JP2019012486A - 診療支援装置及び診療支援システム - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、診療ワークフローを管理するシステムにおいて、診療行為に関する各イベントに対し、必要に応じて紙媒体の利用を組み合わせることが望まれる。
図1に、本実施の形態における診療支援システム100のシステム構成を示す。
図1に示すように、診療支援システム100は、診療支援装置10、クライアント端末20、電子カルテシステム30、オーダリングシステム31、PACS32、印刷装置33、画像取得装置34等を備えて構成されている。各装置は、通信ネットワークNを介してデータ通信可能に接続されている。なお、図1では、クライアント端末20を1台図示しているが、台数は限定されない。
クライアント端末20は、医療施設に所属する医療従事者により使用されるPC(Personal Computer)、タブレット端末、スマートフォン等のコンピューター装置である。
画像取得装置34は、用紙(印刷物)から画像を取得し、画像データを生成する画像取得手段である。画像取得装置34は、コンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、光源から原稿へ照明走査した光の反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサーの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取り、読み取った画像をA/D変換して、画像データを生成するスキャナーである。また、画像取得装置34は、カメラ等であってもよい。
図2に、診療支援装置10の機能的構成を示す。診療支援装置10は、制御部11、操作部12、表示部13、通信部14、RAM(Random Access Memory)15、記憶部16等を備えて構成されており、各部はバス17により接続されている。
ユーザーIDは、ユーザーに付与された識別情報である。
パスワードは、ユーザーがシステムにログインする際のユーザー認証に用いられる。
氏名は、ユーザーの氏名である。
患者ID、患者氏名は、診療ワークフローの対象患者に対応する患者ID、氏名である。
ワークフロー名称は、診療ワークフローの名称である。
イベント名称は、イベントの名称である。
使用手段は、イベントで用いられる手段を示す情報である。例えば、使用手段としては、装置・システム名(オーダリングシステム、電子カルテ等)、書類名(説明書、同意書等)等が挙げられる。
第2処理要否は、イベントが印刷及び画像取得を伴うものであるか否かを示す情報である。印刷及び画像取得を伴うものである場合には、「第2処理要否」は「要」、印刷及び画像取得を伴うものでない場合には、「第2処理要否」は「否」となる。
印刷ファイル格納先は、「第2処理要否」が「要」であるイベントにおいて、印刷された文書のファイル(印刷ファイル)の保存場所を示す情報である。
スキャン画像ファイル格納先は、「第2処理要否」が「要」であるイベントにおいて、画像取得により生成されたファイル(スキャン画像ファイル)の保存場所を示す情報である。
同意有無は、「第2処理要否」が「要」であるイベントにおいて、スキャン画像の解析により得られた、患者が同意したか否かを示す情報である。患者が同意した場合には、「同意有無」は「あり」、患者が同意していない場合には、「同意有無」は「なし」である。
署名有無は、「第2処理要否」が「要」であるイベントにおいて、スキャン画像中に署名があるか否かを示す情報である。署名がある場合には、「署名有無」は「あり」、署名がない場合には、「署名有無」は「なし」である。
署名画像ファイル格納先は、「第2処理要否」が「要」であるイベントにおいて、スキャン画像から切り出された署名領域の画像のファイル(署名画像ファイル)の保存場所を示す情報である。
追加情報は、「第2処理要否」が「要」であるイベントにおいて、スキャン画像の解析により得られた、印刷物に書き込まれた情報である。追加情報は、文字認識により得られたテキスト情報として保存される。あるいは、画像データとして保存されることとしてもよい。
完了フラグは、イベントが完了したか否かを示すフラグである。イベントが完了した場合には、「完了フラグ」は「済」、イベントが完了していない場合には、「完了フラグ」は「未」である。
制御部11は、画像取得装置34により取得された画像から、用紙上に書き込まれた情報を抽出する。例えば、制御部11は、画像取得装置34により取得された画像から、患者の同意を示すチェックマーク、署名、追加情報等を抽出する。
