JP6628141B2 - ベルト装置、転写装置、中間転写装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

ベルト装置、転写装置、中間転写装置、及び、画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、ベルト装置、転写装置、中間転写装置、及び、画像形成装置に関するものである。
従来、複数のローラ(支持回転体)に掛け渡されて走行するベルトを備えるベルト装置として、複数のローラのうち少なくとも一つのローラの軸方向へのベルトの移動を制御するベルト制御装置を備えたものが知られている。
例えば、特許文献1には、次のようなベルト制御装置が記載されている。すなわち、ローラの軸方向に可動で、かつ、ベルト端部と接するベルト突当部材と、このベルト突当部材に対して同軸方向外側に設けられ、同軸方向に可動に設けられた軸変位部材とを、一つのローラの回転軸上に備えたベルト制御装置である。ベルト突当部材はローラ軸に対して固定されず、ローラ軸を中心として自由に回転するように設けられている。また、軸変位部材は、同軸方向外側に斜面を有しており、この斜面は回転軸に近づくほど同軸方向外側に位置するよう傾斜している。
ベルト寄りが発生すると、ベルト端部がベルト突当部材に突き当たり、この突き当たる力によってベルト突当部材が同軸方向外側へ移動する。このとき、ベルト突当部材はベルト端部との摩擦力によりベルトと従動して回転する。そして、ベルト突当部材が軸変位部材と接触し、ベルト突当部材に突き当てられて軸変位部材が同軸方向外側へ移動することで、装置本体に対して固定された軸ガイド部と軸変位部材の斜面とが接触した状態となる。この状態で軸変位部材がさらに同軸方向外側へ移動することで、軸変位部材の斜面と軸ガイド部との当接位置が軸変位部材の斜面に沿って上側へ変位し、軸変位部材がローラの回転軸を下側へ押し下げてローラを傾動させる。この傾動により、ローラの一端部側へ寄ったベルトを、ベルト寄りを戻す方向に移動させることができるとしている。
また、このベルト装置には、ベルトの表面と当接して該表面の残トナー等の付着物を除去するクリーニング部材であるブレード部材を備えるクリーニング装置が、傾斜するローラに対向配置されている。
特許文献1のベルト装置においては、ブレード部材で除去し、クリーニング装置のケーシング内に回収した残トナーが、ケーシングとベルト部材との間からクリーニング装置外に漏れるのを防ぐためのシール部材の配置の有無については言及されていない。仮に、このシール部材が、ブレード部材の同軸方向の端部に配置される場合、ベルトのローラ軸方向の移動量によっては、ベルト突当部材とシール部材の端部とが干渉することがある。詳しくは、ベルト寄りを戻す方向にベルトが移動すると、ベルトの端部のベルト突当部材への当接力が弱まり、回転軸に設けられた付勢手段によって回転軸が押し上げられることで、軸変位部材と軸ガイド部との当接位置が軸変位部材の斜面に沿って下側へ変位する。これにより、軸変位部材がベルト突当部に突き当り、ベルト突当部を同軸方向内側に向かって移動させる。このとき、ベルトの同軸方向の移動量によっては、シール部材の端部とベルト突当部材とが干渉する位置までベルト突当部が移動してしまう。シール部材とベルト突当部材とが干渉すると、ブレード部材で回収したトナーが周囲に漏れてしまうおそれがある。
このような問題は、ベルト当接部がベルト部材に従動してローラ軸を中心として回転する構成に限らず、ベルト当接部の移動可能な範囲にシール部材が配置されている構成であれば生じ得る問題である。
上述した課題を達成するために、本発明は、複数の支持回転体に掛け渡されて前記複数の支持回転体の回転とともに走行するベルトと、前記複数の支持回転体のうちの少なくとも一つの支持回転体の回転軸に設けられ、該回転軸の軸方向における前記ベルトの端部が突き当たり前記軸方向に可動なベルト突当部材と、前記一つの支持回転体に対向配置されて前記ベルトの表面の付着物を除去するクリーニング部材と、前記クリーニング部材の前記軸方向の端部に配置されたシール部材とを備えるベルト装置において、
前記ベルト突当部材と前記シール部材とを、前記ベルト突当部材が前記シール部材の前記軸方向の端部に最も近づいた時に、該端部に前記ベルト突当部材が接触しない位置関係としたことを特徴とする。
本発明によれば、ベルトの端部の移動により該端部が突き当たり、ベルトとともに移動するベルト突当部材、該ベルト突当部材を有するローラに対向配置されたクリーニング部材、及び、シール部材を備えるベルト装置において、ベルト突当部材とシール部材との干渉によるトナー漏れを防止できる、という優れた効果がある。
本実施形態に係るプリンタの一例を示す概略構成図。 同プリンタの備えるベルトクリーニング装置に設けられたサイドシールについての説明図。 組み付け直後の軸傾斜機構の軸傾斜機構の拡大断面図。 ベルト寄り規制後の同軸傾斜機構の拡大断面図。 (a)は、同軸傾斜機構の構成を、テンションローラの軸方向から見たときの模式図。(b)は、ベルト寄り規制後における軸傾斜機構の構成を、テンションローラの軸方向から見たときの模式図。 同軸傾斜機構における軸傾斜部材の斜視図。 本実施形態に係るサイドシールとベルト寄り検知部材との位置関係についての説明図。 比較例におけるサイドシールとベルト寄り検知部材との位置関係についての説明図。
以下、本発明を電子写真方式の画像形成装置であるプリンタに適用した一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置であるプリンタ100の一例を示す概略構成図である。
本プリンタ100に、その本体筐体内に配置された潜像担持体である4つの感光体1a,1b,1c,1dが設けられている。また、4つの感光体1の上方には、ベルト部材として中間転写ベルト3を備えるベルト装置である中間転写装置60が設けられている。
各感光体上には互いに異なる色のトナー像がそれぞれ形成される。具体的には、これらの感光体1a,1b,1c,1d上に、ブラックトナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像及びイエロートナー像がそれぞれ形成される。なお、本実施形態における各感光体1a,1b,1c,1dはドラム状に形成されているが、複数のローラに巻き掛けられて回転駆動される無端ベルト状の感光体を用いることもできる。
4つの感光体1a,1b,1c,1dに対向して、無端ベルト状部材の中間転写ベルト3が中間転写体として配置されている。各感光体1a,1b,1c,1dの外周面は、それぞれ中間転写ベルト3の外周面に当接している。本実施形態の中間転写ベルト3は、駆動ローラ4、テンションローラ5、バックアップローラ6、入口ローラ7等の支持ローラ(支持回転体)に巻き掛けられ、張架されている。これらの支持ローラのうちの1つである駆動ローラ4は、駆動源によって回転駆動し、この駆動ローラ4の回転駆動により中間転写ベルト3が図中矢印Aの向きに走行する。
中間転写ベルト3は、多層構造のものでも単層構造のものでもよい。多層構造のベルトで構成する場合、例えば、伸びの少ないフッ素樹脂やPVDFシート、ポリイミド系樹脂でベース層を形成し、ベルト表面をフッ素系樹脂等の平滑性のよいコート層で構成するものが好ましい。一方、単層構造のベルトで構成する場合には、PVDF、PC、ポリイミド等の材質を用いるものがよい。
各感光体1a,1b,1c,1d上に各色トナー像を形成する構成及び動作、並びに、各色トナー像を中間転写ベルト3上に一次転写する構成及び動作は、ほぼ同様であり、形成される各色トナー像の色が異なるだけである。よって、以下、ブラック用感光体1aにブラックトナー像を形成し、そのトナー像を中間転写ベルト3上に一次転写する構成及び動作について説明し、他の色については説明を省略する。
ブラック用感光体1aは、図1中反時計回りに回転駆動する。感光体1aの外周面には、除電装置からの光が照射されることで、感光体1aの表面電位が初期化される。初期化された感光体外周面は、帯電装置8aによって所定の極性(本実施形態ではマイナス極性)に一様に帯電される。このようにして帯電された感光体外周面は、潜像形成手段である露光装置9から出射される光変調されたレーザビームLが照射され、これにより感光体1aの外周面上に静電潜像が形成される。本実施形態においては、レーザビームLを出射する露光装置がレーザ書き込み装置で構成されているが、例えばLEDアレイと結像手段を有する露光装置などを用いることもできる。感光体1aに形成された静電潜像は、現像手段である現像装置10aと対向する現像領域を通過する際に、ブラックトナー像として可視像化される。
中間転写ベルト3の内周面側には、中間転写ベルト3を挟んで感光体1aと対向する位置に一次転写ローラ11aが配置されている。この一次転写ローラ11aが中間転写ベルト3の内周面に当接することで、感光体1aと中間転写ベルト3との間に適正な一次転写ニップが確保されている。一次転写ローラ11aには、感光体1a上に形成されたトナー像のトナー帯電極性と逆極性(本実施形態ではプラス極性)の一次転写電圧が印加される。これにより、感光体1aと中間転写ベルト3との間に一次転写電界が形成され、感光体1a上のトナー像が、その感光体1aと同期して回転駆動される中間転写ベルト3上に静電的に一次転写される。トナー像を中間転写ベルト3に一次転写した後の感光体1aの外周面に付着する転写残トナーは、クリーニング装置12によって除去され、感光体1aの外周面が清掃される。
4色のトナー像をすべて使うフルカラーモードにおいては、他の色の感光体1b,1c,1dについても、上述したブラックトナー像用の感光体1aと同様に、マゼンタトナー像、シアントナー像及びイエロートナー像がそれぞれ形成される。そして、これらの各色トナー像は、中間転写ベルト3上に一次転写されているブラックトナー像に重ね合わさるようにして、順次一次転写される。
一方、ブラック単色モードにおいては、接離機構により、感光体1b,1c,1dから一次転写ローラ11b,11c,11dを離間させてベルトプロファイルを変化させることで、中間転写ベルト3からマゼンタ、シアン、イエロー用の感光体1b,1c,1dを離間させている。そして、ブラック感光体1aのみが中間転写ベルト3に当接した状態で、ブラックトナー像のみが中間転写ベルト3に一次転写される。
また、図1に示すように、プリンタ本体内の下部には、給紙装置14が配置されている。給紙装置14は、給紙ローラ15の回転によって、転写紙からなる記録媒体Pを図中矢印Bの向きへ送り出す。送り出された記録媒体Pは、レジストローラ対16により、所定のタイミングで駆動ローラ4に巻き掛けられた中間転写ベルト3の部分と、これに対向配置された転写装置の一例である二次転写ローラ17との間に搬送される。このとき、二次転写ローラ17には所定の二次転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト3上のトナー像が記録媒体Pに二次転写される。
トナー像が二次転写された記録媒体Pは、さらに上方に搬送され、定着装置18の熱と圧力の作用によって記録媒体P上のトナー像が定着される。そして、定着装置18を通過した記録媒体Pは、排紙部に設けられた排紙ローラ対19を介して画像形成装置外に排出される。
トナー像を記録媒体Pに転写した後の中間転写ベルト3には多少のトナーが転写残トナーとして残留するが、この転写残トナーはベルトクリーニング装置20によって中間転写ベルト3から除去される。本実施形態におけるベルトクリーニング装置20では、ウレタン等で構成されたブレード形状のクリーニングブレード21をクリーニング部材として用いており、クリーニングブレード21を中間転写ベルト3の表面移動方向に対してカウンタ方向に当接させている。ベルトクリーニング装置20としては、適宜様々な種類のものを用いることが可能であり、例えば、ベルトクリーニング装置20を静電容量式のものとしても良い。
クリーニングブレード21によって中間転写ベルト3上から除去された転写残トナーは、クリーニングケース(以下、「ケ−シング」という)内の廃トナーコイルによって長手方向後側に送られ、装置本体に設けられた廃トナー経路を通って、廃トナー容器へ搬送される。
また、本実施形態のベルトクリーニング装置20のケーシングには、クリーニングブレード21を中間転写ベルト3に当接させるための開口部が設けられている。また、ケーシングにおける中間転写ベルト3との対向部は、中間転写ベルト3との接触を避けるため、中間転写ベルト3の表面に対して隙間を有している。このため、クリーニングブレード21によって中間転写ベルト3上から除去した転写残トナーが、中間転写ベルト3とケーシングとの隙間を介して、クリーニング装置の周囲に飛散するおそれがある。そこで、本実施形態のベルトクリーニング装置20においては、シール部材としてのサイドシール22をクリーニングブレード21の両端に配置し、ケーシングと中間転写ベルト3との隙間を埋めることで、ベルトクリーニング装置20内からトナーが飛散するのを防いでいる。
図2は、同プリンタの備えるベルトクリーニング装置20に設けられたサイドシール22についての説明図である。
サイドシール22は、図2に示すように、ベルトクリーニング装置20のケース20aに貼り付けられ、ケーシング20aと中間転写ベルト3との間の隙間を塞いでいる。また、本実施形態におけるサイドシール22は、中間転写ベルト3と接触する側に低摺動部材22a、及び、この低摺動部材22aとケース20aとの間に設けられた発泡部材22bからなる2層構造となっている。また、低摺動部材22aの材質はアンビック製GF0471、発泡部材22bの材質はSM55♯60を使用している。
次に、本実施形態におけるテンションローラ5の軸方向への中間転写ベルト3の移動を制御するためのベルト制御機構について説明する。
図3は、組み付け直後の軸傾斜機構70の拡大断面図である。
図4は、ベルト寄り規制後の軸傾斜機構70の拡大断面図である。
本実施形態における中間転写装置60のベルト制御機構は、軸傾斜方式であり、中間転写ベルト3を張架する複数の支持ローラのうちの一つであるテンションローラ5の回転軸を傾斜させることで中間転写ベルト3のベルト寄り範囲を所定の規制範囲内に規制する軸傾斜機構70で構成されている。
図3に示すように、テンションローラ5は、テンションローラ5の回転軸と同軸であるテンションローラ軸5aを有している。テンションローラ軸5aはテンションローラ5より直径が短い円柱の形状をしており、テンションローラ5と接合され、後述するテンションローラ軸受部材33を介して回転支持部材34に支持されている。
軸傾斜機構70は、テンションローラ軸5aに沿って軸方向内側から順に、ベルト寄り検知部材30、軸変位部材31、軸ガイド部35及び回転支持部材34を備える。テンションローラ軸5aは、これらの部材を貫通している。
ベルト寄り検知部材30は、テンションローラ5の端部にテンションローラ5の軸方向(以下、「ローラ軸方向」という)に可動であるように設けられている。そして、中間転写ベルト3の端部がベルト寄り検知部材30の一部であるベルト突当部30aに突き当たることによって、ローラ軸方向に移動するベルト突当部材である。
軸変位部材31は、ローラ軸方向内側でベルト寄り検知部材30と接するように設けられている。また、中間転写ベルト3の端部が突き当たってベルト寄り検知部材30がローラ軸方向外側へ移動すると、軸変位部材31はベルト寄り検知部材30に押されてローラ軸方向外側へ移動する。また、軸変位部材31はローラ軸方向外側にベルト3の面と平行な面に対してローラ軸方向外側を下にして傾斜している平面である傾斜面31aを有している。また、上述のテンションローラ軸5aは軸変位部材31を貫通しているため、軸変位部材31のローラ軸方向の移動に伴って移動する。また、軸変位部材31の傾斜面31aに接して軸ガイド部35が設けられている。
軸ガイド部35は、装置本体のフレーム37に設けられ、その一部である傾斜面当接部35aで軸変位部材31の傾斜面31aに接している。また、テンションローラ軸5a、軸変位部材31が移動しても、軸ガイド部35は移動しないように固定されている。このような構成によって、軸変位部材31がローラローラ軸方向外側へ移動すると、図4に示されるように傾斜面当接部35aが接する傾斜面31aの位置が上方にずれ、軸変位部材31および軸変位部材31を貫通しているテンションローラ軸5aが傾斜することになる。
また、フレーム37には、フレーム37のローラ軸方向外側の面よりもローラ軸方向外側に向けて突き出した支持部材回転軸36が設けられている。
図5(a)は、組み付け直後における中間転写ベルト3の軸傾斜機構70の構成を、テンションローラ5の軸方向から見たときの模式図である。図5(b)は、ベルト寄り規制後における軸傾斜機構70の構成を、テンションローラ5の軸方向から見たときの模式図である。
支持部材回転軸36は、フレーム37に対して回転支持部材34を図5中の矢印方向に回動自在に支持する軸部材である。フレーム37には、回転支持部材34に付勢力を作用させる支持部材付勢スプリング40の一端が固定されている。この支持部材付勢スプリング40の他端は回転支持部材34に固定されている。
テンションローラ軸5aの端部に配置された回転支持部材34は、支持部材付勢スプリング40によって、支持部材回転軸36を中心に図5中の時計回り方向に回転するように付勢されている。
回転支持部材34は、テンションローラ軸5aを軸受けするテンションローラ軸受部材33を、回転支持部材34の回転中心から径方向にスライド可能に支持している。テンションローラ軸受部材33は、テンションスプリング32により、回転支持部材34に対して、回転支持部材34の回転中心から駆動ローラ4とは反対側の径方向外側(図5中の左側)に向けて付勢されている。これにより、テンションローラ5は、常に駆動ローラ4から離れる方向への付勢力を受け、駆動ローラ4及びテンションローラ5を含む複数の支持ローラに張架される中間転写ベルト3に所定のテンションを付与することができる。
また、回転支持部材34が支持部材回転軸36を中心に回動することにより、テンションローラ軸受部材33を介して回転支持部材34に支持されているテンションローラ軸5aの端部が上下方向に変位する。
次に、本実施形態の中間転写装置60における軸傾斜機構70の動作について説明する。
駆動ローラ4が回転を始めると、中間転写ベルト3が巻き掛けられた従動ローラであるテンションローラ5も回転を始める。このとき、中間転写ベルト3の端部、または、端部近傍が、ベルト寄り検知部材30に接触している場合は、ベルト寄り検知部材30も回転を始める。
この状態において、部材間の平行度等の影響により、中間転写ベルト3にベルト幅方向の図3中の右側へ移動するベルト寄りが生じると、中間転写ベルト3の幅方向の右側端部がベルト寄り検知部材30のベルト当接部30aに当接する。この当接する力を受けて、ベルト寄り検知部材30がテンションローラ軸5aに沿ってローラ軸方向外側(図3中の右側)へ移動する。ベルト寄り検知部材30がテンションローラ軸5aに沿ってローラ軸方向外側へ移動すると、ベルト寄り検知部材30に対してテンションローラ軸5aの更に外側に配置されている軸変位部材31が、ベルト寄り検知部材30によってローラ軸方向外側に向けて押圧される。これにより、軸変位部材31もテンションローラ軸5aに沿ってローラ軸方向外側へ移動する。
図3に示すように、軸変位部材31は上部にテンションローラ軸5aに対して傾斜した傾斜面31aを備える。この傾斜面31aには、ローラ軸方向外側(図3中の右側)から、軸ガイド部35の傾斜面当接部35aが当接している。
また、軸変位部材31が設けられている位置に対して更にローラ軸方向外側(図3中右側)のテンションローラ軸5aの端部は、上述したように、テンションローラ軸受部材33を介して、回転支持部材34に支持されている。回転支持部材34は支持部材付勢スプリング40によって支持部材回転軸36を中心に図5中の時計回り方向に回転するように付勢されているため、テンションローラ軸5aの端部は、図3中の上方に向かう付勢力を受けている。
軸変位部材31は、傾斜面31aの下端に連続し、テンションローラ軸5aに沿う方向に延在するストッパ部31cを備える。ベルト寄り検知部材30に中間転写ベルト3の幅方向端部が当接していない状態では、支持部材付勢スプリング40の付勢力により、上方に移動しようとする軸変位部材31のストッパ部31cが軸ガイド部35の下面に突き当たる。このため、軸変位部材31のストッパ部31cと軸ガイド部35の下面とが当接する位置で、軸変位部材31の傾斜面31aと軸ガイド部35の傾斜面当接部35aとの当接位置が規制される。よって、軸ガイド部35の傾斜面当接部35aが軸変位部材31の傾斜面31aの下端部分に当接した状態で各部材の位置関係が保持される。
この状態から、中間転写ベルト3が、上述したように、ベルト幅方向について図3中の右側へ移動する力を受けると、ベルト寄り検知部材30に中間転写ベルト3の幅方向端部が接触する。さらに、中間転写ベルト3がベルト幅方向に移動すると、ベルト寄り検知部材30及び軸変位部材31がテンションローラ軸5aに沿ってローラ軸方向外側(図3中の右側)へ移動する。このとき、軸変位部材31の傾斜面31aに沿って軸ガイド部35の傾斜面当接部35aが相対的に移動する。これにより、軸変位部材31の傾斜面31aと軸ガイド部35の傾斜面当接部35aとの当接位置が、傾斜面31aにおける上側へ変位しようとする。
その結果、テンションローラ軸5aの端部は、支持部材付勢スプリング40による上方に向かう付勢力に抗して押し下げられる。
したがって、中間転写ベルト3が移動する方向側(図3中の右側)のテンションローラ軸5aの端部は、他端を支点として押し下げられた状態となり、テンションローラ軸5aが傾斜して、図4に示す状態となる。
このようにして、このテンションローラ軸5aが傾斜するにつれて、中間転写ベルト3のベルト幅方向への移動速度が次第に遅くなり、最終的には、中間転写ベルト3がベルト幅方向逆向きに移動するようになる。その結果、中間転写ベルト3の幅方向位置が徐々に戻され、中間転写ベルト3は、ベルト寄りが収束する幅方向位置で安定走行することができる。
なお、中間転写ベルト3のベルト寄りが逆向きに生じる場合、例えば、図4の状態で図4中右側にベルト寄りが生じた場合でも、図4の状態から図3の状態となるように各部材が上述した説明と逆の動きをすることで同様にベルト寄りを収束させることができる。
ここで、テンションローラ軸5aを傾けることにより、中間転写ベルト3のベルト寄りを戻すことができる原理について説明する。
中間転写ベルト3を剛体であると仮定し、テンションローラ5に進入する前の中間転写ベルト3上の任意の一地点(ここではベルト端部上の地点Eとする。)に注目する。複数の支持ローラに張架されている中間転写ベルト3が完全に水平あるいは平行な状態であれば、テンションローラ5の回転に伴いテンションローラ軸方向に移動することなくテンションローラ上を回転することとなる。このため、テンションローラ5に進入する直前の中間転写ベルト3上の当該地点Eと、テンションローラ5から抜けた直後の中間転写ベルト3上の当該地点Eに対応する地点E’との間では、テンションローラ5の回転軸方向における位置にズレが生じることはない。この場合、中間転写ベルト3にベルト寄りは発生しない。
一方、テンションローラ軸5aが他の支持ローラ軸に対して傾いている場合、その傾斜角をαとすると、中間転写ベルト3上の当該地点Eは、テンションローラ5の周面に沿って移動する間に、およそtanα分だけテンションローラ5の回転軸方向へ変位する。すなわち、図3において、テンションローラ軸5aを、中間転写ベルト3のテンションローラ5への進入方向で見て上流側に配置される駆動ローラ4に対して傾斜角αだけ下方に傾けると、中間転写ベルト3をテンションローラ5の回転にあわせて図中左方へtanα分だけ移動させることが可能となる。
この作用は、物理的な作用であるため、テンションローラ軸5aを水平方向よりも上方に傾けた場合には、中間転写ベルト3をテンションローラ5の回転にあわせて図中右方に寄らせることが可能となる。
さらに、この中間転写ベルトの寄り量は、傾斜角αに比例する。すなわち、傾斜角αが大きければ大きいほど、中間転写ベルトの寄り量は増していき、小さければ小さいほどベルト寄り量は減少する。したがって、例えば、図3に示すように、中間転写ベルト3が図3中右側に寄ろうとするベルト寄りが生じている場合、このベルト寄りによって軸変位部材31がテンションローラ5の回転軸方向へ移動してテンションローラ軸5aが図中下側へ下がることで、中間転写ベルト3を図3中左側へ戻そうとするベルト寄りを生じさせることができる。そして、中間転写ベルト3にもともと生じていたベルト寄りと、テンションローラ軸5aが傾いたことで発生する中間転写ベルト3の逆向きのベルト寄りとが釣り合う位置に、中間転写ベルト3のベルト寄りを収束させることができる。この釣り合い位置で走行している中間転写ベルト3に対し、さらにどちらか一方へのベルト寄りが生じた場合でも、そのベルト寄りに応じてテンションローラ軸5aが傾くことで、再び、中間転写ベルト3のベルト寄りは、別の釣り合い位置で収束する。
このように、本実施形態における中間転写装置60の軸傾斜機構70によれば、中間転写ベルト3のベルト幅方向への移動量に応じた傾きをテンションローラ軸5aに与えることで、中間転写ベルト3のベルト寄りを早期に収束させることができる。しかも、テンションローラ軸5aを傾かせるための駆動力には、中間転写ベルト3がベルト幅方向へ移動する力を利用するため、モータ等の駆動源を必要としない簡易な構成で実現できる。
次に、軸変位部材31の構成について説明する。
図6は、本実施形態における軸変位部材31の斜視図である。
本実施形態の軸変位部材31は、円筒形状本体の外周面に傾斜面31aをもつ突起部と、軸ガイド部35の下面と接触する円筒形状のストッパ部31cとが形成された構成となっている。また、中間転写ベルト3の端部と接触する接触部31bが円筒形状で形成されている。
傾斜面31aは、円筒形状本体の中心軸を中心とした円錐形の周面の一部をなすように形成された曲面で構成されている。このように傾斜面31aを曲面で構成している理由には2つある。1つ目に理由は、テンションローラ軸5a回りに軸変位部材31が僅かに回転するような事態が生じても、テンションローラ5の傾き角が変化しないようにするためである。2つ目の理由は、軸ガイド部35の傾斜面当接部35aとの接触を点接触に近付けて、その接触点における摩擦を軽減して、中間転写ベルト3の端部とベルト寄り検知部材30との当接圧を低減し、中間転写ベルト3の端部の劣化を抑制して中間転写ベルト3の寿命を延ばすためである。なお、本実施形態において、傾斜面31aのテンションローラ軸5aに対する傾斜角度βは30°であり、軸変位部材31の材質はPOM(ポリアセタール)としているが、これに限られるものではない。
さらに、この軸変位部材31は、軸変位部材31に固定され、ローラ軸方向内側に向かって突き出した回転止め部材と接触することで、テンションローラ軸5a回りに回転しない構成となっている。
また、本実施形態における軸ガイド部35の傾斜面当接部35aは、図3中の手前−奥方向に延在する線状角部となっており、この角部は曲面形状、ここではR形状となっている。傾斜面当接部35aが線状角部を有することで、環境変化などで中間転写ベルト3の周長が変化してベルト進行方向にテンションローラ5が動いたとしても軸変位部材31はガイド部35と同じ高さで点接触を保つことができる。
支持ローラが傾かず、寄り制御しない構成では、テンションローラ5の端面に設けられたベルト寄り検知部材が中間転写ベルト3の端面で直接押されており、常にストレスがかかっている状態となる。中間転写ベルト端面はベルトの最も弱い箇所であり、実際観察すると、時折ベルト端部が折れることが観察された。本実施形態の軸傾斜機構70によれば、支持ローラを傾けることによってベルト端面の負荷を低減し、ベルト寄りを制御することができる。
本実施形態のテンションローラ5及び中間転写ベルト3の具体構成の一例を以下に示す。
テンションローラ外径:φ26.18
テンションローラ材質:アルミ
中間転写ベルト材質:ポリアミドイミド
中間転写ベルトヤング率:3400MPa
中間転写ベルトMIT耐揉試験による耐折回数:500回
中間転写ベルト厚み:80μm
中間転写ベルト線速:256mm/s
ベルトテンション:1.3N/cm
なお、MIT耐揉試験による耐折回数測定方法としては、JIS−P8115に準拠する。測定条件としては、幅15mmのサンプルに対して、荷重1kgf、屈曲角度135度、屈曲速度175回/分の条件にて測定した。
次に、ローラ軸方向におけるサイドシール22とベルト寄り検知部材30との位置関係について説明をする。
図8は、比較例におけるベルトクリーニング装置のサイドシールとベルト寄り検知部材30との位置関係についての説明図である。
本実施形態の軸傾斜機構においては、図4に示す状態から中間転写ベルト3の端部がローラ軸方向内側(図4中左側)に向かって移動すると、中間転写ベルト3の端部によるベルト突当部30aへの当接力が弱まり、支持部材付勢スプリング40による上方に向かう付勢力によってテンションローラ軸5aの端部が押し上げられる。そして、軸変位部材31と軸ガイド部35との当接位置が軸変位部材31の斜面に沿って下側へ変位することで、軸変位部材31がベルト寄り検知部材30に突き当り、ベルト寄り検知部材30をローラ軸方向内側に向かって移動させる。
このとき、ベルトのローラ軸方向の移動量によっては、図8中範囲Bで示すようにサイドシール22の端部とベルト寄り検知部材30とが干渉してしまい、クリーニング部材によってベルト上から除去したトナーがクリーニング装置外に漏れてしまうおそれがある。
詳しくは、ベルト寄り検知部材30がローラ軸方向内側に移動した際の、クリーニングブレード21のローラ軸方向の端部からベルト当接部30aまでの距離をX、サイドシール22のローラ軸方向の幅をYとする。この場合に、図8に示すように、XとYの関係がX<Yとなると、サイドシール22とベルト寄り検知部材30とが干渉してしまう。ベルト寄り検知部材30とサイドシール22とが干渉すると、サイドシール22が変形してケーシング20a内からトナーが漏れてしまうおそれがある。
図7は、本実施形態におけるサイドシール22とベルト寄り検知部材30との位置関係についての説明図である。
そこで、本実施形態における中間転写装置60では、ベルト寄り検知部材30とサイドシール22とを、ベルト寄り検知部材30のベルト突当部30aがサイドシール22のローラ軸方向の端部に最も近づいた時に、次のような位置関係となるようにした。すなわち、該端部にベルト寄り検知部材30のベルト突当部30aが接触しないような位置関係とした。具体的には、図7に示すように、XとYの関係が常にX≧Yとなるようにした。これにより、中間転写ベルト3の端部がローラ軸方向内側に向かって移動しても、ベルト寄り検知部材30のベルト突当部30aとサイドシール22とが干渉しない位置関係とすることが可能となる。したがって、ベルト寄り検知部材30のとサイドシール22との干渉によるトナー漏れを防止することができる。
なお、ベルト寄り検知部材30がローラ軸方向内側に向かって移動した際に、ベルト寄り検知部材30及びケーシング20aの形状によっては、ケーシング20aとベルト寄り検知部材30とが干渉するおそれがある。この干渉を防ぐためには、例えば、中間転写ベルト3の表面とケーシング20aとの間に設けた隙間を、ベルト寄り検知部材30のベルト当接部30aのテンションローラ軸5a径方向における長さよりも大きくする構成が考えられる。また、ベルト寄り検知部材30の当該径方向の長さをケーシング20aと接触しない程度に短くする構成も考えられる。これにより、ベルト寄り検知部材30とケーシング20aとの干渉を防ぐことができる。
また、本実施形態の中間転写装置60では、ベルト突当部30aがサイドシール22のローラ軸方向の端部に最も近づいた時に、該端部と接触しないようにするために、すなわち、XとYの関係を常にX≧Yとするために、テンションローラ5の傾斜量を制限している。これにより、中間転写ベルト3の端部がローラ軸方向内側に向かって移動したときのベルト寄り検知部材30の移動量を制限することができる。
詳しくは、中間転写ベルト3の端部がローラ軸方向内側に向かって移動すると、中間転写ベルト3の端部によるベルト寄り検知部材30への当接力が弱まり、支持部材付勢スプリング40によってテンションローラ軸が押し上げられる。そして、軸変位部材31と軸ガイド部35との当接位置が軸変位部の斜面に沿って下側へ変位する。これにより、テンションローラ軸5aに沿ってローラ軸方向内側に移動した軸変位部材31がベルト寄り検知部材30に突き当たることで、ベルト寄り検知部材30をローラ軸方向内側に向かって移動させる。
このとき、テンションローラ5の傾斜量を制限することで、軸変位部の斜面に沿った軸変位部材31と軸ガイド部35との当接位置の変位を所定の範囲内にすることができる。このため、軸変位部材31が突き当たることで生じるベルト寄り検知部材30のローラ軸方向内側に向かう移動量を制限することができる。したがって、サイドシール22とベルト寄り検知部材30とが干渉しないような位置関係とすることができる。
さらに、本実施形態においては、テンションローラ5の傾斜量を制限するために、次のような構成とした。すなわち、テンションローラ5が所定量傾斜すると、軸変位部材31のストッパ部31cと、軸ガイド部35の下面とが接触するようにした。詳しくは、中間転写ベルト3の端部がローラ軸方向内側に向かって移動した時にテンションローラ5が傾斜すると、ストッパ部31cが軸ガイド部35の下面に突き当たる。これにより、軸変位部材31の傾斜面31aと軸ガイド部35の傾斜面当接部35aとの当接位置の変位が規制されるので、軸変位部材31によるテンションローラ軸5aの移動が規制され、テンションローラ5の傾斜量を所定の範囲内に制限することができる。
なお、本実施形態では、サイドシール22のローラ軸方向の幅を6[mm]とした。
次に、中間転写装置60における支持部材回転軸36の配置について説明する。
本実施形態における中間転写装置60では、軸傾斜機構70が備える回転支持部材34の支持部材回転軸36を次のような位置に配置している。すなわち、図5(a)に示すように、テンションローラ5に架け回された中間転写ベルト3のうち、テンションローラ5に対してベルト搬送方向上流側のベルト面と、テンションローラ5に対して下流側のベルト面とが成す角の二等分線となる仮想二等分線aとする。回転支持部材の回転軸である支持部材回転軸36は、軸変位部材31と軸ガイド部35との当接部に対して、仮想二等分線aを挟んで反対側になる範囲に配置されている。
このように配置することで、軸ガイド部35のほうに移動するように軸変位部材31に力が働き、軸変位部材31と軸ガイド部35とが接触してテンションローラ5を傾斜させることができる。また、支持部材付勢スプリング40については、支持部材回転軸36を軸変位部材31と軸ガイド部35とが接触するような位置にすれば無くてもよい。
上述した説明では、中間転写ベルト3が幅方向の一方に移動するベルト寄りを補正する軸傾斜機構70について説明したが、本実施形態の軸傾斜機構70の構成によりベルト寄りを補正するベルト部材は、中間転写ベルト3に限るものではない。例えば、画像形成装置の転写紙等の記録媒体に画像が転写される転写位置を含めて記録媒体を搬送する転写搬送ベルトを備えた二次転写装置の転写搬送ベルトのベルト寄りを補正する構成にも適用可能である。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
駆動ローラ4、テンションローラ5、バックアップローラ6、入口ローラ7等の複数の支持回転体に掛け渡されて前記複数の支持回転体の回転とともに走行する中間転写ベルト3等のベルトと、前記複数の支持回転体のうちの一つであるテンションローラ5等の支持回転体のテンションローラ軸5a等の回転軸に設けられ、前記回転軸の軸方向における前記ベルトの端部が突き当たり前記軸方向に可動なベルト寄り検知部材30等のベルト突当部材と、前記一つの支持回転体に対向配置されて前記ベルトの表面の付着物を除去するクリーニングブレード21等のクリーニング部材と、前記クリーニング部材の前記軸方向の端部に配置されたサイドシール22等のシール部材とを備える中間転写装置60等のベルト装置において、前記ベルト突当部材と前記シール部材とを、前記ベルト突当部材が前記シール部材の前記軸方向の端部に最も近づいた時に、該端部に前記ベルト突当部材が接触しない位置関係としたことを特徴とする。
ベルトの端部が一つの支持回転体の軸方向内側に向かって移動すると、この動きに伴ってベルト突当部も同軸方向内側に向かって移動する。このとき、ベルトのローラ軸方向の移動量によっては、シール部材の端部とベルト突当部材とが干渉してしまい、クリーニング部材によってベルト上から除去したトナーがクリーニング装置外に漏れてしまうおそれがある。
本態様においては、上記実施形態について説明したように、ベルト突当部材がシール部材の同軸方向の端部に最も近づいた時に、該端部にベルト突当部材が接触しない位置関係とすることで、ベルトの端部が同軸方向内側に向かって移動しても、ベルト突当部材とシール部材とが干渉しない。したがって、ベルト突当部材とシール部材との干渉によるトナー漏れを防止することができる。
(態様B)
態様A又のベルト装置において、テンションローラ5等の前記一つの支持回転体が駆動ローラ4等の他の支持回転体に対して傾動することを特徴とする。
本態様においては、上記実施形態について説明したように、一つの支持回転体が傾斜することでベルト寄りを規制する構成であった場合でも、ベルト突当部材とシール部材とが干渉しない位置関係とすることが可能となる。したがって、ベルト突当部材とシール部材との干渉によるトナー漏れを防止することができる。
(態様C)
態様Bのベルト装置において、テンションローラ5等の前記一つの支持回転体の傾斜量を制限するストッパ部31c等のストッパ部材を備えることを特徴とする。
本態様においては、上記実施形態について説明したように、一つの支持回転体の傾斜量を制限することで、ベルトの端部が同軸方向内側に向かって移動したときの、ベルト突当部材の移動量を制限することができる。したがって、ベルト突当部材とシール部材とが干渉しないような位置関係とすることができる。
(態様D)
態様A〜Cいずれか一のベルト装置において、前記一つの支持回転体の回転軸の少なくとも一端部に設けられ、前記ベルトが前記軸方向に移動することによって前記ベルトの前記軸方向の端部が突き当たって前記ベルトとともに前記軸方向に移動し、ベルト突当部30a等の前記ベルト突当部材を有する、ベルト寄り検知部材30等のベルト検知部材と、前記ベルトの前記軸方向の移動に伴って前記一つの支持回転体を傾動させる軸変位部材31等の軸傾斜部材と、前記軸傾斜部材の一部と当接し、前記軸傾斜部材の移動方向を規制する軸ガイド部35等のガイド部材と、前記軸傾斜部材と前記ガイド部材とが接触する向きに力を付与する支持部材付勢スプリング40等の支持力付与部材とを備えることを特徴とする。
(態様E)
複数の支持回転体に掛け渡されて前記複数の支持回転体の回転とともに走行するベルトを備え、前記ベルトの外周面上に記録媒体を担持し、像担持体上に形成された可視像を前記記録媒体に転写する転写装置において、態様A〜Dいずれか一のベルト装置の構成を備えることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、ベルト突当部材とシール部材との干渉によるトナー漏れを防止できる転写装置を実現することができる。
(態様F)
駆動ローラ4、テンションローラ5、バックアップローラ6、入口ローラ7等の複数の支持回転体に掛け渡されて前記複数の支持回転体の回転とともに走行し、像担持体から転写された可視像を、被転写体に転写する中間転写ベルト3等の中間転写ベルトを備える中間転写装置60等の中間転写装置において、態様A〜Dいずれか一のベルト装置の構成を備えることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、ベルト突当部材とシール部材との干渉によるトナー漏れを防止できる中間転写装置を実現することができる。
(態様G)
複数の支持回転体に掛け渡されたベルトを前記複数の支持回転体の回転とともに走行させるベルト装置を備えるプリンタ100等の画像形成装置において、前記ベルト装置として、態様A〜Dいずれか一の中間転写装置60等のベルト装置を用いたことを特徴とする。
これによれば、ベルト突当部材とシール部材との干渉によるトナー漏れを防止できる画像形成装置を実現することができる。
1 感光体
3 中間転写ベルト
4 駆動ローラ
5 テンションローラ
5a テンションローラ軸
8 帯電装置
9 露光装置
10 現像装置
11 一次転写ローラ
12 クリーニング装置
14 給紙装置
16 レジストローラ対
17 二次転写ローラ
18 定着装置
20 ベルトクリーニング装置
20a ケース
21 クリーニングブレード
22 サイドシール
22a 低摺動部材
22b 発泡部材
30 ベルト寄り検知部材
30a ベルト突当部
31 軸変位部材
31a 傾斜面
31b 接触部
31c ストッパ部
32 テンションスプリング
33 テンションローラ軸受部材
34 回転支持部材
35 軸ガイド部
35a 傾斜面当接部
36 支持部材回転軸
37 フレーム
40 支持部材付勢スプリング
60 中間転写装置
70 軸傾斜機構
100 プリンタ
特開2014−10429号公報

Claims (7)

  1. 複数の支持回転体に掛け渡されて前記複数の支持回転体の回転とともに走行するベルトと、前記複数の支持回転体のうちの少なくとも一つの支持回転体の回転軸に設けられ、該回転軸の軸方向における前記ベルトの端部が突き当たり前記軸方向に可動なベルト突当部材と、前記一つの支持回転体に対向配置されて前記ベルトの表面の付着物を除去するクリーニング部材と、前記クリーニング部材の前記軸方向の端部に配置されたシール部材とを備えるベルト装置において、前記ベルト突当部材が前記シール部材の前記軸方向の端部に最も近づいた時に、該端部に前記ベルト突当部材が接触しない位置関係としたことを特徴とするベルト装置。
  2. 請求項1に記載のベルト装置において、前記一つの支持回転体が他の支持回転体に対して傾動することを特徴とするベルト装置。
  3. 請求項2に記載のベルト装置において、前記一つの支持回転体の傾斜量を制限するストッパ部材を備えることを特徴とするベルト装置。
  4. 請求項1乃至3いずれか一に記載のベルト装置において、前記一つの支持回転体の回転軸の少なくとも一端部に設けられ、前記ベルトが前記軸方向に移動することによって前記ベルトの端部が突き当たって前記ベルトとともに前記軸方向に移動し、前記ベルト突当部材を有するベルト検知部材と、前記ベルトの前記軸方向の移動に伴って前記一つの支持回転体を傾動させる軸傾斜部材と、前記軸傾斜部材の一部と当接し、前記軸傾斜部材の移動方向を規制するガイド部材と、前記軸傾斜部材と前記ガイド部材とが接触する向きに力を付与する支持力付与部材とを備えることを特徴とするベルト装置。
  5. 複数の支持回転体に掛け渡されて前記複数の支持回転体の回転とともに走行するベルトを備え、前記ベルトの外周面上に記録媒体を担持し、像担持体上に形成された可視像を前記記録媒体に転写する転写装置において、請求項1乃至4いずれか一に記載のベルト装置の構成を備えることを特徴とする転写装置。
  6. 複数の支持回転体に掛け渡されて前記複数の支持回転体の回転とともに走行し、像担持体から転写された可視像を、被転写体に転写する中間転写ベルトを備える中間転写装置において、請求項1乃至4いずれか一に記載のベルト装置の構成を備えることを特徴とする中間転写装置。
  7. 複数の支持回転体に掛け渡されたベルトを前記複数の支持回転体の回転とともに走行させるベルト装置を備える画像形成装置において、前記ベルト装置として、請求項1乃至4いずれか一に記載のベルト装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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