JP2008248600A - 緩衝装置 - Google Patents

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麻里子 道前
Takeshi Kikuchi
健 菊地
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Abstract

【課題】折戸の意匠を損なうことなく折戸の正面に取付けることが可能な緩衝装置を提供する。
【解決手段】緩衝装置100は、一方の戸板11の正面に固着された第1の緩衝機構ユニット111と、他方の戸板12の正面に固着された第2の緩衝機構ユニット121とを備える。ユニット111、121は、戸板11の正面に固着される固定部材と、固定部材を覆うユニットカバー113と、固定部材112に保持され水平方向に圧縮され反発するダンパと、ダンパを隠しつつ固定部材に対して水平方向にスライドするダンパカバー116とを備えている。折戸10の閉じ際に両ユニット111、121のダンパカバー116同士が当接し、両戸板11、12相互の閉鎖方向への回動に伴って両ダンパカバー116同士が押圧し合うことにより両ユニット111、121のダンパが同時に圧縮され、その反発力が制動力として折戸10に作用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、シンクキャビネットや吊り戸棚等の建具或いは食器棚、書棚等の家具などに装備される折戸の緩衝装置に関し、折戸を閉める際の戸板相互の急激な回動を制動する緩衝装置に関する。
折戸は、少なくとも二つの戸板を備え、相隣り合う戸板同士を蝶番を介して互いに水平方向に回動自在に連結するとともに、戸板の上端部をその上方に敷かれたレールにランナーを介して移動自在に支持することにより、戸板相互が回動しながら開閉する構造になっている。
このように折戸は戸板相互が回動しながら開閉する構造上、閉めた時に戸板が左右の戸枠に当接するとともに戸板相互の木口面同士が当接する。このため折戸を閉めた際に戸板が最後まで急激に回動すると大きな衝撃音や振動が発生する。この衝撃が折戸や戸枠に繰り返し加わることが部品の損傷や劣化を早める原因となる。また一旦最後まで閉まった戸板が衝撃により跳ね返り、戸板相互が折れ曲がった姿態で半閉まり状態になるという折戸特有の問題もある。この種の問題を解決するには、折戸を閉める際の戸板相互の急激な回動を緩衝装置で制動することが有効である。
従来、戸板の閉め際における急激な回動を制動する緩衝装置として、蝶番を介して戸板(扉)を取り付けた戸枠(框)の内側側面部に、戸板(扉)の木口面に当接して戸板(扉)の回動を制動する力を及ぼすダンパを埋設したものが知られている。この種のダンパは、戸枠(框)に埋設されたシリンダ内に、戸枠(框)の内側側面から出没するピストンとこれを常時突出させる側に付勢する復元ばねとを備え、戸板(扉)の極閉め際に戸板(扉)の木口面がピストンに当接し、復元ばねの反発力に抗してピストンが押されることにより、復元ばねの反発力をピストンを介して戸板(扉)に作用させる。(特許文献1、2)
実開昭53−16661号公報 実開昭59−111279号公報
上述した従来の緩衝装置を折戸に取り付けるためには、ダンパを埋設するための取付穴を戸板に形成する必要があるため、緩衝装置を取り付けるために戸板に別途穴加工などを施さなければならない。また、従来の緩衝装置は、折戸の意匠が損なわれてしまうという理由から、折戸の正面すなわち折戸を閉じた状態において外側(手前側)から見える側の面に取り付けるということはなされ難かった。
本発明が解決しようとする課題は、緩衝装置を取り付けるために戸板に別途穴加工を施す必要がなく、且つ、折戸の意匠を損なうことなく折戸の正面に取付けることが可能な緩衝装置及び緩衝機構ユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の構成の緩衝装置は、一方の戸板と他方の戸板とが互いに水平方向に回動自在に接続されてなる折戸の閉じ際における回動を制動する緩衝装置であって、前記一方の戸板の前記他方の戸板との連結端部に取り付けられる緩衝機構ユニットと、前記他方の戸板の正面の前記一方の戸板との連結端部に固着される当接体とを備え、前記緩衝機構ユニットは、前記一方の戸板の正面又は上端面に固着される固定部材と、前記固定部材により前記一方の戸板の正面に保持され前記他方の戸板側から水平方向に圧縮され反発するダンパと、前記ダンパを隠しつつ前記基部に対して水平方向にスライドするカバー部材とを備え、折戸の閉じ際に前記カバー部材と前記当接体とが互いに当接し、両戸板相互の閉鎖方向への回動に伴って前記カバー部材が前記当接体に押圧されることにより前記ダンパが圧縮されるように構成したことを特徴としている。
