JP3100859B2 - 魚釣用リ−ルのレベルワインド装置 - Google Patents
魚釣用リ−ルのレベルワインド装置Info
- Publication number
- JP3100859B2 JP3100859B2 JP07078129A JP7812995A JP3100859B2 JP 3100859 B2 JP3100859 B2 JP 3100859B2 JP 07078129 A JP07078129 A JP 07078129A JP 7812995 A JP7812995 A JP 7812995A JP 3100859 B2 JP3100859 B2 JP 3100859B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fishing line
- winding
- fishing
- hole
- line
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、釣糸をスプ−ルに平
行巻きする魚釣用リ−ルのレベルワインド装置の改良に
関する。
行巻きする魚釣用リ−ルのレベルワインド装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リ−ル本体の側板間に回転自在に
支持したスプ−ルに釣糸を平行に巻回するレベルワイン
ド装置を備えたものが、例えば実開平2−81174 号公報
で見られるように一般的に知られている。このレベルワ
インド装置は、スプ−ル前方の側板間に配置され、ハン
ドルの回転に連動して釣糸案内部を有する摺動体を左右
に往復動することで構成されている。釣糸は、レベルワ
インド装置の釣糸案内部を介してスプ−ルに巻回され、
又は引き出され、スプ−ルに巻回される糸巻径は、巻き
初め段階では糸巻径が小さく、巻き終り段階では大きく
なって一定しない。しかしながら、レベルワインド装置
の釣糸案内部のスプ−ルに対する径方向の案内位置は一
定しているため、糸巻径が小さい場合は、釣糸案内部と
スプ−ルに巻回される糸巻径との距離が長く、釣糸放出
時の抵抗は比較的少ない。糸巻径が大きくなると、釣糸
案内部とスプ−ルに巻回される糸巻径との距離が巻き初
め段階の糸巻径との差分短くなり、そのためキャスティ
ング等の釣糸放出時の抵抗が大きくなって釣糸放出性が
悪くなり、飛距離が伸びない等の課題が残されている。
支持したスプ−ルに釣糸を平行に巻回するレベルワイン
ド装置を備えたものが、例えば実開平2−81174 号公報
で見られるように一般的に知られている。このレベルワ
インド装置は、スプ−ル前方の側板間に配置され、ハン
ドルの回転に連動して釣糸案内部を有する摺動体を左右
に往復動することで構成されている。釣糸は、レベルワ
インド装置の釣糸案内部を介してスプ−ルに巻回され、
又は引き出され、スプ−ルに巻回される糸巻径は、巻き
初め段階では糸巻径が小さく、巻き終り段階では大きく
なって一定しない。しかしながら、レベルワインド装置
の釣糸案内部のスプ−ルに対する径方向の案内位置は一
定しているため、糸巻径が小さい場合は、釣糸案内部と
スプ−ルに巻回される糸巻径との距離が長く、釣糸放出
時の抵抗は比較的少ない。糸巻径が大きくなると、釣糸
案内部とスプ−ルに巻回される糸巻径との距離が巻き初
め段階の糸巻径との差分短くなり、そのためキャスティ
ング等の釣糸放出時の抵抗が大きくなって釣糸放出性が
悪くなり、飛距離が伸びない等の課題が残されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、スプ−ルに釣糸が巻回される糸巻径が大きくなる
と、釣糸案内部と糸巻径との距離が短くなり、そのため
キャスティング等の釣糸放出時の抵抗が大きくなって釣
糸放出性が悪くなり、飛距離が伸びないことである。
点は、スプ−ルに釣糸が巻回される糸巻径が大きくなる
と、釣糸案内部と糸巻径との距離が短くなり、そのため
キャスティング等の釣糸放出時の抵抗が大きくなって釣
糸放出性が悪くなり、飛距離が伸びないことである。
【0004】本発明の目的は前記欠点に鑑み、糸巻径が