第1処理は、クライアント端末20の操作部22(図5参照)からの入力指示に応じて、対象とするイベントが完了したことを記憶部16(診療ワークフロー管理テーブルT2)に記憶させる処理である。すなわち、クライアント端末20の操作部22は、操作入力手段として機能する。
一方、第2処理は、印刷制御手段(制御部11)による印刷装置33への印刷制御、及び、画像取得制御手段(制御部11)による画像取得装置34への画像取得制御に加え、クライアント端末20の操作部22からの入力指示に応じて、対象とするイベントが完了したことを記憶部16(診療ワークフロー管理テーブルT2)に記憶させる処理である。
診療ワークフロー管理テーブルT2において、診療ワークフローに含まれる各イベントの「第2処理要否」が「要」である場合には、当該イベントは第2処理で処理するものと設定されており、「第2処理要否」が「否」である場合には、第1処理で処理するものと設定されている。
図5に、クライアント端末20の機能的構成を示す。クライアント端末20は、制御部21、操作部22、表示部23、通信部24、RAM25、記憶部26等を備えて構成されており、各部はバス27により接続されている。
次に、診療支援システム100における動作について説明する。
図6は、診療支援装置10により実行される診療ワークフロー設定処理を示すフローチャートである。この処理は、医師がクライアント端末20から操作して、診療ワークフローを新たに登録する際の処理であり、制御部11と記憶部16に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
次に、制御部11により、選択患者の医療情報から傷病名が抽出され、「ワークフロー名称」が設定される(ステップS3)。なお、ワークフロー名称は、クライアント端末20の操作部22からの操作によって、入力されることとしてもよい。
クライアント端末20では、表示部23に診療ワークフロー設定画面が表示される。
診療ワークフロー設定画面230,231には、ワークフロー名称表示欄40、イベント名称入力欄41〜46、使用手段入力欄51〜56、イベント追加ボタンB10、イベント削除ボタンB11〜B16等が含まれる。
イベント名称入力欄41〜46には、各イベントの名称(イベント名称)が入力される。
使用手段入力欄51〜56には、それぞれ、隣り合うイベント名称入力欄41〜46に対応するイベントで用いられる手段(使用手段)が入力される。
診療ワークフロー設定画面230,231において、イベント名称入力欄41〜46及び使用手段入力欄51〜56の上からの順序が、イベントの実行順序となる。
イベント削除ボタンB11〜B16は、診療ワークフローからイベントを削除するためのボタンである。イベント削除ボタンB11〜B16は、それぞれ、イベント(イベント名称入力欄41〜46)に対応する位置に配置されている。イベント削除ボタンB11〜B16が押下されると、押下されたボタンに対応するイベントのイベント名称入力欄と使用手段入力欄が削除される。これにより、削除されたイベントより実行順序が後に設定されていたイベントの実行順序が繰り上がる。
クライアント端末20でイベントを追加する旨の操作指示が行われた場合(ステップS5;YES)、すなわち、イベント追加ボタンが押下された場合には、診療支援装置10では、制御部11により、クライアント端末20に提供される診療ワークフロー設定画面に、新たなイベントのイベント名称入力欄と使用手段入力欄が追加される。
一方、追加されたイベントが印刷及び画像取得を伴うものでない場合には(ステップS7;NO)、制御部11により、対象イベントの「第2処理要否」が「否」に設定される(ステップS9)。
つまり、医師がクライアント端末20の操作部22からイベント名称に対応する使用手段を選択すると、制御部11により、この選択指示に基づいて、診療ワークフローに含まれるイベントのそれぞれに対して、第1処理又は第2処理が設定される。
クライアント端末20でイベントを削除する旨の操作指示が行われた場合(ステップS10;YES)、すなわち、イベント削除ボタンが押下された場合には、診療支援装置10では、制御部11により、削除対象として指定されたイベントが削除される(ステップS11)。
クライアント端末20でイベントの順序を変更する旨の操作指示が行われた場合には(ステップS12;YES)、診療支援装置10では、制御部11により、変更対象として指定されたイベントの順序が変更される(ステップS13)。
クライアント端末20で診療ワークフローの設定を終了する旨の操作指示が行われない場合には(ステップS14;NO)、ステップS5に戻り、処理が繰り返される。
具体的には、制御部11により、新規に登録される診療ワークフローに対して、ワークフローIDが付与され、診療ワークフロー管理テーブルT2に、「ワークフローID」、「患者ID」、「患者氏名」、「ワークフロー名称」が対応付けられて格納される。「患者ID」及び「患者氏名」については、ステップS1で選択された患者の患者情報から取得される。また、「ワークフロー名称」については、ステップS3で設定されたワークフロー名称が格納される。
