WO2014046190A1 - 魚釣用リール - Google Patents

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    • A01K89/01916Drive mechanism details with level winding the drive mechanism reciprocating the guide
    • A01K89/01917Reversely threaded screw
    • A01K89/01918Guide shiftable between wind and unwind positions

Definitions

  • the clutch By depressing a clutch switching operation member (hereinafter referred to as an operation member) 21 disposed between the left and right side plates 1A and 1B on the rear side, the clutch is switched from the clutch ON state (power transmission state and fishing line winding state). It can be switched to the OFF state (power cut-off state, fishing line release state).
  • the return from the clutch OFF state to the clutch ON state can be performed by rotating the handle 8 by an automatic return mechanism 30 (see FIG. 2) described later.
  • the fishing line guide body 60 is reciprocated between the left and right side plates 1A and 1B via the slider 61 when the screw shaft 51 is driven to rotate, and in the present embodiment, the above-described clutch mechanism 20 is turned on. It is configured to be rotatable so that it can be switched between a fishing line winding state and a fishing line releasing state in conjunction with / OFF. In this case, the fishing line guide body 60 is driven to rotate by driving the tubular body 55 to rotate.
  • the fishing line guide body 60 is rotationally driven in the front-rear direction in front of the spool 5A when the tubular body 55 is rotationally driven via the rotational plate 59. That is, the fishing line guide body 60 is rotated forward in the fishing line release state (when the fishing line is released), and the fishing line insertion portion 60A is erected in the vertical direction (see FIG. 6). ), The fishing line insertion portion 60A is tilted backward and the fishing line guide portion 70 described later comes into contact with the fishing line S inserted through the fishing line insertion portion 60A (see FIGS. 5 and 7). ing.
  • the configuration of the fishing line insertion portion 60A of the fishing line guide 60 will be specifically described.
  • the fishing line guide body 60 is held by the tubular body 55, it is rotated forward from the state shown in FIGS. 2, 5, and 7 as shown in FIGS. That is, the fishing line insertion portion 60A is rotated forward from the lying state and is erected in the vertical direction.
