JP3043968B2 - 魚釣用リ−ルのレベルワインド装置 - Google Patents
魚釣用リ−ルのレベルワインド装置Info
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- JP3043968B2 JP3043968B2 JP7078128A JP7812895A JP3043968B2 JP 3043968 B2 JP3043968 B2 JP 3043968B2 JP 7078128 A JP7078128 A JP 7078128A JP 7812895 A JP7812895 A JP 7812895A JP 3043968 B2 JP3043968 B2 JP 3043968B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、スプ−ルに釣糸を平
行巻きする魚釣用リ−ルのレベルワインド装置の改良に
関する。
行巻きする魚釣用リ−ルのレベルワインド装置の改良に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、リ−ル本体に回転自在に支持した
スプ−ルに釣糸を平行に巻回するためのレベルワインド
装置をスプ−ル前方のリ−ル側板間に備え、該レベルワ
インド装置は、例えば実公平１−44062 号公報で見られ
るように、ハンドルに連動して回転するトラバ−スカム
軸に釣糸案内孔を有する釣糸案内体を係合して左右往復
動する構成のものが一般的に知られている。スプ−ルの
形状は、軽量化と強度維持の関係上、釣糸巻回胴部から
両側のフランジ立上がり部を曲面状に肉盛形成している
と共に、トラバ−スカム軸を使用したレベルワインド装
置であっても、移動方向の変換部である両側端部と中間
部の移動速度が異なり、両側端部が中間部より移動が遅
いこともあり、図８のスプ−ル５の左側フランジ5bのよ
うに巻回される釣糸16は中間部に対し盛り上がり部αが
出来て糸巻状態が悪く、釣糸放出時に、糸崩れ、糸の食
い込みが発生しやすい等の課題が残されている。この状
態はスプ−ル５の両側端部に発生する。
スプ−ルに釣糸を平行に巻回するためのレベルワインド
装置をスプ−ル前方のリ−ル側板間に備え、該レベルワ
インド装置は、例えば実公平１−44062 号公報で見られ
るように、ハンドルに連動して回転するトラバ−スカム
軸に釣糸案内孔を有する釣糸案内体を係合して左右往復
動する構成のものが一般的に知られている。スプ−ルの
形状は、軽量化と強度維持の関係上、釣糸巻回胴部から
両側のフランジ立上がり部を曲面状に肉盛形成している
と共に、トラバ−スカム軸を使用したレベルワインド装
置であっても、移動方向の変換部である両側端部と中間
部の移動速度が異なり、両側端部が中間部より移動が遅
いこともあり、図８のスプ−ル５の左側フランジ5bのよ
うに巻回される釣糸16は中間部に対し盛り上がり部αが
出来て糸巻状態が悪く、釣糸放出時に、糸崩れ、糸の食
い込みが発生しやすい等の課題が残されている。この状
態はスプ−ル５の両側端部に発生する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、トラバ−スカム軸に釣糸案内体を係合して左右往
復動すると、移動方向の変換部であるスプ−ルの両側端
部と中間部の移動速度が異なり、スプ−ルに巻回される
釣糸は中間部に対し両側端部が盛り上がって糸巻状態が
悪く、釣糸放出時に、糸崩れ、糸の食い込みが発生しや
すい等の課題が残されていることである。
点は、トラバ−スカム軸に釣糸案内体を係合して左右往
復動すると、移動方向の変換部であるスプ−ルの両側端
部と中間部の移動速度が異なり、スプ−ルに巻回される
釣糸は中間部に対し両側端部が盛り上がって糸巻状態が
悪く、釣糸放出時に、糸崩れ、糸の食い込みが発生しや
すい等の課題が残されていることである。
【０００４】本発明の目的は前記欠点に鑑み、スプ−ル
の両側端部に釣糸の盛り上がりができないようにして、
釣糸放出時に、糸崩れ、糸の食い込みの発生を防止し、
釣糸放出性が改善され、キャスティング等の釣糸放出時