また、制御部11により、診療ワークフローに含まれる各イベントについて、「イベント番号」、「イベント名称」、「使用手段」、「第2処理要否」が対応付けられて、診療ワークフロー管理テーブルT2に格納される。また、制御部11により、診療ワークフロー管理テーブルT2において、各イベントに対応する「完了フラグ」が「未」に設定される。また、診療ワークフロー管理テーブルT2において、「第2処理要否」が「要」であるイベントに対しては、制御部11により、「印刷フラグ」及び「画像取得フラグ」が「未」に設定される。
以上で、診療ワークフロー設定処理が終了する。
制御部11により、記憶部16の診療ワークフロー管理テーブルT2が参照され、選択された診療ワークフローに含まれる各イベントの実行順序(イベント番号)に従って、処理対象イベントが設定される(ステップS41)。
処理対象イベントの「完了フラグ」が「済」である場合には(ステップS42;YES)、制御部11により、処理対象イベントが、完了済みイベントとして、未処理イベントとは識別可能に表示されることが決定される(ステップS43)。識別可能に表示する方法として、完了済みイベントと未処理イベントとで、色を変えたり、異なるパターンを用いたりすることができる。
処理対象イベントが第2処理で処理されるイベントである場合には(ステップS44;YES)、制御部11により、処理対象イベントにおいて患者の同意があるか否かが判断される(ステップS45)。具体的には、制御部11により、診療ワークフロー管理テーブルT2が参照され、処理対象イベントの「同意有無」が「あり」であるか否かが判断される。
処理対象イベントにおいて患者の同意がある場合には(ステップS45;YES)、制御部11により、処理対象イベントに対して、「同意あり」と表示されることが決定される(ステップS46)。
処理対象イベントにおいて患者の署名がある場合には(ステップS47;YES)、制御部11により、処理対象イベントに対して、「署名あり」と表示されることが決定される(ステップS48)。
処理対象イベントにおいて追加情報がある場合には(ステップS49;YES)、制御部11により、処理対象イベントに対して、追加情報が表示されることが決定される(ステップS50)。
処理対象イベントにおいてコメントがある場合には(ステップS51;YES)、制御部11により、処理対象イベントに対して、コメントが表示されることが決定される(ステップS52)。
診療ワークフローに含まれるイベントのうち、処理が終了していないイベントがある場合には(ステップS53;NO)、ステップS41に戻り、実行順序が次のイベントが処理対象に設定され、処理が繰り返される。
診療ワークフロー表示画面232には、ワークフロー名称表示欄60、イベント名称表示欄61〜66、使用手段表示欄71〜76、特記事項表示欄81〜86、イベント状態表示欄91〜96、印刷ボタンB23,B25、画像取得ボタンB33,B35、編集ボタンB40等が含まれる。
ワークフロー名称表示欄60には、診療ワークフローの名称(ステップS21で選択された診療ワークフローのワークフロー名称)が表示される。
イベント名称表示欄61〜66には、診療ワークフローに含まれる各イベントの名称(イベント名称)が、その実行順序(イベント番号)に従って表示される。
使用手段表示欄71〜76には、それぞれ、隣り合うイベント名称表示欄61〜66に対応するイベントで用いられる手段(使用手段)が表示される。
特記事項表示欄81〜86には、それぞれ、イベント名称表示欄61〜66に対応するイベントに関する特記事項が表示される。特記事項には、各イベントにおいて入力されたコメント、患者の同意があること、患者の署名があること、追加情報等の情報が含まれる。特記事項表示欄81〜86を選択して文字を入力することで、コメントを入力することができる。例えば、特記事項表示欄81には、「検査中に気分が悪くなり、・・・」というコメントが表示されている。特記事項表示欄83には、患者の同意があること、患者の署名があることが表示されている。
イベント状態表示欄91〜96には、それぞれ、イベント名称表示欄61〜66に対応するイベントが完了済みであるか否かが表示される。該当するイベントが完了済みである場合には、イベント状態表示欄91〜96に「●」が表示され、該当するイベントが未処理である場合には、イベント状態表示欄91〜96に「○」が表示される。また、イベント状態表示欄91〜96の「○」で示す部分がイベント完了ボタンとなっており、イベント完了ボタンを押下することが、イベント完了指示(入力指示)に相当する。
