成部600は、それぞれ像担持体としてドラム形の電子写真感光体(以下、「感光ドラム」という)1を有している。なお、画像形成部600は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の4セット存在するが、色数は4色に限定されるものではなく、また色の並び順もこの限りではない。
像担持体としての感光ドラム1は、それぞれ図1中の時計回り方向(矢印m方向)に回転駆動されるように構成されている。各感光ドラム1は、帯電器2によって表面を一様に帯電された後、伝送された画像情報の信号に基づいて駆動される露光装置68により静電潜像を形成される。静電潜像は、現像器3でトナー像として顕在化される。露光装置68は、4つの画像形成部600の下方に配置されている。
4色に対応する各画像形成部600はそれぞれ、主に感光ドラム1、帯電器2、現像器3、一次転写ローラ4、及び感光体クリーニング部5等から構成される。各画像形成部600において、感光ドラム1上のトナー像は、無端状ベルトである中間転写ベルト61の内周側(内側)に配置された一次転写ローラ4により、所定の加圧力及び静電的負荷バイアスを付与されることで、中間転写ベルト61に順次、一次転写される。そして、一次転写の後、感光ドラム1上に残った僅かな残トナーは、感光体クリーニング部5によって除去回収され、再び、次の画像形成に備えられる。
装置本体60a内の下部には、複数の記録材Sを収納する記録材収納庫62が配置されている。記録材収納庫62のシート給紙方向下流には、例えば給紙ローラ等による摩擦分離を利用した方式の給紙部63が配置されている。記録材収納庫62内の記録材Sは、給紙部63によって記録材収納庫62から1枚ずつ給紙され、レジストローラ対65に向けて搬送される。
搬送される記録材Sは、先端をレジストローラ対65のニップ部に倣わせてループを形成されることで、斜行を補正される。その後、レジストローラ対65は、中間転写ベルト61上のトナー像と同期を取って、中間転写ベルト61と二次転写外ローラ67との間の二次転写部59に記録材Sを搬送する。
中間転写ベルト61上のカラーのトナー像は、中間転写ベルト61を挟んで対向して配置された駆動ローラ66と二次転写外ローラ67間の二次転写部59において、所定の加圧力と静電的負荷バイアスを付与されることで、記録材Sに転写される。
中間転写ベルトユニット20は、中間転写ベルト61を備えたベルト搬送装置を構成している。二次転写の後、中間転写ベルト61上に残った僅かな残トナーは、中間転写ベルトユニット20のステアリングローラ6に対向する位置のクリーニングユニット8で除去回収され、再び次の画像形成に備えられる。クリーニングユニット8は、中間転写ベルト61にクリーニングブレード8aを接触させて中間転写ベルト61の表面を清掃する。
記録材S上に転写されたトナー像は、二次転写部59の下流に配置された定着器9で加熱及び加圧されることによって定着され、排紙ローラ対69を介して排紙トレイ601上に排出される。
装置本体60a内における二次転写部59の右方には、切替え部材602、搬送ローラ対606,607、両面再給紙ローラ604等を有する両面搬送パス603が配設されている。
[記録材Sの搬送プロセス]
記録材収納庫62には、リフトアップ装置上に積載される形で複数の記録材Sが収納されている。記録材収納庫62内の記録材Sは、画像形成タイミングに合わせて給紙部63により給紙される。給紙部63で送り出された記録材Sは、搬送ユニット内の搬送パス64を通過し、レジストローラ対65へと搬送される。
記録材Sは、レジストローラ対65で斜行補正やタイミング補正を施された後、二次転写部59へと送られる。二次転写部59は、駆動ローラ66と二次転写外ローラ67とで形成される記録材Sへのトナー像転写ニップ部であり、所定の加圧力と静電的負荷バイアスとを与えることで、記録材S上にトナー像を吸着させる。
[画像の作像プロセス]
次に、以上説明した二次転写部59までの記録材Sの搬送プロセスに対して、同様のタイミングで二次転写部59まで送られて来る画像の形成プロセスについて詳細に説明する。