大きくなることによる釣糸放出抵抗の増加を防止した魚
釣用リ−ルのレベルワインド装置を提供することであ
る。
大きくなることによる釣糸放出抵抗の増加を防止した魚
釣用リ−ルのレベルワインド装置を提供することであ
る。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、請求項1に係わる発明は、リ−ル本体のス
プ−ル前方の側板間にハンドル回転に連動回転するトラ
バースカム軸と、前記トラバースカム軸によって左右に
往復動する前記トラバースカム軸が挿通する透孔と釣糸
案内用透孔を有する釣糸案内体を設けた魚釣用リ−ルの
レベルワインド装置において、前記トラバースカム軸が
挿通する透孔を前記釣糸案内体の中心部分に形成すると
共に、前記中心部分より上方前方に傾斜して伸びた糸案
内部を形成し、前記糸案内部に釣糸案内用透孔を釣糸繰
出し側の前方へ向けて傾斜して形成すると共に、釣糸の
巻き初め段階の糸巻径外周から釣糸案内用透孔の下端側
までの糸の長さaよりも、釣糸の巻き終り段階の糸巻径
外周と釣糸案内用透孔の上端側までの糸の長さbを長く
したことを要旨とするものである。
成するため、請求項1に係わる発明は、リ−ル本体のス
プ−ル前方の側板間にハンドル回転に連動回転するトラ
バースカム軸と、前記トラバースカム軸によって左右に
往復動する前記トラバースカム軸が挿通する透孔と釣糸
案内用透孔を有する釣糸案内体を設けた魚釣用リ−ルの
レベルワインド装置において、前記トラバースカム軸が
挿通する透孔を前記釣糸案内体の中心部分に形成すると
共に、前記中心部分より上方前方に傾斜して伸びた糸案
内部を形成し、前記糸案内部に釣糸案内用透孔を釣糸繰
出し側の前方へ向けて傾斜して形成すると共に、釣糸の
巻き初め段階の糸巻径外周から釣糸案内用透孔の下端側
までの糸の長さaよりも、釣糸の巻き終り段階の糸巻径
外周と釣糸案内用透孔の上端側までの糸の長さbを長く
したことを要旨とするものである。
【0006】
【作用】請求項1に係る魚釣用リ−ルのレベルワインド
装置によれば、釣糸5がスプ−ル4に平行に巻回される
時、スプ−ル4への巻き初め段階では、糸巻径5aが巻胴
部4a外周に近くて小さく、巻き終り段階では糸巻径5bが
大きくなる。この巻き初め段階では、糸案内部6cの透孔
6iに嵌合固定された硬質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔
8aが釣糸繰出し側の前方へ向けて傾斜されているので、
糸巻径5a外周から糸案内部6cの根元側の硬質釣糸案内環
8の釣糸案内用透孔8aの下端側までの釣糸5の長さaが
短くなる。巻き終り段階では、糸巻径5b外周から糸案内
部6cの先端側の硬質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔8aの
上端側までの釣糸5の長さbが長くなる。その結果bは
aより長くなり、巻き終り段階の糸巻径5bが大きくなっ
てもキャスティング等の釣糸放出時の抵抗が小さくな
る。又、巻き初め段階の糸巻径5a外周から硬質釣糸案内
環8の釣糸案内用透孔8aの下端側までの釣糸5の長さa
が短くなるので、釣糸案内体6の移動とスプ−ル4の巻
き位置の移動の間の位相が小さくなって、平行かつ均
一、密にスプ−ル4に釣糸5が巻回できる。
装置によれば、釣糸5がスプ−ル4に平行に巻回される
時、スプ−ル4への巻き初め段階では、糸巻径5aが巻胴
部4a外周に近くて小さく、巻き終り段階では糸巻径5bが
大きくなる。この巻き初め段階では、糸案内部6cの透孔
6iに嵌合固定された硬質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔
8aが釣糸繰出し側の前方へ向けて傾斜されているので、
糸巻径5a外周から糸案内部6cの根元側の硬質釣糸案内環
8の釣糸案内用透孔8aの下端側までの釣糸5の長さaが
短くなる。巻き終り段階では、糸巻径5b外周から糸案内
部6cの先端側の硬質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔8aの
上端側までの釣糸5の長さbが長くなる。その結果bは
