JP2018106318A - 治験情報管理装置、治験情報管理方法及び記録媒体 - Google Patents

治験情報管理装置、治験情報管理方法及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】治験情報管理装置の処理負荷を軽減させ、管理コストの増大を防ぐ。【解決手段】治験に関する治験情報を管理する治験情報管理装置では、ユーザーの属性ごとに、治験情報の操作権限を示す権限情報が対応付けられて記憶されており、治験情報管理装置との間でデータ通信可能に接続された外部装置を操作するユーザーの属性に対応する権限情報を取得し、当該取得された権限情報に基づいて、当該ユーザーによる治験情報の操作を制限する。治験情報管理装置は、治験の運用段階に応じて、権限情報の設定内容を切り替える。【選択図】図3

Description

本発明は、治験情報管理装置、治験情報管理方法及び記録媒体に関する。
製薬会社で新たに医薬品が開発されると、複数の患者を対象として医薬品の効果や安全性を確認するための臨床試験(治験)が行われる。治験を実施する医療施設では、治験に協力してくれる患者(被験者)に対して投薬・治療が行われ、治験に関する治験情報が収集される。
治験は、治験依頼者(製薬会社)、医療施設、CRO(Contract Research Organization:医薬品開発業務受託機関)、判定医、監査者等によって遂行される。CROとは、医療施設に対する治験の依頼、実施準備、管理等、治験に係る業務を治験依頼者から受託した者をいう。画像を用いて医薬品の効果を判定する治験については、画像に特化したICRO(Imaging Contract Research Organization:画像受託臨床試験実施機関)が治験に係る業務を受託する。
画像を用いる治験の場合、医療施設において、治験対象となる部位がCT(Computed Tomography)、CR(Computed Radiography)、MRI(Magnetic Resonance Imaging)等の撮影装置により撮影される。撮影により得られた医用画像の画像データをはじめとする治験情報は、治験情報管理装置によって管理され、当該装置との間でデータ通信可能な端末から登録、参照、修正、削除等の操作が行われる。
治験情報を扱う治験システムへのアクセス・各操作実施の必要性については、ユーザーの属性(所属、役割)によって異なる。
具体的には、治験データ管理システムに対して複数のユーザーがアクセスする際、ユーザーの属性に応じて表示するメニューを変更する等して、各々が担当する操作のみを可能とする技術が提案されている(特許文献1参照)。
例えば、撮影装置の適性をチェックするための装置情報に関しては、医療施設のユーザー、ICROのユーザーのみが編集可能で、他のユーザーは編集不可である。また、画像の判定を行う判定医等は、装置情報に関する操作画面へのアクセスは必要ない。
また、治験が規約に従って適切に実施されたかをチェックする監査者の場合、システムにアクセスしてもデータを参照するのみで、データの編集は行わない。
特開2007−140895号公報
しかし、治験を実際に行う際、システムの運用期間は長く、治験完了まで数年かかるケースがほとんどである。その間、全てのユーザーが常にシステムにアクセスするということはなく、ユーザーによって使用する期間や、期間ごとに使用する機能等は、ある程度固定化されている。
例えば、判定医の場合、画像判定前に撮影装置の適性をチェックする段階や、実際に画像を撮影・収集する段階では、システムにアクセスする必要がなく、画像が集まった後、画像に対する判定を行う機能のみ使用する。
また、監査者の場合、治験が完了するまではシステムにアクセスする必要はなく、治験完了後に各データの参照のみを行う。また、監査段階に入った場合、他ユーザーによる編集、すなわちデータの改竄があってはならない。
このように、治験情報管理装置へのアクセスや各種操作機能の実施が本来は不要な時でも、実施可能な状態が存在する。このため、通信量や稼働率に応じてサーバー(治験情報管理装置)の管理コストが決定する場合、不要な操作によりサーバーに余計な負荷がかかることでコスト増に繋がるおそれがあった。また、本来データを触ってはいけない期間にシステムにアクセスすることで、データの改竄と取られかねない操作を実施してしまうおそれがあった。各操作に関して個別に制御してもよいが、データ単位での管理は複雑であり、漏れが発生する可能性がある。
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、治験情報管理装置の処理負荷を軽減させ、管理コストの増大を防ぐことを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、治験に関する治験情報を管理する治験情報管理装置であって、ユーザーの属性ごとに、前記治験情報の操作権限を示す権限情報を対応付けて記憶する記憶手段と、当該治験情報管理装置との間でデータ通信可能に接続された外部装置を操作するユーザーの属性に対応する権限情報を前記記憶手段から取得し、当該取得された権限情報に基づいて、当該ユーザーによる前記治験情報の操作を制限する制限手段と、前記治験の運用段階に応じて、前記権限情報の設定内容を切り替える切替手段と、を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の治験情報管理装置において、前記権限情報は、前記治験情報の種類ごとに定められている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の治験情報管理装置において、予め定められた管理者から前記治験の運用段階の移行指示があった場合に、前記治験の運用段階を移行させる手動移行手段を備える。