の飛距離が伸びる魚釣用リ−ルのレベルワインド装置を
提供することである。
の両側端部に釣糸の盛り上がりができないようにして、
釣糸放出時に、糸崩れ、糸の食い込みの発生を防止し、
釣糸放出性が改善され、キャスティング等の釣糸放出時
の飛距離が伸びる魚釣用リ−ルのレベルワインド装置を
提供することである。
【０００５】
【問題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、リ−ル本体のスプ−ル前方におけるリ−ル
側板間に、ハンドルに連動して回転するトラバ−スカム
軸を設け、該トラバ−スカム軸に係合して左右往復動す
る釣糸案内体を設けた魚釣用リ−ルのレベルワインド装
置において、前記トラバ−スカム軸のカム溝のピッチを
該トラバ−スカム軸の中間部に対して両側端部側を大き
く形成したことを要旨とするものである。
成するため、リ−ル本体のスプ−ル前方におけるリ−ル
側板間に、ハンドルに連動して回転するトラバ−スカム
軸を設け、該トラバ−スカム軸に係合して左右往復動す
る釣糸案内体を設けた魚釣用リ−ルのレベルワインド装
置において、前記トラバ−スカム軸のカム溝のピッチを
該トラバ−スカム軸の中間部に対して両側端部側を大き
く形成したことを要旨とするものである。
【０００６】
【作用】ハンドル15が回転されると、駆動歯車14とピニ
オン７とスプ−ル軸４を介してスプ−ル５が回転されて
スプ−ル５に釣糸16が巻回されると共に、駆動歯車14と
中間歯車23と小歯車22を介してトラバ−スカム軸９が回
転される。このトラバ−スカム軸９の回転で中間部のカ
ム溝9aと両側端部側に向かうにつれてピッチが大きくな
るカム溝9b、9cに係合する係合ピン19が収容された釣糸
案内体８が案内杆21の案内で案内筒６上を左右に往復動
される。この往復動で釣糸16がスプ−ル５に平行に巻回
される。この時釣糸案内体８は両側端部側でピッチが大
きくなるカム溝9b、9cで移動スピ−ドが早くなるので、
スプ−ル５の両側のフランジ5b、5c側における釣糸16の
糸巻状態が平行巻き状態に補正されて盛り上がりができ
ず、糸巻状態がよくなり、フランジ5b、5cの間に均等に
釣糸16が巻回される。
オン７とスプ−ル軸４を介してスプ−ル５が回転されて
スプ−ル５に釣糸16が巻回されると共に、駆動歯車14と
中間歯車23と小歯車22を介してトラバ−スカム軸９が回
転される。このトラバ−スカム軸９の回転で中間部のカ
ム溝9aと両側端部側に向かうにつれてピッチが大きくな
るカム溝9b、9cに係合する係合ピン19が収容された釣糸
案内体８が案内杆21の案内で案内筒６上を左右に往復動
される。この往復動で釣糸16がスプ−ル５に平行に巻回
される。この時釣糸案内体８は両側端部側でピッチが大
きくなるカム溝9b、9cで移動スピ−ドが早くなるので、
スプ−ル５の両側のフランジ5b、5c側における釣糸16の
糸巻状態が平行巻き状態に補正されて盛り上がりができ
ず、糸巻状態がよくなり、フランジ5b、5cの間に均等に
釣糸16が巻回される。
【０００７】
【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明す
ると、魚釣用リ−ルを魚釣用両軸受型リ−ルで述べれ
ば、図１は魚釣用リ−ルの要部断面平面図、図２はリ−
ル本体内側の断面側面図、図３はレベルワインド装置の
拡大要部断面背面図である。
ると、魚釣用リ−ルを魚釣用両軸受型リ−ルで述べれ
ば、図１は魚釣用リ−ルの要部断面平面図、図２はリ−
ル本体内側の断面側面図、図３はレベルワインド装置の
拡大要部断面背面図である。
【０００８】レベルワインド装置Ａが組み込まれた魚釣
用両軸受型リ−ルは、リ−ル本体Ｂの左右両側枠１、２
が複数本の支柱10とリ−ル脚11を固定する固定板12で平
行に保持されて左右両側枠１、２の外側には夫々リ−ル
本体Ｂのリ−ル側板13、３が取り付けられている。両側
枠１、２には図示しない軸受でスプ−ル軸４が支持さ
れ、スプ−ル軸４にスプ−ル５が固定されて左右両側枠
１、２間に回転可能に設けられている。スプ−ル５の前
方の両側枠１、２にはレベルワインド装置Ａの案内筒６
が回り止め係合されている。リ−ル側板３内のスプ−ル