予め帯電器2により感光ドラム1の表面が一様に帯電され、図1中の矢印m方向に回転する感光ドラム1に対し、送られてきた画像情報の信号に基づいて露光装置68が駆動されて静電潜像が形成される。前述のように、感光ドラム1上に形成された静電潜像は、現像器3によるトナー現像を経て、感光ドラム1上にトナー像として顕在化される。その後、一次転写ローラ4により所定の加圧力及び静電的負荷バイアスが与えられ、中間転写ベルト61上にトナー像が転写される。
また、中間転写ベルト61に所定の張力(テンション力)を付与するテンションローラ機能を有するステアリングローラ6は、圧縮バネであるテンションバネ11により付勢されて中間転写ベルト61をその内周面から加圧している。
各画像形成部600により並列処理される各色の画像形成プロセスは、中間転写ベルト61上に一次転写された上流色のトナー像上に重ね合わせるタイミングで行われる。その結果、最終的にはフルカラーのトナー像が中間転写ベルト61上に形成され、二次転写部59へと搬送される。
[二次転写以降のプロセス]
以上、それぞれ説明した記録材Sの搬送プロセス及び画像形成プロセスを以って、二次転写部59で記録材S上にフルカラーのトナー像が二次転写され、この記録材Sは定着器9へと搬送される。定着器9は、対向する定着ローラまたは定着ベルトによって定着ニップを形成し、この定着ニップ内で所定の加圧力と熱量とを記録材Sに与えることでトナー像を溶融固着する。
このようにして定着画像を形成された記録材Sは、切替え部材602の切り替えにより、そのまま排紙トレイ601上に排出されるか、両面画像形成を要するため両面搬送パス603へと搬送されるかの経路選択が行われる。
両面画像形成を要する場合、記録材Sを、一旦排紙ローラ対69により排紙トレイ601上に搬送し、後端が切替え部材602を通過したタイミングで排紙ローラ対69を逆回転させることで、再び両面搬送パス603へと搬送するスイッチバック動作を行う。
その後、記録材Sは、給紙部63の作動で搬送されてくる後続ジョブの記録材Sとのタイミングを合わせて、両面再給紙ローラ604によって搬送パス64に合流され、同様に二次転写部59へと送られる。
記録材Sの裏面(2面目)の画像形成プロセスに関しては、前述した表面(1面目)の場合と同様なので、その説明は省略する。
[中間転写ベルト61のステアリング構成]
次に、中間転写ベルト61のステアリング構成について説明する。図2は、図1に示したベルト搬送装置としての中間転写ベルトユニット20を単体で示す斜視図である。図2(a)は中間転写ベルト61を張架した状態を示し、図2(b)は中間転写ベルト61を外した状態を示す。
図2(a),(b)に示すように、駆動ローラ66、及び従動張架ローラ7a,7bは、それぞれ前フレーム21F及び後フレーム21Rに挟まれる形で、軸方向両端を回転可能に軸支されている。ステアリングローラ6は、前フレーム21F及び後フレーム21Rの一端部にて両者間に渡されたフレームステー23に揺動プレート12を介して回転可能に支持されている。
駆動ローラ66の軸方向の一端部には、駆動カップリング22が取り付けられている。駆動カップリング22は、不図示のベルト駆動ユニットの出力軸に連結されることで駆動力を伝達される。駆動ローラ66は、ゴム等の摩擦係数の比較的高い表面を有しており、駆動力を伝達されることでローラ表面が中間転写ベルト61を図2(a)の矢印C方向に搬送駆動する。なお、本実施形態では、駆動伝達手段として駆動カップリング22を用いたが、ギヤを用いて連結しても構わない。
以上のように駆動及び搬送される中間転写ベルト61に対し、本実施形態では、ステアリングローラ6が両端部の摩擦力バランスを自ら維持することでベルト調芯を行うベルト自動調芯機構部を備えている。
次に、図3を参照して、ベルト自動調芯機構部について説明する。図3は、本実施形態における、抜粋したベルト自動調芯機構部について説明する斜視図である。