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の治験情報管理装置において、前記移行指示が時系列順に反するものである場合に、移行理由の入力を要求し、当該入力された移行理由を保存する移行理由保存手段を備える。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2に記載の治験情報管理装置において、予め定められた条件を満たす場合に、前記治験の運用段階を移行させる自動移行手段を備える。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の治験情報管理装置において、当該治験情報管理装置における動作のログを出力するログ出力手段と、前記治験の運用段階に応じて、前記ログ出力手段により出力されるログの項目を切り替える第2切替手段と、を備える。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の治験情報管理装置において、所定のサービスを実行する実行手段と、前記治験の運用段階に応じて、前記実行手段が前記所定のサービスを実行するか否かを切り替える第3切替手段と、を備える。
請求項8に記載の発明は、ユーザーの属性ごとに、治験に関する治験情報の操作権限を示す権限情報を対応付けて記憶する記憶手段を備え、前記治験情報を管理する治験情報管理装置における治験情報管理方法であって、前記治験情報管理装置との間でデータ通信可能に接続された外部装置を操作するユーザーの属性に対応する権限情報を前記記憶手段から取得し、当該取得された権限情報に基づいて、当該ユーザーによる前記治験情報の操作を制限する工程と、前記治験の運用段階に応じて、前記権限情報の設定内容を切り替える工程と、を含む。
請求項9に記載の発明は、ユーザーの属性ごとに、治験に関する治験情報の操作権限を示す権限情報を対応付けて記憶する記憶手段を備え、前記治験情報を管理する治験情報管理装置を制御するコンピューターに、前記治験情報管理装置との間でデータ通信可能に接続された外部装置を操作するユーザーの属性に対応する権限情報を前記記憶手段から取得し、当該取得された権限情報に基づいて、当該ユーザーによる前記治験情報の操作を制限する機能と、前記治験の運用段階に応じて、前記権限情報の設定内容を切り替える機能と、を実現させるためのプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、治験情報管理装置の処理負荷を軽減させ、管理コストの増大を防ぐことができる。
本発明の実施の形態における治験システムのシステム構成図である。 治験情報管理装置の機能的構成を示すブロック図である。 (a)は、準備段階における権限情報の例である。(b)は、判定段階における権限情報の例である。(c)は、監査段階における権限情報の例である。(d)は、保管段階における権限情報の例である。 (a)は、準備段階におけるログ出力要否情報の例である。(b)は、判定段階におけるログ出力要否情報の例である。(c)は、監査段階におけるログ出力要否情報の例である。(d)は、保管段階におけるログ出力要否情報の例である。 (a)は、準備段階におけるサービス起動要否情報の例である。(b)は、判定段階におけるサービス起動要否情報の例である。(c)は、監査段階におけるサービス起動要否情報の例である。(d)は、保管段階におけるサービス起動要否情報の例である。 依頼者端末、医療施設端末、ICRO端末、判定医端末、監査者端末の機能的構成を示すブロック図である。 治験情報管理装置により実行される治験情報管理処理を示すフローチャートである。 (a)は、ICRO端末に表示される準備段階における装置情報画面の例である。(b)は、ICRO端末に表示される判定段階における装置情報画面の例である。 運用段階移行画面の例である。
以下、図面を参照して本発明に係る治験情報管理装置の一実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
〔治験システムの構成〕
図1に、本実施の形態における治験システム100のシステム構成を示す。
図1に示すように、治験システム100は、治験情報管理装置10と、製薬会社に設置された依頼者端末20と、新薬に対する治験を実施する医療施設に設置された医療施設端末30、PACS(Picture Archiving and Communication System)40及びモダリティー50と、ICRO(Imaging Contract Research Organization)に設置されたICRO端末60と、新薬の効果及び安全性を判定する判定医が使用する判定医端末70と、治験の監査を行う監査者が使用する監査者端末80と、を備えて構成されている。治験情報管理装置10、依頼者端末20、医療施設端末30、ICRO端末60、判定医端末70、監査者端末80は、インターネット等の通信ネットワークN1を介してデータ通信可能に接続されている。治験システム100を構成する各装置は、DICOM(Digital Image and Communications in Medicine)規格に準じており、各装置間の通信は、DICOMに則って行われる。なお、図1では、各装置を1台ずつ図示しているが、依頼者端末20、医療施設端末30、ICRO端末60、判定医端末70、監査者端末80の台数は特に限定されない。