また、1〜3番目のイベントに対応する領域(イベント名称表示欄61〜63、使用手段表示欄71〜73、特記事項表示欄81〜83、イベント状態表示欄91〜93)を、他のイベントに対応する領域とは異なる色で表示することにより、イベントがどこまで進んでいるかを明示することができる。
画像取得ボタンB33,B35は、それぞれ、イベント名称表示欄63,65に対応するイベントに関する印刷物からの画像取得を指示するためのボタンである。
印刷ボタンB23,B25及び画像取得ボタンB33,B35は、印刷及び画像取得を伴うイベントに対してのみ、設けられている。
編集ボタンB40は、診療ワークフローの編集を指示するためのボタンである。
次に実行されるイベントが第2処理で処理されるイベントである場合には(ステップS23;YES)、制御部11により、次に実行されるイベントを対象イベントとして、印刷処理が行われる(ステップS24)。印刷処理は、制御部11が、印刷装置33に、用紙への印刷を行わせる処理である。
クライアント端末20において、操作部22からの操作により、印刷指示が行われると、診療支援装置10では、制御部11により、通信部14を介して印刷指示が受け付けられる(ステップS61)。具体的には、クライアント端末20において、表示部23に表示されている診療ワークフロー表示画面において、対象イベントの印刷ボタンが押下される。
次に、制御部11により、記憶部16において印刷ファイルが保存された保存場所が、診療ワークフロー管理テーブルT2の対象イベントの「印刷ファイル格納先」に登録され(ステップS64)、対象イベントの「印刷フラグ」が「済」に設定される(ステップS65)。
以上で、印刷処理が終了する。
同意チェック欄111は、患者が検査(イベント)に同意した場合に、患者がチェックマークを記入する領域である。
署名欄112は、患者が検査(イベント)に同意した場合に、患者が署名する領域である。
追加情報記入欄113は、医師が患者に対して検査の内容を説明するにあたって、患者から受けた質問等の内容を記入する領域である。
そして、図8に戻り、制御部11により、画像取得処理が行われる(ステップS25)。画像取得処理は、制御部11が、画像取得装置34に、用紙から画像を取得させる処理である。
医師は、画像取得装置34に、患者の署名等の情報が書き込まれた同意書等の印刷物をセットする。
クライアント端末20において、操作部22からの操作により、画像取得指示が行われると、診療支援装置10では、制御部11により、通信部14を介して画像取得指示が受け付けられる(ステップS71)。具体的には、クライアント端末20において、表示部23に表示されている診療ワークフロー表示画面において、対象イベントの画像取得ボタンが押下される。
次に、制御部11により、記憶部16においてスキャン画像ファイルが保存された保存場所が、診療ワークフロー管理テーブルT2の対象イベントの「スキャン画像ファイル格納先」に登録される(ステップS74)。
患者の同意がある場合には(ステップS75;YES)、制御部11により、診療ワークフロー管理テーブルT2の対象イベントの「同意有無」が「あり」に設定される(ステップS76)。
患者の署名がある場合には(ステップS77;YES)、制御部11により、スキャン画像から署名領域が切り出され、署名画像ファイルが生成され、署名画像ファイルが記憶部16に保存される(ステップS78)。
次に、制御部11により、記憶部16において署名画像ファイルが保存された保存場所が、診療ワークフロー管理テーブルT2の対象イベントの「署名画像ファイル格納先」に登録され(ステップS79)、診療ワークフロー管理テーブルT2の対象イベントの「署名有無」が「あり」に設定される(ステップS80)。
追加情報がある場合には(ステップS81;YES)、制御部11により、追加情報が、診療ワークフロー管理テーブルT2の対象イベントの「追加情報」に保存される(ステップS82)。具体的には、制御部11により、スキャン画像中の書き加えられた領域に対して文字認識が行われ、テキスト情報として保存される。
以上で、画像取得処理が終了する。
ステップS38において、診療ワークフローの表示を終了する旨の操作指示が行われた場合には(ステップS38;YES)、診療ワークフロー実行時処理が終了する。
ステップS91及びステップS92の処理については、診療ワークフロー実行時処理(図8参照)のステップS21及びステップS22の処理と同様であるため、説明を省略する。
クライアント端末20では、表示部23に診療ワークフロー編集画面が表示される。
診療ワークフロー編集画面233には、ワークフロー名称表示欄60、イベント名称表示欄61〜66、使用手段表示欄71〜76、特記事項表示欄81〜86、イベント状態表示欄91〜96、印刷ボタンB23,B25、画像取得ボタンB33,B35、イベント追加ボタンB50、イベント削除ボタンB51〜B56、編集終了ボタンB60等が含まれる。