  • the fishing line guide body 60 rotated in this manner is in a state in which the spool 5A can be freely rotated (fishing line release state).
  • the regulation of the fishing line S that has entered the fishing line guide portion 70 is released, and the fishing line is released. Allow S to be emitted while undulating vertically and horizontally.
  • the present invention is not limited to the above-described embodiments and modifications, and can be implemented with various modifications without departing from the gist thereof.
  • the shape of the fishing line guide body 60 can be appropriately changed.
  • the fishing line guide body 60 is configured to rotate in conjunction with the clutch mechanism 20, but it does not have to be interlocked with the clutch mechanism.
  • a protrusion extending in the axial direction is provided on the outer periphery of the tubular body 55 to prevent the rotation, but the rotation is prevented by the edge of the long hole 55 a formed in the tubular body 55. You may make it do.

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Abstract

 釣糸がスプールから上下に波打つような状態で放出される際の釣糸放出抵抗を効果的に軽減できる釣糸案内体を備えた魚釣用リールを提供する。魚釣用リールは、スプールから繰り出される釣糸Sを挿通させる釣糸案内体60を備えたレベルワインド装置を有する。釣糸案内体60は、左右方向に沿う幅寸法よりも上下方向に沿う高さ寸法が大きい長孔状の開口65を形成する釣糸挿通部60Aを有する。釣糸案内体60は、釣糸放出時には前方に回動されて釣糸挿通部60Aが上下方向に起立されるとともに、釣糸巻き取り時には後方に回動されて釣糸挿通部60Aが倒伏されることにより釣糸案内部70が釣糸挿通部60Aに挿通される釣糸Sに接触される。

Description

魚釣用リール
 本発明は、スプールに釣糸を平行に巻回案内する釣糸案内体をスプール前方の側板間に備えた魚釣用リールに関する。
 従来、両軸受型タイプの魚釣用リールには、左右側板間に回転可能に支持されたスプールに対して釣糸を均等に巻回するようにレベルワインド装置が配設されている。このレベルワインド装置は、一方の側板側に回転可能に配設されたハンドルの巻き取り操作に連動してスプール前方で左右に往復動する釣糸案内体を備えており、前記釣糸案内体に釣糸が挿通されることでスプールに対して釣糸を平行に巻回することが可能となっている(例えば、特許文献1参照)。
 ところで、このような釣糸案内体を備えた魚釣用リールでは、クラッチ機構を分離操作してスプールをフリー回転状態に切り換えることにより、釣糸がスプールから釣糸案内体を通して放出されることになるが、そのような釣糸放出時には、スプールに巻回されている釣糸と釣糸案内体との間の距離が近いことにより、また、釣糸を平行にスプールに巻回案内する必要から釣糸案内体の釣糸案内幅が比較的狭く形成されていること等により、釣糸放出抵抗が大きくなり、キャスティング時の飛距離が低下したり、あるいは、釣糸放出速度が低下するなどの問題が生じる。
 そのため、特許文献2では、釣糸放出時に、ハンドルと反対側の側板に設けた操作部材の前方への操作により、外端(上端)に拡大した円形部を有する釣糸案内体を前方に回転させて、前記円形部を通して釣糸を放出させることによって、釣糸放出抵抗を軽減できるようにしている。
実公昭62-9810号公報 特公昭39-11030号公報
 しかしながら、特許文献2の釣糸案内体では、上側部分が拡大した円形部に形成されているが、下側部分は幅狭になっており、したがって、実際のキャスティング操作においてスプールに巻回されている釣糸が上下に波打つような状態で釣糸案内体を通して放出される際には、釣糸案内体の下側の幅狭部分が大きな釣糸放出抵抗を引き起こす。すなわち、釣糸放出時、スプールに巻回されている釣糸は、上下に波打つような状態で釣糸案内体の下側の幅狭部分に何度も繰り返し接触(衝突)しながら釣糸案内体を通じて放出されることになるため、釣糸放出抵抗が大きくなって、結局、キャスティング時の飛距離低下や釣糸放出速度の低下がもたらされることになる。
 本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、釣糸がスプールから上下に波打つような状態で放出される際の釣糸放出抵抗を効果的に軽減できる釣糸案内体を備えた魚釣用リールを提供することを目的とする。
 上記した目的を達成するために、本発明は、リール本体の左右側板間に回転自在に支持されたスプールと、前記スプールから繰り出される釣糸を挿通させるとともに、ハンドルの回転操作に連動して前記スプールの前方において前記左右側板間で往復移動する釣糸案内体を備えたレベルワインド装置とを有する魚釣用リールにおいて、前記釣糸案内体は、左右方向に沿う幅寸法よりも上下方向に沿う高さ寸法が大きい長孔状の開口を形成する釣糸挿通部を有し、前記釣糸挿通部の上壁部のスプール側には、前記釣糸挿通部よりも幅狭に形成されるとともに、釣糸に接触して釣糸をスプールへと案内できる釣糸案内部が設けられ、前記釣糸案内体は、前後方向に回動可能に構成され、釣糸放出時には前方に回動されて前記釣糸挿通部が上下方向に起立されるとともに、釣糸巻き取り時には後方に回動されて前記釣糸挿通部が倒伏されることにより前記釣糸案内部が前記釣糸挿通部に挿通される釣糸に接触されることを特徴とする。
 上記した構成の魚釣用リールによれば、釣糸放出時には、釣糸案内体が前方に回動されて、前記釣糸挿通部が上下方向に起立されることにより、スプールの前方で前記釣糸挿通部の長孔状の開口が上下方向に長く且つ釣糸案内部よりも幅広く延在するため、上下に波打つように放出される釣糸に生じる接触抵抗および左右方向に移動しながら放出される釣糸に生じる接触抵抗等の軽減を図ることができ、キャスティング時の飛距離向上や釣糸放出速度の向上が可能になる。一方、釣糸巻き取り時には、釣糸案内体が後方に回動されて、前記釣糸挿通部が倒伏されることにより、前記釣糸案内部が前記釣糸挿通部に挿通される釣糸に接触されるため、幅の狭い釣糸案内部を介して釣糸をスプールへ案内することができ、良好で均質な平行糸巻き状態を得ることができる。
 なお、上記構成において、「上下方向に沿う高さ寸法」とは、釣糸放出時における釣糸挿通部の起立状態での上下方向に沿う開口の寸法のことであり、釣糸放出時にスプールから上下に波打つような状態で放出される釣糸と開口を画定する釣糸挿通部の壁面とが干渉しないような寸法であることが好ましい。
 本発明によれば、釣糸がスプールから上下に波打つような状態で放出される際の釣糸放出抵抗を効果的に軽減できる釣糸案内体を備えた魚釣用リールが得られる。
本発明に係る魚釣用リールを示し、釣糸案内体部分を露出させた平面図。 図1に示す魚釣用リールにおいて、クラッチ機構の動力伝達部分の構成を示す側面図(クラッチON状態)。 図1に示す魚釣用リールにおいて、クラッチ機構の動力伝達部分の構成を示す側面図(クラッチOFF状態)。 クラッチプレートと釣糸案内体を回動させる回動プレートとの連結部分の構造を示す断面図。 図1に示す魚釣用リールのA-A線に沿う断面図であり、釣糸案内体が釣糸巻き取り状態(クラッチON状態)にあるときの図。 図1に示す魚釣用リールのA-A線に沿う断面図であり、釣糸案内体が釣糸放出状態(クラッチOFF状態)にあるときの図。 釣糸案内体を拡大して示す斜視図(クラッチON状態)。 釣糸案内部の変形例を示す平面図。 釣糸案内部の更なる変形例を示し、(a)は釣糸案内体の正面図、(b)は釣糸挿通部を情報から見た斜視図、(c)は釣糸案内部の拡大図。 (a)は結びコブ等を伴わない釣糸が釣糸案内部を通過する状態を示す図9の(a)のB-B線に沿う断面図、(b)は結びコブ等を伴う釣糸が釣糸案内部を通過する状態を示す図9の(a)のB-B線に沿う断面図。 左右方向に拡がる幅広の開口を形成する釣糸挿通部を有する釣糸案内体を備える魚釣用リールの平面図。 図11の魚釣用リールの釣糸案内体を拡大して示す斜視図。 図12に示す釣糸案内体を分解した状態を示す斜視図。 図12に示す釣糸案内体の一部断面を有する正面斜視図。
 以下、図面を参照しながら本発明に係る魚釣用リールの一実施形態について説明する。なお、以下において、前後方向、左右方向、および、上下方向は、図1および図2に矢印で示される向きで定義される。
 特に図1に示されるように、本実施形態に係る魚釣用リールは、左右のフレーム2a,2bを左右カバー3a,3bで覆った左右側板1A,1Bを備えたリール本体1を有している。リール本体1には、左右側板1A,1B間に位置し、図示しない釣竿に装着されるリール脚1Cが一体形成されている。また、左右のフレーム2a,2b間には、スプール軸5が軸受を介して回転可能に支持されており、スプール軸5には、釣糸Sが巻回されるスプール5Aが一体的に固定されている。さらに、左右側板1A,1B間には、スプール5Aに対して上方側に、指を載置可能なサムレスト1Dが設けられている。
 本実施形態では、スプール5Aを回転駆動するハンドル8を右側板1B側に設置しており、右フレーム2bと右カバー3bとの間の空間には、ハンドル8の回転駆動力をスプール軸5に伝達する公知の動力伝達機構10が配設されている。また、右フレーム2bと右カバー3bとの間には、スプール軸5を動力伝達状態と動力遮断状態とに切り換える公知のクラッチ機構20が配設されており、このクラッチ機構20は、スプール5Aの後方側の左右側板1A,1B間に配設されたクラッチ切り換え操作部材(以下、操作部材と称する)21を押し下げ操作することで、クラッチON状態(動力伝達状態であり釣糸巻き取り状態)からクラッチOFF状態(動力遮断状態であり、釣糸放出状態)へ切り換えられるようになっている。なお、クラッチOFF状態からクラッチON状態への復帰は、後述する自動復帰機構30(図2参照)によってハンドル8を回転操作することで行うことが可能となっている。
 また、左右の側板1A,1B間には、スプール5Aの釣糸繰出し方向側に、レベルワインド装置50が配設されている。このレベルワインド装置50は、ハンドル8を回転操作することで、釣糸Sを挿通する釣糸案内体60が左右に往復移動するよう構成されており、釣糸Sの巻き取り操作に伴って、スプール5Aに対して釣糸Sを均等に巻回する機能を有する。
 駆動力伝達機構10は、ハンドル8が固定されたハンドル軸8aにドラグ機構と関連して回転可能に装着された駆動歯車11と、この駆動歯車11に噛合するピニオン12とを備えている。ピニオン12は、スプール軸5と同軸上に設置されており、ピニオン軸(スプール軸5であっても良い)12aに沿って軸方向に移動可能となっている。また、ピニオン12の外周には、円周溝12bが形成されており、この円周溝12bに、後述するクラッチ機構20のヨーク22が係合して、ピニオン12を軸方向に移動させるようになっている。すなわち、ピニオン12が軸方向に移動することで、スプール軸5との間で継脱がなされ、動力伝達状態(クラッチON)/動力遮断状態(クラッチOFF)に切り換えられるようになっている。
 クラッチ機構20は、右フレーム2bに対して回動可能に支持され、振り分けバネ23によって、図2に示す動力伝達状態(クラッチON状態)と、図3に示す動力遮断状態(クラッチOFF状態)に振り分け保持されるクラッチプレート25を備えている。このクラッチプレート25は、図2および図3に示されるように、右フレーム2bに上下方向に形成された連結孔2dを介して操作部材21と連結されており、クラッチプレート25に形成された長孔25aに、右フレーム2bに突出するように設けられたピン2eが挿入されて、その回動駆動が案内されるようになっている。
 クラッチプレート25の表面には、公知のように、ピニオン12の円周溝12aに係合したヨーク22と係合可能な一対のカム面25cが形成されている。ヨーク22の先端側は、右フレーム2bに突設された支持ピン27によって保持されており、ヨーク22は、各支持ピン27に配設されたバネ部材(図示せず)によって常時、クラッチプレート25側に付勢された状態となっている。なお、図2は、ヨーク22がバネ部材によってクラッチプレート25側に付勢された状態を示しており、このとき、ピニオン12はスプール軸5の端部に形成されている係合部に嵌合してクラッチON状態となっている。
 クラッチプレート25は、操作部材21が、図2の矢印に示すように押下げ操作されると反時計回り方向に回動され、カム面25cおよびヨーク22を介して、ピニオン12をスプール軸5の端部に形成されている係合部から離脱させ、図3に示すように、クラッチOFF状態に切り換える。なお、この状態は、振り分けバネ23によって保持される。
 また、クラッチプレート25には、クラッチをOFF状態からON状態にする自動復帰機構30が設けられている。この自動復帰機構30は、クラッチプレート25に一体的に設けられるキック部材31と、ハンドル軸8aに回り止め固定されるラチェット32とを備えており、キック部材31は、クラッチONからクラッチOFFに切り換えると、図3に示すように、ラチェット32の回転軌跡内に侵入するように配置されて構成されている。このため、クラッチOFF状態において、ハンドル8を巻き取り操作すると、ラチェット32の回転によりキック部材31がキックされて、自動的にクラッチプレート25がクラッチON状態の位置に復帰され、その復帰状態が再び振り分けバネ23のバネ力で保持される。なお、クラッチの復帰は、操作部材21を押し上げ操作しても行うことが可能である。
 スプール5Aの前方側の左右側板1A,1B間には、レベルワインド装置50が配置されている。以下、レベルワインド装置50の構成について、図4~図7を併せて参照しながら説明する。
 レベルワインド装置50は、スプール5Aに巻回された釣糸Sを挿通させる釣糸挿通部60Aを有する釣糸案内体60を備えており、この釣糸案内体60は、軸受52(図4参照)を介して左右側板1A,1B間に回転可能に支持され且つ駆動力伝達機構10を介して回転可能に駆動される螺軸(ウォームシャフト)51によって、左右往復駆動されるよう構成されている。すなわち、螺軸51の右フレーム2b側には、ハンドル軸8aに装着された駆動歯車11と隣接して配設されてハンドル軸8aと一体的に回転する連結ギア(図示せず)と噛合する入力ギア53が設けられており、螺軸51は、連結ギア及び入力ギア53を介して、ハンドル8の回転駆動と同期して回転駆動されるようになっている。
 螺軸51は、左右側板1A,1B間に回動可能に保持される管状体(筒体)55内に収容された状態となっており、管状体55の外面には、軸方向に延出する長孔55aが形成され、螺軸51の表面に形成された螺旋溝51aを軸方向に沿って部分的に露出させている。また、釣糸Sを挿通させる釣糸案内体60は、釣糸挿通部60Aと保持部60Bとを一体的に備えており、保持部60Bが管状体55を囲繞するように配置されて形成されている。
 保持部60Bは、その内部に、長孔55aを介して螺旋溝51aと係合する摺動子61を保持している。この摺動子61は、袋ナット62によって、保持部60Bに対して固定される。また、釣糸案内体60は、螺軸51の回転に伴って、螺旋溝51aと摺動子61との係合関係により、軸方向に沿って移動しつつ、管状体55の周りで回転しないように回り止めされている。本実施形態の構成では、管状体55の外周に軸方向に沿って延出する回り止め部55bを形成しており、回り止め部55bに対して保持部60Bの係合部64を係合させることで、回り止めを果たしている。具体的には、回り止め部55bは、管状体55の外周に軸方向に延出する突起(図5,図6に示すように、180°間隔で一対設けられている)として構成されており、係合部64は、そのような突起に入り込む凹部として構成されている。
 上記のように、螺軸51を収容する管状体55に回り止め部55bを一体形成することで、従来のように、釣糸案内体60を回り止めするガイド軸を配設する必要がなくなり、レベルワインド装置50の構造を簡素化することが可能となる。
 また、釣糸案内体60は、螺軸51が回転駆動されると、摺動子61を介して左右側板1A,1B間で往復駆動されるとともに、本実施形態では、上述したクラッチ機構20のON/OFFに連動して釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態との間で切り換えられるように、回動可能に構成されている。この場合、釣糸案内体60の回動駆動については、管状体55を回動駆動することで成されるようになっている。
 ここで、クラッチ機構20から管状体55への動力伝達経路を具体的に説明する。
 クラッチプレート25には、リール本体1の前方側に向けて突出する突片25bが形成されており、その先端には、右フレーム2b側に向けて突出する係合突起25cが一体形成されている。一方、右フレーム2bには、螺軸51が支持される部分に回動プレート59が保持されており(図4参照)、管状体55は、右フレーム2bの内面側において、回動プレート59と回り止め固定されている。すなわち、回動プレート59には、径方向に突出する凸部59aが形成されており、この凸部59aに、管状体55の端部に形成された凹部55cが嵌合することで、両者は、右フレーム2bの内面側で固定された状態(一体回動可能な状態)となっている。
 回動プレート59は、螺軸51を回転可能に支持する軸受52の外輪と右フレーム2bとの間で回動可能に支持されており、右フレーム2bの外面側に沿って、クラッチプレート25の突片25bと係合する連結片59bが形成されている。そして、連結片59bには、長孔59cが形成されており、この長孔59cに、クラッチプレート25の突片25bの係合突起25cが遊挿されることで、回動プレート59は、図2および図3に示されるように、クラッチプレート25の回動に伴って螺軸51の軸芯を中心に回動されるようになっている。したがって、回動プレート59は、振り分けバネ23によって、釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態との間で振り分け保持されるクラッチプレート25とともに、2つの位置で切り換えられるようになっている。
 釣糸案内体60は、回動プレート59を介して、管状体55が回動駆動されることで、スプール5Aの前方において、前後方向に回動駆動される。すなわち、釣糸案内体60は、釣糸放出状態(釣糸放出時)では前方に回動されて釣糸挿通部60Aが上下方向に起立される(図6参照)とともに、釣糸巻き取り状態(釣糸巻き取り時)では後方に回動されて釣糸挿通部60Aが倒伏されることにより後述する釣糸案内部70が釣糸挿通部60Aに挿通される釣糸Sに接触される(図5および図7参照)ようになっている。ここで、釣糸案内体60の釣糸挿通部60Aの構成について、具体的に説明する。
 釣糸挿通部60Aは、スプール5Aからの釣糸Sを挿通させる部分であり、SUS、チタン等やメッキ処理を施した釣糸抵抗が少ない硬質材料によるフレーム体60Fとして構成されており、図7に示されるように、別体の保持部60Bとともに一体的に形成されている。具体的には、釣糸挿通部60Aは、左右方向に沿う幅W寸法(図7参照)よりも上下方向に沿う高さH寸法(図6参照;図6に示される釣糸放出時における釣糸挿通部60Aの起立状態での上下方向に沿う開口65の寸法)が大きい長孔状の開口65を形成する。なお、本実施形態において、開口65を画定するフレーム体60Fは、釣糸放出状態で側面視した際、前後方向に対して傾斜した状態(後方側に向けて次第に立ち上がる形状)となっている(図6参照)。
 上下方向に延びる開口65は、図6に示される釣糸放出状態で、スプール5Aの釣糸巻回領域全体を正面視で開口65を通じて視認できるような範囲にわたって上下に延びていることが好ましい。具体的には、例えば、開口65の上下方向の寸法Hは、8~12mmであり、例えば、好ましくは幅W寸法の2~5倍である。
 また、釣糸挿通部60Aの上壁部68aのスプール側(フレーム体60Fの上端部のスプール5Aと対向する表面部位)には、釣糸挿通部60Aの開口65よりも幅狭に形成されるとともに、釣糸Sに接触して釣糸Sをスプール5Aへと案内できる釣糸案内部70が設けられている。この釣糸案内部70は、図8の(a)に明確に示されるように、釣糸挿通部60Aの開口65に挿通される釣糸Sを左右方向で保持する保持溝74と、釣糸挿通部60Aを通って延びる釣糸Sを保持溝74へと誘導するテーパ面72とを有する。
 釣糸案内部70は、釣糸案内体60が釣糸放出状態(図3および図6の状態)から釣糸巻き取り状態(図2、図5、および、図7に示される状態)へと回動した際、開口65を貫いてスプール5Aへと延びる釣糸Sに対して上側から当接できる位置関係となっており、釣糸Sを左右方向で保持して離脱させないように規制する。すなわち、釣糸案内部70は、そこに入り込んだ釣糸Sの左右方向のブレを防止して、スプール5Aに対して安定して釣糸Sを平行巻きする機能(糸巻状態を向上する機能)を有する。
 なお、本実施形態では、釣糸案内部70を形成するフレーム体60Fの部位60Fa(図8の(a)に斜線で示される部位)を金属(例えば、アルミニウムや銅合金等)から形成し、これに耐摩耗性を向上させる表面処理(アルマイト処理、メッキ処理等)を施すことが好ましい。このようにすることで、釣糸放出時や釣糸巻き取り時に釣糸が接触しても、切れることを防止でき、かつ接触抵抗を更に軽減することが可能となる。また、保持溝74は、図8の(b)に示されるように、テーパ面72から更に上下方向に細く延びる保持溝74’であってもよく、あるいは、釣糸案内部70は、図8の(c)に示されるように、保持溝がなく、テーパ面72が奥部で点により収束する断面がV形状であってもよい。
 次に、上述したように構成される魚釣用リールの作用および効果について説明する。 
 図2および図5に示されるクラッチON状態において、スプール5Aの後方側に位置する操作部材21を押し下げ操作すると、クラッチ機構20を構成するクラッチプレート25は、反時計回りに回動され、振り分けバネ23によって、図3に示される状態に保持される。このとき、クラッチプレート25の表面に形成されたカム面25cがヨーク22を軸方向にシフトさせ、ピニオン12をスプール軸5から離脱させる(クラッチOFF状態)。また、この操作によるクラッチプレート25の回動に伴って、回動プレート59は、螺軸51の軸芯を中心に回動され、これに回り止めされている管状体55は、図2(図5)に示される位置から、図3(図6)に示される位置に回動される。
 したがって、釣糸案内体60は、管状体55に保持されていることから、図2,5,7に示される状態から、図3および図6に示されるように前方へ回動される。すなわち、釣糸挿通部60Aが倒伏状態から前方に回動されて上下方向に起立される。そして、このように回動された釣糸案内体60は、スプール5Aがフリー回転可能な状態(釣糸放出状態)となっており、釣糸案内部70に入り込んでいた釣糸Sの規制を解除して釣糸Sが上下左右に波打ちながら放出されるのを許容する。
 このようなスプール5Aのフリー回転可能状態でキャスティング操作等により釣糸Sを放出しても、釣糸案内体60がスプール5Aの前方において図3および図6に示される状態に回動されてその開口65が上下方向に長く且つ釣糸案内部70よりも幅広に延びているため、開口65の内面から接触抵抗を受けることが少なく、仕掛けの飛距離を低下させるようなことはない。すなわち、釣糸を放出する際に、釣糸案内体60からの放出抵抗を軽減することが可能となる。
 そして、クラッチ機構20をONに復帰させるべく、ハンドル8を巻き取り操作すると、自動復帰機構30によって、クラッチプレート25は、図2に示される位置に自動復帰する。このクラッチプレート25のON状態の復帰に伴って、管状体55は、回動プレート59を介して、図2および図5に示される状態に回動され、釣糸案内体60は、図2,5,7に示される位置に切り換えられる。このとき、開口65を通り抜けてスプール5Aへと延びる釣糸Sには、回動する釣糸案内部70が上方から当て付いて押し付けられる。この場合、釣糸Sは、釣糸案内部70のテーパ面72に沿って保持溝74へと容易に導かれる。したがって、図5および図7に示されるように、この釣糸巻き取り状態では、釣糸Sは、釣糸案内部70によって左右方向で保持されてここから離脱することはない。
 その後、ハンドル8を巻き取り操作することで、レベルワインド装置50の螺軸51は、ハンドル軸8aに設けられた連結ギアおよびこれに噛合する入力ギア53を介して回転駆動される。螺軸51が回転駆動されることで、釣糸案内体60は、螺軸51の外周面に形成された螺旋溝51aと係合する摺動子61を介して、管状体55に沿って左右往復動される。この場合、管状体55の外周には、軸方向に沿って延出する回り止め部55bが形成されているため、釣糸案内体60は、軸回りに回転することなく、左右に往復駆動される。これにより、釣糸Sは、左右方向に幅狭となった釣糸案内部70によって、スプール5Aに対して、安定して平行巻きされる。
 以上説明したように、本実施形態の魚釣用リールによれば、釣糸放出時には、釣糸案内体60が前方に回動されて、釣糸挿通部60Aが上下方向に起立されることにより、スプール5Aの前方で釣糸挿通部60Aの長孔状の開口65が上下方向に長く且つ釣糸案内部70よりも幅広く延在するため、上下に波打つように放出される釣糸Sに生じる接触抵抗および左右方向に移動しながら放出される釣糸に生じる接触抵抗等の軽減を図ることができ、キャスティング時の飛距離向上や釣糸放出速度の向上が可能になる。一方、釣糸巻き取り時には、釣糸案内体60が後方に回動されて、釣糸挿通部60Aが倒伏されることにより、釣糸案内部70が釣糸挿通部60Aに挿通される釣糸Sに接触されるため、幅の狭い釣糸案内部70を介して釣糸Sをスプール5Aへ案内することができ、良好で均質な平行糸巻き状態を得ることができる。
 図9および図10には、釣糸案内部の更なる変形例が示されている。この変形例に係る釣糸案内部70Aも、釣糸挿通部60Aの上壁部68aのスプール側(フレーム体60Fの上端部のスプール5Aと対向する表面部位)に設けられて、釣糸挿通部60Aの開口65よりも幅狭に形成されるが、特に、この変形例の釣糸案内部70Aは、図9の(c)に明確に示されるように、外側の幅広部91と、この幅広部91に連通する内側(奥側)の幅狭部90とから成る溝状に形成される。
 具体的には、溝状のこの釣糸案内部70Aは、釣糸挿通部60Aのフレーム体60Fの上壁部68aの後端縁69に所定の幅で開口する開口部85を有しており、この開口部85を起点として開口部85の両側から開口65側(内側)へ向けて徐々に幅狭となるようにテーパ状に延びる(開口部85へ向けてテーパ状に広がる)テーパ面83,83によって幅広部91が形成される。また、テーパ面83,83の内側終端部は、開口部85の幅寸法よりも小さい直径の円を描く幅寸法の狭い幅狭部90(保持溝)へと繋がっている。そして、幅広部91および幅狭部90はいずれも釣糸挿通部60Aの開口65に挿通される釣糸Sを左右方向で保持できるとともに、幅広部91は、釣糸挿通部60Aを通って延びる釣糸Sを幅狭部90へと誘導する。
 したがって、このような構成の釣糸案内部70Aでは、釣糸巻き取り時に、釣糸案内体60が後方に回動されて、釣糸挿通部60Aが倒伏されることにより、釣糸案内部70Aが釣糸挿通部60Aに挿通される釣糸Sに接触されると、その釣糸Sの直径または状態に応じて幅広部91および幅狭部90のいずれかによって選択的に釣糸Sを保持することができる。すなわち、結びコブ等を伴わない釣糸部位S1または細径の釣糸S1においては、この釣糸部位S1または釣糸S1を幅狭部90により保持してスプール5Aへと案内することができ(図9の(c)および図10の(a)参照)、一方、結びコブ等を伴う釣糸部位S2または太径の釣糸S2においては、この釣糸部位S2または釣糸S2を幅広部91により保持してスプール5Aへと案内することができ(図9の(c)および図10の(b)参照)。あるいは、別の言い方をすると、通常は、釣糸S1を幅狭部90により保持してスプール5Aへと良好に案内することができるが、結びコブ等を伴う釣糸S1の部位S2が釣糸案内部70Aを通過する際には、その部位S2を幅広部91へと逃がしてこの幅広部91により釣糸S1をスプール5Aへと案内できる(結びコブ等の有無を問わず釣糸S1が引っ掛かりなくスムーズに釣糸案内部70Aを通過できる)。より具体的には、結びコブ等を伴う釣糸S1の部位S2が幅狭部90に当接すると同時に、釣糸案内体60(釣糸挿通部60A)がクラッチ機構の振り分けバネ23(図2および図3参照)の付勢力に抗して僅かに上方へ動き(図10の(b)に一点鎖線で示される状態から実線で示される状態へと距離Xだけ上方へ動き)、それにより、部位S2を幅広部91へと逃がして(結びコブ等を幅広部91で受け入れる)釣糸S1を無理なくスプール5Aへと案内し、その後、部位S2が幅広部91を通り過ぎた時点から再び釣糸S1を幅狭部90を介してスプール5Aへ案内する。
 ところで、以上説明してきた釣糸案内部70,70Aは、左右方向に沿う幅寸法よりも上下方向に沿う高さ寸法が大きい実施形態で説明したが、前述した上下方向に長孔状の開口65を形成する釣糸挿通部60Aだけでなく、左右方向に長い開口68を形成する釣糸挿通部60Aにも同様に適用できる。そのような例が図11~図14に示されている。
 すなわち、図11~図14に示されるように、釣糸案内体60の保持部60Bは、軽量化が図れる材料、例えば、樹脂材によって一体形成されており、前方側に向けて突出形成された突起部60Ba内に摺動子61(前述した第1の実施形態の図5および図6参照)を保持している。この摺動子61は、前述したように、突起部60Baに嵌合される袋ナット62(図5および図6参照)によって、保持部60Bに対して固定される。また、保持部60Bには、挿通孔60Bbが形成されており、この挿通孔60Bbには管状体55(図5および図6参照)が挿通される(以上は第1の実施形態も同様)。
 釣糸案内体60の釣糸挿通部60A’は、スプール5Aからの釣糸Sを挿通させる部分であり、前述した実施形態と同様に、SUS、チタン等の釣糸抵抗が少ない材料によるフレーム体60Fとして一体形成されている。具体的に、この釣糸挿通部60A’は、略対称となるように左右方向に拡がる幅広の開口68を備えている。
 開口68は、釣糸放出状態となったときの正面視(挿通される釣糸Sに沿って前方から見た正面視)で、左右方向に拡がる略楕円形状となるように形成されている。
 開口68を有するフレーム体60Fは、釣糸放出状態で側面視した際、前後方向に対して傾斜した状態(後方側に向けて次第に立ち上がる形状)となっており、開口68を形成する上壁68aは、釣糸放出状態では、前後方向に沿った状態となって、可能な限り広い開口を確保できるようになっている。そして、開口68を形成する前後方向に沿った上壁68aの後端縁69には、釣糸放出状態から釣糸巻き取り状態に回動した際、開口部68内に挿通されている釣糸Sに対して、上側から当接できる位置関係となっており、釣糸Sに接触して釣糸Sをスプール5Aへと案内できる前述した溝状の釣糸案内部70(または70A)が設けられている。
 保持部60Bは、前述したように、樹脂材等によって一体形成されており、フレーム体60Fとは別体として構成されている。すなわち、釣糸案内体60は、異なる材料によって形成されたフレーム体60F(釣糸挿通部60A’)と保持部60Bが分割して一体化されており、これにより、釣糸案内体60は、全体として軽量化を図りつつ、コストの低減を図っている。