治験情報管理装置10は、製薬会社から依頼された治験に関する治験情報を蓄積し管理する。治験情報管理装置10は、投薬前及び投薬後に患者の対象部位を撮影した医用画像の画像データを医療施設端末30から受信する。治験情報管理装置10は、ICRO端末60に画像データに対する品質確認(QC)の依頼を送信し、確認結果をICRO端末60から受信する。治験情報管理装置10は、判定医端末70に画像データの判定依頼を送信し、判定医により判定された判定結果を判定医端末70から受信する。治験情報管理装置10は、監査者端末80に監査依頼を送信し、監査者により判定された監査結果を監査者端末80から受信する。
依頼者端末20は、治験を依頼する製薬会社の人が使用するコンピューター装置である。依頼者端末20は、治験情報管理装置10に対して治験指示を依頼する際や、各治験の進捗を確認する際等に用いられる。
医療施設端末30、PACS40及びモダリティー50は、LAN(Local Area Network)等の施設内ネットワークN2により相互にデータ通信可能に接続されて構成されている。
医療施設端末30は、モダリティー50により生成された医用画像の画像データを治験情報管理装置10に送信する。
PACS40は、各種モダリティー50により生成された医用画像の画像データ等を保存し、医療施設内の装置からの要求に応じて医用画像の画像データ等を提供する。
モダリティー50は、患者の判定対象部位を被写体として撮影を行い、撮影した画像をデジタル変換して医用画像の画像データを生成する。モダリティー50は、例えば、CT、CR、MRI等によって構成される。
ICRO端末60は、ICROに所属するユーザーが治験情報の登録操作や閲覧、QC業務を行うためのコンピューター装置である。QCとは、医用画像が画像判定に適したものであるか否かのチェックである。
判定医端末70は、治験情報管理装置10から画像データの判定依頼を受信し、判定結果を治験情報管理装置10に送信する。判定結果は、画像データから判定される治験薬の効果や安全性を示す情報を含む。
監査者端末80は、治験を監査する監査者が使用するコンピューター装置である。監査者端末80は、治験情報管理装置10から監査依頼を受信し、監査結果を治験情報管理装置10に送信する。
以下、依頼者端末20、医療施設端末30、ICRO端末60、判定医端末70、監査者端末80を総称して、ユーザー端末という場合もある。
図2に、治験情報管理装置10の機能的構成を示す。
図2に示すように、治験情報管理装置10は、制御部11、操作部12、表示部13、通信部14、ROM(Read Only Memory)15、RAM(Random Access Memory)16、記憶部17等を備えて構成されており、各部はバス18により接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、治験情報管理装置10の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部12から入力される操作信号又は通信部14により受信される指示信号に応じて、ROM15に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAM16に展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
操作部12は、カーソルキー、文字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部11に出力する。
表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)等のモニターを備えて構成され、制御部11から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
通信部14は、ネットワークインターフェース等により構成され、通信ネットワークN1を介して接続された外部装置との間でデータの送受信を行う。
ROM15は、不揮発性の半導体メモリー等により構成され、制御プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。例えば、ROM15には、依頼者端末20、医療施設端末30、ICRO端末60、判定医端末70、監査者端末80に搭載されたWebブラウザーとHTTPプロトコルによる通信を行ってWebブラウザーに各種Web画面を提供するWebサーバーとしての機能を実現させるためのWebサーバープログラムや、Webサーバー上で動作し、Webブラウザーを介して各ユーザー端末の操作者に治験支援サービスを提供するためのアプリケーションプログラム等が記憶されている。
RAM16は、制御部11により実行制御される各種処理において、ROM15から読み出された各種プログラム、入力若しくは出力データ及びパラメーター等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部17は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリー等により構成され、各種データを記憶する。例えば、記憶部17には、ユーザー情報D1、施設情報D2、装置情報D3、被験者情報D4、検査情報D5、判定情報D6、進捗管理情報D7、権限情報D8、ログ出力要否情報D9、サービス起動要否情報D10、自動遷移設定情報D11が記憶される。
ユーザー情報D1は、治験システム100を利用するユーザーに関する情報である。ユーザー情報D1は、ユーザーごとに、ユーザーID、パスワード、属性、氏名、メールアドレス等が対応付けられている。属性は、治験におけるユーザーの所属又は役割を示す情報であり、依頼者、医療施設、ICRO、判定医、監査者等に分類される。また、ユーザー情報D1には、治験システム100の管理者であるか否かを示す情報が含まれる。
施設情報D2は、治験が実施される医療施設に関する情報である。施設情報D2には、医療施設の施設ID、施設名、所在地、連絡先等が含まれる。