軸４にピニオン７が係脱自在に嵌合されてピニオン７に
駆動歯車14が噛合され、スプ−ル５は駆動歯車14を介し
てハンドル15で回転される。スプ−ル５の釣糸巻回胴部
5a外周には釣糸16が巻回されている。スプ−ル５は釣糸
巻回胴部5aと両側のフランジ5b、5cと曲面状に肉盛りさ
れたフランジ立上がり部5d、5eとで形成されている。
用両軸受型リ−ルは、リ−ル本体Ｂの左右両側枠１、２
が複数本の支柱10とリ−ル脚11を固定する固定板12で平
行に保持されて左右両側枠１、２の外側には夫々リ−ル
本体Ｂのリ−ル側板13、３が取り付けられている。両側
枠１、２には図示しない軸受でスプ−ル軸４が支持さ
れ、スプ−ル軸４にスプ−ル５が固定されて左右両側枠
１、２間に回転可能に設けられている。スプ−ル５の前
方の両側枠１、２にはレベルワインド装置Ａの案内筒６
が回り止め係合されている。リ−ル側板３内のスプ−ル
軸４にピニオン７が係脱自在に嵌合されてピニオン７に
駆動歯車14が噛合され、スプ−ル５は駆動歯車14を介し
てハンドル15で回転される。スプ−ル５の釣糸巻回胴部
5a外周には釣糸16が巻回されている。スプ−ル５は釣糸
巻回胴部5aと両側のフランジ5b、5cと曲面状に肉盛りさ
れたフランジ立上がり部5d、5eとで形成されている。
【０００９】レベルワインド装置Ａは、案内筒６と、案
内筒６外周を左右に往復動する釣糸案内体８と、案内筒
６の両端に固定された軸受17、18で軸承されたトラバ−
スカム軸９と、トラバ−スカム軸９のカム溝に係合され
る釣糸案内体８内に収容された係合ピン19と、係合ピン
19を抜け止め保持するキャップ20と、釣糸案内体８が案
内筒６と平行に保持される案内杆21とで構成され、トラ
バ−スカム軸９はトラバ−スカム軸９の端に固定された
小歯車22と中間歯車23と駆動歯車14を介してハンドル15
の回転に連動して回転される。案内筒６には係合ピン19
が挿入可能な長手方向の長孔6aが形成されている。トラ
バ−スカム軸９のカム溝は、中間部のカム溝9aと両側端
部で両側端部側に向かうにつれてピッチが大きくなるカ
ム溝9b、9cとで形成されている。ピッチが大きくなるカ
ム溝9b、9cはスプ−ル５の曲面状に肉盛りされたフラン
ジ立上がり部5d、5eから両端側のａ、ａ′線の外側に形
成されている。
内筒６外周を左右に往復動する釣糸案内体８と、案内筒
６の両端に固定された軸受17、18で軸承されたトラバ−
スカム軸９と、トラバ−スカム軸９のカム溝に係合され
る釣糸案内体８内に収容された係合ピン19と、係合ピン
19を抜け止め保持するキャップ20と、釣糸案内体８が案
内筒６と平行に保持される案内杆21とで構成され、トラ
バ−スカム軸９はトラバ−スカム軸９の端に固定された
小歯車22と中間歯車23と駆動歯車14を介してハンドル15
の回転に連動して回転される。案内筒６には係合ピン19
が挿入可能な長手方向の長孔6aが形成されている。トラ
バ−スカム軸９のカム溝は、中間部のカム溝9aと両側端
部で両側端部側に向かうにつれてピッチが大きくなるカ
ム溝9b、9cとで形成されている。ピッチが大きくなるカ
ム溝9b、9cはスプ−ル５の曲面状に肉盛りされたフラン
ジ立上がり部5d、5eから両端側のａ、ａ′線の外側に形
成されている。
【００１０】釣糸案内体８の外形は、中心部分8aと、中
心部分8aから前方に伸びた突出部8bと、中心部分8aから
上方に伸びた糸案内部8cと、中心部分8aから下方に突出
した突出部8dとで形成されている。中心部分8aには案内
筒６が嵌合される透孔8eが、突出部8bに案内杆21が挿入
される透孔8fが、突出部8d内に係合ピン19が挿入可能な
内径の透孔8gが、突出部8dの外周にキャップ20が螺合さ
れる螺子部8hが、糸案内部8cに硬質釣糸案内環24が嵌合
固定される透孔8iが夫々形成されている。スプ−ル５に
巻回された釣糸16は硬質釣糸案内環24の釣糸案内用透孔
を通して前方に引き出される。
心部分8aから前方に伸びた突出部8bと、中心部分8aから
上方に伸びた糸案内部8cと、中心部分8aから下方に突出
した突出部8dとで形成されている。中心部分8aには案内
