JP2018102280A - 鱗茎菜類調製機 - Google Patents
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Abstract
Description
この公知例では、茎切断部の下方には、茎切断部で切断された玉葱を受け止め鱗茎菜類調製機の排出口に誘導する排出シュートを設けている。
また、公知例の根と茎を切断する切断部は、鱗茎菜類調製機の搬送路に対して交差するように配置されている。
また、公知例の根と茎を切断する切断部は、鱗茎菜類調製機の搬送路に対して交差するように配置されている。
本願は、回収ロスの発生を抑制するようにすると共に、鱗茎菜類調製機内の切断屑等の異物の滞留を抑制して連続作業を可能にして作業ロスを抑制するようにしたものである。
請求項2の本発明は、前記排出シュート59は、茎切断部40の下方の水平部60と、該水平部60と一体状であって左右方向の水平部60の所定位置から外側に低く傾斜する斜面61とを設けて構成し、排出シュート59の水平部60の後端は傾斜面61の後縁より後方に延長させた延長部62に形成した鱗茎菜類調製機としたものである。
請求項3の本発明は、前記茎切断部40の下方であって排出シュート59の上方には、側面視前下がりの傾斜の誘導面69を有して構成した落下誘導体落下誘導体68を設けた鱗茎菜類調製機としたものである。
請求項4の本発明は、前記根切断部20の根切固定刃22は取付部材により機体フレ−ム1側に取付け、前記取付部材は、前記搬送路10を基準に根切回転刃21の反対側に、取付部材と搬送路10とが交差しないように配置した鱗茎菜類調製機としたものである。
請求項5の本発明は、前記根切断部20の根切回転刃21は、根切回転刃21の軸心位置を前記搬送路10の左右何れか一側に配置し、前記根切固定刃22は、根切回転刃21と平面視にて一部重複して並設すると共に、根切固定刃22の先端を搬送路10の始端側に位置させ根切固定刃22の基部に至るに従い根切回転刃21の軸心に近づくように平面視にて傾斜させ、かつ、根切固定刃22の先端が前記搬送路10の左右何れか他側に配置し、前記根切固定刃22の取付部材は搬送路10の左右何れか他側に配置した鱗茎菜類調製機としたものである。
請求項6の本発明は、前記根切断部20の根切固定刃22は根切回転刃21に対して上下高さ調節自在に構成した鱗茎菜類調製機としたものである。
請求項7の本発明は、前記茎切断部40の茎切固定刃42は取付部材により機体フレ−ム1側に取付け、前記取付部材は、前記搬送路10を基準に茎切回転刃41の反対側に、取付部材と搬送路10とが交差しないように配置した鱗茎菜類調製機としたものである。
請求項8の本発明は、前記茎切断部40の茎切回転刃41は、茎切回転刃41の軸心位置を前記搬送路10の左右何れか一側に配置し、前記茎切固定刃42は、茎切回転刃41と平面視にて一部重複して並設すると共に、茎切固定刃42の先端を搬送路10の始端側に位置させ茎切固定刃42の基部に至るに従い茎切回転刃41の軸心に近づくように平面視にて傾斜させ、かつ、茎切固定刃42の先端が前記搬送路10の左右何れか他側に配置し、前記茎切固定刃42の取付部材は搬送路10の左右何れか他側に配置した鱗茎菜類調製機としたものである。
請求項9の本発明は、前記茎切断部40の茎切回転刃41と茎切固定刃42は前記搬送用ベルト5に対して上下動自在に構成し、玉葱2の茎の切断位置の調節可能に構成した鱗茎菜類調製機としたものである。
また、着脱式誘導体86は着脱可能なので、鱗茎菜類調製機の側面視の外形形状を四角形状にすることができ、鱗茎菜類調製機の運搬・格納を容易にすることができる。