図3に示すように、テンションローラを兼ねるステアリングローラ6は、軸方向両端から突出するローラ軸6bを有している。ステアリングローラ6の軸方向両端に対向する位置には、それぞれ軸支持部材10が配置されている。軸方向両端から突出するローラ軸6bはそれぞれ、軸支持部材10に設けられた支持孔10aに嵌挿される形で軸支持部材10に回転可能に軸支される。
これら一対の軸支持部材10は、第1張架ローラとしてのステアリングローラ6の軸方向両端部をそれぞれ支持するように揺動プレート12に取り付けられている。つまり、ステアリングローラ6の軸方向両端の各軸支持部材10は、揺動プレート12の両端部にそれぞれ取り付けられたスライドガイド30に支持されている。軸支持部材10とスライドガイド30との間には、圧縮バネであるテンションバネ11が縮めた状態で設けられている。
揺動プレート12は、第1張架ローラとしてのステアリングローラ6を、第2張架ローラとしての駆動ローラ66との相対的なアライメントが変更可能になるように揺動可能に支持する揺動部材を構成する。また、テンションバネ11は、中間転写ベルト61の内周に作用するテンション力をステアリングローラ6に与える付勢部材を構成する。本実施形態のテンションバネ11は、揺動プレート12の両端部においてテンション力を一対の軸支持部材10に対してそれぞれ与える一対のバネ部材からなる。
図4に示すように、スライドガイド30は、軸支持部材10をテンションバネ11の加圧方向(矢印Kの方向)に沿ってのみガイドする嵌合溝を有している。つまり、スライドガイド30は、一対の軸支持部材10をテンションバネ11の付勢方向に案内する案内部を構成する。そして、図3に示すベルト自動調芯機構部のみのアセンブリ状態で軸支持部材10が抜け出さないように、テンションバネ11の加圧方向でのストッパ(不図示)を有している。これらの構成により、両端部のテンションバネ11の付勢力を、夫々に対応する軸支持部材10に対して有効に伝達することができる。
図2(a)のようにローラ66,6,7a,7bで中間転写ベルト61を張架された状態にて、軸支持部材10は、上記ストッパで規制された位置から、矢印K方向でのテンションバネ11を圧縮する方向に移動し、中間転写ベルト61に所定張力を付与する。本実施形態では、この構成により、前述したようにステアリングローラ6がテンションローラを兼ねる。
揺動部材としての揺動プレート12は、中央部に回動軸部材13が後方に突出した状態で固定されていると共に、両端部にそれぞれスライドガイド30が固定されている。回動軸部材13は、中間転写ベルトユニット20に設けられたフレームステー23(図2(b)、図4参照)に設けられた嵌合部(不図示)に嵌合されることで、ステアリングローラ6を支持した揺動プレート12を回転可能(揺動可能)に支持する。
このようなベルト自動調芯機構部は、図3に示すように、揺動プレート12中央部の回動軸部材13を通るステアリング軸線Jに関し、フレームステー23に対し図3中の矢印S方向に回動可能に支持されたステアリングローラ支持ユニットとして構成される。
[自動調芯部の詳細構成]
次に、本実施形態におけるベルト自動調芯機構部の詳細構成について説明する。なお、図4は、本実施形態におけるベルト自動調芯機構部の端部を拡大して詳細に示す斜視図である。
図4に示すように、ローラ軸6bを軸支する一対の軸支持部材10は、中間転写ベルト61を自動調芯するためにアライメントを変更させる力がステアリングローラ6に付与されるように中間転写ベルト61の内面に摺擦する摺動リング部82を有する。摺擦面としての摺動リング部82は、ステアリングローラ6の軸方向外側に向かうにつれてステアリングローラ6の外周面との径方向の距離が次第に大きくなるテーパー状に形成されている。これにより、ベルト自動調芯の機能をより高めることができる。テーパー状の構成は、後述する第2の実施形態の軸支持部材10においても同様である。
本実施形態では、ステアリングローラ6の外径が、例えばφ16(16mm)に設定されている。軸支持部材10は、ステアリングローラ6との接合部においては同じφ16の曲面形状の曲面部(摺動リング部82)を有し、この曲面部からテーパー角ψ=10°(図5(b)参照)の割合で外側に向かって徐々に大径化する形状を呈している。