筒６が嵌合される透孔8eが、突出部8bに案内杆21が挿入
される透孔8fが、突出部8d内に係合ピン19が挿入可能な
内径の透孔8gが、突出部8dの外周にキャップ20が螺合さ
れる螺子部8hが、糸案内部8cに硬質釣糸案内環24が嵌合
固定される透孔8iが夫々形成されている。スプ−ル５に
巻回された釣糸16は硬質釣糸案内環24の釣糸案内用透孔
を通して前方に引き出される。
【００１１】レベルワインド装置Ａの動作は、ハンドル
15が回転されると、駆動歯車14とピニオン７とスプ−ル
軸４を介してスプ−ル５が回転されてスプ−ル５に釣糸
16が巻回されると共に、駆動歯車14と中間歯車23と小歯
車22を介してトラバ−スカム軸９が回転される。このト
ラバ−スカム軸９の回転で中間部のカム溝9aと両側端部
側に向かうにつれてピッチが大きくなるカム溝9b、9cに
係合する係合ピン19が収容された釣糸案内体８が案内杆
21の案内で案内筒６上を左右に往復動される。この往復
動で釣糸16がスプ−ル５に平行に巻回される。この時釣
糸案内体８は両側端部側でピッチが大きくなるカム溝9
b、9cで移動スピ−ドが早くなるので、スプ−ル５の両
側のフランジ5b、5c側における釣糸16の糸巻状態が平行
巻き状態に補正されて盛り上がりができず、糸巻状態が
よくなり、フランジ5b、5cの間に均等に釣糸16が巻回さ
れる。
15が回転されると、駆動歯車14とピニオン７とスプ−ル
軸４を介してスプ−ル５が回転されてスプ−ル５に釣糸
16が巻回されると共に、駆動歯車14と中間歯車23と小歯
車22を介してトラバ−スカム軸９が回転される。このト
ラバ−スカム軸９の回転で中間部のカム溝9aと両側端部
側に向かうにつれてピッチが大きくなるカム溝9b、9cに
係合する係合ピン19が収容された釣糸案内体８が案内杆
21の案内で案内筒６上を左右に往復動される。この往復
動で釣糸16がスプ−ル５に平行に巻回される。この時釣
糸案内体８は両側端部側でピッチが大きくなるカム溝9
b、9cで移動スピ−ドが早くなるので、スプ−ル５の両
側のフランジ5b、5c側における釣糸16の糸巻状態が平行
巻き状態に補正されて盛り上がりができず、糸巻状態が
よくなり、フランジ5b、5cの間に均等に釣糸16が巻回さ
れる。
【００１２】前記のように魚釣用リ−ルのレベルワイン
ド装置Ａが構成されると、スプ−ル５の両側のフランジ
5b、5c側における釣糸16の糸巻状態が平行巻き状態に補
正されて盛り上がりができず、糸巻状態がよくなり、フ
ランジ5b、5cの間に均等に釣糸16が巻回されるので、釣
糸放出時に、糸崩れ、糸の食い込みの発生が防止されて
釣糸放出性が改善され、キャスティング等の釣糸放出時
の飛距離が伸びることになる。
ド装置Ａが構成されると、スプ−ル５の両側のフランジ
5b、5c側における釣糸16の糸巻状態が平行巻き状態に補
正されて盛り上がりができず、糸巻状態がよくなり、フ
ランジ5b、5cの間に均等に釣糸16が巻回されるので、釣
糸放出時に、糸崩れ、糸の食い込みの発生が防止されて
釣糸放出性が改善され、キャスティング等の釣糸放出時
の飛距離が伸びることになる。
【００１３】図４から図７はレベルワインド装置の変形
例で、図４はレベルワインド装置が組み込まれた魚釣用
リ−ルの要部断面平面図と一部拡大要部断面平面図、図
５はレベルワインド装置の一部拡大断面平面図、図６は
レベルワインド装置の他の一部拡大断面平面図、図７は
スプ−ルが変位してスプ−ル軸に取り付けられたレベル
ワインド装置が組み込まれた魚釣用リ−ルの要部断面平
面図である。
例で、図４はレベルワインド装置が組み込まれた魚釣用
リ−ルの要部断面平面図と一部拡大要部断面平面図、図
５はレベルワインド装置の一部拡大断面平面図、図６は
レベルワインド装置の他の一部拡大断面平面図、図７は
スプ−ルが変位してスプ−ル軸に取り付けられたレベル
ワインド装置が組み込まれた魚釣用リ−ルの要部断面平
面図である。
【００１４】変形例は、スプ−ル５がスプ−ル軸４に変
位して固定された時にトラバ−スカム軸９を軸方向に変
位して改善するレベルワインド装置Ａに関するものであ
る。従来スプ−ル軸は図８のように、左側枠１の内側に
