JP2009278897A - 魚釣用リール - Google Patents

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Abstract

【課題】釣糸を放出する際の操作性に優れ、リール本体の小型化が図れる釣糸案内装置を備えた魚釣用リールを提供する。
【解決手段】本発明の魚釣用リールは、リール本体1に回転可能に支持されたスプール前方の左右側板間に設置され、ハンドル8の巻き取り操作によって左右往復動されるスライダ本体22と、リール本体1のスプール下方に一端部が回動可能に支持され、他端部に釣糸を案内するラインガイド32が設けられた揺動体30と、を備えた釣糸案内装置20を有している。揺動体30は、スライダ本体22に対して連結部を介して連結され、ラインガイド32を左右弧状に往復動させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、スプール前方の側板間に、スプールに釣糸を平行に巻回案内する釣糸案内装置(レベルワインド装置とも称する)を備えた魚釣用リールに関する。
一般的に、上記したタイプの魚釣用リールは、ハンドルを巻き取り操作すると、スプールの前方に設置された釣糸案内装置のラインガイドが左右に往復動する。前記ラインガイドは、釣糸が挿通するように長孔又は丸孔に形成されているため、ハンドルの巻き取り操作に伴ってラインガイドが左右に往復動すると、釣糸は、ラインガイドを介して、回転するスプールに対して平行に巻回される。
ところで、釣糸放出操作時において、スプールから繰り出される釣糸は、スプールの左右方向に移動して上方に膨出しながらラインガイドを通して前方に放出されるため、ラインガイドとの間に発生する接触抵抗の影響を受けて飛距離が低下するという問題がある。
そこで、このような問題を解決するために、特許文献1には、ラインガイドを、上向きに開口する釣糸挿通部と、釣糸挿通部の上端にそれぞれ外側に向けて延設された水平状の釣糸案内部とで構成し、水平状の釣糸案内部の端部を、それぞれ側板に形成された弧状の嵌入穴に嵌合させた構成が開示されている。
このような構成のラインガイドによれば、釣糸挿通部の上方が開口しているため、釣糸放出時に、スプールの上方に膨出する釣糸との接触抵抗が軽減され、飛距離の低下を防止することが可能となる。
特許第3403618号
上記した特許文献1に開示されている魚釣用リールの釣糸案内装置は、スプールの後方側の左右側板間に、左右往復動するスライダ本体を設けており、このスライダ本体に伝達杆を連結した構成となっている。前記伝達杆は、スプールの下方側において、スプールの後方から前方に掛けて延出しており、中央部がリール本体の下部(脚部)に回動可能に支持されている。
すなわち、前記伝達杆の後方側の端部が、スプール後方側においてスライダ本体と連結され、前方側の端部が、スプール前方側において前記ラインガイドと止着される構成のため、スプール後方の側板間にクラッチ切換部材を配置することができず、クラッチOFF後のサミング操作が伴う釣糸放出操作を容易に行えない、という問題がある。
また、リール本体のスプールの下方側に釣糸案内装置の伝達杆を設置し、スプールの前後方向に、ラインガイドとスライダ本体を振り分け設置しているため、リール本体が大型化するという問題がある。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、釣糸を放出する際の操作性に優れ、リール本体の小型化が図れる釣糸案内装置を備えた魚釣用リールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用リールは、リール本体に回転可能に支持されたスプール前方の左右側板間に設置され、ハンドルの巻き取り操作によって左右往復動されるスライダ本体と、前記リール本体のスプール下方に一端部が回動可能に支持され、他端部に釣糸を案内するラインガイドが設けられた揺動体と、を備えた釣糸案内装置を有しており、前記揺動体は、前記スライダ本体に対して連結部を介して連結され、前記ラインガイドを左右弧状に往復動させることを特徴とする。