本発明の第1の構成の緩衝装置において、前記カバー部材の外面には、前記カバー部材と前記当接体とが互いに当接した状態での両戸板相互の回動を円滑にすべく曲面部が形成されていることが望ましい。
本発明の第2の構成の緩衝装置は、一方の戸板と他方の戸板とが互いに水平方向に回動自在に接続されてなる折戸の閉じ際における回動を制動する緩衝装置であって、前記一方の戸板の前記他方の戸板との連結端部に取り付けられる第1の緩衝機構ユニットと、前記他方の戸板の前記一方の戸板との連結端部に取り付けられる第2の緩衝機構ユニットとを備え、第1の緩衝機構ユニットは、前記一方の戸板の正面又は上端面に固着される第1の固定部材と、第1の固定部材により前記一方の戸板の正面に保持され前記他方の戸板側から水平方向に圧縮され反発する第1のダンパと、第1のダンパを隠しつつ第1の固定部材に対して水平方向にスライドする第1のカバー部材とを備え、第2の緩衝機構ユニットは、前記他方の戸板の正面又は上端面に固着される第2の固定部材と、第2の固定部材により前記他方の戸板の正面に保持され前記一方の戸板側から水平方向に圧縮され反発する第2のダンパと、第2のダンパを隠しつつ第2の固定部材に対して水平方向にスライドする第2のカバー部材とを備え、両ユニットの当接体同士が当接し、両戸板相互の閉鎖方向への回動に伴って両当接体同士が押圧し合うことにより両ユニットのダンパが同時に圧縮されるように構成したことを特徴としている。
本発明の第2の構成の緩衝装置において、前記第1のカバー部材および前記第2のカバー部材の外面には、両者が互いに当接した状態での両戸板相互の回動を円滑にすべく曲面部が形成されていることが望ましい。
本発明の緩衝機構ユニットは、一方の戸板と他方の戸板とが互いに水平方向に回動自在に接続されてなる折戸の閉じ際における回動を制動する緩衝機構ユニットであって、前記一方の戸板の正面又は上端面の前記他方の戸板との連結端部に固着される固定部材と、前記固定部材により前記一方の戸板の正面に保持され前記他方の戸板側から水平方向に圧縮され反発するダンパと、前記ダンパを隠しつつ前記固定部材に対して水平方向にスライドするカバー部材と、折戸の閉じ際に前記カバー部材が前記他方の戸板に設けられた当接対象と当接し、両戸板相互の閉鎖方向への回動に伴って前記カバー部材が当該当接対象に押圧されることにより前記ダンパが圧縮されるように構成したことを特徴としている。
上記のように構成された緩衝装置及び緩衝機構ユニットは、本発明の緩衝装置又は緩衝機構ユニットは、前記カバー部材によって前記ダンパと共に前記固定部材が隠されるように構成されてもよい。
上記のように構成された緩衝装置及び緩衝機構ユニットは、戸板の正面又は上端面に固着することにより折戸に取り付けられるので、緩衝装置を取り付けるために戸板に別途穴加工を施す必要がない。また、この緩衝装置及び緩衝機構ユニットは、カバー体によってダンパが隠されているので、折戸の意匠を損なうことなく折戸の正面に取付けることができる。
以下本発明を、図面を参照しながら、実施形態に即して詳細に説明する。
[第1の形態例]
図1は本発明の第1の形態例の緩衝装置を備えた折戸装置の正面図である。図2は図1に示す緩衝装置の緩衝機構ユニットを第1の方向から見た分解斜視図である。図3は図1に示す緩衝装置の緩衝機構ユニットを第2の方向から見た分解斜視図である。
図1に示す折戸装置1は、左右一対の戸板11、12を蝶番21、22、23により互いに水平方向に回動自在に連結してなる折戸10と、折戸10の上方に敷かれたレール30と、折戸10をレール30に吊り下げた状態でレール30に沿って移動自在に支持しているランナー41、42と、レール30が取り付けられた戸枠50と、折戸10の閉じ際における戸板11、12相互の急激な回動を制動すべく装備された緩衝装置100とを備えている。蝶番21、22、23は、折戸用の蝶番として広く用いられている公知の蝶番である。蝶番21、22、23は、いわゆるキャッチ機構を備えており、折戸10を閉じる際に両戸板11、12相互間の角度が略125度以上になると、そのキャッチ機構が作動して、折戸10を強制的に全閉状態に誘導する。この例では、緩衝装置100は、三つの蝶番21、22、23のうち最も高い位置に設けられた蝶番21と折戸10の上端縁との中間位置に設けられている。なお、図1に示されている蝶番21、22、23は、実際には折り戸10の正面からは見えない。
