JP2018135633A - 窓開閉装置及び開閉窓 - Google Patents
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Abstract
Description
このような窓開閉装置は、駆動軸に連結されたオペレータハンドル(把持部22、クランクハンドル7)を回転する小さなトルクにより大きな操作力が得られるとともに、障子を開いた状態では、ウォームホイールからウォームを回すことができない特徴(セルフロック)を利用して、障子を開いた状態を保持できる。
特許文献2の窓開閉装置において、ウォーム歯車19と駆動アーム3は別体で形成された後、一体に回転するように結合される。そして、ウォーム歯車19は、奥行きをコンパクトにまとめるために、全周の約2/3程度にわたって歯車の歯が形成されており、この歯がウォーム14と噛み合う。
障子開き角度切替機構により障子を半開までしか開かないようにすれば、防犯性及び安全性を高めることができる。
前記制御手段は、駆動ア−ム3側にその回転中心を中心とする同一円弧線上に配置された相対的な広幅孔28と広幅孔28に連通した細幅孔29で形成された制御孔30と、広幅孔28と細幅孔29の間を往復動可能な軸部32と軸部32の下端に連設されて広幅孔28は上下方向に通過できるが細幅孔29は通過できないフランジ部33で形成された制御ピン34を含み、制御ピン34は広幅孔28位置で制御孔30内に嵌合し、細幅孔29との相対的移動にて駆動ア−ム3の回転を障子の半開に対応する角度に制限し、また制御ピン34は広幅孔28の位置で制御孔30内から引抜き、駆動ア−ム3をその回転角度に対する制限を解除して障子の全開に対応する角度に回転可能にする。
前記動作手段は、中間が支点で揺動可能に支持されるてこ35を含み、てこ35はその一端に制御ピン34が固着され、他端がばね39で制御ピン34が制御孔30に向かう方向に常時付勢されており、前記動作手段はさらにばね39と相俟っててこ35を揺動させる動作片40を含み、動作片40はてこ35をその支点とばね作用点間にて押し下げて制御ピン34を制御孔30から引き抜く位置とてこ35に対する押し下げを解除して制御ピン34を制御孔30に嵌合させる位置の間を往復動する。
前記操作手段としてのつまみ8は、動作片40に連結されており、動作片40をてこ35に対する押し下げ位置とその解除位置の間を往復動させる。
このようなスリムな外観の開閉窓に用いる窓開閉装置は、その基体が室内側から視認されることから、主にデザイン面から基体をなるべく小型化するのが望ましく、それによりすっきりした窓開閉装置及び開閉窓になるので、製品価値が高くなる。
その上、スリムな外観の開閉窓ではない通常の外観の開閉窓に窓開閉装置を用いた場合においても、窓開閉装置を小型化できれば、窓開閉装置の基体やオペレータハンドルがカーテン又はロールスクリーン等に干渉し難くなるとともに、開閉窓における窓開閉装置の存在感が小さくなってすっきりとした印象になるので、デザイン性が向上する。
その上、障子を開閉操作するために回転する回転アーム14及びウォームホイール13には大きな力が加わることから、窓開閉装置の動作を確実にするために、ウォーム21aが噛み合う歯を有するウォームホイール13には十分な強度及び剛性を確保する必要がある。切欠13aをウォームホイール13のより内径側まで深く形成すると、十分な強度及び剛性を確保できないので、切欠13aは歯底円程度までの範囲内に形成される(特許文献1の図3参照)。
よって、窓開閉装置を小型化し難い構造になっている。
障子開き角度切替機構における前記制御手段を構成する制御孔30は駆動アーム3側に設けられ、前記制御手段を構成する制御ピン34は、制御孔30にその上方から上下動にて係合離脱する。制御ピン34の上下動は、障子開き角度切替機構における前記動作手段を構成するてこ35の揺動にてなされる。てこ35の揺動は、障子開き角度切替機構における前記操作手段を構成するつまみ8でなされる。
そして、障子開き角度切替機構の前記動作手段及び前記操作手段は、長方形板状の基台16の左側に位置するウォーム14とともにウォーム歯車19を挟むように、長方形板状の基台16の右側に位置する。
よって、窓開閉装置の基体(基台16)の奥行きはコンパクトになるが、幅(左右方向の長さ)はコンパクトにならない。
その上、特許文献2の窓開閉装置における障子開き角度切替機構は、前記制御手段、前記動作手段及び前記操作手段により構成されることから、構造が複雑であるので、製造コストが増大する。
前記窓枠に固定された基体に支持されて略室内外方向に延びる、駆動軸と同軸のウォームと、
前記ウォームに噛み合い、垂直軸芯又は水平軸芯まわりに揺動するウォームホイールと、
前記ウォームホイールと一体で揺動する、室外方向水平面内又は室外方向垂直面内に延びる揺動アームと、
前記揺動アームと前記障子とを連結する連結アームとを含む、
前記障子を開閉する窓開閉装置であって、
前記ウォームホイールと前記揺動アームは別部品であり、
前記揺動アームは、その基端部に切欠部を有し、
前記基体に支持されて垂直軸芯又は水平軸芯まわりに揺動する係止片を前記切欠部内に出没させることにより、前記障子が開く角度を全開及び半開に切り替えることを特徴とする。
その上、揺動アームの基端部の切欠部及び切欠部内に出没する係止片が、障子開き角度切替機構を構成する部品であり、障子開き角度切替機構の構成が簡素であるので、障子開き角度切替機構の動作が確実になるとともに、製造コストの上昇を抑制できる。
その上さらに、揺動アームの基端部の切欠部をウォームホイールの歯底円よりも径方向内方に位置させることにより、障子開き角度切替機構を含む窓開閉装置の基体の奥行き、及び前記基体が取り付けられる窓枠の枠部材に添う方向の前記基体の長さをコンパクトにすることができる。
よって、窓開閉装置が小型ですっきりした外観になるので、スリムな外観の開閉窓にも使用できる。
また、スリムな外観の開閉窓ではない通常の外観の開閉窓に窓開閉装置を用いた場合においても、窓開閉装置の基体やオペレータハンドルがカーテン又はロールスクリーン等に干渉し難くなるとともに、開閉窓における窓開閉装置の存在感が小さくなってすっきりとした印象になるので、デザイン性が向上する。
このような構成によれば、ウォームホイールが、特許文献1及び2のような特殊形状ではない、全周に歯部を有する通常形状の歯車であることから、機械加工が容易である。それにより、製造コストを低減できるとともに精密な歯車が形成できる。よって、ウォームホイールの強度を保てるので、ウォームホイールをよりコンパクトに形成できる。
その上、ウォームホイールの全周に歯部があるため、周方向のどの位置からでもウォームと噛み合うので、揺動アームを揺動させる角度、及び障子開き角度切替機構により切り替える半開の角度等を設計する際における自由度が向上する。
このような構成によれば、障子開き角度切替機構を構成する係止片の揺動中心がウォームホイールの歯先円直径の幅内で、ウォームホイールよりも室内側に位置することから、窓開閉装置の基体が取り付けられる窓枠の枠部材に添う方向の基体の長さをよりコンパクトにすることができる。
よって、スリムな外観の開閉窓に用いる窓開閉装置としてより好適である。
本発明により窓開閉装置の基体が非常にコンパクトになることから、コンパクトな一つの基体に対して、基体を被うカバーを設けても窓開閉装置はコンパクトなままである。
そして、開閉窓のデザイン及び色調に応じて前記カバーを交換することにより、カバーを交換するたけで様々なデザイン及び色調に適合した窓開閉装置にすることができるので、製品価値を高めることができる。
(1)障子開き角度切替機構の切欠部等の構成をウォームホイールに設ける必要がないので、大きな力が作用するウォームホイールの強度及び剛性が低下しない。
(2)障子開き角度切替機構の構成が簡素であるので、障子開き角度切替機構の動作が確実になるとともに、製造コストの上昇を抑制できる。
(3)障子開き角度切替機構を含む窓開閉装置の基体の奥行き、及び前記基体が取り付けられる窓枠の枠部材に添う方向の前記基体の長さをコンパクトにすることができる。
なお、本明細書においては、室内側から室外側へ向かう方向の前側を前、後側を後とし、左右は前方に向かっていうものとし、室内側から見た図を正面図とする。
縦すべり出し窓Lにおいて、窓枠Cの上枠及び障子Dの上框の間、並びに窓枠Cの下枠及び障子Dの下框の間に取り付けられた上下の窓ステーM,Mを介して、障子Dは窓枠Cにより支持される。
なお、図1〜図3において、駆動軸3に駆動入力を伝えるオペレータハンドルK(例えば、図4参照)の図示は省略している。
このような障子開き角度切替機構Aにより障子Dを半開までしか開かないようにすれば、防犯性及び安全性を高めることができる。
連結アーム7の基端部7Aは揺動アーム6の先端部6Bに枢結され、連結アーム7の先端部7Bは障子側金具Eに枢結される。
図4に示すオペレータハンドルKを回転することにより、そのトルクが駆動軸3及びウォーム4を介して、ウォームホイール5に伝達されるので、揺動アーム6及び連結アーム7を介して障子Dが開閉する。
なお、窓開閉装置1の基体2は、図6及び図7に示すようなカバーGで被われるので、コンパクトでかつ滑らかな外観を有する。
本発明により、後述するように基体2が非常にコンパクトになることから、コンパクトな一つの基体2に対して、基体2を被うカバーGを設けても窓開閉装置1はコンパクトなままである。
そして、窓開閉装置1を使用する開閉窓のデザイン及び色調に応じてカバーGを交換することにより、カバーGを交換するたけで様々なデザイン及び色調に適合した窓開閉装置1にすることができるので、製品価値を高めることができる。
ウォームホイール5の中心孔5Bと揺動アーム6の基端部6Aの中心孔6Cを合わせた状態で、揺動アーム6の通孔6D,6D及びウォームホイール5の通孔5C,5CにリベットI,Iを挿通して軸端を加締めることにより、ウォームホイール5は揺動アーム6と一体化される。揺動アーム6は、その基端部に切欠部6Eを有する。
基体2の通孔2C、ウォームホイール5の中心孔5B及び揺動アーム6の中心孔6C、及び当接片9の通孔9AにリベットHを挿通して軸端を加締めることにより、ウォームホイール5及び揺動アーム6は、垂直軸芯B1まわりに揺動可能に基体2により支持され、当接片9は基体2に固定される。
スプライン軸3Aには、図示しないセットねじを用いてオペレータハンドルKの基端部を取り付ける。
また、図7の斜め上方から見た部分分解斜視図に示す操作片11の基体2から外方へ突出する部分には、基体2にカバーGを装着した後に、つまみFを取り付ける。
以上のような窓開閉装置1により、図4に示すオペレータハンドルKを操作することにより、障子Dを開閉できる。
また、図9及び図10の要部拡大平面図に示すように、つまみFを操作することにより、係止片10を垂直軸芯B2まわりに揺動させることができる。
よって、図1及び図2、並びに図9のように、駆動軸3を回動させることにより、障子Dは、閉じた状態(図1)から全開にした状態(図2)との間の適宜位置まで開くことができる。
よって、図1及び図3、並びに図10のように、駆動軸3を回動させることにより、障子Dは、閉じた状態(図1)から半開にした状態(図3)との間の適宜位置まで開くことができる。
よって、窓開閉装置1の基体2の幅(左右方向の長さ)を、図9及び図10のように、非常にコンパクトにすることができるので、スリムな外観の開閉窓に用いる窓開閉装置1として好適なものとなる。
その上、揺動アーム6の基端部6Aの切欠部6E及び切欠部6E内に出没する係止片10が、障子開き角度切替機構Aを構成する部品であり、障子開き角度切替機構Aの構成が簡素であるので、障子開き角度切替機構Aの動作が確実になるとともに、製造コストの上昇を抑制できる。
よって、窓開閉装置1が小型ですっきりした外観になるので、スリムな外観の開閉窓(例えば,図1〜図3のような幅が小さい縦すべり出し窓L)にも使用できる。
また、スリムな外観の開閉窓ではない通常の外観の開閉窓に窓開閉装置1を用いた場合においても、窓開閉装置1の基体2やオペレータハンドルKがカーテン又はロールスクリーン等に干渉し難くなるとともに、開閉窓における窓開閉装置1の存在感が小さくなってすっきりとした印象になるので、デザイン性が向上する。
その上、ウォームホイール5の全周に歯部5Aがあるため、周方向のどの位置からでもウォーム4と噛み合うので、揺動アーム6を揺動させる角度、及び障子開き角度切替機構Aにより切り替える半開の角度等を設計する際における自由度が向上する。
また、高所に設置した開閉窓及び窓開閉装置に対し、その下方からボールチェーン等により開閉操作をする構成であってもよい。
したがって、本発明の窓開閉装置は、それが適用される開閉窓の構成に応じて、下枠ではなく上枠や縦枠に取り付けられる。
窓開閉装置が縦枠に取り付けられる場合は、ウォームホイールは水平軸芯まわりに揺動し、ウォームホイールと一体で揺動する揺動アームは、室外方向垂直面内に延び、係止片は水平軸芯まわりに揺動する。
C 窓枠 D 障子
E 障子側金具 F つまみ
G カバー H,I,J リベット
K オペレータハンドル L 縦すべり出し窓(開閉窓)
M 窓ステー
1 窓開閉装置 2 基体
2A 開口部 2B 螺孔
2C,2D 通孔 2E 取付孔
3 駆動軸 3A スプライン軸
3B 鍔部 4 ウォーム
5 ウォームホイール 5A 歯部
5B 中心孔 5C 通孔
6 揺動アーム 6A 基端部
6B 先端部 6C 中心孔
6D 通孔 6E 切欠部
7 連結アーム 7A 基端部
7B 先端部 8 ガイド部材
8A ねじ部 8B 通孔
9 当接片 9A 通孔
9B 当接部 10 係止片
10A 二面幅孔 11 操作片
11A D孔 11B,11C 係合凹部
12 係合体 12A 通孔
12B 係合凸部 13A 二面幅軸部
13B D型軸部
Claims (5)
- 窓枠に取り付けられた障子が室外側へ開く開閉窓において、
前記窓枠に固定された基体に支持されて略室内外方向に延びる、駆動軸と同軸のウォームと、
前記ウォームに噛み合い、垂直軸芯又は水平軸芯まわりに揺動するウォームホイールと、
前記ウォームホイールと一体で揺動する、室外方向水平面内又は室外方向垂直面内に延びる揺動アームと、
前記揺動アームと前記障子とを連結する連結アームとを含む、
前記障子を開閉する窓開閉装置であって、
前記ウォームホイールと前記揺動アームは別部品であり、
前記揺動アームは、その基端部に切欠部を有し、
前記基体に支持されて垂直軸芯又は水平軸芯まわりに揺動する係止片を前記切欠部内に出没させることにより、前記障子が開く角度を全開及び半開に切り替えることを特徴とする、
窓開閉装置。 - 前記ウォームホイールは、その全周に歯部を有し、前記歯部の一部が前記ウォームと噛み合う、
請求項1記載の窓開閉装置。 - 前記係止片の揺動中心である前記垂直軸芯又は前記水平軸芯が、前記ウォームホイールの歯先円直径の幅内で、前記ウォームホイールよりも室内側に位置する、
請求項1又は2記載の窓開閉装置。 - 前記基体を被うカバーを有し、前記開閉窓のデザイン及び色調に応じて前記カバーを交換する、
請求項1〜3の何れか1項に記載の窓開閉装置。 - 窓枠に取り付けられた障子が室外側へ開く開閉窓であって、
請求項1〜4の何れか1項に記載の窓開閉装置を備えた開閉窓。
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JP2017028624A JP2018135633A (ja) | 2017-02-20 | 2017-02-20 | 窓開閉装置及び開閉窓 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2017-02-20 JP JP2017028624A patent/JP2018135633A/ja active Pending
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