上記した構成によれば、釣糸案内装置を構成する、左右側板間で往復動されるスライダ本体と釣糸を案内するラインガイドは、スプールの前方側に配置されているため、スプール後方の側板間を、クラッチ切換操作及びサミングゾーンとして有効活用することができ、釣糸を放出する際の操作性を向上することが可能となる。また、上記した従来の構成のように、スプールの前後に、スライダ本体とラインガイドを振り分ける構成でないため、リール本体の小型化が図れるようになる。
本発明によれば、釣糸を放出する際の操作性に優れ、リール本体の小型化が図れる釣糸案内装置を備えた魚釣用リールが得られる。
以下、図面を参照して、本発明に係る魚釣用リールの実施形態について具体的に説明する。
図1から図7は、本発明に係る魚釣用リールの第1の実施形態を示す図であり、図1は、リール本体の平面図、図2は、釣糸案内装置のラインガイドの構成を示す平面図、図3は、リール本体の側面図であり、クラッチ機構及び釣糸案内装置の概略構成を示す図(クラッチON状態)、図4は、リール本体の正面図、図5は、クラッチOFF状態を示すリール本体の側面図、図6は、クラッチOFF状態を示すリール本体の正面図、そして、図7は、ラインガイドの揺動状態を示す平面図である。
図1に示すように、魚釣用リールのリール本体1は、釣糸が巻回されるスプール5を回転可能に支持した左右側板2A,2Bを備えている。ここで、「側板」とは、スプール5の両端側に位置する構造体が該当し、本実施形態では、各種部材が支持されるフレーム体を構成する左右フレーム2a,2bと、これら左右フレーム2a,2bに所定の空間をもって夫々装着される左右外側板(カバー体)3a,3bによって定義される。このため、左右フレームと左右外側板との間の内部空間には、例えば、駆動力伝達機構、クラッチ機構、バックラッシュ防止機構等が設置されるようになっている。なお、フレームと外側板の形状については、適宜変形することが可能であり、それらを構成する材料については限定されることはない。また、外側板のフレームに対する装着方法や装着位置についても、リール本体の構成等により、様々な方法を用いることが可能である。
前記左右フレーム2a,2bは、複数の支柱を介して一体化されており、その下方側の支柱には、釣竿のリールシートに装着されるリール脚6が設けられている。また、左右フレーム2a,2b間には、軸受を介してスプール軸5aが回転可能に支持されており、このスプール軸5aに前記スプール5が装着されている。なお、スプール軸5aを回転可能に支持する軸受は、フレーム部分に配設されていても良いし、外側板部分に配設されていても良い。
前記スプール5は、リール本体1の右側板2B側に設置されたハンドル8を回転操作することによって回転される。ハンドル8は、右外側板3bから突出したハンドル軸8aの端部に取り付けられており、右外側板との間に介在された逆転防止機構(転がり式一方向クラッチ)によって、釣糸巻取方向にのみ回転可能となっている。
右フレーム2bと右外側板3bとの間には、ハンドル8の回転運動をスプール軸5a、及び後述する釣糸案内装置20の螺軸21に伝達する駆動力伝達機構10、駆動力の伝達を継脱するクラッチ機構50、更には、魚釣時にスプール5から釣糸が繰り出された際、スプール5にドラグ力を付与するドラグ機構等が収容されている。
前記駆動力伝達機構10は、公知のように、ハンドル軸8aに回転可能に支持された駆動歯車11と、この駆動歯車11に噛合するピニオン12とを備えている。前記ピニオン12は、スプール軸5aと同軸上に設置されており、ピニオン軸12aに沿って軸方向に移動可能となっている。また、ピニオン12の外周には、円周溝が形成されており、この円周溝に、後述するクラッチ機構50のヨーク57が係合して、ピニオン12を軸方向に移動させるようになっている。すなわち、ピニオン12が軸方向に移動することで、スプール軸5aとの間で継脱がなされ、動力伝達状態(クラッチON)/動力遮断状態(クラッチOFF)に切り換えられるようになっている。
前記スプール5の左右側板間には、釣糸案内装置20が配置されている。この釣糸案内装置20は、左右側板間に回転可能に支持され、前記駆動力伝達機構10を介して回転可能に駆動される螺軸21を備えている。前記ハンドル軸8aには、駆動歯車11と隣接して入力ギヤ11aが設けられており、この入力ギヤ11aに、前記螺軸21の端部に設置された歯車21aが噛合されている。