本実施形態では、中間転写ベルト61の搬送駆動方向(図5の矢印C方向)に直交する幅方向の寸法は、テーパー角ψを有する曲面の領域にまで一部跨がるように設定されている。軸支持部材10は、前述したように、スライドガイド30を介して図4の矢印K方向にのみ自由度を有している。そのため、軸支持部材10は、中間転写ベルト61の矢印C方向の搬送駆動に際しては従動せずにベルト内周面と単に摺擦することができる。
[ベルト自動調芯の作動原理]
次に、摺擦時に発生する摩擦力によってベルト自動調芯が可能になる作動原理について、以下、詳細に説明する。なお、図6は、軸支持部材10に巻き付いた中間転写ベルト61の断面を模式的に表した図であり、図4における矢印G方向に見た状態に相当するものである。
前述したように、軸支持部材10は、中間転写ベルト61に対して従動不可能に支持されているため、中間転写ベルト61の搬送駆動中には常にベルト内周面からの摩擦抵抗を受ける。
図6では、矢印C方向に搬送駆動される中間転写ベルト61が、巻付き角θで軸支持部材10の曲面部(摺動リング部82)に巻き付いているものとする。ここで、幅(記録材Sの紙面に垂直な方向)については単位幅であるものとして考える。
ある巻付き角θにおける微小巻付き角dθ分に相当するベルト長について考えると、上流側は緩み側なので張力T、下流側は張り側なので張力T+dT、がそれぞれ接線方向に作用する。従って、微小ベルト長において、中間転写ベルト61が軸支持部材10の向心方向に与える力はTdθと近似され、摩擦力dFは、軸支持部材10の摺動リング部82が摩擦係数μを有するものとすると、下記式(1)で表される。
Figure 2014130181
ここで、張力Tは、駆動ローラ66(図1参照)に支配されるものであり、駆動ローラ66の表面が摩擦係数μを有するものとすると、下記式(2)で表され、つまり下記式(3)のようになる。
Figure 2014130181
Figure 2014130181
さらに、(3)式を前記巻付き角θにわたって積分すると、張力Tは、下記式(4)のようになる。なお、ここでTは、θ=0における張力である。
Figure 2014130181
前記(1)式及び(4)式から、下記式(5)が得られる。
Figure 2014130181
図3において既に説明したように、ステアリング軸線Jに関するベルト自動調芯機構部の揺動方向(回動方向)が図6の矢印S方向である場合、巻き付き始め(θ=0)の位置は、回動方向(矢印C方向)に対して偏角αを有することになる。従って、前記(5)式で示される力のうちS方向下向きの成分は、下記式(6)のようになる。
Figure 2014130181
さらに、(6)式を巻付き角θにわたって積分すると、下記式(7)のように、ベルト搬送中において軸支持部材10が中間転写ベルト61から受ける矢印S方向下向きの力(単位幅あたり)が得られる。なお、図6における符号Hは、図4の矢印K方向に沿って軸支持部材10の中心を通る摺動リング部82においての法線であり、符号Iは、この法線Hに直交する方向の線分である。
Figure 2014130181
図5は、図6における矢印TVの方向に見た状態に相当する平面図(上視図)であり、図5(a)は、自動調芯によって釣り合った定常状態で、中間転写ベルト61の掛かり位置が称呼(中央)の位置にある状態を示す。図5(b)は、中間転写ベルト61が矢印C方向に搬送されたとき、図に向かって左側にベルト寄りを生じた状態を示している。
本実施形態では、図5(a)に示すように、中間転写ベルト61の幅Lは、ステアリングローラ6の軸方向の幅Lよりも長く、軸支持部材10の両端間の幅L+2Lよりも短く設定されている。称呼の状態では、常に中間転写ベルト61が両方の軸支持部材10に対して所定の掛かり幅(本実施形態では、例えば2mm)を有して摺擦する。
