JP2016010380A - 魚釣用リール - Google Patents

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Abstract

【課題】ドラグ力に抗して釣糸が引き出された際に、釣糸が傷付くことがなく、レベルワインド装置に作用する負荷を低減し、釣糸の食い込みや感度の向上、さらには、魚釣り操作性の向上を図る。【解決手段】釣糸案内体60の幅狭案内部67または幅広開口部68に釣糸を位置させるように釣糸案内体60の姿勢を切り換える切換機構70を設け、釣糸案内体60は、スプールに釣糸を巻き取る釣糸巻き取り状態において、切換機構70により幅狭案内部67に釣糸を位置させるとともに、釣糸巻き取り状態において、ドラグ装置により付与されたドラグ力に抗して釣糸が引き出されたときに、切換機構70により幅広開口部68に釣糸を位置させるようになっており、切換機構70の少なくとも一部は、レベルワインド装置の駆動軸と回転体との間に設けられている構成とした。【選択図】図2

Description

本発明は、スプール前方の側板間に釣糸案内体が備わる魚釣用リールに関する。
従来、両軸受型タイプの魚釣用リールには、左右側板間に回転可能に支持されたスプールに対して釣糸を均等に巻回するために、レベルワインド装置が配設されている。このレベルワインド装置は、一方の側板側に回転可能に配設されたハンドルの巻き取り操作に連動して、スプール前方で左右に往復動する釣糸案内体を備えている。釣糸案内体に釣糸が挿通されることで、スプールに対して釣糸を平行に巻回することが可能である。
ところで、上記した釣糸案内体は、例えば、仕掛けをキャスティングするとき、釣糸が接触して抵抗となってしまい、仕掛けの飛距離を低下させてしまうという問題がある。このような問題を解決するために、例えば、特許文献1には、釣糸案内体の釣糸案内部の形状を、上部では左右方向に横長形状にして釣糸放出時における釣糸挿通部とし、下部では中央を幅狭の溝部として釣糸巻き取り時の案内部とした構成が開示されている。そして、特許文献1では、釣糸案内体の前後方向の近傍に、クラッチの切換操作に連動して上下方向に移動可能とされたピラーを配設している。ピラーは、釣糸放出時に上方に移動され、釣糸巻き取り時に下方に移動される。ピラーが上方に移動されることで釣糸挿通部に釣糸が位置し、釣糸放出時の糸抵抗が軽減される。また、ピラーが下方に移動されることで釣糸が幅狭の溝部に案内され、スプールに巻回される糸巻状態が向上される。
また、特許文献2には、クラッチの切換操作に連動して釣糸案内体を回動させるようにした魚釣用リールが開示されている。この魚釣用リールでは、釣糸放出時に、釣糸案内体を前方へ回動させることで、釣糸挿通部に釣糸が位置するようになっており、糸抵抗が軽減されるように構成されている。また、この魚釣用リールでは、釣糸巻き取り時に、釣糸案内体を後方へ回動させることで、上端後部で釣糸を抑えつつ溝部に釣糸が位置するようになっており、溝部を通して釣糸が巻き取られるように構成されている。
特開2012−70683号公報 特開2013−243997号公報
通常、魚釣用リールは、魚が掛かった際等の釣糸の引き出しに対し、制動力(以下、「ドラグ力」という)を付与するドラグ装置を備えている。このようなドラグ装置によるドラグ力に抗して釣糸が引き出される場合、釣糸は溝部を通じて引き出されるため、溝部と釣糸との間で摩擦が発生する。このため、釣糸が傷付くおそれがあった。なお、釣糸がPEラインである場合には、コーティングが剥がれ落ちるおそれもあった。さらには、釣糸案内体を通じてレベルワインド装置にも負荷が作用するため、故障の原因となるおそれもあった。
また、左右方向における釣糸案内体の位置によっては、ドラグ力にばらつきを生じることがあり、釣糸の食い込みや感度、操作性にも影響が生じる可能性があり、これを改善したいという要望があった。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、ドラグ力に抗して釣糸が引き出された際に、釣糸が傷付くことがなく、レベルワインド装置に作用する負荷を低減することができるとともに、釣糸の食い込みや感度の向上、さらには、魚釣り操作性の向上を図ることができる魚釣用リールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用リールは、リール本体に回転自在に支持されたスプールと、釣糸が挿通される釣糸案内体を有し、前記スプールに釣糸を案内すべく、前記リール本体の一方の側板に設けたハンドルを有するハンドル軸の回転で前記釣糸案内体を左右往復移動するレベルワインド装置と、釣糸にドラグ力を付与すべく釣糸の引き出しで回転する回転体を制動するドラグ装置と、を備えた魚釣用リールであって、前記釣糸案内体に設けられ、釣糸が挿通される幅狭案内部および幅広開口部と、前記幅狭案内部または前記幅広開口部に釣糸を位置させるように前記釣糸案内体の姿勢状態を切り換える切換機構と、を備え、前記釣糸案内体は、前記スプールに釣糸を巻き取る釣糸巻き取り状態において、前記切換機構により前記幅狭案内部に釣糸を位置させるとともに、釣糸巻き取り状態において、前記ドラグ装置により付与されたドラグ力に抗して釣糸が引き出されたときには、前記切換機構により前記幅広開口部に釣糸を位置させるようになっており、前記切換機構の少なくとも一部は、前記レベルワインド装置の駆動軸と前記回転体との間に設けられていることを特徴とする。
本発明の魚釣用リールによれば、スプールに釣糸を巻き取る釣糸巻き取り時には、切換機構によって釣糸案内体の幅狭案内部に釣糸が位置され、幅狭案内部を通じてスプールに均等に釣糸が巻き取られる。
また、スプールから釣糸を繰り出す釣糸放出時には、切換機構によって釣糸案内体の幅広開口部に釣糸が位置され、幅広開口部を通じてスプールから釣糸が繰り出される。
また、釣糸巻き取り時にドラグ力に抗して釣糸が引き出されたときには、切換機構によって釣糸案内体の幅広開口部に釣糸が位置され、幅広開口部を通じてスプールから釣糸が引き出される。
また、釣糸案内体の姿勢状態を切り換える切換機構の少なくとも一部は、一方の側板内のレベルワインド装置の駆動軸と回転体との間のスペースを利用して設けられる。
また、本発明は、「前記切換機構は、前記ドラグ装置により付与されたドラグ力に抗して釣糸が引き出されたときに動力伝達するワンウェイ装置と、前記ワンウェイ装置の動力伝達によって前記釣糸案内体の姿勢を変更して釣糸を前記幅広開口部に案内し、所定のトルク以上の負荷が加わった際に空転するフリクション装置と、を備えており、前記ワンウェイ装置と前記フリクション装置とは前記一方の側板内に連結する状態で配置されている」ことを特徴とする。