aより長くなり、巻き終り段階の糸巻径5bが大きくなっ
てもキャスティング等の釣糸放出時の抵抗が小さくな
る。又、巻き初め段階の糸巻径5a外周から硬質釣糸案内
環8の釣糸案内用透孔8aの下端側までの釣糸5の長さa
が短くなるので、釣糸案内体6の移動とスプ−ル4の巻
き位置の移動の間の位相が小さくなって、平行かつ均
一、密にスプ−ル4に釣糸5が巻回できる。
【0007】請求項2に係る魚釣用リ−ルのレベルワイ
ンド装置によれば、釣糸5がスプ−ル4から引き出され
た後や巻回されない時、釣糸案内体6の糸案内部6cに嵌
合固定された硬質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔8aは、
釣糸繰出し側の前方へ向けて傾斜されているので、巻き
初め段階の糸巻径5a外周から糸案内部6cの根元側の硬質
釣糸案内環8の釣糸案内用透孔8aの下端側までの釣糸5
の長さaは短くなる。巻き終り段階でハンドル16の回転
が停止された状態での糸巻径5b外周から硬質釣糸案内環
8の釣糸案内用透孔8aの上端側までの釣糸5の長さbは
長くなる。次にハンドル16が回転されて釣糸5がスプ−
ル4に平行に巻回される図9の状態での巻き初め段階の
糸巻径5a外周から糸案内部6cの根元側の硬質釣糸案内環
8の釣糸案内用透孔8aの下端側までの釣糸5の長さa′
は短くなる。ハンドル16が回転されて釣糸5がスプ−ル
4に平行に巻回されて巻き終り段階の状態では糸巻径5b
外周から硬質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔8aの上端側
までの釣糸5の長さb′は短くなる。
ンド装置によれば、釣糸5がスプ−ル4から引き出され
た後や巻回されない時、釣糸案内体6の糸案内部6cに嵌
合固定された硬質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔8aは、
釣糸繰出し側の前方へ向けて傾斜されているので、巻き
初め段階の糸巻径5a外周から糸案内部6cの根元側の硬質
釣糸案内環8の釣糸案内用透孔8aの下端側までの釣糸5
の長さaは短くなる。巻き終り段階でハンドル16の回転
が停止された状態での糸巻径5b外周から硬質釣糸案内環
8の釣糸案内用透孔8aの上端側までの釣糸5の長さbは
長くなる。次にハンドル16が回転されて釣糸5がスプ−
ル4に平行に巻回される図9の状態での巻き初め段階の
糸巻径5a外周から糸案内部6cの根元側の硬質釣糸案内環
8の釣糸案内用透孔8aの下端側までの釣糸5の長さa′
は短くなる。ハンドル16が回転されて釣糸5がスプ−ル
4に平行に巻回されて巻き終り段階の状態では糸巻径5b
外周から硬質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔8aの上端側
までの釣糸5の長さb′は短くなる。
【0008】
【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明す
ると、魚釣用リ−ルを魚釣用両軸受型リ−ルで述べれ
ば、図1から図3は第1実施例で、図1はレベルワイン
ド装置が組み込まれた魚釣用リ−ルの平面図、図2はレ
ベルワインド装置が組み込まれた魚釣用リ−ルの側枠内
の要部断面側面図、図3はレベルワインド装置の要部拡
大断面側面図である。
ると、魚釣用リ−ルを魚釣用両軸受型リ−ルで述べれ
ば、図1から図3は第1実施例で、図1はレベルワイン
ド装置が組み込まれた魚釣用リ−ルの平面図、図2はレ
ベルワインド装置が組み込まれた魚釣用リ−ルの側枠内
の要部断面側面図、図3はレベルワインド装置の要部拡
大断面側面図である。
【0009】レベルワインド装置Aが組み込まれた魚釣
用両軸受型リ−ルは、リ−ル本体の左右両側枠1、2が
複数本の支柱10で平行に保持されて左右両側枠1、2の
外側には夫々リ−ル本体のリ−ル側板11、12が取り付け
られている。両側枠1、2にはレベルワインド装置Aの
案内筒3が回り止め係合されている。両側枠1、2には
図示しない軸受でスプ−ル軸13が支持され、スプ−ル軸
13にスプ−ル4が固定されて左右両側枠1、2間に回転