装置情報D3は、撮影を行う撮影装置(モダリティー50)に関する情報である。装置情報D3には、撮影装置が設置されている医療施設の施設ID、施設名、装置呼称、装置の種類、性能(スライス厚等)、検査データ、適正検査結果等が含まれる。装置の種類としては、CT、CR、MRI等が挙げられる。検査データは、撮影装置で得られた情報であって、撮影装置が治験に適しているか否かの判定に使用される。適正検査結果は、撮影装置が治験に適しているか否かを示す判定結果である。
被験者情報D4は、治験の判定対象となる被験者(患者)に関する情報であり、被験者IDで管理される。被験者情報D4には、被験者ID、年齢、性別等が含まれる。
検査情報D5は、治験の判定対象となる医用画像等、検査に関する情報である。検査情報D5には、医用画像を送信した医療施設・ユーザー、画像データの画像識別情報及び格納場所等が含まれる。
判定情報D6は、判定医による治験の判定結果に関する情報である。
進捗管理情報D7は、治験が現在どの段階まで進んでいるか、現在の治験の運用段階を示す情報を含む。
治験の運用段階として、準備段階(第1段階)、判定段階(第2段階)、監査段階(第3段階)、保管段階(第4段階)を用いる。
準備段階は、モダリティー50の適性検査、投薬、撮影等、判定を行う前の準備を実施する期間である。
判定段階は、判定医が判定(総合効果登録等)を実施する期間である。
監査段階は、監査者が監査(履歴確認等)を実施する期間である。
保管段階は、データを保管する期間であり、各ユーザーは治験情報に対して何もしない。
また、進捗管理情報D7には、治験の運用段階が或る段階から別の段階へと移行した日時が含まれる。さらに、運用段階の移行が時系列順(準備段階→判定段階→監査段階→保管段階)に反するものである場合には、進捗管理情報D7に、移行理由も含まれる。
権限情報D8は、治験情報の操作権限を示す情報である。権限情報D8は、治験の運用段階ごと、ユーザーの属性ごとに、当該治験の運用段階及びユーザーの属性と対応付けられて記憶部17に記憶されている。操作権限には、例えば、編集権限(登録、修正、削除等)、参照権限等が含まれる。
図3(a)〜(d)は、それぞれ、準備段階、判定段階、監査段階、保管段階における権限情報D8の例である。
権限情報D8は、治験情報の種類ごとに定められている。具体的には、権限情報D8には、施設情報D2、装置情報D3、被験者情報D4、検査情報D5、判定情報D6のそれぞれについて、編集可能であるか否か、参照可能であるか否かを示す情報が含まれている。図3(a)〜(d)において、「R/W」は編集可能、「R/−」は参照可能、「−/−」は編集不可・参照不可であることを示している。
ログ出力要否情報D9は、治験の運用段階ごとに設定された、項目毎のログ出力要否を示す情報である。図4(a)〜(d)は、それぞれ、準備段階、判定段階、監査段階、保管段階におけるログ出力要否情報D9の例である。具体的には、ログイン、画面遷移、データ入出力、ログアウトのそれぞれについて、ログを出力するか否かが定められている。図4(a)〜(d)において、「○」はログを出力すること、「−」はログを出力しないことを示している。例えば、図4(c)に示す監査段階では、ログイン・ログアウト、画面遷移のログ出力は必要であるが、データ入出力等の細かい記録については不要となっている。
サービス起動要否情報D10は、治験の運用段階ごとに設定された、サービス毎のサービス起動要否を示す情報である。図5(a)〜(d)は、それぞれ、準備段階、判定段階、監査段階、保管段階におけるサービス起動要否情報D10の例である。具体的には、画像送受信、PACS通信、容量監視のそれぞれについて、サービスを起動させておくか否かが定められている。図5(a)〜(d)において、「○」はサービスを起動させておくこと、「−」はサービスを停止させることを示している。
画像送受信は、医療施設端末30から治験情報管理装置10に新規に医用画像が送信された場合に、治験情報管理装置10において医用画像を受信し、医用画像を登録するサービスである。
PACS通信は、治験情報管理装置10に記憶されている治験情報のうち、医用画像を参照可能とするサービスである。
容量監視は、治験情報管理装置10に治験情報が蓄積されるに当たり、治験情報が記憶される領域の空き容量を監視するサービスである。
自動遷移設定情報D11には、自動遷移のON/OFFを示す情報、運用段階遷移のトリガー、遷移条件、遷移先が含まれる。
自動遷移がONの場合には、運用段階遷移のトリガーが発生し、かつ、遷移条件を満たすときに、遷移先の運用段階に遷移する。例えば、運用段階遷移のトリガーとして、「最良総合効果の登録」が設定され、遷移条件として、「全被検者の全検査の判定が完了済みであること」が設定され、遷移先として、「(判定段階→)監査段階」が設定されている。
自動遷移がOFFの場合には、自動遷移は行われない。
制御部11は、治験情報管理装置10との間でデータ通信可能に接続された外部装置(依頼者端末20、医療施設端末30、ICRO端末60、判定医端末70、監査者端末80)を操作するユーザーの属性に対応する権限情報D8を記憶部17から取得し、当該取得された権限情報D8に基づいて、当該ユーザーによる治験情報の操作を制限する。すなわち、制御部11は、制限手段として機能する。
例えば、各ユーザー端末(依頼者端末20、医療施設端末30、ICRO端末60、判定医端末70、監査者端末80)において、ユーザーが操作不可の機能や情報に対しては、色や形を変える、ボタンそのものを表示しない、ボタンをグレイアウトして押させない、ボタンを押しても機能を実行せず、「実行不可」等のメッセージを表示する等、識別しやすい形式とする。