この構成では、ワンウェイ装置およびフリクション装置を一方の側板内に連結状態で設けることができるので、釣糸案内体を駆動するための駆動機構を集約化できる。
また、本発明は、「前記ワンウェイ装置および前記フリクション装置はハンドル軸に配置されている」ことを特徴とする。
この構成では、ハンドル軸に駆動機構を集約し、コンパクト化することができる。
本発明によれば、釣糸巻き取り時には、釣糸案内体の幅狭案内部を通じてスプールに釣糸が均等に巻き取られるので、釣糸をスプールに良好に平行巻きできる。
また、釣糸放出時には、釣糸案内体の幅広開口部を通じて釣糸が繰り出されるので、釣糸の放出がスムーズに行われる。
また、釣糸巻き取り時にドラグ力に抗して釣糸が引き出されたときには、釣糸案内体の幅広開口部を通じて釣糸が引き出されるので、釣糸の引き出し抵抗が低減される。したがって、幅狭案内部を通じて釣糸が引き出される場合に比べて釣糸が傷付き難くなり、また、釣糸の引き出しによってレベルワインド装置に作用する負荷を低減することもできる。
また、釣糸の引き出し抵抗が低減されるので、ドラグ力にばらつきが生じ難くなり、ドラグ性能が低下する等の不具合を確実に防止することができる。したがって、所望のドラグ性能を得ることができ、釣糸の食い込みや感度、魚釣り操作性が向上する。
また、切換機構の少なくとも一部は、レベルワインド装置の駆動軸と回転体との間のスペースを利用して設けられるので、コンパクト化を図ることができる。このことは、魚釣用リールの小型化に寄与する。
また、切換機構が一方の側板内に連結する状態で配置されたワンウェイ装置とフリクション装置とを備えてなる構成では、釣糸案内体を駆動するための駆動機構を集約化できるので、駆動機構の小型化および簡素化が可能となる。また、ワンウェイ装置の回転力を効率よくフリクション装置に伝達でき、釣糸案内体の回動動作も安定する。
また、ハンドル軸にワンウェイ装置およびフリクション装置が配置されている構成ではは、ハンドル軸に駆動機構を集約化することができるので、より一層の小型化および簡素化が可能となる。また、ハンドル軸に駆動機構が集約化されるので、他部品との干渉も好適に回避することができる。さらに、レイアウト性の向上も図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る魚釣用リールを示し、釣糸案内体部分を露出させた平面図である。 図1に示す魚釣用リールにおいて、クラッチ機構の動力伝達部分の構成を示す側面図(クラッチON状態)である。 図1に示す魚釣用リールにおいて、クラッチ機構の動力伝達部分の構成を示す側面図(クラッチOFF状態)である。 クラッチプレートと釣糸案内体を回動させる回動プレートとの連結部分の構造を示す断面図である。 切換機構の主要部である切換ユニットと回動プレートとの連結部分の構造を示す断面図である。 (a)は切換ユニットの構造を示す一部断面側面図、(b)は同じく分解断面図である。 図1に示す魚釣用リールの縦断面図であり、釣糸案内体が釣糸巻き取り状態(クラッチON状態)にあるときを示す図である。 (a)は釣糸案内体を拡大して示す斜視図(クラッチON状態)、(b)は(a)に示す釣糸案内体の正面図である。 図1に示す魚釣用リールの縦断面図であり、釣糸案内体が釣糸放出状態(クラッチOFF状態)にあるときを示す図である。 (a)は釣糸案内体を拡大して示す斜視図(クラッチOFF状態)、(b)は(a)に示す釣糸案内体の正面図である。 (a)は釣糸巻き取り時(クラッチON状態)の作用説明図、(b)は釣糸放出時(クラッチOFF状態)の作用説明図である。 (a)は釣糸巻き取り時にドラグ力に抗して釣糸が引き出されたときの様子を示す説明図、(b)は同じく釣糸案内体が回動される途中の状態を示す説明図である。 (a)はドラグ力に抗して釣糸が引き出されたときの様子を示す図であり、(a)は釣糸案内体が釣糸放出状態に回動された状態を示す説明図、(b)は釣糸の引き出しが停止され、釣糸巻き取り状態の移行直後の様子を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る魚釣用リールに適用される切換ユニットを示す図であり、(a)は切換ユニットの構造を示す一部断面側面図、(b)は同じく要部拡大断面図である。 切換ユニットと回動プレートとの連結部分の構造を示す断面図である。
以下、本発明に係る魚釣用リールの実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、「前後」「左右」を言うときは、図1に示した方向を基準とし、「上下」を言うときは、図2,図3に示した方向を基準とする。なお、説明において、同一の要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
本実施形態に係る魚釣用リールは、図1に示すように、左右側板1A,1Bを備えたリール本体1を有している。左右側板1A,1Bは、左右のフレーム2a,2bを左右カバー3a,3bで覆って構成される。リール本体1には、左右側板1A,1B間に位置し、図示しない釣竿に装着されるリール脚1Cが一体形成されている。また、左右のフレーム2a,2b間には、スプール軸5が軸受を介して回転可能に支持されており、スプール軸5には、釣糸Sが巻回されるスプール5Aが一体的に固定されている。さらに、左右側板1A,1B間には、スプール5Aに対して上方側に、指を載置可能なサムレスト1Dが設けられている。
本実施形態では、スプール5Aを回転駆動するハンドル8を右側板1B側に設置している。右フレーム2bと右カバー3bとの間には空間が形成され、この空間には、ハンドル8の回転駆動力をスプール軸5に伝達する公知の駆動力伝達機構10が配設されている。また、右フレーム2bと右カバー3bとの間には、スプール軸5を動力伝達状態と動力遮断状態に切り換える公知のクラッチ機構20が配設されている。クラッチ機構20は、スプール5Aの後方側の左右側板1A,1B間に配設されたクラッチ切り換え操作部材(以下、操作部材と称する)21を押し下げ操作することで、クラッチON状態(動力伝達状態であり釣糸巻き取り状態)からクラッチOFF状態(動力遮断状態であり釣糸放出状態)に切り換えるようになっている。なお、クラッチOFF状態からクラッチON状態への復帰は、後記する自動復帰機構30(図2参照)によってハンドル8を回転操作することで行うことが可能である。