イベント名称表示欄61〜66に表示されているイベント名称を変更する際には、イベント名称表示欄61〜66を選択してイベント名称を入力し直す。
使用手段表示欄71〜76に表示されている使用手段を変更する際には、使用手段表示欄71〜76を選択して使用手段を入力し直す。使用手段の変更に伴い、該当するイベントが、印刷及び画像取得を伴わないものから印刷及び画像取得を伴うものとなった場合には、印刷ボタン及び画像取得ボタンが表示されるようになる。使用手段の変更に伴い、該当するイベントが、印刷及び画像取得を伴うものから印刷及び画像取得を伴わないものとなった場合には、印刷ボタン及び画像取得ボタンが表示されなくなる。
イベント削除ボタンB51〜B56は、診療ワークフローから、イベントを削除するためのボタンである。イベント削除ボタンB51〜B56は、それぞれ、イベント(イベント名称表示欄61〜66)に対応する位置に配置されている。イベント削除ボタンB51〜B56が押下されると、押下されたボタンに対応するイベントのイベント名称表示欄、使用手段表示欄、特記事項表示欄及びイベント状態表示欄(印刷ボタン及び画像取得ボタンが表示されている場合には、さらに、印刷ボタン及び画像取得ボタン)が削除される。
なお、診療ワークフロー編集画面233において、完了済みのイベントについては、変更不可とする。また、診療ワークフロー編集画面233では、診療ワークフローに従った通常の処理(印刷ボタンの押下、画像取得ボタンの押下、イベント完了ボタンの押下、コメントの入力等)を行うことはできない。
クライアント端末20でイベントを追加する旨の操作指示、又は、イベント内容を変更する旨の操作指示が行われた場合には(ステップS95;YES)、診療支援装置10では、制御部11により、クライアント端末20において入力されたイベント名称と使用手段が設定される(ステップS96)。具体的には、イベントが追加された場合には、制御部11により、診療ワークフロー管理テーブルT2に対して、追加されたイベントのレコードが追加され、「イベント名称」と「使用手段」が設定される。イベント内容が変更された場合には、制御部11により、診療ワークフロー管理テーブルT2において、内容が変更されたイベントの「イベント名称」又は「使用手段」が変更される。
一方、追加されたイベント又は内容が変更されたイベントが印刷及び画像取得を伴うものでない場合には(ステップS97;NO)、制御部11により、診療ワークフロー管理テーブルT2において、対象イベントの「第2処理要否」が「否」に設定される(ステップS99)。また、制御部11により、対象イベントの「完了フラグ」が「未」に設定される。
つまり、医師がクライアント端末20の操作部22からイベント名称に対応する使用手段を変更すると、制御部11により、この変更指示に基づいて、診療ワークフローに含まれるイベントのそれぞれに対して設定されている第1処理又は第2処理が変更される。
クライアント端末20でイベントを削除する旨の操作指示が行われた場合(ステップS100;YES)、すなわち、イベント削除ボタンが押下された場合には、診療支援装置10では、制御部11により、削除対象として指定されたイベントが削除される(ステップS101)。具体的には、制御部11により、診療ワークフロー管理テーブルT2において、指定されたイベントのレコードが削除され、削除されたイベントより実行順序が後に設定されていたイベントの実行順序(イベント番号)が繰り上がる。
クライアント端末20でイベントの順序を変更する旨の操作指示が行われた場合には(ステップS102;YES)、診療支援装置10では、制御部11により、変更対象として指定されたイベントの順序が変更される(ステップS103)。具体的には、制御部11により、診療ワークフロー管理テーブルT2において、変更された順序に従って、各イベントに対応するイベント番号が振り直される。
クライアント端末20で診療ワークフローの編集を終了する旨の操作指示が行われない場合には(ステップS104;NO)、ステップS95に戻り、処理が繰り返される。
以上で、診療ワークフロー編集処理が終了する。
まず、医師により、患者に対する診察が行われ、問診や触診により十二指腸潰瘍の疑いがあることが判明する(ステップS111)。クライアント端末20から電子カルテシステム30にアクセスが行われ、電子カルテに診察結果が入力され、医師から患者に対して、十二指腸潰瘍の疑いがあること、今後の診療計画が説明される。
次に、患者に対して、血液検査が実施される(ステップS114)。
次に、患者に対して、内視鏡検査が実施される(ステップS117)。