制御部11は、治験の運用段階(準備・判定・監査・保管)に応じて、権限情報D8の設定内容を切り替える。すなわち、制御部11は、切替手段として機能する。
制御部11は、治験情報管理装置10における動作のログを出力する。すなわち、制御部11は、ログ出力手段として機能する。
制御部11は、治験の運用段階に応じて、出力されるログの項目を切り替える。すなわち、制御部11は、第2切替手段として機能する。
制御部11は、所定のサービスを実行する。すなわち、制御部11は、実行手段として機能する。所定のサービスは、治験情報管理装置10において常駐的に行われているサービスである。
制御部11は、治験の運用段階に応じて、常駐サービスのうち、所定のサービスを実行するか否かを切り替える。すなわち、制御部11は、第3切替手段として機能する。
制御部11は、予め定められた管理者から治験の運用段階の移行指示があった場合に、治験の運用段階を移行させる。すなわち、制御部11は、手動移行手段として機能する。具体的には、制御部11は、移行後の運用段階に応じた権限情報D8に基づいて、ユーザーによる治験情報の操作を制限する。
制御部11は、治験の運用段階の移行指示が時系列順に反するものである場合に、移行理由の入力を要求し、当該入力された移行理由を保存する。すなわち、制御部11は、移行理由保存手段として機能する。具体的には、制御部11は、ユーザーが操作するユーザー端末に、移行理由の入力を要求する画面を表示させ、ユーザー端末から入力された移行理由を取得する。
制御部11は、予め定められた条件を満たす場合に、治験の運用段階を移行させる。すなわち、制御部11は、自動移行手段として機能する。
依頼者端末20は、図6に示すように、制御部21、操作部22、表示部23、通信部24、ROM25、RAM26、記憶部27等を備えて構成されており、各部はバス28により接続されている。
制御部21、操作部22、表示部23、通信部24、RAM26は、治験情報管理装置10の制御部11、操作部12、表示部13、通信部14、RAM16と同様の構成であり、説明の重複を避けるため、異なる構成を主として説明する。
ROM25は、HDDや不揮発性の半導体メモリー等により構成され、制御プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。例えば、ROM25には、Webブラウザーを実現するためのWebブラウザープログラム等が記憶されている。
記憶部27は、HDDや半導体の不揮発性メモリー等により構成され、各種データを記憶する。
医療施設端末30は、図6に示すように、制御部31、操作部32、表示部33、通信部34、ROM35、RAM36、記憶部37等を備えて構成されており、各部はバス38により接続されている。
医療施設端末30の各部は、依頼者端末20の各部と同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
通信部34は、さらに、施設内ネットワークN2を介して接続された外部装置との間でデータの送受信を行う。
ICRO端末60は、図6に示すように、制御部61、操作部62、表示部63、通信部64、ROM65、RAM66、記憶部67等を備えて構成されており、各部はバス68により接続されている。
ICRO端末60の各部は、依頼者端末20の各部と同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
判定医端末70は、図6に示すように、制御部71、操作部72、表示部73、通信部74、ROM75、RAM76、記憶部77等を備えて構成されており、各部はバス78により接続されている。
判定医端末70の各部は、依頼者端末20の各部と同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
監査者端末80は、図6に示すように、制御部81、操作部82、表示部83、通信部84、ROM85、RAM86、記憶部87等を備えて構成されており、各部はバス88により接続されている。
監査者端末80の各部は、依頼者端末20の各部と同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
〔治験システムにおける動作〕
次に、治験システム100における動作について説明する。
依頼者端末20、医療施設端末30、ICRO端末60、判定医端末70、監査者端末80の各ユーザー端末において、治験情報管理装置10にアクセスする際には、Webブラウザー上から所定のURL(Uniform Resource Locator)が入力され、治験情報管理装置10から、各ユーザー端末に対し、ログイン画面を表示するための表示用データが提供される。ログイン画面をはじめとする各種Web画面の表示用データには、HTML、スタイルシート、画像データ、各ユーザー端末で所定の処理を実行させるためのスクリプト等が含まれる。
治験情報管理装置10では、各ユーザー端末においてログイン画面から入力されたユーザーID及びパスワードに基づいて、ユーザー認証が行われる。具体的には、入力されたユーザーID及びパスワードの組み合わせが、予め登録されているユーザーID及びパスワードの組み合わせと一致する場合に、ユーザー認証がOKであると判断される。
図7は、治験情報管理装置10により実行される治験情報管理処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部11とROM15に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
まず、制御部11は、治験情報管理装置10に対してアクセス中のユーザー端末(依頼者端末20、医療施設端末30、ICRO端末60、判定医端末70、監査者端末80)において入力されたユーザーIDに対応する属性を記憶部17のユーザー情報D1から取得する(ステップS1)。
次に、制御部11は、治験の現在の運用段階を記憶部17の進捗管理情報D7から取得する(ステップS2)。
次に、制御部11は、ユーザーの属性及び治験の運用段階に従って、機能実行可否、ログ出力要否、サービス起動要否の各設定を適用する(ステップS3)。具体的には、制御部11は、ユーザーの属性及び治験の運用段階に対して定められている権限情報D8を取得し、取得された権限情報D8に基づいて、当該ユーザーによる治験情報の操作を制限する。例えば、制御部11は、治験情報管理装置10に対してアクセス中のユーザー端末において表示される表示画面の表示用データを生成するに当たり、操作が許可されている項目のみを表示させたり、操作が拒否されている項目については操作不可であることを識別可能に表示させたりする。また、制御部11は、治験の運用段階に対して定められているログ出力要否情報D9を取得し、取得されたログ出力要否情報D9に基づいて、出力すべき項目のみ、ログを出力する。制御部11は、ログ情報を記憶部17に記憶させる。また、制御部11は、治験の運用段階に対して定められているサービス起動要否情報D10を取得し、取得されたサービス起動要否情報D10に基づいて、サービス起動が設定されているサービスを実行する。
図8(a)は、ICRO端末60の表示部63に表示される準備段階の装置情報画面631の例である。図3(a)によると、準備段階のICROユーザーの装置情報に対する操作権限は「編集可能」であるから、装置情報画面631において、各撮影装置の情報の登録、修正、削除が全て可能となっている。装置情報画面631には、装置選択領域631a、新規登録ボタンB1、情報修正ボタンB2、検査データボタンB3、適正検査ボタンB4、削除ボタンB5が含まれる。
装置選択領域631aには、撮影装置ごとに、装置が設置されている医療施設の施設ID、施設名、装置呼称が対応付けられて表示される。装置選択領域631aの中からいずれかの撮影装置を選択すると、選択された撮影装置が修正、削除等の対象となる。
新規登録ボタンB1は、装置情報を新規登録する際に押下される。新規登録ボタンB1を押下すると、装置情報を入力するための画面が表示される。
情報修正ボタンB2は、装置選択領域631aにおいて選択された撮影装置の装置情報を修正する際に押下される。情報修正ボタンB2を押下すると、装置情報を修正するための画面が表示される。
検査データボタンB3は、装置選択領域631aにおいて選択された撮影装置の検査データを登録する際に押下される。検査データボタンB3を押下すると、検査データを登録するための画面が表示される。
適正検査ボタンB4は、装置選択領域631aにおいて選択された撮影装置が治験に適しているか否かを判断する際に押下される。適正検査ボタンB4を押下すると、治験に適しているか否かを入力するための画面が表示される。
削除ボタンB5は、装置選択領域631aにおいて選択された撮影装置の装置情報を削除する際に押下される。削除ボタンB5を押下すると、選択された撮影装置の装置情報が削除され、装置選択領域631aから該当する行が削除される。
図8(b)は、ICRO端末60の表示部63に表示される判定段階の装置情報画面632の例である。図3(b)によると、判定段階のICROユーザーの装置情報に対する操作権限は「参照可能」であるが、「編集不可」であるから、装置情報画面632において、各撮影装置の情報の参照は可能であるが、登録、修正、削除は不可となっている。装置情報画面632には、装置選択領域632a、新規登録ボタンB1、情報修正ボタンB2、検査データボタンB3、適正検査ボタンB4、削除ボタンB5が含まれる。
装置選択領域632aには、撮影装置ごとに、装置が設置されている医療施設の施設ID、施設名、装置呼称が対応付けられて表示される。このように、装置選択領域632aにおいて、装置情報は参照可能となっている。
図8(b)において、新規登録ボタンB1、情報修正ボタンB2、検査データボタンB3、適正検査ボタンB4、削除ボタンB5はグレイアウト状態となっており、各ボタンに対応する操作が拒否されている。
ステップS3の後、制御部11は、ユーザー端末(依頼者端末20、医療施設端末30、ICRO端末60、判定医端末70、監査者端末80)において、操作部22,32,62,72,82からの操作により、いずれかの機能が選択されたか否かを判断する(ステップS4)。
ユーザー端末において、いずれかの機能が選択された場合には(ステップS4;YES)、制御部11は、選択された機能が「終了」であるか否かを判断する(ステップS5)。
選択された機能が「終了」でない場合には(ステップS5;NO)、制御部11は、選択された機能が「運用段階移行機能」であるか否かを判断する(ステップS6)。なお、「運用段階移行機能」は、ログインユーザーが管理者として設定されている場合にのみ選択可能となっている。
選択された機能が「運用段階移行機能」である場合には(ステップS6;YES)、制御部11は、この運用段階の移行が時系列順であるか否かを判断する(ステップS7)。
運用段階の移行が時系列順でない場合には(ステップS7;NO)、制御部11は、ユーザー端末に対して、移行理由の入力を要求し、当該入力された移行理由を保存する(ステップS8)。
図9は、ICRO端末60の表示部63に表示される運用段階移行画面633の例である。運用段階移行画面633は、ログインユーザーが管理者として設定されている場合にのみ表示される。運用段階移行画面633には、移行先段階選択領域633a、移行理由入力領域633b、OKボタンB11が含まれる。
移行先段階選択領域633aは、移行後の運用段階を選択するための領域である。
移行理由入力領域633bは、運用段階の移行理由を入力するための領域であり、運用段階移行画面633で行われる運用段階の移行指示が時系列順に反するものであった場合に、必須入力項目となる。
OKボタンB11は、移行先段階選択領域633aにおける選択内容、移行理由入力領域633bにおける入力内容を確定させるためのボタンである。
ICRO端末60の操作者である管理者は、操作部62からの操作により、移行先段階選択領域633aにて移行後の運用段階を選択し、移行理由入力領域633bに運用段階の移行理由を入力する。
OKボタンB11が押下されると、治験情報管理装置10の制御部11は、ユーザー端末から入力された移行理由を記憶部17に保存する。具体的には、制御部11は、移行理由を進捗管理情報D7に追加登録する。
ステップS6において、選択された機能が「運用段階移行機能」でない場合には(ステップS6;NO)、制御部11は、選択された機能が「遷移トリガー」として設定されている機能であるか否かを判断する(ステップS9)。具体的には、制御部11は、記憶部17の自動遷移設定情報D11を参照し、運用段階遷移のトリガーに設定されている機能が選択されたか否かを判断する。
選択された機能が「遷移トリガー」として設定されている機能である場合には(ステップS9;YES)、制御部11は、選択された機能を実行し(ステップS10)、記憶部17の自動遷移設定情報D11を参照し、自動遷移がONに設定されているか否かを判断する(ステップS11)。
自動遷移がONに設定されている場合には(ステップS11;ON)、制御部11は、記憶部17の自動遷移設定情報D11を参照し、「遷移トリガー」として設定されている機能に対応する遷移条件をクリアしているか否かを判断する(ステップS12)。
ステップS8の後、ステップS7において、運用段階の移行が時系列順である場合(ステップS7;YES)、又は、ステップS12において、遷移条件をクリアしている場合には(ステップS12;YES)、制御部11は、治験運用段階を移行させる(ステップS13)。制御部11は、記憶部17の進捗管理情報D7において、現在の治験の運用段階を示す情報を変更し、移行前後の運用段階と移行日時とを対応付けて記憶させる。さらに、ステップS8で移行理由が入力されている場合は、制御部11は、移行理由を移行日時と対応付ける。
ここで、ステップS6において、選択された機能が「運用段階移行機能」である場合には(ステップS6;YES)、ステップS13において、制御部11は、操作者がユーザー端末から選択した移行後の運用段階に移行させる。
ステップS12において、遷移条件をクリアしている場合には(ステップS12;YES)、ステップS13において、制御部11は、記憶部17の自動遷移設定情報D11を参照し、遷移先として設定されている運用段階に移行させる。
ステップS13の後、ステップS3に戻り、新たな治験運用段階に応じて設定を変更し、処理を繰り返す。
ステップS9において、選択された機能が「遷移トリガー」として設定されている機能でない場合には(ステップS9;NO)、選択された機能は「通常の機能」である。制御部11は、選択された機能を実行する(ステップS14)。
ステップS14の後、ステップS11において、自動遷移がOFFに設定されている場合(ステップS11;OFF)、又は、ステップS12において、遷移条件をクリアしていない場合には(ステップS12;NO)、ステップS4に戻り、処理を繰り返す。
ステップS5において、選択された機能が「終了」である場合には(ステップS5;YES)、治験情報管理処理が終了する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、治験の運用段階に応じて、権限情報D8の設定内容を切り替えるので、全ての運用段階で全てのユーザーに対してあらゆる操作を許可する場合と比較して、治験情報管理装置10の通信量や稼働率を抑えることができる。つまり、必要に応じて権限情報D8の設定内容を切り替えることで、治験情報管理装置10を最低限の稼働状態とすることができる。したがって、治験情報管理装置10の処理負荷を軽減させ、管理コストの増大を防ぐことができる。
また、権限情報D8が治験情報の種類ごとに定められているので、治験情報の種類ごとに異なる制御を行うことができる。
また、管理者から治験の運用段階の移行指示があった場合に、治験の運用段階を移行させることができる。
また、移行指示が時系列順に反するものである場合に、移行理由を証跡として残すので、データの改竄等の不正を防止することができる。
例えば、監査終了後の保管段階の途中で再度監査が必要となった場合に、その時だけ保管段階から監査段階に一時的に運用段階を戻すことができる。
また、予め定められた条件を満たす場合に、治験の運用段階を移行させるので、運用段階の移行を自動的に行うことができる。
また、治験の運用段階に応じて、ログとして出力される項目を切り替えるので、ログ出力対象を最低限のものに制限することができる。プロトコルによっては、治験完了後のデータ保管義務期間(再監査が発生し得る期間)が25年と非常に長いが、保管段階においても他の運用段階と同等のシステムログが蓄積されると、データ量が膨大になる。本実施の形態によれば、ログ出力を制限することで、治験情報管理装置10の処理負荷を軽減させ、管理コストの増大を防ぐことができる。
また、治験の運用段階に応じて、画像送受信、PACS通信、容量監視等の常駐サービスを実行するか否かを切り替えるので、治験情報管理装置10を最低限の稼働状態とすることができる。したがって、治験情報管理装置10の処理負荷を軽減させ、管理コストの増大を防ぐことができる。
また、治験依頼者から治験完了後のデータ提供を求められた際に、システム自体の複製を既存権限(編集可能)のまま提供すると、複製側データの変更により複製元データとの間に差異が生じるおそれがある。しかし、監査段階以降は、明示的に編集禁止とすることで、データの整合性・安全性を保つことができる。治験依頼者にシステムの複製を提供する際にも、複製元との整合性を保つことができる。また、データ単位での管理ではなく、一括で制御することで、データ改竄のリスクを低減させ、安全性を高めることができる。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る治験情報管理装置の例であり、これに限定されるものではない。装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態における各ユーザー端末から実行可能な操作(登録、修正、削除、参照等)や、操作対象となる治験情報の種類(施設情報、装置情報、被験者情報、検査情報、判定情報)は一例であり、これに限定されない。
また、上記実施の形態において用いた治験の運用段階(準備段階、判定段階、監査段階、保管段階)の区切り方も一例であり、これに限定されない。
また、上記実施の形態では、一つの治験を扱う場合について説明したが、複数の治験を併行して行う場合には、各治験を識別するための情報を付加して、治験情報を管理すればよい。
また、上記実施の形態では、ログ出力要否、サービス起動要否については、全てのユーザーからのアクセスに対して共通の設定としたが、ログ出力要否、サービス起動要否についても、ユーザーの属性ごとに設定内容を変更してもよい。
以上の説明では、各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピューター読み取り可能な媒体としてROMを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリー等の不揮発性メモリー、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)を適用することとしてもよい。
10 治験情報管理装置
11 制御部
14 通信部
15 ROM
17 記憶部
20 依頼者端末
30 医療施設端末
60 ICRO端末
70 判定医端末
80 監査者端末
100 治験システム
D1 ユーザー情報
D2 施設情報
D3 装置情報
D4 被験者情報
D5 検査情報
D6 判定情報
D7 進捗管理情報
D8 権限情報
D9 ログ出力要否情報
D10 サービス起動要否情報
D11 自動遷移設定情報
N1 通信ネットワーク

Claims (9)

  1. 治験に関する治験情報を管理する治験情報管理装置であって、
    ユーザーの属性ごとに、前記治験情報の操作権限を示す権限情報を対応付けて記憶する記憶手段と、
    当該治験情報管理装置との間でデータ通信可能に接続された外部装置を操作するユーザーの属性に対応する権限情報を前記記憶手段から取得し、当該取得された権限情報に基づいて、当該ユーザーによる前記治験情報の操作を制限する制限手段と、
    前記治験の運用段階に応じて、前記権限情報の設定内容を切り替える切替手段と、
    を備える治験情報管理装置。
  2. 前記権限情報は、前記治験情報の種類ごとに定められている請求項1に記載の治験情報管理装置。
  3. 予め定められた管理者から前記治験の運用段階の移行指示があった場合に、前記治験の運用段階を移行させる手動移行手段を備える請求項1又は2に記載の治験情報管理装置。
  4. 前記移行指示が時系列順に反するものである場合に、移行理由の入力を要求し、当該入力された移行理由を保存する移行理由保存手段を備える請求項3に記載の治験情報管理装置。
  5. 予め定められた条件を満たす場合に、前記治験の運用段階を移行させる自動移行手段を備える請求項1又は2に記載の治験情報管理装置。
  6. 当該治験情報管理装置における動作のログを出力するログ出力手段と、
    前記治験の運用段階に応じて、前記ログ出力手段により出力されるログの項目を切り替える第2切替手段と、
    を備える請求項1から5のいずれか一項に記載の治験情報管理装置。
  7. 所定のサービスを実行する実行手段と、
    前記治験の運用段階に応じて、前記実行手段が前記所定のサービスを実行するか否かを切り替える第3切替手段と、
    を備える請求項1から6のいずれか一項に記載の治験情報管理装置。
  8. ユーザーの属性ごとに、治験に関する治験情報の操作権限を示す権限情報を対応付けて記憶する記憶手段を備え、前記治験情報を管理する治験情報管理装置における治験情報管理方法であって、
    前記治験情報管理装置との間でデータ通信可能に接続された外部装置を操作するユーザーの属性に対応する権限情報を前記記憶手段から取得し、当該取得された権限情報に基づいて、当該ユーザーによる前記治験情報の操作を制限する工程と、
    前記治験の運用段階に応じて、前記権限情報の設定内容を切り替える工程と、
    を含む治験情報管理方法。
  9. ユーザーの属性ごとに、治験に関する治験情報の操作権限を示す権限情報を対応付けて記憶する記憶手段を備え、前記治験情報を管理する治験情報管理装置を制御するコンピューターに、
    前記治験情報管理装置との間でデータ通信可能に接続された外部装置を操作するユーザーの属性に対応する権限情報を前記記憶手段から取得し、当該取得された権限情報に基づいて、当該ユーザーによる前記治験情報の操作を制限する機能と、
    前記治験の運用段階に応じて、前記権限情報の設定内容を切り替える機能と、
    を実現させるためのプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
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