前記釣糸案内装置20は、スプール5の前方の左右側板間に設置されて、ハンドル8の巻き取り操作によって左右往復動されるスライダ本体22を備えている。スライダ本体22は、前記螺軸21と平行となるように左右側板間に支持されたガイド軸23に対して回り止め保持されている。
前記螺軸21の外周面には、螺旋溝21bが形成されており、螺軸21は、左右側板間に設置された筒体25内に収容されている。筒体25には、軸方向に延出する長孔25aが形成されており、前記螺旋溝21bを軸方向に沿って部分的に露出させている。また、前記スライダ本体22は、筒体25を囲繞するように配置、形成されており、その内部に、前記長孔25aを介して螺旋溝21bと係合する摺動子26を保持している。なお、摺動子26は、袋ナット26aによってスライダ本体22に対して固定される。
これにより、スライダ本体22は、螺軸21が入力ギヤ11aによって回転駆動されることで、螺旋溝21bに係合する摺動子26を介して、ガイド軸23に沿って左右往復動される。
また、前記釣糸案内装置20は、釣糸が案内されるラインガイド32が設けられた揺動体30を備えている。
前記揺動体30は、板状に構成されており、リール本体1のスプール5の下方側において、支持部31を介して、その一端部が回動可能に支持されている。具体的には、図3に示すように、リール脚6の表面側で、好ましくは、スプール軸5aよりも前方側となる位置で支持部31を介して回動可能に支持されている。この場合、支持部31は、揺動体30をリール脚6に対して回動可能に固定する雄ネジ部材によって構成されている。
前記揺動体30は、前方側に向けて略水平に延出する延出部30aと、延出部30aの先端で上方側に向けて屈曲形成された屈曲部30bとを備えており、その屈曲部30bの上端には、前記ラインガイド32が設けられている。この場合、ラインガイド32は、図に示すように、揺動体30と一体形成されたものであっても良いし、別体として揺動体30に一体化された構成であっても良い。
前記揺動体30の屈曲部30bの下面(ラインガイド32の下面)には、下方に向けて突出する連結部30cが形成されており、この連結部30cは、前記スライダ本体22に形成された長孔22aに係合されている。すなわち、揺動体30とスライダ本体22とは連結部30cを介して連結された状態となっており、上記したように、スライダ本体22が左右に往復動された際、揺動体30は、支持部31を回動中心として、その先端側(ラインガイド側)が円弧状に揺動されるようになっている。
前記ラインガイド32は、フレーム構造となっており、図4に示すように、正面視した際、略V字状に形成されている。すなわち、ラインガイド32は、上方が開口し、釣糸が挿通される釣糸案内部32aと、釣糸案内部32aの上方の両外側に延設され、それぞれの先端が左右側板2A,2Bに対して移動可能に係合される係合部32c,32dと、を有している。
前記釣糸案内部32aは、図3に示すように、側面視した際、後方側に傾斜するように立ち上げられており、更に、釣糸案内部32aの上端は、後方に向けて次第に広がるように傾斜したガイド部32e,32f(釣糸を釣糸案内部32aに誘導する機能を有する)となっている。そして、ガイド部32e,32fの先端に、前記係合部32c,32dが形成されている。
また、前記リール本体の左右側板(左右フレーム2a,2b)の内側には、釣糸の放出方向に沿って延出し、ラインガイド32の左右の係合部32c,32dがそれぞれ係合する長溝2c,2dが形成されている。この場合、揺動体30が、支持部31を回動中心として、上述したように円弧状に揺動されると、それぞれの長溝2c,2dに係合される左右の係合部32c,32dは、反対方向に移動するようになる。すなわち、左側の係合部32cが、図7に示すように、後方側に移動すると、右側の係合部32dは前方側に移動し、逆に、左側の係合部32cが前方側に移動すると、右側の係合部32dは後方側に移動して、ラインガイド32の釣糸案内部32aは左右に円弧状に揺動するようになっている。
上述したクラッチ機構50は、右フレーム2bに沿って回動可能に支持されたクラッチ駆動部材51と、このクラッチ駆動部材51を駆動するクラッチ切換部材(以下、切換部材とする)52とを備えている。