次に、医師から患者に対して、術後患者説明が行われる(ステップS120)。術後患者説明に伴い、説明書が印刷され、患者に説明書への署名が求められる。署名後の説明書から画像が取得され、スキャン画像ファイルが保存される。
また、診療ワークフローの途中段階であっても、クライアント端末20の操作部22から各イベントで用いる使用手段を変更することで、イベントを第1処理で処理するか、第2処理で処理するかを変更することができる。
また、画像取得装置34にイベントに関する画像を取得させることで、用紙を介した医療従事者と患者とのコミュニケーションの結果を保存することができる。例えば、画像取得装置34により取得された画像から、チェックマーク、署名、追加情報等を抽出することで、用紙上に書き込まれた情報を管理することができる。
また、患者に対する診療行為に関するイベントの区切り方は一例であり、より細かい単位で区切ってもよい。
また、スキャン画像から○で囲まれた部分や△マークを検出し、追加情報として抽出することとしてもよい。
また、画像取得装置34を利用して、他の医療施設からの紹介状、お薬手帳等から画像を取得することとしてもよい。
11 制御部
14 通信部
16 記憶部
20 クライアント端末
21 制御部
22 操作部
23 表示部
24 通信部
26 記憶部
33 印刷装置
34 画像取得装置
100 診療支援システム
230 診療ワークフロー設定画面
231 診療ワークフロー設定画面
232 診療ワークフロー表示画面
233 診療ワークフロー編集画面
N 通信ネットワーク
T2 診療ワークフロー管理テーブル
T3 印刷・画像取得要否対応テーブル
Claims (8)
- 患者に対する診療行為に関する複数のイベントのそれぞれがその実行順序と対応付けられた診療ワークフローを記憶する記憶手段と、
前記診療ワークフローを表示手段に表示させる表示制御手段と、
印刷手段に用紙への印刷を行わせる印刷制御手段と、
画像取得手段に用紙から画像を取得させる画像取得制御手段と、
前記診療ワークフローに含まれるイベントのそれぞれに対して、
操作入力手段からの入力指示に応じて、当該イベントが完了したことを前記記憶手段に記憶させる第1処理、
前記印刷制御手段による前記印刷手段への印刷制御、及び、前記画像取得制御手段による前記画像取得手段への画像取得制御に加え、前記操作入力手段からの入力指示に応じて、当該イベントが完了したことを前記記憶手段に記憶させる第2処理、
のいずれかを行う処理手段と、
を備える診療支援装置。 - 前記操作入力手段からの選択指示に基づいて、前記診療ワークフローに含まれるイベントのそれぞれに対して、前記第1処理又は前記第2処理を設定する設定手段を備える請求項1に記載の診療支援装置。
- 前記操作入力手段からの変更指示に基づいて、前記診療ワークフローに含まれるイベントのそれぞれに対して設定されている前記第1処理又は前記第2処理を変更する変更手段を備える請求項1又は2に記載の診療支援装置。
- 前記表示制御手段は、前記診療ワークフローに含まれるイベントのそれぞれが完了済みであるか否かを識別可能に表示させる請求項1から3のいずれか一項に記載の診療支援装置。
- 前記印刷制御手段は、前記印刷手段に、対象とするイベントに関する文書を印刷させる請求項1から4のいずれか一項に記載の診療支援装置。
- 前記画像取得制御手段は、前記画像取得手段に、対象とするイベントに関する画像を取得させる請求項1から5のいずれか一項に記載の診療支援装置。
- 前記画像取得制御手段は、前記画像取得手段により取得された画像から、用紙上に書き込まれた情報を抽出する請求項1から6のいずれか一項に記載の診療支援装置。
- 患者に対する診療行為に関する複数のイベントのそれぞれがその実行順序と対応付けられた診療ワークフローを記憶する記憶手段を備える診療支援装置と、クライアント端末と、が通信ネットワークを介してデータ通信可能に接続された診療支援システムであって、
前記診療支援装置は、
前記診療ワークフローを前記クライアント端末の表示手段に表示させる表示制御手段と、
印刷手段に用紙への印刷を行わせる印刷制御手段と、
画像取得手段に用紙から画像を取得させる画像取得制御手段と、
前記診療ワークフローに含まれるイベントのそれぞれに対して、
前記クライアント端末の操作入力手段からの入力指示に応じて、当該イベントが完了したことを前記記憶手段に記憶させる第1処理、
前記印刷制御手段による前記印刷手段への印刷制御、及び、前記画像取得制御手段による前記画像取得手段への画像取得制御に加え、前記操作入力手段からの入力指示に応じて、当該イベントが完了したことを前記記憶手段に記憶させる第2処理、
のいずれかを行う処理手段と、
を備える診療支援システム。
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