 保持部60Bと釣糸挿通部60A’は、それぞれを別体として形成しておき、これらを一体化(接着等による一体化)しても良いが、本実施形態では、両者は着脱可能に一体化されている。具体的には、保持部60Bに、フレーム体60Fを受ける受け部60Bcを形成すると共に、釣糸挿通部60A’(フレーム体60F)に受け部60Bcに当て付いて位置決めされる当接部60Aa(図13参照)を形成している。この場合、当接部60Aaは、開口68の下部中央位置から下方に向けて延出した延出部60Abの下面によって構成され、受け部60Bcは、そのような下面が当て付く面として構成され、両者は互いに面接する平坦面として形成されている。また、受け部60Bcには、嵌合穴60Bd(図14参照)が形成され、当接部60Aaには、嵌合穴60Bdに嵌合する嵌合突部60Ac(図13および図14参照)が形成されている。そして、保持部60Bには、挿通孔60Bbと平行となるようにビス孔60Beが形成されており、嵌合突起60Acにも、嵌合突起60Acを嵌合穴60Bdに嵌め込んだ際、ビス孔60Beと同軸上にビス孔60Adが形成されている。
 これにより、釣糸挿通部60A’の係合突起60Acを、保持部60Bの嵌合穴6Bdに嵌め込み(図13および図14参照)、当接部60Aaを受け部60Bcに当て付けて両者を位置決めした状態で、固定部材(ビス)90を螺入することで、釣糸挿通部60A’と保持部60Bは、着脱可能に一体化される。すなわち、釣糸挿通部60A’を保持部60Bに対して容易に着脱することが可能となっている。
 このように、左右方向に長い開口68を形成する釣糸挿通部60Aに釣糸案内部70,70Aを適用しても釣糸規制として前述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
 なお、本発明は、前述した実施形態や変形例等に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば、釣糸案内体60については、その形状を適宜、変形することが可能である。また、前述した実施形態では、釣糸案内体60をクラッチ機構20と連動して回動するように構成したが、クラッチ機構とは連動しなくても良い。また、釣糸案内体60を回動するに際しては、管状体55の外周に、軸方向に延出する突起を設けて回り止めしたが、管状体55に形成される長孔55aのエッジによって回り止めするようにしても良い。また、釣糸案内部70の形態は、釣糸を左右方向で安定的に保持できればどのような形態であってもよい。また、保持部60Bに対して釣糸挿通部60Aをネジ等で着脱可能に構成して、釣糸の放出・巻き取り性の微調整を行なったり、メンテナンス性の向上を図るようにしてもよい。
1 リール本体
1A,1B 左右側板
5 スプール軸
5A スプール
8 ハンドル
20 クラッチ機構
50 レベルワインド装置
60 釣糸案内体
60A 釣糸挿通部
65,68 開口
70,70A 釣糸案内部
72 テーパ面
74 保持溝
90 幅狭部
91 幅広部

Claims (5)

  1.  リール本体の左右側板間に回転自在に支持されたスプールと、
     前記スプールから繰り出される釣糸を挿通させるとともに、ハンドルの回転操作に連動して前記スプールの前方において前記左右側板間で往復移動する釣糸案内体を備えたレベルワインド装置と、
     を有する魚釣用リールにおいて、
     前記釣糸案内体は、左右方向に沿う幅寸法よりも上下方向に沿う高さ寸法が大きい長孔状の開口を形成する釣糸挿通部を有し、
     前記釣糸挿通部の上壁部のスプール側には、前記釣糸挿通部よりも幅狭に形成されるとともに、釣糸に接触して釣糸をスプールへと案内できる釣糸案内部が設けられ、
     前記釣糸案内体は、前後方向に回動可能に構成され、釣糸放出時には前方に回動されて前記釣糸挿通部が上下方向に起立されるとともに、釣糸巻き取り時には後方に回動されて前記釣糸挿通部が倒伏されることにより前記釣糸案内部が前記釣糸挿通部に挿通される釣糸に接触されることを特徴とする魚釣用リール。
  2.  前記釣糸案内部は、前記釣糸挿通部に挿通される釣糸を左右方向で保持する保持溝と、前記釣糸挿通部を通って延びる釣糸を前記保持溝へと誘導するテーパ面とを有することを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3.  前記釣糸案内部は、外側のテーパ状の幅広部と、この幅広部に連通する内側の幅狭部とから成る溝状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  4.  前記釣糸案内体は、クラッチ機構のON/OFF操作に連動して前後方向に回動されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
  5.  リール本体の左右側板間に回転自在に支持されたスプールと、
     前記スプールから繰り出される釣糸を挿通させるとともに、ハンドルの回転操作に連動して前記スプールの前方において前記左右側板間で往復移動する釣糸案内体を備えたレベルワインド装置と、
     を有する魚釣用リールにおいて、
     前記釣糸案内体は、左右方向に拡がる幅広の開口を形成する釣糸挿通部を有し、
     前記釣糸挿通部の上壁部のスプール側には、前記釣糸挿通部よりも幅狭に形成されるとともに、釣糸に接触して釣糸をスプールへと案内できる釣糸案内部が設けられ、
     前記釣糸案内体は、前後方向に回動可能に構成され、釣糸放出時には前方に回動されて前記釣糸挿通部が上下方向に起立されるとともに、釣糸巻き取り時には後方に回動されて前記釣糸挿通部が倒伏されることにより前記釣糸案内部が前記釣糸挿通部に挿通される釣糸に接触されることを特徴とする魚釣用リール。
     

     
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