さらに、右フレーム2bと右カバー3bとの間には、図2,図3に示すように、切換機構70が配設されている。切換機構70は、釣糸巻き取り状態において、後記するドラグ装置8b(図1参照)により付与されるドラグ力に抗して釣糸Sが引き出されたときに、釣糸案内体60(図1,図2,図3)を回転駆動し、姿勢状態を変更するものである。切換機構70の詳細は後記する。
左右側板1A,1B間には、図1に示すように、スプール5Aの釣糸繰出し方向側(前側)に、レベルワインド装置50が配設されている。このレベルワインド装置50には、釣糸Sが挿通される釣糸案内体60が備わる。釣糸案内体60は、ハンドル8を回転操作することで左右に往復移動するよう構成されており、釣糸Sの巻き取り操作に伴って、スプール5Aに対して釣糸Sを均等に巻回させる機能を有する。
駆動力伝達機構10は、ハンドル8が固定され右側板1Bに回転可能に支持されたハンドル軸8aに公知のドラグ装置8bによって回転可能に摩擦結合された回転体としての駆動歯車11と、この駆動歯車11に噛合するピニオン12とを備えている。駆動歯車11は、釣糸巻き取り時にハンドル8が回転操作されると、図2中X1方向(時計回り)に回転する。また、駆動歯車11は、ドラグ装置8bにより付与されたドラグ力に抗して釣糸Sが引き出された際に、スプール5A、スプール軸5、ピニオン12を介して図2中Y1方向(反時計回り)に回転するようになっている。
ハンドル軸8aは、公知のように、右カバー3bとの間に設けられた一方向クラッチK(楔作用を利用した転がり式一方向クラッチ、図1参照)により、釣糸巻き取り方向の回転を許容し、釣糸繰り出しに伴う逆回転を防止する逆回転防止機構を構成している。ハンドル軸8aは、右フレーム2bに設けられた軸受け8d(図5参照)を介して回転可能に支持されている。
ピニオン12は、図1に示すように、スプール軸5と同軸上に設置されており、ピニオン軸(スプール軸5であってもよい)12aに沿って軸方向に移動可能となっている。また、ピニオン12の外周には、円周溝12bが形成されており、この円周溝12bに、後記するクラッチ機構20のヨーク22(図2参照)が係合して、ピニオン12を軸方向に移動させるように構成されている。すなわち、ピニオン12が軸方向に移動することで、スプール軸5との間で継脱がなされ、動力伝達状態(クラッチON)/動力遮断状態(クラッチOFF)に切り換えられるように構成されている。
クラッチ機構20は、図2に示すように、右フレーム2bに対して回動可能に支持されるクラッチプレート25を備えている。クラッチプレート25は、振り分けバネ23によって、図2に示す動力伝達状態(クラッチON状態)と、図3に示す動力遮断状態(クラッチOFF状態)に振り分け保持される。クラッチプレート25は、右フレーム2bに上下方向に形成された連結孔2dを介して操作部材21と連結されており、クラッチプレート25に形成された長孔25aに、右フレーム2bに突出するように設けられたピン2eが挿入されて、その回動駆動が案内されるように構成されている。
クラッチプレート25の表面には、一対のカム面26が形成されている。一対のカム面26は、ピニオン12の円周溝12b(図1参照)に係合したヨーク22と係合可能である。ヨーク22の先端側は、右フレーム2bに突設された一対の支持ピン27によって保持されており、ヨーク22は、支持ピン27に配設されたバネ部材27aによって常時、スプール軸5側に付勢されている。なお、図2では、ヨーク22がバネ部材によってスプール軸5側に付勢された状態を示しており、このとき、ピニオン12はスプール軸5の端部に形成されている係合部5a(図1参照)に嵌合してクラッチON状態となっている。
クラッチプレート25は、操作部材21が、図3の白抜き矢印に示すように押下げ操作されると反時計回り方向に回動する。クラッチプレート25は、この回動により、カム面26およびヨーク22を介して、ピニオン12(図1参照)を右側にバネ部材27aの付勢力に抗して移動し、スプール軸5の端部に形成されている係合部5a(図1参照)から離脱させ、クラッチOFF状態に切り換える。なお、この状態は、振り分けバネ23によって保持される。
また、クラッチプレート25には、クラッチOFF状態からクラッチON状態にする自動復帰機構30が設けられている。自動復帰機構30は、図2に示すように、クラッチプレート25に揺動可能に連結されるキック部材31と、ハンドル軸8aに回り止め固定されるラチェット32とを備えている。キック部材31は、クラッチON状態からクラッチOFF状態に切り換えられると、その先端部が、図3に示すように、ラチェット32の回転軌道内に移動する。このため、クラッチOFF状態において、ハンドル8を巻き取り操作すると、キック部材31は、ラチェット32に当接して(キックされて)上方に移動する。この移動によって、クラッチプレート25が時計回り方に自動的に回転し、クラッチOFF状態からクラッチON状態に復帰される。クラッチON状態は、振り分けバネ23のバネ力で保持される。なお、クラッチの復帰は、操作部材21を押し上げ操作しても行うことが可能である。
スプール5Aの前方側の左右側板1A,1B間には、前記したようにレベルワインド装置50が配置されている。以下、レベルワインド装置50の構成について、図4,図7〜10を併せて参照して説明する。
レベルワインド装置50は、スプール5Aに巻回された釣糸Sが挿通される釣糸案内体60を備えている。この釣糸案内体60は、軸受52(図4参照)を介して左右側板1A,1B間に回動可能に支持され、駆動力伝達機構10を介して回転可能に駆動される駆動軸としての螺軸(ウォームシャフト)51によって、左右往復駆動されるよう構成されている。螺軸51の右フレーム2b側には、駆動歯車11(図1参照)と隣接して入力ギャ53が設けられている。入力ギャ53は、ハンドル軸8aと一体的に回転する連結ギャ8c(図2参照)と噛合している。螺軸51は、連結ギャ8cおよび入力ギャ53を介してハンドル8の回転駆動と同期して回転駆動されるようになっている。
螺軸51は、図1,図4に示すように、左右側板1A,1B間に回動可能に保持される管状体(筒体)55内に収容されている。管状体55の外面には、軸方向に延出する長孔55a(図7,図8(a)(b)参照)が形成されている。長孔55aは、螺軸51の表面に形成された螺旋溝51aを軸方向に沿って部分的に露出させている。
釣糸案内体60は、図7,図8(a)等に示すように、釣糸挿通部60Aと保持部60Bを一体的に備えており、保持部60Bが管状体55を囲繞するように設けられている(図7参照)。