請求項2の発明では、排出シュート59は、水平部60の後部を傾斜面61の後縁より後方に延長させた延長部62に形成しているので、延長部62が玉葱2を受け止めることができ、回収ロスの発生を抑制することができる。
請求項3の発明では、茎切断部40の下方であって排出シュート59の上方に落下誘導体68を設けているので、茎切断部40で茎が切断された玉葱2は落下誘導体68により排出シュート59に誘導され、回収ロスの発生を抑制することができる。
請求項4の発明では、根切断部20の根切固定刃22および取付部材とを搬送路10と交差としないように設けているので、鱗茎菜類調製機内の切断屑等の異物の滞留を抑制することができる。
請求項5の発明では、根切回転刃21の軸心位置を搬送路10の左右何れか一側に配置し、根切固定刃22と左右何れか他側に配置しているので、玉葱2の根は根切固定刃22の取付部材に接触することなく搬送され、鱗茎菜類調製機内の切断屑等の異物の滞留を抑制することができる。
請求項6の発明では、根切断部20の根切固定刃22を根切回転刃21に対して上下動自在に構成しているので、根切断部20による玉葱2の根の切断性能を向上させることができる。
請求項7の発明では、茎切断部40の茎切固定刃42および取付部材とを搬送路10と交差としないように設けているので、鱗茎菜類調製機内の切断屑等の異物の滞留を抑制することができる。
請求項8の発明では、茎切回転刃41の軸心位置を搬送路10の左右何れか一側に配置し、茎切固定刃42と左右何れか他側に配置しているので、玉葱2の茎は茎切固定刃42の取付部材に接触することなく搬送され、鱗茎菜類調製機内の切断屑等の異物の滞留を抑制することができる。
請求項9の発明では、茎切断部40の茎切回転刃41と茎切固定刃42を搬送用ベルト5に対して上下動自在に構成しているので、茎切断部40による玉葱2の茎の切断位置を調節でき、玉葱2の茎の切断面を美麗かつ同じ長さに揃えることができる。
機体フレ−ム1は支脚3により床上に載置される。機体フレ−ム1の上部には玉葱玉葱2を搬送する搬送部4を設ける。搬送部4は弾性部材からなる無端状の左右一対の搬送用ベルト5を設けて構成する。搬送用ベルト5は左右両側から玉葱2の茎を挟みこむことで保持し、前方に向けて搬送する構成である。
なお、本実施例においては搬送用ベルト5としてVベルトを想定しているが、これに限定されるものではなく、例えば、タイミングベルトや駆動チェーンを用いてもよく、また、複数のギヤを介した伝達機構を構成してもよい。
搬送部4(搬送用ベルト5)の下方には、玉葱2が移動する搬送路(移動路)10を設ける。11は搬送路10の始端部(後部)に設けた玉葱2の供給口であり、後述する機体フレ−ム1の駆動作動機構を包囲するカバー12の前側カバー部分に開口させて形成する。
前記左右のローラー16は機体フレ−ム1側に回転自在に軸装する。ローラー16の軸装構成は任意であるが、ローラー16の後端部を機体フレ−ム1に設けたステー18の回転自在に軸装し、ローラー16の前端部は自由端にしている。
ローラー16の外周部表面には、複数の羽根材17を接線方向に沿って、先端を自由端とするように、その基部を固定状態に取付けて設ける。羽根材17は略長方形形状にカットされた弾性発泡性部材により形成し、羽根材17には所定間隔ごとに切目を並行に設けて、短冊状の複数の短冊片19を形成する。
根伸ばし部15の前方の搬送路10には、根伸ばし部15で伸ばした玉葱2の根を切断する根切断部20を設ける(図4)。根切断部20は搬送用ベルト5によって搬送中の玉葱2の根が自動的に切断される。根切断部20は根切回転刃21と根切固定刃22とを有して構成する。
玉葱2の搬送方向右側におけるローラー16の下手側端部上方には、根切回転刃21が側面視にて水平に設けられており、かつ、玉葱2の搬送方向左側におけるローラー16の下手側端部上方には、平面視及び側面視において一部オーバーラップする根切回転刃21と根切固定刃22を設ける。根切回転刃21は機体フレーム1側に取付けた取付部材23に軸装する。
27は軸25を取付けた支持部材であり、支持部材27は高さ調節軸28により固定側取付部材26に対して高さ調節自在に取付ける。高さ調節軸28を回転させると、支持部材27が軸25と一体的に上下して根切回転刃21に対する根切固定刃22の高さを調節する。
根切固定刃22を取付けた取付部材24にはリンク杆29の基部を取付け、リンク杆29の先端にはバネ30の一端を取付ける。バネ30の他端は調節軸(調節ボルト)31に取付け、調節軸31は固定側取付部材26に螺合させる。32は調節ダイヤルである。
そのため、根切回転刃21と根切固定刃22との間の隙間を均等にし、玉葱2の根の切断を確実にする。
すなわち、根切回転刃21の下面に根切固定刃22の上面が当接するように、平面視にて根切回転刃21の回転軌跡に根切固定刃22の前後中間の一部が重複するように配置している。
そのため、根切固定刃22の右側面部の上手側(後側)は平面視にて外側に位置し、根切固定刃22の右側面部の下手側(前側)は平面視にて内側に位置するように傾斜させ、根切回転刃21と根切固定刃22との間の平面視における間隙は下流方向へ窄まる形となり、搬送されてくる玉葱2の根を容易に導き、切断し、切残しが玉葱6下面に残ることも無く、安定して良好な根切断面を得ることができる。
すなわち、取付部材24と固定側取付部材26は固定刃根切回転刃21の左側に位置し、玉葱2の根の搬送路10と交差しないように配置する(図10等)。
そのため、根切断部20で切断された玉葱2の根および根の切断屑が搬送される搬送路10に対して固定刃支持機構35が交わることはなく、固定刃支持機構35に切断後の根の切断屑が巻き付くのを防止でき、玉葱2の根の切断を確実にする。
なお、取付部材23は、後述する機体フレ−ム1の左右枠45に左右両側を固定状態に取付けている。そのため、根切断部20の根切回転刃21の高さは変動しないが、供給口11に設けた載置台36の高さを変更することにより搬送ベルト5が搬送する玉葱2の高さを変更することにより相対的に調節可能としている。
茎切断部40の茎切回転刃41は平面視において、前記根切断部20の根切回転刃21に対して下手側方向に、一直線上に設けている。
茎切回転刃41は取付部材43に取付け、取付部材43は機体フレ−ム1の前側上部に上下自在に設けた前側移動部材44に取付ける。前側移動部材44の左右両側は機体フレ−ム1の左右枠45に設けた調節ネジ46に取付ける。
47は左右枠45に設けた支持片であり、調節ネジ46を支持する(図1)。
茎切固定刃42は、茎切固定刃42の基部を取付部材50に固定状態に取付け、取付部材50は前記前側移動部材44に取付け、茎切固定刃42は茎切回転刃41と共に、調節ネジ46により一体的に上下する。
この場合、取付部材50は茎切固定刃42を基準に茎切回転刃41の反対側に配置する。
すなわち、取付部材50は茎切固定刃42の左側に位置し、玉葱2の茎の搬送路10と交差しないように配置する。
そのため、根切断部20の根切回転刃21から茎切断部40の茎切回転刃41に至る間の搬送路10に対して取付部材50が交わることはなく、取付部材50に切断後の玉葱2の茎が巻き付くのを防止でき、玉葱2の茎の切断を確実にする。
そのため、玉葱2は自重に加えてガイド体56の押し下げ作用によって、搬送用ベルト5による茎の挟持位置と玉葱2本体との間の距離が大きくなるように誘導されて茎切断部40に至ることになるので、各玉葱2の茎を同じ長さに切断することができ、玉葱2の調製処理精度を向上させることができる。
また、誘導部55により、搬送部4の搬送用ベルト5を水平に配置することができ、鱗茎菜類調製機の側面視の外形形状を四角形状にすることができ、鱗茎菜類調製機の運搬・格納を容易にすることができる。
ガイド体56の前端は少なくとも茎切断部40の茎切回転刃41と茎切固定刃42との切断部よりも前方に位置すると共に、切断された自由端としている。
すなわち、ガイド体56は取付部材57により片持ち状態に支持されている。
茎切断部40の下方には、茎切断部40で切断された玉葱2を受け止め鱗茎菜類調製機の排出口58に誘導する排出シュート59を設ける。排出シュート59は茎切断部40の下方は水平部60に形成し、左右方向の水平部60の所定位置から外側に低く傾斜する傾斜面61を設けて形成する。
延長部62は茎切断部40で切断された玉葱2が落下する際に、排出シュート59より後側で機外に落下するのを防止する。
そのため、排出シュート59の延長部62は根切断部20の支持部材近傍まで延長させている。
また、茎切断部40の前方には茎排出シュート65を設け、茎排出シュート65は鱗茎菜類調製機の茎排出口66に臨ませている。
また、茎切断部40の下方には、茎切断部40で茎が切断された玉葱2を排出シュート59に誘導する落下誘導体68を設ける。落下誘導体68は側面視前下がりの傾斜の誘導面(反射面)69を有して構成し、前記前側移動部材44に取付ける。
そのため、茎切断部40で茎が切断された玉葱2が落下する際に、落下誘導体68により排出シュート59内に落下誘導し、玉葱2が機外に落下するのを防止する。
しかして、搬送用ベルト5の受動プーリー6と駆動プーリー7は、機体フレ−ム1に設けた平板状の上部フレーム70に軸装し、上部フレーム70は左右に分割して形成され、左右の上部フレーム70の間に前記搬送路10と上下方向において連通する茎移動路を形成し、茎移動路の上方を一対の搬送用ベルト5が移動する。
前記搬送路10の入口側(後側・始端側)に配置した、受動プーリー6は左右方向に所定間隔をおいて配置し、左右の搬送用ベルト5の間に玉葱2の茎を供給できる供給隙間72を形成する。
供給隙間72より前側では、左右の搬送用ベルト5が玉葱2の茎を挟持できるように、左右の搬送用ベルト5が互いに弾接するように付勢するベルトガイド75を設ける。ベルトガイド75は移動方向に長い左右一対のガイド体76を、前後一対設けて構成する。
そのため、搬送用ベルト5の挟持力を調節可能にできると共に、ベルトガイド75の構成を簡素化できる。
すなわち、玉葱2の茎を搬送用ベルト5間に供給した場合、互いに弾接している一対の搬送用ベルト5が離れるために逃がす必要があり、そのため、固定のガイド体76に対して移動ガイド体76を外側に移動させ、玉葱2の茎の搬送用ベルト5間への供給を可能にしている。
また、前側の左右のガイド体76はそれぞれ交差方向に移動自在に取付けると共に、バネ77により互いに他方のガイド体76に弾力的に当接するように付勢する構成とする。
そのため、根切断部20から茎切断部40へ玉葱2の搬送を確実にする。
すなわち、誘導部55のガイド体56の押し下げ荷重が玉葱2の茎に作用するガイド体76の後側部分の挟持力を強くすると、茎切断部40で切断される前に茎が千切れて排出シュート59に落下することとなるので、搬送に必要な挟持力を確保できる弾力に設定すればよく、反対に、ガイド体76の前側部分では茎切断部40で切断された茎の落下防止のために挟持力を強くしている。
そのため、排出シュート59により排出される玉葱2群への茎の混入を防止できる。
そのため、鱗茎菜類調製機の側面視の外形形状の大きさを一層小型の四角形状にすることができ、鱗茎菜類調製機の運搬・格納を容易にすることができる。
前側支脚3Aは脚部80の上部にステー81を設け、ステー81は脚部80の起立中心線に対して側面視において後側に突出させて突出部82を形成し、この突出部82を前側回動支点取付軸83により機体フレーム1の左右枠45に取付ける。
同様に、後側支脚3Bは脚部80の上部に設けたステー81を、脚部80の起立中心線に対して側面視において前側に突出させて突出部82を形成し、この突出部82を後側回動支点取付軸84により機体フレーム1の左右枠45に取付ける。
突出部82は機体フレ−ム1側の固定ステー、前側回動支点取付軸83は突出部82に前側支脚3Aと後側支脚3Bとを固定する固定ダイヤル(ボルト)である。
84Aは機体フレーム1側に固定のステー、84Bはステー84Aに支脚3(脚部80)を固定する固定具、84Cは機体を走行運搬用のキャスター輪、84Eは高さ調節ダイヤル、84Fは取っ手であり、取っ手84Fにより機体後部を持ち上げて移動させられる。
しかして、機体フレ−ム1の左右の左右枠45には、カバー12の外側カバー85を着脱自在にそれぞれ取付け、外側カバー85に前記排出口58を形成し、この排出口58には着脱式誘導体86を取付ける(図17、18)。
そのため、鱗茎菜類調製機の側方に設置する玉葱2の回収箱87への回収を円滑・確実に行える。
86Aは係合突起、86Bは係合溝であり、着脱式誘導体86の係合溝86Bを係合突起86Aに挿入させて、押し下げると、係合突起86Aに係合溝86Bが係合する。
図16は、鱗茎菜類調製機の伝動機構を示し、88はモータであり、モータ88の動力が各部に伝達される。この場合、根切り部根切断部20の根切回転刃21には下側から伝達して玉葱2の搬送路10に干渉しないようにし、茎切断部40では茎切回転刃41に上側から伝達して玉葱2の排出に干渉しないようにすると共に、前記モータ88は機体右側に配置し、歯車やチェンを右側に集中配置し、伝動機構の簡素化を図っている。
89はスイッチ、90はメンテナンス用品の載置台である。
本発明は上記構成であり、支脚3により支持されている鱗茎菜類調製機の供給口11に、玉葱2の茎を持って本体を供給すると、玉葱2の茎は搬送部4の一対の搬送用ベルト5間に挟持され、搬送用ベルト5により終端側に向けて搬送される。
供給口11の前方の搬送路10には玉葱2の根を伸ばす根伸ばし部15が設けられているので、玉葱2は回転する左右2本のローラー16と羽根材17により茎が挟持された状態で左右両側から挟まれ、下方向に擦られながら搬送され、搬送中に玉葱2の本体表面に付着する余分な表皮が除去され、続いて、玉葱2の根が下方に引き伸ばされる。
根伸ばし部15の前方の搬送路10には、根伸ばし部15で伸ばした玉葱2の根を切断する根切断部20を設けられているので、根切断部20の根切回転刃21と根切固定刃22とにより玉葱2の根が切断される。
すなわち、取付部材24と固定側取付部材26は固定刃根切回転刃21の左側に位置し、玉葱2の根の搬送路10と交差しないように配置しているので、固定刃支持機構35に切断後の根の切断屑が巻き付くのを防止でき、玉葱2の根の切断を確実にする。
また、根切固定刃22を取付けた軸25は支持部材27に取付け、支持部材27は高さ調節軸28により固定側取付部材26に対して高さ調節自在に取付けているので、高さ調節軸28を回転させると、支持部材27が26と一体的に上下して根切回転刃21に対する根切固定刃22の高さを調節する。
それゆえ、根切固定刃22の刃先高さと根切回転刃21の高さを所定高さで一致させることができ、切断性能を向上させることができる。
また、根切固定刃22の刃先角度は、調節ダイヤル32により変更できるので、根切固定刃22の先端は上下して根切回転刃21に対する接触面圧の調節だけでなく、根切回転刃21に対する根切固定刃22の先端面の傾斜角度を調節でき、軟弱な玉葱2の根であっても、確実に切断でき、切断性能を向上させることができる。
この場合、茎切回転刃41は取付部材43に取付け、取付部材43は機体フレ−ム1の前側上部に上下自在に設けた前側移動部材44に取付け、前側移動部材44の左右両側は機体フレ−ム1の左右枠45に設けた調節ネジ46に取付けているので、前側移動部材44を調節ネジ46により機体フレ−ム1に対して上下させて玉葱2の茎の切断高さ調節すると、玉葱2の本体に対して所定長さの均一の茎部分を残すことができ、玉葱2の処理を美麗に行うことができる。
それゆえ、茎切断部40で切断された茎は、取付部材50と接触することなく搬送路10の終端に向けて移動し、茎切断部40周辺に玉葱2の切断茎の残骸が溜まることを防止でき、連続して調製作業を行うことができ、メンテナンスを容易にすることができると共に、作業効率を向上させることができる。
それゆえ、各玉葱2の茎を同じ長さに切断することができ、玉葱2の調製処理精度を向上させることができる。
また、搬送部4の搬送用ベルト5によって水平に移動している玉葱2の本体を、誘導部55によって茎切断部40の茎切回転刃41の位置まで下降させることができるので、搬送部4の搬送用ベルト5を水平状態に配置することができ、鱗茎菜類調製機の側面視の外形形状を四角形状にすることができ、鱗茎菜類調製機の運搬・格納を容易にすることができる。
しかして、茎切断部40の下方には、茎切断部40で切断された玉葱2を受け止め鱗茎菜類調製機の排出口58に誘導する排出シュート59を設け、排出シュート59は水平部60と外側に低く傾斜する傾斜面61とにより形成し、排出シュート59の水平部60の後端は傾斜面61の後縁より後方に延長させた延長部62に形成しているので、延長部62は茎切断部40で切断された玉葱2が落下する際に、排出シュート59より後側で機外に落下するのを防止する。
しかして、搬送用ベルト5の受動プーリー6と駆動プーリー7は、機体フレ−ム1に設けた平板状の上部フレーム70に軸装し、上部フレーム70は左右に分割して形成され、左右の上部フレーム70の間に前記搬送路10と上下方向において連通する茎移動路を形成し、搬送路10の入口側(後側・始端側)に配置した受動プーリー6は左右方向に所定間隔をおいて配置し、左右の搬送用ベルト5の間に玉葱2の茎を供給できる供給隙間72を形成し、供給隙間72より前側では左右の搬送用ベルト5が玉葱2の茎を挟持できるように、左右の搬送用ベルト5が互いに弾接するように付勢するベルトガイド75を設けているので、左右の搬送用ベルト5により玉葱2の茎を挟持して搬送する。
すなわち、玉葱2の茎を搬送用ベルト5間に供給すると、互いに弾接している一対の搬送用ベルト5の一方は離れるて逃げることができ、玉葱2の茎を適切かつ確実に挟持できる。
ベルトガイド75の前側の左右のガイド体76はそれぞれ交差方向に移動自在に取付けると共に、バネ77により互いに他方のガイド体76に弾力的に当接するように付勢する構成としているので、根切断部20から茎切断部40へ玉葱2の搬送を確実にする。
しかして、機体フレ−ム1を支持する前記支脚3は、左右一対の脚部80を前後一対設けて構成し、前側支脚3Aと後側支脚3Bはそれぞれ回動自在に機体フレ−ム1側に取付けて折りたたみ自在構成すると共に、折りたたんだ前側支脚3Aと後側支脚3Bとが側面視において互いに平行状態になるように構成しているので、鱗茎菜類調製機の側面視の外形形状の大きさを一層小型の四角形状にすることができ、鱗茎菜類調製機の運搬・格納を容易にすることができる。
また、起立状態の脚部80は前側回動支点取付軸83により突出部82に固定しているので、前側回動支点取付軸83を外すだけで、脚部80の折りたたみできる。
また、着脱可能なので、鱗茎菜類調製機の側面視の外形形状を四角形状にすることができ、鱗茎菜類調製機の運搬・格納を容易にすることができる。
Claims (9)
- 支脚3より床上に載置される機体フレ−ム1に、鱗茎菜類玉葱2の茎部分を挟持搬送する一対の搬送用ベルト5を有する搬送部4を設け、搬送部4の下方に玉葱2を始端部から終端部に向けて玉葱2を搬送する搬送路10を形成し、搬送路10の始端部に玉葱2の根を切断する根切回転刃21と根切固定刃22を有する根切断部20を設け、根切断部20の下手側に玉葱2の茎を切断する茎切回転刃41と茎切固定刃42を有する茎切断部40を設け、前記茎切断部40の下方には、茎切断部40で切断された玉葱2を受け止め鱗茎菜類調製機の排出口58に誘導する排出シュート59を設け、前記排出口58は機体フレ−ム1の左右の左右枠45に着脱自在に取付けた外側カバー85に形成し、前記排出口58の臨む外側カバー85には着脱式誘導体86を着脱自在に取付けた鱗茎菜類調製機。
- 請求項1において、前記排出シュート59は、茎切断部40の下方の水平部60と、該水平部60と一体状であって左右方向の水平部60の所定位置から外側に低く傾斜する斜面61とを設けて構成し、排出シュート59の水平部60の後端は傾斜面61の後縁より後方に延長させた延長部62に形成した鱗茎菜類調製機。
- 請求項2において、前記茎切断部40の下方であって排出シュート59の上方には、側面視前下がりの傾斜の誘導面69を有して構成した落下誘導体落下誘導体68を設けた鱗茎菜類調製機。
- 請求項1または請求項2または請求項3において、前記根切断部20の根切固定刃22は取付部材により機体フレ−ム1側に取付け、前記取付部材は、前記搬送路10を基準に根切回転刃21の反対側に、取付部材と搬送路10とが交差しないように配置した鱗茎菜類調製機。
- 請求項4において、前記根切断部20の根切回転刃21は、根切回転刃21の軸心位置を前記搬送路10の左右何れか一側に配置し、前記根切固定刃22は、根切回転刃21と平面視にて一部重複して並設すると共に、根切固定刃22の先端を搬送路10の始端側に位置させ根切固定刃22の基部に至るに従い根切回転刃21の軸心に近づくように平面視にて傾斜させ、かつ、根切固定刃22の先端が前記搬送路10の左右何れか他側に配置し、前記根切固定刃22の取付部材は搬送路10の左右何れか他側に配置した鱗茎菜類調製機。
- 請求項4または請求項5において、前記根切断部20の根切固定刃22は根切回転刃21に対して上下高さ調節自在に構成した鱗茎菜類調製機。
- 請求項1〜請求項6において、前記茎切断部40の茎切固定刃42は取付部材により機体フレ−ム1側に取付け、前記取付部材は、前記搬送路10を基準に茎切回転刃41の反対側に、取付部材と搬送路10とが交差しないように配置した鱗茎菜類調製機。
- 請求項7において、前記茎切断部40の茎切回転刃41は、茎切回転刃41の軸心位置を前記搬送路10の左右何れか一側に配置し、前記茎切固定刃42は、茎切回転刃41と平面視にて一部重複して並設すると共に、茎切固定刃42の先端を搬送路10の始端側に位置させ茎切固定刃42の基部に至るに従い茎切回転刃41の軸心に近づくように平面視にて傾斜させ、かつ、茎切固定刃42の先端が前記搬送路10の左右何れか他側に配置し、前記茎切固定刃42の取付部材は搬送路10の左右何れか他側に配置した鱗茎菜類調製機。
- 請求項7または請求項8において、前記茎切断部40の茎切回転刃41と茎切固定刃42は前記搬送用ベルト5に対して上下動自在に構成し、玉葱2の茎の切断位置の調節可能に構成した鱗茎菜類調製機。
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