これに対し、ベルト寄りが発生した図5(b)では、中間転写ベルト61と軸支持部材10との掛かり幅の関係が、図に向かって左側だけが掛かり幅Dを有する偏った状態になったと仮定する。
すなわち、軸支持部材10は、左側がFD、右側が、0の力を前記S方向下向きにそれぞれ受けている。このような両端部での摩擦力差が、ステアリング軸線JまわりのモーメントFD(図5(b)の仮定では寄った側である左側が下がる方向)を生じさせる原動力であることが説明できる。
このように中間転写ベルト61及び一対の軸支持部材10は、ステアリングローラ6の軸方向中央に中間転写ベルト61を均等に位置させた図5(a)の状態での位置関係が以下のようになっている。つまり、中間転写ベルト61の幅方向両端部が、一対の軸支持部材10夫々の摺擦面(摺動リング部82)の一部を覆う位置関係となっている。
以下、ステアリング軸線Jまわりのモーメントのことをステアリングトルクと呼ぶものとする。
以上の原理によって生じたステアリングローラ6の舵角の方向は、中間転写ベルト61の寄りを元に戻す方向に合致するため、自動調芯効果が得られる。なお、本実施形態では、軸支持部材10にテーパー角ψを設けることで比較的低い摩擦係数μに設定し、耐久に伴う経時変化に強く、また急激なステアリング動作を回避するように構成している。
特に中間転写ベルト61のように、作像に関わる無端状ベルトの場合には、急激なステアリング動作がもたらす変化が主走査方向の位置ズレ(図1に示すカラーの画像形成装置60の場合には各色の相対的な位置ズレが色ズレになる)を招く。従って、摩擦係数μの設定は、極めて重要な要素である。
具体的には、軸支持部材10の材質として摺動性を有するPOM(ポリアセタール)などの樹脂材料を使用し、摩擦係数μを0.3程度、テーパー角ψを5〜10°程度に設定することにより、良好な結果を得ることができる。さらには、中間転写ベルト61との摩擦帯電による静電的な弊害を考慮して、軸支持部材10には導電性も付与している。
また、図5(a)を用いて既に説明した中間転写ベルト61と軸支持部材10との幅方向の寸法関係も、前記主走査方向の色ズレをもたらす急激なステアリング動作の回避を意図したものである。なぜならば、図5(a)の寸法関係は、常時摩擦力のバランス差を検知できるため、こまめな調芯動作が可能となるからである。
ここで、図9(a),(b)を参照して、比較例1及び2におけるテンションローラ部の構成について説明する。
図9(a)の比較例1は、特許文献1に対応する構成を示す。図9(a)に示すように、従動ローラ部36の両端には、ステージ部材24に固定されることで従動不可とされた摺動部材50が設けられ、摺動部材50の両端まで更に延長されたローラ軸36bを軸支持部材51で支持することで従動可能にしている。
この構成によると、軸受け機能は軸支持部材51が担うため、摺動部材50と従動ローラ軸36bとの関係は、摺動部材50に設けられた逃げ穴50aを介して互いに接触しない関係となっている。また、軸支持部材51がテンションバネ31で同図の下方に向けて付勢されることで、従動ローラ部36にテンションローラの役割を担わせている。図中の破線Eはベルト端部の位置を表し、ベルト張架領域Aと軸支領域Bとは互いに離れている関係にある。
図9(b)の比較例2は、特許文献2に対応する構成を示す。図9(b)に示すように、従動ローラ部36は、円筒状のローラシリンダ部36aと、ローラシリンダ部36aから両端に突出するローラ軸36bと、ローラ軸36bをローラシリンダ部36a内で支持する転がり軸受け36cとを有する。ローラシリンダ部36aの両端に設けられた摺動部材52は、ローラ軸36bに対して平行ピン54などによって従動不可に固定されている。摺動部材52を貫通して更に延長されたローラ軸36bの端部はDカット形状を有し、ステージ部材24の両端部の軸支持部に対して回転不可能に固定されている。
ステージ部材24は、長手方向中央部を、調芯動作の揺動中心としての回動中心軸33によって支持されている。テンションバネ31は、回動中心軸33部分における1点で、ステージ部材24ごとテンション力を付与している。なお、図中の破線Eはベルト端部の位置を示し、図9(a)と同様にベルト張架領域Aと軸支領域Bとは互いに離れている関係にある。
このように、図9(a),(b)に示した比較例1及び2では、従動部と非従動部との機能分離及びテンション付与構成において構成が複雑になっており、ベルト張架領域Aに対して軸支領域Bが遠くなっている。そのため、従動ローラ軸36bの撓みが大きくなり、従動ローラ部36の従動性が低下することで調芯性能が損なわれるおそれがある。
さらに、従動性の低下は、偏磨耗や異音などの経時的な耐久課題の要因にもなり得る。また、ベルト張架領域Aと軸支領域Bとが互いに離れている構成は、単純にスラスト方向のスペースを要することになり、ベルト搬送装置の幅サイズを大型化させるおそれがある。
[本実施形態による具体的な効果]
上述した比較例1及び2に対し、本実施形態では以下の効果を得ることができる。なお、図7は、前述した本実施形態におけるステアリングローラ6の軸支部について概略的に示す断面図である。
すなわち、既に説明したように、ステアリングローラ6は、ローラ軸6bを軸支持部材10によって従動可能に軸支され、その嵌合幅は、図7における幅B(軸支領域B)となっている。これに対し、中間転写ベルト61の称呼位置は端部が破線Eの位置にあり、ベルト幅A(ベルト張架領域A)は、幅Bとオーバーラップする関係にある点に特徴がある。
ステアリングローラ6の軸方向中央に中間転写ベルト61を均等に位置させた状態(図5(a))での一対のテンションバネ11は、付勢方向から見た場合にテンションバネ11の少なくとも一部が中間転写ベルト61の端部に重複するように位置決めされる。これにより、テンションバネ11の付勢力を軸支持部材10を介して中間転写ベルト61に安定して与えることができる。
以上により、ステアリングローラ6の撓み量が低減され、幅B(軸支領域B)におけるローラ軸6bの従動性低下と耐久に伴う経時的な偏摩耗や異音が改善される。
図7に示すように、軸支持部材10は、中間転写ベルト61が巻き付くテーパー面と対向する位置にテンションバネ11の加圧面を有する点に特徴がある。これにより、軸支持部材10の剛性が高くなり、テーパー面へのベルト巻き付きの密着性が良好になる。
また、図7に示すように、テンションバネ11は、中間転写ベルト61のベルト端部Eに対して称呼(中央)の位置でオーバーラップする関係にある点が特徴である。そのため、ベルト寄りが発生すると、寄った側のテンションバネ11は、よりベルト端部Eとのオーバーラップ量が大きくなる。
本実施形態では、中間転写ベルト61に、例えばポリイミドのような樹脂ベルトを用いている。そして、ベルト寄りが発生して調芯動作が行われた場合にベルトが破断しないように、両端に設けられたテンションバネ11が伸縮することで、端部のベルト周長変化を吸収する役割を担っている。
この場合、軸支持部材10に余分なモーメント等が作用すると、ベルト周長変化を吸収する動作に非線形性が生じたり、応答性を損ねたりするおそれがある。これに対し、本実施形態のようにテンションバネ11とベルト端部Eとがオーバーラップ量を有し、かつベルト寄りに伴ってオーバーラップ量を増す関係にあることで、軸支持部材10に作用する余計なモーメントが少なくなる。そのため、結果として剛性が高くなり、ベルト周長変化を吸収する動作が良好になる。
このように、本実施形態によると、シンプルな構成でありながらベルトテンションに対する剛性を高める効果が得られ、調芯性能の損失が少ないベルト調芯機構を実現することが可能となる。
また、幅方向サイズに関しても、軸支持部材10が軸受け機能と摩擦発生機能とを兼ね備えるので、従来技術による比較例の調芯機構(図9(a),(b)参照)よりも小型化が可能になる。例えばテンションローラが直接前・後フレームに軸支される構成のように調芯機構を有さない場合に比べても、同等のサイズで構成することが可能になることが分かる。