可能に設けられている。リ−ル側板12内のスプ−ル軸13
にピニオン14が係脱自在に嵌合されてピニオン14に駆動
歯車15が噛合され、スプ−ル4は駆動歯車15を介してハ
ンドル16で回転される。スプ−ル4の巻胴部4a外周には
釣糸5が巻回されている。
用両軸受型リ−ルは、リ−ル本体の左右両側枠1、2が
複数本の支柱10で平行に保持されて左右両側枠1、2の
外側には夫々リ−ル本体のリ−ル側板11、12が取り付け
られている。両側枠1、2にはレベルワインド装置Aの
案内筒3が回り止め係合されている。両側枠1、2には
図示しない軸受でスプ−ル軸13が支持され、スプ−ル軸
13にスプ−ル4が固定されて左右両側枠1、2間に回転
可能に設けられている。リ−ル側板12内のスプ−ル軸13
にピニオン14が係脱自在に嵌合されてピニオン14に駆動
歯車15が噛合され、スプ−ル4は駆動歯車15を介してハ
ンドル16で回転される。スプ−ル4の巻胴部4a外周には
釣糸5が巻回されている。
【0010】レベルワインド装置Aは、案内筒3と、案
内筒3外周を左右に往復動する釣糸案内体6と、案内筒
3の両端に固定された軸受17、18で軸承されたトラバ−
スカム軸7と、トラバ−スカム軸7のカム溝7aに係合さ
れる釣糸案内体6内に収容された係合ピン19と、係合ピ
ン19を抜け止め保持するキャップ20と、釣糸案内体6が
案内筒3と平行に保持される案内杆21とで構成され、ト
ラバ−スカム軸7はトラバ−スカム軸7の端に固定され
た小歯車22と中間歯車23と駆動歯車15を介してハンドル
16の回転に連動して回転される。案内筒3には係合ピン
19が挿入可能な長手方向の長孔3aが形成されている。釣
糸案内装置Aの案内筒3と釣糸案内体6は巻き終り段階
の糸巻径5b外周から距離が極力短くなるように設けられ
ている。
内筒3外周を左右に往復動する釣糸案内体6と、案内筒
3の両端に固定された軸受17、18で軸承されたトラバ−
スカム軸7と、トラバ−スカム軸7のカム溝7aに係合さ
れる釣糸案内体6内に収容された係合ピン19と、係合ピ
ン19を抜け止め保持するキャップ20と、釣糸案内体6が
案内筒3と平行に保持される案内杆21とで構成され、ト
ラバ−スカム軸7はトラバ−スカム軸7の端に固定され
た小歯車22と中間歯車23と駆動歯車15を介してハンドル
16の回転に連動して回転される。案内筒3には係合ピン
19が挿入可能な長手方向の長孔3aが形成されている。釣
糸案内装置Aの案内筒3と釣糸案内体6は巻き終り段階
の糸巻径5b外周から距離が極力短くなるように設けられ
ている。
【0011】釣糸案内体6の外形は、中心部分6aと、中
心部分6aから前方に伸びた突出部6bと、中心部分6aから
上方前方に傾斜して伸びた糸案内部6cと、中心部分6aか
ら下方に突出した突出部6dとで形成されている。中心部
分6aには案内筒3が嵌合される透孔6eが、突出部6bに案
内杆21が挿入される透孔6fが、突出部6d内に係合ピン19
が挿入可能な内径の透孔6gが、突出部6dの外周にキャッ
プ20が螺合される螺子部6hが、糸案内部6cに硬質釣糸案
内環8が嵌合固定される透孔6iが夫々形成されている。
糸案内部6cに硬質釣糸案内環8が嵌合固定されると、硬
質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔8aは釣糸繰出し側の前
方へ向けて傾斜される。スプ−ル4に巻回された釣糸5
は硬質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔8aを通して前方に
引き出される。
心部分6aから前方に伸びた突出部6bと、中心部分6aから
上方前方に傾斜して伸びた糸案内部6cと、中心部分6aか
ら下方に突出した突出部6dとで形成されている。中心部
分6aには案内筒3が嵌合される透孔6eが、突出部6bに案
内杆21が挿入される透孔6fが、突出部6d内に係合ピン19
が挿入可能な内径の透孔6gが、突出部6dの外周にキャッ
プ20が螺合される螺子部6hが、糸案内部6cに硬質釣糸案
内環8が嵌合固定される透孔6iが夫々形成されている。
糸案内部6cに硬質釣糸案内環8が嵌合固定されると、硬