軸筒部1aが突出形成されて軸筒部1aの内側底面にスラス
ト軸受25が固定されてスプ−ル軸４の一端4aが当接され
ている。スプ−ル軸４の細径部4bの他端は、リ−ル側板
３の外側に突出形成された軸筒部3aの外周に雄螺子が形
成されて雄螺子にはカバ−ツマミ26が螺合され、カバ−
ツマミ26の内側底面にスラスト軸受27が固定されて当接
されている。スプ−ル５がスプ−ル軸４に変位して固定
された時、スラスト軸受25の枚数を調整して変位差分を
調整していた。しかし、スラスト軸受25の枚数では調整
出来ない時は、スプ−ル５の一側端部に図８の右側フラ
ンジ5cのように釣糸16が多く巻き込まれた盛り上がり部
βが出来てしまうことになる。
位して固定された時にトラバ−スカム軸９を軸方向に変
位して改善するレベルワインド装置Ａに関するものであ
る。従来スプ−ル軸は図８のように、左側枠１の内側に
軸筒部1aが突出形成されて軸筒部1aの内側底面にスラス
ト軸受25が固定されてスプ−ル軸４の一端4aが当接され
ている。スプ−ル軸４の細径部4bの他端は、リ−ル側板
３の外側に突出形成された軸筒部3aの外周に雄螺子が形
成されて雄螺子にはカバ−ツマミ26が螺合され、カバ−
ツマミ26の内側底面にスラスト軸受27が固定されて当接
されている。スプ−ル５がスプ−ル軸４に変位して固定
された時、スラスト軸受25の枚数を調整して変位差分を
調整していた。しかし、スラスト軸受25の枚数では調整
出来ない時は、スプ−ル５の一側端部に図８の右側フラ
ンジ5cのように釣糸16が多く巻き込まれた盛り上がり部
βが出来てしまうことになる。
【００１５】図４から図７で、レベルワインド装置Ａが
組み込まれた魚釣用両軸受型リ−ルは、リ−ル本体の左
右両側枠１、２が複数本の支柱10とリ−ル脚11を固定す
る固定板12で平行に保持されて左右両側枠１、２の外側
には夫々リ−ル本体のリ−ル側板13、３が取り付けられ
ている。両側枠１、２にはレベルワインド装置Ａの案内
筒６が回り止め係合されている。左側枠１の内側に軸筒
部1aが突出形成されている。軸筒部1aの内側には軸受28
が嵌合されて取り付けられ、軸筒部1aの内側底面にスラ
スト軸受25が固定されてスプ−ル軸４の一端4aが当接さ
れている。右側枠２の左内側には、軸筒部2aが突出形成
され、軸筒部2aの内側に軸受29が嵌合されて取り付けら
れてスプ−ル軸４の他端4cが軸承されて軸受28と軸受29
でスプ−ル軸４が支持されている。スプ−ル軸４にはス
プ−ル５が固定されて左右両側枠１、２間に回転可能に
設けられている。
組み込まれた魚釣用両軸受型リ−ルは、リ−ル本体の左
右両側枠１、２が複数本の支柱10とリ−ル脚11を固定す
る固定板12で平行に保持されて左右両側枠１、２の外側
には夫々リ−ル本体のリ−ル側板13、３が取り付けられ
ている。両側枠１、２にはレベルワインド装置Ａの案内
筒６が回り止め係合されている。左側枠１の内側に軸筒
部1aが突出形成されている。軸筒部1aの内側には軸受28
が嵌合されて取り付けられ、軸筒部1aの内側底面にスラ
スト軸受25が固定されてスプ−ル軸４の一端4aが当接さ
れている。右側枠２の左内側には、軸筒部2aが突出形成
され、軸筒部2aの内側に軸受29が嵌合されて取り付けら
れてスプ−ル軸４の他端4cが軸承されて軸受28と軸受29
でスプ−ル軸４が支持されている。スプ−ル軸４にはス
プ−ル５が固定されて左右両側枠１、２間に回転可能に
設けられている。
【００１６】スプ−ル軸４の細径部4bの他端は、リ−ル
側板３の外側に突出形成された軸筒部3aの外周に雄螺子
が形成されて雄螺子にはカバ−ツマミ26が螺合され、カ
バ−ツマミ26の内側底面にスラスト軸受27が固定されて
当接されている。右側枠２とリ−ル側板３間のスプ−ル
軸４の細径部4bにはピニオン７が軸線方向に移動自在に
嵌合され、スプ−ル軸４の係合部4dとピニオン７の係合
部7aでクラッチ機構が構成されている。ピニオン７に駆
動歯車14が噛合され、スプ−ル５は駆動歯車14を介して
ハンドル15で回転される。
側板３の外側に突出形成された軸筒部3aの外周に雄螺子
が形成されて雄螺子にはカバ−ツマミ26が螺合され、カ
