JP2018093768A5 - - Google Patents

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釣用リールの往復移動機構
本発明は、往復移動機構、特に、スプールに釣糸を均一に巻き付けるための釣用リールの往復移動機構に関する。
釣用リールには、ハンドルの回転に応じてスプールに釣糸を均一に巻き付けるための往復移動機構が設けられている。例えば、スピニングリールの往復移動機構であるオシレーティング機構は、ハンドルの回転に連動して回転するウォームシャフトと、ウォームシャフトの回転によって前後に往復移動するスライダと、スライダの前後移動を案内するガイド軸と、を備えている。ウォームシャフトは、リール本体に配置されたブッシュ部材等の軸受部材によって支持されている(特許文献1参照)。
特開平2008−054570号公報
例えば、ウォームシャフトをブッシュ部材で支持する場合は、ウェーブワッシャなどの付勢部材を用いてウォームシャフトに予圧を与え、ウォームシャフトの軸方向のガタツキ(振動)を抑えている。しかし、予圧を与えるとウォームシャフトの回転トルクが上昇するため、大きな予圧を与えることができず、予圧を小さく設定せざるを得ない。このため、ウォームシャフトの軸方向のガタツキを十分に抑えることが難しい。
本発明の課題は、釣用リールの往復移動機構において、ウォームシャフトに比較的大きな予圧を与えた場合でも、ウォームシャフトの回転トルクの上昇を抑えることができる釣用リールの往復移動機構を提供することにある。
(1)本発明の一側面に係る釣用リールの往復移動機構は、リール本体に装着されたスプールに釣糸を均一に巻き付けるためのものであって、ウォームシャフトと、第1支持部材と、第2支持部材と、付勢部材と、を備えている。ウォームシャフトは、外周面に交差する螺旋状溝が形成された軸部と、軸部の一端に設けられ先端に凸球面状に形成された球面部を有し軸部をリール本体に対して支持するための第1軸支持部と、軸部の他端に設けられ軸部を前記リール本体に対して支持するための第2軸支持部と、を有している。第1支持部材は、有底筒状であり、ウォームシャフトの第1軸支持部の球面部に当接する第1底部を有し、リール本体に設けられ、ウォームシャフトの第1軸支持部を支持する。第2支持部材は、有底筒状であり、ウォームシャフトの第2軸支持部に当接する第2底部を有し、リール本体に設けられ、ウォームシャフトの第2軸支持部を支持する。付勢部材は、第1支持部材および第2支持部材の少なくとも一方を軸方向に付勢する。
この往復移動機構では、第1支持部材の第1底部にウォームシャフトの第1軸支持部に形成された球面部が当接するため、ウォームシャフトの第1軸支持部と第1支持部材の第1底部との接触部分が、面接触ではなく点接触に近くなり、両者の接触面積が小さくなる。これにより、ウォームシャフトと第1及び第2支持部材との間に比較的大きな予圧を与えた場合でも、ウォームシャフトの回転トルクの上昇を抑えることができる。
(2)好ましくは、第2軸支持部は、先端に凸球面状に形成された球面部を有している。この場合は、ウォームシャフトの先端と第1及び第2支持部材との接触面積がさらに小さくなるため、ウォームシャフトの回転トルクの上昇を抑えることができる。
(3)好ましくは、第1支持部材の第1底部および第2支持部材の第2底部の少なくとも一方は、ウォームシャフトの軸部側に凸球面状に突出して、ウォームシャフトの第1及び第2軸支持部の少なくとも一方に当接する。この場合は、第1及び第2軸支持部に当接する第1底部および第2底部の少なくとも一方が凸球面状に形成されるため、ウォームシャフトと第1及び第2支持部材との接触面積が小さくなる。
(4)好ましくは、第1支持部材の第1底部は、凹球面状に凹んで形成されている。この場合は、第1軸支持部の球面部が凹球面状に凹んで形成された第1底部に当接するため、ウォームシャフトと第1及び第2支持部材との間に予圧を与えたときに自動調芯効果がある。
(5)本発明の他の側面に係る釣用リールの往復移動機構は、リール本体に装着されたスプールに釣糸を均一に巻き付けるためのものであって、ウォームシャフトと、第1支持部材と、第2支持部材と、付勢部材と、を備えている。ウォームシャフトは、外周面に交差する螺旋状溝が形成された軸部と、軸部の両端にそれぞれ設けられ軸部をリール本体に対して支持するための第1及び第2軸支持部と、を有している。第1支持部材は、有底筒状であり、ウォームシャフトの軸部側に凸球面状に突出してウォームシャフトの第1軸支持部に当接する第1底部を有し、リール本体に設けられ、ウォームシャフトの第1軸支持部を支持する。第2支持部材は、有底筒状であり、ウォームシャフトの第2軸支持部に当接する第2底部を有し、リール本体に設けられ、ウォームシャフトの第2軸支持部を支持する。付勢部材は、第1支持部材および第2支持部材の少なくとも一方を軸方向に付勢する。
この往復移動機構では、凸球面状に突出する第1支持部材の第1底部がウォームシャフトの第1軸支持部に当接するため、第1軸支持部の先端と第1支持部材との接触面積が面接触ではなく点接触に近くなり、両者の接触面積が小さくなる。これにより、ウォームシャフトと第1及び第2支持部材との間に大きな予圧を与えた場合でも、ウォームシャフトの回転トルクの上昇を抑えることができる。
(6)好ましくは、第2支持部材の第2底部は、ウォームシャフトの軸部側に凸球面状に突出する。この場合は、第1及び第2軸支持部の先端と第1及び第2支持部材との接触面積がさらに小さくなるため、ウォームシャフトの回転トルクの上昇を抑えることができる。
(7)好ましくは、付勢部材は、中央を貫通する貫通孔を有し、第1支持部材に当接して配置され、第1支持部材は、端面の中央部に貫通孔を貫通可能な凸部を有し、凸部は、付勢部材が付勢する方向と反対方向に負荷を受けたとき、貫通孔を貫通してリール本体に当接する。この場合は、例えば、リール本体が落下したなどの大きな衝撃によって付勢部材が付勢する方向と反対方向に大きな負荷がかかった場合でも、第1支持部材の凸部がリール本体に接触することで、第1支持部材の第1底部のせん断破壊や底抜けを回避することができる。
(8)好ましくは、往復移動機構は、第1支持部材及び第2支持部材の少なくとも一方の外周に装着され、リール本体に第1支持部材及び第2支持部材の少なくとも一方を支持するための弾性部材をさらに備えている。この場合は、第1及び第2支持部材の少なくとも一方の外周に装着された弾性部材を介して第1及び第2支持部材の少なくとも一方がリール本体に支持されるため、弾性部材によってウォームシャフトの径方向のガタツキを抑えることができる。
(9)本発明の他の側面に係る釣用リールの往復移動機構は、リール本体に装着されたスプールに釣糸を均一に巻き付けるためのものであって、ウォームシャフトと、付勢部材と、を備えている。ウォームシャフトは、外周面に交差する螺旋状溝が形成された軸部、及び軸部の両端にそれぞれ設けられ軸部をリール本体に対して支持するための第1及び第2軸支持部、を有している。付勢部材は、ウォームシャフトの軸部側に凸球面状に突出する突出部を有し、ウォームシャフトの第1軸支持部に当接してウォームシャフトを軸方向に付勢する。
この往復移動機構では、第1軸支持部に当接する付勢部材が凸球面状に形成されているため、第1軸支持部と付勢部材との接触部分が、面接触ではなく点接触に近くなる。これにより、ウォームシャフトに大きな予圧を与えた場合でも、第1軸支持部と付勢部材との接触面積が小さいため、ウォームシャフトの回転トルクの上昇を抑えることができる。
(10)好ましくは、第1軸支持部および第2軸支持部の少なくとも一方は、先端に凸球面状に形成された球面部を有している。この場合は、例えば第2軸支持部の先端が支持部材などに当接して配置されているとき、第2軸支持部の先端と支持部材との接触面積が小さくなるため、さらに回転トルクの上昇を抑えることができる。
本発明によれば、釣用リールの往復移動機構において、ウォームシャフトに大きな予圧を与えた場合でも、ウォームシャフトの回転トルクの上昇を抑えることができる。
本発明の一実施形態を採用したスピニングリールの側面断面図。 図1の一部分の拡大図。 スライダの一部分の縦断面図。 スライダの一部分の縦断面図。 の一部分の拡大図。 付勢部材が圧縮したときの図に相当する図。 第1実施形態の第1変形例を示した図2及び図5に相当する図。 第1実施形態の第2変形例を示した図2及び図5に相当する図。 第1実施形態の第2変形例を示した図2及び図5に相当する図。 第1実施形態の第3変形例を示した図2及び図5に相当する図。 第1実施形態の第4変形例を示した図2及び図5に相当する図。 第1実施形態の第4変形例を示した図2及び図5に相当する図。 第1実施形態の第5変形例を示した図2及び図5に相当する図。 第1実施形態の第6変形例を示した図に相当する図。
本発明の一実施形態を採用したスピニングリール100は、図1に示すように、リール本体1と、ハンドル2と、ロータ3と、ピニオンギア4と、スプール軸5と、スプール6と、駆動機構7と、往復移動機構8と、を備えている。なお、以下の説明において、前後とは、釣りを行うときに、釣糸が繰り出される方向を前、その反対方向を後という。また、左右とは、スピニングリール100を後方から見たときの左右をいう。
リール本体1は、筐体部12と、本体ガード13と、押さえ板14と、を有している。
筐体部12は、両面が開口した枠状の部材である。筐体部12には、駆動機構7や往復移動機構8などが収納されている。筐体部12の側部は開口しており、開口は蓋部材(図示しない)により塞がれている。筐体部12は、筐体部12の上部に設けられた装着部12c(図1参照)を有している。装着部12cは、前後方向に延びて形成されている。装着部12cは、釣竿に装着される部分である。
本体ガード13は、リール本体1の後方に配置されており、本体ガード13によってリール本体1の後部が覆われている。
押さえ板14は、板状の部材であり、後述するガイド軸21、第1支持部材24及び付勢部材26を保持して抜け止めするために設けられている。押さえ板14は、図示しない複数のねじ部材によって筐体部12の後部に固定されている。
ハンドル2は、図1に示すように、リール本体1の側部にリール本体1に対して回転可能に設けられている。
ロータ3(図1参照)は、スプール6に釣糸を巻きつけるための部材である。ロータ3は、ピニオンギア4の前部に固定されており、ピニオンギア4と一体的に回転する。
ピニオンギア4は、中空筒状の部材であり、リール本体1に設けられている。ピニオンギア4の前部には、ロータ3が貫通しており、ナット9によりロータ3がピニオンギア4に一体回転可能に連結されている。ピニオンギア4は、図1に示すように、リール本体1の筐体部12に設けられた軸受16a及び軸受16bによりリール本体1に回転自在に支持されている。
スプール軸5は、前後方向に延びてリール本体1に設けられている。スプール軸5は、ピニオンギア4の内部を貫通している。
スプール6は、外周に釣糸が巻きつけられる部材である。スプール6は、図1に示すように、スプール軸5の先端に螺合するつまみ部材33によりスプール軸5に固定されている。スプール6は、スプール軸5と一体的にスプール軸5の軸方向(以下、スプール軸方向と記す)に往復移動する。
駆動機構7は、駆動軸17および駆動軸17に連結された駆動ギア(図示しない)によって構成されている。駆動ギアは、フェースギアであり、ピニオンギア4と噛み合っている。ハンドル2の回転に伴い、駆動軸17及び駆動ギアが回転して、駆動ギアに噛み合うピニオンギア4も回転する。このピニオンギア4の回転に伴い、往復移動機構8によってスプール軸5がスプール軸方向に往復移動する。
往復移動機構8は、図1及び図2に示すように、ウォームシャフト20と、ガイド軸21と、スライダ23と、第1支持部材24と、第2支持部材25と、付勢部材26と、を有している。往復移動機構8は、スプール軸5をハンドル2の回転によりリール本体1に対してスプール軸方向に往復移動させる機構である。これにより、ハンドル2を回転させて釣糸を巻き取るとき、スプール軸5に固定されたスプール6がスプール軸方向に往復移動して、スプール6に釣糸が均一に巻き付けられる。
ウォームシャフト20は、スプール軸5よりも上方の位置で、スプール軸5に平行に配置されている。ウォームシャフト20は、図2に示すように、軸部20aと、第1軸支持部20bと、第2軸支持部20cと、を有している。軸部20aの外周面には、交差する螺旋状溝20dが形成されている。
第1軸支持部20bは、軸部20aの後端に設けられている。第2軸支持部20cは、軸部20aの前端に設けられている。第1及び第2軸支持部20b,20cは、軸部20aをリール本体1に対して支持している。詳細には、リール本体1に配置された第1支持部材24に第1軸支持部20bが支持され、第2支持部材25に第2軸支持部20cが支持されて、ウォームシャフト20がリール本体1に支持されている。
第1及び第2軸支持部20b,20cの外径は、軸部20aの外径よりも小径に形成されている。第1及び第2軸支持部20b,20cのそれぞれは、先端が凸球面状に形成された球面部20eを有している。
ウォームシャフト20は、ハンドル2の回転に伴って回転する。詳細には、ハンドル2の回転に伴って回転するピニオンギア4の回転が段付ギア28(図1参照)を介してウォームシャフト20の前端部に一体回転可能に装着された中間ギア29に伝達される。これにより、ハンドル2の回転に伴ってウォームシャフト20が回転する。
スライダ23は、図1に示すように、駆動軸17を挟んで上下に延びている。また、スライダ23は、内周部が駆動軸17の外周部に沿って湾曲した略U字形状となるように形成されている。スライダ23は、図示しないねじ部材によってスプール軸5の後端部に連結されている。
ガイド軸21は、筐体部12に前後方向に沿って配置され、スライダ23の往復移動をスプール軸方向に案内する。なお、スプール軸の右側方に配置された図示しないもう1つのガイド軸によっても、スライダ23の往復移動が案内されている。
ここで、図3はスライダ23の一部分の縦断面図を示している。スライダ23は、図3に示すように、スライダ23の内部に形成された収容孔23aと、スプール軸方向に貫通するガイド孔23bと、を有している。収容孔23aには、ウォームシャフト20の螺旋状溝20dに係合する係合部材30と、係合部材を支持する筒状のカラー部材31と、が収容されている。
ガイド孔23bは、スライダ23の上部に形成されており、ガイド孔23bをガイド軸21が貫通している。
係合部材30は、螺旋状溝20dに係合する係合部30aと、係合部30aよりも小径の装着軸部30bと、を有している。係合部30aがウォームシャフト20の螺旋状溝20dに係合することにより、スライダ23がウォームシャフト20の回転に応じてスプール軸方向に往復移動する。係合部30aは、収容孔23aから一部が突出した状態で、収容孔23aによって抜け止めされている。装着軸部30bは、スライダ23の内部に収容されたカラー部材31に回転自在に支持されている。
カラー部材31は、両端の外周縁に径方向内側に凹んで形成された環状の溝31aを有している。環状の溝31aには、弾性部材32が装着される。弾性部材32は、弾性変形可能な樹脂等からなる弾性体であり、例えばOリングである。弾性部材32は、収容孔23aとスライダ23にねじ止めされた板状部材34とに当接して配置されている。これにより、係合部材30の径方向及び軸方向のガタツキを抑制している。カラー部材31は、板状部材34によって抜け止めされている。
カラー部材31と板状部材34及び収容孔23aとの間には所定の隙間が設けられている。この隙間によって、カラー部材31に支持された係合部材30は、ウォームシャフト20の螺旋状溝20dに自動調芯される。なお、弾性部材32が所定量弾性変形したときは、カラー部材31が収容孔23a又は板状部材34に当接する。これにより、係合部材30が大きな負荷を受けたときに、カラー部材31に支持された係合部材30が大きく移動しすぎないように、収容孔23a及び板状部材34によって係合部材30の移動が規制されている。
ここでは、カラー部材31と板状部材34との間に所定の隙間を設けて、弾性部材32によって係合部材30の軸方向のガタツキを抑制しているが、図4に示すように、弾性部材32を板状部材に当接させずに、カラー部材31と収容孔23aとの間のみに隙間を設けて、径方向のみのガタツキを抑制するように弾性部材32を設けてもよい。
第1支持部材24は、図2に示すように、第1軸支持部20bを支持する有底筒状のブッシュ部材であり、筐体部12の後端に配置されている。第1支持部材24は、図5に拡大して示すように、第1底部24aと、環状の凸部24bと、を有している。第1底部24aは平面状であり、第1底部24aには第1軸支持部20bの球面部20eが当接する。これにより、第1底部24aと第1軸支持部20bの先端との接触部分は、面接触ではなく点接触に近くなるように構成されている。凸部24bは、第1支持部材24の後端面の中央部から突出して形成されている。
第2支持部材25は、図2に示すように、第2軸支持部20cを支持する有底筒状のブッシュ部材であり、筐体部12の前端付近に配置されている。第2支持部材25は、前端面25bの一部が筐体部12に当接して、スプール軸方向前方への移動が規制されている。
第2支持部材25は、第2軸支持部20cの球面部20eに当接する第2底部25aを有している。第2底部25aは平面状であり、第2底部25aには第2軸支持部20cの球面部20eが当接する。これにより、第2底部25aと第2軸支持部20cの先端との接触部分も、面接触ではなく点接触に近くなるように構成されている。
このように、ウォームシャフト20の第1及び第2軸支持部20b,20cの先端を球面状にすることで、第1及び第2軸支持部20b,20cと第1及び第2支持部材24,25との接触面積を小さくすることができる。これにより、ウォームシャフト20と第1及び第2支持部材24,25との間に比較的大きな予圧を与えた場合でも、ウォームシャフト20の回転トルクの上昇を抑えることができる。
付勢部材26は、第1支持部材24及び第2支持部材25の少なくとも一方をスプール軸方向に付勢する部材である。ここでは、図2及び図5に示すように、付勢部材26は第1支持部材24の後端面に設けられている。付勢部材26は、ウォームシャフト20と、ウォームシャフト20を支持する第1及び第2支持部材24,25とを軸方向前方に付勢して、ウォームシャフト20の軸方向のガタツキを抑えている。ここでは、付勢部材26は、平座金を一度曲げ加工して形成されたウェーブワッシャである。付勢部材26は、押さえ板14によって抜け止めされている。
付勢部材26は中央に貫通孔26aを有している。貫通孔26aの外径は、第1支持部材24の凸部24bの外径よりも大径に形成されており、貫通孔26aには第1支持部材24の凸部24bが貫通孔26aを貫通可能に配置されている。このため、図6に示すように、付勢部材26が付勢する方向と反対方向(スプール軸方向後方)に負荷を受けて圧縮したとき、第1支持部材24の凸部24bが押さえ板14に接触する。これにより、例えば、リール本体1が落下したなどの大きな衝撃によってスプール軸方向後方に大きな負荷がかかった場合でも、第1支持部材24の凸部24bが押さえ板14に接触するため、第1支持部材24の第1底部24aのせん断破壊や底抜けを回避することができる。
<第1変形例>
第1実施形態の第1変形例は、図7に示すように、第1支持部材24及び第2支持部材25が弾性部材35を介してリール本体1に支持されている。詳細には、第1支持部材24及び第2支持部材25のそれぞれの外周に、径方向内側に凹んで形成された弾性部材35を保持するための環状の溝35aが形成されている。環状の溝35aには、弾性部材35が装着されている。弾性部材35は、弾性変形可能な樹脂等からなる弾性体であり、例えばOリングである。
これにより、弾性部材35によってウォームシャフト20の径方向のガタツキを抑えることができる。その他の構成については、第1実施形態と同様である。なお、弾性部材35は、第1支持部材24及び第2支持部材25の一方のみに設けてもよい。
<第2変形例>
第1実施形態の第2変形例は、図8に示すように、第1支持部材24の第1底部24a及び第2支持部材25の第2底部25aが凸球面上に突出して形成されている。詳細には、第1支持部材24の第1底部24aは、第1軸支持部20bに向かって凸球面状に突出する第1突出部24cを有しており、第1突出部24cが第1軸支持部20bの先端に当接している。第2支持部材25の第2底部25aは、第2軸支持部20cに向かって凸球面状に突出する第2突出部25cを有しており、第2突出部25cが第2軸支持部20cの先端に当接している。ここでは、第1軸支持部20b及び第2軸支持部20cのそれぞれの先端は、球面状ではなく、平面状に形成されている。