質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔8aは釣糸繰出し側の前
方へ向けて傾斜される。スプ−ル4に巻回された釣糸5
は硬質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔8aを通して前方に
引き出される。
【0012】釣糸案内装置Aの動作は、ハンドル16が回
転されると、駆動歯車15とピニオン14とスプ−ル軸13を
介してスプ−ル4が回転されてスプ−ル4に釣糸5が巻
回されると共に、駆動歯車15と中間歯車23と小歯車22を
介してトラバ−スカム軸7が回転される。このトラバ−
スカム軸7の回転でカム溝7aに係合する係合ピン19が収
容された釣糸案内体6が案内杆21の案内で案内筒3上を
左右に往復動される。この往復動で釣糸5がスプ−ル4
に平行に巻回される。
転されると、駆動歯車15とピニオン14とスプ−ル軸13を
介してスプ−ル4が回転されてスプ−ル4に釣糸5が巻
回されると共に、駆動歯車15と中間歯車23と小歯車22を
介してトラバ−スカム軸7が回転される。このトラバ−
スカム軸7の回転でカム溝7aに係合する係合ピン19が収
容された釣糸案内体6が案内杆21の案内で案内筒3上を
左右に往復動される。この往復動で釣糸5がスプ−ル4
に平行に巻回される。
【0013】釣糸5がスプ−ル4に平行に巻回される
時、スプ−ル4への巻き初め段階では、糸巻径5aが巻胴
部4a外周に近くて小さく、巻き終り段階では糸巻径5bが
大きくなる。この巻き初め段階では、糸案内部6cの透孔
6iに嵌合固定された硬質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔
8aが釣糸繰出し側の前方へ向けて傾斜されているので、
糸巻径5a外周から糸案内部6cの根元側の硬質釣糸案内環
8の釣糸案内用透孔8aの下端側までの釣糸5の長さが図
2のaとなる。巻き終り段階では、糸巻径5b外周から糸
案内部6cの先端側の硬質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔
8aの上端側までの釣糸5の長さが図2のbとなる。その
結果bはaより長くなり、巻き終り段階の糸巻径5bが大
きくなってもキャスティング等の釣糸放出時の抵抗が小
さくなって釣糸放出性が改善され、飛距離が伸びること
になる。
時、スプ−ル4への巻き初め段階では、糸巻径5aが巻胴
部4a外周に近くて小さく、巻き終り段階では糸巻径5bが
大きくなる。この巻き初め段階では、糸案内部6cの透孔
6iに嵌合固定された硬質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔
8aが釣糸繰出し側の前方へ向けて傾斜されているので、
糸巻径5a外周から糸案内部6cの根元側の硬質釣糸案内環
8の釣糸案内用透孔8aの下端側までの釣糸5の長さが図
2のaとなる。巻き終り段階では、糸巻径5b外周から糸
案内部6cの先端側の硬質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔
8aの上端側までの釣糸5の長さが図2のbとなる。その
結果bはaより長くなり、巻き終り段階の糸巻径5bが大
きくなってもキャスティング等の釣糸放出時の抵抗が小
さくなって釣糸放出性が改善され、飛距離が伸びること
になる。
【0014】又、従来の釣糸案内装置では左右に往復動
する釣糸案内部とスプ−ルに巻回され、又は引き出され
る釣糸の巻き位置は、糸巻径が大きい時距離が比較的短
いと共に、釣糸案内部の移動と巻き位置の移動に位相ず
れが少なくなり、平行かつ均一にスプ−ルに釣糸を巻回
できるが、スプ−ルへの巻き初め段階では、距離が比較
的長く、かつ釣糸案内部の移動と巻き位置の移動の間に
大きな位相ずれができて、平行かつ均一にスプ−ルに釣
糸を巻回できず、糸巻状態が悪い等の課題が残されてい
る。
する釣糸案内部とスプ−ルに巻回され、又は引き出され
る釣糸の巻き位置は、糸巻径が大きい時距離が比較的短
いと共に、釣糸案内部の移動と巻き位置の移動に位相ず
れが少なくなり、平行かつ均一にスプ−ルに釣糸を巻回
できるが、スプ−ルへの巻き初め段階では、距離が比較
的長く、かつ釣糸案内部の移動と巻き位置の移動の間に
大きな位相ずれができて、平行かつ均一にスプ−ルに釣
糸を巻回できず、糸巻状態が悪い等の課題が残されてい
る。
【0015】前記本発明では、巻き終り段階の糸巻径5b
外周から釣糸案内体6の距離を極力短くなるように釣糸
案内装置Aが設けられると、スプ−ル4への巻き初め段
階では、糸巻径5a外周から糸案内部6cの根元側の硬質釣
糸案内環8の釣糸案内用透孔8aの下端側までの釣糸5の
長さが比較的短くなり、釣糸案内体6の移動とスプ−ル
4の巻き位置の移動の間の位相が小さくなって、平行か
つ均一、密にスプ−ル4に釣糸5が巻回できて糸巻状態
が改善される。巻き終り段階では、糸巻径5b外周が大き
くなるので、糸巻径5b外周から糸案内部6cの先端側の硬
質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔8aの上端側までの釣糸
5の距離は比較的長くなって粗に巻回されるが、糸巻径
5b外周が大きいので、引き出される時の障害にはならな
い。
外周から釣糸案内体6の距離を極力短くなるように釣糸
案内装置Aが設けられると、スプ−ル4への巻き初め段
階では、糸巻径5a外周から糸案内部6cの根元側の硬質釣
糸案内環8の釣糸案内用透孔8aの下端側までの釣糸5の
長さが比較的短くなり、釣糸案内体6の移動とスプ−ル
4の巻き位置の移動の間の位相が小さくなって、平行か
つ均一、密にスプ−ル4に釣糸5が巻回できて糸巻状態
が改善される。巻き終り段階では、糸巻径5b外周が大き
くなるので、糸巻径5b外周から糸案内部6cの先端側の硬
質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔8aの上端側までの釣糸
5の距離は比較的長くなって粗に巻回されるが、糸巻径
5b外周が大きいので、引き出される時の障害にはならな
い。
【0016】前記のように魚釣用リ−ルのレベルワイン
ド装置Aが構成されると、巻き初め段階の糸巻径5a外周
から硬質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔8aの下端側まで
の釣糸5の長さaに比較して巻き終り段階の糸巻径5b外
周から硬質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔8aの上端側ま
での釣糸5の長さbが長くなり、釣糸放出抵抗の増加が
防止されてキャスティング等の釣糸放出時の抵抗が小さ
くなって釣糸放出性が改善され、飛距離が伸びることに
なる。又、巻き初め段階の糸巻径5a外周から硬質釣糸案
内環8の釣糸案内用透孔8aの下端側までの釣糸5の長さ
aが短くなるので、釣糸案内体6の移動とスプ−ル4の
巻き位置の移動の間の位相が小さくなって、平行かつ均
一、密にスプ−ル4に釣糸5が巻回できて糸巻状態が改
善される。
ド装置Aが構成されると、巻き初め段階の糸巻径5a外周
から硬質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔8aの下端側まで
の釣糸5の長さaに比較して巻き終り段階の糸巻径5b外
周から硬質釣糸案内環8の釣糸案内用透孔8aの上端側ま
での釣糸5の長さbが長くなり、釣糸放出抵抗の増加が
防止されてキャスティング等の釣糸放出時の抵抗が小さ
くなって釣糸放出性が改善され、飛距離が伸びることに
なる。又、巻き初め段階の糸巻径5a外周から硬質釣糸案
内環8の釣糸案内用透孔8aの下端側までの釣糸5の長さ
aが短くなるので、釣糸案内体6の移動とスプ−ル4の
巻き位置の移動の間の位相が小さくなって、平行かつ均
一、密にスプ−ル4に釣糸5が巻回できて糸巻状態が改
善される。
【0017】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されたから、
請求項1に記載の発明によれば、巻き初め段階の糸巻径
外周から釣糸案内用透孔の下端側までの釣糸の長さに比
較して巻き終り段階の糸巻径外周から釣糸案内用透孔の