この緩衝装置100は、一方の戸板11の正面の他方の戸板12との連結端部に取り付けられた第1の緩衝機構ユニット111と、他方の戸板12の正面の一方の戸板11との連結端部に取り付けられた第2の緩衝機構ユニット121とを備えている。
図2及び図3に示すように、第1の緩衝機構ユニット111は、一方の戸板11の正面に固着される第1の固定部材112と、第1の固定部材112を覆う第1のユニットカバー113と、第1の固定部材112に保持され他方の戸板12側から水平方向に圧縮され反発する第1のダンパ114と、第1のダンパ114を隠しつつ第1の固定部材112に対して水平方向にスライドする第1のダンパカバー(カバー部材)116、第1のダンパ位置調節機構117とを備えている。
第2の緩衝機構ユニット121は、第1の緩衝機構ユニット111と同一構成のユニットである。すなわち、図2及び図3は第2の緩衝機構ユニット121の構成を示す図でもあり、第2の緩衝機構ユニット121は、他方の戸板12の正面に固着される第2の固定部材112と、第2の固定部材112を覆う第2のユニットカバー113と、第2の固定部材112に保持され一方の戸板11側から水平方向に圧縮され反発する第2のダンパ114と、第2のダンパ114を隠しつつ第2の固定部材112に対して水平方向にスライドする第2のダンパカバー(カバー部材)116と、第2のダンパ位置調節機構117を備えている。
両ユニット111、121は、折戸10の閉じ際に互いのダンパカバー116同士が当接するように向き合わせて、それぞれの戸板11、12の正面に取り付けられている。
固定部材112は、戸板11、12の正面に締着される平板状の座部112cと、この座部112cと一体に形成されたダンパ保持部112aとからなり、ダンパ保持部112aにダンパ114が保持されている。座部112cにはその複数箇所に螺子挿通孔112bが形成されており、図示しない螺子を螺子挿通孔112bを通して戸板11、12の正面にねじ込んで締め付けることにより、固定部材112が戸板11、12に固定されている。螺子孔には螺子の頭部が係合するようになっている。ダンパ保持部112aの上下外側部には水平方向(ダンパ114の圧縮・反発方向)に延びる一対のガイド突起112eが形成されている。
ダンパ114は、シリンダ114aとピストンロッド114bとを備え、そのシリンダ114aの基端側がシリンダ保持部112aに収容された状態で保持されている。シリンダ114aの長手方向中間部には全周に亘ってフランジ状の係合突起114cが形成されている。ダンパ114の内部構成は特に制限されるものではなく、折戸10に要求される緩衝性能などを考慮して公知のものを適宜選択することができる。具体的には、特開2004−190470号公報にオイル緩衝器として開示されたダンパをあげることができる。
ユニットカバー113は、ダンパカバー116と協働して固定部材112及びダンパ114を全体的に隠す部材であり、その戸体側周縁部を固定部材112の座部112cの周縁部に嵌合させることにより固定部材112に取り付けられている。ユニットカバー113には、その先端の中央部から正面の中間部にかけて水平に延びる切欠部113aが形成されており、この切欠部113aの先端からダンパ114の先端部が突出している。
ダンパカバー116は、固定部材112のダンパ保持部112aの両ガイド突起112eとそれぞれスライド可能に嵌合している一対のガイド溝116cを有し、固定部材112に対して水平方向に移動可能に設けられるとともに、その先端面116aを戸板11、12の連結端から突出させるべくダンパ114により付勢されている。ダンパカバー116は、ユニットカバー113の切欠部113aを隠しつつユニットカバー113に対し水平方向にスライドする正面カバー部116dと、ユニットカバー113内に位置する基部116eと、これら正面カバー部116dと基部116eとを連結している当接部116fとで構成される。基部116eは、ダンパ保持部112aにシリンダ114aとともに収容されるダンパ連結部116gと、ダンパ保持部112aの両外側部に嵌合する一対のガイド部116hとを有し、両ガイド部116hの内側に上記一対のガイド溝116cが形成されている。ダンパ連結部116gには係合突起116iが形成されており、この両係合突起116iがダンパ114の係合突起114cと係合することにより、ダンパ114からのダンパカバー116の離脱が防止されている。当接部116fの外面には、ダンパカバー116同士が当接した状態での両戸板11、12相互の回動を円滑にすべく曲面部116bが形成されている。