本実施形態の切換部材52は、クラッチ機構50をON状態からOFF状態に切換操作すべく、スプール5の後方側で、左右側板2A,2B間を横架するように配置された切り操作部53と、クラッチ機構50をOFF状態からON状態に切換操作すべく、左右側板2A,2B上に配置された入り操作部54とを備えており、これら切り操作部53と入り操作部54は、一体的に連結されている。
この場合、前記切換部材52は、リール本体1(左右側板2A,2B)に対して回動可能に支持されており、スプール後方側に配置された切り操作部53を押圧操作(クラッチOFF操作)すると、入り操作部54が回動して、前記ラインガイド32の上方側を開放し(図5参照)、図5の状態で入り操作部54を押下げ操作(クラッチON操作)することで、切り操作部53が上昇して、図3に示す状態に戻るようになっている。
具体的に、前記切換部材52を構成する入り操作部54は、図1に示すように、スプール5を露出させて、その両サイドが左右両側板2A,2Bの上面を覆うと共に、その前方が左右両側板を横架するような形状を有している。すなわち、入り操作部54は、OFF状態にあるクラッチ機構50をON状態に切り換え操作するものであり、釣竿と共にリール本体1を握持、保持している側の手の指で簡単に切換操作が行え、或いは、それとは反対側の手をリール本体1に添えるような簡単な動作で切換操作が行えるよう、リール本体の左右側板2A,2Bの上面側の広い範囲を覆って開閉可能に構成されている。
上記した構成により、釣糸案内装置20のラインガイド32は、上面から見た際(図1参照)、少なくともガイド部32e,32fと、釣糸案内部32aの一部が、入り操作部54によって覆われた状態となっている。
前記クラッチ駆動部材51は、公知のように、右フレーム2bに対して回動可能に支持され、振り分けバネ56によって、図3に示す動力伝達状態(クラッチON状態)と、図5に示す動力遮断状態(クラッチOFF状態)に振り分け保持されるようになっている。また、クラッチ駆動部材51の表面には、前記ピニオン12の円周溝に嵌合したヨーク57と係合可能な一対のカム面58が形成されている。
前記ヨーク57の先端側は、右フレーム2bに突設された支持ピン59によって保持されており、ヨーク57は、各支持ピンに配設されたバネ部材(図示せず)によって常時、クラッチ駆動部材51側に付勢された状態となっている。なお、図3は、ヨーク57がバネ部材によってクラッチ駆動部材51側に付勢された状態を示しており、このとき、ピニオン12はスプール軸の端部に形成されている係合部に嵌合してクラッチON状態となっている。
前記クラッチ駆動部材51の端部は、前記切り操作部53と連結されており、図3の矢印に示すように、切り操作部53が押下げ操作されると、クラッチ駆動部材51は反時計回り方向に回動され、前記ヨーク57を介して、ピニオン12を、スプール軸の端部に形成されている係合部から離脱させる(クラッチOFF状態に切り換える)。また、この状態は、前記振り分けバネ56によって保持されると共に、入り操作部54は、上記したように回動し、図5及び図6に示すように、前記ラインガイド32の釣糸案内部32aの上方側は開放される。
そして、入り操作部54を押下げ操作することで、上記した逆の手順で、クラッチ駆動部材51は、時計回り方向に回動され、クラッチON状態に復帰される。
なお、上記のように構成されたクラッチ機構50には、クラッチOFF状態において、ハンドル8を巻き取り操作した際、自動的にクラッチ駆動部材51をクラッチON状態の位置に復帰させる公知のクラッチ自動復帰機構60が設けられている。
次に、上述したように構成される魚釣用リールの作用、及び効果について説明する。
図1から図4に示すクラッチON状態において、スプール5の後方側に位置する切換部材52の切り操作部53を押圧操作すると、クラッチ駆動部材51は、反時計回りに回動され、振り分けバネ56によって、図5に示す状態に保持される。このとき、クラッチ駆動部材51の表面に形成されたカム面がヨーク57を軸方向にシフトさせ、ピニオン12をスプール軸から離脱させる(クラッチOFF状態)。また、切り操作部53の押圧操作により、上記した切換部材52の入り操作部54の前方側は、左右側板2A,2Bから上昇するように回動され、ラインガイド32の釣糸案内部32aの上方側は開放される。