上端側までの釣糸の長さが長くなり、釣糸放出抵抗の増
加が防止されてキャスティング等の釣糸放出時の抵抗が
小さくなって釣糸放出性が改善され、飛距離が伸びるこ
とになる。又、巻き初め段階の糸巻径外周から釣糸案内
用透孔の下端側までの釣糸の長さが短くなるので、釣糸
案内体の移動とスプ−ルの巻き位置の移動の間の位相が
小さくなって、平行かつ均一、密にスプ−ルに釣糸が巻
回できて糸巻状態が改善される。等優れた効果を奏する
魚釣用リ−ルのレベルワインド装置を提供することが出
来る。
請求項1に記載の発明によれば、巻き初め段階の糸巻径
外周から釣糸案内用透孔の下端側までの釣糸の長さに比
較して巻き終り段階の糸巻径外周から釣糸案内用透孔の
上端側までの釣糸の長さが長くなり、釣糸放出抵抗の増
加が防止されてキャスティング等の釣糸放出時の抵抗が
小さくなって釣糸放出性が改善され、飛距離が伸びるこ
とになる。又、巻き初め段階の糸巻径外周から釣糸案内
用透孔の下端側までの釣糸の長さが短くなるので、釣糸
案内体の移動とスプ−ルの巻き位置の移動の間の位相が
小さくなって、平行かつ均一、密にスプ−ルに釣糸が巻
回できて糸巻状態が改善される。等優れた効果を奏する
魚釣用リ−ルのレベルワインド装置を提供することが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で、レベルワインド装置が組み込ま
れた魚釣用リ−ルの平面図である。
れた魚釣用リ−ルの平面図である。
【図2】同レベルワインド装置が組み込まれた魚釣用リ
−ルの側枠内の要部断面側面図である。
−ルの側枠内の要部断面側面図である。
【図3】同レベルワインド装置の要部拡大断面側面図で
ある。
ある。
A レベルワインド装置 1、2、11、12 リ−ル本体 3 案内筒 4 スプ−ル 5 釣糸 6 釣糸案内体 8a 釣糸案内用透孔 16 ハンドル
Claims (1)
- 【請求項1】 リ−ル本体のスプ−ル前方の側板間にハ
ンドル回転に連動回転するトラバースカム軸と、前記ト
ラバースカム軸によって左右に往復動する前記トラバー
スカム軸が挿通する透孔と釣糸案内用透孔を有する釣糸
案内体を設けた魚釣用リ−ルのレベルワインド装置にお
いて、前記トラバースカム軸が挿通する透孔を前記釣糸
案内体の中心部分に形成すると共に、前記中心部分より
上方前方に傾斜して伸びた糸案内部を形成し、前記糸案
内部に釣糸案内用透孔を釣糸繰出し側の前方へ向けて傾
斜して形成することで、釣糸の糸巻径外周から釣糸案内
用透孔の下端側までの糸の長さaよりも、釣糸案内用透
孔の上端側までの糸の長さbを長くしたことを特徴とす
る魚釣用リ−ルのレベルワインド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07078129A JP3100859B2 (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | 魚釣用リ−ルのレベルワインド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07078129A JP3100859B2 (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | 魚釣用リ−ルのレベルワインド装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08242732A JPH08242732A (ja) | 1996-09-24 |
JP3100859B2 true JP3100859B2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=13653282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07078129A Expired - Fee Related JP3100859B2 (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | 魚釣用リ−ルのレベルワインド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3100859B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5797166B2 (ja) * | 2012-07-19 | 2015-10-21 | グローブライド株式会社 | 魚釣用リール |