バ−ツマミ26の内側底面にスラスト軸受27が固定されて
当接されている。右側枠２とリ−ル側板３間のスプ−ル
軸４の細径部4bにはピニオン７が軸線方向に移動自在に
嵌合され、スプ−ル軸４の係合部4dとピニオン７の係合
部7aでクラッチ機構が構成されている。ピニオン７に駆
動歯車14が噛合され、スプ−ル５は駆動歯車14を介して
ハンドル15で回転される。
【００１７】レベルワインド装置Ａは、案内筒６と、案
内筒６外周を左右に往復動する釣糸案内体８と、案内筒
６の内側にスライド自在に嵌合された軸受30と案内筒６
の内側に固定された軸受18で軸承されたトラバ−スカム
軸９とで構成され、トラバ−スカム軸９はトラバ−スカ
ム軸９の端に固定された小歯車31と中間歯車23と駆動歯
車14を介してハンドル15の回転に連動して回転される。
トラバ−スカム軸９の一端軸部9dは軸受30に嵌合されて
軸受30は発条32で付勢されている。発条32は左側枠１の
外側に形成された突出部1b内の凹部1c内に収容されてい
る。トラバ−スカム軸９の他端軸部9eは軸受18に嵌合さ
れて軸部9eの先端に小歯車31が回り止め固定されてい
る。小歯車31の軸部にはリ−ル側板３に螺合されたツマ
ミ33の先端が当接されている。他の構成は前記実施例と
略同一で、トラバ−スカム軸９のカム溝は均一のピッチ
で形成されたトラバ−スカム軸であってもよい。
内筒６外周を左右に往復動する釣糸案内体８と、案内筒
６の内側にスライド自在に嵌合された軸受30と案内筒６
の内側に固定された軸受18で軸承されたトラバ−スカム
軸９とで構成され、トラバ−スカム軸９はトラバ−スカ
ム軸９の端に固定された小歯車31と中間歯車23と駆動歯
車14を介してハンドル15の回転に連動して回転される。
トラバ−スカム軸９の一端軸部9dは軸受30に嵌合されて
軸受30は発条32で付勢されている。発条32は左側枠１の
外側に形成された突出部1b内の凹部1c内に収容されてい
る。トラバ−スカム軸９の他端軸部9eは軸受18に嵌合さ
れて軸部9eの先端に小歯車31が回り止め固定されてい
る。小歯車31の軸部にはリ−ル側板３に螺合されたツマ
ミ33の先端が当接されている。他の構成は前記実施例と
略同一で、トラバ−スカム軸９のカム溝は均一のピッチ
で形成されたトラバ−スカム軸であってもよい。
【００１８】図７のようにスプ−ル５がスプ−ル軸４に
変位して固定され、レベルワインド装置Ａが調整される
時は、ツマミ33が発条32に抗して回動される。この回動
でトラバ−スカム軸９が左右にスプ−ル５の変位差分に
応じて移動されてスプ−ル５の何れか一方のフランジ5
b、5c側における釣糸16の盛り上がりができず、フラン
ジ5b、5cの間に均等に釣糸16が巻回される。
変位して固定され、レベルワインド装置Ａが調整される
時は、ツマミ33が発条32に抗して回動される。この回動
でトラバ−スカム軸９が左右にスプ−ル５の変位差分に
応じて移動されてスプ−ル５の何れか一方のフランジ5
b、5c側における釣糸16の盛り上がりができず、フラン
ジ5b、5cの間に均等に釣糸16が巻回される。
【００１９】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されたから、
スプ−ルの両側のフランジ側における釣糸の糸巻状態が
平行巻き状態に補正されて盛り上がりができず、糸巻状
態がよくなり、フランジの間に均等に釣糸が巻回される
ので、釣糸放出時に、糸崩れ、糸の食い込みの発生が防
止されて釣糸放出性が改善され、キャスティング等の釣
糸放出時の飛距離が伸びることになる等優れた効果を奏
する魚釣用リ−ルのレベルワインド装置を提供すること
が出来る。
スプ−ルの両側のフランジ側における釣糸の糸巻状態が
平行巻き状態に補正されて盛り上がりができず、糸巻状
態がよくなり、フランジの間に均等に釣糸が巻回される
ので、釣糸放出時に、糸崩れ、糸の食い込みの発生が防
止されて釣糸放出性が改善され、キャスティング等の釣
糸放出時の飛距離が伸びることになる等優れた効果を奏
する魚釣用リ−ルのレベルワインド装置を提供すること
が出来る。
