JPH06278894A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06278894A
JPH06278894A JP5067097A JP6709793A JPH06278894A JP H06278894 A JPH06278894 A JP H06278894A JP 5067097 A JP5067097 A JP 5067097A JP 6709793 A JP6709793 A JP 6709793A JP H06278894 A JPH06278894 A JP H06278894A
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transfer material
belt
roller
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conveying belt
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剛 留目
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Abstract

(57)【要約】 【目的】転写材搬送ベルトの片寄りによる転写材主走査
方向の画像の色ズレを防止し、色ズレのない良好な画像
形成を可能とした画像形成装置を提供する。 【構成】中途部が各感光体ドラム2Y,2M,2C,2
BKに対向する無端状の転写材搬送ベルト12を、平行
に設けられた駆動ローラ16とテーパローラ170に掛
け渡すことにより、転写材搬送ベルトをテーパローラ1
70の大径の方向へ寄るようにする。そして、この転写
材搬送ベルト12の前記テーパローラ170の小径側に
位置する一側縁に沿って一体的に設けられた寄り止めガ
イド36が、ローラ170の端部に接触することで転写
材搬送ベルト12の寄りが防止される。これにより、転
写材搬送ベルト12の蛇行を防止される。これに伴い転
写材搬送ベルト12によって搬送される転写材8の搬送
が正確となり、主走査方向の色ズレが防止可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー複写機や、ビ
ジネスカラー複写機など、複数の感光体を用いて用紙な
どの転写材上に画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィスのカラー指向に応えて、
カラー複写機が登場してきた。
【0003】このカラー複写機の方式の1つに感光体ド
ラム4連タンデム方式がある。この方式は、4本の感光
体ドラムを平行に並べ、それぞれの感光体ドラム上に、
イエロー,マゼンダ,シアン,ブラックのトナーを用い
てトナー像を形成し、1枚の転写材に順次このトナー像
を転写し、カラー画像を得る方式である。
【0004】さて、この4連タンデム方式では、転写材
搬送ベルトに載せられた転写材が、次々と、4つの感光
体に接触してトナー像が転写される。
【0005】また、カラー画像の形成以外の時は、例え
ば、黒色の画像のみ形成する場合は、イエロー,マゼン
ダ,シアンの3本のドラムにはトナー像を形成せず、ブ
ラックのトナーによるトナー像形成して転写材に転写す
ることにより黒色のみの画像を得るようにしている。
【0006】しかしながら、転写材は転写材搬送ベルト
によって4本の感光体ドラムに運ばれるが、この転写材
搬送ベルトに蛇行が生じると、転写材もこれに準じて蛇
行状態となり、色ズレが生じる。
【0007】従来、これを規制する手段の1つとして、
ローラの両端部に寄り止めガイドを設けて転写材搬送ベ
ルトの端部を接触させながら搬送する方法がある。
【0008】しかし、この従来の方法では、ローラに設
けた2つの寄り止めガイドの間隔と転写材搬送ベルトの
幅が一致していないと、広いところでは転写材搬送ベル
トが蛇行可能状態になり、また、狭いところではベルト
が寄り止めガイドを乗り越えてしまい、主走査方向の画
像の色ズレを起こすといった問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種の画像形
成装置にあっては、転写材搬送ベルトの片寄りによる主
走査方向の画像の色ズレを起こすことがあるといった問
題があった。
【0010】本発明は、上記事情に基づきなされたもの
で、転写材搬送ベルトの片寄りによる転写材主走査方向
の画像の色ズレを防止し、色ズレのない良好な画像形成
を可能とした画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の目
的を達成する第1の手段として、順次配設される複数の
像担持体にそれぞれ対応して設けられ、その各像担持体
上にそれぞれ画像を形成する複数の画像形成手段と、前
記各像担持体に対して順次転写材を搬送する搬送手段
と、前記各像担持体にそれぞれ対応して設けられ、前記
搬送手段で搬送される転写材に対して前記各像担持体上
に形成された画像をそれぞれ転写する複数の転写手段と
を具備してなる画像形成装置であって、前記搬送手段
が、平行に設けられた複数のローラと、これらローラに
掛け渡されて中途部が前記前記各像担持体に対向するよ
う張設され、かつ両側縁周長をL1、L2としたときL
1>L2なる差を有する無端状の転写材搬送ベルトと、
この転写材搬送ベルトが掛け渡された前記ローラの少な
くとも1本の両端部かつ、周長が短いL2側に位置して
強い圧力P1を有する第1の付勢部材を配置するととも
に周長が長いL1側に位置して弱い圧力P2を有する第
2の付勢部材を配置し、該転写材搬送ベルトが掛け渡さ
れた前記ローラを付勢して前記転写材搬送ベルトに張力
を付与する張力付与手段と、この張力付与手段により張
力が付与された前記転写材搬送ベルトの前記周長が長い
L1側の側縁部に沿って一体的に設けられ前記ローラの
少なくとも1本の端部に接触して転写材搬送ベルトの寄
りを防止する寄り止めガイドとを具備してなる構成とし
たものである。
【0012】また、第2の手段として、順次配設される
複数の像担持体にそれぞれ対応して設けられ、その各像
担持体上にそれぞれ画像を形成する複数の画像形成手段
と、前記各像担持体に対して順次転写材を搬送する搬送
手段と、前記各像担持体にそれぞれ対応して設けられ、
前記搬送手段で搬送される転写材に対して前記各像担持
体上に形成された画像をそれぞれ転写する複数の転写手
段とを具備してなる画像形成装置であって、前記搬送手
段が、平行に設けられ、かつ少なくとも1本が一端に向
けて径を徐々に大きくして形成したテーパローラを有す
る複数のローラと、これらローラに掛け渡されて中途部
が前記前記各像担持体に対向するよう張設された無端状
の転写材搬送ベルトと、この転写材搬送ベルトの前記テ
ーパローラの小径側に位置する一側縁に沿って一体的に
設けられ前記ローラの少なくとも1本の端部に接触して
前記転写材搬送ベルトの寄りを防止する寄り止めガイド
とを具備してなる構成としたものである。
【0013】また、第3の手段として、順次配設される
複数の像担持体にそれぞれ対応して設けられ、その各像
担持体上にそれぞれ画像を形成する複数の画像形成手段
と、前記各像担持体に対して順次転写材を搬送する搬送
手段と、前記各像担持体にそれぞれ対応して設けられ、
前記搬送手段で搬送される転写材に対して前記各像担持
体上に形成された画像をそれぞれ転写する複数の転写手
段とを具備してなる画像形成装置であって、前記搬送手
段が、平行に設けられた駆動ローラを含む2本以上のロ
ーラおよび平行でない斜めローラを含む複数のローラ
と、これらローラに掛け渡されて中途部が前記前記各像
担持体に対向するよう張設された無端状の転写材搬送ベ
ルトと、この転写材搬送ベルトの前記斜めローラの前記
駆動ローラとの距離が長い方の一端側に位置する一側縁
に沿って一体的に設けられ前記ローラの少なくとも1本
の端部に接触して前記転写材搬送ベルトの寄りを防止す
る寄り止めガイドとを具備してなる構成としたものであ
る。
【0014】また、第4の手段として、順次配設される
複数の像担持体にそれぞれ対応して設けられ、その各像
担持体上にそれぞれ画像を形成する複数の画像形成手段
と、前記各像担持体に対して順次転写材を搬送する搬送
手段と、前記各像担持体にそれぞれ対応して設けられ、
前記搬送手段で搬送される転写材に対して前記各像担持
体上に形成された画像をそれぞれ転写する複数の転写手
段とを具備してなる画像形成装置であって、前記搬送手
段が、平行に設けられた複数のローラと、これらローラ
に掛け渡されて中途部が前記前記各像担持体に対向する
よう張設され、かつ両側縁周長をL1、L2としたとき
L1>L2なる差を有する無端状の転写材搬送ベルト
と、この転写材搬送ベルトが掛け渡された前記ローラの
少なくとも1本の両端部かつ、周長が短いL2側に位置
して強い圧力P1を有する第1の付勢部材を配置すると
ともに周長が長いL1側に位置して弱い圧力P2を有す
る第2の付勢部材を配置し、該転写材搬送ベルトが掛け
渡された前記ローラを付勢して前記転写材搬送ベルトに
張力を付与する張力付与手段と、この張力付与手段によ
り張力が付与された前記転写材搬送ベルトの前記周長が
短いL2側の側縁部と常時接触して転写材搬送ベルトの
寄りを防止する寄り止め規制部材とを具備してなる構成
としたものである。
【0015】また、第5の手段として、順次配設される
複数の像担持体にそれぞれ対応して設けられ、その各像
担持体上にそれぞれ画像を形成する複数の画像形成手段
と、前記各像担持体に対して順次転写材を搬送する搬送
手段と、前記各像担持体にそれぞれ対応して設けられ、
前記搬送手段で搬送される転写材に対して前記各像担持
体上に形成された画像をそれぞれ転写する複数の転写手
段とを具備してなる画像形成装置であって、前記搬送手
段が、平行に設けられ、かつ少なくとも1本が一端に向
けて径を徐々に大きくして形成したテーパローラを有す
る複数のローラと、これらローラに掛け渡されて中途部
が前記前記各像担持体に対向するよう張設された無端状
の転写材搬送ベルトと、この転写材搬送ベルトの前記テ
ーパローラの小径側に位置する一側縁と接触するように
設けられ前記転写材搬送ベルトの寄りを防止する寄り止
め規制部材とを具備してなる構成としたものである。
【0016】また、第6の手段として、順次配設される
複数の像担持体にそれぞれ対応して設けられ、その各像
担持体上にそれぞれ画像を形成する複数の画像形成手段
と、前記各像担持体に対して順次転写材を搬送する搬送
手段と、前記各像担持体にそれぞれ対応して設けられ、
前記搬送手段で搬送される転写材に対して前記各像担持
体上に形成された画像をそれぞれ転写する複数の転写手
段とを具備してなる画像形成装置であって、前記搬送手
段が、平行に設けられた駆動ローラを含む2本以上のロ
ーラおよび平行でない斜めローラを含む複数のローラ
と、これらローラに掛け渡されて中途部が前記前記各像
担持体に対向するよう張設された無端状の転写材搬送ベ
ルトと、この転写材搬送ベルトの前記斜めローラの前記
駆動ローラとの距離が近い方の一端側に設けられ前記転
写材搬送ベルトの一端縁部と接触して前記転写材搬送ベ
ルトの寄りを防止する寄り止め規制部材とを具備してな
る構成としたものである。
【0017】
【作用】第1の手段の画像形成装置によれば、両側縁周
長をL1、L2としたときL1>L2なる差を有する無
端状の転写材搬送ベルトを使用するとともに、この転写
材搬送ベルトが掛け渡されたローラの少なくとも1本の
両端部を前記周長が短いL2側に位置して強い圧力P1
を有する第1の付勢部材で、また、周長が長いL1側に
位置して弱い圧力P2を有する第2の付勢部材でそれぞ
れ付勢して転写材搬送ベルトに張力を付与するようにし
たから、転写材搬送ベルトは、必ず、強い圧力P1で周
長の短いL2側に作用する方向へ寄る。そして、この片
側に常時作用するような前記転写材搬送ベルトの周長が
長いL1側の側縁部に沿って一体的に設けられた寄り止
めガイドが、ローラの端部に接触することで転写材搬送
ベルトの寄りが防止される。これにより、転写材搬送ベ
ルトの蛇行を防止する事が可能となる。
【0018】第2の手段の画像形成装置によれば、無端
状の転写材搬送ベルトを、平行に設けられかつ少なくと
も1本が一端に向けて径を徐々に大きくして形成したテ
ーパローラを有する複数のローラに掛け渡すようにした
から、転写材搬送ベルトは、必ずテーパローラの大径の
方向へ寄る。そして、この片側に常時作用するような前
記転写材搬送ベルトの前記テーパローラの小径側に位置
する一側縁に沿って一体的に設けられた寄り止めガイド
が、ローラの端部に接触することで転写材搬送ベルトの
寄りが防止される。これにより、転写材搬送ベルトの蛇
行を防止する事が可能となる。
【0019】第3の手段の画像形成装置によれば、無端
状の転写材搬送ベルトを、平行に設けられた駆動ローラ
を含む2本以上のローラおよび平行でない斜めローラを
含む複数のローラに掛け渡すようにしたから、転写材搬
送ベルトは、必ず平行でない斜めローラの駆動ローラと
の距離が短い方に転写材搬送ベルトは必ず寄る。そし
て、この片側に常時作用するような前記転写材搬送ベル
トの前記駆動ローラとの距離が長い方の一端側に位置す
る一側縁に沿って一体的に設けられた寄り止めガイド
が、ローラの端部に接触することで転写材搬送ベルトの
寄りが防止される。これにより、転写材搬送ベルトの蛇
行を防止する事が可能となる。
【0020】第4の手段の画像形成装置によれば、両側
縁周長をL1、L2としたときL1>L2なる差を有す
る無端状の転写材搬送ベルトを使用するとともに、この
転写材搬送ベルトが掛け渡されたローラの少なくとも1
本の両端部を前記周長が短いL2側に位置して強い圧力
P1を有する第1の付勢部材で、また、周長が長いL1
側に位置して弱い圧力P2を有する第2の付勢部材でそ
れぞれ付勢して転写材搬送ベルトに張力を付与するよう
にしたから、転写材搬送ベルトは、必ず、強い圧力P1
で周長の短いL2側に作用する方向へ寄る。そして、こ
の片側に常時作用するような前記転写材搬送ベルトの周
長が短いL2側の側縁部が、寄り止め規制部材に接触す
ることで転写材搬送ベルトの寄りが防止される。これに
より、転写材搬送ベルトの蛇行を防止する事が可能とな
る。
【0021】第5の手段の画像形成装置によれば、無端
状の転写材搬送ベルトを、平行に設けられかつ少なくと
も1本が一端に向けて径を徐々に大きくして形成したテ
ーパローラを有する複数のローラに掛け渡すようにした
から、転写材搬送ベルトは、必ずテーパローラの大径の
方向へ寄る。そして、この片側に常時作用するような前
記転写材搬送ベルトの一側縁が、前記テーパローラの大
径側に位置して設けられた寄り止め規制部材に接触する
ことで転写材搬送ベルトの寄りが防止される。これによ
り、転写材搬送ベルトの蛇行を防止する事が可能とな
る。
【0022】第6の手段の画像形成装置によれば、無端
状の転写材搬送ベルトを、平行に設けられた駆動ローラ
を含む2本以上のローラおよび平行でない斜めローラを
含む複数のローラに掛け渡すようにしたから、転写材搬
送ベルトは、必ず平行でない斜めローラの駆動ローラと
の距離が短い方に転写材搬送ベルトは必ず寄る。そし
て、この片側に常時作用するような前記転写材搬送ベル
トの一端縁部が、前記斜めローラの前記駆動ローラとの
距離が近い方に設けた寄り止め規制部材に接触すること
で転写材搬送ベルトの寄りが防止される。これにより、
転写材搬送ベルトの蛇行を防止する事が可能となる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0024】まず、図1を参照して画像形成装置として
の4連タンデム方式のカラー複写機の構成を説明する。
【0025】このカラー複写機は、順次平行状態に配設
された4つの像担持体としての感光体ドラム2Y,2
M,2C,2BKと、これら各感光体ドラム2Y,2
M,2C,2BKにそれぞれ対応して設けられ、その各
2Y,2M,2C,2BK上にそれぞれ画像を形成する
複数の画像形成手段150Y,150M,150C,1
50BKと、前記感光体ドラム2Y,2M,2C,2B
Kに対して順次用紙からなる転写材8を搬送する搬送手
段200と、前記感光体ドラム2Y,2M,2C,2B
Kにそれぞれ対応して設けられ、前記搬送手段200で
搬送される転写材8に対して前記感光体ドラム2Y,2
M,2C,2BK上に形成されたトナー画像をそれぞれ
転写する複数の転写手段としての転写ローラ5Y,5
M,5C,5BKを有する。
【0026】また、4組の画像形成手段150Y,15
0M,150C,150BKは固体走査ヘッド1Y,1
M,1C,1BK,等倍結像光学系などからなる記録部
と、帯電装置3Y,3M,3C,3BK、現像装置4
Y,4M,4C,4BK、クリーニング装置6Y,6
M,6C,6BK、除電装置7Y,7M,7C,7BK
などからなる画像形成部からなっている。
【0027】イエロー画像形成手段150Yについて説
明すると、図示しない印字制御部から送られてくるイエ
ローの画像データにしたがって固体走査ヘッド1Yが感
光体ドラム2Yに対して露光光を出力する。この固体走
査ヘッド1Yは、主走査方向ライン上に微小な発光部が
等間隔に配設された構造を持ち、印字すべきパターンに
応じて印字制御部から送られてくるオン−オフ信号に応
じて、主走査方向ラインの個別発光部を点灯制御するこ
とにより、この発光部の光を1対1に結像する等倍結像
光学系によって、感光体ドラム2Y上に光を結像して露
光を行なう。
【0028】なお、具体的には、固体走査ヘッド1Yに
は解像度400DPIのLEDヘッドアレイを、等倍結
像光学系にはセルフォックレンズアレイを用いた。
【0029】感光体ドラム2Yの周囲には、感光体ドラ
ム2Yの表面を帯電する帯電装置3Y、現像装置4Y、
転写装置5Y、クリーニング装置6Y、除電装置7Yが
配設されている。
【0030】感光体ドラム2Yは、駆動モータ(図示し
ない)により、V0 の外周速度で回転駆動される。この
感光体ドラム2Yは、感光体ドラム2Yの表面に接して
設けられている導電性を有する帯電ローラからなる帯電
装置3Yによって表面が帯電される。なお、この帯電ロ
ーラは、感光体ドラム2Yの表面に接触することによっ
て回転している。
【0031】感光体ドラム2Yの表面は、有機系光導電
体によって形成されている。この光導電体は、通常は高
抵抗であるが、光が照射されると、光照射部の比抵抗が
変化する性質を持っている。そこで、帯電したイエロー
感光体ドラム2Yの表面に、イエロー印字パターンに応
じた光を、固体走査ヘッド1Yから等倍結像光学系を通
して照射することによって、イエロー印字パターンの静
電潜像が感光体ドラム2Yの表面に形成される。
【0032】静電潜像とは、帯電によって感光体ドラム
2Yの表面に形成される像であり、固体走査ヘッド1Y
からの光照射によって、光導電体の被照射面の比抵抗が
低下し、感光体ドラム2Y表面の帯電した電荷が流れ、
一方、固体走査ヘッド1Yからの光照射されなかった部
分の電荷が残留することによって形成される、いわゆる
ネガ潜像である。
【0033】このようにして帯電された感光体ドラム2
Y上の露光位置に、固体走査ヘッド1Yの光が結像さ
れ、潜像が形成された感光体ドラム2Yは、現像位置ま
でV0の速度で回転する。そして、この現像位置で、感
光体ドラム2Y上の潜像は、現像装置4Yによって可視
像であるトナー像化される。
【0034】現像装置4Y内には、イエロー染料を含み
樹脂にて形成されるイエロートナーが準備されている。
イエロートナーは、現像装置4Yの内部で攪拌されるこ
とで摩擦帯電し、感光体ドラム2Y上に帯電した帯電荷
と同極性の電荷を持つ。感光体ドラム2Yの表面が現像
装置4Yを通過していくことにより、帯電が除去された
潜像部にのみイエロートナーが静電的に付着して、潜像
がイエロートナーによって現像される(反転現像)。
【0035】イエローのトナー像が形成された感光体ド
ラム2Yは、引続き外周V0 で回転し、転写位置の地点
で転写装置5Yによって、給紙系によりタイミングを取
って供給された転写材搬送ベルト12上の転写材(用
紙)8上にトナー像が転写される。
【0036】給紙系は、ピックアップローラ9、フィー
ドローラ10、および、レジストローラ11からなる。
ピックアップローラ9によって、給紙カセット39内か
ら持ち上げられた転写材8は、フィードローラ10によ
って1枚だけレジストローラ11に搬送される。レジス
トローラ11は、転写材8の姿勢をただした後、転写材
搬送ベルト12上に送る。レジストローラ11の外周速
度、転写材搬送ベルト12の周速は、感光体ドラム2Y
の周速V0 と等速になるように設定されている。転写材
8は、その一部をレジストローラ11に保持された状態
で、感光体ドラム2Yと等速のV0 で転写材搬送ベルト
12と共に感光体ドラム2Yの転写位置に送られる。
【0037】転写位置において、転写材8と接した感光
体ドラム2Y上のイエロートナー像は、転写装置5Yに
よって、感光体ドラム2Yから離脱して転写材8上に転
写され、この結果、イエロー印字信号に基づく印字パタ
ーンのイエロートナー像が転写材8上に形成される。
【0038】転写装置5Yは、半導電性を有する転写ロ
ーラによって構成されている。この転写ローラは、転写
材搬送ベルト12の裏側から、感光体ドラム2Yに静電
的に付着しているイエロートナーの電位と逆極性を有す
る電界を供給する。この電界は、転写材搬送ベルト1
2、および、転写材8を通して感光体ドラム2Y上のイ
エロートナー像に作用し、その結果、感光体ドラム2Y
から転写材8へトナー像を転写する。
【0039】こうして、イエロートナー像を転写した転
写材8は、次にマゼンダ画像形成手段150Mに、さら
にシアン画像形成手段150Cに、さらにブラック画像
形成手段150BKに順次供給される。
【0040】なお、マゼンダ画像形成手段150M、シ
アン画像形成手段150C、ブラック画像形成手段15
0BKは、上述したイエロー画像形成手段150Yにお
けるイエロー(Y)を、マゼンダ(M)、シアン
(C)、ブラック(BK)に置き換えた、同じ構成部材
および作用より成り立っているので、説明を簡略化する
ため、これらの画像形成手段については説明を省略す
る。
【0041】さて、イエロー転写位置、マゼンダ転写位
置、シアン転写位置、ブラック転写位置を順次通過し
て、色重ね画像を形成した転写材8は、定着装置13へ
と送り込まれる。
【0042】定着装置13は、ヒータを組み込んだヒー
トローラから構成されており、転写材8上に電荷力によ
って載っているだけのトナー像を加熱することにより、
色重ねしたトナー像を溶融して、転写材8への永久定着
を行なう。定着の完了した転写材8は、送り出しローラ
14によって排紙トレイ15に搬出される。
【0043】一方、転写位置を通過した各色の感光体ド
ラム2Y,2M,2C,2BKは、そのまま外周速度V
0 にて回転駆動され、クリーニング装置6Y,6M,6
C,6BKによって残留トナーや紙粉がクリーニングさ
れ、さらに、除電装置7Y,7M,7C,7BKの除電
ランプで表面の電位が一定にされ、必要に応じて再び帯
電装置3Y,3M,3C,3BKからの一連のプロセス
に入る。
【0044】また、転写材8を搬送した転写材搬送ベル
ト12は、エンドレス構造を有していて、定着装置13
側の駆動ローラ16と転写材供給口側の従動ローラ17
とによって保持されている。駆動ローラ16は、図示し
ない駆動モータからその駆動力を伝達され、前述したよ
うに感光体ドラムの外周速度V0 とベルト外周速度が等
速になるように駆動されている。
【0045】一方、従動ローラ17は、ローラ両側の軸
部に転写材搬送方向と平行な方向に移動可能な機構を持
ち、転写材搬送方向と反対方向に付勢部材である圧縮ス
プリング18,18によって、転写材搬送ベルト12に
引張り荷重を加えるべく押圧されている。従動ローラ1
7が転写材搬送方向と平行な方向に移動可能とする機構
は、フレームに設けられた長穴(図示しない)と、これ
を摺動し、かつ、従動ローラ17を回転可能とする従動
ローラ保持部材21から構成される。
【0046】転写材搬送ベルト12は、転写材8を定着
装置13に送り出した後、ベルト表面に付着した残留ト
ナーや紙粉がベルトクリーニング装置22によってクリ
ーニングされ、必要に応じて次の転写材8を搬送する。
【0047】また、単色印字の場合は、上述した任意の
単色の記録部・画像形成部による作像を行なう。このと
き、選択された色以外の記録部・画像形成部は動作を行
なわないようになっている。
【0048】次に、図1および図3を参照して前記転写
材8を搬送する搬送手段200について説明する。
【0049】搬送手段200は、平行に設けられたベル
ト駆動ローラ16と寄り止めローラを兼ねた従動ローラ
17とに掛け渡されて中途部が前記感光体ドラム2Y,
2M,2C,2BKに対向するよう張設された無端状の
転写材搬送ベルト12を有した構成となっている。
【0050】また、従動ローラ17は、従動ローラ圧縮
スプリング18,18によって押圧され転写材搬送ベル
ト12に張力を付与させている。
【0051】まず、転写材8を搬送する転写材搬送ベル
ト12は、無端のエンドレス構造を有し、定着装置13
側の駆動ローラ16と、転写材供給口側の従動ローラ1
7によって保持されている。駆動ローラ16は図示しな
い駆動モータからその駆動力を伝達され、感光体ドラム
外周速度V0 とベルト外周速度が等速になるように駆動
されている。
【0052】一方、従動ローラ17は、ローラ両側の軸
部に転写材搬送方向と平行な方向に移動可能な機構を持
ち、転写材搬送方向と反対方向に圧縮スプリング18,
18によって、転写材搬送ベルト12に引張荷重を加え
るべく、押圧されている。従動ローラ17が転写材搬送
方向と平行な方向に移動可能とする機構は、フレームに
設けられた長穴(図示しない)と、これを摺動し、かつ
従動ローラ17を回転可能とする従動ローラ保持部材2
1から構成される。
【0053】つぎに、図2ないし図6を参照して、第1
の実施例について説明する。
【0054】図2は搬送手段200の構成を概略的に示
す。
【0055】図中12は転写材搬送ベルト、16はベル
ト駆動ローラ、17は寄り止めをローラ兼ねた従動ロー
ラ、36は寄り止めガイド、18A,18Bは従動ロー
ラ17を外側に押して転写材搬送ベルト12に張力を発
生させる従動ローラ圧縮スプリング、21は従動ローラ
軸受である。無端状の転写材搬送ベルト12は駆動ロー
ラ16と従動ローラ17によって引き回され、先に説明
したように従動ローラ17は、従動ローラ圧縮スプリン
グ18によってその軸受21が外側に押されることで転
写材搬送ベルト12に張力を発生させている。
【0056】まず、転写材搬送ベルト12の片寄りが生
じる原因について調査したところ、転写材搬送ベルト1
2の両側縁の周長差と、転写材搬送ベルト12に張力を
発生させる従動ローラ圧縮スプリング18,18の発生
する圧力差が大きく影響することがわかった。この実験
の結果を、図3および図4に示す。
【0057】図3は、ベルトを意識的に周長差を持たせ
た台形に切り出し、これを繋ぐことで無端状ベルトと
し、ベルト1周当たりの片寄り量を測定した結果であ
る。
【0058】横軸にはベルト両端縁周長差を、縦軸には
ベルト1周での片寄り量を示してある。
【0059】この実験において、ベルトに加える張力
は、ベルトの周長のみの影響を明確にする目的で、精度
良く作った錘りを用いた。また、ベルト周長の短い方を
ベルト片寄り方向プラス側とした。この結果、周長差が
大きくなればそれだけ片寄りの度合いが大きくなってい
るのがわかる。更に、ベルト周長の短い方にベルト片寄
りが進行するのがわかる。
【0060】一方、図4はベルトの両側で加える荷重の
差を変化させて、それぞれの設定地に於いてベルト1周
当たりの片寄り量を測定したもので、横軸に張力発生ス
プリング荷重差を、縦軸にベルト1周で片寄り量を示し
てある。
【0061】この実験では、グラフ横軸を「張力発生ス
プリング荷重差」としてあるが、荷重の差を明確にして
実験を行なう目的で、精度良く作った錘りを用いた。
【0062】また、使用したベルトは荷重の差のみの影
響を調べるために、ミクロン単位で精度良く試作したベ
ルトを使用した。尚、張力発生スプリング荷重値が大き
い方を、ベルト片寄り方向プラス側とした。
【0063】この結果、荷重の差が大きくなればそれだ
け片寄りの度合いが大きくなっているのがわかる。更
に、ベルト張力発生スプリング荷重の大きい方にベルト
片寄りが進行するのがわかる。
【0064】さて、この2つの実験結果をまとめれば、 (1) ベルトは、周長が短い方に片寄りが進行する。
【0065】(2) ベルトは、荷重が大きい方に片寄りが
進行する。
【0066】ということであった。
【0067】一方、実際の製品となる全ての装置で、転
写材搬送ベルト12の周長を完全に等しくすることは不
可能であり、また、同様に従動ローラ圧縮スプリング1
8A,18Bのばらつきを皆無にすることも不可能であ
る。
【0068】そこで、この実施例においては、この結果
を用いて、転写材搬送ベルト12の片寄りの方向を制御
するようにした。
【0069】すなわち、図2に示すように、駆動ローラ
16と従動ローラ17に掛け渡される無端状の転写材搬
送ベルト12の両側縁周長をL1、L2としたときL1
>L2なる差を有する構成とする。
【0070】また、この転写材搬送ベルト12に張力を
付与する張力付与手段としての付勢機構210を構成す
る第1、第2の付勢部材としての従動ローラ圧縮スプリ
ング18A,18Bを、前記転写材搬送ベルト12の周
長が短いL2側に位置して強い圧力P1を有する従動ロ
ーラ圧縮スプリング18Aを配置するとともに周長が長
いL1側に位置して弱い圧力P2(P1>P2)を有す
る従動ローラ圧縮スプリング18Bを配置した。
【0071】この構成により、前記転写材搬送ベルト1
2は、常に周長が短いL2側で強い圧力P1を有する従
動ローラ圧縮スプリング18A側に寄ることになる。
【0072】一方、周長が長いL1側で弱い圧力P2を
有する従動ローラ圧縮スプリング18Bを配置した転写
材搬送ベルト12の一縁部に沿って寄り止めガイド36
を設ける。そして、この寄り止めガイド36を従動ロー
ラ17(駆動ローラ16でも良い)の端部に接触させる
ことにより転写材搬送ベルト12の寄りを防止するよう
になっている。
【0073】図5は上記のような対策を行なわない場合
のベルトの片寄り結果を示し、図6は上記対策を行なっ
た場合のベルトの片寄り結果を示す。
【0074】この実験の結果では、横軸にベルトを走行
させた走行時間を「測定時間(秒)」として、縦軸にベ
ルト片寄り量を示す「走行位置(μm)」をプロットし
てある。
【0075】この測定結果から明らかなように、ベルト
の取付・圧力の設定を行なわずに配設したベルトを走行
させた場合の片寄りは大きく、色ズレに多大な影響を与
えるが、ベルトの取付・圧力の設定を行なって配設した
ベルトを走行させた場合の片寄りは非常に小さく、色ズ
レの影響ほとんどない安定した走行状態であることがわ
かる。
【0076】上記図5と図6に示した測定結果は一例で
あるが、更に統計的な実験より、本方式を用いれば、ベ
ルトの両側縁の周長差を2mmまで、加えられる圧力の
差が1kgまでの精度に抑えれば同様の効果が得られる
ことが判明している。従来のベルト精度は、長さ±0.
01mm、圧力は±50gの精度を要求していたので、
この方式を用いると、高精度を要求しなくても効果的に
片寄り方向を制御し、かつこれを抑制することができ
る。
【0077】以上詳しく説明したように、この第1の実
施例のものは、非常に簡単な構成で転写材搬送ベルト1
2の片寄りを抑制することができる。
【0078】つぎに、図7ないし図11を参照して第2
の実施例を説明する。
【0079】この実施例のものは、図7および図8に示
すように、従動ローラとして一端側から他端側に徐々に
大径となるようにテーパがついているテーパローラ17
0を使用したものであり、寄り止めガイド36はテーパ
ローラ170の小径側に位置する一側縁に沿って一体的
に設けられている。
【0080】しかして、転写材搬送ベルト12を駆動ロ
ーラ16と従動ローラであるテーパローラ170にベル
トを掛け渡した場合、転写材搬送ベルト12は搬送され
るに従ってテーパローラ170の大径の方に片寄りが進
む。
【0081】これは、図9に示すように、まず、テーパ
ローラ170に沿って引っ張られる転写材搬送ベルト1
2に、テーパローラ170のテーパ部分である傾斜分に
垂直に方向に張力Fが発生する。
【0082】実際の運動時には、この張力Fが、ベルト
搬送方向FH とこれに垂直な方向FV に分解された力が
作用する。この、ベルト搬送方向と垂直な方向に分解し
た力の向きFV は、テーパローラ170の大径の方向で
あり、この力FV によって転写材搬送ベルト12はテー
パローラ170の大径の方向に片寄りの方向を持つ。つ
まり、従動ローラとしてテーパローラ170を使用する
ことで、転写材搬送ベルト12の片寄りの方向を制御す
ることができる。
【0083】片寄りの方向が制御できれば、片寄りの進
行を抑制する寄り止めガイド36は1本でその効果を表
すことができる。即ち、テーパローラ170の小径側の
ベルト縁内側にだけ寄り止めガイド36を設けることで
これが達成できる。
【0084】すなわち、転写材搬送ベルト12は、テー
パローラ170に従って、この大径側に片寄りが進行す
るが、ある量転写材搬送ベルト12の片寄りが進行する
とテーパローラ170の小径側ローラ端面に寄り止めガ
イド36が摺動することで、ベルト12の片寄り力と寄
り止めガイド36のゴム反発力の釣り合った位置で片寄
りの進行が停止する。
【0085】一度、この両者の力が釣り合えば、その位
置を保った状態で転写材搬送ベルト12の搬送は継続さ
れることになる。
【0086】図10は上記のような対策を行なわない場
合のベルトの片寄り結果を示し、図11は上記対策を行
なった場合のベルトの片寄り結果を示す。
【0087】この実験の結果では、横軸にベルトを走行
させた走行時間を「測定時間(秒)」として、縦軸にベ
ルト片寄り量を示す「走行位置(μm)」をプロットし
てある。
【0088】これから、何の対策も行なわずに配設した
ベルトを走行させた場合の片寄りは大きく、色ズレに多
大な影響を与えるが、テーパローラ170と片側寄り止
めガイド36の設定を行なって配設した転写材搬送ベル
ト12を走行させた場合の片寄りは非常に小さく、色ズ
レへの影響はほとんどない安定した走行状態であること
がわかる。
【0089】本実施例で示したテーパローラ170は、
従動ローラとして適用する必要はなく、駆動ローラ1
6、従動ローラ以外の第3のローラであってもその効果
は変わらない。
【0090】また、転写材搬送ベルト12の内側からテ
ーパローラ170を作用させる必要はなく、転写材搬送
ベルト12の表面側にテーパローラ170を作用させて
もその効果は変わらない。
【0091】更に本実施例では、テーパローラ170を
従動ローラとし、テーパローラ170の小径側端面を寄
り止めガイド36との接触面(寄り止め規制面)として
説明したが、これに限らず駆動ローラ16の端面を寄り
止め規制面としても良いし、寄り止め規制面を独自に持
つローラを設けても効果はいっこうに変わらない。
【0092】以上詳しく説明したように非常に簡単な構
造で、転写材搬送ベルト12の片寄りを抑制することが
できる。
【0093】つぎに、図12ないし図16を参照して第
3の実施例を説明する。
【0094】この実施例のものは、図12および図13
に示すように、転写材搬送ベルト12を、平行に設けら
れた駆動ローラ16と従動ローラ17と、平行でない寄
り方向規制ローラとしての斜めローラ50に掛け渡す。
一方、転写材搬送ベルト12の斜めローラ50の前記駆
動ローラ16との距離が長い方の一端側に位置する一側
縁に沿って寄り止めガイド36を設けたものとなってい
る。
【0095】しかして、このように構成した場合、転写
材搬送ベルト12は、搬送されるに従って、斜めローラ
50の駆動ローラ16との距離が短い端に片寄りが進
む。
【0096】これは、図14に示すように、まず、斜め
ローラ50によって転写材搬送ベルト12は捻られ、斜
めローラ50の回転中心軸と垂直な方向に張力Fを強制
的に規制される。実際の運動時には、この進行力Fがベ
ルト搬送方向FH とこのベルト状搬送方向に垂直な方向
FV に分解された力が作用する。この、ベルト搬送方向
と垂直な方向に分解した力の向きFV は、斜めローラ5
0の駆動ローラ16との距離が短い方向であり、この力
によって転写材搬送ベルト12は斜めローラ50の駆動
ローラ16との距離が短い方向に片寄り力を持つ。
【0097】つまり、駆動ローラ16と平行でない斜め
ローラ50を設けることで、転写材搬送ベルト12の片
寄りの方向を制御することができる。
【0098】片寄りの方向が制御できれば、片寄りの進
行を抑制する寄り止めガイド36は1本でその効果を表
すことができる。即ち、斜めローラ50と駆動ローラ1
6と間の距離が長い側のベルト縁内側にだけ寄り止めガ
イド36を設けることでこれが達成できる。
【0099】すなわち、転写材搬送ベルト12は、斜め
ローラ50に従って、この斜めローラ50と駆動ローラ
16との間の距離が短い側に片寄りが進行するが、ある
量転写材搬送ベルト12の片寄りが進行すると従動ロー
ラ17のローラ端面に寄り止めガイド36が摺動し、転
写材搬送ベルト12の片寄り力と寄り止めガイド36の
ゴム反発力の釣り合った位置で片寄りの進行が停止す
る。一度この両者の力が釣り合えばその位置を保った状
態で転写材搬送ベルト12の搬送は継続されることにな
る。
【0100】図15は上記のような対策を行なわない場
合のベルトの片寄り結果を示し、図16は上記対策を行
なった場合のベルトの片寄り結果を示す。
【0101】この実験の結果では、横軸にベルトを走行
させた走行時間を「測定時間(秒)」として、縦軸にベ
ルト片寄り量を示す「走行位置(μm)」をプロットし
てある。
【0102】これから、何の対策も行なわずに配設した
ベルトを走行させた場合の片寄りは大きく、色ズレに多
大な影響を与えるが、斜めローラ50と片側寄り止めガ
イド36の設定を行なって配設した転写材搬送ベルト1
2を走行させた場合の片寄りは非常に小さく、色ズレへ
の影響はほとんどない安定した走行状態であることがわ
かる。
【0103】本実施例で寄り方向規制ローラとしたから
斜めローラ50を、転写材搬送ベルト12のゆるみ側に
用いた例を示したが、スペースさえ確保できれば、転写
材搬送ベルト12の張りに側に用いてもその効果は変わ
らない。
【0104】また、転写材搬送ベルト12の内側から斜
めローラ50を作用させる必要はなく、転写材搬送ベル
ト12の表面側に斜めローラ50を作用させてもその効
果は変わらない。
【0105】さらに、本実施例では、従動ローラ17の
端面を寄り止めガイド36との接触面(寄り止め規制
面)として説明したが、駆動ローラ16の端面を寄り止
め規制面としても良いし、寄り方向規制面を独自に持つ
ローラを設けても効果はいっこうに変わらない。
【0106】以上詳しく説明したように非常に簡単な構
造で、転写材搬送ベルト12の片寄りを抑制することが
できる。
【0107】つぎに、図17ないし図21を参照して第
4の実施例を説明する。
【0108】この実施例のものは、図17に示すよう
に、駆動ローラ16と従動ローラ17に掛け渡される無
端状の転写材搬送ベルト12の両側縁周長をL1、L2
としたときL1>L2なる差を有する構成とする。
【0109】また、この転写材搬送ベルト12に張力を
付与する張力付与手段としての付勢機構210を構成す
る第1、第2のスプリングとしての従動ローラ圧縮スプ
リング18A,18Bを、前記転写材搬送ベルト12の
周長が短いL2側に位置して強い圧力P1を有する従動
ローラ圧縮スプリング18Aを配置するとともに周長が
長いL1側に位置して弱い圧力P2(P1>P2)を有
する従動ローラ圧縮スプリング18Bを配置した。
【0110】この構成により、前記転写材搬送ベルト1
2は、前記第1の実施例において説明したように、常に
周長が短いL2側で強い圧力P1を有する従動ローラ圧
縮スプリング18A側に寄ることになる。
【0111】一方、周長が短いL2側で強い圧力P1を
有する従動ローラ圧縮スプリング18Aを配置した転写
材搬送ベルト12の一縁部に沿って寄り止め規制板31
を設けた。
【0112】そして、この寄り止め規制板31に転写材
搬送ベルト12の一縁部を接触させることにより転写材
搬送ベルト12の寄りを防止するようになっている。
【0113】図18に、ベルトの取付・圧力の設定を行
なわずに配設したベルトを走行させた場合の片寄り状態
を、図19に、ベルトの取付・圧力の設定を行なって配
設したベルトを走行させた場合の片寄り状態を示す。こ
の実験結果では、横軸にベルトを走行させた走行時間を
「測定時間(秒)」として、縦軸にベルト片寄り量を示
す「走行位置(μm)」をプロットしてある。
【0114】この測定結果から明らかなように、ベルト
の取付・圧力の設定を行なわずに配設したベルトを走行
させた場合の片寄りは大きく、色ズレに多大な影響を与
えるが、ベルトの取付・圧力の設定を行なって配設した
ベルトを走行ささせた場合の片寄りは非常に小さく、色
ズレの影響ほとんどない安定した走行状態であることが
わかる。
【0115】上記図18と図19に示した測定結果は一
例であるが、更に統計的な実験より、本方式を用いれ
ば、ベルトの両側縁の周長差を1.5mmまで、加えら
れる圧力の差が0.8kgまでの精度に抑えれば同様の
効果が得られることが判明している。従来のベルト精度
は、長さ±0.01mm、圧力は±50gの精度を要求
していたので、この方式を用いると、高精度を要求しな
くても効果的に片寄り方向を制御し、かつこれを抑制す
ることができる。
【0116】図21はこの第4の実施例の第1の変形例
を示すもので、ベルトの縁部と寄り止め規制板31とが
摺動し易くするために、その接触領域に低摩擦抵抗の表
面処理部33を設けたものである。無処理のステンレス
板とPETフィルムとの摩擦抵抗値は、測定の結果0.
665であった。これに対し、通常の板材である鉄板に
フッ素コーティングを施したものは摩擦係数が0.65
7となり、表面性のよい材料費の高いステンレス板を使
用しなくても、フッ素コーティングを施した鉄板で同等
の摩擦係数が得られ、使用することができる。なお、ス
テンレス板にフッ素コーティングをすれば、さらに摩擦
係数の低いものが得られるのはいうまでもない。
【0117】図21はこの第4の実施例の第2の変形例
を示すもので、寄り止め規制板31とベルト縁の間に低
摩擦係数のシート34を挟んだものである。この低摩擦
係数のシート34は少々大きめにして、固定用接着テー
プ35,35により寄り止め規制板31に固定されてい
る。なお、シート34の固定方法に特に制約はなく、他
の方法でも良い。
【0118】なお、応用例として、本実施例では、寄り
止め規制板31を駆動ローラ16部に設けたが、従動ロ
ーラ17部や、転写材搬送ベルト12の縁全体、その
他、ベルト水平部に設けてもよい。
【0119】以上詳しく説明したように、この第4の実
施例のものは、転写材搬送ベルト12の少なくとも一部
と寄り止め規制板31が常に接触して走行するように配
設することによって、効果的なベルトの片寄り規制が実
現できる。
【0120】つぎに、図22ないし図25を参照して第
5の実施例を説明する。
【0121】この実施例のものは、図22および図23
に示すように、従動ローラとして一端側から他端側に徐
々に大径となるようにテーパがついているテーパローラ
170を使用したものであり、寄り止め規制板31はテ
ーパローラ170の大径側に位置する一側縁に沿って一
体的に設けられている。
【0122】しかして、転写材搬送ベルト12を駆動ロ
ーラ16と従動ローラであるテーパローラ170にベル
トを掛け渡した場合、転写材搬送ベルト12は前記第2
の実施例において説明したように、搬送されるに従って
テーパローラ170の大径の方に片寄りが進む。
【0123】つまり、図23に示すように、テーパロー
ラ170に沿って引っ張られる転写材搬送ベルト12
に、テーパローラ170のテーパ部分である傾斜分に垂
直に方向に張力Fが発生する。
【0124】実際の運動時には、この張力Fが、ベルト
搬送方向FH とこれに垂直な方向FV に分解された力が
作用する。この、ベルト搬送方向と垂直な方向に分解し
た力の向きFV は、テーパローラ170の大径の方向で
あり、この力FV によって転写材搬送ベルト12はテー
パローラ170の大径の方向に片寄りの方向を持つ。こ
の実施例は、テーパローラ170を従動ローラとするこ
とで、転写材搬送ベルト12の片寄りの方向を制御し、
テーパローラ170の大径側に設けた寄り止め規制板3
1で規制するものである。
【0125】転写材搬送ベルト12は、ある量ベルトの
片寄りが進行すると寄り止め規制板31とベルト外周縁
が摺動し、転写材搬送ベルト12の片寄り力と寄り止め
規制板31の反作用の釣り合った位置で片寄りの進行が
停止する。一度この両者の力が釣り合えばその位置を保
った状態で転写材搬送ベルト12の搬送は継続されるこ
とになる。
【0126】図24に何の対策も行なわない場合の片寄
り状態を、図25に、テーパローラ170と片側寄り止
め規制板31の設定を行なって配設した転写材搬送ベル
ト12を走行させた場合の片寄り測定結果を示す。
【0127】この実験の結果では、横軸にベルトを走行
させた走行時間を「測定時間(秒)」として、縦軸にベ
ルト片寄り量を示す「走行位置(μm)」をプロットし
てある。
【0128】これから、何の対策も行なわずに配設した
ベルトを走行させた場合の片寄りは大きく、色ズレに多
大な影響を与えるが、テーパローラ170と片側寄り止
め規制板31の設定を行なって配設した転写材搬送ベル
ト12を走行させた場合の片寄りは非常に小さく、色ズ
レへの影響はほとんどない安定した走行状態であること
がわかる。
【0129】更に本実施例では、テーパローラ170
は、従動ローラとして適用する必要はなく、駆動ローラ
16、従動ローラ以外の第3のローラであってもその効
果は変わらない。また、転写材搬送ベルト12の内側か
らテーパローラ170を作用させる必要はなく、転写材
搬送ベルト12の表面側にテーパローラ170を作用さ
せてもその効果は変わらない。
【0130】以上詳しく説明したように非常に簡単な装
置でベルトの片寄りを効率良く抑制することができる。
【0131】つぎに、図26ないし図29を参照して第
6の実施例を説明する。
【0132】この実施例のものは、図26および図27
に示すように、転写材搬送ベルト12を、平行に設けら
れた駆動ローラ16と従動ローラ17と、平行でない寄
り方向規制ローラとしての斜めローラ50に掛け渡す。
一方、転写材搬送ベルト12の斜めローラ50の前記駆
動ローラ16との距離が短い方の一端側に位置する一側
縁に沿って寄り止め規制板31を設けたものとなってい
る。
【0133】しかして、このように構成した場合、転写
材搬送ベルト12は、第3の実施例にて説明したよう
に、搬送されるに従って、斜めローラ50の駆動ローラ
16との距離が短い端に片寄りが進む。
【0134】これは、図27に示すように、まず、斜め
ローラ50によって転写材搬送ベルト12は捻られ、斜
めローラ50の回転中心軸と垂直な方向に張力Fを強制
的に規制される。実際の運動時には、この進行力Fがベ
ルト搬送方向FH とこのベルト状搬送方向に垂直な方向
FV に分解された力が作用する。この、ベルト搬送方向
と垂直な方向に分解した力の向きFV は、斜めローラ5
0の駆動ローラ16との距離が短い方向であり、この力
によって転写材搬送ベルト12は斜めローラ50の駆動
ローラ16との距離が短い方向に片寄り力を持つ。
【0135】この実施例は、駆動ローラ16と平行でな
い斜めローラ50を設けることで、転写材搬送ベルト1
2の片寄りの方向を制御し、片寄りの方向に設けた寄り
止め規制板31で規制するものである。
【0136】転写材搬送ベルト12は、斜めローラ50
に従って、この斜めローラ50と駆動ローラ16との間
の距離が短い側に片寄りが進行するが、ある量転写材搬
送ベルト12の片寄りが進行すると寄り止め規制板31
とベルト外周縁がが摺動し、転写材搬送ベルト12の片
寄り力と寄り止め規制板31の反作用の釣り合った位置
で片寄りの進行が停止する。一度この両者の力が釣り合
えばその位置を保った状態で転写材搬送ベルト12の搬
送は継続されることになる。
【0137】図28は上記のような対策を行なわない場
合のベルトの片寄り結果を示し、図29は上記対策を行
なった場合のベルトの片寄り結果を示す。
【0138】この実験の結果では、横軸にベルトを走行
させた走行時間を「測定時間(秒)」として、縦軸にベ
ルト片寄り量を示す「走行位置(μm)」をプロットし
てある。
【0139】これから、何の対策も行なわずに配設した
ベルトを走行させた場合の片寄りは大きく、色ズレに多
大な影響を与えるが、斜めローラ50と片側寄り止め規
制板31の設定を行なって配設した転写材搬送ベルト1
2を走行させた場合の片寄りは非常に小さく、色ズレへ
の影響はほとんどない安定した走行状態であることがわ
かる。
【0140】本実施例で寄り方向規制ローラとした斜め
ローラ50を、転写材搬送ベルト12のゆるみ側に用い
た例を示したが、スペースさえ確保できれば、転写材搬
送ベルト12の張りに側に用いてもその効果は変わらな
い。
【0141】また、転写材搬送ベルト12の内側から斜
めローラ50を作用させる必要はなく、転写材搬送ベル
ト12の表面側に斜めローラ50を作用させてもその効
果は変わらない。
【0142】以上詳しく説明したように非常に簡単な構
造で、転写材搬送ベルト12の片寄りを抑制することが
できる。
【0143】上記の各実施例においては、転写材搬送ベ
ルト12の片寄りを抑制することで、転写材搬送ベルト
12の片寄りによる転写材主走査方向の画像の色ズレを
防止し、色ズレのない良好な画像形成が可能となるもの
である。
【0144】その他、本発明は、要旨を変えない範囲で
種々変形実施可能なことは勿論である。
【0145】なお、上述の実施例の説明において前述の
実施例と同一部分は同一の符号を付して詳細な説明を省
略する。
【0146】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏す
る。
【0147】請求項1の画像形成装置によれば、両側縁
周長をL1、L2としたときL1>L2なる差を有する
無端状の転写材搬送ベルトを使用するとともに、この転
写材搬送ベルトが掛け渡されたローラの少なくとも1本
の両端部を前記周長が短いL2側に位置して強い圧力P
1を有する第1のスプリングで、また、周長が長いL1
側に位置して弱い圧力P2を有する第2のスプリングで
それぞれ付勢して転写材搬送ベルトに張力を付与するよ
うにしたから、転写材搬送ベルトは、必ず、強い圧力P
1で周長の短いL2側に作用する方向へ寄り、この転写
材搬送ベルトの周長が長いL1側の側縁部に沿って一体
的に設けられた寄り止めガイドが、ローラの端部に接触
することで転写材搬送ベルトの寄りが防止される。これ
により、転写材搬送ベルトの蛇行を防止され、転写材主
走査方向の画像の色ズレを防止し、色ズレのない良好な
画像形成が可能となる。
【0148】請求項2の画像形成装置によれば、無端状
の転写材搬送ベルトを、平行に設けられかつ少なくとも
1本が一端に向けて径を徐々に大きくして形成したテー
パローラを有する複数のローラに掛け渡すようにしたか
ら、転写材搬送ベルトは、必ずテーパローラの大径の方
向へ寄り、この転写材搬送ベルトの前記テーパローラの
小径側に位置する一側縁に沿って一体的に設けられた寄
り止めガイドが、ローラの端部に接触することで転写材
搬送ベルトの寄りが防止される。これにより、転写材搬
送ベルトの蛇行を防止され、転写材主走査方向の画像の
色ズレを防止し、色ズレのない良好な画像形成が可能と
なる。
【0149】請求項3の画像形成装置によれば、無端状
の転写材搬送ベルトを、平行に設けられた駆動ローラを
含む2本以上のローラおよび平行でない斜めローラを含
む複数のローラに掛け渡すようにしたから、転写材搬送
ベルトは、必ず平行でない斜めローラの駆動ローラとの
距離が短い方に転写材搬送ベルトは必ず寄り、この転写
材搬送ベルトの前記駆動ローラとの距離が長い方の一端
側に位置する一側縁に沿って一体的に設けられた寄り止
めガイドが、ローラの端部に接触することで転写材搬送
ベルトの寄りが防止される。これにより、転写材搬送ベ
ルトの蛇行を防止され、転写材主走査方向の画像の色ズ
レを防止し、色ズレのない良好な画像形成が可能とな
る。
【0150】請求項4の画像形成装置によれば、両側縁
周長をL1、L2としたときL1>L2なる差を有する
無端状の転写材搬送ベルトを使用するとともに、この転
写材搬送ベルトが掛け渡されたローラの少なくとも1本
の両端部を前記周長が短いL2側に位置して強い圧力P
1を有する第1のスプリングで、また、周長が長いL1
側に位置して弱い圧力P2を有する第2のスプリングで
それぞれ付勢して転写材搬送ベルトに張力を付与するよ
うにしたから、転写材搬送ベルトは、必ず、強い圧力P
1で周長の短いL2側に作用する方向へ寄、この転写材
搬送ベルトの周長が短いL2側の側縁部が、寄り止め規
制部材に接触することで転写材搬送ベルトの寄りが防止
される。これにより、転写材搬送ベルトの蛇行を防止さ
れ、転写材主走査方向の画像の色ズレを防止し、色ズレ
のない良好な画像形成が可能となる。
【0151】請求項5の画像形成装置によれば、無端状
の転写材搬送ベルトを、平行に設けられかつ少なくとも
1本が一端に向けて径を徐々に大きくして形成したテー
パローラを有する複数のローラに掛け渡すようにしたか
ら、転写材搬送ベルトは、必ずテーパローラの大径の方
向へ寄り、この転写材搬送ベルトの一側縁が、前記テー
パローラの大径側に位置して設けられた寄り止め規制部
材に接触することで転写材搬送ベルトの寄りが防止され
る。これにより、転写材搬送ベルトの蛇行を防止され、
転写材主走査方向の画像の色ズレを防止し、色ズレのな
い良好な画像形成が可能となる。
【0152】請求項6の画像形成装置によれば、無端状
の転写材搬送ベルトを、平行に設けられた駆動ローラを
含む2本以上のローラおよび平行でない斜めローラを含
む複数のローラに掛け渡すようにしたから、転写材搬送
ベルトは、必ず平行でない斜めローラの駆動ローラとの
距離が短い方に転写材搬送ベルトは必ず寄る。そして、
この片側に常時作用するような前記転写材搬送ベルトの
一端縁部が、前記斜めローラの前記駆動ローラとの距離
が近い方に設けた寄り止め規制部材に接触することで転
写材搬送ベルトの寄りが防止される。これにより、転写
材搬送ベルトの蛇行を防止され、転写材主走査方向の画
像の色ズレを防止し、色ズレのない良好な画像形成が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4連タンデム方式フルカラー画像形成装置の概
略図。
【図2】本発明の要部である搬送手段の第1の実施例を
一部切欠して示す斜視図。
【図3】ベルト周長差と片寄り量の実験結果を示す図。
【図4】ベルト加重と片寄り量の実験結果を示す図。
【図5】本方式を採用しない場合のベルト片寄り状態を
示す図。
【図6】第1の実施例のベルト片寄り状態を示す図。
【図7】本発明の要部である搬送手段の第2の実施例を
一部切欠して示す斜視図。
【図8】同じく一部切欠して示す平面図。
【図9】同じく片寄り作用を説明する説明図。
【図10】本方式を採用しない場合のベルト片寄り状態
を示す図。
【図11】第2の実施例のベルト片寄り状態を示す図。
【図12】本発明の要部である搬送手段の第3の実施例
を一部切欠して示す斜視図。
【図13】同じく一部切欠して示す平面図。
【図14】同じく片寄り作用を説明する説明図。
【図15】本方式を採用しない場合のベルト片寄り状態
を示す図。
【図16】第3の実施例のベルト片寄り状態を示す図。
【図17】本発明の要部である搬送手段の第4の実施例
を一部切欠して示す斜視図。
【図18】本方式を採用しない場合のベルト片寄り状態
を示す図。
【図19】第4の実施例のベルト片寄り状態を示す図。
【図20】第4の実施例の第1の変形例を示す図。
【図21】第4の実施例の第1の変形例を示す図。
【図22】本発明の要部である搬送手段の第5の実施例
を一部切欠して示す斜視図。
【図23】同じく片寄り作用を説明する説明図。
【図24】本方式を採用しない場合のベルト片寄り状態
を示す図。
【図25】第5の実施例のベルト片寄り状態を示す図。
【図26】本発明の要部である搬送手段の第6の実施例
を一部切欠して示す斜視図。
【図27】同じく片寄り作用を説明する説明図。
【図28】本方式を採用しない場合のベルト片寄り状態
を示す図。
【図29】第6の実施例のベルト片寄り状態を示す図。
【符号の説明】
1Y,1M,1C,1BK…固体走査ヘッド、2Y,2
M,2C,2BK…感光体ドラム(像担持体)、3Y,
3M,3C,3BK…帯電装置、4Y,4M,4C,4
BK…現像装置、5Y,5M,5C,5BK…転写装置
(転写手段)、6Y,6M,6C,6BK…クリーニン
グ装置、7Y,7M,7C,7BK…除電装置、8…転
写材、9…ピックアップローラ、19…フィードロー
ラ、11…レジストローラ、12…転写材搬送ベルト、
13…定着装置、14…送り出しローラ、15…排紙ト
レイ、16…駆動ローラ、17…従動ローラ、18…従
動ローラ圧縮スプリング、18A…強い圧力P1を有す
る従動ローラ圧縮スプリング(第1の付勢部材)、18
B…強い圧力P2を有する従動ローラ圧縮スプリング
(第2の付勢部材)、21…従動ローラ保持部材、22
…ベルトクリーニング装置、23…給紙カセット、31
…寄り止め規制板、33…低摩擦表面処理部、34…低
摩擦シート、35…低摩擦シート固定テープ、36…寄
り止めガイド、50…斜めローラ(寄り方向規制ロー
ラ)、150…画像形成手段、170…テーパローラ
(従動ローラ)、200…搬送手段、210…付勢機構
(張力付与手段)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次配設される複数の像担持体にそれぞ
    れ対応して設けられ、その各像担持体上にそれぞれ画像
    を形成する複数の画像形成手段と、 前記各像担持体に対して順次転写材を搬送する搬送手段
    と、 前記各像担持体にそれぞれ対応して設けられ、前記搬送
    手段で搬送される転写材に対して前記各像担持体上に形
    成された画像をそれぞれ転写する複数の転写手段と、を
    具備してなる画像形成装置であって、 前記搬送手段が、 平行に設けられた複数のローラと、 これらローラに掛け渡されて中途部が前記前記各像担持
    体に対向するよう張設され、かつ両側縁周長をL1、L
    2としたときL1>L2なる差を有する無端状の転写材
    搬送ベルトと、 この転写材搬送ベルトが掛け渡された前記ローラの少な
    くとも1本の両端部かつ、周長が短いL2側に位置して
    強い圧力P1を有する第1の付勢部材を配置するととも
    に周長が長いL1側に位置して弱い圧力P2を有する第
    2の付勢部材を配置し、該転写材搬送ベルトが掛け渡さ
    れた前記ローラを付勢して前記転写材搬送ベルトに張力
    を付与する張力付与手段と、 この張力付与手段により張力が付与された前記転写材搬
    送ベルトの前記周長が長いL1側の側縁部に沿って一体
    的に設けられ前記ローラの少なくとも1本の端部に接触
    して転写材搬送ベルトの寄りを防止する寄り止めガイド
    と、を具備してなることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 順次配設される複数の像担持体にそれぞ
    れ対応して設けられ、その各像担持体上にそれぞれ画像
    を形成する複数の画像形成手段と、 前記各像担持体に対して順次転写材を搬送する搬送手段
    と、 前記各像担持体にそれぞれ対応して設けられ、前記搬送
    手段で搬送される転写材に対して前記各像担持体上に形
    成された画像をそれぞれ転写する複数の転写手段と、を
    具備してなる画像形成装置であって、 前記搬送手段が、 平行に設けられ、かつ少なくとも1本が一端に向けて径
    を徐々に大きくして形成したテーパローラを有する複数
    のローラと、 これらローラに掛け渡されて中途部が前記前記各像担持
    体に対向するよう張設された無端状の転写材搬送ベルト
    と、 この転写材搬送ベルトの前記テーパローラの小径側に位
    置する一側縁に沿って一体的に設けられ前記ローラの少
    なくとも1本の端部に接触して前記転写材搬送ベルトの
    寄りを防止する寄り止めガイドと、を具備してなること
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 順次配設される複数の像担持体にそれぞ
    れ対応して設けられ、その各像担持体上にそれぞれ画像
    を形成する複数の画像形成手段と、 前記各像担持体に対して順次転写材を搬送する搬送手段
    と、 前記各像担持体にそれぞれ対応して設けられ、前記搬送
    手段で搬送される転写材に対して前記各像担持体上に形
    成された画像をそれぞれ転写する複数の転写手段と、を
    具備してなる画像形成装置であって、 前記搬送手段が、 平行に設けられた駆動ローラを含む2本以上のローラお
    よび平行でない斜めローラを含む複数のローラと、 これらローラに掛け渡されて中途部が前記前記各像担持
    体に対向するよう張設された無端状の転写材搬送ベルト
    と、 この転写材搬送ベルトの前記斜めローラの前記駆動ロー
    ラとの距離が長い方の一端側に位置する一側縁に沿って
    一体的に設けられ前記ローラの少なくとも1本の端部に
    接触して前記転写材搬送ベルトの寄りを防止する寄り止
    めガイドと、を具備してなることを特徴とする画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 順次配設される複数の像担持体にそれぞ
    れ対応して設けられ、その各像担持体上にそれぞれ画像
    を形成する複数の画像形成手段と、 前記各像担持体に対して順次転写材を搬送する搬送手段
    と、 前記各像担持体にそれぞれ対応して設けられ、前記搬送
    手段で搬送される転写材に対して前記各像担持体上に形
    成された画像をそれぞれ転写する複数の転写手段と、を
    具備してなる画像形成装置であって、 前記搬送手段が、 平行に設けられた複数のローラと、 これらローラに掛け渡されて中途部が前記前記各像担持
    体に対向するよう張設され、かつ両側縁周長をL1、L
    2としたときL1>L2なる差を有する無端状の転写材
    搬送ベルトと、 この転写材搬送ベルトが掛け渡された前記ローラの少な
    くとも1本の両端部かつ、周長が短いL2側に位置して
    強い圧力P1を有する第1の付勢部材を配置するととも
    に周長が長いL1側に位置して弱い圧力P2を有する第
    2の付勢部材を配置し、該転写材搬送ベルトが掛け渡さ
    れた前記ローラを付勢して前記転写材搬送ベルトに張力
    を付与する張力付与手段と、 この張力付与手段により張力が付与された前記転写材搬
    送ベルトの前記周長が短いL2側の側縁部と常時接触し
    て転写材搬送ベルトの寄りを防止する寄り止め規制部材
    と、を具備してなることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 順次配設される複数の像担持体にそれぞ
    れ対応して設けられ、その各像担持体上にそれぞれ画像
    を形成する複数の画像形成手段と、 前記各像担持体に対して順次転写材を搬送する搬送手段
    と、 前記各像担持体にそれぞれ対応して設けられ、前記搬送
    手段で搬送される転写材に対して前記各像担持体上に形
    成された画像をそれぞれ転写する複数の転写手段と、を
    具備してなる画像形成装置であって、 前記搬送手段が、 平行に設けられ、かつ少なくとも1本が一端に向けて径
    を徐々に大きくして形成したテーパローラを有する複数
    のローラと、 これらローラに掛け渡されて中途部が前記前記各像担持
    体に対向するよう張設された無端状の転写材搬送ベルト
    と、 この転写材搬送ベルトの前記テーパローラの小径側に位
    置する一側縁と接触するように設けられ前記転写材搬送
    ベルトの寄りを防止する寄り止め規制部材と、を具備し
    てなることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 順次配設される複数の像担持体にそれぞ
    れ対応して設けられ、その各像担持体上にそれぞれ画像
    を形成する複数の画像形成手段と、 前記各像担持体に対して順次転写材を搬送する搬送手段
    と、 前記各像担持体にそれぞれ対応して設けられ、前記搬送
    手段で搬送される転写材に対して前記各像担持体上に形
    成された画像をそれぞれ転写する複数の転写手段と、を
    具備してなる画像形成装置であって、 前記搬送手段が、 平行に設けられた駆動ローラを含む2本以上のローラお
    よび平行でない斜めローラを含む複数のローラと、 これらローラに掛け渡されて中途部が前記前記各像担持
    体に対向するよう張設された無端状の転写材搬送ベルト
    と、 この転写材搬送ベルトの前記斜めローラの前記駆動ロー
    ラとの距離が近い方の一端側に設けられ前記転写材搬送
    ベルトの一端縁部と接触して前記転写材搬送ベルトの寄
    りを防止する寄り止め規制部材と、を具備してなること
    を特徴とする画像形成装置。
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