以上の本実施形態では、いわば図9の摺動部材50や摺動部材52の機能を軸支持部材10に一体化させ、この軸支持部材10をステアリングローラ6に隣接して配置している。そして、ステアリングローラ6のローラ軸6bの軸支領域Bと中間転写ベルト61のベルト張架領域Aとをオーバーラップさせた関係にしている。
これにより、ステアリングローラ6のローラ軸6bの撓み量を減少させ、従動ローラであるステアリングローラ6の従動性を良好にすることができる。そのため、調芯性能の損失を低減でき、また軸支持部材10の偏磨耗や異音などを解決することができる。また、軸受け機能と摩擦力発生機能とを軸支持部材10が全て担うので、構成が簡易化され、ベルト搬送装置としての中間転写ベルトユニット20の軸長手方向の幅サイズを小型化することができる。これらの効果は、後述する第2の実施形態においても同様に得ることができる。
なお、本実施形態では中間転写ベルト61を有する画像形成装置60を例に挙げて説明したが、本発明を、その他の無端状ベルト搬送装置及びこれを有する画像形成装置に適用することもできる。具体的には、転写ベルト上に記録材を吸着させて、記録材上に各色の画像を順次重ね合わせる直接転写ベルトユニット及びこれを備えた画像形成装置を挙げることができる。さらに、感光体ベルト上に直接帯電、露光、現像のプロセスを行い、これを各色順次重ね合わせる感光体ベルトユニット及びこれを備えた画像形成装置を挙げることができる。
また、本実施形態中で説明した軸支持部材10の材質、摩擦係数μ、テーパー角ψ等のパラメータ設定はあくまでも代表例であって、一意的に限定されるものではない。
<第2の実施形態>
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。本実施形態では、基本的には第1の実施形態で説明した中間転写ベルトユニット20及びこれを備えた画像形成装置60とほぼ同様の構成を有する。従って、画像形成装置60の構成及び動作原理についての説明は省略し、異なる部分を中心に説明をする。また、以下、同一部分については同じ符号を用いて説明をする。
[本実施形態のベルト自動調芯機構部及びその効果]
図8は、本発明の第2の実施形態に係るステアリングローラ軸支部について概略的に説明する断面図である。図8は、本実施形態のベルト自動調芯機構部を示す断面図であるが、第1の実施形態と大きく異なる点は、ベルト張力(テンション力)を付与するテンションバネ11が揺動プレート12の両端部でなく中央部にのみ配置される点である。
ステアリング軸線J(図3参照)を構成する回動軸部材13が揺動プレート12の中央部に固定され、テンションバネ11の内径が回動軸部材13の外径に嵌まる形に構成されている。テンションバネ11の一端は、回動軸部材13の取り付け相手であるフレームステー23(図4参照)が受け、他端は、揺動プレート12が受けることで調芯機構部全体がテンションバネ11で加圧される構成となっている。
このように、揺動プレート(揺動部材)12には、ステアリングローラ6の軸方向中央部を中心に揺動するようにステアリングローラ6を支持する揺動中心軸としての回動軸部材13が設けられている。付勢部材としてのテンションバネ11は、回動軸部材(揺動中心軸)13に取り付けられ、テンション力をステアリングローラ6に対して回動軸部材13及び一対の軸支持部材10を介して与える1つのバネ部材からなる。
第1の実施形態のように両端部の2箇所でテンション力を付与する場合は、各々のテンションバネ11が公差の上限下限となることも予想されるため、テンションバランス差によるベルト寄り成分を考慮する必要がある。この点において、本実施形態における中央部の1箇所でテンション力を付与する構成は優位性を持つ。
本実施形態におけるステアリングローラ6の軸支構成については、ローラ軸6bと嵌合する支持孔10aを有する軸支持部材10が揺動プレート12に直接固定されているので、調芯機構部の端部剛性がより高くなっている。
また、本実施形態の軸支持部材10の形状は、第1の実施形態と同様に、内側は隣接するステアリングローラ6と同じ外径の曲面形状であり、そこから外側に向かって所定のテーパー角ψで徐々に大径化する曲面形状を有する。そして、テーパー面(摺動リング部82)で中間転写ベルト61の内周面と摺擦する。
