以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下説明する実施形態は、本発明を具体的に実施した場合の一例を示すもので、特許請求の範囲に記載した構成の具体的な実施形態の1つである。
図1は、遠隔読影システム(レポート作成システムともいう)の構成の一例を示すシステム構成図である。
本実施形態に係る遠隔読影システムは、読影を依頼する側である病院等の医療機関(依頼施設)と、依頼された読影依頼を読影医に振り分け、読影医によって入力された読影結果を医療機関に返す読影センターと、医療機関(依頼施設)と読影センターとの仲介を担うデータセンターと、のそれぞれの機関における端末(情報処理装置)により構成されるものである。
それぞれの機関における端末は、インターネットなどのネットワーク117に接続されており、該ネットワーク117を介して互いにデータ通信を行うことができる(通信可能)。
まず、依頼施設における機器について説明する。
109は、読影を依頼する依頼施設の医師が使用する依頼端末である。依頼施設の読影依頼担当者は、依頼端末109を用いて、読影依頼情報を入力する。入力された依頼情報は遠隔読影サーバ101で処理され、依頼情報はデータベース108に保管される。
具体的には依頼情報としては、患者(被写体)の性別、年齢という患者情報や患者に対して行われた検査に関する医用画像を撮影したモダリティの情報やモダリティによる撮影部位といった検査情報(検査内容)、さらに読影依頼を行う対象の読影センターの情報が含まれる。
すなわち、依頼担当者が患者の検査を特定して読影センターに対して、読影依頼を行うことになる。
遠隔読影に用いる画像データは、CT(Computed Tomography)やMRI(Magnetic Resonance Imaging)等といったモダリティ111で取得され、当該モダリティ111から端末機器110に送信され、端末機器110は、モダリティ111から送信されてきた画像データをアーカイブしてから、データセンターの受信サーバ107に送信する。
モダリティ111から送信されてきた画像データは、受信サーバ107が受信し、受信サーバ107からストレージ管理サーバ105に送られる。
ストレージ管理サーバ105は、画像データに対してユニークなIDを発行し、画像データを外部記憶装置115に保管させる。
次に、読影センターについて説明する。
112、113は、読影端末であり、依頼施設から読影の依頼を受けた読影センターの読影医は、読影端末112、113で、配信サーバ106を用いて外部記憶装置115からダウンロードした読影用の画像を参照し、読影した結果のレポートを、読影端末112、113上で動作するレポート入力アプリケーション(レポートクライアントとも呼ぶ)を用いて作成する。作成したレポートは、レポートサーバ103で処理され、データベース108に保管される。また読影医は、読影医の自宅にある読影端末114からも、システムを利用することができる。
読影医が作成するレポートには、読影依頼を受けた医用画像に対する読影医の所見、読影医による診断結果、読影する際に重要視した画像(キー画像や、代表画像ともいう)のサムネイル等が含まれる。
なお、図3以降の説明では、依頼端末109、読影端末112〜114をまとめて、PC301と呼ぶ。
本読影システムでは、遠隔読影システムを利用するユーザの指示に従って、依頼端末109、読影端末112〜114からのアクセス要求を受け付けると、ネットワーク117を介して、データセンターの認証サーバ116によりユーザの認証が行われる。
認証通過後、ポータルサーバ102が提供する、読影の状況や、メインメニューを備えたポータル画面が依頼端末109、読影端末112〜114の画面に表示される。
また、読影医は、読影端末112〜114から、データセンターのSNS(いわゆるソーシャルネットワーキングサービスのことであり、ユーザ同士がメッセージをやり取りすることが出来るWEBサイトのこと)サーバ104にアクセスすることで、レポートを作成する際に、読影端末113から他の読影医との意見交換、また、読影センターの事務員に対する依頼などのメッセージのやり取りを行うことができる。
依頼施設において、遠隔読影に用いる画像データ(医用画像データ)は、撮影装置であるモダリティ111によって撮影された後、端末機器110に送信される。ここでの画像データは例えば、DICOM(Digital Imaging and COmmunication in Medicine)形式の画像データが挙げられる。
端末機器110は、モダリティ111から送信されてきた画像データをアーカイブし、その後、データセンターに配置された受信サーバ107に送信する。受信サーバ107は、依頼施設から送信されてきた画像データを、ストレージ管理サーバ105に送信する。ストレージ管理サーバで105は、各画像データに対してユニークなID(識別情報)を発行し、外部記憶装置115に保管する。
依頼施設の読影依頼業務を行う担当者は、依頼端末109を用いて読影の依頼時に必要な情報(依頼情報)を入力し、その依頼情報は画像データと共にデータセンターへと送信される。各依頼情報は、データセンター側でデータベース108に保管される。なお、本願の実施形態においては、検査の情報を含む依頼情報に対して画像データが紐づけられており、読影医に対して依頼情報が割り当て(振り分け)られると、読影医は依頼情報に対応する画像データを参照し、読影作業を行うことができる。
読影を行う読影医は、読影センターに配置された読影端末113(もしくは、自宅に配置された読影端末114)を用いて、割り当てられた読影の依頼に対応する読影用の画像データを配信サーバ106からダウンロードして参照し、読影を行う。
その際、読影医は、所見および診断結果を入力するアプリケーションの画面と、医用画像を表示するビューワの画面とをそれぞれ別々のディスプレイに表示させ、読影医はビューワの画面に表示された医用画像を閲覧しながら、所見および診断結果を入力するアプリケーションの画面上で所見および診断結果を入力する。
また、読影医に割り当てられた読影の依頼が複数ある場合には、読影端末113を用いて、複数の読影の依頼に対応する読影用の複数の画像データをそれぞれ配信サーバ106からダウンロードして参照し、順次読影を行う。
その後、読影医は、読影した結果のレポートを、読影端末113上で動作するアプリケーション(不図示)を用いて作成する。作成したレポートは、レポートサーバ103に送信され、データベース108に保管される。なお、ここでは、読影端末として、読影センターおよび読影医の自宅の例を示したが、いずれの場所に配置されてもよく、また、モバイル端末などを用いて参照できるようにしても構わない。
なお、本発明に関係するサーバは、ポータルサーバ102、レポートサーバ103、およびデータベース108である。
なお、本実施形態では、画像を管理するサーバやレポートを管理するサーバなどを別々のサーバとしたが、他の実施形態として、101〜107、116の各サーバが行う処理を1つのサーバで行っても良い。
ここまで、本実施形態に係る遠隔読影システムを説明してきたが、このような遠隔読影システムを、読影医が利用する場合には、以下のような課題が生じることがある。
先述したとおり、読影医に割り当てられた読影の依頼が複数ある場合には、読影端末113を用いて、複数の読影の依頼に対応する読影用の複数の画像データをそれぞれ配信サーバ106からダウンロードして参照し、順次読影を行うため、既にレポートの作成を終了した過去の検査に利用した医用画像(以下、検査Aの医用画像と称する)を表示させたまま、新たな医用画像(以下、検査Bの医用画像と称する)の読影を開始してしまうことがある。
すると、検査Bの医用画像の所見および診断結果をレポートとして作成しているときに、誤って検査Aの医用画像をビューワ画面に表示させてしまい、検査Aの医用画像に対する所見および診断結果をレポートとして記入してしまう恐れがある。
そこで、本発明の実施形態では、予め検査情報に紐付けて警告ワードを登録しておき、後述する図5のレポート入力画面で、読影医が所見や診断結果を記入する際に、当該警告ワードが所定の条件において使用された場合に読影医に対して警告表示を行うことで、検査と関係がない医用画像を表示し当該医用画像の読影を行ったことに起因する読影医による読影ミスを事前に防ぐことが可能となる。
次に、図2を用いて、依頼端末109、読影端末112〜114、各サーバ101〜107、116に適用可能な情報処理装置としてのコンピュータのハードウェア構成例について、図2のブロック図を用いて説明する。
なお、図2に示した構成は一例であり、後述する各処理を実現可能な構成であれば、如何なる構成を採用しても構わない。
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
また、205は入力コントローラで、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。なお、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク(HD))や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、図1に示したネットワーク117)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
次に、PC301のディスプレイ210に表示される各画面(図3、図5、図6)、およびデータベース108で管理するデータテーブル(図4、図7)、およびPC301のディスプレイ210に表示される各画面を表示するフローチャート(図8〜図10)について説明する。
図3の画面は、後述する図5の画面を介して読影医が入力したレポートに警告ワードが含まれる場合に、その旨を図6の画面に示すように読影医に通知すべく、警告ワードを事務員が登録する画面であり、図3の画面を介して登録された警告ワードは図4のデータテーブルに記憶される。また、図3の警告ワードを登録する処理の流れを示すフローチャートは、図8である。
図5の画面は、読影医が検査の医用画像に対する読影結果を入力するための画面であり、図5の画面に表示される検査情報は、図7のデータテーブルに基づいて表示される。そして、図5の画面を介して読影医が入力した診断結果に警告ワードが含まれる場合に、表示される通知が図6の画面に示す通知である。また、図5の診断結果を入力する処理、および診断結果に警告ワードが含まれる場合に通知する処理の流れを示すフローチャートは、図9、図10である。
図3は、本発明において、PC301のディスプレイ210に表示される警告ワード登録画面300の一例を示す図であり、遠隔読影システムにログインした、読影センターの事務員(依頼病院からの読影依頼を読影医に振り分ける等、本システムの運営を行うユーザのこと)の操作に従って、ポータルサーバ102が提供するポータル画面から警告ワード登録画面300に遷移し、事務員は警告ワード登録画面300を介して警告ワードの登録を行う。
ここでいう警告ワードとは、後述する図4に示すように、読影医が現在読影を行っている検査の所見や診断結果を記入する際に、恐らく使われるはずがない単語のことであり、例えば、読影医が現在患者の属性情報が「男性」の患者の医用画像を読影している場合には、女性の場合にしか用いられない「子宮」や、「卵巣」といった単語は、使用されるべき単語ではないため、警告ワードとして登録するべきものであるということができる。
このように、本発明では、予め患者の属性情報や検査の検査内容を含む検査情報(本発明における医用画像の付帯情報)に紐づけて警告ワードを記憶手段に登録させておき、読影医による所見や診断結果をレポート入力画面に記入している際に、当該警告ワードがレポート入力画面に使用されていると判断された場合に、読影医にその旨を通知する仕組みである。
具体的には、患者の属性情報(性別)が「男性」の場合には、男性であれば使われるはずのない単語である「子宮」や「卵巣」が警告ワードとして登録されるべきものであり、検査の検査内容(検査主)が「CT」の場合には、CT画像であれば使われるはずのない「高信号」という単語が警告ワードとして登録されるべきものであるといえる。
このような警告ワードが登録されていれば、例えば読影医がCT画像に紐づく読影依頼に対するレポート入力時に、誤ってMR画像をビューワに表示させながら読影業務を行ってしまい、MR画像の読影時に使用される「高信号」という単語を所見や診断結果の入力欄(レポート入力欄)に記入したとしても、警告が表示されることになるため、検査と関係がない医用画像を表示して読影が行われたことを読影医に通知することができる。
警告ワード登録画面300に設けられている302、303、306は、例えば事務員が警告ワードや条件等を入力および登録する欄である。単語欄306と条件欄302は事務員がキーボード等を操作して入力することができる。検査種別303は、プルダウンリストになっており、リストの中から事務員が検査情報を選択することができる。このようなプルダウンで選択できる項目は、データベース108で予め管理しておくことができ、警告ワード登録画面300とともに、ポータルサーバ102からPC301に送信され、プルダウンリストとして表示される。
事務員が単語を警告ワードとして患者の属性情報や検査の検査内容からなる検査情報に紐づけて登録する作業は、まず検査種別303で検査種別を選択し、条件欄302に検査種別の条件を設定することで、患者の属性情報や検査の検査内容からなる検査情報を特定する。そして、このように検査情報を特定した状態で単語欄306(先述した警告ワードに対応する)に単語が入力され、事務員のマウス等の操作等により登録ボタン305が押下されることで、302、303、306の情報がデータベース108で管理される警告ワードデータベース(図4)に記憶され、当該単語が条件欄302に入力された検査情報における警告ワードとして登録されことになる。
さらに具体的な例で言うと、例えば、検査種別303から患者の属性情報として「性別」を選択し、条件欄302に「男性」と入力し、「単語名」として単語欄306に「子宮」と入力して、事務員が登録ボタン305を押下して登録されていたとすると、患者の属性情報である性別が男性の場合に、所見や診断結果としてレポート入力画面に読影医が「子宮」と入力すると、警告表示がなされ、読影医に通知されることになる。
なお、本実施形態における、検査情報とは、患者個人を特定する情報を示す属性情報(例えば、患者の性別や年齢等)と、検査の内容(医用画像を撮影したモダリティの種類を示す検査種や、医用画像が示す体の部位など)とを、少なくとも含む情報のことである。
また、警告ワード登録画面300には、すでに登録済みの警告ワード304も表示される。当該登録済みの警告ワード304は、データベース108で管理される警告ワードデータベース(後述する図4)に記憶されており、警告ワード登録画面300とともに、ポータルサーバ102からPC301に送信されることで、警告ワード登録画面上に表示されることになる。
以上で、図3の説明を終了する。
なお、本実施形態では、読影センターの事務員が警告ワードを登録する例を用いて説明したが、他の実施形態として、依頼施設の読影依頼担当者や、読影医が警告ワードを登録しても良い。なお、読影医が警告ワードを登録する場合には、当該警告ワードは読影医に紐づく警告ワードデータベースとして管理し、登録した読影医が入力しているレポートに対して警告する際に用いられるようにしてもよい。
また、依頼施設の読影依頼担当者が警告ワードを登録する場合に、当該警告ワードは、読影センターの事務員により承認するという処理を行った後に、図4の警告ワードデータベースに登録されるようにしてもよい。
次に図4を用いて、図3で事務員により登録された警告ワードを管理するデータベースについて説明する。
図4は、データベース108で管理される警告ワードデータベース400の一例を示す図であり、本発明における、医用画像の付帯情報のいずれかに対応づけて単語を記憶する記憶手段の一例である。
警告ワードデータベース400は、PC301のディスプレイ210に表示される図3の画面を介して読影センターの事務員により登録された警告ワードを管理する。
401は、図3の301で入力された情報に対応し、402は、図3の302で入力された情報に対応し、403は、図3の303で選択された情報にそれぞれ対応する。
なお、図4の例から分かるように、図3の登録済みの警告ワード304として挙げた例以外にも、単語401として「添付」、条件として「添付画像がない」と登録させておくことで、読影医により作成される読影結果をまとめたレポート中の、所見や診断結果を記入する際に使用した医用画像を添付する欄に添付画像がないにもかかわらず、所見や診断結果に「添付」と入力されている場合に警告させることも可能である。
さらに、図4には図示していないが、レポート中の所見を記入する欄として「ですます調推奨」と登録されているにもかかわらず、所見や診断結果に「である」と入力されている場合に警告させることも可能である。
以上で図4の説明を終了する。
次に、図5を用いて、読影医が所見や診断結果を入力するPC301のディスプレイ210に表示されるレポート入力画面について説明する。
図5は、本発明において、PC301のディスプレイ210に表示されるレポート入力画面500の一例を示す図である。
読影医は、図5のレポート入力画面500を介して、当該読影医に対して読影の依頼があった検査の医用画像に対する読影結果を入力する。
領域501の枠内の情報は、読影の依頼があった検査の対象となっている患者の属性情報および検査内容等の検査情報を示す領域である。なお、領域501の枠内の一番左のアイコンは性別を表し、レポート入力画面500のアイコンの場合、男性であることを示す。
詳細検査内容502は、領域501に含まれる検査内容のより詳細な情報を示す。
所見503は、読影医が医用画像を診断した際の所見を入力する欄である。
診断結果504は、所見503に基づいた診断結果を読影医が入力する欄である。
キー画像添付欄505は、医用画像の中で、診断結果を入力する際に使用した画像(以下、キー画像と呼ぶ)を読影医が添付する欄である。
読影医により保存ボタン506が押下されると、それまで入力された所見503や、診断結果504がデータベース108に送信され、データベース108に一時的に保存される。すなわち、保存ボタン506を押下しておくことにより仮の所見503や診断結果504として保存しておくことができ、再度読影医による所見や診断結果の入力が行えるようになる。
また。読影医により確定ボタン507が押下されると、それまで入力された所見503や、診断結果504が最終読影結果としてデータベース108に送信され、データベース108に保存されるとともに、データセンターを経由して、依頼施設に送信される。そしてこのとき、所見503や、診断結果504に警告ワードが含まれているかどうかの判断を行い、警告ワードが含まれていると判断された場合に、当該所見503や、診断結果504をデータベース108に送信することなく、図6の読影医に対する不適切な単語が記入されている可能性があることを通知する画面表示に遷移する。
以上で、図5の説明を終了する。
次に、図6を用いて、読影医により確定ボタン507が押下されたときに、所見503や、診断結果504に警告ワードが含まれていた場合にPC301のディスプレイ210に表示される画面について説明する。
図6は、本発明において、PC301のディスプレイ210に表示された図5の画面において、読影医により確定ボタン507が押下されたときに警告ワードが含まれているかどうかの判断が行われ、図4に示す警告ワードが所見503や、診断結果504に含まれていた場合にPC301のディスプレイ210に表示される画面の一例を示す図である。
本実施形態では、所見503や診断結果504に警告ワードが含まれる場合に、当該警告ワードと、当該警告ワードに対応する患者の属性情報または検査の検査内容等の検査情報とを、それぞれ枠で囲み、さらに、警告ワードが含まれる旨の警告表示のポップアップを表示することにより、所見503や診断結果504に警告ワードが存在することを読影医に通知する。
なお、通知の方法は、所見503や診断結果504に警告ワードが含まれることを読影医が認識可能(識別可能)であれば良く、警告ワードを点滅させたり、警告ワードの色を変えたりしても良いし、枠で囲むことなく警告表示を行う方法や、警告表示を行うことなく枠で囲むという方法を用いてもよい。
図6の例では、領域501に含まれる検査内容のうち、検査種がCT(601)であるにも関わらず、MRで用いられるT1強調(602)や、高信号(603)という警告ワードが所見503に使用されているため、601〜603を枠で囲むことにより強調表示している。
更に、図6の例では、領域501の検査内容のうち、部位が胸腹部(604)であるにも関わらず、所見503や診断結果504に、頭部(605、606)という警告ワードが使用されているため、604〜606を枠で囲むことにより強調表示している。
さらに領域607に示すように、所見503もしくは診断結果504に、警告ワードが含まれている場合に、読影医にその旨を通知し、さらに、所見及び診断結果をすべて削除するかを読影医に問うポップアップを表示させることもできる。
このように、領域607にポップアップ表示を行い、所見及び診断結果をすべて削除するかを問う理由としては、警告ワードが含まれているような場合には、そもそも医師が読影している検査とは関係のない医用画像に対する所見及び診断結果を入力している場合であることが多いため、文書の一部を修正するのではなく、文書をすべて削除すると考えられ、一括で削除できるように設けることで、簡便にレポートの再入力を行えるようにすることができるためである。
「はい」ボタン608が読影医により押下されると、所見503もしくは診断結果504に入力された文書が削除される。
「いいえ」ボタン609が読影医により押下されると、所見503もしくは診断結果504に入力された文書は削除されない。そのため、所見または診断結果の一部を修正したい場合には、読影医は、「いいえ」ボタン609を選択し、キーボード等を利用して手動で所見または診断結果の修正した部分を修正することになる。
このように、所見または診断結果に警告ワードが含まれる場合に読影医に通知することにより、レポートに含まれる検査の情報と関係がない検査の医用画像に対する所見および診断結果をレポートに入力してしまう可能性を低減することができる。
以上で、図6の説明を終了する。
次に、図7を用いて、データベース108で管理されるレポートデータについて説明する。
図7は、データベース108で管理されるレポートデータ700の一例を示す図である。
レポートデータ700は、依頼施設から読影依頼が読影センターに届いたときに、読影センターで読影医に読影依頼を割り当てることにより作成される。
レポートデータ700には、レポートを識別する情報である「レポートID」701、読影の依頼を行った依頼施設の名前を示す「依頼施設名」702、読影の依頼を識別する「依頼No」703、読影の依頼の対象である患者を示す「患者名」704、現在の読影のステータスを示す「ステータス」705、依頼に紐付けされている検査画像(1枚から複数毎)を示す「707」、そして読影依頼(検査)の読影を担当する読影医を示す「担当読影医」706が紐付けて記憶される。
以上で、図7の説明を終了する。
次に、図8を用いて、読影医や事務員の指示に従って警告ワードを登録する処理について説明する。
図8は、本発明において、PC301において、警告ワードを登録するフローチャートの一例を示す図である。
図8に示すフローチャートに示す各ステップの処理は、PC301、またはポータルサーバ102のCPU201が外部メモリ211に格納されるプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。なお、フローチャート中の「S80〜」の「S」とはステップのことである。
S801においてPC301は、事務員のマウス等の操作に従って、当該PC301にインストールされているブラウザを起動し、ディスプレイ210に表示する。
S802においてPC301は、遠隔読影システムのトップ画面の取得要求をポータルサーバ102に対して行う。
なお、S802の処理を実行する前に、PC301に表示される遠隔読影システムのログイン画面を介して、当該遠隔読影システムにログインするための情報(ユーザIDやパスワード等)の入力を読影センターの事務員から受け付け、その情報を用いて遠隔読影システムへのログイン処理を行っているものとする。
S803においてポータルサーバ102は、トップ画面を生成してPC301へ送信する。
S804においてPC301は、ポータルサーバ102から受信したトップ画面をブラウザに表示する。
S805においてPC301は、ブラウザに表示された画面に対して、ユーザによるマウス等の操作を受け付けたかを判定する。ユーザ操作による操作を受け付けたならばS806へ進み、受け付けなければそのまま待機する。なお、ここでブラウザに表示される画面とは、ステップS804からステップS805に移行した場合には、ステップS804で表示したトップ画面であり、ステップS811からステップS805に移行した場合には、警告ワード登録画面(例えば、図3)である。
S806においてPC301は、S805でユーザから受け付けた操作内容をポータルサーバ102に送信する。
S807において、ポータルサーバ102は、S806でPC301から送信された操作内容が、警告ワード登録画面取得要求かを判定する。警告ワード登録画面取得要求であればS808に進み、そうでなければS812へ進む。
S808において、ポータルサーバ102は、ポータルサーバ102の外部メモリ211に登録されている警告データテーブル(例えば、図4)に、すでに登録済みの警告ワードがあるかを判定する。警告データテーブルに登録済み警告ワードがあれば、S809へ進み、なければS810に進む。
S809において、ポータルサーバ102は、警告ワードテーブルに登録されている警告ワード(例えば、図3の304)を警告ワード登録画面に付加する。
S810において、ポータルサーバ102は、警告ワード登録画面(例えば、図3)を生成して、PC301へ送信する。
S811において、PC301は、警告ワード登録画面を受信し、PC301のブラウザに表示する。
ステップS811は、本発明における医用画像の付帯情報のいずれかに対応づけて単語を登録する登録画面を表示する登録画面表示手段の一例である。
S812においてポータルサーバ102は、S806でPC301から送信された操作内容が、警告ワード登録要求かを判定する。警告ワード登録要求であれば、S813へ進み、そうでなければS815へ進む。ここでいう、警告ワード登録要求とは、例えば、図3の301〜303が事務員によるキーボード等による操作により入力された後に、305の登録ボタンが事務員によるマウス等による操作により押下される操作である。
S813においてポータルサーバ102は、警告ワード登録画面を介して事務員により入力された警告ワードを警告データテーブル(例えば、図4)に登録する。
S814においてポータルサーバ102は、S813で登録した警告ワードを、警告ワード登録画面のすでに登録済みの警告ワードの欄(例えば、図3の304)に表示した警告ワード登録画面を再生成して、PC301へ送信する。
S815においてポータルサーバ102は、終了指示をPC301へ送信し、S816においてPC301は、ブラウザを終了する。
図9は、本発明において、PC301において、レポート入力画面を介して読影医が読影結果を入力するフローチャートの一例を示す図である。
図9、および図9のサブフローである図10のフローチャートに示す各ステップの処理は、PC301、またはレポートサーバ103のCPU201が外部メモリ211に格納されるプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
なお、図9の処理を実行する前に、PC301において、遠隔読影システムにログインするための情報(ユーザIDやパスワード等)の入力を読影医から受け付け、その情報を用いてログイン処理を行っているものとする。
S901においてPC301は、遠隔読影システムと連携するレポート入力システムを起動する。なお、このとき遠隔読影システムにログインするための情報(ユーザIDやパスワード等)を用いてレポート入力システムにもログインしているものとする。
S902においてPC301は、レポート入力システムへログインしている読影医に割当てられているレポートと、警告ワードの取得要求をレポートサーバ103へ送信する。
S903においてレポートサーバ103は、レポート入力システムへログインしている読影医に割当てられているレポートと、警告ワードの取得要求をPC301から受信する。
S904においてレポートサーバ103は、レポート入力システムへログインしている読影医に割当てられているレポートを、レポートデータ700(図7)の担当読影医706の欄がレポート入力システムへログインしている読影医となっているレポートを特定することで取得し、警告ワード(条件や検査情報を含む)については、警告ワードデータベース400(図4)から取得し、PC301へ送信する。
なお、S904でレポートサーバ103からPC301に送信されるレポートとは、患者の情報や検査の内容が予め入力されたレポート入力画面の情報である。
S905においてPC301は、レポート入力システムへログインしている読影医に割当てられているレポートと、警告ワードを受信し、PC301の外部メモリ211に記憶する。
S906においてPC301は、S905で受信した情報を基にレポートの一覧画面(ワークリスト)をPC301のディスプレイ210に表示する。
S907においてPC301は、PC301に表示された画面を介して、読影医による操作を受け付けたかを判定する。読影医による操作を受け付けたならば、S908へ進み、受け付けなければ、そのまま待機する。
なお、ここでPC301に表示される画面とは、S906からS907に移行した場合には、S906で表示したレポートの一覧画面(不図示)であり、S909、S911、S913からS907に移行した場合には、レポート入力画面(例えば、図5)である。
S909は、本発明における、医用画像の読影結果を入力するレポート入力画面を表示する表示制御手段の一例である。
S908においてPC301は、S907で読影医から受け付けた操作内容がレポートの一覧画面から、これから読影結果の入力を行うレポートを選択する操作かを判定する。レポートを選択する操作であればS909へ進み、そうでなければS910へ進む。
S909においてPC301は、レポートの一覧画面から読影医により選択されたレポートのレポート入力画面を表示する。
S910においてPC301は、S907で受け付けた操作内容が、レポートの確定操作かを判定する。レポートの確定操作(例えば、図5の507)であれば、S911へ進み、そうでなければ、S912へ進む。
S910は、本発明における記表示制御手段で表示制御される前記レポート入力画面を介して入力された読影結果を登録する要求を受け付ける登録要求受付手段の一例である。
S911においてPC301は、レポートの確定処理を実施する。S911の処理の詳細は、図10を用いて説明する。
S912においてPC301は、S907で読影医から受け付けた操作の内容が終了指示かを判定する。終了指示であればS914へ進み、そうでなければS913へ進む。
S913においてPC301はレポートへの診断結果の入力指示の受け付け、レポートの検索、各種設定などの処理を実施する。
S914においてPC301は、レポートシステムを終了する。
以上で、図9の説明を終了する。
次に図10を用いて、S911の処理の詳細について説明する。
図10は、本発明において、PC301において、読影医が図5のレポート入力画面500を介して読影結果を入力するフローチャートの一例であり、図9のS911のレポートの確定処理の詳細を示す図である。
S1001においてPC301は、レポート入力画面500の所見を入力する欄(例えば図5の503)、や診断結果欄を入力する欄(例えば図5の504)に対して読影医から入力された文書に、警告ワードが含まれていないかを検索する。
S1002においてPC301は、レポート入力画面500の所見を入力する欄や診断結果欄を入力する欄に対して読影医から入力された文書に、警告ワードが含まれていたかを判定する。警告ワードが含まれていれば、S1003に進み、含まれていなければS1006に進む。
S1002は、本発明における、表示制御手段で表示制御されたレポート入力画面を介して入力された読影結果と、当該読影対象の医用画像の付帯情報との組み合わせが正しいか否かを判定する判定手段の一例である。
S1003においてPC301は、警告ポップアップ(例えば図6の607)を表示すると共に、レポート入力画面の所見を入力する欄や診断結果を入力する欄に含まれる警告ワードを強調表示(例えば、図6の601〜606)する。
S1003は、本発明における、判定手段により組み合わせが正しくないと判定された場合に、ユーザにその旨を通知する通知手段の一例である。
S1001〜S1003におけるPC301の処理をより具体的に説明すると、まず、PC301にPC301の外部メモリ211に記憶した警告ワード(例えば、図4の401)が、レポート入力画面の所見を入力する欄(例えば図5の503)、や診断結果欄を入力する欄(例えば図5の504)に含まれるかを検索する。
次に、PC301にPC301の外部メモリ211に記憶した警告ワードが、レポート入力画面の所見を入力する欄や診断結果欄を入力する欄に含まれる場合に、当該警告ワードに対応する検査情報(例えば、図4の403)を参照し、当該検査情報が当該警告ワードに対応する患者の属性情報または検査の検査内容(例えば図4の402)であるかを判断する。
そして、警告ワードに対応する検査情報が、当該警告ワードに対応する条件である場合に、図6で示すように警告ポップアップを表示すると共に、レポート入力画面500の所見を入力する欄や診断結果を入力する欄に含まれる警告ワードを強調表示する。
S1004においてPC301は、読影結果の削除要求を受け付けたかを判定する。所見の削除要求を受け付けたならばS1005へ進み、受け付けなければ図10の処理を終了し、S907へ進む。
S1005においてPC301は、読影医により入力された読影結果をすべて削除する。
S1006においてPC301は、読影医により入力された読影結果を含むレポートの登録要求をレポートサーバ103へ送信する。
S1007において、レポートサーバ103は、S1006でPC301から送信された読影結果を含むレポートの登録要求を受信して、レポートデータ700(図7)に登録する。
なお、本実施形態では、レポートの確定操作(例えば、図5の507)が読影医によりなされた場合に、図10のS1001〜S1005の処理を実行するとしたが、他の実施形態として、読影医により、所見や診断結果の入力が開始された時点からレポートの確定操作がされるまでの間、S1001〜S1005までの処理をリアルタイムに実行しても良い(つまり、力指示受付手段により前記レポート入力画面を介して読影結果を入力する指示を受け付けることに応じて正しいか否かを判定してもよい)。
ただし、その場合でもS1006およびS1007の処理は、読影医によりレポートの確定操作(例えば、図5の507)がされたタイミングとする。
読影医によって、所見や診断結果の入力が開始された時点からレポートの確定操作がされるまでの間、S1001〜S1005までの処理をリアルタイムに実行することにより、読影医に他の検査の医用画像に対する読影結果を誤って入力していることを早期に通知することが可能となる。
また、本実施例では、図10のS1001、S1002の処理をPC301で行うとしたが、他の実施例として、S1001、S1002の処理をレポートサーバ103が行っても良い。
その場合、図9のS910でレポートの確定操作と判断されると、PC301は、レポート入力画面500の所見を入力する欄や診断結果欄を入力する欄に対して読影医から入力された文書をレポートサーバ103に送信し、レポートサーバ103がS1001、S1002の処理を実行する。
そして、S1002の結果、警告ワードが含まれていると判定された場合に、警告ポップアップ(例えば図6の607)を表示し、かつ、レポート入力画面500の所見を入力する欄や診断結果を入力する欄に含まれる警告ワードを強調表示(例えば、図6の601〜606)したレポート入力画面500をレポートサーバ103が生成し、PC301に送信する。
以上で図10の説明を終了する。
次に図11を用いて、本発明における、PC301のディスプレイ210に表示される図5のレポート入力画面500を介して読影医が読影結果を入力するフローチャートの第2の実施形態について説明する。
図11は、本発明における、PC301のディスプレイ210に表示される図5のレポート入力画面500を介して読影医が読影結果を入力するフローチャートの一例を示す図である。
図11のフローチャートでは、図9と異なりS1107(図9のS907に相当)でユーザから受け付けた操作がキー画像を貼り付ける操作であるか否かを判定する処理(後述するS1112)が含まれている。
図11および図11のサブフローである図12のフローチャートに示す各ステップの処理は、PC301、またはレポートサーバ103のCPU201が外部メモリ211に格納されるプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
図11のS1101〜S1111までの各ステップの処理は、図9のS901〜S911までの各ステップの処理と同様であるため説明は省略する。
S1112において、PC301は、S1107で読影医から受け付けた操作内容がレポート入力画面500に、読影の際に用いたキー画像(本発明における読影結果)を貼り付ける操作かを判定する。キー画像を貼り付ける操作であればS1113へ進み、そうでなければS1114へ進む。
S1112におけるキー画像を貼り付ける指示とは、例えば、図5のレポート入力画面500のキー画像添付欄505に、読影医がビューワの画面に表示した画像を添付する操作である。
S1113において、PC301は、レポート入力画面500にキー画像を貼り付ける操作を実行する。S1113の処理の詳細については、後述する図12で説明する。
ステップS1114〜ステップS1116までの各ステップの処理は、図9のS912〜ステップS914までの各ステップの処理と同様であるため説明は省略する。
以上で図11の説明を終了する。次に、図12を用いて、図11のS1113の処理の詳細について説明する。
図12は、本発明において、S1113の詳細を説明するフローチャートの一例を示す図である。
S1201において、S1113から図5のレポート入力画面500中のキー画像添付欄505にキー画像を貼り付ける前に、キー画像の特徴量をもとに、当該キー画像で撮影されている患者の部位を特定する。
本実施例において、キー画像のDICOM情報を利用していない理由は、ビューワの画面に表示された医用画像の中からキー画像を決定してレポートに添付する場合、一度キー画像のデータを、クリップボードにコピーしてから添付することが行われるが、その際、画像だけがコピーされるため、DICOM情報はコピーされないからである。
従って、キー画像のDICOM情報から部位を特定し、特定した部位と、レポート入力画面500中の領域501の部位が同じかどうかを判定するということを行っている。
S1202において、S1201の特定の結果得られる部位を、当該キー画像で撮影している患者の部位として決定し、決定した部位の情報をPC301の外部メモリ211に記憶し、レポート入力画面500で利用できるように準備する。
S1203において、S1202で決定した部位とレポート入力画面500中の領域501の部位が同じかどうかを判定する。同じ部位であれば、PC301はS1204に処理を移行し、そうでないなら、PC301はS1205に処理を移行する。
S1203は、本発明における、キー画像で撮影対象となっている人体の部位と、前記医用画像の付帯情報に含まれる人体の部位との組み合わせが正しいか否かを判定する判定手段の一例である。
S1204において、PC301は、レポート入力画面500中のキー画像添付欄505にキー画像を貼り付け、S1113へ処理を移行する。
S1205において、ステップS1203における判定結果が違う部位であったことを読影医へ通知するためにエラーメッセージをPC301で表示しているレポート入力画面500上に表示する。
ステップS1205において、PC301で表示しているレポート入力画面500上に表示されるエラーメッセージとは、例えば、図14の1401に示すエラーメッセージである。
ここで、ステップS1205においてPC301のディスプレイ210で表示しているレポート入力画面500上に表示されるエラーメッセージについて、図14を用いて説明する。
図14は、ステップS1205においてPC301のディスプレイ210で表示しているレポート入力画面500上に表示されるエラーメッセージを示す図である。
図14の1401は、エラーメッセージを示す。エラーメッセージ1401には、S1202で決定した部位とレポート入力画面500中の領域501の部位が異なる旨のメッセージと、キー画像として貼り付けられた画像(1402)と、エラーメッセージを無視してそのままキー画像を貼り付ける指示を受け付けるための貼り付けボタン1403と、キー画像を削除する指示を受け付けるための削除ボタン1404が含まれる。
貼り付けボタン1403が読影医により押下される場合とは、S1201においてPC301が行ったキー画像で撮影されている患者の部位を特定する処理の結果が誤っている場合、つまりキー画像で撮影している患者の部位と、レポート入力画面500中の領域501の部位とが一致している場合である。以上で図14の説明を終了し、図12の説明に戻る。
S1206において、結果修正指示を読影医から受け付けたかを判定する。結果修正指示を読影医から受け付けたならば、PC301は、ステップS1204に処理を移行し、結果修正指示を読影医から受け付けなければ、PC301は、ステップS1207に処理を移行する。
S1206において、結果修正指示を読影医から受け付けたと判定される場合とは、図14の貼り付けボタン1403を押下する操作を読影医から受け付けた場合であり、S1206において、結果修正指示を読影医から受け付けていないと判定される場合とは、削除ボタン1404を押下する操作を読影医から受け付けた場合である。
S1207において、PC301は、読影医が貼り付け指示を行ったキー画像を削除し、S1113に処理を移行する。以上で、図12の説明を終了する。
図13は、本発明のS1201における、S1113から図5のレポート入力画面500中のキー画像添付欄505にキー画像を貼り付ける前に、キー画像の特徴量をもとに、当該キー画像で撮影されている患者の部位を特定する処理のイメージを示す図である。
1300は、PC301の外部メモリ211にあらかじめ記憶される人体の各部位のサンプル画像を示す。
PC301は、サンプル画像1300と、レポートサーバ103から配信されPC301の外部メモリ211に記憶したレポートデータ700(図7)の検査画像707に記憶している画像であって、S1107において読影医が貼り付け指示を行ったキー画像の特徴量を比較して、一番近い画像を探して部位を決定する。
特徴の判定方法の一例としては、各部位ごとのサンプル画像1300と、S1107において読影医が貼り付け指示を行ったキー画像(図13の例では、検査画像707の画像B)を重ね合わせて、ビット単位で同じか違うかという判定を行っていく。全てのビット列の結果から、同じビット数が多かったサンプル画像1300の部位をキー画像の部位として決定する。
サンプル画像1300がCT等で撮影された画像である場合、サンプル画像1300は、通常100以上の枚数となるが、その場合、サンプル画像1300の最初の1枚とS1107において読影医が貼り付け指示を行ったキー画像とを比較し、部位が一致するかを判定する。
そして、部位が一致すると判定された場合には、一致した部位のサンプル画像1300の他のサンプル画像ともS1107において読影医が貼り付け指示を行ったキー画像を比較して、部位が一致するかを判定することで、より精度良く、S1107において読影医が貼り付け指示を行ったキー画像の部位を特定することが可能となる。
以上で、図13の説明を終了する。
以上、本発明によると、予め検査情報に紐づけた警告ワードを登録しておき、レポート確定操作時に所見や診断結果に、患者の検査情報に対応する警告ワードが含まれている際に、読影医に通知されるような仕組みとすることで、ある検査の医用画像に対する読影結果を入力している際に、他の検査の医用画像に対する読影結果を誤って入力することを防ぐことができる。
また予め検査情報に紐づけて登録させておくワードは警告ワードの形態に限られず、予め検査情報に紐づけた必要ワードを登録しておき、レポート確定操作時に所見や診断結果に、患者の検査情報に対応する必要ワードが含まれていない場合に、読影医に通知するようにしてもよい。このように必ず使用されるような必要ワードが使われていることを確認することでも、ある検査の医用画像に対する読影結果を入力している際に、他の検査の医用画像に対する読影結果を誤って入力していることを、読影医に通知することができる。
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。