保持部60Bは、図7に示すように、その内部に摺動子61を保持している。摺動子61は、長孔55aを介して螺旋溝51aと係合している。摺動子61は、袋ナット62によって、保持部60Bに対して固定される。また、釣糸案内体60は、螺軸51の回転によって、螺旋溝51aと摺動子61との係合関係により、軸方向に沿って移動しつつ、管状体55の回りを回転しないように、回り止めされている。本実施形態では、管状体55の外周に軸方向に沿って延出する回り止め部55bが形成されており、この回り止め部55bに対して、保持部60Bの係合部64を係合させることで、回り止め装着されている。具体的には、回り止め部55bは、管状体55の外周に、軸方向に延出する突起(図7,図8(b)参照、180°間隔で一対設けられている)として構成されており、係合部64は、そのような突起に係合する凹部(図7参照)として構成されている。
また、釣糸案内体60は、螺軸51が回転駆動されると、摺動子61を介して左右側板1A,1B間で左右往復駆動されるとともに、クラッチ機構20のクラッチON/OFFに連動して釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態との間で切り換えられるように構成されている。この場合、釣糸案内体60の回動駆動については、管状体55を回動駆動することで成されるように構成されている。
次に、クラッチ機構20から管状体55への動力伝達経路を具体的に説明する。
クラッチプレート25には、図2に示すように、リール本体1の前方側に向けて突出する突片25bが形成されている。突片25bの先端には、右フレーム2b側(左側)に向けて突出する係合突起25cが一体形成されている。一方、右フレーム2bには、螺軸51が支持される部分に回動プレート7が保持されている。回動プレート7は、右フレーム2bの内面側において、管状体55(図4参照)と回り止め固定されている。回動プレート7には、径方向外方に突出する図示しない凸部が形成されており、この凸部に、管状体55の端部(内周)に形成された図示しない凹部が嵌合することで、両者は、右フレーム2bの内面側で固定された状態(一体回動可能な状態)となっている。なお、回動プレート7と管状体55とは、一体成形してもよい。
回動プレート7は、図4に示すように、螺軸51を回転可能に支持する軸受52の外輪と右フレーム2bとの間で回動可能に支持され、右フレーム2bの外面側に沿って後方へ延在し、クラッチプレート25の突片25bと左右方向に重なっている。回動プレート7には、図2に示すように、側面視略L字形の上係合孔7A,下係合孔7Bが形成されている。このうち、上係合孔7Aは、クラッチ機構20からの動力伝達に用いられ、また、下係合孔7Bは、切換ユニット70Aからの動力伝達に用いられ、切換機構70の一部を構成している。
上係合孔7Aは、図2に示すように、上第1長孔7a1と、上第1長孔7a1に連続する上第2長孔7a2と、を有する。上第1長孔7a1は螺軸51の径方向に延出する直線状の長孔形状に形成されている。上第2長孔7a2は、螺軸51と同心の円弧状の長孔形状に形成されている。
上係合孔7Aには、クラッチプレート25の係合突起25cが遊挿されている。これにより、回動プレート7は、図2および図3に示すように、クラッチプレート25の回動に伴って螺軸51の軸芯を中心に回動されるようになっている。したがって、回動プレート7は、振り分けバネ23によって、釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態との間で振り分け保持されるクラッチプレート25とともに、2つの位置で切り換えられるようになっている。
一方、下係合孔7Bは、下第1長孔7b1と、下第1長孔7b1に連続する下第2長孔7b2と、を有する。下第1長孔7b1は螺軸51の径方向に対して所定の角度を有して延出する直線状の長孔形状に形成されており、また、下第2長孔7b2は、螺軸51と同心の円弧状の長孔形状に形成されている。
下係合孔7Bには、突起部721が遊挿されている。突起部721は、切換機構70のフリクション装置72に設けられている。この突起部721の遊挿により、回動プレート7は、フリクション装置72の回動に伴って回動されるように構成されている。つまり、回動プレート7は、前記したクラッチプレート25の作動による回動に加え、切換機構70の作動によっても回動するように構成されている。
回動プレート7の前側部と右フレーム2bとの間には、復帰バネ7cが取り付けられている。復帰バネ7cは、回動プレート7を反時計回り方向に付勢しており、回動プレート7を釣糸巻き取り状態に保持する。復帰バネ7cは、切換機構70の一部を構成している。
復帰バネ7cにより、図2に示す釣糸巻き取り状態において、クラッチプレート25の係合突起25cは、上係合孔7Aの上第1長孔7a1の後端部(上第2長孔7a2の上端部)に保持されるようになっている。また、切換機構70の突起部721は、下係合孔7Bの下第1長孔7b1の後端部(下第2長孔7b2の後端部)に保持されるようになっている。
一方、図3に示す釣糸放出状態において、クラッチプレート25の係合突起25cは、上第1長孔7a1の前端部に保持されるようになっている。また、切換機構70の突起部721は、下第2長孔7b2の前端部に保持されるようになっている。
なお、復帰バネ7cは、後記するように切換機構70の構成要素の一部を成している。切換機構70の詳細は後記する。
釣糸案内体60は、回動プレート7を介して管状体55が回動駆動されることで、スプール5Aの前方において前後方向に回動される。ここで、釣糸案内体60の釣糸挿通部60Aの構成について、図7〜図10を参照して具体的に説明する。
釣糸挿通部60Aは、スプール5Aからの釣糸Sを挿通させる部分であり、SUS、チタン等の釣糸抵抗が少ない材料によるフレーム体60Fとして構成され、保持部60Bとともに一体形成されている。具体的には、左右方向に幅狭(細溝状)とされた幅狭案内部67と、その幅狭案内部67の上方側で、略対称となるように左右方向に拡がる幅広開口部68とを備えている。幅広開口部68は、図10(b)に示すように、釣糸放出状態となったときの正面視(挿通される釣糸Sに沿って前方から見た正面視)で、左右方向に拡がる略楕円形状となるように形成されている。幅広開口部68の両サイド壁は、幅広開口部68の略中央の下部に形成される幅狭案内部67に向けて傾斜して釣糸Sを案内する傾斜案内面68aとなっている。
幅広開口部68を有するフレーム体60Fは、釣糸巻き取り状態で側面視した際(図7参照)、前後方向に対して傾斜した状態(後方側に向けて次第に立ち上がる形状)となっている。幅広開口部68を規定する上壁68bは、釣糸放出状態において、前後方向に沿った状態となっており(図9参照)、可能な限り広い開口を確保できるように構成されている。したがって、上壁68bの後端縁69は、釣糸放出状態から釣糸巻き取り状態に回動した際に、幅広開口部68内に挿通されている釣糸Sに対して、上側から当接できる位置関係となっており、釣糸Sを規制する規制部としての機能を有する(以下、後端縁を規制部69と称する)。
なお、規制部69は、フレーム体60Fとして一体形成される部分であり、釣糸案内体60がクラッチ機構20に連動して、釣糸放出状態から釣糸巻き取り状態に回動した状態で正面視した際(図8(b)に示すように、釣糸Sに沿って前方から見た際)、幅狭案内部67の上下長さLの範囲内となるような配置関係となっていればよい。すなわち、このような配置関係となっていれば、釣糸案内体60が、釣糸放出状態から釣糸巻き取り状態に回動すると、幅広開口部68のいずれかの部分に位置する釣糸Sは、規制部69によって押し付けられ、傾斜案内面68aに沿って確実に幅狭案内部67に案内することが可能となる。また、このような位置関係となっていれば、釣糸巻き取り状態で、釣糸Sを確実に幅狭案内部67から離脱しないようにすることができる。
幅狭案内部67は、上下方向に延出しており、そこに入り込んだ釣糸Sの左右方向のブレを防止して、スプール5A(図1参照)に対して、安定して釣糸を平行巻きする機能(糸巻状態を向上する機能)を有する。
なお、幅狭案内部67を規定する両壁67aは、図8(a)(b)に示すように、摺動子61(図7参照)を固定している袋ナット62の上方を覆うように伸びていることが好ましく、このような構成により、幅狭案内部67に入り込んでいる釣糸Sが、袋ナット62の部分で絡むことを効果的に防止することが可能となる。また、幅狭案内部67の底面67cは、図7に示す釣糸巻き取り状態において、前方に向けて次第に下方向に傾斜する傾斜面となっていることが好ましい。すなわち、このような底面形状にすることにより、スプールから傾斜した状態で繰り出される釣糸Sとの摩擦抵抗の低減が図れるようになる。
次に、切換機構70について説明する。切換機構70は、前記したように、ドラグ装置8b(図1参照)により付与されたドラグ力に抗して釣糸Sが引き出されたときに、釣糸案内体60(図1参照)を姿勢状態を変更すべく回転駆動するものである。切換機構70は、図2,図3に示すように、切換ユニット70Aと、下係合孔7Bと、復帰バネ7cと、を備えて構成されている。切換機構70は、レベルワインド装置50の螺軸51(駆動軸)とハンドル軸8aとの間のスペースを利用して設けられるいる。切換ユニット70Aは、ワンウェイ装置71と、フリクション装置72と、を備えている。ワンウェイ装置71と、フリクション装置72とは、右側板1B内に連結する状態で配置されている。本実施形態では、これらがハンドル軸8aに同心円上に配置されている。
ワンウェイ装置71は、図6(a)(b)に示すように、ドライブギャカラー711と、ドライブギャカラー711に支持される一方向クラッチ712と、を備える。ワンウェイ装置71は、巻き取り状態において、釣糸Sが引き出された時に、ドラグ装置8b(図1参照)の設定ドラグ力に抗して駆動歯車11(図6(b)参照)が反時計回り(図6(a)矢印Y1方向)に回動した際にドライブギャカラー711と一方向クラッチ712とを係合する(動力伝達状態にする)。また、ハンドル8による巻き取り操作でドラグ装置8b(図1参照)を介して駆動歯車11が時計回り(図6(a)矢印X1方向)に回動した際にドライブギャカラー711をフリー回転可能(動力遮断状態)にするように構成されている。
ドライブギャカラー711は、図6(b)に示すように、ハンドル軸8aに遊嵌される筒部711aと、筒部711aの右端部に設けられた円板状のフランジ部711bと、フランジ部711bの右側面に設けられた複数の固定用突部711cと、を有している。駆動歯車11には、各固定用突部711cが嵌め入れられる複数の凹部11cが設けられている。駆動歯車11は、ドライブギャカラー711に回り止め固定されている。
一方向クラッチ712は、転がり式であり、円環状の保持体712aと、保持体712aの内側で保持体712aによって転動可能に保持された複数の転がり部材(コロ)712bとを備えている。傾斜面712cには、図6(a)に示すように、各転がり部材712bが自由回転可能な状態となる自由回転域712eと、楔作用により各転がり部材712bの回転を阻止する阻止面712dとが形成されている。一方向クラッチ712は、フリクション装置72の入力部材72aに圧入して回り止め固定されている。
このようなワンウェイ装置71において、ハンドル8(図1参照)が回転操作(巻き取り操作)されて駆動歯車11が時計回り方向(図2,図6(a)中X1方向に)に回転した場合には、各転がり部材712bが自由回転域712eに位置し、ドライブギャカラー711がフリー回転可能状態となる。つまり、ハンドル8(図1参照)の回転操作で入力された回転力(駆動力)がフリクション装置72側に出力されないように構成されている。
また、(ハンドル軸8aが一方向クラッチKで釣糸繰り出しに伴う逆回転が防止されているので)ドラグ装置8bによりドラグ力に抗して釣糸Sが引き出されて、駆動歯車11が反時計回り方向(図2,図6(a)中Y1方向)に回転した場合には、各転がり部材712bが阻止面712dに位置し、ドライブギャカラー711と保持体712a(外輪)とが連結されて一体回転する。これによって、駆動歯車11を通じて入力された回転力(引出力)がワンウェイ装置71からフリクション装置72に出力される。このように、ドラグ力に抗して釣糸Sが引き出され、駆動歯車11が図2,図6(a)中Y1方向(反時計回り方向)に回転した場合にだけ、ワンウェイ装置71を介してフリクション装置72が駆動されるようになっている。
フリクション装置72は、ワンウェイ装置71の回転力を後段の回動プレート7に伝達するものであり、所定のトルク以上の負荷が加わったときに空転するように構成されている。フリクション装置72は、図6(a)(b)に示すように、一方向クラッチ712の保持体712aに外嵌固定される円環状の入力部材72aと、入力部材72aに外装される円環状の出力部材72bと、を含んで構成され、フリクション機構72A(図6(a)参照)を備えている。出力部材72bには、回動プレート7(図2参照)に向けて延在する延在部72b1が形成されており、延在部72b1の先端部に突起部721が設けられている。突起部721は、右フレーム2b(図6(b)参照)に向けて突出しており、図5に示すように、回動プレート7の下係合孔7Bに遊挿されている。
フリクション機構72Aは、出力部材72bに設けられた凹部722と、凹部722に収容された付勢バネ723と、付勢バネ723に付勢された係合部材724と、入力部材72aの外周面の周方向に間隔を空けて形成された係合受部72a1と、を備えている。係合部材724は、係合受部72a1に押圧された状態で係合受部72a1に係合するよう構成されている。
このようなフリクション機構72Aは、所定のトルク以上の負荷が加わったときに、係合受部72a1に対する係合部材724の係合が解除されて、入力部材72aと出力部材72bとが相対的に空転(スリップ)するように構成されている。つまり、入力部材72aと出力部材72bとの間に予め定められた値以上のトルクが作用したときに、両者は空転関係となり、入力部材72aの空転が続くようになっている。したがって、必要以上の回転力(駆動力)が回動プレート7に対して加わらないように構成されている。
フリクション装置72は、ワンウェイ装置71の保持体712aの回転力を受けると、図12(b)中Y1方向(反時計回り方向)に回転し、後段の回動プレート7を同図中X2方向(時計回り方向)に回動させるように作用する。これにより、釣糸案内体60は、図12(a)に示す釣糸巻き取り状態から図13(a)に示す釣糸放出状態に姿勢が切り換えられる。
次に、以上のような構成を有する魚釣用リールの作用について説明する。
図11(a)に示すクラッチON状態において、操作部材21を押し下げ操作すると、クラッチプレート25が、反時計回りに回動され、振り分けバネ23(図3参照)によって、図11(b)に示す釣糸放出状態に保持される。このとき、図3に示すように、クラッチプレート25の表面に形成されたカム面26がヨーク22を軸方向にシフトさせ、ピニオン12をスプール軸5(図1参照)から離脱させる(クラッチOFF状態)。また、この操作によるクラッチプレート25の回動に伴って、回動プレート7が螺軸51の軸芯を中心に回動される。これにより、管状体55(図10(a)参照)を介して釣糸案内体60が、釣糸巻き取り状態から釣糸放出状態に回動される。
このように回動された釣糸案内体60は、スプール5Aがフリー回転可能な状態(釣糸放出状態)となっており、幅狭案内部67に入り込んでいた釣糸Sは、規制部69(図9参照)による規制が外れ、幅広開口部68に移動する。なお、通常、釣糸放出状態では、スプール5Aに対する釣糸Sの巻回量が多いため、規制部69の規制が外れることで、釣糸Sは、直ちに幅広開口部68に移動することができる。
この状態で、キャスティング操作等を行うことにより、釣糸Sが放出される。この場合、釣糸案内体60の幅広開口部68は、左右方向に幅広状に形成されていることから、その内面から接触抵抗を受けることが少なくなり、仕掛けの飛距離を低下させるようなことはない。すなわち、釣糸Sを放出する際に、釣糸案内体60からの放出抵抗を軽減することが可能となる。
なお、釣糸放出時には、ピニオン12がスプール軸5の係合部5aから離脱しているので、ピニオン12に噛合している駆動歯車11に動力は伝達されず、スプール5Aの回転力が切換機構70に入力されない。
また、回動プレート7の回動に伴って、切換機構70のフリクション装置72の突起部721は、下係合孔7Bの下第2長孔7b2の後端部に係合している状態(図11(a)参照)から、下第2長孔7b2の前端部に係合する状態(図11(b)参照)となる。この場合、下第2長孔7b2は、螺軸51と同心円弧状に形成されているので、突起部721によって回動プレート7の回動が阻害されることがなく回動プレート7がスムーズに回動される。
そして、クラッチ機構20をON復帰させるべく、ハンドル8を巻き取り操作すると、自動復帰機構30によって、クラッチプレート25は、図2,図12(a)に示す位置に自動復帰する。このクラッチプレート25のON状態の復帰に伴って、回動プレート7を介して管状体55が回動され、釣糸案内体60が、釣糸放出状態から釣糸巻き取り状態に切り換えられる。このとき、図11(b)に示すように、幅広開口部68のいずれかの部分に位置している釣糸Sは、回動する規制部69(図11(a)参照)が当て付くことで押し付けられ、幅広開口部68の傾斜案内面68aに沿って確実に中央の幅狭案内部67に案内される(図8(a)(b)参照)。また、図7(a)に示すように、釣糸巻き取り状態では、釣糸Sは、規制部69によって幅狭案内部67から離脱することはない。
その後、ハンドル8を巻き取り操作すると、駆動歯車11が図11(a)中X1方向(時計回り方向)に回転し、ピニオン12を介してスプール5AがY3方向(反時計回り方向、釣糸巻き取り方向)に回転する。
また、ハンドル8を巻き取り操作することで、レベルワインド装置50(図1参照)の螺軸51は、ハンドル軸8aに設けられた連結ギャ8c(図2参照)、およびこれに噛合する入力ギャ53(図4参照)を介して回転駆動される。螺軸51が回転駆動されることで、釣糸案内体60は、螺軸51の外周面に形成された螺旋溝51a(図7参照)と係合する摺動子61(図7参照)を介して、管状体55に沿って左右往復動される。この場合、管状体55の外周には、軸方向に沿って延出する回り止め部55b(図7参照)が形成されているため、釣糸案内体60は、軸回りに回転することなく、左右に往復駆動される。これにより、釣糸Sは、左右方向に幅狭となった幅狭案内部67によって、スプール5Aに対して、安定して平行巻きされ、さらには、規制部69の位置によって、幅狭案内部67から離脱することもないため、常時、安定した平行巻き状態が確保される。
なお、スプール5Aに対する釣糸Sの巻回量が少ない場合、例えば、釣糸Sを多量に放出した状態では、幅狭案内部67に位置する釣糸Sは、規制部69に接触していなくてもよい。
ハンドル8の巻き取り操作時に、切換機構70では、図6(a)に示すように、ワンウェイ装置71のドライブギャカラー711が、駆動歯車11(図2参照)のX1方向(時計回り方向)の回転力を受けて、X1方向(時計回り方向)に空転する。したがって、フリクション装置72に駆動歯車11の回転力が伝達されることがなく、釣糸案内体60は、復帰バネ7cのバネ力によって釣糸巻き取り状態に保持される。これにより、釣糸案内体60の幅狭案内部67を通じた釣糸巻き取り状態が好適に維持される。
次に、クラッチON状態において、釣糸Sが引き出された場合の作用について説明する。
図12(a)に示すように、クラッチON状態において、ドラグ装置8b(図1参照)のドラグ力に抗してスプール5Aから釣糸Sが引き出されると、その回転力(引出力)は、スプール軸5からピニオン12を介して駆動歯車11に伝達される(図13(a)参照、スプール5AがX3方向に回動、駆動歯車11がY1方向に回動)。駆動歯車11は、一方向クラッチK(図1参照)で逆転止めされているハンドル軸8aに対してドラグ装置8bで摩擦係合しており、図12(b)に示すように、Y1方向(反時計回り方向)に回動(ドラグスリップ)する。そうすると、図6(a)に示すように、ドライブギャカラー711がY1方向(反時計回り方向)に回動する。図中Y1方向の回動時、ワンウェイ装置71は、一方向クラッチ712によりドライブギャカラー711と保持体712aとが一体回転可能状態となるので、駆動歯車11を伝わって入力された回転力がワンウェイ装置71からフリクション装置72に伝達される。
これによりフリクション装置72の入力部材72aが図6(a)中Y1方向(反時計回り方向)に回動し、フリクション機構72Aを介して出力部材72bが反時計回りに回動する。この出力部材72bの回動により、突起部721を介して回動プレート7が図12(b)中X2方向(時計回り方向)に回動され、釣糸巻き取り状態に保持されていた釣糸案内体60が螺軸51を中心として時計回り方向に回動する。これにより、釣糸案内体60が釣糸巻き取り状態から釣糸放出状態(図13(a)参照)に姿勢を変更する。
この姿勢変更により、釣糸巻き取り時に幅狭案内部67に挿通されていた釣糸Sが、図13(a),図10(a)(b)に示すように、幅広開口部68に移動され、幅広開口部68を通じて釣糸Sが引き出される状態になる。
なお、回動プレート7の上係合孔7Aには、螺軸51と同心円弧状の上第2長孔7a2が形成されており、引き出し時には上第2長孔7a2の上端部にクラッチプレート25の係合突起25cが係合している(図12(a)参照)ので、上第2長孔7a2の下端部に係合突起25cが位置する関係となるまで、回動プレート7が回動される(図13(a)参照)。したがって、クラッチON状態のまま、クラッチプレート25を回動させることなく、釣糸案内体60を釣糸巻き取り状態から釣糸放出状態(図13(a)参照)に姿勢変更(移動)させることができる。
このように、釣糸案内体60が釣糸放出状態(図13(a)参照)に姿勢変更された後、引き続き釣糸Sが引き出されて所定のトルク以上の負荷がフリクション装置72に加わると、図6(a)に示した入力部材72aと出力部材72bとの係合状態が解除されて、これらが相対的に空転(スリップ)する状態となる。これにより、釣糸案内体60が釣糸放出状態(図13(a)参照)に保持されつつ、必要以上の回転力(駆動力)が回動プレート7に対して加わらない状態とされる。
その後、ドラグ力に抗した釣糸Sの引き出しが停止されると、図13(b)に示すように、復帰バネ7cの付勢力によって回動プレート7が図中Y2方向(反時計回り方向)に回動され、釣糸案内体60が、釣糸放出状態から釣糸巻き取り状態に復帰する。この場合、ドラグ力に抗した釣糸Sの引き出しが停止された後に、ハンドル8が巻き取り操作されることで、一方向クラッチ712の作用で釣糸案内体60が、釣糸放出状態から釣糸巻き取り状態に復帰することとなる。つまり、ハンドル8が巻き取り操作されて駆動歯車11が図13(b)中矢印X1方向に回動することで、ドライブギャカラー711がX1方向(時計回り方向)に空転し、動力遮断状態にされる。これによって、復帰バネ7cの付勢力によって回動プレート7が図中Y2方向(反時計回り方向)に回動され、釣糸案内体60が、釣糸放出状態から釣糸巻き取り状態に復帰する。
なお、釣糸巻き取り最中に、ドラグ装置8b(図2参照)のドラグ力に抗してスプール5Aから釣糸Sが引き出された場合には、上記作用により釣糸案内体60が釣糸巻き取り状態から釣糸放出状態に回動する。その後、駆動歯車11の回転力(巻き取り回転力)に対して、スプール5Aから釣糸Sが引き出されるときの回転力(引出力)が小さくなると、上記作用により釣糸案内体60が釣糸放出状態から釣糸巻き取り状態に復帰する。
以上説明した本実施形態の魚釣用リールによれば、釣糸巻き取り時には、釣糸案内体60の幅狭案内部67を通じてスプール5Aに釣糸Sが均等に巻き取られるので、釣糸Sをスプール5Aに良好に平行巻きできる。
また、釣糸放出時には、釣糸案内体60の幅広開口部68を通じて釣糸Sが繰り出されるので、釣糸Sの放出がスムーズに行われる。
また、釣糸巻き取り時にドラグ力に抗して釣糸Sが引き出されたときには、釣糸案内体60の幅広開口部68を通じて釣糸Sが引き出されるので、釣糸Sの引き出し抵抗が低減される。したがって、幅狭案内部67を通じて釣糸Sが引き出される場合に比べて釣糸Sが傷付き難くなり、また、釣糸Sの引き出しによってレベルワインド装置50に作用する負荷を低減することもできる。
また、釣糸Sの引き出し抵抗が低減されるので、ドラグ力にばらつきが生じ難くなり、ドラグ性能が低下する等の不具合を確実に防止することができる。したがって、所望のドラグ性能を得ることができ、釣糸Sの食い込みや感度、魚釣り操作性が向上する。
また、切換機構70は、レベルワインド装置50の螺軸51とハンドル軸8aとの間のスペースを利用して設けられるので、コンパクト化を図ることができる。このことは、魚釣用リールの小型化に寄与する。
また、切換機構70が一方の側板内(右側板1B内)に連結する状態で配置された(同心円上に配置された)ワンウェイ装置71とフリクション装置72とを備えてなるので、釣糸案内体60を駆動するための駆動機構を集約化できる。したがって、駆動機構の小型化および簡素化が可能となる。また、ワンウェイ装置71の回転力を効率よくフリクション装置72に伝達でき、釣糸案内体60の回動動作も安定する。
また、ハンドル軸8aにワンウェイ装置71およびフリクション装置72が配置されているので、ハンドル軸8aに駆動機構を集約化することができ、より一層の小型化および簡素化が可能となる。また、ハンドル軸8aに駆動機構が集約化されるので、他部品との干渉も好適に回避することができる。さらに、レイアウト性の向上も図ることができる。
(第2実施形態)
図14,図15を参照して第2実施形態の魚釣用リールについて説明する。本実施形態が前記第1実施形態と異なるところは、切換ユニット70Bのワンウェイ装置71を簡単化した点にある。なお、回動プレート7およびその他の構造は、第1実施形態のものと同様である。
図14,図15に示すように、一方向クラッチ712は、周方向に延出する複数のリップ712fを備えている。一方、ドライブギャカラー711には、複数のリップ712fに対応するように、外周面の周方向に間隔を空けて複数の係合凹部711eが形成されている。係合凹部711eは、リップ712fの延出方向に傾斜しており(径方向内側向けて傾斜しており)、リップ712fの少なくとも先端部が収容される深さを有している、係合凹部711eの端部には、リップ712fの先端部が係止される段差面711fが形成されている。
このようなワンウェイ装置71において、ハンドル8(図1参照)が回転操作(巻き取り操作)されて駆動歯車11が時計回り方向(図2,図14(a)中X1方向に)に回転した場合には、リップ12fが係合凹部711eに対して非係合状態となりドライブギャカラー711がフリー回転可能状態となる。つまり、ハンドル8(図1参照)の回転操作で入力された回転力(駆動力)がフリクション装置72側に出力されないように構成されている。
また、ドラグ装置8b(図1参照)によりドラグ力に抗して釣糸Sが引き出されて、駆動歯車11が反時計回り方向(図2,図14(a)中Y1方向)に回転した場合には、各リップ712fが段差面711fに係止され、ドライブギャカラー711と一方向クラッチ712とが連結されて一体回転する。これによって、駆動歯車11を通じて入力された回転力(引出力)がワンウェイ装置71からフリクション装置72に出力される。このように、ドラグ力に抗して釣糸Sが引き出され、駆動歯車11が図2,図14(a)中Y1方向(反時計回り方向)に回転した場合にだけ、ワンウェイ装置71を介してフリクション装置72が駆動されるようになっている。
本実施形態においても、第1実施形態で説明した作用効果と同様の作用効果が得られる。
また、ワンウェイ装置71の構造が簡単になるので製造コストの低減が図れる。さらに、切換ユニット70Aの小型化も可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
例えば、切換機構70は、全体がレベルワインド装置50の螺軸51とハンドル軸8aとの間に設けられているものに限られることはなく、切換機構70の少なくとも一部が、レベルワインド装置50の螺軸51とハンドル軸8aとの間に設けられていればよい。
また、前記各実施形態では、回転体としてハンドル軸8aに摩擦結合する駆動歯車11を例に挙げたが、これに限られることはなく、右フレーム2bに別途支軸を設けて摩擦結合する駆動歯車を回転体として切換機構70を設けてもよい。
また、ワンウェイ装置71とフリクション装置72とは、別軸に配置されたものも採用することができる。
また、フリクション装置72のフリクション機構72Aは、粘性の流体を用いた機構を採用してもよい。
また、釣糸案内体60については、その形状を適宜、変形することが可能である。例えば、幅広開口部68を略三角形状にしたり、略円形状にする等、適宜変形することが可能である。また、規制部69については、本実施形態のように、平坦状になったフレーム体60Fの上壁68bの後端縁で形成しなくてもよく、釣糸挿通部60Aを構成するフレーム体60Fのいずれかの部分を屈曲形成するなど、その形状については適宜変形することが可能である。
また、釣糸案内体60は、釣糸と接触する部分に、耐摩耗性を有するとともに、摺動抵抗の少ない部材(釣糸接触部材)を取着しておいてもよい。このような釣糸接触部材を取着しておくことで、釣糸放出時や釣糸巻き取り時に釣糸Sが接触しても、釣糸Sが切れることを防止でき、かつ接触抵抗をさらに軽減することが可能となる。
また、上記した実施形態では、釣糸案内体60をクラッチ機構20と連動して回動するように構成したが、クラッチ機構とは連動しなくてもよい。また、釣糸案内体60を回動するに際しては、管状体55の外周に、軸方向に延出する突起を設けて回り止めしたが、管状体55に形成される長孔55aのエッジ55eによって回り止めするようにしてもよい。さらに、前記したリール本体1の左右側板1A,1B間に設けられたサムレスト1Dは、釣糸放出時の抵抗軽減のため、無くてもよいし、開閉可能に構成されていてもよい。
また、前記実施形態では、釣糸案内体60が回動して姿勢変更することで釣糸Sの位置を変更するものについて説明したが、これに限られることはなく、釣糸案内体60を上下方向に移動する方向で姿勢変更するように構成してもよい。
1 リール本体
5 スプール軸
5A スプール
8a ハンドル軸
8b ドラグ装置
11 駆動歯車(回転体)
20 クラッチ機構
50 レベルワインド装置
51 螺軸(駆動軸)
60 釣糸案内体
67 幅狭案内部
68 幅広開口部
70 切換機構
71 ワンウェイ装置
72 フリクション装置
S 釣糸

Claims (3)

  1. リール本体に回転自在に支持されたスプールと、
    釣糸が挿通される釣糸案内体を有し、前記スプールに釣糸を案内すべく、前記リール本体の一方の側板に設けたハンドルを有するハンドル軸の回転で前記釣糸案内体を左右往復移動するレベルワインド装置と、
    釣糸にドラグ力を付与すべく釣糸の引き出しで回転する回転体を制動するドラグ装置と、を備えた魚釣用リールであって、
    前記釣糸案内体に設けられ、釣糸が挿通される幅狭案内部および幅広開口部と、
    前記幅狭案内部または前記幅広開口部に釣糸を位置させるように前記釣糸案内体の姿勢状態を切り換える切換機構と、を備え、
    前記釣糸案内体は、
    前記スプールに釣糸を巻き取る釣糸巻き取り状態において、前記切換機構により前記幅狭案内部に釣糸を位置させるとともに、
    釣糸巻き取り状態において、前記ドラグ装置により付与されたドラグ力に抗して釣糸が引き出されたときには、前記切換機構により前記幅広開口部に釣糸を位置させるようになっており、
    前記切換機構の少なくとも一部は、前記レベルワインド装置の駆動軸と前記回転体との間に設けられていることを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記切換機構は、前記ドラグ装置により付与されたドラグ力に抗して釣糸が引き出されたときに動力伝達するワンウェイ装置と、前記ワンウェイ装置の動力伝達によって前記釣糸案内体の姿勢を変更して釣糸を前記幅広開口部に案内し、所定のトルク以上の負荷が加わった際に空転するフリクション装置と、を備えており、
    前記ワンウェイ装置と前記フリクション装置とは前記一方の側板内に連結する状態で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記ワンウェイ装置および前記フリクション装置はハンドル軸に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用リール。
JP2014134744A 2013-11-29 2014-06-30 魚釣用リール Active JP6291368B2 (ja)

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