【図１】魚釣用リ−ルの要部断面平面図である。
【図２】リ−ル本体内側の断面側面図である。
【図３】レベルワインド装置の拡大要部断面背面図であ
る。
る。
【図４】レベルワインド装置の変形例で、レベルワイン
ド装置が組み込まれた魚釣用リ−ルの要部断面平面図と
一部拡大要部断面平面図である。
ド装置が組み込まれた魚釣用リ−ルの要部断面平面図と
一部拡大要部断面平面図である。
【図５】同レベルワインド装置の一部拡大断面平面図で
ある。
ある。
【図６】同レベルワインド装置の他の一部拡大断面平面
図である。
図である。
【図７】同スプ−ルが変位してスプ−ル軸に取り付けら
れたレベルワインド装置が組み込まれた魚釣用リ−ルの
要部断面平面図である。
れたレベルワインド装置が組み込まれた魚釣用リ−ルの
要部断面平面図である。
【図８】従来の魚釣用リ−ルの要部断面平面図である。
Ａ レベルワインド装置 Ｂ リ−ル本体 ６ スプ−ル ９ トラバ−スカム軸 9a 中間部のカム溝 9b、9c 両側端部側のカム溝 15 ハンドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A01K 89/015 A01K 89/01
Claims (1)
- 【請求項１】 リ−ル本体のスプ−ル前方におけるリ−
ル側板間に、ハンドルに連動して回転するトラバ−スカ
ム軸を設け、該トラバ−スカム軸に係合して左右往復動
する釣糸案内体を設けた魚釣用リ−ルのレベルワインド
装置において、前記トラバ−スカム軸のカム溝のピッチ
を該トラバ−スカム軸の中間部に対して両側端部側を大
きく形成したことを特徴とする魚釣用リ−ルのレベルワ
インド装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7078128A JP3043968B2 (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | 魚釣用リ−ルのレベルワインド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7078128A JP3043968B2 (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | 魚釣用リ−ルのレベルワインド装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08242731A JPH08242731A (ja) | 1996-09-24 |
| JP3043968B2 true JP3043968B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=13653253
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7078128A Expired - Fee Related JP3043968B2 (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | 魚釣用リ−ルのレベルワインド装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3043968B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000023600A (ja) * | 1998-07-13 | 2000-01-25 | Shimano Inc | 釣り用リールのレベルワインド機構 |
| JP6923313B2 (ja) * | 2016-12-09 | 2021-08-18 | 株式会社シマノ | 釣用リールの往復移動機構 |
-
1995
- 1995-03-09 JP JP7078128A patent/JP3043968B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08242731A (ja) | 1996-09-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |