JPWO2016052585A1 - 長期保存米飯の製造方法および長期保存おにぎりの製造方法 - Google Patents

長期保存米飯の製造方法および長期保存おにぎりの製造方法 Download PDF

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Abstract

長期保存でき、かつ、食味が損なわれず、そのままで食することが可能な長期保存米飯の製造方法および長期保存おにぎりの製造方法を提供する。長期保存おにぎりの製造方法は、米を炊飯する工程(S20)と、炊飯した米飯を90℃以下まで冷ます工程(S30)と、冷ました米飯にデンプン分解酵素を添加する工程(S40)と、デンプン分解酵素を添加した米飯をおにぎりに成形する工程(S50)と、おにぎりに成形した米飯中のαデンプンを分解する工程(S60)と、αデンプンを分解したおにぎりを、耐熱袋に入れて密閉し、密閉後95℃以上に加温する工程(S90、S110)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、長期保存米飯の製造方法および長期保存おにぎりの製造方法に関する。特に、食する際に加熱等をすることなしに、そのまま食することができる長期保存米飯および長期保存おにぎりの製造方法に関する。
近年、災害時の非常食に対する重要性の認識が高まり、非常食を備蓄することが一般的になってきている。非常食としては、従来から、乾パン・缶詰・レトルト食品・インスタント食品などの保存性に優れた食品が用いられている。しかし米を主食とする人々の間では、非常食においても、米飯に対する要求が大きい。従来の長期保存米飯は、炊飯した米飯を急速乾燥したアルファ米が主流であり、食するためには、湯戻しする必要があった。そのため、加熱器具のない場合には、適さないものであった。
そこで、米を浸漬し、蒸気で蒸し、冷却後に吸水させ、密封容器に入れて不活性ガスで置換し、その後炊飯する長期保存米飯の製造方法が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、米飯の老化は無菌状態でも生ずるので、米飯を長期保存すると食味が悪化するのが実情である。さらに、災害時などの非常食用として、食卓でなくても食べやすいように、米飯を再加熱せず、例えば「おにぎり」のようにして提供することへの要望が大きい。そこで、本発明は、長期保存でき、かつ、食味が損なわれず、そのままで食することが可能な長期保存米飯の製造方法および長期保存おにぎりの製造方法を提供することを課題とする。
特開2011-10559号公報
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る長期保存米飯の製造方法は、例えば図4に示すように、米を炊飯する工程(S210)と、炊飯した米飯を90℃以下まで冷ます工程(S220)と、冷ました米飯にデンプン分解酵素を添加する工程(S230)と、米飯中のαデンプンを分解する工程(S240)と、αデンプンが分解された米飯を95℃以上の温度に加温する工程(S280)とを備える。
このように構成すると、炊飯した米飯中のαデンプンがデンプン分解酵素の働きにより分解され、その後に95℃以上の温度に加熱されるのでデンプン分解酵素が死滅し、αデンプンが分解された状態が保たれる。よって、長期保存でき、かつ、食味が損なわれず、そのままで食することが可能な長期保存米飯の製造方法となる。なお、本書において「αデンプンが分解する」とは、特に断りのない限り、αデンプンのα−1,4結合を分解することを指しており、ブドウ糖、アルコールなどに分解することではない。
本発明の第2の態様に係る長期保存米飯の製造方法では、本発明の第1の態様に係る長期保存米飯の製造方法において、αデンプンを分解する工程は、デンプン分解酵素を添加した米飯を4℃以上35℃以下に18時間以上保つ。
このように構成すると、米飯とデンプン分解酵素が、4℃以上35℃以下で18時間以上保たれるので、米飯中のαデンプンがデンプン分解酵素により充分に分解される。
また上記課題を解決するために、本発明の第3の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法は、例えば図4に示すように、米を炊飯する工程(S210)と、炊飯した米飯を90℃以下まで冷ます工程(S220)と、冷ました米飯にデンプン分解酵素を添加する工程(S230)と、前記米飯中のαデンプンを分解する工程(S240)と、αデンプンが分解された米飯をおにぎりに成形する工程(S250)と、前記おにぎりを、耐熱袋に入れて密閉し、密閉後95℃以上に加温する工程(S270、S280)とを備える。
このように構成すると、おにぎりに成形した米飯中のαデンプンがデンプン分解酵素の働きにより分解され、その後に耐熱袋に入れて密閉し、95℃以上の温度に加熱されるので、デンプン分解酵素が死滅し、αデンプンが分解された状態が保たれる。さらに、密封されて水分が維持される。よって、長期保存でき、かつ、食味が損なわれず、そのままで食することが可能な長期保存おにぎりの製造方法となる。
本発明の第4の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法では、本発明の第3の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法において、炊飯される米に、寒天とプルランとを加える。
このように構成すると、炊飯される米に寒天とプルランとを加えるので、炊飯される米粒1つずつが寒天によりコーティングされ、かつ、プルランにより保水性が高まり、見栄えがよく、かつ、食味の良い長期保存おにぎりの製造方法となる。
本発明の第5の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法では、本発明の第3または第4の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法において、例えば図2に示すように、おにぎり10を耐熱袋40に入れる前に、おにぎり10をフィルム20で包み、フィルム20の外側に紙30を配置する。
このように構成すると、おにぎりをフィルムで包み、フィルムの外側に紙で配置してから、耐熱袋に入れるので、おにぎりの水分が保たれ、食味の良い長期保存おにぎりの製造方法となる。
本発明の第6の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法では、本発明の第5の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法において、例えば図4に示すように、おにぎりを耐熱袋に入れた後、耐熱袋内を窒素ガスで置換し、その後に脱気する(S270)。
このように構成すると、おにぎりを耐熱袋に入れて、窒素ガスで置換して脱気するので、空気が残留せず、酸化が防止され、また、空気中の細菌等による汚染も防止できる。
また上記課題を解決するために、本発明の第7の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法は、例えば図1に示すように、米を炊飯する工程(S20)と、炊飯した米飯を90℃以下まで冷ます工程(S30)と、冷ました米飯にデンプン分解酵素を添加する工程(S40)と、デンプン分解酵素を添加した米飯をおにぎりに成形する工程(S50)と、おにぎりに成形した米飯中のαデンプンを分解する工程(S60)と、αデンプンを分解したおにぎりを、耐熱袋に入れて密閉し、密閉後95℃以上に加温する工程(S90、S110)とを備える。
このように構成すると、おにぎりに成形した米飯中のαデンプンがデンプン分解酵素の働きにより分解され、その後に耐熱袋に入れて密閉し、95℃以上の温度に加熱されるので、デンプン分解酵素が死滅し、αデンプンが分解された状態が保たれる。さらに、密封されて水分が維持される。よって、長期保存でき、かつ、食味が損なわれず、そのままで食することが可能な長期保存おにぎりの製造方法となる。
本発明の第8の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法では、本発明の第7の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法において、例えば図2に示すように、αデンプンを分解したおにぎり10を耐熱袋40に入れる前に、おにぎり10を耐熱性の箔20で包み、耐熱性の箔20の外側に紙30を配置する。
このように構成すると、おにぎりを耐熱性の箔で包み、耐熱性の箔の外側に紙で配置してから、耐熱袋に入れるので、おにぎりの水分が保たれ、食味の良い長期保存おにぎりの製造方法となる。
本発明の第9の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法では、本発明の第8の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法において、例えば図3に示すように、αデンプンを分解したおにぎりを包む耐熱性の箔20には、複数の穴22が形成されている。
このように構成すると、おにぎりを包む耐熱性の箔に複数の穴が形成されているので、おにぎり中の過剰な水分は耐熱性の箔の穴から抜け出て、紙に吸収され、また、おにぎりが乾燥すると紙の水分を耐熱性の箔の穴を介して吸収し、保存期間中のおにぎりの水分が適度に保たれる。
本発明の第10の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法では、本発明の第7ないし第9のいずれかの態様に係る長期保存おにぎりの製造方法において、例えば図1に示すように、αデンプンを分解したおにぎりを、表面に焼き目がつくまで焼く工程(S80)をさらに備える。
このように構成すると、焼おにぎりとしてより食味の良い長期保存おにぎりの製造方法となる。
本発明の長期保存米飯の製造方法によれば、米を炊飯する工程と、炊飯した米飯を90℃以下まで冷ます工程と、冷ました米飯にデンプン分解酵素を添加する工程と、米飯中のαデンプンを分解する工程と、αデンプンが分解された米飯を95℃以上の温度に加温する工程とを備えるので、長期保存でき、かつ、食味が損なわれず、そのままで食することが可能な長期保存米飯の製造方法となる。
また、本発明の長期保存おにぎりの製造方法によれば、米を炊飯する工程と、炊飯した米飯を90℃以下まで冷ます工程と、冷ました米飯にデンプン分解酵素を添加する工程と、米飯中のαデンプンを分解する工程と、αデンプンが分解された米飯をおにぎりに成形する工程と、おにぎりを、耐熱袋に入れて密閉し、密閉後95℃以上に加温する工程とを備えるので、長期保存でき、かつ、食味が損なわれず、そのままで食することが可能な長期保存おにぎりの製造方法となる。
この出願は、日本国で2014年9月30日に出願された特願2014−200088号に基づいており、その内容は本出願の内容として、その一部を形成する。
また、本発明は以下の詳細な説明により更に完全に理解できるであろう。しかしながら、詳細な説明および特定の実施例は、本発明の望ましい実施の形態であり、説明の目的のためにのみ記載されているものである。この詳細な説明から、種々の変更、改変が、当業者にとって明らかだからである。
出願人は、記載された実施の形態のいずれをも公衆に献上する意図はなく、開示された改変、代替案のうち、特許請求の範囲内に文言上含まれないかもしれないものも、均等論下での発明の一部とする。
本明細書あるいは請求の範囲の記載において、名詞及び同様な指示語の使用は、特に指示されない限り、または文脈によって明瞭に否定されない限り、単数および複数の両方を含むものと解釈すべきである。本明細書中で提供されたいずれの例示または例示的な用語(例えば、「等」)の使用も、単に本発明を説明し易くするという意図であるに過ぎず、特に請求の範囲に記載しない限り本発明の範囲に制限を加えるものではない。
図1は、本発明の一実施の形態としての、長期保存焼きおにぎりの製造方法を説明するフローチャートである。 図2は、おにぎりを耐熱性の箔またはフィルムで包み、耐熱性の箔またはフィルムの外側に紙を配置して、耐熱袋に入れた状態の一例を示す断面図である。 図3は、おにぎりを包む耐熱性の箔であって、複数の穴が形成された耐熱性の箔の一例を示す図である。 図4は、図1とは異なる本発明の実施の形態としての、長期保存おにぎりの製造方法を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一または相当する装置あるいは部材には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、長期保存焼きおにぎりの製造方法を説明するフローチャートである。先ず、炊飯準備工程(S10)が行われる。
炊飯準備工程(S10)では、研いだ米、寒天、プルランと水を混ぜる。米の種類は何でもよいが、おにぎりにするにはジャポニカ米がよい。研ぐ前の米重量に対して、寒天は0.1〜10重量%、好ましくは1重量%、プルランは0.1〜10重量%、好ましくは2重量%加えるのがよい。寒天を加えることにより、米粒をコーティングし、米粒の形状を保護することができる。寒天の代わりにペクチンを加えてもよい。なお、寒天やペクチンは加えられなくてもよい。また、プルランを加えることにより、炊飯時の米粒の保水性を高めることができる。プルランの代わりに、他の可食性の増粘剤または増粘多糖類を加えてもよい。なお、プルランや増粘剤または増粘多糖類は加えられなくてもよい。水は、炊飯するのに適量であればよく、米の重量の1.5倍あるいは体積の1.2倍を加える。
炊飯工程(S20)では、米を炊飯準備工程(S10)で混ぜた、寒天、プルランおよび水と一緒に炊飯する。炊飯は、通常の炊飯と同じでよい。
冷却工程(S30)では、炊飯工程(S20)で炊飯した米飯を冷却する。冷却する温度は、90℃以下であればよいが、60℃以下まで冷却することが好ましい。この冷却工程(S30)は、次の酵素添加工程(S40)で添加する酵素が失活したり、活動が阻害されたりすることがない様に、炊飯された米飯を冷却するものである。酵素としてβアミラーゼを添加した場合に、90℃以下であれば失活することはなく、60℃以下であれば活性が阻害されず維持される。
酵素添加工程(S40)では、冷却工程(S30)で冷却した米飯にデンプン分解酵素を添加し、均等に混ぜる。ここでデンプン分解酵素とは、米類のデンプンを分解する酵素であって、食しても害のない酵素を指し、例えば、βアミラーゼである。デンプン分解酵素は、米飯の重量に対して、0.5〜2重量%加えるのが好ましいが、これに限定されるものではない。多量に添加すると食味を損なうことがあり、少量ではデンプンを分解しきれないこともある。ただし、デンプン分解酵素がデンプンを分解する時間を短縮し、あるいは、延長することにより、食味を調整することも可能である。
おにぎり成形工程(S50)では、酵素添加工程(S40)でデンプン分解酵素を添加した米飯をおにぎりに成形する。おにぎりへの成形は、公知の方法で成形すればよい。おにぎりに成形する際に、おにぎり1個当たりの米飯の量(グラム数)を設定して、均一な量のおにぎりとするのが好ましい。
熟成工程(S60)では、酵素添加工程(S40)で米飯に添加したデンプン分解酵素により、米飯のαデンプンを分解する。具体的には、恒温に保たれた熟成室におにぎりを所定の時間入れておく。典型的には、熟成室を4〜35℃に保持して、18時間以上おにぎりを入れておく。好ましくは、熟成室を4〜18℃に保持して、18〜30時間程度おにぎりを入れておく。おにぎりを24時間以上熟成室に入れておくのがさらに好ましい。熟成室に入れる際に、おにぎりを蓋付きの密閉度の高い容器に入れるのが好ましい。おにぎりを密閉度の高い容器に入れるのは、他の菌などが付着するのを防止するためである。
米飯では、米に含まれるβデンプンが水と加熱することによりαデンプン化しており、そのために消化も食味も良くなっている。しかし、炊飯後に時間が経過すると、αデンプンがβデンプン化(老化)する。そこで、βアミラーゼ等のデンプン分解酵素によりαデンプンのアミロペクチンのα―1,4結合を分解する。α−1,6結合は分解しない。よって、αデンプンは主としてデキストリン(限界デキストリン)や麦芽糖に分解する。そのために、食味が損なわれることない。またβアミラーゼによりで、アミロペクチンの末端分岐部分のみが分解され、βデンプン化することを抑止することができる。このαデンプンの分解が熟成工程において行われる。
味付け工程(S70)では、おにぎりあるいは米飯に味付けをする。味付けは、塩、醤油、味噌などをおにぎりの表面、例えば両面から塗ることでもよいし、他の液体または粉体調味料を滲みこませてもよい。おにぎりに味を付けることで、そのまま単独で食することができ、災害時などの非常食あるいはアウトドアでの食事などに用い易くなる。
焼成工程(S80)では、おにぎりの両面を焦げ目がつく程度に焼く。おにぎりを焼くことで、風味を増す。味付け工程(S70)でおにぎりに味を付け、焼成工程(S80)でおにぎりを焼くことにより、例えばαデンプンを分解したことで、できたてのおにぎりよりも食味が落ちることがあっても、微妙な食味の劣化を感じさせずに、食用に供することが可能となる。
包装工程(S90)では、図2に示すように、おにぎり10をアルミ袋40に入れる。おにぎりの酸化を防止するために、脱酸素剤を同封するのがよい。なお、おにぎりを入れる袋40は、いわゆるパウチ袋であり、アルミ袋が典型であるが、ガスバリアー性、遮光性および耐熱性を有する柔軟なシートで形成された袋であれば、材質は問わない。
なお、アルミ袋40に入れる前に、おにぎり10をアルミ箔20で包み、アルミ箔の外側に紙30を配置するのがよい。図3に示すように、アルミ箔20には複数の穴22を形成するのがよい。穴の形状は、特に限定はされないが、例えば直径3mm〜4mmの円形である。穴の数も限定されないが、例えば、10〜20個であって、2列に等間隔に配列される。なお、アルミ箔の代わりに、他の耐熱性のある箔を用いてもよく、アルミ箔と同等の効果が得られる。
図2に示すように、アルミ箔20で包んだおにぎり10の両側に紙30を配置して、アルミ袋40に入れる。紙30は、純粋100%パルプであることが好ましい。紙30は、アルミ袋40の内寸法と同様の寸法とすると、後工程の真空/ガス置換工程(S100)においても、紙30がずれることがなく好適である。あるいは、アルミ箔20に食品糊などを用いて接着してもよい。複数の穴22の形成されたアルミ箔20でおにぎり10を包み、その外側に紙30を配置する。このように構成すると、例えば、後述の滅菌工程(S110)などで加熱され、おにぎり10中の水分が蒸発すると、孔22を抜けて外側に出て、紙30に吸収される。次に冷却工程(S120)で冷却されると、水分がおにぎり10中に還元される。したがって、おにぎり10の水分が適度に保たれる。なお、アルミ箔20で包んだおにぎり10の外側から、紙30で包んでもよい。
真空/ガス置換工程(S100)では、アルミ袋40内を真空にし、または、不活性ガスで置換して、その後にアルミ袋40を密閉する。真空にすることで、おにぎり10中の水分も徐々に減少するが、おにぎりの周囲を真空にして、すぐにアルミ袋40を密閉するので、蒸発する水分は少なく、おにぎりの食味に影響はない。
滅菌工程(S110)では、おにぎり10を入れたアルミ袋40を95℃以上に加熱し、滅菌すると共に、酵素添加工程(S40)で添加したデンプン分解酵素を死滅させる。例えば、95℃以上に45分間以上保持する。あるいは、120℃で45分間保持する。滅菌することで、長期保存しても無菌状態が保たれ、おにぎりが腐食することがない。さらに、デンプン分解酵素を死滅させることで、長期保存しても、米飯中のデンプンをいい状態に保つことができる。すなわち、米飯が硬くなったり、食味が劣化したりしない。酵素添加工程(S40)でデンプン分解酵素を添加してから24時間以上48時間以内に滅菌工程(S110)を行うのがよい。なお、味付け工程(S70)から滅菌工程(S110)までを3時間以内で処理することが、食味の劣化を防ぐのに好ましい。
冷却工程(S120)では、滅菌工程(S110)で加熱したアルミ袋40を、冷却する。例えば、冷水に20分間漬けて、常温に冷却する。短時間で冷却することで、おにぎりが熱により変質せず、また、おにぎりから蒸発する水分を抑えることができ、おにぎりが固くなることがない。
以上の工程で、5年以上保存できる長期保存焼きおにぎりが製造される。なお、味付け工程(S70)を省いてもよい。食べるとときに味付けし、または、味付けせずに食することも可能である。また、焼成工程(S80)を省略して、焼きおにぎりではなく普通のおにぎりとして供してもよい。
なお、おにぎりとしてではなく、普通の米飯として供する際には、おにぎり成形工程(S50)、味付け工程(S70)、焼成工程(S80)を省略してもよい。なお、味付け工程(S70)を残して、場合によっては具材を追加して、味付けご飯(炊き込みご飯)として供してもよい。
[実施例1]
炊飯準備工程(S10)、炊飯工程(S20)、および冷却工程(S30)を経た米飯を、そのまま手で成形したおにぎりと、βアミラーゼを米飯に対し2重量%添加して混ぜた後に手で成形したおにぎりとの2種類のおにぎりを多数用意した。市販のアルミ箔を80mm×160mmの長方形に切出し、直径3mmの穴を10個形成したアルミ箔で、多数の2種類のおにぎりをそれぞれ個別に包んだ。その外側から、純粋パルプ100%の紙で包み、レトルト用のアルミ袋に入れた。同時に、アルミ袋と純粋パルプ100%の紙の間に、脱酸素剤(三菱ガス化学製「エージレス」:登録商標)を入れた。その後、真空処理をしてからアルミ袋を密閉し、滅菌工程(S110)、冷却工程(S120)を行った。おにぎりを日数経過毎にそれぞれ取り出し、おにぎりの食味、匂い、食感等の変化を観察した。
βアミラーゼを添加せずに、炊飯したままの米飯から形成したおにぎりでは、製造後7日程度で、米飯が炊飯前の状態と同程度に固くなり、食用には不適切な品質に劣化した。一方、βアミラーゼを混ぜて成形したおにぎりでは、7カ月経過後も食味、匂い、食感共に変化なく食することができる。
[実施例2]
上記のように製造したβアミラーゼを混ぜて成形したおにぎりを、1)穴を形成していないアルミ箔と純粋パルプ100%の紙で包んでからアルミ袋に入れ、2)穴を形成したアルミ箔だけで包んでからアルミ袋に入れ、また、3)純粋パルプ100%の紙だけで包んでアルミ袋に入れ、真空処理をした後密閉し、滅菌工程(S110)と、冷却工程(S120)とを施した。翌日にアルミ袋を開封しておにぎりを観察した。
1)穴を形成していないアルミ箔と紙で包んだおにぎりでは、おにぎりの表面が水分でべたついていた。2)穴を形成したアルミ箔だけで包んだおにぎりでは、アルミ袋内に水滴が付いており、おにぎりの表面にもべたついていた。3)純粋パルプ100%の紙だけで包んだおにぎりでは、おにぎりの表面に純粋パルプ100%の紙が張り付いて、きれいに取り除くことが難しくなっていた。なお、実施例1の穴を形成したアルミ箔と純粋パルプ100%の紙で包んだおにぎりでは、アルミ箔を容易にきれいに取り除くことができ、また、おにぎりの表面にべたつきもなく、おにぎりには適度な水分が保たれている。
次に図4を参照して、図1に示したのとは別の長期保存おにぎりの製造方法を説明する。図4に示す方法も、基本的には、図1に示す方法(以下、「方法1」と称する)と同様であるので、重複した説明は省略し、異なる部分を中心に説明する。先ず、炊飯準備工程(S200)が行われる。ここでは、水にたとえばホズアップ(登録商標)などのpH調整剤を溶解し、米を90分間浸漬する。pH調整剤を添加することにより、微生物の増殖を抑制でき、米飯の保存期間を延長できる。なお、方法1においても、pH調整剤を添加してもよい。方法1と同様のプルランや寒天に、さらに調味料を加えて混合した混合原料を、pH調整剤を添加した水に浸漬した米に添加し、混合する。炊飯前に調味料を添加した方が、味が均一となるので、好ましい。なお調味料としては、だし、しょうゆ、塩、甘味料などを適宜用いる。
次に炊飯工程(S210)で、混合した混合原料と混合したpH調整剤入り水で米を炊飯する。炊飯は、通常の炊飯と同じでよい。冷却工程(S220)では、炊飯工程(S210)で炊飯した米飯を冷却する。なお、冷却は自然冷却でよい。酵素添加工程(S230)では、冷却工程(S220)で冷却された米飯にデンプン分解酵素を添加し、均一になじませる。炊飯工程(S210)、冷却工程(S220)および酵素添加工程(S230)は、方法1と同様でよい。
熟成工程(S240)では、デンプン分解酵素をなじませた米飯を冷蔵庫で4℃まで冷却する。そして、20時間保管する。この間に、方法1で説明したように、αデンプンがデンプン分解酵素により分解される。冷蔵庫で保管した方が、夏と冬の季節の差による酵素の働きのムラを防止でき、いつでも均一な品質のおにぎりを製造できる。冷蔵庫の温度は4〜10℃として、18〜30時間保管するのが好ましい。なお、デンプン分解酵素の添加量により、最適な保管温度と時間は変わる。
続くおにぎり成形工程(S250)では、熟成した米飯を冷蔵庫から取り出し、ほぐして、おにぎりに成形する。たとえば、110gの米飯を横65mm×高さ55mm×厚さ30mmのおにぎりに成形する。ここで、おにぎりは概略、角の丸められた三角柱で、正面視は正三角形形状を有しているのが典型的である。他の形状のおにぎりであってもよい。
包装工程(S260)では、図2に示すようにアルミ袋40に入れて密封するのは方法1と同様である。しかし、ここでは、アルミ袋40に入れる前に、おにぎり10を透明フィルム20で包む。フィルム20は透明でなくてもよいが、透明であるとアルミ袋40から取り出したときにきれいで、おにぎりを食べる人の食欲をそそる。フィルム20は、一般的な食品用フィルムでよく、たとえば、厚さ30μmの延伸ポリプロピレンフィルムである。おにぎり10をフィルム20で包むことにより、おにぎり10の乾燥を防止できる。なお、フィルム20に図3に示すような穴をあける必要はない。フィルム20で包んだおにぎり10の両側に紙30を配置する。紙30は、方法1と同様に純粋100%パルプであることが好ましいが、吸水シートであってもよい。また、1枚のシートで、フィルム20で包んだおにぎり10を挟むようにしてもよい。フィルム20で包んだおにぎり10に紙30を配置したら、アルミ袋40に入れる。シリカゲルなどの脱酸素剤をアルミ袋40に入れてもよい。
ガス置換・脱気工程(S270)では、アルミ袋40内を窒素ガスなどの不活性ガスで置換し、さらにアルミ袋内を脱気する。このようにガス置換して脱気すると、空気が残留せず、酸化が防止され、また、空気中の細菌等による汚染も防止できる。次の滅菌工程(S280)は、方法1と同様である。
冷却工程(S290)では、滅菌工程(S280)で加熱されたおにぎりを、アルミ袋40ごと冷却する。方法1と同様に冷却水を用いて冷却する。冷却水をアルミ袋40に噴霧してもよい。冷却工程(S290)でおにぎり10の中心温度が30℃以下に低下するのが好ましい。噴霧する冷却水を循環して用いる場合には、アルミ袋40との接触で水温が上昇するので、例えば2段階で、冷却水を新しい水と取り換えて冷却するのが好ましい。
このようにして、おにぎりを製造すると、方法1と同様に、長期保存に適したおにぎりとなる。
以下に本明細書及び図面に用いた主な符号をまとめる。
10 おにぎり
20 アルミ箔(耐熱性の箔)またはフィルム
22 穴
30 紙
40 アルミ袋(耐熱袋)
本発明は、長期保存米飯の製造方法および長期保存おにぎりの製造方法に関する。特に、食する際に加熱等をすることなしに、そのまま食することができる長期保存米飯および長期保存おにぎりの製造方法に関する。
近年、災害時の非常食に対する重要性の認識が高まり、非常食を備蓄することが一般的になってきている。非常食としては、従来から、乾パン・缶詰・レトルト食品・インスタント食品などの保存性に優れた食品が用いられている。しかし米を主食とする人々の間では、非常食においても、米飯に対する要求が大きい。従来の長期保存米飯は、炊飯した米飯を急速乾燥したアルファ米が主流であり、食するためには、湯戻しする必要があった。そのため、加熱器具のない場合には、適さないものであった。
そこで、米を浸漬し、蒸気で蒸し、冷却後に吸水させ、密封容器に入れて不活性ガスで置換し、その後炊飯する長期保存米飯の製造方法が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、米飯の老化は無菌状態でも生ずるので、米飯を長期保存すると食味が悪化するのが実情である。さらに、災害時などの非常食用として、食卓でなくても食べやすいように、米飯を再加熱せず、例えば「おにぎり」のようにして提供することへの要望が大きい。そこで、本発明は、長期保存でき、かつ、食味が損なわれず、そのままで食することが可能な長期保存米飯の製造方法および長期保存おにぎりの製造方法を提供することを課題とする。
特開2011−10559号公報
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る長期保存米飯の製造方法は、例えば図1に示すように、米を炊飯する工程(S20)と、炊飯した米飯を90℃以下まで冷ます工程(S30)と、冷ました米飯にデンプン分解酵素を添加する工程(S40)と、米飯中のαデンプンを分解する工程(S60)と、αデンプンを分解した米飯を95℃以上の温度に加温する工程(S110)とを備える。
このように構成すると、炊飯した米飯中のαデンプンがデンプン分解酵素の働きにより分解され、その後に95℃以上の温度に加熱されるのでデンプン分解酵素が死滅し、αデンプンが分解された状態が保たれる。よって、長期保存でき、かつ、食味が損なわれず、そのままで食することが可能な長期保存米飯の製造方法となる。なお、本書において「αデンプンが分解する」とは、特に断りのない限り、αデンプンのα−1,4結合を分解することを指しており、ブドウ糖、アルコールなどに分解することではない。
本発明の第2の態様に係る長期保存米飯の製造方法では、本発明の第1の態様に係る長期保存米飯の製造方法において、αデンプンを分解する工程は、デンプン分解酵素を添加した米飯を5℃以上35℃以下に24時間以上保つ。
このように構成すると、米飯とデンプン分解酵素が、5℃以上35℃以下で24時間以上保たれるので、米飯中のαデンプンがデンプン分解酵素により充分に分解される。
また上記課題を解決するために、本発明の第3の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法は、例えば図1に示すように、米を炊飯する工程(S20)と、炊飯した米飯を90℃以下まで冷ます工程(S30)と、冷ました米飯にデンプン分解酵素を添加する工程(S40)と、デンプン分解酵素を添加した米飯をおにぎりに成形する工程(S50)と、おにぎりに成形した米飯中のαデンプンを分解する工程(S60)と、αデンプンを分解したおにぎりを、耐熱袋に入れて密閉し、密閉後95℃以上に加温する工程(S90、S110)とを備える。
このように構成すると、おにぎりに成形した米飯中のαデンプンがデンプン分解酵素の働きにより分解され、その後に耐熱袋に入れて密閉し、95℃以上の温度に加熱されるので、デンプン分解酵素が死滅し、αデンプンが分解された状態が保たれる。さらに、密封されて水分が維持される。よって、長期保存でき、かつ、食味が損なわれず、そのままで食することが可能な長期保存おにぎりの製造方法となる。
本発明の第4の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法では、発明の第3の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法において、米を炊飯するときに、寒天とプルランとを加える。
このように構成すると、米を炊飯するときに寒天とプルランとを加えるので、炊飯される米粒1つずつが寒天によりコーティングされ、かつ、プルランにより保水性が高まり、見栄えがよく、かつ、食味の良い長期保存おにぎりの製造方法となる。
本発明の第5の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法では、本発明の第3または第4の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法において、例えば図2に示すように、αデンプンを分解したおにぎり10を耐熱袋40に入れる前に、おにぎり10を耐熱性の箔20で包み、耐熱性の箔20の外側に紙30を配置する。
このように構成すると、おにぎりを耐熱性の箔で包み、耐熱性の箔の外側に紙で配置してから、耐熱袋に入れるので、おにぎりの水分が保たれ、食味の良い長期保存おにぎりの製造方法となる。
本発明の第6の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法では、本発明の第5の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法において、例えば図3に示すように、αデンプンを分解したおにぎりを包む耐熱性の箔20には、複数の穴22が形成されている。
このように構成すると、おにぎりを包む耐熱性の箔に複数の穴が形成されているので、おにぎり中の過剰な水分は耐熱性の箔の穴から抜け出て、紙に吸収され、また、おにぎりが乾燥すると紙の水分を耐熱性の箔の穴を介して吸収し、保存期間中のおにぎりの水分が適度に保たれる。
本発明の第7の態様に係る長期保存おにぎりの製造方法では、本発明の第3ないし第6のいずれかの態様に係る長期保存おにぎりの製造方法において、例えば図1に示すように、αデンプンを分解したおにぎりを、表面に焼き目がつくまで焼く工程(S80)をさらに備える。
このように構成すると、焼おにぎりとしてより食味の良い長期保存おにぎりの製造方法となる。
本発明の長期保存米飯の製造方法によれば、米を炊飯する工程と、炊飯した米飯を90℃以下まで冷ます工程と、冷ました米飯にデンプン分解酵素を添加する工程と、米飯中のαデンプンを分解する工程と、αデンプンが分解された米飯を95℃以上の温度に加温する工程とを備えるので、長期保存でき、かつ、食味が損なわれず、そのままで食することが可能な長期保存米飯の製造方法となる。
また、本発明の長期保存おにぎりの製造方法によれば、米を炊飯する工程と、炊飯した米飯を90℃以下まで冷ます工程と、冷ました米飯にデンプン分解酵素を添加する工程と、デンプン分解酵素を添加した米飯をおにぎりに成形する工程と、おにぎりに成形した米飯中のαデンプンを分解する工程と、αデンプンを分解したおにぎりを、耐熱袋に入れて密閉し、密閉後95℃以上に加温する工程とを備えるので、長期保存でき、かつ、食味が損なわれず、そのままで食することが可能な長期保存おにぎりの製造方法となる。
この出願は、日本国で2014年9月30日に出願された特願2014−200088号に基づいており、その内容は本出願の内容として、その一部を形成する。
また、本発明は以下の詳細な説明により更に完全に理解できるであろう。しかしながら、詳細な説明および特定の実施例は、本発明の望ましい実施の形態であり、説明の目的のためにのみ記載されているものである。この詳細な説明から、種々の変更、改変が、当業者にとって明らかだからである。
出願人は、記載された実施の形態のいずれをも公衆に献上する意図はなく、開示された改変、代替案のうち、特許請求の範囲内に文言上含まれないかもしれないものも、均等論下での発明の一部とする。
本明細書あるいは請求の範囲の記載において、名詞及び同様な指示語の使用は、特に指示されない限り、または文脈によって明瞭に否定されない限り、単数および複数の両方を含むものと解釈すべきである。本明細書中で提供されたいずれの例示または例示的な用語(例えば、「等」)の使用も、単に本発明を説明し易くするという意図であるに過ぎず、特に請求の範囲に記載しない限り本発明の範囲に制限を加えるものではない。
図1は、本発明の一実施の形態としての、長期保存焼きおにぎりの製造方法を説明するフローチャートである。 図2は、おにぎりを耐熱性の箔で包み、耐熱性の箔の外側に紙を配置して、耐熱袋に入れた状態の一例を示す断面図である。 図3は、おにぎりを包む耐熱性の箔であって、複数の穴が形成された耐熱性の箔の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一または相当する装置あるいは部材には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、長期保存焼きおにぎりの製造方法を説明するフローチャートである。先ず、炊飯準備工程(S10)が行われる。
炊飯準備工程(S10)では、研いだ米、寒天、プルランと水を混ぜる。米の種類は何でもよいが、おにぎりにするにはジャポニカ米がよい。研ぐ前の米重量に対して、寒天は0.1〜10重量%、好ましくは1重量%、プルランは0.1〜10重量%、好ましくは2重量%加えるのがよい。寒天を加えることにより、米粒をコーティングし、米粒の形状を保護することができる。寒天の代わりにペクチンを加えてもよい。なお、寒天やペクチンは加えられなくてもよい。また、プルランを加えることにより、炊飯時の米粒の保水性を高めることができる。プルランの代わりに、他の可食性の増粘剤または増粘多糖類を加えてもよい。なお、プルランや増粘剤または増粘多糖類は加えられなくてもよい。水は、炊飯するのに適量であればよく、米の重量の1.5倍あるいは体積の1.2倍を加える。
炊飯工程(S20)では、米を炊飯準備工程(S10)で混ぜた、寒天、プルランおよび水と一緒に炊飯する。炊飯は、通常の炊飯と同じでよい。
冷却工程(S30)では、炊飯工程(S20)で炊飯した米飯を冷却する。冷却する温度は、90℃以下であればよいが、50℃以下まで冷却することが好ましい。この冷却工程(S30)は、次の酵素添加工程(S40)で添加する酵素が失活したり、活動が阻害されたりすることがない様に、炊飯された米飯を冷却するものである。酵素としてβアミラーゼを添加した場合に、90℃以下であれば失活することはなく、50℃以下であれば活性が阻害されず維持される。
酵素添加工程(S40)では、冷却工程(S30)で冷却した米飯にデンプン分解酵素を添加し、均等に混ぜる。ここでデンプン分解酵素とは、米類のデンプンを分解する酵素であって、食しても害のない酵素を指し、例えば、βアミラーゼである。デンプン分解酵素は、米飯の重量に対して、0.5〜2重量%加えるのが好ましいが、これに限定されるものではない。多量に添加すると食味を損なうことがあり、少量ではデンプンを分解しきれないこともある。ただし、デンプン分解酵素がデンプンを分解する時間を短縮し、あるいは、延長することにより、食味を調整することも可能である。
おにぎり成形工程(S50)では、酵素添加工程(S40)でデンプン分解酵素を添加した米飯をおにぎりに成形する。おにぎりへの成形は、公知の方法で成形すればよい。おにぎりに成形する際に、おにぎり1個当たりの米飯の量(グラム数)を設定して、均一な量のおにぎりとするのが好ましい。
熟成工程(S60)では、酵素添加工程(S40)で米飯に添加したデンプン分解酵素により、米飯のαデンプンを分解する。具体的には、恒温に保たれた熟成室におにぎりを所定の時間入れておく。典型的には、熟成室を5〜35℃に保持して、24時間以上おにぎりを入れておく。好ましくは、熟成室を23〜25℃に保持して、30時間程度おにぎりを入れておく。熟成室に入れる際に、おにぎりを蓋付きの密閉度の高い容器に入れるのが好ましい。おにぎりを密閉度の高い容器に入れるのは、他の菌などが付着するのを防止するためである。
米飯では、米に含まれるβデンプンが水と加熱することによりαデンプン化しており、そのために消化も食味も良くなっている。しかし、炊飯後に時間が経過すると、αデンプンがβデンプン化(老化)する。そこで、βアミラーゼ等のデンプン分解酵素によりαデンプンのアミロペクチンのα―1,4結合を分解する。α−1,6結合は分解しない。よって、αデンプンは主としてデキストリン(限界デキストリン)や麦芽糖に分解する。そのために、食味が損なわれることない。またβアミラーゼによりで、アミロペクチンの末端分岐部分のみが分解され、βデンプン化することを抑止することができる。このαデンプンの分解が熟成工程において行われる。
味付け工程(S70)では、おにぎりあるいは米飯に味付けをする。味付けは、塩、醤油、味噌などをおにぎりの表面、例えば両面から塗ることでもよいし、他の液体または粉体調味料を滲みこませてもよい。おにぎりに味を付けることで、そのまま単独で食することができ、災害時などの非常食あるいはアウトドアでの食事などに用い易くなる。
焼成工程(S80)では、おにぎりの両面を焦げ目がつく程度に焼く。おにぎりを焼くことで、風味を増す。味付け工程(S70)でおにぎりに味を付け、焼成工程(S80)でおにぎりを焼くことにより、例えばαデンプンを分解したことで、できたてのおにぎりよりも食味が落ちることがあっても、微妙な食味の劣化を感じさせずに、食用に供することが可能となる。
包装工程(S90)では、図2に示すように、おにぎり10をアルミ袋40に入れる。おにぎりの酸化を防止するために、脱酸素剤を同封するのがよい。なお、おにぎりを入れる袋40は、いわゆるパウチ袋であり、アルミ袋が典型であるが、ガスバリアー性、遮光性および耐熱性を有する柔軟なシートで形成された袋であれば、材質は問わない。
なお、アルミ袋40に入れる前に、おにぎり10をアルミ箔20で包み、アルミ箔の外側に紙30を配置するのがよい。図3に示すように、アルミ箔20には複数の穴22を形成するのがよい。穴の形状は、特に限定はされないが、例えば直径3mm〜4mmの円形である。穴の数も限定されないが、例えば、10〜20個であって、2列に等間隔に配列される。なお、アルミ箔の代わりに、他の耐熱性のある箔を用いてもよく、アルミ箔と同等の効果が得られる。
図2に示すように、アルミ箔20で包んだおにぎり10の両側に紙30を配置して、アルミ袋40に入れる。紙30は、純粋100%パルプであることが好ましい。紙30は、アルミ袋40の内寸法と同様の寸法とすると、後工程の真空/ガス置換工程(S100)においても、紙30がずれることがなく好適である。あるいは、アルミ箔20に食品糊などを用いて接着してもよい。複数の穴22の形成されたアルミ箔20でおにぎり10を包み、その外側に紙30を配置する。このように構成すると、例えば、後述の滅菌工程(S110)などで加熱され、おにぎり10中の水分が蒸発すると、孔22を抜けて外側に出て、紙30に吸収される。次に冷却工程(S120)で冷却されると、水分がおにぎり10中に還元される。したがって、おにぎり10の水分が適度に保たれる。なお、アルミ箔20で包んだおにぎり10の外側から、紙30で包んでもよい。
真空/ガス置換工程(S100)では、アルミ袋40内を真空にし、または、不活性ガスで置換して、その後にアルミ袋40を密閉する。真空にすることで、おにぎり10中の水分も徐々に減少するが、おにぎりの周囲を真空にして、すぐにアルミ袋40を密閉するので、蒸発する水分は少なく、おにぎりの食味に影響はない。
滅菌工程(S110)では、おにぎり10を入れたアルミ袋40を95℃以上に加熱し、滅菌すると共に、酵素添加工程(S40)で添加したデンプン分解酵素を死滅させる。例えば、95℃以上に45分間以上保持する。あるいは、120℃で45分間保持する。滅菌することで、長期保存しても無菌状態が保たれ、おにぎりが腐食することがない。さらに、デンプン分解酵素を死滅させることで、長期保存しても、米飯中のデンプンをいい状態に保つことができる。すなわち、米飯が硬くなったり、食味が劣化したりしない。酵素添加工程(S40)でデンプン分解酵素を添加してから24時間以上48時間以内に滅菌工程(S110)を行うのがよい。なお、味付け工程(S70)から滅菌工程(S110)までを3時間以内で処理することが、食味の劣化を防ぐのに好ましい。
冷却工程(S120)では、滅菌工程(S110)で加熱したアルミ袋40を、冷却する。例えば、冷水に20分間漬けて、常温に冷却する。短時間で冷却することで、おにぎりが熱により変質せず、また、おにぎりから蒸発する水分を抑えることができ、おにぎりが固くなることがない。
以上の工程で、5年以上保存できる長期保存焼きおにぎりが製造される。なお、味付け工程(S70)を省いてもよい。食べるとときに味付けし、または、味付けせずに食することも可能である。また、焼成工程(S80)を省略して、焼きおにぎりではなく普通のおにぎりとして供してもよい。
なお、おにぎりとしてではなく、普通の米飯として供する際には、おにぎり成形工程(S50)、味付け工程(S70)、焼成工程(S80)を省略してもよい。なお、味付け工程(S70)を残して、場合によっては具材を追加して、味付けご飯(炊き込みご飯)として供してもよい。
炊飯準備工程(S10)、炊飯工程(S20)、および冷却工程(S30)を経た米飯を、そのまま手で成形したおにぎりと、βアミラーゼを米飯に対し2重量%添加して混ぜた後に手で成形したおにぎりとの2種類のおにぎりを多数用意した。市販のアルミ箔を80mm×160mmの長方形に切出し、直径3mmの穴を10個形成したアルミ箔で、多数の2種類のおにぎりをそれぞれ個別に包んだ。その外側から、純粋パルプ100%の紙で包み、レトルト用のアルミ袋に入れた。同時に、アルミ袋と純粋パルプ100%の紙の間に、脱酸素剤(三菱ガス化学製「エージレス」:登録商標)を入れた。その後、真空処理をしてからアルミ袋を密閉し、滅菌工程(S110)、冷却工程(S120)を行った。おにぎりを日数経過毎にそれぞれ取り出し、おにぎりの食味、匂い、食感等の変化を観察した。
βアミラーゼを添加せずに、炊飯したままの米飯から形成したおにぎりでは、製造後7日程度で、米飯が炊飯前の状態と同程度に固くなり、食用には不適切な品質に劣化した。一方、βアミラーゼを混ぜて成形したおにぎりでは、7カ月経過後も食味、匂い、食感共に変化なく食することができる。
上記のように製造したβアミラーゼを混ぜて成形したおにぎりを、1)穴を形成していないアルミ箔と純粋パルプ100%の紙で包んでからアルミ袋に入れ、2)穴を形成したアルミ箔だけで包んでからアルミ袋に入れ、また、3)純粋パルプ100%の紙だけで包んでアルミ袋に入れ、真空処理をした後密閉し、滅菌工程(S110)と、冷却工程(S120)とを施した。翌日にアルミ袋を開封しておにぎりを観察した。
1)穴を形成していないアルミ箔と紙で包んだおにぎりでは、おにぎりの表面が水分でべたついていた。2)穴を形成したアルミ箔だけで包んだおにぎりでは、アルミ袋内に水滴が付いており、おにぎりの表面にもべたついていた。3)純粋パルプ100%の紙だけで包んだおにぎりでは、おにぎりの表面に純粋パルプ100%の紙が張り付いて、きれいに取り除くことが難しくなっていた。なお、実施例1の穴を形成したアルミ箔と純粋パルプ100%の紙で包んだおにぎりでは、アルミ箔を容易にきれいに取り除くことができ、また、おにぎりの表面にべたつきもなく、おにぎりには適度な水分が保たれている。
以下に本明細書及び図面に用いた主な符号をまとめる。
10 おにぎり
20 アルミ箔(耐熱性の箔)
22 穴
30 紙
40 アルミ袋(耐熱袋)
本発明の第2の態様に係る長期保存米飯の製造方法では、本発明の第1の態様に係る長期保存米飯の製造方法において、αデンプンを分解する工程は、デンプン分解酵素を添加した米飯を4℃以上35℃以下に24時間以上保つ。
このように構成すると、米飯とデンプン分解酵素が、4℃以上35℃以下で24時間以上保たれるので、米飯中のαデンプンがデンプン分解酵素により充分に分解される。
冷却工程(S30)では、炊飯工程(S20)で炊飯した米飯を冷却する。冷却する温度は、90℃以下であればよいが、60℃以下まで冷却することが好ましい。この冷却工程(S30)は、次の酵素添加工程(S40)で添加する酵素が失活したり、活動が阻害されたりすることがない様に、炊飯された米飯を冷却するものである。酵素としてβアミラーゼを添加した場合に、90℃以下であれば失活することはなく、60℃以下であれば活性が阻害されず維持される。
熟成工程(S60)では、酵素添加工程(S40)で米飯に添加したデンプン分解酵素により、米飯のαデンプンを分解する。具体的には、恒温に保たれた熟成室におにぎりを所定の時間入れておく。典型的には、熟成室を4〜35℃に保持して、24時間以上おにぎりを入れておく。好ましくは、熟成室を4〜18℃に保持して、30時間程度おにぎりを入れておく。熟成室に入れる際に、おにぎりを蓋付きの密閉度の高い容器に入れるのが好ましい。おにぎりを密閉度の高い容器に入れるのは、他の菌などが付着するのを防止するためである。

Claims (10)

  1. 米を炊飯する工程と;
    炊飯した米飯を90℃以下まで冷ます工程と;
    冷ました米飯にデンプン分解酵素を添加する工程と;
    前記米飯中のαデンプンを分解する工程と;
    αデンプンが分解された米飯を95℃以上の温度に加温する工程とを備える;
    長期保存米飯の製造方法。
  2. 前記αデンプンを分解する工程は、前記デンプン分解酵素を添加した米飯を4℃以上35℃以下に18時間以上保つ;
    請求項1に記載の長期保存米飯の製造方法。
  3. 米を炊飯する工程と;
    炊飯した米飯を90℃以下まで冷ます工程と;
    冷ました米飯にデンプン分解酵素を添加する工程と;
    前記米飯中のαデンプンを分解する工程と;
    αデンプンが分解された米飯をおにぎりに成形する工程と;
    前記おにぎりを、耐熱袋に入れて密閉し、密閉後95℃以上に加温する工程とを備える;
    長期保存おにぎりの製造方法。
  4. 前記炊飯される米に、寒天とプルランとを加える;
    請求項3に記載の長期保存おにぎりの製造方法。
  5. 前記おにぎりを耐熱袋に入れる前に、前記おにぎりをフィルムで包み、前記フィルムの外側に紙を配置する;
    請求項3または4に記載の長期保存おにぎりの製造方法。
  6. 前記おにぎりを耐熱袋に入れた後、前記耐熱袋内を窒素ガスで置換し、その後に脱気する;
    請求項5に記載の長期保存おにぎりの製造方法。
  7. 米を炊飯する工程と;
    炊飯した米飯を90℃以下まで冷ます工程と;
    冷ました米飯にデンプン分解酵素を添加する工程と;
    前記デンプン分解酵素を添加した米飯をおにぎりに成形する工程と;
    おにぎりに成形した米飯中のαデンプンを分解する工程と;
    αデンプンを分解したおにぎりを、耐熱袋に入れて密閉し、密閉後95℃以上に加温する工程とを備える;
    長期保存おにぎりの製造方法。
  8. 前記αデンプンを分解したおにぎりを耐熱袋に入れる前に、前記おにぎりを耐熱性の箔で包み、耐熱性の箔の外側に紙を配置する;
    請求項7に記載の長期保存おにぎりの製造方法。
  9. 前記αデンプンを分解したおにぎりを包む耐熱性の箔には、複数の穴が形成されている、
    請求項8に記載の長期保存おにぎりの製造方法。
  10. 前記αデンプンを分解したおにぎりを、表面に焼き目がつくまで焼く工程をさらに備える;
    請求項7ないし9のいずれか1項に記載の長期保存おにぎりの製造方法。
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