この場合も、第1及び第2軸支持部20b,20cと第1及び第2支持部材24,25との接触面積を小さくすることができる。これにより、ウォームシャフト20と第1及び第2支持部材24,25との間に大きな予圧を与えた場合でも、ウォームシャフト20の回転トルクの上昇を抑えることができる。その他の構成については、第1実施形態と同様である。なお、第1底部24a及び第2底部25aの一方のみに第1突出部24c又は第2突出部25cを設けてもよい。さらに、第1及び第2軸支持部20b,20cの少なくとも一方の先端を球面部20eで構成してもよい。
なお、図9に示すように、第1軸支持部20bに球面部20eを設けて、球面部20eと第1突出部24cとを当接するように構成してもよい。
<第3変形例>
第1実施形態の第3変形例は、図10に示すように、第1支持部材24の第1底部24aが凹球面状に凹んで形成されている。第1軸支持部20bの球面部20eの接触面となる第1底部24aは、第1軸支持部20bの球面部20eよりも緩やかな球面で形成されている。これにより、ウォームシャフト20と第1及び第2支持部材24,25との間に予圧を与えたときに自動調芯効果がある。また、第1支持部材24の第1底部24aと第1軸支持部20bの球面部20eとの接触面積も小さくなるため、ウォームシャフト20の回転トルクの上昇を抑えることもできる。なお、第2支持部材25の第2底部25aを、第1底部24aと同様に凹球面状に凹ませて形成してもよい。
<第4変形例>
第1実施形態の第4変形例は、図11に示すように、第1支持部材24に代えて、筐体部12の後端部に配置された軸受部材36aによって第1軸支持部20bが支持されている。付勢部材126は、第1軸支持部20bの球面部20eに当接して、ウォームシャフト20をスプール軸方向前方に直接付勢している。付勢部材126は、ウォームシャフト20の軸部20a側に凸球面状に突出する突出部126bを有している。詳細には、付勢部材126は、ドームワッシャであり、突出部126bの凸部中央が第1軸支持部20bの先端に当接するように配置されている。その他の構成については、第1実施形態と同様である。なお、図11においては、ウォームシャフト20の第1軸支持部20bは、平面状に形成されているが、第1軸支持部20bの先端を球面部20eで構成してもよい。また、第2軸支持部20cの先端を平面状に形成してもよい。
また、図12に示すように、第2軸支持部20cを筐体部12の前端付近に配置された軸受部材36bで支持して、第2軸支持部20cの球面部20eが、筐体部12に固定された板状の押さえ板37に当接するように構成してもよい。
<第5変形例>
第1実施形態の第5変形例は、図13に示すように、第1及び第2支持部材124,125が筒状のカラー部材で構成されている。第1及び第2支持部材124,125のそれぞれの外周縁には、径方向内側に凹んで形成された弾性部材135を装着するための溝40が形成されている。ここでは、付勢部材として弾性部材135(付勢部材の一例)が用いられている。弾性部材135は、弾性変形可能な樹脂等からなる弾性体であり、例えばOリングである。その他の構成については、第1実施形態と同様である。なお、ここでは、第1及び第2軸支持部20b,20cのそれぞれの先端は、平面状に形成されているが、第1及び第2軸支持部20b,20cの少なくとも一方の先端もしくは両方の先端を球面部20eで構成してもよい。
第1及び第2支持部材124,125は、弾性部材135を介してリール本体1に支持されている。詳細には、第1支持部材124の溝40に装着された弾性部材135は、筐体部12と押さえ板14とに当接している。第1支持部材124と筐体部12及び押さえ板14との間には所定の隙間が設けられており、弾性部材135が弾性変形したときに第1支持部材は径方向及び軸方向に移動可能である。なお、第1支持部材124の前端は、第1軸支持部20bの外径よりも大径であるウォームシャフト20の軸鍔部20fに当接している。
第2支持部材125の溝40に装着された弾性部材135は、筐体部12と押さえ板37とに当接している。第2支持部材125と筐体部12及び押さえ板37との間には所定の隙間が設けられており、弾性部材135が弾性変形したときに第2支持部材125は径方向及び軸方向に移動可能である。なお、第2支持部材125の後端は、第2軸支持部20cの外径よりも大径であるウォームシャフト20の軸鍔部20fに当接している。
このように、リール本体1と第1及び第2支持部材124,125との間に弾性部材135を設けることで、ウォームシャフト20の径方向及び軸方向のガタツキを抑制することができる。さらに、第1支持部材124および第2支持部材125が弾性部材135の弾性変形に伴って移動可能であるため自動調芯効果がある。なお、弾性部材135が所定量弾性変形したときは、第1及び第2支持部材が筐体部12又は押さえ板14,37に当接する。これにより、ウォームシャフト20が大きな負荷を受けたときに、ウォームシャフト20が大きく移動しすぎないように、筐体部12及び押さえ板14,37によってウォームシャフト20の移動が規制されている。
<第6変形例>
第1実施形態の第6変形例は、図14に示すように、付勢部材26が第5変形例で説明した弾性部材135で構成されている。弾性部材135は、第1支持部材224の外周縁に径方向内側に凹んで形成された溝40に装着されている。第1支持部材224と筐体部12及び押さえ板14との間には所定の隙間が設けられている。ここでは、弾性部材135が所定量弾性変形したとき、第1支持部材224の端面が押さえ板14に当接するため、第1支持部材224の後端面に凸部24bを設ける必要がない。なお、ここでは第1支持部材24と筐体部12との間にも所定の隙間が設けられているが、第1支持部材24と筐体部12との間に所定の隙間を設けずに構成してもよい。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(a)前記実施形態では、釣り用リールの往復移動機構8をスピニングリールに採用した例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、両軸受リールのレベルワインド機構及びスピンキャストリールのオシレーティング機構にも本発明を適用できる。
(b)前記実施形態では、第1軸支持部20b及び第2軸支持部20cの両方に球面部30eを設けていたが、第1軸支持部20bのみに球面部を設けてもよい。さらに、第1軸支持部20bを軸部20aの前端に、第2軸支持部20cを軸部20aの後端に設けてもよい。
(c)前記実施形態では、第1支持部材24に凸部24bを設けていたが、凸部24bを必ずしも設ける必要はなく、第1及び第2軸支持部20b,20cと第1及び第2支持部材24,25との接触面積が小さくなるような構成であればよい。同様に、第1実施形態では、第1支持部材24及び第2支持部材25のそれぞれの外周に形成された環状の溝35aに弾性部材35を装着していたが、環状の溝35a及び弾性部材35を必ずしも設ける必要はない。
(d)前記実施形態では、付勢部材26,126にウェーブワッシャを用いたが、付勢部材26,126は、皿ばねや、ウォームシャフト20の軸部20a側に凸球面状に突出して形成された曲面板でもよい。
(e)第1実施形態では、第1支持部材24及び第2支持部材25のそれぞれの外周に形成された環状の溝35aに弾性部材35を装着していたが、本構成を第1変例、第2変形例、及び第3変形例の構成に適宜組み合わせてもよい。
1 リール本体
6 スプール
8 往復移動機構
20 ウォームシャフト
20a 軸部
20b 第1軸支持部
20c 第2軸支持部
20d 螺旋状溝
20e 球面部
24,124,224 第1支持部材
24a 第1底部
24b 凸部
25,125 第2支持部材
25a 第2底部
26,126 付勢部材
35 弾性部材
126b 突出部
135 弾性部材(付勢部材の一例)
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