ダンパ位置調節機構117は、ダンパ保持部112aの基端部に嵌合させて固定された筒状の雌螺子体117aと、雌螺子体117aに螺合する棒状の雄螺子体117bとからなる。シリンダ114aの基端部は雌螺子体117aに挿入され雄螺子体117bに当接しており、雄螺子体117bのねじ込み量を調節することによりダンパ114の水平方向における保持位置を微調節できるようになっている。すなわち、雄螺子体117bのねじ込み量を大きくすることによりシリンダ114aの保持位置をユニットカバー113からのダンパ114の突出量がより大きくなる側に移動させることができ、逆に、雄螺子体117bのねじ込み量を小さくすれば、シリンダ114aの保持位置をユニットカバー113からのダンパ114の突出量がより小さくなる側に移動させることができる。これにより緩衝機構ユニット111、121の効きを調節することが可能となる。
次に、上記のように構成された緩衝装置100の動作について説明する。
図4は折戸装置1の開閉時における一連の状態を示す部分斜視図である。図5は折戸装置1の開閉時における一連の状態を示す部分平面図である。図4、図5において、(a)は折戸10が全開の状態である。この状態から折戸10を閉めていくと、(b)の状態を経て、(c)の状態すなわち折戸10の折曲角度が略125度になった時点で、蝶番21、22、23のキャッチ機構が作動し、その働きにより折戸10が強制的に(d)の状態すなわち全閉状態まで誘導される。その際、蝶番21、22、23のキャッチ機構の作動開始後から折戸10が全閉状態になるまでの間の所定のタイミングで、両緩衝機構ユニット111、121のダンパカバー116の当接部116f同士が当接し、両戸板11、12相互の閉鎖方向への回動に伴って両ダンパカバー116同士が押圧し合うことにより両緩衝機構ユニット111、121のダンパ114が同時に圧縮され、緩衝装置100による制動力が効き始める。これにより、折戸10は閉め際における両戸板11、12相互の急激な回動が制動されつつ、全閉状態まで静かに誘導される。
上記のように、この緩衝装置100は、両緩衝機構ユニット111、121の固定部材112を戸板11、12に螺子で締着することにより折戸10に取り付けることができるので、緩衝装置100を取り付けるために戸板11、12に別途穴加工を施す必要がない。したがって、この緩衝装置100によれば、緩衝機構を備えた折戸装置1を従来よりも少ない工数で製造することができる。また、この緩衝装置100は、二つのダンパ114を同時に働かせるように構成されているので、折戸10の閉め際における両戸板11、12相互の急激な回動を二つのダンパ114による強い緩衝力によって確実に制動できる。また、両緩衝機構ユニット111、121は、固定部材112がユニットカバー113で隠され且つユニットカバー113の切欠部113aがダンパカバー116で隠された構造すなわち、ユニット111、121の内部が全く見えない構造になっているので、折戸10の意匠を損なうことなく折戸10の正面に取付けることができる。意匠(形状、模様、色彩、質感など)の異なる複数種類のユニットカバー113及びダンパカバー116を提供し、その中から任意のユニットカバー113及びダンパカバー116を選択できるようにしておけば、折戸10の様々な意匠に適応させることができ、正面に緩衝装置100が取り付けられていることによる違和感を生じさせない意匠的に優れた折戸装置1を実現できる。
さらに、この緩衝装置100は、ダンパ114のピストンロッド114bなどがダンパカバー116により保護されているので極めて耐久性が高い。長期の使用によりダンパカバー116の先端が摩耗した場合には、ダンパカバー116のみ取り外して交換すればよいのでメンテナンス性も優れている。また、両方の戸板11、12にそれぞれ緩衝機構ユニット111、121を設けたことで、いずれか一方の戸板のみに設ける場合と比べて緩衝能力を向上させることができ、あるいはダンパ114として小型のものを採用することができる。
なお、上記の例では、両方の戸板11、12にそれぞれ緩衝機構ユニット111、121を設けた緩衝装置の構成例について説明したが、例えば、他方の戸板12には第2の緩衝機構ユニット121の代わりに単なる当接体(当接対象)を固定して設け、折戸10の閉じ際に第1の緩衝機構ユニット111のダンパカバー116と当該当接体とが互いに当接し、両戸板11、12相互の閉鎖方向への回動に伴ってダンパカバー116が当該当接体に押圧されることにより第1の緩衝機構ユニット111のダンパ114が圧縮されるように構成してもよい。当接体は、第1の緩衝機構ユニット111に対し反力を及ぼすことが可能な部材であればよい。
[第2形態例]
図6は本発明の第2の形態例の緩衝装置を備えた折戸装置の正面図である。図7は図6に示す緩衝装置の緩衝機構ユニットの斜視図である。図8は図6に示す緩衝装置の緩衝機構ユニットの分解斜視図である。なお、図6に示されている蝶番21、22、23は実際には折戸10の正面からは見えない。
この形態例の緩衝装置130は、一方の戸板11の正面の他方の戸板12との連結端部に取り付けられた第1の緩衝機構ユニット131と、他方の戸板12の正面の一方の戸板11との連結端部に取り付けられた第2の緩衝機構ユニット132とを備えている。
図7及び図8に示すように、第1の緩衝機構ユニット131は、一方の戸板11の上端面に固着される第1の固定部材112と、第1の固定部材112により一方の戸板11の正面に保持され他方の戸板12側から水平方向に圧縮され反発する第1のダンパ114と、第1の固定部材112及び第1のダンパ114を隠しつつ第1の固定部材112に対して水平方向にスライドする第1のユニットカバー(カバー部材)116と、第1のダンパ位置調節機構117とを備えている。
第2の緩衝機構ユニット132は、第1の緩衝機構ユニット131と同一構成のユニットである。すなわち、図7及び図8は第2の緩衝機構ユニット132の構成を示す図でもあり、第2の緩衝機構ユニット132は、他方の戸板12の上端面に固着される第2の固定部材112と、第2の固定部材112により他方の戸板12の正面に保持され一方の戸板11側から水平方向に圧縮され反発する第2のダンパ114と、第2の固定部材112及び第2のダンパ114を隠しつつ第2の固定部材112に対して水平方向にスライドする第2のユニットカバー(カバー部材)116と、第2のダンパ位置調節機構117とを備えている。
両ユニット131、132は、折戸10の閉じ際に互いのダンパカバー116同士が当接するように向き合わせて、それぞれの戸板11、12に取り付けられている。
固定部材112は、断面L字形状の座部112cを有している。座部112cは、戸板11、12の上端面に接する横板部と戸板11、12の正面に接する縦板部とからなる。座部112cの縦板部にはその複数箇所(図示の例では二箇所)に螺子挿通孔112bが形成されており、図示しない螺子を螺子挿通孔112bを通して戸板11、12の上端面にねじ込んで締め付けることにより、固定部材112が戸板11、12に固定される。螺子挿通孔112bには螺子の頭部が係合するようになっている。座部112cの縦板部にはダンパ保持部112aが一体的に形成されている。ダンパ保持部112aの上下外側部には水平方向(ダンパ114の圧縮・反発方向)に延びる一対のガイド突起112eが形成されている。
ダンパ114は、シリンダ114aとピストンロッド114bとを備え、そのシリンダ114aの基端側がシリンダ保持部112aに摺動可能に収容された状態で保持されている。
ユニットカバー116は、固定部材112の縦板部、ダンパ保持部112a、及びダンパ114を全体的に覆い隠すようにして収容した横長の箱状の部材である。ユニットカバー116は、固定部材112のダンパ保持部112aの両ガイド突起112eとそれぞれスライド可能に嵌合している図示しない一対のガイド溝を内壁部に有し、固定部材112に対して水平方向に移動可能に設けられるとともに、その先端面116aを戸板11、12の連結端から突出させるべくダンパ114により付勢されている。ユニットカバー116の先端面116aには、ユニットカバー116同士が当接した状態での両戸板11、12相互の回動を円滑にすべく曲面部116bが形成されている。
ダンパ位置調節機構117は、ダンパ保持部112aの基端部に形成された雌螺子部117aと、雌螺子部117aに螺合する棒状の雄螺子体117bとからなる。シリンダ114aの基端部は雄螺子体117bに当接しており、雄螺子体117bの雌螺子部117aへのねじ込み量を調節することによりダンパ114の水平方向における保持位置を微調節できるようになっている。すなわち、雄螺子体117bのねじ込み量を大きくすることによりシリンダ114aの保持位置を戸板11、12の連結端からのユニットカバー116の突出量がより大きくなる側に移動させることができ、逆に、雄螺子体117bのねじ込み量を小さくすれば、シリンダ114aの保持位置を戸板11、12の連結端からのユニットカバー116の突出量がより小さくなる側に移動させることができる。これにより緩衝機構ユニット131、132の効きを調節することが可能となる。ユニットカバー116の基端側の端板部はカバー本体に対して脱着可能なキャップ116cになっており、このキャップ116cを取り外すことにより、ユニットカバー116をダンパ保持部112aに保持させた状態のままで、雄螺子体117bのねじ込み量を調節できるようになっている。
次に、上記のように構成された第2の形態例の緩衝装置130の動作は図4及び図5で説明した第1の形態例の緩衝装置100の動作と同様である。
この緩衝装置130は、両緩衝機構ユニット131、132の固定部材112を戸板11、12に螺子で締着することにより折戸10に取り付けることができるので、緩衝装置130を取り付けるために戸板11、12に別途穴加工を施す必要がない。したがって、この緩衝装置130によれば、緩衝機構を備えた折戸装置1を従来よりも少ない工数で製造することができる。また、この緩衝装置130は、二つのダンパ114を同時に働かせるように構成されているので、折戸10の閉め際における両戸板11、12相互の急激な回動を二つのダンパ114による強い緩衝力によって確実に制動できる。また、両緩衝機構ユニット131、132は、使用時にその内部が全く見えない構造になっているので、折戸10の意匠を損なうことなく折戸10の正面に取付けることができる。意匠(形状、模様、色彩、質感など)の異なる複数種類のユニットカバー116を提供し、その中から任意のユニットカバー116を選択できるようにしておけば、折戸10の様々な意匠に適応させることができ、正面に緩衝装置130が取り付けられていることによる違和感を生じさせない意匠的に優れた折戸装置1を実現できる。
さらに、この緩衝装置130は、ダンパ114のピストンロッド114bなどがユニットカバー116により保護されているので極めて耐久性が高い。長期の使用によりユニットカバー116の先端が摩耗した場合には、ユニットカバー116のみ取り外して交換すればよいのでメンテナンス性も優れている。また、両方の戸板11、12にそれぞれ緩衝機構ユニット131、132を設けたことで、いずれか一方の戸板のみに設ける場合と比べて緩衝能力を向上させることができ、あるいはダンパ114として小型のものを採用することができる。
なお、上記の例では、両方の戸板11、12にそれぞれ緩衝機構ユニット131、132を設けた緩衝装置の構成例について説明したが、例えば、他方の戸板12には第2の緩衝機構ユニット132の代わりに単なる当接体(当接対象)を固定して設け、折戸10の閉じ際に第1の緩衝機構ユニット131のユニットカバー116と当該当接体とが互いに当接し、両戸板11、12相互の閉鎖方向への回動に伴ってユニットカバー116が当該当接体に押圧されることにより第1の緩衝機構ユニット131のダンパ114が圧縮されるように構成してもよい。
また、上記の例では、上荷重式の折戸装置について説明したが、本発明の緩衝装置は下荷重式の折戸装置に装備しても有効に機能する。
本発明の第1の形態例の緩衝装置を備えた折戸装置の正面図 図1に示す緩衝装置の緩衝機構ユニットを第1の方向から見た分解斜視図 図1に示す緩衝装置の緩衝機構ユニットを第2の方向から見た分解斜視図 折戸装置1の開閉時における一連の状態を示す部分斜視図 折戸装置1の開閉時における一連の状態を示す部分平面図 本発明の第2の形態例の緩衝装置を備えた折戸装置の正面図 図6に示す緩衝装置の緩衝機構ユニットの斜視図 図6に示す緩衝装置の緩衝機構ユニットの分解斜視図
符号の説明
1 折戸装置
11、12 戸板
10 折戸
100 緩衝装置
111 第1の緩衝機構ユニット
112 固定部材
112a ダンパ保持部
112b 螺子挿通孔
112c 座部
112e ガイド突起
113 ユニットカバー
114 ダンパ
116 カバー部材(ダンパカバー、ユニットカバー)
116b 曲面部
116f 当接部
117 ダンパ位置調節機構
121 第2の緩衝機構ユニット
130 緩衝装置
131 第1の緩衝機構ユニット
132 第2の緩衝機構ユニット

Claims (5)

  1. 一方の戸板と他方の戸板とが互いに水平方向に回動自在に接続されてなる折戸の閉じ際における回動を制動する緩衝装置であって、
    前記一方の戸板の前記他方の戸板との連結端部に取り付けられる緩衝機構ユニットと、
    前記他方の戸板の前記一方の戸板との連結端部に固着される当接体とを備え、
    前記緩衝機構ユニットは、
    前記一方の戸板の正面又は上端面に固着される固定部材と、
    前記固定部材により前記一方の戸板の正面に保持され前記他方の戸板側から水平方向に圧縮され反発するダンパと、
    前記ダンパを隠しつつ前記基部に対して水平方向にスライドするカバー部材とを備え、
    折戸の閉じ際に前記カバー部材と前記当接体とが互いに当接し、両戸板相互の閉鎖方向への回動に伴って前記カバー部材が前記当接体に押圧されることにより前記ダンパが圧縮されるように構成したことを特徴とする緩衝装置。
  2. 前記カバー部材の外面には、前記カバー部材と前記当接体とが互いに当接した状態での両戸板相互の回動を円滑にすべく曲面部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の緩衝装置。
  3. 一方の戸板と他方の戸板とが互いに水平方向に回動自在に接続されてなる折戸の閉じ際における回動を制動する緩衝装置であって、
    前記一方の戸板の前記他方の戸板との連結端部に取り付けられる第1の緩衝機構ユニットと、
    前記他方の戸板の前記一方の戸板との連結端部に取り付けられる第2の緩衝機構ユニットとを備え、
    第1の緩衝機構ユニットは、
    前記一方の戸板の正面又は上端面に固着される第1の固定部材と、
    第1の固定部材により前記一方の戸板の正面に保持され前記他方の戸板側から水平方向に圧縮され反発する第1のダンパと、
    第1のダンパを隠しつつ第1の固定部材に対して水平方向にスライドする第1のカバー部材とを備え、
    第2の緩衝機構ユニットは、
    前記他方の戸板の正面又は上端面に固着される第2の固定部材と、
    第2の固定部材により前記他方の戸板の正面に保持され前記一方の戸板側から水平方向に圧縮され反発する第2のダンパと、
    第2のダンパを隠しつつ第2の固定部材に対して水平方向にスライドする第2のカバー部材とを備え、
    両ユニットの当接体同士が当接し、両戸板相互の閉鎖方向への回動に伴って両当接体同士が押圧し合うことにより両ユニットのダンパが同時に圧縮されるように構成したことを特徴とする緩衝装置。
  4. 前記第1のカバー部材および前記第2のカバー部材の外面には、両者が互いに当接した状態での両戸板相互の回動を円滑にすべく曲面部が形成されていることを特徴とする請求項3記載の緩衝装置。
  5. 一方の戸板と他方の戸板とが互いに水平方向に回動自在に接続されてなる折戸の閉じ際における回動を制動する緩衝機構ユニットであって、
    前記一方の戸板の正面又は上端面の前記他方の戸板との連結端部に固着される固定部材と、
    前記固定部材により前記一方の戸板の正面に保持され前記他方の戸板側から水平方向に圧縮され反発するダンパと、
    前記ダンパを隠しつつ前記固定部材に対して水平方向にスライドするカバー部材と、
    折戸の閉じ際に前記カバー部材が前記他方の戸板に設けられた当接対象と当接し、両戸板相互の閉鎖方向への回動に伴って前記カバー部材が当該当接対象に押圧されることにより前記ダンパが圧縮されるように構成したことを特徴とする緩衝機構ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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