JP2018195226A - 医療情報管理装置及び医療情報表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】医療情報に関する医療従事者間のコミュニケーションの強化を図る。【解決手段】医療情報格納部に記憶されている医療情報を複数のクライアント端末に表示可能な医療情報管理装置において、第1ユーザーが操作するクライアント端末に表示されている医療情報に対して当該第1ユーザーの操作に基づいて生成された付加情報(マーカー51、コメント52)を、当該医療情報と対応付けて付加情報管理テーブルに記憶させる。その後、第2ユーザーが操作するクライアント端末において医療情報が表示される際に、付加情報管理テーブルから当該医療情報に対応付けられた付加情報を取得し、当該取得された付加情報を当該医療情報が表示されるクライアント端末と同じ又は異なるクライアント端末に表示させる。【選択図】図13

Description

本発明は、医療情報管理装置及び医療情報表示システムに関する。
近年、医療分野においても情報のデジタル化が進み、カルテや読影レポート等の医療情報が電子データとして保存・管理されている。医師等のユーザーは、医療情報をモニターに表示させて、内容を確認することになる。
操作者が確認すべき医療情報を見落とすことを防止するために、例えば、電子カルテに記述された診療依頼に対する診療結果を検出し、診療結果に関する情報を表示内容とした付箋状の表示体を、電子カルテ上におけるその診療依頼の記述部分に対応する位置に表示する医療情報管理システムが提案されている(特許文献1参照)。このシステムでは、さらに、表示内容に対する確認操作の入力がない状態では、次の医療行為に関する操作の入力が禁止されている。
特開2010−061228号公報
しかしながら、医療情報のデジタル化により、読影・診断が効率化されてきた一方で、情報をやり取りする医師の業務量は増えており、情報の大量化により、医師が読影レポートを参照しなかったり、読影レポートを参照しても作成者の意図が伝わらなかったりする等のトラブルが発生している。
以前は口頭でのコミュニケーションが一般的であったため、医療従事者間相互で相手の反応を見ながら情報を伝達することができたが、最近ではその機会も時間も少なくなり、相手に伝えたいことが伝わっているのかを確認することができない等、医療従事者間のコミュニケーション不足が問題となっている。
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、医療情報に関する医療従事者間のコミュニケーションの強化を図ることを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、第1記憶手段に記憶されている医療情報を複数の表示端末に表示可能な医療情報管理装置であって、第1ユーザーが操作する表示端末に表示されている医療情報に対して当該第1ユーザーの操作に基づいて生成された付加情報を、当該医療情報と対応付けて第2記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、第2ユーザーが操作する表示端末において医療情報が表示される際に、前記第2記憶手段から当該医療情報に対応付けられた付加情報を取得し、当該取得された付加情報を、当該付加情報に対応付けられた医療情報が表示される表示端末と同じ又は異なる表示端末に表示させる表示制御手段と、を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の医療情報管理装置において、前記記憶制御手段は、前記第1ユーザー及び前記第1ユーザーの操作により公開先として指定された公開先ユーザーを、前記付加情報と対応付けて前記第2記憶手段に記憶させ、前記表示制御手段は、前記第2記憶手段から、表示対象の医療情報に対応付けられた付加情報のうち、対応付けられている前記第1ユーザー又は前記公開先ユーザーが前記第2ユーザーと一致する付加情報を取得する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の医療情報管理装置において、前記公開先ユーザーに、公開先として指定された付加情報があることを通知する通知手段を備える。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の医療情報管理装置において、前記表示制御手段は、表示対象の医療情報に対応付けられた付加情報を当該医療情報が表示される表示端末と同じ表示端末に表示させる際に、当該医療情報に重ねて表示させる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の医療情報管理装置において、前記表示制御手段は、表示対象の医療情報に対応付けられた付加情報を当該医療情報が表示される表示端末と同じ表示端末に表示させる際に、当該医療情報とは別の画面に表示させる。
請求項6に記載の発明は、複数の表示端末と、当該複数の表示端末のそれぞれと通信ネットワークを介して接続され、第1記憶手段に記憶されている医療情報を前記複数の表示端末に表示可能な医療情報管理装置と、を有する医療情報表示システムであって、前記医療情報管理装置は、第1ユーザーが操作する表示端末に表示されている医療情報に対して当該第1ユーザーの操作に基づいて生成された付加情報を、当該医療情報と対応付けて第2記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、第2ユーザーが操作する表示端末において医療情報が表示される際に、前記第2記憶手段から当該医療情報に対応付けられた付加情報を取得し、当該取得された付加情報を、当該付加情報に対応付けられた医療情報が表示される表示端末と同じ又は異なる表示端末に表示させる表示制御手段と、を備える。
本発明によれば、医療情報に関する医療従事者間のコミュニケーションの強化を図ることができる。
本発明の実施の形態における医療情報表示システムのシステム構成図である。 医療情報管理装置の機能的構成を示すブロック図である。 ユーザー情報テーブルの例を示す図である。 医療情報管理テーブルの例を示す図である。 付加情報管理テーブルの例を示す図である。 クライアント端末の機能的構成を示すブロック図である。 医療情報管理装置及びクライアント端末により実行される付加情報保存処理を示すラダーチャートである。 付加情報としてマーカーを生成する場合の画面例である。 付加情報としてコメントを生成する場合の画面例である。 医療情報管理装置及びクライアント端末により実行される付加情報表示処理を示すラダーチャートである。 医療情報管理装置により実行される新規付加情報チェック処理を示すフローチャートである。 医療情報管理装置により実行される付加情報検索処理を示すフローチャートである。 医療情報に対して複数のユーザーが付加情報をやり取りする場合の画面例である。 医療情報が表示されるクライアント端末と異なるクライアント端末に表示された付加情報画面の例である。
以下、図面を参照して、本発明に係る医療情報表示システムの一実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
〔医療情報表示システムの構成〕
図1に、本実施の形態における医療情報表示システム100のシステム構成を示す。
図1に示すように、医療情報表示システム100は、医療情報管理装置10と、各医療施設に所属する医療従事者が使用する表示端末としてのクライアント端末20と、を備えて構成されている。医療情報管理装置10と各クライアント端末20とは、通信ネットワークNを介してデータ通信可能に接続されている。
医療情報管理装置10は、クライアント端末20等から登録される医療情報、医療情報に対して付加される付加情報を蓄積し管理する。医療情報は、医用画像の画像ファイル、読影レポート、電子カルテ等の医療に関する情報である。付加情報は、医療情報に対して付加される情報であり、医療情報上の重要箇所を示すマーカー、医療情報についてユーザーが公開先の相手に伝えたい内容を示すコメント等を含む。
クライアント端末20は、各医療施設に所属する医療従事者により使用されるPC(Personal Computer)、タブレット端末、スマートフォン等のコンピューター装置である。
〔医療情報管理装置の構成〕
図2に、医療情報管理装置10の機能的構成を示す。医療情報管理装置10は、制御部11、操作部12、表示部13、通信部14、RAM(Random Access Memory)15、記憶部16、計時部17等を備えて構成されており、各部はバス18により接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、医療情報管理装置10の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部12から入力される操作信号又は通信部14により受信される指示信号に応じて、記憶部16に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAM15に展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
操作部12は、カーソルキー、文字・数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部11に出力する。
表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)等のモニターを備えて構成されており、制御部11から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
通信部14は、ネットワークインターフェース等により構成され、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等の通信ネットワークNを介して接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
RAM15は、制御部11により実行制御される各種処理において、記憶部16から読み出された各種プログラム、入力若しくは出力データ及びパラメーター等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部16は、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性の半導体メモリー等により構成され、各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。例えば、記憶部16には、クライアント端末20に搭載されたWebブラウザーとHTTPプロトコルによる通信を行ってWebブラウザーに各種Web画面を提供するWebサーバーとしての機能を実現させるためのWebサーバープログラムや、Webサーバー上で動作し、Webブラウザーを介してクライアント端末20に医療情報や付加情報を提供するためのアプリケーションプログラム等が記憶されている。
また、記憶部16には、ユーザー情報テーブルT1、医療情報管理テーブルT2、付加情報管理テーブルT3が記憶されている。また、記憶部16は、医療情報格納部161を有する。医療情報格納部161には、医療情報のファイルが格納される。すなわち、医療情報格納部161は、医療情報を記憶する第1記憶手段である。また、付加情報管理テーブルT3を記憶する記憶部16は、第2記憶手段である。
図3に、ユーザー情報テーブルT1の例を示す。ユーザー情報テーブルT1は、医療情報表示システム100を使用するユーザー(医療従事者)ごとに、ユーザーに関するユーザー情報を管理するためのテーブルである。ユーザー情報テーブルT1には、ユーザーごとに、ユーザーID、パスワード、通知有無フラグ、付加情報表示有無フラグ等が対応付けられている。
ユーザーIDは、ユーザーに付与された識別情報である。
パスワードは、ユーザーがシステムにログインする際のユーザー認証に用いられる。
通知有無フラグは、ユーザーが公開先として指定されている新規の付加情報がある場合に、ユーザーに通知するか否かを示すフラグである。ユーザーに新規の付加情報の存在を通知する場合には、通知有無フラグは「1」、ユーザーに新規の付加情報の存在を通知しない場合には、通知有無フラグは「0」とする。
付加情報表示有無フラグは、医療情報を表示する際に、当該医療情報に対応付けられた付加情報を表示するか否かを示すフラグである。付加情報を表示する場合には、付加情報表示有無フラグは「1」、付加情報を表示しない場合には、付加情報表示有無フラグは「0」とする。
通知有無フラグ及び付加情報表示有無フラグは、予めユーザーにより設定されている。
図4に、医療情報管理テーブルT2の例を示す。医療情報管理テーブルT2は、医療情報格納部161に記憶されている医療情報を管理するためのテーブルである。医療情報管理テーブルT2には、医療情報ごとに、医療情報ID、登録日時、登録者、公開先、ファイル格納先等が対応付けられている。
医療情報IDは、医療情報に付与された識別情報である。
登録日時は、医療情報が医療情報管理装置10に登録された日時である。
登録者は、医療情報を登録したユーザーのユーザーIDである。
公開先は、医療情報を参照可能な公開先として指定されたユーザーのユーザーIDである。
ファイル格納先は、医療情報格納部161における医療情報のファイルの格納先(保存場所)である。
図5に、付加情報管理テーブルT3の例を示す。付加情報管理テーブルT3は、付加情報を管理するためのテーブルである。付加情報管理テーブルT3には、付加情報ごとに、付加情報ID、医療情報ID、マーカーフラグ、色・透明度、コメント内容、領域情報、登録日時、登録者、公開先、表示態様フラグ、表示済みフラグ等が対応付けられている。
付加情報IDは、付加情報に付与された識別情報である。
医療情報IDは、付加情報が対応付けられた医療情報の医療情報IDである。
マーカーフラグは、付加情報がマーカーであるか否かを示すフラグである。付加情報がマーカーである場合には、マーカーフラグは「1」、付加情報がマーカーでない場合には、マーカーフラグは「0」とする。本実施の形態では、マーカーとして、蛍光ペンのように、重要箇所の表示を妨げることなく、重要箇所を着色するものを用いる。
色・透明度は、マーカーの色及び透明度(透過性)を示す情報であり、マーカーフラグが「1」である場合に有効となる。
コメント内容は、コメント、質問、依頼事項等、付加情報の内容を示す情報であり、マーカーフラグが「0」である場合に有効となる。コメント内容は、テキスト情報に限らず、○、×、チェックマーク等であってもよい。
領域情報は、医療情報の表示領域に対する付加情報の領域を示す情報である。領域情報は、表示態様フラグが「0:同じ端末の同一画面」である場合にのみ使用される。付加情報がマーカーである場合には、領域情報は必須の情報となる。
登録日時は、付加情報が医療情報管理装置10に登録された日時である。
登録者は、付加情報を登録したユーザーのユーザーIDである。
公開先は、付加情報を参照可能な公開先として指定されたユーザーのユーザーIDである。なお、公開先として、複数のユーザーからなるグループ、ユーザーの職種等を用いることとしてもよい。
表示態様フラグは、付加情報の表示態様を示すフラグである。付加情報を医療情報が表示されるクライアント端末20と同じクライアント端末20の医療情報と同一画面に表示する場合には、表示態様フラグは「0」、付加情報を医療情報が表示されるクライアント端末20と同じクライアント端末20の医療情報と別画面に表示する場合には、表示態様フラグは「1」、付加情報を医療情報が表示されるクライアント端末20と異なるクライアント端末20(モバイル端末等)に表示する場合には、表示態様フラグは「2」とする。
表示済みフラグは、公開先のユーザーに対して付加情報が表示されたか否かを示すフラグである。公開先のユーザーに対して付加情報が表示された場合には、表示済みフラグは「1:表示済み」、公開先のユーザーに対して付加情報が表示されていない場合には、表示済みフラグは「0:未表示」とする。なお、公開先のユーザーが複数指定されている場合には、ユーザーごとに表示済みフラグが用意されている。
付加情報管理テーブルT3において、一つの医療情報IDに対して複数の付加情報を登録可能である。例えば、同じユーザーが一つの医療情報に対して複数の付加情報を登録することもできるし、複数のユーザーが一つの医療情報に対して付加情報を相互に付加していくこともできる。
計時部17は、計時回路(RTC:Real Time Clock)を有し、この計時回路により現在日時を計時して制御部11に出力する。
制御部11は、記憶部16(医療情報格納部161)に記憶されている医療情報を複数のクライアント端末20に表示可能である。
制御部11は、第1ユーザー(付加情報を登録するユーザー)が操作するクライアント端末20に表示されている医療情報に対して当該第1ユーザーの操作に基づいて生成された付加情報を、当該医療情報と対応付けて記憶部16(付加情報管理テーブルT3)に記憶させる。すなわち、制御部11は、記憶制御手段として機能する。
また、制御部11は、第1ユーザー及び第1ユーザーの操作により公開先として指定された公開先ユーザーを、付加情報と対応付けて記憶部16(付加情報管理テーブルT3)に記憶させる。
制御部11は、第2ユーザー(付加情報を参照するユーザー)が操作するクライアント端末20において医療情報が表示される際に、記憶部16(付加情報管理テーブルT3)から当該医療情報に対応付けられた付加情報を取得し、当該取得された付加情報を、当該付加情報に対応付けられた医療情報が表示されるクライアント端末20と同じ又は異なるクライアント端末20に表示させる。すなわち、制御部11は、表示制御手段として機能する。異なるクライアント端末20としては、モバイル端末等、ユーザーが携帯しているクライアント端末20が用いられる。なお、第2ユーザーが第1ユーザーと同じ場合、つまり、同一のユーザーがユーザー自身の操作により登録された付加情報を参照する場合もある。
具体的には、制御部11は、記憶部16(付加情報管理テーブルT3)から、表示対象の医療情報に対応付けられた付加情報のうち、対応付けられている第1ユーザー又は公開先ユーザーが第2ユーザーと一致する付加情報を取得する。
制御部11は、表示対象の医療情報に対応付けられた付加情報を当該医療情報が表示されるクライアント端末20と同じクライアント端末20に表示させる際に、当該医療情報に重ねて表示させる(表示態様フラグが「0:同じ端末の同一画面」の場合)。
あるいは、制御部11は、表示対象の医療情報に対応付けられた付加情報を当該医療情報が表示されるクライアント端末20と同じクライアント端末20に表示させる際に、当該医療情報とは別の画面に表示させる(表示態様フラグが「1:同じ端末の別画面」の場合)。
制御部11は、公開先ユーザーに、公開先として指定された付加情報があることを通知する。すなわち、制御部11は、通知手段として機能する。
〔クライアント端末の構成〕
図6に、クライアント端末20の機能的構成を示す。クライアント端末20は、制御部21、操作部22、表示部23、通信部24、RAM25、記憶部26等を備えて構成されており、各部はバス27により接続されている。
制御部21は、CPU等から構成され、クライアント端末20の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部22から入力される操作信号又は通信部24により受信される指示信号に応じて、記憶部26に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAM25に展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
操作部22は、カーソルキー、文字・数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部21に出力する。また、操作部22が、表示部23に積層されたタッチパネルにより構成される場合には、ユーザーの指等によるタッチ操作の位置に応じた操作信号を制御部21に出力する。
表示部23は、LCD等のモニターを備えて構成されており、制御部21から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
通信部24は、ネットワークインターフェース等により構成され、LAN、WAN、インターネット等の通信ネットワークNを介して接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
RAM25は、制御部21により実行制御される各種処理において、記憶部26から読み出された各種プログラム、入力若しくは出力データ及びパラメーター等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部26は、HDDや不揮発性の半導体メモリー等により構成され、各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。例えば、記憶部26には、Webブラウザーを実現するためのWebブラウザープログラム等が記憶されている。
〔医療情報表示システムにおける動作〕
次に、医療情報表示システム100における動作について説明する。
図7は、医療情報管理装置10及びクライアント端末20により実行される付加情報保存処理を示すラダーチャートである。医療情報管理装置10における処理は、制御部11と記憶部16に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現され、クライアント端末20における処理は、制御部21と記憶部26に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
まず、クライアント端末20において、操作部22によりWebブラウザー上から医療情報管理装置10にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)が入力されると、制御部21により、入力されたURLに基づいて、通信部24を介して医療情報管理装置10にアクセスが行われる。
医療情報管理装置10では、制御部11により、クライアント端末20に対し、通信部14を介してログイン画面を表示するための表示用データが送信される。なお、医療情報管理装置10のWebサーバー機能によりクライアント端末20に送信されるログイン画面をはじめとする各種Web画面の表示用データには、HTML、スタイルシート、画像データ、クライアント端末20で所定の処理を実行させるためのスクリプト等が含まれる。
クライアント端末20では、通信部24によりログイン画面の表示用データが受信されると、制御部21により、表示部23にログイン画面が表示される。ログイン画面には、ユーザーID及びパスワードの入力欄が含まれる。
ログイン画面において、操作部22からの操作により、ユーザーID及びパスワードが入力されると(ステップS1)、制御部21により、入力されたユーザーID及びパスワードが通信部24を介して医療情報管理装置10に送信される。
医療情報管理装置10では、通信部14によりユーザーID及びパスワードが受信されると、制御部11により、ユーザー認証が行われる(ステップS2)。具体的には、制御部11により、記憶部16のユーザー情報テーブルT1から、クライアント端末20において入力されたユーザーIDと一致するレコードが検索され、検索されたレコードに含まれるパスワードとクライアント端末20において入力されたパスワードが一致する場合には、ユーザー認証が成功したと判断される。
次に、医療情報管理装置10では、制御部11により、記憶部16の医療情報管理テーブルT2から、ログインユーザーが登録者又は公開先に該当する医療情報が抽出される(ステップS3)。具体的には、制御部11により、医療情報管理テーブルT2において、「登録者」又は「公開先」に「ログインユーザーのユーザーID」が含まれるレコードが抽出される。
医療情報管理装置10では、制御部11により、抽出された情報に基づいて、医療情報リスト画面を表示するための表示用データが生成され、クライアント端末20に対し、通信部14を介して送信される。
クライアント端末20では、通信部24により医療情報リスト画面の表示用データが受信されると、制御部21により、表示部23に医療情報リスト画面が表示される(ステップS4)。医療情報リスト画面には、ログインユーザーが登録者又は公開先に該当する医療情報の一覧が表示される。
医療情報リスト画面において、操作部22からの操作により、表示対象として、いずれかの医療情報が選択されると(ステップS5)、制御部21により、選択された医療情報の医療情報IDが、通信部24を介して医療情報管理装置10に送信される。
医療情報管理装置10では、通信部14により医療情報IDが受信されると、制御部11により、この「医療情報ID」に対応する「ファイル格納先」が記憶部16の医療情報管理テーブルT2から取得され、この「ファイル格納先」に基づいて、選択された医療情報が医療情報格納部161から読み出される。そして、制御部11により、読み出された医療情報に基づいて、医療情報画面を表示するための表示用データが生成され、クライアント端末20に対し、通信部14を介して送信される。
クライアント端末20では、通信部24により医療情報画面の表示用データが受信されると、制御部21により、表示部23に医療情報画面が表示される(ステップS6)。医療情報画面には、選択された医療情報が表示される。
次に、クライアント端末20では、操作部22からの操作により、表示部23に表示されている医療情報画面上の医療情報に対し、付加情報の入力が受け付けられる(ステップS7)。
制御部21により、入力された付加情報は、通信部24を介して医療情報管理装置10に送信される。
ここで、付加情報としてマーカーを生成する場合について説明する。図8(a)に示すように、クライアント端末20の表示部23に医療情報画面231が表示されている状態で、ユーザーの操作部22からの操作により、マーカーの色及び透明度が選択され、図8(b)に示すように、マーカーを付加したい領域31が指定されると、図8(c)に示すように、医療情報画面231上にマーカー32が重ねられて表示される。
制御部21により、マーカー32の「色・透明度」及びマーカー32の領域を示す「領域情報」が、通信部24を介して医療情報管理装置10に送信される。
次に、付加情報としてコメントを生成する場合について説明する。図9(a)に示すように、クライアント端末20の表示部23に医療情報画面232が表示されている状態で、ユーザーの操作部22からの操作により、コメントの入力が選択されると、図9(b)に示すように、表示部23に入力画面233が表示される。ユーザーの操作部22からの操作により、入力画面233にコメントが入力され、医療情報画面232上の領域が指定されると、図9(c)に示すように、医療情報画面232上の指定された領域にコメント41,42が重ねられて表示される。
制御部21により、コメント41,42の「コメント内容」及びコメント41,42の領域を示す「領域情報」が、通信部24を介して医療情報管理装置10に送信される。なお、コメントを医療情報と同じクライアント端末20の別の画面、又は、医療情報とは異なるクライアント端末20に表示する場合には、コメントを配置する領域の指定は不要である。
次に、医療情報管理装置10では、制御部11により、記憶部16の医療情報管理テーブルT2から、表示対象の医療情報の「医療情報ID」に対応する「登録者」及び「公開先」のユーザーIDが取得され、付加情報の公開先候補としてクライアント端末20に提示される(ステップS8)。
クライアント端末20では、通信部24により付加情報の公開先候補が受信されると、制御部21により、表示部23に付加情報の公開先候補が表示される。
クライアント端末20では、操作部22からの操作により、付加情報の公開先候補の中から、付加情報の公開先が指定される(ステップS9)。制御部21により、指定された「公開先」のユーザーIDが、通信部24を介して医療情報管理装置10に送信される。
次に、クライアント端末20では、操作部22からの操作により、付加情報の表示態様が設定される(ステップS10)。ユーザーは、付加情報の表示態様として、「医療情報と同じ端末の同一画面」、「医療情報と同じ端末の別画面」、「医療情報と異なる端末」のいずれかを選択する。ただし、マーカーについては、必ず「医療情報と同じ端末の同一画面」に表示されるため、表示態様の設定は不要である。制御部21により、設定された付加情報の「表示態様」が、通信部24を介して医療情報管理装置10に送信される。
医療情報管理装置10では、通信部14により付加情報、公開先のユーザーID、表示態様等が受信されると、制御部11により、受信された情報に基づいて、付加情報等が医療情報IDと対応付けられて記憶部16の付加情報管理テーブルT3に登録される(ステップS11)。
以上で、付加情報保存処理が終了する。
例えば、付加情報がマーカーである場合には、制御部11により、付加情報に対して付加情報IDが付与され、付加情報管理テーブルT3において、「付加情報ID」、「医療情報ID」、「色・透明度」、「領域情報」、「登録日時」、「登録者」、「公開先」が対応付けられて格納される。ここで、「登録日時」には、計時部17から取得された現在日時が格納される。「登録者」には、ログインユーザーのユーザーIDが格納される。また、「マーカーフラグ」は「1」、「表示態様フラグ」は「0」、「表示済みフラグ」は「0」とされる。
一方、付加情報がコメントである場合には、制御部11により、付加情報に対して付加情報IDが付与され、付加情報管理テーブルT3において、「付加情報ID」、「医療情報ID」、「コメント内容」、「領域情報(必要に応じて)」、「登録日時」、「登録者」、「公開先」が対応付けられて格納される。ここで、「登録日時」には、計時部17から取得された現在日時が格納される。「登録者」には、ログインユーザーのユーザーIDが格納される。また、「マーカーフラグ」は「0」、「表示済みフラグ」は「0」とされる。「表示態様フラグ」は、ステップS10で設定された表示態様に応じた値とされる。
図10は、医療情報管理装置10及びクライアント端末20により実行される付加情報表示処理を示すラダーチャートである。医療情報管理装置10における処理は、制御部11と記憶部16に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現され、クライアント端末20における処理は、制御部21と記憶部26に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
ステップS21及びステップS22の処理は、付加情報保存処理(図7参照)のステップS1及びステップS2の処理と同様であるため、説明を省略する。
次に、医療情報管理装置10では、制御部11により、新規付加情報チェック処理が行われる(ステップS23)。新規付加情報チェック処理は、クライアント端末20を操作するユーザーに通知すべき新規の付加情報があるか否かを判断する処理である。
クライアント端末20を操作するユーザーに通知すべき新規の付加情報がある場合には、クライアント端末20の表示部23に、新規の付加情報の存在が表示される(ステップS24)。例えば、ログイン後の初期画面に感嘆符マーク「!」が表示され、ユーザーに対して注意が喚起される。
ステップS25〜ステップS27の処理は、付加情報保存処理(図7参照)のステップS3〜ステップS5の処理と同様であるため、説明を省略する。
なお、ステップS24において、通知された新規の付加情報と対応付けられている医療情報の中から、表示対象として、いずれかの医療情報が選択される場合には、ステップS25及びステップS26の処理は省略される。
医療情報管理装置10では、通信部14により、クライアント端末20において選択された医療情報の医療情報IDが受信されると、制御部11により、付加情報検索処理が行われる(ステップS28)。付加情報検索処理は、表示対象の医療情報に対して表示すべき付加情報を検索する処理である。
制御部11により、クライアント端末20から受信された「医療情報ID」に対応する「ファイル格納先」が記憶部16の医療情報管理テーブルT2から取得され、この「ファイル格納先」に基づいて、選択された医療情報が医療情報格納部161から読み出され、読み出された医療情報に基づいて、医療情報画面を表示するための表示用データが生成される。
また、制御部11により、クライアント端末20から受信された「医療情報ID」に対応するレコード(付加情報に関する情報)が記憶部16の付加情報管理テーブルT3から取得され、付加情報画面を表示するための表示用データが生成される。
制御部11により、生成された医療情報画面の表示用データ及び付加情報画面の表示用データがクライアント端末20に対し、通信部14を介して送信される。
なお、付加情報管理テーブルT3において、表示対象の医療情報に対応する付加情報の「表示態様フラグ」が「2:異なる端末」である場合には、付加情報画面の表示用データは、医療情報画面の表示用データの送信先のクライアント端末20とは異なるクライアント端末20に送信される。異なるクライアント端末20として、表示対象の医療情報が選択されたクライアント端末20と同じユーザーがログインしている別のクライアント端末20が選択される。
次に、クライアント端末20では、通信部24により医療情報画面の表示用データ及び付加情報画面の表示用データが受信されると、制御部21により、表示部23に医療情報画面及び付加情報画面が表示される(ステップS29)。
なお、付加情報管理テーブルT3において、表示対象の医療情報に対応する付加情報の「表示態様フラグ」が「2:異なる端末」である場合には、付加情報画面は、医療情報画面が表示されるクライアント端末20とは異なるクライアント端末20に表示される。
次に、医療情報管理装置10では、制御部11により、記憶部16の付加情報管理テーブルT3において、表示対象の医療情報に対応する付加情報の表示済みフラグが「1」に変更される(ステップS30)。
以上で、付加情報表示処理が終了する。
図11は、医療情報管理装置10により実行される新規付加情報チェック処理(図10のステップS23)を示すフローチャートである。この処理は、制御部11と記憶部16に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
まず、制御部11により、記憶部16の付加情報管理テーブルT3から、「公開先」にクライアント端末20を操作する「ログインユーザーのユーザーID」が含まれ、「表示済みフラグ」が「0:未表示」のレコードが検索される(ステップS31)。
次に、制御部11により、新規の付加情報があるか否か、すなわち、付加情報管理テーブルT3にステップS31の条件を満たすレコードがあるか否かが判断される(ステップS32)。
新規の付加情報がある場合には(ステップS32;YES)、制御部11により、記憶部16のユーザー情報テーブルT1が参照され、「ログインユーザーのユーザーID」に対応する「通知有無フラグ」が「1」であるか否かが判断される(ステップS33)。
「ログインユーザーのユーザーID」に対応する「通知有無フラグ」が「1」である場合には(ステップS33;YES)、制御部11により、ログインユーザーに対し、新規の付加情報の存在が通信部14を介して通知される(ステップS34)。具体的には、制御部11により、公開先がログインユーザーで、かつ、まだ表示されていない付加情報が存在することを表示するための表示用データが生成され、ログインユーザーが操作するクライアント端末20に送信される。
クライアント端末20では、通信部24により表示用データが受信されると、制御部21により、表示部23にログインユーザーが確認すべき新規の付加情報が存在することが表示される。
ステップS32において、新規の付加情報がない場合(ステップS32;NO)、ステップS33において、「ログインユーザーのユーザーID」に対応する「通知有無フラグ」が「1」でない場合(ステップS33;NO)、又は、ステップS34の後、新規付加情報チェック処理が終了する。
図12は、医療情報管理装置10により実行される付加情報検索処理(図10のステップS28)を示すフローチャートである。この処理は、制御部11と記憶部16に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
まず、制御部11により、記憶部16の付加情報管理テーブルT3から、「医療情報ID」がクライアント端末20において「選択された医療情報の医療情報ID」であって、「公開先」又は「登録者」にクライアント端末20を操作する「ログインユーザーのユーザーID」が含まれるレコードが検索される(ステップS41)。つまり、制御部11により、付加情報管理テーブルT3から、表示対象の医療情報に対応付けられた付加情報のうち、対応付けられている「公開先」又は「登録者」がログインユーザーと一致する付加情報が検索される。
次に、制御部11により、選択された医療情報に対応する付加情報があるか否か、すなわち、付加情報管理テーブルT3にステップS41の条件を満たすレコードがあるか否かが判断される(ステップS42)。
選択された医療情報に対応する付加情報がある場合には(ステップS42;YES)、制御部11により、記憶部16のユーザー情報テーブルT1が参照され、「ログインユーザーのユーザーID」に対応する「付加情報表示有無フラグ」が「1」であるか否かが判断される(ステップS43)。
「ログインユーザーのユーザーID」に対応する「付加情報表示有無フラグ」が「1」である場合には(ステップS43;YES)、制御部11により、表示対象の医療情報に対応する付加情報がマーカーであるか否かが判断される(ステップS44)。具体的には、制御部11により、ステップS42で付加情報があると判断された付加情報について、付加情報管理テーブルT3が参照され、「マーカーフラグ」が「1」であるか否かが判断される。
表示対象の医療情報に対応する付加情報がマーカーである場合には(ステップS44;YES)、制御部11により、付加情報管理テーブルT3から、当該付加情報の「色・透明度」、「領域情報」が取得される(ステップS45)。そして、制御部11により、「色・透明度」により特定されるマーカーが、「領域情報」に基づく位置に配置され、医療情報が表示されるクライアント端末20と同じクライアント端末20の同一画面に重ねられて表示されることが決定される(ステップS46)。
ステップS44において、表示対象の医療情報に対応する付加情報がマーカーでない場合には(ステップS44;NO)、制御部11により、付加情報管理テーブルT3から、当該付加情報の「コメント内容」が取得される(ステップS47)。
次に、制御部11により、付加情報管理テーブルT3において、表示対象の医療情報に対応する付加情報の「表示態様フラグ」が判断される(ステップS48)。
表示対象の医療情報に対応する付加情報の「表示態様フラグ」が「0:同じ端末の同一画面」である場合には(ステップS48;0)、制御部11により、付加情報管理テーブルT3から、表示対象の医療情報に対応する付加情報の「領域情報」が取得される(ステップS49)。そして、制御部11により、「コメント内容」により特定される内容が、「領域情報」に基づく位置に配置され、医療情報が表示されるクライアント端末20と同じクライアント端末20の同一画面に重ねられて表示されることが決定される(ステップS50)。
表示対象の医療情報に対応する付加情報の「表示態様フラグ」が「1:同じ端末の別画面」である場合には(ステップS48;1)、制御部11により、「コメント内容」により特定される内容が、医療情報が表示されるクライアント端末20と同じクライアント端末20の別画面に表示されることが決定される(ステップS51)。
表示対象の医療情報に対応する付加情報の「表示態様フラグ」が「2:異なる端末」である場合には(ステップS48;2)、制御部11により、「コメント内容」により特定される内容が、医療情報が表示されるクライアント端末20と異なるクライアント端末20に表示されることが決定される(ステップS52)。
ステップS42において、選択された医療情報に対応する付加情報がない場合(ステップS42;NO)、ステップS43において、ユーザー情報テーブルT1の「ログインユーザーのユーザーID」に対応する「付加情報表示有無フラグ」が「1」でない場合(ステップS43;NO)、ステップS46、ステップS50、ステップS51又はステップS52の後、付加情報検索処理が終了する。
例えば、ユーザーAが操作するクライアント端末20において、図13(a)に示すように、表示部23に医療情報画面234が表示されている状態で、ユーザーAの操作部22からの操作により、公開先をユーザーBとして、図13(b)に示すように、マーカー51及びコメント52が付加されたこととする。
その後、ユーザーBが操作するクライアント端末20において、ユーザーAが付加情報を付加した医療情報の表示が指示されると、図13(b)に示すように、マーカー51及びコメント52が付加された医療情報画面235が表示部23に表示される。医療情報管理装置10では、制御部11により、記憶部16の付加情報管理テーブルT3において、ユーザーAが登録した付加情報(マーカー51及びコメント52)に対応する表示済みフラグが「1」に変更される。
この状態で、ユーザーBの操作部22からの操作により、公開先をユーザーAとして、図13(c)に示すように、チェックマーク61及びコメント62が付加されたこととする。
その後、ユーザーAが操作するクライアント端末20において、再度医療情報の表示が指示されると、図13(c)に示すように、マーカー51、コメント52に加え、チェックマーク61及びコメント62が付加された医療情報画面236が表示部23に表示される。医療情報管理装置10では、制御部11により、記憶部16の付加情報管理テーブルT3において、ユーザーBが登録した付加情報(チェックマーク61及びコメント62)に対応する表示済みフラグが「1」に変更される。
さらに、医療情報管理装置10では、制御部11により、記憶部16の付加情報管理テーブルT3において、ユーザーAが登録した付加情報(マーカー51及びコメント52)に対応する表示済みフラグが参照され、ユーザーAが操作するクライアント端末20の表示部23に、ユーザーAが登録した付加情報をユーザーBが確認済みであることが表示されることとしてもよい。
図13(a)〜(c)は、医療情報が表示されるクライアント端末20と同じクライアント端末20の同一画面に付加情報が表示される場合の例である。ユーザーAとユーザーBとのやり取りの回数、公開先として指定可能なユーザーについては、制限はないものとする。例えば、ユーザーAから公開先として指定されたユーザーBは、ユーザーAとユーザーCを公開先として、コメントを追加することもできる。
図14は、医療情報が表示されるクライアント端末20と異なるクライアント端末20(モバイル端末等)の表示部23に表示された付加情報画面237の例である。付加情報画面237には、付加情報として、公開先のユーザーに確認してもらいたい項目を列挙したチェックリストが含まれている。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1ユーザーの操作に基づいて生成された付加情報を医療情報と対応付けて記憶させておき、第2ユーザーが操作するクライアント端末20において医療情報が表示される際に、医療情報に対応付けられた付加情報を医療情報が表示されるクライアント端末20と同じ又は異なるクライアント端末20に表示させるので、医療情報に関する医療従事者間のコミュニケーションの強化を図ることができる。
具体的には、付加情報管理テーブルT3から、表示対象の医療情報に対応付けられた付加情報のうち、登録者(第1ユーザー)又は付加情報の登録時に指定された公開先ユーザーが第2ユーザーと一致する付加情報を取得して表示するので、付加情報を伝えたい相手に対して、付加情報の参照権限を与えることができる。
また、公開先として指定されたユーザーに対し、新規の付加情報の存在を通知するので、付加情報を伝えたい相手に付加情報の参照を促すことができる。
一方、新規の付加情報の存在が通知されなくても、ユーザーが選択した医療情報に対応付けられた付加情報を表示することで、ユーザーの意図に応じて柔軟に付加情報の受け渡しを行うことができる。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る医療情報表示システムの例であり、これに限定されるものではない。システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、付加情報を表示するか否かを、ユーザーごとに予め設定されたユーザー情報テーブルT1の付加情報表示有無フラグに基づいて制御することとしたが、医療情報が表示されている状態で付加情報を表示するか否かを切り替え可能としてもよい。
また、マーカーとして、重要箇所を下線で示すものや、重要箇所を枠で囲むものを用いてもよい。
また、付加情報を医療情報と対応付ける際に、さらに、付加情報を患者レベル(患者ID)、オーダーレベル(投薬、検査等)等と対応付けることとしてもよい。
また、付加情報内のテキスト情報、又は、付加情報が対応付けられた医療情報について、薬や病名を共通のコードに変換したり、あるいは、病院ごとのコードで表現されている情報を一般的な名称に変換したりすることとしてもよい。また、同義語(肝臓がん、肝がん等)の読み替えを行って用語を統一化したり、ユーザーの希望する表現に合わせたりしてもよい。
また、上記実施の形態では、付加情報管理テーブルT3において、付加情報の公開先(参照可能なユーザー)が設定されていることとしたが、付加情報の編集又は削除を行う権限を設定可能としてもよい。
各処理を実行するためのプログラムを格納するコンピューター読み取り可能な媒体としては、HDDや不揮発性の半導体メモリーの他、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)を適用することとしてもよい。
10 医療情報管理装置
11 制御部
14 通信部
16 記憶部
20 クライアント端末
21 制御部
22 操作部
23 表示部
24 通信部
26 記憶部
100 医療情報表示システム
161 医療情報格納部
N 通信ネットワーク
T1 ユーザー情報テーブル
T2 医療情報管理テーブル
T3 付加情報管理テーブル

Claims (6)

  1. 第1記憶手段に記憶されている医療情報を複数の表示端末に表示可能な医療情報管理装置であって、
    第1ユーザーが操作する表示端末に表示されている医療情報に対して当該第1ユーザーの操作に基づいて生成された付加情報を、当該医療情報と対応付けて第2記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
    第2ユーザーが操作する表示端末において医療情報が表示される際に、前記第2記憶手段から当該医療情報に対応付けられた付加情報を取得し、当該取得された付加情報を、当該付加情報に対応付けられた医療情報が表示される表示端末と同じ又は異なる表示端末に表示させる表示制御手段と、
    を備える医療情報管理装置。
  2. 前記記憶制御手段は、前記第1ユーザー及び前記第1ユーザーの操作により公開先として指定された公開先ユーザーを、前記付加情報と対応付けて前記第2記憶手段に記憶させ、
    前記表示制御手段は、前記第2記憶手段から、表示対象の医療情報に対応付けられた付加情報のうち、対応付けられている前記第1ユーザー又は前記公開先ユーザーが前記第2ユーザーと一致する付加情報を取得する請求項1に記載の医療情報管理装置。
  3. 前記公開先ユーザーに、公開先として指定された付加情報があることを通知する通知手段を備える請求項2に記載の医療情報管理装置。
  4. 前記表示制御手段は、表示対象の医療情報に対応付けられた付加情報を当該医療情報が表示される表示端末と同じ表示端末に表示させる際に、当該医療情報に重ねて表示させる請求項1から3のいずれか一項に記載の医療情報管理装置。
  5. 前記表示制御手段は、表示対象の医療情報に対応付けられた付加情報を当該医療情報が表示される表示端末と同じ表示端末に表示させる際に、当該医療情報とは別の画面に表示させる請求項1から3のいずれか一項に記載の医療情報管理装置。
  6. 複数の表示端末と、当該複数の表示端末のそれぞれと通信ネットワークを介して接続され、第1記憶手段に記憶されている医療情報を前記複数の表示端末に表示可能な医療情報管理装置と、を有する医療情報表示システムであって、
    前記医療情報管理装置は、
    第1ユーザーが操作する表示端末に表示されている医療情報に対して当該第1ユーザーの操作に基づいて生成された付加情報を、当該医療情報と対応付けて第2記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
    第2ユーザーが操作する表示端末において医療情報が表示される際に、前記第2記憶手段から当該医療情報に対応付けられた付加情報を取得し、当該取得された付加情報を、当該付加情報に対応付けられた医療情報が表示される表示端末と同じ又は異なる表示端末に表示させる表示制御手段と、
    を備える医療情報表示システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021117613A1 (ja) * 2019-12-10 2021-06-17 ソニーグループ株式会社 情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理システム

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