この状態で、スプール5はフリー回転可能状態となっており、キャスティング操作等により、釣糸は放出される。この場合、釣糸は、図5の点線SからS´に示すように、上方に向けて膨出する傾向となるが、上記したように、釣糸案内部32aの上方側は開放された状態となっているため、他物から接触抵抗を受けることが少なくなり、仕掛けの飛距離を低下させるようなことはない。
なお、前記入り操作部54の裏面に、耐摩耗性を有すると共に、摺動抵抗の少ない部材(釣糸接触部材)54Aを取着しておくことが好ましい。このような釣糸接触部材54Aを取着しておくことで、釣糸放出時や釣糸巻き取り時に釣糸が接触しても、切れることを防止でき、かつ接触抵抗を更に軽減することが可能となる。
そして、釣竿と共にリール本体を握持、保持している手の指(主にサミング操作している親指)を、多少、前方、或いはサイドにずらして入り操作部54を下方に押圧することで、クラッチ駆動部材51は、図5に示す状態から時計回りに回動され、振り分けバネ56によってクラッチON状態に復帰される。なお、クラッチON状態への復帰は、ハンドル8を巻き取り操作することで、前記クラッチ自動復帰機構60によって行うことも可能である。
その後、ハンドル8を巻き取り操作することで、釣糸案内装置20のラインガイド32によって、釣糸はスプール5に対して平行に巻回される。
この場合、ハンドル8を巻き取り操作することで、上記した釣糸案内装置20の螺軸21は、ハンドル軸8aに設けられた入力ギヤ11a、及びこれに噛合する歯車21aを介して回転駆動される。
前記螺軸21が回転駆動されることで、スライダ本体22は、螺軸21の外周面に形成された螺旋溝21bと係合する摺動子26を介して、ガイド軸23に沿って左右往復動される。また、これに伴い、ラインガイド32が設けられた揺動体30は、スライダ本体22が左右往復動されることで、スライダ本体22に形成された長孔22a及びそれに係合する連結部30cを介して、リール本体1のスプール5の下方側に支持された支持部31を中心として、その前方側が円弧状に揺動される。
このとき、上方が開口した釣糸案内部32aの上方の両外側に延設されたラインガイド32の係合部32c,32dは、左右フレーム2a,2bに形成された長溝2c,2d内で、互いに反対方向に移動するようになる。すなわち、ラインガイド32の釣糸案内部32aが左右に円弧状に揺動した際、係合部32c,32dは、前後方向で互いに反対方向に移動できるように支持されているため、釣糸案内部32aを安定して、左右に円弧状に揺動させることが可能となる。
この結果、釣糸は、ラインガイド32の釣糸案内部32aに入り込んで、スプール5に対して平行に巻回される。なお、釣糸がスプール5に対して多少ふけても、釣糸は、後方に向けて次第に広がるように傾斜したガイド部32e,32fによって釣糸案内部32aに向けて案内される。
以上のように構成された釣糸案内装置20によれば、左右側板間で往復動されるスライダ本体22と釣糸を案内するラインガイド32が、スプール5の前方側に配置されているため、スプール後方の側板間を、切り操作部53の設置領域にする等、クラッチ切換操作及びサミングゾーンとして有効活用することが可能となり、釣糸を放出する際の操作性を向上することが可能となる。また、スプール5の前後に、ラインガイド32とスライダ本体22を振り分ける構成でないため、リール本体1の小型化が図れるようになる。
この場合、揺動体30の回動基端部となる支持部31を、スプール軸5aよりも前方側に設置しておくことで、リール本体1の上下方向を、より小型化することが可能となる。
また、上記した構成では、ラインガイド32の釣糸案内部32aの上方側は、開口を有している(囲まれた形状になっていない)ため、釣糸放出時に接触抵抗が軽減され、仕掛けの飛距離を低下させることもない。特に、本実施形態では、釣糸案内部32aの上方側は、サムレストとして機能する部分(入り操作部54)が、クラッチOFF時において回動し、釣糸案内部32aの上方側を広く開放するため、釣糸が接触する可能性がより低くなり、仕掛けの飛距離の低下をより効果的に防止することが可能となる。