本実施形態では、中間転写ベルト61のベルト張架領域Aに関しても基本的には第1の実施形態と同様であり、軸支持部材10の軸支領域Bと一部領域がオーバーラップする特徴を有する。これによって、ステアリングローラ6のローラ軸6bの撓み量が低減し、幅B(嵌合幅)におけるローラ軸6bの従動性低下と耐久に伴う経時的な偏摩耗や異音が改善される。
なお、本実施形態についても、中間転写ベルトを有するカラー画像形成装置に限らず、その他の無端状ベルト搬送装置及びこれを有する画像形成装置に本発明を適用することが可能である。
7a,7b,6,66…複数の張架ローラ(従動張架ローラ,第1張架ローラ(ステアリングローラ),第2張架ローラ(駆動ローラ))、10…軸支持部材(軸支持部材)、11…付勢部材(テンションバネ)、12…揺動部材(揺動プレート)、13…揺動中心軸(回動軸部材)、20…ベルト搬送装置(中間転写ベルトユニット)、30…案内部(スライドガイド)、61…無端状ベルト(中間転写ベルト)、82…摺擦面(摺動リング部)

Claims (7)

  1. 無端状ベルトと、
    前記無端状ベルトを張架する複数の張架ローラと、
    前記複数の張架ローラのうちの第1張架ローラを、前記複数の張架ローラのうちの第2張架ローラとの相対的なアライメントが変更可能になるように揺動可能に支持する揺動部材と、
    前記無端状ベルトの内周に作用するテンション力を前記第1張架ローラに与える付勢部材と、
    前記第1張架ローラの軸方向両端部をそれぞれ支持するように前記揺動部材に取り付けられた一対の軸支持部材と、を備え、
    前記一対の軸支持部材は、
    前記無端状ベルトを自動調芯するために前記アライメントを変更させる力が前記第1張架ローラに付与されるように前記無端状ベルトの内面に摺擦する摺擦面を有する、
    ことを特徴とするベルト搬送装置。
  2. 前記無端状ベルト及び前記一対の軸支持部材は、
    前記第1張架ローラの軸方向中央に前記無端状ベルトを均等に位置させた状態での前記無端状ベルトの幅方向両端部が、前記一対の軸支持部材それぞれの前記摺擦面の一部を覆う位置関係となっている、
    ことを特徴とする請求項1記載のベルト搬送装置。
  3. 前記付勢部材は、
    前記テンション力を前記一対の軸支持部材に対してそれぞれ与える一対のバネ部材である、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のベルト搬送装置。
  4. 前記一対の軸支持部材を、前記付勢部材の付勢方向に案内する案内部を有する、
    ことを特徴とする請求項3記載のベルト搬送装置。
  5. 前記第1張架ローラの軸方向中央に前記無端状ベルトを均等に位置させた状態での前記一対の付勢部材は、
    付勢方向から見た場合に前記付勢部材の少なくとも一部が前記無端状ベルトの端部に重複するように位置決めされている、
    ことを特徴とする請求項3又は4記載のベルト搬送装置。
  6. 前記揺動部材は、前記第1張架ローラの軸方向中央部を中心に揺動するように前記第1張架ローラを支持する揺動中心軸を有し、
    前記付勢部材は、
    前記揺動中心軸に取り付けられ、前記テンション力を前記第1張架ローラに対して前記揺動部材及び前記一対の軸支持部材を介して与える1つのバネ部材である、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のベルト搬送装置。
  7. 前記摺擦面は、
    前記第1張架ローラの軸方向外側に向かうにつれて前記第1張架ローラの外周面との径方向の距離が次第に大きくなるテーパー状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載のベルト搬送装置。
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