JP2018153099A - 米飯の製造方法、かやく御飯の製造方法、及びおにぎりの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
前記浸漬工程を終えた米及び上記食品添加物酸味料製剤を含む水を炊飯する炊飯工程と、
前記炊飯工程を終えた米飯を予め定められた温度に保った状態で、当該米飯に対して予め定められた量の酵素製剤を添加する酵素添加工程と、
前記酵素添加工程を終えて酵素製剤を含む米飯を、耐熱トレーに入れて密閉する密閉工程と、
前記密閉工程を終えて密閉された前記耐熱トレー内にある前記米飯を、予め定められた温度条件下で予め定められた一定時間保存して熟成させる熟成工程と、
前記熟成工程を終えた前記耐熱トレー内の前記米飯を、前記米飯の中心の温度を予め定められた温度に保った状態で予め定められた時間だけ加熱する滅菌工程と、を備えるものである。
米を器に入れ、米重量に対して145〜155%の重量からなる水、及び米重量に対して0.1〜0.2%の重量からなる食品添加物酸味料製剤を加え、85〜95分間浸漬させることで米に吸水させ、
前記米が浸漬された状態の水の中に、上記吸水後に水を切った野菜を入れ、調味液を加える、下準備工程を備え、
前記下準備工程の後に、前記米飯の製造方法が備える前記各工程を実施するものである。
前記酵素添加工程の後であって前記密閉工程の前に、前記酵素製剤を更に添加して前記米飯をおにぎり状に成形する成形工程とを備えるものである。
〈炊飯準備工程:S1〉
米を研ぎ、研いだ米を炊飯容器に入れ、水を加える。例えば、用いる米が、ジャポニカ米の白米であれば、研ぐ前の米を100重量%として、水150重量%を加える。米と水との割合は、これに限らず、米の品種、炊飯する環境状況、使用する水の硬度等に合わせて、適宜調整する。
続いて、上記炊飯容器内の水及び米に、食品添加物酸味料製剤(商品名:ホズアップ、40K(商品名))を加え、90分間浸漬させることで、米に吸水させる。ここでの水量は、上記の通り、米重量に対して145〜155%(好ましくは150%)である。また、食品添加物酸味料製剤の標準添加量は、原材料総重量に対して、0.1〜0.2%とする。
浸漬工程を経た上記食品添加物酸味料製剤を含む米及び水を炊飯する。当該炊飯方法は、通常の炊飯方法で構わない。
以下の(i)又は(ii)のいずれかにより酵素製剤を、上記炊飯工程を経た米飯に添加する。
(i)上記炊飯工程を経た米飯の温度を85℃〜90℃に保った状態で、酵素製剤(例えば、もちソフトMF(登録商標))を添加し、むらが生じないように当該米飯を混ぜる。酵素製剤の添加量は、当該米飯の重量に対して、1.0〜2.0%(好ましくは1.5%)とする。
(ii)上記炊飯工程を経た米飯の温度を75℃以下まで冷ました後、酵素製剤(例えば、もちソフトA(登録商標))を添加し、むらが生じないように当該米飯を混ぜる。酵素製剤の添加量は、当該米飯の重量に対して、1.0〜2.0%(好ましくは1.5%)とする。
(iii)なお、その他の方法として、上記(i)又は(ii)に代えて、酵素製剤としてβアミラーゼ酵素を用いてもよい。βアミラーゼ酵素は、米に含まれるでんぷんを分解する特性を持ち、人が食しても害のない、でんぷん分解酵素である。βアミラーゼ酵素を用いる場合、添加するβアミラーゼ酵素の量は、例えば、米飯を100重量%として1〜3重量%である。なお、βアミラーゼ酵素を添加する際には、米飯ひと粒ずつに掛かるように添加することが望ましい。βアミラーゼ酵素を添加後、米飯が冷めないよう保温容器に蓋をする。なお、βアミラーゼ酵素の添加はなるべく手早く行い、添加時の米飯の温度は、70℃以上90℃以下の状態であることが望ましい。
図2は、密閉工程が行われた米飯を収容した耐熱トレー内の様子を示す断面図である。
上記密閉工程を経た上記耐熱フィルム7により密閉された耐熱トレー2内に収容された米飯1を、以下の(iv)又は(v)のいずれかにより一定温度で一定時間保存する。これにより、上記米飯1に添加された酵素製剤を働かせる。
(iv)上記密閉された耐熱トレー2を30〜40℃未満に保って36時間保存する。
(v)上記密閉された耐熱トレー2を40〜50℃に保って24時間保存する。
図3は、米飯1入りの耐熱トレー2を4層アルミパウチ袋8に入れる様子を示す斜視図である。上記熟成工程を経た上記米飯1入りの耐熱トレー2を、図3に例を示すように、4層アルミパウチ袋8に入れ、当該耐熱トレー2が潰れない程度に空気を抜き取り、4層アルミパウチ袋8の開口部をヒートシールで接着して当該耐熱トレー2を密閉包装する(包装工程)。このように4層アルミパウチ袋8を用いると、光及び酸素が内部に透過しないため、内容物である米飯1は劣化しない。4層アルミパウチ袋8の一例としては、外側からPET、ナイロン、アルミ箱、CCPを積層したフィルムからなる袋がある。
なお、米飯1を短期保存する場合は、上記の包装工程は行わず、上記熟成工程を経た上記米飯1入りの耐熱トレー2をそのままレトルト釜に入れて滅菌処理を行う。また、これにより、上記の酵素添加工程で添加した酵素の死滅処理も行う。当該レトルト釜内の温度は95〜105℃(好ましくは100℃)とする。上記耐熱トレー2に収容された米飯1の中心部の温度が95〜105℃(好ましくは100℃)となっている状態を保って10分間加熱する(すなわち、温度は約100℃で一定とする)。
上記滅菌工程の終了後、当該米飯1を収容する上記耐熱トレー2を常温まで冷却する。
上記では、レトルト釜を用いて上記滅菌処理を行う米飯の製造方法を示したが、これに代えて、マイクロ波加熱装置を用いて上記滅菌処理を行うことも可能である。以下に、マイクロ波加熱装置を用いて上記滅菌処理を行う米飯の製造方法を説明する。マイクロ波加熱装置を用いて上記滅菌処理を行う米飯の製造方法においても、酵素添加工程までは、上記に示した、レトルト釜を用いて上記滅菌処理を行う米飯の製造方法と同様に行う。
図4は、マイクロ波加熱装置を用いた米飯の製造方法において、密閉工程が行われた米飯1を収容した耐熱トレー2内の様子を示す断面図である。
上記密閉工程を経た、上記耐熱ラップ9により密閉された耐熱トレー2内に収容された米飯1を、以下の(vi)又は(vii)のいずれかにより一定温度で一定時間保存する。これにより、上記米飯1に添加された酵素製剤を働かせる。
(vi)上記米飯1を収容した、密閉された耐熱トレー2を30〜40℃未満に保って36時間保存する。
(vii)上記米飯1を収容した、密閉された耐熱トレー2を40〜50℃に保って24時間保存する。
上記熟成工程を経た上記米飯1入りの耐熱トレー2をそのままマイクロ波装置に入れて滅菌処理を行う。また、これにより、上記の酵素添加工程で添加した酵素の死滅処理も行う。当該マイクロ波による加熱波は、上記耐熱トレー2に収容された米飯1の中心部の温度が95〜105℃(好ましくは100℃)となっている状態を保って10分間加熱する(すなわち、温度は約100℃で一定とする)。これにより、米飯1を長期保存しても無菌状態が保たれ、米飯1が腐食することがない。また、でんぷん分解酵素が死滅することにより、長期保存しても、米飯1中のでんぷんを食味が良い状態に保つことが可能となる。
上記米飯1を短期保存する場合の冷却工程を説明する。上記加熱滅菌処理を経た上記耐熱トレー2に収容された米飯1の中心部の温度が約50℃以下になるまで自然冷却する。この自然冷却後、上記耐熱ラップ9を上記耐熱トレー2から外し、耐熱フィルム(例えばPE(ポリエチレン)又はPA(ポリアミド))を用いて、当該米飯1を収容した耐熱トレー2に蓋をして、ヒートシールにて耐熱トレー2に耐熱フィルムを接着する。これにより、耐熱トレー2内を密閉する。
上記米飯1を長期保存する場合の冷却工程を説明する。米飯1を長期保存する場合は、上記加熱滅菌処理を経た上記耐熱トレー2に収容された米飯1の中心部の温度が約90℃以下になるまで自然冷却する。この自然冷却後、上記耐熱ラップを耐熱トレーから外し、図2に示した構成と同様にして、米飯1の上に耐熱性フィルム3を敷く。このように耐熱トレー2の中に収容された上記米飯1の上に耐熱性フィルム3を敷くのは、脱酸剤としてのエージレス6と米飯(食材)1が接触することを防ぐためである。
〈下準備工程:S11〉
まず、野菜のみじん切りを用意する。当該野菜は、例えば、人参、牛蒡、筍等であるが、特に限定されず、適宜変更が可能である。なお、野菜の重量は、米重量と水重量を足した総重量の20〜30%とする。
〈その他の工程〉
上記下準備工程(S11)の後は、上述した米飯の製造方法における炊飯工程以降の工程S3〜S8を同様に行う。長期保存又は短期保存のいずれを行う場合も、更には、レトルト釜を用いた上記滅菌処理、又はマイクロ波加熱装置を用いた上記滅菌処理のいずれを行う場合も、上記炊飯工程(S3)以降の工程を同様に行う。
2 耐熱トレー
3 耐熱性フィルム
5 ペーパー
6 脱酸剤
7 耐熱フィルム
8 4層アルミパウチ袋
9 耐熱ラップ
21 開口部
せる工程と、その後の調理殺菌工程とからなる米飯の製造方法が提案されている。
して色味が悪くなる虜がある。
前記浸漬工程を終えた米及び上記食品添加物酸味料製剤を含む水を炊飯する炊飯工程と、
前記炊飯工程を終えた米飯を予め定められた温度に保った状態で、当該米飯に対して予め定められた量の酵素製剤を添加する酵素添加工程と、
前記酵素添加工程を終えて酵素製剤を含む米飯を、耐熱トレーに入れて密閉する密閉工程と、
前記密閉工程を終えて密閉された前記耐熱トレー内にある前記米飯を、予め定められた温度条件下で予め定められた一定時間保存して熟成させる熟成工程と、
前記熟成工程を終えた前記耐熱トレー内の前記米飯を、前記米飯の中心の温度を予め定められた温度に保った状態で予め定められた時間だけ加熱する滅菌工程と、を備えるものである。
米を器に入れ、米重量に対して145〜155%の重量からなる水、及び米重量に対して0.1〜0.2%の重量からなる食品添加物酸味料製剤を加え、85〜95分間浸漬させることで米に吸水させ、
前記米が浸漬された状態の水の中に、上記吸水後に水を切った野菜を入れ、調味液を加える、下準備工程を備え、
前記下準備工程の後に、前記米飯の製造方法が備える前記各工程を実施するものである。
前記酵素添加工程の後であって前記密閉工程の前に、前記酵素製剤を更に添加して前記米飯をおにぎり状に成形する成形工程とを備えるものである。
〈炊飯準備工程:S1〉
米を研ぎ、研いだ米を炊飯容器に入れ、水を加える。例えば、用いる米が、ジャポニカ米の白米であれば、研ぐ前の米を100重量%として、水150重量%を加える。米と水との割合は、これに限らず、米の品種、炊飯する環境状況、使用する水の硬度等に合わせて、適宜調整する。
続いて、上記炊飯容器内の水及び米に、食品添加物酸味料製剤(例えば、商品名:ホズアップ、40K(商品名))を加え、90分間浸漬させることで、米に吸水させる。ここでの水量は、上記の通り、米重量に対して145〜155%(好ましくは150%)である。また、食品添加物酸味料製剤の標準添加量は、原材料総重量に対して、0.1〜0.2%とする。
浸漬工程を経た上記食品添加物酸味料製剤を含む米及び水を炊飯する。当該炊飯方法は、通常の炊飯方法で構わない。
以下の(i)又は(ii)のいずれかにより酵素製剤を、上記炊飯工程を経た米飯に添加する。
(i)上記炊飯工程を経た米飯の温度を85℃〜90℃に保った状態で、酵素製剤(例えば、もちソフトMF(登録商標))を添加し、むらが生じないように当該米飯を混ぜる。酵素製剤の添加量は、当該米飯の重量に対して、1.0〜2.0%(好ましくは1.5%)とする。
(ii)上記炊飯工程を経た米飯の温度を75℃以下まで冷ました後、酵素製剤(例えば、もちソフトA(登録商標))を添加し、むらが生じないように当該米飯を混ぜる。酵素製剤の添加量は、当該米飯の重量に対して、1.0〜2.0%(好ましくは1.5%)とする。
(iii)なお、その他の方法として、上記(i)又は(ii)に代えて、酵素製剤としてβアミラーゼ酵素を用いてもよい。βアミラーゼ酵素は、米に含まれるでんぷんを分解する特性を持ち、人が食しても害のない、でんぷん分解酵素である。βアミラーゼ酵素を用いる場合、添加するβアミラーゼ酵素の量は、例えば、米飯を100重量%として1〜3重量%である。なお、βアミラーゼ酵素を添加する際には、米飯ひと粒ずつに掛かるように添加することが望ましい。βアミラーゼ酵素を添加後、米飯が冷めないよう保温容器に蓋をする。なお、βアミラーゼ酵素の添加はなるべく手早く行い、添加時の米飯の温度は、70℃以上90℃以下の状態であることが望ましい。
図2は、密閉工程が行われた米飯を収容した耐熱トレー内の様子を示す断面図である。
上記密閉工程を経た上記耐熱フィルム7により密閉された耐熱トレー2内に収容された米飯1を、以下の(iv)又は(v)のいずれかにより一定温度で一定時間保存する。これにより、上記米飯1に添加された酵素製剤を働かせる。
(iv)上記密閉された耐熱トレー2を30〜40℃未満に保って36時間保存する。
(v)上記密閉された耐熱トレー2を40〜50℃に保って24時間保存する。
図3は、米飯1入りの耐熱トレー2を4層アルミパウチ袋8に入れる様子を示す斜視図である。上記熟成工程を経た上記米飯1入りの耐熱トレー2を、図3に例を示すように、4層アルミパウチ袋8に入れ、当該耐熱トレー2が潰れない程度に空気を抜き取り、4層アルミパウチ袋8の開口部をヒートシールで接着して当該耐熱トレー2を密閉包装する(包装工程)。このように4層アルミパウチ袋8を用いると、光及び酸素が内部に透過しないため、内容物である米飯1は劣化しない。4層アルミパウチ袋8の一例としては、外側からPET、ナイロン、アルミ箱、CCPを積層したフィルムからなる袋がある。
なお、米飯1を短期保存する場合は、上記の包装工程は行わず、上記熟成工程を経た上記米飯1入りの耐熱トレー2をそのままレトルト釜に入れて滅菌処理を行う。また、これにより、上記の酵素添加工程で添加した酵素の死滅処理も行う。当該レトルト釜内の温度は95〜105℃(好ましくは100℃)とする。上記耐熱トレー2に収容された米飯1の中心部の温度が95〜105℃(好ましくは100℃)となっている状態を保って10分間加熱する(すなわち、温度は約100℃で一定とする)。
上記滅菌工程の終了後、当該米飯1を収容する上記耐熱トレー2を常温まで冷却する。
上記では、レトルト釜を用いて上記滅菌処理を行う米飯の製造方法を示したが、これに代えて、マイクロ波加熱装置を用いて上記滅菌処理を行うことも可能である。以下に、マイクロ波加熱装置を用いて上記滅菌処理を行う米飯の製造方法を説明する。マイクロ波加熱装置を用いて上記滅菌処理を行う米飯の製造方法においても、酵素添加工程までは、上記に示した、レトルト釜を用いて上記滅菌処理を行う米飯の製造方法と同様に行う。
図4は、マイクロ波加熱装置を用いた米飯の製造方法において、密閉工程が行われた米飯1を収容した耐熱トレー2内の様子を示す断面図である。
上記密閉工程を経た、上記耐熱ラップ9により密閉された耐熱トレー2内に収容された米飯1を、以下の(vi)又は(vii)のいずれかにより一定温度で一定時間保存する。これにより、上記米飯1に添加された酵素製剤を働かせる。
(vi)上記米飯1を収容した、密閉された耐熱トレー2を30〜40℃未満に保って36時間保存する。
(vii)上記米飯1を収容した、密閉された耐熱トレー2を40〜50℃に保って24時間保存する。
上記熟成工程を経た上記米飯1入りの耐熱トレー2をそのままマイクロ波装置に入れて滅菌処理を行う。また、これにより、上記の酵素添加工程で添加した酵素の死滅処理も行う。当該マイクロ波による加熱波は、上記耐熱トレー2に収容された米飯1の中心部の温度が95〜105℃(好ましくは100℃)となっている状態を保って10分間加熱する(すなわち、温度は約100℃で一定とする)。これにより、米飯1を長期保存しても無菌状態が保たれ、米飯1が腐食することがない。また、でんぷん分解酵素が死滅することにより、長期保存しても、米飯1中のでんぷんを食味が良い状態に保つことが可能となる。
上記米飯1を短期保存する場合の冷却工程を説明する。上記加熱滅菌処理を経た上記耐熱トレー2に収容された米飯1の中心部の温度が約50℃以下になるまで自然冷却する。この自然冷却後、上記耐熱ラップ9を上記耐熱トレー2から外し、耐熱フィルム(例えばPE(ポリエチレン)又はPA(ポリアミド))を用いて、当該米飯1を収容した耐熱トレー2に蓋をして、ヒートシールにて耐熱トレー2に耐熱フィルムを接着する。これにより、耐熱トレー2内を密閉する。
上記米飯1を長期保存する場合の冷却工程を説明する。米飯1を長期保存する場合は、上記加熱滅菌処理を経た上記耐熱トレー2に収容された米飯1の中心部の温度が約90℃以下になるまで自然冷却する。この自然冷却後、上記耐熱ラップを耐熱トレーから外し、図2に示した構成と同様にして、米飯1の上に耐熱性フィルム3を敷く。このように耐熱トレー2の中に収容された上記米飯1の上に耐熱性フィルム3を敷くのは、脱酸剤としてのエージレス6と米飯(食材)1が接触することを防ぐためである。
〈下準備工程:S11〉
まず、野菜のみじん切りを用意する。当該野菜は、例えば、人参、牛蒡、筍等であるが、特に限定されず、適宜変更が可能である。なお、野菜の重量は、米重量と水重量を足した総重量の20〜30%とする。
〈その他の工程〉
上記下準備工程(S11)の後は、上述した米飯の製造方法における炊飯工程以降の工程S3〜S8を同様に行う。長期保存又は短期保存のいずれを行う場合も、更には、レトルト釜を用いた上記滅菌処理、又はマイクロ波加熱装置を用いた上記滅菌処理のいずれを行う場合も、上記炊飯工程(S3)以降の工程を同様に行う。
2 耐熱トレー
3 耐熱性フィルム
5 ペーパー
6 脱酸剤
7 耐熱フィルム
8 4層アルミパウチ袋
9 耐熱ラップ
21 開口部
Claims (10)
- うるち米又は餅米からなる研ぐ前の米に、当該米の重量に対して145〜155%の重量からなる水と、当該米の重量に対して0.1〜0.2%の重量からなる食品添加物酸味料製剤とを加え、当該米を85〜95分間浸漬させる浸漬工程と、
前記浸漬工程を終えた米及び上記食品添加物酸味料製剤を含む水を炊飯する炊飯工程と、
前記炊飯工程を終えた米飯を予め定められた温度に保った状態で、当該米飯に対して予め定められた量の酵素製剤を添加する酵素添加工程と、
前記酵素添加工程を終えて酵素製剤を含む米飯を、耐熱トレーに入れて密閉する密閉工程と、
前記密閉工程を終えて密閉された前記耐熱トレー内にある前記米飯を、予め定められた温度条件下で予め定められた一定時間保存して熟成させる熟成工程と、
前記熟成工程を終えた前記耐熱トレー内の前記米飯を、前記米飯の中心の温度を予め定められた温度に保った状態で予め定められた時間だけ加熱する滅菌工程と、を備える米飯の製造方法。 - 前記酵素添加工程においては、下記(i)〜(iii)のいずれかにより酵素を添加する請求項1に記載の米飯の製造方法。
(i)前記米飯を温度85〜90℃に保った状態で、当該米飯の重量に対して1.0〜2.0%のもちソフトMF(商品名)を酵素製剤として添加する
(ii)前記米飯を温度75℃以下とした状態で、当該米飯の重量に対して1.0〜2.0%のもちソフトA(商品名)を酵素製剤として添加する
(iii)前記米飯を温度70〜90℃に保った状態で、当該米飯の重量に対して1〜3%のβアミラーゼ酵素を酵素製剤として添加する - 前記密閉工程は、
前記耐熱トレーにその開口部から内部に前記米飯を入れ、
前記耐熱トレー内の前記米飯の上に耐熱性フィルムを敷き、
前記耐熱トレー内の前記米飯に対して前記耐熱性フィルムの上から純粋パルプ100%ペーパーを敷き、
前記純粋パルプ100%ペーパーの上に脱酸素剤を載せ、
耐熱フィルムを用いて、前記米飯、前記耐熱性フィルム、前記純粋パルプ100%ペーパー、及び前記脱酸素剤を収容する前記耐熱トレーの前記開口部に蓋をして密閉する工程を含む請求項1又は請求項2に記載の米飯の製造方法。 - 前記熟成工程は、下記(iv)〜(v)のいずれかにより、前記米飯についての前記予め定められた温度条件下での前記予め定められた一定時間での保存による熟成を行う請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の米飯の製造方法。
(iv)前記密閉された耐熱トレーを30〜40℃未満に保って36時間保存する
(v)前記密閉された耐熱トレーを40〜50℃に保って24時間保存する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の米飯の製造方法。 - 前記滅菌工程においては、前記熟成工程を終えた前記米飯入りの前記耐熱トレーを4層アルミパウチ袋に入れ、当該4層アルミパウチ袋内の空気を抜き取って、当該4層アルミパウチ袋の開口部を接着して内部を密閉し、
前記米飯入りの前記耐熱トレーを収容した前記4層アルミパウチ袋を、レトルト釜による加熱で、前記耐熱トレー内の前記米飯の中心部の温度を前記予め定められた温度である95〜100℃として、前記予め定められた時間としての8〜12分だけ加熱する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の米飯の製造方法。 - 前記滅菌工程においては、前記熟成工程を終えた前記米飯入りの前記耐熱トレーを、レトルト釜による加熱で、前記耐熱トレー内の前記米飯の中心部の温度を前記予め定められた温度である95〜100℃として、前記予め定められた時間としての8〜12分だけ加熱する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の米飯の製造方法。
- 前記密閉工程においては、前記熟成工程を終えた前記米飯入りの前記耐熱トレーの開口部を耐熱ラップにより蓋をして密閉し、
前記滅菌工程においては、前記熟成工程を終えた前記米飯入りの前記耐熱トレーを、マイクロ波装置による加熱で、前記耐熱トレー内の前記米飯の中心部の温度を前記予め定められた温度である95〜100℃として、前記予め定められた時間としての8〜12分だけ加熱し、前記耐熱トレー内の前記米飯の中心部の温度が前記50℃以下になるまで冷却した後、前記耐熱ラップを前記耐熱トレーの前記開口部から外して、耐熱フィルムを前記開口部に接着して前記耐熱トレー内部を密閉する請求項1又は請求項2に記載の米飯の製造方法。 - 前記密閉工程においては、前記熟成工程を終えた前記米飯入りの前記耐熱トレーの開口部を耐熱ラップにより蓋をして密閉し、
前記滅菌工程においては、
前記熟成工程を終えた前記米飯入りの前記耐熱トレーを、マイクロ波装置による加熱で、前記耐熱トレー内の前記米飯の中心部の温度を前記予め定められた温度である95〜100℃として、前記予め定められた時間としての8〜12分だけ加熱し、
前記耐熱トレー内の前記米飯の中心部の温度が前記90℃以下になるまで冷却した後、前記耐熱ラップを前記耐熱トレーの前記開口部から外し、
前記耐熱トレー内の前記米飯の上に耐熱性フィルムを敷き、
前記耐熱トレー内の前記米飯に対して前記耐熱性フィルムの上から純粋パルプ100%ペーパーを敷き、
前記純粋パルプ100%ペーパーの上に脱酸素剤を載せ、
耐熱フィルムを用いて前記米飯、前記耐熱性フィルム、前記純粋パルプ100%ペーパー、及び前記脱酸素剤を収容する前記耐熱トレーの前記開口部に蓋をして密閉する請求項1又は請求項2に記載の米飯の製造方法。 - 米重量と水重量を足した総重量の20〜30%の重量からなる、みじん切りの野菜を器に入れ、その中に水及び食品添加物酸味料製剤を添加して混ぜ、当該野菜を85〜95分間浸漬することで野菜に吸水させてから水を切り、
米を器に入れ、米重量に対して145〜155%の重量からなる水、及び米重量に対して0.1〜0.2%の重量からなる食品添加物酸味料製剤を加え、85〜95分間浸漬させることで米に吸水させ、
前記米が浸漬された状態の水の中に、上記吸水後に水を切った野菜を入れ、調味液を加える、下準備工程を備え、
前記下準備工程の後に、請求項1乃至請求項8に記載の米飯の製造方法が備える前記各工程を実施する、かやく御飯の製造方法。 - 請求項1乃至請求項8に記載の米飯の製造方法が備える前記各工程と、
前記酵素添加工程の後であって前記密閉工程の前に、前記酵素製剤を更に添加して前記米飯をおにぎり状に成形する成形工程とを備える、おにぎりの製造方法。
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