また、本実施形態では、ラインガイド32の係合部32c,32dが、左右フレーム2a,2bに形成された長溝2c,2d内で、互いに反対方向に移動するように支持されているため、釣糸案内部32aを安定して左右に円弧状に揺動させることができ、更には、このような係合方法により、左右側板2A,2Bの厚さを、極力、薄肉厚化してリール本体1を小型化することが可能となる。
さらに、本実施形態におけるラインガイド32は、釣糸案内部32a及びガイド部32e,32fを、後方に向けて傾斜させた形状にしているため、リール本体1を上下方向により小型化することが可能となる。
図8は、本発明の第2の実施形態を示す平面図である。
上記した実施形態では、釣糸放出時に、ラインガイド32の釣糸案内部32aの上方が開放されるように、クラッチ機構の入り操作部54を回動可能に支持しているが、このような入り操作部54を設置することなく、左右側板間に、通常のサムレスト70を設置した構成であっても良い。
このような構成であっても、スライダ本体22とラインガイド32はスプール5の前方側に配置されるため、リール本体1の小型化が図れると共に、釣糸放出操作性の向上を図ることが可能となる。また、上記した実施形態と同様、釣糸案内部32aの上方を開口しておくことで、接触抵抗を軽減して、飛距離を向上することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。上記した実施形態では、ラインガイド32は、後方側に向けて傾斜する形状となっていたが、垂直方向に立ち上がるように形成されていても良い。また、揺動体30の形状や、スライダ本体22との係合方法についても適宜変形することが可能である。
本発明に係る魚釣用リールの第1の実施形態を示す平面図。 釣糸案内装置のラインガイドの構成を示す平面図。 リール本体の側面図であり、クラッチ機構及び釣糸案内装置の概略構成を示す図(クラッチON状態)。 リール本体の正面図。 クラッチOFF状態を示すリール本体の側面図。 クラッチOFF状態を示すリール本体の正面図。 ラインガイドの揺動状態を示す平面図。 本発明の第2の実施形態を示す平面図。
符号の説明
1 リール本体
2A,2B 左右側板
2a,2b 左右フレーム
3a,3b 左右外側板
5 スプール
8 ハンドル
10 駆動力伝達機構
20 釣糸案内装置
22 スライダ本体
30 揺動体
30c 連結部
32 ラインガイド
50 クラッチ機構
52 クラッチ切換部材
53 切り操作部
54 入り操作部

Claims (4)

  1. リール本体に回転可能に支持されたスプール前方の左右側板間に設置され、ハンドルの巻き取り操作によって左右往復動されるスライダ本体と、
    前記リール本体のスプール下方に一端部が回動可能に支持され、他端部に釣糸を案内するラインガイドが設けられた揺動体と、
    を備えた釣糸案内装置を有しており、
    前記揺動体は、前記スライダ本体に対して連結部を介して連結され、前記ラインガイドを左右弧状に往復動させることを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記ラインガイドは、上向きに開口を有する釣糸案内部と、前記釣糸案内部の上方の両外側に延設され、それぞれの先端が左右側板に対して移動可能に係合される係合部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記リール本体の左右側板には、釣糸の放出方向に沿って延出し、前記ラインガイドの左右の係合部がそれぞれ係合する長溝が形成されており、
    前記揺動体が揺動した際、前記それぞれの長溝に係合される左右の係合部は、反対方向に移動可能に支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の魚釣用リール。
  4. 前記左右の側板間の上には、クラッチ切換操作する際、開閉可能なクラッチ切換部材が支持されており、
    前記クラッチ切換部材は、クラッチOFFのとき、前記釣糸案内部の開口を開放すると共に、クラッチONのとき、前記釣糸案内部の開口を覆うことを特徴とする請求項2又は3に記載の魚釣用リール。
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