JP5797613B2 (ja) * | 2012-07-31 | 2015-10-21 | グローブライド株式会社 | 魚釣用リール |
WO2014046190A1 (ja) * | 2012-09-21 | 2014-03-27 | グローブライド株式会社 | 魚釣用リール |
JP5956907B2 (ja) * | 2012-10-30 | 2016-07-27 | グローブライド株式会社 | 魚釣用リール |
JP6291368B2 (ja) * | 2014-06-30 | 2018-03-14 | グローブライド株式会社 | 魚釣用リール |
-
1995
- 1995-03-09 JP JP07078129A patent/JP3100859B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08242732A (ja) | 1996-09-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0678239B1 (en) | Hollow collapsible fishing rod with fishline guide | |
JP3100859B2 (ja) | 魚釣用リ−ルのレベルワインド装置 | |
US5697567A (en) | Casting reel with a spool and a casting edge with a line guide | |
KR20040068020A (ko) | 듀얼 베어링 릴의 레벨 와인딩 기구 | |
US2314616A (en) | Fishing reel | |
EP3097781B1 (en) | Reciprocating mechanism for a spinning reel | |
JP3582687B2 (ja) | 魚釣用リ−ルの釣糸案内装置 | |
US4778124A (en) | Line retaining means for a spinning reel | |
WO2003078706A1 (de) | Zentrifugenspinnvorrichtung | |
JP3043968B2 (ja) | 魚釣用リ−ルのレベルワインド装置 | |
JP6976814B2 (ja) | スピニングリール | |
US20180368376A1 (en) | Reciprocating mechanism for a fishing reel | |
JP3032122B2 (ja) | 魚釣用リ−ルのレベルワインド装置 | |
JP6948295B2 (ja) | 魚釣用スピニングリール | |
JPS632568B2 (ja) | ||
JP2000023600A (ja) | 釣り用リールのレベルワインド機構 | |
KR200260385Y1 (ko) | 다이 캐스팅과 스피닝 겸용 릴낚시대 | |
JP2004242541A (ja) | 魚釣用スピニングリ−ル | |
JP3034135U (ja) | 魚釣用スピニングリール | |
JP2007289055A (ja) | 魚釣用スピニングリ−ル | |
KR0112472Y1 (ko) | 낚시대용 스피닝릴의 트래버스캠 구동장치 | |
JPH11196720A (ja) | スピニングリール | |
JP2022125646A (ja) | 魚釣用スピニングリールのスプール及び魚釣用スピニングリール | |
JPS629810Y2 (ja) | ||
US3987977A (en) | Skewer assembly |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |